JPH09169787A - メチレン橋状結合したヘテロ化合物の製造方法及びビス(ジオルガノホスフィノ)メタン - Google Patents
メチレン橋状結合したヘテロ化合物の製造方法及びビス(ジオルガノホスフィノ)メタンInfo
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- C07F9/5063—Preparation; Separation; Purification; Stabilisation from compounds having the structure P-H or P-Heteroatom, in which one or more of such bonds are converted into P-C bonds
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メチレン橋状結合したヘテロ化合物の製造方
法及びビス(ジオルガノホスフィノ)メタンを提供す
る。 【解決手段】 式I: 【化1】 [式中、R1〜R4は同じか又は異なっており、かつそれ
ぞれ飽和C1〜C30−炭化水素、非置換のフェニル、反
応下で不活性の置換基により置換されたフェニル又は水
素であり、E1及びE2は同じか又は異なっておりかつそ
れぞれ燐、砒素又はアンチモンであり、かつXは化学結
合又は酸素である]のメチレン橋状結合したヘテロ化合
物を製造する方法において、式II: 【化2】 [式中、R5はC1〜C20−炭化水素基でありかつMはア
ルカリ金属である]の錫化合物を式III: 【化3】 [式中、Yはハロゲンである]の化合物と反応させ、こ
うして得られた式IV: 【化4】 の錫化合物をアルカリ金属有機化合物で金属化し、かつ
該生成物を一般式V: 【化5】
法及びビス(ジオルガノホスフィノ)メタンを提供す
る。 【解決手段】 式I: 【化1】 [式中、R1〜R4は同じか又は異なっており、かつそれ
ぞれ飽和C1〜C30−炭化水素、非置換のフェニル、反
応下で不活性の置換基により置換されたフェニル又は水
素であり、E1及びE2は同じか又は異なっておりかつそ
れぞれ燐、砒素又はアンチモンであり、かつXは化学結
合又は酸素である]のメチレン橋状結合したヘテロ化合
物を製造する方法において、式II: 【化2】 [式中、R5はC1〜C20−炭化水素基でありかつMはア
ルカリ金属である]の錫化合物を式III: 【化3】 [式中、Yはハロゲンである]の化合物と反応させ、こ
うして得られた式IV: 【化4】 の錫化合物をアルカリ金属有機化合物で金属化し、かつ
該生成物を一般式V: 【化5】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期律表の第15
族のヘテロ原子を有するメチレン橋状結合したビスヘテ
ロ化合物の新規の製造方法に関する。
族のヘテロ原子を有するメチレン橋状結合したビスヘテ
ロ化合物の新規の製造方法に関する。
【0002】更に、本発明は、新規のビス(ジオルガノ
ホスフィノ)メタンに関する。
ホスフィノ)メタンに関する。
【0003】
【従来の技術】ビス(ジアルキルホスフィノ)アルカン
及びビス(ジアリールホスフィノ)アルカンは、有機金
属化学において重要なリガンドであり、かつ特に有機金
属触媒のために重要である。例えば、ビス(ジオルガノ
ホスフィノ)メタンと金属化合物を反応させることによ
り、小さい燐−金属−燐角度を有する4員環キレートを
製造することができる。このような化合物、特に金属コ
バルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム
及び白金を0〜3の酸化段階で含有するものは、触媒と
して及び触媒サイクルの中間体として見出された化合物
である。見出された化合物は、水素添加、ヒドロホルミ
ル化、カルボニル化において及び不飽和化合物のオリゴ
マー化及びコオリゴマー化における均質触媒のための遷
移金属のためのリガンドとして役立つ。
及びビス(ジアリールホスフィノ)アルカンは、有機金
属化学において重要なリガンドであり、かつ特に有機金
属触媒のために重要である。例えば、ビス(ジオルガノ
