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JPH09264404A - 変速機 - Google Patents

変速機

Info

Publication number
JPH09264404A
JPH09264404A JP8077740A JP7774096A JPH09264404A JP H09264404 A JPH09264404 A JP H09264404A JP 8077740 A JP8077740 A JP 8077740A JP 7774096 A JP7774096 A JP 7774096A JP H09264404 A JPH09264404 A JP H09264404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
input
gear
input shaft
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8077740A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Yamaguchi
雅史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP8077740A priority Critical patent/JPH09264404A/ja
Publication of JPH09264404A publication Critical patent/JPH09264404A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H3/087Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears
    • F16H3/091Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears including a single countershaft
    • F16H3/0915Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears including a single countershaft with coaxial input and output shafts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シャフトのたわみ量を抑えてギアノイズを低減
する。 【解決手段】インプットシャフト3の出力側端部に軸心
長手方向に中空の嵌合凹部3aを延設し、この嵌合凹部
3aにアウトプットシャフト5の入力側端部5aを嵌合
させ、両シャフトを相対的に回動可能にするために配設
されるパイロットベアリング56を軸長手方向に沿って
一致させて挟みこむようにボールベアリング52を配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機に関し、特にカ
ウンタシャフトとアウトプットシャフトとが常時歯合し
ており、ある変速段が選択されると、インプットシャフ
トからカウンタシャフトを介してアウトプットシャフト
に回転力が伝達される、所謂アウトプットリダクション
タイプの手動歯車式変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に模式的に示すように、カウ
ンタシャフト4とアウトプットシャフト5とがファイナ
ルカウンタギア17とファイナルアウトプットギア10
とで常時歯合しており、ある変速段が接続されることに
よりインプットシャフト3からカウンタシャフト4を介
してアウトプットシャフト5に回転力を伝達される(例
えば、5速段が選択されると、インプットシャフト3の
回転力は、5速インプットギア8に歯合する5速カウン
タギア15に伝達され、ファイナルカウンタギア17か
らファイナルアウトプットギアに伝達される。)アウト
プットリダクションタイプの変速機では、アウトプット
シャフト5とカウンタシャフト4に夫々設けられた常時
歯合するファイナルギア10、17に隣り合う3速ギア
9、16は、インプットシャフト3とカウンタシャフト
4とに夫々設けられており、ファイナルアウトプットギ
ア10と3速インプットギア9との間には、インプット
シャフト3上に3速段又は4速段を選択可能な3−4変
速同期装置20が設けられている。そして、アウトプッ
トシャフト5はインプットシャフト3に相対的に回動可
能にパイロットベアリング56’を介して嵌合されてい
る。
【0003】また、インプットシャフト3は入力側のニ
ードルベアリング50と、パイロットベアリング56’
を介してアウトプットシャフトを軸支するベアリング5
