JPH09316407A - 再剥離型感圧接着シ―ト類 - Google Patents
再剥離型感圧接着シ―ト類Info
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- JPH09316407A JPH09316407A JP8136249A JP13624996A JPH09316407A JP H09316407 A JPH09316407 A JP H09316407A JP 8136249 A JP8136249 A JP 8136249A JP 13624996 A JP13624996 A JP 13624996A JP H09316407 A JPH09316407 A JP H09316407A
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Abstract
なく、容易に再剥離できるとともに、再剥離後の被着体
表面の汚染性が低く、再剥離後の被着体表面に対する塗
料のはじきや剥がれがなく、また再剥離後の被着体表面
に感圧接着テ―プを良好に接着できる再剥離型感圧接着
シ―ト類を提供する。 【解決手段】 基材上に感圧接着剤層を有する再剥離型
感圧接着シ―ト類において、上記の感圧接着剤層が、ア
クリル系の共重合体と、この共重合体100重量部に対
して、分子内にポリオキシエチレンアルキルアリ―ルエ
―テル基を有するリン酸エステルまたはその塩からなる
リン酸エステル系界面活性剤0.1〜3重量部とを含有
してなり、再剥離力が500g/20mm幅以下で、かつ
再剥離後の被着体表面の接着力残留率が40%以上であ
ることを特徴とする。
Description
剤層を設けてなるシ―ト状、テ―プ状などの再剥離型感
圧接着シ―ト類に関するものである。
は、表面保護フイルム、塗装用マスキングテ―プ、粘着
メモなどに広く用いられている。たとえば、表面保護フ
イルムは、金属製品やプラスチツク製品の運搬、貯蔵、
加工時などに傷付き、汚染、腐食などを防止するため
に、これら製品の表面を一時的に保護するもので、運
搬、貯蔵、加工などの目的を達したのちは製品表面から
再剥離される。
やプラスチツク製品の運搬、貯蔵、加工時などには被着
体に接着して剥離することがなく、上記目的を達したの
ちは容易に再剥離できることが要求される。しかし、感
圧接着シ―ト類は、貼り付け後の経時変化により感圧接
着剤のぬれの進行が起こり、接着力の上昇が起こりやす
い。その結果、表面保護フイルムを被着体から再剥離し
がたく、剥離作業に時間がかかつたり、感圧接着剤の糊
残りを生じることがある。
着剤中に界面活性剤を添加することが行われており、た
とえば、特公昭51−20053号公報、特開昭60−
67579号公報には、表面保護フイルムやマスキング
テ―プなどにおいて、軽剥離性を付与するため、感圧接
着剤中にポリオキシエチレン基などを有するリン酸エス
テル系界面活性剤を添加することが提案されている。
エステル系界面活性剤を添加すると、表面保護フイルム
に軽剥離性を付与できても、表面保護フイルムの再剥離
後に、金属板などの被着体の表面を汚染しやすく、この
汚染は目視では確認できないが、再剥離後の被着体表面
に塗料を塗布したときに、塗料のはじきや剥がれを生じ
たり、また上記被着体表面に異種材料の接着や仮止めを
目的として感圧接着テ―プを貼り付けたときに、この接
着テ―プが接着しにくいという問題があつた。
体表面に対する接着力の経時上昇性が少なくて、容易に
再剥離できるとともに、再剥離後の被着体表面の汚染性
が低くて、再剥離後の被着体表面に対する塗料のはじき
や剥がれがなく、また再剥離後の被着体表面に感圧接着
テ―プを良好に接着することができる再剥離型感圧接着
シ―ト類を提供することを目的としている。
的に対し、リン酸エステル系界面活性剤の添加による被
着体表面の汚染は上記界面活性剤の被着体表面への滲出
移行に起因するものと考え、この汚染を低減するため、
鋭意検討した結果、アクリル系の感圧接着剤をベ―スと
して、これに特定のリン酸エステル系界面活性剤を特定
量添加したときに、良好な再剥離性に加えて、被着体表
面に対する良好な低汚染性が得られ、再剥離後の被着体
表面に対する塗料のはじきや剥がれを防止でき、また再
剥離後の被着体表面に感圧接着テ―プを良好に接着でき
る再剥離型感圧接着シ―ト類が得られることを知り、本
発明を完成するに至つた。
層を有する再剥離型感圧接着シ―ト類において、上記の