ホスフィノ)メタンと金属化合物を反応させることによ
り、小さい燐−金属−燐角度を有する4員環キレートを
製造することができる。このような化合物、特に金属コ
バルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム
及び白金を0〜3の酸化段階で含有するものは、触媒と
して及び触媒サイクルの中間体として見出された化合物
である。見出された化合物は、水素添加、ヒドロホルミ
ル化、カルボニル化において及び不飽和化合物のオリゴ
マー化及びコオリゴマー化における均質触媒のための遷
移金属のためのリガンドとして役立つ。
【0004】しかしながら、ビス(ジホスフィノ)メタ
ンは、所望の4員の金属含有環の代わりに2又は多中心
錯体を形成する傾向を有する。従って、単核の4員環キ
レート錯体の安定化は、多核構造を不安定化する目的の
ために、特殊な立体的及び電子的特性を有する特注のビ
ス(ジホスフィノ)メタンを必要とする。
ンは、所望の4員の金属含有環の代わりに2又は多中心
錯体を形成する傾向を有する。従って、単核の4員環キ
レート錯体の安定化は、多核構造を不安定化する目的の
ために、特殊な立体的及び電子的特性を有する特注のビ
ス(ジホスフィノ)メタンを必要とする。
【0005】ビス(ジオルガノホスフィノ)メタンの広
範な工業的使用は、今日までこれらの化合物の困難な入
手性により阻害されて来た。従って、カルシュ(Karsc
h)(Z. Naturforsch. 38b (1983) 1027)により、ビス
(ジクロロホスフィノ)メタン及びt−ブチルリチウム
から不満足な収率でのビス(ジ−t−ブチルホスフィ
ノ)メタンの合成が記載された。
範な工業的使用は、今日までこれらの化合物の困難な入
手性により阻害されて来た。従って、カルシュ(Karsc
h)(Z. Naturforsch. 38b (1983) 1027)により、ビス
(ジクロロホスフィノ)メタン及びt−ブチルリチウム
から不満足な収率でのビス(ジ−t−ブチルホスフィ
ノ)メタンの合成が記載された。
【0006】ドイツ国特許出願公開第4134772号
明細書は、ジ−t−ブチル−クロロホスフェートをジ−
t−ブチルホスフィノメタンと反応させると、より良好
な収率が得られることを教示している。しかしながら、
燐上の別の立体的な必要なリガンドで観察されるような
テトラオルガノビスホスファンの形成が問題である。そ
れというのも、これらの化合物は、所望の生成物から分
離するのが困難であるからである。
明細書は、ジ−t−ブチル−クロロホスフェートをジ−
t−ブチルホスフィノメタンと反応させると、より良好
な収率が得られることを教示している。しかしながら、
燐上の別の立体的な必要なリガンドで観察されるような
テトラオルガノビスホスファンの形成が問題である。そ
れというのも、これらの化合物は、所望の生成物から分
離するのが困難であるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ビス
(ジオルガノホスフィノ)メタンを良好な収率で製造す
る方法を提供することである。更に、別の課題は、立体
的に要求されるリガンドを有するビス(ジオルガノホス
フィノ)メタンを製造することであり、この際特に、光
学活性中心を有するリガンドを見出すことが必要であ
る、それというのも、この特性と関連して該リガンドは
特殊な触媒特性を有するからである。
(ジオルガノホスフィノ)メタンを良好な収率で製造す
る方法を提供することである。更に、別の課題は、立体
的に要求されるリガンドを有するビス(ジオルガノホス
フィノ)メタンを製造することであり、この際特に、光
学活性中心を有するリガンドを見出すことが必要であ
る、それというのも、この特性と関連して該リガンドは
特殊な触媒特性を有するからである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、式I:
り、式I:
【0009】
【化6】
【0010】[式中、R1〜R4は同じか又は異なってお
り、かつそれぞれ飽和C1〜C30−炭化水素基、非置換
のフェニル、反応下で不活性の置換基により置換された
フェニル又は水素であり、E1及びE2は同じか又は異な
