JPH09286187A - Icカード、icカード製造用中間体およびicカードの製造方法 - Google Patents
Icカード、icカード製造用中間体およびicカードの製造方法Info
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- JPH09286187A JPH09286187A JP8100277A JP10027796A JPH09286187A JP H09286187 A JPH09286187 A JP H09286187A JP 8100277 A JP8100277 A JP 8100277A JP 10027796 A JP10027796 A JP 10027796A JP H09286187 A JPH09286187 A JP H09286187A
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- card
- antenna
- module
- coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カード製造時のICモジュールの損傷を減少
させることが可能で、面積の大きなアンテナまたはコイ
ルを有するICカードを提供する。 【解決手段】 ICカードは、アンテナ2が埋設された
平板状のカード基体3を備える。このカード基体3に
は、凹部3aが形成されている。凹部3aには、アンテ
ナ2の電極2aが露出している。また、データの処理を
行うICモジュール1が凹部3aに嵌合されており、凹
部3aの内部でICモジュール1の電極7がアンテナ2
の電極2aに接続されている。
させることが可能で、面積の大きなアンテナまたはコイ
ルを有するICカードを提供する。 【解決手段】 ICカードは、アンテナ2が埋設された
平板状のカード基体3を備える。このカード基体3に
は、凹部3aが形成されている。凹部3aには、アンテ
ナ2の電極2aが露出している。また、データの処理を
行うICモジュール1が凹部3aに嵌合されており、凹
部3aの内部でICモジュール1の電極7がアンテナ2
の電極2aに接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板状のカード基
体内に、電子部品を主要部品としたICモジュール、お
よびアンテナまたはコイルを配置したICカードと、I
Cカード製造用中間体およびその製造方法に関する。
体内に、電子部品を主要部品としたICモジュール、お
よびアンテナまたはコイルを配置したICカードと、I
Cカード製造用中間体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のICカードは、例えばコンピュ
ータの外部記憶手段として、あるいはクレジットカー
ド、IDカード、キャッシュカードなどとして、実用化
されている。このうち、非接触式のICカードについて
は、カード内へのデータの書き込みを外部の書込装置か
ら発した電磁波によって非接触で行うことができ、かつ
記録したデータも電磁波を用いて外部の送受信装置で読
み取ることが可能とされている。一般に、非接触式のI
Cカードの内部構造は、データの処理を行うマイクロプ
ロセッサおよびデータを記憶するメモリ部を備えたIC
モジュールと呼ばれる部分と、電磁波の送受信のための
アンテナからなる。
ータの外部記憶手段として、あるいはクレジットカー
ド、IDカード、キャッシュカードなどとして、実用化
されている。このうち、非接触式のICカードについて
は、カード内へのデータの書き込みを外部の書込装置か
ら発した電磁波によって非接触で行うことができ、かつ
記録したデータも電磁波を用いて外部の送受信装置で読
み取ることが可能とされている。一般に、非接触式のI
Cカードの内部構造は、データの処理を行うマイクロプ
ロセッサおよびデータを記憶するメモリ部を備えたIC
モジュールと呼ばれる部分と、電磁波の送受信のための
アンテナからなる。
【0003】そして、ICモジュールとアンテナとが、
プラスチック製のカード基体に埋設されて、非接触式の
ICカードが形成されている。非接触式ICカードの規
格としては、ISO 10536があり、ここではカードの厚
さは、0.76mmとして規定されている。従って、埋
設されるICモジュールおよびアンテナの厚さには限度
がある。
プラスチック製のカード基体に埋設されて、非接触式の
ICカードが形成されている。非接触式ICカードの規
格としては、ISO 10536があり、ここではカードの厚
さは、0.76mmとして規定されている。従って、埋
設されるICモジュールおよびアンテナの厚さには限度
がある。
【0004】ここで、ICモジュールは、プリント基板
に、マイクロプロセッサやメモリの機能を持つICチッ
プを実装し、さらにこれらのICチップをエポキシ樹脂
などで覆った構造になっている。ICチップは、カード
への内蔵用に薄く加工されており、その厚さは300μ
m程度である。このように薄肉にされたことにより、I
Cチップは、脆く、ICカードの製造時に応力を受けて
割れることがある。ICチップをエポキシ樹脂などで覆
うことにより、ICモジュールの機械的強度が向上する
が、それでもICチップの破損は完全には防止できな
い。
に、マイクロプロセッサやメモリの機能を持つICチッ
プを実装し、さらにこれらのICチップをエポキシ樹脂
などで覆った構造になっている。ICチップは、カード
への内蔵用に薄く加工されており、その厚さは300μ
m程度である。このように薄肉にされたことにより、I
Cチップは、脆く、ICカードの製造時に応力を受けて
割れることがある。ICチップをエポキシ樹脂などで覆
うことにより、ICモジュールの機械的強度が向上する
が、それでもICチップの破損は完全には防止できな
い。
【0005】また、アンテナは、導線をコイル状に巻い
た巻線コイルとして設けられたり、プリント基板にスパ
イラル状のパターンを形成することによって設けられた
りする。このようにループ状に形成されるのは、誘導電
磁界を通信に利用するためであり、かかる観点からは、
アンテナのループ面積は大きいほど、通信には望まし
い。ただし、アンテナの厚さは、巻線コイルの巻き数
や、巻き方を工夫したり、プリント基板を用いるなどに
より、ICチップに比べて、薄くすることも可能であ
る。アンテナは、ICチップよりも衝撃に強く、特にプ
リント基板を用いたものならば、圧力や温度に対しても
導線を用いたものよりも強くできる。従って、非接触I
Cカードの製造時などにおいては、アンテナよりもIC
チップの破損を防止する必要性が高い。
た巻線コイルとして設けられたり、プリント基板にスパ
イラル状のパターンを形成することによって設けられた
りする。このようにループ状に形成されるのは、誘導電
磁界を通信に利用するためであり、かかる観点からは、
アンテナのループ面積は大きいほど、通信には望まし
い。ただし、アンテナの厚さは、巻線コイルの巻き数
や、巻き方を工夫したり、プリント基板を用いるなどに
より、ICチップに比べて、薄くすることも可能であ
る。アンテナは、ICチップよりも衝撃に強く、特にプ
リント基板を用いたものならば、圧力や温度に対しても
導線を用いたものよりも強くできる。従って、非接触I
Cカードの製造時などにおいては、アンテナよりもIC
チップの破損を防止する必要性が高い。
【0006】非接触式のICカードの製造方法には、従
来、次のようなものが提案されている。 (1) カード基体にザグリ加工を施して凹部を形成し、
凹部にアンテナおよびICモジュールを嵌合して、接着
剤でこれらを固定する方法。この場合には、凹部に嵌合
する前に、ICモジュールとアンテナとが接続される。
そして、凹部へICモジュールとアンテナとを固定した
後、カード基体に樹脂シートやラベルを貼着し、ICモ
ジュールおよびアンテナを覆い隠す。 (2) 二枚の樹脂シートの間にアンテナとICモジュー
ルとを挟み込み、加熱プレスにより樹脂シートを一体化
させて同時にアンテナとICモジュールを埋設する方法
(熱ラミネーション法)。この場合には、プレスにより
一体化された二枚のシートがカード基体となる。 (3) 金型内にアンテナとICモジュールとを配置し、
さらに金型内にカード基体の素材となる熱可塑性樹脂を
射出する方法(射出成形法)。この場合には、金型への
配置の前にアンテナとICモジュールとを接続する。
来、次のようなものが提案されている。 (1) カード基体にザグリ加工を施して凹部を形成し、
凹部にアンテナおよびICモジュールを嵌合して、接着
剤でこれらを固定する方法。この場合には、凹部に嵌合
する前に、ICモジュールとアンテナとが接続される。
そして、凹部へICモジュールとアンテナとを固定した
後、カード基体に樹脂シートやラベルを貼着し、ICモ
ジュールおよびアンテナを覆い隠す。 (2) 二枚の樹脂シートの間にアンテナとICモジュー
ルとを挟み込み、加熱プレスにより樹脂シートを一体化
させて同時にアンテナとICモジュールを埋設する方法
(熱ラミネーション法)。この場合には、プレスにより
一体化された二枚のシートがカード基体となる。 (3) 金型内にアンテナとICモジュールとを配置し、
さらに金型内にカード基体の素材となる熱可塑性樹脂を
射出する方法(射出成形法)。この場合には、金型への
配置の前にアンテナとICモジュールとを接続する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の(1)の製造方法
は、簡単であり、ICモジュールおよびアンテナが破損
するおそれも少ないが、アンテナの厚さが大きい場合に
は、カード基体のザグリ加工が困難であり、さらにはカ
ード全体の厚さを上記の規格の限度内にすることが困難
なことがある。また、カード基体に比較してアンテナの
ループ面積が大きい場合にも、ザグリ加工が困難なこと
がある。また、(2)の製造方法は、熱および圧力によ
り、薄くて脆いICチップに機械的・物性的な損傷を与
えるおそれが大きい。さらに、(3)の製造方法は、(2)の
製造方法と同様に、熱および圧力によりICチップに損
