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JPH09282710A - 光ディスクおよび光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光ディスクおよび光学的情報記録再生装置

Info

Publication number
JPH09282710A
JPH09282710A JP8115268A JP11526896A JPH09282710A JP H09282710 A JPH09282710 A JP H09282710A JP 8115268 A JP8115268 A JP 8115268A JP 11526896 A JP11526896 A JP 11526896A JP H09282710 A JPH09282710 A JP H09282710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information recording
recording layer
information
optical
optical disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8115268A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kaneko
正彦 金子
Arikatsu Nakaoki
有克 中沖
Katsuhisa Araya
勝久 荒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8115268A priority Critical patent/JPH09282710A/ja
Priority to US08/839,752 priority patent/US6324148B1/en
Publication of JPH09282710A publication Critical patent/JPH09282710A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B11/00Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor
    • G11B11/10Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
    • G11B11/10582Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form
    • G11B11/10586Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form characterised by the selection of the material
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/21Circular sheet or circular blank

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 片面に複数層の情報記録層を有し、少なくと
も光入射側の一層目の情報記録層が書き換え可能型であ
り、且つ量産が可能な光ディスクを実現する。 【解決手段】 光ディスク10は、基板11の片面に、
第1情報記録部L1 、スペーサ層13、第2情報記録部
2 、反射膜17を順に設けて構成されている。第1情
報記録部L1 は、波長500nmにおいて磁気光学効果
が大きく、且つ光吸収の小さなビスマス置換磁性ガーネ
ットからなる光磁気記録材料で形成された情報記録層1
2からなっている。第2情報記録部L2 は、スペーサ層
13側より順に、例えばSiNを用いた透明誘電体膜1
4,例えばTbFeCoからなる光磁気記録材料で形成
された情報記録層15,例えばSiNを用いた透明誘電
体膜16からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数層の情報記録
層を有する光ディスク、およびこの光ディスクに対して
情報の記録を行うと共に光ディスクに記録されている情
報の再生を行う光学的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大容量でランダムアクセス可
能な情報記録媒体として光ディスクが実用化されている
が、近年、情報関連機器において取り扱う情報量が増大
していることや、情報のマルチメディア化に伴ってディ
ジタル動画像のような大容量の情報を記録する必要が生
じたこと等から、光ディスクにおいて、より一層の大容
量化が要望されている。
【0003】そこで、最近、光ディスクの片面に複数層
の情報記録層を設け、情報再生用光の焦点位置を変えて
各情報記録層より情報を読み出し可能とする技術が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
には、機能で分類した場合、再生専用型、追記型、書き
換え可能型の3種類がある。これらはそれぞれ特徴があ
り、用途に相違もあるが、このうち書き換え可能型光デ
ィスクは、汎用性に優れており、また、動画像の記録,
再生の用途があること等から、大容量化の実現への期待
