[go: up one dir, main page]

JPH09277854A - ハイブリッド車 - Google Patents

ハイブリッド車

Info

Publication number
JPH09277854A
JPH09277854A JP8914496A JP8914496A JPH09277854A JP H09277854 A JPH09277854 A JP H09277854A JP 8914496 A JP8914496 A JP 8914496A JP 8914496 A JP8914496 A JP 8914496A JP H09277854 A JPH09277854 A JP H09277854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
generator
energy
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8914496A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Goto
友幸 後藤
Hirotomo Asa
弘知 麻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP8914496A priority Critical patent/JPH09277854A/ja
Publication of JPH09277854A publication Critical patent/JPH09277854A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリーの充電状態に応じて内燃機関のト
ルク変動を低減して、車両の振動、騒音の悪化を低減で
きるようにすることを課題とする。 【解決手段】 ECU8は、予め記憶しておいた第1の
基準データを参照して内燃機関1の回転数信号とスロッ
トル開度信号とに基づきトルク波形信号を求めた後、予
め記憶しておいた第2の基準データを参照してその内燃
機関1のトルク波形信号とバッテリー7の充電状態信号
とに基づき、適正な充電状態の場合には駆動側のエネル
ギー量と発電側のエネルギー量とがほぼ一致するように
制御し、過充電状態の場合には駆動側のエネルギー量が
発電側のエネルギー量よりも多くなるように制御し、
又、充電不足状態の場合には発電側のエネルギー量が駆
動側のエネルギー量よりも多くなるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ/発電機と
内燃機関とを備えて、駆動力及び発電力を制御するハイ
ブリッド車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば4気筒エンジンを搭載した
内燃機関では、1回転当たりに2回のトルク変動が存在
しており、このトルク変動によって車両の振動、騒音が
悪化することが知られている。今日、この種の内燃機関
においては、そのトルク変動を小さくするために、回転
軸に連結されるフライホイールを大きくしたり、多気筒
化を行って複数のシリンダをその行程位相を順にずらし
て連結する等の改良が行われてきた。
【0003】また、ハイブリッド車においては、上記内
燃機関よりもトルク変動を低減させる従来技術として、
例えば特開平6−247186号公報がある。この公報
には、内燃機関の主軸に直結されたかご形多相誘導機を
利用して、ソフトウェア制御に従い、内燃機関の瞬間回
転速度から平均速度を演算し、その瞬間回転速度が平均
速度を超えたときに、かご形多相誘導機を発電機として
作動させ、その瞬間回転速度が平均速度を下回ったとき
に、かご形多相誘導機を電動機として作動させる技術が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
ような従来技術は、内燃機関のトルク変動を低減させる
ことだけに着目すれば有効な技術となるが、バッテリー
の充電状態を考慮せずにかご形多相誘導機を制御してい
るので、バッテリーが充電不足状態であった場合には、
エネルギー不足が原因でかご形多相誘導機がモータとし
て充分に作動せず、意図したトルクを得ることは困難で
ある。一方、バッテリーが過充電状態であった場合に
は、図6に示したバッテリー(鉛電池)のバッテリー充
電状態(%)と充電効率(%)との対応関係にあるよう
に、バッテリー充電状態が80%付近になると充電効率
は急激に悪化してしまうことから、その80%付近から
充電されるエネルギーは損失エネルギーとなって充電効
率を悪化させる。このため、損失エネルギーが熱エネル
ギーとしてバッテリー内に発散してバッテリー寿命に悪
影響を与えたり、バッテリ寿命が少なくなると、かご形
多相誘導機が発電機として充分に作動せず、意図したト
ルクを得ることは困難である。
【0005】従って、バッテリーの充電状態を考慮した
場合には、内燃機関のトルク変動が充分に低減されない