傷を与えるおそれが大きい。また、アンテナとICモジ
ュールを接続したものを、その電気的接続状態が維持さ
れるようにして、金型内で支持するのは、従来、困難で
あった。
は、簡単であり、ICモジュールおよびアンテナが破損
するおそれも少ないが、アンテナの厚さが大きい場合に
は、カード基体のザグリ加工が困難であり、さらにはカ
ード全体の厚さを上記の規格の限度内にすることが困難
なことがある。また、カード基体に比較してアンテナの
ループ面積が大きい場合にも、ザグリ加工が困難なこと
がある。また、(2)の製造方法は、熱および圧力によ
り、薄くて脆いICチップに機械的・物性的な損傷を与
えるおそれが大きい。さらに、(3)の製造方法は、(2)の
製造方法と同様に、熱および圧力によりICチップに損
傷を与えるおそれが大きい。また、アンテナとICモジ
ュールを接続したものを、その電気的接続状態が維持さ
れるようにして、金型内で支持するのは、従来、困難で
あった。
【0008】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、カード製造時のICモジュールの損傷を減
少させることが可能で、面積の大きなアンテナまたはコ
イルを有するICカードを提供することを目的とする。
また、本発明は、ICモジュールの損傷を減少させ、面
積の大きなアンテナまたはコイルを有するICカードを
製造することができ、かつ製造するICカードの種類を
変更しうるICカード製造用中間体およびICカードの
製造方法を提供することを目的とする。
ものであり、カード製造時のICモジュールの損傷を減
少させることが可能で、面積の大きなアンテナまたはコ
イルを有するICカードを提供することを目的とする。
また、本発明は、ICモジュールの損傷を減少させ、面
積の大きなアンテナまたはコイルを有するICカードを
製造することができ、かつ製造するICカードの種類を
変更しうるICカード製造用中間体およびICカードの
製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るICカードは、凹部が形成された平板
状のカード基体と、上記凹部内に嵌合されデータの処理
を行うICモジュールと、上記カード基体内部に埋設さ
れ、かつ上記ICモジュールと電気的に接続されたアン
テナまたはコイルとを備えることを特徴としている。か
かるICカードにあっては、機械的・物性的な損傷のお
それの少ないアンテナまたはコイルをカード基体に埋設
した一方で、損傷のおそれの大きいICモジュールをカ
ード基体の凹部に嵌合するようになっている。すなわ
ち、ICカードの製造においては、必然的にICモジュ
ールをカード基体の凹部に嵌合させる工程を採ることに
なり、熱ラミネーション法や射出成形法のようにICモ
ジュールをカード基体に埋設する場合に比べて、ICモ
ジュールの機械的・物性的な損傷を格段に減少させるこ
とが可能である。その一方、アンテナまたはコイルをカ
ード基体に埋設することにより、厚さやループ面積が大
きいアンテナまたはコイルであっても、容易にカード基
体内に配置することができる。このことは、ザグリ加工
した凹部にアンテナまたはコイルを配置する場合を想定
すれば明らかである。また、従来は、アンテナまたはコ
イルとICモジュールとを電気的に接続させた後に、こ
れらをカード基体に埋設するようにしていたため、埋設
の工程によっては、両者の電気的な接続が切り離されて
しまい、修復困難になるおそれもあった。しかし、あら
かじめアンテナまたはコイルをカード基体に埋設してお
き、後からICモジュールをカード基体の凹部に嵌合さ
せることにより、両者の電気的な接続を確実にすること
が可能である。しかも、カード基体にアンテナまたはコ
イルを埋設してから、ICモジュールを装着することに
より、ICモジュールの装着以前にもしもアンテナまた
はコイルの破壊などが発生していたとしても、不良品を
チェックすることが可能である。従って、高価なICモ
ジュールを無駄にしないですむ。
め、本発明に係るICカードは、凹部が形成された平板
状のカード基体と、上記凹部内に嵌合されデータの処理
を行うICモジュールと、上記カード基体内部に埋設さ
れ、かつ上記ICモジュールと電気的に接続されたアン
テナまたはコイルとを備えることを特徴としている。か
かるICカードにあっては、機械的・物性的な損傷のお
それの少ないアンテナまたはコイルをカード基体に埋設
した一方で、損傷のおそれの大きいICモジュールをカ
ード基体の凹部に嵌合するようになっている。すなわ
ち、ICカードの製造においては、必然的にICモジュ
ールをカード基体の凹部に嵌合させる工程を採ることに
なり、熱ラミネーション法や射出成形法のようにICモ
ジュールをカード基体に埋設する場合に比べて、ICモ
ジュールの機械的・物性的な損傷を格段に減少させるこ
とが可能である。その一方、アンテナまたはコイルをカ
ード基体に埋設することにより、厚さやループ面積が大
きいアンテナまたはコイルであっても、容易にカード基
体内に配置することができる。このことは、ザグリ加工
した凹部にアンテナまたはコイルを配置する場合を想定
すれば明らかである。また、従来は、アンテナまたはコ
イルとICモジュールとを電気的に接続させた後に、こ
れらをカード基体に埋設するようにしていたため、埋設
の工程によっては、両者の電気的な接続が切り離されて
しまい、修復困難になるおそれもあった。しかし、あら
かじめアンテナまたはコイルをカード基体に埋設してお
き、後からICモジュールをカード基体の凹部に嵌合さ
せることにより、両者の電気的な接続を確実にすること
が可能である。しかも、カード基体にアンテナまたはコ
イルを埋設してから、ICモジュールを装着することに
より、ICモジュールの装着以前にもしもアンテナまた
はコイルの破壊などが発生していたとしても、不良品を
チェックすることが可能である。従って、高価なICモ
ジュールを無駄にしないですむ。
【0010】アンテナまたはコイルとICモジュールと
の電気的接続を容易かつ確実にする観点から、上記凹部
には、上記アンテナまたはコイルの電気的接点が露出し
ており、上記凹部内で上記ICモジュールと上記アンテ
ナまたはコイルとの電気的接続がされていると好まし
い。さらに、上記ICモジュールの周縁には、上記アン
テナまたはコイルに対する電気的接点を有する基板が張
り出していると共に、上記凹部に上記ICモジュールを
嵌合すると、上記アンテナまたはコイルの上記電気的接
点が、上記ICモジュールを包囲して上記基板に設けら
れた上記ICモジュールの上記電気的接点と接触するよ
うにされていると好適である。
の電気的接続を容易かつ確実にする観点から、上記凹部
には、上記アンテナまたはコイルの電気的接点が露出し
ており、上記凹部内で上記ICモジュールと上記アンテ
ナまたはコイルとの電気的接続がされていると好まし
い。さらに、上記ICモジュールの周縁には、上記アン
テナまたはコイルに対する電気的接点を有する基板が張
り出していると共に、上記凹部に上記ICモジュールを
嵌合すると、上記アンテナまたはコイルの上記電気的接
点が、上記ICモジュールを包囲して上記基板に設けら
れた上記ICモジュールの上記電気的接点と接触するよ
うにされていると好適である。
【0011】また、上記ICモジュールが上記凹部から
抜出し可能にされていると好ましい。これにより、例え
ば、ICモジュールが故障したとき、これを新たなもの
に交換することや、アンテナまたはコイルが故障したと
き、ICモジュールを別のICカードに装着し替えるこ
とが可能になる。なお、上記ICモジュールは、上記ア
ンテナまたはコイルに対する電気的接点のほかに、外部
装置から直接受電するための電気的接点を有するもので
あってもよい。この場合には、ICモジュールは、直接
外部装置からも受電すること、例えば、外部装置との信
号の授受や外部装置からの電力供給を受けることが可能
である。これに加えて、ICモジュールは、アンテナま
たはコイルを介して外部装置から受電し、例えば、外部
装置との信号の授受や外部装置からの電力供給を受ける
ことが可能である。すなわち、ICカードは、非接触式
と接触式の両方の利点を兼ね備えたいわゆるハイブリッ
ド型のICカードとして使用される。
抜出し可能にされていると好ましい。これにより、例え
ば、ICモジュールが故障したとき、これを新たなもの
に交換することや、アンテナまたはコイルが故障したと
き、ICモジュールを別のICカードに装着し替えるこ
とが可能になる。なお、上記ICモジュールは、上記ア
ンテナまたはコイルに対する電気的接点のほかに、外部
装置から直接受電するための電気的接点を有するもので
あってもよい。この場合には、ICモジュールは、直接
外部装置からも受電すること、例えば、外部装置との信
号の授受や外部装置からの電力供給を受けることが可能
である。これに加えて、ICモジュールは、アンテナま
たはコイルを介して外部装置から受電し、例えば、外部
装置との信号の授受や外部装置からの電力供給を受ける
ことが可能である。すなわち、ICカードは、非接触式
と接触式の両方の利点を兼ね備えたいわゆるハイブリッ
ド型のICカードとして使用される。
【0012】また、本発明に係るICカード製造用中間
体は、凹部が形成された平板状のカード基体と、上記カ
ード基体内部に埋設され、かつ上記凹部に電気的接点が
露出したアンテナまたはコイルとを備え、上記凹部に
は、データの処理を行うICモジュールが嵌合可能にさ
れていることを特徴とするものである。このICカード
製造用中間体によれば、ICカードの製造においては、
必然的にアンテナまたはコイルを先にカード基体に埋設
してICカード製造用中間体を製造した後、ICモジュ
ールをカード基体の凹部に嵌合させる製造方法を採るこ
とになる。従って、ICモジュールの機械的・物性的な
損傷を格段に減少させることが可能であり、かつ、厚さ
やループ面積が大きいアンテナまたはコイルであって
も、容易にカード基体内に配置することができる。ま
た、ICカード製造用中間体が不良品であれば、これに
はICモジュールを装着しないようにすることにより、
