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JPH09251279A - プラズマディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマディスプレイ装置

Info

Publication number
JPH09251279A
JPH09251279A JP8059164A JP5916496A JPH09251279A JP H09251279 A JPH09251279 A JP H09251279A JP 8059164 A JP8059164 A JP 8059164A JP 5916496 A JP5916496 A JP 5916496A JP H09251279 A JPH09251279 A JP H09251279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sustain discharge
plasma display
address
period
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8059164A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Takamori
孝宏 高森
Noriji Kariya
教治 苅谷
Naoki Matsui
直紀 松井
Giichi Kanazawa
義一 金澤
Yoshimasa Nagaoka
慶真 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP8059164A priority Critical patent/JPH09251279A/ja
Publication of JPH09251279A publication Critical patent/JPH09251279A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレス放電不良の確率を低減して、表示品
質を向上させることを目的とする。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネル100 と、複
数のセルを表示データに対応した状態に設定するアドレ
ス手段101,102 と、維持放電パルスを印加して発光させ
る維持放電手段103,104 と、全面書き込み及び全面自己
消去を行うリセット手段と、駆動制御手段3 とを備え、
1画面の表示フレームを少なくとも1つのサブフレーム
で構成し、各サブフレーム毎に、アドレス手段による書
き込みと、維持放電手段による維持放電パルスの印加
と、書き込みの前にリセット手段による全面書き込み及
び全面自己消去とを行い、1画面の表示フレーム毎に、
外部からの垂直同期信号とのずれ分だけ休止状態に保持
するプラズマディスプレイ装置において、休止状態を、
維持放電パルス印加中に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】近年、各種ディスプレイ装置
においては、表示すべき情報や設置条件の多様化、大画
面化及び高精細化が著しい。従って、これらに使用され
るプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す
る。)、CRT、LCD、EL、蛍光表示管、発光ダイ
オード等の表示装置においてはこれらの蛍光に対応すべ
く、表示品質の向上が求められている。
【0002】上記の表示装置のうち、PDPはちらつき
が無い、大画面化が容易である、高輝度及び長寿命等の
優れた特徴を有することから、最近盛んに開発が行われ
ている。PDPには、2本の電極で選択放電(アドレス
放電)及び維持放電を行う2電極型と、第3の電極を利
用してアドレス放電を行う3電極型がある。階調表示を
行うカラーPDPでは、放電により発生する紫外線によ
って放電セル内に形成した蛍光体を励起しているが、こ
の蛍光体は、放電により同時に発生する正電荷であるイ
オンの衝撃に弱いという欠点がある。上記の2電極型で
は、蛍光体がイオンに直接当たる構成になっているた
め、蛍光体の寿命低下を招く恐れがある。これを回避す
るために、カラーPDPでは面放電を利用した3電極構
造が一般に使用されている。更に、この3電極型におい
ても、第3の電極を維持放電を行う第1と第2の電極が
配置されている基板に形成する場合と、対向するもう一
つの基板に配置する場合がある。また、同一基板に前記
の3種の電極を形成する場合でも、維持放電を行う2本
の電極の上に第3の電極を配置する場合と、その下に第
3の電極を配置する場合がある。更に、蛍光体から発せ
られた可視光を、その蛍光体を透過して見る場合(透過
型)と、蛍光体からの反射を見る場合(反射型)があ
る。また、放電を行うセルは、障壁(リブ、バリア)に
よって、隣接セルとの空間的な結合が断ち切られてい
る。この障壁は、放電セルを取り囲むように四方に設け
られ完全に密封されている場合と、一方のみに設けら
れ、他方は電極間のギャップ(距離)の適正化によって
結合が切られている場合等がある。
【0003】本発明は、上記のいずれの方式のプラズマ
ディスプレイパネル(Plasma Display Panel :PDP) にも
適用可能である。
【0004】
【従来の技術】上記のように、本発明はいずれの構成に
も適用可能であるが、ここでは、維持放電を行う電極の
基板とは別な対向する基板に第3の電極を形成したパネ
ルで、障壁が垂直方向(つまり、第1電極と第2電極に
直交し、第3電極と平行)にのみ形成され、維持電極の
一部が透明電極によって形成されている反射型を例とし
て説明する。
【0005】上記の3電極・面放電のPDPとして、図
11にその概略平面図を示すようなものが知られてい
る。また、図12は、図11のパネルの一つの放電セル
における概略的断面図(垂直方向)であり、図13は同
様に水平方向の概略的断面図である。なお、以下に示す
図においては、同一の機能部分には同一の参照番号を付
与して表すこととする。
【0006】パネルは、2枚のガラス基板21、29に
よって構成されている。第1の基板21には、平行する