2’に軸支され、アウトプットシャフト5は2つのベア
リング51’、52’を用いて2箇所で軸支されてい
る。
【0004】上述のようなシャフトの支持構造を有する
手動歯車式変速機は、例えば、米国特許第4、136、
574号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】ところが、上述の
従来技術のシャフトの支持構造では、図5に示すよう
に、アウトプットシャフト5はファイナルドライブギア
10を挟むようにベアリング51’、52’で軸支さ
れ、軸長も短いのでたわみ量が大きくなることはない
が、インプットシャフト3を見ると、3−4変速同期装
置20は、構造上3速インプットギア9とファイナルド
ライブギア10の間で、しかもインプットシャフト3上
に設ける必要があり、また、3速インプットギア9とフ
ァイナルドライブギア10の間には、インプットシャフ
ト3とアウトプットシャフト5とを相対的に回動可能に
するためパイロットベアリング56’を設ける必要があ
るため、インプットシャフト3の軸長を短くするには限
界がある。
【0006】また、アウトプットリダクションタイプの
変速機は、従来の変速機と比べてインプットシャフトの
軸長を短くできるが、軸径が細くなり、入力側と出力側
のベアリングによる支持スパンが長くなるので、シャフ
トのたわみ量が大きくなってギアノイズ等の原因とな
る。図8は、図5に示す従来のシャフト支持構造でのイ
ンプットシャフトのたわみ量を示し、図9は、カウンタ
シャフトのたわみ量を示す図である。図8、図9に示す
ように、1速時から3速時、5速時でのインプットシャ
フト及びカウンタシャフトのたわみ量が、2つのベアリ
ングに挟まれるように軸支されたファイナルギアを選択
したファイナル時(4速時)に比べて非常に大きくなっ
ている。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を解消するた
めに提案されたもので、その目的とするところは、イン
プットシャフトを軸支するベアリングの配置を最適化し
て、軸長を短くでき、シャフトのたわみ量を抑えてギア
ノイズを低減できる変速機を提供することにある。
【0008】また、インプットシャフトの軸径を細くし
て軽量化を図り、ベアリングに掛かる荷重を従来に比べ
て低減できるので、ベアリングの信頼性や部品コストを
低減できる変速機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明の変速機は、以下の構成を備
える。即ち、入力軸(3)と、該入力軸(3)と平行に
配設されるカウンタ軸(4)と、該入力軸(3)と同心
軸上に、該入力軸(3)と独立して回動可能に配設され
る出力軸(5)とを有し、該カウンタ軸(4)に設けら
れた第1カウンタギア(17)と出力軸(5)に設けら
れた第1ドライブギア(10)を常時歯合させて連動し
て回動可能とし、前記入力軸(3)とカウンタ軸(4)
とに設けられ、互いに歯合する複数の変速ギア対(6、
7、8、9、10、12、13、14、15、16)の
うちのいずれかの変速ギア対を同期装置(18、19、
20)を介して選択することにより、前記入力軸(3)
の回転力を選択された変速ギア対から前記カウンタ軸
(4)を介して出力軸(5)に伝達するように構成され
たアウトプットリダクションタイプの変速機において、
前記出力軸(5)における入力側端部(5a)を、前記
入力軸(3)の出力側端部の軸心に沿って軸長手方向に
延設された凹部(3a)に該入力軸(3)と独立して回
転可能に嵌合させ、該入力軸(3)の出力側端部に前記
第1ドライブギア(10)と前記同期装置(20)によ
り選択可能な第2入力ギア(9)を配設し、該入力軸
(3)上における該第2入力ギア(9)とそれより入力
側に設けられる第3入力ギア(8)との間に該入力軸
(3)を軸支する軸受部(52)を設けた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の変速機を車両の手動歯車式変速機に適用した実
施の形態を説明する。
【0011】[第1の実施形態] <変速機の全体構造>先ず、第1の実施形態の変速機の
全体構造について説明する。
【0012】図1は、本発明に係る第1の実施形態の変
速機の全体構造を示す側面断面図である。図2は、図2
のA−A矢視断面図であり、変速機のミッションケース
内の各シャフトの配置関係を示す断面図である。図4
は、図1に示す変速機のシャフトの支持構造を簡略化し
て示すスケルトン図である。
【0013】図1、図2において、トランスミッション
1は手動変速式の後輪駆動用マニュアルトランスミッシ
ョンであり、トランスミッション1のミッションケース
2a、2b内には、上下方向に平行に並ぶインプットシ
ャフト3とカウンタシャフト4が回動自在に軸支されて
