JPH09240007A - インクジェット記録装置、該装置を用いたファクシミリ装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録装置、該装置を用いたファクシミリ装置及びインクジェット記録方法Info
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- JPH09240007A JPH09240007A JP8048869A JP4886996A JPH09240007A JP H09240007 A JPH09240007 A JP H09240007A JP 8048869 A JP8048869 A JP 8048869A JP 4886996 A JP4886996 A JP 4886996A JP H09240007 A JPH09240007 A JP H09240007A
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Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクを吐出させてインクの有無や吐出状態
の検知を行う構成を備え、かつインクの消費量を抑えて
ランニングコストを下げるとともに、信頼性を向上させ
たインクジェット記録装置及び該装置を用いたファクシ
ミリ装置、ならびにインクジェット記録方法を提供す
る。 【解決手段】 記録動作中の所定の時間間隔を越えるタ
イミングでインクを吐出させて吐出状態を回復させる回
復動作と、吐出させたインク滴を検知してインクの残量
の有無や吐出状態を検知するインク検知動作とにおい
て、それぞれの吐出パターンを異ならせるとともに、イ
ンク検知動作時のインクを検知する際のレベルを吐出の
パターンに応じて設定する。
の検知を行う構成を備え、かつインクの消費量を抑えて
ランニングコストを下げるとともに、信頼性を向上させ
たインクジェット記録装置及び該装置を用いたファクシ
ミリ装置、ならびにインクジェット記録方法を提供す
る。 【解決手段】 記録動作中の所定の時間間隔を越えるタ
イミングでインクを吐出させて吐出状態を回復させる回
復動作と、吐出させたインク滴を検知してインクの残量
の有無や吐出状態を検知するインク検知動作とにおい
て、それぞれの吐出パターンを異ならせるとともに、イ
ンク検知動作時のインクを検知する際のレベルを吐出の
パターンに応じて設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びその記
録装置を用いたファクシミリ装置に関し、特に、インク
ジェット方式に従って記録媒体上に画像を記録する記録
装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置のイン
クの残量を検出する残量検出装置及び検出方法に関する
ものである。
録装置を用いたファクシミリ装置に関し、特に、インク
ジェット方式に従って記録媒体上に画像を記録する記録
装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置のイン
クの残量を検出する残量検出装置及び検出方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のノズルを備えた記録ヘ
ッドを用い、そのノズルよりインク滴を記録媒体に吐出
して画像を記録するインクジェットプリンタが知られて
いる。近年ではこの様なインクジェットプリンタをファ
クシミリ装置の記録部として用いるものも現れている。
ッドを用い、そのノズルよりインク滴を記録媒体に吐出
して画像を記録するインクジェットプリンタが知られて
いる。近年ではこの様なインクジェットプリンタをファ
クシミリ装置の記録部として用いるものも現れている。
【0003】また、このような装置の記録ヘッドとし
て、ブラックインクのみを用いて白黒画像の記録を行な
うモノクロヘッドの他に、イエロ、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色のインクを供給して、夫々の色に割当ら
れたノズルよりインクを吐出してカラー記録を行なうカ
ラーヘッドも提供されている。
て、ブラックインクのみを用いて白黒画像の記録を行な
うモノクロヘッドの他に、イエロ、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色のインクを供給して、夫々の色に割当ら
れたノズルよりインクを吐出してカラー記録を行なうカ
ラーヘッドも提供されている。
【0004】このようなインクジェット記録方式を採用
した記録装置においては、インクの残量が少なくなる
と、記録すべき画像の一部分しか記録できなくなった
り、さらに残量が減少して画像の形成が行えなくなった
りするという問題が生じてしまう。そのため、このイン
クジェット記録方式においては、インクの残量検出は重
要な技術である。
した記録装置においては、インクの残量が少なくなる
と、記録すべき画像の一部分しか記録できなくなった
り、さらに残量が減少して画像の形成が行えなくなった
りするという問題が生じてしまう。そのため、このイン
クジェット記録方式においては、インクの残量検出は重
要な技術である。
【0005】また、インクジェット記録方式には、発熱
抵抗体(以下、「ヒータ」ともいう。)を用いてインク
に熱エネルギーを与え、インク中に気泡を発生させてそ
の発泡の圧力によりインクを吐出させる方式がある。こ
の熱エネルギーを利用した発泡によりインクを吐出する
方式は、バブルジェット方式と称されている。このバブ
ルジェット方式においては、インクが無くなった状態を
認識せずに記録動作を続けた場合、熱エネルギーを与え
るべきインクが無い状態でヒータの発熱が続けられるこ
とになり、ヒータ及びヒータ付近の温度を著しく上昇さ
せ、場合によってはヒータ及び記録ヘッドの損傷を招く
こともある。そのため、バブルジェット記録方式におい
ては、的確にインクの残量の低下を検知できることが好
ましい。
抵抗体(以下、「ヒータ」ともいう。)を用いてインク
に熱エネルギーを与え、インク中に気泡を発生させてそ
の発泡の圧力によりインクを吐出させる方式がある。こ
の熱エネルギーを利用した発泡によりインクを吐出する
方式は、バブルジェット方式と称されている。このバブ
ルジェット方式においては、インクが無くなった状態を
認識せずに記録動作を続けた場合、熱エネルギーを与え
るべきインクが無い状態でヒータの発熱が続けられるこ
とになり、ヒータ及びヒータ付近の温度を著しく上昇さ
せ、場合によってはヒータ及び記録ヘッドの損傷を招く
こともある。そのため、バブルジェット記録方式におい
ては、的確にインクの残量の低下を検知できることが好
ましい。
【0006】また、インクジェット記録方式の記録装置
を記録部として持つファクシミリ装置においては、イン
クが無くなった状態で受信した画像の記録動作が行われ
ると、送信した側ではデータの送信が完了したと判断さ
れても、受信した側では画像が記録されていないほとん
ど白紙の状態で出力されることになる。そのためインク
ジェット記録方式のファクシミリ装置においては、残量
検出は重要な技術である。
を記録部として持つファクシミリ装置においては、イン
クが無くなった状態で受信した画像の記録動作が行われ
ると、送信した側ではデータの送信が完了したと判断さ
れても、受信した側では画像が記録されていないほとん
ど白紙の状態で出力されることになる。そのためインク
ジェット記録方式のファクシミリ装置においては、残量
検出は重要な技術である。
【0007】インクジェット記録方式の記録部を有する
ファクシミリ装置においては、受信した画像が正常に記
録できたかどうかを判断するため、所定量の記録を行う
毎にインクの有無を判別するような制御を行っているも
のがある。例えば1頁の記録毎に、記録を行った頁の記
録用紙の排出と次の頁の記録のための記録用紙を搬送す
るための時間を利用してインクの残量の有無を検知する
ものもある。また、受信した画像のデータをメモリ等の
記憶装置に格納し、1頁の記録を行った後にインクの有
無を検知し、インクが有ると検知された場合、その頁は
正常に記録できたものと判断し、その頁の画像のデータ
をメモリ等の記憶装置から消去するような制御をおこな
っているものもある。この制御により、1頁の記録を行
っている途中でインクが無くなって正常な記録ができな
かった場合、その頁の画像のデータは記憶装置に残って
いるため、インクの補充やインクタンク等の交換によっ
て正常な記録が行える状態になったときに、記憶装置に
格納されたデータにより正常に出力することができる。
ファクシミリ装置においては、受信した画像が正常に記
録できたかどうかを判断するため、所定量の記録を行う
毎にインクの有無を判別するような制御を行っているも
のがある。例えば1頁の記録毎に、記録を行った頁の記
録用紙の排出と次の頁の記録のための記録用紙を搬送す
るための時間を利用してインクの残量の有無を検知する
ものもある。また、受信した画像のデータをメモリ等の
記憶装置に格納し、1頁の記録を行った後にインクの有
無を検知し、インクが有ると検知された場合、その頁は
正常に記録できたものと判断し、その頁の画像のデータ
をメモリ等の記憶装置から消去するような制御をおこな
っているものもある。この制御により、1頁の記録を行
っている途中でインクが無くなって正常な記録ができな
かった場合、その頁の画像のデータは記憶装置に残って
いるため、インクの補充やインクタンク等の交換によっ
て正常な記録が行える状態になったときに、記憶装置に
格納されたデータにより正常に出力することができる。
【0008】インクジェット記録方式の記録装置におけ
るインクの残量検出の方式として、インクを収容するイ
ンクタンクなどのインク容器内のインクの有無を、イン
ク容器内に設けた電極間の抵抗変化により検知する方式
や、インク容器の一部もしくは全部を光が透過できる部
材で構成してインクの有無による透過光の変化や反射光
の変化により検知する方式、インク容器から記録ヘッド
へのインクの供給路内のインクの残量の変化に伴う圧力
の変化を検知する方式、さらにはインク容器の重量の変
化からインクの残量変化を検知する方式などがある。さ
らに他の方式としては、記録ヘッドからのインクの吐出
による消費量を算出する方式や、記録ヘッドから吐出す
るインク滴を検知して正常に吐出が行われているかを判
断する方式、記録された画像を光学的に検知して正常に
画像が記録されているかを検知する方式などがある。
るインクの残量検出の方式として、インクを収容するイ
ンクタンクなどのインク容器内のインクの有無を、イン
ク容器内に設けた電極間の抵抗変化により検知する方式
や、インク容器の一部もしくは全部を光が透過できる部
材で構成してインクの有無による透過光の変化や反射光
の変化により検知する方式、インク容器から記録ヘッド
へのインクの供給路内のインクの残量の変化に伴う圧力
の変化を検知する方式、さらにはインク容器の重量の変
化からインクの残量変化を検知する方式などがある。さ
らに他の方式としては、記録ヘッドからのインクの吐出
による消費量を算出する方式や、記録ヘッドから吐出す
るインク滴を検知して正常に吐出が行われているかを判
断する方式、記録された画像を光学的に検知して正常に
画像が記録されているかを検知する方式などがある。
【0009】インクジェット記録方式を用いたファクシ
ミリにおいては、前述のようなファクシミリ特有の問題
に対処するため、正常に画像が出力されたか否かの判断
を行う必要があり、インクの残量の低下に限らず、吐出
状態が悪化して正常な吐出が行えなくなった状態をも判
断できる方が好ましい。そのため、ファクシミリ装置に
おけるインクの残量検出の構成としては、記録ヘッドか
ら吐出されるインク滴を検出する構成、もしくは記録用
紙上に実際に記録が正常に行われたかを記録画像から判
断する構成が好適である。
ミリにおいては、前述のようなファクシミリ特有の問題
に対処するため、正常に画像が出力されたか否かの判断
を行う必要があり、インクの残量の低下に限らず、吐出
状態が悪化して正常な吐出が行えなくなった状態をも判
断できる方が好ましい。そのため、ファクシミリ装置に
おけるインクの残量検出の構成としては、記録ヘッドか
ら吐出されるインク滴を検出する構成、もしくは記録用
紙上に実際に記録が正常に行われたかを記録画像から判
断する構成が好適である。
【0010】記録ヘッドから吐出されるインク滴を検出
する構成としては、発光手段と受光手段を用い、発光手
段と受光手段間の光軸に対応する位置に記録ヘッドから
インク滴を吐出し、インク滴により発光手段と受光手段
