JPH09309120A - 加飾製品の製造装置およびその方法 - Google Patents
加飾製品の製造装置およびその方法Info
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- JPH09309120A JPH09309120A JP8128193A JP12819396A JPH09309120A JP H09309120 A JPH09309120 A JP H09309120A JP 8128193 A JP8128193 A JP 8128193A JP 12819396 A JP12819396 A JP 12819396A JP H09309120 A JPH09309120 A JP H09309120A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 芯材の端部に表皮材を確実に巻き付けて接着
する。 【解決手段】 芯材2の裏面9側を支持する下型12に凹
設部15を設ける。この凹設部15に、復帰体17と、この復
帰体17を弾性的に支持する弾性体16を設ける。復帰体17
に対向して、押圧体21を設ける。芯材2の表面8側に表
皮材3を一体的に密着し、表皮材3の端末28を復帰体17
の外側面に沿わせる。押圧体21を前進して、表皮材3の
端末28を芯材2の端部7の下面に押圧して接着する。押
圧体21が後退すると、弾性体16の付勢力により復帰体17
が前進し、表皮材3の端末28を凹設部15から押し出す。
表皮材3の端末28を芯材2の端部7の下面の全面に確実
に接着できる。芯材2を下型12から取り外すときに、表
皮材3の端末28が下型12に干渉しない。
する。 【解決手段】 芯材2の裏面9側を支持する下型12に凹
設部15を設ける。この凹設部15に、復帰体17と、この復
帰体17を弾性的に支持する弾性体16を設ける。復帰体17
に対向して、押圧体21を設ける。芯材2の表面8側に表
皮材3を一体的に密着し、表皮材3の端末28を復帰体17
の外側面に沿わせる。押圧体21を前進して、表皮材3の
端末28を芯材2の端部7の下面に押圧して接着する。押
圧体21が後退すると、弾性体16の付勢力により復帰体17
が前進し、表皮材3の端末28を凹設部15から押し出す。
表皮材3の端末28を芯材2の端部7の下面の全面に確実
に接着できる。芯材2を下型12から取り外すときに、表
皮材3の端末28が下型12に干渉しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成型品の表面を表
皮材で加飾した加飾製品の製造装置およびその方法に関
する。
皮材で加飾した加飾製品の製造装置およびその方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実開平5−41743号
公報に記載された加飾製品の製造装置が知られている。
この製造装置では、接離される金型間のキャビティに表
皮材を配置した状態で、合成樹脂製の成型品(芯材)を
形成し、成型品の表面側に表皮材を一体的に密着させて
いる。さらに、この構成では、表面側の金型から突出す
る可動駒を用いて、表皮材の端末を成型品の端部に沿っ
て裏面側の金型側に押し付け、表皮材の端末を成型品の
端部に密着させている。しかしながら、この構成では、
成型品の端部と裏面側の金型との角(隅)の部分に表皮
材が十分に密着せず、裏面側の金型から成型品を取り外
す際に、表皮材が剥がれやすいとの問題を有している。
公報に記載された加飾製品の製造装置が知られている。
この製造装置では、接離される金型間のキャビティに表
皮材を配置した状態で、合成樹脂製の成型品(芯材)を
形成し、成型品の表面側に表皮材を一体的に密着させて
いる。さらに、この構成では、表面側の金型から突出す
る可動駒を用いて、表皮材の端末を成型品の端部に沿っ
て裏面側の金型側に押し付け、表皮材の端末を成型品の
端部に密着させている。しかしながら、この構成では、
成型品の端部と裏面側の金型との角(隅)の部分に表皮
材が十分に密着せず、裏面側の金型から成型品を取り外
す際に、表皮材が剥がれやすいとの問題を有している。
