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JPH09250476A - 回転機械の組み立て方法および組み立て装置 - Google Patents

回転機械の組み立て方法および組み立て装置

Info

Publication number
JPH09250476A
JPH09250476A JP5627796A JP5627796A JPH09250476A JP H09250476 A JPH09250476 A JP H09250476A JP 5627796 A JP5627796 A JP 5627796A JP 5627796 A JP5627796 A JP 5627796A JP H09250476 A JPH09250476 A JP H09250476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
rotating body
rotating
inertial
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5627796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tamaoki
研二 玉置
Masato Uno
正人 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5627796A priority Critical patent/JPH09250476A/ja
Publication of JPH09250476A publication Critical patent/JPH09250476A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体が両端を開放された非回転体内に配置
され、開放端を閉塞するように回転体に取り付けられた
軸受によって保持されている回転式圧縮機のような回転
機械にたいする軸受の組み付けを倣い芯出しと強制芯出
しとによっておこう組み立て方法において、回転体と非
回転体の芯出しを確実におこなえるようにすることにあ
る。 【解決手段】 軸受を非回転体に仮組み立てし、回転体
を回転させた際の回転負荷トルクを測定し、この回転ト
ルクから回転体と非回転体との間のクリアランスを求
め、このクリアランスが許容範囲内でなければ軸受を移
動させることによって、強制芯出しをおこっているが、
軸受の移動が打撃体を軸受に接触配置し、慣性体を加速
して、打撃体を軸受に衝突させ、これによって発生する
反作用力で軸受を回転体にたいして微小移動させ、この
微小移動を繰り返すことによってなされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転体が両端を
開放された非回転体内に配置され、開放端を閉塞して非
回転体に取り付けられた軸受によって保持された回転機
械にたいする組み立て方法および組み立て装置に係わ
り、とくに、回転式圧縮機において好適な組み立て方法
および組み立て装置に関している。
【0002】
【従来の技術】回転式圧縮機は、たとえば図12および
図13に示すように、ロータ1、シリンダ5、主軸受3
および副軸受4を具備している。ロータ1はシャフト1
Aおよびローラ2からなっている。シャフト1Aは中間
付近に偏心部1Cをもち、ローラ2は偏心部1Cに回転
可能にはめられている。シリンダ5は両端が開放された
中空筒の形態をなしている。ロータ1は、ローラ2をシ
リンダ5の内部空間に入れ、シャフト1Aを主軸受3お
よび副軸受4に支持させることによって、シリンダ5に
装着されている。主軸受3はボルト7によって、副軸受
4はボルト8によってシリンダ5の両端に固定され、シ
リンダ5の両端開口を閉塞して圧縮室を形成している。
ブレード6はシリンダ5に設けられたスリット5Aに挿
入され、図14(a)に符号13でもって示す押しばね
によってローラ2に押し付けられている。
【0003】図14(a)〜(c)はこの回転式圧縮機
における圧縮サイクルを三つの代表的な状態を示してい
る。図14(a)は圧縮サイクルの初期状態を示してお
り、吐出側圧縮室15には以前に吸い込まれた冷媒が充
満している。図14(b)はロータ1が時計方向に1/
4回転ほど回転した圧縮サイクルの中間状態を示してお
り、吸込側圧縮室14は体積が増えるため、低圧冷媒が
シリンダ5にある吸込口9からシリンダ内部に吸い込ま
れ、逆に吐出側圧縮室15は体積が減るため、吐出側圧
縮室15の冷媒圧縮される。そして、図14(c)は、
ロータ1が時計方向にさらに回転した圧縮サイクルの最
終状態を示しており、冷媒の圧縮が吐出側圧縮室15の
体積が減少するにともなって進行し、高圧流体の圧力が
外部にある圧力チャンバの内部圧力を越えると、シリン
ダ5にある吐出路を通って副軸受4にある吐出口10に
向かい、ここにある板ばねを押し上げ、吐出口10に接
続された機器に吐出される。
【0004】このような回転式圧縮機では、吐出側圧縮
室15の高圧流体が低圧の吸込側圧縮室14に洩れる
と、冷媒の吐き出し量および吸入量がその分だけ減るた
め、圧縮効率が低下する。吸込側圧縮室14への高圧流
体の洩れを少なくするには、図15に示すシリンダ5の
内周面とローラ2の外周面とのクリアランス11を十分
に小さくして、高圧の吐出側圧縮室15と低圧の吸込側
圧縮室14との間の気密を保つ役割を果たす潤滑油膜1
2を形成させ、これを保持しなければならない。しか
し、クリアランス11が過度に小さくなると、シリンダ
5の内周面とローラ2の摺動抵抗が大きくなり、回転損
失の増加により効率が低下し、これらが摩耗する。他
方、シリンダ5の内周面全域にわたって適切なクリアラ
ンスを確保することは、たかい部品加工精度を必要と
し、組み立てに手間がかかるため、組み立てをおこなう
ときに、冷媒が圧縮されて最も高圧の状態になる図14
の(c)に示す回転位置において、クリアランス11が
適切な大きさになるように主軸受3および副軸受4の組
付位置を調整おこなっている。
【0005】芯合わせをおこなう方法として、たとえ
ば、特開昭57−71737号公報、特開昭57−71
739号公報、特開昭62−174594号公報、特開
平2−221693号公報には、ロータが静止した状態
において、ロータあるいはシリンダをロータ回転中心軸
と直角な一方向に送ってロータとシリンダを接触させ、
その位置を基準にしてロータあるいはシリンダを逆方向
に所定量だけ送ることによって、必要なクリアランスを
得て装着すること、あるいは、一方向に送って接触した
位置を基準に逆方向に接触するまで送って、その中間の
位置にロータを装着することが記載されている。この方
法では、ロータをシリンダに接触させ、そこを起点とし
て所望のクリアランスに相当する分だけロータを逆方向
に移動させることによって芯出しをおこなっているた
め、ロータのシリンダにたいする接触を検出するために
はロータを所定の力でシリンダに押し付ける必要があ
る。しかし、ロータのシャフトはこの押し付け力によっ
て変形し、その変形分だけクリアランス設定の起点の誤
差になるため、要求されるクリアランス設定精度に比較
して変形量が大きいときに正確なクリアランスの設定を
おこなえない。さらに、ロータがクランクを具備してい
