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JPH09191679A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

Info

Publication number
JPH09191679A
JPH09191679A JP8253555A JP25355596A JPH09191679A JP H09191679 A JPH09191679 A JP H09191679A JP 8253555 A JP8253555 A JP 8253555A JP 25355596 A JP25355596 A JP 25355596A JP H09191679 A JPH09191679 A JP H09191679A
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JP
Japan
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speed
control
signal
command signal
motor
Prior art date
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Application number
JP8253555A
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English (en)
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JP3509413B2 (ja
Inventor
Tetsuya Sato
哲也 佐藤
Yoshio Kawamura
祥郎 川村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP25355596A priority Critical patent/JP3509413B2/ja
Priority to DE19643909A priority patent/DE19643909B4/de
Priority to US08/741,108 priority patent/US5736824A/en
Publication of JPH09191679A publication Critical patent/JPH09191679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509413B2 publication Critical patent/JP3509413B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/416Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control of velocity, acceleration or deceleration
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/41Servomotor, servo controller till figures
    • G05B2219/41123Correction inertia of servo

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専門的な知識や経験を必要とせずに、制御対
象の負荷イナーシャの同定を自動的に、容易かつ迅速に
行うことができるようにする。 【解決手段】 制御対象30を所定のパターンで加減速
する速度パターンを発生する速度指令信号発生部21
と、この速度指令信号発生部21から発生された速度パ
ターンに基づいて制御対象30を加減速させて、制御対
象30の位置を制御する位置制御部25および制御対象
30の速度を制御する速度制御部26と、制御対象30
の現在位置を観測するエンコーダよりなる観測装置40
とを備える。そして、速度指令信号発生部21から発生
された指令速度が予め設定した所定の速度となった時点
の制御対象30の指令位置と観測装置40が観測した現
在位置との位置偏差に基づいて、制御対象30の負荷イ
ナーシャを同定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボット等のサーボ
モータの制御に係り、制御パラメータを自動調整する機
能および制御パラメータの自動調整に先だって制御対象
の負荷イナーシャを同定する機能を備えた位置決め用の
モータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボット等のサーボモータの制御
の分野では、位置、速度等を制御するために、PID制
御が幅広く使われている。このPID制御は制御対象に
合わせて、P(比例)、I(積分)、D(微分)の各制
御パラメータ(ゲイン)を適正な値に調整する必要があ
る。これらの各制御パラメータを適正な値に調整するた
めに、熟練運転員がサーボモータの動作(制御応答波
形)の特徴をとらえ、経験的知識やノウハウによって調
整するものである。この調整作業は難しく、時間がかか
るため、制御パラメータ調整の自動化が強く求められる
ようになった。
【0003】そこで、近年、マイクロプロセッサを用
い、制御パラメータを自動調整する機能を備えた制御装
置が実用化されるようになった。例えば、図9はマイク
ロプロセッサを用いて制御パラメータを自動調整する機
能を備えた一般的なPID制御装置を制御系に適用した
場合の一例を示す図である。この制御系は、運転員が各
種の設定信号を入力する外部入力装置50と、モータを
含む制御対象70を駆動制御するとともに制御パラメー
タを自動調整するPID制御装置60と、PID制御装
置60からの制御信号に基づいて動作するモータを含む
制御対象70と、制御対象70の動作を観測する観測装
置(例えば、速度センサ)80とから構成されている。
【0004】ここで、PID制御装置60の制御構成を
図に示すと図10に示すようになる。図10において、
PID制御装置60は、制御パラメータの自動調整動作
に先だって、制御対象の負荷イナーシャを同定するため
の同定用信号(ステップ相当信号)を同定部65からの
指令に基づいて発生させ、この同定用信号を切替部63
を介して制御部64に送出するとともに同定部65にも
送出する同定用信号発生部61と、制御対象の位置の制
御を行うための通常処理信号(例えば、速度指令信号)
を同定部65からの指令に基づいて発生させ、切替部6
3を介して制御部64に送出する通常処理信号発生部6
2と、同定用信号発生部61からの同定用信号と通常処
理指令発生部62からの通常処理信号とを同定部65か
らの指令に基づいて選択的に切り換える切替部63とを
備えている。
【0005】また、PID制御装置60は、CPU、R
OM、RAM等からなるマイクロコンピュータにより構
成される同定部65を備えている。この同定部65は、
負荷イナーシャの同定時においては、同定用信号発生部
61に指令信号を送出して同定用信号(ステップ相当信
号)を発生させ、同時に、切替部63に切替指令を送出
して同定用信号が制御部64に入力されるように切替部
63を同定用信号発生部61側に切替させた後、同定用
信号発生部61からの同定用信号と観測装置80からの
観測結果(実速度)に基づいて制御対象70の負荷イナ
ーシャの同定を行うとともに、この同定結果を制御パラ
メータの調整時の制御パラメータの初期値として制御部
64内の速度制御部に送出する。
【0006】一方、この同定部65は、制御パラメータ
調整(チューニング)時においては、通常処理信号発生