との間で光が遮断されることを検知して記録ヘッドから
インク滴が正常に吐出されることを検知する方式があ
る。以下、この方式をインク滴検知方式と称する。
する構成としては、発光手段と受光手段を用い、発光手
段と受光手段間の光軸に対応する位置に記録ヘッドから
インク滴を吐出し、インク滴により発光手段と受光手段
との間で光が遮断されることを検知して記録ヘッドから
インク滴が正常に吐出されることを検知する方式があ
る。以下、この方式をインク滴検知方式と称する。
【0011】また、記録用紙上に実際に記録が正常に行
われたかを記録画像から判断する構成としては、1頁の
記録後、その記録用紙の端部に検出用のマークを記録
し、そのマークを光学的に検出して正常に記録が行われ
たか否かを判断する方式がある。この方式は、記録する
マークが書類上のフッタ位置に相当するため、フッタマ
ーク検知方式と称する。
われたかを記録画像から判断する構成としては、1頁の
記録後、その記録用紙の端部に検出用のマークを記録
し、そのマークを光学的に検出して正常に記録が行われ
たか否かを判断する方式がある。この方式は、記録する
マークが書類上のフッタ位置に相当するため、フッタマ
ーク検知方式と称する。
【0012】また、ファクシミリ装置の付加機能とし
て、原稿を読み取るリーダー部により読み取った画像デ
ータを転送することなく、同装置で出力するコピー機能
を備えたものが知られている。
て、原稿を読み取るリーダー部により読み取った画像デ
ータを転送することなく、同装置で出力するコピー機能
を備えたものが知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンク滴検知方式およびフッタマーク検知方式のいずれに
おいても、実際にインクの吐出を行ってインク残量の有
無や吐出状態を検知するため、検知の回数に応じてイン
クが消費されることになる。従って、記録に用いないイ
ンクの消費が増えることにより、ランニングコストが上
がり、またインク容器の交換頻度が増えてしまう。
ンク滴検知方式およびフッタマーク検知方式のいずれに
おいても、実際にインクの吐出を行ってインク残量の有
無や吐出状態を検知するため、検知の回数に応じてイン
クが消費されることになる。従って、記録に用いないイ
ンクの消費が増えることにより、ランニングコストが上
がり、またインク容器の交換頻度が増えてしまう。
【0014】特に、ファクシミリ装置においては、ほぼ
常に電源がオンの状態であり、ユーザが装置付近に居な
いときにも受信した画像の記録を行うものである。従っ
て、インクの残量が無くなって記録が行えない状態にな
ったときには受信を強制的に停止させたり、受信した画
像のデータをメモリ等の記憶装置に格納する必要があ
る。インク無しの状態になり受信が停止する頻度が増え
ることは装置の信頼性を低下させてしまう。また、メモ
リ等に格納させるよう構成したとしても、メモリに記憶
できる量を越えると受信を停止せざるをえない。また、
多数の画像データを格納できるように記憶容量を増やす
ことは装置のコストアップにつながってしまう。
常に電源がオンの状態であり、ユーザが装置付近に居な
いときにも受信した画像の記録を行うものである。従っ
て、インクの残量が無くなって記録が行えない状態にな
ったときには受信を強制的に停止させたり、受信した画
像のデータをメモリ等の記憶装置に格納する必要があ
る。インク無しの状態になり受信が停止する頻度が増え
ることは装置の信頼性を低下させてしまう。また、メモ
リ等に格納させるよう構成したとしても、メモリに記憶
できる量を越えると受信を停止せざるをえない。また、
多数の画像データを格納できるように記憶容量を増やす
ことは装置のコストアップにつながってしまう。
【0015】また、インクジェット記録方式を採用した
ファクシミリ装置であって、前述のコピー機能を備えた
ものにおいて、コピー動作時には使用者が装置の近くに
居る場合が多く、残量検出の構成を用いなくてもインク
の残量が無くなったことが判断できる。また電話回線に
よりデータが転送されたものではなく原稿が使用者の手
元にあるため、再度コピー機能により複写を行うことも
容易であるため、頁の途中で記録が行えなくなっても、
ファクシミリ機能で送られてきた画像データの場合に比
較して問題は少ない。そのため、このコピー機能により
画像の記録を行う際には、各頁の記録が終わる毎にイン
ク残量及びインクの吐出状態の検知を行うことは必ずし
も必要ではなく、各頁毎に検知用の吐出を行うことはイ
ンクを無駄に消費させてしまうことになる。
ファクシミリ装置であって、前述のコピー機能を備えた
ものにおいて、コピー動作時には使用者が装置の近くに
居る場合が多く、残量検出の構成を用いなくてもインク
の残量が無くなったことが判断できる。また電話回線に
よりデータが転送されたものではなく原稿が使用者の手
元にあるため、再度コピー機能により複写を行うことも
容易であるため、頁の途中で記録が行えなくなっても、
ファクシミリ機能で送られてきた画像データの場合に比
較して問題は少ない。そのため、このコピー機能により
画像の記録を行う際には、各頁の記録が終わる毎にイン
ク残量及びインクの吐出状態の検知を行うことは必ずし
も必要ではなく、各頁毎に検知用の吐出を行うことはイ
ンクを無駄に消費させてしまうことになる。
【0016】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、インクの吐出を行ってインクの有無や吐出状態
を検知する構成で、インクの消費量を押さえ、ランニン
グコストを低下させうる検知方法ならびにインクジェッ
ト記録装置、およびファクシミリ装置を提供することを
目的とする。
であり、インクの吐出を行ってインクの有無や吐出状態
を検知する構成で、インクの消費量を押さえ、ランニン
グコストを低下させうる検知方法ならびにインクジェッ
ト記録装置、およびファクシミリ装置を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出す
る吐出手段を複数備えた記録ヘッドを用い、インクを吐
出して記録媒体上に記録を行なうインクジェット記録装
置であって、前記記録ヘッドから前記記録媒体を除く他
の領域にインクを吐出して前記記録ヘッドの吐出状態を
回復させる回復制御手段と、前記記録ヘッドから吐出さ
れるインク液滴を検出可能なインク検出手段と、前記イ
ンク検出手段の検出結果に基づいてインクの吐出状態を
検知する吐出状態検知手段と、前記インク検出手段に対
して前記記録ヘッドからインクを吐出させ、前記判別手
段によってインクの吐出状態の判別を行う吐出状態検知
制御手段と、前記回復制御手段により前記記録ヘッドか
らインクを吐出させるパターンと、前記吐出状態検知制
御手段により記録ヘッドからインクを吐出させるパター
ンとを異ならせる吐出パターン設定手段と、を有するこ
とを特徴とする。
に本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出す
る吐出手段を複数備えた記録ヘッドを用い、インクを吐
出して記録媒体上に記録を行なうインクジェット記録装
置であって、前記記録ヘッドから前記記録媒体を除く他
の領域にインクを吐出して前記記録ヘッドの吐出状態を
回復させる回復制御手段と、前記記録ヘッドから吐出さ
れるインク液滴を検出可能なインク検出手段と、前記イ
ンク検出手段の検出結果に基づいてインクの吐出状態を
検知する吐出状態検知手段と、前記インク検出手段に対
して前記記録ヘッドからインクを吐出させ、前記判別手
段によってインクの吐出状態の判別を行う吐出状態検知
制御手段と、前記回復制御手段により前記記録ヘッドか
らインクを吐出させるパターンと、前記吐出状態検知制
御手段により記録ヘッドからインクを吐出させるパター
ンとを異ならせる吐出パターン設定手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0018】また、上記目的を達成するために本発明の
ファクシミリ装置は、上述のインクジェット記録装置を
用いたファクシミリ装置であって、通信回線を介して送
られてくる画像情報を受信する受信手段と、前記受信手
段によって受信した画像情報を格納する記憶手段と、前
記受信手段によって受信した画像情報に基づいて画像の
記録を行うとき、記録媒体の所定の領域を記録する毎に
前記吐出状態検知制御手段によりインクの検知を行い、
検知結果に従って、前記記憶手段に格納された画像情報
を保存或いは消去するよう制御する記憶制御手段とを有
することを特徴とする。
ファクシミリ装置は、上述のインクジェット記録装置を
用いたファクシミリ装置であって、通信回線を介して送
られてくる画像情報を受信する受信手段と、前記受信手
段によって受信した画像情報を格納する記憶手段と、前
記受信手段によって受信した画像情報に基づいて画像の
記録を行うとき、記録媒体の所定の領域を記録する毎に
前記吐出状態検知制御手段によりインクの検知を行い、
検知結果に従って、前記記憶手段に格納された画像情報
を保存或いは消去するよう制御する記憶制御手段とを有
することを特徴とする。
【0019】また、上記目的を達成するため本発明のイ
ンクジェット記録方法は、インクを吐出する吐出手段を
複数備えた記録ヘッドを用い、インクを吐出して記録媒
体上に記録を行なうインクジェット記録方法であって、
前記記録ヘッドによる記録動作中であって所定の時間間
隔を越えるタイミングで前記記録ヘッドから前記記録媒
体を除く他の領域にインクを吐出して前記記録ヘッドの
吐出状態を回復させる回復ステップと、前記記録ヘッド
からインクを吐出させ、吐出されたインク滴を検知して
インクの吐出状態の判別を行う吐出状態検知ステップ
と、前記回復ステップにより前記記録ヘッドからインク
を吐出させるパターンと、前記吐出状態検知ステップに
より記録ヘッドからインクを吐出させるパターンとを異
ならせる吐出パターン設定ステップと、からなることを
特徴とする
ンクジェット記録方法は、インクを吐出する吐出手段を
複数備えた記録ヘッドを用い、インクを吐出して記録媒
体上に記録を行なうインクジェット記録方法であって、
前記記録ヘッドによる記録動作中であって所定の時間間
隔を越えるタイミングで前記記録ヘッドから前記記録媒
体を除く他の領域にインクを吐出して前記記録ヘッドの
吐出状態を回復させる回復ステップと、前記記録ヘッド
からインクを吐出させ、吐出されたインク滴を検知して
インクの吐出状態の判別を行う吐出状態検知ステップ
と、前記回復ステップにより前記記録ヘッドからインク
を吐出させるパターンと、前記吐出状態検知ステップに
より記録ヘッドからインクを吐出させるパターンとを異
ならせる吐出パターン設定ステップと、からなることを
特徴とする
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施例を詳細に説明する。
の好適な実施例を詳細に説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図8は本発明の代表
的な実施形態であるインクジェット方式に従った記録ヘ
ッドによって記録を行なう記録部を備えたファクシミリ
装置の構成を示す側断面図である。
的な実施形態であるインクジェット方式に従った記録ヘ
ッドによって記録を行なう記録部を備えたファクシミリ
装置の構成を示す側断面図である。
【0022】図8を参照して、ファクシミリ装置の概略
構成について説明する。図8中のPは記録媒体としての
記録紙である。図8において、Aは原稿を光学的に読み
取る読取部、Bはインクジェット方式に従って記録を行
なう記録部、Cは給紙カセットに積載された記録紙P等
の記録媒体を1枚づつ分離して記録部Bに供給する給紙
部である。
構成について説明する。図8中のPは記録媒体としての
記録紙である。図8において、Aは原稿を光学的に読み
取る読取部、Bはインクジェット方式に従って記録を行
なう記録部、Cは給紙カセットに積載された記録紙P等
の記録媒体を1枚づつ分離して記録部Bに供給する給紙
部である。
【0023】まず、記録紙Pの流れについて説明する。
記録紙Pは図中の矢印Gで示す搬送経路に沿って搬送さ
れる。即ち、給紙部Cの給紙カセット1に積載された記
録紙Pは、給紙ローラ2およびリタードローラ3により
ピックアップされ、給紙ローラ2によって記録部Bに送
り込まれる。記録部Bでは記録ヘッド5により記録紙P
にインクを吐出して記録を行いつつ、その記録に合わせ
て記録紙Pを搬送する。そして、記録が終了すると、排
紙ローラ6によって記録紙Pは排出され、排出された記
録紙Pは排紙スタッカ7に積載される。
記録紙Pは図中の矢印Gで示す搬送経路に沿って搬送さ
