JPH0920127A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JPH0920127A JPH0920127A JP16899795A JP16899795A JPH0920127A JP H0920127 A JPH0920127 A JP H0920127A JP 16899795 A JP16899795 A JP 16899795A JP 16899795 A JP16899795 A JP 16899795A JP H0920127 A JPH0920127 A JP H0920127A
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- Japan
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- air
- blower
- scroll casing
- damper
- outlet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両用空調装置の送風機2のスクロールケー
シング20を大型化することなく、送風機1の全圧を十
分に向上させる。 【解決手段】 スクロールケーシング20内に設けたフ
ァン22によって吸入された空気を送風する送風機1を
備えた車両用空調装置3において、スクロールケーシン
グ20の周壁で、かつ、空気の送風方向に副送風路23
を設けた。
シング20を大型化することなく、送風機1の全圧を十
分に向上させる。 【解決手段】 スクロールケーシング20内に設けたフ
ァン22によって吸入された空気を送風する送風機1を
備えた車両用空調装置3において、スクロールケーシン
グ20の周壁で、かつ、空気の送風方向に副送風路23
を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関し、詳しくは、スクロールケーシングの周壁に副送風
路を設けた送風機を有する車両用空調装置に関する。
関し、詳しくは、スクロールケーシングの周壁に副送風
路を設けた送風機を有する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置に使用される送風
機100は、図12に示すように、スクロールケーシン
グ101内に図示しないモータによって回転駆動される
ファン102を設けて構成してある。上記ファン102
によって吸入された空気は、エバポレータ及びヒータコ
アの熱交換器に送風され、上記熱交換器を通過した暖風
及び冷風を混合させ、所望の温度に調節して空調用ダク
トの各吹出口へ配風される。
機100は、図12に示すように、スクロールケーシン
グ101内に図示しないモータによって回転駆動される
ファン102を設けて構成してある。上記ファン102
によって吸入された空気は、エバポレータ及びヒータコ
アの熱交換器に送風され、上記熱交換器を通過した暖風
及び冷風を混合させ、所望の温度に調節して空調用ダク
トの各吹出口へ配風される。
【0003】送風機から送風された空気は、上記熱交換
器を通過し空調用ダクトの各吹出口へ配風されるまでに
それぞれの通風抵抗を受けている。所望の吹き出し風量
を得るために、前記熱交換器のフィン形状の改善や各送
風路の通路面積の増加等、通風抵抗の低減を行い、かつ
ファンの効率の向上、ファン、スクロールの大型化を行
って送風機全圧が増加するように工夫が行われている。
器を通過し空調用ダクトの各吹出口へ配風されるまでに
それぞれの通風抵抗を受けている。所望の吹き出し風量
を得るために、前記熱交換器のフィン形状の改善や各送
風路の通路面積の増加等、通風抵抗の低減を行い、かつ
ファンの効率の向上、ファン、スクロールの大型化を行
って送風機全圧が増加するように工夫が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、車両用空調装置
には、車内の前後左右で独立した温度及び風量のコント
ロールに代表される肌理こまかな温度・風量分配制御、
冷房・暖房能力の向上等の要求が高まっており、更には
足元スペースの拡大に伴いインストルメントパネルの縮
小による送風機並びに熱交換器、各吹出口を収納するユ
ニットの小型化が必要達成条件となっている。
には、車内の前後左右で独立した温度及び風量のコント
ロールに代表される肌理こまかな温度・風量分配制御、
冷房・暖房能力の向上等の要求が高まっており、更には
足元スペースの拡大に伴いインストルメントパネルの縮
小による送風機並びに熱交換器、各吹出口を収納するユ
ニットの小型化が必要達成条件となっている。
【0005】上記述べた条件を満足させるためには、通
風路内の空気を分けるガイドの追加、通路面積の縮小
等、通風抵抗の増加を伴う対応を余儀なくされており、
通風抵抗の増加分を補う送風機全圧の増加が必要であ
る。そのためには、スクロールケーシングの形状を、該
スクロールケーシングの対数螺旋形状が拡大するよう
に、すなわちスクロールケーシングを大型化する必要が
あった。上記スクロールケーシングの形状は次式で決定
される。
風路内の空気を分けるガイドの追加、通路面積の縮小
等、通風抵抗の増加を伴う対応を余儀なくされており、
通風抵抗の増加分を補う送風機全圧の増加が必要であ
る。そのためには、スクロールケーシングの形状を、該
スクロールケーシングの対数螺旋形状が拡大するよう
に、すなわちスクロールケーシングを大型化する必要が
あった。上記スクロールケーシングの形状は次式で決定
される。
【0006】
【数1】R=(D/2)eAθ
【0007】上記Rはファンの回転軸からスクロールケ
ーシングの内壁までの距離、Dはファンの直径、Aはt
anαで表される係数、θはスクロールケーシングの巻
き角である。しかしながら、限られた車両スペース内で
は効果的スクロールケーシングを大型化することは不可
能であることから、ファンの翼形状を変更したりモータ
の出力を変更して送風機の全圧を増加させていたが、送
風機の全圧は十分に向上させることができなかった。特
に巻き角を大きくして静圧・動圧を高めるようにした形
状のスクロースケーシングでは、冷房時(ベントモー
ド)における吹き出し風量が低下するとともに、これに
伴う温度・風量分配が理想的に行われないという問題点
があった。
ーシングの内壁までの距離、Dはファンの直径、Aはt
anαで表される係数、θはスクロールケーシングの巻
き角である。しかしながら、限られた車両スペース内で
は効果的スクロールケーシングを大型化することは不可
能であることから、ファンの翼形状を変更したりモータ
の出力を変更して送風機の全圧を増加させていたが、送
風機の全圧は十分に向上させることができなかった。特
に巻き角を大きくして静圧・動圧を高めるようにした形
状のスクロースケーシングでは、冷房時(ベントモー
ド)における吹き出し風量が低下するとともに、これに
伴う温度・風量分配が理想的に行われないという問題点
があった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、車両用空調装置の送風機のスクロールケー
シングを大型化することなく、上記送風機の全圧を十分
に向上させることを目的としている。
れたもので、車両用空調装置の送風機のスクロールケー
シングを大型化することなく、上記送風機の全圧を十分
に向上させることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明では、スクロールケーシング内
に設けたファンによって吸入された空気を送風する送風
機を備えた車両用空調装置において、上記スクロールケ
ーシングの周壁で、かつ、空気の送風方向に副送風路を
設けたことを特徴としている。
に請求項1に記載の発明では、スクロールケーシング内
に設けたファンによって吸入された空気を送風する送風
機を備えた車両用空調装置において、上記スクロールケ
ーシングの周壁で、かつ、空気の送風方向に副送風路を
設けたことを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明では、上記スクロール
ケーシングと上記副送風路とを連通または非連通状態に
する副送風路開閉ダンパを上記スクロールケーシングま
たは上記副送風路に設けたことを特徴としている。
ケーシングと上記副送風路とを連通または非連通状態に
する副送風路開閉ダンパを上記スクロールケーシングま
たは上記副送風路に設けたことを特徴としている。
【0011】請求項3に係る発明では、内気あるいは外
気を選択して取り入れる内外気切り換え装置と、上記副
送風路開閉ダンパとを連動したことを特徴としている。
気を選択して取り入れる内外気切り換え装置と、上記副
送風路開閉ダンパとを連動したことを特徴としている。
【0012】請求項4に係る発明では、上記副送風路開
閉ダンパと、上記送風機の風下に配置したヒータコアを
通過する空気の量を調整するエアミックスダンパとを連
動したことを特徴としている。
閉ダンパと、上記送風機の風下に配置したヒータコアを
通過する空気の量を調整するエアミックスダンパとを連
動したことを特徴としている。
