JPH0931490A - 物品の洗浄方法 - Google Patents
物品の洗浄方法Info
- Publication number
- JPH0931490A JPH0931490A JP8038695A JP3869596A JPH0931490A JP H0931490 A JPH0931490 A JP H0931490A JP 8038695 A JP8038695 A JP 8038695A JP 3869596 A JP3869596 A JP 3869596A JP H0931490 A JPH0931490 A JP H0931490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning
- article
- industrial degreasing
- detergent
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境特性、臭気、引火性などの要求性能を満
足できる水系の工業用脱脂洗浄剤を用いて、物品に付着
している油脂類を有効に洗浄除去する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 油脂類が付着した被洗浄物品に、非イオ
ン性界面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤
を、該洗浄剤の曇点以上の温度で接触させ、被洗浄物品
より油脂類を除去する。
足できる水系の工業用脱脂洗浄剤を用いて、物品に付着
している油脂類を有効に洗浄除去する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 油脂類が付着した被洗浄物品に、非イオ
ン性界面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤
を、該洗浄剤の曇点以上の温度で接触させ、被洗浄物品
より油脂類を除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の洗浄方法に
関する。詳しくは、非イオン性界面活性剤を含有してな
る水系の工業用脱脂洗浄剤により、金属部品、非金属部
品、電子部品、ガラス、レンズ等の物品表面に付着して
いる油脂類を有効に洗浄除去する方法に関する。
関する。詳しくは、非イオン性界面活性剤を含有してな
る水系の工業用脱脂洗浄剤により、金属部品、非金属部
品、電子部品、ガラス、レンズ等の物品表面に付着して
いる油脂類を有効に洗浄除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品、精密機械部品などの製造にお
いては、その加工工程の至る所で付着油脂などの脱脂洗
浄が必要である。例えば、部材を切削加工する際には、
該部材と切削工具との潤滑性、加工作業性、徐熱効果な
どを考慮して、切削油が部材表面に塗布されているが、
最終製品などへの悪影響を防止するため、次工程におい
て、付着している油脂等が洗浄除去されている。
いては、その加工工程の至る所で付着油脂などの脱脂洗
浄が必要である。例えば、部材を切削加工する際には、
該部材と切削工具との潤滑性、加工作業性、徐熱効果な
どを考慮して、切削油が部材表面に塗布されているが、
最終製品などへの悪影響を防止するため、次工程におい
て、付着している油脂等が洗浄除去されている。
【0003】従来より、かかる工業用脱脂洗浄剤として
は、塩素含有炭化水素溶剤または非ハロゲン系溶剤が使
用されていた。しかし、塩素含有炭化水素溶剤はそれ自
体不燃性でありかつ乾燥性に優れるという利点を有する
ものの、オゾン層破壊などの環境汚染の問題から使用す
ることはできない。また、非ハロゲン系溶剤としてはイ
ソプロピルアルコール、エチルアルコールなどのアルコ
ール類、キシレン、トルエン、ベンゼンなどの石油系溶
剤や、水系のアルカリ性洗浄剤が使用されているが、ア
ルコール類及び石油系溶剤は臭気、引火性に問題があ
り、アルカリ性洗浄剤は油脂等の汚れに対する洗浄力が
不十分であり、いずれも使用し難い。なお、アルカリ性
洗浄剤のアルカリ性を高めた場合には洗浄力は向上する
が、アルミニウムや銅などの金属を腐食させたり、部材
の地肌を荒らす等の欠点がある。
は、塩素含有炭化水素溶剤または非ハロゲン系溶剤が使
用されていた。しかし、塩素含有炭化水素溶剤はそれ自
体不燃性でありかつ乾燥性に優れるという利点を有する
ものの、オゾン層破壊などの環境汚染の問題から使用す
ることはできない。また、非ハロゲン系溶剤としてはイ
ソプロピルアルコール、エチルアルコールなどのアルコ
ール類、キシレン、トルエン、ベンゼンなどの石油系溶
剤や、水系のアルカリ性洗浄剤が使用されているが、ア
ルコール類及び石油系溶剤は臭気、引火性に問題があ
り、アルカリ性洗浄剤は油脂等の汚れに対する洗浄力が
不十分であり、いずれも使用し難い。なお、アルカリ性
洗浄剤のアルカリ性を高めた場合には洗浄力は向上する
が、アルミニウムや銅などの金属を腐食させたり、部材
の地肌を荒らす等の欠点がある。
【0004】かかる現状から近時では環境特性、臭気、
引火性などの要求性能をある程度満足しうる工業用脱脂
洗浄剤として、非イオン性界面活性剤あるいはイオン性
界面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤が使
用されるようになった。しかし、かかる界面活性剤を含
有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤の洗浄力は充分とは
いえず、また界面活性剤を含有することから洗浄時にお
ける「泡立ち」の問題もあった。
引火性などの要求性能をある程度満足しうる工業用脱脂
洗浄剤として、非イオン性界面活性剤あるいはイオン性
界面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤が使
用されるようになった。しかし、かかる界面活性剤を含
有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤の洗浄力は充分とは
いえず、また界面活性剤を含有することから洗浄時にお
ける「泡立ち」の問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環境特性、
臭気、引火性などの要求性能を満足できる水系の工業用
脱脂洗浄剤を用いて、物品に付着している油脂類を有効
に洗浄除去する方法を提供することを目的とする。
臭気、引火性などの要求性能を満足できる水系の工業用
脱脂洗浄剤を用いて、物品に付着している油脂類を有効
に洗浄除去する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく非イオン性界面活性剤を含有してなる水系の
工業用脱脂洗浄剤の洗浄方法について鋭意検討を重ねた
結果、該洗浄剤を、該洗浄剤の曇点以上の温度で油脂類
が付着した被洗浄物品に接触させた場合には、意外にも
洗浄力が向上し、かつ「泡立ち」の問題も解決できるこ
とを見出した。
解決すべく非イオン性界面活性剤を含有してなる水系の
工業用脱脂洗浄剤の洗浄方法について鋭意検討を重ねた
結果、該洗浄剤を、該洗浄剤の曇点以上の温度で油脂類
が付着した被洗浄物品に接触させた場合には、意外にも