という問題が生じる。本発明の目的は、上述した従来例
による課題を解消するため、バッテリーの充電状態に応
じて適正な充電状態を得た上で内燃機関のトルク変動を
低減し、これによって、車両の振動、騒音の悪化を低減
させるハイブリッド車を提供することになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るハイブリッド車は、バッテリーの充電状態が所定値よ
りも高ければ駆動側のエネルギー量が発電側のエネルギ
ー量よりも多くなるように制御し、又は、所定値よりも
低ければ発電側のエネルギー量が駆動側のエネルギー量
よりも多くなるように制御するようにしたので、充電状
態が所定値よりも高ければ過充電として駆動側でエネル
ギーが消費され、又は、充電状態が所定値よりも低けれ
ば充電不足として発電側でエネルギーが蓄えられ、これ
によって、バッテリーの充電状態が常に適正状態に保た
れる。その結果、内燃機関のトルク変動が低減されて、
車両の振動、騒音を低減することが可能になる。
【0007】請求項2記載の発明に係るハイブリッド車
は、バッテリーの充電状態が所定の適正範囲内であれば
駆動側のエネルギー量と発電側のエネルギー量とがほぼ
一致するように制御し、所定の適正範囲よりも高ければ
駆動側のエネルギー量が発電側のエネルギー量よりも多
くなるように制御し、又は、所定の適正範囲よりも低け
れば発電側のエネルギー量が駆動側のエネルギー量より
も多くなるように制御するようにしたので、充電状態が
所定の適正範囲にあればその状態は維持され、充電状態
が所定の適正範囲よりも高ければ過充電としてその適正
範囲に入るように駆動側でエネルギーが消費され、又
は、充電状態が所定の適正範囲よりも低ければ充電不足
としてその適正範囲に入るように発電側でエネルギーが
蓄えられ、これによって、バッテリーの充電状態が常に
適正状態に保たれる。その結果、内燃機関のトルク変動
が低減されて、車両の振動、騒音を低減することが可能
になる。
【0008】請求項3記載の発明に係るハイブリッド車
は、バッテリーの充電状態が所定の適正範囲内であれば
内燃機関のトルク波形に基づき駆動側のエネルギー量と
発電側のエネルギー量とがほぼ一致するように、所定の
適正範囲よりも高ければ内燃機関のトルク波形信号に基
づき駆動側のエネルギー量が発電側のエネルギー量より
も多くなるように、又は、所定の適正範囲よりも低けれ
ば内燃機関のトルク波形に基づき発電側のエネルギー量
が駆動側のエネルギー量よりも多くなるように、駆動
側、発電側それぞれの駆動トルク、その出力時間、及び
その出力タイミングを求めるようにしたので、充電状態
が所定の適正範囲にあればその状態が維持され、充電状
態が所定の適正範囲よりも高ければ過充電としてその適
正範囲に入るように駆動側でエネルギーが消費され、又
は、充電状態が所定の適正範囲よりも低ければ充電不足
としてその適正範囲に入るように発電側でエネルギーが
蓄えられ、これによって、内燃機関のトルク波形に応じ
てバッテリーの充電状態が常に適正状態に保たれる。そ
の結果、内燃機関のトルク変動が低減されて、車両の振
動、騒音を低減することが可能になる。
【0009】請求項4記載の発明に係るハイブリッド車
は、内燃機関のトルク波形、回転数、及びスロットル開
度の対応関係を示す第1の基準データと、駆動及び発電
機の駆動側、発電側それぞれの駆動トルク、その出力時
間、及びその出力タイミングの対応関係を示す第2の基
準データとを予め記憶しておき、第1の基準データの対
応関係を参照することで内燃機関のトルク波形信号を求
め、第2の基準データの対応関係を参照することで駆動
及び発電機の駆動側、発電側それぞれの駆動トルク、そ
の出力時間、及びその出力タイミングを求めるようにし
たので、内燃機関から検出される回転数及びスロットル
開度に対応して適正なトルク波形を導くことができると
共に、そのトルク波形及びバッテリーの充電状態に対応
して適正な駆動側、発電側それぞれの駆動トルク、その
出力時間、及びその出力タイミングを導くことができ
る。その結果、請求項3記載の発明の効果と同様に、内
燃機関のトルク変動が低減されて、車両の振動、騒音を
低減することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は本
発明に係るハイブリッド車及びその周辺ユニットのシス
テム構成を示すブロック図である。この図1に示したシ
ステムは内燃機関1とモータ/発電機2とを具備したハ
イブリッド車に適用されるものである。図1において、
ハイブリッド車は、例えば、インバータ6、ECU(エ
レクトロニック・コントロール・ユニット)8、回転セ
ンサー9、スロットルポジションセンサー10、及びS
OC(ステート・オブ・チャージ)メーター11を具備
している。
【0011】次に、ハイブリッド車の各ユニットとその
周辺ユニットとの結合関係を説明する。図1において、
左右の駆動輪W1,W2にはそれぞれドライブシャフト
