[go: up one dir, main page]

JPH09203807A - カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置

Info

Publication number
JPH09203807A
JPH09203807A JP1285896A JP1285896A JPH09203807A JP H09203807 A JPH09203807 A JP H09203807A JP 1285896 A JP1285896 A JP 1285896A JP 1285896 A JP1285896 A JP 1285896A JP H09203807 A JPH09203807 A JP H09203807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
light
color filter
colored
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1285896A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatake Kitayama
雅丈 北山
Satoshi Kajiki
聡 加治木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP1285896A priority Critical patent/JPH09203807A/ja
Publication of JPH09203807A publication Critical patent/JPH09203807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面平滑性が著しく向上したカラーフィルター
を提供する。 【解決手段】ガラス基板2上に複数個の開口8が配列さ
れてなる厚み(a)0.5〜1.8μmの遮光膜9を遮
光性樹脂により被着形成し、開口8に厚み(b)0.8
〜2.0μmの光透過性着色樹脂からなる着色膜10を
設けて、この着色膜10の周辺部を開口8の周囲付近に
位置する遮光膜領域上に配して重なり部12となすとと
もに、その重なり部12の段差高(c)を着色膜10の
厚み(b)に対して0.20〜0.90倍に設定し、上
記遮光膜9および着色膜10上に平滑化膜13を被覆せ
しめたカラーフィルター7。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面平滑性を高めた
カラーフィルターおよびこのカラーフィルターを用いた
カラー液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表示装置に使用されるカラーフィルター
は、ガラスやプラスチックの透明基板上に微小寸法の着
色画素を所定のピッチで規則的にマトリックス配列もし
くはストライプ状に配列したものであって、この着色画
素は赤、緑、青の各原色や、あるいはイエロー、マゼン
タ、シアンの各補色を呈している。そして、これら各着
色画素は染色法、顔料分散法、電着法、印刷法などによ
り作製している。そのうちの顔料分散法は、赤、緑、青
の顔料を含有する感光性着色樹脂を透明基板上に塗布
し、フォトリソグラフィー技術で微細な着色画素を配列
形成するという技術である。
【0003】また、各着色画素の間に遮光膜を設けるこ
とによって、色純度およびコントラストを向上させる技
術もある。すなわち、あらかじめ透明基板上にクロム、
酸化クロム、ニッケル、アルミニウムなどからなる遮光
性の金属膜を被着させ、次いでこの金属膜をフォトエッ
チングすることで、遮光膜をパターン形成し、しかる後
にアライメントしながら各着色画素を設けるという技術
である。
【0004】そして、上記カラーフィルターをカラー液
晶表示装置に使用する場合には、上記遮光膜と着色画素
とにわたって、さらに平滑化膜を被覆し、これによっ
て、その表面平滑性を高めて、液晶セル内のギャップム
ラを低減させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】遮光膜がパターン形
成された透明基板上に、アライメントしながら着色画素
を設ける場合に、遮光膜の一部に重ね合わせるようにし
て着色画素を設け、これによって遮光膜と着色画素との
隙間で光が透過しないようにしているが、その反面、そ
の重なり部に段差ができ、この段差に起因して上記平滑
化膜の表面平滑性が損なわれると考えられていた。そこ
で、遮光性に優れた金属膜を用いて、この遮光膜の膜厚
を薄くすることで、上記段差が小さくしていた。
【0006】しかしながら、上記方法によれば、隣接す
る着色画素の間には凹みがあって、その凹み内にある遮