れる。即ち、給紙部Cの給紙カセット1に積載された記
録紙Pは、給紙ローラ2およびリタードローラ3により
ピックアップされ、給紙ローラ2によって記録部Bに送
り込まれる。記録部Bでは記録ヘッド5により記録紙P
にインクを吐出して記録を行いつつ、その記録に合わせ
て記録紙Pを搬送する。そして、記録が終了すると、排
紙ローラ6によって記録紙Pは排出され、排出された記
録紙Pは排紙スタッカ7に積載される。
【0024】次に、給紙部Cの具体的な構成について説
明する。
明する。
【0025】図8において、記録紙Pを複数枚積載収納
する給紙カセット1には記録紙Pを積載する中板4を備
えている。中板4は給送ローラ2と対向配置されている
中板バネ10により裏面より上方に付勢されている。ま
た、中板4は給紙待機時においてはカムなどにより下方
へ押圧され記録紙Pが少なくなったり無くなった時には
容易に継ぎ足し可能な構造になっている。
する給紙カセット1には記録紙Pを積載する中板4を備
えている。中板4は給送ローラ2と対向配置されている
中板バネ10により裏面より上方に付勢されている。ま
た、中板4は給紙待機時においてはカムなどにより下方
へ押圧され記録紙Pが少なくなったり無くなった時には
容易に継ぎ足し可能な構造になっている。
【0026】一方、記録信号を検知し、給紙動作を開始
する時は、カム等による中板4の下方押圧が解除され、
記録紙Pは給紙ローラ2によってピックアップされる。
リタードローラ3は給紙ローラ2と対向する位置にあり
中板4と連動して記録紙Pの位置を変える。給紙動作を
行う時は、中板4によって付勢され、給紙ローラ2でピ
ックアップされた記録紙PをJ部で給紙ローラ2との協
働作用によって最上側の1枚のみを分離給送する。分離
給送された記録紙Pは給送ローラ2に十分巻き付くよう
に挟持しながら記録部Bに搬送される。
する時は、カム等による中板4の下方押圧が解除され、
記録紙Pは給紙ローラ2によってピックアップされる。
リタードローラ3は給紙ローラ2と対向する位置にあり
中板4と連動して記録紙Pの位置を変える。給紙動作を
行う時は、中板4によって付勢され、給紙ローラ2でピ
ックアップされた記録紙PをJ部で給紙ローラ2との協
働作用によって最上側の1枚のみを分離給送する。分離
給送された記録紙Pは給送ローラ2に十分巻き付くよう
に挟持しながら記録部Bに搬送される。
【0027】さらに、記録部Bで記録された記録紙Pを
排出するための排出機構を説明する。
排出するための排出機構を説明する。
【0028】排紙ローラ6で排出された記録紙Pは、排
紙スタッカ7に排紙積載される。排紙スタッカ7は、ヒ
ンジK部を回転中心とする排紙補助トレイ9が設けられ
ており、使用する記録紙Pが長尺である場合に回転させ
て、排紙スタッカを記録紙排紙方向へ長くさせることが
出来る。さらに、排紙スタッカ7は、給紙カセット1の
カバーを兼ねる構造になっている。なお、排紙スタッカ
7と排紙補助トレイ9には複数のリブ(不図示)が設け
られており記録がなされた記録紙Pはそれらの複数のリ
ブ上を摺動し、順次積載される。
紙スタッカ7に排紙積載される。排紙スタッカ7は、ヒ
ンジK部を回転中心とする排紙補助トレイ9が設けられ
ており、使用する記録紙Pが長尺である場合に回転させ
て、排紙スタッカを記録紙排紙方向へ長くさせることが
出来る。さらに、排紙スタッカ7は、給紙カセット1の
カバーを兼ねる構造になっている。なお、排紙スタッカ
7と排紙補助トレイ9には複数のリブ(不図示)が設け
られており記録がなされた記録紙Pはそれらの複数のリ
ブ上を摺動し、順次積載される。
【0029】さらに、画像原稿Sの流れについて説明す
る。
る。
【0030】原稿は図8に示す矢印Gの搬送路に沿って
搬送される。図8において、画像原稿Sはその画像面を
下側にして原稿積載トレイ41に積載される。原稿積載
トレイ41に積載された画像原稿Sはその幅方向に移動
可能なスライダ42によって位置決めが行われる。画像
原稿Sが原稿積載トレイ41に積載されると、その原稿
は予備搬送押圧片43によって上方から予備搬送バネ4
4により押圧され、分離ローラ46との協働作用により
捌いて予備搬送される。
搬送される。図8において、画像原稿Sはその画像面を
下側にして原稿積載トレイ41に積載される。原稿積載
トレイ41に積載された画像原稿Sはその幅方向に移動
可能なスライダ42によって位置決めが行われる。画像
原稿Sが原稿積載トレイ41に積載されると、その原稿
は予備搬送押圧片43によって上方から予備搬送バネ4
4により押圧され、分離ローラ46との協働作用により
捌いて予備搬送される。
【0031】次に、予備搬送された画像原稿Sは、分離
片45と上方からADFバネ47によって押圧された分
離ローラ46との協働作用により、下側から1枚ずつ分
離搬送する。さらに、分離ローラ46は分離された画像
原稿Sを読み取り位置に搬送させる役割を兼ねている。
このようにして分離ローラ46で読み取り位置まで分離
搬送された画像原稿Sに描かれた画像は、光電変換セン
サ48に読み取られる。さて、CSローラ49はその上
方よりCS押圧バネ50により、光電変換センサ48の
読み取りラインにそって付勢されており、分離搬送され
た画像原稿Sを読み取りラインに密着させている。さら
に、CSローラ49は画像原稿Sの副走査方向(画像原
稿の搬送方向)の読み取り速度を決めるとともに、読み
取りを終了した画像原稿Sを排出する役割を兼ねてい
る。最後に、排出された画像原稿Sは原稿排紙トレイ5
1に排紙積載される。なお、原稿排紙トレイ51は装置
本体に着脱可能な構造になっている。
片45と上方からADFバネ47によって押圧された分
離ローラ46との協働作用により、下側から1枚ずつ分
離搬送する。さらに、分離ローラ46は分離された画像
原稿Sを読み取り位置に搬送させる役割を兼ねている。
このようにして分離ローラ46で読み取り位置まで分離
搬送された画像原稿Sに描かれた画像は、光電変換セン
サ48に読み取られる。さて、CSローラ49はその上
方よりCS押圧バネ50により、光電変換センサ48の
読み取りラインにそって付勢されており、分離搬送され
た画像原稿Sを読み取りラインに密着させている。さら
に、CSローラ49は画像原稿Sの副走査方向(画像原
稿の搬送方向)の読み取り速度を決めるとともに、読み
取りを終了した画像原稿Sを排出する役割を兼ねてい
る。最後に、排出された画像原稿Sは原稿排紙トレイ5
1に排紙積載される。なお、原稿排紙トレイ51は装置
本体に着脱可能な構造になっている。
【0032】図2は記録部Bの詳細な構成を示す立体斜
視図である。図2に示すように、記録ヘッド5は、イン
クタンクを内蔵し、インクが無くなったときに記録ヘッ
ドごと新品と交換し得るカートリッジ式の記録ヘッドで
ある。
視図である。図2に示すように、記録ヘッド5は、イン
クタンクを内蔵し、インクが無くなったときに記録ヘッ
ドごと新品と交換し得るカートリッジ式の記録ヘッドで
ある。
【0033】ここで、記録ヘッドからのインク吐出原理
について説明する。その記録ヘッド部は、一般に微細な
液体吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、その作用部にある液
体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギ
ー発生部とを備えている。
について説明する。その記録ヘッド部は、一般に微細な
液体吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、その作用部にある液
体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギ
ー発生部とを備えている。
【0034】このエネルギー発生部としてはピエゾ素子
等の電気機械変換体を用いたもの、レーザ等の電磁波を
照射して、そこにある液体に吸収させて発熱さて、その
発熱による作用で液滴を吐出、飛翔させるようにしたも
の、あるいは電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるようにしたもの等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させる方式を用いた記録ヘ
ッドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成する
ための液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列するこ
とができるために高解像度で記録を行なうことが可能で
ある。
等の電気機械変換体を用いたもの、レーザ等の電磁波を
照射して、そこにある液体に吸収させて発熱さて、その
発熱による作用で液滴を吐出、飛翔させるようにしたも
の、あるいは電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるようにしたもの等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させる方式を用いた記録ヘ
ッドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成する
ための液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列するこ
とができるために高解像度で記録を行なうことが可能で
ある。
【0035】また、電気熱変換体をエネルギー発生部と
して用いた記録ヘッドは、全体的な小型化も容易で、か
つ、最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向
上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分
に活用でき、長尺化及び面状化(2次元化)が容易であ
ること等から、マルチノズル化、高密度実装化が容易
で、しかも大量生産が可能で、製造コストも安価にする
ことが可能である。
して用いた記録ヘッドは、全体的な小型化も容易で、か
つ、最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向
上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分
に活用でき、長尺化及び面状化(2次元化)が容易であ
ること等から、マルチノズル化、高密度実装化が容易
で、しかも大量生産が可能で、製造コストも安価にする
ことが可能である。
【0036】このようにエネルギー発生部に電気熱変換
体を用い、半導体製造プロセスを経て製造された記録ヘ
ッドは、一般には各インク吐出口に対応した液路を設
け、その液路ごとに液路を満たす液体に熱エネルギーを
作用させて、対応するインク吐出口から液体を吐出して
飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設け
られ、各液路には、各液路に連通さている共通液室から
液体が供給される構造となっている。
体を用い、半導体製造プロセスを経て製造された記録ヘ
ッドは、一般には各インク吐出口に対応した液路を設
け、その液路ごとに液路を満たす液体に熱エネルギーを
作用させて、対応するインク吐出口から液体を吐出して
飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設け
られ、各液路には、各液路に連通さている共通液室から
液体が供給される構造となっている。
【0037】さらに続いて図2を参照して、記録部Bの
構成を説明する。
構成を説明する。
【0038】図2において、キャリッジ15の走査は、
記録ヘッド5を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送
方向(矢印G方向)とは直交する方向(矢印H方向)に
往復移動するよう構成される。以下、記録紙Pの搬送方
向を副走査方向、キャリッジの走査方向を主走査方向と
称する。また、キャリッジ15は、ガイド棒16と突き
当て部15aにより摺動自在に保持されている。キャリ
ッジ15の往復移動は、キャリッジモータ30(不図
示)によって駆動されるプーリ17およびタイミングベ
ルト18によって行われ、この時に記録ヘッド5に与え
られる記録信号や電力は、フレキシブルケーブル19に
よって装置本体の電気回路より供給されている。記録ヘ
ッド5とフレキシブルケーブル19とは互いの接点を圧
接して接続している。また、記録部Bのキャリッジ15
のホームポジションにはキャップ20が設けられインク
受け手段として機能する。キャップ20は必要に応じて
上下し、上昇時は記録ヘッド5に密着しそのノズル部を
