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JPH09229086A - 弾性軸継手 - Google Patents

弾性軸継手

Info

Publication number
JPH09229086A
JPH09229086A JP8095337A JP9533796A JPH09229086A JP H09229086 A JPH09229086 A JP H09229086A JP 8095337 A JP8095337 A JP 8095337A JP 9533796 A JP9533796 A JP 9533796A JP H09229086 A JPH09229086 A JP H09229086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
shaft
pair
transmitted
oscillation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8095337A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Moriyama
誠一 森山
Akira Aida
明 会田
Satoru Shimada
悟 嶋田
Takeshi Fujiwara
健 藤原
Junichi Hasegawa
潤一 長谷川
Takahiro Namikata
隆宏 南方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP8095337A priority Critical patent/JPH09229086A/ja
Publication of JPH09229086A publication Critical patent/JPH09229086A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Steering Controls (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で安価に製作でき、しかも回転方
向だけでなく軸方向の振動も有効に吸収できる構造を得
る。 【構成】 第一のブラケット2と第二のブラケット3と
を弾性体8、8により結合する。第一のブラケット2に
支持したロッド10の中間部を、第二のブラケット3に
形成した係合孔9、9に緩く遊合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る弾性軸継手は、自
動車のステアリング装置に組み込んで、自動車の走行に
伴って発生する振動がステアリングホイールにまで伝達
されるのを防止する役目を果たす。
【0002】
【従来の技術】自動車用のステアリング装置は、ステア
リングホイールの動きをステアリングシャフトを介して
ステアリングギヤに伝達し、操舵車輪(一般的には前
輪)に舵角を付与する様に構成されている。この様なス
テアリング装置は、一般的には機械式の伝達機構により
構成されている為、そのままでは、悪路走行等によって
操舵車輪に加わった振動が、ステアリングギヤやステア
リングシャフトを介してステアリングホイールにまで伝
達されてしまう。
【0003】この様に、悪路走行等に伴なう振動がステ
アリングホイールにまで伝達された場合、運転者に不快
感を与える。この為、例えば特開昭61−197820
号公報、実開昭64−31217号公報、或は実開平1
−72466号公報に開示されている様に、ステアリン
グシャフトの端部に弾性軸継手を設ける事によりこの振
動を吸収し、操舵車輪の振動がそのままステアリングホ
イールにまで伝わらない様にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から知られている
弾性軸継手の場合には、部品点数が多い等、構造が複雑
でコストが嵩んだり(特開昭61−197820号公
報、実開昭64−31217号公報)、或は構成部品の
形状が複雑で当該構成部品の加工が面倒となり、やはり
コストが嵩む(実開平1−72466号公報)。本発明
はこの様な事情に鑑みて、簡単な構造で安価に製作でき