光膜を薄くしているので、凹み自体がさらに深くなり、
これによって平滑化膜には各凹みに対応した顕著な窪み
ができた。
【0007】この問題点を図8のカラーフィルター1で
もって示すと、2はガラス基板、3は遮光性の金属膜、
4は着色画素(図中のR、G、Bはそれぞれ赤、緑、青
の各原色をあらわす)、5は平滑化膜であり、かかる構
成のカラーフィルター1においては、各着色画素4間の
凹み4aに対応して、平滑化膜5の表面に窪み6ができ
ていた。
【0008】以上のとおり、金属の遮光膜3を使用し、
その膜厚を小さくした場合には、深くなった凹み4aに
起因する窪み6が、平滑化膜5の表面に生じており、い
まだ根本的な解決には到らなかった。
【0009】そこで、本発明者は上記事情に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、薄い金属膜を遮光膜として使用する
のではなく、反対に膜厚が著しく大きな樹脂層を遮光膜
として使用し、樹脂着色画素をその遮光膜の一部に重ね
合わせるようにして設けた場合、この重なり部に大きな
段差ができ、その段差によって平滑化膜に突起ができ易
くなるが、半面、この突起に対して前記着色画素間の凹
みに起因する平滑化膜上の窪みがきわめて近接するの
で、このように並ぶ凹凸状態に対して、さらに遮光膜の
厚みと着色膜の厚み、ならびに重なり部の段差高の着色
膜の厚みとの比率をある所定の範囲に設定すると、平滑
化膜の表面平滑性が顕著に向上することを知見した。
【0010】したがって、本発明は叙上の如き予想外の
知見により完成されたものであり、その目的は表面平滑
性に優れたカラーフィルターを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は表面平滑性に優
れたカラーフィルターを使用して液晶セル内のギャップ
ムラがない高性能なカラー液晶表示装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーフィルタ
ーは、透明基板上に複数個の開口が配列されてなる厚み
0.5〜1.8μmの遮光膜を遮光性樹脂により被着形
成し、上記開口に厚み0.8〜2.0μmの光透過性着
色樹脂からなる着色膜を設けて、この着色膜の周辺部を
開口の周囲付近に位置する遮光膜領域上に配して重なり
部となすとともに、その重なり部の段差高を着色膜の厚
みに対して0.20〜0.90倍に設定し、これら遮光
膜および着色膜上に平滑化膜を被覆せしめたことを特徴
する。
【0013】本発明のカラー液晶表示装置は、上記本発
明のカラーフィルター上にストライプ状の透明電極と配
向膜とを順次形成してなる一方部材と、透明基板上にス
トライプ状の透明電極と配向膜とを順次形成してなる他
方部材とを液晶層を介して貼り合わせたことを特徴す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】カラーフィルター 図1は本発明のカラーフィルター7の断面図、図2はそ
の要部拡大断面図である。前記透明基板としてのガラス
基板2上に複数個の開口8がライン状もしくはマトリッ
クス状に配列されてなる遮光膜9をたとえばカーボンブ
ラックを含有する遮光性樹脂により被着形成し、さらに
各開口8に光透過性着色樹脂からなる着色膜10を設け
て、これによって隣接する着色膜10の間には凹み11
ができ、この着色膜10の周辺部は遮光膜9上に配して
重なり部12となしている。そして、遮光膜9と着色膜
10との上にアクリル系樹脂やシリカなどからなる平滑
化膜13を被覆している。また、遮光膜9の厚みaを
0.5〜1.8μmの範囲に、さらに着色膜10の厚み
bを0.8〜2.0μmの範囲にする。
【0015】そして、本発明においては、重なり部12
の段差高cを着色膜10の厚みbに対して0.20〜
0.90倍に設定することが特徴である。画素ピッチ、
重なり部12の幅、平滑化膜13の膜厚や物性ならびに
その形成方法および条件にもよるが、この比率c/bが
0.20倍未満の場合には凹み11によって平滑化膜1
3に窪みが生じやすくなり、その比率c/bが0.90
倍を越える場合には重なり部12によって平滑化膜13
に突起が生じやすくなる。
【0016】かくして上記構成のカラーフィルター7に
おいては、遮光膜9および着色膜10の各厚みa、bを
所定の範囲内に設定するとともに、重なり部12の段差
高cと着色膜10の厚みbとの比率c/bを0.20〜
0.90にすることで、平滑化膜13の表面に窪みや突
起ができなくできる。
【0017】カラーフィルターの製法 本発明に係る製法は、遮光膜9の形成法と、その後の着
色膜10の形成法との2種類の形成法とを組み合わせる
ことで、本発明のカラーフィルター7が得られる。
【0018】遮光膜9の形成法にはフォトリソ法、印刷
法があり、着色膜10の形成法には顔料分散法、染色
