JPH09199329A - 積層シ−トコイルおよびその製造方法 - Google Patents
積層シ−トコイルおよびその製造方法Info
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- JPH09199329A JPH09199329A JP8008663A JP866396A JPH09199329A JP H09199329 A JPH09199329 A JP H09199329A JP 8008663 A JP8008663 A JP 8008663A JP 866396 A JP866396 A JP 866396A JP H09199329 A JPH09199329 A JP H09199329A
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- coil
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- sheet coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 積層シ−トコイルの接続用端子を簡便に形
成する。 【解決手段】 積層シ−トコイルを構成するシ−トコ
イルと電気的に接続されたスル−ホ−ルを形成する。こ
のスル−ホ−ルを厚み方向に切断し、スル−ホ−ル内部
の導体層を露出させる。露出した導体層を、積層シ−ト
コイルの接続用端子として用いる。
成する。 【解決手段】 積層シ−トコイルを構成するシ−トコ
イルと電気的に接続されたスル−ホ−ルを形成する。こ
のスル−ホ−ルを厚み方向に切断し、スル−ホ−ル内部
の導体層を露出させる。露出した導体層を、積層シ−ト
コイルの接続用端子として用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部接続用端子と
してスル−ホ−ルを利用した積層シ−トコイルに関する
ものである。
してスル−ホ−ルを利用した積層シ−トコイルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化をはかるため、
電子回路を構成する電子部品の高密度化が飛躍的に進ん
でおり、トランスやインダクタ等のコイル部品について
も低背化・小型化が望まれている。このため、絶縁基板
の表裏両面あるいは片面に形成されたシ−トコイルを複
数積層した積層シ−トコイルが種々開発されている。
電子回路を構成する電子部品の高密度化が飛躍的に進ん
でおり、トランスやインダクタ等のコイル部品について
も低背化・小型化が望まれている。このため、絶縁基板
の表裏両面あるいは片面に形成されたシ−トコイルを複
数積層した積層シ−トコイルが種々開発されている。
【0003】図4および図5を用いて、特開平7−14
2256号公報に記載された積層シ−トコイルについて
説明する。この例では、二枚のコイル基板を積層する場
合を例示するが、コイル巻き数を更に必要とする場合
や、一次コイル、二次コイル等を必要とする場合は、二
枚以上のコイル基板が積層される。
2256号公報に記載された積層シ−トコイルについて
説明する。この例では、二枚のコイル基板を積層する場
合を例示するが、コイル巻き数を更に必要とする場合
や、一次コイル、二次コイル等を必要とする場合は、二
枚以上のコイル基板が積層される。
【0004】積層シ−トコイル1は、第一のコイル基板
2と、第二のコイル基板3を一体に積層することにより
形成される。
2と、第二のコイル基板3を一体に積層することにより
形成される。
【0005】第一のコイル基板2は、絶縁基板4と、コ
イルパタ−ン5と、リ−ドパタ−ン6とから構成され
る。絶縁基板4は、四角状の例えば樹脂材あるいは絶縁
フィルム等で形成される。絶縁基板4の表面には、コイ
ルパタ−ン5と、リ−ドパタ−ン6が形成される。コイ
ルパタ−ン5は、絶縁基板4の表面中央部に形成された
渦巻き状の薄膜導体である。リ−ドパタ−ン6は絶縁基
板4の表面の一端縁に形成された四角状の薄膜導体であ
り、コイルパタ−ン5の外周端と電気的に接続される。
イルパタ−ン5と、リ−ドパタ−ン6とから構成され
る。絶縁基板4は、四角状の例えば樹脂材あるいは絶縁
フィルム等で形成される。絶縁基板4の表面には、コイ
ルパタ−ン5と、リ−ドパタ−ン6が形成される。コイ