る弾性軸継手を提供すべく発明したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の弾性軸継手は、間
隔をあけて配置された1対の内側面を有する第一のブラ
ケットと、それぞれが何れか一方の内側面と間隔をあけ
て対向する1対の外側面を有する第二のブラケットと、
一方の内側面と一方の外側面との間、及び他方の内側面
と他方の外側面との間にそれぞれ設けられた弾性体と、
上記第一のブラケットと第二のブラケットとのうちの一
方のブラケットに形成された係合孔と、上記第一のブラ
ケットと第二のブラケットとのうちの他方のブラケット
に支持されてその中間部を上記係合孔に、軸方向及び回
転方向に関して緩く遊合した衝合部材とを備える。
【0006】
【作用】上述の様に構成される本発明の弾性軸継手は、
互いに回転力を伝達すべき1対のシャフトの端部同士の
間に装着した状態で使用する。例えば第一のブラケット
を第一のシャフトの端部に、第二のブラケットを第二の
シャフトの端部に、直接、若しくは自在継手等他の継手
を介して結合する。この状態で、例えば第一のシャフト
に軸方向の振動が加わると、1対の内側面と1対の外側
面との間に設けた弾性体に引っ張り方向の荷重を加えつ
つ上記第一、第二のブラケットを軸方向に変位させ、上
記軸方向の振動を吸収する。又、例えば第一のシャフト
に回転方向の振動が加わると、1対の内側面と1対の外
側面との間に設けた弾性体に圧縮方向の荷重を加えつつ
上記第一、第二のブラケットを回転方向に変位させ、上
記回転方向の振動を吸収する。この様に各方向の振動を
吸収する際に衝合部材は、係合孔の内側で、軸方向若し
くは回転方向に変位する。
【0007】上記第一のシャフトと第二のシャフトとの
間で回転力の伝達を行なう際に、伝達すべきトルクが小
さい間は、上記弾性体に圧縮方向の荷重を加えつつ、こ
の回転力を伝達する。弾性体は圧縮方向の荷重に対して
は或る程度の剛性を有するので、上記伝達は円滑に(レ
スポンス良く)行なわれる。伝達すべきトルクが大きく
なると、上記衝合部材が係合孔の内側縁に衝合し、この
衝合部を介して上記回転力の伝達を行なう。この状態で
上記弾性体に加わる圧縮荷重は、この弾性体の破壊に結
び付かない程度の限られたものとなる。
【0008】尚、衝合部材と係合孔との遊合状態は、軸
方向と回転方向とで同じ(第一、第二のブラケットの相
対変位可能量が、軸方向と回転方向とで同じ)として
も、或は異ならせても良い。但し、異ならせる場合に
は、上記係合孔を軸方向に長くする事により、上記第
一、第二のブラケットの軸方向に亙る相対変位可能量を
回転方向に亙る相対変位可能量よりも大きくする。この
様に軸方向と回転方向とで相対変位可能量を異ならせれ
ば、上記弾性体に加わる圧縮荷重を制限して、この弾性
体の耐久性を確保しつつ、軸方向に亙る大きな変位(振
動)を吸収可能にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本発明の弾性軸継手1を構成す
る第一のブラケット2及び第二のブラケット3は、それ
ぞれ十分な剛性を有する鋼板をコ字形に折り曲げ形成す
る事により造られている。先ず、比較的幅広(図1、3
の上下方向の寸法を大きく)に形成された第一のブラケ
ット2は、互いに平行な1対の第一の腕部4、4を有す
る。そして、これら両腕部4、4の互いに対向する面
を、間隔をあけて配置された1対の内側面5、5として
いる。又、比較的幅を狭く(図1、3の上下方向の寸法
を小さく)形成された第二のブラケット3は、互いに平
行な1対の第二の腕部6、6を有する。そして、これら
両腕部6、6の互いに反対側の面を、それぞれが何れか
一方の内側面5、5と間隔をあけて対向する、1対の外
側面7、7としている。
【0010】上述の様な第一、第二のブラケット2、3
は、第一の腕部4、4の内側に第二の腕部6、6を位置
させ、内側面5、5と外側面7、7とを互いに平行に、
且つ等間隔で配置する。そして、上記各内側面5、5の
先端部(図1の左端部)と上記各外側面7、7との間
に、それぞれゴム等の弾性体8、8を設けている。これ
ら各弾性体8、8の内外両端面は、それぞれ上記各内側
面5、5及び外側面7、7に、焼き付け、接着等により
結合している。従って上記第一、第二のブラケット2、