【0013】請求項5に係る発明では、上記副送風路開
閉ダンパと、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及びヒー
ト吹出口を選択するモードダンパとを連動したことを特
徴としている。
閉ダンパと、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及びヒー
ト吹出口を選択するモードダンパとを連動したことを特
徴としている。
【0014】請求項6に係る発明では、請求項2に記載
の上記副送風路の終端部を、送風機の風下に配置したヒ
ータコアを通過する空気の流路に接続し、上記副送風路
開閉ダンパを、ヒータコアを通過する空気の量を調整す
るエアミックスダンパと兼用したことを特徴としてい
る。
の上記副送風路の終端部を、送風機の風下に配置したヒ
ータコアを通過する空気の流路に接続し、上記副送風路
開閉ダンパを、ヒータコアを通過する空気の量を調整す
るエアミックスダンパと兼用したことを特徴としてい
る。
【0015】請求項7に係る発明では、上記副送風路の
終端部を、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及びヒート
吹出口のいずれかの吹出口と接続し、ベント吹出口、デ
フロスタ吹出口及びヒート吹出口を選択するモードダン
パを上記副送風路開閉ダンパと兼用したことを特徴とし
ている。
終端部を、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及びヒート
吹出口のいずれかの吹出口と接続し、ベント吹出口、デ
フロスタ吹出口及びヒート吹出口を選択するモードダン
パを上記副送風路開閉ダンパと兼用したことを特徴とし
ている。
【0016】
【作用】上記請求項1に記載の発明では、回転するファ
ンに吸い込まれた空気はスクロールケーシングに沿って
吐出され、その一部は副送風路に流入する。上記副送風
路は、スクロールケーシングの周壁に設けてあるので、
実質的にはスクロールケーシングを大型化したことと同
様の送風機全圧と風量特性の関係が得られる。すなわ
ち、スクロールケーシングの巻き角を小さくしたことと
同様の送風特性となり、同一静圧で比較した場合、冷房
時に風量が増加する。
ンに吸い込まれた空気はスクロールケーシングに沿って
吐出され、その一部は副送風路に流入する。上記副送風
路は、スクロールケーシングの周壁に設けてあるので、
実質的にはスクロールケーシングを大型化したことと同
様の送風機全圧と風量特性の関係が得られる。すなわ
ち、スクロールケーシングの巻き角を小さくしたことと
同様の送風特性となり、同一静圧で比較した場合、冷房
時に風量が増加する。
【0017】請求項2に係る発明では、副送風路開閉ダ
ンパによりスクロールケーシングと副送風路とを連通ま
たは非連通状態に変更できるので、副送風路に流入する
空気の量を調節することができる。したがって、送風機
全圧と風量特性も適宜選択して変更できる。
ンパによりスクロールケーシングと副送風路とを連通ま
たは非連通状態に変更できるので、副送風路に流入する
空気の量を調節することができる。したがって、送風機
全圧と風量特性も適宜選択して変更できる。
【0018】請求項3に係る発明では、内外気切り換え
装置を切り換えて内気を吸い込む状態ではスクロールケ
ーシングと副送風路とが連通状態になるように、また、
内外気切り換え装置を切り換えて外気を吸い込む状態で
はスクロールケーシングと副送風路とが非連通状態にな
るように副送風路開閉ダンパが連動する。
装置を切り換えて内気を吸い込む状態ではスクロールケ
ーシングと副送風路とが連通状態になるように、また、
内外気切り換え装置を切り換えて外気を吸い込む状態で
はスクロールケーシングと副送風路とが非連通状態にな
るように副送風路開閉ダンパが連動する。
【0019】請求項4に係る発明では、エアミックスダ
ンパを調整してヒータコアに空気を流入させない状態で
はスクロールケーシングと副送風路とが連通状態になる
ように、また、ヒータコアに空気を流入させる状態では
スクロールケーシングと副送風路とが非連通状態になる
ように副送風路開閉ダンパが連動する。
ンパを調整してヒータコアに空気を流入させない状態で
はスクロールケーシングと副送風路とが連通状態になる
ように、また、ヒータコアに空気を流入させる状態では
スクロールケーシングと副送風路とが非連通状態になる
ように副送風路開閉ダンパが連動する。
【0020】請求項5に係る発明では、モードダンパを
調整してベント吹出口から空気を吹き出す状態では、ス
クロールケーシングと副送風路とが連通状態になるよう
に、また、デフロスタ吹出口及びヒート吹出口から空気
を吹き出す状態では、スクロールケーシングと副送風路
とが非連通状態になるように副送風路開閉ダンパが連動
する。
調整してベント吹出口から空気を吹き出す状態では、ス
クロールケーシングと副送風路とが連通状態になるよう
に、また、デフロスタ吹出口及びヒート吹出口から空気
を吹き出す状態では、スクロールケーシングと副送風路
とが非連通状態になるように副送風路開閉ダンパが連動
する。
【0021】請求項6に係る発明では、ダンパを調整し
てヒータコアに空気を流入させない状態ではスクロール
ケーシングと副送風路とが連通状態になる。また、副送
風路開閉ダンパを調整してヒータコアに空気を流入させ
る状態ではスクロールケーシングと副送風路とが非連通
状態になる。
てヒータコアに空気を流入させない状態ではスクロール
ケーシングと副送風路とが連通状態になる。また、副送
風路開閉ダンパを調整してヒータコアに空気を流入させ
る状態ではスクロールケーシングと副送風路とが非連通
状態になる。
【0022】請求項7に係る発明では、ダンパを調整し
てベント吹出口から空気を吹き出す状態では、スクロー
ルケーシングと副送風路の終端部とが連通状態になる。
また、副送風路開閉ダンパを調整してデフロスタ吹出口
及びヒート吹出口から空気を吹き出す状態では、スクロ
ールケーシングと上記終端部とが非連通状態になる。
てベント吹出口から空気を吹き出す状態では、スクロー
ルケーシングと副送風路の終端部とが連通状態になる。
また、副送風路開閉ダンパを調整してデフロスタ吹出口
及びヒート吹出口から空気を吹き出す状態では、スクロ
ールケーシングと上記終端部とが非連通状態になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る発明の実施の形態について説明する。図1は、本
発明の特徴部分である副送風路が形成された送風機1を
備えた第1の実施の形態に係る車両用空調装置3であ
る。上記車両用空調装置3は、冷房、除湿に使用される
エバポレータ4を上記送風機1の吐出側に配置して構成
されている。送風機1は、内外気切り換え箱6の空気を
吸引し、この空気をエバポレータに吐出するように設け
てある。エバポレータ4を通過した空気は、エアミック
スダンパ7と8で規制されて流路9またはヒータコア1
0に送られる。なお、上記エアミックスダンパ7と8は
連動して動くように設けてある。ヒータコア10で加熱
された空気は、エアミックス室11で所定の温度に調節
され、モードダンパ12、13で選択されたベント吹出
口14、デフロスタ吹出口15、ヒート吹出口16から
車内に吹き出される。
に係る発明の実施の形態について説明する。図1は、本
発明の特徴部分である副送風路が形成された送風機1を
備えた第1の実施の形態に係る車両用空調装置3であ
る。上記車両用空調装置3は、冷房、除湿に使用される
エバポレータ4を上記送風機1の吐出側に配置して構成
されている。送風機1は、内外気切り換え箱6の空気を
吸引し、この空気をエバポレータに吐出するように設け
てある。エバポレータ4を通過した空気は、エアミック
スダンパ7と8で規制されて流路9またはヒータコア1
0に送られる。なお、上記エアミックスダンパ7と8は
連動して動くように設けてある。ヒータコア10で加熱
された空気は、エアミックス室11で所定の温度に調節
され、モードダンパ12、13で選択されたベント吹出
口14、デフロスタ吹出口15、ヒート吹出口16から
車内に吹き出される。
【0024】ここで、上記送風機1について詳細に説明
する。上記送風機1は、図2に示すように、対数螺旋形
状に形成されたスクロールケーシング20の内部に、モ
ータの軸21に取り付けられ、回転可能に設けられた遠
心式多翼ファン22を配置して構成されている。上記ス
クロールケーシング20は、樹脂で形成されており、周
壁部に設けられた分割ラインを境に分割可能になってい
る。
する。上記送風機1は、図2に示すように、対数螺旋形
状に形成されたスクロールケーシング20の内部に、モ
ータの軸21に取り付けられ、回転可能に設けられた遠
心式多翼ファン22を配置して構成されている。上記ス
クロールケーシング20は、樹脂で形成されており、周
壁部に設けられた分割ラインを境に分割可能になってい
る。
【0025】また、上記副送風路23は、スクロールケ
ーシング20の外周壁部に、上記スクロールケーシング
20と一体的に樹脂で成形されている。詳しくは、副送
風路23は、モータの軸21を中心とし、スクロールケ
