JPH09246644A - 赤外光発生装置 - Google Patents
赤外光発生装置Info
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- JPH09246644A JPH09246644A JP5634096A JP5634096A JPH09246644A JP H09246644 A JPH09246644 A JP H09246644A JP 5634096 A JP5634096 A JP 5634096A JP 5634096 A JP5634096 A JP 5634096A JP H09246644 A JPH09246644 A JP H09246644A
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Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】位置調整が必要な光学デバイスの数を低減し、
光学デバイスの位置調整工数を低減した赤外光発生装置
を実現すること。 【解決手段】光をパルス出力する第1の光学系と、より
長波長の光を同期パルス出力する第2の光学系と、光路
合わせを行う光路合わせ光学系と、第1の光学系の出力
光をポンプ光、第2の光学系の出力光を種光として光パ
ラメトリック増幅を行い、アイドラ光として赤外光を出
力する非線形光学素子と、該素子が呈するアイドラ光
(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存特性に
おいて、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシグナ
ル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2点発
生する位相整合角度で、非線形光学素子に対してポンプ
光が入射するように、MLN素子の配置状態を調整する
ための調整機構とを備える。
光学デバイスの位置調整工数を低減した赤外光発生装置
を実現すること。 【解決手段】光をパルス出力する第1の光学系と、より
長波長の光を同期パルス出力する第2の光学系と、光路
合わせを行う光路合わせ光学系と、第1の光学系の出力
光をポンプ光、第2の光学系の出力光を種光として光パ
ラメトリック増幅を行い、アイドラ光として赤外光を出
力する非線形光学素子と、該素子が呈するアイドラ光
(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存特性に
おいて、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシグナ
ル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2点発
生する位相整合角度で、非線形光学素子に対してポンプ
光が入射するように、MLN素子の配置状態を調整する
ための調整機構とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光パラメトリック
増幅を利用して赤外光を発生させる装置に係わり、特
に、装置を構成する各種の光学デバイスの調整工数を低
減することを可能にする、赤外光の発生装置に関する。
増幅を利用して赤外光を発生させる装置に係わり、特
に、装置を構成する各種の光学デバイスの調整工数を低
減することを可能にする、赤外光の発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外領域の光(2〜20(μm))は、
主な分子の振動スペクトルを検出するのに好適であるた
め、成膜過程(CVD、エッチング等における化学反
応)等の光学的手法による評価を始めとする各種の分野
への応用が考えられ、可視領域や近赤外領域のレーザ光
の波長変換を行い、2(μm)以上の波長の赤外光を発
生させる装置の開発が盛んである。
主な分子の振動スペクトルを検出するのに好適であるた
め、成膜過程(CVD、エッチング等における化学反
応)等の光学的手法による評価を始めとする各種の分野
への応用が考えられ、可視領域や近赤外領域のレーザ光
の波長変換を行い、2(μm)以上の波長の赤外光を発
生させる装置の開発が盛んである。
【0003】ところで、このような波長変換を行うため
に、光パラメトリック効果や光パラメトリック増幅を利
用した装置が提案されていた。光パラメトリック効果
は、回転ステージ等に固定された非線形光学素子にポン
プ光(角周波数ω1 )を入射し、回転ステージを調整し
てポンプ光の入射角度を位相整合条件を満たすように設
定することにより、シグナル光(角周波数ω2 )とアイ
ドラ光(角周波数ω3 :ω2 >ω3 、ω=ω2 + ω3
)を得る光学的効果である。本効果によれば、ポンプ
光の波長が固定であっても、回転ステージを調整して、
位相整合条件を満足させながらポンプ光の非線形光学素
子への入射角度を変更することにより、アイドラ光とシ
グナル光の波長を変更することが可能になる。
に、光パラメトリック効果や光パラメトリック増幅を利
用した装置が提案されていた。光パラメトリック効果
は、回転ステージ等に固定された非線形光学素子にポン
プ光(角周波数ω1 )を入射し、回転ステージを調整し
てポンプ光の入射角度を位相整合条件を満たすように設
定することにより、シグナル光(角周波数ω2 )とアイ
ドラ光(角周波数ω3 :ω2 >ω3 、ω=ω2 + ω3
)を得る光学的効果である。本効果によれば、ポンプ
光の波長が固定であっても、回転ステージを調整して、
位相整合条件を満足させながらポンプ光の非線形光学素
子への入射角度を変更することにより、アイドラ光とシ
グナル光の波長を変更することが可能になる。
【0004】また、光パラメトリック増幅(OPA)
は、回転ステージ等に固定された非線形光学素子にポン
プ光(角周波数ω1 )および種光(シーディング光:角
周波数ω2 またはω3 )を入射し、回転ステージを調整
してポンプ光の入射角度を位相整合条件を満たすように
設定することにより、増幅されて強い光となったシグナ
ル光(角周波数ω2 )とアイドラ光(角周波数ω3 :ω
2 >ω3 、ω1 =ω2 +ω3 )とを得るものである。光
パラメトリック増幅においても、回転ステージを調整し
て、位相整合条件を満足させながらポンプ光の非線形光
学素子への入射角度を変更することにより、ポンプ光と
種光で決まる位相整合条件下で種光を増幅する。
は、回転ステージ等に固定された非線形光学素子にポン
プ光(角周波数ω1 )および種光(シーディング光:角
周波数ω2 またはω3 )を入射し、回転ステージを調整
してポンプ光の入射角度を位相整合条件を満たすように
設定することにより、増幅されて強い光となったシグナ
ル光(角周波数ω2 )とアイドラ光(角周波数ω3 :ω
2 >ω3 、ω1 =ω2 +ω3 )とを得るものである。光
パラメトリック増幅においても、回転ステージを調整し
て、位相整合条件を満足させながらポンプ光の非線形光
学素子への入射角度を変更することにより、ポンプ光と
種光で決まる位相整合条件下で種光を増幅する。
【0005】さて、このような光パラメトリック効果や
光パラメトリック増幅を利用した赤外光発生装置の従来
の例を図面を参照して説明する。図7は、従来の赤外光
発生装置の構成例を示す。
光パラメトリック増幅を利用した赤外光発生装置の従来
の例を図面を参照して説明する。図7は、従来の赤外光
発生装置の構成例を示す。
【0006】本装置は、可視または近赤外の光であるポ
ンプ光を発生するポンプ光生成部17と、ポンプ光から
種光を生成する種光生成部19と、光パラメトリック増
幅を利用して赤外光を生成するOPA部15と、ポンプ
光を遅延させる光学系とを有して構成される。
ンプ光を発生するポンプ光生成部17と、ポンプ光から
種光を生成する種光生成部19と、光パラメトリック増
幅を利用して赤外光を生成するOPA部15と、ポンプ
光を遅延させる光学系とを有して構成される。
【0007】ポンプ光生成部17は、固定波長の赤外レ
ーザ光を発生するポンプ用レーザ12と該レーザ光を絞
るレンズ1(焦点距離1(m))とからなる。また、種
光生成部19は、入射されるポンプ光をもとにシグナル
光およびアイドラ光を生成する光パラメトリック効果を
奏する非線形光学素子であるMLN1(2)(ニオブ酸
リチウムLiNBO3に酸化マグネシウムMgO を混ぜ合わせ製
造した素子)と、出力されるアイドラ光(シグナル光)
を集光する集光レンズ3(焦点距離70(mm))と、
集光された光を反射するミラー5と、所定の波長の光を
選択するためのグレーティング4からなる。なお、図示
はしないが、MLN1は回転ステージに固定され、該回
転ステージを操作することによって、ビームスプリッタ
6を透過してきたポンプ光の入射角を調整可能になって
いる。また、グレーティング4も、回転ステージに固定
され、該回転ステージを操作することによって、ミラー
5で反射されてきた2種類のアイドラ光(シグナル光)
のいずれかを選択可能になっている。
ーザ光を発生するポンプ用レーザ12と該レーザ光を絞
るレンズ1(焦点距離1(m))とからなる。また、種
光生成部19は、入射されるポンプ光をもとにシグナル
光およびアイドラ光を生成する光パラメトリック効果を