維持電極である第1電極(X電極)12及び第2電極
(Y電極)13を備えており、これらの電極は透明電極
22a,22bとバス電極23a,23bによって構成
されている。透明電極は蛍光体からの反射光を透過させ
る役割があるため、ITO(酸化インジウムを主成分と
する透明な導体膜)等によって形成される。また、バス
電極は、電気抵抗による電圧低下を防ぐため、低抵抗で
形成する必要があり、Cr(クロム)やCu(銅)によ
って形成される。更に、それらを、誘電体層(ガラス)
24で被覆し、放電面には保護膜としてMgO(酸化マ
グネシウム)膜25を形成する。また、第1のガラス基
板21と向かい合う第2の基板29には、第3の電極
(アドレス電極)13を、維持電極と直交する形で形成
する。また、アドレス電極間には、障壁14を形成し、
その障壁の間には、アドレス電極を覆う形で赤・緑・青
の発光特性を有する蛍光体27を形成する。障壁14の
尾根と、MgO面25が密着する形で2枚のガラス基板
が組み立てられている。蛍光体27とMgO面25の間
の空間が放電空間26である。
【0007】また、図14は、図12から図14に示し
たPDPを駆動するための周辺回路を示した概略的ブロ
ック図である。アドレス電極13−1、13−2、…は
1本毎にアドレスドライバ101に接続され、そのアド
レスドライバによってアドレス放電時のアドレスパルス
が印加される。また、Y電極11−1、11−2、…は
Y電極ドライバ102に接続される。Y電極ドライバ1
02はY共通ライバ103に接続されており、アドレス
放電時のパルスはY電極ドライバ102から発生し、維
持パルス等はY共通ドライバ103で発生し、Y電極ド
ライバ102を経由して、Y電極に印加される。X電極
12はパネルの全表示ラインに亘って共通に接続され取
り出される。X共通ドライバ104は、書き込みパル
ス、維持パルス等を発生する。これらのドライバ回路
は、ロジック部1によって制御され、ロジック部1は、
装置の外部より入力される同期信号や表示データ信号に
よって制御される。更に、高電圧や負電圧等の各種の電
圧を発生する内部電源40を備えており、ロジック部1
からの制御信号に基づいて、内部電源40で発生される
各種電圧の各ドライバ回路への印加を制御する高圧制御
部41が設けられている。EPROM39は駆動波形の
パターンと維持パルス数に関する情報を記憶するメモリ
で、ロジック部1はEPROM39に記憶されたデータ
を順次読み出して各種の制御信号を生成する。
【0008】ロジック部1は、表示データ制御回路部3
1とパネル駆動制御部34を備え、更に表示データ制御
回路部31にはフレームメモリ部32とフレームメモリ
制御回路部33とが設けられており、パネル駆動制御部
34にはタイミング発生部35と、アドレスドライバ制
御部36と、スキャンドライバ37と、共通ドライバ制
御部38とが設けられている。
【0009】PDPでの階調表示は,通常、表示データ
の各ビットをサブフレーム期間に対応させ、ビットの重
み付けに応じてサブフレーム期間の長さを変えることに
より行っている。例えば、256階調表示を行う場合に
は表示データは8ビットで表され、1フレームの表示を
8個のサブフレーム期間で行い、各ビットデータの表示
をそれぞれのサブフレーム期間で行う。サブフレーム期
間の長さは、1:2:4:8:16:32:64:12
8になっている。外部から供給される表示データは、一
般に各画素の階調データが連続した形式であり、そのま
まではサブフレームの形式に変化することができないた
め、外部から供給される表示データを一旦フレームメモ
リ32に記憶し、次のサイクルでサブフレームの形式に
従って読み出されて、アドレスドライバ101に供給さ
れる。フレームメモリ制御回路部33はタイミング発生
部35からのタイミング信号に基づいて、このような動
作を制御する。アドレスドライバ制御部36と、スキャ
ンドライバ37と、共通ドライバ制御部38とは、EP
ROM39から読み出されたデータに基づいて、アドレ
スドライバ101と、スキャンドライバ102とX及び
Y共通ドライバ103と104を制御する制御信号を生
成する。アドレスドライバ制御部36と、スキャンドラ
イバ37と、共通ドライバ制御部38とから出力された
制御信号は、高圧制御部41のアドレス部42と、X部
43と、Y部44に供給され、そこで内部電源40から
の各種電圧を選択して、各ドライバ回路に印加される。
【0010】図15は、図11から図13に示すPDP
を図14に示した回路によって駆動する従来の方法を示
す波形図であり、いわゆる従来の「アドレス/維持放電
期間分離型・書き込みアドレス方式」における1サブフ
レーム期間を示している。この例では、1サブフレーム
は、リセット期間とアドレス期間更に維持放電期間に分
割される。リセット期間においては、まずすべてのY電
極が0Vレベルにされ、同時に、X電極に電圧Vs+V
w(約330V)からなる全面書き込みパルスが印加さ
れ、それまでの表示状態にかかわらず全表示ラインの全
セルで放電が行われる。この時のアドレス電極電位は、
約100V(Vaw)である。次に、X電極とアドレス
電極の電位が0Vとなり、全セルにおいて壁電荷自体の
電圧が放電開始電圧を越え、放電が開始される。この放
電は、電極間の電位差がないため、壁電荷が形成される
ことはなく、空間電荷は自己中和して放電が終息する。
いわゆる、自己消去放電である。この自己消去放電によ
って、パネル内の全セルの状態が、壁電荷のない均一な
状態になる。このリセット期間は、前のサブフレームの
点灯状態にかかわらずすべてのセルを同じ状態にする作
用があり、次のアドレス(書き込み)放電を安定に行う
ことができるようにするために行われる。
【0011】次に、アドレス期間において、表示データ
に応じたセルのオン/オフを行うために、線順次でアド
レス放電が行われる。まず、Y電極に−VYレベル(約
マイナス150V)のスキャンパルスを印加すると共
に、アドレス電極の内、維持放電を起こすセル、すなわ
ち、点灯させるセルに対応するアドレス電極に電圧Va
(約50V)のアドレスパルスが選択的に印加され、点
灯させるセルのアドレス電極とY電極の間で放電が起き
る。次に、これをプライミング(種火)としてX電極
(電圧Vx=50V)とY電極間の放電に直ぐに移行す