覆いインクの蒸発やゴミの付着を防止する。
記録ヘッド5を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送
方向(矢印G方向)とは直交する方向(矢印H方向)に
往復移動するよう構成される。以下、記録紙Pの搬送方
向を副走査方向、キャリッジの走査方向を主走査方向と
称する。また、キャリッジ15は、ガイド棒16と突き
当て部15aにより摺動自在に保持されている。キャリ
ッジ15の往復移動は、キャリッジモータ30(不図
示)によって駆動されるプーリ17およびタイミングベ
ルト18によって行われ、この時に記録ヘッド5に与え
られる記録信号や電力は、フレキシブルケーブル19に
よって装置本体の電気回路より供給されている。記録ヘ
ッド5とフレキシブルケーブル19とは互いの接点を圧
接して接続している。また、記録部Bのキャリッジ15
のホームポジションにはキャップ20が設けられインク
受け手段として機能する。キャップ20は必要に応じて
上下し、上昇時は記録ヘッド5に密着しそのノズル部を
覆いインクの蒸発やゴミの付着を防止する。
【0039】さて、この図2に示す装置では、記録ヘッ
ド5とキャップ20とが相対的に対向した位置となるよ
うに位置決めするために、装置本体に設けられたキャリ
ッジホームセンサ21とキャリッジ15に設けられた遮
光板15bが用いられている。キャリッジホームセンサ
21は透過型のフォトインタラプタが用いられ、キャリ
ッジ15が移動して待機位置まで移動した時に、キャリ
ッジホームセンサ21の一部から照射された光が遮光板
15bによってその透過が遮られることを利用して、記
録ヘッド5とキャップ20とが相対的に対向した位置に
あることを検知する。
ド5とキャップ20とが相対的に対向した位置となるよ
うに位置決めするために、装置本体に設けられたキャリ
ッジホームセンサ21とキャリッジ15に設けられた遮
光板15bが用いられている。キャリッジホームセンサ
21は透過型のフォトインタラプタが用いられ、キャリ
ッジ15が移動して待機位置まで移動した時に、キャリ
ッジホームセンサ21の一部から照射された光が遮光板
15bによってその透過が遮られることを利用して、記
録ヘッド5とキャップ20とが相対的に対向した位置に
あることを検知する。
【0040】また、このホームポジションで、ヘッドの
目詰まり等を防止したりノズル内のインクを強制的に排
出するための動作として、記録とは別の吐出動作である
予備吐出動作を行う。なお、この予備吐出時には、吐出
状態を回復する目的のため、記録ヘッドの全ノズルから
吐出を行うよう設定される。
目詰まり等を防止したりノズル内のインクを強制的に排
出するための動作として、記録とは別の吐出動作である
予備吐出動作を行う。なお、この予備吐出時には、吐出
状態を回復する目的のため、記録ヘッドの全ノズルから
吐出を行うよう設定される。
【0041】記録紙Pは図中下側より上方へ給紙され、
給送ローラ2および紙ガイド22によって水平方向に曲
げられて、矢印G方向(副走査方向)に搬送される。給
送ローラ2および排紙ローラ6は夫々、記録モータ(不
図示)によって駆動され、必要に応じてキャリッジ15
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に
搬送する。また、副走査方向には撥水性の高い材料でつ
くられ、その刃状の円周部のみで記録紙Pに接触する拍
車23が設けられる。拍車23は排紙ローラ6に対向す
る位置で、軸受部材23aにより主走査方向に所定長離
間して複数箇所に配設されており、記録直後の記録紙上
の未定着画像に接触しても画像に影響を与えずに記録紙
Pをガイドして搬送するようになっている。
給送ローラ2および紙ガイド22によって水平方向に曲
げられて、矢印G方向(副走査方向)に搬送される。給
送ローラ2および排紙ローラ6は夫々、記録モータ(不
図示)によって駆動され、必要に応じてキャリッジ15
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に
搬送する。また、副走査方向には撥水性の高い材料でつ
くられ、その刃状の円周部のみで記録紙Pに接触する拍
車23が設けられる。拍車23は排紙ローラ6に対向す
る位置で、軸受部材23aにより主走査方向に所定長離
間して複数箇所に配設されており、記録直後の記録紙上
の未定着画像に接触しても画像に影響を与えずに記録紙
Pをガイドして搬送するようになっている。
【0042】フォトセンサ8は、赤外線LED等のであ
る発光素子を備える発光部と、受光素子を有する受光部
とにより構成されている。図4に示すように、キャップ
20と記録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5のノズル列
5cに対向した位置に配置され、記録ヘッド5のノズル
より吐出されるインク滴を光学的に検知する透過型フォ
トインタラプタであり、記録ヘッド5のインク無しの状
態および吐出状態が悪化してインクが正常に吐出されな
い状態をその出力から判断できる。
る発光素子を備える発光部と、受光素子を有する受光部
とにより構成されている。図4に示すように、キャップ
20と記録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5のノズル列
5cに対向した位置に配置され、記録ヘッド5のノズル
より吐出されるインク滴を光学的に検知する透過型フォ
トインタラプタであり、記録ヘッド5のインク無しの状
態および吐出状態が悪化してインクが正常に吐出されな
い状態をその出力から判断できる。
【0043】ここで用いているフォトセンサ8は発光素
子に赤外線LEDを用い、LED発光面にはレンズを一
体成形し、受光素子に向けておおよそ平行に光を投射で
きる。受光素子にはフォトトランジスタが用いられ、受
光素子の受光面にはモールド部材により0.7mm×
0.7mmの穴が光軸上に形成され、受光素子と発光素
子との間全域において検出範囲を高さ方向には0.7m
m、幅方向は0.7mmに絞り込んでいる。また、発光
素子と受光素子とを結ぶ光軸は記録ヘッド5のノズル列
5cと平行に配置され、受光素子と受光素子に間隔は記
録ヘッド5のノズル列5cよりも広く、光軸と記録ヘッ
ド5のノズル列5cの位置が一致すると、記録ヘッド5
の各ノズルから吐出されるインク滴は全て発光素子と受
光素子の間の検出範囲を通過可能な構成となっている。
その検出範囲をインク滴が通過することにより、インク
滴が発光側からの光を遮り、受光側への光量を減少さ
せ、受光素子であるフォトトランジスタの出力の変化が
得られる。
子に赤外線LEDを用い、LED発光面にはレンズを一
体成形し、受光素子に向けておおよそ平行に光を投射で
きる。受光素子にはフォトトランジスタが用いられ、受
光素子の受光面にはモールド部材により0.7mm×
0.7mmの穴が光軸上に形成され、受光素子と発光素
子との間全域において検出範囲を高さ方向には0.7m
m、幅方向は0.7mmに絞り込んでいる。また、発光
素子と受光素子とを結ぶ光軸は記録ヘッド5のノズル列
5cと平行に配置され、受光素子と受光素子に間隔は記
録ヘッド5のノズル列5cよりも広く、光軸と記録ヘッ
ド5のノズル列5cの位置が一致すると、記録ヘッド5
の各ノズルから吐出されるインク滴は全て発光素子と受
光素子の間の検出範囲を通過可能な構成となっている。
その検出範囲をインク滴が通過することにより、インク
滴が発光側からの光を遮り、受光側への光量を減少さ
せ、受光素子であるフォトトランジスタの出力の変化が
得られる。
【0044】記録ヘッド5のノズル列とフォトセンサ8
とを相対的に対向した位置となるように位置決めするた
めに、キャップ20との位置決め同様に、装置本体に設
けられたキャリッジホームセンサ21を用いる。
とを相対的に対向した位置となるように位置決めするた
めに、キャップ20との位置決め同様に、装置本体に設
けられたキャリッジホームセンサ21を用いる。
【0045】この実施形態では、図4に示すようにホー
ムポジション(以下、HPとも称する)にある記録ヘッ
ド5のノズル列5cの位置からフォトセンサ8の光軸へ
移動する距離(L)を、キャリッジ15を駆動するモー
タのステップ数に換算し、予め記録動作を実行させる制
御プログラムに定数として設定されている。このように
して、ホームポジションを検出した後一定量キャリッジ
を移動することにより、記録ヘッド5のインク列の位置
とフォトセンサ8の光軸とが相対的に対向した位置に正
確に位置決めできる。そして、1ページの記録動作開始
前或いは終了後に記録ヘッド5をフォトセンサ8付近に
移動させ、図4に示すように発光素子である赤外線LE
D81からの光軸を横切るようにインクの吐出動作を行
わせ、インクの残量検知を行なう。ここでは、吐出イン
クが光軸を横切り、フォトセンサ8の受光素子であるフ
ォトトランジスタ82へ到達する光を遮断すれば正常に
インクの吐出が行われていると判断される。
ムポジション(以下、HPとも称する)にある記録ヘッ
ド5のノズル列5cの位置からフォトセンサ8の光軸へ
移動する距離(L)を、キャリッジ15を駆動するモー
タのステップ数に換算し、予め記録動作を実行させる制
御プログラムに定数として設定されている。このように
して、ホームポジションを検出した後一定量キャリッジ
を移動することにより、記録ヘッド5のインク列の位置
とフォトセンサ8の光軸とが相対的に対向した位置に正
確に位置決めできる。そして、1ページの記録動作開始
前或いは終了後に記録ヘッド5をフォトセンサ8付近に
移動させ、図4に示すように発光素子である赤外線LE
D81からの光軸を横切るようにインクの吐出動作を行
わせ、インクの残量検知を行なう。ここでは、吐出イン
クが光軸を横切り、フォトセンサ8の受光素子であるフ
ォトトランジスタ82へ到達する光を遮断すれば正常に
インクの吐出が行われていると判断される。
【0046】図6は図8に示すファクシミリ装置の制御
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【0047】図6において、24は装置全体を制御する
ための制御部であり、制御部24はCPU25と、CP
U25が実行する制御プログラムや各種データを記憶し
ているROM26と、CPU25が種々の処理を実行す
るにあたり作業領域として使用したり、各種データを一
時的に保存するためのRAM27等を有している。本実
施例においては、このRAM27の中に予備吐出時、残
量検出時の吐出パターンを設定する。
ための制御部であり、制御部24はCPU25と、CP
U25が実行する制御プログラムや各種データを記憶し
ているROM26と、CPU25が種々の処理を実行す
るにあたり作業領域として使用したり、各種データを一
時的に保存するためのRAM27等を有している。本実
施例においては、このRAM27の中に予備吐出時、残
量検出時の吐出パターンを設定する。
【0048】図6に示すように、記録ヘッド5はフレキ
シブルケーブル19を介して制御部24に接続し、フレ
キシブルケーブル19には制御部24から記録ヘッド5
に対する制御信号線、画像信号線が含まれている。ま
た、フォトセンサ8の出力はA/D変換回路28により
数値化可能な信号に変換され、CPU25にて解析可能
な構成となっている。キャリッジモータ30はモータ駆
動回路32によるパルスステップ数によって回転可能な
モータである。さらに、制御部24は、モータ駆動回路
33を介しキャリッジモータ30を、モータ駆動回路3
2を介し搬送モータ31を、モータ駆動回路53を介し
読取モータ52を制御し、キャリッジホームセンサ21
からの出力を入力している。
シブルケーブル19を介して制御部24に接続し、フレ
キシブルケーブル19には制御部24から記録ヘッド5
に対する制御信号線、画像信号線が含まれている。ま
た、フォトセンサ8の出力はA/D変換回路28により
数値化可能な信号に変換され、CPU25にて解析可能
な構成となっている。キャリッジモータ30はモータ駆
動回路32によるパルスステップ数によって回転可能な
モータである。さらに、制御部24は、モータ駆動回路
33を介しキャリッジモータ30を、モータ駆動回路3
2を介し搬送モータ31を、モータ駆動回路53を介し
読取モータ52を制御し、キャリッジホームセンサ21
からの出力を入力している。
【0049】さらにまた、制御部24は、読取センサ4
8、外部コンピュータ56からの記録命令や記録データ
を受信するプリンタインタフェース54、公衆電話回線
57からの受信データを受け付ける回線制御回路55な
どの画像データの入力装置を接続しており、ファクシミ