いる。インプットシャフト3は、入力側をニードルベア
リング50、出力側をボールベアリング52により回転
自在に軸支され、カウンタシャフト4は、入力側及び出
力側をニードルベアリング53、54、5速カウンタギ
ア15と3速カウンタギア16との間をボールベアリン
グ55により回動自在に軸支されている。また、インプ
ットシャフト3の後端、即ち出力側には、インプットシ
ャフト3と回転軸を同一とするアウトプットシャフト5
の一部がニードルベアリング52を挟んでインプットシ
ャフト3に対して相対的に回動可能に嵌合されている。
アウトプットシャフト5は、入力側をボールベアリング
52、出力側をニードルベアリング51により回動自在
に軸支されている。尚、上述の各ベアリング50〜55
によるシャフトの支持構造の詳細については後述する。
【0014】インプットシャフト3には、入力側から順
に2速インプットギア6、1速ギアとリバースギアとが
一体化された1速&リバースインプットギア7、5速イ
ンプットギア8が一体的に形成されインプットシャフト
3と共に一体的に回転する。一方、インプットシャフト
3上の5速インプットギア8より出力側には、3速イン
プットギア9がニードルベアリング9aにより回動自在
に軸支され、インプットシャフト3に対して相対的に回
動可能に軸支されている。
【0015】カウンタシャフト4には、入力側から順に
2速カウンタギア12、1速カウンタギア13、リバー
スカウンタギア14、5速カウンタギア15、3速カウ
ンタギア16、ファイナル(4速)カウンタギア17が
設けられ、2速カウンタギア12はニードルベアリング
12aによりカウンタシャフト4に対して相対的に回動
可能に軸支され、1速カウンタギア13はニードルベア
リング13aによりカウンタシャフト4に対して相対的
に回動可能に軸支され、リバースカウンタギア14はニ
ードルベアリング14aによりカウンタシャフト4に対
して相対的に回動可能に軸支され、5速カウンタギア1
5はニードルベアリング15aによりカウンタシャフト
4に対して相対的に回動可能に軸支されている。また、
3速カウンタギア16及びファイナル(4速)カウンタ
ギア17は一体的に形成され、カウンタシャフト4に対
してスプラインにより歯合され、カウンタシャフト4と
共に回転する。アウトプットギア5には、4速ドライブ
ギア10が一体的に形成され、アウトプットシャフト5
と共に回転する。
【0016】2速インプットギア6と2速カウンタギア
12、1速&リバースインプットギア7と1速カウンタ
ギア13、5速インプットギア8と2速カウンタギア1
5、3速インプットギア9と3速カウンタギア16、4
速ドライブギア10と4速カウンタギア17は夫々互い
に歯合しており、アウトプットシャフト5は4速ドライ
ブギア10と4速カウンタギア17の歯合によりカウン
タシャフト4と共に回転する。
【0017】一方、インプットシャフト3の1速&リバ
ースインプットギア7は、不図示のリバースアイドルギ
アに歯合し、リバースアイドルギアがリバースカウンタ
ギア14に歯合することによってインプットシャフト3
の回転を反転させてカウンタシャフト4に伝達する。
【0018】上述のように、このトランスミッション1
は、カウンタシャフト4とアウトプットシャフト5とが
常時歯合しており、ある変速段が選択されることにより
インプットシャフト3からカウンタシャフト4を介して
アウトプットシャフト5に回転力を伝達されるアウトプ
ットリダクションタイプである。
【0019】カウンタシャフト4上における2速カウン
タギア12と1速カウンタギア13との間には、1−2
変速同期装置18がカウンタシャフト4と共に回転する
ようにスプラインにより歯合されている。同様に、カウ
ンタシャフト4上におけるリバースカウンタギア14と
5速カウンタギア15との間には、5−R変速同期装置
19がカウンタシャフト4と共に回転するようにスプラ
インにより歯合されている。更に、インプットシャフト
3上における3速インプットギア9と4速ドライブギア
17との間には、3−4変速同期装置20がインプット
シャフト3と共に回転するようにスプラインにより歯合
されている。
【0020】1−2変速同期装置18及び5−R変速同
期装置19は、カウンタシャフト4に歯合するクラッチ
ハブ18a、19aと、このクラッチハブ18a、19
aに歯合して不図示のシフトフォークにより軸長手方向
に摺動可能なスリーブ18b、19bを有し、スリーブ
18bは、同期装置18の両側に夫々配設された2速カ
ウンタギア12のギアチャンファ12b又は1速カウン
タギア13のギアチャンファ13bに歯合させ、インプ
ットシャフト3の回転力をカウンタシャフト4に同期さ
せる。また、スリーブ19bは、同期装置19の両側に
夫々配設されたリバースカウンタギア14のギアチャン
