JPH09266910A - 心腔内縫合手術用器具 - Google Patents
心腔内縫合手術用器具Info
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- JPH09266910A JPH09266910A JP8107296A JP8107296A JPH09266910A JP H09266910 A JPH09266910 A JP H09266910A JP 8107296 A JP8107296 A JP 8107296A JP 8107296 A JP8107296 A JP 8107296A JP H09266910 A JPH09266910 A JP H09266910A
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Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 心腔内において、医療用の縫合糸を簡単かつ
確実に結紮し切断することのできる心腔内縫合手術用器
具を提供する。 【解決手段】 心腔内縫合手術用器具は、基端にハブ2
を備えた外管1と、この外管1の基端のハブ2から回動
自在に挿着された基端にハブ4を備えた内管3と、この
内管3の先端部にその先端が僅かに突出するように挿着
固定された薄板状の糸押圧部材7から構成されてなり、
内管3の外径は外管1の内径より僅かに小さく形成され
ている。そして、外管1も内管3もそれぞれ先端に側孔
11、31を有しており、内管3を回転させた時に側孔
11と31が一部重なることができるように位置決めさ
れている。
確実に結紮し切断することのできる心腔内縫合手術用器
具を提供する。 【解決手段】 心腔内縫合手術用器具は、基端にハブ2
を備えた外管1と、この外管1の基端のハブ2から回動
自在に挿着された基端にハブ4を備えた内管3と、この
内管3の先端部にその先端が僅かに突出するように挿着
固定された薄板状の糸押圧部材7から構成されてなり、
内管3の外径は外管1の内径より僅かに小さく形成され
ている。そして、外管1も内管3もそれぞれ先端に側孔
11、31を有しており、内管3を回転させた時に側孔
11と31が一部重なることができるように位置決めさ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心腔内縫合手術用
縫合糸を結紮し切断するための器具に関する。より詳し
くは、例えば心房中隔欠損(ASD)、心室中隔欠損
(VSD)や動脈管開存(PDA)等を直接縫合閉鎖す
るための手術を行う場合、心臓カテーテル手技で末梢血
管から手術部位に心腔内縫合手術用器具等の縫合装置を
挿入して行うが、この様な縫合手術に用いた縫合糸を体
内において結紮し切断するのに好適な心腔内縫合手術用
器具に関する。
縫合糸を結紮し切断するための器具に関する。より詳し
くは、例えば心房中隔欠損(ASD)、心室中隔欠損
(VSD)や動脈管開存(PDA)等を直接縫合閉鎖す
るための手術を行う場合、心臓カテーテル手技で末梢血
管から手術部位に心腔内縫合手術用器具等の縫合装置を
挿入して行うが、この様な縫合手術に用いた縫合糸を体
内において結紮し切断するのに好適な心腔内縫合手術用
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】先天性心疾患の一つであるASDの治療
方法としては、一般に、外科的手術が主である。しかし
ながら、外科的手術においては、当然のことながら疾患
部分の治療そのものだけでなく、開胸術(または開腹
術)を伴うものであり、患者への負担が大きい。増して
や小児患者の場合、その負担は非常に大きいものとな
る。そこで、近年、非手術的方法として、心臓カテーテ
ルを経血管的に心腔内に挿入して心房中隔欠損を閉塞す
る方法が開発されている。この方法は経皮経管腔カテー
テル法として知られており、キングとミルによって19
76年に初めて臨床成功例が報告されている。キング等
による方法は、左房用と右房用の2枚の円盤状の傘を、
中心のワイヤーと同軸の2層のカテーテルからなる挿入
用具で心房に到らせ、心房中隔を挟んで合体させること
により心房中隔欠損を閉鎖するものである。
方法としては、一般に、外科的手術が主である。しかし
ながら、外科的手術においては、当然のことながら疾患