ーシング20とファン22との最近接位置のノーズ部分
aを始点として空気の吐出方向に300度回転した終点
位置bにおける流路24の空気の吐出方向で、かつ、ス
クロールケーシング20の接線または略接線方向に延び
るように形成してある。上記副送風路23はスクロール
ケーシング20の周壁であれば、どの位置に形成しても
よいが、上述したように、モータの軸21を中心として
ノーズ部分aから300度を越えない位置に設けること
が好ましい。上記ノーズ部分aは、R形状に形成され風
の通過による異常音の発生を防止してある。
ーシング20の外周壁部に、上記スクロールケーシング
20と一体的に樹脂で成形されている。詳しくは、副送
風路23は、モータの軸21を中心とし、スクロールケ
ーシング20とファン22との最近接位置のノーズ部分
aを始点として空気の吐出方向に300度回転した終点
位置bにおける流路24の空気の吐出方向で、かつ、ス
クロールケーシング20の接線または略接線方向に延び
るように形成してある。上記副送風路23はスクロール
ケーシング20の周壁であれば、どの位置に形成しても
よいが、上述したように、モータの軸21を中心として
ノーズ部分aから300度を越えない位置に設けること
が好ましい。上記ノーズ部分aは、R形状に形成され風
の通過による異常音の発生を防止してある。
【0026】さらに、副送風路23には上記分割ライン
につながる分割ラインが形成され、この分割ラインを境
に分割される構造となっている。上記副送風路23の空
気の吐出方向と直交する断面は、スクロールケーシング
20との接続部分25から出口部分にかけてほぼ一定の
断面を有しており、スクロールケーシング20の空気の
吐出方向と直交する断面に比較して小さく設けてある。
また、上記副送風路23の終端部26は、上記スクロー
ルケーシング20の終端部27に接続されており、副送
風路23を通過した空気がスクロールケーシング20の
終端部27から排出した空気と合流するようになってい
る。
につながる分割ラインが形成され、この分割ラインを境
に分割される構造となっている。上記副送風路23の空
気の吐出方向と直交する断面は、スクロールケーシング
20との接続部分25から出口部分にかけてほぼ一定の
断面を有しており、スクロールケーシング20の空気の
吐出方向と直交する断面に比較して小さく設けてある。
また、上記副送風路23の終端部26は、上記スクロー
ルケーシング20の終端部27に接続されており、副送
風路23を通過した空気がスクロールケーシング20の
終端部27から排出した空気と合流するようになってい
る。
【0027】上記構成からなる送風機1では、モータを
駆動させ、遠心式多翼ファン22を回転させてスクロー
ルケーシング20に空気を吸入し、この空気を流路24
に沿って送風すると、送風される空気の一部が副送風路
23に送られる。副送風路23を通過した空気は、スク
ロールケーシング20の終端部27から排出した空気と
合流して上記図1に示されるエバポレータ4に送られ
る。
駆動させ、遠心式多翼ファン22を回転させてスクロー
ルケーシング20に空気を吸入し、この空気を流路24
に沿って送風すると、送風される空気の一部が副送風路
23に送られる。副送風路23を通過した空気は、スク
ロールケーシング20の終端部27から排出した空気と
合流して上記図1に示されるエバポレータ4に送られ
る。
【0028】ここで、上記送風機1の送風能力について
説明する。送風能力は送風機全圧で評価することができ
る。図3に示すように、実線αは、副送風路23を設け
た送風機1の送風機全圧と風量の関係を示しており、ま
た、破線βは、副送風路23を設けていない送風機の送
風機全圧と風量の関係を示している。さらに、図3に
は、冷房時に空気が吹き出されるベント吹出口14を流
れる空気の抵抗を示す(ベントモード)抵抗曲線aと、
暖房時にデフロスタ吹出口15またはヒート吹出口16
を流れる空気の抵抗を示す(ヒートモード)抵抗曲線b
が描かれている。
説明する。送風能力は送風機全圧で評価することができ
る。図3に示すように、実線αは、副送風路23を設け
た送風機1の送風機全圧と風量の関係を示しており、ま
た、破線βは、副送風路23を設けていない送風機の送
風機全圧と風量の関係を示している。さらに、図3に
は、冷房時に空気が吹き出されるベント吹出口14を流
れる空気の抵抗を示す(ベントモード)抵抗曲線aと、
暖房時にデフロスタ吹出口15またはヒート吹出口16
を流れる空気の抵抗を示す(ヒートモード)抵抗曲線b
が描かれている。
【0029】上記ベントモードにおける送風機1を使用
してベント吹出口14から得られる風量及びその時の送
風機全圧は、実線αと抵抗曲線aとの交点gから求める
ことができる。同様に、ベントモードにおける副送風路
23を設けていない送風機の風量と送風機全圧は、破線
βと抵抗曲線aとの交点cから求めることができる。交
点cとgにおける風量及び送風機全圧について比較する
と、交点gから得られる風量jに対して、交点cから得
られる風量はeであり、△Q1だけ交点gにおける風量
が多いことが分かる。言い換えれば、同一風量では、△
P1だけ送風機全圧が向上していると言える。このよう
に、送風機1では、スクロールケーシング20を大型化
することなく、ベントモードにおいては送風機全圧を向
上させることがきる。すなわち、巻き角θが大きけれ
ば、ファン22から吐き出された風はスクロールケーシ
ング20内で静圧・動圧とも高くなっていくが、巻き角
θが小さくなれば、スクロールケーシング20内からす
ぐに大気に吐き出され、静圧・動圧は低いが、風量は増
加するという特性に基づいており、副送風路23を設け
ることで巻き角θを小さくしたことと同様の効果とな
る。なお、ファン22の回転数を変化させて風量を変更
した場合も同様の結果が得られる。
してベント吹出口14から得られる風量及びその時の送
風機全圧は、実線αと抵抗曲線aとの交点gから求める
ことができる。同様に、ベントモードにおける副送風路
23を設けていない送風機の風量と送風機全圧は、破線
βと抵抗曲線aとの交点cから求めることができる。交
点cとgにおける風量及び送風機全圧について比較する
と、交点gから得られる風量jに対して、交点cから得
られる風量はeであり、△Q1だけ交点gにおける風量
が多いことが分かる。言い換えれば、同一風量では、△
P1だけ送風機全圧が向上していると言える。このよう
に、送風機1では、スクロールケーシング20を大型化
することなく、ベントモードにおいては送風機全圧を向
上させることがきる。すなわち、巻き角θが大きけれ
ば、ファン22から吐き出された風はスクロールケーシ
ング20内で静圧・動圧とも高くなっていくが、巻き角
θが小さくなれば、スクロールケーシング20内からす
ぐに大気に吐き出され、静圧・動圧は低いが、風量は増
加するという特性に基づいており、副送風路23を設け
ることで巻き角θを小さくしたことと同様の効果とな
る。なお、ファン22の回転数を変化させて風量を変更
した場合も同様の結果が得られる。
【0030】また、上記車両用空調装置3には送風機1
に替えて送風機2を使用することもできる(第2の実施
の形態)。送風機2は、図4に示すように、上記送風機
1の構成に副送風路開閉ダンパ30を加えたものであ
る。副送風路開閉ダンパ30は、樹脂板または金属板等
の板材の一端部に支軸31を取り付けて構成したもの
で、上記支軸31はスクロールケーシング20の内壁に
取り付けられたヒンジ32に回動自在に取り付けてあ
る。また、上記支軸31に取り付けられたレバー33の
端部には回転力伝達部材34が取り付けてあり、この回
転力伝達部材34を矢印の方向に移動させると、レバー
33を介して副送風路開閉ダンパ30に力が伝達され
て、副送風路開閉ダンパ30が上記接続部分25を開閉
してスクロールケーシング20と副送風路23とが連通
または非連通状態になる。なお、上記送風機2につい
て、送風機1と同一部分には同一符号を付して構成の説
明を省略する。
に替えて送風機2を使用することもできる(第2の実施
の形態)。送風機2は、図4に示すように、上記送風機
1の構成に副送風路開閉ダンパ30を加えたものであ
る。副送風路開閉ダンパ30は、樹脂板または金属板等
の板材の一端部に支軸31を取り付けて構成したもの
で、上記支軸31はスクロールケーシング20の内壁に
取り付けられたヒンジ32に回動自在に取り付けてあ
る。また、上記支軸31に取り付けられたレバー33の
端部には回転力伝達部材34が取り付けてあり、この回
転力伝達部材34を矢印の方向に移動させると、レバー
33を介して副送風路開閉ダンパ30に力が伝達され
て、副送風路開閉ダンパ30が上記接続部分25を開閉
してスクロールケーシング20と副送風路23とが連通
または非連通状態になる。なお、上記送風機2につい
て、送風機1と同一部分には同一符号を付して構成の説
明を省略する。
【0031】上記構成の送風機2では、ベントモードに
おいては、副送風路開閉ダンパ30を動かして上記接続
部分25を開き、スクロールケーシング20と副送風路
23とを連通状態にする。これにより、上記したように
ベントモードにおいては送風機全圧を向上させることが