【0003】この点、例えば、特開昭63−39320
号公報に記載されているように、可動駒に対向して裏面
側の金型に凹部を形成した構成が知られている。そし
て、この構成では、可動駒をこの凹部に突入させること
により、成型品の端部を切断するとともに、表皮材の端
末を切断した端部に巻き付け密着させている。しかしな
がら、この構成では、可動駒により成型品の端部を切断
するため、可動駒を強い力で進退させる必要があり、装
置のコストが上昇するとともに、成型品の端部に密着し
た表皮材の端末は裏面側の金型にも密着しやすく、裏面
側の金型から成型品を取り外す際に、表皮材が剥がれや
すいとの問題を有している。
号公報に記載されているように、可動駒に対向して裏面
側の金型に凹部を形成した構成が知られている。そし
て、この構成では、可動駒をこの凹部に突入させること
により、成型品の端部を切断するとともに、表皮材の端
末を切断した端部に巻き付け密着させている。しかしな
がら、この構成では、可動駒により成型品の端部を切断
するため、可動駒を強い力で進退させる必要があり、装
置のコストが上昇するとともに、成型品の端部に密着し
た表皮材の端末は裏面側の金型にも密着しやすく、裏面
側の金型から成型品を取り外す際に、表皮材が剥がれや
すいとの問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、表面側
の金型から突出する可動駒を用いて、表皮材の端末を成
型品の端部に沿って裏面側の金型側に押し付け、表皮材
の端末を成型品の端部に密着させる構成では、成型品の
端部と裏面側の金型との隅の部分に表皮材が十分に押し
付けられず、裏面側の金型から成型品を取り外す際に、
表皮材が剥がれやすい問題を有している。また、可動駒
に対向して裏面側の金型に凹部を形成した構成では、装
置のコストが上昇するとともに、裏面側の金型から成型
品を取り外す際に、表皮材が剥がれやすいとの問題を有
している。
の金型から突出する可動駒を用いて、表皮材の端末を成
型品の端部に沿って裏面側の金型側に押し付け、表皮材
の端末を成型品の端部に密着させる構成では、成型品の
端部と裏面側の金型との隅の部分に表皮材が十分に押し
付けられず、裏面側の金型から成型品を取り外す際に、
表皮材が剥がれやすい問題を有している。また、可動駒
に対向して裏面側の金型に凹部を形成した構成では、装
置のコストが上昇するとともに、裏面側の金型から成型
品を取り外す際に、表皮材が剥がれやすいとの問題を有
している。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、成型品の端部に表皮材の端末を容易かつ確実に密
着できる加飾製品の製造装置およびその方法を提供する
ことを目的とする。
ので、成型品の端部に表皮材の端末を容易かつ確実に密
着できる加飾製品の製造装置およびその方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の加飾製品
の製造装置は、表面側に表皮材を密着した芯材の端部に
前記表皮材の端末を密着させる加飾製品の製造装置にお
いて、前記芯材の端部の裏面に沿って開口する凹設部を
設け、前記芯材の裏面側を支持する保持体と、前記凹設
部に挿入可能に進退され、前記表皮材の端末を前記芯材
の端部の裏面側に密着させる押圧体と、この凹設部に進
退可能に設けられた復帰体とを具備したものである。
の製造装置は、表面側に表皮材を密着した芯材の端部に
前記表皮材の端末を密着させる加飾製品の製造装置にお
いて、前記芯材の端部の裏面に沿って開口する凹設部を
設け、前記芯材の裏面側を支持する保持体と、前記凹設
部に挿入可能に進退され、前記表皮材の端末を前記芯材
の端部の裏面側に密着させる押圧体と、この凹設部に進
退可能に設けられた復帰体とを具備したものである。
【0007】そして、この構成では、芯材の裏面側を支
持する保持体に、芯材の端部の裏面に沿って開口する凹
設部を設けたので、この凹設部に押圧体を挿入すること
により、表皮材の端末が芯材の端部の裏面側に確実に密
着される。また、復帰体が移動することにより、表皮材
は保持体の凹設部から押し出されるので、芯材の端部が
