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JPH09246420A - 半導体装置及びその製法 - Google Patents

半導体装置及びその製法

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Publication number
JPH09246420A
JPH09246420A JP8045045A JP4504596A JPH09246420A JP H09246420 A JPH09246420 A JP H09246420A JP 8045045 A JP8045045 A JP 8045045A JP 4504596 A JP4504596 A JP 4504596A JP H09246420 A JPH09246420 A JP H09246420A
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JP
Japan
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substrate
semiconductor
back surface
optical
wafer
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Application number
JP8045045A
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Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH09246420A publication Critical patent/JPH09246420A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に製造を行うことができ、小型化が図れ
る半導体装置及びその製法を提供する。 【解決手段】 基板1に半導体素子LD,PDが形成さ
れ、その基板1の裏面に形成した孔7を通して半導体素
子LD,PDの電極6pが導出され、さらに基板1の裏
面を含む電極パッド8が形成されてなる半導体装置10
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発光素子や
受光素子を有する光学装置に適用して好適な半導体装置
及びその製法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置が、例えば発光や受光
をする光学装置等に適用され、半導体レーザや半導体受
光素子等の素子を形成してなる光ピックアップや光IC
等様々な用途に用いられている。このような半導体装置
(光学装置)の例を、図9及び図10に示す。
【0003】図9の光学装置は、いわゆるレーザカプラ
による光学装置であり、図9Aにその概略構成図、図9
Bに受光素子の拡大図を示す。この光学装置65は、出
力制御モニタ用のフォトダイオードPDM が作り込まれ
たシリコン基板51上にマウントした半導体レーザLD
を光源として、これらの部品とマイクロプリズム60と
が基盤すなわち、例えばシリコン基板50上に配置され
てレーザカプラを構成している。そして、マイクロプリ
ズム60下に2つの4分割フォトダイオードPD1 〜P
4 ,PD5 〜PD8 が配置される。フォトダイオード
PD1 〜PD8 は、シリコン基板50の表面に拡散など
によって形成される。
【0004】この4分割フォトダイオードは、図9Bに
その拡大図を示すように、フォトダイオードPD1 ,P
2 とフォトダイオードPD3 ,PD4 が対称であり、
フォーカスおよびトラッキングが合った状態で光量がP
1 +PD4 =PD2 +PD 3 となるように配置形成さ
れている。PD5 〜PD8 についても同様である。
【0005】このレーザカプラでは、半導体レーザLD
からの出射光LF がマイクロプリズム60の例えば45
°のハーフミラー斜面で反射して図において垂直方向に
向かい、被照射部、例えばディスクに照射される。ディ
スクで反射された戻り光LRはマイクロプリズム60の
ハーフミラー斜面よりマイクロプリズム60内に入射さ
れ、まず4分割フォトダイオードPD1 〜PD4 で受光
されるとともに反射されて、これがマイクロプリズム6
0上面で反射された後にもう一方の4分割フォトダイオ
ードPD5 〜PD8 でも受光される。
【0006】一方、図10の光学装置は、ホログラム素
子を用いた光学装置であり、この光学装置70は、ヒー
トシンク71上にマウントした半導体レーザLDを光源
