JPH09252992A - 衛生設備を備えた部屋 - Google Patents
衛生設備を備えた部屋Info
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- JPH09252992A JPH09252992A JP8093052A JP9305296A JPH09252992A JP H09252992 A JPH09252992 A JP H09252992A JP 8093052 A JP8093052 A JP 8093052A JP 9305296 A JP9305296 A JP 9305296A JP H09252992 A JPH09252992 A JP H09252992A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衛生設備を備えた部屋内の汚れや悪臭などに
有害な有機化合物を効率よく分解して清潔で快適な環境
を保ち、しかも衛生設備、建材などに汚れが付着しにく
い衛生設備を備えた部屋を提供する。 【解決手段】 衛生設備3を備えた空間を形成する壁
面、天井、床および衛生器具の表面に光触媒機能層を形
成するとともに、部屋内に紫外線放射体1を配置する。
紫外線放射体1は、光触媒機能層が近接して設けられて
いるものとすることがある。
有害な有機化合物を効率よく分解して清潔で快適な環境
を保ち、しかも衛生設備、建材などに汚れが付着しにく
い衛生設備を備えた部屋を提供する。 【解決手段】 衛生設備3を備えた空間を形成する壁
面、天井、床および衛生器具の表面に光触媒機能層を形
成するとともに、部屋内に紫外線放射体1を配置する。
紫外線放射体1は、光触媒機能層が近接して設けられて
いるものとすることがある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレ器具、シャ
ワー器具、バス器具、あるいは洗面器具等の衛生設備を
備えた部屋に関する。
ワー器具、バス器具、あるいは洗面器具等の衛生設備を
備えた部屋に関する。
【0002】
【従来の技術】バス、トイレ、シャワー、洗面所等の衛
生設備を備えた部屋内は、その性格上湿気が強く、汚物
が排出され、しかも気密状態になるため、日常的に汚れ
や臭いが残留しやすい。また、水道水を使用するバスあ
るいはシャワー内では、残留農薬と塩素が反応して生成
される毒性の強いトリハロメタン等の有害な有機化合物
が霧状の温水から揮発することが指摘されている。
生設備を備えた部屋内は、その性格上湿気が強く、汚物
が排出され、しかも気密状態になるため、日常的に汚れ
や臭いが残留しやすい。また、水道水を使用するバスあ
るいはシャワー内では、残留農薬と塩素が反応して生成
される毒性の強いトリハロメタン等の有害な有機化合物
が霧状の温水から揮発することが指摘されている。
【0003】このような諸問題に対応するものとして、
光触媒機能層が表面に形成された衛生設備あるいはタイ
ルなどの建材が知られている。光触媒機能層は酸化チタ
ン(TiO2 )などの紫外線によって電子状態が励起さ
れ酸化・還元作用を行うようになる金属酸化物、いわゆ
る光触媒半導体を器材の表面に焼付けなどで固定したも
のである。この光触媒半導体が、付着してくる汚れや匂
いの原因となる有害な有機化合物を分解するものであ
る。
光触媒機能層が表面に形成された衛生設備あるいはタイ
ルなどの建材が知られている。光触媒機能層は酸化チタ
ン(TiO2 )などの紫外線によって電子状態が励起さ
れ酸化・還元作用を行うようになる金属酸化物、いわゆ
る光触媒半導体を器材の表面に焼付けなどで固定したも
のである。この光触媒半導体が、付着してくる汚れや匂
いの原因となる有害な有機化合物を分解するものであ
る。
【0004】しかしながら、衛生設備を配置した部屋は
一般居住室に比べて窓が小さいことが多いので、太陽光
を紫外線光源とする光触媒効果をあまり期待できない。
また、光触媒機能層が衛生設備あるいは建材に形成され
ている場合は、紫外線放射体は光触媒機能層から独立し
て設置されるので、光触媒機能層と紫外線の光源との距
離が遠くなって紫外線照射効率が悪い。さらに、特にト
イレユニットやバスユニットのように部屋空間も一体に
備えたものでは密閉性が高く、汚染・着臭の傾向が強
い。
一般居住室に比べて窓が小さいことが多いので、太陽光
を紫外線光源とする光触媒効果をあまり期待できない。
また、光触媒機能層が衛生設備あるいは建材に形成され
ている場合は、紫外線放射体は光触媒機能層から独立し
て設置されるので、光触媒機能層と紫外線の光源との距
離が遠くなって紫外線照射効率が悪い。さらに、特にト
イレユニットやバスユニットのように部屋空間も一体に
備えたものでは密閉性が高く、汚染・着臭の傾向が強
い。
【0005】この状況を改善するため壁、天井等に光触
媒半導体を高密度で担持させ、凹凸を形成してその表面
積を大きくすることが考えられる。しかし、この方法で
は、仕上げ面の凹凸に有機化合物や無機塵が付着し易
く、光触媒機能では処理しきれない汚れが蓄積される。
そして、このように建材の表面に付着した汚れを掃除に
よって除去しようとすると非常な労力を要し、部材交換
も簡単には出来ない。
媒半導体を高密度で担持させ、凹凸を形成してその表面
積を大きくすることが考えられる。しかし、この方法で
は、仕上げ面の凹凸に有機化合物や無機塵が付着し易
く、光触媒機能では処理しきれない汚れが蓄積される。
そして、このように建材の表面に付着した汚れを掃除に
よって除去しようとすると非常な労力を要し、部材交換
も簡単には出来ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、臭気があっ
たり、不潔になりやすい衛生設備を備えた部屋(ユニッ
ト内空間を含む)の汚れや悪臭の原因となる有害な有機
化合物を効率良く分解して清潔で快適な環境を保ち、し
かも衛生設備、建材等に汚れが付着しにくい環境の部屋
を提供することを目的とする。
たり、不潔になりやすい衛生設備を備えた部屋(ユニッ
ト内空間を含む)の汚れや悪臭の原因となる有害な有機