ファ14b又は5速カウンタギア15のギアチャンファ
15bに歯合させ、インプットシャフト3の回転力をカ
ウンタシャフト4に同期させる。
【0021】また、3−4変速同期装置20は、カウン
タシャフト4に歯合するクラッチハブ20aと、このク
ラッチハブ20aに歯合して不図示のシフトフォークに
より軸長手方向に摺動可能なスリーブ20bを有し、ス
リーブ20bは、同期装置20の両側に夫々配設された
3速インプットギア9のギアチャンファ9b又は4速ド
ライブギア10のギアチャンファ10bに歯合させ、イ
ンプットシャフト3の回転力をアウトプットシャフト5
に同期させる。
【0022】<シャフトの支持構造>次に、第1の実施
形態の変速機のシャフトの支持構造について説明する。
【0023】図1、図4において、インプットシャフト
3は、その入力側端部をニードルベアリング50、その
出力側端部をボールベアリング52により回動自在に軸
支されている。このボールベアリング52はインプット
シャフト3上における5速インプットギア8と3速イン
プットギア9との間に配設されている。また、インプッ
トシャフト3とアウトプットシャフト5とは、インプッ
トシャフト3の出力側端部に形成された軸心長手方向に
延設された中空の嵌合凹部3a内にアウトプットシャフ
トの入力側端部5aを嵌合し、その間にニードルベアリ
ングであるパイロットベアリング56を介在させること
により両軸が相対的に回動可能となっている。
【0024】アウトプットシャフト5は、その入力側端
部をパイロットベアリング56を介してボールベアリン
グ52により軸支され、その出力側端部をニードルベア
リング51により回動自在に軸支されている。このニー
ドルベアリング51はアウトプットシャフト5上におけ
る4速ドライブギア10の出力側に隣接して配設されて
いる。ボールベアリング52はパイロットベアリング5
6の略真上に配置され、パイロットベアリング56をア
ウトプットシャフト5の入力側端部5aとの間に挟みこ
むように配置されている。即ち、パイロットベアリング
56の嵌合凹部3aにおける配設位置とボールベアリン
グ52のインプットシャフト3上における配設位置とを
軸長手方向に沿って略一致させている。また、ニードル
ベアリング51とボールベアリング52との間には、3
速インプットギア9、4速ドライブギア10、3−4変
速同期装置20が配置されている。
【0025】カウンタシャフト4は、その入力側端部を
ニードルベアリング53、その出力側端部をニードルベ
アリング54により回動自在に軸支されている。また、
カウンタシャフト4上における5速カウンタギア15と
3速カウンタギア16との間には、ボールベアリング5
5が配設されている。このボールベアリング55は、イ
ンプットシャフト3上のボールベアリング52の略真下
に配置されている。
【0026】以上のように、インプットシャフト3の出
力側端部に軸心長手方向に中空の嵌合凹部3aを延設
し、この嵌合凹部3aにアウトプットシャフト5の入力
側端部5aを嵌合させ、両シャフトを相対的に回動可能
にするために配設されるパイロットベアリング56を挟
みこむようにボールベアリング52を配置することによ
り、従来に比べてベアリング数を増やすことなく、イン
プットシャフト3とアウトプットシャフト5が共に2点
支持となると共に、ボールベアリング52の位置をイン
プットシャフト中央部分に近づけることができるので、
インプットシャフト3に対するニードルベアリング5
0、51、ボールベアリング52の軸支点のバランスを
良くでき、シャフトのたわみ量を抑えてギアノイズを低
減できる。
【0027】図6は、図1に示す変速機のシャフト支持
構造でのインプットシャフトのたわみ量を示し、図7
は、カウンタシャフトのたわみ量を示している。図6に
示すように、ニードルベアリング50の軸支点P1、ニ
ードルベアリング51の軸支点P2、ボールベアリング
52の軸支点P3をインプットシャフト3に対してバラ
ンス良く配置でき、特に軸支点P1−P3間のインプッ
トシャフト3のたわみ量を図8に示す従来のたわみ量に
比べて大きく低減できることがわかる。また、図7に示
すように、ニードルベアリング53の軸支点P1、ニー
ドルベアリング54の軸支点P2、ボールベアリング5
5の軸支点P3をカウンタシャフト4に対してバランス
良く配置でき、特に軸支点P1−P3間のカウンタシャ
フト4のたわみ量を図9に示す従来のたわみ量に比べて
大きく低減できることがわかる。
【0028】また、ボールベアリング52がパイロット
ベアリング56の略真上に配設されているので、インプ
ットシャフト3上のギア反力とアウトプットシャフト5
上の4速ドライブギア反力とが互いに打ち消し合うこと
になり、ボールベアリング52やパイロットベアリング
56に掛かる荷重を従来に比べて低減でき、ベアリング
の信頼性や部品コストを低減できる。
