JPH09212199A - オーディオ周波数信号の線形予測解析方法およびその応用を含むオーディオ周波数信号のコーディングならびにデコーディングの方法 - Google Patents
オーディオ周波数信号の線形予測解析方法およびその応用を含むオーディオ周波数信号のコーディングならびにデコーディングの方法Info
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Abstract
よびその応用を含むオーディオ周波数信号のコーディン
グならびにデコーディングの方法を提供すること。 【解決手段】 オーディオ周波数信号のスペクトル包絡
線を表すスペクトル・パラメータを決定するために、線
形予測解析方法が用いられる。この方法は、qを1を超
える整数とするとき、q個の連続する予測段階(5p)
からなる。各予測段階p(1≦p≦q)においては、あ
らかじめ定義された数をMp個の当該段階の入力信号の
線形予測係数a1 p,...,aMp pを表すパラメータが
決定される。解析対象のオーディオ周波数信号は、第1
段階の入力信号を構成する。p+1段階の入力信号(s
p(n))は、次に示す伝達関数を有するフィルタによ
ってフィルタリングされたp段階の入力信号(s
p-1(n))よりなる。 【数1】 特に広帯域オーディオ・コーダに使用される。
Description
信号の線形予測解析方法に関連する。この方法は、予測
オーディオ・コーダ、特に、CELP(Code−Ex
cited Linear Prediction/コー
ド励起線形予測)コーダを代表的なタイプとする合成解
析コーダにおける、限定する意図ではないが、特定の応
用に認められる。 【0002】 【従来の技術】合成解析予測コーディング技術は、現
在、電話周波数帯(300〜3400Hz)において電
話品質を維持しつつ、会話を8キロビット/秒の低いレ
ートでコーディングするために広く使用されている。オ
ーディオ周波数帯(20kHz台)においては、音声信
号ならびに音楽信号のストアならびに放送を含めた応用
に変換コーディング技術が使用されている。しかしなが
ら、これらの技術は比較的長い遅延時間(100ミリ秒
以上)を伴い、これにより特に、インタラクティブ性が
非常に重視されるグループ通信への参加時に困難が惹起
される。予測技術によりもたらされる遅延はこれよりも
短く、基本的に線形予測解析フレームの長さ(一般に1
0〜20ミリ秒)に依存し、この理由から、電話周波数
帯よりはるかに広い周波数帯を有する音声信号および/
または音楽信号のコーディングにおいてさえも適用が認
められる。 【0003】ビット・レート圧縮に使用される予測コー
ダは、信号のスペクトル包絡線のモデリングを行う。こ
のモデリングは、位数M(狭帯域に対する一般的な値は
M≒10)の線形予測解析の結果としてもたらされ、こ
のMは、入力信号に対する線形予測係数aiの個数を決
定する。これらの係数は、A(z)を次式とするとき、
伝達関数が1/A(z)の形で表されるデーコーダにお
いて使用される合成フィルタの特性を決定する。 【数23】 線形予測解析は、音声のコーディングだけでなく広い一
般応用分野を有する。特定の応用においては、予測位数
Mが、線形予測解析が獲得の目標とする変数の1つであ
り、解析される信号のスペクトル内に存在するピークの
数の影響を受ける変数を構成する(US−A−5,14
2,581参照)。 【0004】線形予測解析により演算されるフィルタ
は、各種のストラクチャを有することが可能であり、係
数を表すためのパラメータに対する異なる選択肢をもた
らす(係数ai自体、LAR、LSF、LSPパラメー
タ、反射、またはPARCOR係数等)。デジタル信号
プロセッサ(DSP)の出現前は、演算フィルタにリカ
ーシブ・ストラクチャが広く採用されており、例とし
て、1971年にブダペストで開催された第7回音響学
国際会議(International Congre
ss on Acoustics)の議事録の261〜2
64ページに「音声解析および合成のためのデジタル・
フィルタリング技術(Digital Filteri
ng Techniques for Speech An
alysisand Synthesis)」と題して
掲載されたF.イタクラおよびS.サイトウによる論文
に解説されたタイプのPARCOR係数を採用するスト
ラクチャを挙げることができる(FR−A−2,28
4,946もしくはUS−A−3,975−587参
照)。 【0005】合成解析コーダにおいては、係数aiが、
知覚重み付けフィルタの構成のためにも使用され、コー
ダは、このフィルタを使用して短期合成フィルタに適用
される励起信号を決定し、音声信号を表す合成信号を得
る。この知覚重み付けは、スペクトル内のコーディング
・エラーが最も目立つ部分、すなわちフォルマント間の
領域を強調する。知覚重み付けフィルタの伝達関数W
(z)は、通常次に示す式により表される。 【数24】これにおいて、γ1およびγ2は、0≦γ2≦γ1≦1を満
足するスペクトル拡張係数である。ノイズのマスキング
における改善については、1991年5月にトロントで
開催されたICASSPの議事録の9〜12ページに
「32kbpsにおける広帯域音声の低遅延コード励起
線形予測コーディング(Low−Delay Code
−Excited Linear Predictive
Coding of Wideband Speech
at 32 kbps)」と題して掲載されたE.オーデ
ントリッヒ(Ordentlich)およびY.ショア
ム(Shoham)による論文に述べられている。この
改善は、特定の重み付けに関し、フィルタW(z)とス
ペクトルのチルトをモデリングする他のフィルタとの組
合せによる。この改善は、高いスペクトル・ダイナミッ
ク・レンジ(広帯域またはオーディオ帯域)で信号のコ
ーディングを行う場合に特にはっきりと認められ、当該
著者らは再生信号の主観的品質における顕著な改善とし
ている。 【0006】ほとんどの最新のCELPにおいては、線
形予測係数aiが、信号スペクトルのチルトを変えるこ
となく音声信号のフォルマントと高調波の間の周波数領
域を減衰させる機能を有するポストフィルタの定義にも
使用されている。このポストフィルタの伝達関数の従前
のフォームは次のとおりである。 【数25】 これにおいて、Gpはフィルタの減衰を補正する利得因
子、β1およびβ2は0≦β1≦β2≦1を満足する係数、
μは正の定数、r1は係数aiに依存する第1の反射係数
を表す。デコーダにおいて再生される信号のスペクトル
に関する内容を表し、ノイズ・マスキングの量子化なら
びにデコーダにおけるポストフィルタリングの双方をコ
ントロールするという範囲において、係数aiにより信
号のスペクトル包絡線のモデリングを行い、それにより
コーディングならびにデコーディングのプロセスにおけ
る基本要素を構成する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】高いダイナミック・ス
ペクトル・レンジを伴う信号については、現在採用され
ている線形予測解析から、スペクトルの包絡線の忠実な
モデリングは得られない。音声信号は、高い周波数より
低い周波数において実質的に強いエネルギを有すること
が少なからずあり、このため線形予測解析では、低い周
波数において正確なモデリングを得てはいても、高い周
波数におけるスペクトルのモデリングを犠牲にしてい
る。この欠点は、特に、広帯域のコーディングにおいて
問題となる。本発明の1つの目的は、線形予測解析方法
を採用しているシステムにおいて、オーディオ周波数信
号のスペクトルのモデリングを改善することにある。他
の目的は、各種の入力信号(音声信号、音楽信号、シヌ
ソイド信号、DTMF信号等)、各種の帯域(電話帯
域、広帯域、hi−fi帯域等)、各種の記録(指向性
マイクロフォン、音響アンテナ等)およびフィルタリン
グ条件に対してこの種のシステムの性能をより均一にす
ることである。 【0008】 【課題を解決するための手段】このため本発明は、オー
ディオ周波数信号の線形予測解析方法を提案して、オー
ディオ周波数信号の短期スペクトルに依存するスペクト