部62に指令信号を送出して通常処理信号(速度指令信
号)を発生させ、同時に、切替部63に切替指令を送出
して通常処理信号が制御部64に入力されるように切替
部63を通常処理信号発生部62側に切替させた後、通
常処理信号発生部62からの通常処理信号と観測装置8
0からの観測結果(実速度)に基づいて制御対象70の
制御パラメータの初期値を調整する。この調整した制御
パラメータを制御部64内の速度制御部に送出する。
【0007】さらに、PID制御装置60は、モータを
含む制御対象70を駆動制御する制御部64と、切替部
63から送出される通常処理信号もしくは同定用信号と
観測装置80から送出される観測信号とを加算する加算
器66とを備えている。制御部64は、負荷イナーシャ
の同定時においては、同定用信号発生部61からの同定
用信号と観測装置80からの観測結果(実速度)との速
度偏差を予め設定された制御パラメータに基づく制御量
として制御対象70のモータに付与する。この制御量に
より、制御対象70のモータは駆動制御され、制御対象
70はこの制御量に基づく所定の距離だけ動作すること
となる。
【0008】一方、制御部64は、制御パラメータ調整
(チューニング)時においては、通常処理信号発生部6
2からの通常処理信号と観測装置80からの観測結果
(実速度)との速度偏差を制御パラメータの調整時の制
御パラメータの初期値に基づく制御量として制御対象7
0のモータに付与する。この制御量により、制御対象7
0のモータは駆動制御され、制御対象70はこの制御量
に基づく所定の距離だけ動作することとなる。
【0009】このPID制御装置60の制御パラメータ
の自動調整は一般に以下のようにしてなされる。即ち、
図11の制御パラメータの自動調整のフローチャートに
示すように、図示しない運転員が外部入力装置50(図
9参照)の自動調整モードを選択すると、PID制御装
置60内のマイクロコンピュータよりなる同定部65は
制御パラメータの自動調整モードであることを認識し
て、ステップ300にて、自動調整モードの処理の実行
を開始する。すると、ステップ320にて、PID制御
装置60内の同定部65は同定用信号発生部61に指令
信号を送出して同定用信号(ステップ相当信号)を発生
させ、同時に、切替部63に切替指令を送出して同定用
信号が制御部64に入力されるように切替部63を同定
用信号発生部61側に切替させる。
【0010】これにより、加算器66に同定用信号と観
測装置80からの観測結果(実速度)とが入力され、加
算器66はこれらを加算してその速度偏差を制御部64
に出力させる。制御部64にこの速度偏差が入力される
と、この速度偏差を予め設定された制御パラメータに基
づく制御量として制御対象70のモータに付与する。こ
の制御量により、制御対象70のモータは駆動制御さ
れ、制御対象70はこの制御量に基づく所定の距離だけ
動作することとなる。すると、同定部65は、後述する
ように、観測装置(この場合は速度センサ)80からの
観測信号(この場合は速度信号)と同定用信号発生部6
1からの同定用信号とに基づいて、制御対象70の負荷
イナーシャの同定を行い、この同定結果を制御パラメー
タの調整時の制御パラメータの初期値として制御部64
に送出する。
【0011】制御部64に制御パラメータの調整時の制
御パラメータの初期値が入力されると、ステップ340
にて、制御対象70に対する制御パラメータの調整を行
う。即ち、同定部65は、通常処理信号発生部62に指
令信号を送出して通常処理信号(速度指令信号)を発生
させ、同時に、切替部63に切替指令を送出して通常処
理信号が制御部64に入力されるように切替部63を通
常処理信号発生部62側に切替させる。
【0012】これにより、加算器66に通常処理信号
(速度指令信号)と観測装置80からの観測結果(実速
度)とが入力され、これらを加算してその速度偏差が制
御部64に出力される。制御部64にこの速度偏差が入
力されると、この速度偏差を前記した制御パラメータの
初期値に基づく制御量として制御対象70のモータに付
与する。この制御量により、制御対象70のモータは駆
動制御され、制御対象70はこの制御量に基づく所定の
距離だけ動作することとなる。すると、同定部65は、
例えば、通常処理信号発生部62からの通常処理信号よ
り求めた指令位置と、観測装置80からの観測結果(実
速度)から求めた現在位置の位置偏差とに基づいて制御
対象70の制御パラメータの初期値を調整(制御パラメ
ータの再設定)する。この調整した制御パラメータを制
御部64に送出し、この制御量に基づいて制御対象70
を動作させる。
【0013】ついで、ステップ360にて制御対象70
が正常に動作するか否か、即ち、ステップ340にて動
作させた制御対象70が予め設定した基準の範囲内に動
作したか否かの判定を行い、制御対象70が予め設定し
た基準の範囲内に動作していないと、ステップ360に
て「No」と判定して、ステップ340にて再度制御パ
ラメータの調整を行う。ステップ340とステップ36
0の処理を繰り返し実行しているうちに、制御対象70
が予め設定した基準の範囲内に動作するようになると、
ステップ360にて「YES」と判定して制御パラメー
タを決定し、ステップ380にて制御パラメータの自動
調整の処理動作を終了するようになされている。
【0014】図12は上述のPID制御装置60の制御
対象の負荷イナーシャの同定動作を具体的に示すフロー
チャートの一例である。図12において、運転員が図示
しない外部入力装置50(図9、図10参照)の自動調
整モードを選択すると、PID制御装置60内のマイク
ロコンピュータよりなる同定部65は制御パラメータの
自動調整モードであることを認識して、ステップ321
にて、負荷イナーシャ同定の処理動作を開始する。
【0015】すると、ステップ322にて、PID制御
装置60内の同定部65は同定用信号発生部61に指令
信号を送出して、図13(b)の曲線Bで示すような速
度パターンからなる同定用信号(指令速度)を発生さ
せ、同時に、切替部63に切替指令を送出して同定用信
号が加算器66に入力されるように切替部63を同定用
信号発生部61側に切替させ、加算器66に同定用信号
(ステップ相当信号)を入力させる。これにより、指令
速度はVmaxに向けて上昇し、加算器66に同定用信
号と観測装置80からの観測結果(実速度)とが入力さ
れると、加算器66はこれらを加算してその速度偏差が
制御部64に出力され、制御部64はこの速度偏差を予
め設定された制御パラメータに基づく制御量として制御
対象70のモータに付与する。この制御量により、制御
対象70のモータは駆動制御され、制御対象70のモー
タの実速度はVmaxに向けて加速されることとなる。
【0016】ここで、図13(b)の曲線Bは同定用信
号発生部61により発生された同定用信号(指令速度)
を表し、曲線bはこの同定用信号に基づき駆動される制
御対象のモータの実速度を表す。また、図13(a)の
曲線Dは同定用信号に基づき演算した制御対象の指令位
置を表し、曲線dはこの同定用信号に基づき駆動された
制御対象の現在位置を表す。
【0017】同定用信号発生部61が同定用信号(指令
速度)を発生させた後、ステップ323にて指令速度が
Vmaxに達したか否かの判定を行う。指令速度がVm
axに達してステップ323にて「YES」と判定する
と、ステップ324に進み、指令速度がVmaxに達し
ていなければ、Vmaxに達するまでこの処理動作を繰
り返す。指令速度がVmaxに達すると、ステップ32
4にて、観測装置(速度センサ)80からの観測信号
(速度信号)に基づいて、制御対象70となるモータの
実速度(図13(b)の曲線b参照)がVmaxに達し
たか否かの判定を行い、Vmaxに達するまでこの処理