高価なICモジュールを無駄にしなくてもすむ。さら
に、先にカード基体に埋設されたアンテナまたはコイル
と、後からカード基体の凹部に嵌合されるICモジュー
ルの電気的な接続を確実にすることが可能である。しか
も、かかるICカード製造用中間体を準備しておくこと
により、製造すべきICカードの用途に応じた種類のI
Cモジュールを選択し、ICカード製造用中間体に装着
することが可能である。すなわち、非接触式のICカー
ドを製造する場合には、アンテナまたはコイルに対する
電気的接点のみを有する非接触式のICモジュールを選
択し、ハイブリッド型のICカードを製造する場合に
は、アンテナまたはコイルに対する電気的接点のほか
に、外部装置から直接受電するための電気的接点を有す
るICモジュールを選択すればよい。
体は、凹部が形成された平板状のカード基体と、上記カ
ード基体内部に埋設され、かつ上記凹部に電気的接点が
露出したアンテナまたはコイルとを備え、上記凹部に
は、データの処理を行うICモジュールが嵌合可能にさ
れていることを特徴とするものである。このICカード
製造用中間体によれば、ICカードの製造においては、
必然的にアンテナまたはコイルを先にカード基体に埋設
してICカード製造用中間体を製造した後、ICモジュ
ールをカード基体の凹部に嵌合させる製造方法を採るこ
とになる。従って、ICモジュールの機械的・物性的な
損傷を格段に減少させることが可能であり、かつ、厚さ
やループ面積が大きいアンテナまたはコイルであって
も、容易にカード基体内に配置することができる。ま
た、ICカード製造用中間体が不良品であれば、これに
はICモジュールを装着しないようにすることにより、
高価なICモジュールを無駄にしなくてもすむ。さら
に、先にカード基体に埋設されたアンテナまたはコイル
と、後からカード基体の凹部に嵌合されるICモジュー
ルの電気的な接続を確実にすることが可能である。しか
も、かかるICカード製造用中間体を準備しておくこと
により、製造すべきICカードの用途に応じた種類のI
Cモジュールを選択し、ICカード製造用中間体に装着
することが可能である。すなわち、非接触式のICカー
ドを製造する場合には、アンテナまたはコイルに対する
電気的接点のみを有する非接触式のICモジュールを選
択し、ハイブリッド型のICカードを製造する場合に
は、アンテナまたはコイルに対する電気的接点のほか
に、外部装置から直接受電するための電気的接点を有す
るICモジュールを選択すればよい。
【0013】また、本発明に係るICカードの製造方法
は、凹部が形成された平板状のカード基体と、上記凹部
内に嵌合されデータの処理を行うICモジュールと、上
記カード基体内部に埋設され、かつ上記ICモジュール
と電気的に接続されたアンテナまたはコイルとを備える
ICカードの製造方法であって、上記カード基体に上記
アンテナまたはコイルを埋設し、上記凹部に上記ICモ
ジュールを配置して上記ICモジュールと上記アンテナ
またはコイルとを接続することを特徴とする。かかる製
造方法を採る場合の効果は、上述の通りである。
は、凹部が形成された平板状のカード基体と、上記凹部
内に嵌合されデータの処理を行うICモジュールと、上
記カード基体内部に埋設され、かつ上記ICモジュール
と電気的に接続されたアンテナまたはコイルとを備える
ICカードの製造方法であって、上記カード基体に上記
アンテナまたはコイルを埋設し、上記凹部に上記ICモ
ジュールを配置して上記ICモジュールと上記アンテナ
またはコイルとを接続することを特徴とする。かかる製
造方法を採る場合の効果は、上述の通りである。
【0014】この場合、カード基体にアンテナまたはコ
イルを埋設する工程として、上記カード基体をなす2枚
の材料シートの間に上記アンテナまたはコイルを挟み込
んで、上記材料シートを互いに接合するようにしてもよ
い。この場合、工程が簡単であり、製造費用も少なくて
すむ。なお、ICモジュールの嵌合用の凹部の形成は、
材料シート同士の接合の後にザグリ加工により行うこと
も可能であるが、材料シートにあらかじめ凹部となる部
分を形成しておくなど、材料シートの形状の工夫次第
で、材料シート同士の接合と同時に凹部を形成すること
も可能である。
イルを埋設する工程として、上記カード基体をなす2枚
の材料シートの間に上記アンテナまたはコイルを挟み込
んで、上記材料シートを互いに接合するようにしてもよ
い。この場合、工程が簡単であり、製造費用も少なくて
すむ。なお、ICモジュールの嵌合用の凹部の形成は、
材料シート同士の接合の後にザグリ加工により行うこと
も可能であるが、材料シートにあらかじめ凹部となる部
分を形成しておくなど、材料シートの形状の工夫次第
で、材料シート同士の接合と同時に凹部を形成すること
も可能である。
【0015】あるいは、カード基体にアンテナまたはコ
イルを埋設する工程として、型内に上記アンテナまたは
コイルを配置し、上記型内に上記カード基体の素材を注
入して固化させるようにしてもよい。この場合、アンテ
ナまたはコイルの埋設と同時に、型によって、ICモジ
ュールの嵌合用の凹部を形成することが可能である。
イルを埋設する工程として、型内に上記アンテナまたは
コイルを配置し、上記型内に上記カード基体の素材を注
入して固化させるようにしてもよい。この場合、アンテ
ナまたはコイルの埋設と同時に、型によって、ICモジ
ュールの嵌合用の凹部を形成することが可能である。
【0016】さらに、カード基体にアンテナまたはコイ
ルを埋設する工程として、上記アンテナまたはコイルを
支持部材の表面に形成し、上記支持部材ごと上記アンテ
ナまたはコイルを型内に配置し、上記型内に上記カード
基体の素材を注入して固化させるようにしてもよい。こ
のように支持部材ごとアンテナまたはコイルを型内に配
置することにより、アンテナまたはコイルが補強され、
型内にカード基材の素材を注入する際に、アンテナまた
はコイルが変形あるいは流動してしまうような不具合が
防止される。
ルを埋設する工程として、上記アンテナまたはコイルを
支持部材の表面に形成し、上記支持部材ごと上記アンテ
ナまたはコイルを型内に配置し、上記型内に上記カード
基体の素材を注入して固化させるようにしてもよい。こ
のように支持部材ごとアンテナまたはコイルを型内に配
置することにより、アンテナまたはコイルが補強され、
型内にカード基材の素材を注入する際に、アンテナまた
はコイルが変形あるいは流動してしまうような不具合が
防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A. 実施形態の構成 まず、図1(A)、(B)、(C)は本発明の実施形態に係るI
Cカードの構成を示す。同図に示すように、このICカ
ードは、矩形平板状のカード基体3と、カード基体3内
に配置されたICモジュール1と、カード基体3内に埋
設されたアンテナ2とから構成されている。
施形態について説明する。 A. 実施形態の構成 まず、図1(A)、(B)、(C)は本発明の実施形態に係るI
Cカードの構成を示す。同図に示すように、このICカ
ードは、矩形平板状のカード基体3と、カード基体3内
に配置されたICモジュール1と、カード基体3内に埋
設されたアンテナ2とから構成されている。
【0018】カード基体3の材料としては、塩化ビニル
樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体)樹脂、PET(ポリエチエンテレフタラー
ト)樹脂、エポキシ樹脂などの、従来からICカードの
基体に使用されている公知の材料が用いられる。カード
基体3には、その一面側から凹部3aが形成されてお
り、この凹部3aに、ICモジュール1が嵌合されてい
る。
樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体)樹脂、PET(ポリエチエンテレフタラー
ト)樹脂、エポキシ樹脂などの、従来からICカードの
基体に使用されている公知の材料が用いられる。カード
基体3には、その一面側から凹部3aが形成されてお
り、この凹部3aに、ICモジュール1が嵌合されてい
る。
【0019】図2(A)、(B)に示すように、ICモジュー
ル1は、プリント基板6にマイクロプロセッサやメモリ
の機能を持つICチップ4を実装し、このICチップ4
をエポキシ樹脂からなり保護層となる樹脂封止部4aで
封止したものである。プリント基板6の素材としては、
従来と同様に、ガラスエポキシが使用可能であるが、耐
熱性の向上や、耐屈曲性の向上の目的でポリイミド樹脂
が用いられることもある。その他、一般にプリント基板
に用いられる材料であれば、プリント基板6の素材とし
て使用しうる。このプリント基板6上には、アンテナ2
とICチップ4との電気的接続のための電極7が二つ形
成されている。
ル1は、プリント基板6にマイクロプロセッサやメモリ
の機能を持つICチップ4を実装し、このICチップ4
をエポキシ樹脂からなり保護層となる樹脂封止部4aで
封止したものである。プリント基板6の素材としては、
従来と同様に、ガラスエポキシが使用可能であるが、耐
熱性の向上や、耐屈曲性の向上の目的でポリイミド樹脂
が用いられることもある。その他、一般にプリント基板
に用いられる材料であれば、プリント基板6の素材とし
て使用しうる。このプリント基板6上には、アンテナ2
とICチップ4との電気的接続のための電極7が二つ形
成されている。
【0020】ICチップ4とプリント基板6との接続
は、ワイヤーボンディング方式、ICチップのパターン
面をプリント基板6のパターン面に対向させて接触させ
るフリップチップ方式、またはタブテープ方式で行われ
ている。図2(A)は、ワイヤーボンディング方式による
ものを示しており、符号5は接続用のワイヤを示す。な
お、図2(A),(B)においては、ICモジュール1に一つ
のICチップ4だけが設けられているが、複数のICチ
ップ4を設けることも可能である。この場合、例えば1
つのICチップにデータ処理を行うマイクロプロセッサ
機能を持たせ、他のICチップにデータの記憶を行うメ
モリ機能を持たせることもできる。
