JPH09222082A - 圧縮機 - Google Patents
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- JPH09222082A JPH09222082A JP5679796A JP5679796A JPH09222082A JP H09222082 A JPH09222082 A JP H09222082A JP 5679796 A JP5679796 A JP 5679796A JP 5679796 A JP5679796 A JP 5679796A JP H09222082 A JPH09222082 A JP H09222082A
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Abstract
れる圧縮機に関するものであり、被圧縮ガスとして1,
1,2テトラフルオロエタンを使用した圧縮機に対し
て、摺動材料の適正化および油膜の形成され易い構成を
図り、圧縮機の摺動損失を低減させると共に、圧縮機の
耐久性を向上させることを課題とする。 【解決手段】 圧縮機1を構成する要素において、アル
ミニウム合金で形成したベアリング14上端面に三角形
状とした放射状溝からなる油溝を複数本取り付けると共
に、ロータ3とベアリング14の間に表面にポリ四ふっ
化エチレンの微粒子を10〜35体積%配合したニッケ
ルリン複合メッキを形成したスラスト受け15を取り付
けることにより、スラスト受けとベアリングの摺動面に
おける潤滑,摩耗特性を改善し、圧縮機の効率,耐久性
を向上させることができる。
Description
調機等に用いられる圧縮機の技術に関するものである。
は、オゾン層の破壊等の環境問題のために、従来使用し
てきた分子内に塩素を含む冷媒ジフルオロジクロロメタ
ン(以下、CFC−12と称する)やジフルオロクロロ
メタン(以下、HCFC−22と称する)等にかわっ
て、分子内に塩素を含まない冷媒1,1,2テトラフル
オロエタン(以下、HFC−134aと称する)が封入
されている。ところが、分子内に塩素を含まない前記冷
媒は潤滑性能が悪いために、従来の冷媒の場合では摩耗
が発生しなかった摺動部において、摩耗が発生し、摺動
損失の増加,圧縮機の耐久性の低下を引き起こす。従っ
て、圧縮機の摺動材料の特性の向上,部品構成等の見直
しをする必要がある。
一例を説明する。図13,14,15において、1は圧
縮機である。2はシャフト、3はロータ、4はステータ
であり、ロータ3とステータ4は一対で電動モータを構
成する。また5はコンロッド、6はシリンダ、7はピス
トン、8はピストンピンである。ロータ3とステータ4
により構成されるモータにより、ロータ3に圧入された
シャフト2がベアリング9に沿って回転する。この時、
シャフト2の偏心部に取り付けられたコンロッド5およ
び、コンロッド5の他端に取り付けられ、かつピストン
7に固定されたピストンピン8を介して、シャフト2の
回転運動が伝達されピストン7がシリンダ6内を往復運
動する。そして、ピストン7とシリンダ6により形成さ
れる空間10内において、冷媒ガスが吸入,圧縮され
る。11はロータ3とベアリング9との間にあるスラス
ト受けである。圧縮機下部の潤滑油12が、シャフト下
部に取り付けられた給油管13によって汲み上げられた
後、シャフト2に施された螺旋状の給油溝によって、さ
らに圧縮機上部に汲み上げられ、各摺動部に給油され
る。
200〜1500gあり、従来ではロータ3とステータ
4の自重によりロータ3とベアリング9が直接摺動し、
スラスト摩耗が発生するのを防止するために、例えばロ
ータ3とベアリング9の間に中空円板状のスラスト受け
11がシャフト2に圧入されている。また、このスラス
ト受け11には、ベアリング9の材料であるアルミ系合
金材料と耐摩耗性的に相性の良い鉄系材料である工具鋼
(JIS:SK5M)が用いられている。
ような構成では、圧縮機の冷媒として潤滑性能の高いC
FC−12やHCFC−22を封入していることを前提
に考えられている。一般に、スラスト受けとベアリング
の接触部は、圧縮機内の構成要素の摺動部の中において
最も給油管から離れており、またスラスト受けとベアリ
ングは面接触での摺動になるために、ベアリング上端に
到達した潤滑油が摺動部に入り込みにくいので、給油状
態が他の摺動部に比べてあまり良くないと言える。さら
に、他の摺動部で発生した微小な摩耗粉等のゴミが潤滑
油と共にベアリング上端まで汲み上げられる結果、ベア
リングとスラスト受けの摺動部に潤滑油と共にゴミが入
り込むと、アブレシブ摩耗や焼付き等の原因になる。
12やHCFC−22を冷媒として用いた圧縮機におい