化合物を効率良く分解して清潔で快適な環境を保ち、し
かも衛生設備、建材等に汚れが付着しにくい環境の部屋
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】衛生設備を配置した部屋
に関して、部屋空間に露出する部材(建材、器具)の表
面に光触媒機能層を形成しておき、一方、部屋内に紫外
線放射体を配置し、紫外線放射体の紫外線により、光触
媒機能層を励起し、活性化させる。
に関して、部屋空間に露出する部材(建材、器具)の表
面に光触媒機能層を形成しておき、一方、部屋内に紫外
線放射体を配置し、紫外線放射体の紫外線により、光触
媒機能層を励起し、活性化させる。
【0008】光触媒機能層を形成する光触媒半導体は、
TiO2 、ZnO、SrTiO3 、CdS、CdO、C
aP、InP、In2 O3 、CaAs、BaTiO3 、
K2NbO3 、Fe2 O3 、Ta2 O5 、WO3 SaO
2 Bi2 O3 、NiO、Cu2 O、SiC、SiO2 、
MoS2 、MoS3 、InPb、RuO2 、CeO2で
あり、TiO2 が商品名「ST-01 」「ST-31 」(石原産
業株式会社)としてゾルの状態で販売されている。ゾル
中のTiO2 の粒径は0.01μm 〜0.07μm である。
TiO2 、ZnO、SrTiO3 、CdS、CdO、C
aP、InP、In2 O3 、CaAs、BaTiO3 、
K2NbO3 、Fe2 O3 、Ta2 O5 、WO3 SaO
2 Bi2 O3 、NiO、Cu2 O、SiC、SiO2 、
MoS2 、MoS3 、InPb、RuO2 、CeO2で
あり、TiO2 が商品名「ST-01 」「ST-31 」(石原産
業株式会社)としてゾルの状態で販売されている。ゾル
中のTiO2 の粒径は0.01μm 〜0.07μm である。
【0009】なお、光触媒機能層を励起するための紫外
線の波長は使用する光触媒半導体によってそれぞれに異
なり混合なるなど組成によって調整することができる。
さらに、防黴、殺菌などの機能補完用にPt、Ag、R
uO2 、Nb、Cu、Sn、NiOなどを添加剤として
用いることがある。
線の波長は使用する光触媒半導体によってそれぞれに異
なり混合なるなど組成によって調整することができる。
さらに、防黴、殺菌などの機能補完用にPt、Ag、R
uO2 、Nb、Cu、Sn、NiOなどを添加剤として
用いることがある。
【0010】衛生設備は、バス、シャワー、トイレ、洗
面用等である。これ等は周知のようにユニットとして部
屋空間ともども一体に構成されることがある。紫外線放
射体は、蛍光管、ブラックライト、水銀管、アーク管、
電子シンクロン管のように外部からエネルギー(多くは
電力)を得て発光する他発型紫外線放射体、内部のエネ
ルギーを消費して自ら発光する自発型紫外線放射体、お
よび外部のエネルギーを取り込み、その分を発光する蓄
光型紫外線放射体である。自発型紫外線放射体は、ラジ
ュウムやプロメチウムの放射崩壊を利用しており、現状
ではこのような成分を含む岩石の精製粉末を利用する。
自発型紫外線放射体には、外部からエネルギーを供給す
る必要がない。
面用等である。これ等は周知のようにユニットとして部
屋空間ともども一体に構成されることがある。紫外線放
射体は、蛍光管、ブラックライト、水銀管、アーク管、
電子シンクロン管のように外部からエネルギー(多くは
電力)を得て発光する他発型紫外線放射体、内部のエネ
ルギーを消費して自ら発光する自発型紫外線放射体、お
よび外部のエネルギーを取り込み、その分を発光する蓄
光型紫外線放射体である。自発型紫外線放射体は、ラジ
ュウムやプロメチウムの放射崩壊を利用しており、現状
ではこのような成分を含む岩石の精製粉末を利用する。
自発型紫外線放射体には、外部からエネルギーを供給す
る必要がない。
【0011】蓄光型紫外線放射体は、「ルミノバ」(商
品名 株式会社 根本特殊化学)、「キプラス」(商品
名 株式会社ネクスト・アイ)が市販されている。これ
らは、高純度のアルミナ、炭酸ストロンチウム、ユウロ
ピウム、ジスプロシウムなどの成分を含んだストロンチ
ウムアルミネート(SrAl2 O4 )を主成分とするも
のである。吸収スペクトルの最大点は360 ナノメータに
あり、粒径20μm 〜50μm とされている。本発明で使用
する紫外線放射体は、いずれもその発光スペクトルに光
触媒半導体の吸収領域である紫外線領域(少なくとも波
長180nm〜400nmの領域)を有することが必要
である。
品名 株式会社 根本特殊化学)、「キプラス」(商品
名 株式会社ネクスト・アイ)が市販されている。これ
らは、高純度のアルミナ、炭酸ストロンチウム、ユウロ
ピウム、ジスプロシウムなどの成分を含んだストロンチ
ウムアルミネート(SrAl2 O4 )を主成分とするも
のである。吸収スペクトルの最大点は360 ナノメータに
あり、粒径20μm 〜50μm とされている。本発明で使用
する紫外線放射体は、いずれもその発光スペクトルに光
触媒半導体の吸収領域である紫外線領域(少なくとも波
長180nm〜400nmの領域)を有することが必要
である。
【0012】次のいずれかの構成を採用することができ
る。衛生設備と、光触媒機能層を近接して備えた紫外線
放射体を備える。光触媒機能層を近接して備える形態と
しては、紫外線放射体の表面に直接に光触媒機能層を担
持させる、紫外線放射体に付属させた外カバーの外面に
光触媒機能層を形成する、紫外線放射体に付属した反射
板の反射面に光触媒機能層を担持させる構造がある。こ
のように光触媒機能層を紫外線放射体に直接あるいはカ
バーなど付随する部材に担持させることにより、光触媒
機能層と紫外線放射体を近接させることができ、紫外線
照射効率を高めて衛生設備および部屋内の汚れ、悪臭及
び有害な有機化合物を効率良く分解することができる。
る。衛生設備と、光触媒機能層を近接して備えた紫外線
放射体を備える。光触媒機能層を近接して備える形態と
しては、紫外線放射体の表面に直接に光触媒機能層を担
持させる、紫外線放射体に付属させた外カバーの外面に
光触媒機能層を形成する、紫外線放射体に付属した反射