奏する非線形光学素子であるMLN1(2)(ニオブ酸
リチウムLiNBO3に酸化マグネシウムMgO を混ぜ合わせ製
造した素子)と、出力されるアイドラ光(シグナル光)
を集光する集光レンズ3(焦点距離70(mm))と、
集光された光を反射するミラー5と、所定の波長の光を
選択するためのグレーティング4からなる。なお、図示
はしないが、MLN1は回転ステージに固定され、該回
転ステージを操作することによって、ビームスプリッタ
6を透過してきたポンプ光の入射角を調整可能になって
いる。また、グレーティング4も、回転ステージに固定
され、該回転ステージを操作することによって、ミラー
5で反射されてきた2種類のアイドラ光(シグナル光)
のいずれかを選択可能になっている。
【0008】さらに、OPA部15は、光の照射するエ
リアを制限するスリット10と、照射された光を受光し
て光パラメトリック増幅を行うMLN2(11)からな
っている。なお、図示はしないが、MLN2は回転ステ
ージに固定され、該回転ステージを操作することによっ
て、スリット10を通過してきた光の入射角を調整可能
になっている。
リアを制限するスリット10と、照射された光を受光し
て光パラメトリック増幅を行うMLN2(11)からな
っている。なお、図示はしないが、MLN2は回転ステ
ージに固定され、該回転ステージを操作することによっ
て、スリット10を通過してきた光の入射角を調整可能
になっている。
【0009】さて、このような光学系における赤外線発
生の動作原理について説明する。まず、ポンプ用レーザ
12から出力されたレーザ光は、コリメートレンズ1に
よってゆるく絞られ、絞られた光は、ビームスプリッタ
6によって2光路に分割される。1つの光路を形成する
光は集光レンズ2(焦点距離200(mm))によって
再度、集光され、遅延プリズム7によって所定時間の遅
れが与えられた後ミラー8によって反射され、さらに、
ダイクロイックミラー9によって反射されてOPA部1
5に投光される。なお、遅延プリズム7によって与えら
れる遅れは、図示しない移動機構によって遅延プリズム
7を移動することによって、調整可能である。
生の動作原理について説明する。まず、ポンプ用レーザ
12から出力されたレーザ光は、コリメートレンズ1に
よってゆるく絞られ、絞られた光は、ビームスプリッタ
6によって2光路に分割される。1つの光路を形成する
光は集光レンズ2(焦点距離200(mm))によって
再度、集光され、遅延プリズム7によって所定時間の遅
れが与えられた後ミラー8によって反射され、さらに、
ダイクロイックミラー9によって反射されてOPA部1
5に投光される。なお、遅延プリズム7によって与えら
れる遅れは、図示しない移動機構によって遅延プリズム
7を移動することによって、調整可能である。
【0010】一方、他の光路を形成する光(角周波数ω
1 )は、MLN1の光パラメトリック効果によって、シ
グナル光(角周波数ω2 )とアイドラ光(角周波数ω3
:ω2 >ω3 、ω1 =ω2 + ω3 )を生成する。そし
て、シグナル光とアイドラ光はミラー5で反射されて、
グレーティング4によって、シグナル光またはアイドラ
光のいずれかが選択されてダイクロイックミラー9を介
してOPA部15に投光される。したがって、ダイクロ
イックミラー9は、遅延を与えられたポンプ光の光路と
グレーティング4によって選択された光の光路を同一に
してOPA部15に投光する機能を有する。
1 )は、MLN1の光パラメトリック効果によって、シ
グナル光(角周波数ω2 )とアイドラ光(角周波数ω3
:ω2 >ω3 、ω1 =ω2 + ω3 )を生成する。そし
て、シグナル光とアイドラ光はミラー5で反射されて、
グレーティング4によって、シグナル光またはアイドラ
光のいずれかが選択されてダイクロイックミラー9を介
してOPA部15に投光される。したがって、ダイクロ
イックミラー9は、遅延を与えられたポンプ光の光路と
グレーティング4によって選択された光の光路を同一に
してOPA部15に投光する機能を有する。
【0011】そして、OPA部15に投光された光はス
リット10を介してMLN2に照射される。MLN2
は、ポンプ光と種光生成部19で生成された種光(ML
N1の光パラメトリック効果によって発生し、グレーテ
ィング4によって選択されたシグナル光またはアイドラ
光)によるパラメトリック増幅により、シグナル光(角
周波数ω2 )とアイドラ光(角周波数ω3 :ω2 >ω3
、ω1 =ω2 + ω3 )を増幅した出力する。
リット10を介してMLN2に照射される。MLN2
は、ポンプ光と種光生成部19で生成された種光(ML
N1の光パラメトリック効果によって発生し、グレーテ
ィング4によって選択されたシグナル光またはアイドラ
光)によるパラメトリック増幅により、シグナル光(角
周波数ω2 )とアイドラ光(角周波数ω3 :ω2 >ω3
、ω1 =ω2 + ω3 )を増幅した出力する。
【0012】さらに、図示しない光選択素子によってシ
グナル光またはアイドラ光を選択して赤外光として出力
する。従来の装置によっては、このようにして赤外光を
得ていた。
グナル光またはアイドラ光を選択して赤外光として出力
する。従来の装置によっては、このようにして赤外光を
得ていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置において、赤外線の波長を変更する場合、位相
整合条件を満足させながら、MLN1に対するポンプ光
の入射角を変更して、光パラメトリック効果によって発
生するアイドラ光(またはシグナル光)の角周波数(波
長に対応する)を変化させるため、回転ステージを操作
して微妙な入射角度の調整を行わなければならず、膨大
な作業工数を要していた。
うな装置において、赤外線の波長を変更する場合、位相
整合条件を満足させながら、MLN1に対するポンプ光
の入射角を変更して、光パラメトリック効果によって発
生するアイドラ光(またはシグナル光)の角周波数(波
長に対応する)を変化させるため、回転ステージを操作
して微妙な入射角度の調整を行わなければならず、膨大
な作業工数を要していた。
【0014】さらに、MLN1の光パラメトリック効果
によって発生するアイドラ光(またはシグナル光)の角
周波数の変化に伴ってグレーティング4を固定する回転
ステージを操作することによる調整作業や、光パラメト
リック増幅を行うために、MLN2を固定する回転ステ
ージを操作することによる調整作業も生じてしまい、さ
らにMLN2の回転に伴い結晶から出力される光の方向
も変わり、同一光路で赤外線を出力させるためには、ダ
ミー結晶でこれを補正するなど、出力する赤外線の波長
を変更するためには、多くの作業工数を要していたとい
う問題点があった。
によって発生するアイドラ光(またはシグナル光)の角
周波数の変化に伴ってグレーティング4を固定する回転
ステージを操作することによる調整作業や、光パラメト
リック増幅を行うために、MLN2を固定する回転ステ
ージを操作することによる調整作業も生じてしまい、さ
らにMLN2の回転に伴い結晶から出力される光の方向
も変わり、同一光路で赤外線を出力させるためには、ダ
ミー結晶でこれを補正するなど、出力する赤外線の波長
を変更するためには、多くの作業工数を要していたとい
う問題点があった。
【0015】また、MLNやグレーティング4等の光学
デバイスを多く使用したり、遅延光路を形成する必要か
ら装置サイズが大きく、装置の小型化の要請もあった。
そこで、本発明は、MLNやグレーティング等の光学デ
バイスの数を低減し、装置の調整工数を低減した赤外光
発生装置を提供することを目的とする。
デバイスを多く使用したり、遅延光路を形成する必要か
ら装置サイズが大きく、装置の小型化の要請もあった。
そこで、本発明は、MLNやグレーティング等の光学デ
バイスの数を低減し、装置の調整工数を低減した赤外光
発生装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し本発明
の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、光パラ
メトリック増幅を用いて赤外光を発生する装置であっ
て、光を所定の周期でパルス出力する第1の光学系と、
前記光より長波長の光を所定波長範囲内で選択可能で、
選択した波長の光を前記パルスと同期してパルス出力す
る第2の光学系と、両光学系の光路合わせを行う光路合
わせ光学系と、該光路合わせ光学系から出力される光を
受光し、前記第1の光学系の出力光をポンプ光、かつ、
前記第2の光学系の出力光を種光として光パラメトリッ
ク増幅を行い、アイドラ光として赤外光を出力する機能
を有する非線形光学素子と、前記第1の光学系の光の波
長で定まる前記非線形光学素子が呈する、アイドラ光
(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存特性に
おいて、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシグナ
ル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2点発
生する位相整合角度で、前記非線形光学素子に対して前
記ポンプ光が入射するように、前記非線形光学素子の配
置状態を調整するための調整機構とを備える赤外光発生
