JPH09237441A - 光ディスク及びその記録再生方法 - Google Patents
光ディスク及びその記録再生方法Info
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- JPH09237441A JPH09237441A JP8042996A JP4299696A JPH09237441A JP H09237441 A JPH09237441 A JP H09237441A JP 8042996 A JP8042996 A JP 8042996A JP 4299696 A JP4299696 A JP 4299696A JP H09237441 A JPH09237441 A JP H09237441A
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- land
- groove
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- optical disc
- recording
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 6
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 7
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- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 description 2
- HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N silicon nitride Chemical compound N12[Si]34N5[Si]62N3[Si]51N64 HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/007—Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
- G11B7/00718—Groove and land recording, i.e. user data recorded both in the grooves and on the lands
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/2407—Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
- G11B7/24073—Tracks
- G11B7/24079—Width or depth
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ランド部とグルーブ部の段差が大きい場合に
も、ランド部に記録した情報を再生する際の再生信号レ
ベル(キャリアレベル)が相対的に小さくなることがな
く、情報の読み誤りのない光ディスク及びその記録方法
を提供する。 【解決手段】 ランド部とグルーブ部の段差が100nm以
上であって、かつ、グルーブ幅よりもランド幅が広いこ
とを特徴とする光ディスクとする。
も、ランド部に記録した情報を再生する際の再生信号レ
ベル(キャリアレベル)が相対的に小さくなることがな
く、情報の読み誤りのない光ディスク及びその記録方法
を提供する。 【解決手段】 ランド部とグルーブ部の段差が100nm以
上であって、かつ、グルーブ幅よりもランド幅が広いこ
とを特徴とする光ディスクとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクに関し、
特に隣接トラック間の熱クロストークを低減した光ディ
スク及びその記録再生方法に関する。
特に隣接トラック間の熱クロストークを低減した光ディ
スク及びその記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度データが蓄積でき高速に情報処理
可能な光ディスクはコンピュータメモリーとして注目さ
れている。直径5.25インチや3.5インチ等の光ディスク
は情報の書換えが可能である光磁気タイプや相変化タイ
プがISO規格により標準化されており、今後更に普及
が加速されるものと予想されている。また、最近ではD
VD(デジタルビデオディスク)に関する規格が固ま
り、マルチメディア分野への光ディスクの更なる応用が
期待される。
可能な光ディスクはコンピュータメモリーとして注目さ
れている。直径5.25インチや3.5インチ等の光ディスク
は情報の書換えが可能である光磁気タイプや相変化タイ
プがISO規格により標準化されており、今後更に普及
が加速されるものと予想されている。また、最近ではD
VD(デジタルビデオディスク)に関する規格が固ま
り、マルチメディア分野への光ディスクの更なる応用が
期待される。
【0003】光ディスクには、記録再生装置の光ピック