板の反射面に光触媒機能層を担持させる構造がある。こ
のように光触媒機能層を紫外線放射体に直接あるいはカ
バーなど付随する部材に担持させることにより、光触媒
機能層と紫外線放射体を近接させることができ、紫外線
照射効率を高めて衛生設備および部屋内の汚れ、悪臭及
び有害な有機化合物を効率良く分解することができる。
【0013】さらに、外カバーを、表裏に光触媒機能層
を有する複数の羽根板を並設したルーバー形とすること
がある。各羽根板は間隔を取り、かつ、傾斜して配置さ
れるので、背後に配置された紫外線放射体の発する熱の
作用もあって、外カバーの背後を流れる空気が羽根板間
の間隙を通過して部屋内に循環するため、光触媒機能層
と空中を浮遊する有害な有機化合物との接触機会が増加
し、光触媒機能が高まる。また、紫外線放射体から照射
される紫外線は傾斜し、一部重合状態にある羽根板間を
繰り返し反射するので紫外線照射の効率が向上する。
を有する複数の羽根板を並設したルーバー形とすること
がある。各羽根板は間隔を取り、かつ、傾斜して配置さ
れるので、背後に配置された紫外線放射体の発する熱の
作用もあって、外カバーの背後を流れる空気が羽根板間
の間隙を通過して部屋内に循環するため、光触媒機能層
と空中を浮遊する有害な有機化合物との接触機会が増加
し、光触媒機能が高まる。また、紫外線放射体から照射
される紫外線は傾斜し、一部重合状態にある羽根板間を
繰り返し反射するので紫外線照射の効率が向上する。
【0014】なお、外かバーに形成する光触媒機能層
は、カバーの全面に形成するのではなく、縞模様のよう
に光触媒機能層の領域間に間隔をとって形成し、領域間
の間隙から紫外線放射体の紫外線が直接、部屋内へ放射
されるようにすることもある。部屋空間に露出する部材
(建材、器具)の表面に形成した光触媒機能層は、表面
に光触媒機能層を有する外カバーを通過した弱い紫外線
でも活性化され、光触媒機能層を発揮できるが、紫外線
放射体の紫外線が領域間の間隙から直接に部屋内へ放射
されると、部屋空間に露出する部材(建材、器具)の表
面に形成した光触媒機能層十分に活性化されて高い光触
媒機能を発揮する。
は、カバーの全面に形成するのではなく、縞模様のよう
に光触媒機能層の領域間に間隔をとって形成し、領域間
の間隙から紫外線放射体の紫外線が直接、部屋内へ放射
されるようにすることもある。部屋空間に露出する部材
(建材、器具)の表面に形成した光触媒機能層は、表面
に光触媒機能層を有する外カバーを通過した弱い紫外線
でも活性化され、光触媒機能層を発揮できるが、紫外線
放射体の紫外線が領域間の間隙から直接に部屋内へ放射
されると、部屋空間に露出する部材(建材、器具)の表
面に形成した光触媒機能層十分に活性化されて高い光触
媒機能を発揮する。
【0015】紫外線放射体を自発型紫外線放射体又は蓄
光型紫外線放射体とすることは、消灯時あるいは停電時
にも光触媒機能層の活性を維持するので望ましい。紫外
線放射体を自発型又は蓄光型あるいはこれらを混合した
ものに他発型を組み合わせたものとすることがある。フ
リット、ビーズ、グラスウール等を用いた多孔性の積層
構造によって光触媒半導体を担持することは、紫外線に
露出される光触媒機能層の表面積が広くなるので望まし
い。紫外線放射体は蛍光管のように照明器具を兼用する
ことが多い。
光型紫外線放射体とすることは、消灯時あるいは停電時
にも光触媒機能層の活性を維持するので望ましい。紫外
線放射体を自発型又は蓄光型あるいはこれらを混合した
ものに他発型を組み合わせたものとすることがある。フ
リット、ビーズ、グラスウール等を用いた多孔性の積層
構造によって光触媒半導体を担持することは、紫外線に
露出される光触媒機能層の表面積が広くなるので望まし
い。紫外線放射体は蛍光管のように照明器具を兼用する
ことが多い。
【0016】照明器具を兼ねた紫外線放射体とブラック
ライトである紫外線放射体を配置し、照明器具が消灯さ
れるとブラックライトが点灯されるようにする。このよ
うにすると、部屋内に人が居らず、照明器具が消灯され
ていても、ブラックライトが照射する紫外線によって光
触媒機能が維持される。この場合、部屋内部に人がいな
いので、ブラックライトの紫外線放射を強力なものと
し、光触媒機能を増強することもできる。
ライトである紫外線放射体を配置し、照明器具が消灯さ
れるとブラックライトが点灯されるようにする。このよ
うにすると、部屋内に人が居らず、照明器具が消灯され
ていても、ブラックライトが照射する紫外線によって光
触媒機能が維持される。この場合、部屋内部に人がいな
いので、ブラックライトの紫外線放射を強力なものと
し、光触媒機能を増強することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、洗面台3と、光触媒機能
層を近接して備えた紫外線放射体1(a,b)が設置さ
れた洗面ユニット(部屋)を示す。部屋は正面中央の壁
の左右両側が少し凹んで作られており、洗面台3の先端
縁は正面中央の壁に接して配置されている。すなわち、
正面の左側および右側の壁と洗面台3の先端縁との間に
は間隙がある。
層を近接して備えた紫外線放射体1(a,b)が設置さ
れた洗面ユニット(部屋)を示す。部屋は正面中央の壁
の左右両側が少し凹んで作られており、洗面台3の先端
縁は正面中央の壁に接して配置されている。すなわち、
正面の左側および右側の壁と洗面台3の先端縁との間に
は間隙がある。
【0018】正面右側の凹部には、紫外線放射体1aす
なわち蛍光管5(他発型紫外線放射体)が壁に埋め込み
で装着され、壁と面一になるように張設された外カバー
4aで隠蔽されている。蛍光管5は、通常の蛍光灯に使
用されるもので、その発光スペクトルに光触媒半導体の
励起に有効な紫外線領域を有することは周知である。
なわち蛍光管5(他発型紫外線放射体)が壁に埋め込み
で装着され、壁と面一になるように張設された外カバー
4aで隠蔽されている。蛍光管5は、通常の蛍光灯に使
用されるもので、その発光スペクトルに光触媒半導体の
励起に有効な紫外線領域を有することは周知である。
【0019】正面左側の凹部には、蛍光管5を並列して