ル・パラメータを決定し当該方法は、qを1を超える整
数とするとき、q個の連続する予測段階からなるものと
する。各予測段階(1≦p≦q)においては、当該段階
の入力信号の、あらかじめ定義された数Mp個の線形予
測係数a1p,...,aMp p、第1段階の入力信号を構
成する、解析がなされるオーディオ周波数信号、およ
び、次に示す伝達関数によってフィルタリングされたp
段階の入力信号から構成されるp+1段階の入力信号を
表すパラメータが定義される。 【数26】 Mp個の線形予測係数は、特に、ある段階から次の段階
となるごとに増加してもよい。このようにすれば、第1
段階により、スペクトルないしは信号の全般的なチルト
を極めて忠実に記述可能であり、それ以降の段階によ
り、信号のフォルマントの表現を正確化することができ
る。高いダイナミック・レンジを伴う信号の場合、これ
により、知覚的に重要となる可能性を有する他の周波数
領域に対して平凡なモデリングを行うというリスクの下
に行なわれる、最もエネルギの高い領域への過大な特権
付与が回避される。 【0009】本発明の第2の特徴は、この線形予測解析
方法の順方向適応合成解析オーディオ周波数コーダにお
ける応用に関連する。そこで本発明は、次に示すステッ
プからなるオーディオ周波数信号のコーディング方法を
提案する。すなわち、 − 短期合成フィルタを定義するパラメータを決定する
ための、連続するフレームにデジタル化されたオーディ
オ周波数信号の線形予測解析; − オーディオ周波数信号を表す合成信号を生成するた
めの、短期合成フィルタに印加される励起信号を定義す
る励起パラメータの決定;および、 − 短期合成フィルタを定義するパラメータならびに励
起パラメータの量子化値の生成;であり、これにおいて
線形予測解析は、前述したとおりq個の連続する段階を
有するプロセスであり、短期予測フィルタは、A(z)
を次式とするとき、1/A(z)の形で表される伝達関
数を有するものとする。 【数27】 【0010】コーダが励起信号の閉ループ判定を伴う合
成解析コーダである場合には、このようにして求められ
る伝達関数A(z)を、式(2)に従って知覚重み付け
フィルタの伝達関数を定義するためにも使用することが
できる。別の好ましい可能性は、ある段階から次の段階
へ変化することができるスペクトル拡張係数γ1および
γ2を採用することであり、つまり、知覚重み付けフィ
ルタに次式で示される伝達関数を与えることである。 【数28】 これにおいてγ1 pおよびγ2 pは、1≦p≦qとすると
き、0≦γ2 p≦γ1 p≦1の関係を有するスペクトル拡張
係数のペアを表す。 【0011】さらに関連するデコーダにおいても本発明
を用いることができる。本発明に従って使用されるデコ
ーディング方法は、次に示すステップからなる。すなわ
ち、 − 短期合成フィルタを定義するパラメータならびに励
起パラメータの量子化値を受取るステップであり、短期
合成フィルタを定義するパラメータは、q>1とするq
個の線形予測係数のセットからなり、各セットはあらか
じめ定義済の数の係数を含むものとするステップ; − 励起信号パラメータの量子化値に基づいて励起信号
を生成するステップ; − A(z)を式(7)とするとき、1/A(z)の形
で表される伝達関数を有する合成フィルタを用いて励起
信号をフィルタリングすることにより、合成オーディオ
周波数信号を生成するステップ;であり、 【数29】 これにおいて係数a1 p,....,aMp pは、1≦p≦
qとするとき、p番目のセットの線形予測係数に対応す
る。 【0012】この伝達関数A(z)は、ポストフィルタ
の定義に使用することも可能であり、その場合のポスト
フィルタの伝達関数は、前述の式(3)にあるように、
A(z/β1)/A(z/β2)の項を含み、これにおい
てβ1およびβ2は、0≦β1≦β2≦1の関数を有する係
数を表す。好ましい変形の1つに、ポストフィルタの伝
達関数のこの項を次式によって置換えるものがある。 【数30】 これにおいてβ1 pおよびβ2 pは、1≦p≦qとすると
き、0≦β1 p≦β2 p≦1の関係を有する係数のペアを表
す。 【0013】本発明は、さらに逆方向適応オーディオ周
波数コーダにも適用することができる。そこで本発明
は、次に示すステップからなる、連続するフレームにデ
ジタル化される第1のオーディオ周波数信号をコード化
する方法を提案する。すなわち、 − 短期合成フィルタを定義するパラメータを決定する
ための、第2のオーディオ周波数信号の線形予測解析を
行うステップ; − 第1のオーディオ周波数信号を表す合成信号を生成
するための、短期合成フィルタに印加される励起信号を
定義する励起パラメータを決定するステップであって、
この合成信号は、少なくともその後に続く1つのフレー
ムに対して前記第2のオーディオ周波数信号を構成する
ものとするステップ;および、 − 励起パラメータの量子化値を生成するステップ;で
あり、これにおいて線形予測解析は、前述したとおりq
個の連続する段階を有するプロセスであり、短期予測フ
ィルタは、A(z)を次式とするとき、1/A(z)の
形で表される伝達関数を有するものとする。 【数31】 【0014】関連するデコーダでの具体化において、本
発明は、ビット・ストリームによりコード化されたオー
ディオ周波数信号を連続するフレームで構成するため
の、次に示すステップからなる、ビット・ストリームを
デコーディングする方法を提案する。すなわち、 − 励起パラメータの量子化値を受け取るステップ; − 励起パラメータの量子化値に基づいて励起信号を生
成するステップ; − 短期合成フィルタを用いて励起信号のフィルタリン
グを行うことにより合成オーディオ周波数信号を生成す
るステップ; − その後に続く少なくとも1つのフレームのための短
期合成フィルタの係数を得るために合成信号の線形予測
解析を実行するステップ;であり、これにおいて線形予
測解析は、前述したとおりq個の連続する段階を有する
プロセスであり、短期予測フィルタは、A(z)を次式
とするとき、1/A(z)の形で表される伝達関数を有
するものとする。 【数32】 【0015】さらに本発明は、混合オーディオ周波数コ
ーダ/デコーダ、つまり順方向ならびに逆方向の適応ス
キームを採用するコーダ/デコーダの実現を可能とし、
その場合、1ないし複数の第1の線形予測段階が前方解
析に対応し、1ないし複数の最終段階が逆方向解析に対
応する。そこで本発明は、次に示すステップからなる、
連続するフレームにデジタル化された第1のオーディオ
周波数信号をコーディングする方法を提案する。すなわ
ち、 − 短期合成フィルタの第1の要素を定義するパラメー
タを決定するために、第1のオーディオ周波数信号を線
形予測解析するステップ; − 第1のオーディオ周波数信号を表す合成信号を生成
するために、短期合成フィルタに印加される励起信号を
定義する励起パラメータを決定するステップ; − 短期合成フィルタの第1の要素を定義するパラメー
タの値ならびに励起パラメータの値の量子化値を生成す
るステップ; − 短期合成フィルタの第1の要素の伝達関数の逆関数
に対応する伝達関数を備えるフィルタにより合成信号の
フィルタリングを行うステップ;および、 − 少なくとも1つのその後に続くフレームのための短
期合成フィルタの第2の要素の係数を得るために、フィ
ルタリング済の合成信号を線形予測解析するステップ; 【0016】であり、これにおいて、第1のオーディオ
周波数信号の線形予測解析は、qFを少なくとも1に等
しい整数とするとき、qF個の連続する段階を伴うプロ
セスであり、qF個の段階を伴うこのプロセスには、各
予測段階p(1≦p≦qF)において、当該段階の入力
信号の、あらかじめ定義済の数MFp個の線形予測係数
a1 F,p,....,aMFp F,pを表すパラメータの決定、
第1段階の入力信号を構成する第1のオーディオ周波数
信号、および、次に示す伝達関数を有するフィルタによ
ってフィルタリングされたp段階の入力信号から構成さ
れるp+1段階の入力信号が含まれ、 【数33】 短期合成フィルタの第1の要素は、AF(z)を次式と
するとき、1/AF(z)の形で表される伝達関数を有
するものとし、 【数34】 【0017】フィルタリング済の合成信号の線形予測解