3は、外力が働かない限り、所定の位置関係に規制され
る。
【0011】又、上記第二のブラケット3を構成する第
二の腕部6、6の先半部(図1、2の右半部)で、上記
弾性体8、8により覆われていない部分には、略矩形の
係合孔9、9を形成している。更に、上記第一のブラケ
ット2を構成する第一の腕部4、4の中間部で、上記弾
性体8、8により覆われていない部分には、衝合部材で
ある、円杆状のロッド10の両端部を支持固定してい
る。そして、このロッド10の中間部を上記両係合孔
9、9に、軸方向及び回転方向に関して緩く挿通してい
る。即ち、これら各係合孔9、9の幅寸法W9 は上記ロ
ッド10の中間部の外径D10よりも大きく、各係合孔
9、9の長さ寸法L9 は更に大きい(D10<W9 <L
9 )。この為、上記ロッド10は上記各係合孔9、9
に、回転方向に亙る若干の変位と、軸方向(図1〜2の
左右方向、図3の表裏方向)に亙る十分な変位とを自在
に遊合している。
【0012】上述の様に構成される本発明の弾性軸継手
1は、互いに回転力を伝達すべき第一、第二のシャフト
11、12の端部同士の間に装着した状態で使用する。
図示の例では、第一のブラケット2の基端中央部を第一
のシャフト11の端部に、第二のブラケット3の基端中
央部を第二のシャフト12の端部に、それぞれ嵌合及び
溶接により固定している。そして、これら第一、第二の
シャフト11、12をステアリング装置の途中に、回転
力の伝達方向に関して直列に結合する。
【0013】この状態で、例えば第一のシャフト11
(又は第二のシャフト12)に軸方向の振動が加わる
と、1対の内側面5、5と1対の外側面7、7との間に
設けた弾性体8、8に引っ張り方向の荷重を加えつつ、
上記第一、第二のブラケット2、3が軸方向に変位す
る。そして、この変位に基づいて、上記第一のシャフト
11(又は第二のシャフト12)に加わった軸方向の振
動が第二のシャフト12(又は第一のシャフト11)に
まで伝わる事を防止する(上記軸方向の振動を吸収す
る)。又、例えば第一のシャフト11に回転方向の振動
が加わると、上記弾性体8、8に圧縮方向の荷重を加え
つつ、上記第一、第二のブラケット2、3が回転方向に
変位する。そして、この変位に基づいて、上記第一のシ
ャフト11に加わった回転方向の振動が第二のシャフト
12にまで伝わる事を防止する(上記回転方向の振動を
吸収する)。この様に各方向の振動を吸収する際に上記
ロッド10は、上記各係合孔9、9の内側で、軸方向若
しくは回転方向に変位する。
【0014】第一のシャフト11と第二のシャフト12
との間で回転力の伝達を行なう際に、伝達すべきトルク
が小さい間は、上記各弾性体8、8に圧縮方向の荷重を
加えつつ、この回転力を伝達する。これら弾性体8、8
は圧縮方向の荷重に対しては或る程度の剛性を有するの
で、上記伝達は円滑に(レスポンス良く)行なわれる。
伝達すべきトルクが大きくなると、上記ロッド10が上
記各係合孔9、9の幅方向(図1の表裏方向、図2の上
下方向、図3の左右方向)内側縁に衝合し、上記弾性体
8、8の他、この衝合部を介しても、上記回転力の伝達
を行なう。この状態で上記各弾性体8、8に加わる圧縮
荷重は、この弾性体8、8の破壊に結び付かない程度の
限られたものとなる。又、上記第一、第二のシャフト1
1、12同士の間で軸方向に亙る力を伝達する事はない
が、軸方向に亙る振動の振幅が大きくなった場合には、
上記ロッド10が上記係合孔9、9の長さ方向(図1〜
2の左右方向、図3の表裏方向)内側縁に衝合して、上
記各弾性体8、8の伸びが過大になる事を防止する。従
って、軸方向に亙る振動によってこれら各弾性体8、8
が破損する事も、有効に防止される。
【0015】次に、図4は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、第二のブラケット3
を構成する第二の腕部6、6の中間部先端寄り部分(図
4の右端寄り部分)で弾性体8、8により覆われていな
い部分に、衝合部材であるロッド10の中間部を挿通し
て支持固定している。一方、第一のブラケット2を構成
する第一の腕部4、4の中間部に係合孔9、9を形成し
ている。そして、これら各係合孔9、9の内側に、上記