ルパタ−ン5は、絶縁基板4の表面中央部に形成された
渦巻き状の薄膜導体である。リ−ドパタ−ン6は絶縁基
板4の表面の一端縁に形成された四角状の薄膜導体であ
り、コイルパタ−ン5の外周端と電気的に接続される。
【0006】第二のコイル基板3は、第一のコイル基板
2と同様に、絶縁基板7と、コイルパタ−ン8と、リ−
ドパタ−ン9とから構成される。絶縁基板7は、四角状
の例えば樹脂材あるいは絶縁フィルム等で形成される。
絶縁基板7の表面には、コイルパタ−ン8と、リ−ドパ
タ−ン9が形成される。コイルパタ−ン8は、絶縁基板
7の表面中央部に形成された渦巻き状の薄膜導体であ
る。リ−ドパタ−ン9は絶縁基板7の表面の一端縁に形
成された四角状の薄膜導体であり、コイルパタ−ン8の
外周端と電気的に接続される。
2と同様に、絶縁基板7と、コイルパタ−ン8と、リ−
ドパタ−ン9とから構成される。絶縁基板7は、四角状
の例えば樹脂材あるいは絶縁フィルム等で形成される。
絶縁基板7の表面には、コイルパタ−ン8と、リ−ドパ
タ−ン9が形成される。コイルパタ−ン8は、絶縁基板
7の表面中央部に形成された渦巻き状の薄膜導体であ
る。リ−ドパタ−ン9は絶縁基板7の表面の一端縁に形
成された四角状の薄膜導体であり、コイルパタ−ン8の
外周端と電気的に接続される。
【0007】なお、コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパ
タ−ン6、9は、電気抵抗の小さい例えば銅を用いて形
成される。また、コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ
−ン6、9の表面にはメッキ層10が設けられ、薄膜導
体は厚く補強される。この結果、コイルパタ−ン5、8
と、リ−ドパタ−ン6、9には、大きな電流を流すこと
ができる。
タ−ン6、9は、電気抵抗の小さい例えば銅を用いて形
成される。また、コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ
−ン6、9の表面にはメッキ層10が設けられ、薄膜導
体は厚く補強される。この結果、コイルパタ−ン5、8
と、リ−ドパタ−ン6、9には、大きな電流を流すこと
ができる。
【0008】第一のコイル基板2と第二のコイル基板3
は、絶縁材11を介して一体化構造に積層される。この
とき、第一のコイル基板2と第二のコイル基板3は、第
一のコイル基板2の裏面と第二のコイル基板3の表面が
対向するように配置される。なお、絶縁材11は、例え
ばエポキシや無機材料等のフィラ−を含む熱硬化性の樹
脂材である。コイルパタ−ン5と8は、内周端に設けら
れたスル−ホ−ル12を介して直列に接続される。この
結果、コイルのタ−ン数が増加する。また、第一のコイ
ル基板2の表面には、絶縁性の樹脂を用いて絶縁層13
が形成される。積層された第一のコイル基板2と第二の
コイル基板3の側面には、接続用端子14、15が設け
られ、それぞれリ−ドパタ−ン6、9と電気的に接続さ
れる。
は、絶縁材11を介して一体化構造に積層される。この
とき、第一のコイル基板2と第二のコイル基板3は、第
一のコイル基板2の裏面と第二のコイル基板3の表面が
対向するように配置される。なお、絶縁材11は、例え
ばエポキシや無機材料等のフィラ−を含む熱硬化性の樹
脂材である。コイルパタ−ン5と8は、内周端に設けら
れたスル−ホ−ル12を介して直列に接続される。この
結果、コイルのタ−ン数が増加する。また、第一のコイ
ル基板2の表面には、絶縁性の樹脂を用いて絶縁層13
が形成される。積層された第一のコイル基板2と第二の
コイル基板3の側面には、接続用端子14、15が設け
られ、それぞれリ−ドパタ−ン6、9と電気的に接続さ
れる。
【0009】なお、この積層シ−トコイル1は、接続用
端子14、15を介して、積層シ−トコイル1を載置す
るプリント基板の所定回路端子に半田付けされる。この
結果、積層シ−トコイル1は、プリント基板の所定回路
と電気的に接続されるとともに、プリント基板の表面に
固定される。
端子14、15を介して、積層シ−トコイル1を載置す
るプリント基板の所定回路端子に半田付けされる。この
結果、積層シ−トコイル1は、プリント基板の所定回路
と電気的に接続されるとともに、プリント基板の表面に
固定される。