設けた紫外線放射体1bと複数枚の羽根板17をルーバ
ー形に上下方向で平行に配置した外カバー4bが設けら
れている(図6)。この部分の壁15には反射板16が
取付けられ、反射板16と外カバー4bとの間には空間
があり、この空間は上方と下方で開放されている。ま
た、各羽根板17は横方向の軸を中心に回転した格好で
傾斜しており、各羽根板17間に間隙を有している。蛍
光管5は反射板16とカバー4bとの間に位置してい
る。なお、正面中央の壁の左右両側でカバー4(a,
b)の形態を変えているのは、2種のカバー4(a,
b)を同時に説明するためであって、実際ではいずれか
に統一することが多い。
設けた紫外線放射体1bと複数枚の羽根板17をルーバ
ー形に上下方向で平行に配置した外カバー4bが設けら
れている(図6)。この部分の壁15には反射板16が
取付けられ、反射板16と外カバー4bとの間には空間
があり、この空間は上方と下方で開放されている。ま
た、各羽根板17は横方向の軸を中心に回転した格好で
傾斜しており、各羽根板17間に間隙を有している。蛍
光管5は反射板16とカバー4bとの間に位置してい
る。なお、正面中央の壁の左右両側でカバー4(a,
b)の形態を変えているのは、2種のカバー4(a,
b)を同時に説明するためであって、実際ではいずれか
に統一することが多い。
【0020】外カバー4aおよび外カバー4bを構成す
る羽根板17は、透明ガラス板あるいはポリカーボネー
トのように、紫外線に関して透過性の高い高分子有機樹
脂板の基体6とその表面の光触媒機能層7で構成されて
いる(図2)。ガラス板はソーダガラスであるが、コス
トに余裕があれば紫外線に関してより透明な硼珪酸ガラ
ス、石英ガラス等とされる。透明合成樹脂板は、ポリカ
ーボネート等の紫外線透過性を有するものが使用され
る。羽根板17の場合は、表裏に光触媒機能層を設け
る。
る羽根板17は、透明ガラス板あるいはポリカーボネー
トのように、紫外線に関して透過性の高い高分子有機樹
脂板の基体6とその表面の光触媒機能層7で構成されて
いる(図2)。ガラス板はソーダガラスであるが、コス
トに余裕があれば紫外線に関してより透明な硼珪酸ガラ
ス、石英ガラス等とされる。透明合成樹脂板は、ポリカ
ーボネート等の紫外線透過性を有するものが使用され
る。羽根板17の場合は、表裏に光触媒機能層を設け
る。
【0021】光触媒機能層7は、光触媒半導体をコーテ
ィングした後、焼き付けるなどの公知の方法(例えば、
特開平5−309267号公報)で形成される。なお、
蛍光管5を照明器具として利用する場合、衛生設備を備
えた部屋では一般居住室ほどの照度を必要としないが、
ある程度カバー4(a,b)の透明度は確保されなけれ
ばならない。このため、例えば、TiO2 のゾルを薄く
コーティングして光触媒半導体層7を透明な薄膜状に形
成したり、光触媒機能層7を基体6の表面に縞や格子の
模様状に形成する方法が採用される。
ィングした後、焼き付けるなどの公知の方法(例えば、
特開平5−309267号公報)で形成される。なお、
蛍光管5を照明器具として利用する場合、衛生設備を備
えた部屋では一般居住室ほどの照度を必要としないが、
ある程度カバー4(a,b)の透明度は確保されなけれ
ばならない。このため、例えば、TiO2 のゾルを薄く
コーティングして光触媒半導体層7を透明な薄膜状に形
成したり、光触媒機能層7を基体6の表面に縞や格子の
模様状に形成する方法が採用される。
【0022】また、光触媒機能層7は、図3に示すよう
に、ガラスバルーンやガラスファイバーのような紫外線
透過性能が高い紫外線に関して透明な粒子8を積層した
多孔性の積層構造に光触媒半導体の粒子9を担持させた
構造とすることもできる。このようにすると、紫外線に
露出される光触媒機能層の表面積が非常に大きくなっ
て、光触媒機能が増大する。なお、バルーンやファイバ
ーの素材は、ガラスに限らずポリカーボネートのような
紫外線の透過性能が高い有機高分子樹脂であっても良
い。カバー4(a,b)の表面に自発型や蓄光型の紫外
線放射体を混在させておくこともある。このようにする
と自発型や蓄光型の紫外線放射体は、蛍光管5を消灯し
た後も長時間に亘って光触媒機能層の活性を維持する。
また、常夜燈として機能する。
に、ガラスバルーンやガラスファイバーのような紫外線
透過性能が高い紫外線に関して透明な粒子8を積層した
多孔性の積層構造に光触媒半導体の粒子9を担持させた
構造とすることもできる。このようにすると、紫外線に
露出される光触媒機能層の表面積が非常に大きくなっ
て、光触媒機能が増大する。なお、バルーンやファイバ
ーの素材は、ガラスに限らずポリカーボネートのような
紫外線の透過性能が高い有機高分子樹脂であっても良
い。カバー4(a,b)の表面に自発型や蓄光型の紫外
線放射体を混在させておくこともある。このようにする
と自発型や蓄光型の紫外線放射体は、蛍光管5を消灯し
た後も長時間に亘って光触媒機能層の活性を維持する。
また、常夜燈として機能する。
【0023】カバー4(a,b)に形成する光触媒機能
層7は、基体6の表面と光触媒半導体層の間に蓄光型紫
外線放射体の層10を配置して形成することができる。
層10は、前記「ルミノバ」(商品名)を吹き付けでコ
ーティングした後、焼き付けて100mg/cm2 の厚
さに形成される。層10を厚くすれば、蛍光管5の消灯
後に持続される紫外線放射量が多く、また、層10の機
械的な強度が大きくなるが、透明度が劣化したり、蛍光
管5から外部に放出される紫外線の量が減少する。
層7は、基体6の表面と光触媒半導体層の間に蓄光型紫
外線放射体の層10を配置して形成することができる。
層10は、前記「ルミノバ」(商品名)を吹き付けでコ
ーティングした後、焼き付けて100mg/cm2 の厚
さに形成される。層10を厚くすれば、蛍光管5の消灯
後に持続される紫外線放射量が多く、また、層10の機
械的な強度が大きくなるが、透明度が劣化したり、蛍光
管5から外部に放出される紫外線の量が減少する。
【0024】コーティングの態様は基体6の全面に設け
る場合の他に、蛍光管5から外部への紫外線の放射量を
多くするために縞状、格子状に設けることがある。ま