できる。また、ヒートモードまたはデフロスタモードに
おいては、副送風路開閉ダンパ30で上記接続部分25
を閉じ、スクロールケーシング20と副送風路23とを
非連通状態にするとともに、送風機2から排出された空
気をエアミックスダンパ7、8でヒータコア10に流入
して空気を加熱するようにしている。
おいては、副送風路開閉ダンパ30を動かして上記接続
部分25を開き、スクロールケーシング20と副送風路
23とを連通状態にする。これにより、上記したように
ベントモードにおいては送風機全圧を向上させることが
できる。また、ヒートモードまたはデフロスタモードに
おいては、副送風路開閉ダンパ30で上記接続部分25
を閉じ、スクロールケーシング20と副送風路23とを
非連通状態にするとともに、送風機2から排出された空
気をエアミックスダンパ7、8でヒータコア10に流入
して空気を加熱するようにしている。
【0032】ここで、送風機2の送風能力について説明
する。上記図3に示したように、破線βは副送風路23
を設けていない送風機の風量と送風機全圧を示している
が、言い換えれば送風機2の接続部分25を閉じ、スク
ロールケーシング20と副送風路23とを非連通状態に
したものであると言える。したがって、ヒートモードま
たはデフロスタモードにおけるスクロールケーシング2
0と副送風路23とを非連通状態にした送風機2の風量
と送風機全圧は、破線βと抵抗曲線bとの交点dから求
めることができる。また、ヒートモードまたはデフロス
タモードにおける送風機1の風量と送風機全圧は破線β
と抵抗曲線bとの交点hから求めることができる。上記
実線αと破線βはx点で交差していることからも分かる
ように、スクロールケーシング20と副送風路23とを
非連通状態にした送風機2における交点dから得られる
風量fに比較して、送風機1における交点hから得られ
る風量kは少ないことが分かる。つまり、ヒートモード
またはデフロスタモードにおいては、スクロールケーシ
ング20と副送風路23とを非連通状態にした送風機2
が送風機1に比較して同一風量では△P2だけ送風機全
圧を向上させることができる。
する。上記図3に示したように、破線βは副送風路23
を設けていない送風機の風量と送風機全圧を示している
が、言い換えれば送風機2の接続部分25を閉じ、スク
ロールケーシング20と副送風路23とを非連通状態に
したものであると言える。したがって、ヒートモードま
たはデフロスタモードにおけるスクロールケーシング2
0と副送風路23とを非連通状態にした送風機2の風量
と送風機全圧は、破線βと抵抗曲線bとの交点dから求
めることができる。また、ヒートモードまたはデフロス
タモードにおける送風機1の風量と送風機全圧は破線β
と抵抗曲線bとの交点hから求めることができる。上記
実線αと破線βはx点で交差していることからも分かる
ように、スクロールケーシング20と副送風路23とを
非連通状態にした送風機2における交点dから得られる
風量fに比較して、送風機1における交点hから得られ
る風量kは少ないことが分かる。つまり、ヒートモード
またはデフロスタモードにおいては、スクロールケーシ
ング20と副送風路23とを非連通状態にした送風機2
が送風機1に比較して同一風量では△P2だけ送風機全
圧を向上させることができる。
【0033】このように、送風機2は副送風路開閉ダン
パ30を開閉してスクロールケーシング20と副送風路
23とを連通または非連通状態にすることで、常に最大
の送風機全圧を得ることができる。
パ30を開閉してスクロールケーシング20と副送風路
23とを連通または非連通状態にすることで、常に最大
の送風機全圧を得ることができる。
【0034】次に第3の実施の形態に係る車両用空調装
置35について説明する。上記車両用空調装置35は、
送風機2を使用した車両用空調装置3の内外気切り換え
箱6に設けられた内外気切り換えダンパ37と上記送風
機2の副送風路開閉ダンパ30とを連動可能に構成した
ものである。具体的には、図5に示すように、副送風路
開閉ダンパ30を開閉する上記回転力伝達部材34を上
記内外気切り換え装置36のダンパ37を開閉するレバ
ー38に連結させてあり、内外気切り換え装置36が車
室内空気吸い込み状態では、スクロールケーシング20
と副送風路23とが連通するように、また、外気を吸い
込む状態では、スクロールケーシング20と副送風路2
3とが非連通状態になるように設けてある。
置35について説明する。上記車両用空調装置35は、
送風機2を使用した車両用空調装置3の内外気切り換え
箱6に設けられた内外気切り換えダンパ37と上記送風
機2の副送風路開閉ダンパ30とを連動可能に構成した
ものである。具体的には、図5に示すように、副送風路
開閉ダンパ30を開閉する上記回転力伝達部材34を上
記内外気切り換え装置36のダンパ37を開閉するレバ
ー38に連結させてあり、内外気切り換え装置36が車
室内空気吸い込み状態では、スクロールケーシング20
と副送風路23とが連通するように、また、外気を吸い
込む状態では、スクロールケーシング20と副送風路2
3とが非連通状態になるように設けてある。
【0035】上記構成の車両用空調装置35では、冷房
する場合、車室内空気を使用する。上記図3に示したグ
ラフから明らかなように、スクロールケーシング20と
副送風路23とが連通する状態では、送風機全圧と風量
との関係が冷房(ベントモード)に適した関係になるの
で送風機2の送風機全圧は向上させることができる。ま
た、同様に、ヒートモードでは、スクロールケーシング
20と副送風路23とが非連通状態であれば送風機全圧
と風量との関係が暖房に適した関係になるので、外気を
取り入れて暖房する場合、送風機2の送風機全圧を十分
に向上させることができる。このように、車両用空調装
置35は、内外気切り換え装置36の内外気の選択状態
に応じて常に最大の送風機全圧が得られる。
する場合、車室内空気を使用する。上記図3に示したグ
ラフから明らかなように、スクロールケーシング20と
副送風路23とが連通する状態では、送風機全圧と風量
との関係が冷房(ベントモード)に適した関係になるの
で送風機2の送風機全圧は向上させることができる。ま
た、同様に、ヒートモードでは、スクロールケーシング
20と副送風路23とが非連通状態であれば送風機全圧
と風量との関係が暖房に適した関係になるので、外気を
取り入れて暖房する場合、送風機2の送風機全圧を十分
に向上させることができる。このように、車両用空調装
置35は、内外気切り換え装置36の内外気の選択状態
に応じて常に最大の送風機全圧が得られる。
【0036】第4の実施の形態に係る車両用空調装置5
は、図6に示すように、内外気切り換え箱6とエバポレ
ータ4を備えた上流側ユニット5aと、送風機2、エア
ミックスダンパ7、8、ヒータコア10及びモードダン
パ12、13を備えた下流側ユニット5bとから構成さ
れている。なお、上記送風機2は、上記したように、ダ
ンパ30を備えたものである。また、上記車両用空調装
置5において、上記車両用空調装置3と同一構成部分に
ついては同一符号を付して説明を省略する。
は、図6に示すように、内外気切り換え箱6とエバポレ
ータ4を備えた上流側ユニット5aと、送風機2、エア
ミックスダンパ7、8、ヒータコア10及びモードダン
パ12、13を備えた下流側ユニット5bとから構成さ
れている。なお、上記送風機2は、上記したように、ダ
ンパ30を備えたものである。また、上記車両用空調装
置5において、上記車両用空調装置3と同一構成部分に
ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0037】上記車両用空調装置5では、送風機2の副
送風路開閉ダンパ30を動かして接続部分25を開き、
スクロールケーシング20と副送風路23とを連通状態
にしてモータを駆動させ、遠心式多翼ファン22を回転
させてスクロールケーシング20に空気を吸入すると、
この空気が流路24に沿って送風され、空気の一部が副
送風路23に送られる。副送風路23を通過した空気
は、スクロールケーシング20の終端部27から排出し
た空気と合流し、エアミックスダンパ7、8で規制され
てヒータコア10を通過せずにベント排出口14から車
内に送風される(ベントモード)。
送風路開閉ダンパ30を動かして接続部分25を開き、
スクロールケーシング20と副送風路23とを連通状態
にしてモータを駆動させ、遠心式多翼ファン22を回転
させてスクロールケーシング20に空気を吸入すると、
この空気が流路24に沿って送風され、空気の一部が副
送風路23に送られる。副送風路23を通過した空気
は、スクロールケーシング20の終端部27から排出し
た空気と合流し、エアミックスダンパ7、8で規制され
てヒータコア10を通過せずにベント排出口14から車
内に送風される(ベントモード)。
【0038】また、副送風路開閉ダンパ30を動かして
接続部分25を閉じ、スクロールケーシング20と副送
風路23とを非連通状態にすると、流路24に沿って送
風された空気は全てスクロールケーシング20の終端部
27から排出する。排出された空気はエアミックスダン
パ7、8で規制されてヒータコア10を通過して加熱さ