【0029】また、インプットシャフト3とアウトプッ
トシャフト5との嵌合部分を長く取ることによりシャフ
ト長を短くし、インプットシャフト3の軸径を細くして
もたわみ量が大きくなることなく、軽量化が図れる。
【0030】ここで、図1に示すインプットシャフト3
の入力側端部とアウトプットシャフト5の出力側端部と
を逆転した場合のシャフトの支持構造と従来技術との差
異を考察すると、本実施形態では、インプットシャフト
3の最入力側端部にはボールベアリングからなる不図示
のパイロットベアリングが配設され、アウトプットシャ
フト5の最出力側端部にはベアリングは配設されていな
い構造となっている。上述のたわみ量の低減は、インプ
ットシャフト3の入力側端部がこの最出力側端部のパイ
ロットベアリングとニードルベアリング50により既に
2点で軸支されていることにより達成される作用効果で
あり、仮にインプットシャフト3の入力側端部とアウト
プットシャフト5の出力側端部とを逆転した場合を想定
したとしても、従来のように最入力側端部にベアリング
が配設されない構造となって上述のような作用効果は達
成できないことになるのである。
【0031】<ベアリングへの潤滑油供給構造>次に、
第1の実施形態の変速機のベアリングへの潤滑油供給構
造について説明する。
【0032】図1において、インプットシャフト3に
は、5速インプットギア8の入力側の付け根部分から嵌
合凹部3a内部のパイロットベアリング56の入力側端
部に向かって油孔30が形成されている。この油孔30
は、5速インプットギア8の付け根部分にシャフト強度
等を考慮して2本〜3本程度設けられる。また、インプ
ットシャフト3の嵌合凹部3aには、パイロットベアリ
ング56の出力側端部から3速インプットギア9のニー
ドルベアリング9aの入力側端部に向かって油孔31が
形成されている。この油孔31も油孔30同様にシャフ
ト強度等を考慮して2本〜3本程度設けられる。
【0033】ケース内に充填されたミッションオイル
は、5速カウンタギア15のギアチャンファ15bから
はね上げられて、油孔30から嵌合凹部3a内部のパイ
ロットベアリング56の入力側端部に浸入する。パイロ
ットベアリング56は、それ自体の回転によって入力側
端部に達したミッションオイルを出力側端部に送り出す
ポンプのような機能を有するため、ミッションオイルは
パイロットベアリング56内を通過して油孔31に送り
出される。油孔31に送り出されたミッションオイル
は、インプットシャフト3の回転による遠心力により油
孔31から3速インプットギア9のニードルベアリング
9aの入力側端部に送り出されて、ニードルベアリング
9aのポンプ作用によりその出力側端部に送り出された
後、3−4変速同期装置20の周辺部分に飛散する。
【0034】以上のように、油孔30を設けることによ
り、パイロットベアリング56へのミッションオイルの
潤滑を確保できる。また、油孔31を設けることによ
り、インプットシャフト3の遠心力でパイロットベアリ
ング56の出力側端部からミッションオイルを積極的に
排出して、油孔30からパイロットベアリング56への
ミッションオイルの循環を良くして、潤滑性能を高める
と共に、3速インプットギア9のニードルベアリング9
aへの潤滑を確保できる。
【0035】また、カウンタシャフト4の長手方向の軸
心部分には、5速カウンタギア15の位置付近まで油孔
32が形成されている。この油孔32は、カウンタシャ
フト4内部で分岐されて、1速カウンタギア13のニー
ドルベアリング13aまで延びる油孔33と、リバース
カウンタギア14のニードルベアリング14aまで延び
る油孔34と、5速カウンタギア15のニードルベアリ
ング15aまで延びる油孔35となっている。各油孔3
3〜35は、シャフト強度等を考慮して1本〜2本程度
設けられる。油孔32から浸入するミッションオイル
は、カウンタシャフトの回転による遠心力により各油孔
33〜35を通って1速カウンタギア13、リバースカ
ウンタギア14、5速カウンタギア15の各ニードルベ
アリング13a〜15aに送り出される。
【0036】以上のように、油孔30を設けることによ
り、パイロットベアリング56へのミッションオイルの
潤滑を確保できる。また、油孔31を設けることによ
り、インプットシャフト3の遠心力でパイロットベアリ
ング56の出力側端部からミッションオイルを積極的に
排出して、油孔30からパイロットベアリング56への
ミッションオイルの循環を良くして、潤滑性能を高める
と共に、3速インプットギア9のニードルベアリング9
aへの潤滑を確保できる。
【0037】[第2の実施形態]次に、第2の実施形態
の変速機のシャフトの支持構造について説明する。尚、
説明の便宜上、第1の実施形態と同一の構成については
同一の番号を付してそれらの説明は省略する。