析は、qBを少なくとも1に等しい整数とするとき、qB
個の連続する段階を伴うプロセスであり、qB個の段階
を伴うこのプロセスには、各予測段階p(1≦p≦
qB)において、当該段階の入力信号の、あらかじめ定
義済の数MBp個の線形予測係数a1 B,p,....,a
MBp B,pを表すパラメータの決定、第1段階の入力信号を
構成する合成信号のフィルタリング後の信号、および、
次に示す伝達関数を有するフィルタによってフィルタリ
ングされたp段階の入力信号から構成されるp+1段階
の入力信号が含まれ、 【数35】 短期合成フィルタの第2の要素は、AB(z)を次式と
するとき、1/AB(z)の形で表される伝達関数を有
するものとし、 【数36】 【0018】短期合成フィルタは、A(z)=A
F(z).AB(z)とするとき、1/A(z)の形で表
される伝達関数を有するものとする。関連する混合デコ
ーダでの具体化において、本発明は、ビット・ストリー
ムによりコード化されたオーディオ周波数信号を連続す
るフレームで構成するための、次に示すステップからな
る、ビット・ストリームをデコーディングする方法を提
案する。すなわち、 − 短期合成フィルタの第1の要素を定義するパラメー
タおよび励起パラメータの量子化値を受取るステップで
あり、パラメータは、qFを少なくとも1に等しい数と
し、1≦p≦qFとするとき、qF個セットの線形予測係
数a1 F,p,...,aMFp F,pを表す短期合成フィルタの
第1の要素を定義し、各セットpは、あらかじめ定義済
の数MFp個の係数を含み、短期合成フィルタの第1の
要素は、AF(z)を次式とするとき、1/AF(z)
の形で表される伝達関数を有するものとするステップ; 【数37】 【0019】− 励起パラメータの量子化値に基づいて
励起信号を生成するステップ; − 短期合成フィルタの第2の要素の伝達関数を1/A
B(z)で表し、A(z)=AF(z).AB(z)とす
るとき、伝達関数1/A(z)を備える短期合成フィル
タにより励起信号をフィルタリングすることにより合成
オーディオ周波数信号を生成するステップ; − 伝達関数AF(z)を備えるフィルタにより合成信
号をフィルタリングするステップ;および、 − 少なくとも1つのその後に続くフレームのための短
期合成フィルタの第2の要素の係数を得るために、フィ
ルタリング後の合成信号の線形予測解析を行うステッ
プ;であり、これにおいてフィルタリング後の合成信号
の線形予測解析は、前述したとおりqB個の段階を伴う
プロセスであり、短期合成フィルタは、AB(z)を次
式とするとき、1/A(z)=1/[AF(z).A
B(z)]の形で表される伝達関数を有するものとす
る。 【0020】 【数38】 合成解析の分野における本発明の適用には、特に重点を
置くが、ここで、本発明に従って提案される多段階線形
予測解析方法が、オーディオ信号処理において他の多く
の応用を有する点を指摘すべきであり、例を挙げれば、
変換予測コーダ、音声認識システム、音声向上システム
等への応用がある。本発明の他の特徴ならびに利点は、
以下の図面を参照した好ましいが、限定されることのな
い実施例により明らかになろう。 【0021】 【発明の実施の形態】図1に示した方法においてs
0(n)は、解析されるオーディオ周波数信号を表す。
ここではこれがデジタル標本の形で得られるものと仮定
し、整数nは、連続サンプリング回数を示すものとす
る。線形予測解析方法は、q個の連続する段階、
51,...,5p,...,5qよりなる。各予測段階
5p(1≦p≦q)において、入力信号sp-1(n)の位
数Mpの線形予測が実行される。第1段階51の入力信
号は、解析されるオーディオ周波数信号s0(n)から
なり、段階5p+1(1≦p<q)の入力信号は、次式で
示される伝達関数を使用し、p番目の段階5pの入力信
号sp-1(n)にフィルタリングを適用することによ
り、6pで示される段階で得られる信号sp(n)からな
る。 【0022】 【数39】 これにおいて係数ai p(1≦i≦Mp)は、段階5pに
おいて得られる線形予測係数である。なお、各段階
51,...,5pにおいて使用し得る線形予測解析方法
は、公知の技術である。たとえば、1978年にプレン
ティス・ホール(Prentice−HallIn
t.)から出版された、L.R.ラビナー(Rabin
er)およびR.W.シェーファー(Shafer)に
よる「音声信号のデジタル処理(Digital Pr
ocessing of Speech Signal
s)」および、1976年にベルリン、ハイデルベルグ
のスプリンガー・ファラーク(Springer Ve
rlag)から出版されたJ.D.マークル(Mark
el)およびA.H.グレイ(Gray)による「音声
の線形予測(Linear Prediction of
Speech)」を参照することができる。より詳し
くは、ここでは(各段階5pに対し)次のステップを含
むレビンソン=ダービンのアルゴリズムを使用してい
る。すなわち、 【0023】− Q個の標本の解析ウィンドウに関する
段階の入力信号sp-1(n)のMp個の自己相関R
(i)(0≦i≦Mp): 【数40】 を算定するステップであり、これにおいてs*(n)=
ap−1(n).f(n)、f(n)は長さQのウィン
ドイング関数とし、たとえば、方形波関数またはハミン
グ関数とするステップ; − 係数ai pの帰納的算定を行うステップであり、E
(0) = R(0)とし、iが1からMpのとき次式を
取り、 【数41】 jが1からi−1のとき次式を取るステップである。 【数42】 【0024】係数ai p(i=1,...,Mp)は、最
終の繰返しで得られるai p,Mpに等しく取られる。数量
E(Mp)は、p段階の残存予測エラーのエネルギであ
る。 −1から1までの範囲となる係数ri pは、反射係数と呼
ばれる。これらは、対数領域比LARi p=LAR
(ri p)により表され、これにおいて関数LARは、L
AR(r)=log10[(1−r)/(1+r)]と定
義される。多くの応用において、得られた予測係数の量
子化が必要になる。この量子化は、係数ai pに対して直
接実行してもよく、関連反射係数ri pもしくは対数領域
比LARi pに対して実行してもよい。他の可能性として
は、スペクトル・ライン・パラメータ(ライン・スペク
トルのペアLSPまたはライン・スペクトル周波数LS
F)の量子化がある。0とπの間で正規化されるMp個
のスペクトル・ライン周波数ωi p(1≦i≦Mp)は、
多項式Pp(z)=Ap(z)−z-(Mp+1)Ap(z-1)の
平方根である複素数1、exp(jω2 p)、exp(j
ω4 p),...,exp(jωMp p)、および、多項式
Qp(z)=Ap(z)+z-(Mp+1)Ap(z-1)の平方根
である複素数exp(jω1 p)、exp(j
ω3 p),...,exp(jωp Mp-1)になる。量子化
は、正規化周波数ωi pもしくはその余弦に適用してもよ
い。 【0025】解析は、上記のレビンソン=ダービンの従
来アルゴリズムに従って、各予測段階5pにおいて実行
することができる。そのほかに、より新しく開発され
た、同一結果をもたらすアルゴリズム、より詳しくはス
プリット・レビンソン・アルゴリズム(1992年発行
の「信号処理(Signal Processin
g)」Vol.28の201〜212ページに掲載され
たS.ソーディ(Saoudi)、J.M.ブーシェ
(Boucher)およびA.Le ギヤダー(Guy
ader)による「音声コーディングのためのLSPパ
ラメータ演算の効果的な新アルゴリズム(A new E
fficient Algorithm to Comp
ute the LSP Parameters for
Speech Coding)」を参照されたい)の使
用も効果的であり、また、チェビシェフの多項式(19
86年12月発行の「音響、音声および信号処理に係る
IEEE会報(IEEE Trans. on Acou
stics, Speech, andSignal P
rocessing)」Vol. ASSP−34,
No.6の1419〜1426ページに掲載されたP.