【0010】次に、積層シ−トコイルの製造方法の概略
を説明する。
を説明する。
【0011】既に確立したプリント配線製造技術を用い
て絶縁基板4、7の表面には、コイルパタ−ン5、8
と、リ−ドパタ−ン6、9と、外部回路パタ−ン(図示
せず)が形成される。外部回路パタ−ンは、絶縁基板
4、7の一端縁に沿って設けられた四角状の電極端子
で、リ−ドパタ−ン6、9と電気的に接続される。
て絶縁基板4、7の表面には、コイルパタ−ン5、8
と、リ−ドパタ−ン6、9と、外部回路パタ−ン(図示
せず)が形成される。外部回路パタ−ンは、絶縁基板
4、7の一端縁に沿って設けられた四角状の電極端子
で、リ−ドパタ−ン6、9と電気的に接続される。
【0012】次に、電気メッキ方法を用いて、コイルパ
タ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9との表面には、
銅のメッキ層10が形成される。電気メッキに際して、
コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9には、
外部回路パタ−ンを介してマイナスの電圧が印加され
る。
タ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9との表面には、
銅のメッキ層10が形成される。電気メッキに際して、
コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9には、
外部回路パタ−ンを介してマイナスの電圧が印加され
る。
【0013】次に、第一のコイル基板2と第二のコイル
基板3が積層配置される。このとき、第一のコイル基板
1の裏面と第二のコイル基板2の表面の間には絶縁材1
1で形成された絶縁材シ−トが挟み込まれる。この後、
加熱・加圧すると絶縁材11が溶け、第一のコイル基板
2と第二のコイル基板3は一体化される。
基板3が積層配置される。このとき、第一のコイル基板
1の裏面と第二のコイル基板2の表面の間には絶縁材1
1で形成された絶縁材シ−トが挟み込まれる。この後、
加熱・加圧すると絶縁材11が溶け、第一のコイル基板
2と第二のコイル基板3は一体化される。
【0014】次に、コイルパタ−ン5、8の内周端には
スル−ホ−ル12が形成され、コイルパタ−ン5と8は
直列に接続される。さらに、第一のコイル基板2の表面
には絶縁層13が形成される。
スル−ホ−ル12が形成され、コイルパタ−ン5と8は
直列に接続される。さらに、第一のコイル基板2の表面
には絶縁層13が形成される。
【0015】次に、絶縁基板4、7の外部回路パタ−ン
が形成された部分をカッタ−等で切断して、リ−ドパタ
−ン6、9の断面を露出させる。この後、積層された第
一のコイル基板2と第二のコイル基板3の側面には四角
状の接続用端子14、15とが形成され、露出したリ−
ドパタ−ン6、9の断面と電気的に接続される。
が形成された部分をカッタ−等で切断して、リ−ドパタ
−ン6、9の断面を露出させる。この後、積層された第
一のコイル基板2と第二のコイル基板3の側面には四角
状の接続用端子14、15とが形成され、露出したリ−
ドパタ−ン6、9の断面と電気的に接続される。
【0016】なお、上述した積層シ−トコイルは、接続
用端子14、15を介してプリント基板の所定回路端子
に半田付けされる。しかしながら、これに限られず、次
のような方法を用いても良い。すなわち、リ−ドパタ−
ン6、9と電気的に接続するスル−ホ−ルがそれぞれ形
成され、また、プリント基板の所定回路端子には接続ピ
ンが植設される。この接続ピンがスル−ホ−ルの内部に
挿入され、両者は半田付けされる。なお、接続ピンは、
一般に真鍮の細い棒に金メッキを施したものが用いられ
る。
用端子14、15を介してプリント基板の所定回路端子
に半田付けされる。しかしながら、これに限られず、次
のような方法を用いても良い。すなわち、リ−ドパタ−
ン6、9と電気的に接続するスル−ホ−ルがそれぞれ形
成され、また、プリント基板の所定回路端子には接続ピ
ンが植設される。この接続ピンがスル−ホ−ルの内部に
挿入され、両者は半田付けされる。なお、接続ピンは、
一般に真鍮の細い棒に金メッキを施したものが用いられ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層シ−トコイルを製造する場合、第一のコイル基板