として、これらの部品と出力制御モニタ用のフォトダイ
オードPDM 及び受光素子であるフォトダイオードPD
とが配置されて、これらを覆って光学素子パッケージ7
2が形成され、この光学素子パッケージ72の上にグレ
ーティング(回折格子)73を挟んで、上面にホログラ
ムパターン74が形成されたホログラム素子75が配置
形成されてなる。また光学装置70の下部には、外部と
の電気的接続を行う接続端子76を有してなる。
【0007】そして、半導体レーザLDからの出射光L
F がグレーティング73、ホログラムパターン74を通
じて図中垂直方向に向かい、被照射部、例えばディスク
に照射される。ディスクで反射された戻り光LR は、ホ
ログラム素子75上面のホログラムパターン74によ
り、回折されて出射光LF と異なる光路を経て受光素子
PDに入射され、この受光素子PDにおいて戻り光LR
を受光して、これにより各種信号の検出がなされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光学装置65,70においては、各光学部品について、
それぞれレーザを光らせながら精密なアライメントを行
う必要がある。
【0009】一般に、光半導体チップを用いた光学装置
は、多数の光学部品をそれぞれ個別に配置して組み立て
る場合が多い。そのため、半導体装置の製造に用いられ
ている大量生産に向いたウエハバッチプロセス等を導入
することが困難である。また、個別組み立てでは、安定
なアライメント精度も確保しにくい。
【0010】また、通常の半導体装置においては、配線
が半導体チップの表面に作られて、そのまま表面から引
き出されるが、半導体チップの表面に光学部品等を配置
する光学装置のような形態の半導体装置の場合には、透
明光学部品が光半導体チップ表面の半導体素子の表面を
覆っているため、通常の方法では配線を引き出すことが
できない。
【0011】通常の半導体装置においても、配線や電極
パッドを半導体チップ上に形成すると、その分のスペー
スを表面に確保する必要があり、素子の設計上制約を生
じたり、半導体装置の小型化が困難となることがある。
【0012】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、簡易に製造を行うことができ、小型化が図れる
半導体装置及びその製法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体素子が形成された基板の裏面に孔が形成され、こ
の孔を通して半導体素子の電極が導出され、基板裏面に
電極パッドが形成された構成とする。
【0014】本発明の半導体装置の製法は、素子形成基
板上面の電極を形成し、基板の裏面側から孔を開け、こ
の孔を通して上面の電極と電気的に接続された導電層を
基板裏面に形成する。
【0015】また、本発明の半導体装置の製法は、上面
に電極が形成された素子形成基板のウエハ上に他の基板
を貼り合わせ、ウエハの裏面から孔を開け、この孔を通
して上面の電極と電気的に接続された導電層をウエハの
裏面に形成する。
【0016】上述の本発明によれば、基板の裏面から孔
を開けて形成した孔によって、上面の電極と裏面の電極
パッドとの電気的接続を図ることにより、従来の上面に
電極パッドを設ける場合に比して上面の配置に余裕がで
きるため、半導体素子の設計の自由度が増すとともに、
半導体装置全体の小型化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置は、基板に半
導体素子が形成され、基板裏面に形成した孔を通して半
導体素子の電極が導出され、基板裏面に電極パッドが形
成されてなる構成である。
【0018】本発明は、上記半導体装置において、半導
体素子を光学素子とする構成である。
【0019】本発明の半導体装置の製法は、素子形成基
板上面の電極を形成する工程と、基板の裏面側から孔を
開ける工程と、この孔を通して基板上面の電極と電気的
に接続された導電層を上記基板の裏面に形成する工程と
を有するものである。
【0020】本発明は、上記半導体装置の製法におい
て、基板を導電性基板で形成する。
【0021】本発明は、上記半導体装置の製法におい
て、基板を絶縁性基板で形成する。
【0022】本発明の半導体装置の製法は、上面に電極
が形成された素子形成基板のウエハ上に他の基板を貼り
合わせる工程と、ウエハの裏面から孔を開ける工程と、
孔を通して上面の電極と電気的に接続された導電層をウ
エハの裏面に形成する工程とを有する。
【0023】本発明は、上記半導体装置の製法におい
て、上記素子形成基板のウエハ上に他の基板を貼り合わ