【0038】図3は、本発明に係る第2の実施形態の変
速機の全体構造を示す側面断面図である。
【0039】図3において、第2の実施形態の変速機の
シャフトの支持構造は、第1の実施形態と比較して、イ
ンプットシャフト3の嵌合凹部3aを浅く形成して嵌合
凹部3bとし、インプットシャフト3とアウトプットシ
ャフト5の嵌合部分を短くしたものである。このよう
に、インプットシャフト3の嵌合凹部3bを短くするこ
とで、第2の実施形では、ボールベアリング52はパイ
ロットベアリング56の略真上には配設されず、パイロ
ットベアリング56の嵌合凹部3aにおける配設位置と
ボールベアリング52のインプットシャフト3上におけ
る配設位置とは軸長手方向に沿って一致しない支持構造
を採っている。
【0040】パイロットベアリング56は、嵌合凹部3
b内部の3速インプットギア9の略真下に配設され、ボ
ールベアリング52は、第1の実施形態と同様に、イン
プットシャフト3上における5速インプットギア8と3
速インプットギア9との間に配設されている。
【0041】インプットシャフト3とアウトプットシャ
フト5とは、嵌合凹部3b内にアウトプットシャフトの
入力側端部5bを嵌合し、その間にニードルベアリング
であるパイロットベアリング56を介在させることによ
り両軸が相対的に回動可能となっている。
【0042】また、インプットシャフト3には、5速イ
ンプットギア8の入力側の付け根部分から嵌合凹部3b
内部に向かって油孔40が形成されている。この油孔4
0は、第1の実施形態と同様に、5速インプットギア8
の付け根部分にシャフト強度等を考慮して2本〜3本程
度設けられる。この油孔40は、第1の実施形態の油孔
30に比べて嵌合凹部3bが短い分、その径路長が長く
なっている。また、インプットシャフト3の嵌合凹部3
aには、パイロットベアリング56の入力端部から3速
インプットギア9のニードルベアリング9aの側面部に
向かって油孔41が形成されている。この油孔41も油
孔40同様にシャフト強度等を考慮して2本〜3本程度
設けられる。
【0043】ケース内に充填されたミッションオイル
は、5速カウンタギア15のギアチャンファ15bから
はね上げられて、油孔40から嵌合凹部3b内部に浸入
する。嵌合凹部3b内部に浸入したミッションオイル
は、パイロットベアリング56の入力側端部及び油孔3
1に送り出され、パイロットベアリング56の出力側端
部に送り出されると共に、油孔31に送り出されたミッ
ションオイルは、インプットシャフト3の回転による遠
心力により油孔31から3速インプットギア9のニード
ルベアリング9aの側面部に送り出されて、ニードルベ
アリング9aのポンプ作用によりその出力側端部に送り
出された後、3−4変速同期装置20の周辺部分に飛散
する。
【0044】[第1、第2の実施形態の比較]次に、第
1、第2の実施形態のシャフト支持構造の差異に基づく
作用効果について比較する。
【0045】第2の実施形態の嵌合凹部3bは、第1の
実施形態の嵌合凹部3aに比べて短く形成されているの
で、変速機のシャフト全体の軸長を短くできるという利
点があるが、嵌合凹部3bが短いだけ第1の実施形態の
ニードルベアリング56に比べてニードルベアリング6
6を小型化しなければならないので、インプットシャフ
ト3とアウトプットシャフト5の相対回転数の大きさに
よってはベアリング性能を保持するのが難しくなる。
【0046】逆に言えば、第1の実施形態の嵌合凹部3
aは、第2の実施形態の嵌合凹部3bに比べて長く形成
されているので、第2の実施形態程にシャフト全体の軸
長を短くできないが、嵌合凹部3aが長いだけニードル
ベアリング56を大型化できるので、インプットシャフ
ト3とアウトプットシャフト5の相対回転数が大きな変
速機でもベアリング性能を保持できるという利点があ
る。
【0047】本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、
上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上のように,本発明の変速機によれ
ば、アウトプットリダクションタイプの変速機におい
て、出力軸における入力側端部を、入力軸の出力側端部
の軸心に沿って軸長手方向に延設された凹部に入力軸と
独立して回転可能に嵌合させ、入力軸の出力側端部に第
1ドライブギアと同期装置により選択可能な第2入力ギ
アを配設し、入力軸上における第2入力ギアとそれより
入力側に設けられる第3入力ギアとの間に入力軸を軸支
する軸受部を設けたことにより、入力軸を軸支する軸受
部の配置を最適化して、軸長を短くでき、シャフトのた
わみ量を抑えてギアノイズを低減できる。
【0049】また、入力軸の軸径を細くして軽量化を図
り、ベアリングに掛かる荷重を従来に比べて低減できる