アップから出射されるレーザービームを情報列に沿って
導くための、即ち、トラッキングのためのガイドが凹ま
たは凸の形でスパイラル状に形成されている。この凹ま
たは凸状のガイドのことをガイド溝と呼ぶ。更に、ガイ
ド溝について詳しく説明すると、ISO規格において
は、ピックアップから見て凹部、即ち遠い側をランドと
呼び、逆にピックアップから見て凸部、即ち近い側をグ
ルーブと呼ぶ。情報はランドまたはグルーブのいずれか
一方に書き込まれるので、ランドまたはグルーブの中心
から隣りのランドまたはグルーブの中心までの距離をト
ラックピッチと呼んでいた。
アップから出射されるレーザービームを情報列に沿って
導くための、即ち、トラッキングのためのガイドが凹ま
たは凸の形でスパイラル状に形成されている。この凹ま
たは凸状のガイドのことをガイド溝と呼ぶ。更に、ガイ
ド溝について詳しく説明すると、ISO規格において
は、ピックアップから見て凹部、即ち遠い側をランドと
呼び、逆にピックアップから見て凸部、即ち近い側をグ
ルーブと呼ぶ。情報はランドまたはグルーブのいずれか
一方に書き込まれるので、ランドまたはグルーブの中心
から隣りのランドまたはグルーブの中心までの距離をト
ラックピッチと呼んでいた。
【0004】また、光ディスクにはガイド溝の他にトラ
ック番号やセクター番号を記録したプリフォーマット信
号がピックアップから見た場合に凸となるマークの列す
なわちピット列として予め形成されている。グルーブの
幅Wは、グルーブ上部の幅をWtop、グルーブ底部の幅
をWbottomとすると、W=(Wtop+Wbottom)/2で
定義する。また、グルーブ底部よりグルーブ上端部まで
の高さ、即ち、ランド部とグルーブ部の段差をグルーブ
深さとも言う。これらの実際の寸法は、ランド記録方式
のものを例にとると、グルーブ幅は0.3〜0.6μm、ま
た、グルーブ深さは記録再生用レーザービームの波長を
λとし基板の屈折率をnとすれば、λ/(10・n)〜λ
/(6・n)である。
ック番号やセクター番号を記録したプリフォーマット信
号がピックアップから見た場合に凸となるマークの列す
なわちピット列として予め形成されている。グルーブの
幅Wは、グルーブ上部の幅をWtop、グルーブ底部の幅
をWbottomとすると、W=(Wtop+Wbottom)/2で
定義する。また、グルーブ底部よりグルーブ上端部まで
の高さ、即ち、ランド部とグルーブ部の段差をグルーブ
深さとも言う。これらの実際の寸法は、ランド記録方式
のものを例にとると、グルーブ幅は0.3〜0.6μm、ま
た、グルーブ深さは記録再生用レーザービームの波長を
λとし基板の屈折率をnとすれば、λ/(10・n)〜λ
/(6・n)である。
【0005】トラックピッチは1.6μmが標準であった
が、最近では更に高密度に情報を記録するためトラック
ピッチを狭くする報告がされており、1.4μmや1.2μ
m、更に1.0μmが報告されている。しかし、開口数
(NA)0.5〜0.6の対物レンズを搭載した光ピックアッ
プの場合、トラックピッチを1.4μmより狭くすると、
隣接したトラックに書き込まれた情報を同時に読み出し
てしまう(光クロストークと呼んでいる)ことによる影
響が極端に大きくなること、また、トラッキングに必要
なトラッキング誤差信号が極端に小さくなるので正確な
トラッキングが困難になること等の問題が生じる。
が、最近では更に高密度に情報を記録するためトラック
ピッチを狭くする報告がされており、1.4μmや1.2μ
m、更に1.0μmが報告されている。しかし、開口数
(NA)0.5〜0.6の対物レンズを搭載した光ピックアッ
プの場合、トラックピッチを1.4μmより狭くすると、
隣接したトラックに書き込まれた情報を同時に読み出し
てしまう(光クロストークと呼んでいる)ことによる影
響が極端に大きくなること、また、トラッキングに必要
なトラッキング誤差信号が極端に小さくなるので正確な
トラッキングが困難になること等の問題が生じる。
【0006】ところで、高密度に情報を記録するための
別のアプローチとして、ランドグルーブ記録方式が提案
された。これは、これまでランドまたはグルーブのいず
れか一方にしか情報を記録していなかったのに対して、
ランドとグルーブの両方に情報の記録を行うことで、ト
ラックピッチを半分にして記録密度を高めるというもの
である。例えば、ランド(またはグルーブ)の中心から
隣りのランド(またはグルーブ)の中心までの距離が1.
4μmの場合、ランドとグルーブの両方に記録を行うこ
とで、トラックピッチは0.7μmとなり記録密度を高め
ることができるというものである。
別のアプローチとして、ランドグルーブ記録方式が提案
された。これは、これまでランドまたはグルーブのいず
れか一方にしか情報を記録していなかったのに対して、
ランドとグルーブの両方に情報の記録を行うことで、ト
ラックピッチを半分にして記録密度を高めるというもの
である。例えば、ランド(またはグルーブ)の中心から
隣りのランド(またはグルーブ)の中心までの距離が1.