たり、幾何形状誤差などによって偏心していると、ロー
タとシリンダの接触位置がロータの回転位置にともなっ
て変化する。
【0006】また、特開昭62−99692号公報に
は、中空のロータシャフトに圧縮ガスを供給して軸受と
の接触領域にある微孔から噴出させ、ロータシャフトと
軸受との間に均一な気体膜を生成した状態でもって軸受
を組み付け芯合わせをおこなう方法が記載されている。
しかし、この方法では、軸受とロータシャフトとの芯を
合わせるのに有効であっても、圧縮室を構成する部品間
のクリアランスを直接正確に設定することができない。
【0007】さらに、特開昭63−192977号公報
には、芯合わせをおこなう対象であるシリンダの一部を
シリンダに仮組み付けし、ロータを回転させた状態で、
芯合わせ対象のシリンダへの押し付け力を徐々に大きく
していくことによって、自己調芯させる方法が記載され
ている。しかし、この方法では、自己調芯によって回転
抵抗が小さくなる位置に芯を合わせることになるため、
圧縮室を構成する部品間のクリアランスを大きくするよ
うに作用する。このため、クリアランスが大きくなる
と、摺動摩擦による回転抵抗が小さくなっても、圧縮効
率が冷媒の洩れによって低下する。
【0008】さらに、特開昭61−135995号公報
には、ロータを駆動するのに必要な回転負荷トルクを測
定し、その値からロータとシリンダの接触の度合いを検
出して接触を避けるように装着位置を調整する方法が提
案されている。しかし、この方法では、シリンダにたい
する接触の度合いを避けるようにロータの装着位置を調
整するため、圧縮室を構成する部品間のクリアランスを
可能な限り大きくするように作用する。そのため、クリ
アランスが過渡に大きくなり、回転損失は最小になる
が、圧縮効率が劣化する。
【0009】これらの回転式圧縮装置の組み立て方法あ
るいは組み立て装置では、以上のように、量産組み立て
ラインに適用されるときに、圧縮の機能を得るために必
然的に密閉構造となるシリンダとその内部に装着される
ロータの間のクリアランスの設定を正確におこなえな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために、特開平7−217572号公報には、倣い
芯出しと強制芯出しとをおこなって回転体と軸受との精
密位置合わせをおこなう回転式圧縮機の組み立て方法を
記載している。これは、主軸受をシリンダに固定し、ロ
ータシャフトの一端を主軸受にはめてロータをシリンダ
に組み付け、副軸受をロータシャフトにはめ、かつシリ
ンダ5に仮組み付けしたあと、ロータを回転させ、ロー
タとシリンダとの間にある潤滑油膜の作用によって回転
抵抗の小さくなる位置に副軸受を自己調芯させ、シリン
ダにたいする副軸受の仮固定をおこない、それから、ロ
ータの回転トルクをトルクセンサによって測定し、得ら
れた負荷トルクからローラとシリンダとの間のクリアラ
ンスを求めて、クリアランスが許容範囲内にはいってい
なければ、クランプ機構によって副軸受を把持し、クラ
ンプ機構を移動させて、ロータシャフトにたいする副軸
受の位置合わせをおこなったあと、シリンダにたいする
副軸受の固定をおこなっている。しかし、クランプ機構
の移動は、剛性が大きく、かつ重量があるXYテーブル
によってなされ、副軸受の移動量はきわめて小さいた
め、クランプ機構が副軸受をクランプするときに、目的
とする位置から副軸受を変位させやすく、これが生じる
と、すでに施された倣い芯出しの状態が壊れ、最悪の場
合、ロータがロックし、副軸受の強制芯出しをおこなえ
なくなるおそれがある。
【0011】本発明の目的は、倣い芯出しと強制芯出し
とによって回転体と軸受との位置合わせをおこなってい
る回転機械の組み立て方法において、軸受を目的とする
位置から変位させることなしに、回転体と軸受との強制
芯出しをおこなうことができるようにさせることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の回転機械の組み立て方法は、回転体が両端
を開放された非回転体内に配置され、開放端を閉塞する
ように回転体に取り付けられた軸受によって保持されて
いる回転機械を含み、軸受の一方を位置合わせして固定
した非回転体に他方の軸受を回転体が回転する程度に仮
組み立てし、回転体を回転させ、回転体と他方の軸受と
の位置合わせをおこない、この軸受を非回転体に仮固定
する倣い芯出し工程と、倣い芯出しされた回転体の回転
状態を計測して、所定の回転状態になるように他方の軸
受を移動させて、他方の軸受の位置合わせをおこなう強
制芯出し工程とを具備しているが、強制芯出し工程にお
ける他方の軸受の移動は、慣性体を加速することによっ
て発生する衝撃力もしくは反作用力を利用して他方の軸
受を微小移動させ、この微小移動を繰り返すことによっ
てなされている。
【0013】これにおいて、他方の軸受の微小移動は、
他方の軸受の周囲に配置された複数の慣性体によってお
こなってもよく、回転体の回転中心軸方向から他方の軸
受を非回転体に押し付け、他方の軸受の非回転体上の移
動量を調整しながらこれをおこなってもよく、これら双
方を併用しておこなってもよい。
【0014】また、上記目的を達成するために、本発明
の回転機械の組み立て装置は、回転体が両端を開放され
た非回転体内に配置され、開放端を閉塞するように回転
体に取り付けられた軸受によって保持されている回転機
械を含み、軸受を仮組み付けした状態にて回転機械を装
着させる手段と、回転体を回転させる手段と、回転体の
回転トルクを測定する手段と、軸受の一方を移動させる
手段とを具備しているが、軸受の移動手段は軸受の周囲
に配置された慣性体と、軸受を作用点にして慣性体を加
速する伸縮機構と、慣性体および伸縮機構を軸受に接触
させる機構とを、あるいは、軸受に向かって移動可能に
軸受のまわりに等角度間隔を形成して配置された複数の
慣性体と、軸受を作用点にして各々の慣性体を加速する
伸縮機構と、慣性体および伸縮機構の各々を軸受に接触
させる機構とを具備している。
【0015】これにおいて、回転機械を装着させる手段
は、軸受を非回転体上にて移動可能に非回転体に押し付
ける機構を含んでいてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】回転機械として、図12ないし図
16に関連して説明した回転式圧縮機を例にとって、本
発明の組み立て方法を説明する。
【0017】この回転式圧縮機は、前述のように、ロー
タ1、シリンダ5、主軸受3および副軸受4を具備して
いる。シリンダ5は両端が開放された中空筒の形態をな
している。主軸受3および副軸受4がシリンダ5の開放
端を覆うように配置され、ボルト7,8によってシリン
ダ5に結合されている。ロータ1はシャフト1Aおよび
シャフト1Aの偏心部1Cにかん合されたローラ2から
なっており、ローラ2をシリンダ5の内部に位置させて
シリンダ5に挿入され、シャフト1Aを主軸受3および
副軸受4に保持されている。
【0018】組み立ては、まず、倣い芯出しによってロ
ータ1が滑らかに回転する状態に副軸受4およびロータ
シャフト1Aの芯出しを受動的におこなったあと、強制
芯出しをさらに施すことによってロータ1とシリンダ5
との間のクリアランスの大きさを高精度に、かつ能動的