は、ワイヤーボンディング方式、ICチップのパターン
面をプリント基板6のパターン面に対向させて接触させ
るフリップチップ方式、またはタブテープ方式で行われ
ている。図2(A)は、ワイヤーボンディング方式による
ものを示しており、符号5は接続用のワイヤを示す。な
お、図2(A),(B)においては、ICモジュール1に一つ
のICチップ4だけが設けられているが、複数のICチ
ップ4を設けることも可能である。この場合、例えば1
つのICチップにデータ処理を行うマイクロプロセッサ
機能を持たせ、他のICチップにデータの記憶を行うメ
モリ機能を持たせることもできる。
【0021】さて、図3(A)は、アンテナ2の一例を示
す。この例では、導線9がコイル状またはスパイラル状
に巻かれた巻線コイルとしてアンテナ2が設けられてい
る。図3(B)は、アンテナ2の他の例を示す。この例で
は、プリント基板11の上にスパイラル状のアンテナパ
ターン10が設けられており、このアンテナパターン1
0がアンテナ2として機能する。この場合は、プリント
基板11ごと、アンテナ2がICモジュール1内に埋設
される。プリント基板11は、例えばガラスエポキシ樹
脂などにより形成される。アンテナパターン10は、エ
ッチング、メッキ、印刷のいずれによって形成してもよ
い。
す。この例では、導線9がコイル状またはスパイラル状
に巻かれた巻線コイルとしてアンテナ2が設けられてい
る。図3(B)は、アンテナ2の他の例を示す。この例で
は、プリント基板11の上にスパイラル状のアンテナパ
ターン10が設けられており、このアンテナパターン1
0がアンテナ2として機能する。この場合は、プリント
基板11ごと、アンテナ2がICモジュール1内に埋設
される。プリント基板11は、例えばガラスエポキシ樹
脂などにより形成される。アンテナパターン10は、エ
ッチング、メッキ、印刷のいずれによって形成してもよ
い。
【0022】導線9およびアンテナパターン10の材料
としては、導電性が十分にあれば特に限定されないが、
安価なことから銅製のものが好適であり、その他、金や
銀、カーボンなども使用しうる。アンテナ2は、ループ
をなすように形成されており、その具体的な形状は通信
に利用される電磁波の波長によって変更される。電磁波
を効率よく入出力するため、ループの形状は大きいほど
有利である。なお、図3(A)、(B)に示すアンテナ2の両
端部は、電極2aとして機能し、ICモジュール1の電
極7と電気的に接続される。これにより、アンテナ2を
介して、ICモジュール1と外部装置間のデータの送受
信が可能となされている。
としては、導電性が十分にあれば特に限定されないが、
安価なことから銅製のものが好適であり、その他、金や
銀、カーボンなども使用しうる。アンテナ2は、ループ
をなすように形成されており、その具体的な形状は通信
に利用される電磁波の波長によって変更される。電磁波
を効率よく入出力するため、ループの形状は大きいほど
有利である。なお、図3(A)、(B)に示すアンテナ2の両
端部は、電極2aとして機能し、ICモジュール1の電
極7と電気的に接続される。これにより、アンテナ2を
介して、ICモジュール1と外部装置間のデータの送受
信が可能となされている。
【0023】図1(A)、(B)に示すように、アンテナ2の
電極2aは、カード基体3の凹部3a内に露出してい
る。そして、電極2aとICモジュール1の電極7は、
凹部3aの内部で電気的に接続されている。これらの電
極2aおよび電極7の接続は、導電性の接着剤、半田付
け、圧着などで両者を固定して行ってもよいし、単に両
者を接触させるだけで行ってもよい。両者を固定せずに
接触させる場合にあっては、電極2aおよび電極7の少
なくとも一方に導電性ゴム製のコネクタやバネを設けて
接続を確実にしてもよい。また、上述のように、カード
基体3の凹部3aに収容されたICモジュール1は、カ
ード基体3に対して、エポキシ系、ウレタン系、シリコ
ン系の接着剤や熱圧着テープなどで固定されている。
電極2aは、カード基体3の凹部3a内に露出してい
る。そして、電極2aとICモジュール1の電極7は、
凹部3aの内部で電気的に接続されている。これらの電
極2aおよび電極7の接続は、導電性の接着剤、半田付
け、圧着などで両者を固定して行ってもよいし、単に両
者を接触させるだけで行ってもよい。両者を固定せずに
接触させる場合にあっては、電極2aおよび電極7の少
なくとも一方に導電性ゴム製のコネクタやバネを設けて
接続を確実にしてもよい。また、上述のように、カード
基体3の凹部3aに収容されたICモジュール1は、カ
ード基体3に対して、エポキシ系、ウレタン系、シリコ
ン系の接着剤や熱圧着テープなどで固定されている。
【0024】B. 実施形態の製造方法 次に、本実施形態に係るICカードの製造方法を説明す
る。 B−1.製造工程の概略 (1) アンテナの埋設 まず、図4(A)、(B)に示すように、アンテナ2をカード
基体3の内部に埋設し、ICカード製造用中間体30を
得る。埋設方法としては、後述するように、熱ラミネー
ション法、射出成形法など任意の方法でよい。このと
き、アンテナ2の電極2aを凹部3aの内部に露出させ
る。
る。 B−1.製造工程の概略 (1) アンテナの埋設 まず、図4(A)、(B)に示すように、アンテナ2をカード
基体3の内部に埋設し、ICカード製造用中間体30を
得る。埋設方法としては、後述するように、熱ラミネー
ション法、射出成形法など任意の方法でよい。このと
き、アンテナ2の電極2aを凹部3aの内部に露出させ
る。
【0025】(2) 絵柄印刷 次に、図5(A)、(B)に示すように、ICカードの用途な
どに応じた絵柄を有する印刷層12をカード基体3の両
面に形成する。印刷方法はオフセット印刷法、グラビア
印刷法、スクリーン印刷法など任意の印刷法でよい。こ
こで、印刷層12の表面を保護するための保護層を設け
てもよい。なお、この絵柄印刷は、アンテナの埋設の前
に行ってもよい。
どに応じた絵柄を有する印刷層12をカード基体3の両
面に形成する。印刷方法はオフセット印刷法、グラビア
印刷法、スクリーン印刷法など任意の印刷法でよい。こ
こで、印刷層12の表面を保護するための保護層を設け
てもよい。なお、この絵柄印刷は、アンテナの埋設の前
に行ってもよい。
【0026】(3) カード外形加工 先の工程において、複数のICカードとなる1枚のシー
トを形成していた場合には、この後、ICカードを任意
のサイズにカットする。この工程は、あらかじめ所定サ
イズに加工済みのカード基体3にアンテナ2を埋設した
場合には、不要である。加工方法は、打ち抜き法、ミー
リング法など任意の加工法でよい。 (4) カード基体外観検査 さらに、絵柄印刷の状態、外形寸法などの外観上の検査
を行い、不良品を取り除く。
トを形成していた場合には、この後、ICカードを任意
のサイズにカットする。この工程は、あらかじめ所定サ
イズに加工済みのカード基体3にアンテナ2を埋設した
場合には、不要である。加工方法は、打ち抜き法、ミー
リング法など任意の加工法でよい。 (4) カード基体外観検査 さらに、絵柄印刷の状態、外形寸法などの外観上の検査
を行い、不良品を取り除く。
【0027】(5) ICモジュールの装着 次に、図6に示すように、ICモジュール1をカード基
体3の凹部3aに装着する。図6の例では、装着の前
に、凹部3a内部に接着剤13を塗布しておき、またア
ンテナ2の電極2aに導電性接着剤14を塗布してお
く。そして、ICモジュール1の電極7をアンテナ2の
電極2aに対向させて、図7(A)、(B)に示すように、I
Cモジュール1を凹部3a内に嵌合させる。この後、接
着剤が固化することにより、ICモジュール1がカード
基体3に固定される。なお、接着剤13を使用せず、I
Cモジュール1を凹部3aに熱圧着テープによって固定
してもよい。また、ICモジュール1の電極7と、アン
テナ2の電極2aの接続は、導電性接着剤14によらず
とも、上述のように種々の接続法を採ることが可能であ
る。 (6) カード検査 このようにして、図1(A)、(B)、(C)に示す非接触式の
ICカードが完成する。なお、これらの図では、印刷層
12の図示を省略している。この後、例えば、外部装置
からアンテナ2を通じてICモジュール1との信号の授
受ができるか否かなどの機能検査を行う。
体3の凹部3aに装着する。図6の例では、装着の前
に、凹部3a内部に接着剤13を塗布しておき、またア
ンテナ2の電極2aに導電性接着剤14を塗布してお
く。そして、ICモジュール1の電極7をアンテナ2の
電極2aに対向させて、図7(A)、(B)に示すように、I
Cモジュール1を凹部3a内に嵌合させる。この後、接
着剤が固化することにより、ICモジュール1がカード
基体3に固定される。なお、接着剤13を使用せず、I
Cモジュール1を凹部3aに熱圧着テープによって固定
してもよい。また、ICモジュール1の電極7と、アン
テナ2の電極2aの接続は、導電性接着剤14によらず
とも、上述のように種々の接続法を採ることが可能であ
る。 (6) カード検査 このようにして、図1(A)、(B)、(C)に示す非接触式の
ICカードが完成する。なお、これらの図では、印刷層
12の図示を省略している。この後、例えば、外部装置
からアンテナ2を通じてICモジュール1との信号の授
受ができるか否かなどの機能検査を行う。
【0028】B−2.製造工程の具体例1 次に、製造工程の具体例を説明する。この例では、カー
ド基体3をなす2枚の材料シートを接合することにより
カード基体3を形成すると同時に、同時にアンテナ2を
カード基体3に埋設するものとする。まず、図8に示す
ように、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、PET樹脂、エ
ポキシ樹脂などの素材から材料シートの一方である下面
シート15を形成し、下面シート15の片面全体に印刷
層12を設ける。また、図3(B)に示すような、アンテ
ナ2となるアンテナパターン10が形成されたプリント
基板11を準備する。
ド基体3をなす2枚の材料シートを接合することにより