カバル(Kabal)およびR.P.ラマチャンドラン
(Ramachandran)による「チェビシェフの
多項式を使用したライン・スペクトル周波数の演算(T
he Computation of Line Spec
trum Frequencies Using Che
byshev Polynomials)」を参照され
たい)を使用してもよい。 【0026】オーディオ周波数信号s0(n)のための
短期予測フィルタを定義するために図1に示した多段階
解析を実行するとき、このフィルタの伝達関数A(z)
は、次式で与えられる 【数43】 この伝達関数は、M=M1+....+Mqとすれば、
式(1)により与えられる従来の一般的な形を満足する
ことがわかる。しかしながら、多段階予測プロセスによ
り得られる関数A(z)の係数aiは、一般に、従来の
単段階予測プロセスによりもたらされる係数と異なる。
好ましくは、実行する線形予測の位数Mpを、ある段階
から次の段階となるごとに増加、つまりM1<M2
<...<Mqとする。これにより解析する信号のスペ
クトル包絡線の形状は、第1段階51(たとえばM1=
2)において比較的粗くモデリングされ、このモデリン
グは、段階を経るごとに、第1段階によりもたらされた
全般的な情報を喪失することなく正確化される。これ
は、知覚的な重要性を有するスペクトルの全体的なチル
トといったパラメータ、特に広帯域信号および/または
高いスペクトルのダイナミック・レンジを伴う信号にお
けるこの種のパラメータの不充分な考慮を回避すること
ができる。 【0027】代表的な実施例において、連続する予測段
階の数qは2に等しい。目標を位数Mの合成フィルタと
すれば、M1=2、M2=M−2とすることが可能であ
り、当該フィルタの係数aiは次のように与えられる
(式(1))。 【数44】 【数45】 【数46】 【数47】 【数48】 【0028】短期スペクトルを示すため、かつ適切であ
ればそれを量子化するため、各段階(1≦p≦q)につ
いて前述のスペクトル・パラメータのセット(ai p、r
i p、LARi p、ωi p、もしくは1≦i≦Mpについては
cosωi p)の1つを採用することが可能であり、ある
いはそれに代えて、同一のスペクトル・パラメータであ
るが、式(9)〜(13)に従って演算される複合フィ
ルタ用のスペクトル・パラメータを採用することができ
る(ai、ri、LARi、ωi、もしくは1≦i≦Mにつ
いてはcosωi)。これらのパラメータまたは他の表
現パラメータの間の選択は、各特定応用による制約に依
存する。図2に示したグラフは、音声信号の30ミリ秒
間の会話部分について、従来の単段階線形予測プロセス
によりM=15としてそのモデリングを行った包絡線
(曲線II)および、本発明に従った線形予測プロセス
により、M1=2、M2=13とするq=2段階におい
てそのモデリングを行った包絡線(曲線III)の比較
を示す。信号のサンプリング周波数Feは16kHzで
ある。なお、信号のスペクトル(そのフーリエ変換のモ
ジュール)は、曲線Iにより示した。このスペクトル
は、オーディオ周波数信号を表しており、全体的に、高
い周波数のエネルギより低い周波数のエネルギの方が大
きい。スペクトルのダイナミック・レンジは、図2に示
したもの(60dB)より大きくなることもある。曲線
(II)および(III)は、モデリングを行ったスペ
クトル包絡線|1/A(e2jπf/Fe)|に対応してい
る。これらから本発明による解析方法が、実質的にスペ
クトルのモデリングを向上し、特に高い周波数(f>4
kHz)ではそれが顕著であることがわかる。スペクト
ルの全般的なチルトならびに高い周波数におけるそのフ
ォルマントは、多段階解析プロセスによってより重視さ
れている。 【0029】以下、CELPタイプの音声コーダへの応
用において本発明を説明する。図3に、CELPコーダ
/デコーダに採用される音声合成プロセスを示す。励起
ジェネレータ10は、インデックスkに応答して所定コ
ードブロックに属する励起コードckを発生する。増幅
器12は、励起利得βによりこの励起コードをβ倍し、
結果として得られる信号を長期合成フィルタ14に通
す。フィルタ14の出力信号は、この後短期合成フィル
タ16に通されるが、その出力s^(^の記号はsの文
字の頭部にかかる、以下同様)は、ここで合成音声信号
と呼ぶものになる。この合成信号は、再生音声の主観的
品質を向上すべく意図されたポストフィルタ17に印加
される。ポストフィルタリングの技術は、音声コーディ
ングの分野ではよく知られている(1995年1月発行
の「会話ならびに音声処理に係るIEEE会報(IEE
E Trans. on Speech and Audi
o Processing)」Vol. 3−1の59
〜71ページに掲載されたJ.H.チェン(Chen)
およびA.ガーショー(Gersho)による「コード
化された音声の品質向上のための適応性ポストフィルタ
リング(Adaptive postfilterin
g for quality enhancement o
f coded speech)」を参照されたい)。こ
こに示した例において、ポストフィルタ17の係数は、
短期合成フィルタ16内で特性決定するLPCパラメー
タから得られる。ここで、他の従来のCELPデコーダ
における場合と同様、ポストフィルタ17が長期ポスト
フィルタリング要素も含んでいることを理解されたい。 【0030】前述の信号は、広帯域コーダ(50〜70
00Hz)用に、たとえば16kHzに等しいサンプリ
ング・レートFeにおいて、たとえば16ビット・ワー
ドで表現されたデジタル信号である。合成フィルタ14
および16は、概略において完全なリカーシブ・フィル
タである。長期合成フィルタ14は、通常、B(z)=
1−Gz-Tとするとき1/B(z)で表される伝達関数
を有する。遅延Tおよび利得Gは、コーダにより適応的
に決定される長期予測(LTP)パラメータを構成す
る。短期合成フィルタ16を定義するLPCパラメータ
は、コーダにおいて、音声信号の線形予測解析方法によ
り決定される。通例によるコーダならびにデコーダにお
いては、フィルタ16の伝達関数が、一般に式(1)に
示したA(z)を用いて1/A(z)という形で与えら
れる。本発明は、同様な形の伝達関数の採用を提案する
が、前述のように式(7)に示したA(z)を用いる。
例として、それぞれの段階のパラメータをq=2、M1
=2、M2=13(M=M1+M2=15)とすること
ができる。 【0031】ここでは「励起信号」という語を用いて短
期合成フィルタ14に印加される信号u(n)を表して
いる。この励起信号は、LTP要素G.u(n−T)な
らびに残存要素、もしくはイノベーション・シーケンス
βck(n)を含む。合成解析コーダにおいては、残存
要素の特性決定および、オプションとしてLTP要素の
特性決定を行うパラメータは、知覚重み付けフィルタを
使用し、閉ループにより求められる。図4は、CELP
コーダのブロック図を示す。音声信号s(n)は、デジ
タル信号であり、たとえば、増幅ならびにフィルタリン
グが施されたマイクロフォン22の出力信号を処理する
アナログ/デジタル・コンバータ20によって与えられ
る。信号s(n)は、連続するフレームとしてΛ個の標
本にデジタル化され、それぞれはL個の標本のサブフレ
ームまたは励起フレームに分割される(例:Λ=16
0、L=32)。 【0032】LPCパラメータ、LTPパラメータおよ
びEXCパラメータ(インデックスk、励起利得β)
は、それぞれ対応する解析モジュール24、26、28
によりコーダ・レベルで求められる。これらのパラメー
タは、効果的なデジタル送信のための公知の方法で量子
化され、コーダの出力信号を生成するマルチプレクサ3
0に印加される。さらにこれらのパラメータは、モジュ
ール32にも印加され、コーダの特定フィルタの初期状
態が演算される。このモジュール32は、基本的に図3
に示したようなデコーディング・チェーンを構成する。
デコーダ同様、モジュール32は、量子化済のLPCパ
ラメータ、LTPパラメータおよびEXCパラメータに
基づいて動作する。よくあるようにデコーダにおいてL
PCパラメータに補間が施される場合は、同一の補間を
モジュール32において実行する。このモジュール32
により、コーダ・レベルで、デコーダの合成フィルタ1
4、16の以前の状態、つまり対象となっているサブフ
レームに先行して合成パラメータならびに励起パラメー
タの関数として決定された状態を知ることが可能にな
る。 【0033】コーディング・プロセスの第1段階では、
音声信号s(n)の短期相関を解析することにより、短
期解析モジュール24が短期合成フィルタを定義するL
PCパラメータを決定する。この決定は、音声信号のス
ペクトル内容の展開を採入れることができるように、た
とえばΛ個の標本の1フレーム当り1回実行される。本
発明によれば、これは、図1に示した解析方法において
s0(n)=s(n)とした場合に相当する。コーディ
ングにおけるその後の段階では、長期予測のLTPパラ
メータを決定する。これらは、たとえば、L個の標本の
1サブフレーム当り1回実行される。減算器34は、ヌ
ル入力信号に対し、音声信号s(n)から短期合成フィ
ルタ16の応答を減算する。この応答は、伝達関数1/
A(z)を有するフィルタ36によって決定されるが、
この伝達関数の係数はモジュール24によって決定済の
LPCパラメータにより与えられ、その初期状態s^
は、M=M1+...MqとするM個の合成信号の最終
標本に対応するようにモジュール32により与えられ
る。減算器34の出力信号は、スペクトル上においてエ
ラーが知覚的に最も気になる部位、つまりフォルマント
間の領域を強調する役割を担う知覚重み付けフィルタ3
8に印加される。 【0034】知覚重み付けフィルタ38の伝達関数W
(z)は、W(z)=AN(z)/AP(z)で表さ
れ、これにおいてAN(z)およびAP(z)を位数M
のFIR(有限インパルス応答)タイプの伝達関数とす
る。関数AN(z)およびAP(z)の対応する係数b
iおよびci(1≦i≦M)は、各フレームについて、
知覚重み付け算定モジュール39により演算されてフィ
ルタ38に印加される。第1の可能性は、0≦γ2≦γ1
≦1とするとき、AN(z)=A(z/γ1)およびA
P(z)=A(z/γ2)を取ることであり、これによ
り、式(7)に示すA(z)を用いるが、式(2)に示
す従来の形まで簡単化される。q=2、M1=2かつM
2=13とする広帯域信号の場合は、γ1=0.92、
γ2=0.6を選択することにより好ましい結果が得ら
れることがわかった。 【0035】しかしながら、本発明は、ほとんど演算を
追加することなく、W(z)の式(6)を採用すること
により、量子化ノイズ形成に対する大きな柔軟性をもた
らすことを可能にした。つまり、 【数49】 q=2、M1=2かつM2=13とする広帯域信号の場
合は、γ11=0.9、γ21=0.65、γ12=0.