が高い。そこで、大容量の書き換え可能型光ディスクを
実現するために、片面に複数層の書き換え可能型の情報
記録層を設けることが考えられる。しかしながら、この
ような構成の書き換え可能型光ディスクは、以下で説明
するような問題により、実用上、実現が困難であった。
【0005】図11は、ディスクの片面に2層の情報記
録層を設けた書き換え可能型光ディスクを考えた場合の
代表的な設計例の断面構成を示したものである。この設
計例による光ディスク100は、基板101の片面に、
半透明な第1情報記録部L1、スペーサ層105、第2
情報記録部L2 、反射膜109を順に設けたものであ
る。第1情報記録部L1 は、基板101側より順に、S
iNを用いた透明誘電体膜102,代表的な希土類−遷
移金属磁性材料であるTbFeCoを用いた情報記録層
103,SiNを用いた透明誘電体膜102からなる。
同様に、第2情報記録部L2 も、スペーサ層105側よ
り順に、SiNを用いた透明誘電体膜106,TbFe
Coを用いた情報記録層107,SiNを用いた透明誘
電体膜108からなる。基板101は例えばポリカーボ
ネートからなり、スペーサ層105は例えば紫外線硬化
樹脂からなり、反射膜109は例えばAlからなる。
【0006】ここで、図11に示した設計例において、
SiNの屈折率nを2.0、TbFeCoの複素屈折率
n−ikを3.6−i・4.1、情報再生用光の波長を
690nm、第2情報記録部L2 の強度反射率を30%
とする。この場合、情報記録層103の厚みd(nm)
と、第1情報記録部L1 の強度反射率R1 ,第1情報記
録部L1 への入射光強度に対する第2情報記録部L2
らの戻り光強度の比率である第2情報記録部L2 の最終
強度反射率R2 および第1情報記録部L1 の光吸収率A
との関係は、図12に示すようになる。
【0007】図11に示したように2層の情報記録層を
有する構成の光ディスクより情報を再生する装置におけ
る再生動作の安定のためには、第1情報記録部L1 の強
度反射率R1 と第2情報記録部L2 の最終強度反射率R
2 とを略等しくする必要がある。上述の条件の下でR1
とR2 が略等しくなるのは、第1情報記録部L1 の情報
記録層103の厚みdが約6nmのときで、このときR
1 とR2 は共に約8%となる。しかしながら、約6nm
の厚みで情報記録層103を均一に精度良く量産するの
は極めて困難である。このように、情報記録層103の
厚みdを小さくせざるを得ないのは、情報記録層103
での光吸収が大き過ぎるためである。
【0008】このような問題により、従来は、少なくと
も光入射側の情報記録層を書き換え可能型とした多層型
の書き換え可能型光ディスクは、実用上、実現が困難で
あった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、片面に複数層の情報記録層を有し、
少なくとも光入射側の一層目の情報記録層が書き換え可
能型であり、且つ量産が可能な光ディスク、およびこの
光ディスクに対して情報の記録を行うと共に光ディスク
に記録されている情報の再生を行うことのできる光学的
情報記録再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクは、
片面に複数層の情報記録層を有し、光入射側の一層目の
情報記録層が書き換え可能型であり且つ複素屈折率の虚
数部の係数である消衰係数が1以下の材料で形成されて
いるものである。
【0011】また、本発明の光学的情報記録再生装置
は、片面に複数層の情報記録層を有し、光入射側の一層
目の情報記録層が書き換え可能型であり且つ複素屈折率
の虚数部の係数である消衰係数が1以下の材料で形成さ
れている光ディスクに対して情報の記録を行うと共にこ
の光ディスクに記録されている情報の再生を行う光学的
情報記録再生装置であって、光ディスクにおける各情報
記録層のうちの書き換え可能型の情報記録層に対して焦
点位置を合わせて情報記録用光を照射して情報の記録を
行う情報記録手段と、光ディスクにおける各情報記録層
に選択的に焦点位置を合わせて情報再生用光を照射し、
各情報記録層からの光を検出して、各情報記録層に記録
された情報の再生を行う情報再生手段とを備えたもので
ある。
【0012】本発明の光ディスクでは、光入射側の一層
目の情報記録層が、吸収特性を決める複素屈折率の虚数
部の係数である消衰係数が1以下の材料で形成されてい
るので、一層目の情報記録層の単位厚み当たりの光吸収
率が十分小さくなり、一層目の情報記録層の厚みおよび
その許容範囲を量産可能な程度に十分大きくすることが
可能となる。
【0013】また、本発明の光学的情報記録再生装置で
は、情報記録手段によって、光ディスクにおける各情報
記録層のうちの書き換え可能型の情報記録層に対して焦
点位置を合わせて情報記録用光を照射することによって
情報の記録が行われ、情報再生手段によって、光ディス
クにおける各情報記録層に選択的に焦点位置を合わせて
情報再生用光を照射し各情報記録層からの光を検出する
ことによって各情報記録層に記録された情報の再生が行
われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態に係る光
ディスクの断面構成を示す説明図である。本実施の形態
に係る光ディスクは、情報再生用光として波長500n
mのブルーレーザ光を用いることを前提として設計した