に調整する、つまり、二段階の調芯によって高速、かつ
高精度に副軸受4の芯出しをおこなうことによってなさ
れている。
【0019】倣い芯出しは主軸受3をシリンダ5に仮組
み立てすることによってはじまる。この段階において、
回転式圧縮機の圧縮室は密閉構造となるため、圧縮室内
のロータ1とシリンダ5との間のクリアランスを直接測
定しながら装着することはできない。が、シリンダ5に
おける副軸受4の組付側は開口しているので、この開口
からセンサを挿入し、主軸受3の内径とシリンダ5の内
径との位置関係を測定することができる。組み付けは、
ロータ1の最大半径を予め測定しておき、主軸受3の内
径中心とシリンダ5の内径の所定の位置との相対距離が
ロータ1の前記最大半径に所定のクリアランスを加えた
値になるように、センサでもって直接位置関係を測定し
ながら主軸受3のシリンダ5にたいする精密位置合わせ
をおこなったあと、主軸受3をシリンダ5に組み付ける
ことによっておこなう。そのあと、潤滑油を塗布したロ
ータ1をシリンダ5に装着し、副軸受4をロータシャフ
ト1Aにはめ、副軸受4をシリンダ5に仮組み付けす
る。このときに、副軸受4はロータ1の回転中心軸と直
角な平面内でシリンダ5の上を自由に動けるようにす
る。それから、ロータ1を回転させ、潤滑油膜の作用に
よって回転抵抗の小さくなる位置に副軸受4を自己調芯
させる。
【0020】強制芯出しは、慣性体を加速し、その反作
用によって副軸受4に短時間の力を加え、副軸受4を微
動させることによっておこなう。
【0021】慣性体は、倣い芯出しをおこなう以前に、
ロータ1の回転中心軸と直角な方向から副軸受4に押し
付けて接触させる。接触を維持するための押し付け力は
倣い芯出しによって副軸受4を移動させる力よりも十分
に小さい力にする。倣い芯出しが前述のようにしておわ
ったら、ロータ1を回転させ、精密位置合わせに必要な
移動量を求める。芯出しは、慣性体を加速して、その反
作用によって副軸受4に短時間の力を加えて、副軸受4
を微動させ、この副軸受4の微動を繰り返し、求めた移
動量まで副軸受4を動かすことによっておこなう。
【0022】倣い芯出しでは、副軸受4が回転抵抗が小
さくなるように移動するため、ロータ1とシリンダ5と
の間のクリアランスが大きくなり、ロータ1が斜めにな
った状態でシリンダ5に組み付けられ、ロータ1がすり
こぎ運動を起こし、仮組み付けされた副軸受4がロータ
1の回転にともなって揺動運動をおこなう。しかし、ロ
ータ1を回転させて倣い芯出しをおこない、副軸受4の
仮組み付けをおこなったあと、ロータ1の回転負荷トル
クを測定すれば、ロータ1とシリンダ5との間のクリア
ランスの大きさに対応したトルク信号が得られるので、
主軸受3を組み立てるときに設定したクリアランスに対
応したトルク値が得られるように副軸受4の微小移動を
慣性体によっておこなうことで、ロータ1を傾かせず
に、主軸受3を組み立てときに設定したクリアランスを
維持して、副軸受4の精密位置合わせをおこなえる。ま
た、ロータ1の揺動運動の中心は主軸受3の芯と一致し
ているため、変位センサによって副軸受4の揺動運動を
測定し、主軸受3の芯を割り出し、倣い芯出しのあと
に、変位センサの値が示す主軸受3の芯に副軸受4の組
み付け位置を精密に一致させる微小移動をおこなうこと
によって、ロータ1を傾けずに、主軸受3を組み立てた
ときに設定したクリアランスを維持して、副軸受4の精
密位置合わせをおこなえる。
【0023】
【実施例】図1は、これらの倣い芯出しおよび強制芯出
しをおこなって、ロータと軸受との精密位置合わせをお
こなうための組み立て装置の一例を示している。
【0024】この組み立て装置は、回転式圧縮機の装着
手段、ロータ1の回転手段、ロータ1の回転トルクを測
定する手段、それに、仮組み付けされた副軸受4を移動
させる手段を具備している。
【0025】回転式圧縮機を装着させる手段は架台20
を含んでいる。架台20は水平な上部部材およびこの上
部部材を支持する柱部材からなっている。上部部材には
シリンダ5を置く座および主軸受3およびロータシャフ
ト1Aの一部がはまる貫通孔20Hが設けられている。
回転式圧縮機は、ロータシャフト1Aおよび副軸受4を
貫通孔20Hに挿入させて、上部部材に装着される。位
置決めは回転式圧縮機のシリンダ5のまわりに配置され
た二つのチャック機構によってなされている。片方のチ
ャック機構は架台20に固定された台44および台44
におけるシリンダ5を向いた端面にある固定爪50aか
らなっている。もう片方のチャック機構は架台20に固
定された台47にある空気圧シリンダ48およびこの空
気圧シリンダのロッドに取り付けられた可動爪49から
なっている。可動爪47は、空気圧シリンダ48のロッ
ドを伸長させることによって、固定爪50aと一緒にシ
リンダ5の位置決めをおこなえる。架台20の上部に配
置されているアクチュエータ35は、副軸受4をシリン
ダ5に押し付けるためのもので、空気圧シリンダからな
っている。空気圧シリンダ35は、ロッドを架台上部に
向けて配置され、ケースをたとえば架台20から延びる
部材に固定されている。押し付けヘッド36は、たとえ
ばカップの形態をなすもので、開口を副軸受4に向けて
配置されていると共に、空気圧シリンダ35のロッドに
結合されている。このヘッド36は、空気圧シリンダ3
5のロッドが伸長すると、副軸受4をシリンダ5に締結
するボルトの孔を露出させて副軸受4に圧着され、副軸
受4をシリンダ5の装着面に押し付けることができ、空
気圧シリンダ35に供給される空気圧力を変え、副軸受
4にたいする押し付けヘッド36の押圧力を変えること
によって、副軸受4をシリンダ5の装着面上にて水平移
動させる力を調整可能に副軸受4のクランプをおこなえ
る。
【0026】架台20の底部にあるモータ21はロータ
1を回転させるためのもので、モータシャフト23を垂
直方向に向けて架台20の内部に配置され、かつ架台2
0に固定されている。モータ21には回転角度センサ2
2が組み込まれている。トルクセンサ24がモータシャ
フト23に取り付けられていると共に、架台20から延
びるアームの自由端に支持されている。連結部材25が
トルクセンサ24のシャフト26に取り付けられてい
る。この連結部材25は、ロータ1をモータ21および
トルクセンサ24に結合するためのもので、ロータシャ
フト1Aの下端がはまる凹みをもっている。凹みの底部
にある孔には、ピン25Aがコイルばねと一緒に挿入さ
れている。このピン25Aは、連結部材25が回転さ
れ、ロータシャフト1Aの下端面にある溝あるいは孔に
一致すると、溝あるいは孔にはまり込んで連結部材25
とロータシャフト1Aとを結合する。これらの溝あるい
は孔はロータシャフト1Aの偏心部1Cの位相に合わせ
てロータシャフト1Aに設けられている。
【0027】トルクセンサ24はモータ21がロータ1
を回転したときの負荷トルクによって生じるシャフト2
6とモータシャフト23との間の捻れを電気信号に変換
し、トルク値として出力するもので、基準位相検出円盤
27および基準位相検出センサ28と一緒にロータ1の
回転トルクを測定する手段を構成している。基準位相検
出円盤27はシャフト26におけるトルクセンサ24と
連結部材25との間にかん合され、かつこれに固定され
ている。基準位相検出センサ28は、基準位相検出円盤