る。前者の放電を「プライミングアドレス放電」、後者
を「主アドレス放電」と称する。これにより、選択ライ
ンの選択セルのX電極とY電極上のMgO面に維持放電
が可能な量の壁電荷が蓄積する。
【0012】以下、順次他の表示ラインについても同様
の動作が行われ、全表示ラインにおいて、新たな表示デ
ータの書き込みが行われる。その後、維持放電期間にな
ると、Y電極とX電極に交互に電圧がVs(約180
V)である維持パルスが印加されて維持放電が行われ、
1サブフレームの画像表示が行われる。この際、アドレ
ス電極とX電極又はY電極間での放電を避けるために、
アドレス電極に約100Vの電圧Vawを印加してい
る。なお、かかる「アドレス/維持放電分離型・書き込
みアドレス方式」においては、維持放電期の長短、つま
り、維持放電パルスの回数によって、輝度が決定され
る。
【0013】具体的には、多階調表示の一例として、2
56階調表示を行う場合の駆動方法を図16に示すこと
とする。この例では、1フレームは、4個のサブフレー
ム:SF1〜SF4に区分される。そして、これらのサ
ブフレームSF1〜SF4においては、リセット期間と
アドレス期間は、それぞれ同一の長さとなる。また、維
持放電期間の長さは、1:2:4:8:16:32:6
4:128の比率となる。従って、点灯させるサブフレ
ームを選択することで、0から15までの16階調の輝
度の違いを表示できる。
【0014】表示できる階調の段階はサブフレームの個
数により決定され、サブフレームが1個であれば2階調
の輝度が、8個であれば256階調の輝度が表示でき
る。PDP装置に供給される表示信号は、CRT等に供
給されるのと同様の信号であり、垂直同期信号Vsyn
cと水平同期信号Hsync、及びドットクロックに同
期したデータ信号である。PDP装置ではCRT等と同
様に周期が所定の範囲の垂直同期信号Vsyncに対応
できることが求められている。そこで、PDP装置で
は、図16に示すように、サブフレームの期間の総和を
1フレームの期間より短くして各フレームに休止期間を
設け、垂直同期信号Vsyncの周期変動に応じてこの
休止期間の幅を変化させることにより垂直同期信号Vs
yncの周期変動に対応できるようにしている。休止期
間では、PDP装置の表示パネル100に信号が印加さ
れず、直前の状態がそのまま保持される。そのため、休
止期間が変動しても表示には影響しない。逆に休止期間
は表示には寄与しない期間であるから、できるだけ短い
ことが望ましく、垂直同期信号Vsyncの周期変動に
対応できる範囲でできるだけ短く設定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】PDP装置では、アド
レス放電をプライミングとして維持放電を行うが、アド
レス放電の前に維持放電が行われたかどうかでアドレス
放電が正常に行われない不具合の生じる確率、すなわ
ち、アドレス放電不良確率が変化する。例えば、上記の
ように、PDP装置では、階調表示を行うために1画面
を形成する1フレームがそれぞれ維持放電期間の異なる
数個のサブフレーム(以下、SFと称する。)によって
構成されているが、それまでのSFで点灯されていなか
ったセルを選択・点灯させる場合には、その前のSFか
ら連続して点灯していたセルを選択・点灯させる場合に
比べて、アドレス放電不良確率が高くなる。これは前の
維持放電がプライミングに影響するためである。
【0016】表1は、点灯の維持放電が行われてからの
時間がアドレス放電不良確率にどのように影響するかを
示す表である。
【0017】
【表1】
【0018】表1は、もっとも維持放電期間の長いSF
6でのアドレス放電不良確率の変化を示す。SF6は各
フレームの最後に配置され、前の維持放電期間の長さを
同一にするため、SF5のみを点灯してSF1〜SF4
は消灯し、SF5を配置する位置を、パターンaではS
F6の直前に、パターンbではSF6との間にSF1と
SF3を配置し、パターンcではSF6との間にSF1
〜SF4を配置する。更にパターンdではそのフレーム
のSF6以外のSFをすべて消灯する。従って、SF6
で選択・点灯されるまでの非点灯の期間は、パターン
a、b、c、dの順になる。これに応じて、SF6のア
ドレス放電の発光強度は表1のように変化し、アドレス
放電不良確率はパターンa、b、c、dの順で増加す
る。すなわち、その前に行われた維持放電からの時間が
長くなるほど、アドレス放電の発光強度は低下し、アド
レス放電不良確率が増加すると言える。
【0019】従って、多階調表示として6個のSFを設
けた場合、SF6とその前のSF5を点灯させた時、S
F5がSF6から時間的に遠ざかるにつれてSF5の維
持放電によるプライミング効果がSF6のアドレス放電
に十分に与えられず、アドレス放電不良となる確率が高
くなる。アドレス放電不良となると、点灯セルが点滅す
る等の正常に表示しなくなる不具合が発生する。
【0020】表1では、点灯の維持放電が行われてから
の時間がアドレス放電不良確率にどのように影響するか
を示したが、点灯の維持放電が行われてからの時間が同
じであっても、その維持放電期間の長さがアドレス放電
不良確率に影響する。表2は、前の維持放電期間の長さ
がアドレス放電不良確率にどのように影響するかを示し
た表である。
【0021】
【表2】
【0022】表2も、もっとも維持放電期間の長いSF
6でのアドレス放電不良確率の変化を示す。SF6は各
フレームの最後に配置され、パターンeではその直前に
SF5を配置してSF5のみを点灯し、パターンfでは
その直前にSF3を配置してSF3のみを点灯し、パタ
ーンgではその直前にSF1を配置してSF1のみを点
灯し、パターンhではすべてのSFを消灯する。従っ
て、SF6で選択・点灯されるまでの非点灯の期間は同
じであり、その前に点灯される維持放電期間の長さが、
パターンe、f、g、hの順になる。これに応じて、S
F6のアドレス放電の発光強度は表2のように変化し、
アドレス放電不良確率はパターンa、b、c、dの順で
増加する。すなわち、直前に行われる維持放電の期間が
短くなるほどアドレス放電の発光強度は低下し、アドレ
ス放電不良確率が増加するといえる。
【0023】従って、多階調表示として6個のSFを設