装置である。
の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、光パラ
メトリック増幅を用いて赤外光を発生する装置であっ
て、光を所定の周期でパルス出力する第1の光学系と、
前記光より長波長の光を所定波長範囲内で選択可能で、
選択した波長の光を前記パルスと同期してパルス出力す
る第2の光学系と、両光学系の光路合わせを行う光路合
わせ光学系と、該光路合わせ光学系から出力される光を
受光し、前記第1の光学系の出力光をポンプ光、かつ、
前記第2の光学系の出力光を種光として光パラメトリッ
ク増幅を行い、アイドラ光として赤外光を出力する機能
を有する非線形光学素子と、前記第1の光学系の光の波
長で定まる前記非線形光学素子が呈する、アイドラ光
(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存特性に
おいて、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシグナ
ル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2点発
生する位相整合角度で、前記非線形光学素子に対して前
記ポンプ光が入射するように、前記非線形光学素子の配
置状態を調整するための調整機構とを備える赤外光発生
装置である。
【0017】なお、請求項1記載の発明はパルス光の発
生装置であるが、CWの赤外光を発生させる他の態様も
考えられる。即ち、請求項2記載の発明は、光パラメト
リック増幅を用いて赤外光を発生する装置であって、光
を出力する第1の光源と、該第1の光源から出力される
光より長波長の光を所定波長範囲内で選択可能で、選択
した波長の光を出力する第2の光源と、両光源の光路合
わせを行う光路合わせ光学系と、該光路合わせ光学系か
ら出力される光を受光し、前記第1の光源の出力光をポ
ンプ光、かつ、前記第2の光源の出力光を種光として光
パラメトリック増幅を行い、アイドラ光として赤外光を
出力する機能を有する非線形光学素子と、前記第1の光
源の波長で定まる前記非線形光学素子が呈する、アイド
ラ光(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存特
性において、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシ
グナル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2
点発生する位相整合角度で、前記非線形光学素子に対し
て前記ポンプ光が入射するように、前記非線形光学素子
の配置状態を調整するための調整機構とを備える赤外光
発生装置である。
生装置であるが、CWの赤外光を発生させる他の態様も
考えられる。即ち、請求項2記載の発明は、光パラメト
リック増幅を用いて赤外光を発生する装置であって、光
を出力する第1の光源と、該第1の光源から出力される
光より長波長の光を所定波長範囲内で選択可能で、選択
した波長の光を出力する第2の光源と、両光源の光路合
わせを行う光路合わせ光学系と、該光路合わせ光学系か
ら出力される光を受光し、前記第1の光源の出力光をポ
ンプ光、かつ、前記第2の光源の出力光を種光として光
パラメトリック増幅を行い、アイドラ光として赤外光を
出力する機能を有する非線形光学素子と、前記第1の光
源の波長で定まる前記非線形光学素子が呈する、アイド
ラ光(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存特
性において、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシ
グナル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2
点発生する位相整合角度で、前記非線形光学素子に対し
て前記ポンプ光が入射するように、前記非線形光学素子
の配置状態を調整するための調整機構とを備える赤外光
発生装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態にか
かる装置の構成例を示す図面である。
を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態にか
かる装置の構成例を示す図面である。
【0019】本装置は、光を所定の周期でパルス出力す
る第1の光学系100と、該光より長波長の光を所定波
長範囲内で選択可能で、選択した波長の光を前記パルス
出力と同期してパルス出力する第2の光学系110と、
第2の光学系110からの出力光を反射するミラー24
と、該ミラー24で反射された光の光路と第1の光学系
100から出力される光の光路との光路合わせを行う光
路合わせ光学系として機能するダイクロイックミラー3
4と、該ダイクロイックミラー34を介して投光される
光を利用して光パラメトリック増幅を行う非線形光学素
子であるMLN36と、MLN36から出力されるアイ
ドラ光(またはシグナル光)を透過し、かつ、ポンプ光
成分を反射するダイクロイックミラー38と、不要な光
である該ダイクロイックミラー38で反射されたポンプ
光を反射させない非反射器42と、MLN36から出力
されるアイドラ光のみを透過するGe(ゲルマニウム)
素子44と、MLN36を固定し、MLN36へ照射す
る光の位相整合角度を調整可能な調整機構50と、同期
したパルス光を生成するためのタイミンングジエネレー
タ40と、を有している。
る第1の光学系100と、該光より長波長の光を所定波
長範囲内で選択可能で、選択した波長の光を前記パルス
出力と同期してパルス出力する第2の光学系110と、
第2の光学系110からの出力光を反射するミラー24
と、該ミラー24で反射された光の光路と第1の光学系
100から出力される光の光路との光路合わせを行う光
路合わせ光学系として機能するダイクロイックミラー3
4と、該ダイクロイックミラー34を介して投光される
光を利用して光パラメトリック増幅を行う非線形光学素
子であるMLN36と、MLN36から出力されるアイ
ドラ光(またはシグナル光)を透過し、かつ、ポンプ光
成分を反射するダイクロイックミラー38と、不要な光
である該ダイクロイックミラー38で反射されたポンプ
光を反射させない非反射器42と、MLN36から出力
されるアイドラ光のみを透過するGe(ゲルマニウム)
素子44と、MLN36を固定し、MLN36へ照射す
る光の位相整合角度を調整可能な調整機構50と、同期
したパルス光を生成するためのタイミンングジエネレー
タ40と、を有している。
【0020】以下、本装置の主要な構成要素について説
明する。第1の光学系は、TiSレーザ(チタンサファ
イアレーザ)30と該レーザの光を増幅しパルス出力す
る光アンプ32からなる。
明する。第1の光学系は、TiSレーザ(チタンサファ
イアレーザ)30と該レーザの光を増幅しパルス出力す
る光アンプ32からなる。
【0021】TiSレーザ30は、一例として、パルス
幅2(ps)、繰り返し周波数82(Hz)、出力10
(nJ)、波長778(nm)なる特性を有する。光ア
ンプ32は、TiSレーザ30から出力される波長77
8(nm)のパルス光を、平均出力1(mJ/パルス)
まで増幅し、10(Hz)の繰り返しパルス(パルス幅
2(ps))として出力する。なお、光アンプ32は、
タイミンングジエネレータ40によって、10(Hz)
の繰り返しパルスを出力するように駆動制御される。
幅2(ps)、繰り返し周波数82(Hz)、出力10
(nJ)、波長778(nm)なる特性を有する。光ア
ンプ32は、TiSレーザ30から出力される波長77
8(nm)のパルス光を、平均出力1(mJ/パルス)
まで増幅し、10(Hz)の繰り返しパルス(パルス幅
2(ps))として出力する。なお、光アンプ32は、
タイミンングジエネレータ40によって、10(Hz)
の繰り返しパルスを出力するように駆動制御される。
【0022】この光アンプ32は通常「再生増幅器」と
称されており、その構成は、例えば「レーザ科学研究,
NO.16(1994)」等の文献に掲載されており公
知のデバイスである。構成を概略説明すると次のように
なる。即ち、モードロックレーザとして機能するTiS
レーザ30から出力されるパルス光を、内蔵する増幅励
起用YAGレーザ(パルス幅10(ns)、繰り返し周
波数10(Hz)、出力30(mJ)、波長532(n
m))の繰り返し周波数10(Hz)で切り出し、切り
出したパルス光を複数のミラーやTiS(チタンサファ
イア)結晶等で構成される光共振器で増幅し、増幅光を
出力する構成となっている。なお、タイミンングジエネ
レータ40は、TiSレーザ30から出力されるパルス
光を切り出すために上記増幅励起用YAGレーザおよび
光共振器が備える発振駆動部を駆動している。
称されており、その構成は、例えば「レーザ科学研究,
NO.16(1994)」等の文献に掲載されており公
知のデバイスである。構成を概略説明すると次のように
なる。即ち、モードロックレーザとして機能するTiS
レーザ30から出力されるパルス光を、内蔵する増幅励
起用YAGレーザ(パルス幅10(ns)、繰り返し周
波数10(Hz)、出力30(mJ)、波長532(n