て摩耗が発生しなかった要因は、潤滑油以外に冷媒とし
て封入されているCFC−12やHCFC−22そのも
のが高い潤滑性能を有していたからである。
HFC−134aを封入した圧縮機の場合には、特に給
油条件の比較的良くないスラスト受けとベアリングの接
触部において、摺動損失が増加するために、圧縮効率が
悪化する。また、金属接触を起こし易いので凝着摩耗が
発生すると、圧縮機の十分な耐久性が得られない。
て新たに摺動材料の適正化等を至急図る必要がある。
34aを使用する圧縮機に対して、摺動材料の適正化お
よび油膜が形成され易い構成を図り、圧縮機の摺動損失
を低減させると共に、圧縮機の耐久性を向上させること
を目的とする。
に本発明の圧縮機は、被圧縮ガスを冷媒HFC−134
aとし、ベアリング上端面に放射状溝からなる油溝を複
数本取り付けると共に、ロータとベアリングの間に、ニ
ッケルを主成分とするマトリックス合金にポリ四ふっ化
エチレンを10〜35体積%配合したメッキを表面に施
したスラスト受けを取り付けたものである。この発明に
よれば、ロータとベアリング、例えばロータとステータ
の自重を支えるスラスト受けとベアリングの摺動損失を
低減させ、かつ摩耗を防止し、その結果圧縮機の高効率
および耐久性の向上が実現できる。
圧縮機は、被圧縮ガスを冷媒HFC−134aとし、ベ
アリング上端面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付
けると共に、前記ロータとベアリングの間に、表面にア
ンモニアガス中の水分含有量が3〜10%であるガス窒
化処理と水蒸気処理を同時に施して、窒素と酸素を含有
する固溶層とその上に酸化皮膜層を形成したスラスト受
けを取り付けたものである。この発明によれば、ロータ
とベアリング、例えばロータとステータの自重を支える
スラスト受けとベアリングの摺動損失を低減させ、かつ
摩耗を防止し、その結果圧縮機の高効率および耐久性の
向上が実現できる。
圧縮機は、被圧縮ガスを冷媒HFC−134aとし、ベ
アリング上端面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付
けると共に、前記ロータとベアリングの間に、表面に塩
浴窒化処理と水蒸気処理を施して、窒化処理層とその上
に酸化皮膜層を形成したスラスト受けを取り付けたもの
である。この発明によれば、ロータとベアリング、例え
ばロータとステータの自重を支えるスラスト受けとベア
リングの摺動損失を低減させ、かつ摩耗を防止し、その
結果圧縮機の高効率および耐久性の向上が実現できる。
圧縮機は、被圧縮ガスを冷媒HFC−134aとし、ベ
アリング上端面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付
けると共に、前記ロータとベアリングの間に、表面に硫
黄化合物を加えた塩浴窒化処理を施して、窒化処理層と
その上に硫化皮膜層を形成したスラスト受けを取り付け
たものである。この発明によれば、ロータとベアリン
グ、例えばロータとステータの自重を支えるスラスト受
けとベアリングの摺動損失を低減させ、かつ摩耗を防止
し、その結果圧縮機の高効率および耐久性の向上が実現
できる。
射状溝からなる油溝を取り付けると共に、ロータとベア
リングの間に、特定な強化処理を施したスラスト受けを
設けてベアリングの摺動損失を低減させ、かつ摩耗を防
止し、その結果圧縮機の高効率および耐久性の向上が実
現するものである。
照しながら説明する。
いては、図13と同じ符号を付し詳細な説明は省略す
る。1は圧縮機である。2はシャフト、3はロータ、4
はステータであり、ロータ3とステータ4は一対で電動
モータを形成する。ここで、ロータ3とベアリング14
の間にスラスト受け15を設けている。また5はコンロ
ッド、6はシリンダ、7はピストン、8はピストンピン
である。ロータ3とステータ4により形成されるモータ
により、ロータ3に圧入されたシャフト2がベアリング
14に沿って回転する。この時、シャフト2の偏心部に
取り付けられたコンロッド5および、コンロッド5の他
端に取り付けられ、かつピストン7に固定されたピスト
ンピン8を介して、シャフト2の回転運動が伝達されピ
ストン7がシリンダ6内を往復運動する。そして、ピス
トン7とシリンダ6により形成される空間10内におい
て、冷媒ガスが吸入,圧縮される。圧縮機下部の潤滑油
12が、シャフト下部に取り付けられた給油管13によ
って汲み上げられた後、シャフト2に施された螺旋状の
給油溝によって、さらに圧縮機上部に汲み上げられ、各
摺動部に給油される。
4の上端、すなわちスラスト受け15との摺動部分の上
視図を示す。ベアリング14はアルミニウム合金で加工