31,32が結合され、そのドライブシャフト31,3
2にはディファレンシャルギヤ4が結合される。このデ
ィファレンシャルギヤ4には、プロペラシャフト5が結
合され、そのプロペラシャフト5に直列に配置された内
燃機関1とモータ/発電機2とにより駆動力が伝達され
るように構成されている。
【0012】モータ/発電機2には、インバータ6を介
してバッテリー7が結線されており、そのバッテリー6
から供給される直流電力がインバータ6によって交流に
変換され、これが駆動電力となる。インバータ6にはE
CU8が結線されており、このECU8が不図示のアク
セルの踏み込み量に応じて内燃機関1のスロットル開度
を調節するとともに、モータ/発電機2のトルク指令値
をインバータ6に送信すると、インバータ6がモータ/
発電機2の1次電流を制御して、モータ/発電機2にト
ルク指令値に応じた出力トルクを発生させる。このモー
タ/発電機2及び内燃機関1が出力する出力トルクによ
り駆動輪W1,W2に駆動力が発生する。
【0013】内燃機関1には、回転センサー9が設けら
れており、これは不図示のクランク軸の回転数を検出し
て内燃機関1の回転数信号を得るものである。回転セン
サー9には、ECU8が結線されており、その回転セン
サー9で検出された内燃機関1の回転数信号がそのEC
U8に出力される。また、内燃機関1のスロットルボデ
ー(不図示)には、スロットルポジションセンサー10
が設けられており、これはスロットルバルブ開度からス
ロットル開度を検出してスロットル開度信号を得るもの
である。スロットルポジションセンサー10には、EC
U8が結線されており、そのスロットルポジションセン
サー10で検出されたスロットル開度信号がそのECU
8に出力される。
【0014】バッテリー7には、バッテリー充電状態を
検出するSOCメーター11が設けられている。このS
OCメーター11は、バッテリー7の電圧変化と出入り
する電流とを計測して、バッテリー充電状態を検出して
バッテリー充電状態信号を得るものである。このSOC
メーター11には、ECU8が結線されており、SOC
メーター11で検出されたバッテリー充電状態信号がそ
のECU8に出力される。
【0015】ECU8は、図示せぬが、CPU(セント
ラル・プロセッシング・ユニット)、ROM(リード・
オンリー・メモリー)、及びRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリー)等を具備したユニットであり、ROMに
格納された制御プログラムに従って結合されているモー
タ/発電機2等のユニットを制御する。尚、上記ROM
には、例えば、図5に示したトルク指令値演算処理のフ
ローチャートに従う制御プログラム、図2(図3)に示
したトルク−クランク角のグラフに対応するデータ、及
び図6に示した充電効率(%)とバッテリー充電状態
(%)との関係を示すグラムに基づいて予め求めておい
た充電状態値の適正範囲を示すデータが格納されてお
り、ECU8は上述した制御プログラムに従ってトルク
指令値を演算し、そのデータを用いてインバータ6を介
してモータ/発電機2の動作を制御する。
【0016】ECU8における演算処理には、回転セン
サー9で検出された回転数信号と、スロットルポジショ
ンセンサー10で検出されたスロットル開度信号とを入
力して、内燃機関1のトルク波形信号を演算して求める
処理と、そのトルク波形信号と、SOCメーター11で
検出されたバッテリー充電状態信号とを入力して、モー
タ/発電機2のモータ、発電機それぞれの駆動トルク
と、この駆動トルクの出力時間及びその出力タイミング
とを演算して求める処理とが含まれている。また、EC
U8における制御には、トルク変動制御が含まれてお
り、これは上述した演算処理によって求められた駆動ト
ルク、出力時間、出力タイミングの各指令値をインバー
タ6に送信することで実施される。
【0017】ECU8のROMには、上述したトルク−
クランク角のグラフに対応するデータとして、内燃機関
1から検出された回転数、スロットル開度、及びトルク
波形の対応関係を示す第1の基準データと、内燃機関1
のトルク波形とバッテリー充電状態に対応したモータ/
発電機2のモータ、発電機それぞれの出力トルク、出力
タイミング、及び出力時間との対応関係を示す第2の基
準データとが予め格納されている。
【0018】ここで、ECU8のROMに格納されてい
る第1、第2の各基準データについて説明する。図2に
はクランク角に対するトルク波形のグラフが示されてお
り、図3には図2にaで示した部分を拡大したグラフが
示されている。なお、第1の基準データ、第2の基準デ
ータはいずれも排気量2000ccの4気筒レシプロ型
内燃機関における2000rpm、スロットル開度10
0%の場合を例に挙げている。
【0019】図2及び図3において、第1の基準データ
に基づく内燃機関1のトルク波形ETQに示されるよう
に、クランク1回転(360゜)で2回(180゜で1