27に対面して配置され、架台20から延びているアー
ムに支持されている。基準位相検出円盤27は平面形状
が半円形をなすもので、基準位相検出センサ28はこの
基準位相検出円盤27の有無の遷移状態を検出し、連結
部材25に設けられたピン25Aの位相に関連する電気
信号を出力することができる。基準位相検出センサ28
は回転角度センサ22とともに組み立て装置の制御装置
につながれ、制御装置は基準位相検出円盤27の有無の
遷移点から、モータ21の他端に取り付けられた回転角
度センサ22から送出されるパルス数を計数すること
で、ロータ1の回転角度毎のトルク値を検出をしてい
る。ロータシャフト1Aの端部にあるピン25Aがはま
る溝あるいは孔は偏心部1Cの位相に合わせてロータシ
ャフト1Aに設けられており、シリンダ5はロータ1を
あらかじめ決められた位置に回転させた状態にて架台2
0に装着されるため、ピン25Aがかん合したあとはロ
ータ1の最大偏心部のシリンダ5の内周面にたいする絶
対角度ごとのトルク値を測定をおこなえる。
【0028】副軸受移動手段は、図2および図3に示す
ように、慣性体42、副軸受4と慣性体42との間に配
置され、副軸受4を作用点にして慣性体42を加速する
伸縮機構41および慣性体42と伸縮機構41とを副軸
受4に接触させる機構43からなっている。慣性体42
は、チャック機構の台44の上部にあるガイドに載せら
れ、副軸受4に向かって移動可能になっている。慣性体
42とガイドとの間の摩擦は無視し得る大きさに調整さ
れている。伸縮機構41は、多数のピエゾ素子を積層し
たピエゾアクチュエータからなっており、慣性体42に
おける副軸受4を向いた端部に配置され、かつ一端を慣
性体42に結合されている。打撃体57がピエゾアクチ
ェータ41の他端に取り付けられている。接触機構43
は、コイルばねからなり、慣性体42の反対端と架台2
0に固定された部材46との間に配置され、慣性体42
を副軸受4に向かって押している。
【0029】回転式圧縮機の組み立ては、まず、主軸受
3を位置を調整しながらシリンダ5に組み付けることに
よってなされる。このときに、シリンダ5の副軸受4が
配置されている側の開口はまだ閉塞されていないため、
ここから距離センサを挿入して、直接距離を測りなが
ら、主軸受3の組み付け位置の調整をおこなう。より具
体的に説明すると、図16に示すように、ロータシャフ
ト1Aの偏心部1Cにローラ2をはめ、ロータ1の回転
中心軸から最遠位置にあるローラ2の外周面上の点と、
ロータ1の回転中心軸を挟んでローラ上の前記点と反対
側にあるロータシャフト1Aの外周面上の点との間の距
離αを測定する。それから、主軸受3をシリンダ5に仮
組み立てし、副軸受側の開口から二組の距離センサを挿
入して、クリアランス11を調整しようとしている位相
におけるシリンダ5の内周面上の点とその逆位相にある
主軸受3の内周面上の点との間の距離をそれぞれ測定
し、前記測定値と前記センサの位置とから距離βを求め
る。シリンダ5にたいする主軸受3の仮組み付けは、距
離βを測定しながら、下記式を満たすように主軸受3の
位置を調整し、条件を満たす位置に調整できたら、シリ
ンダ5に主軸受3をボルト7によって締結することによ
ってなされる。
【0030】Cmin ≦ β−a ≦ Cmax この式において、Cmin はクリアランス11の設定許容
下限値、Cmax はクリアランス11の設定許容上限値で
ある。
【0031】つぎに、副軸受4をシリンダ5に組み付け
るが、シリンダ5の両端開口が軸受3,4によって閉塞
されているため、クリアランス11を直接測りながら副
軸受4の組み付け位置を調整することはできない。この
ため、従来は、副軸受4の中心軸を主軸受3の中心軸に
合わせる作業、たとえば、ロータ1を高速に回転させて
倣い芯出しおこなったり、軸受4の内周面とロータシャ
フト1Aの外周面との接触位置の検出による軸受の中心
軸を求めて調芯をしたりして、主軸受3の組み付け時に
設定したクリアランス11が副軸受4の組み付け後も保
持されているものとみなしている。しかし、倣い芯出し
では、副軸受4の位置が回転抵抗の小さくなる状態に向
かって移動し、主軸受3のクリアランス11が許容する
範囲内でもって、ロータ1が回転抵抗の小さくなる方向
に傾いたまま組み付けられることになるため、主軸受3
の組み付けに際して設定したクリアランス11が副軸受
4を組み付けたあとに変動する。また、軸受の中心軸を
検出しておこなう調芯は、副軸受4の内周面とロータシ
ャフト1Aの外周面との接触点を求めるときに、ロータ
シャフト1Aが副軸受4に押し付けられ、ロータシャフ
ト1Aがたわむことになるため、たわみ量が接触点の各
々において異なると、正確な芯合わせをおこなえない。
また、静止状態にあるロータシャフト1Aの接触位置を
検出して軸受3,4の芯合わせをおこなっても、各々の
軸受3,4の内周面の直角度などの部品加工精度のばら
つきが大きいと、ロータシャフト1Aが回転したとき
に、軸受3,4のクリアランス11が許容する範囲で回
転が安定になる状態に向かって傾くことになるため、主
軸受3を組み付けるときに設定したクリアランス11が
副軸受4を組み付けたあとに変動する。クリアランス1
1の設定許容範囲Cmin 〜Cmax が広ければ、クリアラ
ンスの変動分が設定許容範囲によって吸収されるため問
題とならないが、回転式圧縮機は省エネルギー化に向か
って高効率化が進められ、クリアランス11の設定許容
範囲が狭くなる傾向にあるため、このような組み立て方
法ではクリアランス管理を確実におこなえなくなる可能
性がある。さらに、特開平7−217572号公報にお
ける組み立て方法では、まず、倣い芯出しによって、ロ
ータ1が滑らかに回る状態に受動的に主軸受3の芯出し
をして仮組み立てしたあとに、さらに強制芯出しを施す
ことによって、副軸受4の芯出しをおこなって、ロータ
1が回転抵抗の小さくなる方向に傾いたまま組み付けら
れないようにしているが、このような組み立て方法で
も、倣い芯出しが終了したあとに、副軸受4を剛性の高
いXYテーブルなどによってクランプをおこなっている
場合には、副軸受4がクランプ動作に伴って位置ずれを
おこす恐れがあり、これが生じると、倣い芯出しの状態
が破壊される。
【0032】そこで、本発明による組み立て方法では、
倣い芯出しをおこなったあとに、慣性体を加速し、その
反作用によって副軸受4に短時間の力を加え、副軸受4
を微動させ、この副軸受4の微動を繰り返して必要な移
動量だけ副軸受4を動かすことによって、倣い芯出しの
状態から連続して強制芯出しをおこなうことができるよ
うにしている。詳しく説明する。
【0033】倣い芯出しをはじめる前に、主軸受3およ
びロータ1はシリンダ5に組み立てされる。これは、た
とえば図13に関連して説明すると、シリンダ5に主軸
受3をボルト7によって組み付け、ロータシャフト1A
の一端を主軸受3の軸受孔に挿通させてロータ1をシリ
ンダ5に装着したあと、距離センサを用いてローラ2の
外周壁とシリンダ5の内壁面との間の距離を測定し、ク
リアランス11が所望の値になるように主軸受3の位置
決めをおこない、主軸受3をシリンダ5にボルト7でも
って組み付けすることによってなされる。つぎに、ブレ
ード6が押しばね13と一緒にシリンダ5のスリットに
挿入され、副軸受4がロータシャフト1Aの他端にはめ