した後、図2に示すように、例えば三角形状とした放射
状溝からなる油溝14aを複数本形成する。
5の側面から見た図の一部分の説明図を示す。スラスト
受け15は母材15aを工具鋼(JIS:SK5M)と
して加工後、潤滑性に優れた平均粒径1μm程度のポリ
四ふっ化エチレンの微粒子15bを分散させたニッケル
系合金メッキ浴を施し、約300℃にてエージング処理
を行った。このニッケルリン複合メッキ層15cは硬度
HV400〜600で厚さ10μm程度あり、ポリ四ふ
っ化エチレンを20〜25体積%含有している。
をシャフト2の回転により、ベアリング14に形成され
た三角形状とした放射状溝からなる油溝14aに誘い込
むので、従来に比べて摺動面に油膜が形成され易くな
る。そして、このようにベアリング14に油溝14aを
設けることにより、スラスト受け15の面との摺動特性
を改善することができると共に、他摺動部の微小な摩耗
粉を油溝14aから逃がすことができ、摺動面への微小
な摩耗粉の噛み込みを防止することもできる。
いるポリ四ふっ化エチレンの微粒子15bが自己潤滑性
を有しており、摺動に伴ってポリ四ふっ化エチレンの微
粒子15bが接触面全体に広がるために、ベアリング1
4とスラスト受け15の摺動部に耐摩耗性に十分な油膜
が形成されなくても、ベアリング14とスラスト受け1
5の接触面における金属接触による凝着摩耗を未然に防
止することができる。
アリング14に設けられた油溝14aと自己潤滑性を有
するニッケルリン複合メッキを表面に形成したスラスト
受け15の二重の摩耗防止策を施すことによる相乗効果
によって、潤滑性能の劣るHFC−134a下において
もベアリング14とスラスト受け15の摺動部の摩耗が
低減でき、その結果、摩擦係数も小さく押さえることが
できる。
縮ガスをHFC−134aを使用し、圧縮機のベアリン
グ上端面に、例えば三角形状とした放射状溝からなる油
溝14aを数本取り付けると共に、ロータとベアリング
の間に、ニッケルを主成分とするマトリックス合金にポ
リ四ふっ化エチレンを20〜25体積%配合したニッケ
ルリン複合メッキを施したスラスト受け15を取り付け
ることによって、ベアリング14とスラスト受け15の
接触部における異常摩耗を防止することができ、圧縮機
の耐久性および圧縮効率を向上させることができる。
5の表面にポリ四ふっ化エチレンの微粒子15bを20
〜25体積%分散させたニッケルリン複合メッキ層15
cを形成させたが、ポリ四ふっ化エチレンの微粒子15
bを10〜35体積%分散させても同様の効果が得られ
る。ポリ四ふっ化エチレンの微粒子15bが10体積%
より少ない場合は、十分な自己潤滑性が得られない。一
方、ポリ四ふっ化エチレンの微粒子15bが35体積%
より多い場合は、メッキ層の均一性や面粗度が悪化す
る。
チレンを配合したのはニッケルリンメッキであるが、ニ
ッケルメッキ,クロムメッキとしても同様の効果が得ら
れる。
ルミニウム合金で加工した後、三角形状とした放射状溝
からなる油溝14aを形成したが、ベアリング14の上
端部に三角形状とした放射状溝からなる油溝14aがで
きるような鋳型を作成した後、アルミニウム合金を鋳込
んで作成しても良い。
放射状溝からなる油溝14aを複数本形成したが、渦巻
き状または螺旋状の給油溝を複数本形成しても同等の効
果が得られる。
ング上端面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付ける
と共に、前記ロータとベアリングの間に、表面にアンモ
ニアガス中の水分含有量が3ないし10%であるガス窒
化処理と水蒸気処理を同時に施して、窒素と酸素を含有
する固溶層とその上に酸化皮膜層を形成したスラスト受
けを取り付けたものであって、これによって、ロータと
ベアリングの自重を支えるスラスト受けとベアリングの
摺動損失を低減させ、かつ摩耗を防止し、その結果圧縮
機の高効率および耐久性の向上が実現できる。
いて図面を参照しながら説明する。
いては、図13と同じ符号を付し詳細な説明は省略す
る。1は圧縮機である。2はシャフト、3はロータ、4
はステータであり、ロータ3とステータ4は一対で電動
モータを形成する。ここで、ロータ3とベアリング16
の間にスラスト受け17を設けている。また5はコンロ
ッド、6はシリンダ、7はピストン、8はピストンピン
である。ロータ3とステータ4により形成されるモータ
により、ロータ3に圧入されたシャフト2がベアリング
16に沿って回転する。この時、シャフト2の偏心部に
取り付けられたコンロッド5および、コンロッド5の他
端に取り付けられ、かつピストン7に固定されたピスト
ンピン8を介して、シャフト2の回転運動が伝達されピ
ストン7がシリンダ6内を往復運動する。そして、ピス
