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JPH0931062A - ベンズイミダゾール化合物 - Google Patents

ベンズイミダゾール化合物

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Publication number
JPH0931062A
JPH0931062A JP18016795A JP18016795A JPH0931062A JP H0931062 A JPH0931062 A JP H0931062A JP 18016795 A JP18016795 A JP 18016795A JP 18016795 A JP18016795 A JP 18016795A JP H0931062 A JPH0931062 A JP H0931062A
Authority
JP
Japan
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group
compound
atom
alkyl
compound according
Prior art date
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Granted
Application number
JP18016795A
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English (en)
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JP3781131B2 (ja
Inventor
Kozo Aoki
幸三 青木
Kazuhiro Aikawa
和広 相川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP18016795A priority Critical patent/JP3781131B2/ja
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to EP96923075A priority patent/EP0849259A4/en
Priority to AU63696/96A priority patent/AU6369696A/en
Priority to US09/000,351 priority patent/US5998456A/en
Priority to PCT/JP1996/001949 priority patent/WO1997003970A1/ja
Publication of JPH0931062A publication Critical patent/JPH0931062A/ja
Priority to US09/409,685 priority patent/US6174907B1/en
Priority to US09/688,146 priority patent/US6288236B1/en
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Publication of JP3781131B2 publication Critical patent/JP3781131B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記式(Yは単結合又はSを示し;Zは
O,S,又はN-R4を示し;R1及びR2は水素、ハロゲン、
アルキル、又はアリールなどを示し;R3及びR4は水素又
はアルキルなどを示し;n 及びm は1〜3の整数を示
し;LはC1-12 アルキレンなどを示す)で示されるベン
ズイミダゾール化合物。 【化1】 【効果】 マクロファージの泡沫化を抑制し、高脂血症
や動脈硬化症の予防・治療剤の有効成分として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンズイミダゾー
ル化合物に関する。さらに詳しくいうと、本発明は、高
脂血症や動脈硬化の治療や予防に用いる医薬の有効成
分、ハロゲン化銀感光材料の添加剤、又は液晶の構成成
分として有用な新規なビス型ベンズイミダゾール化合物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年平均寿命の伸びに伴い、動脈硬化
症、高血圧症、糖尿病などいわゆる成人病が増加し続け
ている。特に、高カロリー・高コレステロール食を多く
とることにより高脂血症及びこれに起因する動脈硬化症
が急増しており、大きな社会問題となってきている。現
在、高脂血症及び動脈硬化症の薬物療法に用いられてい
る薬剤は、対症療法的に血中コレステロールを低下させ
るものであり、動脈硬化巣そのものの縮退を期待できる
薬物ではない。動脈硬化症は血管の内膜肥厚と脂質蓄積
により特徴付けられる病変であり、最近の生化学的知見
から、マクロファージの泡沫化が動脈硬化巣の形成に中
心的な役割を果たしていることが明らかにされている。
従って、マクロファージ泡沫化を抑制することによっ
て、動脈硬化巣の形成を阻害して動脈硬化症を予防し、
あるいは、動脈硬化巣を縮退させて動脈硬化症を根治で
きる可能性があるが、従来、このような作用を有する薬
剤は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、マク
ロファージの泡沫化を抑制する作用を有し、動脈硬化症
の予防及び/又は治療に用いる医薬の有効成分として有
用な化合物を提供することにある。また、本発明の別の
目的は、上記の作用を有し、高脂血症の予防及び/又は
治療剤の有効成分として有用な化合物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、下記の式で示される新
規なベンズイミダゾール化合物が、マクロファージの泡
沫化を抑制する作用を有し、動脈硬化症の予防・治療剤
や高脂血症の予防・治療剤の有効成分として有用である
ことを見い出した。本発明は上記の知見を基にして完成
されたものである。
【0005】すなわち本発明は、下記の式(I):
【化2】 (式中、Yは単結合又は硫黄原子を示し;Zは酸素原
子、硫黄原子、又はN-R4を示し;R1及びR2はそれぞれ独
立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン化
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、
シアノ基、ヒドロキシ基、又はニトロ基を示し;R3及び
R4はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アシル基、
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、スルファモイ
ル基、又はカルバモイル基を示し;n 及びm はそれぞれ
独立に1、2又は3の整数を示し、n 又はm が2又は3
を示す場合には、それぞれ2又は3個の同一又は異なる
R1又はR2がベンゼン環上に置換していることを示し;L
は炭素数 2〜12のアルキレン基、又は1若しくは2個以
上のフェニレン基若しくはエーテル基を含み連結鎖長を
構成する原子数が 4〜12のアルキレン基から選ばれる連
結基を示し;ただし、Yが硫黄原子であり、ZがN-R4
あり、 n=m であり、かつ、R3及びR4が同一の置換基を
示す場合には、R1及びR2が同一の置換基を示すことはな
い)で示されるベンズイミダゾール化合物が提供され
る。さらに、本発明の別の態様により、上記化合物を有
効成分として含む高脂血症予防・治療剤、及び動脈硬化
症予防・治療剤;マクロファージの泡沫化抑制剤;動脈
硬化巣縮退剤;動脈硬化巣形成阻害剤;及びコレステロ
ール低下剤が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】上記式中、Yは単結合又は硫黄原
子を示す。Yが単結合を示す場合、R3が置換するイミダ
ゾール環の2個の窒素原子に挟まれた炭素原子(ベンズ
イミダゾール環の2-位炭素)が連結基Lと直接結合して
いる。これらのうち、Yが硫黄原子であることが好まし
い。Zは酸素原子、硫黄原子、又はN-R4を示し、それぞ
れZを含むヘテロ縮合環がベンゾオキサゾール、ベンズ
チアゾール、又はベンズイミダゾール環であることを示
す。
【0007】R1及びR2は、それぞれ独立に水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、又はニトロ基を
示し、n 及びm はそれぞれ独立に1,2, 又は3の整数
を示す。R1及びR2が独立に水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、又はアルコキシカルボニル基であることが好
ましく、水素原子、塩素原子、C1-4アルキル基、C1-4
ルコキシ基であることが特に好ましい。ZがN-R4である
場合、R1及びR2のいずれか一方が水素原子であることが
好ましい。
【0008】n が1を示す場合、1個のR1がベンゼン環
上の任意に位置に置換していることを示し、n が2又は
3を示す場合には、それぞれ2又は3個のR1がベンゼン
環上の任意の置換していることを示す。n が2又は3を
示す場合、複数のR1は同一でも異なっていてもよい。同
様に、m が1を示す場合、1個のR2がベンゼン環上の任
意に位置に置換していることを示し、n が2又は3を示
す場合には、それぞれ2又は3個のR1がベンゼン環上の
任意の置換していることを示す。n が2又は3を示す場
合、複数のR2は同一でも異なっていてもよい。R1及びR2
はそれぞれベンズイミダゾール環及びZを含むヘテロ縮
合環の5-位及び/又は6-位に置換していることが好まし
い。
【0009】R1及びR2が示す各置換基について具体的に
説明すると、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、又はヨウ素原子のいずれを用いてもよ
く、好ましくはフッ素原子、塩素原子、又は臭素原子、
特に好ましくは塩素原子を用いることができる。アルキ
ル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のC1-18(炭素数 1
〜18の)アルキル基を用いることができ、例えば、メチ