られ、副軸受4がシリンダ5の開放端にボルト8によっ
て仮組み付けられる。
【0034】このようにして仮組み立てされた回転式圧
縮機は図1に示す組み立て装置に装着される。架台20
への配置はロータシャフト1Aおよび主軸受3を架台2
0に設けられた貫通孔20Hに挿通することによってな
される。このときに、シリンダ5は、副軸受4の外周面
におけるクリアランス11の設定箇所と反対側が、副軸
受移動手段の打撃体57に接触するように配置される。
打撃部材57は、ばね43によって副軸受4に接触し、
副軸受4を保持している。位置決めは、空気圧シリンダ
48を作動させ、可動爪49に固定爪50と一緒にシリ
ンダ5をクランプさせると共に、空気圧シリンダ35を
作動させて、押し付けヘッド36によって副軸受4をシ
リンダ5に押し付けることによってなされる。
【0035】つぎに、モータ21が作動すると、連結部
材25が回転し、連結部材25のピン25Aが旋回し、
ピン25Aがロータシャフト1Aの下端面にある溝ある
いは孔に一致するとこれにかん合し、ロータ1が連結部
材25から伝達される回転トルクによって回転する。
【0036】芯出しは、連結部材25のピン25Aの押
し上げ力によって副軸受4が持ち上がらない程度に押し
付けヘッド36をシリンダ5に上方向から弱く押し付
け、副軸受4を上下方向のみ拘束した状態においてロー
タ1を回転させ、回転抵抗が最小になる位置にロータシ
ャフト1Aと副軸受4とを倣わせることによっておこな
う。このときに、副軸受移動手段における慣性体42の
打撃体57を副軸受4に押し付けているばね43は、押
し付け力がロータ1の回転による倣い芯出しの作用を妨
害しない大きさにする。
【0037】このようにして倣い芯出しがなされると、
ロータ1が傾き、副軸受4が移動する。これは回転負荷
トルクがクリアランス11を設定する箇所において大き
くなるためで、ロータ1はロータシャフト1Aの負荷ト
ルクが大きくなる回転角度においてクリアランス11を
広げるように主軸受3を支点にして傾き、副軸受4を移
動させる。そこで、副軸受移動手段における慣性体42
を加速して、これによって発生する反作用力で打撃部材
57により副軸受4を押して微小移動させ、この微小移
動を繰り返すことによって、主軸受3を組み付けるとき
に設定した値にクリアランス11にもどしている。図
(4a)〜(c)はこの過程を示している。
【0038】シリンダ5は、架台20に装着されたとき
に、副軸受4の外周面におけるクリアランス11の設定
箇所と反対側となる箇所を副軸受移動手段の打撃体57
と接触しているため、倣い芯出しに際して、ロータ1は
クリアランス11が広がる方向に傾き、副軸受4がこれ
によって移動し、副軸受移動手段の打撃体57がこれに
よって押され、図2および図3において右方向に移動
し、図4(a)に示す状態になっている。打撃体57は
ばね43によってごく弱い力で副軸受4に押し付けられ
ており、慣性体42は台44の上を摩擦力を生じること
なく自在に左右方向に移動可能であるため、倣い芯出し
に影響をあたえない。
【0039】ピエゾアクチュエータ41がステップ状の
入力をあたえられ、急激に伸張すると、慣性体42が副
軸受4を支点にして初期位置59aから後退位置59b
まで加速移動し、その反作用力が打撃体57を介して副
軸受4に作用する。副軸受4は、この反作用力によっ
て、図4(b)に示すように、打撃体57と反対側に押
され微小量だけ移動する。ピエゾアクチュエータ41が
もとの長さにもどると、打撃体57はこの瞬間に副軸受
4の外周面から離れるが、慣性体42はコイルばね43
によって前進位置59cに押し戻されるため、打撃体5
7は図4(c)に示すように副軸受4の外周面に再び接
触する。
【0040】これらの図4(a)から図4(c)までの
状態をひとつのサイクルとして、このサイクルを複数回
繰り返すことによって、クリアランストルク72が所望
の大きさになるように副軸受4を精密位置決めすること
ができる。サイクルごとの副軸受4の移動量は慣性体4
2の質量、ピエゾアクチュエータ41の伸長量、押し付
けヘッド36による副軸受4のシリンダ5への押しつけ
力などにもとづく摩擦の大きさを調整することによって
変更することができ、これらの調整をおこなうことによ
って、主軸受3と副軸受4との芯が合わせ込まれ、ロー
タシャフト1Aの傾きが修正され、クリアランス11が
主軸受3をシリンダ5に組み付けた時に設定した値に強
制的に回復する。
【0041】副軸受4の必要移動量は、ロータ1の回転
負荷トルクをトルクセンサ24によって測定し、測定結
果からクリアランス11を推定することによって求めら
れ、移動は、この必要移動量になるまで、打撃体57を
副軸受4に衝突させることによってなされる。回転負荷
トルクの測定は、倣い芯出しがおわったあとに、押し付
けヘッド36の押し付け力を増大して倣い芯出しの位置
を仮固定し、仮固定状態における回転負荷トルクをトル
クセンサ24によって測定することでなされる。副軸受
4の移動量の計算は、トルクセンサ24からの回転負荷
トルク、基準位相検出センサ28から得られる連結部材
25にあるピン25Aの位相に関連する信号および回転
角度センサ22からの回転角度に関連する信号によって
おこなう。すなわち、回転式圧縮機ではクリアランス1
1を設定したシリンダ5の内周面の位置が最も狭隘な箇
所となるため、ロータ1における偏心量最大部分がシリ
ンダ内周面に沿って回転してくると、クリアランス11
を設定した箇所で潤滑油の圧縮が起こり、図5の下部に
示すように回転角度信号76にたいして回転負荷トルク
75をプロットすると、クリアランス11の最狭隘部に
おける回転負荷トルクが隆起する。この隆起量をクリア
ランストルク72としたときに、クリアランストルク7
2はクリアランス11の大きさと反比例関係にあるた
め、これらの相関関係をあらかじめ調べて図5の上部に
示すような相関表81を作成しておくことによって、ク
リアランストルク72からクリアランス11の推定値7
0を得ることができ、クリアランストルク72の最頂部
の回転角度からクリアランス11の設定位相推定値71
を得られる。
【0042】推定された最小クリアランス値および最小
クリアランス位相の各々が許容上限と許容下限との間に
はいっていれば、副軸受4はシリンダ5にボルト8によ
って固定される。しかし、最小クリアランス推定値およ
び位相推定値のうち、少なくともいずれかが許容限度に
はいっていなければ、許容限度からのずれ量からクリア
ランス修正値あるいは位相修正値もしくはこれらの双方
を求め、副軸受移動手段を作動させ、修正値にしたがっ
て副軸受4を移動させる。このときに、クリアランスト
ルク72とクリアランス11との関係はロータ1の回転
速度によって変化するため、回転速度が調整中に変化す
る場合には、各回転速度毎に相関表を用意しておき、回
転角度信号を微分することによって得られる回転速度信
号を用いて相関表を切り換える。また、回転式圧縮機の
温度が周囲温度の変化によって変化すると、潤滑油の粘
性が変化するため、同様に、各温度毎に相関表を用意し
ておき、回転式圧縮機の温度を測定して相関表を切り換
える。
【0043】この組み立て装置における空気圧シリンダ
35,48の制御ユニット、モータ21の駆動回路、副