トン7とシリンダ6により形成される空間10内におい
て、冷媒ガスが吸入,圧縮される。圧縮機下部の潤滑油
12が、シャフト下部に取り付けられた給油管13によ
って汲み上げられた後、シャフト2に施された螺旋状の
給油溝によって、さらに圧縮機上部に汲み上げられ、各
摺動部に給油される。
6の上端、すなわちスラスト受け17との摺動部分の上
視図を示す。ベアリング16はアルミニウム合金で加工
した後、図5に示すように、例えば三角形状とした放射
状溝からなる油溝16aを複数本形成する。
7の側面から見た図の一部分の説明図を示す。スラスト
受け17は母材17aを工具鋼(JIS:SK5M)と
して加工後、アンモニア中の水分含有量を5%,処理温
度500〜520℃としたガス窒化処理法と水蒸気処理
法を同時に行い、全膜厚が20〜30μm以上からなる
窒素と酸素を含有する固溶層17bとその上に酸化皮膜
層17cを形成させたものである。なお、最外層である
酸化皮膜層17cは多孔質であり、主として純粋なマグ
ネタイトにより形成されている。
をシャフト2の回転により、ベアリング16に形成され
た三角形状とした放射状溝からなる油溝16aに誘い込
むので、従来に比べて摺動面に油膜が形成され易くな
る。そして、このようにベアリング16に油溝16aを
設けることにより、スラスト受け17の面との摺動特性
を改善することができると共に、他摺動部の微小な摩耗
粉を油溝16aから逃がすことができ、摺動面への微小
な摩耗粉の噛み込みを防止することもできる。また、ス
ラスト受け17の表面に形成された酸化鉄皮膜層(酸化
皮膜層17c)は多孔質であり、わずかでも潤滑油が供
給されれば、酸化皮膜層17cに潤滑油が浸透し、摺動
面に油膜の形成がさらに容易になる。
面に十分な油膜が形成されなかった場合、スラスト受け
の表面にガス窒化処理層のみを形成しただけでは、スラ
スト受けの材料の硬度がHV1000〜1200と高く
なるためスラスト受け自体の耐摩耗性を向上するが、逆
にベアリング材に対する攻撃性が増し、凝着摩耗を引き
起こしてしまうものと考えられる。従って、スラスト受
け自体の耐摩耗性を向上するだけでは、圧縮機の十分な
耐久性を向上させることはできない。
の表面に形成された酸化皮膜層17cの滑り特性により
摺動部の摩擦係数の低減が可能である。酸化皮膜層17
cは相手材である金属,合金に対して優れた非凝着性を
有する。また、スラスト受け17自体の硬度がHV10
00〜1200となり、耐摩耗性も向上することから、
結果として、ベアリング16とスラスト受け17の摺動
部における金属接触による凝着摩耗を未然に防ぐことが
できる。
アリング16に設けられた油溝16aと、滑り特性,非
凝着性を有するガス窒化処理と水蒸気処理を表面に施し
たスラスト受け17の二重の摩耗防止策を施すことによ
る相乗効果によって、潤滑性能の劣るHFC−134a
下においてもベアリング16とスラスト受け17の摺動
部の摺動損失が低減でき、かつ異常摩耗を防止すること
ができる。
縮ガスをHFC−134aを使用し、圧縮機のベアリン
グ上端面に、例えば三角形状とした放射状溝からなる油
溝16aを数本取り付けると共に、ロータとベアリング
の間に、母材17aである工具鋼(JIS:SK5M)
の表面にガス窒化処理と水蒸気処理による全膜厚が20
〜30μm以上からなる窒素と酸素を含有する固溶層1
7bとその上に酸化皮膜層17cを形成させたスラスト
受け17を取り付けることによって、ベアリング16と
スラスト受け17の接触部における異常摩耗を防止する
ことができ、圧縮機の圧縮効率および耐久性を向上させ
ることができる。
蒸気処理には、アンモニアガス雰囲気中の水分含有量を
5%としたが、3〜10%としても全膜厚が20〜30
μmに形成され、同様の効果が得られる。水分含有量を
3%未満とした場合および10%以上とした場合では、
どちらも固溶層の厚さが小さくなり十分な耐摩耗性が得
られない。
ミニウム合金で加工した後、三角形状とした放射状溝か
らなる油溝16aを形成したが、ベアリング16の上端
部に三角形状とした放射状溝からなる油溝16aができ
るような鋳型を作成した後、アルミニウム合金を鋳込ん
で作成しても良い。
放射状溝からなる油溝16aを複数本形成したが、渦巻
き状または螺旋状の給油溝を複数本形成しても同等の効
果が得られる。
ング上端面に、例えば三角形状した放射状溝からなる油
溝を複数本取り付けると共に、前記ロータとベアリング
の間に、表面に塩浴窒化処理と水蒸気処理を施して、窒
化処理層とその上に酸化皮膜層を形成したスラスト受け
を取り付けたものであって、これによって、ロータとス
テータの自重を支えるスラスト受けとベアリングの摺動