せる工程の後に、上記ウエハの裏面から孔を開ける工程
に先立って、ウエハの裏面をラッピングする工程を有す
る。
【0024】以下、図面を用いて本発明の実施例につい
て説明する。この実施例の半導体装置は、半導体チップ
と透明部品との組み合わせにより形成されるものであ
り、またその製法として個別組み立てプロセスではな
く、半導体ウエハと透明ウエハを用いたウエハバッチプ
ロセスによって作製されることを特徴とし、配線技術と
して基板に貫通形成させた、いわゆるビアホール配線を
用いることを特徴とする。
【0025】図1Aは本発明の半導体装置の一実施例の
構成図(斜視図)、図1Bはその断面図をそれぞれ示
す。本実施例の半導体装置、この例では光学装置10
は、半導体チップとして光半導体チップ1を用い、これ
と透明光学部品2とを単純に貼り合わせた構造を有して
なる。
【0026】この光半導体チップ1は、基板3の上面
に、発光素子として半導体レーザLD、受光素子として
フォトダイオードPDがそれぞれ形成されてなる。フォ
トダイオードPDは、この図の例では、それぞれ3分割
されたフォトダイオードPDが2つ(PD1 〜PD3
PD4 〜PD6 )形成されてなる。また、光半導体チッ
プ1の上に、上面にホログラムパターン4が形成された
ガラス等からなる透明光学部品2が配置されて、これら
が樹脂やハンダ等による接合層5により接合されてな
る。
【0027】そして、半導体レーザLDから発生したレ
ーザ光による出射光LF は、半導体レーザLDに対向し
て形成された斜面により反射され、透明光学部品2上面
のホログラムパターン4を経由して、図中垂直方向に出
射され、被照射部例えばディスク等光記録媒体に照射さ
れる。被照射部で反射された戻り光LR は、透明光学部
品2上面のホログラムパターン4により回折されて、出
射光LF と異なる光路を経て2つのフォトダイオードP
Dに入射され、このフォトダイオードPDにおいて戻り
光LR を受光して、これにより各種信号の検出がなされ
る。
【0028】通常の半導体装置においては、配線が半導
体チップ表面に作られて、そのまま表面から引き出され
るが、図1に示した形態の光学装置10の場合には、透
明光学部品2が光半導体チップ1表面の半導体素子、即
ち半導体レーザLD及びフォトダイオードPD等の光学
素子の表面を覆っているため、通常の方法では配線を引
き出すことができない。
【0029】そこで、本実施例の光学装置10において
は、いわゆるビアホール配線技術を用いて光半導体チッ
プ1の透明光学部品2とは反対側の裏面に電極パッド8
を形成するようにする。即ち、図2に拡大した概略構成
図を示すように、光半導体チップ1に、その上面にある
半導体レーザLDやフォトダイオードPD等の光学素子
の電極6pに通ずるような孔、すなわちビアホール7を
形成し、このビアホール7内に電極6pに接続される導
電層を形成すると共に、この導電層を光半導体チップの
裏面に導出し、光半導体チップ1の裏面に導電層に接続
する電極パッド8を形成する。
【0030】尚、3分割された各フォトダイオードPD
(PD1 〜PD3 ,PD4 〜PD6)についても、図示
しないがPD1 と同様に電極及びその端子が形成され、
これらがそれぞれ対応する半導体チップ1裏面の電極パ
ッドと接続される。
【0031】また、光半導体チップ1の上面に形成され
る電極は、半導体レーザLDおよびフォトダイオードP
Dの一方の導電型例えばp型に対応するp側電極6pで
あるが、もう一方の導電型の電極例えばn型の電極につ
いては、例えば図3に拡大図を示すように、光半導体チ
ップ1の上面から裏面に向けてもう一方の導電型例えば
n側の半導体層までエッチングを行って形成された凹部
9にn側電極6nを形成し、これに向けてビアホール7
を形成して、同様に半導体チップ1の裏面の電極パッド
8との接続を行うことができる。
【0032】この光学装置10によれば、チップ上でか
なりの面積を占める電極パッド8がビアホール配線によ
って半導体チップ1の裏面に引き出されるので、半導体
チップ1をより小型化することができる。また、この光
学装置10は、いわゆるフリップチップボンディングに
よって配線基板上にマウントされるので、ワイヤボンデ
ィングが不要となり、かつ透明光学部品2自体がパッケ
ージの役をするので、半導体チップ1を保護するための
パッケージも不要となる。
【0033】さらに、図1の形態のままで配線を引き出
すことができ、また光半導体チップ1と透明光学部品2
の貼り合わせ面積を同じにすることで、そのまま後述す
るウエハバッチプロセスによる光学装置の作製ができ
る。
【0034】次に、ビアホール配線引き出しの具体的な