けた場合、SF6とその前のSFを点灯させた時、直前
のSFの維持放電パルス数が少なくなるにつれて、直前
のSFの維持放電によるプライミング効果がSF6のア
ドレス放電に十分に与えられず、アドレス放電不良とな
る確率が高くなる。図16に示したように、1フレーム
内には、同期を調整するための休止期間が設けられてい
るが、この休止期間が各SFのアドレス放電不良確率に
与える影響について考えてみる。
【0024】図17は、サブフレームが1個の場合に、
前のフレーム(フレーム1)での維持放電期間が終了し
てから次のフレーム(フレーム2)のアドレス放電期間
までの時間を示す図である。図示のように、フレーム1
での維持放電期間が終了してからフレーム2のアドレス
放電期間までの時間には、休止期間が含まれ、その分だ
け維持放電期間が終了してからアドレス放電期間までの
時間が長くなることが分かる。
【0025】1フレームが複数のサブフレームで構成さ
れている場合、このようなアドレス放電不良の影響がも
っとも大きくなるのは、維持放電期間がもっとも長いサ
ブフレームであり、特に維持放電期間がもっとも長いサ
ブフレームでのアドレス放電不良の確率を低減する必要
がある。本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、アドレス放電不良の確率、特に維持放電期間がも
っとも長いサブフレームでのアドレス放電不良の確率を
低減して、表示品質を向上させることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明する図である。図1に示すように、本発明のプラズ
マディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマディスプレ
イ装置においては、1画面の表示フレームを少なくとも
1つのサブフレームで構成し、同期を調整するための休
止期間を維持放電期間内に設けることを特徴とする。図
1では1画面の表示フレームが1個のサブフレームで構
成されている場合を示しており、サブフレームは1画面
の表示フレームに相当する。図1で、フレーム1とフレ
ーム2はそれぞれ連続した2個の表示フレームを表す。
【0027】すなわち、本発明の第1の態様のプラズマ
ディスプレイ装置の駆動方法は、1画面の表示フレーム
を少なくとも1つのサブフレームで構成し、各サブフレ
ームは、プラズマディスプレイパネルの複数のセルを表
示データに対応した状態に設定するアドレス工程と、複
数のセルに維持放電パルスを印加し、複数のセルを設定
された状態に応じて発光させる維持放電工程と、アドレ
ス工程の前に全面書き込み及び全面自己消去を行うリセ
ット工程とを備え、1画面の表示フレーム毎に、外部か
ら印加される垂直同期信号の指示する垂直同期期間から
1画面の表示フレームを構成するサブフレームの期間の
総和を差し引いた時間、複数のセルの状態を変化させな
いようにプラズマディスプレイパネルに信号を印加しな
い状態を保持する休止工程とを備えるプラズマディスプ
レイ装置の駆動方法において、休止工程は、いずれかの
サブフレームの維持放電工程内に設けられていることを
特徴とする。
【0028】休止工程を設けるサブフレームは、もっと
も長い維持放電工程を有するサブフレームであることが
望ましい。休止工程は、維持放電工程のもっとも長いサ
ブフレーム内に、サブフレームの維持放電工程を2つに
分割するように設けられ、分割された2つの維持放電工
程の維持放電パルス数はゼロでないようにする。
【0029】休止工程により分割された維持放電工程の
もっとも長いサブフレームの2つの維持放電工程の維持
放電パルス数の和は、他のサブフレームの維持放電工程
の維持放電パルス数に対して所定の比率である。休止工
程により分割された維持放電工程のもっとも長いサブフ
レームの2つの維持放電工程の維持放電パルス数は、後
の維持放電工程の維持放電パルス数の方が前の維持放電
工程の維持放電パルス数より多いように設定する。
【0030】アドレス工程において、複数のセルを表示
データに対応した状態に設定するために印加されるアド
レス放電パルスのパルス幅は、アドレス放電不良率に従
って設定される。アドレス放電パルスのパルス幅は、8
μs以上である。維持放電工程のもっとも長いサブフレ
ームは、次に維持放電工程の長いサブフレームの次に配
置する。
【0031】維持放電工程のもっとも長いサブフレーム
は、次に維持放電工程の長いサブフレームの前に配置す
る。図17の従来例と比較して明らかなように、本発明
のプラズマディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマデ
ィスプレイ装置においては、図1に示すように、維持放
電期間中に休止期間を設ける。維持放電が次に行われる
アドレス放電に与えるプライミングの影響は、その維持
放電からアドレス放電までの時間が短いほど強くなり、
アドレス放電不良が軽減できる。長い休止期間を有する
駆動シーケンスの場合、図17のような従来例では、維
持放電期間とアドレス放電期間の間隔が休止期間により
無くなるため、プライミング効果が弱くなる。これに対
して、本発明の駆動方法及び装置では、維持放電期間中
に休止期間を設けるため、休止期間は維持放電期間が終
了してから次のアドレス期間までの時間に影響せず、維
持放電期間とアドレス放電期間の間隔がその分短くな
る。従って、前の維持放電による次のアドレス放電に対
するプライミング効果が大きくなり、アドレス放電不良
が防止又は軽減される。休止期間が設けられる維持放電
期間では放電が中断されるが、休止期間が放電不良を引
き起こすことはない。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施例のPDP装置は、
図14に示した構成に類似した構成を有し、パネル駆動
制御部34の構成のみが異なるので、従来と同じ部分に
ついては簡単に説明する。本実施例における駆動波形に
関する情報は、すべて書換え可能メモリ(EPROM)
39に記憶されている。記憶されている情報は、駆動波
形を示す情報と、維持放電パルス数を示す情報である。
記憶容量を削減するため、同じ波形が繰り返される部分
(アドレスパルスと維持放電パルス)では同じ駆動波形