ル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブ
チル基、sec-ブチル基、tert- ブチル基、シクロプロピ
ル基、シクロヘキシル基、n-オクチル基、n-ドデシル
基、又はn-オクタデシル基などを用いることができる。
好ましくは直鎖、分岐鎖又は環状のC1-8アルキル基、よ
り好ましくは直鎖又は分岐鎖のC1-4アルキル基、特に好
ましくはメチル基を用いることができる。
【0010】ハロゲン化アルキル基としては、1又は2
以上の同一又は異なるハロゲン原子が置換した、上記の
直鎖、分岐鎖又は環状のC1-18 アルキル基、より好まし
くは直鎖、分岐鎖又は環状のC1-8アルキル基、より好ま
しくは直鎖又は分岐鎖のC1-4アルキル基を用いることが
できる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子又
は塩素原子、より好ましくはフッ素原子を用いることが
できる。例えば、モノクロロメチル基、トリフルオロメ
チル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、ペンタフルオロ
エチル基などを用いることができ、特に好ましくはトリ
フルオロメチル基を用いることができる。
【0011】アリール基としては置換若しくは無置換の
C6-14 アリール基(例えば、置換若しくは無置換のフェ
ニル基又は置換若しくは無置換のナフチル基など)を挙
げることができ、好ましくは置換若しくは無置換のフェ
ニル基、より好ましくは無置換フェニル基を用いること
ができる。アリール基の置換基としては、上記のアルキ
ル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シ基、下記のアルコキシ基などを挙げることができる。
アリールオキシ基としては、上記アリール基の環上の1
個の水素原子を酸素原子で置換することにより形成され
るC6-14 アリールオキシ基を用いることができ、例え
ば、フェノキシ基、1-ナフチルオキシ基、2-ナフチルオ
キシ基などを用いることができる。
【0012】アルコキシ基としては直鎖、分岐鎖又は環
状のC1-18 アルコキシ基を用いることができ、例えば、
メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert- ブトキ
シ基、シクロヘキソキシ基、n-オクチルオキシ基、n-ド
デシルオキシ基、又はn-オクタデシルオキシ基などを用
いることができる。好ましくは、直鎖、分岐鎖又は環状
のC1-8アルコキシ基、より好ましくは直鎖又は分岐鎖の
C1-4アルコキシ基、特に好ましくはメトキシ基又はエト
キシ基を用いることができる。アルコキシカルボニル基
としては、上記の直鎖、分岐鎖又は環状のC1-18 アルコ
キシ基、好ましくは直鎖、分岐鎖又は環状のC1-8アルコ
キシ基、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のC1-4アルコキ
シ基が置換したカルボニル基を用いることができる。例
えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
n-ブトキシカルボニル、tert- ブトキシカルボニル基、
n-オクチルオキシカルボニル、n-ドデシルオキシカルボ
ニル、n-オクタデシルオキシカルボニル基などを用いる
ことができ、好ましくは、メトキシカルボニル基又はエ
トキシカルボニル基を用いることができる。
【0013】カルバモイル基としては置換又は無置換の
カルバモイル基を用いることができ、置換カルバモイル
基としては、モノ−又はジ置換カルバモイル基を用いる
ことができる。カルバモイル基に置換する1又は2個の
置換基としては、例えば、上記のC1-18 アルキル基や上
記のC6-14 アリール基を用いることができ、これらの1
又は2個の置換基の合計炭素数が、例えば、18以下、好
ましくは12以下、より好ましくは6以下となることが望
ましい。置換カルバモイル基としては、例えば、メチル
カルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、n-オクチル
カルバモイル基、n-ヘキサデシルカルバモイル基、又は
フェニルカルバモイル基、好ましくはメチルカルバモイ
ル基などを用いることができる。
【0014】スルファモイル基としては置換又は無置換
のスルファモイル基を用いることができ、置換スルファ
モイル基としては、モノ−又はジ置換スルファモイル基
を用いることができる。スルファモイル基に置換する1
又は2個の置換基としては、例えば、上記のC1-18 アル
キル基や上記のC6-14 アリール基を用いることができ、
これらの1又は2個の置換基の合計炭素数が、例えば、
18以下、好ましくは12以下、より好ましくは6以下とな
ることが望ましい。置換スルファモイル基としては、例
えば、メチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイ
ル基、n-オクチルスルファモイル基、n-ヘキサデシルス
ルファモイル基、フェニルスルファモイル基、好ましく
はメチルスルファモイル基などを用いることができる。
【0015】アシルアミノ基を構成するアシル基として
は、上記のC1-18 アルキル基が置換したカルボニル基で
あるアルキルカルボニル基、上記のハロゲン化C1-18
ルキル基が置換したハロゲン化アルキルカルボニル基、
又は、上記のC6-14 アリール基が置換したアリールカル
ボニル基などを用いることができ、カルボニル基に置換
するこれらのアルキル基、ハロゲン化アルキル基、又は
アリール基の炭素数は、好ましくは12以下、より好まし
くは6以下となることが望ましい。アシルアミノ基とし
て、例えば、アセチルアミノ基、トリフルオロアセチル
アミノ基、プロピオニルアミノ基、n-ブタノイルアミノ
基、n-オクタノイルアミノ基、n-ヘキサデカノイルアミ
ノ基、又はベンゾイルアミノ基、好ましくはアセチルア
ミノ基又はプロピオニルアミノ基、特に好ましくはプロ
ピオニルアミノ基を用いることができる。
【0016】スルホニルアミノ基を構成するスルホニル
基としては、上記のC1-18 アルキル基が置換したスルホ
ニル基であるアルキルスルホニル基、上記のハロゲン化
C1-18 アルキル基が置換したハロゲン化アルキルスルホ
ニル基、又は、上記のC6-14アリール基が置換したアリ
ールスルホニル基などを用いることができ、スルホニル
基に置換するこれらのアルキル基、ハロゲン化アルキル
基、又はアリール基の炭素数は、好ましくは12以下、よ
り好ましくは6以下となることが望ましい。スルホニル
アミノ基としては、例えば、メタンスルホニルアミノ
基、トリフルオロメタンスルホニルアミノ基、エタンス
ルホニルアミノ基、n-ブタンスルホニルアミノ基、n-オ
クタンスルホニルアミノ基、n-ヘキサデカンスルホニル
アミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、又はp-トルエ
ンスルホニルアミノ基、好ましくは、メタンスルホニル
アミノ基などを用いることができる。
【0017】R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、アシル基、スルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、スルファモイル基、又はカルバモイル基を示す。
R3及びR4が示すアルキル基としては、上記のC1-18 アル
キル基、好ましくはこれらのうち直鎖又は分岐鎖のも
の、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のC1-8アルキル基、
特に好ましくは直鎖又は分岐鎖のC1-4アルキル基、最も
好ましくはメチル基を用いることができる。R3及びR4
示すアシル基としては、上記のC1-18 アルキル基が置換
したカルボニル基であるアルキルカルボニル基、上記の
ハロゲン化C1-18アルキル基が置換したハロゲン化アル
キルカルボニル基、又は、上記のC6-14 アリール基が置
換したアリールカルボニル基などを用いることができ
る。
【0018】R3及びR4が示すスルホニル基としては、上
記のC1-18 アルキル基が置換したスルホニル基であるア
ルキルスルホニル基、上記のハロゲン化C1-18 アルキル
基が置換したハロゲン化アルキルスルホニル基、又は、
上記のC6-14 アリール基が置換したアリールスルホニル
基などを用いることができ、アルコキシカルボニル基と
しては上記のC1-18 アルコキシ基、好ましくは、C1-8
ルコキシ基、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のC1-4アル
コキシ基が置換したカルボニル基を用いることができ
る。また、カルバモイル基及びスルファモイル基として
は、それぞれ上記で説明した置換又は無置換のカルバモ
イル基及びスルファモイル基を用いることができる。R3
及びR4としては、独立に水素原子、直鎖若しくは分岐鎖
のC1-5アルキル基、又は直鎖若しくは分岐鎖のC1-4アル
キルカルボニル基などが好ましく、R3及びR4が水素原子
であることが特に好ましい。
【0019】上記式(I) 中、Lは連結基を示し、該連結
基はC2-12 アルキレン基、又は1若しくは2個以上のフ
ェニレン基若しくはエーテル基を含み連結鎖長を構成す
る原子数が 4〜12のアルキレン基から選ばれる。これら
のアルキレン基は他の置換基で置換されていてもよく、
アルキレン基は直鎖又は分岐鎖のいずれでもよい。C
2-12 アルキレン基としては、例えば、エチレン基、1,4
-ブチレン基、1,5-ペンチレン基、1,6-ヘキシレン基、
1,10- デシレン基などを用いることができる。好ましく
は直鎖又は分岐鎖のC4-12 アルキレン基、より好ましく
は直鎖又は分岐鎖のC4-11 アルキレン基、さらに好まし
くは直鎖のC4-8アルキレン基、特に好ましくはC5-6アル
キレン基を用いることができる。
【0020】Lが1若しくは2個以上のフェニレン基若
しくはエーテル基を含む場合、連結鎖の鎖部分を構成す
る炭素原子又は酸素原子(これらを連結鎖長を構成する
原子という)の数は 4〜12個である(ただしフェニレン
基の場合は原子数4とする)。フェニレン基は他の1又
は2以上の同一又は異なる置換基、例えば、上記のR1
ついて説明した置換基(アルキル基、ハロゲン化アルキ