m))の繰り返し周波数10(Hz)で切り出し、切り
出したパルス光を複数のミラーやTiS(チタンサファ
イア)結晶等で構成される光共振器で増幅し、増幅光を
出力する構成となっている。なお、タイミンングジエネ
レータ40は、TiSレーザ30から出力されるパルス
光を切り出すために上記増幅励起用YAGレーザおよび
光共振器が備える発振駆動部を駆動している。
【0023】このようにして増幅された光アンプ32の
出力光は、ポンプ光となる。次に、第2の光学系は、Y
AGレーザ(ヤグレーザ)20と該レーザの光をポンプ
光として利用して、出力光の波長範囲が広く、最長波長
1.8(μm)程度の赤外光を出力するOPO(Optica
l Parametric Oscillator :オプティカル・パラメトリ
ック・オシレータ)22からなる。
出力光は、ポンプ光となる。次に、第2の光学系は、Y
AGレーザ(ヤグレーザ)20と該レーザの光をポンプ
光として利用して、出力光の波長範囲が広く、最長波長
1.8(μm)程度の赤外光を出力するOPO(Optica
l Parametric Oscillator :オプティカル・パラメトリ
ック・オシレータ)22からなる。
【0024】YAGレーザ20は、内蔵するフラッシュ
ランプ(図示せず)で励起され内蔵するQスイッチ(図
示せず)でスイッチングされるレーザ光源であり、実際
には、レーザ光の第3高調波が出力される。この第3高
調波は、例えば、レーザ光の出力位置にBaB204等の非線
形光学素子を有した構成にすることによって得ることが
可能である。具体的には、非線形光学素子で第2高調波
を生成し、これに基本波であるレーザ光を重畳する構成
とすればよい。なお、このような構成は公知であるため
詳細に説明することは避ける。なお、タイミンングジエ
ネレータ40がフラッシュランプおよびQスイッチを駆
動することによりパルス光が出力され、このパルス繰り
返し周期は10(Hz)でありポンプ光の出力と同期し
たパルス光が出力される。
ランプ(図示せず)で励起され内蔵するQスイッチ(図
示せず)でスイッチングされるレーザ光源であり、実際
には、レーザ光の第3高調波が出力される。この第3高
調波は、例えば、レーザ光の出力位置にBaB204等の非線
形光学素子を有した構成にすることによって得ることが
可能である。具体的には、非線形光学素子で第2高調波
を生成し、これに基本波であるレーザ光を重畳する構成
とすればよい。なお、このような構成は公知であるため
詳細に説明することは避ける。なお、タイミンングジエ
ネレータ40がフラッシュランプおよびQスイッチを駆
動することによりパルス光が出力され、このパルス繰り
返し周期は10(Hz)でありポンプ光の出力と同期し
たパルス光が出力される。
【0025】なお、YAGレーザ20の一例としては、
パルス幅9〜12(ns)、出力1.5(J)、波長
1.06(μm)なる特性を有し、実際には、出力47
5(mJ)、波長335(nm)なる第3高調波に変換
された光が出力されるものが挙げられる。
パルス幅9〜12(ns)、出力1.5(J)、波長
1.06(μm)なる特性を有し、実際には、出力47
5(mJ)、波長335(nm)なる第3高調波に変換
された光が出力されるものが挙げられる。
【0026】OPO22は、内部に光パラメトリック効
果を奏するBBO(BaB2O4)等の非線形光学素子を有
し、YAGレーザ20の第3高調波をポンプ光として、
シグナル光(440〜690(nm))、アイドラ光
(735〜1800(nm))を得て、近赤外のみを選
択可能な光学デバイスによってアイドラ光(735〜1
800(nm))またはシグナル光を選択して出力する
構成になっている。
果を奏するBBO(BaB2O4)等の非線形光学素子を有
し、YAGレーザ20の第3高調波をポンプ光として、
シグナル光(440〜690(nm))、アイドラ光
(735〜1800(nm))を得て、近赤外のみを選
択可能な光学デバイスによってアイドラ光(735〜1
800(nm))またはシグナル光を選択して出力する
構成になっている。
【0027】OPO22の特性の一例としては、パルス
幅3〜7(ns)、パルス繰り返し周期は10(H
z)、出力5〜50(mJ)、発振バンド幅0.2(1
/cm)であって、選択可能な波長範囲は、0.73〜
1.8(μm)である。なお、OPOレーザ22内のB
BOが、操作ダイアル等によって回転可能に設けられ
て、BBOを回転操作することによってアイドラ光の波
長が0.73〜1.8(μm)の波長範囲内で変更可能
に構成されている。このようにOPO22の波長可変範
囲は、第1の光学系から出力されるポンプ光の波長より
長波長の領域を含むようにしておくことによって、ω1
>ω2 ( ω1 ポンプ光の角周波数、ω2 種光角周波数)
となり光パラメトリック増幅が行えるようになる。
幅3〜7(ns)、パルス繰り返し周期は10(H
z)、出力5〜50(mJ)、発振バンド幅0.2(1
/cm)であって、選択可能な波長範囲は、0.73〜
1.8(μm)である。なお、OPOレーザ22内のB
BOが、操作ダイアル等によって回転可能に設けられ
て、BBOを回転操作することによってアイドラ光の波
長が0.73〜1.8(μm)の波長範囲内で変更可能
に構成されている。このようにOPO22の波長可変範
囲は、第1の光学系から出力されるポンプ光の波長より
長波長の領域を含むようにしておくことによって、ω1
>ω2 ( ω1 ポンプ光の角周波数、ω2 種光角周波数)
となり光パラメトリック増幅が行えるようになる。
【0028】なお、OPO22の出力が種光となり、O
PO22の出力パワーの約1(%)、即ち、0.05
(mJ)程度のパワーが種光のパワーとなる。次に、非
線形光学素子であるMLN36は、ニオブ酸リチウム(l
iNbO3 ) に酸化マグネシウム(MgO )を7(%)混ぜ合
わせた結晶を、「カット角、θ=48.5度:φ=0
度」でカットしたもので、実際には10(mm)×10(mm)×20
(mm)の直方体形状を有する非線形光学機能を有する素子
である。
PO22の出力パワーの約1(%)、即ち、0.05
(mJ)程度のパワーが種光のパワーとなる。次に、非
線形光学素子であるMLN36は、ニオブ酸リチウム(l
iNbO3 ) に酸化マグネシウム(MgO )を7(%)混ぜ合
わせた結晶を、「カット角、θ=48.5度:φ=0
度」でカットしたもので、実際には10(mm)×10(mm)×20
(mm)の直方体形状を有する非線形光学機能を有する素子
である。
【0029】また、ミラー24は、OPO22から出力
される種光を反射して、ダイクロイックミラー34に種
光を投光する光学デバイスであり、また、ダイクロイッ
クミラー34は、ポンプ光を透過しかつ種光を反射し、
種光の光路とポンプ光の光路とを合わせ、MLN36へ
と光を導く機能を有する光学デバイスである。さらに、
ダイクロイックミラー38は、不要な光であるポンプ光
をポンプ光を反射させない非反射器42に投光すると共
に、シグナル光とアイドラ光を透過させGe素子44に
導く機能を有する光学デバイスである。なお、非反射器
42は、例えば黒色フェルト布地等の材料で実現可能で
ある。さらに、Ge素子44は、アイドラ光のみを透過
させ赤外光を出力させるための素子である。
される種光を反射して、ダイクロイックミラー34に種
光を投光する光学デバイスであり、また、ダイクロイッ
クミラー34は、ポンプ光を透過しかつ種光を反射し、
種光の光路とポンプ光の光路とを合わせ、MLN36へ
と光を導く機能を有する光学デバイスである。さらに、
ダイクロイックミラー38は、不要な光であるポンプ光
をポンプ光を反射させない非反射器42に投光すると共
に、シグナル光とアイドラ光を透過させGe素子44に
導く機能を有する光学デバイスである。なお、非反射器
42は、例えば黒色フェルト布地等の材料で実現可能で
ある。さらに、Ge素子44は、アイドラ光のみを透過
させ赤外光を出力させるための素子である。
【0030】タイミンングジエネレータ40は、上述し
たように2種類のパルス光を得るために光学デバイスに
トリガ信号を与える回路であり、例えば、各種の論理回
路素子、抵抗、コンデンサ等の電子素子によって実現で
きる。
たように2種類のパルス光を得るために光学デバイスに
トリガ信号を与える回路であり、例えば、各種の論理回
路素子、抵抗、コンデンサ等の電子素子によって実現で
きる。
【0031】また、調整機構50は、MLN36を固定
した回転ステージで実現され、該回転ステージを操作し
て、所望の位相整合角度で、MLN36に対してポンプ
光および種光が入射するように、MLN36の配置状態
を調整するためのコンポーネントである。ここで、位相
整合角度とは、非線形光学結晶において、ポンプ光と種
光の位相速度が一致する方向を結晶の光学軸から測った
角度である。
した回転ステージで実現され、該回転ステージを操作し
て、所望の位相整合角度で、MLN36に対してポンプ
光および種光が入射するように、MLN36の配置状態
を調整するためのコンポーネントである。ここで、位相
整合角度とは、非線形光学結晶において、ポンプ光と種
光の位相速度が一致する方向を結晶の光学軸から測った
角度である。
【0032】なお、この位相整合角度は、赤外線発生装
置の起動時に予め設定しておく角度であるが、この設定
角度については本発明の原理と関係することから、これ