感圧接着剤層が、つぎのa〜c成分; a)一般式(1); CH2 =CR1 COOR2 …(1) (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜
14のアルキル基である)で表わされるアクリレ―ト単
量体50〜99.9重量% b)カルボキシル基含有単量体5〜0.1重量% c)上記a,b成分と共重合可能な単量体45〜0重量
% からなる単量体混合物の共重合体と、この共重合体10
0重量部に対して、d)一般式(2a),(2b); (式中、n,mはエチレンオキサイドの付加モル数、R
3 ,R4 はアルキルアリ―ル基である)で表わされるリ
ン酸エステルまたはその塩からなるリン酸エステル系界
面活性剤0.1〜3重量部とを含有してなり、再剥離力
が500g/20mm幅以下で、かつ再剥離後の被着体表
面の接着力残留率が40%以上であることを特徴とする
再剥離型感圧接着シ―ト類に係るものである。
上に幅20mm,長さ100mmの再剥離型感圧接着シ―ト
類を2Kgのロ―ラを1往復させる方法で圧着し、23℃
で20分間放置したのち、引張速度30m/分(23
℃,65%RHの雰囲気下)で180度剥離し、このと
きに要した力を測定したものである。
の接着力残留率とは、被着体表面に対する低汚染性の指
標となるもので、清浄化された被着体の表面に対する感
圧接着テ―プの初期の接着力(A)と、上記清浄化され
た被着体の表面に再剥離型感圧接着シ―ト類を貼り付
け、これを再剥離したのちに、この再剥離後の被着体の
表面に対する感圧接着テ―プの接着力(B)とを、それ
ぞれ測定し、(B/A)×100(%)として、算出さ
れる値を意味する。
被着体の表面に、幅20mmの感圧接着テ―プ〔日東電工
(株)製のNo.31B〕を2kgのロ─ラを1往復させ
る方法で圧着し、23℃で20分間放置したのち、引張
速度300mm/分(23℃,65%RHの雰囲気下)で
180度剥離し、このときに要した力を測定したもので
ある。また、上記の再剥離後の接着力(B)は、清浄化
した被着体の表面に再剥離型感圧接着シ―ト類を貼り付
け、40℃で7日間保存したのちに再剥離し、この再剥
離後の被着体の表面に対し、上記の初期の接着力(A)
の場合と同様にして感圧接着テ―プの180度剥離に要
した力を測定したものである。
類は、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイル
ム、ポリエステルフイルムなどのプラスチツクフイル
ム、金属箔、紙や不織布などの多孔性材料など、厚さが
通常10〜300μmの基材を使用し、この基材上に感
圧接着剤層を設けて、シ―ト状やテ―プ状などの形態と
したもので、感圧接着剤層がアクリル系の共重合体を主
成分とし、かつこれに特定のリン酸エステル系界面活性
剤を含ませたことを特徴としている。
a)つぎの一般式(1); CH2 =CR1 COOR2 …(1) (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜
14のアルキル基である)で表わされるアクリレ―ト単
量体を主単量体とし、これに、b)カルボキシル基含有
単量体と、必要により、c)上記a,b成分と共重合可
能な単量体を加えた単量体混合物を用いて、これらを溶
液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合などの公知の方
法で共重合させることにより、得ることができる。
基〔一般式(1)中のR2 〕がエチル基、プロピル基、
ブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、
イソノニル基、イソデシル基などからなるアクリル酸な
いしメタクリル酸のアルキルエステルである。これらの
アクリレ―ト単量体は、単量体全体中、50〜99.9
重量%、好適には67〜89.5重量%の割合で用いら
れる。50重量%未満となると、初期接着性の低下を招
くため、好ましくない。
圧接着剤層の基材への密着性を向上させ、また被着体へ
の初期接着性を良くするためのものであり、たとえばア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、ク
ロトン酸などが挙げられる。これらのカルボキシル基含
有単量体は、単量体全体中、0.1〜5重量%、好まし
くは0.5〜3重量%の割合で用いられる。0.1重量
%未満では、基材に対する密着性の低下などの問題を生
じやすく、また5重量%より多い場合は、接着力の経時
上昇を招くなどの不都合を生じやすい。
キシル(メタ)アクリレ―ト、ベンジル(メタ)アクリ
レ―ト、イソボルニル(メタ)アクリレ―ト、t−ブチ
