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JPH09275323A - Sawデバイスおよびその製造方法 - Google Patents

Sawデバイスおよびその製造方法

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JPH09275323A
JPH09275323A JP8368396A JP8368396A JPH09275323A JP H09275323 A JPH09275323 A JP H09275323A JP 8368396 A JP8368396 A JP 8368396A JP 8368396 A JP8368396 A JP 8368396A JP H09275323 A JPH09275323 A JP H09275323A
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JP
Japan
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film
silicon
piezoelectric substrate
silicon oxide
transducer
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JP8368396A
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Keizaburo Kuramasu
敬三郎 倉増
Atsushi Sasaki
厚 佐々木
Ryoichi Takayama
了一 高山
宗子 ▲高▼橋
Muneko Takahashi
Kiyoharu Yamashita
清春 山下
Atsushi Nakanishi
淳 中西
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境雰囲気あるいはパッケージ時に落下する
金属屑によるショート不良を防止する保護膜を有するS
AWフィルタを提供することを目的とする。 【解決手段】 インターデジタルトランスデューサ電極
2が形成された圧電体基板1上にシリコンカーバイドま
たはシリコン膜を上層とし、酸化珪素膜または酸化炭化
珪素膜を下層とした2層構成よりなる保護膜22を形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSAWデバイスおよ
びその製造方法に関するもので、より詳しくはインター
デジタルトランスデューサ電極の保護膜及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SAWデバイスは圧電基板の表面上にA
lよりなる櫛形形状の電極を設けたトランスデューサ部
からなり、この電極部は通常露出した状態でパッケージ
に気密封止して使用される。
【0003】通信需要の増大につれて使用する周波数が
高周波帯になってきているが、この高周波用のSAWデ
バイスはタンタル酸リチウム(LiTaO3)やニオブ
酸リチウム(LiNbO3)のような電気機械結合係数
の大きな基板を用い、かつ微細な櫛形電極を形成して構
成される。
【0004】図7に共振器構造のSAWデバイスの基本
構成を示す。11は圧電基板で高周波用SAWデバイス
では先述のLiTaO3またはLiNbO3が用いられて
いる。12は入力電極、13は出力電極、14,15は
反射器電極であり、これら入力電極12、出力電極13
及び反射器電極14,15でトランスデューサ部が構成
されている。図示したトランスデューサ構成は2ポート
タイプであるが、SAWデバイス構成は1ポートタイプ
や横モードあるいは縦モード等の電極構成や、これらの
基本のトランスデューサ部をラダー構成としたラダー
型、あるいはトランスバーサルタイプ等の構成もある。
しかし、トランスデューサ部の電極の配線ピッチ等につ
いては、目標とする周波数で決まり、設計方法ではあま
り変化しない。したがって、従来の技術の課題について
は図7の構成で十分説明できる。なお、図7においては
本発明の説明上特に必要がないために、パッケージやワ
イヤリード線等は図示していない。
【0005】通信周波数帯の高周波化にともないSAW
デバイスのインターデジタルトランスデューサ電極の線
幅や線間もサブミクロンが要求されるようになってきて
いる。表面波が伝搬する面は非常に敏感であるために通
常は保護膜等は形成せず、露出したままで気密封止され
て使用されている。しかし、このパッケージ中に存在す
る微小な金属屑がインターデジタルトランスデューサ電
極上に落ちると電極間のショート不良を発生し、フィル
タとして使用できなくなるという問題があった。特にこ
のショート不良の発生は何時発生するかを予測し難く、
最終ユーザ段階でも発生する点で大きな問題であった。
さらに、高周波になるにつれ、線幅や線間隔が小さくな
り、より微細な金属屑でもショート不良となる問題があ
った。この防止策として、SiO2膜をSAWデバイス
電極上に形成する方法や、ポリイミドを塗布する方法が
提案されているが、ショート防止効果を出すに必要な膜
厚を取ろうとすると、SAW特性が大きく変化してしま
う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの金属屑の