については後に原理説明を行う際に述べる。
置の起動時に予め設定しておく角度であるが、この設定
角度については本発明の原理と関係することから、これ
については後に原理説明を行う際に述べる。
【0033】以下、本発明の原理を説明し、その後に具
体的動作について説明する。図2は、MLN36が呈す
る「アイドラ光(またはシグナル光)波長の位相整合角
度の依存特性」を示す図面である。横軸は、調整機構5
0を操作して調整するMLN36の位相整合角度、縦軸
は、MLN36の光パラメトリック増幅作用により発生
するアイドラ光(またはシグナル光)の波長を示す。
体的動作について説明する。図2は、MLN36が呈す
る「アイドラ光(またはシグナル光)波長の位相整合角
度の依存特性」を示す図面である。横軸は、調整機構5
0を操作して調整するMLN36の位相整合角度、縦軸
は、MLN36の光パラメトリック増幅作用により発生
するアイドラ光(またはシグナル光)の波長を示す。
【0034】なお、図2には、3種類の特性が示されて
いるが、このような特性はポンプ光の光源であるTiS
レーザ30の出力波長(750〜850(nm)で可
変)によって定まる。
いるが、このような特性はポンプ光の光源であるTiS
レーザ30の出力波長(750〜850(nm)で可
変)によって定まる。
【0035】したがって、図2では、ポンプ光(TiS
レーザ30の出力光)の波長が、750、822、84
0(nm)の3種類の場合の、アイドラ光(またはシグ
ナル光)波長の位相整合角度の依存特性について示して
いる。
レーザ30の出力光)の波長が、750、822、84
0(nm)の3種類の場合の、アイドラ光(またはシグ
ナル光)波長の位相整合角度の依存特性について示して
いる。
【0036】図3は、原理説明のために、ポンプ光の波
長が840(nm)の場合のアイドラ光(またはシグナ
ル光)波長の位相整合角度の依存特性についてのみ示し
た図面である。
長が840(nm)の場合のアイドラ光(またはシグナ
ル光)波長の位相整合角度の依存特性についてのみ示し
た図面である。
【0037】図3において、横軸は、調整機構50を操
作して調整するMLN36の位相整合角度、縦軸は、M
LN36の光パラメトリック増幅作用により発生するア
イドラ光(またはシグナル光)の波長を示す。
作して調整するMLN36の位相整合角度、縦軸は、M
LN36の光パラメトリック増幅作用により発生するア
イドラ光(またはシグナル光)の波長を示す。
【0038】さて、この図面を参照して、調整機構50
で初期設定する位相整合角度について説明する。図中B
は、位相整合角度を約46.25度に設定した場合のア
イドラ光、シグナル光の発生状態を説明するための点線
である。点線Bと特性曲線との交点は4つ存在し、波長
の短いほうから順に点d、点c、点c’、点d’とす
る。
で初期設定する位相整合角度について説明する。図中B
は、位相整合角度を約46.25度に設定した場合のア
イドラ光、シグナル光の発生状態を説明するための点線
である。点線Bと特性曲線との交点は4つ存在し、波長
の短いほうから順に点d、点c、点c’、点d’とす
る。
【0039】そして、点d、点d’は、1組のシグナル
光d、アイドラ光d’の発生点に対応し、また、点c、
点c’は、1組のシグナル光c、アイドラ光c’の発生
点に対応する。このように4つの交点ができるように位
相整合角度を設定した場合には、2組のアイドラ光とシ
グナル光の組が発生する。
光d、アイドラ光d’の発生点に対応し、また、点c、
点c’は、1組のシグナル光c、アイドラ光c’の発生
点に対応する。このように4つの交点ができるように位
相整合角度を設定した場合には、2組のアイドラ光とシ
グナル光の組が発生する。
【0040】ところで、この様な設定角度では、位相整
合角度の変化量に対するアイドラ光(またはシグナル
光)波長の変化量が大きく、即ち、位相整合角度変化の
分周波波長変化に対する微分係数が大きく、一旦設定し
た設定角度においては、広い範囲でアイドラ光(または
シグナル光)の波長を変更することはできない。広い範
囲でアイドラ光(またはシグナル光)の波長を変更する
ためには、随時適切な位相整合角度を定めて、該位相整
合角度を設定角度となるように調整機構50を操作する
作業を要してしまう。
合角度の変化量に対するアイドラ光(またはシグナル
光)波長の変化量が大きく、即ち、位相整合角度変化の
分周波波長変化に対する微分係数が大きく、一旦設定し
た設定角度においては、広い範囲でアイドラ光(または
シグナル光)の波長を変更することはできない。広い範
囲でアイドラ光(またはシグナル光)の波長を変更する
ためには、随時適切な位相整合角度を定めて、該位相整
合角度を設定角度となるように調整機構50を操作する
作業を要してしまう。
【0041】このことは、図3の領域αを見て分かるよ
うに、わずか約0.5(μm)幅のアイドラ光の波長変
化に対して約0・75度も位相整合角度が変化してしま
うため、一度設定した設定角度において、広い範囲でア
イドラ光(またはシグナル光)の波長を変化させること
は困難である。
うに、わずか約0.5(μm)幅のアイドラ光の波長変
化に対して約0・75度も位相整合角度が変化してしま
うため、一度設定した設定角度において、広い範囲でア
イドラ光(またはシグナル光)の波長を変化させること
は困難である。
【0042】次に、図中Aは、位相整合角度を約45.
75度に設定した場合のアイドラ光、シグナル光の発生
状態を説明するための点線である。点線Aと特性曲線と
の交点は2つ存在し、波長の短いほうの点bがシグナル
光、他の交点aがアイドラ光の発生点に対応する。この
ように2つの交点ができるように位相整合角度を設定し
た場合には、1組のアイドラ光およびシグナル光が発生
する。
75度に設定した場合のアイドラ光、シグナル光の発生
状態を説明するための点線である。点線Aと特性曲線と
の交点は2つ存在し、波長の短いほうの点bがシグナル
光、他の交点aがアイドラ光の発生点に対応する。この
ように2つの交点ができるように位相整合角度を設定し
た場合には、1組のアイドラ光およびシグナル光が発生
する。
【0043】ところで、この様な設定角度では、アイド
ラ光(またはシグナル光)波長の変化量に対する位相整
合角度の変化量が小さく、即ち、位相整合角度変化のア
イドラ光(またはシグナル光)波長変化に対する微分係
数が「0」となる。このような点をリトレーシイングポ
イントと称する。さらに、リトレーシイングポイントに
対する位相整合角度をリトレーシイング位相整合角度と
称する。
ラ光(またはシグナル光)波長の変化量に対する位相整
合角度の変化量が小さく、即ち、位相整合角度変化のア
イドラ光(またはシグナル光)波長変化に対する微分係
数が「0」となる。このような点をリトレーシイングポ
イントと称する。さらに、リトレーシイングポイントに
対する位相整合角度をリトレーシイング位相整合角度と
称する。
【0044】このリトレーシイングポイントに対応する
設定角度においては、比較的広い範囲でアイドラ光(ま
たはシグナル光)の波長を変更することができる。な
お、リトレーシイングポイントについては、次のことを
留意されたい。
設定角度においては、比較的広い範囲でアイドラ光(ま
たはシグナル光)の波長を変更することができる。な
お、リトレーシイングポイントについては、次のことを
留意されたい。
【0045】リトレーシイングポイントは、図3に示す
ように数学的にはポイント(点)を示すが、光学的特性
としては、ある幅を有したエリアとして作用する。即
ち、リトレーシイングポイントにおいて、種光(シグナ
ル光)の波長を変化させることにより、所定範囲でアイ
ドラ光の波長が変化しうる。このことは、特性曲線が有
する許容範囲(アクセプタンスレンジ)として知られて
いる。
ように数学的にはポイント(点)を示すが、光学的特性
としては、ある幅を有したエリアとして作用する。即
ち、リトレーシイングポイントにおいて、種光(シグナ
ル光)の波長を変化させることにより、所定範囲でアイ
ドラ光の波長が変化しうる。このことは、特性曲線が有
する許容範囲(アクセプタンスレンジ)として知られて
いる。
【0046】もちろん、リトレーシイング位相整合角度
は、図3に示すリトレーシイングポイントを数学的な点
として扱って求めればよい。具体例として、図3の領域
βを見て分かるように、約0.7(μm)もの波長幅で
アイドラ光の波長を変化させても、位相整合角度が約0
・25度しか変化しないため、一度設定した設定角度に
おいて、広い範囲でアイドラ光(またはシグナル光)の
波長を変化させることができる。このことは、位相整合
角度変化のアイドラ光(またはシグナル光)波長変化に
対する微分係数が「0」となる点が存在する位相整合角
度を設定角度として設定しておき、MLNの光パラメト
リック増幅特性において、位相整合角度があまり変化し
なくても波長を変更できる領域を使用するからである。
は、図3に示すリトレーシイングポイントを数学的な点
として扱って求めればよい。具体例として、図3の領域
βを見て分かるように、約0.7(μm)もの波長幅で
アイドラ光の波長を変化させても、位相整合角度が約0
・25度しか変化しないため、一度設定した設定角度に
おいて、広い範囲でアイドラ光(またはシグナル光)の
波長を変化させることができる。このことは、位相整合