ルシクロヘキシル(メタ)アクリレ―ト、酢酸ビニル、
スチレン、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸メチル、N
−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アク
リロイルピロリドン、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ビニル−2−ピロリドンなどがある。こ
れら単量体は、単量体全体中、45重量%以下、好適に
は30重量%以下の割合で用いられる。45重量%より
多いと、初期接着性の低下を招きやすい。
剤としては、d成分として、つぎの一般式(2a)また
は(2b); (式中、n,mはエチレンオキサイドの付加モル数、R
3 ,R4 はアルキルアリ―ル基である)で表わされる、
分子内にポリオキシエチレンアルキルアリ―ルエ―テル
基を有するリン酸エステル、またはそのナトリウム塩、
カリウム塩、バリウム塩、トリエタノ―ルアミン塩など
の塩が用いられる。一般式(2a)のモノエステルおよ
び一般式(2b)のジエステルともに、再剥離性や再剥
離後の被着体表面の接着力残留率の点より、エチレンオ
キサイドの付加モル数(式中のn,m)が1〜30、と
くに3〜20であるのが望ましい。
しては、モノ(またはジ)ポリオキシエチレンノニルフ
エニルエ―テルリン酸エステル、モノ(またはジ)ポリ
オキシエチレンオクチルフエニルエ―テルリン酸エステ
ルなどが挙げられる。なお、一般式(2a)のモノエス
テルと一般式(2b)のジエステルは、それぞれを単独
で用いても、両者を混合して用いてもよい。
活性剤は、前記のアクリル系の共重合体100重量部に
対して、0.1〜3重量部、好ましくは0.3〜2重量
部の割合で用いられる。0.1重量部未満では、接着力
の経時上昇性が大きくなり、再剥離性が悪くなり、また
3重量部を超えると、被着体の表面を汚染して、外観の
悪化をきたすとともに、再剥離後の被着体表面の接着力
残留率なども徐々に低下してくる傾向があり、いずれも
好ましくない。
重合体と上記のリン酸エステル系界面活性剤を含む感圧
接着剤層を設けるには、上記の共重合体を前記重合法で
合成する際またはその合成後に上記のリン酸エステル系
界面活性剤を添加し、必要により架橋剤を配合し、また
無機粉末、金属粉末などの充填剤、顔料、着色剤などの
公知の任意成分を配合して感圧接着剤を調製し、これを
基材上に直接塗布し乾燥するか、あるいは剥離ライナに
塗布し乾燥したのち基材上に転写すればよい。感圧接着
剤層の厚さは、通常1〜100μmである。
型感圧接着シ―ト類は、各種の被着体に対し適度な初期
接着力を有する一方、再剥離力が500g/20mm幅以
下、好ましくは400g/20mm幅以下(通常1g/2
0mm幅まで)で、かつ再剥離後の被着体表面の接着力残
留率が40%以上、好ましくは60%以上、さらに好ま
しくは65%以上(通常80%まで)となるものであ
る。
被着体をステンレス板、引張速度を300mm/分とした
ときの180度剥離接着力が50〜500g/20mm幅
となる程度であり、このような初期接着力を有している
ことにより、これを被着体の表面に貼り合わせることで
この被着体を一時的に良好に保護することができる。一
方、この保護目的を達したのちは、上記再剥離力を有し
ていることにより、被着体の表面から容易に再剥離する
ことが可能である。
の接着力残留率にみられるように、ほとんど汚染されて
おらず、目視にてなんらの汚染を観察できないばかり
か、再剥離後の被着体表面に塗料を塗布したときに、こ
の塗料にはじきや剥がれを生じるおそれは皆無であり、
また上記被着体表面に異種材料の接着や仮止めを目的と
して感圧接着テ―プを貼り付けたときに、この接着テ―
プが接着しにくくなるといつた問題を一切生じるおそれ
はない。
よび再剥離後の接着力残留率は、アクリル系の共重合体
に対して、前記特定のリン酸エステル系界面活性剤を組
み合わせ使用することにより、またその際に上記共重合
体の単量体組成や分子量の選択、架橋剤の種類や量など
の選択にて、上記共重合体の弾性率や溶剤不溶分などを
適宜決定することにより、容易に設定できるものであ
る。
ル系界面活性剤の添加により、再剥離性に加え、再剥離
後の被着体表面の低汚染性に好結果が得られる理由は、
必ずしも明らかではない。推測では、上記の界面活性剤
が分子内にポリオキシエチレンアルキルアリ―ルエ―テ
ル基を有していることから、被着体表面への滲出移行量
が再剥離性を得るための必要最小限となる一方、このよ