ロッド10の両端部を遊合させている。係合孔9、9を
形成するブラケットとロッド10を支持するブラケット
とが逆になった以外の構成及び作用は、上述した第1例
の場合と同様である。
【0016】次に、図5は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、第二のブラケット3
を構成する第二の腕部6、6の先端(図5の右端)から
互いに逆方向に折り曲げ部13、13を形成し、これら
各折り曲げ部13、13を衝合部材としている。これら
各折り曲げ部13、13は、少なくとも先端部の幅寸法
(図5の表裏方向寸法)を係合孔9、9の幅寸法よりも
小さくする事により、この先端部をこれら各係合孔9、
9に、軸方向(図5の左右方向)及び回転方向に亙る変
位自在に遊合させている。その他の構成及び作用は、上
述した第2例と同様である。
【0017】次に、図6は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、弾性体8、8を内側
面5、5の基端部(図6の右端部)と外側面7、7の先
端部(図6の右端部)との間に設け、係合孔9、9を第
二の腕部6、6の中間部に形成し、ロッド10の両端部
を第一の腕部4、4の中間部先端寄り部分(図6の左端
寄り部分)に支持している。弾性体8、8と係合孔9、
9及びロッド10との軸方向(図6の左右方向)に亙る
配置が逆になった以外の構成及び作用は、前述した第1
例の場合と同様である。
【0018】次に、図7〜8は、本発明の実施の形態の
第5例を示している。本例の場合には、第一のブラケッ
ト2aに、自在継手14を構成する一方のヨークとして
の機能を持たせている。この為に本例の場合には、上記
第一のブラケット2aに、それぞれが第一の腕部4、4
と反対側に突出する、1対の支持腕部15、15を形成
している。そして、これら両支持腕部15、15の先端
部(図7〜8の右端部)に十字軸16の端部を、ニード
ル軸受17、17を介して揺動自在に支持している。自
在継手14の構造及び作用自体は従来から周知であり、
本発明の要旨でもないので、詳しい説明は省略する。本
発明の要旨である弾性軸継手自体の構成及び作用は、前
述した第1例の場合と同様である。
【0019】次に、図9は、本発明の実施の形態の第6
例を示している。本例の場合には、衝合部材であるロッ
ド10の中間部で1対の内側面5、5の間部分に、合成
樹脂製のスリーブ18を外嵌している。このスリーブ1
8の外周面は、第一、第二のシャフト11、12同士の
変位量が大きくなった場合に係合孔9、9の内側縁と衝
合する。そして、上記ロッド10の外周面と係合孔9、
9の内側縁とが直接衝合する事を防止して、金属音の発
生を抑える。スリーブ18を設けた以外の構成及び作用
は、前述した第1例と同様である。
【0020】次に、図10〜12は、本発明の実施の形
態の第7例を示している。本例の特徴は、弾性軸継手1
の主要部分の軸方向(図10〜11の左右方向、図12
の表裏方向)に亙る長さ寸法を短くすべく、弾性体8、
8と係合孔9、9及びロッド10とを、直径方向に亙り
重畳させた点にある。この為に本例の場合には、第一の
ブラケット2bに第三の腕部19、19を、第一の腕部
4、4に対し直角方向に形成している。又、第二のブラ
ケット3aには第四の腕部20、20を、第二の腕部
6、6と直角方向に形成している。そして、上記第三の
腕部19、19に衝合部材であるロッド10の両端部を
支持固定すると共に、上記第四の腕部20、20に形成
した係合孔9、9に、このロッド10の中間部を遊合さ
せている。弾性体8、8は、上記第一の腕部4、4の内
側面5、5の先端部(図11の左端部)と上記第二の腕
部6、6の外側面7、7との間に設けている。この様に
構成される本例の場合には、軸方向に亙る長さ寸法を小
さくできて、限られた空間への設置が容易となる。第
一、第二のシャフト11、12同士の間で振動が伝達さ
れるのを防止する際の作用、並びに回転力を伝達する際
の作用は、上述した各例の場合と同様である。
【0021】次に、図13〜15は、本発明の実施の形
態の第8〜10例を示している。これら各例は何れも、
第一のブラケットと第二のブラケットとの間での回転力
の伝達を効率良く行なわせるべく、弾性軸継手の捩り剛