損失を低減させ、かつ摩耗を防止し、その結果圧縮機の
高効率および耐久性の向上が実現できる。
いて図面を参照しながら説明する。
いては、図13と同じ符号を付し詳細な説明は省略す
る。1は圧縮機である。2はシャフト、3はロータ、4
はステータであり、ロータ3とステータ4は一対で電動
モータを形成する。ここで、ロータ3とベアリング18
の間にスラスト受け19を設けている。また5はコンロ
ッド、6はシリンダ、7はピストン、8はピストンピン
である。ロータ3とステータ4により形成されるモータ
により、ロータ3に圧入されたシャフト2がベアリング
18に沿って回転する。この時、シャフト2の偏心部に
取り付けられたコンロッド5および、コンロッド5の他
端に取り付けられ、かつピストン7に固定されたピスト
ンピン8を介して、シャフト2の回転運動が伝達されピ
ストン7がシリンダ6内を往復運動する。そして、ピス
トン7とシリンダ6により形成される空間10内におい
て、冷媒ガスが吸入,圧縮される。圧縮機下部の潤滑油
12が、シャフト下部に取り付けられた給油管13によ
って汲み上げられた後、シャフト2に施された螺旋状の
給油溝によって、さらに圧縮機上部に汲み上げられ、各
摺動部に給油される。
8の上端、すなわちスラスト受け19との摺動部分の上
視図を示す。ベアリング18はアルミニウム合金で加工
した後、図8に示すように、例えば三角形状とした放射
状溝からなる油溝18aを複数本形成する。
9の側面から見た図の一部分の説明図を示す。スラスト
受け19は母材19aを工具鋼(JIS:SK5M)と
して加工後、処理温度500〜600℃,処理時間1.
5〜2時間とした塩浴窒化処理法と水蒸気処理法を行
い、全膜厚が20〜30μm以上からなる窒化処理層1
9bとその上に酸化皮膜層19cを形成させたものであ
る。なお、最外層である酸化皮膜層19cは多孔質であ
り、主として純粋なマグネタイトにより形成されてい
る。
油12をシャフト2の回転により、ベアリング18に形
成された三角形状とした放射状溝からなる油溝18aに
誘い込むので、従来に比べて摺動面に油膜が形成され易
くなる。そして、このようにベアリング18に油溝18
aを設けることにより、スラスト受け19の面との摺動
特性を改善することができると共に、他摺動部の微小な
摩耗粉を油溝18aから逃がすことができ、摺動面への
微小な摩耗粉の噛み込みを防止することもできる。ま
た、スラスト受け19の表面に形成された酸化鉄皮膜層
(酸化皮膜層19c)は多孔質であり、わずかでも潤滑
油が供給されれば、酸化皮膜層19cに潤滑油が浸透
し、摺動面に油膜の形成がさらに容易になる。
面に十分な油膜が形成されなかった場合、スラスト受け
の表面に塩浴窒化処理層のみを形成しただけでは、スラ
スト受けの材料の硬度がHV700〜800と高くなる
ためスラスト受け自体の耐摩耗性は向上するが、逆にベ
アリング材に対する攻撃性が増し、凝着摩耗を引き起こ
してしまうものと考えられる。従って、スラスト受け自
体の耐摩耗性は向上するだけでは、圧縮機の十分な耐久
性を向上させることはできない。
の表面に形成された酸化皮膜層19cの滑り特性により
摺動部の摩擦係数の低減が可能である。酸化皮膜層19
cは相手材である金属,合金に対して優れた非凝着性を
有する。また、スラスト受け19自体の硬度がHV70
0〜800となり、耐摩耗性も向上することから、結果
として、ベアリング18とスラスト受け19の摺動部に
おける金属接触による凝着摩耗を未然に防ぐことができ
る。
アリング18に設けられた油溝18aと、滑り特性,非
凝着性を有する塩浴窒化処理と水蒸気処理を表面に施し
たスラスト受け19の二重の摩耗防止策を施すことによ
る相乗効果によって、潤滑性能の劣るHFC−134a
下においてもベアリング18とスラスト受け19の摺動
部の摺動損失が低減でき、かつ異常摩耗を防止すること
ができる。
縮ガスをHFC−134aを使用し、圧縮機のベアリン
グ上端面に、例えば三角形状とした放射状溝からなる油
溝18aを複数本取り付けると共に、ロータ3とベアリ
ング18間に、表面に塩浴窒化処理と水蒸気処理を施
し、全膜厚が20〜30μm以上からなる窒化処理層1
9bとその上に酸化皮膜層19cを形成したスラスト受
け19を取り付けることによって、ベアリング18とス
ラスト受け19の接触部における異常摩耗を防止するこ
とができ、圧縮機の圧縮効率および耐久性を向上させる
ことができる。
よる窒化処理層の硬度は、ガス窒化処理法による固溶層
の硬度に比べて、1/2〜2/3程度であるが、最外周
の酸化皮膜層19cのもつ滑り特性,相手材である金属
や合金に対する非凝着性はガス窒化処理法のものに比べ
てほぼ同等である。しかし、塩浴窒化処理法に必要な処