れ、ヒート吹出口15またはデフロスタ吹出口16から
車内に送風される(ヒートモード)。
接続部分25を閉じ、スクロールケーシング20と副送
風路23とを非連通状態にすると、流路24に沿って送
風された空気は全てスクロールケーシング20の終端部
27から排出する。排出された空気はエアミックスダン
パ7、8で規制されてヒータコア10を通過して加熱さ
れ、ヒート吹出口15またはデフロスタ吹出口16から
車内に送風される(ヒートモード)。
【0039】このように、上記車両用空調装置5では、
送風機2の副送風路開閉ダンパ30を開閉してスクロー
ルケーシング20と副送風路23とを連通または非連通
状態にすることができ、これと併せて空気をヒータコア
10を通過または迂回させ、選択された吹出口14、1
5、16から空気を車内に送風することができる。ま
た、上記車両用空調装置5においても上記車両用空調装
置2と同様に、常に最大の送風機全圧を得ることができ
る。
送風機2の副送風路開閉ダンパ30を開閉してスクロー
ルケーシング20と副送風路23とを連通または非連通
状態にすることができ、これと併せて空気をヒータコア
10を通過または迂回させ、選択された吹出口14、1
5、16から空気を車内に送風することができる。ま
た、上記車両用空調装置5においても上記車両用空調装
置2と同様に、常に最大の送風機全圧を得ることができ
る。
【0040】また、上記車両用空調装置5は、エアミッ
クスダンパ7、8を上記副送風路開閉ダンパ30と連動
可能に構成してもよい。詳しくは、図7に示すように、
下流側ユニット5bに替えて、下流側ユニット40bで
構成する。上記下流側ユニット40bは、エアミックス
ダンパ7の支軸41に取り付けられたレバー42と、上
記副送風路開閉ダンパ30のレバー33に接続された回
転力伝達部材34とを連結してあり、エアミックスダン
パ7、8で空気をヒータコア10へ侵入させる場合は、
スクロールケーシング20と副送風路23とが連通する
ように、また、エアミックスダンパ7、8でヒータコア
10を塞いで空気がヒータコア10へ侵入させない場合
は、スクロールケーシング20と副送風路23とが非連
通状態になるように設けてある。
クスダンパ7、8を上記副送風路開閉ダンパ30と連動
可能に構成してもよい。詳しくは、図7に示すように、
下流側ユニット5bに替えて、下流側ユニット40bで
構成する。上記下流側ユニット40bは、エアミックス
ダンパ7の支軸41に取り付けられたレバー42と、上
記副送風路開閉ダンパ30のレバー33に接続された回
転力伝達部材34とを連結してあり、エアミックスダン
パ7、8で空気をヒータコア10へ侵入させる場合は、
スクロールケーシング20と副送風路23とが連通する
ように、また、エアミックスダンパ7、8でヒータコア
10を塞いで空気がヒータコア10へ侵入させない場合
は、スクロールケーシング20と副送風路23とが非連
通状態になるように設けてある。
【0041】上記構成からなる車両用空調装置5では、
ヒータコア10で空気を加熱する暖房時には、スクロー
ルケーシング20と副送風路23とが非連通状態にな
る。上記したように、ヒートモードにおいては、送風機
2の送風機全圧と風量との関係が暖房に適した関係にな
るので、送風機2の送風機全圧を向上させることができ
る。また、同様に、エアミックスダンパ7、8を動かし
て、空気をヒータコア10に侵入させずにバイパス通路
43を通過させる冷房時(ベントモード)の場合は、ス
クロールケーシング20と副送風路23とが連通するの
で送風機2の送風機全圧を向上させることができる。こ
のように、車両用空調装置40では、エアミックスダン
パ7、8の動作に応じて常に送風機2の送風機全圧を向
上させることができる。
ヒータコア10で空気を加熱する暖房時には、スクロー
ルケーシング20と副送風路23とが非連通状態にな
る。上記したように、ヒートモードにおいては、送風機
2の送風機全圧と風量との関係が暖房に適した関係にな
るので、送風機2の送風機全圧を向上させることができ
る。また、同様に、エアミックスダンパ7、8を動かし
て、空気をヒータコア10に侵入させずにバイパス通路
43を通過させる冷房時(ベントモード)の場合は、ス
クロールケーシング20と副送風路23とが連通するの
で送風機2の送風機全圧を向上させることができる。こ
のように、車両用空調装置40では、エアミックスダン
パ7、8の動作に応じて常に送風機2の送風機全圧を向
上させることができる。
【0042】第5の実施の形態に係る車両用空調装置5
0は、図6に示す車両用空調装置5の上記副送風路開閉
ダンパ30と、モードダンパ12を連動可能に設けたも
のである。詳しくは、図8に示すように、下流側ユニッ
ト5bに替えて、下流側ユニット50bで構成したもの
である。上記下流側ユニット50bは、副送風路開閉ダ
ンパ30のレバー33とモードダンパ12の支軸51に
取り付けられたレバー52とを回転力伝達部材34で連
結してある。これにより、モードダンパ12がデフロス
タ吹出口15を塞ぎ、ベント吹出口14を開口し、か
つ、モードダンパ13がヒート吹出口16を塞ぐ場合
は、スクロールケーシング20と副送風路23とが連通
するように、また、モードダンパ12がベント吹出口1
4を塞ぎ、デフロスタ吹出口15を開口し、かつモード
ダンパ13がヒート吹出口16を開口する場合は、スク
ロールケーシング20と副送風路23とを非連通状態に
している。
0は、図6に示す車両用空調装置5の上記副送風路開閉
ダンパ30と、モードダンパ12を連動可能に設けたも
のである。詳しくは、図8に示すように、下流側ユニッ
ト5bに替えて、下流側ユニット50bで構成したもの
である。上記下流側ユニット50bは、副送風路開閉ダ
ンパ30のレバー33とモードダンパ12の支軸51に
取り付けられたレバー52とを回転力伝達部材34で連
結してある。これにより、モードダンパ12がデフロス
タ吹出口15を塞ぎ、ベント吹出口14を開口し、か
つ、モードダンパ13がヒート吹出口16を塞ぐ場合
は、スクロールケーシング20と副送風路23とが連通
するように、また、モードダンパ12がベント吹出口1
4を塞ぎ、デフロスタ吹出口15を開口し、かつモード
ダンパ13がヒート吹出口16を開口する場合は、スク
ロールケーシング20と副送風路23とを非連通状態に
している。
【0043】上記の構成によれば、ベント吹出口14か
ら空気を排出させる冷房時においては、スクロールケー
シング20と副送風路23とが連通するので、上記した
ように、送風機2の送風機全圧を向上させることができ
る。また、デフロスタ吹出口15及びヒート吹出口16
から空気を排出させる暖房時においては、スクロールケ
ーシング20と副送風路23とが非連通状態になるので
送風機2の送風機全圧を向上させることができる。この
ように、車両用空調装置50では、選択された吹出口1
4、15、16に応じて常に送風機2の送風機全圧を向
上させることができる。
ら空気を排出させる冷房時においては、スクロールケー
シング20と副送風路23とが連通するので、上記した
ように、送風機2の送風機全圧を向上させることができ
る。また、デフロスタ吹出口15及びヒート吹出口16
から空気を排出させる暖房時においては、スクロールケ
ーシング20と副送風路23とが非連通状態になるので
送風機2の送風機全圧を向上させることができる。この
ように、車両用空調装置50では、選択された吹出口1
4、15、16に応じて常に送風機2の送風機全圧を向
上させることができる。
【0044】第6の実施の形態に係る車両用空調装置6
0は、図6に示す車両用空調装置5の送風機2の副送風
路23をヒータコア10の下流側の流路61に接続した
もので、詳しくは、図9に示すように、下流側ユニット
5bに替えて下流側ユニット60bで構成したものであ
る。上記下流側ユニット60bは、副送風路23の終端
部26を上記流路61に接続し、上記副送風路開閉ダン
パ30をヒータコア10の出口側に設けられたエアミッ
クスダンパ8と兼用したものである。
0は、図6に示す車両用空調装置5の送風機2の副送風
路23をヒータコア10の下流側の流路61に接続した
もので、詳しくは、図9に示すように、下流側ユニット
5bに替えて下流側ユニット60bで構成したものであ
る。上記下流側ユニット60bは、副送風路23の終端
部26を上記流路61に接続し、上記副送風路開閉ダン
パ30をヒータコア10の出口側に設けられたエアミッ
クスダンパ8と兼用したものである。
【0045】上記構成からなる車両用空調装置60は、
ヒータコア10の上流側に設けられたエアミックスダン
パ7を動かしてヒータコア10に空気を侵入させると、
下流側に設けられたエアミックスダンパ8は、上記エア
ミックスダンパ7に連動してヒータコア10を空気が通
過するようにヒータコア10から離れる位置に移動す
る。これにより、上記したように、エアミックスダンパ
8は、上記副送風路23の終端部26を塞ぎ、終端部2
6と上記流路61とを非連通状態にするので、ヒータコ
ア10で空気を加熱する暖房時においては、送風機2の
送風機全圧を向上させることができる。また、同様に、