裏面側に突出する形状などにおいても、芯材を保持体か
ら取り外す際に、保持体と表皮材との干渉が抑制され、
表皮材が芯材から剥がれることが抑制される。
持する保持体に、芯材の端部の裏面に沿って開口する凹
設部を設けたので、この凹設部に押圧体を挿入すること
により、表皮材の端末が芯材の端部の裏面側に確実に密
着される。また、復帰体が移動することにより、表皮材
は保持体の凹設部から押し出されるので、芯材の端部が
裏面側に突出する形状などにおいても、芯材を保持体か
ら取り外す際に、保持体と表皮材との干渉が抑制され、
表皮材が芯材から剥がれることが抑制される。
【0008】請求項2記載の加飾製品の製造装置は、請
求項1記載の加飾製品の製造装置において、保持体は、
芯材を形成する金型を構成するものである。
求項1記載の加飾製品の製造装置において、保持体は、
芯材を形成する金型を構成するものである。
【0009】そして、この構成では、金型にて芯材を形
成する工程において、金型内に表皮材を配置してこの表
皮材を芯材の表面側に密着させるとともに、金型から表
皮材を取り外すことなく、表皮材の端末を芯材の端部に
密着させる。
成する工程において、金型内に表皮材を配置してこの表
皮材を芯材の表面側に密着させるとともに、金型から表
皮材を取り外すことなく、表皮材の端末を芯材の端部に
密着させる。
【0010】請求項3記載の加飾製品の製造装置は、請
求項1または2記載の加飾製品の製造装置において、復
帰体を弾性的に支持する弾性体を備えたものである。
求項1または2記載の加飾製品の製造装置において、復
帰体を弾性的に支持する弾性体を備えたものである。
【0011】そして、この構成では、凹設部に押圧体を
挿入する際に、弾性体の付勢力に抗して復帰体を押し込
むことにより、凹設部に挿入した押圧体を復帰させる際
には、復帰体が自動的に移動され、表皮材が保持体の凹
設部から押し出される。
挿入する際に、弾性体の付勢力に抗して復帰体を押し込
むことにより、凹設部に挿入した押圧体を復帰させる際
には、復帰体が自動的に移動され、表皮材が保持体の凹
設部から押し出される。
【0012】請求項4記載の加飾製品の製造方法は、芯
材の表面側に密着した表皮材の端末を、前記芯材の裏面
側に突出した端部の裏面側に密着させる加飾製品の製造
方法であって、前記芯材の端部の裏面側に沿って進退す
る押圧体およびこの押圧体に対向して進退可能な復帰体
を用い、前記押圧体を前進して前記表皮材の端末を前記
端部を越えて前記芯材の裏面側に巻き込む工程と、前記
押圧体を後退する工程と、前記復帰体を前進して前記表
皮材の端末を前記端部の内端縁まで押し出す工程とを備
えたものである。
材の表面側に密着した表皮材の端末を、前記芯材の裏面
側に突出した端部の裏面側に密着させる加飾製品の製造
方法であって、前記芯材の端部の裏面側に沿って進退す
る押圧体およびこの押圧体に対向して進退可能な復帰体
を用い、前記押圧体を前進して前記表皮材の端末を前記
端部を越えて前記芯材の裏面側に巻き込む工程と、前記
押圧体を後退する工程と、前記復帰体を前進して前記表
皮材の端末を前記端部の内端縁まで押し出す工程とを備
えたものである。
【0013】そして、この構成では、押圧体を前進して
表皮材の端末を端部を越えて芯材の裏面側に巻き込む工
程により、表皮材の端末を芯材の端部に確実に密着させ
るとともに、復帰体を前進して表皮材の端末を芯材の端
部の内端縁まで押し出す工程により表皮材の端末が他の
部材に干渉して剥がれることが抑制される。
表皮材の端末を端部を越えて芯材の裏面側に巻き込む工
程により、表皮材の端末を芯材の端部に確実に密着させ
るとともに、復帰体を前進して表皮材の端末を芯材の端
部の内端縁まで押し出す工程により表皮材の端末が他の
部材に干渉して剥がれることが抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の加飾製品の製造装
置およびその方法の一実施の形態を図面を参照して説明
する。
置およびその方法の一実施の形態を図面を参照して説明
する。
【0015】図1において、1は製造装置で、この製造
装置1は、自動車の内装材など、樹脂製の芯材2を表皮