性を高める事を目的とした構造例である。先ず、図13
に示した第8例の場合には、第一のブラケット2c及び
第二のブラケット3bを構成する金属板の幅寸法(図1
3の左右方向寸法)を大きくすると共に、弾性体8、8
を、この金属板の幅方向両端部に配置している。従って
本例の場合には、これら弾性体8、8の弾力に基づいて
捩り方向に加わるモーメントを大きくして、上記捩り剛
性の向上を図る事ができる。
【0022】次に、図14に示した第9例の場合には、
第一のブラケット2d及び第二のブラケット3cを構成
する金属板の幅寸法(図14の左右方向寸法)を大きく
し、これら各金属板の端縁部を、第一、第二の腕部4、
6ごとに互いに反対方向に折り曲げて折り曲げ部21、
22とすると共に、弾性体8、8を、これら両折り曲げ
部21、22同士の間に配置している。本例の場合、上
記第一のブラケット2dと第二のブラケット3cとの間
で伝達されるべき回転力は、上記各折り曲げ部21、2
2から弾性体8、8に対して、ほぼ垂直に加わる。この
結果、上記捩り剛性を一層向上させる事ができる。
【0023】更に、図15に示した第10例の場合に
は、第一の腕部4、4の内側面5、5と第二の腕部6、
6の外側面7、7との間に弾性体8、8を、ほぼ全長に
亙って設けている。この様に弾性体8、8の全長を長く
した分、これら弾性体8、8の弾力に基づいて捩り方向
に加わるモーメントを大きくし、上記捩り剛性の向上を
図る事ができる。尚、この第10例は、前述した第1例
の構造で実施できるだけでなく、前述した第2、第4〜
6例の構造及び上述した第8〜9例の構造で実施する事
もできる。これら第8〜9例と第10例とを組み合わせ
れば、上記捩り剛性をより一層向上させて、ステアリン
グ装置のレスポンス向上を十分に図る事ができる。
【0024】次に、図16〜27は、本発明の実施の形
態の第11〜18例を示している。以上に述べた第1〜
10例が何れも、第一又は第二のブラケットに形成する
係合孔9、9を、幅寸法W9 よりも長さ寸法L9 (図2
〜3参照)を大きくした長孔とした場合に就いて示して
いるが、次述する第11〜18例は何れも、第一又は第
二のブラケットに形成する係合孔9a、9aを、単なる
円孔としている。そして、第一のブラケットと第二のブ
ラケットとが中立状態の場合(外力が作用せず、弾性体
8、8が弾性変形していない場合)に、衝合部材が上記
各係合孔9a、9aの中央部に位置する様にしている。
係合孔9a、9aを単なる円孔とした事に伴い、吸収可
能な振動の大きさ(振幅)が、軸方向と回転方向とでほ
ぼ同じとなる。フレーム構造を有する自動車の様に、ス
テアリングギヤボックスとボディーとが相対変位する場
合には、軸方向に亙る振動吸収性能を大きくする必要
上、既述した第1〜10例の様な構造が望ましい。これ
に対して、一般的な乗用車に採用されているモノコック
ボディーの場合には、ステアリングギヤボックスとボデ
ィーとが殆ど相対変位しない為、軸方向に亙る振動吸収
性能を回転方向に亙る振動吸収性能に比べて大きくする
必要はない。従って、係合孔9a、9aを単なる円孔と
しても、十分に実用的な性能を得られる。係合孔9a、
9aを長孔から円孔に変えた以外の構成及び作用は、既
述した何れかの実施の形態と同じである。
【0025】先ず、図16〜17に示した第11例は、
前述の図1〜3に示した第1例と、係合孔以外は同じで
ある。又、図18に示した第12例は、同じく図4に示
した第2例と、図19に示した第13例は、同じく図5
に示した第3例と、図20に示した第14例は、同じく
図6に示した第4例と、図21〜22に示した第15例
は、同じく図7〜8に示した第5例と、図23〜24に
示した第16例は、同じく図9に示した第6例と、図2
5〜26に示した第17例は、同じく図10〜12に示
した第7例と、図27に示した第18例は、同じく図1
5に示した第10例と、それぞれ係合孔以外は同じであ
る。そこで、同等部分に就いては同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】本発明の弾性軸継手は、以上に述べた通
り構成され作用するので、簡単な構成で安価に製作でき
る。又、必要に応じて、回転方向の振動だけでなく軸方
向の振動も有効に吸収可能な構造の実現も容易にでき