を示すデータを繰り返し読み出するようにしている。
【0033】Vsyncのトリガ信号がパネル駆動制御
部34に入力されると、パネル駆動制御部34はROM
39のデータを読み出しを開始する。パネル駆動制御部
34のアドレスドライバ制御部36、スキャンドライバ
制御部37、共通ドライバ制御部38は、ROM39の
データに従って制御信号を生成し、高圧制御部41に出
力する。高圧制御部41には内部電源40から駆動に必
要な各種電圧が供給され、制御信号に従って内部に設け
られた高圧パルスの出力ドライバの制御を行う。ここか
ら出力される高圧パルスが各ドライバに供給される。
【0034】図2は、第1実施例におけるパネル駆動制
御部34の構成を示すブロック図であり、図3は第1実
施例における休止期間の配置を示す。図3に示すよう
に、第1実施例ではサブフレームは1個である。図2に
おいて、Yカウンタ52と、比較回路53と、Y電極数
レジスタ54はアドレス期間において所定数のアドレス
パルスを発生するために、波形ROM39の同じ部分を
所定数だけ繰り返し読み出したことを検出する部分であ
る。アップカウンタ55と、比較回路56と、維持放電
波数レジスタ57は2つに分けたうちの前半の維持放電
期間において所定数の維持放電パルスを発生するため
に、波形ROM39の同じ部分を所定数だけ繰り返し読
み出したことを検出する部分である。同様に、アップカ
ウンタ58と、比較回路59と、維持放電波数レジスタ
57は2つに分けたうちの後半の維持放電期間において
所定数の維持放電パルスを発生するために、波形ROM
39の同じ部分を所定数だけ繰り返し読み出したことを
検出する部分である。休止期間制御回路61は休止期間
を制御する部分である。
【0035】Yカウンタ52は、リセット信号を受ける
ことによりゼロにクリアされる。Yカウンタ52は、そ
の時点のスキャンラインをカウントし、そのカウント結
果を比較回路53へ出力する。比較回路53では、Yカ
ウンタ52からの入力値と、Y電極数レジスタ54に記
憶されたあらかじめ設定されたY電極数とを比較し、両
者が等しくなれば波形ROM制御回路51に対してアド
レス期間の終了信号を出力する。
【0036】次に、維持放電期間の前半部分に入ると、
アップカウンタ55はリセット信号を受けることにより
ゼロにクリアされる。アップカウンタ55は、その時点
の維持放電波数をカウントし、そのカウント結果を比較
回路56へ出力する。比較回路56では、アップカウン
タ55からの入力値と、維持放電波数レジスタ57に記
憶されたあらかじめ設定された前半部分の維持放電波数
とを比較し、両者が等しくなれば波形ROM制御回路5
1に対して維持放電期間の前半部の終了信号を出力す
る。
【0037】休止期間に入ると、タイミング発生部から
休止期間制御回路61にリセット信号が入り、休止期間
制御回路61は波形ROM制御回路51に対し休止期間
を示す信号を出力する。Vsyncが休止期間制御回路
61に入力されると、休止期間制御回路61は休止期間
を示す信号の出力を停止し、これにより休止期間は終了
する。
【0038】最後に後半の維持放電期間に入ると前半の
維持放電期間と同様の制御が行われる。ここで、図17
に示した従来の駆動方法と比較してみる。従来の駆動方
法では、Vsyncのトリガ信号がくると同時に、全面
書き込み及び消去、アドレス放電、維持放電をおこなっ
た後、次のVsyncがくるまで駆動波形を出力しない
休止期間が挿入されている。
【0039】これに対して、図3の本実施例の維持放電
期間では、Vsyncのトリガ信号がくると同時に前の
SFの後半の維持放電α2を行い、次に全面書き込み及
び消去、アドレス放電を行い、更に前半の維持放電α1
を行った後で、駆動シーケンスを一旦停止させ、休止期
間へと入り、次のVsyncがきた時点で残しておいた
後半の維持放電α2を行う。ここで、α1+α2は従来
の維持放電期間と同じ長さである。従って、休止期間の
長さはVsyncの周期によって変化し、異なる周期の
Vsyncに対して同期を調整するための働きを従来と
同様に行う。
【0040】第1実施例では、サブフレームの個数は1
個であったが、第2実施例では複数のサブフレームがあ
る場合の例を示す。第2実施例では、第1実施例と同様
に図2の回路が使用され、更に図4に示した1フレーム
内のサブフレームの個数を制御する回路が更に設けられ
ている。また、図5は第2実施例における休止期間の配
置を示す図である。図5に示すように、維持放電期間に
休止期間が挿入されるサブフレームは最後のサブフレー
ムである。
【0041】第2実施例における各サブフレームでの動
作は、基本的には第1実施例と同様であり、休止期間を
維持放電期間内に挿入するSFにおいては休止期間に入
る時に休止期間制御回路61を動作させるが、休止期間
を維持放電期間中に挿入しないSFでは休止期間制御回
路61を動作させない点が異なる。また、図4に示した
回路では、Vsyncが入力されると、SFカウンタ7
1がクリアされ、SFカウンタ71はサブフレームのカ
ウントを開始する。SFカウンタ71のカウント値は比
較回路72に出力され、SF数レジスタ73に記憶され
た1フレームを構成するサブフレーム数と比較される。
SFカウンタ71が1フレームを構成するサブフレーム
数をカウントし、2つの値が一致すると、比較回路72
はフレームが終了したことを示すフレーム終了信号を出
力する。
【0042】図5に示すように、第2実施例でもVsy
ncのトリガ信号がくると同時に前のSFの後半の維持
放電α2を行う。従って、休止期間の長さはVsync
の周期によって変化し、異なる周期のVsyncに対し
て同期を調整するための働きを従来と同様に行う。この
場合も、α1+α2はSFnの従来の維持放電期間に等
しい。
【0043】1フレームが複数のサブフレームで構成さ
れる場合、休止期間を挿入するサブフレームはフレーム
の最終のサブフレームである必要はない。そこで、最終
のサブフレーム以外のサブフレームに休止期間を挿入す
る例を第3実施例に示す。第3実施例では、第1実施例
と同様に図2及び図4の回路が使用され、更に図6に示
した休止期間制御回路が使用される。また、図7は第3
実施例における休止期間の配置を示す図である。