軸受移動手段のピエゾアクチュエータ41、基準位相検
出センサ28および回転角度センサ22はマイクロコン
ピュータを含む制御装置につながれ、シリンダ5のクラ
ンプ、副軸受4のクランプ、モータ21の回転、ロータ
1の回転角度ごとのトルク値検出、副軸受移動手段の駆
動などを自動的におこなっている。図6はこの制御装置
のプログラムチャートを示している。
【0044】図6において、プログラムがスタートする
と、制御装置は、主軸受3の組み立ておよび副軸受4の
仮組み立てがおわると(ステップ89)、回転式圧縮機
を組み立て装置に搬送させ、空気圧シリンダ48を作動
させ、爪49にシリンダ5のチャックをなさせると共
に、空気圧シリンダ35を作動させて、ヘッド36にシ
リンダ5を押さえさせ(ステップ90)、副軸受移動手
段のばね43の復元力によって副軸受4のチャックをお
こなわせ(ステップ91)、モータ21にロータ1の回
転をおこなわせ(ステップ92)、倣い芯出しが終了す
るまで一定時間待機する(ステップ93)。倣い芯出し
が終わると、制御装置は空気圧シリンダ35を作動させ
て、副軸受4を仮クランプして、倣い芯出しの結果を固
定したあと(ステップ94)、基準位相検出センサ28
および回転角度センサ22からの信号によって回転負荷
トルクを計測して、副軸受4のずれ量を計算し(ステッ
プ95)、副軸受4の組み付け位置の修正が必要か否か
を判定し(ステップ96)、必要と判定すると、ピエゾ
アクチュエータ41を駆動し、強制的に副軸受4の位置
を修正したあと(ステップ97)、再び回転負荷トルク
を計測し、副軸受4のずれ量を計算し(ステップ9
5)、副軸受4の組み付け位置の修正がさらに必要かど
うかを判定をおこなう(ステップ96)。修正が終了し
たと判定したら、制御装置は、モータ21によるロータ
1の回転をとめ(ステップ98)、空気圧シリンダ48
によるチャックを解除し(ステップ99)、空気圧シリ
ンダ35によるクランプを解除し、回転式圧縮機を組み
立て装置から搬出させる(ステップ100)。本発明で
は、このように副軸受移動手段をもちいることによっ
て、ステップ92からステップ94までの倣い芯出しと
ステップ95からステップ97までの強制芯出しとを連
続してなすことができる。
【0045】図2および図3に示す副軸受移動手段をも
つ組み立て装置では、クリアランス11が潤滑油12の
圧縮によって拡がり、ロータ1が傾き、副軸受4が反対
側に片寄った状態にて倣い芯出しをおこなったあとに、
クリアランス11が本来の値に狭まるように回転負荷ト
ルクの測定値にもとづいて副軸受4の位置を強制的に補
正しているが、この強制芯出しを短時間で終わらせるた
めに、ワンサイクルあたりの副軸受4の移動量を大きく
すると、クリアランス11が狭くなりすぎることがあ
る。図7および図8これを改善することができる副軸受
移動手段を示している。
【0046】この副軸受移動手段は回転式圧縮機を挟
み、かつ角度180゜離れて配置された二台のインパク
ト力発生ユニットを具備している。各々のインパクト力
発生ユニットは、図2および図3に関連して説明した副
軸受移動手段と同様に、慣性体42a,42b、伸縮機
構41a,41b、それに、慣性体42a,42bと伸
縮機構41a,41bとを副軸受4に接触させる機構4
3a,43bを具備している。慣性体42a,42b
は、架台20に固定された台44a,44bに敷設され
たガイドに載せられ、副軸受4に向かって移動すること
ができる。伸縮機構41a,41bは多数のピエゾ素子
を積層したピエゾアクチュエータからなっている。ピエ
ゾアクチュエータ41a,41bは、慣性体42a,4
2bにおける副軸受4を向いた端部に配置され、一端を
慣性体42a,42bに結合されている。打撃体57
a,57bが各々のピエゾアクチェータ41a,41b
の先端に取り付けられている。接触機構はコイルばね4
3a,43bからなっている。コイルばね43a,43
bは、慣性体42a,42bを副軸受4に向かって押
し、打撃体57a,57bを副軸受4に接触させるよう
に、慣性体42a,42bの反対端と架台20に固定さ
れた部材46a,46bとの間に配置されている。シリ
ンダ5は爪50a,50b,50cによりチャックされ
ている。
【0047】強制芯出しは、図2および図3に関連して
説明した副軸受移動手段と同様に、ロータ1の回転負荷
トルクをトルクセンサ24によって測定し、測定結果か
ら副軸受4の移動量を計算し、計算値になるまで、片方
のインパクト力発生ユニットにおける打撃体57aを副
軸受4に衝突させて、副軸受4を微小移動することによ
ってなされる。が、クリアランス11がこのような場合
以外も含めて狭くなりすぎたときには、副軸受4をはさ
んで反端側に配置されているインパクト力発生ユニット
における打撃体57bによって直ちに逆方向から副軸受
4を打撃して、回転負荷トルクの測定値にもとづいて副
軸受4の位置を強制的に補正することができるため、調
芯作業を短時間でおこなえる。
【0048】図9および図10はさらに高精度な強制芯
出しをつねに高速でおこなえる副軸受移動手段を示して
いる。
【0049】この副軸受移動手段は副軸受4を挟んで配
置された二台のインパクト力発生ユニットからなってい
る。各々のインパクト力発生ユニットは打撃体、慣性
体、伸縮機構および接触機構を具備している。打撃体5
7a,57bはスライドおよびピンからなっている。伸
縮機構41a,41bは多数のピエゾ素子を積層したピ
エゾアクチュエータからなっている。ピエゾアクチュエ
ータ41a,41bは一端を打撃体57a,57bのス
ライドおけるピンのある端部と反対側の端部に結合され
ている。慣性体42a,42bはピエゾアクチュエータ
41a,41bの自由端に結合されている。これらの打
撃体、ピエゾアクチュエータおよび慣性体からなるアッ
センブリは打撃体57a,57bのピンを副軸受4に向
け、かつ副軸受4を挟んで角度180゜離れて配置され
ていると共に、台44a,44bに敷設されたガイドレ
ールに載せられ、副軸受4に向かってガイドレール上を
移動することができる。台44a,44bは台62に固
定されている。台62は、回転式圧縮機が貫通する中心
孔もつリングの形態をなすもので、四組のスラストベア
リング60a,60bを介在して架台20に支持され、
架台上を移動することができる。接触機構はひとつのコ
イルばね43からなっている。コイルばね43は、各々
の打撃体57a,57bのスライドから延びる柱の間に
掛け渡され、打撃体57a,57bに副軸受4を挟ませ
ている。
【0050】図7および図8に示す副軸受移動手段で
は、倣い芯出しに際して、副軸受4が回転負荷トルクの
小さくなる位置に移動すると、ばね43a,43bの復
元力が干渉するため、ばね43a,43bの復元力を十
分に小さくして、倣い芯出しを妨害しないようにしなけ
ればならない。しかし、この副軸受移動手段では、打撃
体57a,57b、慣性体42a,42bおよびピエゾ
アクチュエータ41a,41bを支持する台62が架台
20の上を自由に移動することができるため、コイルば
ね43のスプリング力を大きくしても、打撃体57a,
57bによる副軸受4をチャックする力が強くなるだけ
であって、倣い芯出しを妨害しない。さらに、ピエゾア
クチュエータ41a,41bがインパクト力を発生する
ときに、打撃体57a,57bと副軸受4とが剛体接触