法、印刷法があり、両者の形成法を個々任意に組み合わ
せることによって幾とおりもの製法があり、下記に代表
的な組合せ(i)〜(v)を示す。
【0019】 (i) 遮光膜9:フォトリソ法....着色膜10:顔料分散法 (ii) 遮光膜9:印刷法.......着色膜10:顔料分散法 (iii)遮光膜9:フォトリソ法....着色膜10:染色法 (iv) 遮光膜9:印刷法.......着色膜10:染色法 (v) 遮光膜9:印刷法.......着色膜10:印刷法 そこで、(i)の製法を図3〜図7の断面図でもって詳
述すると、順次下記(1)〜(5)の各工程からなる。
【0020】〔工程(1)〕図3に示すとおり、ガラス
基板2上にカーボンブラックを含有する遮光性の感光性
樹脂14を塗布する。この塗布は印刷やスピンコートで
おこなう。
【0021】〔工程(2)〕図4に示すとおり、上記感
光性樹脂14をフォトエッチングすることによってガラ
ス基板2上に複数個の開口8が配列されてなる遮光膜9
を設ける。この開口8はマトリックス状もしくはストラ
イプ状に配列されている。
【0022】〔工程(3)〕図5に示すとおり、ガラス
基板2上にたとえば赤の顔料を分散させた光透過性着色
樹脂膜15を印刷やスピンコートで塗布形成する。
【0023】〔工程(4)〕上記光透過性着色樹脂膜1
5に対してマスクを介して露光し、次いで現像するとい
うフォトエッチング工程でもって、図6に示すとおり、
一部の開口8に赤の顔料を分散させたR表示の着色膜1
0を形成する。その形成に当たっては、図1に示すとお
り、着色膜10の周辺部を遮光膜9上に配し、これによ
って重なり部12を設ける。
【0024】そして、上記のように赤の着色膜10
(R)を設けたのと同様に、ガラス基板2上に緑の顔料
を分散させた光透過性着色樹脂膜を塗布形成し、次いで
フォトエッチング工程でもって、図7に示すようなGで
表示した着色膜10を形成する。続けて、ガラス基板2
上に青の顔料を分散させた光透過性着色樹脂膜14を塗
布形成し、フォトエッチング工程でもって、図7に示す
ようなBで表示した着色膜10を形成する。同様に青の
着色膜10(G)を形成すると、R、G、B3原色の着
色膜10が配列され、そして、各着色膜10の間(遮光
膜9上)には凹み11ができる。
【0025】〔工程(5)〕そして、着色膜10および
遮光膜9(凹み11)にわたってアクリル系樹脂やシリ
カなどからなる平滑化膜9を被覆すると、図1に示すよ
うな構成となる。この平滑化膜9はスピンナーなどの塗
布装置により形成する。
【0026】かくして上記工程順によって赤の画素
(R)と緑の画素(G)と青の画素(B)とが交互に繰
り返し配列された表面平滑性に優れたカラーフィルター
が得られる。
【0027】カラー液晶表示装置 図9にSTN型単純マトリックスタイプの本発明カラー
液晶表示装置16を説明する。同図は要部拡大断面図で
あって、ガラス基板17上には、多数平行に配列したI
TOからなる透明電極18と、SiO2 からなる平滑膜
19と、一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からな
る配向膜20とを順次形成し、これによって前記他方部
材となす。
【0028】また、前記一方部材については、ガラス基
板21(前記ガラス基板2に対応)上には、画素ごとに
配した多数個の着色膜22(前記着色膜10に対応)と
遮光膜23(前記遮光膜パターン9に対応)を配してい
る。そして、アクリル系樹脂からなる平滑化膜24(前
記平滑化膜13に対応)と、多数平行に配列したITO
からなる透明電極25とを形成している。この透明電極
25は上記透明電極18と直交している。そして、透明
電極25上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂か
らなる配向膜26を形成している。
【0029】そして、一方部材と他方部材との間に液晶
27(たとえば250°の角度でツイストされたカイラ
ルネマチック液晶)を封入し、さらにスペーサ28を多
数個配するとともに、透明電極18、25を相互に直交
するように配列されるように貼り合わせる。
【0030】さらにまた上記構成に対して、ポリカーボ
ネイトからなる位相差フィルム29、30とヨウ素系の
偏光子31、32とを設けている。
【0031】かくして上記カラー液晶表示装置16にお
いては、表面平滑性に優れたカラーフィルターを用いて
いるので、液晶22の厚みが一定となり、しかも、透明
電極25の導電性が良好となってクロストークの発生が
低減し、これによって良好な表示画面が得られる。
【0032】
【実施例】
(例1)前記実施形態の工程(1)〜工程(4)にした
がって、赤の画素(R)と緑の画素(G)と青の画素
(B)とが交互に繰り返し配列され、平滑化膜13が被