うに僅かに滲出移行した状態では、分子内にポリオキシ
エチレンアルキルエ―テル基などの脂肪族基を有する他
のリン酸エステル系界面活性剤に比べ、塗料や感圧接着
テ―プの密着性などに及ぼす影響が格段に低くなるため
と思われる。
体的に説明する。なお、以下、部とあるのは重量部を意
味するものとする。
応容器に、ブチルアクリレ―ト68部、ブチルメタクリ
レ―ト30部、アクリル酸2部、重合開始剤として2,
2´−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロ
ライド0.1部、乳化剤としてポリオキシエチレンノニ
ルフエニルエ―テル0.3部、ポリオキシエチレンノニ
ルフエニルエ―テル硫酸アンモニウム0.3部および水
100部を投入して、乳化重合し、10重量%アンモニ
ア水によりpH8に調整して、ポリマ―エマルジヨンを
得た。
100部あたり、ヘキサメチロ─ルメラミン4部および
モノポリオキシエチレンノニルフエニルエ―テルリン酸
エステル0.5部を混合して、感圧接着剤を調製した。
これを厚さが60μmの低密度ポリエチレンフイルムか
らなる基材の片面に乾燥後の厚さが5μmとなるように
塗布し、80℃で5分間乾燥し、再剥離型感圧接着テ―
プを作製した。
応容器に、ブチルアクリレ―ト68部、ブチルメタクリ
レ―ト30部、アクリル酸2部、重合開始剤として2,
2´−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロ
ライド0.2部、乳化剤としてポリオキシエチレンノニ
ルフエニルエ―テル硫酸アンモニウム1部および水10
0部を投入して、乳化重合し、10重量%アンモニア水
により、pH8に調整して、ポリマ―エマルジヨンを得
た。
100部あたり、ヘキサメチロ─ルメラミン4部および
ジポリオキシエチレンノニルフエニルエ―テルリン酸エ
ステル0.5部を混合して、感圧接着剤を調製した。こ
の感圧接着剤を用いて、以下、実施例1と同様にして、
再剥離型感圧接着テ―プを作製した。
応容器に、ブチルアクリレ―ト59.5部、ブチルメタ
クリレ―ト40部、アクリル酸0.5部、重合開始剤と
して過硫酸カリウム0.2部、乳化剤としてポリオキシ
エチレンノニルフエニルエ―テル0.5部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.3部および水100部
を投入して、乳化重合し、10重量%アンモニア水によ
りpH8に調整して、ポリマ―エマルジヨンを得た。
100部あたり、ヘキサメチロ─ルメラミン1部および
モノポリオキシエチレンノニルフエニルエ―テルリン酸
エステル2.0部を混合して、感圧接着剤を調製した。
この感圧接着剤を用いて、以下、実施例1と同様にし
て、再剥離型感圧接着テ―プを作製した。
エステル0.5部に代えて、モノポリオキシエチレンス
テアリルエ―テルリン酸エステル0.3部を用いた以外
は、実施例1と同様にして、再剥離型感圧接着テ―プを
作製した。
エステルの添加量を4部に変更した以外は、実施例1と
同様にして、再剥離型感圧接着テ―プを作製した。
エステル0.5部を添加しなかつた以外は、実施例1と
同様にして、再剥離型感圧接着テ―プを作製した。
各再剥離型感圧接着テ―プにつき、本文詳記の方法に
て、再剥離力と、再剥離後の被着体表面の接着力残留率
とを、調べた。なお、被着体としてはSUS304BA
を用い、接着力残留率の測定における被着体表面の清浄
化は、トルエンによる洗浄方式で行つた。つぎに、上記
の各再剥離型感圧接着テ―プについて、以下の測定方法
により、初期接着力と、再剥離後の被着体表面の汚染性
とを、調べた。これらの試験結果は、下記の表1に示さ
れるとおりであつた。
0mmの再剥離型感圧接着テ―プを、被着体(SUS30
4BA)に2kgのロ─ラを1往復させる方法で圧着し、
23℃で20分間放置したのち、引張速度300mm/分
(23℃,65%RHの雰囲気下)で180度剥離し、
このときに要した力を初期接着力とした。
初期接着力の測定後に、被着体表面の汚染の有無を目視
で観察し、汚染が認められない場合を○、認められる場
合を×、と評価した。また、塗装試験として、被着体
(SUS304BA)に再剥離型感圧接着テ―プを貼り
付け、40℃で7日間保存したのち、剥離する。剥離後
の被着体の表面に塗料〔日本ペイント(株)製の「自動
車補修用スプレ─S−130ブラツク」〕を塗布し、1
50℃で30分乾燥する。冷却後、縦横1mm間隔にカツ
タ─ナイフで傷を100枡いれ、感圧接着テ―プ〔日東
電工(株)製のNo.29〕を貼り付けて剥離し、剥が