回)のトルク発生がある。なお、ETQAは内燃機関1
のトルク波形ETQの平均トルク波形を示している。同
様に、第2の実験データに基づくモータ(モータ/発電
機2)の駆動側及び発電側の各トルク波形DTQ,GT
Qに示されるように、クランク1回転(360゜)で2
回(180゜で1回)のトルク発生がある。なお、DT
QA,GTQAはモータ/発電機2のトルク波形DT
Q,GTQの各平均トルク波形を示している。
【0020】さて、モータ/発電機2では、モータ(駆
動側)としてのトルク(トルク波形DTQ)は、図3に
示した如く、クランク角150゜〜186゜までの36
゜の間で7kgmの大きさを発生する。このトルク発生
が1回転(360゜)に2回存在するので、これを平均
化すると1.4kgmとなり、平均トルク波形DTQA
が得られる。同様に、発電機(発電側)としてのトルク
(トルク波形GTQ)は、図3に示した如く、クランク
角18゜〜58゜までの40゜の間で6.3kgmの大
きさを発生する。このトルク発生が1回転(360゜)
に2回存在するので、これを平均化するとほぼ1.4k
gmとなり、平均トルク波形GTQAが得られる。
【0021】次に、動作について説明する。図4は図2
における内燃機関1のトルクとモータ/発電機2のモー
タのトルクとを合成した合成トルク波形を示すグラフ図
であり、図5はECU8のモータ/発電機2へのトルク
指令値演算処理を説明するフローチャートである。内燃
機関1では、1回転当りにトルク変動が2回存在してい
るので、このトルク変動が車両(ハイブリッド車)の振
動、騒音を悪化させる要因となり、本実施の形態では、
この内燃機関1のトルク変動を低減させて駆動力の平滑
化を図るために、図4に示した如く、モータ/発電機2
の駆動トルク(図2のトルク波形DTQ,GTQ)を内
燃機関1の駆動トルク(図2のトルク波形ETQ)に合
成して合成トルク波形CTQを得ることに着目する。な
お、CTQAは合成トルク波形CTQの平均トルク波形
を示している。
【0022】そこで、まず、内燃機関1に設けた回転セ
ンサー9によって内燃機関1の回転数が検出され、EC
U8にその回転数信号が出力される。一方、内燃機関1
のスロットルボデー(不図示)に設けたスロットルポジ
ションセンサー10によって内燃機関1のスロットル開
度が検出され、ECU8にそのスロットル開度信号が出
力される。
【0023】ECU8では、回転センサー9から回転数
信号が入力され、スロットルポジションセンサー10か
らスロットル開度信号が入力されると、これら入力され
た回転数信号とスロットル開度信号とに基づいて内燃機
関1のトルク波形を演算によって求める処理が実行され
る。この場合、ECU8のROMに予め記憶されている
第1の基準データが参照される。
【0024】さらに、バッテリー7に設けたSOCメー
ター11によってバッテリー7の充電状態が検出され、
ECU8にその充電状態信号が出力される。ECU8で
は、SOCメーター11から充電状態信号を受け取る
と、そのバッテリー7の充電状態信号と前述の如く演算
によって求められた内燃機関1のトルク波形とに基づい
てモータ/発電機2のモータ、発電機それぞれの出力ト
ルク、出力タイミング、及び出力時間を演算によって求
める処理が以下に説明するステップ2〜ステップ6にお
いて実行される。
【0025】ステップ(図5にはSで示す)1におい
て、内燃機関1のトルク波形とバッテリー7の充電状態
信号とが前述した如く演算により求められると、続くス
テップ2及びステップ4においてその充電状態信号に基
づく充電状態の判定が行われる。ステップ2では、過充
電状態の閾値として予めECU8のROMに設定された
適正範囲を決める過充電判定値(以下にm1と称する)
と充電状態信号に基づく充電状態値(以下にSOCと称
する)とが比較される。
【0026】ステップ2において充電状態値SOCの方
が大きいという判定結果が得られた場合には、処理はス
テップ3に移行する。このように、充電状態値SOCか
ら過充電状態が判明すると、このステップ3において、
モータ/発電機2をモータとして駆動することによりエ
ネルギーを消費するバッテリー7のエネルギー量(以下
にEMと称する)が、モータ/発電機2を発電機として
駆動することによりエネルギーを蓄えるバッテリー7の
エネルギー量(以下にEGと称する)よりも多くなる、
すなわちEM>EGの関係を得るように、モータ/発電
機2に対するトルク指令値が算出される。この場合に
は、ECU8のROMに予め記憶された第2の基準デー
タを参照することで、駆動補正すべきモータ/発電機2
の駆動側、発電側それぞれの駆動トルク、その出力時
間、及びその出力タイミングが演算され、その演算結果
に適合したトルク指令値が求められる。その後、充電状
態信号に基づく充電状態値SOCを過充電でもなく充電
不足でもない適正範囲であるm2(後述の充電不足値を
示す)≦SOC≦m1に近づくように補正するため、処
理はステップ7に移行する。
【0027】また、ステップ2において充電状態値SO