95、γ22=0.75を選択することにより好ましい
結果が得られることがわかった。項A1(z/γ11)
/A1(z/γ21)により、フィルタ38の全般的な
チルトの調整が可能になり、項A2(z/γ12)/A
2(z/γ22)によりフォルマント・レベルにおける
マスキングの調整が可能になる。 【0036】従来の方法においては、モジュール26が
実行する閉ループLTP解析により、次に示す正規化相
関を最大にする遅延Tが選択される。 【数50】 これにおいてx’(n)は、対象となっているサブフレ
ームの間のフィルタ38の出力信号を表し、yT(n)
は、コンボルーション結果u(n−T)*h’(n)を
表す。この式において、h’(0)、h’
(1),...,h’(L−1)は、伝達関数W(z)
/A(z)の、重み付け合成フィルタのインパルス応答
を示す。このインパルス応答h’は、インパルス応答演
算モジュール40によって、モジュール39により与え
られる係数biならびにci、および当該サブフレームに
対して決定されたLPCパラメータの関数として、適切
であれば量子化ならびに補間の後に演算される。標本u
(n−T)は、長期合成フィルタ14の以前の状態であ
り、モジュール32からもたらされる。遅延Tがサブフ
レームの長さより短いことから、失われた標本u(n−
T)は、以前の標本に基づく補間によって、あるいは音
声信号から求められる。遅延Tの全体もしくは一部分
が、定義済のウィンドウ内において選択される。閉ルー
プ・サーチ・レンジを低減するため、およびそれによっ
て演算するコンボルーションyT(n)の数を低減する
ためには、まず開ループ遅延T’を、たとえばフレーム
当り1回決定し、その後、約T’の低減された間隔内で
各サブフレームに対する閉ループ遅延を選択することが
できる。最も簡単な態様においては、伝達関数A(z)
の逆関数を有するフィルタによるフィルタリングが可能
であれば、音声信号s(n)の自己相関を最大にする遅
延T’を開ループ・サーチで決定する。遅延Tが決定さ
れれば、長期予測利得Gは次式により求まる。 【数51】 【0037】サブフレームに関連するCELP励起をサ
ーチするため、最適化遅延Tに対してモジュール26に
より演算された信号GyT(n)が、まず減算器42に
おいて信号x’(n)から減じられる。結果として得ら
れる信号x(n)は、逆方向フィルタ44に印加され、
当該フィルタは、次式で表される信号D(n)を出力す
る。 【数52】 これにおいて、h(0)、h(1),...,h(L−
1)は、合成フィルタおよび知覚重み付けフィルタから
なるフィルタのインパルス応答を示し、この応答は、モ
ジュール40を介して演算される。換言すれば、この複
合フィルタは、伝達関数W(z)/[A(z).B
(z)]を有することになる。マトリクスを用いれば、
これは次のように表される。 【数53】 【0038】ベクトルDは、励起サーチ・モジュール2
8用の目標ベクトルを構成する。このモジュール28
は、Pkおよびαkが次式で与えられるとき、正規化自己
相関Pk2/αk2を最大にするコードブック内のコード
ワードを決定する。 【数54】 最適インデックスkが決定されれば、励起利得βは、β
=Pk/αk2として得られる。図3を参照すると、CE
LPデコーダは、コーダから出力されるビット・ストリ
ームを受け取るデマルチプレクサ8を備えている。EX
C励起パラメータおよび、LTP合成パラメータならび
にLPC合成パラメータの量子化値は、合成信号s^を
再生するためにジェネレータ10、増幅器12およびフ
ィルタ14、16に分配され、この合成信号はポストフ
ィルタ17に印加された後、コンバータ18においてア
ナログ信号に変換され、さらに増幅されてスピーカ19
に印加され、オリジナルの音声が再生される。 【0039】図3に示したデコーダの場合、LPCパラ
メータは、たとえば各種の線形予測段階に関連する反射
係数ri p(部分相関係数ないしはPARCOR係数とも
呼ばれる)の量子化インデックスからなる。モジュール
15は、量子化インデックスからri pの量子化値を再生
し、q個セットの線形予測係数を提供すべくその変換を
行う。この変換は、たとえば、レビンソン=ダービンの
アルゴリズムにおける帰納法と同じものを使用して行な
われる。係数ai pのセットは、式(4)により与えられ
る伝達関数1/A1(z),...,1/Aq(z)を有
する、連続するq個のフィルタ/段階からなる短期合成
フィルタ16に分配される。このフィルタ16は、式
(1)により与えられる伝達関数1/A(z)を有する
単段階とすることも可能であり、その場合、係数aiは
式(9)〜(13)に従って演算される。 【0040】また係数ai pのセットは、ポストフィルタ
17にも分配され、このポストフィルタは、たとえば、
対象となっている例において次式で示される伝達関数を
有する。 【数55】 これにおいてAPN(z)およびAPP(z)は、位数
MのFIRタイプの伝達関数であり、Gpは利得定数、
μは正の定数、r1は第1の反射係数である。反射係数
r1は、複合合成フィルタの係数aiに関連する係数と
してもよく、その場合、この後の演算は不要になる。さ
らに、r1として第1予測段階の反射係数を取ることも
可能であり(r1=r1 1)、適切な場合にはこれを定数
μにより調整する。項APN(z)/APP(z)につ
いては、第1の可能性は、0≦β1≦β2≦1としてAP
N(z)=A(z/β1)およびAPP(z)=A(z
/β2)を取ることであり、これにより、式(7)に示
すA(z)を用いるが、式(3)に示す従来の形まで簡
単化される。 【0041】コーダの知覚重み付けフィルタの場合と同
様、本発明においては、ある段階と次の段階の間で異な
る係数β1ならびにβ2を採用することができる(式
(8))。つまり、APP(z)およびAPN(z)
は、次式で表される。 【数56】 q=2、M1=2かつM2=13とする広帯域信号の場
合は、β1 1=0.7、β2 1=0.9、β1 2=0.95、
β2 2=0.97を選択することにより好ましい結果が得
られることがわかった。 【0042】以上においては、順方向予測コーダ、つま
り、線形予測解析が行われるオーディオ周波数信号がコ
ーダの入力信号となるコーダにおける本発明の応用につ
いて説明してきた。本発明は、さらに、逆方向適応予測
コーダ/デコーダ、つまり、コーダ及びデコーダにおい
て合成信号の線形予測解析が行われるコーダ/デコーダ
にも応用できる(1992年6月発行のIEEE J.