【0044】図7に示すように、第3実施例では、中間
のSFのSF(n−k)以外のSFでは全面書き込み及
び消去、アドレス放電、維持放電を順次行う。中間のS
F(n−k)においてのみ、前半維持放電α1を行った
時点で休止期間へと入り、次に残しておいた後半の維持
放電α2を行う。図2及び図4の回路による動作は同じ
なので、ここでは説明を省略する。
【0045】図6の回路の動作を、1フレームが4個の
サブフレームで構成され、4個のサブフレームは輝度の
大きい順(維持放電期間の長い順)にSF4、SF3、
SF2、SF1とした場合について説明する。Vsyn
cが入力され、SF1からこれまで説明したような動作
が開始される。全SFについての動作が終了したら、休
止期間aに入る。そして休止カウンタ81を動作させて
休止期間をカウントする。再びVsyncが入力された
時点で休止カウンタ81の値Nをレジスタ82に記憶す
る。この時点では補正しないため、Nがそのまま比較器
83に入力される。
【0046】それと同時に次のフレームのSF1の駆動
を開始し、SF2の駆動も同様に行う。そして休止期間
を挿入するSF3では、あらかじめ定められた前半維持
放電波数の維持放電を行う。その後休止期間bに入る。
そして休止カウンタ85において休止期間をカウントす
る。その値が比較器Aに入力され、加減算回路83から
入力される値Nに等しくなれば、比較器84からROM
制御回路51に休止期間終了信号が出力され、SF3の
後半の維持放電が実行される。
【0047】SF4の最後の維持放電が終了するのとほ
ぼ同時に次のVsyncが入る予定である。この予定に
ずれがなければそのまま動作を行うが、SF4の最後の
維持放電が終了する時点とVsyncがずれた場合に
は、現状の休止期間ではVsyncの周期とずれが生じ
るので以下の動作を行う。SF4の最後の維持放電終了
後、Vsyncが入るまでVsyncカウンタ86によ
って図示のaの期間をカウントする。一方Vsyncが
入ったにもかかわらず、駆動波形が終了しない場合、駆
動カウンタ87によって図示のbの期間をカウントす
る。この両者aとbの値はVsyncが変動した時のず
れに相当するので、比較器88をを経由してそのずれ分
が加減算回路83に入力される。始めにカウントした休
止期間の長さNに対して補正された値として、N±Lが
比較器84に入力され、この値を基に次のVsyncに
おいて更に休止期間が決定される。このように、Vsy
ncとのずれが生じた場合においても休止期間bの長さ
を保ちながら動作させることが可能である。
【0048】以上説明したように、第1から第3実施例
では、前の維持放電から次のアドレス放電までの期間に
休止期間が加算されることがなくなるため、この期間を
短縮でき、前のSFの維持放電がアドレス放電に与える
プライミング効果を大きくすることができる。多階調表
示を行う場合には、維持放電期間の長さの比率は1:
2:4:…と一定の比率になるように維持放電波形数を
定めており、維持放電波形数の違いで異なる階調の輝度
を表現するため、正確な階調表示を行うためには、たと
え維持放電期間中に休止期間を挿入した場合でも、分割
された維持放電波形数の総和は分割前後で等しくなけれ
ばならない。従って、休止期間によって分割される2つ
の維持放電期間の維持放電波形数α1とα2の総和は分
割前の維持放電期間の維持放電波形数αに等しい。
【0049】上記の分割された維持放電期間の後半の維
持放電波形数α2は、次のアドレス放電へのプライミン
グ効果を与えることになるので、このプライミング効果
を大きくするためには、α2できるだけ大きいほうがよ
い。すなわち、α1<α2となるように設定することが
望ましい。しかし、前半の維持放電波形数α1をまった
くゼロにすると、アドレス放電後に休止期間に入り、ア
ドレス放電から維持放電までの時間が長くなるため、ア
ドレス放電が維持放電に与えるプライミング効果が弱ま
り、正常に維持放電ができない恐れがあるため、前半の
維持放電波形数α1をゼロにすることは望ましくない。
【0050】以上のように、同期調整のための休止期間
を維持放電期間内に設定すると、休止期間がプライミン
グ効果を損なうことがなく、アドレス放電不良確率が低
減できるが、アドレス放電不良確率は他の要因によって
も影響される。要因の1つはアドレス放電パルス幅であ
る。図8は、アドレス放電パルス幅とアドレス放電不良
確率との関係を示す図である。図から明らかなように、
アドレス放電パルス幅が大きくなるにつれてアドレス放
電不良確率が小さくなっていることが分かる。そして、
アドレス放電パルス幅が一定の値、図8ではTsを越え
るとアドレス放電不良確率がほぼ一定の値になり飽和す
ることが分かる。従って、維持放電期間中に休止期間を
設けるプラズマディスプレイ装置の駆動方法を行う場合
も、アドレス放電パルス幅をアドレス放電不良確率を考
慮した十分な値Tsに設定することにより、アドレス放
電不良確率を軽減することができる。
【0051】1フレーム内に複数個のSFを設ける場
合、アドレス放電不良による視覚的表示品質の低下が一
番目立つのは最大輝度を有するSFである。従って、最
大輝度(最長の維持放電期間)を有するSFのアドレス
放電を選択・点灯するのに十分な放電を引き起こすため
には、その前のSFの維持放電ができるだけ強いこと、
すなわち維持放電パルス数の多いSFであることが望ま
しい。そこで、表2の例でも明らかなように最大輝度を
有するSFの直前には最大輝度の次に輝度の大きなS
F、すなわちプライミング効果の大きなSFを設けるこ
とにより、最大輝度を有するSFのアドレス放電発光強
度が強くなり、アドレス放電不良による視覚的表示品質
の低下を軽減できる。
【0052】上記の配置は、維持放電期間中に休止期間
を配置する場合にも有効である。図9は、第4実施例に
おける休止期間の配置を示す図である。図9に示すよう
に、第4実施例では、最長の維持放電期間を有するSF
6の前に次に維持放電期間の長いSF5を配置し、SF
6の維持放電期間に休止期間を設ける。これにより、比
較的大きなSF5の維持放電期間によるプライミング効
果が表示品質への寄与の大きなSF6のアドレス放電不
良を低減するため、表示品質を向上できる。
【0053】また、図10は、第5実施例における休止