角度変化のアイドラ光(またはシグナル光)波長変化に
対する微分係数が「0」となる点が存在する位相整合角
度を設定角度として設定しておき、MLNの光パラメト
リック増幅特性において、位相整合角度があまり変化し
なくても波長を変更できる領域を使用するからである。
【0047】なお、点e(位相整合角度が約46・75
度)においても、位相整合角度変化のアイドラ光(また
はシグナル光)波長変化に対する微分係数が「0」とな
るが、アイドラ光とシグナル光の波長が一致してしま
い、短い波長の種光で長い波長の赤外線を得ることが難
しいため一般には実用に供さない。なお、このような点
eをディジエネレーティングポイントと称する。
度)においても、位相整合角度変化のアイドラ光(また
はシグナル光)波長変化に対する微分係数が「0」とな
るが、アイドラ光とシグナル光の波長が一致してしま
い、短い波長の種光で長い波長の赤外線を得ることが難
しいため一般には実用に供さない。なお、このような点
eをディジエネレーティングポイントと称する。
【0048】現在比較的入手しやすい種光光源の最長波
長は、2.0(μm)程度であり、振動分光等の光学実
験では、3.0〜4.0(μm)程度の赤外線発生装置
の開発が望まれていることを考慮すると、上述した特性
を有する、MLN36、種光発生のための第2の光学系
110、ポンプ光発生のための第1の光学系100等を
用いて、MLN36の光パラメトリック増幅によってア
イドラ光を赤外線(3.0(μm)程度)として発生さ
せる、本実施形態で述べてきたような装置構成にするの
が好ましい。
長は、2.0(μm)程度であり、振動分光等の光学実
験では、3.0〜4.0(μm)程度の赤外線発生装置
の開発が望まれていることを考慮すると、上述した特性
を有する、MLN36、種光発生のための第2の光学系
110、ポンプ光発生のための第1の光学系100等を
用いて、MLN36の光パラメトリック増幅によってア
イドラ光を赤外線(3.0(μm)程度)として発生さ
せる、本実施形態で述べてきたような装置構成にするの
が好ましい。
【0049】このように、本発明においてはリトレーシ
ングポイントに対応する位相整合角度が、MLN36に
対するポンプ光の入射角度となるように調整機構50を
操作しておく点に特徴がある。
ングポイントに対応する位相整合角度が、MLN36に
対するポンプ光の入射角度となるように調整機構50を
操作しておく点に特徴がある。
【0050】なお、図4は、ポンプ光の波長と、赤外光
波長(アイドラ光の波長)およびリトレーシイング位相
整合角度との関係の一例を示した説明図である。使用し
たMLNの特性は上述したように、ニオブ酸リチウム(l
iNbO3 ) に酸化マグネシウム(MgO )を7(%)混ぜ合
わせた結晶を、カット角48.5度でカットしたもので
ある。
波長(アイドラ光の波長)およびリトレーシイング位相
整合角度との関係の一例を示した説明図である。使用し
たMLNの特性は上述したように、ニオブ酸リチウム(l
iNbO3 ) に酸化マグネシウム(MgO )を7(%)混ぜ合
わせた結晶を、カット角48.5度でカットしたもので
ある。
【0051】図4の横軸にはポンプ光の波長をとり、縦
軸のうち図面左側の縦軸は赤外光波長を示し、縦軸のう
ち図面右側の縦軸はリトレーシイング位相整合角度を示
している。図4中Aが、赤外光波長とポンプ光波長との
関係を示している。また、図4中Bが、リトレーシイン
グ位相整合角度とポンプ光波長との関係を示している。
赤外光波長、リトレーシイング位相整合角度共に、赤外
光波長が長くなるにしたがって減少していく様子が示さ
れている。
軸のうち図面左側の縦軸は赤外光波長を示し、縦軸のう
ち図面右側の縦軸はリトレーシイング位相整合角度を示
している。図4中Aが、赤外光波長とポンプ光波長との
関係を示している。また、図4中Bが、リトレーシイン
グ位相整合角度とポンプ光波長との関係を示している。
赤外光波長、リトレーシイング位相整合角度共に、赤外
光波長が長くなるにしたがって減少していく様子が示さ
れている。
【0052】さて、以下、ポンプ光がMLNに対してリ
トレーシイング位相整合角度で入射されるように調整さ
れたものとして、赤外線発生の動作を説明する。まず、
TiSレーザ30から出力されたパルス光は光アンプ3
2で増幅され、繰り返し周波数が10(HZ)のパルス
光として放出され、これがポンプ光(角周波数ω1)とな
る。なお、タイミングジェネレータ40が繰り返し周波
数が10(HZ)となるように光アンプの動作を制御し
ている。
トレーシイング位相整合角度で入射されるように調整さ
れたものとして、赤外線発生の動作を説明する。まず、
TiSレーザ30から出力されたパルス光は光アンプ3
2で増幅され、繰り返し周波数が10(HZ)のパルス
光として放出され、これがポンプ光(角周波数ω1)とな
る。なお、タイミングジェネレータ40が繰り返し周波
数が10(HZ)となるように光アンプの動作を制御し
ている。
【0053】一方、タイミングジェネレータ40の動作
によってパルス発振するYAGレーザ20から出力され
るパルス光は、OPO22内の光パラメトリック増幅に
よって近赤外のパルス光に変換されて出力される。
によってパルス発振するYAGレーザ20から出力され
るパルス光は、OPO22内の光パラメトリック増幅に
よって近赤外のパルス光に変換されて出力される。
【0054】なお、OPO22から出力される近赤外光
は種光として作用し、さらにその波長(角周波数ω2)
は、上述したOPO22が備える操作ダイアルの操作に
よって、所定波長範囲内で変更可能である。
は種光として作用し、さらにその波長(角周波数ω2)
は、上述したOPO22が備える操作ダイアルの操作に
よって、所定波長範囲内で変更可能である。
【0055】次に、第2の光学系110によって生成さ
れた種光(角周波数ω2)は、ミラー24によって反射さ
れ、ダイクロイックミラー34に入射する。一方、第1
の光学系100によって生成されたポンプ光も、ダイク
ロイックミラー34に入射する。
れた種光(角周波数ω2)は、ミラー24によって反射さ
れ、ダイクロイックミラー34に入射する。一方、第1
の光学系100によって生成されたポンプ光も、ダイク
ロイックミラー34に入射する。
【0056】ダイクロイックミラー34は、両光学系の
光路合わせを行う光路合わせ光学系として機能する。そ
して、種光およびポンプ光はMLN36に対して、予め
設定されている位相整合角度で入射する。このとき、非
線形素子であるMLN36の光パラメトリック増幅によ
って、アイドラ光、シグナル光が増幅され出力される。
光路合わせを行う光路合わせ光学系として機能する。そ
して、種光およびポンプ光はMLN36に対して、予め
設定されている位相整合角度で入射する。このとき、非
線形素子であるMLN36の光パラメトリック増幅によ
って、アイドラ光、シグナル光が増幅され出力される。
【0057】このとき、光パラメトリック増幅の原理に
よって、シグナル光、アイドラ光の角周波数を夫々、ω
2 、ω3 とすると、「ω2 >ω3 、ω1 =ω2 + ω3
(但し、ω1 はポンプ光の角周波数)」なる関係が成立
する。
よって、シグナル光、アイドラ光の角周波数を夫々、ω
2 、ω3 とすると、「ω2 >ω3 、ω1 =ω2 + ω3
(但し、ω1 はポンプ光の角周波数)」なる関係が成立
する。
【0058】次に、ダイクロイックミラー38は、ML
N36内を透過したポンプ光を反射すると共に、シグナ
ル光、アイドラ光を透過させる。ダイクロイックミラー
38によって反射されたポンプ光は不要な光であるた
め、これを消滅させるべくポンプ光を非反射器42に投
光される。これによってポンプ光は消滅する。
N36内を透過したポンプ光を反射すると共に、シグナ
ル光、アイドラ光を透過させる。ダイクロイックミラー
38によって反射されたポンプ光は不要な光であるた
め、これを消滅させるべくポンプ光を非反射器42に投
光される。これによってポンプ光は消滅する。
【0059】一方、Ge素子44は、シグナル光および
アイドラ光のうち、アイドラ光のみを透過させ、透過さ
せたアイドラ光を赤外線として出力する。なお、OPO
22の操作ダイアルを操作して種光の各周波数ω2 を変
更することによって、出力される赤外線の波長は所定範
囲内で変更されることになる。
アイドラ光のうち、アイドラ光のみを透過させ、透過さ
せたアイドラ光を赤外線として出力する。なお、OPO
22の操作ダイアルを操作して種光の各周波数ω2 を変
更することによって、出力される赤外線の波長は所定範
囲内で変更されることになる。
【0060】また、本装置においては、一度、調整機構
50を用いた調整を行った後は、TiSレーザ30等の
光学デバイスの変更がない限り、調整機構50を用いた
調整作業を行う必要がない。
50を用いた調整を行った後は、TiSレーザ30等の
光学デバイスの変更がない限り、調整機構50を用いた
調整作業を行う必要がない。
【0061】図5に、上述した特性を有する光学デバイ
スで構成された赤外線出力装置の出力特性例を示す。T
iSレーザ30の波長は778(nm)であり、これに
対するリトレーシング位相整合角度は、46.06度で
ある。
スで構成された赤外線出力装置の出力特性例を示す。T
iSレーザ30の波長は778(nm)であり、これに