Cが過充電判定値m1以下という判定結果が得られた場
合には、処理はステップ4に移行する。このステップ4
では、充電不足状態の閾値として予めECU8のROM
に設定された適正範囲を決める充電不足判定値m2と充
電状態信号に基づく充電状態値SOCとが比較される。
【0028】ステップ4において充電状態値SOCの方
が小さいという判定結果が得られた場合には、処理はス
テップ5に移行する。このように、充電状態値SOCか
ら適正範囲外となる充電不足状態が判明すると、このス
テップ5において、上述したエネルギー量EMがエネル
ギー量EGよりも小さくなる、すなわちEM<EGの関
係を得るように、モータ/発電機2のトルク指令値が算
出される。この場合にも、前述の過充電状態のときと同
様に、ECU8のROMに予め記憶された第2の基準デ
ータを参照することで、駆動補正すべきモータ/発電機
2の駆動側、発電側それぞれの駆動トルク、その出力時
間、及びその出力タイミングが演算され、その演算結果
に適合したトルク指令値が求められる。その後、充電状
態信号に基づく充電状態値SOCを過充電でもなく充電
不足でもない適正範囲であるm2≦SOC≦m1に近づ
くように補正するため、処理はステップ7に移行する。
【0029】また、ステップ4において充電状態値SO
Cが充電不足判定値m2と等しいかもしくはそれ以上と
いう判定結果が得られた場合には、処理はステップ6に
移行する。このように、ステップ2及びステップ4の判
定結果から充電状態値SOCが適正範囲内にあることが
判明すると、このステップ6において、上述したエネル
ギー量EMがエネルギー量EGに等しくなる、すなわち
EM=EGの関係を得るように、モータ/発電機2のト
ルク指令値が算出される。この場合にも、前述の過充電
状態や充電不足状態のときと同様に、ECU8のROM
に予め記憶された第2の基準データを参照することで、
駆動補正すべきモータ/発電機2の駆動側、発電側それ
ぞれの駆動トルク、その出力時間、及びその出力タイミ
ングが演算され、その演算結果に適合したトルク指令値
が求められる。その後、SOC信号に基づく充電状態値
SOCを過充電でもなく充電不足でもない適正範囲であ
るm2≦SOC≦m1を維持するため、処理はステップ
7に移行する。
【0030】ここで、EM=EGの状態を、図2及び図
3に示した排気量2000ccの4気筒レシプロ型内燃
機関における2000rpm、スロットル開度100
%、バッテリー充電状態60%の場合を例に挙げて説明
する。モータ/発電機2のモータとしてのトルクは、前
述した如く、1回転当たりで1.4kgmとなり、トル
クは1回転当たりの仕事量であるので、消費されるエネ
ルギー量EMは13.7J(ジュール)となる。同様
に、モータ/発電機2の発電機としてのトルクは、これ
も前述した如く、1回転当たりで1.4kgmとなり、
トルクは1回転当たりの仕事量であるので、蓄えられる
エネルギー量EGは13.7Jとなる。その結果、EM
=EGの関係を得ることができる。
【0031】さて、処理がステップ7に移行すると、上
述したステップ3、ステップ5、又はステップ6におい
て算出されたモータ/発電機2のトルク指令値がインバ
ータ6に送信され、そのインバータ6の出力に基づいて
モータ/発電機2の出力が制御される。すなわち、イン
バータ6の出力でモータ/発電機2の1次電流が制御さ
れ、モータ/発電機2にトルク指令値に応じた出力トル
クが発生する。このモータ/発電機2及び内燃機関1が
出力する出力トルクにより駆動輪W1,W2に駆動力が
発生する。その後、処理は再びステップ1に戻り、以
降、上述した処理を繰り返し実行する。
【0032】例えば、バッテリー7の充電状態が過充電
状態であった場合、モータ/発電機2には、モータの駆
動により消費されるエネルギー(エネルギー量EM)が
発電機の駆動により蓄えられるエネルギー(エネルギー
量EG)よりも多くする制御が行われる。その結果、バ
ッテリー7の充電状態は過充電状態から適正範囲の良好
な状態に補正される。また、バッテリー7の充電状態が
適正範囲の良好な状態であった場合、モータ/発電機2
には、モータの駆動により消費されるエネルギー(エネ
ルギー量EM)と発電機の駆動により蓄えられるエネル
ギー(エネルギー量EG)とを等しくする制御が行われ
る。その結果、バッテリー7の充電状態は良好な充電状
態を維持するように補正される。また、バッテリー7の
充電状態が充電不足状態であった場合、モータ/発電機
2には、モータの駆動により消費されるエネルギー(エ
ネルギー量EM)が発電機の駆動により蓄えられるエネ
ルギー(エネルギー量EG)よりも少なくする制御が行
われる。その結果、バッテリー7の充電状態は充電不足
状態から適正範囲の良好な状態に補正される。
【0033】このように、バッテリー7の充電状態に応
じてバッテリー7の充電状態を制御するためにモータ/
発電機2のトルク制御を行うことにより、バッテリー7