付着によるショート不良を2層構成の保護膜により防止
し、信頼性を向上したSAWデバイスおよびその製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、圧電基板と、この圧電基板の表面上
に設けた櫛形形状の電極層よりなるトランスデューサ部
と、少なくともこのトランスデューサ部上に形成した保
護膜を含み、この保護膜は上層がシリコンカーバイドま
たはシリコンで下層が酸化炭化珪素または酸化珪素膜の
2層構成としたものであり、これにより金属屑の付着に
よるショート不良を防止し、信頼性を向上したSAWデ
バイスが得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧電基板と、この圧電基板の表面上に設けた櫛形形
状の電極層よりなるトランスデューサ部と、少なくとも
このトランスデューサ部上に形成した保護膜を含み、こ
の保護膜は上層がシリコンカーバイド膜で下層が酸化珪
素または酸化炭化珪素膜よりなる2層構成のSAWデバ
イスであり、金属屑によるショート防止に充分な膜厚
で、かつSAWデバイスの特性に与える影響を小さくす
る作用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、圧電基
板と、この圧電基板の表面上に設けた櫛形形状の電極層
よりなるトランスデューサ部と、少なくともこのトラン
スデューサ部上に形成した保護膜を含み、この保護膜は
上層がシリコン膜で下層が酸化珪素膜の2層構造のSA
Wデバイスであり、金属屑によるショート防止に充分な
膜厚で、かつSAWデバイスの特性に与える影響を小さ
くする作用を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、圧電基
板の表面上に櫛形形状の電極層よりなるトランスデュー
サ部を形成した後に、この基板を真空装置内に配置して
シリコンカーバイドをターゲットとしてアルゴンと酸素
または水の混合ガス中でスパッタして酸化炭化珪素また
は酸化珪素膜を形成した後に、アルゴンガスまたはアル
ゴンガスと水素ガス中でスパッタしてシリコンカーバイ
ド膜を形成する請求項1記載のSAWデバイスの製造方
法であり、シリコンカーバイドまたはシリコン膜は水素
を適量混合して成膜することによりその比抵抗を任意に
制御可能であることから、櫛形電極の電極間距離に応じ
て添加する水素量を可変することで最適な膜特性を制御
できる作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、圧電基
板の表面上に櫛形形状の電極層よりなるトランスデュー
サ部を形成した後に、この基板を真空装置内に配置して
シリコンをターゲットとしてアルゴンと酸素または水の
混合ガス中でスパッタして酸化珪素膜を形成した後に、
アルゴンガスまたはアルゴンガスと水素ガス中でスパッ
タしてシリコン膜を形成する請求項2記載のSAWデバ
イスの製造方法であり、シリコンカーバイドまたはシリ
コン膜は水素を適量混合して成膜することによりその比
抵抗を任意に制御可能であることから、櫛形電極の電極
間距離に応じて添加する水素量を可変することで最適な
膜特性を制御できる作用を有する。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、圧電基
板の表面上に櫛形形状の電極層よりなるトランスデュー
サ部を形成した後に、この基板を真空装置内に配置して
酸化珪素をターゲットとしてスパッタ成膜し酸化珪素皮
膜を形成し、その後連続してシリコンカーバイドまたは
シリコンをターゲットとしてスパッタを行いシリコンカ
ーバイドまたはシリコン膜を形成する請求項1または請
求項2記載のSAWデバイスの製造方法であり、シリコ
ンカーバイドまたはシリコン膜は水素を適量混合して成
膜することによりその比抵抗を任意に制御可能であるこ
とから、櫛形電極の電極間距離に応じて添加する水素量
を可変することで最適な膜特性を制御できる作用を有す
る。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、圧電基
板の表面上に櫛形形状の電極層よりなるトランスデュー
サ部を形成した後に、この基板を真空装置内に配置して
電子ビーム蒸着により酸化珪素膜を形成し、その後連続
的にシリコンカーバイド膜またはシリコン膜を成膜する
請求項1または請求項2記載のSAWデバイスの製造方
法であり、蒸着による成膜方式で行うことにより金属屑
によるショート防止に充分な膜厚で、かつSAW特性に
与える影響を小さくできる構成の膜を膜厚測定を行いな
がら高精度に成膜できる作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。 (実施の形態1)図1に本発明の実施の形態によるSA
Wデバイスのインターデジタルトランスデューサ電極部
の断面構造を示す。1は圧電体基板、21はインターデ
ジタルトランスデューサ電極を構成するアルミニウム電
極で、22は本実施の形態1,2および3で作成した保
護膜である。本実施の形態1のSAWフィルタは下記の
ようにして作成した。まず、図2に示すようなパターン
構成(a)とその等価回路構成(b)を有する872M
HzのラダータイプのSAWフィルタを用いた。1は圧電
体基板で、本実施の形態では36°Y−Xタンタル酸リ
チウム(LiTaO 3)を用いた。2はインターデジタ