理時間が1.5〜2時間であり、その後の水蒸気処理に
要する処理時間を加えても、ガス窒化処理と水蒸気処理
における処理時間と比べると1/3以下である。従っ
て、処理に要する時間が短いことから、量産性に優れた
方法である。
bの膜厚を20〜30μm以上としたが、20μm未満
ではスラスト受け19自体の耐摩耗性が確保できない。
ルミニウム合金で加工した後、三角形状とした放射状溝
からなる油溝18aを形成したが、ベアリング18の上
端部に三角形状とした放射状溝からなる油溝18aがで
きるような鋳型を作成した後、アルミニウム合金を鋳込
んで作成しても良い。
端面に放射状溝からなる油溝18aを複数本形成した
が、渦巻き状または螺旋状の給油溝を複数本形成しても
同等の効果が得られる。
ング上端面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付ける
と共に、前記ロータとベアリングの間に、表面に硫黄化
合物を加えた塩浴窒化処理を施して、窒化処理層とその
上に硫化皮膜層を形成したスラスト受けを取り付けたも
のであって、これによって、ロータとステータの自重を
支えるスラスト受けとベアリングの摺動損失を低減さ
せ、かつ摩耗を防止し、その結果圧縮機の高効率および
耐久性の向上が実現できる。
いて図面を参照しながら説明する。
ついては、図13と同じ符号を付し詳細な説明は省略す
る。1は圧縮機である。2はシャフト、3はロータ、4
はステータであり、ロータ3とステータ4は一対で電動
モータを形成する。ここで、ロータ3とベアリング20
の間にスラスト受け21を設けている。また5はコンロ
ッド、6はシリンダ、7はピストン、8はピストンピン
である。ロータ3とステータ4により形成されるモータ
により、ロータ3に圧入されたシャフト2がベアリング
20に沿って回転する。この時、シャフト2の偏心部に
取り付けられたコンロッド5および、コンロッド5の他
端に取り付けられ、かつピストン7に固定されたピスト
ンピン8を介して、シャフト2の回転運動が伝達されピ
ストン7がシリンダ6内を往復運動する。そして、ピス
トン7とシリンダ6により形成される空間10内におい
て、冷媒ガスが吸入,圧縮される。圧縮機下部の潤滑油
12が、シャフト下部に取り付けられた給油管13によ
って汲み上げられた後、シャフト2に施された螺旋状の
給油溝によって、さらに圧縮機上部に汲み上げられ、各
摺動部に給油される。
20の上端、すなわちスラスト受け21との摺動部分の
上視図を示す。ベアリング20はアルミニウム合金で加
工した後、図11に示すように、例えば三角形状とした
放射状溝からなる油溝20aを複数本形成する。
21の側面から見た図の一部分の説明図を示す。スラス
ト受け21は母材21aを工具鋼(JIS:SK5M)
として加工後、処理温度570℃,処理時間1.5〜2
時間とした硫黄化合物を加えた塩浴窒化処理法のみを行
い、全膜厚が20〜30μm以上からなる窒化処理層2
1bとその上に硫化皮膜層21cを形成させたものであ
る。
油12をシャフト2の回転により、ベアリング20に形
成された三角形状とした放射状溝からなる油溝20aに
誘い込むので、従来に比べて摺動面に油膜が形成され易
くなる。そして、このようにベアリング20に油溝20
aを設けることにより、スラスト受け21の面との摺動
特性を改善することができると共に、他摺動部の微小な
摩耗粉を油溝20aから逃がすことができ、摺動面への
微小な摩耗粉の噛み込みを防止することもできる。
面に十分な油膜が形成されなかった場合、スラスト受け
の表面に塩浴窒化処理層のみを形成しただけでは、スラ
スト受けの材料の硬度がHV700〜800と高くなる
ためスラスト受け自体の耐摩耗性は向上するが、逆にベ
アリング材に対する攻撃性が増し、凝着摩耗を引き起こ
してしまうものと考えられる。従って、スラスト受け自
体の耐摩耗性を向上するだけでは、圧縮機の十分な耐久
性を向上させることはできない。
の表面に形成された硫化皮膜層21cは、潤滑摩擦域、
すなわち正常摩耗であるマイルド摩耗域では、その耐摩
耗性をほとんど発揮しないが、非潤滑摩擦域、すなわち
凝着や熱的摩耗が主として現れるシビア摩耗において、
特に優れた耐凝着性,耐焼付き性を示す。
化処理法による硫化処理層21cは、塩浴窒化処理と水
蒸気処理を施して形成した酸化皮膜層のような油膜形成
能力や滑り特性は有していないが、特に非潤滑摩擦域に
おける耐凝着,耐摩耗性能に関しては酸化皮膜層と同等
以上の効果が得られる。その結果として、ベアリング2
0とスラスト受け21の摺動部における金属接触による
凝着摩耗を未然に防ぐことができる。また、硫黄化合物
を加えた塩浴窒化処理のみで良いことから、塩浴窒化処