し、逆インパクト力を発生するときに、打撃体57a,
57bと副軸受4とが弾性接触するため、ピエゾアクチ
ュエータ41a,41bに複雑な加速制御をおこなわな
くても、つまり矩形波信号を入力するだけでもって、自
動的にインパクト力を発生するごとに副軸受4の移動を
おこなえる。
【0051】この副軸受移動手段ではインパクト力発生
ユニットが副軸受4をチャックすることによって、副軸
受4の質量が等価的に増加することになるが、ロータ1
の回転速度を調整することによって、倣い芯出しに支障
を生じない。さらに、インパクト力発生サイクルの終了
時にピエゾアクチュエータ41a,41bを急速に短縮
すると、打撃体57a,57bが慣性体42a,42b
に引き戻され、ばねの復元力により反対側の打撃体57
a,57bが副軸受4を押すことになるが、ピエゾアク
チュエータ41a,41bが短縮するときに発生する逆
インパクト力はばね43によって減衰され、ピエゾアク
チュエータ41a,41bが伸長するときに発生するイ
ンパクト力よりも小さく、副軸受4の戻り量が送り量よ
りも小さくなるため、副軸受4はインパクト力が発生す
るごとに確実に移動する。
【0052】図11はさらに他の副軸受移動手段を示し
ている。この副軸受移動手段は、図9および図10に関
連して説明したインパクト力発生ユニットと同様に構成
された、三台のインパクト力発生ユニットを備えてい
る。
【0053】各々のインパクト力発生ユニットは、図9
および図10に示すインパクト力発生ユニットと同様
に、慣性体42a〜42c、打撃体57a〜57cおよ
びピエゾアクチュエータ41a〜41cからなるアッセ
ンブリを具備し、これらのアッセンブリの各々は台44
a〜44cにあるガイドレールに載せられている。しか
し、台44a〜44cは角度120゜の等角度間隔でも
って台62に配置され、かつ台62に固定されている。
台62は、回転式圧縮機の通る孔をもつリングの形態を
なすもので、図9および図10におけるインパクト力発
生ユニットと同様に、スラストベアリングを介在して架
台20に支持され、架台20の上を直線移動することが
できる。さらに、伸縮機構は三本のコイルばね43a〜
43cからなっており、各々のコイルばね43a〜43
cは隣接するアッセンブリの間に配置されている。すな
わち、コイルばね43aは慣性体42a、打撃体57a
およびピエゾアクチュエータ41aを含むアッセンブリ
における打撃体57aのスライドにある柱と慣性体42
b、打撃体57bおよびピエゾアクチュエータ41bを
含む隣接アッセンブリにおける打撃体57bのスライド
にある柱とに掛け渡され、コイルばね43bは慣性体4
2b、打撃体57bおよびピエゾアクチュエータ41b
を含むアッセンブリにおける打撃体57bのスライドに
ある柱と慣性体42c、打撃体57cおよびピエゾアク
チュエータ41cを含む隣接アッセンブリにおける打撃
体57cのスライドにある柱とに掛け渡され、そして、
コイルばね43cは慣性体42c、打撃体57cおよび
ピエゾアクチュエータ41cを含むアッセンブリにおけ
る打撃体57cのスライドにある柱と慣性体42a、打
撃体57aおよびピエゾアクチュエータ41aを含む隣
接アッセンブリにおける打撃体57aのスライド上にあ
る柱とに掛け渡されている。シリンダ5は架台20に固
定された台51a,51bおよびこれらの台にシリンダ
5を向いて設けられた爪50a,50b,50cにより
チャックされる。図11には台51aにある固定爪50
a,50bのみが示されている。
【0054】この副軸受移動手段において、強制芯出し
は、図2および図3に関連して説明した副軸受移動手段
と同様に、ロータ1の回転負荷トルクをトルクセンサ2
4によって測定し、測定結果から副軸受4の移動量を計
算し、計算値になるまで、いずれかのインパクト力発生
ユニットにおける打撃体57a,57b,57cを副軸
受4に衝突させ、副軸受4を微小移動させることによっ
てなされるが、任意の方向にインパクト力のベクトルを
発生することができるため、倣い芯出しにおける副軸受
4の任意方向の芯ずれの修正のみならず、他の回転機械
における倣い芯出しにもとづく任意方向の芯ずれも修正
することできる。
【0055】なお、以上説明した実施例において、組み
立て装置のモータ21を一定速度で回転させることがで
きれば、基準位相からの経過時間を計数することによっ
て回転角度を知ることができるため、回転角度センサ2
2を省略することができる。さらに、回転角度センサ2
2を構成するパルスエンコーダに代わってアブソリュー
トエンコーダを用いることによって、基準位相検出円盤
27および基準位相検出センサ28も省略することもで
きる。また、倣い芯出しによる回転式圧縮機の組み立て
精度をロータ1の回転負荷トルクをもちいて推定し、こ
の推定値にもとづいて強制芯出しによって副軸受4の位
置を修正しているが、倣い芯出しに際して、副軸受4の
揺動運動を外部の変位センサにより測定し、揺動運動の
中心に副軸受4の芯を強制芯出しによって合わせてもよ
い。この場合、ロータ1が前述のように連結部材25に
あるピン25Aによって回転されているため、ロータ1
を傾けようとするモーメントが生じ、主軸受3のクリア
ランスの範囲でロータシャフト1Aが傾いて揺動回転す
ることになるが、ロータシャフト1Aの揺動回転の中
心、すなわち副軸受4の揺動運動の中心は、主軸受3の
中心と一致するため、揺動運動量をセンサによって測定
すれば、二つの軸受3,4の芯合わせをおこなえる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
慣性体を仮組み付けされた軸受に接触配置し、慣性体を
加速し、かつ慣性体を軸受に衝突させ、これによって発
生する反作用力で非回転体を回転体にたいして微小移動
させ、これらの接触、加速および衝突を繰り返すことに
よって強制芯出しをおこなっているため、倣い芯出しか
ら強制芯出しへの切り換えに際して軸受がずれることな
く高精度な芯出しがおこなえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組み立て装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】組み立て装置における副軸受移動手段の一例を
正面図である。
【図3】図3に示す副軸受移動手段の示す平面図であ
る。
【図4】図2および図3に示す副軸受移動手段の作動状
態を示す説明図である。
【図5】回転負荷トルクから回転式圧縮機ポンプ内部の
クリアランスを推定方法を説明するための図である。
【図6】プログラムチャートである。
【図7】副軸受移動手段の他の構成を示す正面図であ
る。
【図8】図7に示す副軸受移動手段の平面図である。
【図9】副軸受移動手段のさらに他の構成を示す正面図
である。
【図10】図9に示す副軸受移動手段の平面図である。
【図11】副軸受移動手段のさらに他の構成を示す平面
図である。
【図12】回転式圧縮機の分解斜視図である。
【図13】回転式圧縮機の縦断面図である。
【図14】回転式圧縮機の圧縮サイクルを示す説明図で
ある。
【図15】回転式圧縮機ポンプ内部のロータとシリンダ
とのクリアランスを説明する図である。
【図16】回転式圧縮機における、主軸受をシリンダに