ものである。図1に示したように、光ディスク10は、
基板11の片面に、半透明な第1情報記録部L1 、スペ
ーサ層13、第2情報記録部L2 、反射膜17を順に設
けて構成されている。第1情報記録部L1 は、波長50
0nmにおいて磁気光学効果が大きく、且つ光吸収の小
さなビスマス置換磁性ガーネットからなる光磁気記録材
料で形成された情報記録層12からなっている。第2情
報記録部L2 は、スペーサ層13側より順に、例えばS
iNを用いた透明誘電体膜14,例えばTbFeCoか
らなる光磁気記録材料で形成された情報記録層15,例
えばSiNを用いた透明誘電体膜16からなっている。
基板11は例えばポリカーボネートからなり、スペーサ
層12は例えば紫外線硬化樹脂からなり、反射膜17は
例えばAlからなっている。
【0016】情報記録層12を形成するビスマス置換磁
性ガーネットの組成は、一般形としてR3-y Biy Fe
5-X x 12(ただし、0≦x<5,0<y<3)と表
される。なお、Rは希土類元素を表し、Y,Yb,S
m,Gd等がある。Mは非磁性金属元素を表し、Ga,
Ge,Al等がある。情報記録層12を形成するビスマ
ス置換磁性ガーネットの代表的な組成としてはY2 Bi
Fe5-X Gax 12がある。イットリウム鉄ガーネット
(Y3 Fe5 12)等の希土類鉄ガーネットは磁気光学
効果を有する材料であるが、ここで、Y等の希土類をB
iで置換するとファラデー回転角が増加する。また、G
a等のFeと置換する非磁性金属は垂直磁化膜を形成す
るために用いられる。ここでは、情報記録層12を形成
するビスマス置換磁性ガーネットの組成として、Y2
iFe5-X Gax 12を用いるものとする。このY2
iFe5-X Gax 12の複素屈折率n−ikは、波長5
00nmにおいて、約2.5−i・0.12であり、複
素屈折率の虚数部の係数である消衰係数kは約0.12
である。また、ファラデー回転角は約10°/μmであ
る(Phys.Rev.(フィジカルレビュー)B12
巻、1975年、第2777〜2778ページ参照)。
【0017】ここで、図1に示した光ディスク10の製
造方法について簡単に説明する。この製造方法では、ま
ず、例えば射出成型によって予めトラック案内用溝が形
成された基板11を用意し、この基板11のトラック案
内用溝が形成された面に、ビスマス置換磁性ガーネット
を例えば真空蒸着法やスパッタリング法により成膜して
情報記録層12を形成する。次に、その上に、例えば紫
外線硬化樹脂によってスペーサ層13を形成する。な
お、このスペーサ層13にもトラック案内用溝を形成す
る必要があるが、例えば、情報記録層12とトラック案
内用溝を形成するための溝を有するスタンパとの間に紫
外線硬化樹脂を充填し、基板11側より紫外線を照射し
て紫外線硬化樹脂を硬化させてスペーサ層13を形成す
ることによって、スペーサ層13にトラック案内用溝を
形成することができる。次に、スペーサ層13上に、例
えば真空蒸着法やスパッタリング法によって、透明誘電
体膜14,情報記録層15,透明誘電体膜16,反射膜
17を順に成膜して、図1に示した光ディスク10が完
成する。なお、必要に応じて、反射膜17上に更に、紫
外線硬化樹脂等によって保護膜を形成しても良い。
【0018】ここで、情報記録層12の厚みd(nm)
と、第1情報記録部L1 の強度反射率R1 ,第1情報記
録部L1 への入射光強度に対する第2情報記録部L2
らの戻り光強度の比率である第2情報記録部L2 の最終
強度反射率R2 および第1情報記録部L1 の光吸収率A
との関係を計算によって求める。計算方法は、次の通り
である。まず、光入射側より順に積層された誘電体から
なる媒質1,光磁気記録材料からなる媒質2,誘電体か
らなる媒質3を考える。本実施の形態では、基板11が
媒質1、情報記録層12が媒質2、スペーサ層13が媒
質3に対応する。媒質1の屈折率をn1 、媒質2の複素
屈折率をn2 ′=n2 −ik2 、媒質3の屈折率を
3 、入射する光の波長をλとする。なお、以
下、「′」は複素数を表すものとする。媒質1と媒質2
の境界面での振幅反射率をr12′、媒質2と媒質3の境
界面での振幅反射率をr23′とすると、これらは次の式
で表される。
【0019】
【数1】r12′=(n1 −n2 ′)/(n1 +n2 ′) r23′=(n2 ′−n3 )/(n2 ′+n3
【0020】振幅反射率r12′,r23′を用いて、第1
情報記録部L1 の強度反射率R1 は次の式で表される。
【0021】
【数2】R1 =|(r12′+r23′・exp〔4πin
2 ′d/λ〕)/(1+r12′・r23′・exp〔4π
in2 ′d/λ〕)|2
【0022】従って、n1 ,n2 ′,n3 ,λが決まる
と、dとR1 の関係が求まる。一方、媒質1と媒質2の
境界面での振幅透過率をt12′、媒質2と媒質3の境界
面での振幅透過率をt23′とすると、これらは次の式で
表される。
【0023】
【数3】t12′=2n1 /(n1 +n2 ′) t23′=2n2 ′/(n2 ′+n3
【0024】振幅透過率t12′,t23′を用いて、第1
情報記録部L1 の強度透過率Tは次の式で表される。
【0025】
【数4】T=(n3 /n1 )・|(t12′・t23′・e
xp〔2πin2 ′d/λ〕)/(1+r12′・r23
・exp〔4πin2 ′d/λ〕)|2
【0026】ここで、第2情報記録部L2 の強度反射率