材3で覆った加飾製品4を製造するようになっている。
そして、芯材2には、平板状をなす基板部6と、この基
板部6から裏面側に突出する壁状の端部7とが形成され
ている。そして、表皮材3は、芯材2の基板部6の表面
8側から、端部7の裏面9側の内端縁10にかけて、一体
的に密着して設けられている。
装置1は、自動車の内装材など、樹脂製の芯材2を表皮
材3で覆った加飾製品4を製造するようになっている。
そして、芯材2には、平板状をなす基板部6と、この基
板部6から裏面側に突出する壁状の端部7とが形成され
ている。そして、表皮材3は、芯材2の基板部6の表面
8側から、端部7の裏面9側の内端縁10にかけて、一体
的に密着して設けられている。
【0016】また、製造装置1は、保持体としての下型
12と、この下型12に接離される図示しない上型とを備
え、これら上下の型12を閉じた状態で、上下の型12の間
にキャビティが構成される。そして、このキャビティに
表皮材3を配置した状態で、樹脂材料を射出することに
より、表面8に表皮材3を一体的に密着した状態で、芯
材2が形成されるようになっている。
12と、この下型12に接離される図示しない上型とを備
え、これら上下の型12を閉じた状態で、上下の型12の間
にキャビティが構成される。そして、このキャビティに
表皮材3を配置した状態で、樹脂材料を射出することに
より、表面8に表皮材3を一体的に密着した状態で、芯
材2が形成されるようになっている。
【0017】そして、下型12には、外側方に開口して、
凹設部15が形成され、この凹設部15に、コイルスプリン
グなどからなる弾性体16と、この弾性体16に進退可能に
支持される復帰体(作動駒)17とが配置されている。ま
た、この凹設部15の上側の縁部は、芯材2の端部7の内
端縁10と位置合わせされ、凹設部15の上面が、芯材2の
端部7の下面と面一になるように設定されているととも
に、外部から力が加わっていない状態で、復帰体17の外
面は下型12の外側面と面一になるように設定されてい
る。
凹設部15が形成され、この凹設部15に、コイルスプリン
グなどからなる弾性体16と、この弾性体16に進退可能に
支持される復帰体(作動駒)17とが配置されている。ま
た、この凹設部15の上側の縁部は、芯材2の端部7の内
端縁10と位置合わせされ、凹設部15の上面が、芯材2の
端部7の下面と面一になるように設定されているととも
に、外部から力が加わっていない状態で、復帰体17の外
面は下型12の外側面と面一になるように設定されてい
る。
【0018】また、この復帰体17に対向して、押圧体
(外スライド)21が設けられている。そして、この押圧
体21は、上型などに設けられ、図示しない駆動手段によ
り進退駆動される。そして、この押圧体21の前面部22
は、凹設部15の開口よりも僅かに小さく形成されてお
り、この前面部22にて、弾性体16の付勢力に抗して復帰
体17を凹設部15の内側に押し込むことができるようにな
っている。
(外スライド)21が設けられている。そして、この押圧
体21は、上型などに設けられ、図示しない駆動手段によ
り進退駆動される。そして、この押圧体21の前面部22
は、凹設部15の開口よりも僅かに小さく形成されてお
り、この前面部22にて、弾性体16の付勢力に抗して復帰
体17を凹設部15の内側に押し込むことができるようにな
っている。
【0019】さらに、下型12には、凹設部15の近傍に位
置して、外側面に開口する通気孔25が形成され、この通
気孔25は、図示しない吸排気装置に接続されている。
置して、外側面に開口する通気孔25が形成され、この通
気孔25は、図示しない吸排気装置に接続されている。
【0020】次に、図1(a)ないし(c)を参照し
て、加飾製品4の製造工程を説明する。
て、加飾製品4の製造工程を説明する。
【0021】まず、上記のように、上下の型12を型合わ
せし、キャビティに表皮材3を配置した状態で、樹脂材
料を射出することにより、表面8に表皮材3を一体的に
密着した状態で、芯材2を形成する。
せし、キャビティに表皮材3を配置した状態で、樹脂材
料を射出することにより、表面8に表皮材3を一体的に