動作を繰り返す。
【0018】制御対象70となるモータの実速度がVm
axに達すると、ステップ324にて「YES」と判定
してステップ325に進む。ステップ325にて、制御
対象70となるモータが駆動してからモータの実速度が
Vmaxに達するまでの時間(図13(b)のtp
間)を演算する。ついで、ステップ326にて、指令速
度を図13(b)に示すようにVmaxから0まで減少
させ、ステップ327にて、制御対象70となるモータ
の実速度が0と判定されると、ステップ328に進む。
制御対象70となるモータの実速度が0になるまで上述
の動作を繰り返す。ステップ328において、ステップ
325にて演算した、制御対象70となるモータが駆動
してからモータの実速度がVmaxに達するまでの時間
(図13(b)のtp時間)に基づいて、同定部65は
負荷イナーシャの同定を行い、ステップ329にて、負
荷イナーシャ同定の処理動作の実行を終了する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のような負荷イナ
ーシャの同定方法においては、モータの実速度がVma
xに達したことを検出する必要があるが、モータの実速
度は速度変動が大きいため正確にVmaxに達した時点
を把握することが難しく、負荷イナーシャの同定は正確
ではなかった。このため、制御パラメータの初期値が正
しく設定されないことがあり、この不正確な初期値に基
づいて制御パラメータを調整しても制御が不安定になる
ということが生じた。また、制御対象70となるモータ
が駆動してからモータの実速度がVmaxに達するまで
モータを動作させて制御対象70を動作させるため、負
荷イナーシャが大きい場合は、負荷イナーシャの同定作
業終了までに長時間を要し、負荷イナーシャの同定のた
めの作業効率が悪化するという問題を生じる。さらに、
モータを長時間動作させると、制御対象70が動作する
距離が長くなるため、制御対象70が動作する空間内に
存在する障害物を除く作業が必要となり、負荷イナーシ
ャの同定のための作業性も悪化するという問題も生じ
る。そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、制御対象の負荷イナーシャを正確に同定し易く
するとともに同定に要する時間も比較的短くすることに
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1に記載の発明によれば、速度指令
信号発生手段から発生された速度指令信号が予め設定し
た所定の速度となった時点での制御対象の速度指令信号
に基づく指令位置信号と観測装置が観測した制御対象の
現在位置信号との位置偏差信号(たまりパルス量)に基
づいて負荷イナーシャを同定するようにしている。この
ため、特別な同定用信号発生装置を設けなくても、位置
偏差信号(たまりパルス量)を求めるだけで負荷イナー
シャが同定できるようになり、この種のモータ制御装置
の構成が簡単、容易になり、安価に、かつ容易にこの種
のモータ制御装置を製造できるようになる。
【0021】また、モータの実速度の最大値(Vma
x)を検出することなく、制御対象の現在位置信号を検
出することにより負荷イナーシャを同定するので、正確
に負荷イナーシャが同定できるようになる。また、モー
タの実速度の最大値(Vmax)に達するまでモータを
加速する必要がなくなるので、負荷イナーシャの同定に
要する時間が短縮できるようになり、負荷イナーシャの
同定のための作業効率が向上する。さらに、モータの実
速度がその最大速度(Vmax)に達するまで加速しな
いので、制御対象の動作距離も短くなる。そのため、制
御対象の負荷イナーシャの同定時に、制御対象が動作す
る空間内に存在する障害物の多くを取り除く作業も不必
要となり、負荷イナーシャの同定のための作業性も良好
になる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、位置制御
手段は速度指令信号発生手段から発生された速度指令信
号を積分することにより得られる指令位置信号と観測手
段からフィードバックされる制御対象の現在位置信号と
から求めた位置偏差信号を予め設定された制御パラメー
タの内の第1制御パラメータに応じた速度信号とし、こ
の速度信号を第1の所定割合とした第1速度信号として
出力する。また、フィードフォワード制御手段は速度指
令信号発生手段から発生された速度指令信号を第2の所
定割合とした第2速度信号として出力する。
【0023】すると、速度制御手段は、位置制御手段か
ら出力された第1速度信号とフィードフォワード制御手
段から出力された第2速度信号と観測手段からフィード
バックされた現在位置信号を微分することにより得られ
た実速度信号とから求めた速度偏差信号を制御パラメー
タの内の第2制御パラメータに応じた制御量としてモー
タへ与える。このため、モータを制御するための制御量
を正確に算出することが可能となり、このモータを駆動
することにより動作する制御対象が急激に動作すること
が防止できるようになる。
【0024】そして、同定手段が負荷イナーシャを同定
するときには、切替手段による第2の所定割合を第1の
所定割合よりも大きく設定させかつ速度指令信号発生手
段から発せられる速度指令信号が所定速度となった時点
の速度指令信号から求めた指令位置信号と、観測手段が
観測した現在位置信号との位置偏差信号に基づいて制御
対象の負荷イナーシャを同定する。このため、負荷イナ
ーシャの同定時には、速度制御手段に入力される制御量
の多くはフィードフォワード制御手段から出力される第
2速度信号となるため、位置制御手段からの制御量は小
さいものとなる。この結果、主に、フィードフォワード
制御手段から出力される第2速度信号と観測手段が観測
した現在位置信号から求めた実速度信号との偏差信号を
予め設定された制御パラメータ(ゲイン)に応じた制御
量し、この制御量に基づいてモータの速度制御がなされ
ることとなる。
【0025】一方、同定手段が第1および第2の制御パ
ラメータを調整するときには、切替手段により第2の所
定割合を第1の所定割合よりも小さく設定させかつこの
同定された負荷イナーシャに応じて予め設定された第1
および第2の制御パラメータを制御パラメータの調整時
の制御パラメータの初期値として設定する。このため、
制御パラメータの調整時には、速度制御手段に入力され
る制御量の多くは位置制御手段から出力される第1速度
信号となるため、フィードフォワード制御手段からの制
御量は小さいものとなる。この結果、主に、位置制御手
段から出力される第1速度信号と観測手段が観測した現
在位置信号から求めた実速度信号との偏差信号を負荷イ
ナーシャの同定により初期設定された制御パラメータ
(ゲイン)に応じた制御量し、この制御量に基づいてモ
ータの速度制御がなされることとなる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、負荷イナ
ーシャの同定時には、第1の所定割合を実質的に0%と
し、第2の所定割合を実質的に100%として設定する
ので、速度指令信号発生手段から発生された速度指令信
号と観測手段が観測した現在位置信号から求めた実速度
信号との偏差信号を予め設定された制御パラメータ(ゲ
イン)に応じた制御量し、この制御量に基づいてモータ
の速度制御がなされることとなる。また、制御パラメー
タのを調整時には、第1の所定割合を70%とし、第2
の所定割合を30%として設定するので、速度制御手段
から出力されるモータの速度制御量は位置制御手段から
出力される70%の第1速度信号と、フィードフォワー
ド制御手段から出力される30%の第2速度信号と、観
測手段が観測した現在位置信号から求めた実速度信号と