を30%とすると、第2情報記録部L2 の最終強度反射
率R2 は次の式から求まる。
【0027】
【数5】R2 =0.3・T2
【0028】また、第1情報記録部L1 の光吸収率Aは
次の式から求まる。
【0029】
【数6】A=1−R1 −T
【0030】ここで、媒質1となる基板11の屈折率n
1 を1.57、媒質2となる情報記録層12の複素屈折
率n2 ′を2.5−i・0.12、媒質3となるスペー
サ層13の屈折率n3 を1.5、光の波長λを500n
mとして、上記の計算方法に従ってdとR1 ,R2 ,A
との関係を求めた結果を図2に示す。この図から分かる
ように、R1 とR2 が略等しくなるdの領域は、50n
m付近と150nm付近の2箇所にあり、dの値として
はいずれの領域中の値も採用可能である。なお、第1情
報記録部L1 の光吸収率Aが大きいと再生感度の点では
不利となるが、第1情報記録部L1 の光吸収率Aが大き
い方が同じ情報記録用光のパワーに対しての第1情報記
録部L1 の吸熱量が大きくなり、第1情報記録部L1
の記録感度が高くなる。従って、第1情報記録部L1
の記録感度を高くすることを考えると、dの値として
は、Aが約30%となる150nm付近の領域中の値を
採用するのが好ましく、この領域中の値を採用すること
で十分な記録感度が得られる。なお、第1情報記録部L
1 の光吸収率Aは、上述のような再生感度と記録感度の
兼ね合いや使用するレーザのパワーとの兼ね合いから、
20〜50%の値が好ましい。
【0031】また、150nm付近でR1 とR2 が略等
しくなるdの領域は、おおよそ150nm±20%の領
域であり、情報記録層12の厚みおよびその許容範囲と
しては、量産可能な程度に十分大きい。なお、dが15
0nm付近の領域においてR1 ,R2 は共に10%程度
であるが、十分、情報を再生可能な値である。
【0032】次に、図3を参照して、図1に示した本実
施の形態に係る光ディスク10に対して情報の記録を行
うと共に光ディスク10に記録されている情報の再生を
行う本実施の形態に係る光学的情報記録再生装置の構成
について説明する。
【0033】この光学的情報記録再生装置20は、光デ
ィスク10に照射する情報記録用光および情報再生用光
となる波長500nmのブルーレーザ光を出射する半導
体レーザ21を備えている。光学的情報記録再生装置2
0は、更に、半導体レーザ21から出射されたレーザ光
を光ディスク10に導く光学系として、半導体レーザ2
1側より順に配設されたコリメートレンズ22,ビーム
スプリッタ23,トラッキングミラー24および対物レ
ンズ25を備えている。対物レンズ25は、フォーカス
用アクチュエータ26によって、光ディスク10の面に
対向する位置で、光ディスク10の面に垂直な方向に移
動可能に保持されている。トラッキングミラー24は、
トラッキング用アクチュエータ27によって、光ディス
ク10に対するレーザ光の入射位置をトラック横断方向
に移動可能に保持されている。光学的情報記録再生装置
20は、更に、ビームスプリッタ23で反射される光デ
ィスク10からの戻り光の進行方向にビームスプリッタ
23側より順に配設された1/2波長板28,レンズ2
9および偏光ビームスプリッタ30を備えている。偏光
ビームスプリッタ30で反射される光ディスク10から
の戻り光を受光する位置および偏光ビームスプリッタ3
0を透過する光ディスク10からの戻り光を受光する位
置には、それぞれ光検出器31,32が配設されてい
る。光学的情報記録再生装置20は、更に、光ディスク
10を挟んで対物レンズ25と対向する位置に配設され
た外部磁界印加用のコイル33を備えている。これらの
構成要素のうち、少なくとも、トラッキングミラー2
4,対物レンズ25,フォーカス用アクチュエータ26
およびトラッキング用アクチュエータ27は、トラック
横断方向に移動可能な可動体35に取り付けられてい
る。
【0034】光学的情報記録再生装置20は、更に、可
動体35をトラック横断方向に移動させる駆動部36
と、半導体レーザ21を駆動する駆動回路37と、コイ
ル33に通電する駆動回路38と、光検出器31の出力
信号に基づいてフォーカス用アクチュエータ26を制御
してフォーカスサーボを行うフォーカスサーボ回路39
と、光検出器32の出力信号に基づいてトラッキング用
アクチュエータ27を制御してトラッキングサーボを行
うトラッキングサーボ回路40と、光検出器31,32
の出力信号に基づいて再生信号を検出する再生信号検出
回路41と、これらを制御する制御部42とを備えてい
る。なお、光学的情報記録再生装置20は、以上の構成
要素の他に、光ディスク10を回転するモータや、この
モータの回転数を変えたり一定に保持するモータサーボ
回路を備えているが、図示を省略する。
【0035】なお、フォーカスサーボの方法としては、
非点収差法,ナイフエッジ法等の種々の方法を用いるこ
とができ、採用する方法に応じて、光検出器31は4分
割や2分割等とされ、また、光検出器31に至る光ディ
スク10からの戻り光の光路中に必要に応じてシリンド
リカルレンズやナイフエッジ等が設けられる。また、ト
ラッキングサーボの方法としても、プッシュプル法や3
ビーム法等の種々の方法を用いることができ、採用する
方法に応じて、光検出器32が2分割等とされたり、必
要に応じて光ディスク10への入射光を3ビームに分離
する光学素子が設けられたりする。