ルトランスデューサ電極、3は反射器電極で、これらは
アルミニウム膜より作成されている。この基板を高周波
スパッタ装置にセットし、酸素ガスを10%含むアルゴ
ンガス中、室温でスパッタ成膜して約10nmの厚さの
酸化炭化珪素膜を作成した。その後、引き続いてアルゴ
ンガスのみでスパッタしてシリコンカーバイド膜を形成
することで、図1に示すSAWフィルタを作成した。
【0015】比較のために、同一のフィルタ構造の基板
上にシリコンカーバイド膜のみと酸化珪素膜のみを形成
した試料も作成した。このように保護膜を形成した基板
を所定のサイズにダイシングし、パッケージに組み込ん
だ後に、SAWフィルタ特性とショート防止効果を測定
した。図3に、成膜した膜厚(トータル膜厚)と周波数
変化および挿入損失の増加量を測定した結果を示す。図
3からわかるように、酸化珪素膜のみを形成した試料5
2では、挿入損失の増加は小さいが、周波数変化が大き
い。一方、シリコンカーバイド膜のみを形成した試料5
1では、周波数変化は小さいが、挿入損失の増加量が大
きい結果が得られた。それに対して、本発明のシリコン
カーバイド膜と酸化炭化珪素膜の2層構造よりなる保護
膜53では、挿入損失及び周波数変化量ともに小さな値
が得られた。
【0016】これらの膜について、金属屑が落下したと
きのショート防止効果を比較評価した結果を(表1)に
示す。評価方法は、約20μmの大きさのNi粒子をイ
ンターデジタルトランスデューサ電極上に数個落とした
後に、C−Vチャージ法により両電極間の絶縁性が破壊
される電圧で比較評価した。
【0017】
【表1】
【0018】保護膜の効果はSiCやSiO2膜でも有
るが、挿入損失や周波数変動量も含めて考えれば、本発
明の2層構造膜が有利であることは明白である。
【0019】なお、本実施の形態1では下層膜は酸化炭
化珪素膜としたが、酸化珪素膜でも特に問題はない。こ
の酸化珪素膜の作成方法として、酸化珪素をターゲット
として成膜しても良いし、シリコンカーバイドをターゲ
ットとして酸素ガスと放電電力を適正に選ぶことで作成
する事も可能である。また、上層のシリコンカーバイド
膜は水素を添加することで膜の比抵抗を可変できること
から、設計内容により適当に選択することが可能であ
る。
【0020】また、シリコンを上層に用いて、下層に酸
化珪素膜を用いても同様の効果が得られる。この場合に
も、シリコン膜を作成するときに水素ガスを添加して成
膜すると比抵抗を可変できることは説明するまでもな
い。
【0021】下層膜及び上層膜の厚さは特に限定される
ものではなく、基板材料や電極ピッチ等により最適な値
を選択することができる。
【0022】(実施の形態2)本実施の形態2では図4
に示すようなパターン構成のSAWフィルタ上に保護膜
を形成した。基板はLiNbO3を用い、中心周波数は
902MHzで電極設計は縦モード方式である。この基板
上に上層がSiC膜で、下層が酸化珪素膜をスパッタリ
ングで作成した。このフィルタの挿入損失と周波数変動
量を測定した結果を図5に示す。なお、図5では比較の
ためにシリコンカーバイド膜のみと酸化珪素膜のみを成
膜した結果も示す。図5からわかるように、酸化珪素膜
52を設けた場合には周波数変動が大きい。一方、シリ
コンカーバイド膜51を形成した場合には、挿入損失が
大きい結果が得られた。それに対して、シリコンカーバ
イド膜を上層とし、酸化珪素膜を下層とした2層構成の
保護膜55の場合には、挿入損失、周波数変動量ともに
小さな値が得られた。さらに、この場合についてもショ
ート防止効果を確認するために、Ni粒子をインターデ
ジタルトランスデューサ電極上に落とし、同様にC−V
チャージ法によりショート発生電圧を評価した。評価し
た試料の膜厚は約30nmであった。結果を(表2)に
示す。
【0023】
【表2】
【0024】(表2)からわかるように、ショート防止
に対してはどの保護膜も効果があったが、SAWフィル
タ特性を含めると本発明のSiC/SiOx構成の膜が
最も望ましい結果であった。
【0025】なお、上層のシリコンカーバイド膜は水素
を添加することで膜の比抵抗を可変できることから、S
AWデバイスの設計仕様により最適な水素の量を選択す
ることが可能である。
【0026】また、シリコンを上層に用いて、下層に酸
化珪素膜を用いても同様の効果が得られる。この場合に
も、シリコン膜を作成するときに水素ガスを添加して成
膜すると比抵抗を可変できることは説明するまでもな
い。
【0027】(実施の形態3)本実施の形態3では、水
晶基板上にインターデジタルトランスデューサ電極が設
けられている中心周波数が130MHzのIFフィルタを
用いた。この基板上にシリコン膜を上層とし、酸化珪素
膜を下層とした2層構造の保護膜を設けた。比較のため
に、シリコン膜のみと酸化珪素膜のみの試料も作成し
た。このようにして作成したSAWフィルタの特性を評
価した結果を図6に示す。図6からわかるように、シリ
コン膜57のみでは周波数の変動が大きく、また酸化珪
素膜52でも周波数の変動が大きい。これに対して、シ
リコン膜と酸化珪素膜の2層構成膜58では周波数変動
が小さい結果が得られている。この場合にも、ショート
防止効果について評価した。この結果を(表3)に示
す。
【0028】
【表3】
【0029】水晶基板の場合には、すべての保護膜で挿
入損失の増加があるために、ショート防止のために形成
できる膜厚は他の場合よりは異なる。このために、膜厚