エアミックスダンパ7、8を動かして、空気をヒータコ
ア10に侵入させずにバイパス通路43を通過させる冷
房時においては、副送風路23の終端部26と上記流路
61とが連通するので、送風機2の送風機全圧を向上さ
せることができる。
ヒータコア10の上流側に設けられたエアミックスダン
パ7を動かしてヒータコア10に空気を侵入させると、
下流側に設けられたエアミックスダンパ8は、上記エア
ミックスダンパ7に連動してヒータコア10を空気が通
過するようにヒータコア10から離れる位置に移動す
る。これにより、上記したように、エアミックスダンパ
8は、上記副送風路23の終端部26を塞ぎ、終端部2
6と上記流路61とを非連通状態にするので、ヒータコ
ア10で空気を加熱する暖房時においては、送風機2の
送風機全圧を向上させることができる。また、同様に、
エアミックスダンパ7、8を動かして、空気をヒータコ
ア10に侵入させずにバイパス通路43を通過させる冷
房時においては、副送風路23の終端部26と上記流路
61とが連通するので、送風機2の送風機全圧を向上さ
せることができる。
【0046】このように、車両用空調装置60では、エ
アミックスダンパ7、8の動作に応じて常に送風機2の
送風機全圧を向上させることができる。また、エアミッ
クスダンパ8を、副送風路23とスクロールケーシング
20とを連通または非連通状態にする副送風路開閉ダン
パ30と兼用する構成としているので構成部材を図7に
示す車両用空調装置40に比較して削減することができ
る。
アミックスダンパ7、8の動作に応じて常に送風機2の
送風機全圧を向上させることができる。また、エアミッ
クスダンパ8を、副送風路23とスクロールケーシング
20とを連通または非連通状態にする副送風路開閉ダン
パ30と兼用する構成としているので構成部材を図7に
示す車両用空調装置40に比較して削減することができ
る。
【0047】第7の実施の形態に係る車両用空調装置7
0は、図6に示す車両用空調装置5の送風機2の副送風
路23をベント吹出口14に接続したもので、詳しく
は、図10に示すように、下流側ユニット5bに替え
て、下流側ユニット70bで構成したものである。上記
下流側ユニット5bは、副送風路23の終端部26をベ
ント吹出口14に接続し、上記副送風路開閉ダンパ30
をモードダンパ12と兼用したものである。
0は、図6に示す車両用空調装置5の送風機2の副送風
路23をベント吹出口14に接続したもので、詳しく
は、図10に示すように、下流側ユニット5bに替え
て、下流側ユニット70bで構成したものである。上記
下流側ユニット5bは、副送風路23の終端部26をベ
ント吹出口14に接続し、上記副送風路開閉ダンパ30
をモードダンパ12と兼用したものである。
【0048】上記構成からなる車両用空調装置70は、
モードダンパ12を動かしてベント吹出口14を塞ぐ
と、副送風路23の終端部26とベント吹出口14とが
非連通状態になり、ヒータコア10で空気を加熱する暖
房時においては、送風機2の送風機全圧を向上させるこ
とができる。また、同様に、モードダンパ12を動かし
てベント吹出口14を開口すると、終端部26とベント
吹出口14とが連通するので、エアミックスダンパ7、
8を動かし、空気をヒータコア10に侵入させずにバイ
パス通路43を通過させる冷房時において、送風機2の
送風機全圧を向上させることができる。また、上記モー
ドダンパ12は、副送風路23とスクロールケーシング
20とを連通または非連通状態にする副送風路開閉ダン
パ30と兼用する構成としているので構成部材を削減す
ることができる。
モードダンパ12を動かしてベント吹出口14を塞ぐ
と、副送風路23の終端部26とベント吹出口14とが
非連通状態になり、ヒータコア10で空気を加熱する暖
房時においては、送風機2の送風機全圧を向上させるこ
とができる。また、同様に、モードダンパ12を動かし
てベント吹出口14を開口すると、終端部26とベント
吹出口14とが連通するので、エアミックスダンパ7、
8を動かし、空気をヒータコア10に侵入させずにバイ
パス通路43を通過させる冷房時において、送風機2の
送風機全圧を向上させることができる。また、上記モー
ドダンパ12は、副送風路23とスクロールケーシング
20とを連通または非連通状態にする副送風路開閉ダン
パ30と兼用する構成としているので構成部材を削減す
ることができる。
【0049】さらに、上記車両用空調装置70は、ベン
ト吹出口14を開口する状態では、終端部26から排出
される空気が、ベント吹出口14から吹き出される空気
と混合されるため、バイレベルモードに代表される2カ
所以上の吹出口から吹き出される温度差の必要なモード
に効果的である。
ト吹出口14を開口する状態では、終端部26から排出
される空気が、ベント吹出口14から吹き出される空気
と混合されるため、バイレベルモードに代表される2カ
所以上の吹出口から吹き出される温度差の必要なモード
に効果的である。
【0050】なお、上記車両用空調装置70では、副送
風路23の終端部26をベント吹出口14に接続するも
のとしたが、デフロスタ吹出口15または、ヒート吹出
口16に接続する構成としてもよい。例えば、上記終端
部26をデフロスタ吹出口15に接続する構成とした場
合は、ベント吹出口14とヒート吹出口16とをモード
ダンパ13で開閉するように設ける。エアミックスダン
パ7、8を動かしてヒータコア10に空気を流入させ、
ヒート吹出口16から空気を吹き出させる暖房時におい
ては、モードダンパ12と13を動かしてデフロスタ吹
出口15とベント吹出口14を塞いで終端部26とデフ
ロスタ吹出口15とを非連通状態にする。これにより、
送風機2の送風機全圧は向上させることができる。
風路23の終端部26をベント吹出口14に接続するも
のとしたが、デフロスタ吹出口15または、ヒート吹出
口16に接続する構成としてもよい。例えば、上記終端
部26をデフロスタ吹出口15に接続する構成とした場
合は、ベント吹出口14とヒート吹出口16とをモード
ダンパ13で開閉するように設ける。エアミックスダン
パ7、8を動かしてヒータコア10に空気を流入させ、
ヒート吹出口16から空気を吹き出させる暖房時におい
ては、モードダンパ12と13を動かしてデフロスタ吹
出口15とベント吹出口14を塞いで終端部26とデフ
ロスタ吹出口15とを非連通状態にする。これにより、
送風機2の送風機全圧は向上させることができる。
【0051】また、上記終端部26をヒート吹出口16
に接続する構成とし、デフロスタ吹出口15から空気を
吹き出させる場合においては、モードダンパ12と13
を動かしてヒート吹出口16とベント吹出口14を塞い
で終端部26とヒート吹出口16とを非連通状態にす
る。これにより、送風機2の送風機全圧は向上させるこ
とができる。
に接続する構成とし、デフロスタ吹出口15から空気を
吹き出させる場合においては、モードダンパ12と13
を動かしてヒート吹出口16とベント吹出口14を塞い
で終端部26とヒート吹出口16とを非連通状態にす
る。これにより、送風機2の送風機全圧は向上させるこ
とができる。
【0052】ここで、上記送風機2に設けた副送風路開
閉ダンパ30の変形例について説明する。図11に示す
ように、副送風路開閉ダンパ30aは、スクロールケー
シング20の外壁20aに設けた開口部25bとほぼ等
しい大きさを有する樹脂板または金属板で構成してあ
る。上記副送風路開閉ダンパ30aには突起部30bと
接続部30cが形成してある。上記スクロールケーシン
グ20の分割される一方または両方の外壁20aには溝
25cが形成してあり、この溝25cに上記突起部30
bがはめ込まれている。上記接続部30cにはワイヤ3
4aが接続され、このワイヤ34aによって、突起部3
0bが矢印の方向にスライドして上記開口部25bを副
送風路開閉ダンパ30aが開閉するようになっている。
閉ダンパ30の変形例について説明する。図11に示す
ように、副送風路開閉ダンパ30aは、スクロールケー
シング20の外壁20aに設けた開口部25bとほぼ等
しい大きさを有する樹脂板または金属板で構成してあ
る。上記副送風路開閉ダンパ30aには突起部30bと
接続部30cが形成してある。上記スクロールケーシン
グ20の分割される一方または両方の外壁20aには溝
25cが形成してあり、この溝25cに上記突起部30
bがはめ込まれている。上記接続部30cにはワイヤ3
4aが接続され、このワイヤ34aによって、突起部3
0bが矢印の方向にスライドして上記開口部25bを副
送風路開閉ダンパ30aが開閉するようになっている。
【0053】また、上記内外気切り換え装置36のダン
パ37、エアミックスダンパ7、8、及びモードダンパ
12、13はワイヤまたはアクチュエータモータで動作
するように構成することが好ましい。
パ37、エアミックスダンパ7、8、及びモードダンパ
12、13はワイヤまたはアクチュエータモータで動作
するように構成することが好ましい。
【0054】なお、図1に示す車両用空調装置3に送風
機2を設け、上記送風機2のダンパ30を上記第3〜7
の実施の形態に示したように、エアミックスダンパ7、
8等に連動させる構成としてもよい。その場合、副送風