対するリトレーシング位相整合角度は、46.06度で
ある。
【0062】図5の横軸は、種光(シグナル光)の波
長、アイドラ光として発生する赤外光の波長を示し、縦
軸は、赤外光の強度(単位は任意)を示している。図5
a,b,c,dの順に、MLNに入射するポンプ光の位
相整合角度がリトレーシング位相整合角度に近づくよう
にして測定した結果である。なお、赤外線の強度は、赤
外線領域の光に感度を持つレーザーパワーメータ(パイ
ロエレクトリック光検出器)等の赤外線検出器にて測定
した。
長、アイドラ光として発生する赤外光の波長を示し、縦
軸は、赤外光の強度(単位は任意)を示している。図5
a,b,c,dの順に、MLNに入射するポンプ光の位
相整合角度がリトレーシング位相整合角度に近づくよう
にして測定した結果である。なお、赤外線の強度は、赤
外線領域の光に感度を持つレーザーパワーメータ(パイ
ロエレクトリック光検出器)等の赤外線検出器にて測定
した。
【0063】図5aにおいて、2つのピークが生じるの
は、図3Bにて示したように2種類のアイドラ光が発生
することに起因している。図3の特性曲線を参照しても
分かるように、MLNに入射するポンプ光の位相整合角
度がリトレーシング位相整合角度に近づくにしたがっ
て、アイドラ光の発生によって生じる2つのピーク位置
が接近する。そして、図5cに示す状態を経て、図5d
においては、アイドラ光が1つになるため単峰性の強度
分布になる。
は、図3Bにて示したように2種類のアイドラ光が発生
することに起因している。図3の特性曲線を参照しても
分かるように、MLNに入射するポンプ光の位相整合角
度がリトレーシング位相整合角度に近づくにしたがっ
て、アイドラ光の発生によって生じる2つのピーク位置
が接近する。そして、図5cに示す状態を経て、図5d
においては、アイドラ光が1つになるため単峰性の強度
分布になる。
【0064】図5dを見て分かるように、MLNに入射
するポンプ光の位相整合角度がリトレーシング位相整合
角度になった場合には、3.4〜3.8(μm)の赤外
領域で、高出力の赤外線が得られる。
するポンプ光の位相整合角度がリトレーシング位相整合
角度になった場合には、3.4〜3.8(μm)の赤外
領域で、高出力の赤外線が得られる。
【0065】なお、図5cは、アイドラ光の発生によっ
て生じるピークの数が2個から1個に変化する過程にお
ける出力例であり、このようにリトレーシング位相整合
角度より若干小さめ(図5では、0.02度)となるよ
うに、位相整合角度を設定すると、広い波長範囲に渡っ
てフラットな特性を有する赤外線出力特性が得られる。
図5cでは、約3.35〜3.85(μm)の波長範囲
でフラットな出力特性を有する赤外線を得ることができ
た。
て生じるピークの数が2個から1個に変化する過程にお
ける出力例であり、このようにリトレーシング位相整合
角度より若干小さめ(図5では、0.02度)となるよ
うに、位相整合角度を設定すると、広い波長範囲に渡っ
てフラットな特性を有する赤外線出力特性が得られる。
図5cでは、約3.35〜3.85(μm)の波長範囲
でフラットな出力特性を有する赤外線を得ることができ
た。
【0066】このように、TiSレーザ30から出力さ
れる光をポンプ光、YAGレーザ20から出力される光
を種光とし、MLNの光パラメトリック増幅を利用しア
イドラ光を赤外光として出力する構成により、約3(μ
m)程度の所定範囲で波長を可変できる赤外線発生装置
を実現することが可能になる。
れる光をポンプ光、YAGレーザ20から出力される光
を種光とし、MLNの光パラメトリック増幅を利用しア
イドラ光を赤外光として出力する構成により、約3(μ
m)程度の所定範囲で波長を可変できる赤外線発生装置
を実現することが可能になる。
【0067】なお、上述してきた実施形態によればパル
ス光を得るための装置構成について述べてきたが、図1
に示す装置構成を多少変更することによって、CWの赤
外線を発生するCW赤外線発生装置を実現することも可
能である。
ス光を得るための装置構成について述べてきたが、図1
に示す装置構成を多少変更することによって、CWの赤
外線を発生するCW赤外線発生装置を実現することも可
能である。
【0068】この場合、第1の光学系、第2の光学系の
夫々を、CW発振可能な第1の光源、第2の光源で置き
換え、不要なタイミングジェネレータ40を取り除いた
装置構成とする。
夫々を、CW発振可能な第1の光源、第2の光源で置き
換え、不要なタイミングジェネレータ40を取り除いた
装置構成とする。
【0069】具体的には、例えば、第1の光源をCW発
振するTiSレーザを用いて構成し、また、第2の光源
をCW発振するYAGレーザのレーザ光をポンプ光とす
る波長可変のOPO22を用いて構成する。なお、OP
O22の波長可変範囲は第1の光源から出力されるポン
プ光の波長より長波長の領域を含むようにしておくこと
によって、光パラメトリック増幅が行えるようになる。
また、OPO22を用いずに、第2の光源を波長可変の
1つのレーザ装置で構成してもよい。
振するTiSレーザを用いて構成し、また、第2の光源
をCW発振するYAGレーザのレーザ光をポンプ光とす
る波長可変のOPO22を用いて構成する。なお、OP
O22の波長可変範囲は第1の光源から出力されるポン
プ光の波長より長波長の領域を含むようにしておくこと
によって、光パラメトリック増幅が行えるようになる。
また、OPO22を用いずに、第2の光源を波長可変の
1つのレーザ装置で構成してもよい。
【0070】そして、ミラー24およびダイクロイック
ミラー34の配置調整を行って両光源から出力される光
の重畳を行い、重畳した光をMLN36に照射可能に装
置を構成し、調整機構50、ダイクロイックミラー38
およびGe素子44は、パルス型の装置構成と同一の構
成にすれば良い。また、光パラメトリック増幅の効率を
向上させるためには、ポンプ光波長に対してMLN36
を共振器内に含むような共振器を構成するのもよい。
ミラー34の配置調整を行って両光源から出力される光
の重畳を行い、重畳した光をMLN36に照射可能に装
置を構成し、調整機構50、ダイクロイックミラー38
およびGe素子44は、パルス型の装置構成と同一の構
成にすれば良い。また、光パラメトリック増幅の効率を
向上させるためには、ポンプ光波長に対してMLN36
を共振器内に含むような共振器を構成するのもよい。
【0071】なお、調整機構50により設定するリトレ
ーシング位相整合角度はパルス型の装置と変わるところ
がない。このような装置構成によってCW赤外線発生装
置を実現することも可能である。
ーシング位相整合角度はパルス型の装置と変わるところ
がない。このような装置構成によってCW赤外線発生装
置を実現することも可能である。
【0072】また、上述した実施形態では使用する非線
形光学素子としてMLNを採用した場合について述べて
きたが他の非線形光学素子例えば、LiB3O5,KTP,LiO3, A
sGaS 2,AsGaSe2 等を用いてもよい。
形光学素子としてMLNを採用した場合について述べて
きたが他の非線形光学素子例えば、LiB3O5,KTP,LiO3, A
sGaS 2,AsGaSe2 等を用いてもよい。
【0073】また、出力される赤外線のパルス幅は、ポ
ンプ光のパルス幅とほぼ等しいことから、ポンプ光のパ
ルス幅をピコ秒やフェムト秒としてピコ秒やフェムト秒
のパルス幅を有する赤外線を得るような構成にし、ま
た、第2の光源として、本実施形態で述べたナノ秒のパ
ルス光源またはCW発振可能な光源(半導体レーザ等)
を用いて、各種の光学実験に用いる装置を実現すること
もできる。さらに、本装置自体を他の狭帯域レーザの種
光光源として用いることも考えられる。 (実験例)上述してきた特性を有する光学デバイスから
なる装置を用いて光学実験を行った。
ンプ光のパルス幅とほぼ等しいことから、ポンプ光のパ
ルス幅をピコ秒やフェムト秒としてピコ秒やフェムト秒
のパルス幅を有する赤外線を得るような構成にし、ま
た、第2の光源として、本実施形態で述べたナノ秒のパ
ルス光源またはCW発振可能な光源(半導体レーザ等)
を用いて、各種の光学実験に用いる装置を実現すること
もできる。さらに、本装置自体を他の狭帯域レーザの種
光光源として用いることも考えられる。 (実験例)上述してきた特性を有する光学デバイスから
なる装置を用いて光学実験を行った。
【0074】具体的には、光が照射されることによって
LB膜によって発生する和周波信号であるSF信号を測
定する実験を本装置を用いて行った。この実験を行うた
め、上記実施形態で述べてきた特性を有する光学デバイ
スを有して構成される赤外線発生装置から出力される赤
外線と、図1には図示しないビームスプリッタ等の光学
系によって取り出したTiSレーザ30のレーザ光とを
LB膜に照射した。なお、SF信号の強度はフォトマル
チプライヤーで検出した。
LB膜によって発生する和周波信号であるSF信号を測
定する実験を本装置を用いて行った。この実験を行うた
め、上記実施形態で述べてきた特性を有する光学デバイ
スを有して構成される赤外線発生装置から出力される赤
外線と、図1には図示しないビームスプリッタ等の光学
系によって取り出したTiSレーザ30のレーザ光とを
LB膜に照射した。なお、SF信号の強度はフォトマル
チプライヤーで検出した。