る。従って、取り付けるべき自動車の構造に拘らず、ス
テアリングホイールを取り扱う運転者に不快感を与えな
いステアリング装置の低廉化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、部分切断
側面図。
【図2】図1の上方から見た図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、部分切断
側面図。
【図5】同第3例を示す、部分切断側面図。
【図6】同第4例を示す、部分切断側面図。
【図7】同第5例を示す、部分切断側面図。
【図8】一部を切断した状態で図7の上方から見た図。
【図9】本発明の実施の形態の第6例を示す、部分切断
側面図。
【図10】同第7例を示す、部分切断側面図。
【図11】図10のB−B断面図。
【図12】同C−C断面図。
【図13】本発明の実施の形態の第8例を示す、図3と
同様の断面図。
【図14】同第9例を示す、図3と同様の断面図。
【図15】同第10例を示す、部分切断側面図。
【図16】同第11例を示す、部分切断側面図。
【図17】図16の上方から見た図。
【図18】本発明の実施の形態の第12例を示す、部分
切断側面図。
【図19】同第13例を示す、部分切断側面図。
【図20】同第14例を示す、部分切断側面図。
【図21】同第15例を示す、部分切断側面図。
【図22】図21の上方から見た図。
【図23】本発明の実施の形態の第16例を示す、部分
切断側面図。
【図24】図23の上方から見た図。
【図25】本発明の実施の形態の第17例を示す、部分
切断側面図。
【図26】図25のD−D断面図。
【図27】本発明の実施の形態の第18例を示す、部分
切断側面図。
【符号の説明】
1 弾性軸継手 2、2a、2b、2c、2d 第一のブラケット 3、3a、3b、3c 第二のブラケット 4 第一の腕部 5 内側面 6 第二の腕部 7 外側面 8 弾性体 9、9a 係合孔 10 ロッド 11 第一のシャフト 12 第二のシャフト 13 折り曲げ部 14 自在継手 15 支持腕部 16 十字軸 17 ニードル軸受 18 スリーブ 19 第三の腕部 20 第四の腕部 21、22 折り曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 健 群馬県前橋市総社町一丁目8番1号 日本 精工株式会社内 (72)発明者 長谷川 潤一 群馬県前橋市総社町一丁目8番1号 日本 精工株式会社内 (72)発明者 南方 隆宏 群馬県前橋市総社町一丁目8番1号 日本 精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をあけて配置された1対の内側面を
    有する第一のブラケットと、それぞれが何れか一方の内
    側面と間隔をあけて対向する1対の外側面を有する第二
    のブラケットと、一方の内側面と一方の外側面との間、
    及び他方の内側面と他方の外側面との間にそれぞれ設け
    られた弾性体と、上記第一のブラケットと第二のブラケ
    ットとのうちの一方のブラケットに形成された係合孔
    と、上記第一のブラケットと第二のブラケットとのうち
    の他方のブラケットに支持されてその中間部を上記係合
    孔に、軸方向及び回転方向に関して緩く遊合した衝合部
    材とを備える弾性軸継手。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139414A (ja) * 2007-01-16 2007-06-07 Shinko Kogyo Co Ltd 空気調和機のファン室フレーム構造
US7258615B2 (en) 2001-05-16 2007-08-21 Nsk Ltd. Elastic shaft joint
CN102927144A (zh) * 2011-08-08 2013-02-13 Dr.Ing.h.c.F.保时捷股份公司 使用在机动车辆中的联轴器结构
CN103362968A (zh) * 2012-03-31 2013-10-23 周登荣 风电发电机用弹性联轴器

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