洗浄力が向上し、かつ「泡立ち」の問題も解決できるこ
とを見出した。
【0007】ここに曇点とは、非イオン性界面活性剤を
含有する水溶液の温度をあげていくと曇りを生じる温度
をいい、非イオン性界面活性剤を含有してなる水溶液に
のみ認められる特性である。かかる曇点以上の温度では
水溶液中のミセルが脱水和により巨大ミセルを形成して
混濁しているため、一般的な概念として、非イオン性界
面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤を曇点
以上で使用しても洗浄力が充分ではないと考えられてい
た。そのため、かかる工業用脱脂洗浄剤を用いて物品を
洗浄するにあたっては、該洗浄剤が混濁しない温度(曇
点未満の温度)で洗浄することが常識とされていた。な
お、当該洗浄剤の曇点は、当該洗浄剤の廃液を処理する
にあたり、油成分(界面活性剤および油脂類)と水成分
とを油水分離する際に利用されているが、当該洗浄剤の
洗浄力を向上させるために当該洗浄剤の曇点が考慮され
たことはない。
含有する水溶液の温度をあげていくと曇りを生じる温度
をいい、非イオン性界面活性剤を含有してなる水溶液に
のみ認められる特性である。かかる曇点以上の温度では
水溶液中のミセルが脱水和により巨大ミセルを形成して
混濁しているため、一般的な概念として、非イオン性界
面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤を曇点
以上で使用しても洗浄力が充分ではないと考えられてい
た。そのため、かかる工業用脱脂洗浄剤を用いて物品を
洗浄するにあたっては、該洗浄剤が混濁しない温度(曇
点未満の温度)で洗浄することが常識とされていた。な
お、当該洗浄剤の曇点は、当該洗浄剤の廃液を処理する
にあたり、油成分(界面活性剤および油脂類)と水成分
とを油水分離する際に利用されているが、当該洗浄剤の
洗浄力を向上させるために当該洗浄剤の曇点が考慮され
たことはない。
【0008】このように本発明は、非イオン性界面活性
剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤を用いた洗浄
方法において、従来の固定観念からは到底思いもつかな
い洗浄温度の条件を採用することによって得られた新た
な知見に基づいて完成したものである。
剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤を用いた洗浄
方法において、従来の固定観念からは到底思いもつかな
い洗浄温度の条件を採用することによって得られた新た
な知見に基づいて完成したものである。
【0009】すなわち、本発明は、油脂類が付着した被
洗浄物品に、非イオン性界面活性剤を含有してなる水系
の工業用脱脂洗浄剤を、該洗浄剤の曇点以上の温度で接
触させ、被洗浄物品より油脂類を除去することを特徴と
する物品の洗浄方法に関する。
洗浄物品に、非イオン性界面活性剤を含有してなる水系
の工業用脱脂洗浄剤を、該洗浄剤の曇点以上の温度で接
触させ、被洗浄物品より油脂類を除去することを特徴と
する物品の洗浄方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用する水系の工業用脱
脂洗浄剤は、前記非イオン性界面活性剤を有効成分とし
て含有してなる水溶液であり、該洗浄剤中の非イオン性
界面活性剤の含有率は、通常、0.1〜95量%であ
る。好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは
0.5〜20重量%である。非イオン性界面活性剤の含
有率が0.1重量%未満の場合には洗浄力が不十分であ
り、95重量%を越える場合には引火性に問題がある。
脂洗浄剤は、前記非イオン性界面活性剤を有効成分とし
て含有してなる水溶液であり、該洗浄剤中の非イオン性
界面活性剤の含有率は、通常、0.1〜95量%であ
る。好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは
0.5〜20重量%である。非イオン性界面活性剤の含
有率が0.1重量%未満の場合には洗浄力が不十分であ
り、95重量%を越える場合には引火性に問題がある。
【0011】非イオン性界面活性剤の具体例としては、
ポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数6
以上)エーテル、ポリオキシアルキレンフェノールエー
テル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテ
ルなどのポリアルキレングリコールエーテル型非イオン
性界面活性剤;ポリアルキレングリコールモノエステ
ル、ポリアルキレングリコールジエステルなどのポリア
ルキレングリコールエステル型非イオン性界面活性剤;
脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物;ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどの多価ア
ルコール型非イオン性界面活性剤;脂肪酸アルカノール
アミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミンなどをあ
げることができる。これら非イオン性界面活性剤は1種
を単独でまたは2種以上を適宜に選択して組み合わせて
使用できる。なお、前記アルキレンとは、エチレン、プ
ロピレンまたはブチレンをいい、ポリオキシアルキレン
とはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリ
オキシブチレンまたはこれらが共重合したものをいう。
ポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数6
以上)エーテル、ポリオキシアルキレンフェノールエー
テル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテ
ルなどのポリアルキレングリコールエーテル型非イオン
性界面活性剤;ポリアルキレングリコールモノエステ
ル、ポリアルキレングリコールジエステルなどのポリア
ルキレングリコールエステル型非イオン性界面活性剤;
脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物;ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどの多価ア
ルコール型非イオン性界面活性剤;脂肪酸アルカノール
アミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミンなどをあ
げることができる。これら非イオン性界面活性剤は1種
を単独でまたは2種以上を適宜に選択して組み合わせて
使用できる。なお、前記アルキレンとは、エチレン、プ
ロピレンまたはブチレンをいい、ポリオキシアルキレン
とはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリ
オキシブチレンまたはこれらが共重合したものをいう。
【0012】これら非イオン性界面活性剤のうち、洗浄
力の点からポリエチレングリコールエーテル型非イオン
性界面活性剤が好ましい。より好ましいものとしては一
般式(2):R1 −O−(CH2 CH2 O)m −H(式