理と水蒸気処理を施し、酸化皮膜層と窒化処理層を形成
する方法に比べて、工数が少ない。従って、量産性に優
れた方法である。
アリングに設けられた油溝20aと、優れた耐凝着性,
耐焼付き性を有する硫黄化合物を加えた塩浴窒化処理を
表面に施したスラスト受け21の二重の摩耗防止策を施
すことによる相乗効果によって、潤滑性能の劣るHFC
−134a下においてもベアリング20とスラスト受け
21の摺動部の摺動損失が低減でき、かつ異常摩耗を防
止することができる。
縮ガスをHFC−134aを使用し、圧縮機のベアリン
グ上端面に、例えば三角形状とした放射状溝からなる油
溝20aを複数本取り付けると共に、ロータ3とベアリ
ング20の間に、表面に硫黄化合物を加えた塩浴窒化処
理を施して、膜厚が20〜30μm以上からなる窒化処
理層21bとその上に硫化皮膜層21cを形成したスラ
スト受け21を取り付けることによって、ベアリング2
0とスラスト受け21の接触部における異常摩耗を防止
することができ、圧縮機の耐久性を向上させることがで
きる。
bの膜厚を20〜30μm以上としたが、20μm未満
ではスラスト受け21自体の耐摩耗性が確保できない。
ミニウム合金で加工した後、三角形状とした放射状溝か
らなる油溝20aを形成したが、ベアリングの上端部に
三角形状とした放射状溝からなる油溝20aができるよ
うな鋳型を作成した後、アルミニウム合金を鋳込んで作
成しても良い。
端面に放射状溝からなる油溝20aを複数本形成した
が、渦巻き状または螺旋状の給油溝を複数本形成しても
同等の効果が得られる。
ベアリング上端面に放射状溝からなる油溝を複数本取り
付けると共に、ロータとベアリングの間に、ニッケルを
主成分とするマトリックス合金にポリ四ふっ化エチレン
を20〜25体積%配合したメッキを施したスラスト受
けを取り付けることによる相乗効果により、冷媒HFC
−134aを用いる潤滑,摩耗特性的に厳しい条件下に
おいても、ベアリングとスラスト受けの摺動部の潤滑,
摩耗特性を改善することができ、その結果、圧縮機の圧
縮効率および耐久性を向上させることができる。
溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、ロータとベ
アリングの間に、母材である工具鋼(JIS:SK5
M)の表面にガス窒化処理と水蒸気処理による窒素と酸
素を含有する固溶層とその上に酸化皮膜層を形成させた
スラスト受けを取り付けることによる相乗効果により、
冷媒HFC−134aを用いる潤滑,摩耗特性的に厳し
い条件下においても、ベアリングとスラスト受けの摺動
部の潤滑,摩耗特性を改善することができ、その結果、
圧縮機の圧縮効率および耐久性を向上させることができ
る。
溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、ロータとベ
アリングの間に、母材である工具鋼(JIS:SK5
M)の表面に塩浴窒化処理と水蒸気処理を施して、窒化
処理層とその上に酸化皮膜層を形成したスラスト受けを
取り付けることによる相乗効果により、冷媒HFC−1
34aを用いる潤滑,摩耗特性的に厳しい条件下におい
ても、ベアリングとスラスト受けの摺動部の潤滑,摩耗
特性を改善することができ、その結果、圧縮機の圧縮効
率および耐久性を向上させることができる。
溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、ロータとベ
アリングの間に、母材である工具鋼(JIS:SK5
M)の表面に硫黄化合物を加えた塩浴窒化処理を施し
て、窒化処理層とその上に硫化皮膜層を形成したスラス
ト受けを取り付けることによる相乗効果により、冷媒H
FC−134aを用いる潤滑,摩耗特性的に厳しい条件
下においても、ベアリングとスラスト受けの摺動部の潤
滑,摩耗特性を改善することができ、その結果、圧縮機
の圧縮効率および耐久性を向上させることができる。
図
図
図
明図
明図
Claims (7)
- 【請求項1】 被圧縮ガスを冷媒1,1,2テトラフル
オロエタンとし、ロータとステータにより構成される電
動モータと連結するシャフトと、前記シャフトを支える
ベアリングとを備えた圧縮機において、ベアリング上端
面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、
ロータとベアリングの間に、ニッケルを主成分とするマ
トリックス合金にポリ四ふっ化エチレンを10ないし3
5体積%配合したメッキを施したスラスト受けを取り付
けたことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項2】 被圧縮ガスを冷媒1,1,2テトラフル