ル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、又はヒドロキシ基
など)を有していてもよい。
【0021】フェニレンを含む連結基としては、例え
ば、1,4-キシリレン、1,3-キシリレン、1,2-キシリレ
ン、2-エチレン−4-フェニルメチル基等のアルキレン−
フェニレン−アルキレン基を挙げることができ、エーテ
ル基を含む連結基としては、例えば、エチリレンオキシ
エチル、又はエチレンオキシエトキシエチル基などを挙
げることができる。LがC4-8アルキレン基又はエチレン
オキシエチル基であることが好ましく、C5-6アルキレン
基であることが特に好ましい。なお、本発明化合物にお
いて、連結基Lにより連結される2つの部分構造(上記
式(I) において、Lを挟んで右側の部分構造と左側の部
分構造)が同一となることはなく、さらに、Yが硫黄原
子であり、ZがN-R4であり、 n=m であり、かつ、R3
びR4が同一の置換基を示す場合には、R1及びR2が同一の
置換基を示すことはない。より好ましくは、Yが硫黄原
子であり、ZがN-R4であり、かつ、n =m である場合に
は、R1及びR2が同一の置換基であって、かつ、R3及びR4
が同一の置換基であることはない。
【0022】本発明の上記化合物は酸付加塩を形成する
ことができ、また、R1及び/又はR2がヒドロキシ基の場
合には塩基付加塩を形成することができる。これらの酸
付加塩及び塩基付加塩はいずれも本発明の範囲に包含さ
れる。さらに、R1及び/又はR2がヒドロキシ基の場合に
は分子内でツビッター型の化合物として存在する場合も
あるが、このような化合物も本発明の範囲に包含され
る。酸付加塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸
塩、硝酸塩、硫酸塩、又は燐酸塩などの鉱酸塩の他、p-
トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、シュウ酸
塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩などの有機酸塩
を挙げることができる。塩基付加塩としては、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、又はカルシウム塩
などの金属塩の他、アンモニウム塩、トリエチルアミン
塩などを挙げることができる。
【0023】本発明の化合物は、R1〜R4の種類に応じて
1個又は2個以上の不斉炭素を有する場合がある。この
ような場合、1個又は2個以上の不斉炭素に基づく光学
異性体、及び2個以上の不斉炭素に基づくジアステレオ
異性体が存在することがあるが、純粋な形態の任意の光
学異性体若しくはジアステレオ異性体はいずれも本発明
の範囲に包含される。また、任意の光学異性体の任意の
割合の混合物、ラセミ体、又は任意のジアステレオ異性
体の任意の割合の混合物なども本発明の範囲に包含され
る。さらに、遊離形態若しくは塩の形態の本発明化合物
の任意の水和物若しくは溶媒和物も本発明の範囲に包含
されることはいうまでもない。
【0024】本発明の好ましい態様として、 (a) Yが単結合又は硫黄原子であり;Zが酸素原子、硫
黄原子、又はN-R4であり;R1及びR2がそれぞれ独立に水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン化アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、又はニトロ基であ
り;R3及びR4がそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、
又はアシル基であり;n 及びm はそれぞれ独立に1又は
2であり;Lは炭素数 4〜11のアルキレン基、又は1若
しくは2個以上のエーテル基を含み連結鎖長を構成する
原子数が 5〜8 のアルキレン基から選ばれる連結基であ
る上記化合物;
【0025】(b) Yが単結合又は硫黄原子であり;Zが
酸素原子、硫黄原子、又はN-R4であり;R1及びR2がそれ
ぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、
ハロゲン化C1-4アルキル基、フェニル基、C1-4アルコキ
シ基、C1-4アルコキシカルボニル基、C1-4アルキルスル
ファモイル基、C1-4アルキルカルボニルアミノ基、C1-4
アルキルスルホニルアミノ基、シアノ基、ヒドロキシ
基、又はニトロ基であり;R3及びR4がそれぞれ独立に水
素原子、C1-4アルキル基、又はC1-4アルキルカルボニル
基であり;n 及びm はそれぞれ独立に1又は2であり;
Lは炭素数 4〜11のアルキレン基、又は1若しくは2個
以上のエーテル基を含み連結鎖長を構成する原子数が 5
〜8 のアルキレン基から選ばれる連結基である上記化合
物;
【0026】(c) Yが単結合又は硫黄原子であり;R1
水素原子、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、又はニトロ
基であり;n が1又は2であり;R2が水素原子、ハロゲ
ン原子、C1-4アルキル基、ハロゲン化C1-4アルキル基、
フェニル基、C1-4アルコキシ基、C1-4アルコキシカルボ
ニル基、C1-4アルキルスルファモイル基、C1-4アルキル
カルボニルアミノ基、C1-4アルキルスルホニルアミノ
基、シアノ基、又はヒドロキシ基であり;m が1又は2
であり;R3が水素原子、C1-4アルキル基、又はC1-4アル
キルカルボニル基であり;Zが酸素原子、硫黄原子、又
はN-R4(R4は水素原子、C1-4アルキル基、又はC1-4アル
キルカルボニル基を示す)であり;Lは炭素数 4〜11の
アルキレン基、又は1若しくは2個以上のエーテル基を
含み連結鎖長を構成する原子数が 5〜8 のアルキレン基
から選ばれる連結基である上記化合物;
【0027】(d) 上記(c) の化合物であって、ただし、
Yが単結合を示す場合にはR2が水素原子である化合物; (e) 上記(c) 又は(d) の化合物であって、ただし、Lが
1若しくは2個以上のエーテル基を含み連結鎖長を構成
する原子数が 5〜8 のアルキレン基である場合には、Y
が硫黄原子である化合物; (f) 上記(e) の化合物において、R1がハロゲン原子であ
り;n が1又は2であり;R2がハロゲン原子であり;m
が1又は2である化合物; (g) 上記(e) の化合物において、R1がハロゲン原子であ
り;n が1又は2であり;R2がハロゲン原子であり;m
が2である化合物;及び (h) R1及びR2がそれぞれヘテロ縮合環の5-位及び/又は
6-位の置換基である上記の各化合物;が提供される。
【0028】これらの化合物において、R1及び/又はR2
が示すハロゲン原子が塩素原子であり、C1-4アルキル基
がメチル基であり、ハロゲン化C1-4アルキル基がトリフ
ルオロメチル基であり、C1-4アルコキシ基がメトキシ基
若しくはエトキシ基であり、C1-4アルコキシカルボニル
基がエトキシカルボニル基であり、C1-4アルキルスルフ
ァモイル基がメチルスルファモイル基であり、C1-4アル
キルカルボニルアミノ基がエチルカルボニルアミノ基で
あり、C1-4アルキルスルホニルアミノ基がメチルスルホ
ニルアミノ基であり;R3及び/又はR4が示すC1-4アルキ
ル基がメチル基であり、C1-4アルキルカルボニル基がエ
チルカルボニル基であり、Lが示す1若しくは2個以上
のエーテル基を含み連結鎖長を構成する原子数が 5〜8
のアルキレン基がエチリレンオキシエチル若しくはエチ
レンオキシエトキシエチル基である化合物は、それぞれ
本発明の化合物として特に好ましい化合物である。本発
明の化合物のうち、特に好ましい化合物を以下に例示す
るが、本発明の範囲はこれらの化合物に限定されること
はない。
【0029】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0030】本発明の化合物は、例えば、以下に示すス
キームに従って容易に入手可能な原料化合物(II)から当
業者に周知の反応により製造できる。これらの方法の具
体的方法は本明細書の実施例に詳細に説明されており、
以下に述べる一般的な説明と実施例とを参照し、必要に
応じてこれらの方法に適宜の改変や修飾を加えることに
より、当業者は本発明の化合物を容易に製造することが
できる(スキーム中、R1, R2, R3, n, m, Z,Y,及び
Lは前記の通りであり、X1はハロゲン原子又はアルキル
若しくはアリールスルホニルオキシ基など求核置換反応
に対する離脱基を示し、X2は上記離脱基、カルボキシル
基、又はアルコキシカルボニル基を示す)。
【化8】
【0031】式(IV)の化合物の製造に用いる2-メルカプ
トベンズイミダゾール化合物(II)のうち、公知化合物に
ついてはそれぞれの文献に記載された方法で製造するこ
とができるが、新規化合物などについては、一般的に O
rg. Syn. Col. Vol.4, p.569に記載の方法で製造するこ
とができる。また、一部の化合物については試薬として
市販のものを入手可能である。化合物(II)を連結基試薬
(X1-L-X2: III)と反応させることにより化合物(IV)を製
造することができる(工程1)。上記反応は、例えば、
エタノール、アセトニトリル、アセトン、酢酸エチル、
ジメチルホルムアミド(DMF) 、テトラヒドロフラン(TH
F) などの一般的な有機溶剤中で行うのが一般的であ
る。
【0032】必要に応じて、脱酸剤として水酸化ナトリ
ウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ナトリウムエ
チラートなどの塩基触媒の存在下で反応を行ってもよい
が、アルコール中で触媒の非存在下に加熱することによ
っても反応は良好に進行する。塩基を用いる場合、反応
温度は基質化合物や溶媒の種類に応じて適宜選択すれば
よいが、通常、0 〜150 ℃、好ましくは20〜100 ℃で行
えばよい。アルコール中で触媒の非存在下に反応を行う
場合には、50〜120 ℃程度が好適である。
【0033】X1及びX2の両方が離脱基の場合には、副反
応を抑えるために化合物(II)に対して過剰量の化合物(I
II) を用いることが好ましい。通常の場合、2倍から10
倍量を用いればよいが、好ましくは4倍から10倍量を用
いることができる。なお、一般的には未反応の化合物(I