路23の終端部26はエバポレータ4を迂回してヒータ
コア10の下流側、ベント吹出口14等に接続すること
が好ましい。
機2を設け、上記送風機2のダンパ30を上記第3〜7
の実施の形態に示したように、エアミックスダンパ7、
8等に連動させる構成としてもよい。その場合、副送風
路23の終端部26はエバポレータ4を迂回してヒータ
コア10の下流側、ベント吹出口14等に接続すること
が好ましい。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明では、スクロールケーシングの周壁で、か
つ、空気の送風方向に副送風路を設けているので、吐出
部の通風面積を拡大させることができ、実質的にスクロ
ールケーシングを大型化することなく、冷房時に要求さ
れる送風機の全圧を十分に向上させることができる。
1に係る発明では、スクロールケーシングの周壁で、か
つ、空気の送風方向に副送風路を設けているので、吐出
部の通風面積を拡大させることができ、実質的にスクロ
ールケーシングを大型化することなく、冷房時に要求さ
れる送風機の全圧を十分に向上させることができる。
【0056】請求項2に係る発明では、副送風路開閉ダ
ンパによりスクロールケーシングと副送風路とを連通ま
たは非連通状態に変更できるので、冷房時、暖房時共に
最適な送風機全圧と風量特性を適宜選択することができ
る。
ンパによりスクロールケーシングと副送風路とを連通ま
たは非連通状態に変更できるので、冷房時、暖房時共に
最適な送風機全圧と風量特性を適宜選択することができ
る。
【0057】請求項3に係る発明では、内外気切り換え
装置を切り換えて内気を吸い込む状態ではスクロールケ
ーシングと副送風路とが連通状態になるように副送風路
開閉ダンパが連動する。連通状態では、送風機全圧と風
量との関係が冷房に適した関係になるので内気を使用し
て冷房する場合に要求される送風機の全圧を十分に向上
させることがきる。また、同様に、内外気切り換え装置
を切り換えて外気を吸い込む状態ではスクロールケーシ
ングと副送風路とが非連通状態になるように上記ダンパ
が連動する。非連通状態では、送風機全圧と風量との関
係が暖房に適した関係になるので外気を使用して暖房す
る場合に要求される送風機の全圧を十分に向上させるこ
とができる。
装置を切り換えて内気を吸い込む状態ではスクロールケ
ーシングと副送風路とが連通状態になるように副送風路
開閉ダンパが連動する。連通状態では、送風機全圧と風
量との関係が冷房に適した関係になるので内気を使用し
て冷房する場合に要求される送風機の全圧を十分に向上
させることがきる。また、同様に、内外気切り換え装置
を切り換えて外気を吸い込む状態ではスクロールケーシ
ングと副送風路とが非連通状態になるように上記ダンパ
が連動する。非連通状態では、送風機全圧と風量との関
係が暖房に適した関係になるので外気を使用して暖房す
る場合に要求される送風機の全圧を十分に向上させるこ
とができる。
【0058】請求項4に係る発明では、エアミックスダ
ンパを調整してヒータコアに空気を流入させない状態
(冷房状態)ではスクロールケーシングと副送風路とが
連通状態になるように副送風路開閉ダンパが連動するの
で、冷房時に要求される送風機の全圧を十分に向上させ
ることができる。また、ヒータコアに空気を流入させる
状態(暖房状態)ではスクロールケーシングと副送風路
とが非連通状態になるように上記ダンパが連動するの
で、暖房時に要求される送風機の全圧を十分に向上させ
ることができる。
ンパを調整してヒータコアに空気を流入させない状態
(冷房状態)ではスクロールケーシングと副送風路とが
連通状態になるように副送風路開閉ダンパが連動するの
で、冷房時に要求される送風機の全圧を十分に向上させ
ることができる。また、ヒータコアに空気を流入させる
状態(暖房状態)ではスクロールケーシングと副送風路
とが非連通状態になるように上記ダンパが連動するの
で、暖房時に要求される送風機の全圧を十分に向上させ
ることができる。
【0059】請求項5に係る発明では、モードダンパを
調整してベント吹出口から空気を吹き出す状態(冷房状
態)では、スクロールケーシングと副送風路とが連通状
態になるように、また、デフロスタ吹出口及びヒート吹
出口から空気を吹き出す状態(暖房状態)では、スクロ
ールケーシングと副送風路とが非連通状態になるように
副送風路開閉ダンパが連動するので、冷房時、暖房時共
に要求される送風機の全圧を十分に向上させることがで
きる。
調整してベント吹出口から空気を吹き出す状態(冷房状
態)では、スクロールケーシングと副送風路とが連通状
態になるように、また、デフロスタ吹出口及びヒート吹
出口から空気を吹き出す状態(暖房状態)では、スクロ
ールケーシングと副送風路とが非連通状態になるように
副送風路開閉ダンパが連動するので、冷房時、暖房時共
に要求される送風機の全圧を十分に向上させることがで
きる。
【0060】請求項6に係る発明では、スクロールケー
シングと副送風路とを連通または非連通状態にする副送
風路開閉ダンパは、ヒータコアを通過する空気の量を調
整するエアミックスダンパと兼用しているため、ダンパ
を調整してヒータコアに空気を流入させない状態(冷房
状態)ではスクロールケーシングと副送風路とが連通状
態になる。また、ダンパを調整してヒータコアに空気を
流入させる状態(暖房状態)ではスクロールケーシング
と副送風路とが非連通状態になる。したがって、冷房
時、暖房時共に要求される送風機の全圧を十分に向上さ
せることができる。また、上記ダンパはエアミックスダ
ンパを兼用しているので部品点数が削減される。
シングと副送風路とを連通または非連通状態にする副送
風路開閉ダンパは、ヒータコアを通過する空気の量を調
整するエアミックスダンパと兼用しているため、ダンパ
を調整してヒータコアに空気を流入させない状態(冷房
状態)ではスクロールケーシングと副送風路とが連通状
態になる。また、ダンパを調整してヒータコアに空気を
流入させる状態(暖房状態)ではスクロールケーシング
と副送風路とが非連通状態になる。したがって、冷房
時、暖房時共に要求される送風機の全圧を十分に向上さ
せることができる。また、上記ダンパはエアミックスダ
ンパを兼用しているので部品点数が削減される。
【0061】さらに、上記発明では、副送風路の終端部
を、送風機の風下に配置したヒータコアを通過する空気
の流路に接続しているので、副送風路を通過する空気と
ヒータコアを通過した空気とが効率良く混合される。
を、送風機の風下に配置したヒータコアを通過する空気
の流路に接続しているので、副送風路を通過する空気と
ヒータコアを通過した空気とが効率良く混合される。
【0062】請求項7に係る発明では、スクロールケー
シングと副送風路とを連通または非連通状態にする副送
風路開閉ダンパは、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及
びヒート吹出口を選択するモードダンパと兼用している
ので、ダンパを調整してベント吹出口から空気を吹き出
す状態(冷房状態)では、スクロールケーシングと副送
風路とが連通状態になり、ダンパを調整してデフロスタ
吹出口及びヒート吹出口から空気を吹き出す状態(暖房
状態)では、スクロールケーシングと副送風路とが非連
通状態になる。したがって、冷房時、暖房時共に要求さ
れる送風機の全圧を十分に向上させることができる。ま
た、上記ダンパはモードダンパを兼用しているので部品
点数が削減される。
シングと副送風路とを連通または非連通状態にする副送
風路開閉ダンパは、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及
びヒート吹出口を選択するモードダンパと兼用している
ので、ダンパを調整してベント吹出口から空気を吹き出
す状態(冷房状態)では、スクロールケーシングと副送
風路とが連通状態になり、ダンパを調整してデフロスタ
吹出口及びヒート吹出口から空気を吹き出す状態(暖房
状態)では、スクロールケーシングと副送風路とが非連
通状態になる。したがって、冷房時、暖房時共に要求さ
れる送風機の全圧を十分に向上させることができる。ま
た、上記ダンパはモードダンパを兼用しているので部品
点数が削減される。
【0063】さらに、上記副送風路の終端部は、ベント
吹出口、デフロスタ吹出口及びヒート吹出口のいずれか
の吹出口と接続してあるので、副送風路を通過する空気
と、上記終端部が接続された吹出口から吹き出される空
気とが効率良く混合される。また、上記吹出口から吹き
出される空気は、他の吹出口から吹き出される空気に比
べて温度差があるので、バイレベルモードに代表される
2カ所以上の吹出口から吹き出される空気に温度差を必
要とする場合に適している。
吹出口、デフロスタ吹出口及びヒート吹出口のいずれか
の吹出口と接続してあるので、副送風路を通過する空気
と、上記終端部が接続された吹出口から吹き出される空
気とが効率良く混合される。また、上記吹出口から吹き
出される空気は、他の吹出口から吹き出される空気に比
べて温度差があるので、バイレベルモードに代表される
2カ所以上の吹出口から吹き出される空気に温度差を必