の偏差信号を負荷イナーシャの同定により初期設定され
た制御パラメータ(ゲイン)に応じた制御量し、この制
御量に基づいてモータの速度制御がなされることとな
る。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、負荷イナ
ーシャIをI=APe+Bの数式に基づいて求めるよう
にするので、単に、位置偏差(たまりパルス量)Peを
求めるだけで負荷イナーシャが同定できるようになり、
処理速度が格段に向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明のPID制御装置
を搬送用ロボットに適用した場合の一実施の形態の全体
構成を示す概略図である。なお、図1においては、ロボ
ットの移動軸は1軸のみを例示的に示しているが、2軸
構成であっても、3軸構成であっても制御動作は同じで
あるので、1軸構成のものにおいて説明する。
【0029】図1において、制御対象となるロボット3
0は、後述するPID制御装置20からの制御信号に基
づき駆動制御されるモータ31と、このモータ31のモ
ータ軸に連結されてボールねじ軸33にモータ31の回
転力を伝達する伝達機構となるカップリング32と、カ
ップリング32に連結されてモータ31の回転に応じて
回動するボールねじ軸33と、ボールねじ軸33が回動
することによりボールねじ軸33の軸方向に動作する内
部にボールを備えたスライダ34と、このスライダ34
をその上部で摺動自在に保持する架台35と、架台35
の上部に配設されてスライダ34の回転を不能にするガ
イド36と、架台35の端部に配設されてスライダ34
を停止させるストッパ37とから構成している。なお、
スライダ34には図示しないアームが固着されており、
このアームが被搬送物を保持してある場所から他の場所
に搬送するように構成されている。
【0030】このロボット30の他端部にはモータ31
の回転数からスライダ34の現在位置を検出する観測装
置となるエンコーダ40が配設されている。そして、こ
のロボット30は、制御パラメータを自動調整する機能
を有するPID制御装置20に接続されており、このP
ID制御装置20により、外部入力装置10からの入力
指令(運転員によるキー操作)およびエンコーダ40か
らの現在位置信号に基づいて、ロボット30側に設けら
れたモータ31が駆動制御される。そして、このモータ
31の回転駆動に基づいてスライダ34が動作し、図示
しないスライダ34に固着されたアームが被搬送物を保
持してある場所から他の場所に搬送するようになされて
いる。
【0031】図2は図1のPID制御装置20の制御構
成例を示すブロック図である。このPID制御装置20
は、制御対象30の負荷イナーシャを同定するための速
度指令信号を発生させるとともに制御パラメータの調整
を行うための速度指令信号を発生させる速度指令信号発
生部21と、フィードフォワード制御を行うFF制御部
22と、速度指令信号を積分する積分要素24と、制御
対象30の位置の制御を行う位置制御部25と、負荷イ
ナーシャの同定時と制御パラメータの調整時とでFF制
御部22および位置制御部25の設定値を変更する切替
部23と、制御対象30の速度制御を行う速度制御部2
6と、観測装置となるエンコーダ40からの出力信号を
微分する微分要素27と、負荷イナーシャの同定を行う
とともに制御パラメータの調整を行う同定部28と、積
分要素24により積分された速度指令信号(指令位置信
号)とエンコーダ40からの出力信号(現在位置信号)
とを加算する第1加算器29aと、微分要素27により
微分されたエンコーダ40からの出力信号(実速度信
号)と位置制御部25から出力された出力信号とFF制
御部22から出力された出力信号とを加算する第2加算
器29bとを備えている。
【0032】速度指令信号発生部21は、負荷イナーシ
ャを同定するための速度指令信号を発生させるとともに
制御パラメータの調整を行うための速度指令信号を発生
させ、この発生した速度指令信号を積分要素24を介し
て位置制御部25に送出するとともに、同定部28にも
送出する。FF制御部22は、速度指令信号発生部21
より発生された速度指令信号を切替部23にて設定され
た第2所定割合に基づいた速度信号とし、この速度信号
をフィードフォワード制御して第2速度信号として第2
加算器29bに送出する。積分要素24は、速度指令信
号発生部21が発生した速度指令信号を積分して速度指
令信号を指令位置信号に変換し、変換した指令位置信号
を第1加算器29aに送出する。
【0033】第1加算器29aは、積分要素24により
変換された指令位置信号とエンコーダ40からの出力信
号(この場合はスライダ34の現在位置信号)とを加算
して位置偏差信号を求め、この位置偏差信号を位置制御
部25に送出する。位置制御部25は、制御対象30の
位置を制御するための位置の制御パラメータ(第1制御
パラメータ)が予め設定されており、第1加算器29a
から入力された位置偏差信号を切替部23にて設定され
た第1の所定割合に基づいた位置偏差信号し、この第1
の所定割合に基づいた位置偏差信号を予め設定された位
置の制御パラメータ(第1制御パラメータ)に応じて調
整し、位置の制御パラメータ(第1制御パラメータ)に
応じて調整した位置偏差信号を第1速度信号として第2
加算器29bに送出する。
【0034】微分要素27は、観測装置となるエンコー
ダ40からの出力信号(この場合はスライダ34の現在
位置信号)を微分してスライダ34の実速度信号とし、
この実速度信号を第2加算器29bに送出する。第2加
算器29bは、FF制御部22から出力される第2速度
信号と、位置制御部25から出力される第1速度信号
と、微分要素27により微分されたスライダ34の実速
度信号とを加算して速度偏差信号とし、この速度偏差信
号を速度制御部26に出力する。
【0035】速度制御部26は、制御対象となるモータ
31の速度制御を行うための速度のの制御パラメータ
(第2制御パラメータ)が予め設定されており、第2加
算器29bから出力された速度偏差信号を予め設定され
た速度の制御パラメータ(第2制御パラメータ)に応じ
た制御量とし、この制御量を制御対象30のモータ31
に付与してモータ31の速度制御を行う。
【0036】なお、FF制御部22と位置制御部25
は、通常のPID制御動作時は、例えばFF制御部22
は30%、位置制御部25は70%の割合で、即ち、位
置の制御パラメータ(ゲイン)が本来の値の70%で動
作するように切替部23により設定されているが、制御
対象となるロボット30の負荷イナーシャの同定を行う
際の切替部23による切替動作時には、例えばFF制御
部22は100%、位置制御部25は0%の割合で動作
するように設定される。これにより、制御対象となるロ
ボット30の負荷イナーシャの同定時に、第2加算器2
9bには速度指令信号発生部21により発生された速度
指令信号がFF制御部22を介してそのまま入力される
こととなる。
【0037】同定部28は、CPU、ROM、RAM等
からなるマイクロコンピュータにより構成されており、
負荷イナーシャの同定時においては、速度指令信号発生
部21に指令信号を送出して速度指令信号を発生させ、
同時に、切替部23に切替指令を送出して、例えばFF
制御部22は100%、位置制御部25は0%の割合で
動作するように設定させる。また、速度指令信号発生部
21からの速度指令信号と観測装置40からの観測結果
(制御対象30の現在位置)に基づいて制御対象30の
負荷イナーシャの同定を行うとともに、この同定結果を
制御パラメータの調整時の制御パラメータの初期値とし
て位置制御部25および速度制御部26に送出する。
【0038】一方、この同定部28は、制御パラメータ
調整(チューニング)時においては、速度信号発生部2