密着した状態で、芯材2を形成する。
【0022】ここで、表皮材3の端末28の下面(裏面)
に接着剤などを塗布し、図1(a)に示すように、通気
孔25から真空引きを行い、下型12の外側面すなわち復帰
体17の外側面に表皮材3の端末28を沿わせる。
に接着剤などを塗布し、図1(a)に示すように、通気
孔25から真空引きを行い、下型12の外側面すなわち復帰
体17の外側面に表皮材3の端末28を沿わせる。
【0023】続いて、押圧体21を矢印F方向に前進さ
せ、図1(b)に示すように、押圧体21の前面部22が芯
材2の端部7の内端縁10を越える位置まで、表皮材3と
ともに弾性体16の付勢力に抗して復帰体17を凹設部15の
内側に押し込む。この状態で、表皮材3の端末28は、芯
材2の端部7の下側に巻き込まれ(オーバーハングさ
れ)、芯材2の端部7の下面の全長にわたって圧着して
接着される。
せ、図1(b)に示すように、押圧体21の前面部22が芯
材2の端部7の内端縁10を越える位置まで、表皮材3と
ともに弾性体16の付勢力に抗して復帰体17を凹設部15の
内側に押し込む。この状態で、表皮材3の端末28は、芯
材2の端部7の下側に巻き込まれ(オーバーハングさ
れ)、芯材2の端部7の下面の全長にわたって圧着して
接着される。
【0024】この状態から、図1(c)に示すように、
押圧体21を矢印B方向に後退させる。すると、弾性体16
の付勢力により、復帰体17は初期の位置まで復帰し、表
皮材3の端末28は、下型12の凹設部15から押し出され
る。なお、押圧体21は、二点鎖線Aに示す位置、すなわ
ち、復帰体17の外側面が下型12の外側面に面一になる位
置で一旦停止し、さらに、加飾製品4の取り出しに干渉
しない位置まで後退するようになっている。
押圧体21を矢印B方向に後退させる。すると、弾性体16
の付勢力により、復帰体17は初期の位置まで復帰し、表
皮材3の端末28は、下型12の凹設部15から押し出され
る。なお、押圧体21は、二点鎖線Aに示す位置、すなわ
ち、復帰体17の外側面が下型12の外側面に面一になる位
置で一旦停止し、さらに、加飾製品4の取り出しに干渉
しない位置まで後退するようになっている。
【0025】さらに、この状態で、通気孔25から圧縮空
気を吹き出しながら、下型12から芯材2を取り出し、必
要に応じて表皮材3の余分な端末28を切断し、加飾製品
4が製造される。
気を吹き出しながら、下型12から芯材2を取り出し、必
要に応じて表皮材3の余分な端末28を切断し、加飾製品
4が製造される。
【0026】そして、本実施の形態によれば、芯材2の
裏面9側を支持する下型12に、芯材2の端部7に沿って
開口する凹設部15を設けたため、この凹設部15に押圧体
21を挿入することにより、表皮材3の端末28を芯材2の
端部7の裏面9側の全面に確実に密着させることができ
る。また、押圧体21が後退する際には、この押圧体21に
合わせて復帰体17が移動することにより、表皮材3の端
末28を下型12の凹設部15から押し出すことができる。そ
こで、芯材2を下型12から取り外す際にも、下型12が表
皮材3に干渉することを抑制し、表皮材3が芯材2から
剥がれることを抑制して、確実な加飾を行うことができ
る。特に、芯材2の端部7が裏面9側に突出する形状、
すなわち、芯材2の外周部にフランジ部を設けた形状に
おいても、このフランジ部の板厚の全面まで表皮材3を
確実に接着し、端末処理の品質を高め、品質の高い加飾
を行うことができる。
裏面9側を支持する下型12に、芯材2の端部7に沿って
開口する凹設部15を設けたため、この凹設部15に押圧体
21を挿入することにより、表皮材3の端末28を芯材2の
端部7の裏面9側の全面に確実に密着させることができ
る。また、押圧体21が後退する際には、この押圧体21に
合わせて復帰体17が移動することにより、表皮材3の端
末28を下型12の凹設部15から押し出すことができる。そ
こで、芯材2を下型12から取り外す際にも、下型12が表
皮材3に干渉することを抑制し、表皮材3が芯材2から
剥がれることを抑制して、確実な加飾を行うことができ
る。特に、芯材2の端部7が裏面9側に突出する形状、