ので、ベアリングの信頼性や部品コストを低減できる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の変速機の全体構
造を示す側面断面図である。
【図2】図2のA−A矢視断面図であり、変速機のミッ
ションケース内の各シャフトの配置関係を示す断面図で
ある。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の変速機の全体構
造を示す側面断面図である。
【図4】図1に示す変速機のシャフトの支持構造を簡略
化して示すスケルトン図である。
【図5】従来の変速機のシャフトの支持構造を簡略化し
て示すスケルトン図である。
【図6】図1に示す変速機のシャフト支持構造でのイン
プットシャフトのたわみ量を示す図である。
【図7】図1に示す変速機のシャフト支持構造でのカウ
ンタシャフトのたわみ量を示す図である。
【図8】図5に示す従来のシャフト支持構造でのインプ
ットシャフトのたわみ量を示す図である。
【図9】図5に示す従来のシャフト支持構造でのカウン
タシャフトのたわみ量を示す図である。
【符号の説明】
1…トランスミッション 2a、2b…ミッションケース 3…インプットシャフト 4…カウンタシャフト 5…アウトプットシャフト 6…2速インプットギア 7…1速&リバースインプットギア 8…5速インプットギア 9…3速インプットギア 10…4速ドライブギア 12…2速カウンタギア 13…1速カウンタギア 14…リバースカウンタギア 15…5速カウンタギア 16…3速カウンタギア 17…4速カウンタギア 18…1−2変速同期装置 19…5−R変速同期装置 20…3−4変速同期装置 30〜35、40、41…油孔 50、51、53、54…ニードルベアリング 52、55…ボールベアリング 56、66…パイロットベアリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸(3)と、該入力軸(3)と平行
    に配設されるカウンタ軸(4)と、該入力軸(3)と同
    心軸上に、該入力軸(3)と独立して回動可能に配設さ
    れる出力軸(5)とを有し、該カウンタ軸(4)に設け
    られた第1カウンタギア(17)と出力軸(5)に設け
    られた第1ドライブギア(10)を常時歯合させて連動
    して回動可能とし、前記入力軸(3)とカウンタ軸
    (4)とに設けられ、互いに歯合する複数の変速ギア対
    (6、7、8、9、10、12、13、14、15、1
    6)のうちのいずれかの変速ギア対を同期装置(18、
    19、20)を介して選択することにより、前記入力軸
    (3)の回転力を選択された変速ギア対から前記カウン
    タ軸(4)を介して出力軸(5)に伝達するように構成
    された変速機において、 前記出力軸(5)における入力側端部(5a)を、前記
    入力軸(3)の出力側端部の軸心に沿って軸長手方向に
    延設された凹部(3a)に該入力軸(3)と独立して回
    転可能に嵌合させ、該入力軸(3)の出力側端部に前記
    第1ドライブギア(10)と前記同期装置(20)によ
    り選択可能な第2入力ギア(9)を配設し、該入力軸
    (3)上における該第2入力ギア(9)とそれより入力
    側に設けられる第3入力ギア(8)との間に該入力軸
    (3)を軸支する軸受部(52)を設けたことを特徴と
    する変速機。
  2. 【請求項2】 前記入力軸(3)と出力軸(5)との嵌
    合部分に、両軸(3、5)を互いに独立して回動可能に
    する軸受(56)を設け、該軸受(56)の嵌合部分に
    おける配設位置と前記軸受部(52)の入力軸(3)上
    における配設位置とを軸長手方向に沿って略一致させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の変速機。
JP8077740A 1996-03-29 1996-03-29 変速機 Withdrawn JPH09264404A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205450A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 減速機の構造
JP2008528893A (ja) * 2005-01-27 2008-07-31 ゲットラーク ゲットリーベ ウント ツァーンラトファブリーク ヘルマン ハーゲンマイアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 段階的可変変速機

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Effective date: 20030603