カード基体3を形成すると同時に、同時にアンテナ2を
カード基体3に埋設するものとする。まず、図8に示す
ように、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、PET樹脂、エ
ポキシ樹脂などの素材から材料シートの一方である下面
シート15を形成し、下面シート15の片面全体に印刷
層12を設ける。また、図3(B)に示すような、アンテ
ナ2となるアンテナパターン10が形成されたプリント
基板11を準備する。
【0029】そして、図9(A)、(B)に示すように、下面
シート15の印刷層12とは反対側の面にザグリ加工に
より、凹部20,21を形成する。凹部20は、ICモ
ジュール1を収容する凹部3aを構成する部分であり、
凹部21は、アンテナパターン10が形成されたプリン
ト基板11が載置される部分である。両方の凹部20,
21は、互いに連なるように形成する。また、図10
(A)、(B)に示すように、下面シート15と同様の素材か
ら材料シートのもう一方である上面シート16を形成
し、この上面シート16の片面全体にも印刷層12を設
ける。そして、打ち抜き加工により、この上面シート1
6を貫通する穴22を形成する。この穴22は、上述の
凹部20と重なって凹部3aを構成する。
シート15の印刷層12とは反対側の面にザグリ加工に
より、凹部20,21を形成する。凹部20は、ICモ
ジュール1を収容する凹部3aを構成する部分であり、
凹部21は、アンテナパターン10が形成されたプリン
ト基板11が載置される部分である。両方の凹部20,
21は、互いに連なるように形成する。また、図10
(A)、(B)に示すように、下面シート15と同様の素材か
ら材料シートのもう一方である上面シート16を形成
し、この上面シート16の片面全体にも印刷層12を設
ける。そして、打ち抜き加工により、この上面シート1
6を貫通する穴22を形成する。この穴22は、上述の
凹部20と重なって凹部3aを構成する。
【0030】次に、下面シート15の凹部21にウレタ
ン系などの接着剤を塗布して、その上にプリント基板1
1を載置する。その後、上面シート16の印刷層12と
は反対側の面に、接着剤を塗布し、上面シート16と下
面シート15とを重ね合わせて、両者の間にプリント基
板11を挟み込む。これら接着剤の固化により、上面シ
ート16、プリント基板11、下面シート15が一体化
され、図5(A)、(B)に示すICカード製造用中間体30
が得られる。その後、上述と同様に、ICカード製造用
中間体30の凹部3aにICモジュール1を収容させる
ことによって、ICカードが完成する。この製造工程で
は、カード基体3の形成およびアンテナ2の埋設が簡単
であり、製造費用も少なくてすむ。
ン系などの接着剤を塗布して、その上にプリント基板1
1を載置する。その後、上面シート16の印刷層12と
は反対側の面に、接着剤を塗布し、上面シート16と下
面シート15とを重ね合わせて、両者の間にプリント基
板11を挟み込む。これら接着剤の固化により、上面シ
ート16、プリント基板11、下面シート15が一体化
され、図5(A)、(B)に示すICカード製造用中間体30
が得られる。その後、上述と同様に、ICカード製造用
中間体30の凹部3aにICモジュール1を収容させる
ことによって、ICカードが完成する。この製造工程で
は、カード基体3の形成およびアンテナ2の埋設が簡単
であり、製造費用も少なくてすむ。
【0031】B−3.製造工程の具体例2 また、次のような型を用いた射出成形法でICカード製
造用中間体30を製造し、その後ICカードを完成する
ことも可能である。図12は、この射出成形法に使用す
る型23を示す。型23は、割型24,25とから構成
されており、割型24の内面には、カード基体3の凹部
3aを形成するための、凸部26が形成されている。な
お、符号27は、割型24,25の間に設けられた注入
口を示す。
造用中間体30を製造し、その後ICカードを完成する
ことも可能である。図12は、この射出成形法に使用す
る型23を示す。型23は、割型24,25とから構成
されており、割型24の内面には、カード基体3の凹部
3aを形成するための、凸部26が形成されている。な
お、符号27は、割型24,25の間に設けられた注入
口を示す。
【0032】この例の成形法では、図13(A)、(B)に示
すアンテナ2をカード基体3に埋設する。このアンテナ
2は、支持シート17の上に形成されたスパイラル状の
アンテナパターン10として設けられている。支持シー
ト17は、例えばプラスチックフィルムであり、その素
材としては、アクリロニトリル−スチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリカーボネートなどが使用される。アンテナパターン
10は、エッチング、メッキ、印刷のいずれによって形
成してもよい。
すアンテナ2をカード基体3に埋設する。このアンテナ
2は、支持シート17の上に形成されたスパイラル状の
アンテナパターン10として設けられている。支持シー
ト17は、例えばプラスチックフィルムであり、その素
材としては、アクリロニトリル−スチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリカーボネートなどが使用される。アンテナパターン
10は、エッチング、メッキ、印刷のいずれによって形
成してもよい。
【0033】この支持シート17は、型23の内部の上
面と同一の長さ、同一の幅に形成されている。また支持
シート17には、穴17aが形成されている。この穴1
7aは、カード基体3の凹部3aを構成する部分であ
る。穴17aには、アンテナ2の電極2aが突出させら
れている。電極2aは、アンテナ2に接着することによ
り設けてもよい。射出成形するにあたっては、まず支持
シート17を、型23の割型24内に配置する。この場
合、支持シート17の穴17aに割型24の凸部26を
嵌め込む。そして、割型24と割型25とを組み合せ、
注入口27からカード基体3の素材となる樹脂を注入す
る。そして、この素材が固化することにより、支持シー
ト17が素材と一体化して、カード基体3が形成され、
同時にカード基体3にアンテナ2が埋設される。
面と同一の長さ、同一の幅に形成されている。また支持
シート17には、穴17aが形成されている。この穴1
7aは、カード基体3の凹部3aを構成する部分であ
る。穴17aには、アンテナ2の電極2aが突出させら
れている。電極2aは、アンテナ2に接着することによ
り設けてもよい。射出成形するにあたっては、まず支持
シート17を、型23の割型24内に配置する。この場
合、支持シート17の穴17aに割型24の凸部26を
嵌め込む。そして、割型24と割型25とを組み合せ、
注入口27からカード基体3の素材となる樹脂を注入す
る。そして、この素材が固化することにより、支持シー
ト17が素材と一体化して、カード基体3が形成され、
同時にカード基体3にアンテナ2が埋設される。
【0034】これにより、図5(A)、(B)に示すICカー
ド製造用中間体30と同様のICカード製造用中間体が
形成される。なお、ICカード製造用中間体30の印刷
層12は、この後、形成すればよい。また、型23内に
配置する前に支持シート17の支持シート17とは反対
の面に印刷層12を形成しておいてもよく、この場合
は、ICカード製造用中間体の製造と同時にその一面に
印刷層12が形成されることになる。その後、上述と同
様に、ICカード製造用中間体30の凹部3aにICモ
ジュール1を収容させることによって、ICカードが完
成する。
ド製造用中間体30と同様のICカード製造用中間体が
形成される。なお、ICカード製造用中間体30の印刷
層12は、この後、形成すればよい。また、型23内に
配置する前に支持シート17の支持シート17とは反対
の面に印刷層12を形成しておいてもよく、この場合
は、ICカード製造用中間体の製造と同時にその一面に
印刷層12が形成されることになる。その後、上述と同
様に、ICカード製造用中間体30の凹部3aにICモ
ジュール1を収容させることによって、ICカードが完
成する。
【0035】なお、射出成形時において、アンテナ2の
電極2aの穴17aに突出した部分の片面は、図14に
示すように、割型24の凸部26に接触させられる。従
って、この接触面には、樹脂が付着せず、そのままの状
態で、凹部3aにICモジュール1を収容させることが
可能である。この具体例では、アンテナ2の埋設と同時
に、型23によって、ICモジュール1の嵌合用の凹部
3aを形成することが可能である。また、アンテナ2が
支持シート17上に設けられ、支持シート17が型23
に形成された凸部26に係合させられるため、素材の注
入時にアンテナ2が流動したり変形したりするような不
具合もない。
電極2aの穴17aに突出した部分の片面は、図14に
示すように、割型24の凸部26に接触させられる。従
って、この接触面には、樹脂が付着せず、そのままの状
態で、凹部3aにICモジュール1を収容させることが
可能である。この具体例では、アンテナ2の埋設と同時
に、型23によって、ICモジュール1の嵌合用の凹部
3aを形成することが可能である。また、アンテナ2が
支持シート17上に設けられ、支持シート17が型23
に形成された凸部26に係合させられるため、素材の注
入時にアンテナ2が流動したり変形したりするような不
具合もない。
【0036】B−4.製造工程の具体例の変更例 上述の具体例1では、下面シート15と上面シート16
とを接着剤で接合しているが、熱ラミネーション法で両
者を接合してもよい。この場合も、カード基体3の形成
およびアンテナ2の埋設が簡単であり、製造費用も少な
くてすむ。また、具体例1では、下面シート15に対し
てザグリ加工を施すことによって、凹部3aを形成して
いるが、下面シート15を射出成形によって形成し、形
成と同時に凹部3aを設けてもよい。また、具体例2で
は、支持シート17は割型24に対して、接着などで必
ずしも固定しなくてもよいが、型23からのICカード
製造用中間体の取り出しに支障がない程度の接着力の弱