すなわち、芯材2の外周部にフランジ部を設けた形状に
おいても、このフランジ部の板厚の全面まで表皮材3を
確実に接着し、端末処理の品質を高め、品質の高い加飾
を行うことができる。
【0027】さらに、押圧体21が前進する際には、復帰
体17はこの押圧体21に合わせて後退しながら表皮材3を
案内し、表皮材3の若干の移動を許容するため、下型12
の外側面に全面的に真空引きを行う構成に比べて、表皮
材3が必要以上に引き伸ばされることがなく、表皮材3
の厚さ寸法を確保して、品質を向上することができる。
体17はこの押圧体21に合わせて後退しながら表皮材3を
案内し、表皮材3の若干の移動を許容するため、下型12
の外側面に全面的に真空引きを行う構成に比べて、表皮
材3が必要以上に引き伸ばされることがなく、表皮材3
の厚さ寸法を確保して、品質を向上することができる。
【0028】また、押圧体21が後退する際には、この押
圧体21は、復帰体17の外側面が下型12の外側面に面一に
なる位置で一旦停止するため、復帰体17が必要以上に飛
び出すことを防止することができる。
圧体21は、復帰体17の外側面が下型12の外側面に面一に
なる位置で一旦停止するため、復帰体17が必要以上に飛
び出すことを防止することができる。
【0029】さらに、下型12は、芯材2を形成する金型
を構成するとともに、表皮材3の端末28を巻き込む際の
保持部材ともなるため、金型にて芯材2を形成する工程
において、金型内に表皮材3を配置してこの表皮材3を
芯材2の表面8側に密着させるとともに、金型から表皮
材3を取り外すことなく、表皮材3の端末28を芯材2の
端部7に密着することができる。そこで、製造工程の迅
速化、簡略化を図り、製造コストを低減するこどかでき
る。
を構成するとともに、表皮材3の端末28を巻き込む際の
保持部材ともなるため、金型にて芯材2を形成する工程
において、金型内に表皮材3を配置してこの表皮材3を
芯材2の表面8側に密着させるとともに、金型から表皮
材3を取り外すことなく、表皮材3の端末28を芯材2の
端部7に密着することができる。そこで、製造工程の迅
速化、簡略化を図り、製造コストを低減するこどかでき
る。
【0030】また、復帰体17は、コイルスプリングから
なる弾性体16にて支持したため、凹設部15に挿入した押
圧体21を復帰させる際には、復帰体17を自動的に移動さ
せて、表皮材3を凹設部15から押し出すことができる。
そこで、製造工程の迅速化、簡略化が図られるととも
に、装置の構造の簡略化を図り、製造コストを低減する
ことができる。
なる弾性体16にて支持したため、凹設部15に挿入した押
圧体21を復帰させる際には、復帰体17を自動的に移動さ
せて、表皮材3を凹設部15から押し出すことができる。
そこで、製造工程の迅速化、簡略化が図られるととも
に、装置の構造の簡略化を図り、製造コストを低減する
ことができる。
【0031】なお、上記の実施の形態では、保持体は、
射出成型の金型を構成する下型12として説明したが、こ
の他にも、軟化させた状態の樹脂の板体をプレスする金
型の一方や、真空引きなどにより所望の形状に変形させ
る金型として構成することができる。
射出成型の金型を構成する下型12として説明したが、こ
の他にも、軟化させた状態の樹脂の板体をプレスする金
型の一方や、真空引きなどにより所望の形状に変形させ
る金型として構成することができる。
【0032】また、上記の実施の形態では、復帰体17
は、コイルスプリングからなる弾性体16にて支持した
が、弾性体としては、この他にも、板ばねあるいは空気
ばねなど付勢力を有する手段を用いることができる。ま
た、復帰体17は、弾性体ではなく、押圧体21に連動して
油圧あるいはガス圧などにて駆動されるピストンなどに
て進退駆動することもできる。
は、コイルスプリングからなる弾性体16にて支持した
が、弾性体としては、この他にも、板ばねあるいは空気
ばねなど付勢力を有する手段を用いることができる。ま
た、復帰体17は、弾性体ではなく、押圧体21に連動して
油圧あるいはガス圧などにて駆動されるピストンなどに
て進退駆動することもできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の加飾製品の製造装置によ