SAC, Vol.l0, No. 5の830〜848ペ
ージに掲載されたJ.H.チェン(Chen)等による
「CCITT勧告の16kbit/sの音声コーディン
グ標準のための低遅延CELPコーダ(A Low−D
elay CELP Coder forthe CCIT
T 16 kbit/s Speech Coding S
tandard)」を参照されたい)。図5および図6
は、本発明を実施する逆方向適応CELPデコーダおよ
びCELPコーダをそれぞれ示す。これにおいて、図3
ならびに図4にある要素に類似する要素には、同一の番
号を使用している。 【0043】逆方向適応デコーダは、短期合成フィルタ
16に印加される励起信号u(n)を定義するパラメー
タの量子化値のみを受け取る。ここで取り上げている例
においては、これらのパラメータがインデックスk、関
連利得βならびにLTPパラメータとなる。合成信号s
^(n)は、図3のモジュール24と同一の多段階線形
予測解析モジュール124により生成される。このモジ
ュール124は、励起信号の1フレームないしは続く数
フレーム用に、LPCパラメータをフィルタ16に分配
し、同時に、前述のようにして係数が求められるポスト
フィルタ17に分配する。 【0044】図6に示した対応するコーダは、局部発生
の合成信号に対して多段階線形予測解析を実行するが、
オーディオ信号s(n)に対しては実行しない。このた
め、基本的に図5のデコーダの要素10、12、14、
16、および124からなる局部デコーダ132が備わ
る。局部デコーダ132は、さらに適応辞書の標本uお
よびフィルタ36の初期状態s^に対して、合成信号の
解析により得られたLPCパラメータを分配し、このパ
ラメータを知覚重み付け算定モジュール39およびモジ
ュール40で使用し、インパルス応答hおよびh’を演
算する。このほかに関して、コーダの動作は、LPC解
析モジュール24が不必要になることを除けば、図4を
参照して説明したコーダの動作と同一となる。デコーダ
には、EXCパラメータおよびLTPパラメータのみが
送られる。 【0045】図7および図8は、混合適応のCELPデ
コーダおよびCELPコーダをそれぞれ示すブロック図
である。第1段階(1つもしくは複数)の線形予測係数
は、コーダによって実行されるオーディオ周波数信号の
順方向解析の結果として得られ、最終の段階(1つもし
くは複数)の線形予測係数は、デコーダ(およびコーダ
に備わる局部デコーダ)によって実行される合成信号の
逆方向解析の結果として得られる。ここでは、図3〜図
6にある要素に類似する要素に対し、同一の番号を使用
している。図7に示した混合デコーダは、短期合成フィ
ルタ16に印加される励起信号u(n)を定義するEX
CパラメータおよびLTPパラメータの量子化値、およ
びコーダが実行する順方向解析により決定されるLPC
/Fパラメータの量子化値を受け取る。このLPC/F
パラメータは、1≦p≦qFとするとき、qF個セット
の線形予測係数a1F,p,...,aMFp F,pを表し、A
F(z)を次式とする、フィルタ16の伝達関数1/A
(z)の第1の要素1/AF(z)を定義する。 【数57】 【0046】LPC/Fパラメータを得るために、図8
に示した混合コーダは、モジュール224/Fを備え、
このモジュールは、コード化されるオーディオ周波数信
号s(n)に対し、qF>1であれば図1を参照して説
明した方法で解析を実行し、qF=1であれば単段階の
解析を実行する。短期合成フィルタ16の伝達関数1/
A(z)=1/[AF(z).AB(z)]のもう一つの
要素1/AB(z)は、次式により与えられる。 【数58】 混合デコーダは、係数aiB,Pを決定するために、短期
合成フィルタ16により生成された合成信号s^(n)
のフィルタリングを行う伝達関数AF(z)を有する逆
関数フィルタ200を備え、フィルタリング後の合成信
号s^0(n)を生成する。モジュール224/Bは、
qB>1であれば図1を参照して説明した方法でこの信
号s^0(n)の線形予測解析を実行し、qB=1であれ
ば単段階の線形予測解析を実行する。このようにして得
られたLPC/B係数は、その後に続くフレームに対し
て第2の要素を定義するために合成フィルタ16に分配
される。LPC/F係数と同様に、この係数はポストフ
ィルタ17にも分配され、その要素APN(z)および
APP(z)は、APN(z)=A(z/β1)、AP
P(z)=A(z/β2)の形、もしくは次に示す形に
なる。 【数59】【0047】係数のペアβ1 F,p、β2 F,pおよびβ1 B,p、
β2 B,pは、0≦β1 F,p≦β2 F,p≦1および、0≦β1 B,p
≦β2 B,p≦1という関係を有し、個別に最適化される。
混合コーダに備わる局部デコーダ232は、基本的に図
7に示した要素10、12、14、16、200、およ
び224/Bよりなる。局部デコーダ232は、さらに
適応辞書の標本uおよびフィルタ36の初期状態s^に
対して、LPC/Bパラメータを分配し、知覚重み付け
算定モジュール39およびモジュール40ではこのパラ
メータを解析モジュール224/Fから分配されるLP
C/Fパラメータとともに使用し、これによりインパル
ス応答hおよびh’を演算する。知覚重み付けフィルタ
38の伝達関数は、モジュール39により算定され、W
(z)=A(z/γ1)/A(z/γ2)の形、もしくは
次に示す形になる。 【数60】 係数のペアγ1 F,p、γ2 F,pおよびγ1 B,p、γ2 B,pは、0
≦γ2 F,p≦γ2 F,p≦1および、0≦γ2 B,p≦γ1 B,p≦1
という関係を有し、個別に最適化される。 【0048】このほかの点に関して混合コーダは、図4
を参照して説明したコーダと全く同じに動作する。デコ
ーダには、EXCパラメータ、LTPパラメータおよび
LPC/Fパラメータのみが送られる。
チャートである。 【図2】 本発明による方法の結果と、従来の線形予測
解析方法による結果を比較したスペクトル図である。 【図3】 本発明を実施し得るCELPコーダを示すブ
ロック図である。 【図4】 本発明を実施し得るCELPデコーダを示す
ブロック図である。 【図5】 本発明を実施し得るCELPコーダの変形例
を示すブロック図である。 【図6】 本発明を実施し得るCELPデコーダの変形
例を示すブロック図である。 【図7】 本発明を実施し得るCELPコーダの別の変
形例を示すブロック図である。 【図8】 本発明を実施し得るCELPデコーダの別の
変形例を示すブロック図である。 【符号の説明】 51…位数M1の線形予測を行う第1段階 5p…位数Mpの線形予測を行う第p段階 5q…位数Mqの線形予測を行う第q段階
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 オーディオ周波数信号の短期スペクトル
に依存するスペクトルのパラメータを決定するための、
q個の連続する予測段階(5p)からなるオーディオ周
波数信号の線形予測解析方法であって、qは1を超える
整数であり、各予測段階p(1≦p≦q)においては、
各段階pに対してあらかじめ定義された数をMpとする
とき、Mp個の当該段階の入力信号の線形予測係数
a1 p,...,aMp pを表すパラメータを決定し、解析
対象のオーディオ周波数信号は第1段階の入力信号(s
0(n))を構成し、p+1段階の入力信号(s
p(n))は、次式で示される伝達関数を有するフィル
タによってフィルタリングされる、p段階の入力信号
(sp-1(n))よりなることを特徴とする、オーディ
オ周波数信号(s0(n))の線形予測解析方法。 【数1】 【請求項2】 前記線形予測係数の数Mpは、ある段階
から次の段階に段階が進むと増加することを特徴とする
前記請求項1記載の解析方法。 【請求項3】 短期合成フィルタ(16)を定義するパ
ラメータ(LPC)を決定するため、連続フレームにデ
ジタル化されたオーディオ周波数信号(s(n))を線
形予測解析するステップ;前記オーディオ周波数信号を
表す合成信号(s^(n))を生成するため、前記短期
合成フィルタ(16)に印加される励起信号(u
(n))を定義する励起パラメータ(k、β、LTP)
を決定するステップ;および、 前記短期合成フィルタを定義するパラメータならびに前
記励起パラメータの量子化値を生成するステップ;から
なる、オーディオ周波数信号のコーディング方法であっ
て、qを1を超える整数とするとき、前記線形予測解析
はq個の連続する段階(5p)を伴うプロセスであり、
該プロセスは、各予測段階p(1≦p≦q)において、
各段階pに対してあらかじめ定義された数をMpとする