リ送受信およびコピー、外部コンピュータのプリンタと
して動作可能となっている。さらにまた、制御部24は
装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パネル58
を接続している。操作パネル58にはメッセージ表示を
行なうためのLCD59が設けられている。
8、外部コンピュータ56からの記録命令や記録データ
を受信するプリンタインタフェース54、公衆電話回線
57からの受信データを受け付ける回線制御回路55な
どの画像データの入力装置を接続しており、ファクシミ
リ送受信およびコピー、外部コンピュータのプリンタと
して動作可能となっている。さらにまた、制御部24は
装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パネル58
を接続している。操作パネル58にはメッセージ表示を
行なうためのLCD59が設けられている。
【0050】図7は、フォトセンサ8の電気的構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【0051】図6において、発光部81は発光素子であ
る赤外線LEDで構成され、受光部82はその赤外光を
受光する受光素子であるフォトトランジスタで構成され
ている。また、83はフォトトランジスタ82の出力を
入力して所定の基準電圧(Vref)と比較するコンパ
レータ、84はコンパレータ83から出力されるパルス
の継続時間(パルス幅)を計数するパルス幅計数部であ
る。パルス幅計数部84は入力されるクロック(基準ク
ロック)のパルス幅を基準パルス幅とし、コンパレータ
83から出力されるパルスの継続時間がその基準クロッ
クの何サイクル分であるかをカウントし、そのカウント
値をパルス幅計数部84の内部レジスタに出力するよう
な構造となっている。また、このVrefは、設定され
た吐出パターンでの吐出による出力を2値化できるよう
なレベルに設定されている。
る赤外線LEDで構成され、受光部82はその赤外光を
受光する受光素子であるフォトトランジスタで構成され
ている。また、83はフォトトランジスタ82の出力を
入力して所定の基準電圧(Vref)と比較するコンパ
レータ、84はコンパレータ83から出力されるパルス
の継続時間(パルス幅)を計数するパルス幅計数部であ
る。パルス幅計数部84は入力されるクロック(基準ク
ロック)のパルス幅を基準パルス幅とし、コンパレータ
83から出力されるパルスの継続時間がその基準クロッ
クの何サイクル分であるかをカウントし、そのカウント
値をパルス幅計数部84の内部レジスタに出力するよう
な構造となっている。また、このVrefは、設定され
た吐出パターンでの吐出による出力を2値化できるよう
なレベルに設定されている。
【0052】さて、記録ヘッド5からインクが吐出され
ていない場合には、発光素子である赤外線LED81か
らの赤外光を遮るものがないために、コンパレータ83
には受光素子であるフォトトランジスタ82からハイ
(H)レベルの信号が入力される。これに対して、記録
ヘッド5からインクの吐出が行われると、その吐出され
たインクが赤外線LED81からの赤外光を遮るので、
フォトトランジスタ82からの出力レベルが降下する。
そして、その出力レベルがコンパレータ83に入力され
る基準電圧(Vref)を下回ると、コンパレータ83
からパルス幅計数部84への出力が反転する。その後、
記録ヘッド5からのインクの吐出が終了すると、再び、
フォトトランジスタ8からの出力はハイ(H)レベルと
なって、コンパレータ83に入力されている基準電圧
(Vref)を上回ると、コンパレータ83からパルス
幅計数部84への出力が再び反転する。
ていない場合には、発光素子である赤外線LED81か
らの赤外光を遮るものがないために、コンパレータ83
には受光素子であるフォトトランジスタ82からハイ
(H)レベルの信号が入力される。これに対して、記録
ヘッド5からインクの吐出が行われると、その吐出され
たインクが赤外線LED81からの赤外光を遮るので、
フォトトランジスタ82からの出力レベルが降下する。
そして、その出力レベルがコンパレータ83に入力され
る基準電圧(Vref)を下回ると、コンパレータ83
からパルス幅計数部84への出力が反転する。その後、
記録ヘッド5からのインクの吐出が終了すると、再び、
フォトトランジスタ8からの出力はハイ(H)レベルと
なって、コンパレータ83に入力されている基準電圧
(Vref)を上回ると、コンパレータ83からパルス
幅計数部84への出力が再び反転する。
【0053】このようにして、パルス幅計数部84に
は、吐出されたインクをフォトセンサ8が検知している
時間をパルス幅とするパルスが入力される。上述のよう
に、このパルス幅は基準クロックを用いて計測され、パ
ルス幅計数部84の内部レジスタに格納される。このカ
ウント値は、インク吐出終了後に制御部24のCPU2
5によって読み出され、インク有無の判断に用いられ
る。
は、吐出されたインクをフォトセンサ8が検知している
時間をパルス幅とするパルスが入力される。上述のよう
に、このパルス幅は基準クロックを用いて計測され、パ
ルス幅計数部84の内部レジスタに格納される。このカ
ウント値は、インク吐出終了後に制御部24のCPU2
5によって読み出され、インク有無の判断に用いられ
る。
【0054】図3は図8に示すファクシミリ装置で用い
る記録ヘッドのノズル構成を示す図である。本実施例の
ファクシミリ装置では、図3(b)に示すような128
個のノズルを持ち360dpiの解像度で記録可能なブ
ラックインク専用のモノクロ記録ヘッドと、図8(a)
に示すような64個のブラックインク吐出用のノズル
と、イエロ、マゼンタ、シアンの各色インク吐出用に2
4個ずつのノズルを持ち360dpiの解像度で記録可
能なカラー記録ヘッドの2種類が使用できるようになっ
ている。このカラー記録ヘッドでは、ノズルに対応する
インクの色は決まっているのでヒートパルスを与えるノ
ズルを選択することにより吐出するインクの色を選択で
きる。この2種類の記録ヘッドを使い分けることによ
り、ハイスピードのモノクロ記録と高精細なフルカラー
記録の2通りの記録を行うことができる。また、このカ
ラー記録ヘッドが装着されているときにファクシミリ画
像の着信があった場合にはその受信画像の記録にはブラ
ックインク吐出用に用いられる64個のノズルを利用し
て記録動作を行う。
る記録ヘッドのノズル構成を示す図である。本実施例の
ファクシミリ装置では、図3(b)に示すような128
個のノズルを持ち360dpiの解像度で記録可能なブ
ラックインク専用のモノクロ記録ヘッドと、図8(a)
に示すような64個のブラックインク吐出用のノズル
と、イエロ、マゼンタ、シアンの各色インク吐出用に2
4個ずつのノズルを持ち360dpiの解像度で記録可
能なカラー記録ヘッドの2種類が使用できるようになっ
ている。このカラー記録ヘッドでは、ノズルに対応する
インクの色は決まっているのでヒートパルスを与えるノ
ズルを選択することにより吐出するインクの色を選択で
きる。この2種類の記録ヘッドを使い分けることによ
り、ハイスピードのモノクロ記録と高精細なフルカラー
記録の2通りの記録を行うことができる。また、このカ
ラー記録ヘッドが装着されているときにファクシミリ画
像の着信があった場合にはその受信画像の記録にはブラ
ックインク吐出用に用いられる64個のノズルを利用し
て記録動作を行う。
【0055】さて、図3に示すような各記録ヘッドのノ
ズル構成から分かるように、カラー記録ヘッドのブラッ
クインクのノズル数(64)は、モノクロ記録ヘッドの
ノズル数(128)の半分であるために、カラー記録ヘ
ッドを用いてブラックインクのみの吐出を行った場合
は、モノクロ記録ヘッドによるインク吐出時に比べてフ
ォトトランジスタ82からの出力レベルはあまり降下し
ない。そのため、パルス幅計数部84がカウントするパ
ルス幅もカラー記録ヘッドで吐出した場合には短めとな
る。
ズル構成から分かるように、カラー記録ヘッドのブラッ
クインクのノズル数(64)は、モノクロ記録ヘッドの
ノズル数(128)の半分であるために、カラー記録ヘ
ッドを用いてブラックインクのみの吐出を行った場合
は、モノクロ記録ヘッドによるインク吐出時に比べてフ
ォトトランジスタ82からの出力レベルはあまり降下し
ない。そのため、パルス幅計数部84がカウントするパ
ルス幅もカラー記録ヘッドで吐出した場合には短めとな
る。
【0056】次に、図1に示すフローチャートを参照し
て、本実施例の記録動作を行う際の制御部34の動作を
説明する。
て、本実施例の記録動作を行う際の制御部34の動作を
説明する。
【0057】まず、ステップS1にて記録紙が給紙され
るのを待ち、記録紙が有ると判断された場合、続くステ
ップS2にて記録紙の頭出し動作を行って記録紙の先端
余白を確保する。次にステップS3にて記録部に送られ
てきた画像データに応じて、記録ヘッドの1走査分の画
像の記録を行う。(以下、1回の主走査のキャリッジの
動作のことを、「1パス」とも言う。)本実施例におい
ては、図3(b)に示したモノクロ用の記録ヘッドをキ
ャリッジに搭載した際の記録動作について説明するもの
で、1パスの記録動作により、128ライン分の画像デ
ータを印字することができる。ステップS4にて1頁の
記録が終了したか否かの判断を行い、1頁の記録動作が
終了していないならばステップS5に進み、予備吐出動
作のためのタイマーを調べる。本実施例では、予備吐出
動作のためのタイマーは12秒に設定される。ステップ
S5にて1パス毎にタイマーを参照して12秒を越えて
いる場合にステップS6へ進み、ヒートデータを全ノズ
ルから吐出するデータ(FFh)に設定するとともにホ
ームポジションに移動(ステップS7)してヒートデー
タに基づいた予備吐出動作が行われ(ステップS8)、
タイマーがリセットされる(ステップS9)。ステップ
S5にてタイマーが12秒を越えていない場合はステッ
プS3へ移行して次の走査分の画像の記録を行う。ステ
ップS6にて設定したヒートデータについては後述す
る。
るのを待ち、記録紙が有ると判断された場合、続くステ
ップS2にて記録紙の頭出し動作を行って記録紙の先端
余白を確保する。次にステップS3にて記録部に送られ
てきた画像データに応じて、記録ヘッドの1走査分の画
像の記録を行う。(以下、1回の主走査のキャリッジの
動作のことを、「1パス」とも言う。)本実施例におい
ては、図3(b)に示したモノクロ用の記録ヘッドをキ
ャリッジに搭載した際の記録動作について説明するもの
で、1パスの記録動作により、128ライン分の画像デ
ータを印字することができる。ステップS4にて1頁の
記録が終了したか否かの判断を行い、1頁の記録動作が
終了していないならばステップS5に進み、予備吐出動
作のためのタイマーを調べる。本実施例では、予備吐出
動作のためのタイマーは12秒に設定される。ステップ
S5にて1パス毎にタイマーを参照して12秒を越えて
いる場合にステップS6へ進み、ヒートデータを全ノズ
ルから吐出するデータ(FFh)に設定するとともにホ
ームポジションに移動(ステップS7)してヒートデー
タに基づいた予備吐出動作が行われ(ステップS8)、
タイマーがリセットされる(ステップS9)。ステップ
S5にてタイマーが12秒を越えていない場合はステッ
プS3へ移行して次の走査分の画像の記録を行う。ステ
ップS6にて設定したヒートデータについては後述す
る。
【0058】ステップS4にて1頁の記録が終了したと
判断された場合はステップS10へ移行して、インクの
残量及び吐出状態を検知するための動作へ進む。ステッ
プS10では、ヒートデータを全ノズルから吐出させな
いパターンのデータである”AAh”に設定する。この
ヒートデータの詳細については、ステップS6と同様に
後述する。ヒートデータの設定とともにステップS11
にて検出のための位置であるフォトセンサ8へ記録ヘッ
ド5のノズルが対向するようキャリッジを移動させ、ス
テップS12にてヒートデータ(AAh)に従った吐出
パターンでインク滴を吐出させる動作を行い、続くステ
ップS13にて記録紙の排出動作を行い、1頁の記録動
作を終了する。
判断された場合はステップS10へ移行して、インクの
残量及び吐出状態を検知するための動作へ進む。ステッ
プS10では、ヒートデータを全ノズルから吐出させな
いパターンのデータである”AAh”に設定する。この
ヒートデータの詳細については、ステップS6と同様に
後述する。ヒートデータの設定とともにステップS11
にて検出のための位置であるフォトセンサ8へ記録ヘッ
ド5のノズルが対向するようキャリッジを移動させ、ス
テップS12にてヒートデータ(AAh)に従った吐出