部分の治療そのものだけでなく、開胸術(または開腹
術)を伴うものであり、患者への負担が大きい。増して
や小児患者の場合、その負担は非常に大きいものとな
る。そこで、近年、非手術的方法として、心臓カテーテ
ルを経血管的に心腔内に挿入して心房中隔欠損を閉塞す
る方法が開発されている。この方法は経皮経管腔カテー
テル法として知られており、キングとミルによって19
76年に初めて臨床成功例が報告されている。キング等
による方法は、左房用と右房用の2枚の円盤状の傘を、
中心のワイヤーと同軸の2層のカテーテルからなる挿入
用具で心房に到らせ、心房中隔を挟んで合体させること
により心房中隔欠損を閉鎖するものである。
【0003】しかしながら、この方法は非常に太い挿入
用具と硬い傘を用いているため、ほとんどの小児、特に
就学前の小児には全く使用できないものであった。そこ
で、ラシュキントは装置の小型化に努め、1977年に
鉤付きの1枚傘式閉鎖栓を考案し、小児での臨床成功例
を報告している。しかしながら、この方法も、閉塞栓が
鉤付きのため意図しない部分に引っ掛かることがあり、
そのため、心内で一度開傘すると、位置を変えることも
回収することも出来ず緊急手術をしなければならないと
いう欠点を有していた。そこで、このような欠点を解消
するものとして、ラシュキントは2枚の傘を一体化した
閉鎖栓を開発しており、これは、動脈管開存の閉鎖に広
く臨床応用されてきている。
用具と硬い傘を用いているため、ほとんどの小児、特に
就学前の小児には全く使用できないものであった。そこ
で、ラシュキントは装置の小型化に努め、1977年に
鉤付きの1枚傘式閉鎖栓を考案し、小児での臨床成功例
を報告している。しかしながら、この方法も、閉塞栓が
鉤付きのため意図しない部分に引っ掛かることがあり、
そのため、心内で一度開傘すると、位置を変えることも
回収することも出来ず緊急手術をしなければならないと
いう欠点を有していた。そこで、このような欠点を解消
するものとして、ラシュキントは2枚の傘を一体化した
閉鎖栓を開発しており、これは、動脈管開存の閉鎖に広
く臨床応用されてきている。
【0004】一方、ロックはラシュキントの開発した一
体型の2枚の傘式閉鎖栓の8本のステンレス鋼の骨の各
々の中間にコイルスプリングを追加して、2つの傘が薄
い心房中隔をしっかり挿むようにした蛤式中隔傘を開発
し特許出願している(特開平5−297130号公
報)。この閉鎖栓は、2枚の傘が互いに重なり合うよう
に密着することで、薄い心房中隔にしっかりと固定され
るようにしたもので、その形が二枚貝である蛤に似てい
ることから、蛤式中隔傘と呼ばれている。この方法は1
1フレンチのロングシースを大腿静脈から挿入するもの
であり、体重8Kg以上の患者であれば使用することが
できるので、心房中隔欠損の経皮経管腔カテーテル法で
閉塞する方法として、初めて広く臨床応用されている。
体型の2枚の傘式閉鎖栓の8本のステンレス鋼の骨の各
々の中間にコイルスプリングを追加して、2つの傘が薄
い心房中隔をしっかり挿むようにした蛤式中隔傘を開発
し特許出願している(特開平5−297130号公
報)。この閉鎖栓は、2枚の傘が互いに重なり合うよう
に密着することで、薄い心房中隔にしっかりと固定され
るようにしたもので、その形が二枚貝である蛤に似てい
ることから、蛤式中隔傘と呼ばれている。この方法は1
1フレンチのロングシースを大腿静脈から挿入するもの
であり、体重8Kg以上の患者であれば使用することが
できるので、心房中隔欠損の経皮経管腔カテーテル法で
閉塞する方法として、初めて広く臨床応用されている。
【0005】しかしながら、何れにしてもこれらの閉鎖
栓を使用するものは、様々な形態をしたASDに対して
画一的な形状の閉鎖栓を使用するものであり、欠損孔の
閉鎖にはその2倍の大きさの閉鎖栓が必要なので、適応
が限定され、比較的小さな中心部の欠損孔しか閉鎖出来
ないという欠点を有しており、また、心内に残した閉鎖
栓の長期的な観測データが無いために、その使用に対す
る懸念の残るものであった。本発明者等は如上の事情に
鑑み、従来技術の課題を解決するものとして、特に様々
な形態をしたASDに適応するのに好適な心腔内縫合手
術用カテーテル組立体をすでに提案している(特願平7
−269916号)。このものは、先端に縫合糸捕捉手
段を備え基端に操作用部材を備えた捕捉カテーテルと、
この捕捉カテーテルを出し入れ自在に挿着することがで