として20nmの試料で評価した。コートしなかった試
料では、1V以下に対して、保護膜を形成した試料では
30V以上の破壊電圧を有しており、保護膜の効果はは
っきりしていた。
【0030】なお、本実施の形態のすべてにわたって、
電極材料としてはAlを用いたが、本発明はAlに限定
されるものでなく、一般に使用されているAl合金電極
などでも同じ効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は圧電基板の表面上
に設けた櫛形形状の電極層よりなるトランスデューサ部
上に形成した2層構造の保護膜構成としたものであり、
SAWフィルタ特性の変動を少なくしてショート防止が
できる効果を有すると共に、保護膜の成膜時に添加する
水素量を制御することでSAWデバイスの設計仕様に適
した膜が形成でき、高品質で信頼性の高いSAWデバイ
スを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のSAWフィルタのトラ
ンスデューサ部の断面図
【図2】本発明の実施の形態1に用いたSAWフィルタ
のパターン構成と等価回路構成図
【図3】本発明の実施の形態1による周波数変化量と挿
入損失の増加量を測定した結果を示す図
【図4】本発明の実施の形態2に用いたSAWフィルタ
のパターン構成図
【図5】本発明の実施の形態2による周波数変化量と挿
入損失の増加量を測定した結果を示す図
【図6】本発明の実施の形態3による周波数変化量と挿
入損失の増加量を測定した結果を示す図
【図7】従来のSAWデバイスの基本構成図
【符号の説明】
1 圧電体基板 2 インターデジタルトランスデューサ電極 3 反射器電極 21 電極 22 保護膜 51 シリコンカーバイド(SiC) 52 酸化珪素(SiO2) 53 シリコンカーバイド/酸化炭化珪素(SiC/S
iCxy) 55 シリコンカーバイド/酸化珪素(SiC/SiO
x) 57 シリコン(Si) 58 シリコン/酸化珪素(Si/SiOx
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 宗子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山下 清春 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中西 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、この圧電基板の表面上に設
    けた櫛形形状の電極層よりなるトランスデューサ部と、
    少なくともこのトランスデューサ部上に形成した保護膜
    を含み、この保護膜は上層がシリコンカーバイド膜で、
    下層が酸化珪素または酸化炭化珪素膜よりなる2層構成
    であるSAWデバイス。
  2. 【請求項2】 圧電基板と、この圧電基板の表面上に設
    けた櫛形形状の電極層よりなるトランスデューサ部と、
    少なくともこのトランスデューサ部上に形成した保護膜
    を含み、この保護膜は上層がシリコン膜で下層が酸化珪
    素膜の2層構造であるSAWデバイス。
  3. 【請求項3】 圧電基板の表面上に櫛形形状の電極層よ
    りなるトランスデューサ部を形成した後に、この基板を
    真空装置内に配置してシリコンカーバイドをターゲット
    としてアルゴンと酸素または水の混合ガス中でスパッタ
    して酸化炭化珪素または酸化珪素膜を形成した後に、ア
    ルゴンガスまたはアルゴンガスと水素ガス中でスパッタ
    してシリコンカーバイド膜を形成する請求項1記載のS
    AWデバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 圧電基板の表面上に櫛形形状の電極層よ
    りなるトランスデューサ部を形成した後に、この基板を
    真空装置内に配置してシリコンをターゲットとしてアル
    ゴンと酸素または水の混合ガス中でスパッタして酸化珪
    素膜を形成した後に、アルゴンガスまたはアルゴンガス
    と水素ガス中でスパッタしてシリコン膜を形成する請求
    項2記載のSAWデバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 圧電基板の表面上に櫛形形状の電極層よ
    りなるトランスデューサ部を形成した後に、この基板を
    真空装置内に配置して酸化珪素をターゲットとしてスパ
    ッタ成膜し酸化珪素皮膜を形成し、その後連続してシリ
    コンカーバイドまたはシリコンをターゲットとしてスパ
    ッタを行いシリコンカーバイドまたはシリコン膜を形成
    する請求項1または請求項2記載のSAWデバイスの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 圧電基板の表面上に櫛形形状の電極層よ
    りなるトランスデューサ部を形成した後に、この基板を
    真空装置内に配置して電子ビーム蒸着により酸化珪素膜
    を形成し、その後連続的にシリコンカーバイド膜または
    シリコン膜を成膜する請求項1または請求項2記載のS
    AWデバイスの製造方法。
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