た、蓄光型紫外線放射体の層10を裏面側に設けること
もある。図5に示すように、蓄光型紫外線放射体を層状
とせず、微粒子として基体6の内部に混入することもで
きる。
る場合の他に、蛍光管5から外部への紫外線の放射量を
多くするために縞状、格子状に設けることがある。ま
た、蓄光型紫外線放射体の層10を裏面側に設けること
もある。図5に示すように、蓄光型紫外線放射体を層状
とせず、微粒子として基体6の内部に混入することもで
きる。
【0025】蓄光型紫外線放射体からは蛍光管5が消え
た後も紫外線が放射されるので、上記のように蓄光型紫
外線放射体を備えた光触媒機能付紫外線放射体1光触媒
機能を持続する。持続時間は、蓄光型紫外線放射体の質
と光触媒機能層の製法によるが、「ルミノバ」を使用し
た場合は15時間以上であり、通常、蛍光管5が次に点
灯されるまでの時間よりも長い。
た後も紫外線が放射されるので、上記のように蓄光型紫
外線放射体を備えた光触媒機能付紫外線放射体1光触媒
機能を持続する。持続時間は、蓄光型紫外線放射体の質
と光触媒機能層の製法によるが、「ルミノバ」を使用し
た場合は15時間以上であり、通常、蛍光管5が次に点
灯されるまでの時間よりも長い。
【0026】上記構造によれば、洗面台3の正面に両側
に配した蛍光管5の照明効果と蛍光管5に近接して配置
された光触媒機能層7が、蛍光管5から照射される紫外
線によって励起され、これに接触する空気中の有機化合
物を効率良く分解するので、洗面空間の環境を快適に維
持することができる。
に配した蛍光管5の照明効果と蛍光管5に近接して配置
された光触媒機能層7が、蛍光管5から照射される紫外
線によって励起され、これに接触する空気中の有機化合
物を効率良く分解するので、洗面空間の環境を快適に維
持することができる。
【0027】また、洗面台3の先端縁と左右両側の壁と
の間には間隙があるので、部屋が密閉された状態であっ
ても、蛍光管5が発する熱によって、室内空気が床から
天井へとこの間隙を通って循環し易い。その結果、空中
に浮遊する有機化合物がカバー4(a,b)の光触媒機
能層7と接触する機会が多く、光触媒効果が高くなる。
さらに、塵、埃が滞り不潔になり易い洗面台3の下方を
明るく照明することができる。
の間には間隙があるので、部屋が密閉された状態であっ
ても、蛍光管5が発する熱によって、室内空気が床から
天井へとこの間隙を通って循環し易い。その結果、空中
に浮遊する有機化合物がカバー4(a,b)の光触媒機
能層7と接触する機会が多く、光触媒効果が高くなる。
さらに、塵、埃が滞り不潔になり易い洗面台3の下方を
明るく照明することができる。
【0028】特に左側の壁の場合、循環する空気は、ル
ーバー形カバー4bの内側に入り込み(図6)、羽根板
17と羽根板17の間隙から抜けるので、光触媒機能層
7と接触する機会が多い。加えて、蛍光管5からの紫外
線は羽根板17の面間で反射を繰り返すので、紫外線を
有効に利用する率が高い。
ーバー形カバー4bの内側に入り込み(図6)、羽根板
17と羽根板17の間隙から抜けるので、光触媒機能層
7と接触する機会が多い。加えて、蛍光管5からの紫外
線は羽根板17の面間で反射を繰り返すので、紫外線を
有効に利用する率が高い。
【0029】符号14はブラックライトで、部屋内の照
明すなわち蛍光管5が消灯されると点灯されるようにな
っている。部屋内に人が居らず、蛍光管5が点灯されて
いないないときはブラックライト14を点灯することに
より光触媒機能が維持される。ブラックライト14に光
触媒機能層7に有効な紫外線を強力に放射させて、人の
居ないときに脱臭効果などを強化することができる。
明すなわち蛍光管5が消灯されると点灯されるようにな
っている。部屋内に人が居らず、蛍光管5が点灯されて
いないないときはブラックライト14を点灯することに
より光触媒機能が維持される。ブラックライト14に光
触媒機能層7に有効な紫外線を強力に放射させて、人の
居ないときに脱臭効果などを強化することができる。
【0030】図7は、光触媒機能層を近接して有する紫
外線放射体1が天井に設置されたトイレ空間を示し、図
8は、光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体1が
天井に設置されたバス空間を示す。
外線放射体1が天井に設置されたトイレ空間を示し、図
8は、光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体1が
天井に設置されたバス空間を示す。
【0031】光触媒機能層を近接して設けた紫外線放射
体1は、天井に設けられており、また、この実施形態で
は、部屋の内側に露出する部材(トイレ器具などの設備
器具および壁、天井、床を構成する建材)の表面または
その一部に光触媒機能層が形成されている。このように
すると、光触媒機能層を近接して設けた紫外線放射体1
は、壁面に設置したものより部屋全体を均等に照明する
ことができ、これから放射される紫外線によって、部屋
内面の広い面積の光触媒機能層が活性化して脱臭効率が
良い。また、壁面などに付着した汚れを除去しやすい。
これらの光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体1
の構成は洗面空間の右側壁面に設置されたものの構成と
ほぼ同様なので、詳細な説明は省略する。なお、この場
合の紫外線放射体は、光触媒機能層を近接して有しない
通常の蛍光管であってもよく、あるいは、外カバーの表
面に光触媒機能層を縞状などに間隔をもって設けたもの
であってもよい。
体1は、天井に設けられており、また、この実施形態で
は、部屋の内側に露出する部材(トイレ器具などの設備
器具および壁、天井、床を構成する建材)の表面または
その一部に光触媒機能層が形成されている。このように
すると、光触媒機能層を近接して設けた紫外線放射体1
は、壁面に設置したものより部屋全体を均等に照明する
ことができ、これから放射される紫外線によって、部屋
内面の広い面積の光触媒機能層が活性化して脱臭効率が
良い。また、壁面などに付着した汚れを除去しやすい。