い接着剤で支持シート17を一時的に止めておき、それ
から素材を型23内に注入してもよい。
とを接着剤で接合しているが、熱ラミネーション法で両
者を接合してもよい。この場合も、カード基体3の形成
およびアンテナ2の埋設が簡単であり、製造費用も少な
くてすむ。また、具体例1では、下面シート15に対し
てザグリ加工を施すことによって、凹部3aを形成して
いるが、下面シート15を射出成形によって形成し、形
成と同時に凹部3aを設けてもよい。また、具体例2で
は、支持シート17は割型24に対して、接着などで必
ずしも固定しなくてもよいが、型23からのICカード
製造用中間体の取り出しに支障がない程度の接着力の弱
い接着剤で支持シート17を一時的に止めておき、それ
から素材を型23内に注入してもよい。
【0037】C.実施形態による効果 本実施形態によれば、機械的・物性的な損傷のおそれの
少ないアンテナ2をカード基体3に埋設した後、損傷の
おそれの大きいICモジュール1をカード基体3の凹部
3aに嵌合する工程を採ることになり、従来の熱ラミネ
ーション法や射出成形法のようにICモジュール1をカ
ード基体3に埋設する場合に比べて、ICモジュール1
は熱および応力にさらされることがなくなり、高価なI
Cモジュール1の機械的・物性的な損傷を格段に減少さ
せることが可能である。
少ないアンテナ2をカード基体3に埋設した後、損傷の
おそれの大きいICモジュール1をカード基体3の凹部
3aに嵌合する工程を採ることになり、従来の熱ラミネ
ーション法や射出成形法のようにICモジュール1をカ
ード基体3に埋設する場合に比べて、ICモジュール1
は熱および応力にさらされることがなくなり、高価なI
Cモジュール1の機械的・物性的な損傷を格段に減少さ
せることが可能である。
【0038】その一方、接着または射出成形により、ア
ンテナ2をカード基体3に埋設することにより、厚さや
ループ面積が大きいアンテナ2であっても、容易にカー
ド基体3内に配置することができる。このことは、ザグ
リ加工した凹部にアンテナ2を配置する場合を想定すれ
ば明らかである。
ンテナ2をカード基体3に埋設することにより、厚さや
ループ面積が大きいアンテナ2であっても、容易にカー
ド基体3内に配置することができる。このことは、ザグ
リ加工した凹部にアンテナ2を配置する場合を想定すれ
ば明らかである。
【0039】また、あらかじめアンテナ2をカード基体
3に埋設しておき、後からICモジュール1をカード基
体3の凹部3aに嵌合させることにより、はじめからア
ンテナ2とICモジュール1とを接続してカード基体3
の内部に配置する場合よりも、両者の電気的な接続を確
実にすることが可能である。しかも、カード基体3に印
刷層12を設け、かつアンテナ2を内蔵させてから、I
Cモジュール1を装着することにより、ICモジュール
1の装着以前にもしもアンテナ2の破壊や印刷不良など
が発生していたとしても、不良なICカード製造用中間
体を検査により除去しておくことが可能である。従っ
て、高価なICモジュール1を無駄にしないですむ。
3に埋設しておき、後からICモジュール1をカード基
体3の凹部3aに嵌合させることにより、はじめからア
ンテナ2とICモジュール1とを接続してカード基体3
の内部に配置する場合よりも、両者の電気的な接続を確
実にすることが可能である。しかも、カード基体3に印
刷層12を設け、かつアンテナ2を内蔵させてから、I
Cモジュール1を装着することにより、ICモジュール
1の装着以前にもしもアンテナ2の破壊や印刷不良など
が発生していたとしても、不良なICカード製造用中間
体を検査により除去しておくことが可能である。従っ
て、高価なICモジュール1を無駄にしないですむ。
【0040】さらに、カード基体3の凹部3aには、ア
ンテナ2の電極2aが突出させられており、凹部3a内
でICモジュール1の電極7とアンテナ2の電極2aと
を接続するようにしている。これにより、ICモジュー
ル1とアンテナ2との電気的接続作業を容易かつ確実に
行うことが可能になっている。
ンテナ2の電極2aが突出させられており、凹部3a内
でICモジュール1の電極7とアンテナ2の電極2aと
を接続するようにしている。これにより、ICモジュー
ル1とアンテナ2との電気的接続作業を容易かつ確実に
行うことが可能になっている。
【0041】また、製造されるICカードでは、図1
(B)に示すように、ICモジュール1がカード基体3の
表面に露出させられている。上述のように、ICカード
の厚さがISO 10536により厚さの上限が規定されてい
るが、この構成では、制限されたICカードの厚さの範
囲内で、ICモジュール1の厚さを大きくすることが可
能となる。すなわち、ICモジュール1のICチップ4
の厚さを大きくすることができ、また、ICチップ4を
保護するプリント基板6や樹脂封止部4aの厚さを大き
くして機械的強度を高めることができる。
(B)に示すように、ICモジュール1がカード基体3の
表面に露出させられている。上述のように、ICカード
の厚さがISO 10536により厚さの上限が規定されてい
るが、この構成では、制限されたICカードの厚さの範
囲内で、ICモジュール1の厚さを大きくすることが可
能となる。すなわち、ICモジュール1のICチップ4
の厚さを大きくすることができ、また、ICチップ4を
保護するプリント基板6や樹脂封止部4aの厚さを大き
くして機械的強度を高めることができる。
【0042】D.ICカードの構成の変更・修正例 (1) 図15(A)、(B)は、アンテナ2の変更例である。
このアンテナ2は、支持シート17またはプリント基板
11に形成されたアンテナパターン10として設けられ
ており、基本的な構成は図13(A)、(B)に示すものと同
様である。ただし、ここでは、アンテナ2の電極2aが
穴17aの周囲のほぼ全体を包囲するように形成されて
いる。
このアンテナ2は、支持シート17またはプリント基板
11に形成されたアンテナパターン10として設けられ
ており、基本的な構成は図13(A)、(B)に示すものと同
様である。ただし、ここでは、アンテナ2の電極2aが
穴17aの周囲のほぼ全体を包囲するように形成されて
いる。
【0043】これにより、穴17aにICモジュール1
の樹脂封止部4aを挿入したときの、ICモジュール1
の周縁に張り出したプリント基板6に形成されている電
極7と、アンテナ2の電極2aとの接触性が向上する。
すなわち、支持シート17をカード基体3内に埋設して
ICカード製造用中間体30を形成した後にあっては
(図15(B)ではカード基体3の図示を省略する)、凹
部3aにICモジュール1を嵌合した時の電極7と電極
2aとの接触性を向上させることが可能である。この
時、ICモジュール1の樹脂封止部4aは、アンテナ2
の電極2aに包囲されるようになる。
の樹脂封止部4aを挿入したときの、ICモジュール1
の周縁に張り出したプリント基板6に形成されている電
極7と、アンテナ2の電極2aとの接触性が向上する。
すなわち、支持シート17をカード基体3内に埋設して
ICカード製造用中間体30を形成した後にあっては
(図15(B)ではカード基体3の図示を省略する)、凹
部3aにICモジュール1を嵌合した時の電極7と電極
2aとの接触性を向上させることが可能である。この
時、ICモジュール1の樹脂封止部4aは、アンテナ2
の電極2aに包囲されるようになる。
【0044】(2) 図16は、ICカードの他の変更例
を示す。ここでは、ICモジュール1は、全体として直
方体状に形成されている。この直方体状のICモジュー
ル1は、ICチップ4(図16では図示せず)を樹脂封
止部4aと同様の材料に埋め込んで形成してもよいし、
ICチップ4を実装した基板を箱で囲んで形成してもよ
い。プリント基板を設けずに、リードフレームにICチ
ップ4を実装して、ICモジュール1を設けることも可
能である。ICモジュール1の二つの互いに反対側にあ
る側面には、電極18が突設させられている。一方、カ
ード基体3の凹部3aには、アンテナ2の二つの電極2
aが突設されている。これらの電極2aは、互いに対向
させられており、両者の間隔は、ICモジュール1の電
極18の端面同士の間隔よりもわずかに小さくされてい
る。なお、電極2aや電極18は、金メッキなどにより
設けることができる。
を示す。ここでは、ICモジュール1は、全体として直
方体状に形成されている。この直方体状のICモジュー
ル1は、ICチップ4(図16では図示せず)を樹脂封
止部4aと同様の材料に埋め込んで形成してもよいし、
ICチップ4を実装した基板を箱で囲んで形成してもよ
い。プリント基板を設けずに、リードフレームにICチ
ップ4を実装して、ICモジュール1を設けることも可
能である。ICモジュール1の二つの互いに反対側にあ
る側面には、電極18が突設させられている。一方、カ
ード基体3の凹部3aには、アンテナ2の二つの電極2
aが突設されている。これらの電極2aは、互いに対向
させられており、両者の間隔は、ICモジュール1の電
極18の端面同士の間隔よりもわずかに小さくされてい
る。なお、電極2aや電極18は、金メッキなどにより
設けることができる。
【0045】この構成では、ICモジュール1を凹部3
a内に嵌合させるだけで、電極2a同士の間に、ICモ
ジュール1が挟み込まれ、アンテナ2の電極2aとIC
モジュール1の電極18との電気的接触を確実にするこ
とができる。また、接着剤などを使用しなくても、振動
などにより、カード基体3内部でICモジュール1が動
くのが防止される。このように接着剤などによる完全な
ICモジュール1の固定をしない場合には、ICモジュ
ール1をカード基体3から抜き出すことが自在となる。
これにより、例えば、ICモジュール1が故障したと
き、これを新たなものに交換することや、アンテナ2が
故障したとき、ICモジュール1を別のICカード製造
用中間体30に移し替えることが可能になる。
a内に嵌合させるだけで、電極2a同士の間に、ICモ
ジュール1が挟み込まれ、アンテナ2の電極2aとIC
モジュール1の電極18との電気的接触を確実にするこ