中、R1 は炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアル
キル基、フェニル基、または炭素数7〜12の直鎖もし
くは分岐鎖アルキル基で置換されたフェニル基を、mは
2〜20の整数を示す。)で表されるポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルである。特にR1 は炭素数8〜16
のアルキル基であり、mは3〜16の整数のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルが好ましい。
力の点からポリエチレングリコールエーテル型非イオン
性界面活性剤が好ましい。より好ましいものとしては一
般式(2):R1 −O−(CH2 CH2 O)m −H(式
中、R1 は炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアル
キル基、フェニル基、または炭素数7〜12の直鎖もし
くは分岐鎖アルキル基で置換されたフェニル基を、mは
2〜20の整数を示す。)で表されるポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルである。特にR1 は炭素数8〜16
のアルキル基であり、mは3〜16の整数のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルが好ましい。
【0013】また、本発明で使用する水系の工業用脱脂
洗浄剤は、前記非イオン性界面活性剤に加えて、グリコ
ールエーテル系化合物を有効成分として含有することも
できる。グリコールエーテル系化合物を含有する場合に
は洗浄力が向上することや、洗浄工程およびすすぎ処理
工程における当該洗浄剤の安定性の点で好ましい。グリ
コールエーテル系化合物は、一般式(3):R2 O−
(CH2 (R4 )CHO)n −R3 (式中、R2 は水素
原子または炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基を、R3 は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基、R4 は水素原子またはメチル基を、nは2〜
4の整数を示す)で表される。グリコールエーテル系化
合物の具体例としては、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジ
エチレングリコールエチルプロピルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールエチルブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールプロピルブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレン
グリコールジペンチルエーテル、ジエチレングリコール
メチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチル
ペンチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルペン
チルエーテル、ジエチレングリコールブチルペンチルエ
ーテル;これらに対応するトリ−もしくはテトラエチレ
ングリコールエーテル類;これらに対応するジ−、トリ
−もしくはテトラプロピレングリコールエーテル類を例
示できる。これらグリコールエーテル系化合物は単独で
または2種以上を適宜組み合せて使用できる。
洗浄剤は、前記非イオン性界面活性剤に加えて、グリコ
ールエーテル系化合物を有効成分として含有することも
できる。グリコールエーテル系化合物を含有する場合に
は洗浄力が向上することや、洗浄工程およびすすぎ処理
工程における当該洗浄剤の安定性の点で好ましい。グリ
コールエーテル系化合物は、一般式(3):R2 O−
(CH2 (R4 )CHO)n −R3 (式中、R2 は水素
原子または炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基を、R3 は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基、R4 は水素原子またはメチル基を、nは2〜
4の整数を示す)で表される。グリコールエーテル系化
合物の具体例としては、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジ
エチレングリコールエチルプロピルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールエチルブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールプロピルブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレン
グリコールジペンチルエーテル、ジエチレングリコール
メチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチル
ペンチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルペン
チルエーテル、ジエチレングリコールブチルペンチルエ
ーテル;これらに対応するトリ−もしくはテトラエチレ
ングリコールエーテル類;これらに対応するジ−、トリ
−もしくはテトラプロピレングリコールエーテル類を例
示できる。これらグリコールエーテル系化合物は単独で
または2種以上を適宜組み合せて使用できる。
【0014】また、本発明で使用する水系の工業用脱脂
洗浄剤は、前記非イオン性界面活性剤に加えて、一般式
(1):R1 −X−R2 〔R1 、R2 は水素原子または
炭素数1〜18の炭化水素基であり、かつR1 、R2 の
いずれか一方は炭素数6以上の炭化水素基を示す。Xは
−C(R3 )(R4 )−{R3 、R4 は水素原子または
炭素数1〜18の炭化水素基を示す。}、−COO−、
−CO−または−O−を示す。〕で表される化合物を有
効成分として含有することもできる。当該一般式(1)
で表される化合物を含有する場合には、高粘度油やグリ
ース等の除去に対して洗浄力が向上する。特に、グリコ
ールエーテル系化合物と当該一般式(1)で表される化
合物を含有している場合には、洗浄力の向上と共に、洗
浄工程及びすすび処理工程における工業用脱脂洗浄剤の
安定性に優れる点で好ましい。
洗浄剤は、前記非イオン性界面活性剤に加えて、一般式
(1):R1 −X−R2 〔R1 、R2 は水素原子または
炭素数1〜18の炭化水素基であり、かつR1 、R2 の
いずれか一方は炭素数6以上の炭化水素基を示す。Xは
−C(R3 )(R4 )−{R3 、R4 は水素原子または
炭素数1〜18の炭化水素基を示す。}、−COO−、
−CO−または−O−を示す。〕で表される化合物を有
効成分として含有することもできる。当該一般式(1)
で表される化合物を含有する場合には、高粘度油やグリ
ース等の除去に対して洗浄力が向上する。特に、グリコ
ールエーテル系化合物と当該一般式(1)で表される化
合物を含有している場合には、洗浄力の向上と共に、洗
浄工程及びすすび処理工程における工業用脱脂洗浄剤の