っておりかつそれぞれ燐、砒素又はアンチモンであり、
かつXは化学結合又は酸素である]のメチレン橋状結合
したヘテロ化合物を製造する方法により解決された、該
方法は、式II:
り、かつそれぞれ飽和C1〜C30−炭化水素基、非置換
のフェニル、反応下で不活性の置換基により置換された
フェニル又は水素であり、E1及びE2は同じか又は異な
っておりかつそれぞれ燐、砒素又はアンチモンであり、
かつXは化学結合又は酸素である]のメチレン橋状結合
したヘテロ化合物を製造する方法により解決された、該
方法は、式II:
【0011】
【化7】
【0012】[式中、R5はC1〜C20−炭化水素であり
かつMはアルカリ金属である]の錫化合物を式III:
かつMはアルカリ金属である]の錫化合物を式III:
【0013】
【化8】
【0014】[式中、Yはハロゲンである]の化合物と
反応させ、こうして得られた式IV:
反応させ、こうして得られた式IV:
【0015】
【化9】
【0016】の錫化合物をアルカリ金属有機化合物で金
属化し、かつ該生成物を一般式V:
属化し、かつ該生成物を一般式V:
【0017】
【化10】
【0018】の化合物と反応させることにより、式Iの
メチレン橋状結合化合物を製造することよりなる。
メチレン橋状結合化合物を製造することよりなる。
【0019】本発明はまた、新規のビス(ジオルガノホ
スフィノ)メタンを提供する。
スフィノ)メタンを提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による方法は、式Iの化合
物の製造を可能にする。置換基は、以下のものを表す: R1〜R4:飽和C1〜C30−炭化水素基、有利にはC
1〜C14−炭化水素基、例えばt−ブチル、t−アミル
及び2−エチルヘキシル;特に有利であるのは、複素原
子E1〜E2のベータ位に第三炭素を有する基、例えばメ
ンチル、ロンギホルイル、α−ピニル、β−ピニル、3
−カルイル及び2−カルイルである。また、フェニル基
も適当であり、該基は反応条件下で不活性の1〜5個の
置換基を持つことができる。
物の製造を可能にする。置換基は、以下のものを表す: R1〜R4:飽和C1〜C30−炭化水素基、有利にはC
1〜C14−炭化水素基、例えばt−ブチル、t−アミル
及び2−エチルヘキシル;特に有利であるのは、複素原
子E1〜E2のベータ位に第三炭素を有する基、例えばメ
ンチル、ロンギホルイル、α−ピニル、β−ピニル、3
−カルイル及び2−カルイルである。また、フェニル基
も適当であり、該基は反応条件下で不活性の1〜5個の
置換基を持つことができる。
【0021】E1〜E2:燐、砒素、アンチモン、有利に
は燐;該基は有利には同一である; X:化学結合又は酸素、有利には化学結合。
は燐;該基は有利には同一である; X:化学結合又は酸素、有利には化学結合。
【0022】式Iの化合物は、多工程法により得られ
る。出発物質としては、基が前記のものを表す式IIの
金属化錫化合物を使用することができる。R5は有利に
はフェニル又はメチルであり、Mは有利にはリチウム又
はナトリウムである。式IIの化合物は、通常の方法で
適当なハロゲン錫酸塩、錫酸沃素をアルカリ性有機金
属、例えばブチルリチウム又はメチルリチウムと反応さ
せることにより製造することができる。式IIの化合物
を式IIIの複素原子化合物と反応させる。これらの化
合物は、ハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素又は
沃素、有利には塩素を有する。これらは自体公知の方法
で、例えば燐、砒素又はアンチモンを金属化炭化水素と
反応させ、金属ハロゲン化物を除去することにより得ら
れる。式IIとIIIの化合物は、有利には化学量論的
量で反応させる。有利な実施態様では、該反応は不活性
溶剤、例えばトルエン、ヘキサン又はそれらの混合物中
で実施する。出発材料は、冷間で、有利には−70〜−
20℃で反応させる。反応が終了した後に、式IVの相
応する化合物は、例えば形成されたアルカリ金属を水で
抽出し、有機相を乾燥し、かつ必要であれば溶剤を代え
た後に結晶化することにより単離することができる。
る。出発物質としては、基が前記のものを表す式IIの