4μmの場合、ランドとグルーブの両方に記録を行うこ
とで、トラックピッチは0.7μmとなり記録密度を高め
ることができるというものである。
【0007】この方式において、グルーブ深さを適当な
値にとれば、ランド(グルーブ)トラックを読み出し中
に隣接するグルーブ(ランド)トラックの情報を同時に
読み出してしまう、即ち、光クロストークを防止でき
る。また、トラッキング誤差信号は、ランド(またはグ
ルーブ)の中心間距離が1.4μmであるから、十分な大
きさを確保できることは言うまでもない。
値にとれば、ランド(グルーブ)トラックを読み出し中
に隣接するグルーブ(ランド)トラックの情報を同時に
読み出してしまう、即ち、光クロストークを防止でき
る。また、トラッキング誤差信号は、ランド(またはグ
ルーブ)の中心間距離が1.4μmであるから、十分な大
きさを確保できることは言うまでもない。
【0008】上記のように、光クロストークとトラッキ
ング誤差信号の維持については、一応の解決が図られる
が、トラックに情報を記録したり消去したりする際に、
レーザービームの熱により隣接トラックの温度が上昇
し、それにより隣接トラックの情報が消されてしまう
(クロスイレーズあるいは熱クロストークという)とい
う問題は依然としてある。これは、光磁気タイプにして
も相変化タイプにしても、共に熱による記録であるた
め、隣接トラックとの距離が小さくなれば、隣接トラッ
クへの熱移動が大きくなり、この問題が発生することは
避けられない。
ング誤差信号の維持については、一応の解決が図られる
が、トラックに情報を記録したり消去したりする際に、
レーザービームの熱により隣接トラックの温度が上昇
し、それにより隣接トラックの情報が消されてしまう
(クロスイレーズあるいは熱クロストークという)とい
う問題は依然としてある。これは、光磁気タイプにして
も相変化タイプにしても、共に熱による記録であるた
め、隣接トラックとの距離が小さくなれば、隣接トラッ
クへの熱移動が大きくなり、この問題が発生することは
避けられない。
【0009】トラックピッチをどこまで狭くできるか
は、このクロスイレーズによって決まる。従来の光ディ
スクでは、ランド部とグルーブ部の段差は70〜80nm程度
であるが、このようなガイド溝形状の光ディスクでは、
光磁気タイプや相変化タイプで0.8μm程度、また、光
変調オーバーライト光磁気タイプで0.9〜1.0μm程度ま
でが限界であり、これ以上の狭トラック化は困難と考え
られていた。
は、このクロスイレーズによって決まる。従来の光ディ
スクでは、ランド部とグルーブ部の段差は70〜80nm程度
であるが、このようなガイド溝形状の光ディスクでは、
光磁気タイプや相変化タイプで0.8μm程度、また、光
変調オーバーライト光磁気タイプで0.9〜1.0μm程度ま
でが限界であり、これ以上の狭トラック化は困難と考え
られていた。
【0010】そこで本発明者らは,先に熱クロストーク
低減のために、ランド部とグルーブ部の段差を大きくす
ることを発明した。つまり、段差を大きくして隣接する
トラックへの熱伝搬距離を長くすることにより、隣接ト
ラックからの熱の影響を低減するのである。例えば、ラ
ンド部のみ、あるいはグルーブ部のみに記録を行う光デ
ィスクの段差40〜90nmであるところを、より深くして、
100nmとするのである。こうすると、トラックピッチ
を0.7μm以下まで狭くできるのである。
低減のために、ランド部とグルーブ部の段差を大きくす
ることを発明した。つまり、段差を大きくして隣接する
トラックへの熱伝搬距離を長くすることにより、隣接ト
ラックからの熱の影響を低減するのである。例えば、ラ
ンド部のみ、あるいはグルーブ部のみに記録を行う光デ
ィスクの段差40〜90nmであるところを、より深くして、
100nmとするのである。こうすると、トラックピッチ
を0.7μm以下まで狭くできるのである。
【0011】しかしながら、段差が100nm以上であれ
ばどのような深さであってもよい訳ではない。まず、ラ
ンド反射率やグルーブ反射率は再生信号レベルを確保す
る上で0.5以上であることが望ましいが、ランド反射率
やグルーブ反射率はランド部とグルーブ部の段差により
変化し、段差の値によっては再生信号レベルが低くなり
情報の読み誤り等の原因となる。また、プッシュプル信
号変調度はトラッキング精度を確保する上で0.2以上で
あることが望ましいが、段差の値によってはプッシュプ
ル信号変調度が低くなりトラッキングが外れる、高速ア
クセスできない、データを誤って消してしまう等の原因
となる。
ばどのような深さであってもよい訳ではない。まず、ラ
ンド反射率やグルーブ反射率は再生信号レベルを確保す
る上で0.5以上であることが望ましいが、ランド反射率
やグルーブ反射率はランド部とグルーブ部の段差により
変化し、段差の値によっては再生信号レベルが低くなり
情報の読み誤り等の原因となる。また、プッシュプル信
号変調度はトラッキング精度を確保する上で0.2以上で
あることが望ましいが、段差の値によってはプッシュプ
ル信号変調度が低くなりトラッキングが外れる、高速ア
クセスできない、データを誤って消してしまう等の原因
となる。
【0012】再生信号レベルについては、光スポットの