安定性に優れる点で好ましい。
【0015】前記一般式(1)におけるR1 、R2 、R
3 、R4 で表される炭化水素基は直鎖状または分岐鎖状
の脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水
素基のいずれでもよく、それぞれが結合して脂環構造を
形成しているものでもよい。また、前記一般式(1)ま
た各炭化水素基は置換基を有してもよく、不飽和結合を
有していてもよい。なお、これら化合物は引火点が70
℃以上であるのが好ましい。かかる前記一般式(1)で
表される化合物としては、たとえば、ドデシルベンゼ
ン、ジイソプロピルベンゼン、テトラアミルベンゼン、
ドデカン、ヘキサデカン、テトラデカン、テトラデセ
ン、デカリン、ジメチルデカリン、ジイソプロピルシク
ロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、ドデシルシクロヘ
キサン、ジシクロヘキシルメタン等の石油系溶剤;パラ
メンタン、ピナン等のテルペン類;ヤシ脂肪酸メチルエ
ステル、ミリスチン酸イソプロピルエステル、ステアリ
ン酸2エチルヘキシルエステル、ラウリン酸メチルエス
テル、オレイン酸メチルエステル、オレイン酸イソブチ
ルエステル等の脂肪酸エステル類;メチルヘキシルケト
ン、ジイソブチルケトン等のケトン類;アミルキシリル
エ−テル、ヘキシルエーテル等のエーテル類等があげら
れる。これらの化合物は単独でまたは2種以上を適宜組
み合せて使用できる。
3 、R4 で表される炭化水素基は直鎖状または分岐鎖状
の脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水
素基のいずれでもよく、それぞれが結合して脂環構造を
形成しているものでもよい。また、前記一般式(1)ま
た各炭化水素基は置換基を有してもよく、不飽和結合を
有していてもよい。なお、これら化合物は引火点が70
℃以上であるのが好ましい。かかる前記一般式(1)で
表される化合物としては、たとえば、ドデシルベンゼ
ン、ジイソプロピルベンゼン、テトラアミルベンゼン、
ドデカン、ヘキサデカン、テトラデカン、テトラデセ
ン、デカリン、ジメチルデカリン、ジイソプロピルシク
ロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、ドデシルシクロヘ
キサン、ジシクロヘキシルメタン等の石油系溶剤;パラ
メンタン、ピナン等のテルペン類;ヤシ脂肪酸メチルエ
ステル、ミリスチン酸イソプロピルエステル、ステアリ
ン酸2エチルヘキシルエステル、ラウリン酸メチルエス
テル、オレイン酸メチルエステル、オレイン酸イソブチ
ルエステル等の脂肪酸エステル類;メチルヘキシルケト
ン、ジイソブチルケトン等のケトン類;アミルキシリル
エ−テル、ヘキシルエーテル等のエーテル類等があげら
れる。これらの化合物は単独でまたは2種以上を適宜組
み合せて使用できる。
【0016】さらに、本発明で使用する水系の工業用脱
脂洗浄剤は、洗浄工程およびすすぎ処理工程における洗
浄剤の安定性を向上させるために、イオン性の界面活性
剤や有機溶剤、無機ビルダー等を有効成分として含有す
ることもできる。イオン性の界面活性剤としては、高級
アルコールの硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩などの
各種公知の硫酸エステル系アニオン性界面活性剤;アル
キルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩など
の各種公知のスルホン酸塩系アニオン性界面活性剤;ア
ルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル
リン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルリン酸エステル塩などのリン酸エステル系アニオン性
界面活性剤;アルキル化アンモニウム塩、4級アンモニ
ウム塩などのカチオン性界面活性剤;アミノ酸型、ベタ
イン型両性界面活性剤などの両性界面活性剤があげられ
る。
脂洗浄剤は、洗浄工程およびすすぎ処理工程における洗
浄剤の安定性を向上させるために、イオン性の界面活性
剤や有機溶剤、無機ビルダー等を有効成分として含有す
ることもできる。イオン性の界面活性剤としては、高級
アルコールの硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩などの
各種公知の硫酸エステル系アニオン性界面活性剤;アル
キルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩など
の各種公知のスルホン酸塩系アニオン性界面活性剤;ア
ルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル
リン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルリン酸エステル塩などのリン酸エステル系アニオン性
界面活性剤;アルキル化アンモニウム塩、4級アンモニ
ウム塩などのカチオン性界面活性剤;アミノ酸型、ベタ
イン型両性界面活性剤などの両性界面活性剤があげられ
る。
【0017】前記グリコールエーテル系化合物、一般式
(1)で表される化合物やイオン性の界面活性剤等(以
下これらをグリコールエーテル系化合物等という)は、
これらを単独でまたは組み合わせて使用できるが、その
使用量は水系の工業用脱脂洗浄剤が曇点を生じる特性を
維持できる範囲で使用できる。通常は、グリコールエー
テル系化合物等の使用量は、水系の工業用脱脂洗浄剤の
50重量%以下、好ましくは30重量%以下である。ま
た、該洗浄剤中におけるグリコールエーテル系化合物等
の割合は水の割合より少なくなるように調製するのが好
ましい。なお、水系の工業用脱脂洗浄剤が非イオン性界
面活性剤に加えて、グリコールエーテル系化合物等を含
有する場合にも、該洗浄剤中におけるこれら有効成分の
合計の含有率は通常0.1〜95重量%である。
(1)で表される化合物やイオン性の界面活性剤等(以
下これらをグリコールエーテル系化合物等という)は、
これらを単独でまたは組み合わせて使用できるが、その
使用量は水系の工業用脱脂洗浄剤が曇点を生じる特性を
維持できる範囲で使用できる。通常は、グリコールエー
テル系化合物等の使用量は、水系の工業用脱脂洗浄剤の
50重量%以下、好ましくは30重量%以下である。ま
た、該洗浄剤中におけるグリコールエーテル系化合物等
の割合は水の割合より少なくなるように調製するのが好
ましい。なお、水系の工業用脱脂洗浄剤が非イオン性界
面活性剤に加えて、グリコールエーテル系化合物等を含
有する場合にも、該洗浄剤中におけるこれら有効成分の
合計の含有率は通常0.1〜95重量%である。
【0018】本発明では、前記水系の工業用脱脂洗浄剤
を、該洗浄剤の曇点以上の温度で油脂類が付着した被洗
浄物品に接触させ、被洗浄物品より油脂類を除去する。
水系の工業用脱脂洗浄剤の曇点は、該洗浄剤中の有効成
分の種類およびその含有率により異なり、一概に決定す
ることができないため、物品の洗浄にあたっては、使用
する洗浄剤に応じて洗浄温度を曇点以上に設定して行
う。また、洗浄温度は、通常15〜95℃に設定するの
が好ましい。より好ましくは35〜85℃である。洗浄