これらの光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体1
の構成は洗面空間の右側壁面に設置されたものの構成と
ほぼ同様なので、詳細な説明は省略する。なお、この場
合の紫外線放射体は、光触媒機能層を近接して有しない
通常の蛍光管であってもよく、あるいは、外カバーの表
面に光触媒機能層を縞状などに間隔をもって設けたもの
であってもよい。
【0032】図9は、外カバー4を壁又は天井の一部で
はなく、通常の照明器具のカバーとして構成した光触媒
機能層を近接して有する紫外線放射体1の1例である。
この光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体1は、
洗面空間の鏡の近傍あるいは洗面空間、シャワー空間、
バス空間、トイレ空間等の壁又は天井に装着される。
はなく、通常の照明器具のカバーとして構成した光触媒
機能層を近接して有する紫外線放射体1の1例である。
この光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体1は、
洗面空間の鏡の近傍あるいは洗面空間、シャワー空間、
バス空間、トイレ空間等の壁又は天井に装着される。
【0033】図9に示す光触媒機能層を近接して有する
紫外線放射体1では、断面ほぼ半円形に成形した基体6
の表面に蓄光型紫外線放射体の層10を設け、さらにそ
の表面に光触媒機能層7を設けて外カバー4が形成され
る。なお、外カバー4の形状は図示のものに限定されな
い。また、外カバー4を構成する基体6の素材中に蓄光
型紫外線放射体の小片を混入して成形しても良い。外カ
バー4、蓄光型紫外線放射体の層10及び光触媒機能層
7の素材あるいは形成方法は図1乃至図8に示す実施形
態と同様である。
紫外線放射体1では、断面ほぼ半円形に成形した基体6
の表面に蓄光型紫外線放射体の層10を設け、さらにそ
の表面に光触媒機能層7を設けて外カバー4が形成され
る。なお、外カバー4の形状は図示のものに限定されな
い。また、外カバー4を構成する基体6の素材中に蓄光
型紫外線放射体の小片を混入して成形しても良い。外カ
バー4、蓄光型紫外線放射体の層10及び光触媒機能層
7の素材あるいは形成方法は図1乃至図8に示す実施形
態と同様である。
【0034】図10は、蛍光管5そのものに光触媒機能
を持たせた光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体
1を示す。蛍光管5は、ガラス管を基体とし、図11に
示すように、内面に蛍光剤層11を有するとともに蛍光
剤層11と蛍光管5との間に「ルミノバ」(商品名)で
形成した蓄光型紫外線放射体の層10を有し、さらに、
蛍光管5の外面に「ST-01」(商品名)で形成した光触
媒半導体層7を有している。
を持たせた光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体
1を示す。蛍光管5は、ガラス管を基体とし、図11に
示すように、内面に蛍光剤層11を有するとともに蛍光
剤層11と蛍光管5との間に「ルミノバ」(商品名)で
形成した蓄光型紫外線放射体の層10を有し、さらに、
蛍光管5の外面に「ST-01」(商品名)で形成した光触
媒半導体層7を有している。
【0035】図12は、蓄光型紫外線放射体の層10を
蛍光管5の外面に形成したもので、光触媒機能層7はさ
らにその表面に形成される。蛍光管5の面に蓄光型紫外
線放射体の層10や光触媒機能層7を形成する方法は吹
き付けやディッピングでコーティングの後、焼き付けを
行う公知の手段を用いる。蓄光型紫外線放射体の層10
の厚さは100mg/cm2 、光触媒機能層7の厚さは、
1μm 〜40μm である。
蛍光管5の外面に形成したもので、光触媒機能層7はさ
らにその表面に形成される。蛍光管5の面に蓄光型紫外
線放射体の層10や光触媒機能層7を形成する方法は吹
き付けやディッピングでコーティングの後、焼き付けを
行う公知の手段を用いる。蓄光型紫外線放射体の層10
の厚さは100mg/cm2 、光触媒機能層7の厚さは、
1μm 〜40μm である。
【0036】蛍光管5が点灯されると蛍光剤層11はグ
ロー放電の紫外線に励起されて発光し、蓄光型紫外線放
射体の層10は蛍光剤層11を透過する紫外線や蛍光剤
層11が発する紫外線に励起され、発光エネルギーを蓄
積する。同時に蛍光管5の外面における光触媒機能層7
にも紫外線が到達し、光触媒機能が発揮される。蛍光管
5が消灯されると、グロー放電による紫外線は消滅する
が、換わって蓄光型紫外線放射体の層10が蓄積したエ
ネルギーを放出する形で発光し光触媒機能が持続され
る。
ロー放電の紫外線に励起されて発光し、蓄光型紫外線放
射体の層10は蛍光剤層11を透過する紫外線や蛍光剤
層11が発する紫外線に励起され、発光エネルギーを蓄
積する。同時に蛍光管5の外面における光触媒機能層7
にも紫外線が到達し、光触媒機能が発揮される。蛍光管
5が消灯されると、グロー放電による紫外線は消滅する
が、換わって蓄光型紫外線放射体の層10が蓄積したエ
ネルギーを放出する形で発光し光触媒機能が持続され
る。
【0037】図13は、トイレ空間の天井に紫外線放射
体1に光触媒半導体層を形成した一定面積の領域12を
作り、この領域12に強力な紫外線を放射するブラック
ライト14を配置したものである。紫外線を照射するブ
ラックライト14は、壁又は天井に設けられたボックス
13内に収納され、人の目に入らないよう指向性をもっ
て領域12を照らし、光触媒機能を発揮させる。
体1に光触媒半導体層を形成した一定面積の領域12を
作り、この領域12に強力な紫外線を放射するブラック
ライト14を配置したものである。紫外線を照射するブ
ラックライト14は、壁又は天井に設けられたボックス
13内に収納され、人の目に入らないよう指向性をもっ
て領域12を照らし、光触媒機能を発揮させる。
【0038】領域12における光触媒機能層は凹凸や間
隙を備えた広い接触面積を有するものとし、かつ、強力
な紫外線を照射することによって効率の高い光触媒機能