とき、Mp個の当該段階の入力信号の線形予測係数
a1 p,...,aMp pを表すパラメータの決定、第1段
階の入力信号(s0(n))を構成するコーディング対
象のオーディオ周波数信号(s(n))、および、伝達
関数を有するフィルタによってフィルタリングされる、
p段階の入力信号(sp-1(n))よりなるp+1段階
の入力信号(sp(n))を含み、 【数2】 前記短期合成フィルタ(16)は、A(z)を次式とす
るとき、1/A(z)の形で表される伝達関数を有する
ことを特徴とする、オーディオ周波数信号のコーディン
グ方法。 【数3】 【請求項4】 前記線形予測係数の数Mpは、ある段階
から次の段階に段階が進むと増加することを特徴とする
前記請求項3記載のコーディング方法。 【請求項5】 前記励起パラメータの少なくとも一部
は、前記オーディオ周波数信号(s(n))と前記合成
信号(s^(n))の差を、少なくとも1つの知覚重み
付けフィルタ(38)によってフィルタリングした結果
として得られるエラー信号のエネルギを最小化すること
により決定され、該知覚重み付けフィルタは、γ1およ
びγ2を0≦γ2≦γ1≦1の関係を有するスペクトル拡
張係数とするとき、W(z)=A(z/γ1)/A(z
/γ2)の形で表される伝達関数を有することを特徴と
する、前記請求項3または4記載のコーディング方法。 【請求項6】 前記励起パラメータの少なくとも一部
は、前記オーディオ周波数信号(s(n))と前記合成
信号(s^(n))の差を、少なくとも1つの知覚重み
付けフィルタ(38)によってフィルタリングした結果
として得られるエラー信号のエネルギを最小化すること
により決定され、該知覚重み付けフィルタは、γ1 pおよ
びγ2 pを、1≦p≦qとするp、qにおいて0≦γ2 p≦
γ1 p≦1の関係を有するスペクトル拡張係数のペアとす
るとき次式で表される伝達関数を有することを特徴とす
る、前記請求項3または4記載のコーディング方法。 【数4】 【請求項7】 短期合成フィルタ(16)を定義するパ
ラメータ(LPC)ならびに励起パラメータ(k、β、
LTP)の量子化値を受取るステップであって、合成フ
ィルタを定義するパラメータは、qを1を超える整数と
するとき、q個セットの線形予測係数(ai p)を定義
し、各セットpは、定義済の数Mp個の係数を含むもの
とするステップ;前記励起パラメータの量子化値に基づ
いて励起信号(u(n))を生成するステップ;およ
び、 A(z)を次式とするとき、1/A(z)の形で表され
る伝達関数を有する合成フィルタ(16)により励起フ
ィルタのフィルタリングを行うことにより合成オーディ
オ周波数信号(s^(n))を生成するステップであっ
て、 【数5】 係数a1 p,...,aMp pは、1≦p≦qとするp、q
においてp番目のセットの線形予測係数に対応するもの
とするステップ;を含むことを特徴とする、ビット・ス
トリームによってコード化されたオーディオ周波数信号
を構成するためにビット・ストリームをデコーディング
する方法。 【請求項8】 前記合成オーディオ周波数信号(s^
(n))は、β1およびβ2を0≦β2≦β1≦1の関係を
有する係数とするとき、A(z/β1)/A(z/β2)
の形で表される項を含む伝達関数(HPF(z))を有す
るポストフィルタ(17)に印加されることを特徴とす
る、前記請求項7記載のデコーディング方法。 【請求項9】 前記合成オーディオ周波数信号(s^
(n))は、次式で表される項を含む伝達関数(H
PF(z))を有するポストフィルタ(17)に印加され
るものとし、 【数6】 これにおいて、β1 p、β2 pは、1≦p≦qとするp、q
に関して0≦β1 p≦β2 p≦1の関係を有する係数のペア
を表し、Ap(z)は、p番目のセットの線形予測係数
に対して次式で示される関数を表すものとする、前記請
求項7記載のデコーディング方法。 【数7】 【請求項10】 連続するフレームにデジタル化された
第1のオーディオ周波数信号をコーディングする方法に
おいて、 短期合成フィルタ(16)を定義するパラメータ(LP
C)を決定するために第2のオーディオ周波数信号(s
^(n))の線形予測解析を行うステップ;前記第1の
オーディオ周波数信号を表す合成信号(s^(n))を
生成するため、前記短期合成フィルタ(16)に印加さ
れる励起信号(u(n))を定義する励起パラメータ
(k、β、LTP)を決定するステップであって、該合
成信号は、少なくとも1つのその後に続くフレームに対
する前記第2のオーディオ周波数信号を構成するものと
するステップ;および、 前記励起パラメータの量子化値を生成するステップ;を
含み、前記線形予測解析は、qを1を超える整数とする
とき、q個の連続する段階(5p)を伴うプロセスであ
り、該プロセスは、各予測段階p(1≦p≦q)におい
て、各段階pに対してあらかじめ定義された数Mpに関
し、Mp個の当該段階の入力信号の線形予測係数
a1 p,...,aMp pを表すパラメータの決定、第1段
階の入力信号(s0(n))を構成する前記第2のオー
ディオ周波数信号(s^(n))、および、次式で示さ
れる伝達関数を有するフィルタによってフィルタリング
される、p段階の入力信号(sp-1(n))よりなるp
+1段階の入力信号(sp(n))を含み、 【数8】 前記短期合成フィルタ(16)は、A(z)を次式とす
るとき、1/A(z)の形で表される伝達関数を有する
ことを特徴とする、連続するフレームにデジタル化され
た第1のオーディオ周波数信号をコーディングする方
法。 【数9】 【請求項11】 前記線形予測係数の数Mpは、ある段
階から次の段階に段階が進むと増加することを特徴とす
る前記請求項10記載のコーディング方法。 【請求項12】 前記励起パラメータの少なくとも一部
は、前記第1のオーディオ周波数信号(s(n))と前
記合成信号(s^(n))の差を、少なくとも1つの知
覚重み付けフィルタ(38)によってフィルタリングし
た結果として得られるエラー信号のエネルギを最小化す
ることにより決定され、該知覚重み付けフィルタは、γ
1およびγ2を0≦γ2≦γ1≦1の関係を有するスペクト
ル拡張係数とするとき、W(z)=A(z/γ1)/A
(z/γ2)の形で表される伝達関数を有することを特
徴とする、前記請求項10または11記載のコーディン
グ方法。 【請求項13】 前記励起パラメータの少なくとも一部
は、前記第1のオーディオ周波数信号(s(n))と前
記合成信号(s^(n))の差を、少なくとも1つの知
覚重み付けフィルタ(38)によってフィルタリングし
た結果として得られるエラー信号のエネルギを最小化す
ることにより決定され、該知覚重み付けフィルタは、γ
1 pおよびγ2 pを、1≦p≦qとするp、qにおいて0≦
γ2 p≦γ1 p≦1の関係を有するスペクトル拡張係数のペ
アとするとき次式で表される伝達関数を有することを特
徴とする、前記請求項10または11記載のコーディン
グ方法。 【数10】 【請求項14】 励起パラメータ(k、β、LTP)の
量子化値を受取るステップ;前記励起パラメータの量子
化値に基づいて励起信号(u(n))を生成するステッ
プ;短期合成フィルタ(16)により励起信号のフィル
タリングを行うことによって合成オーディオ周波数信号
(s^(n))を生成するステップ;合成信号(s^
(n))の線形予測解析を実行して、少なくとも1つの
その後に続くフレームのための短期合成フィルタ(1
6)の係数を獲得するステップ;を特徴とし、前記線形
予測解析は、qを1を超える整数とするとき、q個の連
続する段階(5p)を伴うプロセスであり、該プロセス
は、各予測段階p(1≦p≦q)において、各段階pに
対してあらかじめ定義された数Mpに関し、Mp個の当
該段階の入力信号の線形予測係数a1 p,...,aMp p
を表すパラメータの決定、第1段階の入力信号(s
0(n))を構成する前記合成信号(s^(n))、お
よび、次式で表される伝達関数を有するフィルタによっ
てフィルタリングされる、p段階の入力信号(s
p-1(n))よりなるp+1段階の入力信号(s
p(n))を含み、 【数11】 前記短期合成フィルタ(16)は、A(z)を次式とす
るとき、1/A(z)の形で表される伝達関数を有する
ことを特徴とする、ビット・ストリームによりコード化
されたオーディオ周波数信号を連続するフレームに構成
するためにビット・ストリームをデコーディングする方
法。 【数12】 【請求項15】 前記合成オーディオ周波数信号(s^
(n))は、β1およびβ2を0≦β2≦β1≦1の関係を
有する係数とするとき、A(z/β1)/A(z/β2)