パターンでインク滴を吐出させる動作を行い、続くステ
ップS13にて記録紙の排出動作を行い、1頁の記録動
作を終了する。
【0059】前述したヒートデータについて、図9を参
照して説明する。
照して説明する。
【0060】図9はヒートデータと吐出パターンとの関
係を説明するための図である。ヒートデータはbit0
からbit7までの8ビットのデータである。記録ヘッ
ドの全ノズル(128個)は、図9(b)に示すように
8個のノズルを1ブロックとしてBL1〜BL16の1
6のブロックに分割される。各ブロックの1ノズル目が
bit0に、2ノズル目がbit1に、そして8ノズル
目がbit7に対応する。つまり、ヒートデータの各ビ
ット(bit0〜bit7)は、各ブロックの8個のノ
ズルそれぞれに対応している。つまりヒートデータの8
ビットを”11111111”(この場合ヒートデータ
は”FFh”で表される)に設定した場合、128ノズ
ルすべてのノズルで吐出が行われ、ヒートデータを”1
0101010”(この場合ヒートデータは”AAh”
で表される)とした場合、1ノズルおきに吐出が行われ
ることになる。つまり、上述した例と照らし合わせる
と、予備吐出時は吐出状態を良好に保つため128個の
ノズルすべてからインク滴を吐出する。またインク滴を
吐出してインクの残量の有無及び吐出状態を検知すると
きには間引いたヒートデータを利用することで、全部の
ノズルからインク滴を吐出させず、消費するインク量を
減らすことができる。ヒートデータを”AAh”とした
場合、ヒートデータが”FFh”のときに比べ、インク
の消費量を半分にすることができる。
係を説明するための図である。ヒートデータはbit0
からbit7までの8ビットのデータである。記録ヘッ
ドの全ノズル(128個)は、図9(b)に示すように
8個のノズルを1ブロックとしてBL1〜BL16の1
6のブロックに分割される。各ブロックの1ノズル目が
bit0に、2ノズル目がbit1に、そして8ノズル
目がbit7に対応する。つまり、ヒートデータの各ビ
ット(bit0〜bit7)は、各ブロックの8個のノ
ズルそれぞれに対応している。つまりヒートデータの8
ビットを”11111111”(この場合ヒートデータ
は”FFh”で表される)に設定した場合、128ノズ
ルすべてのノズルで吐出が行われ、ヒートデータを”1
0101010”(この場合ヒートデータは”AAh”
で表される)とした場合、1ノズルおきに吐出が行われ
ることになる。つまり、上述した例と照らし合わせる
と、予備吐出時は吐出状態を良好に保つため128個の
ノズルすべてからインク滴を吐出する。またインク滴を
吐出してインクの残量の有無及び吐出状態を検知すると
きには間引いたヒートデータを利用することで、全部の
ノズルからインク滴を吐出させず、消費するインク量を
減らすことができる。ヒートデータを”AAh”とした
場合、ヒートデータが”FFh”のときに比べ、インク
の消費量を半分にすることができる。
【0061】次に、上述したステップS11からステッ
プS13の動作における、インク滴吐出によるインクの
残量状態及び吐出状態の検知動作を詳細に説明する。
プS13の動作における、インク滴吐出によるインクの
残量状態及び吐出状態の検知動作を詳細に説明する。
【0062】まず、記録ヘッドをフォトセンサ8の近傍
に位置するようキャリッジを動作させ、発光素子である
赤外線LEDを81を点灯させ、発光素子の発光状態が
安定したあと図5に示すように記録ヘッドを移動させな
がらフォトセンサ8の光軸LRを含む所定範囲IRでイ
ンクを吐出させる。吐出終了後に発光を停止させる。フ
ォトセンサ8の出力に基づいて図7のパルス幅計数部8
4に格納されたパルス幅によって制御部24はインクが
吐出されたか否かを判断する。図7に示した基準電圧
(Vref)は、検出のときのヒートデータに応じてイ
ンクを吐出したときの受光素子の出力を2値化できるよ
うな電圧レベルに設定してある。この図7のコンパレー
タ83による2値信号のパルス幅が所定の値以下なら
ば、インクが残存しないか或いはノズルの目詰まり等に
より正常な吐出動作が行われていない状態であると判断
され、異常が発生したことを示すメッセージを装置の利
用者に知らせるように表示する。このメッセージは表示
に限らず、警告音等により使用者に報知する構成であっ
てもよい。このように異常が発生した場合、この頁の画
像データはメモリ等の記憶手段に保存しておく。またコ
ンパレータ83による2値信号のパルス幅が所定の値以
上であったならば、インクは残存しているとともに正常
な吐出動作が行われているものと判断してこの頁の画像
データをメモリ等の記憶手段から消去する。
に位置するようキャリッジを動作させ、発光素子である
赤外線LEDを81を点灯させ、発光素子の発光状態が
安定したあと図5に示すように記録ヘッドを移動させな
がらフォトセンサ8の光軸LRを含む所定範囲IRでイ
ンクを吐出させる。吐出終了後に発光を停止させる。フ
ォトセンサ8の出力に基づいて図7のパルス幅計数部8
4に格納されたパルス幅によって制御部24はインクが
吐出されたか否かを判断する。図7に示した基準電圧
(Vref)は、検出のときのヒートデータに応じてイ
ンクを吐出したときの受光素子の出力を2値化できるよ
うな電圧レベルに設定してある。この図7のコンパレー
タ83による2値信号のパルス幅が所定の値以下なら
ば、インクが残存しないか或いはノズルの目詰まり等に
より正常な吐出動作が行われていない状態であると判断
され、異常が発生したことを示すメッセージを装置の利
用者に知らせるように表示する。このメッセージは表示
に限らず、警告音等により使用者に報知する構成であっ
てもよい。このように異常が発生した場合、この頁の画
像データはメモリ等の記憶手段に保存しておく。またコ
ンパレータ83による2値信号のパルス幅が所定の値以
上であったならば、インクは残存しているとともに正常
な吐出動作が行われているものと判断してこの頁の画像
データをメモリ等の記憶手段から消去する。
【0063】上記の実施形態では、インク残量等の検知
の際はヒートデータを”AAh”に設定して吐出するイ
ンクの総量を少なくした。インク残量等の検知の際のヒ
ートデータはこれに限らず、例えばbit0〜bit7
のデータを”10001000”となるようなヒートデ
ータとしてもよい。(この場合、”88h”で表され
る。)このデータの場合、吐出に用いられるノズル数は
全ノズル128個の1/4である32個となり、より一
層インクの消費量を少なくすることができる。吐出に用
いるノズル数に応じたVrefを設定することにより、
インクの消費量を抑えつつ、インクの残量状態及び吐出
状態を的確に検知することができる。
の際はヒートデータを”AAh”に設定して吐出するイ
ンクの総量を少なくした。インク残量等の検知の際のヒ
ートデータはこれに限らず、例えばbit0〜bit7
のデータを”10001000”となるようなヒートデ
ータとしてもよい。(この場合、”88h”で表され
る。)このデータの場合、吐出に用いられるノズル数は
全ノズル128個の1/4である32個となり、より一
層インクの消費量を少なくすることができる。吐出に用
いるノズル数に応じたVrefを設定することにより、
インクの消費量を抑えつつ、インクの残量状態及び吐出
状態を的確に検知することができる。
【0064】従って以上説明した本実施の形態によれ
ば、画像の記録後にインクが残存しているかどうかもし
くは吐出が正常に行われているかどうかをインクの検知
動作によって調べ、その結果に従ってインクタンクの交
換を促すメッセージを表示し、受信画像データを保存す
るので、受信画像が失われることなく、インクタンクの
交換後、画像記録を行なうことができ、かつインクの検
知動作の際のインクの吐出量を少なくできる様な吐出パ
ターンによって検知動作を行うため、インクの消費量を
積極的に少なくするよう動作し、装置の信頼性を挙げる
とともにランニングコストを下げることができる。
ば、画像の記録後にインクが残存しているかどうかもし
くは吐出が正常に行われているかどうかをインクの検知
動作によって調べ、その結果に従ってインクタンクの交
換を促すメッセージを表示し、受信画像データを保存す
るので、受信画像が失われることなく、インクタンクの
交換後、画像記録を行なうことができ、かつインクの検
知動作の際のインクの吐出量を少なくできる様な吐出パ
ターンによって検知動作を行うため、インクの消費量を
積極的に少なくするよう動作し、装置の信頼性を挙げる
とともにランニングコストを下げることができる。
【0065】(第2の実施の形態)次に図10、図11
を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。
を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0066】図11は本実施の形態に適用される記録部
の構成を示した図である。図2に示した記録部の構成と
同じ構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明
を省略する。図2に示した構成との違いは、記録紙の搬
送経路がほぼ平坦であることと、記録紙の搬送途中によ
る紙詰まり(ジャム)等の異常を検知するためにフォト
センサ13が設けられている点である。さらに、図2の
構成においては、インク検出用のフォトセンサ8が、記
録領域とキャップ20との間にあるのに対し、図11の
構成においてはフォトセンサ8と記録領域との間にキャ
ップ20が設けられている点で、図2と図11の構成は
異なる。図11の構成においては、インク検出のための
フォトセンサ8がキャリッジの走査範囲内における外側
に位置しており、インク残量の有無及びインクの吐出状
態の検知は多い回数でも1頁の記録終了毎に行うように
設定されるのに対し、キャップ20内への予備吐出動作
は1頁の記録動作中に複数回行われるため、通常の記録
時におけるキャリッジの走査範囲を小さくでき、記録速
度を向上させることが可能となる。
の構成を示した図である。図2に示した記録部の構成と
同じ構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明
を省略する。図2に示した構成との違いは、記録紙の搬
送経路がほぼ平坦であることと、記録紙の搬送途中によ
る紙詰まり(ジャム)等の異常を検知するためにフォト
センサ13が設けられている点である。さらに、図2の
構成においては、インク検出用のフォトセンサ8が、記
録領域とキャップ20との間にあるのに対し、図11の
構成においてはフォトセンサ8と記録領域との間にキャ
ップ20が設けられている点で、図2と図11の構成は
異なる。図11の構成においては、インク検出のための
フォトセンサ8がキャリッジの走査範囲内における外側
に位置しており、インク残量の有無及びインクの吐出状
態の検知は多い回数でも1頁の記録終了毎に行うように
設定されるのに対し、キャップ20内への予備吐出動作
は1頁の記録動作中に複数回行われるため、通常の記録
時におけるキャリッジの走査範囲を小さくでき、記録速
度を向上させることが可能となる。
【0067】本実施の形態におけるフォトセンサ8の構
成、及びその検出のための電気的構成は第1の実施の形
態と同じであり、その詳細な説明は省略する。
成、及びその検出のための電気的構成は第1の実施の形
態と同じであり、その詳細な説明は省略する。
【0068】図10は、本実施の形態において記録動作
を行う際の制御を示すフローチャートである。以下に、
このフローチャートの説明をする。
を行う際の制御を示すフローチャートである。以下に、
このフローチャートの説明をする。
【0069】まず、記録動作が開始されると、ステップ
S101にて今回の記録動作がコピー機能を用いたコピ
ーモードの記録動作か、あるいは受信画像の記録動作行
うファクシミリモードの記録動作かを判断する。今回の
記録動作がコピーモードの記録である場合ステップS1
08へ進み、原稿1枚に対して複数枚のコピー画像を得
るようなマルチコピーかあるいは一枚ずつ原稿を装置に
セットしてコピー動作動作を行うモードであるかを判断
する。ステップS108にてマルチコピーでないと判断
された場合はステップS109へ進み、装置にセットさ
れた原稿の読み取り動作を開始する。原稿の読み取り
後、ステップS110にて原稿を読み取って得られた画
像データに基づく記録動作が行われる。ステップS11
0にて画像の記録が終了したら、ステップS111にて
次の原稿があるか否かを判断し、次の原稿がなければス
テップS112へ進み、今回の記録動作で残量検知を行
っていないため、残量検知及び吐出状態の検知(以下、