れた1mm2 の枡目を測定し、10点法で評価した。
実施例1〜3の各再剥離型感圧接着テ―プは、再剥離力
が330g/20mm幅以下で、かつ再剥離後の被着体表
面の接着力残留率が65%以上となるものであつて、こ
の各テ―プは、適度な初期接着力を有するとともに、被
着体汚染性が低く、再剥離後の被着体表面は、外観が良
好であることはもちろん、塗装試験において塗料のはじ
きや剥がれを生じることがなく、また上記接着力残留率
の値からもわかるように、再剥離後の被着体表面に感圧
接着テ―プを良好に貼り付けすることができる。
剤を添加しない比較例3の再剥離型感圧接着テ―プは、
再剥離力が大きすぎ、再剥離が困難となる。また、本発
明とは異なるリン酸エステル系界面活性剤を用いた比較
例1の再剥離型感圧接着テ―プは、再剥離後の接着力残
留率が低くなりすぎて、被着体の外観は良好でも、塗装
試験に著しく劣り、感圧接着テ―プを良好に貼り付けで
きないこともわかる。さらに、本発明のリン酸エステル
系界面活性剤を用いる場合でも、その使用量が過多とな
る比較例2では、再剥離後の被着体表面の接着力残留率
や塗装試験で特性低下の傾向がみられるだけでなく、被
着体の外観が著しく悪化する。
感圧接着剤をベ―スとし、これに特定のリン酸エステル
系界面活性剤を特定量配合したことにより、被着体への
接着力の経時上昇性が少なく、容易に再剥離可能であ
り、かつ再剥離後の被着体に塗料を塗布した場合に、塗
料のはじきや剥がれを生じず、また再剥離後の被着体に
接着や仮止めを目的として感圧接着テ―プを貼り付けた
場合でも良好な接着性を発現させうる、表面保護フイル
ム、塗装用マスキングテ―プ、粘着メモなどとして有用
な再剥離型感圧接着シ―ト類を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 基材上に感圧接着剤層を有する再剥離型
感圧接着シ―ト類において、上記の感圧接着剤層が、つ
ぎのa〜c成分; a)一般式(1); CH2 =CR1 COOR2 …(1) (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜
14のアルキル基である)で表わされるアクリレ―ト単
量体50〜99.9重量% b)カルボキシル基含有単量体5〜0.1重量% c)上記a,b成分と共重合可能な単量体45〜0重量
% からなる単量体混合物の共重合体と、この共重合体10
0重量部に対して、d)一般式(2a),(2b); (式中、n,mはエチレンオキサイドの付加モル数、R
3 ,R4 はアルキルアリ―ル基である)で表わされるリ
ン酸エステルまたはその塩からなるリン酸エステル系界
面活性剤0.1〜3重量部とを含有してなり、再剥離力
が500g/20mm幅以下で、かつ再剥離後の被着体表
面の接着力残留率が40%以上であることを特徴とする
再剥離型感圧接着シ―ト類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13624996A JP3571460B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 再剥離型感圧接着シ―ト類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13624996A JP3571460B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 再剥離型感圧接着シ―ト類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316407A true JPH09316407A (ja) | 1997-12-09 |
JP3571460B2 JP3571460B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=15170780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13624996A Expired - Lifetime JP3571460B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 再剥離型感圧接着シ―ト類 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3571460B2 (ja) |
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