と第二のコイル基板を積層した後、絶縁基板の外部回路
パタ−ンが形成された部分を切断し、露出したリ−ドパ
タ−ンの断面と電気的に接続する外部回路接続用端子を
形成する工程が必要とされる。このため、製造工程が複
雑化し、製造コストが高くなっていた。
た積層シ−トコイルを製造する場合、第一のコイル基板
と第二のコイル基板を積層した後、絶縁基板の外部回路
パタ−ンが形成された部分を切断し、露出したリ−ドパ
タ−ンの断面と電気的に接続する外部回路接続用端子を
形成する工程が必要とされる。このため、製造工程が複
雑化し、製造コストが高くなっていた。
【0018】また、積層シ−トコイルを、スル−ホ−ル
および接続ピンを用いてプリント基板に固定し電気的に
接続する方法では、接続ピンが必要となり、また、プリ
ント基板に接続ピンを植設する工程が必要となる。この
ため、部品が増えるとともに、製造コストが高くなって
いた。
および接続ピンを用いてプリント基板に固定し電気的に
接続する方法では、接続ピンが必要となり、また、プリ
ント基板に接続ピンを植設する工程が必要となる。この
ため、部品が増えるとともに、製造コストが高くなって
いた。
【0019】そこで、本発明は、上記問題を解決した積
層シ−トコイルおよびその製造方法を提供することを目
的とする。
層シ−トコイルおよびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の積層シ−トコイ
ルは、上記目的を達成するために次のように構成され
る。すなわち、複数のシ−トコイルを積層した積層シ−
トコイルにおいて、該積層シ−トコイルの側面に前記シ
−トコイルと電気的に接続された半割り形状のスル−ホ
−ルを備え、該スル−ホ−ル内部の露出した導体層を前
記積層シ−トコイルの接続用端子として用いたものであ
る。
ルは、上記目的を達成するために次のように構成され
る。すなわち、複数のシ−トコイルを積層した積層シ−
トコイルにおいて、該積層シ−トコイルの側面に前記シ
−トコイルと電気的に接続された半割り形状のスル−ホ
−ルを備え、該スル−ホ−ル内部の露出した導体層を前
記積層シ−トコイルの接続用端子として用いたものであ
る。
【0021】シ−トコイルは、積層シ−トコイルの側面
に形成された半割り形状のスル−ホ−ルと電気的に接続
される。スル−ホ−ルの内壁に形成される導体層は、積
層シ−トコイルの接続用端子として用いられる。
に形成された半割り形状のスル−ホ−ルと電気的に接続
される。スル−ホ−ルの内壁に形成される導体層は、積
層シ−トコイルの接続用端子として用いられる。
【0022】また、本発明の積層シ−トコイルを製造す
る方法は、絶縁基板の少なくとも一方の表面にコイルパ
タ−ンが設けられたシ−トコイルを複数枚重ね合わせて
積層シ−トコイルを形成する工程と、前記シ−トコイル
と電気的に接続されたスル−ホ−ルを形成する工程と、
該スル−ホ−ルを厚み方向に切断し該スル−ホ−ル内部
の導体層を露出する工程とからなるものである。
る方法は、絶縁基板の少なくとも一方の表面にコイルパ
タ−ンが設けられたシ−トコイルを複数枚重ね合わせて
積層シ−トコイルを形成する工程と、前記シ−トコイル
と電気的に接続されたスル−ホ−ルを形成する工程と、
該スル−ホ−ルを厚み方向に切断し該スル−ホ−ル内部
の導体層を露出する工程とからなるものである。
【0023】シ−トコイルと電気的に接続されたスル−
ホ−ルを厚み方向に切断すると、スル−ホ−ル内部の導
体層が露出する。この結果、積層シ−トコイルの側面に
は、シ−トコイルと電気的に接続する接続用端子が形成
される。
ホ−ルを厚み方向に切断すると、スル−ホ−ル内部の導
体層が露出する。この結果、積層シ−トコイルの側面に
は、シ−トコイルと電気的に接続する接続用端子が形成
される。
【0024】
【発明の実施の形態】図1および図3を用いて、本発明
に係る積層シ−トコイル16について説明する。なお、
外部接続用端子17、18以外は従来例と同じなため、
外部接続用端子17、18以外の説明は簡略化し、従来
例と同じ構成部分は同じ番号を用いて説明する。
に係る積層シ−トコイル16について説明する。なお、
外部接続用端子17、18以外は従来例と同じなため、
外部接続用端子17、18以外の説明は簡略化し、従来
例と同じ構成部分は同じ番号を用いて説明する。