1に指令信号を送出して速度指令信号を発生させ、同時
に、切替部23に切替指令を送出して、例えばFF制御
部22は30%、位置制御部25は70%の割合で動作
するように設定させる。また、速度指令信号発生部21
速度指令信号と観測装置80からの観測結果(制御対象
30の現在位置)に基づいて制御対象70の制御パラメ
ータの初期値を調整する。この調整した制御パラメータ
を位置制御部25および速度制御部26に送出する。
【0039】ついで、上述のPID制御装置20の動作
を説明する。図3〜図6は図2のPID制御装置20の
位置制御部25に予め設定された位置の制御パラメータ
(第1制御パラメータ)および速度制御部26に予め設
定された速度の制御パラメータ(第2制御パラメータ)
の調整(チューニング)のための初期設定から調整(チ
ューニング)までの動作を説明するフローチャートであ
り、図3はメインルーチンのフローチャートを示し、図
4は図3の動作範囲チェックのサブルーチンのフローチ
ャートを示し、図5は図3の負荷イナーシャ同定のサブ
ルーチンのフローチャートを示し、図6は図3のチュー
ニング動作のサブルーチンのフローチャートを示す。な
お、これらの各フローチャートに対応したプログラムは
同定部28のマイクロコンピュータのROMに予め格納
されている。
【0040】図3において、図示しないロボット30の
運転員が外部入力装置10(図1,2参照)の自動調整
モードを選択すると、PID制御装置20のマイクロコ
ンピュータよりなる同定部28制御パラメータの自動調
整モードであることを認識して、ステップ100にて、
自動調整モードの処理を開始する。すると、ステップ1
10にて、PID制御装置20の同定部28は運転員が
外部入力装置10から入力した設定値(ロボットの部位
をどの方向にどの程度の距離だけ動かすかの指示)に基
づいて制御対象であるスライダ34の動作範囲のチェッ
ク(後述する)を行う。スライダ34の動作範囲のチェ
ックを行った後、ステップ120に進み、モータ31を
駆動して、スライダ34を動作させ、エンコーダ40か
らの観測結果、即ち、スライダ34の現在位置と指令位
置との位置偏差(たまりパルス量)に基づいて、制御対
象となるロボット30の負荷イナーシャの同定を行う。
制御対象となるロボット30の負荷イナーシャの同定を
行った後、ステップ130にて、負荷イナーシャの同定
に基づいて制御パラメータの調整(チューニング)のた
めの初期設定を行う。
【0041】ついで、ステップ130にて初期設定され
た制御パラメータに基づいて、PID制御装置20は再
度、モータ31を駆動して、再度、スライダ34を動作
させ、ステップ140にて、後述する制御パラメータの
調整(チューニング)のための処理動作を行う。制御パ
ラメータの調整(チューニング)のための動作を行っ
て、スライダ34が正常に動作するようになるとステッ
プ150にて「YES」と判定して、ステップ190に
て自動調整モードの処理を終了する。なお、このステッ
プ150の詳細は後述する。
【0042】上述のステップ140において調整した制
御パラメータが不適切でスライダ34が正常に動作しな
いと、ステップ150にて「NO」と判定して、ステッ
プ160に進み、PID制御装置20の同定部28は制
御パラメータの再設定がn回(例えば3〜5回)なされ
たか否かの判定を行う。ここで、制御パラメータの再設
定がn回(例えば3〜5回)に達していなければ、ステ
ップ180にて制御パラメータの再設定を行う。
【0043】ステップ180にて制御パラメータの再設
定を行った後、ステップ140に戻っての制御パラメー
タの調整(チューニング)のための動作と、ステップ1
50にて「No」と判定されてのステップ180での制
御パラメータの再設定の動作を3〜5回繰り返し行って
もステップ150において「YES」と判定されなけれ
ば、ステップ170にてPID制御装置20は外部入力
装置10に警告表示の信号を送出し、ステップ190に
て自動調整モードの処理を終了する。
【0044】図4は、図3のステップ110の動作範囲
チェックのサブルーチンを示すフローチャートである。
図4のフローチャートにおいて、ロボット30の運転員
が外部入力装置10の自動調整モードを選択して、制御
パラメータを調整するためにロボット30の何軸(この
場合は、図1のボールねじ軸(調整軸)31)を、どの
方向(図1の場合は図の左右方向)に、どれだけの距離
だけ動作させるかを外部入力装置10に入力すると、予
め設定されている動作量から、PID制御装置20の同
定部28は、ステップ110aにて、動作範囲チェック
のサブルーチンの動作を開始する。
【0045】すると、PID制御装置20の同定部28
はステップ111にて、外部入力装置10から入力され
た調整軸を確認し、ステップ112にて、外部入力装置
10に入力された調整軸の方向を確認し、ステップ11
3にて、外部入力装置10に入力されたスライダ34の
可動範囲の設定値のデータを読み込む。ついで、PID
制御装置20はステップ114にて、エンコーダ40か
らの出力信号に基づいて、スライダ34の現在位置のデ
ータを読み込む。ついで、ステップ115において、速
度指令信号発生部21を作動させて図7(b)の曲線A
で示す速度パターンからなる速度指令信号を発生させ、
この速度パターンに基づいて調整動作量(移動量)を算
出して、この算出値を読み込む。
【0046】調整動作量を読み込んだ後、ステップ11
6において、ステップ115にて算出した調整動作量と
ステップ114にて読み込んだ現在位置データとに基づ
いて、モータ31が駆動した場合にスライダ34が行き
着く動作位置を算出する。ついで、ステップ117に進
み、ステップ116にて算出したスライダ34の動作位
置が動作できる範囲内にあるか否かの判定を行う。
【0047】ステップ116にて算出したスライダ34
の動作位置がスライダ34の動作範囲外になる場合は、
ステップ117にて「NO」と判定して、ステップ11
8に進み、動作範囲外である旨を外部入力装置10に表
示させるための信号を送出し、ステップ119にてこの
処理動作を終了する。また、ステップ116にて算出し
たスライダ34の動作位置がスライダ34の動作範囲内
になる場合は、ステップ117にて「YES」と判定
し、ステップ119にてこの動作範囲チェックの処理動
作を終了する。
【0048】上述したように、ステップ116にて算出
したスライダ34の動作位置がスライダ34の動作範囲
外になる場合は、ロボット30の動作前に、動作範囲外
である旨を外部入力装置10に表示させて警告するよう
にしているので、ロボット30の損傷を未然に防止でき
るようになる。
【0049】図5は、図3のステップ120の負荷イナ
ーシャ同定のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。上述した図4のステップ117にてスライダ34の
動作位置がスライダ34の動作範囲内にあると判定し
て、動作範囲チェックの処理動作を終了すると、ステッ
プ120aにて、負荷イナーシャ同定の処理動作を開始
する。すると、PID制御装置20の同定部28は、ス
テップ121にて、速度指令信号発生部21より図7
(b)の曲線Aで示す速度パターンからなる速度指令信
号を発生させるとともに、この速度指令信号を逐次イン
クリメントする。
【0050】ここで、図7(b)はモータ31の指令速
度と実速度の関係を示す図であり、曲線Aは速度指令信
号発生部21より発生された速度指令信号(指令速度
V)を表し、曲線aはこの指令速度Vに基づき駆動され
るモータ31の実速度を表す。なお、曲線B,bは図1
3(b)の曲線B,bと同様な曲線である。また、図7
(a)はスライダ34の指令位置と現在位置との関係を