波長をλ、光ディスク基板の屈折率をnとすると、ラン
ド部とグルーブ部の段差が略mλ/(2n)で極大とな
る。ただし、mは自然数(m=1、2、3、4、5、
6、・・・・)である。例えば、λ=680nm、n=1.5と
するとm=1のときは226.7nm、m=2のときは453.3n
m、m=3のときは680nmである。実際には、偏光方向の
影響等により厳密にmλ/(2n)ではなく、ガイド溝
に平行な方向に偏光面を有する直線偏光の場合には、例
えばmλ/(1.8n)やmλ/(1.95n)等になること
もある。
波長をλ、光ディスク基板の屈折率をnとすると、ラン
ド部とグルーブ部の段差が略mλ/(2n)で極大とな
る。ただし、mは自然数(m=1、2、3、4、5、
6、・・・・)である。例えば、λ=680nm、n=1.5と
するとm=1のときは226.7nm、m=2のときは453.3n
m、m=3のときは680nmである。実際には、偏光方向の
影響等により厳密にmλ/(2n)ではなく、ガイド溝
に平行な方向に偏光面を有する直線偏光の場合には、例
えばmλ/(1.8n)やmλ/(1.95n)等になること
もある。
【0013】また、プッシュプル信号変調度について
は、ランド部とグルーブ部の段差が略(2m+1)λ/
(8n)で極大となる。このような観点で好適な最適な
ランド部とグルーブ部の段差を求めると、110〜220nm、
または、230〜330nm、または、350〜580nmの範囲である
ことが望ましいことがわかる。また、H偏光により再生
した場合には、E偏光により再生した場合に比べて、グ
ルーブ反射率Ig/Ioの値が全体的に大きく、良好な
再生信号レベルが得やすいことがわかる。H偏光による
再生の場合には、ランド部とグルーブ部の段差は110〜2
10nm、または、230〜320nm、または、350〜440nm、また
は、450〜570nmの範囲であれば、特に良好な結果が得ら
れる。また、段差が350nm以上では0.3μm程度の狭いト
ラックピッチまで熱クロストーク低減の効果がある。
は、ランド部とグルーブ部の段差が略(2m+1)λ/
(8n)で極大となる。このような観点で好適な最適な
ランド部とグルーブ部の段差を求めると、110〜220nm、
または、230〜330nm、または、350〜580nmの範囲である
ことが望ましいことがわかる。また、H偏光により再生
した場合には、E偏光により再生した場合に比べて、グ
ルーブ反射率Ig/Ioの値が全体的に大きく、良好な
再生信号レベルが得やすいことがわかる。H偏光による
再生の場合には、ランド部とグルーブ部の段差は110〜2
10nm、または、230〜320nm、または、350〜440nm、また
は、450〜570nmの範囲であれば、特に良好な結果が得ら
れる。また、段差が350nm以上では0.3μm程度の狭いト
ラックピッチまで熱クロストーク低減の効果がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ランド
部とグルーブ部の段差を大きくするだけでは、次に記載
するような問題がある。即ち、ランド幅とグルーブ幅が
等しい従来の光ディスクでは、ランド部とグルーブ部の
段差を大きくしていくと、ランド部における反射率がグ
ルーブ部における反射率に比較して小さくなる傾向があ
る。これは光の波としての性質により生ずるものであ
り、もう少し詳しく説明すると次のようになる。ランド
部はピックアップから見て遠方(即ち凹部)なので、ラン
ドの幅を有する一種のスリットと見なすことができる。
スリット内部には波は侵入し難くいためランド面におけ
る反射光はグルーブ面における反射光に比較し小さくな
るのである。この現象は、光の偏光面がグルーブに対し
平行な場合(E偏光と呼ばれる)特に顕著である。このよ
うに、グルーブ反射率に比較してランド反射率が小さい
と、ランド部に記録した情報を再生する際の再生信号レ
ベル(キャリアレベル)が小さくなり、情報の読み誤り等
の原因となるという問題がある。
部とグルーブ部の段差を大きくするだけでは、次に記載
するような問題がある。即ち、ランド幅とグルーブ幅が
等しい従来の光ディスクでは、ランド部とグルーブ部の
段差を大きくしていくと、ランド部における反射率がグ
ルーブ部における反射率に比較して小さくなる傾向があ
る。これは光の波としての性質により生ずるものであ
り、もう少し詳しく説明すると次のようになる。ランド
部はピックアップから見て遠方(即ち凹部)なので、ラン
ドの幅を有する一種のスリットと見なすことができる。
スリット内部には波は侵入し難くいためランド面におけ
る反射光はグルーブ面における反射光に比較し小さくな
るのである。この現象は、光の偏光面がグルーブに対し
平行な場合(E偏光と呼ばれる)特に顕著である。このよ
うに、グルーブ反射率に比較してランド反射率が小さい
と、ランド部に記録した情報を再生する際の再生信号レ
ベル(キャリアレベル)が小さくなり、情報の読み誤り等
の原因となるという問題がある。
【0015】本発明はかかる問題点を解決し、ランド部
とグルーブ部の段差が大きい場合にも、ランド部に記録
した情報を再生する際の再生信号レベル(キャリアレベ
ル)が相対的に小さくなることがなく、情報の読み誤り
のない光ディスク、その記録方法、及び再生方法の提供