金属化錫化合物を使用することができる。R5は有利に
はフェニル又はメチルであり、Mは有利にはリチウム又
はナトリウムである。式IIの化合物は、通常の方法で
適当なハロゲン錫酸塩、錫酸沃素をアルカリ性有機金
属、例えばブチルリチウム又はメチルリチウムと反応さ
せることにより製造することができる。式IIの化合物
を式IIIの複素原子化合物と反応させる。これらの化
合物は、ハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素又は
沃素、有利には塩素を有する。これらは自体公知の方法
で、例えば燐、砒素又はアンチモンを金属化炭化水素と
反応させ、金属ハロゲン化物を除去することにより得ら
れる。式IIとIIIの化合物は、有利には化学量論的
量で反応させる。有利な実施態様では、該反応は不活性
溶剤、例えばトルエン、ヘキサン又はそれらの混合物中
で実施する。出発材料は、冷間で、有利には−70〜−
20℃で反応させる。反応が終了した後に、式IVの相
応する化合物は、例えば形成されたアルカリ金属を水で
抽出し、有機相を乾燥し、かつ必要であれば溶剤を代え
た後に結晶化することにより単離することができる。
【0023】こうして得られた式IVの化合物を、アル
カリ性オルガノ金属と反応させる。フェニルリチウムが
有利であるが、ブチルリチウム及びメチルリチウムのよ
うな化合物も適当である。化学量論的量のアルカリ性有
機オルガノ金属が有利である。過剰量を使用することが
できるが、該過剰量は任意の更なる反応の前に分解すべ
きである。特に有利であるのは、化合物IVからテトラ
フェニル錫を除去する、それというのも、前者は容易に
結晶化し、従って容易に反応混合物から除去することが
できるからである。次いで、該反応混合物に、式III
の化合物に類似して得られる、式Vの化合物を加える。
この反応のためにも同様に、出発材料の化学量論的反応
が有利である。有利な実施態様では、式Vの化合物を反
応混合物に−70〜−20℃で加える。水で抽出した後
に、生成物を有機相から結晶化により単離する。
カリ性オルガノ金属と反応させる。フェニルリチウムが
有利であるが、ブチルリチウム及びメチルリチウムのよ
うな化合物も適当である。化学量論的量のアルカリ性有
機オルガノ金属が有利である。過剰量を使用することが
できるが、該過剰量は任意の更なる反応の前に分解すべ
きである。特に有利であるのは、化合物IVからテトラ
フェニル錫を除去する、それというのも、前者は容易に
結晶化し、従って容易に反応混合物から除去することが
できるからである。次いで、該反応混合物に、式III
の化合物に類似して得られる、式Vの化合物を加える。
この反応のためにも同様に、出発材料の化学量論的反応
が有利である。有利な実施態様では、式Vの化合物を反
応混合物に−70〜−20℃で加える。水で抽出した後
に、生成物を有機相から結晶化により単離する。
【0024】特別の化合物は、有利にはビス(ジメンチ
ルホスフィノ)メタン、更にビス(ジ−t−ブチルホス
フィノ)メタン、(ジメンチルホスフィノ)(ジフェニ
ルホスフィノ)メタン、(ジメンチルホスフィノ)(ジ
−t−ブチルホスフィノ)メタン及び(ジ−t−ブチル
ホスフィノ)(ジフェニルホスフィノメタン)及びR1
及びR2ががそれぞれメチルでありかつR3及びR4がそ
れぞれフェニル又はE2に対してベータ位に第三炭素を
有するC4〜C14−炭化水素基である化合物である。
ルホスフィノ)メタン、更にビス(ジ−t−ブチルホス
フィノ)メタン、(ジメンチルホスフィノ)(ジフェニ
ルホスフィノ)メタン、(ジメンチルホスフィノ)(ジ
−t−ブチルホスフィノ)メタン及び(ジ−t−ブチル
ホスフィノ)(ジフェニルホスフィノメタン)及びR1
及びR2ががそれぞれメチルでありかつR3及びR4がそ
れぞれフェニル又はE2に対してベータ位に第三炭素を
有するC4〜C14−炭化水素基である化合物である。
【0025】本発明による方法は、周期律表の第15族
の所望のメチレン橋状結合複素原子の製造を可能にす
る。
の所望のメチレン橋状結合複素原子の製造を可能にす
る。
【0026】
a)(men)2P−CH2−SnPh3の製造(men=メン