II) は反応終了後に回収可能である。一方、X2がカルボ
キシル基又はアルコキシカルボニル基の場合には、副反
応を抑えるために化合物(II)に対してほぼ等モルの化合
物(III) を用いるべきである。例えば、化合物(II)に対
して 0.8〜1.2 倍モル、好ましくは0.95〜1.1 倍モル程
度の化合物(III) を用いることが好ましい。X2がカルボ
キシル基の場合には、反応終了後に生成するカルボン酸
化合物(IV)を中和し、析出する結晶を集めるか有機溶剤
で抽出して単離することができる。
【0034】X2が塩素原子、臭素原子、又はp-トルエン
スルホニルオキシ基などの離脱基である場合には、化合
物(IV)に対して2-メルカプトアゾール化合物(V) を反応
させて、本発明の化合物(スキーム中の式-2の化合物)
を製造することができる(工程2)。工程2において反
応試薬として用いる化合物(V) は、一般的には公知の方
法(Org. Syn. Col. Vol., 4, p.569)で製造することが
でき、一部の化合物については市販品を入手することも
可能である。化合物(IV)と化合物(V) との反応は上記の
工程1の条件に準じて行うことができる。
【0035】X2がカルボキシル基又はアルコキシカルボ
ニル基である場合には、化合物(IV)に対してo-フェニレ
ンジアミン化合物(VI)を反応させることにより、本発明
の化合物(スキーム中の式-3の化合物)を製造すること
ができる。化合物(VI)は市販品を容易に入手することが
でき、化合物(IV)と化合物(VI)との縮合閉環反応は、一
般的には酸触媒の存在下で行うことができる。酸触媒と
しては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、又は
p-トルエンスルホン酸のような有機スルホン酸を好適に
使用できる。反応は溶媒の非存在下又は水若しくは各種
有機溶剤の存在下で行うことができる。化合物(IV)に対
する化合物(VI)のモル比率は 0.8〜1.2が好ましく、0.9
5〜1.1 の範囲が特に好ましい。酸触媒は化合物(IV)に
対して約0.1〜10倍モル、好ましくは 1〜5 倍モルの範
囲で使用すればよい。
【0036】上記の反応において、R3が水素原子の場
合、原料化合物(II)又は式-2若しくは式-3の化合物をア
ルキル化又はアシル化に付することにより、さらに別の
本発明化合物を製造することができる。アルキル化は、
上記の一般的な有機溶剤中で、脱酸剤として水酸化ナト
リウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ナトリウム
エチラートなどの塩基触媒を用いてアルキルハライドや
アルキルトシラートなどの反応性アルキル化剤とと反応
させればよい。反応温度は基質化合物や溶媒の種類に応
じて適宜選択すればよいが、通常、 0〜100 ℃、好まし
くは20〜60℃程度の温度で行うことが好適である。
【0037】アシル化反応は、一般的には、通常の不活
性溶媒中で脱酸剤として塩基触媒(例えば炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下に対応
する酸ハライドと反応させればよい。不活性溶媒として
は、例えばアセトニトリル, 酢酸エチル, THF, DMF, ジ
メチルアセトアミド(DMAc)などを用いることができる
が、極性の強い DMF, DMAc, アセトニトリルなどを用い
る場合には塩基触媒の非存在下でも反応が進行する。酸
ハライドは基質化合物に対して 1.8〜2.4 倍モル程度の
量を用いることが好ましく、反応温度は30〜150 ℃程
度、好ましくは、50〜100 ℃程度の範囲で行うことがで
きる。
【0038】本発明の化合物は、動脈硬化症における動
脈硬化巣の形成に関与するマクロファージの泡沫化を強
力に抑制する作用を有しており、動脈硬化症の予防及び
/又は治療に用いる医薬の有効成分、あるいは血中コレ
ステロールを低下させることによる高脂血症の予防及び
/又は治療剤の有効成分として有用である。従って、本
発明の別の態様により、上記化合物を有効成分として含
む動脈硬化症の予防及び/又は治療剤、並びに、高脂血
症の予防及び/又は治療剤が提供される。
【0039】いかなる特定の理論に拘泥するわけではな
いが、泡沫化したマクロファージが動脈壁に侵入する
と、それが引き金となって動脈壁の平滑筋の異常増殖を
惹起され、動脈硬化症が発症することが知られている(S
chaffner, T. et al., Amer. J. Pathol., 110, pp.57-
73, 1980; Gerrity, R.G., Amer. J. Pathol. 103, pp.
181-190, 1981)。本発明の医薬は、動脈硬化巣の形成に
関与するマクロファージの泡沫化を抑制することによ
り、動脈硬化巣の形成を直接抑制するとともに、動脈硬
化巣の縮退を可能にする。従って、本発明の医薬は、種
々の原因で惹起される動脈硬化症や高脂血症の治療及び
/又は予防に有用である。
【0040】本発明の上記医薬の投与形態は特に制限さ
れず、経口的・非経口的に投与することができる。本発
明の医薬として、有効成分である上記式(I) の化合物を
そのまま用いてもよいが、通常は、有効成分である式
(I) の化合物に対して、必要により、薬理学的、製剤学
的に許容しうる添加物を加えて、当業者に周知な形態の
製剤として提供されるべきである。経口投与に適する製
剤の例としては、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、細
粒剤、顆粒剤、液剤、又はシロップ剤等を挙げることが
でき、非経口投与に適する製剤としては、例えば、注射
剤、点滴剤、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収
剤、又は貼付剤等を挙げることができる。薬理学的、製
剤学的に許容しうる添加物としては、例えば、賦形剤、
崩壊剤ないし崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コーティン
グ剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤ないし溶解補助剤、
等張化剤、pH調節剤、安定化剤、噴射剤、及び粘着剤等
を用いることができる。
【0041】例えば、 経口投与、あるいは経皮又は経
粘膜投与に適する製剤には、薬理学的、製剤学的に許容
しうる添加物として、例えば、ブドウ糖、乳糖、D-マン
ニトール、デンプン、又は結晶セルロース等の賦形剤;
カルボキシメチルセルロース、デンプン、又はカルボキ
シメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤又は崩壊補助
剤;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、又はゼラ
チン等の結合剤;ステアリン酸マグネシウム又はタルク
等の滑沢剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白
糖、ポリエチレングリコール又は酸化チタン等のコーテ
ィング剤;ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレング
リコール、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水、
又はハードファット等の基剤を用いることができる。ま
た、フロン,ジエチルエーテル、又は圧縮ガス等の噴射
剤;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、ポリイソブチレン、ポリブテン
等の粘着剤;木綿布又はプラスチックシート等の基布等
の製剤用添加物を用いて製剤を製造してもよい。
【0042】注射あるいは点滴用に適する製剤には、例
えば、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコー
ル等の水性あるいは用時溶解型注射剤を構成しうる溶解
剤又は溶解補助剤;ブドウ糖、塩化ナトリウム、D-マン
ニトール、グリセリン等の等張化剤;無機酸、有機酸、
無機塩基又は有機塩基等のpH調節剤等の製剤用添加物を
添加してもよい。
【0043】本発明の医薬の投与量は特に制限されない
が、投与形態、治療及び/又は予防の目的、患者の年
齢、体重、症状等に応じて適宜選択すればよい。例え
ば、静脈内投与の場合には、成人1日あたり有効成分量
として10〜400 mg程度、好ましくは10〜100 mg程度を投
与すればよく、経口的に投与する場合には、成人1日あ
たり有効成分量として10〜800 mg程度、好ましくは10〜
300 mg程度を用いればよい。本発明の医薬は1日あたり
1回もしくは数回に分けて投与してもよく、投与期間
も、患者の年齢、症状の改善度等に応じて任意に定める
ことができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定される
ことはない。実施例中、化合物番号を付した化合物は、
本発明の特に好ましい化合物として上記に構造式を例示
した化合物の番号に対応している。
【0045】例1:5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペ
ンチルブロマイドの合成 2-メルカプトベンツイミダゾール 6.0 gと1,5-ジブロモ
ペンタン 60 g とをエタノール 50 mlに溶解し、6時間
加熱還流した。減圧で溶媒を留去した後、残査に酢酸エ
チル 50 mlとヘキサン 50 mlを加えてダイジェストし固
形物約 12 g を得た。この固形物に水100 mlを加えて水
酸化ナトリウム水溶液で中和した。析出した油溶物を酢
酸エチルで抽出し、水洗後に濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 220 g、溶
媒:クロロホルム) で分取して 8.7gの粗結晶を得た。
この粗結晶をエタノールから再結晶して表記化合物 7.8
gを得た。 融点 126-127 ℃ 元素分析 C12H15N2SBrとして 計算値: C,48.15;H,5.05;N,9.36 (%) 実測値: C,47.98;H,5.11;N,9.21 (%)
【0046】例2:1-(2'-(5'-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ペンタン