覆されていないカラーフィルターを作製した。このカラ
ーフィルターについて、図16でもって各構成要素の寸
法を表す。
【0033】同図の平滑化膜13が被覆されていないカ
ラーフィルター33において、dは各画素の幅、eは遮
光膜9の幅、fは重なり部12の幅、gは凹み11の幅
である。
【0034】本例のカラーフィルター33によれば、画
素幅dは100μm、遮光膜9の幅eは20μm、重な
り部12の幅fは5μm、凹み11の幅gは10μmで
あって、さらに遮光膜9の厚みaは0.98μm、着色
膜10の厚みbは1.25μm、重なり部7の段差高c
は0.54μmにすることで、c/bを0.43に設定
した。
【0035】そして、上記カラーフィルター33の表面
性状を触針式表面形状測定機でもって測定したところ、
図10に示すような結果が得られた。同図によれば、横
軸は触針の移動方向であり、単位はμmである。縦軸は
R、G、Bの各画素の膜厚であって、単位はKÅ(キロ
オングストローム)である。
【0036】次いでアクリル系樹脂からなる平滑化膜1
3を厚み2.21μmで塗布したカラーフィルター7に
ついても、その表面性状を触針式表面形状測定機でもっ
て測定したところ、図11に示すような結果が得られ
た。同図によれば、横軸は触針の移動方向であり、単位
はμmである。縦軸は平滑化膜13を含めたR、G、B
各画素の膜厚であって、単位はKÅである。
【0037】かくして本例によれば、平滑化膜13を塗
布する前のカラーフィルター33であれば、凹凸が顕著
にあらわれる性状であったが、平滑化膜13を設けたカ
ラーフィルター7においては、表面平滑性が著しく向上
し、ほぼ平坦な表面形状が得られた。
【0038】(例2)(例1)のカラーフィルター33
を作製するに当たって、下記のように要件を設定し、そ
の他を同じにして、同様に平滑化膜13を塗布する前の
カラーフィルターを作製した。
【0039】本例によれば、画素幅dは100μm、遮
光膜9の幅eは20μm、重なり部12の幅fは5μ
m、凹み11の幅gは10μmであって、さらに遮光膜
9の厚みaは0.60μm、着色膜10の厚みbは1.
84μm、重なり部7の段差高cは0.35μmにする
ことで、c/bを0.19に設定した。
【0040】そして、上記カラーフィルターの表面性状
は図12に示すとおりであり、次いでアクリル系樹脂か
らなる平滑化膜13を厚み2.17μmで塗布したカラ
ーフィルターの表面性状は図13に示すような結果が得
られた。
【0041】かくして本例によれば、平滑化膜13を設
けたカラーフィルターにおいて、平滑化膜13に窪みが
確認された。
【0042】(例3)本例においては、(例1)のカラ
ーフィルター33を作製するに当たって、カーボンブラ
ックを含有する遮光性の感光性樹脂14を使用すること
に代えて、クロム金属を遮光膜として使用して図8に相
当する従来のカラーフィルター1を作製した。
【0043】本例によれば、画素幅dは100μm、遮
光膜3の幅eは20μm、重なり部12の幅fは5μ
m、凹み11の幅gは10μmであって、さらに遮光膜
3の厚みaは0.10μm、着色膜4の厚みbは0.9
4μm、重なり部の段差高cは0.10μmにすること
で、c/bを0.11に設定した。
【0044】そして、上記カラーフィルターの表面性状
は図14に示すとおりであり、次いでアクリル系樹脂か
らなる平滑化膜5を厚み2.20μmで塗布したカラー
フィルターの表面性状は図15に示すような結果が得ら
れた。
【0045】かくして本例によれば、平滑化膜5を設け
たカラーフィルターにおいて、平滑化膜5に窪みが確認
された。
【0046】(例4)(例1)のカラーフィルターを作
製するに当たって、下記のように要件を設定し、その他
を同じにして、同様に平滑化膜13を塗布したカラーフ
ィルターを作製した。
【0047】本例によれば、画素幅dは80μm、遮光
膜9の幅eは10μm、重なり部12の幅fは2μm、
凹み11の幅gは6μmであって、さらに遮光膜9の厚
みaは0.90μm、着色膜10の厚みbは1.35μ
m、重なり部7の段差高cは0.35μmにすること
で、c/bを0.26に設定し、また、アクリル系樹脂
からなる平滑化膜13を厚み2.21μmで塗布した。
【0048】かくして得られたカラーフィルターによれ
ば、平滑化膜13に窪みや突起がなく、表面平滑性が著
しく向上し、ほぼ平坦な表面形状が得られた。
【0049】(例5)(例1)のカラーフィルターを作
製するに当たって、下記のように要件を設定し、その他
を同じにして、同様に平滑化膜13を塗布したカラーフ
ィルターを作製した。
【0050】本例によれば、画素幅dは100μm、遮
光膜9の幅eは50μm、重なり部12の幅fは10μ
m、凹み11の幅gは30μmであって、さらに遮光膜
9の厚みaは0.90μm、着色膜10の厚みbは1.