温度が15℃に満たない場合には、一般的に油脂類の粘
度が高いため洗浄効率が悪く、95℃を越える場合には
水が沸騰するおそれがあり、洗浄操作上不便であり、い
ずれの場合も好ましくない。こうした理由から本発明の
工業用脱脂洗浄剤としては、曇点が95℃以下になるよ
うに調製したものを用いるのが好ましい。なお、洗浄時
間は通常、10秒〜30分程度で終了する。
を、該洗浄剤の曇点以上の温度で油脂類が付着した被洗
浄物品に接触させ、被洗浄物品より油脂類を除去する。
水系の工業用脱脂洗浄剤の曇点は、該洗浄剤中の有効成
分の種類およびその含有率により異なり、一概に決定す
ることができないため、物品の洗浄にあたっては、使用
する洗浄剤に応じて洗浄温度を曇点以上に設定して行
う。また、洗浄温度は、通常15〜95℃に設定するの
が好ましい。より好ましくは35〜85℃である。洗浄
温度が15℃に満たない場合には、一般的に油脂類の粘
度が高いため洗浄効率が悪く、95℃を越える場合には
水が沸騰するおそれがあり、洗浄操作上不便であり、い
ずれの場合も好ましくない。こうした理由から本発明の
工業用脱脂洗浄剤としては、曇点が95℃以下になるよ
うに調製したものを用いるのが好ましい。なお、洗浄時
間は通常、10秒〜30分程度で終了する。
【0019】水系の工業用脱脂洗浄剤を油脂類が付着し
た被洗浄物品に接触させる手段は特に限定されず、各種
公知の手段を採用できる。例えば、水系の工業用脱脂洗
浄剤に被洗浄物品を直接浸漬して洗浄する方法、該洗浄
剤をスプレー装置を使用してフラッシュする方法、機械
的手段によりブラッシングする方法、超音波洗浄方法、
液中ジェット洗浄方法、揺動方法、直通式洗浄法(たと
えば、直通式洗浄装置「ダイレクトパス」、荒川化学工
業(株)製を用いる方法)などの各種方法を適宜に選択
して採用することができる。特に、直通式洗浄法では、
洗浄剤中の有効成分の含有率が極めて低い場合にも短時
間で洗浄が可能である。
た被洗浄物品に接触させる手段は特に限定されず、各種
公知の手段を採用できる。例えば、水系の工業用脱脂洗
浄剤に被洗浄物品を直接浸漬して洗浄する方法、該洗浄
剤をスプレー装置を使用してフラッシュする方法、機械
的手段によりブラッシングする方法、超音波洗浄方法、
液中ジェット洗浄方法、揺動方法、直通式洗浄法(たと
えば、直通式洗浄装置「ダイレクトパス」、荒川化学工
業(株)製を用いる方法)などの各種方法を適宜に選択
して採用することができる。特に、直通式洗浄法では、
洗浄剤中の有効成分の含有率が極めて低い場合にも短時
間で洗浄が可能である。
【0020】このように油脂類を洗浄除去された物品
は、必要によりすすぎ処理された後に、乾燥される。す
すぎ処理剤としては、水または石油系溶剤、グリコール
エーテル類、アルコール類等があげられる。
は、必要によりすすぎ処理された後に、乾燥される。す
すぎ処理剤としては、水または石油系溶剤、グリコール
エーテル類、アルコール類等があげられる。
【0021】なお、被洗浄物品としては、金属部品、非
金属部品、電子部品、ガラス、レンズなどがあげられ
る。
金属部品、電子部品、ガラス、レンズなどがあげられ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明の洗浄方法によれば、以下の効果
を奏する。 (1)環境特性、臭気、引火性などの要求性能を満足で
きる非イオン性界面活性剤を含有する水系の工業用脱脂
洗浄剤を用いて、被洗浄物品に付着している油脂類を有
効に洗浄除去することができる。従来、洗浄力が不十分
であった非イオン性界面活性剤を含有する水系の工業用
脱脂洗浄剤が、このように優れた洗浄力を示すのは、洗
浄温度を該洗浄剤の曇点以上で行っていることから、非
イオン性界面活性剤が本来的に有している油脂類の溶解
力をそのまま保持しうるためであると推察される。ま
た、洗浄力に優れていることから、該洗浄剤中の非イオ
ン性界面活性剤等の有効成分の含有率が、10重量%程
度以下の低含有率の場合にも優れた洗浄力を発揮するた
め、洗浄剤のランニングコストを安価にすることがで
き、さらには洗浄後のすすぎ工程を省力することができ
る場合も多い。 (2)従来の水系の工業用脱脂洗浄剤の洗浄時に問題で
あった「泡立ち」を抑制できる。洗浄温度を該洗浄剤の
曇点以上で行っていることから、界面活性剤としての機
能が弱くなるためであると推察される。 (3)中性の非イオン性界面活性剤を主成分として含有
する工業用脱脂洗浄剤を用いているため取扱いのうえで
も便利である。
を奏する。 (1)環境特性、臭気、引火性などの要求性能を満足で
きる非イオン性界面活性剤を含有する水系の工業用脱脂
洗浄剤を用いて、被洗浄物品に付着している油脂類を有
効に洗浄除去することができる。従来、洗浄力が不十分
であった非イオン性界面活性剤を含有する水系の工業用
脱脂洗浄剤が、このように優れた洗浄力を示すのは、洗
浄温度を該洗浄剤の曇点以上で行っていることから、非
イオン性界面活性剤が本来的に有している油脂類の溶解
力をそのまま保持しうるためであると推察される。ま
た、洗浄力に優れていることから、該洗浄剤中の非イオ
ン性界面活性剤等の有効成分の含有率が、10重量%程
度以下の低含有率の場合にも優れた洗浄力を発揮するた
め、洗浄剤のランニングコストを安価にすることがで
き、さらには洗浄後のすすぎ工程を省力することができ
る場合も多い。 (2)従来の水系の工業用脱脂洗浄剤の洗浄時に問題で
あった「泡立ち」を抑制できる。洗浄温度を該洗浄剤の
曇点以上で行っていることから、界面活性剤としての機
能が弱くなるためであると推察される。 (3)中性の非イオン性界面活性剤を主成分として含有
する工業用脱脂洗浄剤を用いているため取扱いのうえで
も便利である。
【0023】
【実施例】以下、実施例をあげて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
く説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
【0024】製造例1 ポリオキシエチレン(付加モル数7)ノニルエーテル7
0重量部とポリオキシエチレン(付加モル数12)ノニ
ルエーテル30重量部からなる混合物に水を加え、これ
ら混合物(有効成分)の含有率が5重量%と、0.5重
量%の工業用脱脂洗浄剤を調製した。有効成分の含有率
が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は53℃、0.5
重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は48℃であった。
0重量部とポリオキシエチレン(付加モル数12)ノニ
ルエーテル30重量部からなる混合物に水を加え、これ
ら混合物(有効成分)の含有率が5重量%と、0.5重
量%の工業用脱脂洗浄剤を調製した。有効成分の含有率
が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は53℃、0.5
重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は48℃であった。
【0025】製造例2 ポリオキシエチレン(付加モル数9)ノニルエーテル9
0重量部とポリオキシエチレン(付加モル数15)ノニ
ルエーテル10重量部からなる混合物に水を加え、これ