【0036】次に、図3に示した光学的情報記録再生装
置20の動作と図1に示した光ディスク10の作用につ
いて説明する。
【0037】まず、光ディスク10の第1情報記録部L
1 (情報記録層12)に情報を記録する場合について説
明する。この場合は、駆動部36によって、光ディスク
10に照射されるレーザ光が所定のトラック上にくるよ
うに可動部35を移動させると共に、制御部42によっ
てフォーカスサーボ回路39を制御して、対物レンズ2
5によって集光されるレーザ光の焦点位置を情報記録層
12に合わせる。また、駆動回路38によってコイル3
3に通電して所定の方向の外部磁界を発生させる。な
お、情報記録前においては、情報記録層12の磁化は予
め、光ディスク10の面に垂直な一方向に揃えられてお
り、コイル33によって発生する外部磁界の方向は、予
め揃えられている磁化方向と反対方向にする。この状態
で、制御部42によって駆動回路37を制御して、情報
記録用光として、記録する情報に応じて半導体レーザ2
1よりパルス状に情報記録用のパワーでレーザ光を出射
させる。この情報記録用光は、コリメートレンズ22,
ビームスプリッタ23,トラッキングミラー24および
対物レンズ25を経て情報記録層12に集光される。情
報記録層12のうち、情報記録用光が照射された部分は
局所的に温度がキューリ点以上に上昇し、磁化が外部磁
界の方向に向き、情報の記録が行われる。情報記録層1
2に記録された情報を消去する場合は、コイル33より
情報記録時とは反対方向に外部磁界を発生させ、情報記
録層12に連続的に光を照射する点以外は、情報記録時
と同様である。
【0038】光ディスク10の第2情報記録部L2 (情
報記録層15)に情報を記録する場合および記録された
情報を消去する場合は、対物レンズ25によって集光さ
れるレーザ光の焦点位置を情報記録層15に合わせる点
以外は、第1情報記録部L1(情報記録層12)に情報
を記録する場合および記録された情報を消去する場合と
同様である。
【0039】次に、光ディスク10の第1情報記録部L
1 (情報記録層12)に記録された情報を再生する場合
について説明する。この場合は、駆動部36によって、
光ディスク10に照射されるレーザ光が所定のトラック
上にくるように可動部35を移動させると共に、制御部
42によってフォーカスサーボ回路39を制御して、対
物レンズ25によって集光されるレーザ光の焦点位置を
情報記録層12に合わせる。また、制御部42によって
駆動回路37を制御して、情報再生用光として、半導体
レーザ21より情報再生用のパワーでレーザ光を出射さ
せる。この情報再生用光は、コリメートレンズ22,ビ
ームスプリッタ23,トラッキングミラー24および対
物レンズ25を経て情報記録層12に集光され、情報記
録層12で反射される。このとき、情報再生用光の偏光
面は、情報記録層12における磁化の方向に応じて互い
に異なる方向に回転する。この偏光面の回転は、情報記
録層12の基板11側の面で反射する光のカー効果によ
る回転と、情報記録層12内を通過しスペーサ層13と
の境界面で反射し再度情報記録層12内を通過する光の
ファラデー効果による回転とが合成された見かけのカー
回転と呼ばれるものである。見かけのカー回転を受けた
情報記録層12からの戻り光は、再び対物レンズ25お
よびトラッキングミラー24を経てビームスプリッタ2
3に入射し、一部が反射されて1/2波長板28および
レンズ29を経て偏光ビームスプリッタ30に入射す
る。偏光ビームスプリッタ30に入射した光は、偏光面
が互いに直交する2成分に分離され、それぞれ光検出器
31,32によって検出される。そして、再生信号検出
回路41で光検出器31,32の出力の差を検出するこ
とにより再生信号が得られる。
【0040】光ディスク10の第2情報記録部L2 (情
報記録層15)に記録された情報を再生する場合は、対
物レンズ25によって集光されるレーザ光の焦点位置を
情報記録層15に合わせる点以外は、第1情報記録部L
1 (情報記録層12)に記録された情報を再生する場合
と同様である。
【0041】以上説明したように、本実施の形態に係る
光ディスク10によれば、片面に書き換え可能型の2層
の情報記録層12,15を設けると共に、光入射側の一
層目の情報記録層12を、磁気光学効果が大きく且つ光
吸収の小さなビスマス置換磁性ガーネット(消衰係数k
が約0.12)からなる光磁気記録材料で形成したの
で、一層目の情報記録層12の単位厚み当たりの光吸収
率が十分小さく、一層目の情報記録層12の厚みおよび
その許容範囲を量産可能な程度に十分大きくすることが
可能となり、書き換え可能型の情報記録層を2層有し大
容量化が可能で、且つ情報記録層12の厚みの制御が容
易で量産可能な光ディスクを実現することができる。ま
た、本実施の形態に係る光学的情報記録再生装置20に
よれば、上記の光ディスク10における2層の書き換え
可能型の情報記録層12,15のいずれに対しても情報
の記録と再生を行うことができる。
【0042】また、本実施の形態では、情報再生用光と
して波長500nmのブルーレーザ光を用いると共に情
報記録層12としてビスマス置換磁性ガーネットを用い
ているが、ビスマス置換磁性ガーネットは500nm付
近の短波長域で大きな磁気光学効果がある(日本応用磁
気学会誌,Vol.11,No2,1987年、第14
7〜152ページおよび日本応用磁気学会誌,Vol.