【0075】なお、レーザ光同士を特定の材料に照射す
ることにより両光の和の周波数の光が発生する現象であ
る和周波発生は、一般に知られている。測定対象となる
LB膜は、スライドグラス上に約10(nm)の厚さを
持つアラキン酸((CH3(CH2)18COO)2Cd)を成長させたもの
である。
ることにより両光の和の周波数の光が発生する現象であ
る和周波発生は、一般に知られている。測定対象となる
LB膜は、スライドグラス上に約10(nm)の厚さを
持つアラキン酸((CH3(CH2)18COO)2Cd)を成長させたもの
である。
【0076】なお、赤外線のLB膜に対する入射角度は
40度、TiSレーザ光のLB膜に対する入射角度は4
5度として実験を行った。なお、両レーザ光のLB膜へ
の照射は、いわゆる平行型で行った。
40度、TiSレーザ光のLB膜に対する入射角度は4
5度として実験を行った。なお、両レーザ光のLB膜へ
の照射は、いわゆる平行型で行った。
【0077】図6に、実験結果を示す。図6の横軸は赤
外線の波長を波数表現した値、縦軸は適当な大きさの強
度信号を「1」としたときのSF信号の強さを示した値
であり、測定点を黒丸でプロットとした。
外線の波長を波数表現した値、縦軸は適当な大きさの強
度信号を「1」としたときのSF信号の強さを示した値
であり、測定点を黒丸でプロットとした。
【0078】OPO22の操作ダイアルを操作して赤外
線の波数(波長の逆数に対応する)を変化させていき、
SF信号の強さを測定した結果、約2950(1/c
m)においてSF信号がピーク値を有する特性を得た。
このピークは、「CH3 」分子の振動によるものと推測さ
れる。
線の波数(波長の逆数に対応する)を変化させていき、
SF信号の強さを測定した結果、約2950(1/c
m)においてSF信号がピーク値を有する特性を得た。
このピークは、「CH3 」分子の振動によるものと推測さ
れる。
【0079】このように、本装置によれば、3〜4(μ
m)程度の赤外線を用いて各種の光学実験を行うことが
可能になる。以上のように、本発明によれば、光パラメ
トリック効果を用いて赤外光を発生させる際に、非線形
光学素子やグレーティング等の位置調整が必要な光学デ
バイスの数を低減して、調整工数を低減可能とする。
m)程度の赤外線を用いて各種の光学実験を行うことが
可能になる。以上のように、本発明によれば、光パラメ
トリック効果を用いて赤外光を発生させる際に、非線形
光学素子やグレーティング等の位置調整が必要な光学デ
バイスの数を低減して、調整工数を低減可能とする。
【0080】また、広い赤外波長範囲、特に、3・35
〜3.85(μm)で高出力の赤外光を、結晶を回転さ
せることなく、発生させる装置を実現できることにな
る。
〜3.85(μm)で高出力の赤外光を、結晶を回転さ
せることなく、発生させる装置を実現できることにな
る。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1また
は2記載の発明によれば、非線形光学素子やグレーティ
ング等の位置調整が必要な光学デバイスの数を低減し、
調整工数を低減できる赤外光発生装置を実現可能とな
る。
は2記載の発明によれば、非線形光学素子やグレーティ
ング等の位置調整が必要な光学デバイスの数を低減し、
調整工数を低減できる赤外光発生装置を実現可能とな
る。
【図1】本発明にかかる装置の構成図である。
【図2】位相整合角度とアイドラ光(またはシグナル
光)波長の関係を示す説明図である。
光)波長の関係を示す説明図である。
【図3】調整機構にて設定すべき位相整合角度を示す説
明図である。
明図である。
【図4】ポンプ光波長と、赤外光波長およびリトレーシ
ング位相整合角度の関係を示す説明図である。
ング位相整合角度の関係を示す説明図である。
【図5】本装置による赤外線出力特性の説明図である。
【図6】本装置を用いた光学実験結果の説明図である。
【図7】従来装置の構成図である。
1 レンズ 2 集光レンズ 3 集光レンズ 4 グレーティング 5 ミラー 6 ビームスプリッタ 7 遅延プリズム 8 ミラー 9 ダイクロイックミラー 10 スリット 11 MLN2 12 ポンプ用レーザ 15 OPA部 17 ポンプ光生成部 19 種光生成部 20 YAGレーザ 22 OPO 24 ミラー 30 TiSレーザ 32 光アンプ 36 MLN 38 ダイクロイックミラー 40 タイミングジェネレータ 42 非反射器 44 Ge素子 50 調整機構
Claims (2)
- 【請求項1】 光パラメトリック増幅を用いて赤外光を
発生する装置であって、 光を所定の周期でパルス出力する第1の光学系と、前記
光より長波長の光を所定波長範囲内で選択可能で、選択
した波長の光を前記パルスと同期してパルス出力する第
2の光学系と、両光学系の光路合わせを行う光路合わせ
光学系と、該光路合わせ光学系から出力される光を受光
し、前記第1の光学系の出力光をポンプ光、かつ、前記
第2の光学系の出力光を種光として光パラメトリック増
幅を行い、アイドラ光として赤外光を出力する機能を有
する非線形光学素子と、前記第1の光学系の光の波長で
定まる前記非線形光学素子が呈する、アイドラ光(また
はシグナル光)波長の位相整合角度の依存特性におい
て、位相整合角度変化のアイドラ光(またはシグナル
光)波長変化に対する微分係数が零となる点が2点発生
する位相整合角度で、前記非線形光学素子に対して前記
ポンプ光が入射するように、前記非線形光学素子の配置
状態を調整するための調整機構とを備える赤外光発生装
置。 - 【請求項2】 光パラメトリック増幅を用いて赤外光を
発生する装置であって、 光を出力する第1の光源と、該第1の光源から出力され
る光より長波長の光を所定波長範囲内で選択可能で、選
択した波長の光を出力する第2の光源と、両光源の光路
合わせを行う光路合わせ光学系と、該光路合わせ光学系
から出力される光を受光し、前記第1の光源の出力光を
ポンプ光、かつ、前記第2の光源の出力光を種光として
光パラメトリック増幅を行い、アイドラ光として赤外光
を出力する機能を有する非線形光学素子と、前記第1の
光源の波長で定まる前記非線形光学素子が呈する、アイ
ドラ光(またはシグナル光)波長の位相整合角度の依存
特性において、位相整合角度変化のアイドラ光(または
シグナル光)波長変化に対する微分係数が零となる点が
2点発生する位相整合角度で、前記非線形光学素子に対
して前記ポンプ光が入射するように、前記非線形光学素
子の配置状態を調整するための調整機構とを備える赤外
光発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5634096A JPH09246644A (ja) | 1996-03-13 | 1996-03-13 | 赤外光発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5634096A JPH09246644A (ja) | 1996-03-13 | 1996-03-13 | 赤外光発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09246644A true JPH09246644A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=13024503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5634096A Pending JPH09246644A (ja) | 1996-03-13 | 1996-03-13 | 赤外光発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09246644A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193889A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Univ Osaka | 多光子顕微鏡 |
JP2009534646A (ja) * | 2006-04-18 | 2009-09-24 | イーエスエル ディフェンス リミテッド | ミサイルを検知する複数の赤外線センサの検査と評価、及び作業者訓練において赤外線センサとともに使用される装置 |
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1996
- 1996-03-13 JP JP5634096A patent/JPH09246644A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000193889A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Univ Osaka | 多光子顕微鏡 |
JP2009534646A (ja) * | 2006-04-18 | 2009-09-24 | イーエスエル ディフェンス リミテッド | ミサイルを検知する複数の赤外線センサの検査と評価、及び作業者訓練において赤外線センサとともに使用される装置 |
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