期間の配置を示す図である。第5実施例では、最長の維
持放電期間を有するSF6の後に次に維持放電期間の長
いSF5を配置し、SF6の維持放電期間に休止期間を
設ける。表示品質を向上させるには、最大輝度のSFだ
けでなく比較的大きな輝度を有するSFについてもアド
レス放電不良を低減する必要があり、第5実施例では最
大輝度のSFのプライミング効果を有効に活用して次に
輝度の大きなSFのアドレス放電不良による視覚的表示
品質の低下を低減している。
【0054】
【発明の効果】従来は同期調整用に設けられた休止期間
が前のサブフレームの維持放電から次のサブフレームの
アドレス放電までの時間を長くしていたためにアドレス
放電不良を十分に低くすることが難しかったが、本発明
によれば休止期間が前のサブフレームの維持放電から次
のサブフレームのアドレス放電までの時間に影響しない
ため、アドレス放電不良を防止又は軽減することがで
き、PDP装置の表示品質を向上させることができる。
また、本発明はサブフレーム数が少なく、休止期間が長
いPDP装置ほど特に効果的である。しかも本発明は、
駆動波形を記憶したROMの内容の変更とパネル駆動制
御部の若干の変更のみで行うことができるので、従来例
に対するコストの増加はほとんどないといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】第1実施例のパネル駆動制御部の一部(サブフ
レーム内制御)を示すブロック構成図である。
【図3】第1実施例の休止期間の配置を示す図である。
【図4】第2実施例のパネル駆動制御部の一部(サブフ
レーム数制御)を示す図である。
【図5】第2実施例の休止期間の配置を示す図である。
【図6】第3実施例の休止期間制御回路の構成を示す図
である。
【図7】第3実施例の休止期間の配置を示す図である。
【図8】アドレス放電パルス幅とアドレス放電不良率と
の関係を示す図である。
【図9】第4実施例における最長サブフレームの配置を
示す図である。
【図10】第5実施例における最長サブフレームの配置
を示す図である。
【図11】3電極・面放電方式カラープラズマディスプ
レイの概略平面図である。
【図12】3電極・面放電方式カラープラズマディスプ
レイの概略断面図である。
【図13】3電極・面放電方式カラープラズマディスプ
レイのもう一方の概略断面図である。
【図14】3電極・AC型プラズマディスプレイを駆動
するための周辺回路のブロック構成図である。
【図15】プラズマディスプレイ装置の従来の駆動波形
を示すタイムチャートである。
【図16】サブフレーム構成を示す図である。
【図17】休止期間配置の従来例を示す図である。
【符号の説明】
30…ロジック部 31…表示データ制御回路部 32…フレームメモリ部 33…フレームメモリ制御回路部 34…パネル駆動制御部 35…タイミング発生部 36…アドレスドライバ制御部 37…スキャンドライバ制御部 38…共通ドライバ制御部 39…EPROM 40…電源回路 41…高圧制御部 61…休止期間制御回路 100…プラズマディスプレイパネル 101…アドレスドライバ 102…Yスキャンドライバ 103…Yドライバ 104…Xドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 直紀 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 金澤 義一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 長岡 慶真 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画面の表示フレームを少なくとも1つ
    のサブフレームで構成し、各サブフレームは、 プラズマディスプレイパネル(100)の複数のセルを
    表示データに対応した状態に設定するアドレス工程と、 前記複数のセルに維持放電パルスを印加し、前記複数の
    セルを設定された状態に応じて発光させる維持放電工程
    と、 前記アドレス工程の前に全面書き込み及び全面自己消去
    を行うリセット工程と、 前記1画面の表示フレーム毎に、外部から印加される垂
    直同期信号の指示する垂直同期期間から前記1画面の表
    示フレームを構成するサブフレームの期間の総和を差し
    引いた時間、前記複数のセルの状態を変化させないよう
    に、前記プラズマディスプレイパネル(100)に信号
    を印加しない状態を保持する休止工程とを備えるプラズ
    マディスプレイ装置の駆動方法において、 前記休止工程は、いずれかのサブフレームの維持放電工
    程内に、当該サブフレームの維持放電工程を2つに分割
    するように設けられていることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイ装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記休止工程は、前記維持放電工程のも
    っとも長いサブフレーム内に設けられる請求項1に記載
    のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記休止工程は、前記維持放電工程のも
    っとも長い前記サブフレーム内に、当該サブフレームの
    維持放電工程を2つに分割するように設けられ、分割さ
    れた2つの維持放電工程の維持放電パルス数はゼロでな
    い請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方
    法。
  4. 【請求項4】 前記休止工程により分割された前記維持
    放電工程のもっとも長い前記サブフレームの2つの維持
    放電工程の維持放電パルス数の和は、他のサブフレーム
    の維持放電工程の維持放電パルス数に対して所定の比率
    である請求項3に記載のプラズマディスプレイ装置の駆
    動方法。
  5. 【請求項5】 前記休止工程により分割された前記維持
    放電工程のもっとも長い前記サブフレームの2つの維持
    放電工程の維持放電パルス数は、後の維持放電工程の維