(化合物1)の合成 5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペンチルブロマイド
0.57 g と2-メルカプト-5- メチルベンツイミダゾール
0.36 g をエタノール 5 ml に溶解して8時間加熱還流
した。冷却後水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応液を
中和し、析出した油状物を酢酸エチルで抽出した。水洗
後に減圧で溶媒を留去し、得られた油状物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製した。得られた粗
精製物を酢酸エチルより晶析して表記化合物 0.52 g を
得た。 融点 163-165 ℃ 元素分析 C20H22N4S2 として 計算値: C,62.79;H,5.80;N,14.65 (%) 実測値: C,62.58;H,5.71;N,14.51 (%)
【0047】例3:1-(2'-(5'-クロロベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ペンタン
(化合物2)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.6 gと5-クロロ-2- メルカプトベンツ
イミダゾール 0.37 g より表記化合物 0.61 gを得た
(酢酸エチル−アセトニトリルより晶析)。 融点 160-163 ℃ 元素分析C19H19N4S2Clとして 計算値: C,56.63;H,4.75;N,13.91 (%) 実測値: C,56.49;H,4.60;N,13.71 (%)
【0048】例4:1-(2-(5'- クロロベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-5-(2"-(5"-メチルベンツイミダゾイル)-チ
オ) ペンタン(化合物3)の合成 例1と同様にして2-メルカプト-5- メチルベンツイミダ
ゾールと1,5-ジブロモペンタンより 5-(2-(5'-メチルベ
ンツイミダゾイル)-チオ) ペンチルブロマイドを合成し
た。得られた 5-(2-(5'-メチルベンツイミダゾイル)-チ
オ) ペンチルブロマイド 0.63 g と5-クロロ-2- メルカ
プトベンツイミダゾール 0.37 g から例3と同様にして
表記化合物 0.6 gを得た(エタノール−アセトニトリル
より晶析)。 融点 174-175 ℃ 元素分析 C20H21N4S2Cl として 計算値: C,57.60;H,5.08;N,13.44 (%) 実測値: C,57.44;H,5.14;N,13.58 (%)
【0049】例5:1-(2'-(5'-メトキシベンツイミダゾ
イル)-チオ)-5-(2"-(5"-メチルベンツイミダゾイル)-チ
オ) ペンタン(化合物4)の合成 例4と同様にして5-(2'-(5'-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ) ペンチルブロマイド 0.63 g と2-メルカプト
-5- メトキシベンツイミダゾール 0.36 g より表記化合
物 0.7 gを得た(酢酸エチルより晶析)。 融点 170-171 ℃ 元素分析 C21H24N40S2として 計算値: C,61.13;H,5.86;N,13.58 (%) 実測値: C,60.98;H,5.74;N,13.42 (%)
【0050】例6:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(5"-メトキシベンツイミダゾイル)-チオ) ペンタン
(化合物5)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.9 gと2-メルカプト-5- メトキシベン
ツイミダゾール 0.57 g より表記化合物 0.89g を得た
(ワックス状物質)。
【0051】例7:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(5"-ヒドロキシベンツイミダゾイル)-チオ) ペンタ
ン(化合物6)の合成 化合物5(0.34 g)を臭化水素酸 2 ml と水 2 ml に溶解
し 16 時間加熱還流した。反応液を水酸化ナトリウム水
溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出し、水洗後に減圧
で溶媒を留去した。残渣をエタノール−酢酸エチルより
晶析して表記化合物 0.18 g を得た。 融点 112-114 ℃ 元素分析 C19H20N40S2として 計算値: C,59.35;H,5.24;N,14.57 (%) 実測値: C,59.21;H,5.12;N,14.39 (%)
【0052】例8:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(5"-メタンスルホニルアミノベンツイミダゾイル)-
チオ) ペンタン(化合物7)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプト-5- メタンスルホ
ニルアミノベンツイミダゾール 0.28 g より表記化合物
0.32 g を得た(酢酸エチル−アセトニトリルより晶
析) 。 融点 141-143 ℃ 元素分析 C20H23N502S3 として 計算値: C,52.03;H,5.02;N,15.18 (%) 実測値: C,51.84;H,4.98;N,15.09 (%)
【0053】例9:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(5"-プロピオニルアミノベンツイミダゾイル)-チ
オ) ペンタン(化合物8)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプト-5- メタンスルホ
ニルアミノベンツイミダゾール 0.22 g より表記化合物
0.23 g を得た( ワックス状物質) 。
【0054】例10:1-(2'-(5'-エトキシカルボニルベン
ツイミダゾイル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチ
オ) ペンタン(化合物9)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプト-5- エトキシカル
ボニルベンツイミダゾール 0.22 g より表記化合物 0.1
4 g を得た(酢酸エチル−アセトニトリルより晶析) 。 融点 155-156 ℃ 元素分析 C22H24N402S2 として 計算値: C,59.97;H,5.49;N,12.72 (%) 実測値: C,59.73;H,5.38;N,12.58 (%)
【0055】例11:1-(2'-(5',6'- ジメチルベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
タン(化合物例10)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.6 gと2-メルカプト-5,6- ジメチルベ
ンツイミダゾール 0.35 g より表記化合物 0.54 g を得
た(酢酸エチル−アセトニトリルより晶析)。 融点 150-153 ℃ 元素分析 C21H24N4S2 として 計算値: C,63.60;H,6.10;N,14.13 (%) 実測値: C,63.36;H,6.02;N,14.32 (%)
【0056】例12:1-(2'-(5',6'- ジクロロベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
タン(化合物11)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.6 gと5,6-ジクロロ-2- メルカプト-
ベンツイミダゾール 0.44 g より表記化合物 0.72 g を
得た(アセトニトリルより晶析)。 融点 167-169 ℃ 元素分析 C19H18N4S2Cl2として 計算値: C,52.17;H,4.15;N,12.81 (%) 実測値: C,52.03;H,4.01;N,12.62 (%)
【0057】例13:6-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ヘ
キシルブロマイドの合成 例1と同様にして2-メルカプトベンツイミダゾール 3.0
gと1,6-ジブロモヘキサン24.4 gより表記化合物 5.0 g
を得た(酢酸エチル−ヘキサンより晶析)。
【0058】例14:1-(2'-(5',6'- ジクロロベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-6-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ヘキ
サン(化合物例12)の合成 例2と同様にして6-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ヘキ
シルブロマイド 0.31g と5,6-ジクロロ-2- メルカプト-
ベンツイミダゾール 0.22 g より表記化合物0.39 g を
得た(酢酸エチル−クロロホルムより晶析)。 融点 287-230 ℃ 元素分析 C20H20N4S2Cl2として 計算値: C,53.21;H,4.47;N,12.41 (%) 実測値: C,53.07;H,4.22;N,12.12 (%)
【0059】例15:8-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) オ
クチルブロマイドの合成 例1と同様にして2-メルカプトベンツイミダゾール 1.5
gと1,8-ジブロモオクタン13.6 gより表記化合物 2.6 g
を得た(酢酸エチル−ヘキサンより晶析)。
【0060】例16:1-(2'-(5',6'- ジクロロベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-8-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) オク
タン(化合物13)の合成 例2と同様にして8-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) オク