を目的とする。
とグルーブ部の段差が大きい場合にも、ランド部に記録
した情報を再生する際の再生信号レベル(キャリアレベ
ル)が相対的に小さくなることがなく、情報の読み誤り
のない光ディスク、その記録方法、及び再生方法の提供
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決のた
め、本発明はランド部とグルーブ部の段差が100nm以上
の光ディスクにおいて、グルーブ幅よりもランド幅を広
くする構成とした。
め、本発明はランド部とグルーブ部の段差が100nm以上
の光ディスクにおいて、グルーブ幅よりもランド幅を広
くする構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】ランド幅とグルーブ幅の和が1.4
μmと1.2μmであって、それぞれについてランド幅/
グルーブ幅の値が1から1.42まで0.01刻み、ランド部と
グルーブ部の段差が100、150、180、210、245、280nmの6種
類の値を有するような光磁気ディスクを複数種類用意す
る。ただし、これらの光磁気ディスクはスパッタリング
により窒化シリコン層、TbFeCo光磁気記録層、窒化シリ
コン層の順に形成する。また、基板の屈折率は1.5であ
る。
μmと1.2μmであって、それぞれについてランド幅/
グルーブ幅の値が1から1.42まで0.01刻み、ランド部と
グルーブ部の段差が100、150、180、210、245、280nmの6種
類の値を有するような光磁気ディスクを複数種類用意す
る。ただし、これらの光磁気ディスクはスパッタリング
により窒化シリコン層、TbFeCo光磁気記録層、窒化シリ
コン層の順に形成する。また、基板の屈折率は1.5であ
る。
【0018】光磁気記録再生装置にこれらの光磁気ディ
スクを順にセットして、ガイド溝のない領域における反
射率Ioで規格化したランド反射率Il/Ioとグルー
ブ反射率Ig/Ioを測定した。なお、光磁気ディスク
記録再生の光ピックアップの光源波長λは680nm、対物
レンズの開口数NAは0.55、波面収差0.04λ(rms値)
である。また、入射光の直線偏光方向はガイド溝に対し
て平行方向(E偏光)とする。その結果を図1に示す。図
1によりランド部とグルーブ部の段差に応じて、ランド
幅をグルーブ幅に比べて広くすることにより、ランド反
射率とグルーブ反射率の差を無くすことができることが
わかる。即ち、(ランド幅/グルーブ幅)の値を1.05以
上とすればランド部とグルーブ部の段差が100nm程度で
のランド反射率とグルーブ反射率を略同じにすることが
でき、約1.08であれば段差150nm程度、約1.16であれば
段差200nm程度、約1.3であれば段差230nm程度、更に、
約1.4であれば段差270nm程度で同様の効果がある。
スクを順にセットして、ガイド溝のない領域における反
射率Ioで規格化したランド反射率Il/Ioとグルー
ブ反射率Ig/Ioを測定した。なお、光磁気ディスク
記録再生の光ピックアップの光源波長λは680nm、対物
レンズの開口数NAは0.55、波面収差0.04λ(rms値)
である。また、入射光の直線偏光方向はガイド溝に対し
て平行方向(E偏光)とする。その結果を図1に示す。図
1によりランド部とグルーブ部の段差に応じて、ランド
幅をグルーブ幅に比べて広くすることにより、ランド反
射率とグルーブ反射率の差を無くすことができることが
わかる。即ち、(ランド幅/グルーブ幅)の値を1.05以
上とすればランド部とグルーブ部の段差が100nm程度で
のランド反射率とグルーブ反射率を略同じにすることが
でき、約1.08であれば段差150nm程度、約1.16であれば
段差200nm程度、約1.3であれば段差230nm程度、更に、
約1.4であれば段差270nm程度で同様の効果がある。
【0019】次に、上記と同様の手順で入射光の直線偏
光方向をガイド溝に対して直角方向(H偏光)として行
う。その結果を図2に示す。図2によりH偏光において
もE偏光における結果と同様にランド部とグルーブ部の
段差に応じて、ランド幅をグルーブ幅に比べて広くする
ことにより、ランド反射率とグルーブ反射率の差を無く
すことができることがわかる。即ち、ランド幅/グルー
ブ幅の値を1.03以上とすればランド部とグルーブ部の段
差が100〜170nm程度でのランド反射率とグルーブ反射率
を略同じにすることができ、約1.1であれば段差230nm程
度、更に、約1.15であれば段差280nm程度で同様の効果
がある。
光方向をガイド溝に対して直角方向(H偏光)として行
う。その結果を図2に示す。図2によりH偏光において
もE偏光における結果と同様にランド部とグルーブ部の
段差に応じて、ランド幅をグルーブ幅に比べて広くする
ことにより、ランド反射率とグルーブ反射率の差を無く
すことができることがわかる。即ち、ランド幅/グルー
ブ幅の値を1.03以上とすればランド部とグルーブ部の段
差が100〜170nm程度でのランド反射率とグルーブ反射率
を略同じにすることができ、約1.1であれば段差230nm程
度、更に、約1.15であれば段差280nm程度で同様の効果
がある。
【0020】以上の結果は、ランド幅+グルーブ幅の値