チル) メンチルは、
チル) メンチルは、
【0027】
【化11】
【0028】である。
【0029】 (men)2PCl+LiCH2-SnPh3→(men)2P-CH2-SnPh3+LiCl トルエン200ml中のICH2−SnPh3 21.2
7gの溶液にヘキサン中のブチルリチウム(43.32
ミリモル)の2.7M溶液16.05mlを30分間以
内で−55℃で滴加した。該混合物を30分間撹拌し、
該時点で再び−55℃で、トルエン60ml中の(me
n)2PCl 14.94g(43.32ミリモル)の溶
液を徐々に加えた。次いで、該反応相液を慎重に加熱
し、−15℃で2時間及び室温で1時間撹拌し、かつ0
℃に冷却し、該時点でH2O 50mlを加えた。次い
で、相を分離し、有機相をそれぞれH2O50mlで2
回攪拌しかつNa2SO4上で5分間撹拌することにより
乾燥した。濾過後に、溶剤を温かいペンタン299ml
で抽出し、かつ該溶液を結晶化が開始するまで煮沸によ
り濃縮し、かつ次いで徐々に−18℃に冷却した。加水
分解に敏感な無職のけば状の結晶が形成され、該結晶を
濾別し、かつ減圧下で乾燥した。母液を約30mlに濃
縮しかつ前記生成物を−18℃に冷却した。
7gの溶液にヘキサン中のブチルリチウム(43.32
ミリモル)の2.7M溶液16.05mlを30分間以
内で−55℃で滴加した。該混合物を30分間撹拌し、
該時点で再び−55℃で、トルエン60ml中の(me
n)2PCl 14.94g(43.32ミリモル)の溶
液を徐々に加えた。次いで、該反応相液を慎重に加熱
し、−15℃で2時間及び室温で1時間撹拌し、かつ0
℃に冷却し、該時点でH2O 50mlを加えた。次い
で、相を分離し、有機相をそれぞれH2O50mlで2
回攪拌しかつNa2SO4上で5分間撹拌することにより
乾燥した。濾過後に、溶剤を温かいペンタン299ml
で抽出し、かつ該溶液を結晶化が開始するまで煮沸によ
り濃縮し、かつ次いで徐々に−18℃に冷却した。加水
分解に敏感な無職のけば状の結晶が形成され、該結晶を
濾別し、かつ減圧下で乾燥した。母液を約30mlに濃
縮しかつ前記生成物を−18℃に冷却した。
【0030】収率:20.16g(69%) 融点:120〜121℃
【0031】
【表1】
【0032】b)(men)2P-CH2-P(men)2の製造
【0033】
【数1】
【0034】Et2O 200ml中の(men)2P-CH2-SnP
h3 13.20g(19.60ミリモル)の溶液に、2
0℃でジエチルエーテル/シクロヘキサン(30:7
0)11.04mlを20℃で30分以内で加え、該混
合物を45分間撹拌した。僅か数分間後に、無色の固体
として沈殿物が形成された。次いで、該反応混合物を−
25℃に冷却し、かつEt2O 100ml中の(men)2
PCl 6.59g(19.10ミリモル)の溶液を4
5分間以内で加えた。撹拌を−25℃で更に60時間継
続し、冷却浴を除き、かつ溶剤を、混合物が室温に達す
ると直ちに減圧下で留去した。残留物をペンタン250
mlで抽出し、該抽出物にH2O 50mlをに加えた。
次いで、相を分離し、かつ有機相をそれぞれH2O 50
mlで2回洗浄しかつNa2SO4上で乾燥した。濾過後
に、溶剤を減圧下で留去し、かつ残留物をプロパノール
170mlから再結晶させた、無色の空気に敏感な固体
が得られた。
h3 13.20g(19.60ミリモル)の溶液に、2
0℃でジエチルエーテル/シクロヘキサン(30:7
0)11.04mlを20℃で30分以内で加え、該混
合物を45分間撹拌した。僅か数分間後に、無色の固体
として沈殿物が形成された。次いで、該反応混合物を−
25℃に冷却し、かつEt2O 100ml中の(men)2
PCl 6.59g(19.10ミリモル)の溶液を4
5分間以内で加えた。撹拌を−25℃で更に60時間継
続し、冷却浴を除き、かつ溶剤を、混合物が室温に達す
ると直ちに減圧下で留去した。残留物をペンタン250
mlで抽出し、該抽出物にH2O 50mlをに加えた。
次いで、相を分離し、かつ有機相をそれぞれH2O 50
mlで2回洗浄しかつNa2SO4上で乾燥した。濾過後
に、溶剤を減圧下で留去し、かつ残留物をプロパノール