の充電状態を常に適正状態に保つことができるので、内
燃機関1のトルク変動を低減して、車両の振動、騒音を
低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハイブリッド車及びその周辺ユニ
ットのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】クランク角に対するトルク波形を示すグラフ図
である。
【図3】図2にaで示した部分を拡大したグラフ図であ
【図4】内燃機関とモータ/発電機との間の合成トルク
波形を示すグラフ図である。
【図5】本実施の形態によるトルク指令値演算処理を説
明するフローチャートである。
【図6】鉛電池のバッテリー充電状態(%)と充電効率
(%)との対応関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 モータ/発電機 4 デファレンシャルギヤ 5 プロペラシャフト 6 インバータ 7 バッテリー 8 ECU 9 回転センサー 10 スロットルポジションセンサー 11 SOCメーター 31,32 ドライブシャフト W1,W2 駆動輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電式のバッテリーと、駆動輪を駆動す
    る内燃機関と、前記内燃機関の主軸に直結されて前記バ
    ッテリーから供給される電力に基づいて前記内燃機関を
    駆動すると共に、発電により前記バッテリーを充電する
    駆動及び発電機と、前記駆動及び発電機の駆動又は発電
    を制御する制御回路とを備えたハイブリッド車におい
    て、 前記制御回路は、 前記バッテリーの充電状態が所定値以上か否かを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段において、前記所定値よりも高いという判
    定結果が得られた場合には前記駆動及び発電機における
    駆動側のエネルギー量が発電側のエネルギー量よりも多
    くなるように制御し、又は、前記所定値よりも低いとい
    う判定結果が得られた場合には前記駆動及び発電機にお
    ける発電側のエネルギー量が駆動側のエネルギー量より
    も多くなるように制御する制御手段とを有することを特
    徴とするハイブリッド車。
  2. 【請求項2】 充電式のバッテリーと、駆動輪を駆動す
    る内燃機関と、前記内燃機関の主軸に直結されて前記バ
    ッテリーから供給される電力に基づいて前記内燃機関を
    駆動すると共に、発電により前記バッテリーを充電する
    駆動及び発電機と、前記駆動及び発電機の駆動又は発電
    を制御する制御回路とを備えたハイブリッド車におい
    て、 前記制御回路は、 前記バッテリーの充電状態が所定の適正範囲内にあるか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段において、前記所定の適正範囲内であると
    いう判定結果が得られた場合には前記駆動及び発電機に
    おける駆動側のエネルギー量と発電側のエネルギー量と
    がほぼ一致するように制御し、前記所定の適正範囲より
    も高いという判定結果が得られた場合には前記駆動及び
    発電機における駆動側のエネルギー量が発電側のエネル
    ギー量よりも多くなるように制御し、又は、前記所定の
    適正範囲よりも低いという判定結果が得られた場合には
    前記駆動及び発電機における発電側のエネルギー量が駆
    動側のエネルギー量よりも多くなるように制御する制御
    手段とを有することを特徴とするハイブリッド車。
  3. 【請求項3】 充電式のバッテリーと、駆動輪を駆動す
    る内燃機関と、前記内燃機関の主軸に直結されて前記バ
    ッテリーから供給される電力に基づいて前記内燃機関を
    駆動すると共に、発電により前記バッテリーを充電する
    駆動及び発電機と、前記駆動及び発電機を制御する制御
    回路とを備えたハイブリッド車において、 前記制御回路は、 前記内燃機関の回転数信号を検出する回転数検出手段
    と、 前記内燃機関のスロットル開度信号を検出するスロット
    ル開度検出手段と、 前記回転数検出手段で検出された回転数信号と前記スロ
    ットル開度検出手段で検出されたスロットル開度信号と
    に基づいて前記内燃機関のトルク波形信号を算出する第
    1の算出手段と、 前記バッテリーの充電状態が所定の適正範囲内にあるか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段において、前記所定の適正範囲内であると
    いう判定結果が得られた場合には前記第1の算出手段に
    より算出されたトルク波形信号に基づいて前記駆動及び
    発電機における駆動側のエネルギー量と発電側のエネル
    ギー量とがほぼ一致するように前記駆動側、前記発電側