とができる。また、接着剤などを使用しなくても、振動
などにより、カード基体3内部でICモジュール1が動
くのが防止される。このように接着剤などによる完全な
ICモジュール1の固定をしない場合には、ICモジュ
ール1をカード基体3から抜き出すことが自在となる。
これにより、例えば、ICモジュール1が故障したと
き、これを新たなものに交換することや、アンテナ2が
故障したとき、ICモジュール1を別のICカード製造
用中間体30に移し替えることが可能になる。
【0046】(3) 図17は、ICモジュール1の変更
例を示す。このICモジュール1においては、プリント
基板6の上面(樹脂封止部4aとは反対側の面)に、外
部装置から直接受電するための電極部8が形成されてい
る。すなわち、このICモジュール1は、アンテナ2に
対する電極7のほかに、外部装置から直接受電するため
の電極部8を有する。この場合には、ICモジュール1
は、直接外部装置からも受電することができる。例え
ば、外部装置との信号の授受や外部装置からの電力供給
を受けることが可能である。これに加えて、ICモジュ
ール1は、アンテナ2を介して外部装置から受電し、例
えば、外部装置との信号の授受が可能である。すなわ
ち、このICカード1は、非接触式と接触式の両方の利
点を兼ね備えたいわゆるハイブリッド型のICカードと
して使用される。
例を示す。このICモジュール1においては、プリント
基板6の上面(樹脂封止部4aとは反対側の面)に、外
部装置から直接受電するための電極部8が形成されてい
る。すなわち、このICモジュール1は、アンテナ2に
対する電極7のほかに、外部装置から直接受電するため
の電極部8を有する。この場合には、ICモジュール1
は、直接外部装置からも受電することができる。例え
ば、外部装置との信号の授受や外部装置からの電力供給
を受けることが可能である。これに加えて、ICモジュ
ール1は、アンテナ2を介して外部装置から受電し、例
えば、外部装置との信号の授受が可能である。すなわ
ち、このICカード1は、非接触式と接触式の両方の利
点を兼ね備えたいわゆるハイブリッド型のICカードと
して使用される。
【0047】なお、上述のようなICカード製造用中間
体30を準備しておくことにより、製造すべきICカー
ドの用途に応じた種類のICモジュールを選択し、IC
カード製造用中間体30に装着することが可能であると
いうこともできる。すなわち、非接触式のICカードを
製造する場合には、アンテナ2に対する電極7のみを有
する非接触式のICモジュールを選択し、ハイブリッド
型のICカードを製造する場合には、アンテナ2に対す
る電極7のほかに、外部装置から直接受電するための電
極部8を有するICモジュールを選択すればよい。
体30を準備しておくことにより、製造すべきICカー
ドの用途に応じた種類のICモジュールを選択し、IC
カード製造用中間体30に装着することが可能であると
いうこともできる。すなわち、非接触式のICカードを
製造する場合には、アンテナ2に対する電極7のみを有
する非接触式のICモジュールを選択し、ハイブリッド
型のICカードを製造する場合には、アンテナ2に対す
る電極7のほかに、外部装置から直接受電するための電
極部8を有するICモジュールを選択すればよい。
【0048】(4) 図18は、さらに他のICカードを
示す。このICカードでは、カード基体3の片面(凹部
3aが形成された面)に表面シート28を接着し、IC
モジュール1を覆い隠している。表面シート28は、例
えば接着により設けることが可能である。 (5) 上述のICカードは、すべてアンテナ2を内蔵す
るものであったが、本発明はこれに限らず、例えば、I
Cモジュール1に電力を供給するコイルを埋設したIC
カードにも適用することが可能である。この場合、コイ
ルの形状は、アンテナ2と同様であり、上述と同様の効
果を奏することができる。また、電力供給用のコイルと
信号の送受信用のアンテナを両方設けたICカードに適
用することも可能である。
示す。このICカードでは、カード基体3の片面(凹部
3aが形成された面)に表面シート28を接着し、IC
モジュール1を覆い隠している。表面シート28は、例
えば接着により設けることが可能である。 (5) 上述のICカードは、すべてアンテナ2を内蔵す
るものであったが、本発明はこれに限らず、例えば、I
Cモジュール1に電力を供給するコイルを埋設したIC
カードにも適用することが可能である。この場合、コイ
ルの形状は、アンテナ2と同様であり、上述と同様の効
果を奏することができる。また、電力供給用のコイルと
信号の送受信用のアンテナを両方設けたICカードに適
用することも可能である。
【0049】
【実施例】実施例として、上述の具体例1に対応するI
Cカードを作成した。まず、厚さ450μmの白色塩化
ビニルシート上(下面シート15)に、オフセット印刷
法により印刷層12を膜厚1μmになるように設け、そ
の上にエポキシ樹脂からなる保護層をオフセット印刷法
により膜厚2μmになるようにシート全面に設けた。ま
た、ガラスエポキシ樹脂の両面に銅箔を張り付けたプリ
ント基板材料に、エッチングによりアンテナパターンを
設け、図3(B)に示すアンテナを得た。
Cカードを作成した。まず、厚さ450μmの白色塩化
ビニルシート上(下面シート15)に、オフセット印刷
法により印刷層12を膜厚1μmになるように設け、そ
の上にエポキシ樹脂からなる保護層をオフセット印刷法
により膜厚2μmになるようにシート全面に設けた。ま
た、ガラスエポキシ樹脂の両面に銅箔を張り付けたプリ
ント基板材料に、エッチングによりアンテナパターンを
設け、図3(B)に示すアンテナを得た。
【0050】そして、図9(A)、(B)に示すように、下面
シート15の印刷層12とは反対側の面にザグリ加工に
よって、ICモジュール1およびプリント基板11が嵌
合するように凹部20,21を形成した。また、厚さ1
50μmの白色塩化ビニルシート上にオフセット印刷法
により絵柄印刷層12を膜厚1μmになるように設け、
その上にエポキシ樹脂からなる保護層をオフセット印刷
法により膜厚2μmになるようにシート全面に設け、図
10(A)、(B)に示すように、上面シート16を得た。そ
して、打ち抜き加工により、凹部3aを構成する穴22
を形成した。
シート15の印刷層12とは反対側の面にザグリ加工に
よって、ICモジュール1およびプリント基板11が嵌
合するように凹部20,21を形成した。また、厚さ1
50μmの白色塩化ビニルシート上にオフセット印刷法
により絵柄印刷層12を膜厚1μmになるように設け、
その上にエポキシ樹脂からなる保護層をオフセット印刷
法により膜厚2μmになるようにシート全面に設け、図
10(A)、(B)に示すように、上面シート16を得た。そ
して、打ち抜き加工により、凹部3aを構成する穴22
を形成した。
【0051】次に、下面シート15の凹部21にウレタ
ン系接着剤を塗布して、プリント基板11を接着した。
さらに、上面シート16の印刷層12とは反対側の面に
接着剤を塗布し、上面シート16と下面シート15とを
重ね合わせて、両者の間にプリント基板11を挟み込ん
だ。これら接着剤の固化により、上面シート16、プリ
ント基板11、下面シート15が一体化され、図5
(A)、(B)に示すICカード製造用中間体30を得た。そ
の後、図6に示すように、カード基体3の凹部3aにお
ける電極2aに導電性接着剤14を塗布し、凹部3aの
他の部分にエポキシ系接着剤13を塗布した。そして、
図7に示すように、ICモジュール1を凹部3aに嵌合
して、ICカードを完成した。
ン系接着剤を塗布して、プリント基板11を接着した。
さらに、上面シート16の印刷層12とは反対側の面に
接着剤を塗布し、上面シート16と下面シート15とを
重ね合わせて、両者の間にプリント基板11を挟み込ん
だ。これら接着剤の固化により、上面シート16、プリ
ント基板11、下面シート15が一体化され、図5
(A)、(B)に示すICカード製造用中間体30を得た。そ
の後、図6に示すように、カード基体3の凹部3aにお
ける電極2aに導電性接着剤14を塗布し、凹部3aの
他の部分にエポキシ系接着剤13を塗布した。そして、
図7に示すように、ICモジュール1を凹部3aに嵌合
して、ICカードを完成した。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カード製造時のICモジュールの損傷を減少させること
が可能であり、限られた大きさのICカードでも、面積
の大きなアンテナまたはコイルを使用することが可能で
ある。また、本発明では、製造するICカードの種類を
容易に変更することが可能である。
カード製造時のICモジュールの損傷を減少させること
が可能であり、限られた大きさのICカードでも、面積
の大きなアンテナまたはコイルを使用することが可能で
ある。また、本発明では、製造するICカードの種類を
容易に変更することが可能である。
【図1】 (A)は本発明の一実施形態に係るICカード
を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面図、(C)
は(A)のC−C’線矢視断面図である。
を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面図、(C)
は(A)のC−C’線矢視断面図である。
【図2】 (A)は同ICカードに収容されたICモジュ
ールを示す正面図、(B)は同ICモジュールの下面図で
ある。
ールを示す正面図、(B)は同ICモジュールの下面図で
ある。
【図3】 (A)は同ICカードに埋設されたアンテナの
一例を示す平面図、(B)は、アンテナの他の例を示す平
面図である。
一例を示す平面図、(B)は、アンテナの他の例を示す平
面図である。
【図4】 (A)は同ICカードのアンテナを埋設したカ
ード基体を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面
図である。
ード基体を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面