示す図であり、曲線Cは速度指令信号発生部21より送
出された速度指令信号のインクリメント値、即ち、スラ
イダ34の指令位置を表し、曲線cはこの速度指令信号
に基づき動作したスライダ34の現在位置を表す。な
お、曲線D,dは図13(a)の曲線D,dと同様な曲
線である。
【0051】ステップ121にて速度指令信号を発生さ
せると同時に、切替部23に切り替え信号を送出する。
これにより、切替部23はFF制御部22が100%の
割合で動作するように設定するとともに位置制御部25
が0%の割合で動作するように設定して、速度指令信号
発生部21にて発生させた加速の速度指令信号をFF制
御部22および第2加算器29bを介して直接的に速度
制御部26に入力されることとなる。速度制御部26に
速度指令信号が入力されると、速度制御部26はこの加
速の速度指令信号を予め設定された速度の制御パラメー
タ(第2制御パラメータ)に基づいた速度制御量として
モータ31に付与する。これにより、モータ31はその
駆動速度が図7(b)の曲線aになるように加速され、
モータ31は2回転してスライダ34を40mm程度
(リード20mmのボールねじを使用する場合)動作さ
せる。
【0052】ついで、PID制御装置20の同定部28
はステップ122において、ステップ121にて速度指
令信号発生部21より発生された速度指令信号の指令速
度Vが、図7(b)に示すように、設定指令速度Vn
(この場合VnはVmaxの50%以上にする必要があ
るが、好適には70%程度が望ましい)に達したか否か
の判定を行う。指令速度Vが設定指令速度Vnに達して
ステップ122にて「YES」と判定すると、ステップ
123に進み、指令速度Vが設定指令速度Vnに達しな
ければ、ステップ122にて「NO」と判定して、ステ
ップ124に進む。
【0053】ステップ123に進むと、PID制御装置
20の同定部28は設定指令速度Vn時の加速の速度指
令信号のインクリメント値、即ち、スライダ34の指令
位置P1を求めるとともに、このスライダ34の指令位
置P1とエンコーダ40が検出したスライダ34の現在
位置P2に基づいて、その位置偏差Pe=P1−P2(た
まりパルス量)を算出する。ついで、ステップ124に
おいて、PID制御装置20の同定部28は速度指令信
号発生部21にて発生させた速度指令信号の指令速度V
(図7(b)の曲線A参照)が最大指令速度Vmaxに
達したか否かの判定を行う。指令速度Vが最大指令速度
Vmaxに達してステップ124にて「YES」と判定
すると、次のステップ125に進み、停止(指令速度=
0)まで減速させる。指令速度Vが最大指令速度Vma
xに達していなくてステップ124にて「NO」と判定
すると、上述のステップ122からステップ124まで
の処理を繰り返す。
【0054】ステップ125において、PID制御装置
20の同定部28は速度指令信号発生部21より速度指
令信号を発生させ、Vmaxから0まで指令速度を減速
させる。ついで、ステップ126にて、エンコーダ40
が検出したスライダ34の現在位置データに基づいて、
スライダ34の実速度が0になったか否かの判定を行
う。このステップ126にて「NO」と判定した場合
は、上述のステップ125に戻り、この処理を繰り返
し、スライダ34の実速度が0になってステップ126
にて「YES」と判定して、次のステップ127に進
む。
【0055】ステップ127において、PID制御装置
20の同定部28はステップ123にて算出した位置偏
差Pe(たまりパルス量)に基づいて、負荷イナーシャ
Iを下記の数式(1)により算出し、ステップ128に
て負荷イナーシャIの同定処理を終了するとともに、モ
ータ31を逆方向に2回転させてスライダ34を元の位
置に戻す。
【0056】
【数1】I=APe+B・・・・・(1) ただし、A、Bは指令速度が予め設定した所定の指令速
度Vnとなった時点の係数。
【0057】上述したように、速度指令信号の指令速度
Vが設定指令速度Vnとなった時点(図7(b)に示す
ように時間tq)の指令位置P1とスライダ34の現在位
置P2との位置偏差Pe(図7(a)の丸内参照)に基
づいて、上述の数式(1)によりロボット30の負荷イ
ナーシャIの同定を行うので、図7(a)(b)より明
らかなように、従来においては負荷イナーシャの同定が
できるまでにtp時間を要したのに比較してtq時間で同
定できるようになるので、負荷イナーシャの同定の作業
性が向上する。
【0058】図6は、上述の図3のステップ140のチ
ューニング動作のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。上述の図5のステップ127にて負荷イナーシャ
を同定して、ステップ128にて負荷イナーシャ同定の
処理動作を終了すると、PID制御装置20の同定部2
8は、図3のステップ130にて負荷イナーシャ同定に
基づいて、位置制御部25に予め設定された位置の制御
パラメータ(第1制御パラメータ)および速度制御部2
6に予め設定された速度の制御パラメータ(第2制御パ
ラメータ)をステップ128にて求めた負荷イナーシャ
に基づいて変更し、この変更された位置の制御パラメー
タ(第1制御パラメータ)および速度の制御パラメータ
(第2制御パラメータ)を調整(チューニング)のため
の制御パラメータの初期値とし、この変更した位置の制
御パラメータ(第1制御パラメータ)を位置制御部25
に付与するとともに、速度の制御パラメータ(第2制御
パラメータ)を速度制御部26に付与する。
【0059】すると、PID制御装置20の同定部28
は図6のステップ140aにて、チューニング動作のサ
ブルーチン処理を開始し、チューニング動作のために初
期設定された各制御パラメータに基づいてモータ31を
駆動し、スライダ34を動作させる。即ち、ステップ1
40aにて、チューニング動作のサブルーチン処理を開
始すると、同定部28は速度指令信号発生部21を作動
させて図7(b)の曲線Aで示す速度パターンからなる
加速の速度指令信号を発生させるとともに、この加速の
速度指令信号をインクリメントする。これと同時に、切
替部23に切り替え信号を送出する。これにより、切替
部23はFF制御部22が30%の割合で動作するよう
に設定するとともに位置制御部25が70%の割合で動
作するように設定する。
【0060】速度指令信号発生部21にて発生させた速
度指令信号は積分要素24にて積分されて指令位置とな
る。この指令位置信号とエンコーダ40より出力された
現在位置信号とが第1加算器29aに入力されて位置偏
差信号が第1加算器29aより位置制御部25に出力さ
れる。位置偏差信号が位置制御部25に入力されると、
この位置偏差信号は切替部23により70%の割合で動
作するように設定されいるため、70%の位置偏差信号
となり、この70%の位置偏差信号は初期設定された位
置のパラメータ(第1制御パラメータ)に基づいた第1
速度信号として第2加算器29bに出力される。
【0061】一方、FF制御部22に入力された速度指
令信号発生部21にて発生させた速度指令信号は、切替
部23により30%の割合で動作するように設定されて
いるため、30%の速度指令信号(第2速度信号)とし
て第2加算器29bに出力される。そして、第2加算器
29bには、このFF制御部22より出力された第2速
度信号と、位置制御部25より出力された第1速度信号
と、エンコーダ40より出力された現在位置信号が微分
要素27にて微分されたスライダ34の実速度信号とが
入力されて、その速度偏差信号が速度制御部26に入力
されることとなる。速度制御部26に速度偏差信号が入
力されると、速度制御部26はこの速度偏差信号を予め
設定された初期設定された速度の制御パラメータ(第2