    それぞれの駆動トルク、その出力時間、及びその出力タ
    イミングを算出し、前記所定の適正範囲よりも高いとい
    う判定結果が得られた場合には前記第1の算出手段によ
    り算出されたトルク波形信号に基づいて前記駆動及び発
    電機における駆動側のエネルギー量が発電側のエネルギ
    ー量よりも多くなるように前記駆動側、前記発電側それ
    ぞれの駆動トルク、その出力時間、及びその出力タイミ
    ングを算出し、又は、前記所定の適正範囲よりも低いと
    いう判定結果が得られた場合には前記駆動及び発電機に
    おける発電側のエネルギー量が駆動側のエネルギー量よ
    りも多くなるように前記駆動側、前記発電側それぞれの
    駆動トルク、その出力時間、及びその出力タイミングを
    算出する第2の算出手段と、 前記第2の算出手段により算出された駆動側、発電側そ
    れぞれの駆動トルク、その出力時間、及びその出力タイ
    ミングに基づいて前記駆動及び発電機を駆動制御する駆
    動制御手段とを有することを特徴とするハイブリッド
    車。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、前記内燃機関のトルク
    波形、回転数、及びスロットル開度の対応関係を示す第
    1の基準データと、前記駆動及び発電機の駆動側、発電
    側それぞれの駆動トルク、その出力時間、及びその出力
    タイミングの対応関係を示す第2の基準データとを予め
    記憶しておく記憶手段を含み、前記第1の算出手段は、
    前記記憶手段に予め記憶された第1の基準データの対応
    関係を参照して前記回転数検出手段で検出された回転数
    信号及び前記スロットル開度検出手段で検出されたスロ
    ットル開度信号に基づき前記内燃機関のトルク波形信号
    を算出し、前記第2の算出手段は、前記記憶手段に記憶
    された第2の基準データの対応関係を参照して前記内燃
    機関のトルク波形信号及び前記充電状態検出手段で検出
    された充電状態信号に基づき前記駆動及び発電機の駆動
    側、発電側それぞれの駆動トルク、その出力時間、及び
    その出力タイミングを算出することを特徴とする請求項
    3記載のハイブリッド車。
JP8914496A 1996-04-11 1996-04-11 ハイブリッド車 Withdrawn JPH09277854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8914496A JPH09277854A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 ハイブリッド車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8914496A JPH09277854A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 ハイブリッド車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09277854A true JPH09277854A (ja) 1997-10-28

Family

ID=13962680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8914496A Withdrawn JPH09277854A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 ハイブリッド車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09277854A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289090A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Nissan Motor Co Ltd トルク変動低減装置
JP2001342886A (ja) * 2000-06-01 2001-12-14 Nissan Motor Co Ltd エンジンの回転数変動抑制装置
WO2013168808A1 (ja) * 2012-05-10 2013-11-14 株式会社デンソー 車両用制振制御装置、車両用制振制御システム、及び車両運動制御装置
JP2013253592A (ja) * 2012-05-10 2013-12-19 Denso Corp 車両用制振制御装置及び車両用制振制御システム
WO2018047224A1 (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御方法と制御装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289090A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Nissan Motor Co Ltd トルク変動低減装置