れば、芯材の裏面側を支持する保持体に、芯材の端部の
裏面に沿って開口する凹設部を設けたため、この凹設部
に押圧体を挿入することにより、表皮材の端末を芯材の
端部の裏面側の全面に確実に密着できる。また、復帰体
が移動することにより、表皮材を保持体の凹設部から押
し出すことができるため、芯材の端部が裏面側に突出す
る形状などにおいても、芯材を保持体から取り外す際
に、保持体が表皮材に干渉することを抑制し、表皮材が
芯材から剥がれることを抑制することができる。
れば、芯材の裏面側を支持する保持体に、芯材の端部の
裏面に沿って開口する凹設部を設けたため、この凹設部
に押圧体を挿入することにより、表皮材の端末を芯材の
端部の裏面側の全面に確実に密着できる。また、復帰体
が移動することにより、表皮材を保持体の凹設部から押
し出すことができるため、芯材の端部が裏面側に突出す
る形状などにおいても、芯材を保持体から取り外す際
に、保持体が表皮材に干渉することを抑制し、表皮材が
芯材から剥がれることを抑制することができる。
【0034】請求項2記載の加飾製品の製造装置によれ
ば、請求項1記載の効果に加え、保持体は、芯材を形成
する金型を構成するため、金型にて芯材を形成する工程
において、金型内に表皮材を配置してこの表皮材を芯材
の表面側に密着させるとともに、金型から表皮材を取り
外すことなく、表皮材の端末を芯材の端部に密着するこ
とができる。そこで、製造工程の迅速化、簡略化を図
り、製造コストを低減することができる。
ば、請求項1記載の効果に加え、保持体は、芯材を形成
する金型を構成するため、金型にて芯材を形成する工程
において、金型内に表皮材を配置してこの表皮材を芯材
の表面側に密着させるとともに、金型から表皮材を取り
外すことなく、表皮材の端末を芯材の端部に密着するこ
とができる。そこで、製造工程の迅速化、簡略化を図
り、製造コストを低減することができる。
【0035】請求項3記載の加飾製品の製造装置によれ
ば、請求項1または2記載の効果に加え、復帰体を弾性
的に支持する弾性体を備えたため、凹設部に押圧体を挿
入する際に、弾性体の付勢力に抗して復帰体を押し込む
ことにより、凹設部に挿入した押圧体を復帰させる際に
は、復帰体を自動的に移動させて、表皮材を保持体の凹
設部から押し出すことができる。そこで、製造工程の迅
速化、簡略化が図られるとともに、装置の構造の簡略化
を図り、製造コストを低減することができる。
ば、請求項1または2記載の効果に加え、復帰体を弾性
的に支持する弾性体を備えたため、凹設部に押圧体を挿
入する際に、弾性体の付勢力に抗して復帰体を押し込む
ことにより、凹設部に挿入した押圧体を復帰させる際に
は、復帰体を自動的に移動させて、表皮材を保持体の凹
設部から押し出すことができる。そこで、製造工程の迅
速化、簡略化が図られるとともに、装置の構造の簡略化
を図り、製造コストを低減することができる。
【0036】請求項4記載の加飾製品の製造方法によれ
ば、芯材の端部の裏面側に沿って進退する押圧体および
この押圧体に対向して進退可能な復帰体を用い、押圧体
を前進して表皮材の端末を端部を越えて芯材の裏面側に
巻き込む工程により、表皮材の端末を芯材の端部に確実
に密着させることができるとともに、復帰体を前進して
表皮材の端末を芯材の端部の内端縁まで押し出す工程に
より表皮材の端末が他の部材に干渉して剥がれることを
抑制することができる。
ば、芯材の端部の裏面側に沿って進退する押圧体および
この押圧体に対向して進退可能な復帰体を用い、押圧体
を前進して表皮材の端末を端部を越えて芯材の裏面側に
巻き込む工程により、表皮材の端末を芯材の端部に確実
に密着させることができるとともに、復帰体を前進して
表皮材の端末を芯材の端部の内端縁まで押し出す工程に
より表皮材の端末が他の部材に干渉して剥がれることを
抑制することができる。
【図1】本発明の加飾製品の製造装置およびその方法の
一実施の形態を示す製造工程の説明図である。 (a)は、初期の状態 (b)は、(a)に続く状態 (c)は、(b)に続く状態