組み付けるときの、主軸受とシリンダとの関係を説明す
る図である。
【符号の説明】
1…回転体、3,4…軸受、5…非回転体、41,41
a〜41c…伸縮機構、42,42a〜42c…慣性
体、43,43a〜43c…接触機構。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体が両端を開放された非回転体内に
    配置され、開放端を閉塞するように回転体に取り付けら
    れた軸受によって保持されている回転機械を含み、軸受
    の一方を位置合わせして固定した非回転体に他方の軸受
    を回転体が回転する程度に仮組み立てする倣い芯出し工
    程と、倣い芯出しされた回転体の回転状態を計測して、
    所定の回転状態になるように他方の軸受を移動させて、
    他方の軸受の位置合わせをおこなう強制芯出し工程とを
    具備する回転機械の組み立て方法において、強制芯出し
    工程における他方の軸受の移動が、慣性体を加速するこ
    とによって発生する衝撃力で他方の軸受を微小移動さ
    せ、この微小移動を繰り返すことによってなされている
    こと、を特徴とする回転機械の組み立て方法。
  2. 【請求項2】 他方の軸受の微小移動が他方の軸受の周
    囲に配置された複数の慣性体によってなされている請求
    項1に記載の組み立て方法。
  3. 【請求項3】 他方の軸受の微小移動が、回転体の回転
    中心軸方向から他方の軸受を非回転体に押し付け、この
    押し付けによって他方の軸受の非回転体上の移動量を調
    整しながらなされている請求項1に記載の組み立て方
    法。
  4. 【請求項4】 他方の軸受の微小移動が、回転体の回転
    中心軸方向から他方の軸受を非回転体に押し付け、他方
    の軸受の非回転体上の移動量を調整しつつ、他方の軸受
    の周囲に配置された複数の慣性体によってなされている
    請求項1に記載の組み立て方法。
  5. 【請求項5】 回転体が両端を開放された非回転体内に
    配置され、開放端を閉塞するように回転体に取り付けら
    れた軸受によって保持されている回転機械を含み、軸受
    を仮組み付けした状態にて回転機械を装着させる手段
    と、回転体を回転させる手段と、回転体の回転トルクを
    測定する手段と、軸受の一方を移動させる手段とを具備
    している回転機械の組み立て装置において、軸受の移動
    手段が、軸受の周囲に配置された慣性体と、軸受を作用
    点にして慣性体を加速する伸縮機構と、慣性体および伸
    縮機構を軸受に接触させる機構とを具備していること、
    を特徴とする回転機械の組み立て装置。
  6. 【請求項6】 回転体が両端を開放された非回転体内に
    配置され、開放端を閉塞するように回転体に取り付けら
    れた軸受によって保持されている回転機械を含み、軸受
    を仮組み付けした状態において前記回転機械を装着させ
    る手段と、回転体を回転させる手段と、回転体の回転ト
    ルクを測定する手段と、軸受を移動させる手段とを具備
    している回転機械の組み立て装置において、軸受の移動
    手段が軸受に向かって移動可能に軸受のまわりに等角度
    間隔を形成して配置された複数の慣性体と、軸受を作用
    点にして各々の慣性体を加速する伸縮機構と、慣性体お
    よび伸縮機構の各々を軸受に接触させる機構とを具備し
    ていること、を特徴とする回転機械の組み立て装置。
  7. 【請求項7】 回転機械を装着させる手段が軸受を非回
    転体上にて移動可能に非回転体に押し付ける機構を含ん
    でいる請求項5あるいは請求項6に記載の組み立て装
    置。
  8. 【請求項8】 回転体が両端を開放された非回転体内に
    配置され、開放端を閉塞するように回転体に取り付けら
    れた軸受によって保持されている回転機械を含み、軸受
    を仮組み付けした状態にて前記回転機械を装着させる手
    段と、回転体を回転させる手段と、回転体の回転トルク
    を測定する手段と、軸受を移動させる手段とを具備して
    いる回転機械の組み立て装置において、回転機械を装着
    させる手段が軸受を非回転体上にて移動可能に非回転体
    に押し付ける機構を具備し、軸受を移動させる手段が軸
    受に向かって移動可能に軸受のまわりに配置された慣性
    体と、軸受と慣性体との間に配置され、かつ慣性体に支
    持されたアクチュエータと、アクチュエータと軸受との
    間に配置された打撃体と、慣性体およびアクチュエータ
    を押し、打撃体を軸受の周面に接触させる弾性体とから
    なること、を特徴とする回転機械の組み立て装置。
  9. 【請求項9】 回転体が両端を開放された非回転体内に
    配置され、開放端を閉塞するように回転体に取り付けら
    れた軸受によって保持されている回転機械を含み、軸受
    を仮組み付けした状態にて前記回転機械を装着させる手
    段と、回転体を回転させる手段と、回転体の回転トルク
    を測定する手段と、軸受の一方を移動させる手段とを具
    備している回転機械の組み立て装置において、回転機械
    を装着させる手段が軸受を非回転体上にて移動可能に非
    回転体に押し付ける機構を具備し、軸受を移動させる手
    段が軸受に向かって移動可能に軸受のまわりに等角度間
    隔を形成して配置された複数の慣性体と、軸受と各々の
    慣性体との間に配置され、かつ慣性体に支持されたアク
    チュエータと、各々のアクチュエータと軸受との間に配
    置された打撃体と、各々の慣性体およびアクチュエータ
    を押し、各々の打撃体を軸受の周面に接触させる弾性体
    とからなること、を特徴とする回転機械の組み立て装
    置。
  10. 【請求項10】 回転体が両端を開放された非回転体内
    に配置され、開放端を閉塞するように回転体に取り付け
    られた軸受によって保持されている回転機械を含み、軸
    受を仮組み付けした状態にて前記回転機械を装着させる
    手段と、回転体を回転させる手段と、回転体の回転トル
    クを測定する手段と、軸受の一方を移動させる手段とを
    具備している回転機械の組み立て装置において、回転機
    械を装着させる手段が軸受を非回転体上にて移動可能に
    非回転体に押し付ける機構を具備し、軸受を移動させる
    手段が軸受に向かって移動可能に軸受のまわりに等角度
    間隔を形成して配置された複数の打撃体と、各々の打撃
    体の外側に配置された慣性体と、各々の打撃体と各々の
    慣性体との間に配置され、かつ各々の慣性体に支持され
    たアクチュエータと、各々の打撃体を軸受の周面に接触
    させるために、各々の打撃体の間に配置された弾性体と
    からなること、を特徴とする回転機械の組み立て装置。
  11. 【請求項11】 アクチュエータが圧電素子を積層した
    ものからなり、弾性体がコイルばねからなる請求項8、
    請求項9あるいは請求項10に記載の組み立て装置。
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