15,No2,1991年、第209〜212ページ参
照)ので、本実施の形態によれば、再生出力を大きくで
き、SN比(信号対雑音比)を向上することができる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態に係る光
ディスクについて説明する。本実施の形態に係る光ディ
スク10は、情報再生用光として波長780nmのレー
ザ光を用いることを前提として設計したものである。こ
の光ディスク10は、断面構成は図1と同様であるが、
第1情報記録部L1 となる情報記録層12をコバルトフ
ェライトで形成したものである。コバルトフェライトの
組成は、一般形としてCoFe2-X x 4 (ただし、
0≦x<2)と表される。なお、MはFe以外の遷移金
属元素を表し、Rh等がある。ここでは、情報記録層1
2を形成するコバルトフェライトとしてCoFe2 4
を用いるものとする。CoFe2 4 のの複素屈折率n
−ikは、波長780nmにおいて、約2.7−i・
0.124であり、複素屈折率の虚数部の係数である消
衰係数kは約0.124である(Proc.(プロシー
ディングス)SPIE vol.420、1983年、
第231ページ参照)。
【0044】情報記録層12の複素屈折率と波長以外の
条件を第1の実施の形態と同じにして、第1の実施の形
態と同様の計算によって、情報記録層12の厚みd(n
m)と、第1情報記録部L1 の強度反射率R1 ,第2情
報記録部L2 の最終強度反射率R2 および第1情報記録
部L1 の光吸収率Aとの関係を求めた結果を図4に示
す。この図から分かるように、R1 とR2 が略等しくな
るdの領域はいくつかあるが、Aが約30%となる領域
を選ぶと180nm付近となり、この領域において
1 ,R2 は共に10%程度であり、十分、情報を再生
可能な値となる。
【0045】本実施の形態に係る光ディスク10によれ
ば、光入射側の一層目の情報記録層12を、光吸収の小
さなコバルトフェライト(消衰係数kが約0.124)
からなる光磁気記録材料で形成したので、第1の実施の
形態と同様に、一層目の情報記録層12の単位厚み当た
りの光吸収率が十分小さくなり、一層目の情報記録層1
2の厚みおよびその許容範囲を量産可能な程度に十分大
きくすることが可能となり、書き換え可能型の情報記録
層を2層有し大容量化が可能で、且つ情報記録層12の
厚みの制御が容易で量産可能な光ディスクを実現するこ
とができる。
【0046】なお、本実施の形態に係る光ディスク10
に対して情報の記録と再生を行う光学的情報記録再生装
置は、半導体レーザ21として波長780nmのレーザ
光を出射するものを使用する点を除き、図3に示した光
学的情報記録再生装置20と同様である。本実施の形態
のその他の構成、作用および効果は第1の実施の形態と
同様である。
【0047】次に、図1に示した断面構成の光ディスク
10において、情報記録層12を形成する光磁気記録材
料の選定条件を決めるために、情報記録層12を形成す
る光磁気記録材料の複素屈折率のうち、吸収特性を決め
る消衰係数kの限界について考察する。
【0048】ここでは、波長を500nmとすると共
に、情報記録層12を形成する光磁気記録材料の複素屈
折率n−ikのうちの実数部n(屈折率)を2.5と
し、消衰係数kが0.5の場合と1.0の場合につい
て、第1の実施の形態と同様の計算によって、情報記録
層12の厚みd(nm)と、第1情報記録部L1 の強度
反射率R1 ,第2情報記録部L2 の最終強度反射率R2
および第1情報記録部L1 の光吸収率Aとの関係を求め
た。消衰係数kが0.5の場合のdとR1 ,R2 および
Aとの関係を図5に示し、消衰係数kが1.0の場合の
dとR1 ,R2 およびAとの関係を図6に示す。
【0049】消衰係数kが0.5の場合は、図5から分
かるように、R1 とR2 が略等しくなるdの領域は27
nm付近であり、且つR1 とR2 が略等しい範囲が広い
ため、情報記録層12の厚みの制御が容易で量産可能で
あり、また、この領域においてR1 ,R2 は共に10%
程度であり、十分、情報を再生可能な値となる。
【0050】一方、消衰係数kが1.0の場合は、図6
から分かるように、R1 とR2 が略等しくなるdの領域
は18nm付近であるが、R1 とR2 が略等しい範囲は
消衰係数kが1.0の場合に比べて狭い。なお、この領
域においてR1 ,R2 は共に9%程度であり、十分、情
報を再生可能な値となる。
【0051】ここで、情報記録層12の厚みdの制御の
難易を判断する目安として、次の式で表されるリフレク
ティブ・アンバランスRUを用いることとする。
【0052】
【数7】RU=2|R1 −R2 |/(R1 +R2
【0053】このリフレクディブ・アンバランスRU
は、反射率R1 ,R2 のアンバランスの度合いを示すも
のであり、その値が小さい程、反射率R1 ,R2 のアン
バランスが小さく、光学的情報記録再生装置の再生動作
の安定上好ましい。そこで、RU≦20%という条件を
設定して、この条件を満たす情報記録層12の厚みdの
範囲の大小を、情報記録層12の厚みdの制御の難易を
判断する目安とする。
【0054】図7は、比較のために、図11に示したよ
うに第1情報記録部L1 の情報記録層103としてTb