一実施の形態を示す製造工程の説明図である。 (a)は、初期の状態 (b)は、(a)に続く状態 (c)は、(b)に続く状態
1 製造装置 2 芯材 3 表皮材 4 加飾製品 7 端部 8 表面 9 裏面 10 内端縁 12 保持体としての下型 15 凹設部 16 弾性体 17 復帰体 21 押圧体 28 端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06
Claims (4)
- 【請求項1】 表面側に表皮材を密着した芯材の端部に
前記表皮材の端末を密着させる加飾製品の製造装置にお
いて、 前記芯材の端部の裏面に沿って開口する凹設部を設け、
前記芯材の裏面側を支持する保持体と、 前記凹設部に挿入可能に進退され、前記表皮材の端末を
前記芯材の端部の裏面側に密着させる押圧体と、 この凹設部に進退可能に設けられた復帰体とを具備した
ことを特徴とする加飾製品の製造装置。 - 【請求項2】 保持体は、芯材を形成する金型を構成す
ることを特徴とする請求項1記載の加飾製品の製造装
置。 - 【請求項3】 復帰体を弾性的に支持する弾性体を備え
たことを特徴とする請求項1または2記載の加飾製品の
製造装置。 - 【請求項4】 芯材の表面側に密着した表皮材の端末
を、前記芯材の裏面側に突出した端部の裏面側に密着さ
せる加飾製品の製造方法であって、 前記芯材の端部の裏面側に沿って進退する押圧体および
この押圧体に対向して進退可能な復帰体を用い、 前記押圧体を前進して前記表皮材の端末を前記端部を越
えて前記芯材の裏面側に巻き込む工程と、 前記押圧体を後退する工程と、 前記復帰体を前進して前記表皮材の端末を前記端部の内
端縁まで押し出す工程とを備えたことを特徴とする加飾
製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8128193A JPH09309120A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 加飾製品の製造装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8128193A JPH09309120A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 加飾製品の製造装置およびその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09309120A true JPH09309120A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14978761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8128193A Pending JPH09309120A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 加飾製品の製造装置およびその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09309120A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014008893A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Nippon Plast Co Ltd | 表皮加飾品及び表皮加飾品における表皮材の貼着方法 |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP8128193A patent/JPH09309120A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014008893A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Nippon Plast Co Ltd | 表皮加飾品及び表皮加飾品における表皮材の貼着方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |