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JPH09224427A - 歩行型不耕起植付機 - Google Patents

歩行型不耕起植付機

Info

Publication number
JPH09224427A
JPH09224427A JP6714596A JP6714596A JPH09224427A JP H09224427 A JPH09224427 A JP H09224427A JP 6714596 A JP6714596 A JP 6714596A JP 6714596 A JP6714596 A JP 6714596A JP H09224427 A JPH09224427 A JP H09224427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planting
machine body
field
engine
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6714596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yozo Tsuda
洋三 都田
Hide Yakura
秀 矢倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP6714596A priority Critical patent/JPH09224427A/ja
Publication of JPH09224427A publication Critical patent/JPH09224427A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的硬質な圃場にも不耕起移植することが
できる比較的小型の歩行型不耕起植付機を提供する。 【解決手段】 不耕起状態の圃場に、回転駆動されるこ
とで左右の車輪17に支持された機体8の走行に伴って
植付作業を行う植付装置4が植付作業を行うための植付
け用の溝30を形成する作溝具29を、機体8側に設け
られたミッションケース3に軸支、又は上記機体8側に
設けられたエンジン2下方位置に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は不耕起状態の圃場
に苗等を植え付ける、歩行型不耕起植付機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来主に苗等の植付作業の省力化、低コ
スト化を目的として、全面耕,砕土,代掻き作業が行わ
れていない不耕起状態の圃場に、一度の作業で直接苗等
を植え付ける不耕起移植が知られている。そして該不耕
起移植を行うための機械として、回転動作する作溝具
(作溝爪)で不耕起状態の圃場に苗等の植え付け用の溝
を形成し、該溝に苗等を植え付ける不耕起植付機が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在不耕起植付機は、
不耕起移植が元来上記のように主に省力化,低コスト化
を目的として行われているため、植え付け効率の高い6
条植え用等の比較的大型の機種のみ開発,製品化されて
いる。一方小型の不耕起植付機として、従来の歩行型植
付機(田植機)に、従来の不耕起植付機の回転駆動式の
作溝具を取り付けて比較的小型の歩行型の不耕起植付機
を構成する方法が考えられているが、機体が重くなる等
の理由により作溝具に特別なウエイトをかけることが困
難であるため、比較的硬質な圃場に作溝具によって植え
付け用の溝を形成する場合、作溝具が圃場から浮き上が
り、作溝される溝の深さが設定よりも浅くなり、植付深
さが浅くなったり、場合によっては苗が損傷することが
あるという問題が発生し実用化できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の歩行型不耕起植付機は、左右の車輪17に
支持された機体8側にエンジン2とミッションケース3
を設け、上記機体8の走行に伴って植付作業を行う植付
装置4を機体8側に設けるとともに、回転駆動され不耕
起状態の圃場に植付け用の溝30を形成する作溝具29
を、植付装置4の前方に配置して設けたものにおいて、
上記作溝具29をミッションケース3に軸支して設けた
ことを第1の特徴としている。
【0005】また左右の車輪17に支持された機体8側
にエンジン2とミッションケース3を設け、上記機体8
の走行に伴って植付作業を行う植付装置4を機体8側に
設けるとともに、回転駆動され不耕起状態の圃場に植付
け用の溝30を形成する作溝具29を、植付装置4の前
方に配置して設けたものにおいて、作溝具29をエンジ
ン2の下方位置に設けるとともに、植付装置4によって
植え付けられる苗を予め複数組載置しておく苗載せ台9
を、下端をエンジン2後方に位置させ、上端をエンジン
2の上方側に傾斜させて機体8側に設けたことを第2の
特徴としている。
【0006】さらに作溝具29を左右方向に複数設け、
該複数の作溝具29及び左右方向の車輪17を、それぞ
れの車輪17及び作溝具29が不耕起状態の圃場に残る
刈り取り後の農作物の切株33の間に位置するように設
置したことを第3の特徴としている。
【0007】そして機体8の走行時、車輪17とともに
圃場に接地して機体8を支持する従動車輪36を、機体
8の前方又は後方側に設けたことを第4の特徴としてい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の歩行型不耕起植付
機の一例として、不耕起状態の圃場に苗を植え付ける歩
行型不耕起田植機の実施形態について図面に従って説明
する。図1〜図3に左側面図、正面図及び平面図を示
す。図1,図2に示されるように、上方がボンネット1
に覆われたエンジン2の下方には、該エンジン2側に取
り付けられたミッションケース3が設けられているとと
もに、該ミッションケース3の後端には下部フレーム6
が取り付けられて、該ミッションケース3と下部フレー
ム6とによって機体フレームが構成され、該機体フレー
ム側に後述する植付機構等の各部が取り付けられて機体
8が構成されている。
【0009】そして上記下部フレーム6上にはミッショ
ンケース3の後端側に取り付けられた苗載せ台9が前方
に傾斜して設けられており、また該苗載せ台9の後方に
は、上端部側にハンドル11が取り付けられたハンドル
フレーム12が下部フレーム6の後端に固定されて設け
られている。一方上記ミッションケース3の後方両側か
らは走行用の駆動軸13がミッションケース3から突出
して設けられており、該左右の駆動軸13に前向きに且
つ揺動自在にチェンケース14が軸支されている。そし
て左右各チエンケース14の先端からは、左右方向に車
輪軸16が突設されており、該左右の車輪軸16にそれ
ぞれ車輪17が軸支されている。
【0010】一方下部フレーム6側面における後方側か
らは、ミッションケース3内に設けられた植付クラッチ
機構(図示しない)によって断切的にエンジン2側から
駆動力が供給されるプランターシャフト18が下部フレ
ーム6の左右に突出して回転自在に設けられており、該
プランターシャフト18の左右端部側にはそれぞれ植付
装置4が取り付けられている。
【0011】なお上記植付クラッチ機構の入り切りを操
作するための植付レバー20が、ハンドルフレーム12
の上端側に、オペレータが容易に操作できるようにハン
ドル11より下方位置で後方に突出して設けられてお
り、ハンドルフレーム12側に取り付けられたレバーガ
イド21に挿通されている。またミッションケース3内
には、上記車輪軸16側にエンジン2側からの駆動力を
伝動する走行クラッチ機構(図示しない)も内装されて
おり、上記植付レバー20の側方に、該走行クラッチ機
構の入り切りを操作する走行レバー22が、植付レバー
20同様に後方に突出して、レバーガイド21に挿通さ
れて設けられている。
【0012】さらに下部フレーム6下方にはフロート2
4がリンク26を介して昇降自在に取り付けられてお
り、該フロート24が機体8を支持している。このとき
リンク26側には後方に延出した調節レバー27が、下
部フレーム6側に取り付けられているガイド25に挿通
されて設けられており、該レバー27を操作することに
よって、フロート24による機体8の支持高さ(フロー
ト24から下部フレーム6及びミッションケース3まで
の高さ)を変更することができるように構成されてい
る。
【0013】一方ミッションケース3下方における前後
方向の略中央付近からは、上記植付クラッチ機構の入り
切りによって、エンジン2側からの駆動力の入り切りが
行われる支持駆動軸31が、ミッションケース3の左右
側面から回転自在に突出して設けられている。そして該
支持駆動軸31の左右両端に、外周に圃場の掘削等を行
うための歯29aを備えたディスク形状を有する、従来
の不耕起植付機(大型の不耕起田植機)の作溝用ロータ
と同様の作溝具29が取り付けられており、該作溝具2
9は一部がフロート24の下面より下方に突出してい
る。
【0014】このとき作溝具29は図3に示すように、
概ね機体8における左右の植付装置4の設置位置から前
方への延長線上に位置している。また上記支持駆動軸3
1は側面視においてエンジン2の下方であるとともに、
概ねミッションケース3の重心位置下方に位置してい
る。つまり作溝具29はミッションケース3に軸支され
ているとともに、機体8の前後方向において上記植付装
置4の前方に、機体8の上下方向においてミッションケ
ース3の重心位置下方におけるエンジン2の下方に位置
して設けられている。
【0015】また前述のように、下端がミッションケー
ス3後端側に取り付けられて前方に傾斜した苗載せ台9
は、下端がエンジン2より後方に位置しているととも
に、前方に傾斜した上端がエンジン2上方にまで至って
いる。これによって側面視で鋭角を形成する苗載せ台9
の前面側下方に形成される空間32内に、エンジン2,
ミッションケース3,作溝具29,車輪17等が縦方向
にコンパクトに収容され、機体8の全長が従来の歩行型
田植機に比較して短くなっている。
【0016】一方本発明の歩行型不耕起田植機は、後述
するように不耕起状態の圃場を走行しながら、苗の植え
付けを行うが、このとき不耕起状態の圃場には一般的
に、前年に刈り取られた農作物の切株33が残ってい
る。そこで本発明の歩行型不耕起田植機は、図2,図3
に示すように左右の車輪17を、両車輪17がそれぞれ
上記切株33の間に位置することができるような間隔で
設けるとともに、左右の作溝具29も、左右の作溝具2
9がそれぞれ上記切株33の間に位置することができる
ような間隔で、左右の車輪17の内側に設けている。
【0017】このときフロート24には下面に切株33
との当接を避けるための溝24aが設けられている。ま
た作溝具29を車輪17より内側であって、チェンケー
ス14より内側に設けることにより、チェンケース14
を作溝具29のガードとして機能させることもできる。
【0018】以上のように構成される本発明の歩行型不
耕起田植機は、走行レバー22を操作して走行クラッチ
を入り状態にし、エンジン2からの駆動力を車輪17に
伝動して車輪17を回転させ、フロート24が圃場面に
接地するようにオペレータがハンドル11を持って機体
8をコントロールしながら圃場内を走行させると同時
に、植付レバー20を操作して植付クラッチ機構を入り
状態にして植付装置4,作溝具29等を動作させること
によって、該作溝具29で後述するように圃場に連続的
な苗植え付け用の溝30を作溝するとともに、植付装置
4が苗載せ台9内のマット状苗を1株分ずつ掻き取っ
て、上記作溝された溝30に該掻き取ったマット状苗を
植え付ける構造となっている。
【0019】このとき植付装置4は、上記植付クラッチ
機構を入り状態にしてプランターシャフト18に駆動力
が伝動されると、回転動作させられて従来(一般的な歩
行型田植機に備えられている植付装置)同様の植付動作
を行う。なお苗載せ台9に備えられる苗送り機構(図示
しない)にも、上記プランターシャフト18側から駆動
力が分配されるため、苗送り装置は、植付レバー20の
操作によって植付装置4の動作に同期して動作する。
【0020】また作溝具29も上記構成により植付レバ
ー20の操作によって植付装置4の動作に同期して動作
する。つまり植付レバー20の操作により支持駆動軸3
1が回転駆動されることによって、作溝具29が回転動
作させられ、該作溝具29の、上記のように機体8の圃
場走行時に圃場に接しているフロート24の下面より下
方に突出している部分が圃場を掘削し、圃場に機体8の
走行に伴って連続した苗植え付け用の溝30を形成す
る。
【0021】なお作溝具29は上記のように下部フレー
ム6に支持されているので、前述のようにレバー27に
よってフロート24による機体8の支持高さを調節する
ことで、作溝具29のフロート24下面からの突出量を
調節することができる。一方植付装置4も上記のように
下部フレーム6に支持されているため、同じくレバー2
7によってフロート24による機体8の支持高さを調節
することによって、植付装置4からフロート24下面ま
での高さが調節され、植付深さが調節(設定)される。
【0022】そして本発明の歩行型不耕起田植機は、前
述のように作業状態(植付け状態)ではフロート24が
圃場に接地しているため、作溝具29によって作溝され
る植え付け用の溝30の深さが、作溝具29のフロート
24からの突出量に比例(下部フレーム6のフロート2
4からの高さに反比例)して変更(調節)されるととも
に、植付装置4の圃場からの高さが(変更)調節される
ため、植付装置4による植付深さも下部フレーム6のフ
ロート24からの高さに反比例して調節される。これに
より圃場に形成される植え付け用の溝30の深さは、常
に植付深さに適したものとなり、マット状苗をレバー2
7によって設定された植付深さで確実に圃場に植え付け
ることができる。
【0023】このとき作溝具29は上記のようにミッシ
ョンケース3に軸支されており、ミッションケース3の
重量が作溝具29にかかる。つまりミッションケース3
が作溝具29のウエイトとして機能する。このため比較
的硬い圃場に上記のように不耕起植付けを行う場合で
も、作溝時作溝具29がウエイト不足のため圃場から浮
き上がることがなく、設定された深さの植え付け用の溝
30を形成することができ、該溝30に設定された深さ
で苗を植え付けることができる。
【0024】また本実施形態ではミッションケース3上
方にエンジン2が設けられ、エンジン2の下方に作溝具
29が位置しているため、作溝具29にはエンジン2の
重量も同時にかかり、ウエイト能力はさらに向上してい
る。なおミッションケース3の位置に関わらず、作溝具
29をエンジン2の下方に設け、主にエンジン2の重量
をウエイトとする構造にしても、上記同様円滑に植付け
用の溝30を形成することができる。
【0025】さらに前述のように苗載せ台9下方にエン
ジン2等がコンパクトに収容され、機体8の全長が比較
的短くなっているため、上記のような機体8の圃場での
作業走行においては、小回りが利き、従来の歩行型田植
機に比較しても作業性がよい。また機体8がコンパクト
なため、路上走行又は搬入,搬出時の走行時等において
も、機体8の操作性は従来の歩行型田植機よりも良く、
機体8の取り扱いが容易である。
【0026】一方車輪17と作溝具29が上記のような
間隔で配置されているため、前述のように切株33が残
っている(不耕起状態の)圃場での作業走行中、車輪1
7及び作溝具29が切株33に乗り上げることが無い。
つまり車輪17が切株33に乗り上げないため、機体8
の走行が安定するとともに、常に圃場面(切株33以外
の部分)を走行するため、切株33による走行の上下変
動に起因する植え付け用の溝30の深さの変動が発生し
ない。
【0027】また作溝具29が切株33に乗り上げない
ことにより、切株33に影響されずに作溝作業を行うこ
とができ、上記圃場面に安定した植え付け用の溝30を
形成することができる。そして両車輪17が上記切株3
3をまたぐ状態、すなわち機体8のほぼ中央付近に位置
する切株33をフロート24の溝24aに沿わせる状態
で不耕起植え付け作業を行うことができるため、オペレ
ータは切株33を目標に機体を走行させることができ、
植え付け作業をまっすぐに行うことができる。
【0028】さらに本発明の歩行型不耕起田植機は、フ
ロート24を取り外し、該フロート24の代わりに後述
する補助輪としての従動車輪36を取り付けた構造にし
ても良い。以下に従動車輪36を取り付けた実施形態に
ついて説明する。図4,図5に本実施形態の左側面図,
部分平面図,正面図を示す。なお本実施形態は図1〜図
3に示されるものと、従動車輪36の部分が異なる以外
は同様な構成であるため、従動車輪36部分以外の説明
は割愛する。
【0029】図4,図5に示されるように、車軸37の
両端に車輪36a,36bが取り付けられて構成された
従動車輪36がリンク38を介して昇降自在、且つ回転
自在に下部フレーム6側に取り付けられており、機体8
は、該従動車輪36と車輪17によって支持されてい
る。このとき従動車輪36は機体8後方側に位置してい
るが、場合によっては機体8の前方側に従動車輪36を
設けても良い。
【0030】一方該リンク38側には後方に延出した従
動輪調節レバー39が、前述のフロート24の調節レバ
ー27同様にガイド25に挿通されて設けられており、
該レバー39を操作することによって、前述のフロート
24による機体8の支持と同様、従動車輪36による機
体8の支持高さを変更することができる。これにより上
記実施形態と同様に上記レバー39によって、植付装置
4で行われる植付作業の植付深さ及び作溝具29で作溝
される植え付け用の溝30の深さが調節される。
【0031】このとき従動車輪36は、駆動輪である車
輪17による機体8の走行に伴って、圃場との摩擦によ
って回転する構成となっているが、場合によってはエン
ジン2側から駆動力を供給しても良い。一方従動車輪3
6(車輪36a,36b)は、左右の作溝具29より内
側に位置しており、本発明の歩行型不耕起田植機の圃場
走行時にほぼ機体8中央に位置する切株33をまたぐよ
うな間隔で左右の車輪36a,36bが設けられてい
る。このため機体8の圃場走行時、車輪17だけでなく
従動車輪36も圃場の切株33に乗り上げないので、本
実施形態の歩行型不耕起田植機も前述の実施形態同様に
圃場の切株33の影響を受けずに、安定した圃場走行及
び不耕起植付け作業を行うことができる。
【0032】また不耕起状態の圃場は、一般的に代掻き
又は荒起こしされた圃場に比較して圃場面の凹凸が大き
いが、圃場面との接地部分が比較的少ない車輪17及び
従動車輪36で機体8を支持することによって、圃場面
の凹凸状態等の影響を大きく受けずに圃場走行及び不耕
起植付け作業を行うことができる。なお従動車輪36側
にサスペンション機構を設けることにより、機体8側が
受ける圃場面の凹凸の影響がさらに少なくなる。
【0033】一方図6に示すように、走行用の車輪17
の代わりに伝動ケース40を介して機体8前方にクロー
ラ41を設け、該クローラ41によって走行するように
構成しても良い。この場合クローラ41は車輪17に比
較して前後方向で圃場への接地面積が大きくなるため、
圃場での作業走行時等の直進性及び安定性が向上するだ
けでなく、圃場が比較的柔らかい場合、走行部分(この
実施形態の場合はクローラ41、上記実施形態の場合は
車輪17)が圃場に埋まることがなく、また機体8のけ
ん引力も増加する。
【0034】さらに図7に示すように、走行用の車輪1
7だけでなくフロート24をも機体8から取り外し、機
体8の全長にわたってクローラ41を伝動ケース40を
介して張設しても良い。この場合該クローラ41はフロ
ート24と同様に機体8の支持高さを変更できる構成に
する。これによって、前述の歩行型不耕起田植機をフロ
ート24を取り外して構成した場合の利点と、走行機構
をクローラ41によって構成した場合の利点を共に得る
ことができる。またクローラ41による機体8の支持高
さを変更することで、植付深さ及び作溝深さを調節する
ことができる。
【0035】そして上記に示す走行用のクローラ41
を、図8(a),(b)に示すように前方下部に傾斜を
付けた構造にしてもよい。これによって図8(b)に示
すように回行時に機体8後方を圃場から浮かせ、クロー
ラ41の傾斜した部分を圃場に接地させることで、容易
に機体8を回行させることができる。
【0036】また図9(a),(b)に示すように、ク
ローラ41に設けられた複数の転輪42のうち、前方に
位置する2つ以上の転輪42aを他のものとは別構造で
支持し、この前方の2つ以上の転輪42aを押し下げ用
のアーム43で、オペレータの必要に応じて下方に押し
下げられるように構成しても良い。この構造により機体
8の回行時に図9(b)に示すように上記前方の2つ以
上の転輪42aを押し下げ、クローラ41の該転輪42
aによって接地する部分で機体8を回行させることで、
容易に機体8を回行させることができるだけでなく、通
常の直進走行時には転輪42aを押し下げないことで、
機体8の直進性等が保証される。
【0037】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、ミッションケースに作溝具が軸支されているため、
ミッションケースの重量が作溝具にかかり、比較的硬い
圃場に不耕起植付けを行う場合でも、作溝具は圃場から
浮き上がることなく、円滑に植付け用の溝を形成するこ
とができ、歩行型不耕起植付機を実用化することができ
るという効果がある。またエンジン下方に作溝具を設け
た場合も、作溝具にエンジンの重量がかかり、円滑に植
付け用の溝を形成することができる。
【0038】そして作溝具上方にエンジンを位置させる
とともに、エンジン後方に下端が位置する苗載せ台を、
エンジン上方側に先端を傾斜させて設けることにより、
苗載せ台の傾斜の内側にエンジンと作溝具が上下方向に
収納され、機体の全長を短くすることができるという効
果もある。
【0039】一方不耕起状態の圃場には一般的に、前年
に刈り取られた農作物の切株が残っているが、作溝具が
左右方向に複数設けられている歩行型不耕起植付機の場
合、この複数の作溝具と左右の車輪を、機体の圃場走行
時にそれぞれが上記切株の間に位置するように設置する
ことで、歩行型不耕起植付機は圃場での作業走行中、車
輪及び作溝具が切株に乗り上げることが無い。このため
機体の走行が安定するとともに、安定した作溝作業を行
うことができ、さらに両車輪が上記切株をまたぐ状態で
不耕起植え付け作業が行われるため、オペレータは切株
を目標に機体を走行させることができるという利点もあ
る。
【0040】また不耕起状態の圃場は、代掻き又は荒起
こしされた圃場に比較して圃場面の凹凸が大きいが、歩
行型不耕起植付機を走行用の車輪及び従動車輪で機体を
支持して圃場走行をする構造とすることで、圃場面の凹
凸の影響を大きく受けずに、安定して圃場走行及び不耕
起植付け作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型不耕起田植機の左側面図である。
【図2】歩行型不耕起田植機の正面図である。
【図3】歩行型不耕起田植機の平面図である。
【図4】歩行型不耕起田植機の左側面図及び部分平面図
である。
【図5】歩行型不耕起田植機の正面図である。
【図6】走行部分をクローラとした歩行型不耕起田植機
の1例を示す左側面図である。
【図7】走行部分をクローラとした歩行型不耕起田植機
の1例を示す左側面図である。
【図8】(a)は、走行部分をクローラとした歩行型不
耕起田植機の1例を示す左側面図、(b)は機体の回行
状態を示す左側面図である。
【図9】(a)は、走行部分をクローラとした歩行型不
耕起田植機の1例を示す左側面図、(b)は機体の回行
状態を示す左側面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 3 ミッションケース 4 植付装置 8 機体 9 苗載せ台 17 車輪 29 作溝具 30 溝 33 切株 36 従動車輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪(17)に支持された機体
    (8)側にエンジン(2)とミッションケース(3)を
    設け、上記機体(8)の走行に伴って植付作業を行う植
    付装置(4)を機体(8)側に設けるとともに、回転駆
    動され不耕起状態の圃場に植付け用の溝(30)を形成
    する作溝具(29)を、植付装置(4)の前方に配置し
    て設けたものにおいて、上記作溝具(29)をミッショ
    ンケース(3)に軸支して設けた歩行型不耕起植付機。
  2. 【請求項2】 左右の車輪(17)に支持された機体
    (8)側にエンジン(2)とミッションケース(3)を
    設け、上記機体(8)の走行に伴って植付作業を行う植
    付装置(4)を機体(8)側に設けるとともに、回転駆
    動され不耕起状態の圃場に植付け用の溝(30)を形成
    する作溝具(29)を、植付装置(4)の前方に配置し
    て設けたものにおいて、作溝具(29)をエンジン
    (2)の下方位置に設けるとともに、植付装置(4)に
    よって植え付けられる苗を予め複数組載置しておく苗載
    せ台(9)を、下端をエンジン(2)後方に位置させ、
    上端をエンジン(2)の上方側に傾斜させて機体(8)
    側に設けた歩行型不耕起植付機。
  3. 【請求項3】 作溝具(29)を左右方向に複数設け、
    該複数の作溝具(29)及び左右方向の車輪(17)
    を、それぞれの車輪(17)及び作溝具(29)が不耕
    起状態の圃場に残る刈り取り後の農作物の切株(33)
    の間に位置するように設置した請求項1又は2の歩行型
    不耕起植付機。
  4. 【請求項4】 機体(8)の走行時、車輪(17)とと
    もに圃場に接地して機体(8)を支持する従動車輪(3
    6)を、機体(8)の前方又は後方側に設けた請求項1
    又は2又は3の歩行型不耕起植付機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101785385A (zh) * 2010-03-04 2010-07-28 西北农林科技大学 一种开沟机
CN102918956A (zh) * 2012-10-19 2013-02-13 李文栋 开沟、抛土两用机
CN103947336A (zh) * 2014-05-06 2014-07-30 北京时代沃林科技发展有限公司 一种支持多作业模块换装的内置式开沟机
CN106797740A (zh) * 2015-11-26 2017-06-06 现代农装科技股份有限公司 一种开沟施肥机

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