を得ることができる。図14は、照明器具の反射板16
´の反射面に光触媒機能層7が形成される。この例で
も、蛍光管5と反射板16´が接近するので紫外線照射
効率が良く、高い光触媒機能を得ることができる。
隙を備えた広い接触面積を有するものとし、かつ、強力
な紫外線を照射することによって効率の高い光触媒機能
を得ることができる。図14は、照明器具の反射板16
´の反射面に光触媒機能層7が形成される。この例で
も、蛍光管5と反射板16´が接近するので紫外線照射
効率が良く、高い光触媒機能を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】不潔になりやすい衛生設備を備えた部屋
内の汚れや悪臭などの有害な有機化合物を光触媒機能に
よって分解し、空中に浮遊する有機化合物の量を減ら
し、また、壁面など部屋の内面に付着した汚れを除去し
易くして、部屋内を清潔で快適な環境に保つことができ
る。光触媒機能層と紫外線放射体が接近して配置された
ものでは、光触媒機能層に対する紫外線照射効率が良
い。しかも、光触媒機能層が部屋内の設備機器や荷物の
影になって紫外線の照射を受けられないということがな
い。また、外カバーなど紫外線放射体に近接する部材に
光触媒機能層を設けたものでは、光触媒機能層を再生す
るための部材の交換や掃除の対象が限定されるので、保
守作業が容易である。
内の汚れや悪臭などの有害な有機化合物を光触媒機能に
よって分解し、空中に浮遊する有機化合物の量を減ら
し、また、壁面など部屋の内面に付着した汚れを除去し
易くして、部屋内を清潔で快適な環境に保つことができ
る。光触媒機能層と紫外線放射体が接近して配置された
ものでは、光触媒機能層に対する紫外線照射効率が良
い。しかも、光触媒機能層が部屋内の設備機器や荷物の
影になって紫外線の照射を受けられないということがな
い。また、外カバーなど紫外線放射体に近接する部材に
光触媒機能層を設けたものでは、光触媒機能層を再生す
るための部材の交換や掃除の対象が限定されるので、保
守作業が容易である。
【0040】光触媒機能層をルーバー形の外カバーに形
成すると、紫外線放射体から放射される紫外線が繰り返
し光触媒機能層に反射されるので、紫外線を有効に利用
することができ、また、羽根板間を空気が流通すること
によって、有害な有機化合物と光触媒機能層の接触が促
されて脱臭、防汚染の効果が高まる。自発型、蓄光型の
紫外線放射体を利用することによって、夜間の消灯後も
光触媒機能層の活性が維持されて、衛生設備を備えた部
屋の環境浄化が継続される。
成すると、紫外線放射体から放射される紫外線が繰り返
し光触媒機能層に反射されるので、紫外線を有効に利用
することができ、また、羽根板間を空気が流通すること
によって、有害な有機化合物と光触媒機能層の接触が促
されて脱臭、防汚染の効果が高まる。自発型、蓄光型の
紫外線放射体を利用することによって、夜間の消灯後も
光触媒機能層の活性が維持されて、衛生設備を備えた部
屋の環境浄化が継続される。
【0041】光触媒機能層を多孔性の積層構造とするこ
とによって、光触媒半導体を大きな;表面積で部屋内の
空気と接触させることができ、臭気や汚れの原因である
空中を浮遊する有害な有機化合物が分解する能力が向上
する。ブラックライトを併設し、部屋に人が居らず照明
器具が点灯されていない時に点灯しておくと、ブラック
ライトが照射する強力な紫外線によって光触媒機能を維
持し、有害な有機化合物を分解する効果を強化すること
ができる。
とによって、光触媒半導体を大きな;表面積で部屋内の
空気と接触させることができ、臭気や汚れの原因である
空中を浮遊する有害な有機化合物が分解する能力が向上
する。ブラックライトを併設し、部屋に人が居らず照明
器具が点灯されていない時に点灯しておくと、ブラック
ライトが照射する強力な紫外線によって光触媒機能を維
持し、有害な有機化合物を分解する効果を強化すること
ができる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図
【図2】第1の実施形態に係る光触媒機能層を近接して
有する紫外線放射体の斜視図
有する紫外線放射体の斜視図
【図3】外カバーの断面図(第2の例)
【図4】外カバーの断面図(第3の例)
【図5】外カバーの断面図(第4の例)
【図6】図1におけるA−A線断面図
【図7】本発明の第2の実施形態を示す斜視図
【図8】本発明の第3の実施形態を示す斜視図
【図9】外カバーの他の例を示す斜視図
【図10】光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体
の他の例を示す斜視図
の他の例を示す斜視図
【図11】図10のB−B線断面図
【図12】図10のB−B線断面図(他の例)
【図13】本発明の第4の実施形態を示す斜視図
【図14】光触媒機能層を近接して有する紫外線放射体
の面に他の例を示す斜視図
の面に他の例を示す斜視図
1(a,b) 光触媒機能層を近接して有する紫外線放
射体 2 鏡 3 洗面台 4(a,b) 外カバー 5 蛍光管 6 基体 7 光触媒機能層 8 透明粒子 9 光触媒半導体の粒子 10 蓄光型紫外線放射体の層 11 蛍光剤層 12 領域 13 ボックス 14 ブラックライト 15 壁 16 反射板 17 ルーバー羽根板
射体 2 鏡 3 洗面台 4(a,b) 外カバー 5 蛍光管 6 基体 7 光触媒機能層 8 透明粒子 9 光触媒半導体の粒子 10 蓄光型紫外線放射体の層 11 蛍光剤層 12 領域 13 ボックス 14 ブラックライト 15 壁 16 反射板 17 ルーバー羽根板
Claims (10)
- 【請求項1】 衛生設備と共に部屋内に紫外線放射体が
配置されており、部屋の内側に露出する部材の表面に光
触媒機能層が形成されていることを特徴とする衛生設備
を備えた部屋。 - 【請求項2】 衛生設備と共に、光触媒機能層を近接し
て備えた紫外線放射体が配置されていることを特徴とす
る、衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項3】 衛生設備と共に、光触媒機能層を近接し