インクの検出動作とも言う)の動作が実行済みであるか
どうかを示すフラグ(check_flag)をリセッ
トし、終了する。このフラグは、図7に示す制御部24
の内部のワークエリアに定義されるものである。このコ
ピーモードでの記録動作では使用者が装置付近にいるも
のと想定し、インクの消費量を抑えるためにインクの吐
出を伴う残量検出動作および吐出状態検出動作は行わな
い。
S101にて今回の記録動作がコピー機能を用いたコピ
ーモードの記録動作か、あるいは受信画像の記録動作行
うファクシミリモードの記録動作かを判断する。今回の
記録動作がコピーモードの記録である場合ステップS1
08へ進み、原稿1枚に対して複数枚のコピー画像を得
るようなマルチコピーかあるいは一枚ずつ原稿を装置に
セットしてコピー動作動作を行うモードであるかを判断
する。ステップS108にてマルチコピーでないと判断
された場合はステップS109へ進み、装置にセットさ
れた原稿の読み取り動作を開始する。原稿の読み取り
後、ステップS110にて原稿を読み取って得られた画
像データに基づく記録動作が行われる。ステップS11
0にて画像の記録が終了したら、ステップS111にて
次の原稿があるか否かを判断し、次の原稿がなければス
テップS112へ進み、今回の記録動作で残量検知を行
っていないため、残量検知及び吐出状態の検知(以下、
インクの検出動作とも言う)の動作が実行済みであるか
どうかを示すフラグ(check_flag)をリセッ
トし、終了する。このフラグは、図7に示す制御部24
の内部のワークエリアに定義されるものである。このコ
ピーモードでの記録動作では使用者が装置付近にいるも
のと想定し、インクの消費量を抑えるためにインクの吐
出を伴う残量検出動作および吐出状態検出動作は行わな
い。
【0070】ステップS111にて次の原稿があると判
断された場合はステップS114へ進み、インクの残量
検出動作を行うよう前述のフラグをセットし、残量検出
及び吐出状態の検出が行われる。続くステップS115
にてインクが正常に吐出されたか否かの判断を行い、イ
ンクの残量が無くなった等の理由により吐出が正常に行
われなかった場合はステップS105へ処理を進め、イ
ンクの吐出が正常に行われなかったことを報知して、使
用者に記録ヘッドもしくはインクタンクの交換を促し、
前述のフラグをリセットして終了する。ステップS11
5にて正常な吐出動作が確認された場合はステップS1
09へ移行し、次の原稿の読み取り動作を開始する。
断された場合はステップS114へ進み、インクの残量
検出動作を行うよう前述のフラグをセットし、残量検出
及び吐出状態の検出が行われる。続くステップS115
にてインクが正常に吐出されたか否かの判断を行い、イ
ンクの残量が無くなった等の理由により吐出が正常に行
われなかった場合はステップS105へ処理を進め、イ
ンクの吐出が正常に行われなかったことを報知して、使
用者に記録ヘッドもしくはインクタンクの交換を促し、
前述のフラグをリセットして終了する。ステップS11
5にて正常な吐出動作が確認された場合はステップS1
09へ移行し、次の原稿の読み取り動作を開始する。
【0071】ステップS108にて今回のコピー動作が
マルチコピーであると判断された場合はステップS11
3へ進み原稿の読み取りを行う。続くステップS102
にて、インクの検知動作を前回の記録動作時に実行した
かを、フラグによって判断する。フラグがリセットされ
ている場合には(つまり、前回の記録動作で検出動作が
行われていなかった場合)ステップS103に進み、イ
ンクの検知動作を行う。続くステップS104でインク
が正常に吐出されていないと判断された場合は処理をス
テップS105へ進め、インクが正常に吐出されていな
いことを報知する。また、ステップS104にてインク
が正常に吐出されていると判断された場合はステップS
106へ進み、全頁分の画像の記録が終了したかを判断
する。前頁のコピー動作が終わったならば、本処理を終
了する。全頁の記録が終わって居ない場合、ステップS
107にて記録動作を行い、1頁の記録毎にステップS
103にてインクの検出動作を実行して正常な吐出動作
が行われたかを確認する。
マルチコピーであると判断された場合はステップS11
3へ進み原稿の読み取りを行う。続くステップS102
にて、インクの検知動作を前回の記録動作時に実行した
かを、フラグによって判断する。フラグがリセットされ
ている場合には(つまり、前回の記録動作で検出動作が
行われていなかった場合)ステップS103に進み、イ
ンクの検知動作を行う。続くステップS104でインク
が正常に吐出されていないと判断された場合は処理をス
テップS105へ進め、インクが正常に吐出されていな
いことを報知する。また、ステップS104にてインク
が正常に吐出されていると判断された場合はステップS
106へ進み、全頁分の画像の記録が終了したかを判断
する。前頁のコピー動作が終わったならば、本処理を終
了する。全頁の記録が終わって居ない場合、ステップS
107にて記録動作を行い、1頁の記録毎にステップS
103にてインクの検出動作を実行して正常な吐出動作
が行われたかを確認する。
【0072】ステップS101にて、コピーモードでは
なくファクシミリモードであると判断された場合、ステ
ップS102にて前回の記録動作後にインクの検出動作
がおこなわれたかをフラグにより判断し、検知動作が行
われていない場合はステップS103にてインクの検知
動作を行ってから記録動作を開始する。また前回の記録
動作後にインクの検知動作が行われていた場合は画像の
記録動作が開始され、1頁の記録動作が行われる毎にス
テップS103にてインクの検知動作を行う。
なくファクシミリモードであると判断された場合、ステ
ップS102にて前回の記録動作後にインクの検出動作
がおこなわれたかをフラグにより判断し、検知動作が行
われていない場合はステップS103にてインクの検知
動作を行ってから記録動作を開始する。また前回の記録
動作後にインクの検知動作が行われていた場合は画像の
記録動作が開始され、1頁の記録動作が行われる毎にス
テップS103にてインクの検知動作を行う。
【0073】また、本実施の形態の他の例としては、図
10に示したフローチャートにおいて、ステップS11
1にて次の原稿があるか否かの判断を行うとき、次の原
稿がある場合にはステップS109へ進んで次の原稿の
コピーを行うようにしてもよい。この場合、1枚の原稿
から複数枚のコピー画像を記録するマルチコピーの際に
は1枚のコピー動作が終了するごとにインクの検知動作
は行うが、原稿から1枚のコピー画像を記録するコピー
動作を行うときにはインクの検知動作を行わないことに
なる。上記のマルチコピーの際には使用者が装置から離
れる場合が想定されることから、インクの検知動作を毎
頁の記録終了毎に行うことが好ましい。
10に示したフローチャートにおいて、ステップS11
1にて次の原稿があるか否かの判断を行うとき、次の原
稿がある場合にはステップS109へ進んで次の原稿の
コピーを行うようにしてもよい。この場合、1枚の原稿
から複数枚のコピー画像を記録するマルチコピーの際に
は1枚のコピー動作が終了するごとにインクの検知動作
は行うが、原稿から1枚のコピー画像を記録するコピー
動作を行うときにはインクの検知動作を行わないことに
なる。上記のマルチコピーの際には使用者が装置から離
れる場合が想定されることから、インクの検知動作を毎
頁の記録終了毎に行うことが好ましい。
【0074】また、複数枚の原稿を装置にセットしてコ
ピー動作を行うときにも使用者が装置から離れる場合
が、原稿を1枚ずつ装置にセットしてコピー動作を行う
ときに比較して多いことが想定されることから、原稿1
枚に対するコピー画像の記録が終了する毎にインクの検
知動作を行うようにしてもよい。
ピー動作を行うときにも使用者が装置から離れる場合
が、原稿を1枚ずつ装置にセットしてコピー動作を行う
ときに比較して多いことが想定されることから、原稿1
枚に対するコピー画像の記録が終了する毎にインクの検
知動作を行うようにしてもよい。
【0075】以上のように、使用者が装置から離れて装
置が使用されることが想定されるモードにおいては毎頁
の画像記録が終了する毎にインクの検知動作を行い、使
用者が装置付近で操作を行う様なモードにおいてはイン
クの検知動作を行わないことにより、積極的にインクの
消費量を抑えるため、インクタンクまたはインクタンク
と記録ヘッドとが一体となったカートリッジなどの交換
回数を減らし、ランニングコストを下げることができ
る。
置が使用されることが想定されるモードにおいては毎頁
の画像記録が終了する毎にインクの検知動作を行い、使
用者が装置付近で操作を行う様なモードにおいてはイン
クの検知動作を行わないことにより、積極的にインクの
消費量を抑えるため、インクタンクまたはインクタンク
と記録ヘッドとが一体となったカートリッジなどの交換
回数を減らし、ランニングコストを下げることができ
る。
【0076】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、装置がコピーモードで動作する場合において、使用
者が装置付近で操作することを考慮して、条件に応じて
インクの検知動作を行わないように動作させるため、無
駄なインク消費をなくすことができる。
ば、装置がコピーモードで動作する場合において、使用
者が装置付近で操作することを考慮して、条件に応じて
インクの検知動作を行わないように動作させるため、無
駄なインク消費をなくすことができる。
【0077】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0078】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0079】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0080】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0081】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。このようなフルラインタイプ
の記録ヘッドを用いる場合、記録用紙の幅方向にフォト
センサ8を設け、インクの吐出状態を検知する際にはヘ
ッドから吐出されるインク滴がフォトセンサ8の光軸を
遮断するように、フォトセンサ8または記録ヘッドが相
対的に移動するような構成、もしくは、1頁の記録後に
記録紙が排出された状態で記録ヘッドから吐出されるイ
ンク滴が光軸を遮断するような位置にフォトセンサ8を
設ける構成が必要となる。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。このようなフルラインタイプ
の記録ヘッドを用いる場合、記録用紙の幅方向にフォト
センサ8を設け、インクの吐出状態を検知する際にはヘ
ッドから吐出されるインク滴がフォトセンサ8の光軸を
遮断するように、フォトセンサ8または記録ヘッドが相
対的に移動するような構成、もしくは、1頁の記録後に
記録紙が排出された状態で記録ヘッドから吐出されるイ
ンク滴が光軸を遮断するような位置にフォトセンサ8を
設ける構成が必要となる。
【0082】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0083】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましい。これ
らを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピ
ング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、
電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこ
れらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。ま
た、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えるこ
とも安定した記録を行うために有効である。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましい。これ
らを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピ
ング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、