きる第1シースと、この第1シースを出し入れ自在に挿
着することができ、先端に穿刺針を備えるとともに基端
部に止血弁を備えた穿刺カテーテルと、この穿刺カテー
テルを出し入れ自在に挿着することができ、基端部に止
血弁を備えた第2シースからなるもので、第2シースに
挿着された穿刺カテーテルの先端と第2シースの先端が
一致するようにした時に、穿刺カテーテルの先端部に設
けられた側孔と第2シースの先端部に設けられた側孔が
重なり、この重なった側孔から第1シースを露出するこ
とができるようになっている。
栓を使用するものは、様々な形態をしたASDに対して
画一的な形状の閉鎖栓を使用するものであり、欠損孔の
閉鎖にはその2倍の大きさの閉鎖栓が必要なので、適応
が限定され、比較的小さな中心部の欠損孔しか閉鎖出来
ないという欠点を有しており、また、心内に残した閉鎖
栓の長期的な観測データが無いために、その使用に対す
る懸念の残るものであった。本発明者等は如上の事情に
鑑み、従来技術の課題を解決するものとして、特に様々
な形態をしたASDに適応するのに好適な心腔内縫合手
術用カテーテル組立体をすでに提案している(特願平7
−269916号)。このものは、先端に縫合糸捕捉手
段を備え基端に操作用部材を備えた捕捉カテーテルと、
この捕捉カテーテルを出し入れ自在に挿着することがで
きる第1シースと、この第1シースを出し入れ自在に挿
着することができ、先端に穿刺針を備えるとともに基端
部に止血弁を備えた穿刺カテーテルと、この穿刺カテー
テルを出し入れ自在に挿着することができ、基端部に止
血弁を備えた第2シースからなるもので、第2シースに
挿着された穿刺カテーテルの先端と第2シースの先端が
一致するようにした時に、穿刺カテーテルの先端部に設
けられた側孔と第2シースの先端部に設けられた側孔が
重なり、この重なった側孔から第1シースを露出するこ
とができるようになっている。
【0006】このような非手術的に欠損口を閉鎖する器
具は、簡単かつ正確に欠損口を閉鎖することができると
いう利点を有するものであるが、糸を結んだ後できるだ
け糸の結び目近くで糸を切断しょうとすると、心腔内で
糸を切断しなければならないため、糸の切断に非常な熟
練を要するものであった。そこで、体内で糸を切断する
ための器具が必要になり、特公平5−60934号公報
において、先端部に切断刃部を設けた内チューブと切断
刃部押し当て部を設けた外チューブからなり、外チュー
ブに押し当てた糸を軸方向に移動させた内チューブの切
断刃部で切断するようにした糸切断装置が提案されてい
る。
具は、簡単かつ正確に欠損口を閉鎖することができると
いう利点を有するものであるが、糸を結んだ後できるだ
け糸の結び目近くで糸を切断しょうとすると、心腔内で
糸を切断しなければならないため、糸の切断に非常な熟
練を要するものであった。そこで、体内で糸を切断する
ための器具が必要になり、特公平5−60934号公報
において、先端部に切断刃部を設けた内チューブと切断
刃部押し当て部を設けた外チューブからなり、外チュー
ブに押し当てた糸を軸方向に移動させた内チューブの切
断刃部で切断するようにした糸切断装置が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
糸切断装置は、外チューブに切断刃部押し当て部が設
けられているとはいえ、軸方向に移動する切断刃部が内
チューブの先端に設けられているため、誤って組織を損
傷する虞がある。内チューブの軸方向に力がかかるの
で、切断器具の位置にぶれが生じ、所望の位置で正確に
糸を切断するのが難しい。切断器具の全長もしくはそ
れ以上に渡って、糸を内チューブの内側に通す必要があ
るので、その操作自体に非常な手間を要するものであ
り、従って、例えば腰の弱い(フレキシビリティの非常
に高い)糸の場合には、適当な案内具が無ければ内チュ
ーブ内側の途中で引っ掛かってしまう虞があった。ま
た、結紮器具を別途必要とするものであるため、操作が
煩雑となり、時間的にも不利なものであった。本発明は
如上の事情に鑑みてなされたもので、心腔内において、
医療用の縫合糸を簡単かつ確実に結紮し切断することの
できる器具(心腔内縫合手術用器具)を提供することを
目的とする。
糸切断装置は、外チューブに切断刃部押し当て部が設
けられているとはいえ、軸方向に移動する切断刃部が内
チューブの先端に設けられているため、誤って組織を損