の形で表される項を含む伝達関数(HPF(z))を有す
るポストフィルタ(17)に印加されることを特徴とす
る、前記請求項14記載のデコーディング方法。 【請求項16】 前記合成オーディオ周波数信号(s^
(n))は、次式で表される項を含む伝達関数(HPF
(z))を有するポストフィルタ(17)に印加される
ものとし、 【数13】 これにおいて、β1 p、β2 pは、1≦p≦qとするp、q
に関して0≦β1 p≦β2
p≦1の関係を有する係数のペアを表すものとする、前
記請求項14記載のデコーディング方法。 【請求項17】 連続するフレームにデジタル化された
第1のオーディオ周波数信号をコーディングする方法に
おいて、 短期合成フィルタ(16)の第1の要素を定義するパラ
メータ(LPC/F)を決定するために前記第1のオー
ディオ周波数信号(s(n))の線形予測解析を行うス
テップ;前記第1のオーディオ周波数信号を表す合成信
号(s^(n))を生成するために、前記短期合成フィ
ルタ(16)に印加される励起信号(u(n))を定義
する励起パラメータ(k、β、LTP)を決定するステ
ップ;前記短期合成フィルタ(16)の第1の要素を定
義するパラメータならびに前記励起パラメータの量子化
値を生成するステップ;前記短期合成フィルタの第1の
要素の伝達関数の逆関数に対応する伝達関数を有するフ
ィルタにより、前記合成信号(s^(n))のフィルタ
リングを行うステップ;および、 フィルタリング後の合成信号((s^ 0 (n))の線形
予測解析を行い、少なくとも1つのその後に続くフレー
ムのための短期合成フィルタの第2の要素の係数を得る
ステップ;を含み、前記第1のオーディオ周波数の線形
予測解析は、qFを少なくとも1に等しい整数とすると
き、qF個の連続する段階(5p)を伴うプロセスであ
り、該プロセスは、各予測段階p(1≦p≦qF)にお
いて、各段階pに対してあらかじめ定義され、当該段階
の入力信号の線形予測係数a1 F,p,...,aMFp F,pの
個数であるMFp個のパラメータの決定、qF段階を伴
うプロセスの第1段階の入力信号(s0(n))を構成
する前記第1のオーディオ周波数信号、および、次式で
表される伝達関数を有するフィルタによってフィルタリ
ングされる、qF段階を伴うプロセスのp段階の入力信
号(sp-1(n))よりなる、qF段階を伴うプロセス
のp+1段階の入力信号(sp(n))を含み、 【数14】 前記短期合成フィルタ(16)の第1の要素は、AF
(z)を次式とするとき、1/AF(z)の形で表され
る伝達関数を有し、 【数15】 前記フィルタリング後の合成信号の線形予測解析は、q
Bを少なくとも1に等しい整数とするとき、qB個の連続
する段階(5p)を伴うプロセスであり、該プロセス
は、各予測段階p(1≦p≦qB)において、各段階p
に対してあらかじめ定義され、当該段階の入力信号の線
形予測係数a1 B,p,...,aMBp B,pの個数であるMF
p個のパラメータの決定、qB段階を伴うプロセスの第
1段階の入力信号(s0(n))を構成する前記フィル
タリング後の合成信号(s^0(n))、および、次式
で表される伝達関数を有するフィルタによってフィルタ
リングされる、qB段階を伴うプロセスのp段階の入力
信号(sp-1(n))よりなる、qB段階を伴うプロセス
のp+1段階の入力信号(sp(n))を含み、 【数16】前記短期合成フィルタ(16)の第2の要素は、AB
(z)を次式とするとき、1/AB(z)の形で表され
る伝達関数を有し、 【数17】 前記短期合成フィルタ(16)は、A(z)=A
F(z).AB(z)とするとき、1/A(z)の形で表
される伝達関数を有することを特徴とする方法。 【請求項18】 前記励起パラメータの少なくとも一部
は、前記第1のオーディオ周波数信号(s(n))と前
記合成信号(s^(n))の差を、少なくとも1つの知
覚重み付けフィルタ(38)によってフィルタリングし
た結果として得られるエラー信号のエネルギを最小化す
ることにより決定され、該知覚重み付けフィルタは、γ
1およびγ2を、0≦γ2≦γ1≦1の関係を有するスペク
トル拡張係数とするときW(z)=A(z/γ1)/A
(z/γ2)の形で表される伝達関数を有することを特
徴とする、前記請求項17記載のコーディング方法。 【請求項19】 前記励起パラメータの少なくとも一部
は、前記第1のオーディオ周波数信号(s(n))と前
記合成信号(s^(n))の差を、少なくとも1つの知
覚重み付けフィルタ(38)によってフィルタリングし
た結果として得られるエラー信号のエネルギを最小化す
ることにより決定され、該知覚重み付けフィルタは、次
式で表される伝達関数を有し、 【数18】 これにおいてγ1 F,pおよびγ2 F,pは、1≦p≦qFの
時、0≦γ2 F,p≦γ1 F,p≦1の関係を有するスペクトル
拡張係数のペアを表し、また、γ1 B,pおよびγ2 B,pは、
1≦p≦qBの時、0≦γ2 B,p≦γ1 B,p≦1の関係を有
するスペクトル拡張係数のペアを表すことを特徴とす
る、前記請求項17記載のコーディング方法。 【請求項20】 ビット・ストリームによりコード化さ
れたオーディオ周波数信号を連続するフレームに構成す
るためにビット・ストリームをデコーディングする方法
において、 短期合成フィルタ(16)の第1の要素を定義するパラ
メータ(LPC/F)ならびに励起パラメータ(k、
β、LTP)の量子化値を受け取るステップであり、該
パラメータは、qFを少なくとも1に等しい整数とする
とき、qF個セットの線形予測係数a1 F,p,...,a
MFp F,pを表す前記短期合成フィルタの第1の要素を定義
し、各セットpは、あらかじめ定義された数MFpに関
し、MFp個の係数、AF(z)を次式とするとき、1
/AF(z)の形で表される伝達関数を有する前記短期
合成フィルタ(16)の第1の要素を含むものとするス
テップ 【数19】 前記励起パラメータの量子化値に基づいて励起信号(u
(n))を生成するステップ;前記短期合成フィルタ
(16)の第2の要素の伝達関数を1/AB(z)で表
し、A(z)=AF(z).AB(z)とするとき、1/
A(z)の形で表される伝達関数を有する短期合成フィ
ルタ(16)により前記励起信号をフィルタリングする
ことにより合成オーディオ周波数信号(s^(n))を
生成するステップ;前記合成信号(s^(n))を伝達
関数AF(z)を有するフィルタによりフィルタリング
するステップ;および、 フィルタリング後の合成信号(s^0(n))を線形予
測解析を実行して、少なくとも1つのその後に続くフレ
ームのための短期合成フィルタ(16)の第2の要素の
係数を得るステップ;を含み、前記フィルタリング後の
合成信号の線形予測解析は、qBを少なくとも1に等し
い整数とするとき、qB個の連続する段階(5p)を伴う
プロセスであり、該プロセスは、各予測段階p(1≦p
≦qB)において、各段階pに対してあらかじめ定義さ
れた数MBpに関し、MBp個の当該段階の入力信号の線
形予測係数a1 B,p,...,aMBp B,pを表すパラメータ
の決定、第1段階の入力信号(s0(n))を構成する
前記フィルタリング後の合成信号(s^0(n))、お
よび、次式で表される伝達関数を有するフィルタによっ
てフィルタリングされる、p段階の入力信号(s
p-1(n))よりなる、p+1段階の入力信号(s
p(n))を含み、 【数20】 前記短期合成フィルタ(16)の第2の要素は、AB
(z)を次式とするとき、1/AB(z)の形で表され
る伝達関数を有することを特徴とする方法。 【数21】【請求項21】 前記合成オーディオ周波数信号(s^
(n))は、β1およびβ2を0≦β1≦β2≦1の関係を
有する係数とするとき、A(z/β1)/A(z/β2)
の形で表される項を含む伝達関数(HPF(z))を有す
るポストフィルタに印加されることを特徴とする、前記
請求項20記載のデコーディング方法。 【請求項22】 前記合成オーディオ周波数信号(s^
(n))は、次式で表される項を含む伝達関数(H
PF(z))を有するポストフィルタ(17)に印加され
るものとし、 【数22】 これにおいて、β1 F,p、β2 F,pは、1≦p≦qFとする
とき、0≦β1 F,p≦β2 F,p≦1の関係を有する係数
のペアを表すものとし、β1 B,p、β2 B,pは、1≦p≦q
Bとするとき、0≦β1 B,p≦β2 B,p≦1の関係を有
する係数のペアを表すものとする、前記請求項20記載
のデコーディング方法。
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