15μm、重なり部7の段差高cは0.85μmにする
ことで、c/bを0.74に設定し、また、アクリル系
樹脂からなる平滑化膜13を厚み2.18μmで塗布し
た。
【0051】かくして得られたカラーフィルターによれ
ば、平滑化膜13に窪みや突起がなく、表面平滑性が著
しく向上し、ほぼ平坦な表面形状が得られた。
【0052】(例6)(例1)のカラーフィルターを作
製するに当たって、下記のように要件を設定し、その他
を同じにして、同様に平滑化膜13を塗布したカラーフ
ィルターを作製した。
【0053】本例によれば、画素幅dは100μm、遮
光膜9の幅eは50μm、重なり部12の幅fは10μ
m、凹み11の幅gは30μmであって、さらに遮光膜
9の厚みaは1.10μm、着色膜10の厚みbは1.
26μm、重なり部7の段差高cは1.15μmにする
ことで、c/bを0.91に設定し、また、アクリル系
樹脂からなる平滑化膜13を厚み2.17μmで塗布し
た。
【0054】かくして得られたカラーフィルターによれ
ば、平滑化膜13に突起が認められた。
【0055】(例7)(例1)のカラーフィルターを作
製するに当たって、アクリル系樹脂からなる平滑化膜1
3を被覆することに代えて、シリカからなる平滑化膜1
3を被覆し、そのほかを同じ構成にしたカラーフィルタ
ーを作製し、そのカラーフィルターの表面性状を触針式
表面形状測定機でもって測定したところ、平滑化膜13
を形成する前であれば、凹凸が顕著にあらわれる性状で
あったが、平滑化膜13を設けることで表面平滑性が著
しく向上し、ほぼ平坦な表面形状が得られた。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限られず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更、改良等は
何ら差し支えない。たとえば、実施例においてはカラー
フィルターが3種類であるが、それ以外に2種類または
4種類もしくはそれ以上であってもよい。また、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各補色を使用しても同様な効果
が得られる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、膜厚が
著しく大きな樹脂層を遮光膜として使用し、その樹脂着
色画素を遮光膜の一部に重ね合わせるようにして設ける
と、平滑化膜の表面平滑性が顕著に向上するので、これ
によって窪みや突起のない表面平滑性に優れたカラーフ
ィルターが提供できる。
【0058】また、本発明のカラー液晶表示装置によれ
ば、表面平滑性に優れたカラーフィルターを使用してい
るので、液晶セル内のギャップムラがなくなり、しか
も、透明電極の導電性が良好となってクロストークの発
生が低減し、これによって良好な表示画面が得られ、そ
の結果、高性能かつ高信頼性のカラー液晶表示装置が提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルターの断面図である。
【図2】本発明のカラーフィルターの要部拡大断面図で
ある。
【図3】本発明のカラーフィルターの製作工程を示す断
面図である。
【図4】本発明のカラーフィルターの製作工程を示す断
面図である。
【図5】本発明のカラーフィルターの製作工程を示す断
面図である。
【図6】本発明のカラーフィルターの製作工程を示す断
面図である。
【図7】本発明のカラーフィルターの製作工程を示す断
面図である。
【図8】従来のカラーフィルターの断面図である。
【図9】本発明のカラー液晶表示装置の要部断面図であ
る。
【図10】本発明のカラーフィルターの表面性状を示す
線図である。
【図11】本発明のカラーフィルターの表面性状を示す
線図である。
【図12】比較例のカラーフィルターの表面性状を示す
線図である。
【図13】比較例のカラーフィルターの表面性状を示す
線図である。
【図14】従来のカラーフィルターの表面性状を示す線
図である。
【図15】従来のカラーフィルターの表面性状を示す線
図である。
【図16】実施例のカラーフィルターの要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1、7 カラーフィルター 2 ガラス基板 3、9 遮光膜 4 着色画素 5 平滑化膜 8 開口 10 着色膜 12 重なり部 a 遮光膜の厚み b 着色膜の厚み c 段差高 R 赤の画素 G 緑の画素 B 青の画素

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に複数個の開口が配列されて
    なる厚み0.5〜1.8μmの遮光膜を遮光性樹脂によ
    り被着形成し、上記開口に厚み0.8〜2.0μmの光
    透過性着色樹脂からなる着色膜を設けて、この着色膜の
    周辺部を開口の周囲付近に位置する遮光膜領域上に配し
    て重なり部となすとともに、その重なり部の段差高を着
    色膜の厚みに対して0.20〜0.90倍に設定し、上
    記遮光膜および着色膜上に平滑化膜を被覆せしめたこと
    を特徴するカラーフィルター。
  2. 【請求項2】 請求項1のカラーフィルター上にストラ
    イプ状の透明電極と配向膜とを順次形成してなる一方部
    材と、透明基板上にストライプ状の透明電極と配向膜と
    を順次形成してなる他方部材とを液晶層を介して貼り合
    わせたカラー液晶表示装置。