傷する虞がある。内チューブの軸方向に力がかかるの
で、切断器具の位置にぶれが生じ、所望の位置で正確に
糸を切断するのが難しい。切断器具の全長もしくはそ
れ以上に渡って、糸を内チューブの内側に通す必要があ
るので、その操作自体に非常な手間を要するものであ
り、従って、例えば腰の弱い(フレキシビリティの非常
に高い)糸の場合には、適当な案内具が無ければ内チュ
ーブ内側の途中で引っ掛かってしまう虞があった。ま
た、結紮器具を別途必要とするものであるため、操作が
煩雑となり、時間的にも不利なものであった。本発明は
如上の事情に鑑みてなされたもので、心腔内において、
医療用の縫合糸を簡単かつ確実に結紮し切断することの
できる器具(心腔内縫合手術用器具)を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、基端にハブを備え先端部に側孔を有す
る外管と、該外管の基端のハブから回動自在に挿着され
た、基端にハブを備え先端に側孔を有する内管と、該内
管の先端部にその先端が僅かに突出するように挿着固定
された薄板状の糸押圧部材から構成されてなり、内管の
外径が外管の内径より僅かに小さく形成されており、内
管の側孔が該内管を回転させた時に外管の側孔と少なく
とも一部重なることができるように位置決めされてなる
心腔内縫合手術用器具を採用している。ここで外管の側
孔の縁と内管の側孔の縁は、糸が容易に切断できるよう
に鋭利に噛み合うようになっているのがよい。
解決するために、基端にハブを備え先端部に側孔を有す
る外管と、該外管の基端のハブから回動自在に挿着され
た、基端にハブを備え先端に側孔を有する内管と、該内
管の先端部にその先端が僅かに突出するように挿着固定
された薄板状の糸押圧部材から構成されてなり、内管の
外径が外管の内径より僅かに小さく形成されており、内
管の側孔が該内管を回転させた時に外管の側孔と少なく
とも一部重なることができるように位置決めされてなる
心腔内縫合手術用器具を採用している。ここで外管の側
孔の縁と内管の側孔の縁は、糸が容易に切断できるよう
に鋭利に噛み合うようになっているのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す側
面図であり、図2は図1のX−X線断面図である。ま
た、図3は縫合糸を図1に示す器具の先端から側孔に通
した時の説明図であり、図4は図1に示す器具を所望の
切断位置まで進めたときの説明図、図5は図4において
内管を僅かに回転させた状態を示す側孔部分の拡大図、
図6は糸を切断する直前の状態を示す側孔部分の拡大図
である。図1および図2に示すように、本発明の心腔内
縫合手術用器具は、基端にハブ2を備えた外管1と、こ
の外管1の基端のハブ2から回動自在に挿着された基端
にハブ4を備えた内管3と、この内管3の先端部にその
先端が僅かに突出するように挿着固定された薄板状の糸
押圧部材7から構成されており、内管3の外径は外管1
の内径より僅かに小さく形成されている。そして、外管
1も内管3もそれぞれ先端に側孔11、31を有してお
り、内管3を回転させた時に側孔11と31が一部重な
ることができるように位置決めされている。
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す側
面図であり、図2は図1のX−X線断面図である。ま
た、図3は縫合糸を図1に示す器具の先端から側孔に通
した時の説明図であり、図4は図1に示す器具を所望の
切断位置まで進めたときの説明図、図5は図4において
内管を僅かに回転させた状態を示す側孔部分の拡大図、
図6は糸を切断する直前の状態を示す側孔部分の拡大図
である。図1および図2に示すように、本発明の心腔内
縫合手術用器具は、基端にハブ2を備えた外管1と、こ
の外管1の基端のハブ2から回動自在に挿着された基端
にハブ4を備えた内管3と、この内管3の先端部にその
先端が僅かに突出するように挿着固定された薄板状の糸
押圧部材7から構成されており、内管3の外径は外管1
の内径より僅かに小さく形成されている。そして、外管
1も内管3もそれぞれ先端に側孔11、31を有してお
り、内管3を回転させた時に側孔11と31が一部重な
ることができるように位置決めされている。
【0010】内管3のハブ4の内腔41には、他の医療
用具と接続可能なようにテーパーが設けられており、内