制御パラメータ)に基づいた速度制御量としてモータ3
1に付与する。これにより、モータ31は速度制御量に
基づいた速度で駆動される。ついで、PID制御装置2
0の同定部28はステップ141において、観測装置を
なすエンコーダ40よりスライダ34の現在位置信号
(現在位置データ)を取得する。ついで、ステップ14
2において、上述の図4のステップ113にて設定され
たスライダ34の可動範囲の設定データ(設定位置デー
タ)と、図6のステップ141にて取得した現在位置デ
ータに基づいて、その差を算出する。ついで、PID制
御装置20の同定部28はステップ143において、ス
テップ141にて取得したスライダ34の現在位置デー
タの変化よりスライダ34の実加速度を算出し、ステッ
プ144に進む。
【0062】ステップ144において、PID制御装置
20はステップ143にて算出したスライダ34の実加
速度と予め設定したスライダ34の加速度の異常判定し
きい値とを比較し、実加速度が異常判定しきい値より小
さければ「YES」と判定してステップ146に進み、
実加速度が異常判定しきい値より大きくて「NO」と判
定するとステップ145に進み、異常データカウンタの
動作を開始させて異常データカウンタのカウント値をイ
ンクリメントして、ステップ146に進む。
【0063】ステップ146において、PID制御装置
20の同定部28はステップ143にて算出したスライ
ダ34の実加速度が0、即ち、スライダ34は停止した
か否かの判定を行う。スライダ34が停止していなくて
実加速度が0とならなければ、このステップ146にて
「NO」と判定して、ステップ141に戻り、上述のス
テップ141からステップ146までの処理を繰り返
す。ステップ141からステップ146までの処理を繰
り返している内に実加速度が0となると、このステップ
146にて「YES」と判定して、ステップ147にて
チューニングのための動作のサブルーチン処理を終了す
るとともに、モータ31を逆回転させてスライダ34を
元の位置に戻す。
【0064】上述のように、ステップ147にてチュー
ニングのための動作を終了すると、図3のステップ15
0に進み、このステップ150において、PID制御装
置20は動作が正常であるか否かの判定を行う。
【0065】ここで、図6のステップ141にて取得し
たスライダ34の現在位置が図4のステップ115にて
算出した調整動作量を通過し、ステップ142にて算出
した差が有り、かつ図6のステップ146にて「YE
S」と判定された場合は、PID制御装置20はスライ
ダ34はオーバーシュートしていると判定して、図3の
ステップ150にて「NO」と判定する。また、図6の
ステップ142にて算出した差が予め設定した値(イン
ポジション:当業者がインポジションと呼んでいる値で
位置決め許容度のことを意味する)より大きくて、かつ
ステップ146にて「YES」と判定された場合は、P
ID制御装置20の同定部28はスライダ34はインポ
ジションに入っていないと判定して、図3のステップ1
50にて「NO」と判定する。さらに、上述のステップ
145にて求めた異常データカウンタのインクリメント
値が予め設定した所定の値(例えば3〜5)より大きい
場合は、制御対象30となるモータの動作が不安定、即
ち、モータの動作は異常な状態であると判定して、図3
のステップ150にて「NO」と判定する。
【0066】このようにして、図3のステップ150に
て「NO」と判定すると、前述したように、ステップ1
60からステップ180の処理を実行し、ステップ19
0にて制御パラメータのチューニングのための動作を終
了する。
【0067】制御パラメータの設定回数がn回(例えば
3〜5回)になっても、正常に動作できるように制御パ
ラメータの設定ができない場合は、ステップ170に
て、PID制御装置20の同定部28は外部入力装置1
0に警告表示のための信号を送出し、外部入力装置10
はこの信号に基づいて図8の表示例に示すような表示を
表示部にする。なお、表示部の大きさ等により、図8に
示すような表示ができない場合はエラー番号を表示さ
せ、ロボット30の使用マニュアルにこのエラー番号に
対応させたエラーメッセージを掲載するようにしてもよ
い。
【0068】図8の表示例において、例えば、スライダ
34の現在位置が図4のステップ113にて設定された
可動範囲を通過し、図6のステップ142にて算出した
差が有って、PID制御装置20の同定部28が図3の
ステップ150にてスライダ34はオーバーシュートし
ていると判定した場合は、外部入力装置10の表示部に
「負荷部分に剛性が足りない」旨の表示をし、ロボット
30の運転員に負荷部分に剛性を持たせるように注意を
促す。
【0069】また、ステップ142にて算出した差が予
め設定した値より大きくて、かつステップ146にて
「YES」と判定して、PID制御装置20がステップ
も150にてスライダ34はインポジションに入ってい
ないとステップ150にて判定した場合は、外部入力装
置10の表示部に「可動部の摺動抵抗が大きい」旨の表
示をし、ロボット30の運転員に可動部の摺動抵抗を小
さくするように注意を促す。
【0070】さらに、ステップ145にて求めた異常デ
ータカウンタのインクリメント値が予め設定した所定の
値(例えば3〜5)より大きくてモータ31の動作が不
安定であるとステップ150にて判定した場合は、外部
入力装置10の表示部に「伝達機構(カップリング3
2)の剛性が不足しているかまたはギアのバックラッシ
ュが大きい」旨の表示をし、ロボット30の運転員に伝
達機構(カップリング32)に剛性を持たせるように注
意を促すとともに、バックラッシュをなくすように注意
を促す。
【0071】上述のように構成した本実施の形態におい
ては、速度指令信号発生部21から発生された速度パタ
ーンに基づく指令速度が予め設定した所定の速度Vn
(図7参照)となった時点でのスライダ34の指令位置
とエンコーダ40が観測したスライダ34の現在位置と
の位置偏差Pn(たまりパルス量)(図7参照)に基づ
いて負荷イナーシャIを同定するので、特別な同定用信
号発生装置を設ける必要がなくなり、構成が簡単、容易
になり、この種のPID制御装置を安価に、かつ容易に
製造できるようになる。
【0072】また、速度指令信号発生部21から発生さ
れた速度パターンに基づいて負荷イナーシャIを同定す
ることとなるので、その同定の処理操作も簡単となり、
この種のPID制御装置の制御パラメータの数値等を意
識しないで、即ち、専門的な知識や経験を必要とせずに
迅速、かつ自動的に同定できるようになる。また、速度
指令信号発生部21から発生された速度指令に基づいて
モータ31を駆動し、スライダ34が動作することとな
るので、急激にスライダ34が駆動されることがなくな
って、急激な駆動に基づくスライダ34およびこのスラ
イダ34に固着されたアーム等の破損を防止できるよう
になる。
【0073】また、モータ31の実速度が最大値Vma
xに達するまでモータ31を加速する必要がなくなるの
で、負荷イナーシャの同定に要する時間がtpからt
q(図7参照)に短縮できるようになり、負荷イナーシ
ャの同定のための作業効率が向上する。また、スライダ
34が動作する距離が短くても負荷イナーシャが同定で
きるようになるので、スライダ34が動作する空間内に
存在する障害物を除く作業も不必要となり、負荷イナー
シャ同定のための作業性も良好になる。
【0074】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて様々な形態で実施することができる。例えば、上述
の実施の形態においては、本発明のPID制御装置を搬
送用ロボットに適用する例について説明したが、搬送用
ロボットに限らず、PID制御装置を用いる各種のサー