【0025】積層シ−トコイル16は、第一のコイル基
板19と、第二のコイル基板20を一体に積層すること
により形成される。
板19と、第二のコイル基板20を一体に積層すること
により形成される。
【0026】第一のコイル基板19は、絶縁基板4と、
コイルパタ−ン5と、リ−ドパタ−ン6とから構成さ
れ、第二のコイル基板20は、絶縁基板7と、コイルパ
タ−ン8と、リ−ドパタ−ン9とから構成される。コイ
ルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9の表面には
メッキ層10が設けられる。第一のコイル基板19と第
二のコイル基板20は、絶縁材11を介して一体化構造
に積層される。このとき、第一のコイル基板19の裏面
と第二のコイル基板20の表面が対向するよう配置され
る。コイルパタ−ン5と8は、内周端に設けられたスル
−ホ−ル12を介して直列に接続される。この結果、コ
イルのタ−ン数が増加する。
コイルパタ−ン5と、リ−ドパタ−ン6とから構成さ
れ、第二のコイル基板20は、絶縁基板7と、コイルパ
タ−ン8と、リ−ドパタ−ン9とから構成される。コイ
ルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9の表面には
メッキ層10が設けられる。第一のコイル基板19と第
二のコイル基板20は、絶縁材11を介して一体化構造
に積層される。このとき、第一のコイル基板19の裏面
と第二のコイル基板20の表面が対向するよう配置され
る。コイルパタ−ン5と8は、内周端に設けられたスル
−ホ−ル12を介して直列に接続される。この結果、コ
イルのタ−ン数が増加する。
【0027】一体に積層された第一のコイル基板19と
第二のコイル基板20の側面には、断面が半円形状の凹
部が設けられる。凹部内壁には導体層が形成され、リ−
ドパタ−ン6、9とそれぞれ電気的に接続される。凹部
内壁の導体層は、接続用端子17、18として用いられ
る。また、第一のコイル基板19の表面には、絶縁層1
3が形成される。
第二のコイル基板20の側面には、断面が半円形状の凹
部が設けられる。凹部内壁には導体層が形成され、リ−
ドパタ−ン6、9とそれぞれ電気的に接続される。凹部
内壁の導体層は、接続用端子17、18として用いられ
る。また、第一のコイル基板19の表面には、絶縁層1
3が形成される。
【0028】積層シ−トコイル16は、接続用端子1
7、18を介して、積層シ−トコイル16を載置するプ
リント基板の所定回路端子に半田付けされる。この結
果、積層シ−トコイル16は、プリント基板の所定回路
と電気的に接続されるとともに、プリント基板の表面に
固定される。
7、18を介して、積層シ−トコイル16を載置するプ
リント基板の所定回路端子に半田付けされる。この結
果、積層シ−トコイル16は、プリント基板の所定回路
と電気的に接続されるとともに、プリント基板の表面に
固定される。
【0029】次に、積層シ−トコイルの製造方法の概略
を説明する。
を説明する。
【0030】既に確立したプリント配線製造技術を用い
て絶縁基板4、7の表面には、コイルパタ−ン5、8
と、リ−ドパタ−ン6、9が形成される。
て絶縁基板4、7の表面には、コイルパタ−ン5、8
と、リ−ドパタ−ン6、9が形成される。
【0031】次に、電気メッキ方法を用いて、コイルパ
タ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9との表面には、
銅のメッキ層10が形成される。電気メッキに際して、
コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9には、
マイナスの電圧が印加される。
タ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9との表面には、
銅のメッキ層10が形成される。電気メッキに際して、
コイルパタ−ン5、8と、リ−ドパタ−ン6、9には、
マイナスの電圧が印加される。
【0032】次に、第一のコイル基板19と第二のコイ
ル基板20が積層配置される。このとき、第一のコイル
基板19の裏面と第二のコイル基板20の表面の間には
絶縁材11で形成された絶縁材シ−トが挟み込まれる。
この後、加熱・加圧すると絶縁材11は溶け、第一のコ
イル基板19と第二のコイル基板20は一体化される。