オロエタンとし、ロータとステータにより構成される電
動モータと連結するシャフトと、前記シャフトを支える
ベアリングとを備えた圧縮機において、ベアリング上端
面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、
ロータとベアリングの間に、表面にアンモニアガス中の
水分含有量が3ないし10%であるガス窒化処理と水蒸
気処理を同時に施して、窒素と酸素を含有する固溶層と
その上に酸化皮膜層を形成したスラスト受けを取り付け
たことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項3】 スラスト受けにおける窒素と酸素を含有
する固溶層と、その上に形成した酸化皮膜層との両層を
20μm以上の厚さとしたことを特徴とする請求項2記
載の圧縮機。 - 【請求項4】 被圧縮ガスを冷媒1,1,2テトラフル
オロエタンとし、ロータとステータにより構成される電
動モータと連結するシャフトと、前記シャフトを支える
ベアリングとを備えた圧縮機において、ベアリング上端
面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、
ロータとベアリングの間に、表面に塩浴窒化処理と水蒸
気処理を施して、窒化処理層とその上に酸化皮膜層を形
成したスラスト受けを取り付けたことを特徴とする圧縮
機。 - 【請求項5】 スラスト受けにおける窒化処理層を20
μm以上の厚さとしたことを特徴とする請求項4記載の
圧縮機。 - 【請求項6】 被圧縮ガスを冷媒1,1,2テトラフル
オロエタンとし、ロータとステータにより構成される電
動モータと連結するシャフトと、前記シャフトを支える
ベアリングとを備えた圧縮機において、ベアリング上端
面に放射状溝からなる油溝を複数本取り付けると共に、
ロータとベアリングの間に、表面に硫黄化合物を加えた
塩浴窒化処理を施して、窒化処理層とその上に硫化皮膜
層を形成したスラスト受けを取り付けたことを特徴とす
る圧縮機。 - 【請求項7】 スラスト受けにおける窒化処理層を20
μm以上の厚さとしたことを特徴とする請求項6記載の
圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5679796A JPH09222082A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5679796A JPH09222082A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222082A true JPH09222082A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=13037402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5679796A Pending JPH09222082A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09222082A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003227520A (ja) * | 2001-11-27 | 2003-08-15 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 回転部材およびその製造方法 |
JP2020165314A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP5679796A patent/JPH09222082A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003227520A (ja) * | 2001-11-27 | 2003-08-15 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 回転部材およびその製造方法 |
JP2020165314A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
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RD01 | Notification of change of attorney |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
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