チルブロマイド 0.37g と5,6-ジクロロ-2- メルカプト-
ベンツイミダゾール 0.22 g より表記化合物0.36 g を
得た(エタノール−水より晶析) 。 融点 176-178 ℃ 元素分析 C22H24N4S2Cl2として 計算値: C,55.11;H,5.05;N,11.69 (%) 実測値: C,54.98;H,4.88;N,11.43 (%)
【0061】例17:1-(2'-(5',6'- ジクロロベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-5-(2"-(5"-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ) ペンタン(化合物14)の合成 例2と同様にして5-(2'-(5'-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ) ペンチルブロマイド 0.32 g と 5,6- ジクロ
ロ-2- メルカプトベンツイミダゾール 0.24 g より表記
化合物 0.32 g を得た(アセトニトリルより晶析)。 融点 161-165 ℃ 元素分析 C20H20N4S2Cl2として 計算値: C,53.21;H,4.47;N,12.41 ( %) 実測値: C,53.10;H,4.29;N,12.21 ( %)
【0062】例18:1-(2'-(5',6'- ジクロロベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-5-(2"-(5",6"- ジメチルベンツイミダ
ゾイル)-チオ) ペンタン(化合物15)の合成 例1と同様にして2-メルカプト-5,6- ジメチルベンツイ
ミダゾール 5.34 g と1,5-ジブロモペンタン 34.5 g か
ら5-(2'-(5',6'- ジメチルベンツイミダゾイル)-チオ)
ペンチルブロマイド 6.6 gを得た。さらに、例2と同様
にして5-(2'-(5',6'- ジメチルベンツイミダゾイル)-チ
オ) ペンチルブロマイド 0.65 g と5,6-ジクロロ-2- メ
ルカプト- ベンツイミダゾール 0.44 g より表記化合物
0.72 gを得た(アセトニトリルより晶析)。 融点 171-173 ℃ 元素分析 C21H22N4S2Cl2として 計算値: C,54.19;H,4.76;N,12.04 (%) 実測値: C,54.03;H,4.57;N,12.11 (%)
【0063】例19:1-(2'-(5'-クロロ-6'-トリフルオロ
メチルベンツイミダゾイル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダ
ゾイルチオ) ペンタン(化合物16)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと5-クロロ-2- メルカプト-6- ト
リフルオロメチルベンツイミダゾール 0.26 gより表記
化合物 0.29 g を得た(ワックス状) 。
【0064】例20:1-(2'-(5'-シアノベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ペンタン
(化合物17)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと5-シアノ-2- メルカプトベンツ
イミダゾール 0.16 g より表記化合物 0.22 gを得た
(酢酸エチル−アセトニトリルより晶析)。 融点 152-154 ℃ 元素分析 C20H19N5S2 として 計算値: C,61.04;H,5.22;N,17.80 (%) 実測値: C,59.96;H,5.10;N,17.64 (%)
【0065】例21:4-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ブ
チルクロライドの合成 例1と同様にして2-メルカプトベンツイミダゾール 6.2
gと1,4-クロロブロモブタン 10.3 g より表記化合物 6
gを得た(ワックス状)。
【0066】例22:1-(2'-(5'-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-4-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ブタン(化
合物18) の合成 例2と同様にして4-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ブチ
ルクロライド0.33 gと5-メチル-2- メルカプトベンツイ
ミダゾール 0.24 g より表記化合物 0.09 g を得た(メ
タノール−水より晶析)。 融点 204-206 ℃ 元素分析 C19H20N4S2 として 計算値: C,61.92;H,5.47;N,15.21 (%) 実測値: C,61.78;H,5.34;N,15.10 (%)
【0067】例23:1-(2'-(5'-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-6-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ヘキサン
(化合物19)の合成 例2と同様にして6-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ヘキ
シルブロマイド 0.31g と5-メチル-2- メルカプト- ベ
ンツイミダゾール 0.16 g より表記化合物 0.33 g を得
た(酢酸エチルより晶析)。 融点 202-204 ℃ 元素分析 C21H24N4S2 として 計算値: C,63.60;H,6.16;N,14.13 (%) 実測値: C,63.42;H,6.09;N,14.01 (%)
【0068】例24:1-(2'-(5'-メチルベンツイミダゾイ
ル)-チオ)-8-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) オクタン
(化合物20)の合成 例2と同様にして8-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) オク
チルブロマイド 0.37g と5-メチル-2- メルカプト- ベ
ンツイミダゾール 0.16 g より表記化合物 0.36 g を得
た(酢酸エチル−ヘキサンより晶析)。 融点 101-103 ℃ 元素分析 C23H28N4S2 として 計算値: C,65.05;H,6.65;N,13.20 (%) 実測値: C,64.87;H,6.41;N,13.34 (%)
【0069】例25:2-(2-(2-p-トルエンスルホニルオキ
シ)-エトキシ)-エチルメルカプトベンツイミダゾールの
合成 2-メルカプトベンツイミダゾール 3.1 gとジエチレング
リコール・ジ-p- トシレート 8.3 gをアセトニトリル中
で 18 時間加熱還流した。減圧で溶媒を留去した後にシ
リカゲルカラムクロマトで分取して表記化合物 2.4 gを
得た(ワックス状)。
【0070】例26:2-(2-(2-(2'-(5'-メチルベンツイミ
ダゾール)-チオ)-エトキシ)-エチルメルカプトベンツイ
ミダゾール(化合物21) の合成 例1と同様にして2-(2-(2-p-トルエンスルホニルオキ
シ)-エトキシ)-エチルメルカプトベンツイミダゾール
0.38 g と2-メルカプト-5- メチルベンツイミダゾール
0.17 g より表記化合物 0.21 g を得た 融点 130-131 ℃ 元素分析 C19H20N4OS2として 計算値: C,59.35;H,4.96;N,14.57 (%) 実測値: C,59.12;H,4.72;N,14.32 (%)
【0071】例27:2-(2-(2-(2-p- トルエンスルホニル
オキシ)-エトキシ)-エトキシ)-エチルメルカプトベンツ
イミダゾールの合成 2-メルカプトベンツイミダゾール 3.1 gとトリエチレン
グリコール・ジ-p- トシレート 9.6 gをアセトニトリル
中で 18 時間加熱還流した。減圧で溶媒を留去した後に
シリカゲルカラムクロマトで分取して表記化合物 3.3 g
を得た(ワックス状)。
【0072】例28:2-(2-(2-(2-(2'-(5'- メチルベンツ
イミダゾール)-チオ)-エトキシ)-エトキシ)-エチルメル
カプトベンツイミダゾール(化合物22)の合成 例1と同様にして2-(2-(2-(2-p- トルエンスルホニルオ
キシ)-エトキシ)-エトキシ)-エチルメルカプトベンツイ
ミダゾール 0.43 g と2-メルカプト-5- メチルベンツイ
ミダゾール 0.17 g より表記化合物 0.33 g を得た 融点 119-122 ℃ 元素分析 C21H24N4O2S2 として 計算値: C,58.85;H,5.64;N,13.08 (%) 実測値: C,58.59;H,5.45;N,12.89 (%)
【0073】例29:1-(2'-(1'-メチル-5'-メチルスルフ
ァモイルベンツイミダゾイル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミ
ダゾイルチオ) ペンタン(化合物23)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプト-1- メチル-5- メ
チルスルファモイルベンツイミダゾール 0.26g より表
記化合物 0.22 g を得た(酢酸エチル- アセトニトリル
より晶析)。 融点 139-140 ℃ 元素分析 C21H25N5O2S3 として 計算値: C,53.03;H,5.30;N,14.73 (%) 実測値: C,52.92;H,5.13;N,14.61 (%)
【0074】例30:1-(2'-(1'-メチル-5'-メチルスルフ
ァモイルベンツイミダゾイル)-チオ)-5-(2"-(1- プロピ
オニル) ベンツイミダゾイル)-チオ) ペンタン(化合物
25)の合成 1-(2'-(1'-メチル-5'-メチルスルファモイルベンツイミ
ダゾイル)-チオ)-5-(2"-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
タン 0.1 gをジメチルアセトアミド 0.3 ml 、アセトニ
トリル 0.5 ml およびトリエチルアミン 0.1 ml の混合
物に溶解し、45℃でプロピオニルクロライド 0.04 mlを
ゆっくりと添加した。4.5 時間攪拌した後に水を加えて