ボ制御系に適用できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のPID制御装置を搬送用ロボットに
適用した一実施の形態の全体構成を示す概略図である。
【図2】 図1のPID制御装置の制御構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】 図2のPID制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】 図3の動作範囲チェックのサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図5】 図3の負荷イナーシャ同定のサブルーチンの
フローチャートである。
【図6】 図3のチューニング動作のサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図7】 図2の制御対象の指令位置と現在位置および
制御対象の指令速度と実速度の関係を示す図であり、
(a)は制御対象の指令位置と現在位置との関係を示す
図であり、(b)は制御対象の指令速度と実速度との関
係を示す図である。
【図8】 エラー表示例を示す図である。
【図9】 一般的なPID制御装置を用いた制御系を示
す図である。
【図10】 図9のPID制御装置の制御構成例を示す
図である。
【図11】 図10のPID制御装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】 図11の負荷イナーシャ同定のサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図13】 図10の制御対象の指令位置と現在位置お
よび制御対象の指令速度と実速度の関係を示す図であ
り、(a)は制御対象の指令位置と現在位置との関係を
示す図であり、(b)は制御対象の指令速度と実速度と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
10…外部入力装置、20…PID制御装置、21…速
度指令信号発生部(速度指令手段)、22…フィードフ
ォワード制御部(FF制御部)、23…切替部、24…
積分要素、25…位置制御部(速度制御手段)、26…
速度制御部(速度制御手段)、27…微分要素、28…
同定部、29a、29b…加算器、30…搬送用ロボッ
ト(制御対象)、40…エンコーダ(観測手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/12 306 G05D 3/12 306R

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを回転させることにより負荷イナ
    ーシャを持つ制御対象を移動させ、同制御対象の指令位
    置と現在位置との位置偏差に基づいて予め設定された制
    御パラメータを自動調整するモータ制御装置であって、 前記制御対象の現在位置を観測する観測手段と、 前記制御対象を所定のパターンで加減速させるための速
    度指令信号を発生させる速度指令信号発生手段と、 前記速度指令信号発生手段から発生された前記速度指令
    信号を前記予め設定された制御パラメータに応じた制御
    量として前記モータに付与する速度制御手段とを備える
    とともに、 前記速度指令信号発生手段から発生された前記速度指令
    信号が予め設定した所定の速度となった時点の前記制御
    対象の前記速度指令信号に基づく指令位置信号と前記観
    測手段が観測した前記現在位置信号との位置偏差信号に
    基づいて前記制御対象の負荷イナーシャを同定する同定
    手段を備え、 前記同定手段により前記予め設定された制御パラメータ
    の自動調整に先だって前記制御対象の負荷イナーシャを
    同定するようにしたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 モータを回転させることにより負荷イナ
    ーシャを持つ制御対象を移動させ、同制御対象の指令位
    値と現在位置との位置偏差に基づいて予め設定された制
    御パラメータを自動調整するモータ制御装置であって、 前記制御対象の現在位置を観測する観測手段と、 前記制御対象を所定のパターンで加減速させるための速
    度指令信号を発生させる速度指令信号発生手段と、 前記速度指令信号発生手段から発生された前記速度指令
    信号を積分することにより得られる指令位置と、前記観
    測手段からフィードバックされる前記制御対象の現在位
    置とから位置偏差信号を求め、この位置偏差信号を前記
    制御パラメータの内の第1制御パラメータに応じた速度
    信号とし、この速度信号を第1の所定割合とした第1速
    度信号として出力する位置制御手段と、 前記速度指令信号発生手段から発生された前記速度指令
    信号を第2の所定割合とした第2速度信号として出力す
    るフィードフォワード制御手段と、 前記位置制御手段から出力された前記第1速度信号と、
    前記フィードフォワード制御手段から出力された前記第
    2速度信号と、前記観測手段からフィードバックされた
    前記現在位置を微分することにより得られた実速度信号
    とから速度偏差信号を求め、この速度偏差信号を前記制
    御パラメータの内の第2制御パラメータに応じた制御量
    として前記モータへ与える速度制御手段と、 前記前記第1の所定割合を前記位置制御手段に付与し、
    前記第2の所定割合を前記フィードフォワード制御手段
    に付与する切替手段とを備えるとともに、 負荷イナーシャを同定するときに、前記切替手段により
    前記第2の所定割合を前記第1の所定割合よりも大きく
    設定させかつ前記速度指令信号発生手段から発せられる
    前記速度指令信号が所定速度となった時点の速度指令信
    号から求めた指令位置信号と、前記観測手段が観測した
    現在位置信号との位置偏差信号に基づいて前記制御対象
    の負荷イナーシャを同定し、前記第1および第2の制御
    パラメータを調整するときに、前記切替手段により前記
    第2の所定割合を前記第1の所定割合よりも小さく設定
    させかつこの同定された負荷イナーシャに応じて前記予
    め設定された第1および第2の制御パラメータを制御パ
    ラメータの調整時の制御パラメータの初期値として設定
    する同定手段を備えたことを特徴とするモータ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記負荷イナーシャの同定時に前記第1
    の所定割合を実質的に0%とし、前記第2の所定割合を
    実質的に100%として設定するとともに、前記前記第
    1および第2の制御パラメータを調整するときに、前記
    第1の所定割合を70%とし、前記第2の所定割合を3
    0%として設定することを特徴とする請求項2に記載の
    モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷イナーシャをIとし、前記位置
    偏差をPeとした場合、I=APe+B(ただし、A、
    Bは前記指令速度が予め設定した所定の速度となった時
    点の係数)の算出式に基づいて前記負荷イナーシャIを
    求めるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずかに記載のモータ制御装置。
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