が1.4μmでも1.2μmでも殆ど変わりはない。
が1.4μmでも1.2μmでも殆ど変わりはない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればラ
ンド部とグルーブ部の段差が大きい場合にも、ランド反
射率とグルーブ反射率を略等しくすることができるの
で、ランド部に記録した情報を再生する際の再生信号レ
ベル(キャリアレベル)が相対的に小さくなることがな
く、情報の読み誤りのない光ディスクが提供できる。
ンド部とグルーブ部の段差が大きい場合にも、ランド反
射率とグルーブ反射率を略等しくすることができるの
で、ランド部に記録した情報を再生する際の再生信号レ
ベル(キャリアレベル)が相対的に小さくなることがな
く、情報の読み誤りのない光ディスクが提供できる。
【図1】E偏光におけるランド反射率とグルーブ反射率
が等しくなる(ランド幅/グルーブ幅)の値とランド部
とグルーブ部の段差の関係を示すグラフである。
が等しくなる(ランド幅/グルーブ幅)の値とランド部
とグルーブ部の段差の関係を示すグラフである。
【図2】H偏光におけるランド反射率とグルーブ反射率
が等しくなる(ランド幅/グルーブ幅)の値とランド部
とグルーブ部の段差の関係を示すグラフである。
が等しくなる(ランド幅/グルーブ幅)の値とランド部
とグルーブ部の段差の関係を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 ランド部とグルーブ部の段差が100nm以
上であって、かつ、グルーブ幅よりもランド幅が広いこ
とを特徴とする光ディスク。 - 【請求項2】 ランド部とグルーブ部の段差が110〜220
nm、または、230〜330nm、または、350〜580nmの範囲で
あることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。 - 【請求項3】 (ランド部の幅/グルーブ部の幅)の値
が1.03以上であることを特徴とする請求項1に記載の光
ディスク。 - 【請求項4】 ランド中心と前記ランドに隣接するグル
ーブ中心の間の距離が0.7μm以下であることを特徴と
する請求項1記載の光ディスク。 - 【請求項5】 光ディスクは書換え可能な光ディスクで
あることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。 - 【請求項6】 請求項1〜5記載の光ディスクのランド
部とグルーブ部いずれにも記録を行うことを特徴とする
記録方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8042996A JPH09237441A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 光ディスク及びその記録再生方法 |
US08/811,600 US5991258A (en) | 1996-02-29 | 1997-02-28 | Optical disk having data stored on a land portion and a groove portion with the land portion having a greater width than the groove portion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8042996A JPH09237441A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 光ディスク及びその記録再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09237441A true JPH09237441A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12651640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8042996A Pending JPH09237441A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 光ディスク及びその記録再生方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5991258A (ja) |
JP (1) | JPH09237441A (ja) |
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-
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- 1996-02-29 JP JP8042996A patent/JPH09237441A/ja active Pending
-
1997
- 1997-02-28 US US08/811,600 patent/US5991258A/en not_active Expired - Lifetime
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