酢酸エチルで抽出した。減圧で溶媒を留去した後にシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル
- アセトニトリルより晶析して表記化合物 0.04 g を得
た。 融点 91-93 ℃ 元素分析 C24H29N5O3S3 として 計算値: C,54.21;H,5.50;N,13.17 (%) 実測値: C,54.11;H,5.32;N,13.02 (%)
【0075】例31:6 -(2-ベンツイミダゾールチオ) カ
プロン酸エチルの合成 2-メルカプトベンツイミダゾール 6.3 gと6-ブロモカプ
ロン酸 7.8 gをエタノール 35 mlに溶解して12時間加熱
還流した。冷却後、反応液に水を加えて、炭酸ナトリウ
ム水溶液でpHを8 に調整した。析出した結晶を濾集し、
乾燥して表記化合物 11.2 g を得た。
【0076】例32:2-(5-(2'- ベンツイミダゾイルチ
オ) ペンチル)-ベンツイミダゾール(化合物27)の合成 6-(2- ベンツイミダゾールチオ) カプロン酸エチル 0.8
8 g とo-フェニレンジアミン 0.34 g を濃塩酸 1 ml と
水 2 ml に溶解し、窒素気流下で20時間加熱還流した。
冷却後、反応液に水 3 ml を加えて析出物を濾集した。
得られた析出物を水- メタノール 1:1 に懸濁し、水酸
化ナトリウム水溶液を pH8を保つように添加した。析出
した結晶を濾集し、含水メタノールで中性になるまで洗
浄し、表記化合物 0.88 g を得た。 融点 313-316 ℃ 元素分析 C19H20N4Sとして 計算値: C,67.82;H,5.99;N,16.66 (%) 実測値: C,67.65;H,5.72;N,16.52 (%)
【0077】例33:1-プロピオニル-2-(5-(2'-(1- プロ
ピオニルベンツイミダゾイル)-チオ)ペンチル)-ベンツ
イミダゾール(化合物24)の合成 例30と同様にして2-(5-(2'- ベンツイミダゾイルチオ)
ペンチル)-ベンツイミダゾール 0.2 gから表記化合物
0.17 g を得た。 融点 142-145 ℃ 元素分析 C25H28N4O2Sとして 計算値: C,66.93;H,6.29;N,12.49 (%) 実測値: C,66.76;H,6.11;N,12.22 (%)
【0078】例34:1-メチル-2-(5-(2'-(1- メチルベン
ツイミダゾイル)-チオ) ペンチル)-ベンツイミダゾール
(化合物26)の合成 2-(5-(2'- ベンツイミダゾイルチオ) ペンチル)-ベンツ
イミダゾール 0.2 gをジメチルフォルムアミド 2 ml に
溶解し、炭酸カリウム 0.18 g と沃化メチル 0.3 gを添
加して40℃で14時間攪拌した。冷却後、水を添加して酢
酸エチルで抽出した。水洗後、減圧で溶媒を留去しアセ
トニトリルより晶析して表記化合物 0.03 g を得た。 融点 118-120 ℃ 元素分析 C21H24N4Sとして 計算値: C,69.19;H,6.64;N,15.31 (%) 実測値: C,69.03;H,6.41;N,15.23 (%)
【0079】例35:2-(5-(2'- ベンツイミダゾイルチ
オ) ペンチル)-5,6-ジメチルベンツイミダゾール(化合
物28)の合成 例32と同様にして6-(2- ベンツイミダゾールチオ) カプ
ロン酸エチル 0.88 gと4,5-ジメチル-o- フェニレンジ
アミン 0.43 g とから表記化合物 0.70 g を得た(酢酸
エチル−アセトニトリルより晶析)。 融点 211-214 ℃ 元素分析 C21H24N4Sとして 計算値: C,69.19;H,6.64;N,15.31 (%) 実測値: C,69.11;H,6.48;N,15.12 (%)
【0080】例36:2-(5-(2'- ベンツイミダゾイルチ
オ) ペンチル)-5,6-ジクロロベンツイミダゾール(化合
物28)の合成 例32と同様にして6-(2- ベンツイミダゾールチオ) カプ
ロン酸エチル 0.88 gと4,5-ジクロロ-o- フェニレンジ
アミン 0.56 g とから表記化合物 0.93 g を得た(酢酸
エチル−アセトニトリルより晶析)。 融点 194-196 ℃ 元素分析 C19H18N4SCl2 として 計算値: C,56.30;H,4.48;N,13.83 (%) 実測値: C,56.24;H,4.37;N,13.69 (%)
【0081】例37:2-(5-(2'- ベンツイミダゾイルチ
オ) ペンチル)-5-ニトロベンツイミダゾール(化合物2
9)の合成 例32と同様にして6-(2- ベンツイミダゾールチオ) カプ
ロン酸エチル 0.88 gと4-ニトロ-o- フェニレンジアミ
ン 0.48 g とから表記化合物 0.50 g を得た(酢酸エチ
ル−アセトニトリルより晶析)。 融点 184-185 ℃ 元素分析 C19H19N5O2Sとして 計算値: C,59.82;H,5.02;N,18.36 (%) 実測値: C,59.59;H,4.98;N,18.44 (%)
【0082】例38:2-(7-(2'- ベンツイミダゾイルチ
オ) ヘプチル)-ベンツイミダゾール(化合物31)の合成 例31と同様にして2-メルカプトベンツイミダゾール 3.1
gと8-ブロモオクタン酸 4.46 g とから8-(2- ベンツイ
ミダゾールチオ) オクタン酸エチル 6.4 gを得た。次に
例32と同様にして8-(2- ベンツイミダゾールチオ) オク
タン酸エチル 0.96 g とo-フェニレンジアミン 0.34 g
とから表記化合物 0.70 g を得た。 融点 263-264 ℃ 元素分析 C21H24N4Sとして 計算値: C,69.19;H,6.64;N,15.37 (%) 実測値: C,69.03;H,6.48;N,15.21 (%)
【0083】例39:2-(11-(2'-ベンツイミダゾイルチ
オ) ウンデシル)-ベンツイミダゾール(化合物32) の合
成 例31と同様にして2-メルカプトベンツイミダゾール 3.1
gと 12-ブロモドデカン酸 5.3 gとから12-(2-ベンツイ
ミダゾールチオ)ドデカン酸エチル 6.4 gを得た。次に
例32と同様にして11-(2-ベンツイミダゾールチオ)ドデ
カン酸エチル 1.13 g とo-フェニレンジアミン 0.34 g
とから表記化合物 0.70 g を得た。 融点 206-208 ℃ 元素分析 C25H32N4Sとして 計算値: C,71.39;H,7.67;N,13.32 (%) 実測値: C,71.22;H,7.41;N,13.19 (%)
【0084】例40:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-ベンゾチオゾイルチオ) ペンタン(化合物33)の合
成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプトベンゾチアゾール
0.17 g より表記化合物 0.2 gを得た(アセトニトリル
より晶析)。 融点 124-125 ℃ 元素分析 C19H19N3S3 として 計算値: C,59.19;H,4.97;N,10.90 (%) 実測値: C,59.31;H,4.75;N,10.70 (%) 同様にして化合物36も合成した。
【0085】例41:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(5"-クロロベンゾチアゾイル)-チオ) ペンタン(化
合物34)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと5-クロロ-2- メルカプトベンゾ
チアゾール 0.20 g より表記化合物 0.38 g を得た(ア
セトニトリルより晶析) 。 融点 125-127 ℃ 元素分析 C19H18N3S3Cl として 計算値: C,54.33;H,4.32;N,10.01 (%) 実測値: C,54.11;H,4.12;N,10.12 (%)
【0086】例42:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(6"-エトキシベンゾチオゾイル)-チオ) ペンタン
(化合物35)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと6-エトキシ-2- メルカプトベン
ゾチアゾール 0.21 g より表記化合物 0.38 gを得た
(アセトニトリルより晶析) 。 融点 122-124 ℃ 元素分析 C21H23N3OS3として 計算値: C,58.71;H,5.40;N,9.78 (%) 実測値: C,58.54;H,5.32;N,9.65 (%)
【0087】例43:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-ベンゾオキサゾイルチオ) ペンタン(化合物37)の
合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプトベンゾオキサゾー
ル 0.15 g より表記化合物 0.1 gを得た(アセトニトリ
ルより晶析)。 融点 128-130 ℃ 元素分析 C19H19N3OS2として 計算値: C,61.76;H,5.18;N,11.38 (%) 実測値: C,61.49;H,5.02;N,11.21 (%) 同様にして化合物38も合成した。
【0088】例44:1-(2'-ベンツイミダゾイルチオ)-5-
(2"-(5"-フェニルベンゾオキサゾイル)-チオ) ペンタン
(化合物39)の合成 例2と同様にして5-(2'-ベンツイミダゾイルチオ) ペン
チルブロマイド 0.3 gと2-メルカプト-5- フェニルベン
ゾオキサゾール 0.23 g より表記化合物 0.2 gを得た
(酢酸エチル−アセトニトリルより晶析)。 融点 100-102 ℃ 元素分析 C25H23N3OS2として 計算値: C,67.38;H,5.20;N,9.43 (%) 実測値: C,67.45;H,5.08;N,9.23 (%)
【0089】例45:本発明化合物のマクロファージの泡
沫化抑制効果 動脈硬化症の引き金となるマクロファージ泡沫化を抑制
する本発明の化合物の作用を、マウス腹腔マクロファー
ジを用いたイン・ビトロ試験により検討した。15週齢の
雌ICR マウス(日本SLC 製)の頸部を切断して放血した
後、腹腔内にハンクス緩衝液(日本製薬)を注入した。
腹部をもんだ後に緩衝液を速やかに回収し、1,000 r.p.