図である。
【図5】 (A)は図4(A)のICカードに印刷層12を
形成したICカード製造用中間体を示す平面図、(B)は
(A)のB−B’線矢視断面図である。
形成したICカード製造用中間体を示す平面図、(B)は
(A)のB−B’線矢視断面図である。
【図6】 図5(A)、(B)のICカード製造用中間体にI
Cモジュールを埋設する状態を示す断面図である。
Cモジュールを埋設する状態を示す断面図である。
【図7】 (A)は図6の状態の後、完成したICカード
を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面図であ
る。
を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面図であ
る。
【図8】 ICカードの製造方法の一例で使用されるI
Cカードのカード基体をなす2枚の材料シートの一方を
示す正面図である。
Cカードのカード基体をなす2枚の材料シートの一方を
示す正面図である。
【図9】 (A)は図8の材料シートにアンテナおよびI
Cモジュールを埋設するための凹部を形成した状態を示
す平面図、(B)は(A)の断面図である。
Cモジュールを埋設するための凹部を形成した状態を示
す平面図、(B)は(A)の断面図である。
【図10】 (A)は図8の材料シートと接合されて、カ
ード基体をなす材料シートを示す平面図、(B)は(A)の断
面図である。
ード基体をなす材料シートを示す平面図、(B)は(A)の断
面図である。
【図11】 図8に示す材料シートと図10(A)、(B)に
示す材料シートを接合してカード基体を形成する状態を
示す断面図である。
示す材料シートを接合してカード基体を形成する状態を
示す断面図である。
【図12】 ICカードの製造方法の他の例で使用され
る型を示す断面図である。
る型を示す断面図である。
【図13】 (A)は図12の型内に配置するアンテナの
一例を示す断面図、(B)は同アンテナを示す下面図であ
る。
一例を示す断面図、(B)は同アンテナを示す下面図であ
る。
【図14】 図12の型内に図13(A)、(B)に示すアン
テナを配置した状態を示す断面図である。
テナを配置した状態を示す断面図である。
【図15】 (A)はICカードに埋設するアンテナの他
の例を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面図で
ある。
の例を示す平面図、(B)は(A)のB−B’線矢視断面図で
ある。
【図16】 他のICカードを構成するICモジュール
とカード基体の凹部付近を示す断面図である。
とカード基体の凹部付近を示す断面図である。
【図17】 ICカードに収容可能なICモジュールの
他の例を示す正面図である。
他の例を示す正面図である。
【図18】 ICカードの変更例を示しており、(B)は
図1(A)のB−B’線矢視断面に相当する断面図、(C)は
図1(A)のC−C’線矢視断面に相当する断面図であ
る。
図1(A)のB−B’線矢視断面に相当する断面図、(C)は
図1(A)のC−C’線矢視断面に相当する断面図であ
る。
1 ICモジュール、2 アンテナ、2a 電極、3
カード基体、3a 凹部、4 ICチップ、4a 樹脂
封止部、6 プリント基板、7 電極(電気的接点)、
8 電極部(電気的接点)、15 下面シート(材料シ
ート)、16 上面シート(材料シート)、17 支持
シート(支持部材)、18 電極(電気的接点)、23
型、30 ICカード製造用中間体
カード基体、3a 凹部、4 ICチップ、4a 樹脂
封止部、6 プリント基板、7 電極(電気的接点)、
8 電極部(電気的接点)、15 下面シート(材料シ
ート)、16 上面シート(材料シート)、17 支持
シート(支持部材)、18 電極(電気的接点)、23
型、30 ICカード製造用中間体
Claims (10)
- 【請求項1】 凹部が形成された平板状のカード基体
と、 上記凹部内に嵌合されデータの処理を行うICモジュー
ルと、 上記カード基体内部に埋設され、かつ上記ICモジュー
ルと電気的に接続されたアンテナまたはコイルとを備え
ることを特徴とするICカード。 - 【請求項2】 上記凹部には、上記アンテナまたはコイ
ルの電気的接点が露出しており、上記凹部内で上記IC
モジュールと上記アンテナまたはコイルとの電気的接続
がされていることを特徴とする請求項1に記載のICカ
ード。 - 【請求項3】 上記ICモジュールの周縁には、上記ア
ンテナまたはコイルに対する電気的接点を有する基板が
張り出していると共に、上記凹部に上記ICモジュール
を嵌合すると、上記アンテナまたはコイルの上記電気的
接点が、上記ICモジュールを包囲して上記基板に設け
られた上記ICモジュールの上記電気的接点と接触する
ようにされていることを特徴とする請求項2に記載のI
Cカード。 - 【請求項4】 上記ICモジュールが上記凹部から抜出
し可能にされていることを特徴とする請求項1ないし3
のいずれかに記載のICカード。 - 【請求項5】 上記ICモジュールは、上記アンテナま
たはコイルに対する電気的接点のほかに、外部装置から
直接受電するための電気的接点を有することを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載のICカード。 - 【請求項6】 凹部が形成された平板状のカード基体
と、 上記カード基体内部に埋設され、かつ上記凹部に電気的
接点が露出したアンテナまたはコイルとを備え、 上記凹部には、データの処理を行うICモジュールが嵌
合可能にされていることを特徴とするICカード製造用
中間体。 - 【請求項7】 凹部が形成された平板状のカード基体
と、 上記凹部内に嵌合されデータの処理を行うICモジュー
ルと、 上記カード基体内部に埋設され、かつ上記ICモジュー
ルと電気的に接続されたアンテナまたはコイルとを備え
るICカードの製造方法であって、 上記カード基体に上記アンテナまたはコイルを埋設し、 上記凹部に上記ICモジュールを配置して上記ICモジ
ュールと上記アンテナまたはコイルとを接続することを
特徴とするICカードの製造方法。 - 【請求項8】 上記カード基体をなす2枚の材料シート
の間に上記アンテナまたはコイルを挟み込んで、上記材
料シートを互いに接合することにより、上記カード基体
に上記アンテナまたはコイルを埋設することを特徴とす
る請求項7に記載のICカードの製造方法。 - 【請求項9】 型内に上記アンテナまたはコイルを配置
し、上記型内に上記カード基体の素材を注入して固化さ
せることにより、上記アンテナまたはコイルを上記カー
ド基体に埋設することを特徴とする請求項7に記載のI
Cカードの製造方法。 - 【請求項10】 上記アンテナまたはコイルを支持部材
の表面に形成し、上記支持部材ごと上記アンテナまたは
コイルを型内に配置し、上記型内に上記カード基体の素
材を注入して固化させることにより、上記支持部材ごと
上記アンテナまたはコイルを上記カード基体に埋設する
ことを特徴とする請求項7に記載のICカードの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8100277A JPH09286187A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Icカード、icカード製造用中間体およびicカードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8100277A JPH09286187A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Icカード、icカード製造用中間体およびicカードの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286187A true JPH09286187A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14269715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8100277A Pending JPH09286187A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Icカード、icカード製造用中間体およびicカードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286187A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6858925B2 (en) | 2001-04-02 | 2005-02-22 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device and a method of manufacturing the same |
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WO2005088585A1 (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Iwata Label Co., Ltd. | 分割ラベル |
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KR100743488B1 (ko) * | 2001-04-02 | 2007-07-30 | 가부시끼가이샤 르네사스 테크놀로지 | 반도체 장치 및 그 제조 방법 |
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-
1996
- 1996-04-22 JP JP8100277A patent/JPH09286187A/ja active Pending
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