要とする場合に適している。
【図1】 第1の実施の形態に係る車両用空調装置の横
断面図である。
断面図である。
【図2】 副送風路が形成された送風機の縦断面図であ
る。
る。
【図3】 副送風路が形成された送風機と形成されてい
ない送風機における送風機全圧と風量との関係を示すグ
ラフである。
ない送風機における送風機全圧と風量との関係を示すグ
ラフである。
【図4】 副送風路が形成され、副送風路開閉ダンパを
設けた送風機の縦断面図である。
設けた送風機の縦断面図である。
【図5】 第3の実施の形態に係る車両用空調装置の斜
視図である。
視図である。
【図6】 第4の実施の形態に係る車両用空調装置の横
断面図である。
断面図である。
【図7】 第4の実施の形態に係る車両用空調装置の部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図8】 第5の実施の形態に係る車両用空調装置の部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図9】 第6の実施の形態に係る車両用空調装置の部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図10】 第7の実施の形態に係る車両用空調装置の
部分縦断面図である。
部分縦断面図である。
【図11】 ダンパの変形例を示す斜視図である。
【図12】 従来の車両用空調装置の送風機を示す縦断
面図である。
面図である。
1、2…送風機、3、5、35、50、60、70…車
両用空調装置、5a…上流側ユニット、5b…下流側ユ
ニット、7、8…エアミックスダンパ、12、13…モ
ードダンパ、20…スクロールケーシング、22…ファ
ン、23…副送風路、30…副送風路開閉ダンパ。
両用空調装置、5a…上流側ユニット、5b…下流側ユ
ニット、7、8…エアミックスダンパ、12、13…モ
ードダンパ、20…スクロールケーシング、22…ファ
ン、23…副送風路、30…副送風路開閉ダンパ。
Claims (7)
- 【請求項1】 スクロールケーシング内に設けたファン
によって吸入された空気を送風する送風機を備えた車両
用空調装置において、 上記スクロールケーシングの周壁で、かつ、空気の送風
方向に副送風路を設けたことを特徴とする車両用空調装
置。 - 【請求項2】 上記スクロールケーシングと上記副送風
路とを連通または非連通状態にする副送風路開閉ダンパ
を上記スクロールケーシングまたは上記副送風路に設け
たことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 【請求項3】 上記副送風路開閉ダンパと、内気あるい
は外気を選択して取り入れる内外気切り換え装置と、を
連動したことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調
装置。 - 【請求項4】 上記副送風路開閉ダンパと、上記送風機
の風下に配置したヒータコアを通過する空気の量を調整
するエアミックスダンパとを連動したことを特徴とする
請求項2に記載の車両用空調装置。 - 【請求項5】 上記副送風路開閉ダンパと、ベント吹出
口、デフロスタ吹出口及びヒート吹出口を選択するモー
ドダンパとを連動したことを特徴とする請求項2に記載
の車両用空調装置。 - 【請求項6】 上記副送風路の終端部を、送風機の風下
に配置したヒータコアを通過する空気の流路に接続し、
上記副送風路開閉ダンパを、ヒータコアを通過する空気
の量を調整するエアミックスダンパと兼用したことを特
徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。 - 【請求項7】 上記副送風路の終端部を、ベント吹出
口、デフロスタ吹出口及びヒート吹出口のいずれかの吹
出口と接続し、ベント吹出口、デフロスタ吹出口及びヒ
ート吹出口を選択するモードダンパを上記副送風路開閉
ダンパと兼用したことを特徴とする請求項2に記載の車
両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16899795A JP3500231B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16899795A JP3500231B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920127A true JPH0920127A (ja) | 1997-01-21 |
JP3500231B2 JP3500231B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=15878445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16899795A Expired - Fee Related JP3500231B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3500231B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8899311B2 (en) | 2009-11-16 | 2014-12-02 | Denso Corporation | Vehicular air conditioner |
WO2014207891A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 三菱電機株式会社 | 車両用空気調和装置 |
WO2016170862A1 (ja) * | 2015-04-24 | 2016-10-27 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
WO2018083940A1 (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-11 | 株式会社デンソー | 車両用空調ユニット |
JP2018079918A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-24 | 株式会社デンソー | 車両用空調ユニット |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP16899795A patent/JP3500231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8899311B2 (en) | 2009-11-16 | 2014-12-02 | Denso Corporation | Vehicular air conditioner |
WO2014207891A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 三菱電機株式会社 | 車両用空気調和装置 |
US20160052364A1 (en) * | 2013-06-28 | 2016-02-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Vehicular air conditioner |
JPWO2014207891A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2017-02-23 | 三菱電機株式会社 | 車両用空気調和装置 |
WO2016170862A1 (ja) * | 2015-04-24 | 2016-10-27 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
JPWO2016170862A1 (ja) * | 2015-04-24 | 2017-08-17 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
CN107531125A (zh) * | 2015-04-24 | 2018-01-02 | 株式会社电装 | 车辆用空调装置 |
US10549598B2 (en) | 2015-04-24 | 2020-02-04 | Denso Corporation | Vehicle air-conditioning apparatus |
WO2018083940A1 (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-11 | 株式会社デンソー | 車両用空調ユニット |
JP2018079918A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-24 | 株式会社デンソー | 車両用空調ユニット |
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---|---|
JP3500231B2 (ja) | 2004-02-23 |
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