ら混合物(有効成分)の含有率が5重量%と、0.5重
量%の工業用脱脂洗浄剤を調製した。有効成分の含有率
が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は66℃、0.5
重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は53℃であった。
0重量部とポリオキシエチレン(付加モル数15)ノニ
ルエーテル10重量部からなる混合物に水を加え、これ
ら混合物(有効成分)の含有率が5重量%と、0.5重
量%の工業用脱脂洗浄剤を調製した。有効成分の含有率
が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は66℃、0.5
重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は53℃であった。
【0026】製造例3 ポリオキシエチレン(付加モル数7)ノニルエーテル4
0重量部とイソプロピルジグリコール60重量部からな
る混合物に水を加え、これら混合物(有効成分)の含有
率が5重量%と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤を調
製した。有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄
剤の曇点は57℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤の
曇点は44℃であった。
0重量部とイソプロピルジグリコール60重量部からな
る混合物に水を加え、これら混合物(有効成分)の含有
率が5重量%と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤を調
製した。有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄
剤の曇点は57℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤の
曇点は44℃であった。
【0027】製造例4 ポリオキシエチレン(付加モル数7)ラウリルアミン1
0重量部とブチルジグリコール90重量部からなる混合
物に水を加え、これら混合物(有効成分)の含有率が5
重量%と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤を調製し
た。有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の
曇点は38℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点
は23℃であった。
0重量部とブチルジグリコール90重量部からなる混合
物に水を加え、これら混合物(有効成分)の含有率が5
重量%と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤を調製し
た。有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の
曇点は38℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点
は23℃であった。
【0028】製造例5 ポリオキシエチレン(付加モル数7)ノニルエーテル5
6重量部、ポリオキシエチレン(付加モル数12)ノニ
ルエーテル24重量部およびテトラデセン20重量部か
らなる混合物に水を加え、これら混合物(有効成分)の
含有率が5重量%と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤
を調製した。有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂
洗浄剤の曇点は51℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄
剤の曇点は45℃であった。
6重量部、ポリオキシエチレン(付加モル数12)ノニ
ルエーテル24重量部およびテトラデセン20重量部か
らなる混合物に水を加え、これら混合物(有効成分)の
含有率が5重量%と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤
を調製した。有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂
洗浄剤の曇点は51℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄
剤の曇点は45℃であった。
【0029】製造例6 ポリオキシエチレン(付加モル数7)ノニルエーテル2
0重量部、イソプロピルジグリシジルエーテル30重量
部およびテトラデセン50重量部からなる混合物に水を
加え、これら混合物(有効成分)の含有率が5重量%
と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤を調製した。有効
成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は4
3℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は35℃
であった。
0重量部、イソプロピルジグリシジルエーテル30重量
部およびテトラデセン50重量部からなる混合物に水を
加え、これら混合物(有効成分)の含有率が5重量%
と、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤を調製した。有効
成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は4
3℃、0.5重量%の工業用脱脂洗浄剤の曇点は35℃
であった。
【0030】実施例1 油性切削油の付着した銅製端子(被洗浄物品A)または
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を超音波洗浄装置
(28kHz,600W)に設置し、製造例1〜6で調
製した有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄剤
により、75℃で5分間洗浄した後、水により5分間す
すぎ処理を行った。さらに、100℃で10分間熱風乾
燥した。
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を超音波洗浄装置
(28kHz,600W)に設置し、製造例1〜6で調
製した有効成分の含有率が5重量%の工業用脱脂洗浄剤
により、75℃で5分間洗浄した後、水により5分間す
すぎ処理を行った。さらに、100℃で10分間熱風乾
燥した。
【0031】比較例1 実施例1において、洗浄温度を70℃から35℃に変更
した以外は実施例1と同様に行った。
した以外は実施例1と同様に行った。
【0032】実施例2 油性切削油の付着した銅製端子(被洗浄物品A)または
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を直通式洗浄装置
(「ダイレクトパス」、荒川化学工業(株)製)に設置
し、製造例1〜6で調製した有効成分の含有率が5重量