FeCoを用い、dとR1 ,R2 との関係が図12に示
した特性となる場合におけるdとRUとの関係を示した
ものである。この場合、RU≦20%を満たすdの範囲
は、おおよそ5.7nmを中心として±7.8%の範囲
である。従って、dのマージンは±7.8%である。図
8は、第1の実施の形態で示した条件で、dとR1 ,R
2 との関係が図2に示した特性となる場合において、d
が50nm付近の領域におけるdとRUとの関係を示し
たものである。この場合、RU≦20%を満たすdの範
囲は、一部RUが20%を越える部分があるが、おおよ
そ50nmを中心として±38%の範囲である。従っ
て、dのマージンは±38%である。
【0055】図9は、消衰係数kが0.5の場合、すな
わちdとR1 ,R2 との関係が図5に示した特性となる
場合におけるdとRUとの関係を示したものである。こ
の場合、RU≦20%を満たすdの範囲は、おおよそ2
7nmを中心として±10%の範囲である。従って、d
のマージンは±10%である。図10は、消衰係数kが
1.0の場合、すなわちdとR1 ,R2 との関係が図6
に示した特性となる場合におけるdとRUとの関係を示
したものである。この場合、RU≦20%を満たすdの
範囲は、おおよそ18.5nmを中心として±8.0%
の範囲である。従って、dのマージンは±8.0%であ
る。
【0056】情報記録層12の厚みdの制御が容易であ
ることの条件として、RU≦20%を満たすdのマージ
ンが図7に示した比較例と同程度(7.8%)以上であ
るという条件を設定すると、情報記録層12を形成する
光磁気記録材料の消衰係数kは1.0以下である必要が
ある。また、RU≦20%を満たすdのマージンをより
大きくして10%以上に設定すると、消衰係数kは0.
5以下である必要がある。
【0057】以上の考察より、情報記録層12の厚みの
制御が容易であるという観点から、情報記録層12を形
成する光磁気記録材料の望ましい条件は、消衰係数kが
1.0以下であり、より好ましくは消衰係数kが0.5
以下である。
【0058】消衰係数kが1.0以下の光磁気記録材料
としては、第1の実施の形態で挙げたY2 BiFe5-X
Gax 12(波長500nmにおいてk=0.12)や
第2の実施の形態で挙げたCoFe2 4 (波長780
nmにおいてk=0.124)の他にも、例えば以下に
列挙したような材料がある。 CoRhFeO4 …波長633nmにおいてk=0.6
6、波長780nmにおいてk=0.31(IEEE
Mag−11、1975年、第1103ページ参照) CoCrFeO4 …波長633nmにおいてk=0.2
3、波長780nmにおいてk=0.12(IEEE
Mag−11、1975年、第1103ページ参照) BaFe1219…波長700nmにおいてk=0.04
(1985年春 応用物理学会予稿、30aG−1,
2、第361〜362ページ参照) BaTiCoFe1019…波長780nmにおいてk=
0.05(1985年春 応用物理学会予稿、30aG
−1,2、第361〜362ページ参照) Gd3 Fe4.34Co0.33Ge0.3312…波長633nm
においてk=0.01、波長730nmにおいてk=
0.006、波長780nmにおいてk=0.001
(IEEE Mag−8、1972年、第646ページ
参照)
【0059】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、例えば、光ディスクの第2情報記録部L2 は書き
換え可能型に限らず、再生専用型や追記型としても良
い。再生専用型とする場合には、例えば第1情報記録部
1 側とは反対側のスペーサ層13の面に情報ピットの
凹凸を形成し、その上に反射膜を形成すれば良い。追記
型とする場合には、第2情報記録部L2 に追記型の記録
層を設ければ良い。また、光ディスクは、片側に3層以
上の情報記録層を有するものでも良い。また、光学的情
報記録再生装置の構成は図3に示した構成に限定され
ず、実質的に同様の機能を有する範囲内であれば適宜に
変更することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし4の
いずれか1に記載の光ディスクによれば、光入射側の一
層目の情報記録層を、吸収特性を決める複素屈折率の虚
数部の係数である消衰係数が1以下の材料で形成したの
で、一層目の情報記録層の単位厚み当たりの光吸収率が
十分小さくなり、一層目の情報記録層の厚みおよびその
許容範囲を量産可能な程度に十分大きくすることが可能
となり、片面に複数層の情報記録層を有し、少なくとも
光入射側の一層目の情報記録層が書き換え可能型であ
り、且つ量産が可能な光ディスクを実現することができ
るという効果を奏する。
【0061】また、請求項5記載の光学的情報記録再生
装置によれば、請求項1記載の光ディスクにおける各情
報記録層のうちの書き換え可能型の情報記録層に対して
焦点位置を合わせて情報記録用光を照射して情報の記録
を行う情報記録手段と、光ディスクにおける各情報記録
層に選択的に焦点位置を合わせて情報再生用光を照射
し、各情報記録層からの光を検出して、各情報記録層に
記録された情報の再生を行う情報再生手段とを備えたの
で、請求項1記載の光ディスクへの情報の記録とこの光