ル基板20が積層配置される。このとき、第一のコイル
基板19の裏面と第二のコイル基板20の表面の間には
絶縁材11で形成された絶縁材シ−トが挟み込まれる。
この後、加熱・加圧すると絶縁材11は溶け、第一のコ
イル基板19と第二のコイル基板20は一体化される。
【0033】次に、コイルパタ−ン5、8の内周端に
は、スル−ホ−ル12が形成され、コイルパタ−ン5と
8は直列に接続される。また、リ−ドパタ−ン6、9に
は、電気的に接続されたスル−ホ−ル21、22がそれ
ぞれ形成される。スル−ホ−ル12、21、22は、例
えば触媒を用いて無電解メッキを行う等の手段を用いて
形成される。この後、スル−ホ−ル21、22は、積層
された第一のコイル基板19と第二のコイル基板20の
厚み方向に切断され、半割り形状に切断される。切断に
は、カッタ−等が使用される。この結果、積層シ−トコ
イル16の側面には、スル−ホ−ル21、22の内部に
形成された導体層が露出し、接続用端子17、18が形
成される。
は、スル−ホ−ル12が形成され、コイルパタ−ン5と
8は直列に接続される。また、リ−ドパタ−ン6、9に
は、電気的に接続されたスル−ホ−ル21、22がそれ
ぞれ形成される。スル−ホ−ル12、21、22は、例
えば触媒を用いて無電解メッキを行う等の手段を用いて
形成される。この後、スル−ホ−ル21、22は、積層
された第一のコイル基板19と第二のコイル基板20の
厚み方向に切断され、半割り形状に切断される。切断に
は、カッタ−等が使用される。この結果、積層シ−トコ
イル16の側面には、スル−ホ−ル21、22の内部に
形成された導体層が露出し、接続用端子17、18が形
成される。
【0034】
【発明の効果】本発明は上述のような構成であるから次
のような効果を有する。すなわち、シ−トコイルと電気
的に接続されたスル−ホ−ル内部の導体層を露出させ、
積層シ−トコイルの接続用端子として利用することがで
きる。接続用端子は円弧状に形成されるため、接続用端
子と、積層シ−トコイルを載置するプリント基板の所定
回路端子の間には半田フィレットが確実に形成され、両
者間の接続を確実に行うことができる。さらに、従来の
積層シ−トコイルのように、絶縁基板の外部回路パタ−
ンが形成された部分を切断した後、露出したリ−ドパタ
−ンの断面に外部接続用端子を電気的に接続する工程が
不要となる。また、接続ピンを植設する工程も不要とな
り、部品点数が少なくなる。このため、製造工程が簡略
化し、積層シ−トコイルを安価に製造することができ
る。
のような効果を有する。すなわち、シ−トコイルと電気
的に接続されたスル−ホ−ル内部の導体層を露出させ、
積層シ−トコイルの接続用端子として利用することがで
きる。接続用端子は円弧状に形成されるため、接続用端
子と、積層シ−トコイルを載置するプリント基板の所定
回路端子の間には半田フィレットが確実に形成され、両
者間の接続を確実に行うことができる。さらに、従来の
積層シ−トコイルのように、絶縁基板の外部回路パタ−
ンが形成された部分を切断した後、露出したリ−ドパタ
−ンの断面に外部接続用端子を電気的に接続する工程が
不要となる。また、接続ピンを植設する工程も不要とな
り、部品点数が少なくなる。このため、製造工程が簡略
化し、積層シ−トコイルを安価に製造することができ
る。
【0035】また、本発明の製造方法によれば、スル−
ホ−ルを接続用端子として用いるものである。シ−トコ
イルとスル−ホ−ル間の電気的接続は、既に確立したプ
リント配線製造技術を利用して接続される。このため、
両者間の電気的接続は確実に行なわれ、積層シ−トコイ
ルの信頼性が向上する。
ホ−ルを接続用端子として用いるものである。シ−トコ
イルとスル−ホ−ル間の電気的接続は、既に確立したプ
リント配線製造技術を利用して接続される。このため、
両者間の電気的接続は確実に行なわれ、積層シ−トコイ
ルの信頼性が向上する。
【図1】本発明に係る積層シ−トコイルの斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明に係る積層シ−トコイルを製造する過程
のものであり、第一のコイル基板と第二のコイル基板を
積層した後、リ−ドパタ−ンと電気的に接続するスル−
ホ−ルを設けた状態を示す斜視図である。
のものであり、第一のコイル基板と第二のコイル基板を