%の工業用脱脂洗浄剤により、75℃で2分間洗浄した
後、水により5分間すすぎ処理を行った。さらに、80
℃で3分間熱風乾燥した。
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を直通式洗浄装置
(「ダイレクトパス」、荒川化学工業(株)製)に設置
し、製造例1〜6で調製した有効成分の含有率が5重量
%の工業用脱脂洗浄剤により、75℃で2分間洗浄した
後、水により5分間すすぎ処理を行った。さらに、80
℃で3分間熱風乾燥した。
【0033】比較例2 実施例2において、洗浄温度を70℃から35℃に変更
した以外は実施例2と同様に行った。
した以外は実施例2と同様に行った。
【0034】実施例3 油性切削油の付着した銅製端子(被洗浄物品A)または
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を超音波洗浄装置
(28kHz,600W)に設置し、製造例1〜6で調
製した有効成分の含有率が0.5重量%の工業用脱脂洗
浄剤により、65℃で5分間洗浄した。さらに、100
℃で10分間熱風乾燥した。
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を超音波洗浄装置
(28kHz,600W)に設置し、製造例1〜6で調
製した有効成分の含有率が0.5重量%の工業用脱脂洗
浄剤により、65℃で5分間洗浄した。さらに、100
℃で10分間熱風乾燥した。
【0035】比較例3 実施例3において、洗浄温度を65℃から20℃に変更
した以外は実施例3と同様に行った。
した以外は実施例3と同様に行った。
【0036】実施例4 油性切削油の付着した銅製端子(被洗浄物品A)または
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を直通式洗浄装置
(「ダイレクトパス」、荒川化学工業(株)製)に設置
し、製造例1〜6で調製した有効成分の含有率が0.5
重量%の工業用脱脂洗浄剤により、65℃で2分間洗浄
した。さらに、80℃で3分間熱風乾燥した。
グリースの付着したセラミック製電子部品(被洗浄物品
B)を、間隙孔を有する10cm×10cm×10cm
の篭状容器に仕込んだ後、当該容器を直通式洗浄装置
(「ダイレクトパス」、荒川化学工業(株)製)に設置
し、製造例1〜6で調製した有効成分の含有率が0.5
重量%の工業用脱脂洗浄剤により、65℃で2分間洗浄
した。さらに、80℃で3分間熱風乾燥した。
【0037】比較例4 実施例4において、洗浄温度を65℃から20℃に変更
した以外は実施例4と同様に行った。
した以外は実施例4と同様に行った。
【0038】実施例、比較例において洗浄処理された被
洗浄物品Aまたは被洗浄物品Bに付着していた付着物の
除去の度合いから以下の基準に基づき洗浄性を判定し
た。評価結果を表1〜表4に示す。 ◎−−物品類に付着物が全く残っていない。 ○−−物品類の1%未満に付着物が残っている。 △−−物品類の1〜3%未満に付着物が残っている。 ×−−物品類の3%以上に付着物が残っている。
洗浄物品Aまたは被洗浄物品Bに付着していた付着物の
除去の度合いから以下の基準に基づき洗浄性を判定し
た。評価結果を表1〜表4に示す。 ◎−−物品類に付着物が全く残っていない。 ○−−物品類の1%未満に付着物が残っている。 △−−物品類の1〜3%未満に付着物が残っている。 ×−−物品類の3%以上に付着物が残っている。
【0039】洗浄時における「泡立ち」の度合を、洗浄
後の洗浄槽を観察して、以下の判定基準に基づき目視判
定した。評価結果を表1〜表4に示す。 ◎−−泡立たない。 ○−−ほとんど良好泡立たない。 △−−少し泡立ちがある。 ×−−泡立つ。
後の洗浄槽を観察して、以下の判定基準に基づき目視判
定した。評価結果を表1〜表4に示す。 ◎−−泡立たない。 ○−−ほとんど良好泡立たない。 △−−少し泡立ちがある。 ×−−泡立つ。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1/72 C11D 1/72 C23G 5/032 C23G 5/032
Claims (5)
- 【請求項1】 油脂類が付着した被洗浄物品に、非イオ
ン性界面活性剤を含有してなる水系の工業用脱脂洗浄剤
を、該洗浄剤の曇点以上の温度で接触させ、被洗浄物品
より油脂類を除去することを特徴とする物品の洗浄方
法。 - 【請求項2】 工業用脱脂洗浄剤が、グリコールエーテ
ル系化合物を含有してなる請求項1記載の物品の洗浄方
法。 - 【請求項3】 工業用脱脂洗浄剤が、一般式(1):R
1 −X−R2 〔R1、R2 は水素原子または炭素数1〜
18の炭化水素基であり、かつR1 、R2 のいずれか一
方は炭素数6以上の炭化水素基を示し、Xは−C(R
3 )(R4 )−{R3 、R4 は水素原子または炭素数1
〜18の炭化水素基を示す。}、−COO−、−CO−
または−O−を示す。〕で表される化合物のうちいずれ
か少なくとも1種を含有してなる請求項1または2記載
の物品の洗浄方法。 - 【請求項4】 工業用脱脂洗浄剤が、イオン性界面活性
剤を含有してなる請求項1、2または3記載の物品の洗
浄方法。 - 【請求項5】 工業用脱脂洗浄剤の曇点が95℃以下で
ある請求項1〜4のいずれかに記載の物品の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8038695A JPH0931490A (ja) | 1995-05-12 | 1996-01-31 | 物品の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13849695 | 1995-05-12 | ||
JP7-138496 | 1995-05-12 | ||
JP8038695A JPH0931490A (ja) | 1995-05-12 | 1996-01-31 | 物品の洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931490A true JPH0931490A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=26377976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8038695A Pending JPH0931490A (ja) | 1995-05-12 | 1996-01-31 | 物品の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0931490A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005049774A1 (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-02 | Johnson Diversey Inc. | Cip洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 |
JP2005206794A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-08-04 | Daisan Kogyo Kk | Cip洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 |