管3と外管1の間には隙間(クリアランス)が設けられ
ている。この隙間は、縫合糸の切断性能を考慮した場
合、内管3を回転させるのに差し支えない限り、出来る
だけ小さい方が好ましい。縫合糸の切断性能を更に良く
するために、外管1の側孔11の縁部と内管3の側孔3
1の縁部に鋭利な刃物状の加工を施すなど、側孔11と
側孔31が鋭利に噛み合うようにしてもよい。
用具と接続可能なようにテーパーが設けられており、内
管3と外管1の間には隙間(クリアランス)が設けられ
ている。この隙間は、縫合糸の切断性能を考慮した場
合、内管3を回転させるのに差し支えない限り、出来る
だけ小さい方が好ましい。縫合糸の切断性能を更に良く
するために、外管1の側孔11の縁部と内管3の側孔3
1の縁部に鋭利な刃物状の加工を施すなど、側孔11と
側孔31が鋭利に噛み合うようにしてもよい。
【0011】内管3の先端部には糸押圧部材7が挿着固
定されている。この糸押圧部材7は薄板状の偏平な部材
であり、その先端が内管3の先端開口5から僅かに突出
するように配置されている。糸押圧部材7は縫合糸の結
び目を引っ掛けて結び目を所望の結紮位置まで案内する
もので、糸押圧部材7の先端は縫合糸を傷つけないよう
に、通常、丸く角の取れた形状に形成されている。
定されている。この糸押圧部材7は薄板状の偏平な部材
であり、その先端が内管3の先端開口5から僅かに突出
するように配置されている。糸押圧部材7は縫合糸の結
び目を引っ掛けて結び目を所望の結紮位置まで案内する
もので、糸押圧部材7の先端は縫合糸を傷つけないよう
に、通常、丸く角の取れた形状に形成されている。
【0012】外管1と内管3の形成材料は、切断性能お
よびトルク伝達性を考慮した場合、ステンレス鋼等の金
属が好ましいが、側孔11、31のエッジで縫合糸が切
断でき、かつ内管3を回転させる際、手元(基端)のト
ルクが先端に十分伝わるのであればこれに限定されるも
のではなく、硬質の合成樹脂、例えばポリサルホン等も
採用可能である。また、チューブ材料としてポリアミド
11や高密度ポリエチレンを採用し、切断性能を良くす
るために側孔11、31の縁部のみに金属性材料を使用
したり、必要ならばトルク伝達性を良くするために内管
3を補強するなどしてもよい。また、内管ハブ4や外管
ハブ2の形成材料は、一般に、医療用として用いられる
樹脂や金属であれば特に限定されるものではない。
よびトルク伝達性を考慮した場合、ステンレス鋼等の金
属が好ましいが、側孔11、31のエッジで縫合糸が切
断でき、かつ内管3を回転させる際、手元(基端)のト
ルクが先端に十分伝わるのであればこれに限定されるも
のではなく、硬質の合成樹脂、例えばポリサルホン等も
採用可能である。また、チューブ材料としてポリアミド
11や高密度ポリエチレンを採用し、切断性能を良くす
るために側孔11、31の縁部のみに金属性材料を使用
したり、必要ならばトルク伝達性を良くするために内管
3を補強するなどしてもよい。また、内管ハブ4や外管
ハブ2の形成材料は、一般に、医療用として用いられる
樹脂や金属であれば特に限定されるものではない。
【0013】次に、本発明の心腔内縫合手術用器具Cの
使用について説明する。先ず、既に体内で結ばれその端
部が体外に導出された状態の縫合糸Aを心腔内縫合手術
用器具Cの先端開口5から内管3に挿入し、図3に示す
ように、縫合糸Aの端部を側孔31、11を通して外管
1の外側に取り出す。次に、縫合糸Aの端部を把持した
まま心腔内縫合手術用器具Cを体内に挿入して、その先
端を閉鎖済みの組織Bの近くの所望の切断位置まで進め
る(図4参照)。この時、縫合糸Aの結び目Kは糸押圧
部材7によって組織Bに密着する位置まで案内され、結
び目Kは固くなる。ここで、外管ハブ2を手などで把持
固定して内管ハブ4を回転させると、内管3が回転し
て、図5に示すように外管1の側孔11と内管3の側孔
31がずれていき、少しずつ側孔11と31の重なり部
分が狭くなる。やがて図6に示すように側孔11と31
の重なり部分が殆ど無くなり、2つの側孔11、31の
重なりが無くなる時に、丁度鋏で切るように側孔11と
31の縁部により縫合糸Aが切断される。
使用について説明する。先ず、既に体内で結ばれその端
部が体外に導出された状態の縫合糸Aを心腔内縫合手術
用器具Cの先端開口5から内管3に挿入し、図3に示す
ように、縫合糸Aの端部を側孔31、11を通して外管