JP1285896A 1996-01-29 1996-01-29 カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置 Pending JPH09203807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1285896A JPH09203807A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1285896A JPH09203807A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09203807A true JPH09203807A (ja) 1997-08-05

Family

ID=11817113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1285896A Pending JPH09203807A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09203807A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098943A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ
JP2007226087A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Seiko Instruments Inc カラーフィルタ基板とその製造方法、及びカラー液晶表示装置
JP2007304209A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fujifilm Corp カラーフィルタ及びその製造方法並びに表示装置
JP2011013692A (ja) * 2010-09-13 2011-01-20 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ
EP4040224B1 (en) * 2021-02-08 2024-10-09 Jrd Communication (Shenzhen) Ltd. Color filter, display panel and display device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098943A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ
JP2007226087A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Seiko Instruments Inc カラーフィルタ基板とその製造方法、及びカラー液晶表示装置
JP2007304209A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fujifilm Corp カラーフィルタ及びその製造方法並びに表示装置
JP2011013692A (ja) * 2010-09-13 2011-01-20 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ
EP4040224B1 (en) * 2021-02-08 2024-10-09 Jrd Communication (Shenzhen) Ltd. Color filter, display panel and display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6281960B1 (en) LCD with black matrix wall(s)
JPH08136910A (ja) カラー液晶表示装置およびその製造方法
JPH07181316A (ja) カラーフィルターの製造方法
JP2619062B2 (ja) 電極基板及び液晶表示装置の製造方法
JP3210791B2 (ja) カラー液晶表示装置の製造方法
JPH09203807A (ja) カラーフィルターおよびカラー液晶表示装置
JP2001330826A (ja) 反射型lcdおよびその製造方法
JP3003271B2 (ja) カラーフィルタとその製造方法
KR100749458B1 (ko) 티에프티 어레이 상에 칼라 필터가 형성된 엘시디 및 그 제조방법
JPH01257823A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルター基板
JPH0439603A (ja) カラーフィルタの製造方法
KR100701671B1 (ko) 컬러필터 제조방법
JP2001166316A (ja) カラーフィルタとその製造方法、該カラーフィルタを用いた液晶素子
JPH02297502A (ja) 液晶カラーフイルタの製造方法
KR20020034285A (ko) 색 필터 기판 및 그 제조 방법, 이를 포함하는 액정 표시장치
JPH08122763A (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
JP4415426B2 (ja) カラーフィルタおよびその製造方法
JP3454712B2 (ja) カラーフィルターおよびその製造方法ならびに液晶表示装置
JPH0862606A (ja) 液晶パネル
JPH0287116A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルター基板
JPH0694912A (ja) カラーフィルタの製造方法
JPH10161100A (ja) カラー液晶表示装置
JPH07294718A (ja) カラーフィルタ
JPH05257008A (ja) カラ−フィルタ−
JPH04304423A (ja) カラ−フィルタおよび液晶表示装置