m.で5分間遠心することにより腹腔マクロファージを集
めた。ついで、集めたマクロファージをGTI 培地(和光
純薬工業製)に懸濁して、24穴マイクロプレートに播種
した。37℃、5% CO2条件下で2時間培養したのち、培地
をダベンコ変法イーグルMEM 培地(日本製薬製)に変換
した。更に、37℃、5% CO2条件下で16時間培養した後、
下記の被検化合物とリポソームとを添加した。
【0090】1)被験化合物: DMSO(和光純薬工業製)に
溶解したもの 2)リポソーム: PC/PS/DCP/CHOL=50/50/10/75 (nmol) PC: フォスファチジルコリン(フナコシ製); PS: フォスファチジルセリン(フナコシ製); DCP: ジセチルフォスフェイト(フナコシ製); CHOL: コレステロール(シグマ製) 37℃、5% CO2条件下で更に16時間培養したのち、クロロ
ホルムとメタノールで脂質画分を抽出した。抽出した脂
質画分をイソプロピルアルコールで溶解し、酵素発光法
を用いて生成したコレステロールエステル(CE)を定量し
た。コレステロールエステルの生成率は、薬物を添加し
ない対照を100%としたときの比率で算出した。細胞毒性
は顕微鏡下で細胞の形態の変化から調べた。結果を以下
の表1に示す(表中、化合物番号は上記の実施例中に記
載した本発明の化合物番号に対応している)。
【0091】
【表1】
【0092】上記の結果から、本発明の化合物はマクロ
ファージに対して細胞毒性を示すことなくコレステロー
ルエステルの生成率を顕著に抑制し、動脈硬化症発症の
直接の引き金であるマクロファージの泡沫化を顕著に抑
えることができることが明らかである。
【0093】
【発明の効果】本発明の化合物は、高脂血症の予防・治
療剤及び動脈硬化症の予防・治療剤の有効成分として有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/12 235 C07D 417/12 235 //(C07D 413/12 235:28 263:58) (C07D 417/12 235:28 277:74)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式: 【化1】 (式中、Yは単結合又は硫黄原子を示し;Zは酸素原
    子、硫黄原子、又はN-R4を示し;R1及びR2はそれぞれ独
    立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
    基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカル
    ボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシル
    アミノ基、スルホニルアミノ基、シアノ基、ヒドロキシ
    基、又はニトロ基を示し;R3及びR4はそれぞれ独立に水
    素原子、アルキル基、アシル基、スルホニル基、アルコ
    キシカルボニル基、スルファモイル基、又はカルバモイ
    ル基を示し;n 及びm はそれぞれ独立に1、2又は3の
    整数を示し、n 又はm が2又は3を示す場合には、それ
    ぞれ2又は3個の同一又は異なるR1又はR2がベンゼン環
    上に置換していることを示し;Lは炭素数 2〜12のアル
    キレン基、又は1若しくは2個以上のフェニレン基若し
    くはエーテル基を含み連結鎖長を構成する原子数が 4〜
    12のアルキレン基から選ばれる連結基を示し;ただし、
    Yが硫黄原子であり、ZがN-R4であり、 n=m であり、
    かつ、R3及びR4が同一の置換基を示す場合には、R1及び
    R2が同一の置換基を示すことはない)で示されるベンズ
    イミダゾール化合物。
  2. 【請求項2】 Yが単結合又は硫黄原子であり;Zが酸
    素原子、硫黄原子、又はN-R4であり;R1及びR2がそれぞ
    れ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲ
    ン化アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アルコキ
    シカルボニル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、
    スルホニルアミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、又はニ
    トロ基であり;R3及びR4がそれぞれ独立に水素原子、ア
    ルキル基、又はアシル基であり;n 及びm はそれぞれ独
    立に1又は2であり;Lは炭素数 4〜11のアルキレン
    基、又は1若しくは2個以上のエーテル基を含み連結鎖
    長を構成する原子数が 5〜8 のアルキレン基から選ばれ
    る連結基である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Yが単結合又は硫黄原子であり;Zが酸
    素原子、硫黄原子、又はN-R4であり;R1及びR2がそれぞ
    れ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、ハ
    ロゲン化C1-4アルキル基、フェニル基、C1-4アルコキシ
    基、C1-4アルコキシカルボニル基、C1-4アルキルスルフ
    ァモイル基、C1-4アルキルカルボニルアミノ基、C1-4
    ルキルスルホニルアミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、
    又はニトロ基であり;R3及びR4がそれぞれ独立に水素原
    子、C1-4アルキル基、又はC1-4アルキルカルボニル基で
    あり;n 及びm はそれぞれ独立に1又は2であり;Lは
    炭素数 4〜11のアルキレン基、又は1若しくは2個以上
    のエーテル基を含み連結鎖長を構成する原子数が 5〜8
    のアルキレン基から選ばれる連結基である請求項1に記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】 Yが単結合又は硫黄原子であり;R1が水
    素原子、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、又はニトロ基
    であり;n が1又は2であり;R2が水素原子、ハロゲン
    原子、C1-4アルキル基、ハロゲン化C1-4アルキル基、フ
    ェニル基、C1-4アルコキシ基、C1-4アルコキシカルボニ
    ル基、C1-4アルキルスルファモイル基、C1-4アルキルカ
    ルボニルアミノ基、C1-4アルキルスルホニルアミノ基、
    シアノ基、又はヒドロキシ基であり;m が1又は2であ
    り;R3が水素原子、C1-4アルキル基、又はC1-4アルキル
    カルボニル基であり;Zが酸素原子、硫黄原子、又はN-
    R4(R4は水素原子、C1-4アルキル基、又はC1-4アルキル
    カルボニル基を示す)であり;Lは炭素数 4〜11のアル
    キレン基、又は1若しくは2個以上のエーテル基を含み
    連結鎖長を構成する原子数が 5〜8 のアルキレン基から
    選ばれる連結基である請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Yが単結合を示す場合にはR2が水素原子
    である請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Lが1若しくは2個以上のエーテル基を
    含み連結鎖長を構成する原子数が 5〜8 のアルキレン基
    である場合にはYが硫黄原子である請求項4または5に
    記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R1がハロゲン原子であり;n が1又は2
    であり;R2がハロゲン原子であり;m が1又は2である
    請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 m が2である請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の化合物を有効成分として含む高脂血症予防・治療剤。
  10. 【請求項10】 請求項4ないし8のいずれか1項に記
    載の化合物を有効成分として含む高脂血症予防・治療
    剤。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の化合物を有効成分として含む動脈硬化症予防・治療
    剤。
  12. 【請求項12】 請求項4ないし8のいずれか1項に記
    載の化合物を有効成分として含む動脈硬化症予防・治療
    剤。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の化合物を有効成分として含むコレステロール低下
    剤。
  14. 【請求項14】 請求項4ないし8のいずれか1項に記
    載の化合物を有効成分として含むコレステロール低下
    剤。
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