ディスクに記録されている情報の再生とを行うことがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクの
断面構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクに
おける第1情報記録部の情報記録層の厚みと第1情報記
録部の強度反射率,第2情報記録部の最終強度反射率お
よび第1情報記録部の光吸収率との関係を示す特性図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る光学的情報記
録再生装置の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光ディスクに
おける第1情報記録部の情報記録層の厚みと第1情報記
録部の強度反射率,第2情報記録部の最終強度反射率お
よび第1情報記録部の光吸収率との関係を示す特性図で
ある。
【図5】図1に示した構成の光ディスクにおいて第1情
報記録部の情報記録層を形成する光磁気記録材料の消衰
係数kが0.5の場合における第1情報記録部の情報記
録層の厚みと第1情報記録部の強度反射率,第2情報記
録部の最終強度反射率および第1情報記録部の光吸収率
との関係を示す特性図である。
【図6】図1に示した構成の光ディスクにおいて第1情
報記録部の情報記録層を形成する光磁気記録材料の消衰
係数kが1.0の場合における第1情報記録部の情報記
録層の厚みと第1情報記録部の強度反射率,第2情報記
録部の最終強度反射率および第1情報記録部の光吸収率
との関係を示す特性図である。
【図7】2層の情報記録層を有し一層目の情報記録層と
してTbFeCoを用いた光ディスクにおける一層目の
情報記録層の厚みとリフレクティブ・アンバランスとの
関係を示す特性図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態で示した条件下にお
ける第1情報記録部の情報記録層の厚みとリフレクティ
ブ・アンバランスとの関係を示す特性図である。
【図9】図1に示した構成の光ディスクにおいて第1情
報記録部の情報記録層を形成する光磁気記録材料の消衰
係数kが0.5の場合における第1情報記録部の情報記
録層の厚みとリフレクティブ・アンバランスとの関係を
示す特性図である。
【図10】図1に示した構成の光ディスクにおいて第1
情報記録部の情報記録層を形成する光磁気記録材料の消
衰係数kが1.0の場合における第1情報記録部の情報
記録層の厚みとリフレクティブ・アンバランスとの関係
を示す特性図である。
【図11】ディスクの片面に2層の情報記録層を設けた
書き換え可能型光ディスクを考えた場合の代表的な設計
例の断面構成を示す説明図である。
【図12】図11に示した構成の光ディスクにおける第
1情報記録部の情報記録層の厚みと第1情報記録部の強
度反射率,第2情報記録部の最終強度反射率および第1
情報記録部の光吸収率との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10…光ディスク、L1 …第1情報記録部、L2 …第2
情報記録部、11…基板、12…情報記録層、13…ス
ペーサ層、14,16…透明誘電体膜、15…情報記録
層、17…反射膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に複数層の情報記録層を有し、光入
    射側の一層目の情報記録層が書き換え可能型であり且つ
    複素屈折率の虚数部の係数である消衰係数が1以下の材
    料で形成されていることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記一層目の情報記録層がビスマス置換
    磁性ガーネットからなる光磁気記録材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記一層目の情報記録層がコバルトフェ
    ライトからなる光磁気記録材料で形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 前記情報記録層は二層設けられ、二層目
    の情報記録層も書き換え可能型であることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】 片面に複数層の情報記録層を有し、光入
    射側の一層目の情報記録層が書き換え可能型であり且つ
    複素屈折率の虚数部の係数である消衰係数が1以下の材
    料で形成されている光ディスクに対して情報の記録を行
    うと共に前記光ディスクに記録されている情報の再生を
    行う光学的情報記録再生装置であって、 前記光ディスクにおける各情報記録層のうちの書き換え
    可能型の情報記録層に対して焦点位置を合わせて情報記
    録用光を照射して情報の記録を行う情報記録手段と、 前記光ディスクにおける各情報記録層に選択的に焦点位
    置を合わせて情報再生用光を照射し、各情報記録層から
    の光を検出して、各情報記録層に記録された情報の再生
    を行う情報再生手段とを備えたことを特徴とする光学的
    情報記録再生装置。
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