JP2001342886A (ja) * 2000-06-01 2001-12-14 Nissan Motor Co Ltd エンジンの回転数変動抑制装置
WO2013168808A1 (ja) * 2012-05-10 2013-11-14 株式会社デンソー 車両用制振制御装置、車両用制振制御システム、及び車両運動制御装置
JP2013253592A (ja) * 2012-05-10 2013-12-19 Denso Corp 車両用制振制御装置及び車両用制振制御システム
US9356548B2 (en) 2012-05-10 2016-05-31 Denso Corporation Vibration damping control apparatus for vehicle, vibration damping control system for vehicle, and vehicle motion control apparatus
WO2018047224A1 (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御方法と制御装置
KR20190034338A (ko) * 2016-09-06 2019-04-01 닛산 지도우샤 가부시키가이샤 하이브리드 차량의 제어 방법과 제어 장치
RU2722810C1 (ru) * 2016-09-06 2020-06-04 Ниссан Мотор Ко., Лтд. Способ управления и устройство управления силовой установкой гибридного транспортного средства
US11084484B2 (en) 2016-09-06 2021-08-10 Nissan Motor Co., Ltd. Hybrid vehicle control method and control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3250483B2 (ja) 駆動装置
US6356817B1 (en) Power output unit, method of controlling the power output unit, and hybrid vehicle
JP3257486B2 (ja) 動力出力装置および内燃機関制御装置
US6271648B1 (en) Method of preconditioning a battery to improve cold temperature starting of a vehicle
CN105000014B (zh) 混合动力车辆、以及混合动力车辆的控制方法
US20030140880A1 (en) Use of integrated starter alternator to prevent engine stall
JP5742788B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP2004144041A (ja) 自動車
KR20100039414A (ko) 회전전기 제어시스템
JP2018134901A (ja) ハイブリッド車両
JP2008179298A (ja) 車両およびその制御方法
JP6122958B2 (ja) 発電制御装置及び発電制御方法
US10322714B2 (en) Hybrid vehicle and control method for same
RU2475919C2 (ru) Устройство управления разрядкой для вторичной батареи
JP2000040532A (ja) ハイブリッド車の電池充電状態制御装置
JP2010241260A (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2019162921A (ja) 車両
JP3214285B2 (ja) シリーズハイブリッド車における発電制御方法及び装置
JP2001123857A (ja) 駆動装置
JP4158615B2 (ja) 車両用電源装置
JP2011178200A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
US10351142B2 (en) Hybrid vehicle
JPH09277854A (ja) ハイブリッド車
CN111204232A (zh) 混合动力车辆的控制系统
JPH0984210A (ja) 内燃機関の出力トルク制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030701