電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこ
れらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。ま
た、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えるこ
とも安定した記録を行うために有効である。
【0084】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0085】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0086】
【発明の効果】以上説明した各実施形態によれば、画像
の記録後にインクが残存しているかどうかもしくは吐出
が正常に行われているかどうかを調べ、その結果に従っ
てインクタンクの交換を促すメッセージを表示し、受信
画像データを保存するので、受信画像が失われることな
く、インクタンクの交換後、画像記録を行なうことがで
き、かつインクの検知動作の際のインクの吐出量を少な
くできる様な吐出パターンによって検知動作を行うた
め、インクの消費量を積極的に少なくするよう動作し、
装置の信頼性を挙げるとともにランニングコストを下げ
ることができる。
の記録後にインクが残存しているかどうかもしくは吐出
が正常に行われているかどうかを調べ、その結果に従っ
てインクタンクの交換を促すメッセージを表示し、受信
画像データを保存するので、受信画像が失われることな
く、インクタンクの交換後、画像記録を行なうことがで
き、かつインクの検知動作の際のインクの吐出量を少な
くできる様な吐出パターンによって検知動作を行うた
め、インクの消費量を積極的に少なくするよう動作し、
装置の信頼性を挙げるとともにランニングコストを下げ
ることができる。
【0087】また、装置がコピーモードで動作する場合
において、使用者が装置付近で操作することを考慮し
て、条件に応じてインクの検知動作を行わないように動
作させ
において、使用者が装置付近で操作することを考慮し
て、条件に応じてインクの検知動作を行わないように動
作させ
【図1】本発明のインクの残量の有無およびインクの吐
出状態を検知する処理を示すフローチャートである。
出状態を検知する処理を示すフローチャートである。
【図2】図8に示す装置の記録部Bの詳細な構成を示す
立体斜視図である。
立体斜視図である。
【図3】記録ヘッドの吐出口周辺を詳細な構成を示す図
である。
である。
【図4】記録部のフォトセンサの周辺の構成を示す図で
ある。
ある。
【図5】フォトセンサ8の発光素子である赤外線LED
81の光軸をインクが遮断する様子を示した図である。
81の光軸をインクが遮断する様子を示した図である。
【図6】図8に示すファクシミリ装置の制御構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】フォトセンサ8の電気的構成を示すブロック図
である。
である。
【図8】インクジェット記録方式を採用した記録部を有
するファクシミリ装置の構成を示す側断面図である。
するファクシミリ装置の構成を示す側断面図である。
【図9】記録ヘッドのブロック分割の状態を示す概略図
である。
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるインク検
知動作の処理を示すフローチャートである。
知動作の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明に適用可能な記録装置の他の構成を示
す立体斜視図である。
す立体斜視図である。
【符号の説明】 A 読取部 B 記録部 C 給紙部 1 給紙カセット 5 記録ヘッド 8 フォトセンサ 15 キャリッジ 20 キャップ 21 キャリッジホームセンサ 24 制御部 25 CPU 26 ROM 27 RAM 58 操作パネル 59 LCD 81 発光素子(赤外線LED) 82 受光素子(フォトトランジスタ) 83 コンパレータ 84 パルス幅計数部
Claims (16)
- 【請求項1】 インクを吐出する吐出手段を複数備えた
記録ヘッドを用い、インクを吐出して記録媒体上に記録
を行なうインクジェット記録装置であって、 前記記録ヘッドから前記記録媒体を除く他の領域にイン
クを吐出して前記記録ヘッドの吐出状態を回復させる回
復制御手段と、 前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴を検出可能な
インク検出手段と、 前記インク検出手段の検出結果に基づいてインクの吐出
状態を検知する吐出状態検知手段と、 前記インク検出手段に対して前記記録ヘッドからインク
を吐出させ、前記判別手段によってインクの吐出状態の
判別を行う吐出状態検知制御手段と、 前記回復制御手段により前記記録ヘッドからインクを吐
出させるパターンと、前記吐出状態検知制御手段により
記録ヘッドからインクを吐出させるパターンとを異なら
せる吐出パターン設定手段と、を有することを特徴とす
るインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記吐出パターン設定手段は、前記吐出
状態検知制御手段による吐出パターンを、前記回復制御
手段による吐出パターンに対してインクの吐出量が少な
くなるよう設定することを特徴とする請求項1に記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記吐出パターン設定手段は、前記吐出
状態検知制御手段による吐出パターンを、前記回復制御
手段による吐出パターンに対して、前記複数の吐出手段
のうち吐出に用いる吐出手段の数が少なくなるようなパ
ターンに設定することを特徴とする請求項1に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記インク検出手段は、 前記記録ヘッドのインク吐出口から吐出されたインクが
通過する位置に対して光を発光する発光手段と、 前記光を受光する受光手段と、からなることを特徴とす
る請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記吐出状態検知手段は、前記発光手段
と前記受光手段との間で前記光が遮断される状態に応じ
て吐出状態を検知することを特徴とする請求項4に記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記吐出状態検知手段は、前記発光手段
と前記受光手段との間で前記光が遮断される時間を計測
するして吐出状態を検知することを特徴とする請求項5
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記発光手段は、赤外線LEDを含むこ
とを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項8】 前記受光手段は、前記受光した光に基づ
いて電気信号を発生するフォトトランジスタを含むこと
を特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項9】 前記吐出手段は、熱エネルギーを発生す
る熱エネルギー発生手段であって、インクに熱エネルギ
ーを与えて状態変化を生起させてインクを吐出すること
を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項10】 所定の1色のインクに対応する吐出手
段を有する記録ヘッドと、複数の色のインクに対応する
吐出手段を有する記録ヘッドとを交換可能であることを
特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 前記所定の1色のインクはブラックの
インクであり、前記複数の色のインクは、マゼンタイン
ク、シアンインク、イエロインク、ブラックインクであ
ることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット
記録装置。 - 【請求項12】 請求項1に記載のインクジェット記録
装置を用いたファクシミリ装置であって、 通信回線を介して送られてくる画像情報を受信する受信
手段と、 前記受信手段によって受信した画像情報を格納する記憶
手段と、 前記受信手段によって受信した画像情報に基づいて画像
の記録を行うとき、記録媒体の所定の領域を記録する毎
に前記吐出状態検知制御手段によりインクの検知を行
い、検知結果に従って、前記記憶手段に格納された画像
情報を保存或いは消去するよう制御する記憶制御手段と
を有することを特徴とするファクシミリ装置。 - 【請求項13】 前記記憶制御手段は、前記記録ヘッド
の吐出状態が正常であることを検知したとき、前記所定
の領域に対応する画像情報を前記記憶手段より消去する
ことを特徴とする請求項12に記載のファクシミリ装
置。 - 【請求項14】 原稿の読み取って画像情報を生成する
読み取り手段をさらに有することを特徴とする請求項1
2に記載のファクシミリ装置。 - 【請求項15】 前記読み取り手段によって読み取った
原稿の画像を記録するコピーモードをさらに備え、該コ
ピーモードによる画像の記録時は前記吐出状態検知制御
手段による吐出状態の検知は行わず、1枚の原稿の画像
情報に基づき複数枚のの画像の記録が指示されたときは
前記吐出状態検知制御手段による吐出状態の検知を行う
ことを特徴とする請求項14に記載のファクシミリ装
置。 - 【請求項16】 インクを吐出する吐出手段を複数備え
た記録ヘッドを用い、インクを吐出して記録媒体上に記
録を行なうインクジェット記録方法であって、 前記記録ヘッドによる記録動作中であって所定の時間間
隔を越えるタイミングで前記記録ヘッドから前記記録媒
体を除く他の領域にインクを吐出して前記記録ヘッドの
吐出状態を回復させる回復ステップと、 前記記録ヘッドからインクを吐出させ、吐出されたイン
ク滴を検知してインクの吐出状態の判別を行う吐出状態
検知ステップと、 前記回復ステップにより前記記録ヘッドからインクを吐
出させるパターンと、前記吐出状態検知ステップにより
記録ヘッドからインクを吐出させるパターンとを異なら
せる吐出パターン設定ステップと、からなることを特徴
とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048869A JPH09240007A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録装置、該装置を用いたファクシミリ装置及びインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048869A JPH09240007A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録装置、該装置を用いたファクシミリ装置及びインクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09240007A true JPH09240007A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12815304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8048869A Pending JPH09240007A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録装置、該装置を用いたファクシミリ装置及びインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09240007A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010058451A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、及び印刷方法 |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP8048869A patent/JPH09240007A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010058451A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、及び印刷方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030708 |