製造プロセスの実施例を示す。まず、基板が導電性基板
である場合を図4A〜図5Gに示す。図4Aに示すよう
に、導電性基板11上に半導体レーザLDやフォトダイ
オードPDを形成した半導体の結晶成長による成長層1
2、表面保護のための絶縁層13、半導体レーザLDや
フォトダイオードPDの一方の電極となる導体層14が
積層形成された光半導体チップが設けられる。導電性基
板11表面の導体層14は、図中左端のコンタクト部1
5で成長層12と接続されている。
【0035】まず、図4Bに示すように、導電性基板1
1の裏面に絶縁保護膜兼エッチングマスクのための絶縁
層16を形成する。次に、図4Cに示すように、後にビ
アホールを形成する場所の絶縁層16をパターニングに
より除去する。
【0036】次に、図4Dに示すように、絶縁層16を
マスクとして、RIE(反応性イオンエッチング)によ
り、導電性基板11に導体層14下の絶縁層13に達す
るビアホール7を形成する。次に、図5Eに示すよう
に、気相成長法等により絶縁被覆膜17をビアホール7
内面及び導電性基板11の裏面側にわたる全面的に形成
する。
【0037】次に、図5Fに示すように、RIE等によ
りビアホール7の上部7aの絶縁被覆膜17及び導体層
14の下の絶縁層16をエッチオフし、導体層14をビ
アホール7に露出させる。このとき、導電性基板11の
裏面の絶縁層16の一部と絶縁被覆膜17もエッチオフ
される。また、この工程のRIEでは、図4Dにおいて
使用したRIE装置とは別のRIE装置を用いる。
【0038】次に、図5Gに示すように、斜め蒸着によ
り導電性基板11の裏面側、ビアホール7の内壁面及び
ビアホール7内に臨む導体層14の面上にわたって連続
した第2の導体層18を形成する。次いで、導電性基板
11の裏面に蒸着された第2の導体層18をパターニン
グして、導電性基板11の裏面に第2の導体層18によ
る電極パッド8(図2参照)を形成する。この第2の導
体層18を形成することにより、コンタクト部15で光
学素子の成長層12と接続された表面の電極、即ち導体
層14と、裏面の電極パッドとの電気的接続を図ること
ができる。このとき、斜め蒸着をすることにより、ビア
ホール7の内壁面に第2の導体層18が確実に形成され
る。
【0039】次に、基板が絶縁性基板である場合の製法
を図6A〜図7Gに示す。この場合は、図6Aに示すよ
うに、あらかじめビアホールを形成する箇所の成長層1
2と絶縁基板21の一部をエッチオフした後に、表面の
絶縁層13と導体層14を形成しておく。その他の構成
は図4Aと同じである。
【0040】まず、図6Bに示すように、絶縁基板21
の裏面に全面的にレジスト22を形成する。次に、図6
Cに示すように、後にビアホールを形成する場所のレジ
スト22をパターニングにより除去する。
【0041】次に、図6Dに示すように、レジスト22
をマスクとして、RIE(反応性イオンエッチング)に
より、絶縁基板21に導体層14下の絶縁層13に達す
るビアホール7を形成する。次に、図7Eに示すよう
に、絶縁基板21の裏面のレジスト22を除去する。
【0042】次に、図7Fに示すように、RIE等によ
りビアホール7の上部7aの導体層14の下の絶縁層1
3をエッチオフし、導体層14をビアホール7に露出さ
せる。また、この工程のRIEでは、図6Dにおいて使
用したRIE装置とは別のRIE装置を用いる。
【0043】次に、図7Gに示すように、斜め蒸着によ
り絶縁基板21の裏面側、ビアホール7の内壁面及びビ
アホール7内に臨む導体層14の面上にわたって連続し
た第2の導体層18を形成する。次いで、絶縁基板21
の裏面に蒸着された第2の導体層18をパターニングし
て、絶縁基板21の裏面に第2の導体層18による電極
パッド8(図2参照)を形成する。この第2の導体層1
8を形成することにより、コンタクト部15で光学素子
の成長層12と接続されている表面の導体層14と、裏
面の電極パッドとの電気的接続を図ることができる。
【0044】このほかにもビアホールの形成方法や導体
層の形成方法などは、様々な方法が考えられる。例え
ば、上述の工程で、RIEの代わりに例えばウエットエ
ッチングにより、基板11,21にビアホール7を形成
することもできる。
【0045】また、図5G及び図7Gでは、単純に斜め
蒸着によって裏面に第2の導体層18を引き出している
が、例えばメッキ技術などを用いてビアホールを埋める
こと等もできる。この場合、ビアホール7の内壁全面に
熱伝導のよい導体金属層が形成されるので、放熱に有利
になる。
【0046】次に、この実施例の光学装置10の製造方
法の例として、上述のビアホール配線引き出し技術を用