て備えた紫外線放射体が配置され、部屋の内側に露出す
る部材の表面に光触媒機能層が形成されていることを特
徴とする衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項4】 衛生設備と共に、光触媒機能層を近接し
て備えた紫外線放射体が配置され、部屋の内側に露出す
る部材の表面に光触媒機能層が形成されており、かつ、
紫外線放射体において光触媒機能層の領域が間隔をおい
て配置され、領域間の間隙から紫外線が直接に部屋内へ
放射されることを特徴とした衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項5】 紫外線放射体に近接した光触媒機能層が
外カバーに形成されており、外カバーは表裏に光触媒機
能層を有する複数の羽根板を並設したルーバー構造とさ
れていることを特徴とした請求項2〜請求項4のいずれ
か一つに記載の衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項6】 紫外線放射体が自発型紫外線放射体又は
蓄光型紫外線放射体である請求項1〜請求項5のいずれ
か一つに記載された衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項7】 紫外線放射体が自発型紫外線放射体又は
/および蓄光形紫外線放射体に他発型紫外線放射体を組
み合わせたものである請求項1〜請求項5のいずれか一
つに記載された、衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項8】 光触媒機能層がフリット、ビーズ、グラ
スウール等を用いた多孔性の積層構造に光触媒半導体を
担持させた構成を有することを特徴とした請求項1〜請
求項7のいずれか一つに記載の衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項9】 紫外線放射体が照明器具を兼ねているこ
とを特徴とした請求項1〜請求項8のいずれか一つに記
載の衛生設備を備えた部屋。 - 【請求項10】 照明器具を兼ねた紫外線放射体とブラ
ックライトである紫外線放射体とを備え、照明器具が消
灯されるとブラックライトが点灯されることを特徴とし
た請求項1〜請求項9のいずれか一つに記載された、衛
生設備を備えた部屋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8093052A JPH09252992A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 衛生設備を備えた部屋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8093052A JPH09252992A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 衛生設備を備えた部屋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09252992A true JPH09252992A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14071746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8093052A Pending JPH09252992A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 衛生設備を備えた部屋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09252992A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001019415A1 (en) * | 1999-09-14 | 2001-03-22 | Daikin Industries, Ltd. | Air cleaner |
WO2002000038A1 (en) * | 2000-06-28 | 2002-01-03 | Eneco Co., Ltd | Method for removing agricultural chemicals remained on surface of agricultural products |
JP2018086281A (ja) * | 2018-01-23 | 2018-06-07 | エネフォレスト株式会社 | 室内殺菌装置 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8093052A patent/JPH09252992A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001019415A1 (en) * | 1999-09-14 | 2001-03-22 | Daikin Industries, Ltd. | Air cleaner |
EP1133998A4 (en) * | 1999-09-14 | 2002-10-30 | Daikin Ind Ltd | Air cleaner |
US6761859B1 (en) | 1999-09-14 | 2004-07-13 | Daikin Industries, Ltd. | Air cleaner |
WO2002000038A1 (en) * | 2000-06-28 | 2002-01-03 | Eneco Co., Ltd | Method for removing agricultural chemicals remained on surface of agricultural products |
JP2018086281A (ja) * | 2018-01-23 | 2018-06-07 | エネフォレスト株式会社 | 室内殺菌装置 |
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