積層した後、リ−ドパタ−ンと電気的に接続するスル−
ホ−ルを設けた状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す、本発明に係る積層シ−トコイルを
製造する過程のものの断面図の一部である。
製造する過程のものの断面図の一部である。
【図4】従来に係る積層シ−トコイルの斜視図である。
【図5】従来に係る積層シ−トコイルの断面図の一部で
ある。
ある。
4、7 絶縁基板 5、8 シ−トコイル 6、9 リ−ドパタ−ン 10 メッキ層 11 絶縁材 16 積層シ−トコイル 17、18 外部接続用端子 19 第一のコイル基板 20 第二のコイル基板 21、22 スル−ホ−ル
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のシ−トコイルを積層した積層シ−
トコイルにおいて、該積層シ−トコイルの側面に前記シ
−トコイルと電気的に接続された半割り形状のスル−ホ
−ルを備え、該スル−ホ−ル内部の露出した導体層を前
記積層シ−トコイルの接続用端子として用いたことを特
徴とする積層シ−トコイル。 - 【請求項2】 絶縁基板の少なくとも一方の表面にコイ
ルパタ−ンが設けられたシ−トコイルを複数枚重ね合わ
せて積層シ−トコイルを形成する工程と、前記シ−トコ
イルと電気的に接続されたスル−ホ−ルを形成する工程
と、該スル−ホ−ルを厚み方向に切断し該スル−ホ−ル
内部の導体層を露出する工程とからなる積層シ−トコイ
ルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8008663A JPH09199329A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 積層シ−トコイルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8008663A JPH09199329A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 積層シ−トコイルおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09199329A true JPH09199329A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11699181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8008663A Pending JPH09199329A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 積層シ−トコイルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09199329A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016219579A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 新光電気工業株式会社 | インダクタ及びその製造方法 |
JP2021072400A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 住友電工プリントサーキット株式会社 | 回路基板 |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP8008663A patent/JPH09199329A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016219579A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 新光電気工業株式会社 | インダクタ及びその製造方法 |
JP2021072400A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 住友電工プリントサーキット株式会社 | 回路基板 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040713 |