1の外側に取り出す。次に、縫合糸Aの端部を把持した
まま心腔内縫合手術用器具Cを体内に挿入して、その先
端を閉鎖済みの組織Bの近くの所望の切断位置まで進め
る(図4参照)。この時、縫合糸Aの結び目Kは糸押圧
部材7によって組織Bに密着する位置まで案内され、結
び目Kは固くなる。ここで、外管ハブ2を手などで把持
固定して内管ハブ4を回転させると、内管3が回転し
て、図5に示すように外管1の側孔11と内管3の側孔
31がずれていき、少しずつ側孔11と31の重なり部
分が狭くなる。やがて図6に示すように側孔11と31
の重なり部分が殆ど無くなり、2つの側孔11、31の
重なりが無くなる時に、丁度鋏で切るように側孔11と
31の縁部により縫合糸Aが切断される。
【0014】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の心腔内縫合手術用器具を採用することによ
り、心腔内縫合手術終了後、安全、確実かつ迅速に、心
腔内において縫合糸を結紮し切断することができる。
に、本発明の心腔内縫合手術用器具を採用することによ
り、心腔内縫合手術終了後、安全、確実かつ迅速に、心
腔内において縫合糸を結紮し切断することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】縫合糸を図1に示す器具の先端から側孔に通し
た時の説明図である。
た時の説明図である。
【図4】図1に示す器具を所望の切断位置まで進めたと
きの説明図である。
きの説明図である。
【図5】図4において内管を僅かに回転させた状態を示
す側孔部分の拡大図である。
す側孔部分の拡大図である。
【図6】糸を切断する直前の状態を示す側孔部分の拡大
図である。
図である。
1 外管 11 側孔 2 外管ハブ 3 内管 31 側孔 4 内管ハブ 7 糸押圧部材 A 縫合糸 C 心腔内縫合手術用器具 K 結び目
Claims (2)
- 【請求項1】 基端にハブを備え先端部に側孔を有する
外管と、該外管の基端のハブから回動自在に挿着され
た、基端にハブを備え先端に側孔を有する内管と、該内
管の先端部にその先端が僅かに突出するように挿着固定
された薄板状の糸押圧部材から構成されてなり、内管の
外径が外管の内径より僅かに小さく形成されており、内
管の側孔が該内管を回転させた時に外管の側孔と少なく
とも一部重なることができるように位置決めされてなる
心腔内縫合手術用器具。 - 【請求項2】 外管の側孔の縁と内管の側孔の縁が鋭利
に噛み合うようになっている請求項1に記載の心腔内縫
合手術用器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107296A JPH09266910A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 心腔内縫合手術用器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107296A JPH09266910A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 心腔内縫合手術用器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266910A true JPH09266910A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13736197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8107296A Pending JPH09266910A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 心腔内縫合手術用器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09266910A (ja) |
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-
1996
- 1996-04-03 JP JP8107296A patent/JPH09266910A/ja active Pending
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