いたフルウエハプロセスを用いる方法を図8A〜図8D
に示す。まず、図8Aに示すように、あらかじめ発光素
子と受光素子等半導体素子を有するデバイスを多数形成
した半導体ウエハ31と、透明光学部品となる透明ウエ
ハ30を用意する。図中31aがデバイス1個分を示
す。透明ウエハとしては、例えばガラス、クウォーツ、
サファイア等が用いられる。
【0047】次に、図8Bに示すように、これら透明ウ
エハ30と半導体ウエハ31を、例えばUV硬化樹脂、
熱硬化樹脂等の樹脂やハンダ等の接合層5(図1参照)
により接合し、積層体32を形成する。
【0048】このとき、透明光学部品2の形状をなす加
工工程は、あらかじめ透明ウエハ30を透明光学部品の
形状に加工してから上述の積層体32の接合工程を行う
方法、または積層体32の接合工程より後に透明ウエハ
30に加工を行って透明光学部品2の形状をなす方法の
いずれの方法も採ることができる。また、透明ウエハ3
0へのホログラムパターンや反射膜の形成工程も、上述
の積層体32の接合工程の前でも後でもよい。このと
き、透明ウエハ30を通して半導体ウエハ31の半導体
素子と位置を合わせながらパターン形成をすることがで
きる。
【0049】次に、半導体ウエハ31の裏面をラッピン
グして、半導体ウエハ31の厚みを薄くする。裏面をラ
ッピングした後、半導体ウエハ31の内部にビアホール
7を形成し、裏面に電極パッド8を形成する。そして、
図8Cに示すように、積層体32を縦横に切断し、各単
位デバイス31a(透明光学部品2と光半導体チップ1
が固定された光学装置10)を得る。
【0050】次に、図8Dに示すように、この単位デバ
イス31aをヒートシンクを兼ねた配線基板33上にい
わゆるフリップチップボンディングによりマウントす
る。
【0051】図示しないが、複数の単位デバイス31a
を1組としたチップを配線基板にマウントした後、これ
を各単位デバイス毎に切断することも可能である。この
ようにして光学装置10の製造を行うことで、次のよう
な数々の利点が得られる。
【0052】ウエハ対ウエハでアライメントを行えたり
(平行出しや位置合わせが容易である。通常のマスクア
ラインの手法が利用できる。)、ウエハとウエハを貼り
合わせた後に光学素子(ホログラム等)を形成したり、
といったプロセスが可能なため、精度の高い光学素子ア
ライメントが容易に実現でき、歩留まりやコスト面で有
利であり、大量生産に向いている。
【0053】半導体ウエハ31と透明ウエハ30とを貼
り合わせるため、透明ウエハ30が支持体となり、半導
体ウエハ31をかなり薄くラッピングすることが容易に
できる。その結果、半導体チップ1表面に形成された半
導体レーザLD等の半導体素子の熱はけに有利になり、
またビアホール7の形成にとっても、孔開けのためのエ
ッチング厚みを薄くできるので好都合である。
【0054】また、透明光学部品2に熱伝導率の高い材
料を用いることで、ヒートシンク効果を高めることもで
きる。
【0055】そして、最後にダイシングなどにより分離
されたチップ31aは、フリップチップボンディングで
マウントして用いることを基本としているため、パッケ
ージもワイヤボンディングも必要とせず、コスト面で有
利となる。
【0056】そしてこの場合、通常半導体チップ上でか
なりの面積を占めることになる電極パッド8を半導体チ
ップ1の裏面に形成するため、半導体チップ1自体をよ
り小型にすることができる。
【0057】上述の実施例では、半導体チップ1の内部
にビアホール7を形成した例であったが、例えば透明光
学部品2側にビアホール7を形成して、透明光学部品2
の表面に電極を引き出す構成もとることができる。この
場合も、上述の実施例と同様に本発明の効果を得ること
ができる。
【0058】上例では、半導体レーザLDとフォトダイ
オードPDからなる光半導体チップ1を適用したが、そ
の他半導体レーザとフォトダイオードを有しこれらが収
束手段の共焦点位置近傍に配されたいわゆるCLC(コ
ンフォーカル・レーザ・カプラ)構成の光半導体チップ
を用いることもできる。
【0059】本発明の半導体装置及びその製造方法は、
上述の光学装置に限定されるものではなく、他の半導体
装置等にも適用することができ、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0060】
【発明の効果】上述の本発明による半導体装置によれ
ば、ビアホールを用いて半導体チップの裏面に電極パッ
ドを引き出することにより、半導体チップを小型化する
ことができる。
【0061】また、ビアホールを利用した配線技術を導
入することで大量生産に向いたフルウエハバッチプロセ