JP2013030235A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-02-07 | Alphana Technology Co Ltd | 回転機器および回転機器を製造する方法 |
JP2013209682A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 易酸化性金属粒子の表面処理剤、表面処理方法およびこれらを用いて得られた金属粒子 |
JP2014002804A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Samsung Electromechanics Japan Advanced Technology Co Ltd | ハードディスク駆動装置の製造方法及びハードディスク駆動装置 |
JP2014011006A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 導電性ペースト |
JP2016203120A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 住友理工株式会社 | ゴムホースの製造方法 |
WO2018124124A1 (ja) | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
CN112981383A (zh) * | 2021-02-10 | 2021-06-18 | 重庆大学 | 一种表面处理液及铜散热片的表面处理方法 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP8038695A patent/JPH0931490A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005049774A1 (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-02 | Johnson Diversey Inc. | Cip洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 |
JP2005206794A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-08-04 | Daisan Kogyo Kk | Cip洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 |
JP2013030235A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-02-07 | Alphana Technology Co Ltd | 回転機器および回転機器を製造する方法 |
JP2013209682A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 易酸化性金属粒子の表面処理剤、表面処理方法およびこれらを用いて得られた金属粒子 |
JP2014002804A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Samsung Electromechanics Japan Advanced Technology Co Ltd | ハードディスク駆動装置の製造方法及びハードディスク駆動装置 |
JP2014011006A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 導電性ペースト |
JP2016203120A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 住友理工株式会社 | ゴムホースの製造方法 |
WO2018124124A1 (ja) | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
US10981385B2 (en) | 2016-12-28 | 2021-04-20 | Kao Corporation | Cleaning liquid for aqueous ink |
CN112981383A (zh) * | 2021-02-10 | 2021-06-18 | 重庆大学 | 一种表面处理液及铜散热片的表面处理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5705472A (en) | Neutral aqueous cleaning composition | |
JP2652298B2 (ja) | 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 | |
JPS6253400A (ja) | 解乳化清浄製剤 | |
JPH05504155A (ja) | 解乳化清浄製剤およびその用途 | |
TW201422808A (zh) | 用於自製造產物移除污染物之清潔劑 | |
JPH0931490A (ja) | 物品の洗浄方法 | |
JPH06192693A (ja) | 水系洗浄剤組成物 | |
JP2992277B1 (ja) | 水性液体洗浄剤 | |
JPH06346093A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP6113035B2 (ja) | 耐水性の低い材質を含む被洗浄物の洗浄方法 | |
JP2007039627A (ja) | 硬質表面用洗浄剤組成物 | |
JP4603289B2 (ja) | 硬質表面用洗浄剤組成物 | |
JPH03162496A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JPH08917B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2003073692A (ja) | 洗浄剤組成物およびそれを用いる洗浄方法 | |
JPH0457898A (ja) | 水系洗浄剤組成物 | |
JPH09241686A (ja) | 工業用脱脂洗浄剤 | |
JP2838347B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP3294907B2 (ja) | 金属洗浄方法 | |
JP3246694B2 (ja) | 物品の洗浄方法 | |
US5853490A (en) | Use of bicarbonates and carbonates in metal cleaning formulations to inhibit flash rusting | |
JPH11323382A (ja) | ピッチ洗浄用液体洗浄剤組成物 | |
JP3375097B2 (ja) | 物品の洗浄方法 | |
JP2002205024A (ja) | 物品の洗浄方法 | |
JPH03140486A (ja) | 洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050726 |