    持放電パルス数の方が前の維持放電工程の維持放電パル
    ス数より多い請求項3に記載のプラズマディスプレイ装
    置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記アドレス工程において、前記複数の
    セルを表示データに対応した状態に設定するために印加
    されるアドレス放電パルスのパルス幅は、アドレス放電
    不良率に従って設定される請求項1に記載のプラズマデ
    ィスプレイ装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記アドレス放電パルスのパルス幅は、
    8μs以上である請求項6に記載のプラズマディスプレ
    イ装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記維持放電工程のもっとも長いサブフ
    レームは、次に維持放電工程の長いサブフレームの次に
    配置される請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置
    の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記維持放電工程のもっとも長いサブフ
    レームは、次に維持放電工程の長いサブフレームの前に
    配置される請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置
    の駆動方法。
  10. 【請求項10】 選択的に放電発光を行う複数のセルを
    有するプラズマディスプレイパネル(100)と、 前記複数のセルを表示データに対応した状態に設定する
    アドレス手段(101、102)と、 前記複数のセルに維持放電パルスを印加し、前記複数の
    セルを設定された状態に応じて発光させる維持放電手段
    (103、104)と、 全面書き込み及び全面自己消去を行うリセット手段と、 前記アドレス手段(101、102)、前記維持放電手
    段(103、104)、及び前記リセット手段を制御す
    る駆動制御手段(3)とを備え、 1画面の表示フレームを少なくとも1つのサブフレーム
    で構成し、前記駆動制御手段(3)は、各サブフレーム
    毎に、前記アドレス手段(101、102)による前記
    複数のセルを表示データに対応した状態に設定する書き
    込みと、前記維持放電手段(103、104)による前
    記維持放電パルスの印加と、前記書き込みの前に前記リ
    セット手段による前記全面書き込み及び全面自己消去と
    を行うように制御し、前記1画面の表示フレーム毎に、
    外部から印加される垂直同期信号の指示する垂直同期期
    間から前記1画面の表示フレームを構成するサブフレー
    ムの期間の総和を差し引いた時間、前記複数のセルの状
    態を変化させないように前記プラズマディスプレイパネ
    ル(100)に信号を印加しない休止状態に保持するよ
    うに制御するプラズマディスプレイ装置において、 前記休止状態を、いずれかのサブフレームの維持放電工
    程内に、当該サブフレームの維持放電工程を2つに分割
    するように設けることを特徴とするプラズマディスプレ
    イ装置。
  11. 【請求項11】 前記休止状態は、前記維持放電手段に
    より印加される前記維持放電パルス数のもっとも多いサ
    ブフレーム内に設けられる請求項10に記載プラズマデ
    ィスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 前記休止状態は、印加される前記維持
    放電パルスのもっとも多い前記サブフレーム内に、前記
    維持放電パルス印加期間を2つに分割するように設けら
    れ、分割された2つの維持放電パルス印加期間の維持放
    電パルス数はゼロでない請求項10に記載のプラズマデ
    ィスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 前記休止状態により分割された印加さ
    れる前記維持放電パルスのもっとも多い前記サブフレー
    ムの2つの維持放電パルス印加期間の維持放電パルス数
    の和は、他のサブフレームの維持放電パルス印加期間の
    維持放電パルス数に対して所定の比率である請求項12
    に記載のプラズマディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 前記休止状態により分割された印加さ
    れる前記維持放電パルスのもっとも多い前記サブフレー
    ムの2つの維持放電パルス印加期間の維持放電パルス数
    は、後の維持放電パルス印加期間の維持放電パルス数の
    方が前の維持放電パルス印加期間の維持放電パルス数よ
    り多い請求項12に記載のプラズマディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 前記アドレス手段により、前記複数の
    セルを表示データに対応した状態に設定するために印加
    されるアドレス放電パルスのパルス幅は、アドレス放電
    不良率に従って設定される請求項10に記載のプラズマ
    ディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 前記アドレス放電パルスのパルス幅
    は、8μs以上である請求項15に記載のプラズマディ
    スプレイ装置。
  17. 【請求項17】 印加される前記維持放電パルスのもっ
    とも多いサブフレームは、印加される前記維持放電パル
    スが次に多いサブフレームの次に配置される請求項10
    に記載のプラズマディスプレイ装置。
  18. 【請求項18】 印加される前記維持放電パルスのもっ
    とも多いサブフレームは、印加される前記維持放電パル
    スが次に多いサブフレームの前に配置される請求項10
    に記載のプラズマディスプレイ装置。
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