スが適用できる。このフルウエハバッチプロセスを適用
ることにより、歩留まりやコスト面で有利になる。
【0062】本発明製法によれば、ウエハ同士でアライ
メントを行うことができるため、精度の高いアライメン
トを容易に行うことができる。そして、ウエハ同士を貼
り合わせた後に半導体装置を形成することができるの
で、これを光学装置に適用した場合に、精度の高い光学
装置アライメントが容易に実現できる。
【0063】また、本発明により、半導体ウエハと他の
基板とを貼り合わせるため、半導体ウエハの裏面のラッ
ピング厚みを従来よりも容易に薄くすることができ、半
導体チップ表面に形成されたレーザ等の半導体素子のヒ
ートシンク効果を高められる。
【0064】最後にダイシング等により分離されたチッ
プは、フリップチップボンディングでマウントして用い
ることを基本構成としているため、パッケージもワイヤ
ボンディングも不要であり、コスト面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】A 本発明の半導体装置の実施例の概略構成図
(斜視図)である。B 図1Aの断面図である。
【図2】図1の半導体装置の拡大図である。
【図3】図1の半導体装置の拡大図である。
【図4】A〜D 本発明の半導体装置の製造工程の一例
の製造工程図である。
【図5】E〜G 本発明の半導体装置の製造工程の一例
の製造工程図である。
【図6】A〜D 本発明の半導体装置の製造工程の一例
の製造工程図である。
【図7】E〜G 本発明の半導体装置の製造工程の一例
の製造工程図である。
【図8】A〜D 本発明の半導体装置の製造工程の一例
の製造工程図である。
【図9】従来の光学装置の一例の概略構成図である。
【図10】従来の光学装置の他の例の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 光半導体チップ、2 透明光学部品、3 基板、4
ホログラムパターン、5 接合層、6n n側電極、
6p p側電極、7 ビアホール、8 電極パッド、9
凹部、10 光学装置、11 導電性基板、12 成
長層、13,16絶縁層、14 導体層、15 コンタ
クト部、17 絶縁被覆層、18 第2の導体層、21
絶縁基板、22 レジスト、30 透明ウエハ、31
半導体ウエハ、31a 単位デバイス、32 積層
体、33 配線基板、50,51シリコン基板、60
マイクロプリズム、65,70 光学装置、71 ヒー
トシンク、72 光学素子パッケージ、73 グレーテ
ィング、74 ホログラムパターン、75 ホログラム
素子、LD 半導体レーザ、PD フォトダイオード、
PDM 出力制御モニタ用フォトダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に半導体素子が形成され、 上記基板裏面に形成した孔を通して上記半導体素子の電
    極が導出され、 上記基板裏面に電極パッドが形成されてなることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体素子が光学素子であることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 素子形成基板上面の電極を形成する工程
    と、 上記基板の裏面側から孔を開ける工程と、 上記孔を通して上記基板上面の電極と電気的に接続され
    た導電層を上記基板の裏面に形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製法。
  4. 【請求項4】 上記基板が導電性基板であることを特徴
    とする請求項3に記載の半導体装置の製法。
  5. 【請求項5】 上記基板が絶縁性基板であることを特徴
    とする請求項3に記載の半導体装置の製法。
  6. 【請求項6】 上面に電極が形成された素子形成基板の
    ウエハ上に他の基板を貼り合わせる工程と、 上記ウエハの裏面から孔を開ける工程と、 上記孔を通して上記上面の電極と電気的に接続された導
    電層を上記ウエハの裏面に形成する工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製法。
  7. 【請求項7】 上記素子形成基板のウエハ上に他の基板
    を貼り合わせる工程の後に、上記ウエハの裏面から孔を
    開ける工程に先立って、上記ウエハの裏面をラッピング
    する工程を有することを特徴とする請求項6に記載の半
    導体装置の製法。
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