170mlから再結晶させた、無色の空気に敏感な固体
が得られた。
【0035】収率:7.84g(65%) 融点:161〜163℃
【0036】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 9/90 9450−4H C07F 9/90 9/92 9450−4H 9/92
Claims (7)
- 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、R1〜R4は同じか又は異なっており、かつそれ
ぞれ飽和C1〜C30−炭化水素基、非置換のフェニル、
反応下で不活性の置換基により置換されたフェニル、又
は水素であり、E1及びE2は同じか又は異なっておりか
つそれぞれ燐、砒素又はアンチモンであり、かつXは化
学結合又は酸素である]のメチレン橋状結合したヘテロ
化合物を製造する方法において、式II: 【化2】 [式中、R5はC1〜C20−炭化水素水基でありかつMは
アルカリ金属である]の錫化合物を式III: 【化3】 [式中、Yはハロゲンである]の化合物と反応させ、こ
うして得られた式IV: 【化4】 の錫化合物をアルカリ金属有機化合物で金属化し、かつ
該生成物を一般式V: 【化5】 の化合物と反応させること特徴とする、メチレン橋状結
合したヘテロ化合物の製造方法。 - 【請求項2】 E1及びE2がそれぞれ燐である、請求項
1記載の方法。 - 【請求項3】 R1〜R4がそれぞれ飽和C4〜C14−
炭化水素基である、請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 R1〜R4の少なくとも1つがE1〜E2
に対してベータ位の第三炭素を有する、請求項1から3
のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項5】 R5がフェニルである、請求項1から4
のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 R1及びR2がメチルでありかつR3及び
R4がそれぞれフェニル又はE2に対してベータ位の第
三炭素を有する又は飽和C4〜C14−炭化水素基であ
る、請求項1、2及び5記載の方法。 - 【請求項7】 ビス(ジメンチルホスフィノ)メタン、
(ジメンチルホスフィノ)(ジフェニルホスフィノ)メ
タン、(ジメンチルホスフィノ)(ジ−t−ブチルホス
フィノ)メタン。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19544448A DE19544448A1 (de) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | Verfahren zur Herstellung methylenverbrückter Heteroverbindungen sowie neue Bis(diorganylphosphino)methane |
DE19544448.5 | 1995-11-29 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09169787A true JPH09169787A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=7778676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8316686A Withdrawn JPH09169787A (ja) | 1995-11-29 | 1996-11-27 | メチレン橋状結合したヘテロ化合物の製造方法及びビス(ジオルガノホスフィノ)メタン |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0778281B1 (ja) |
JP (1) | JPH09169787A (ja) |
DE (2) | DE19544448A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2658127C2 (de) * | 1976-12-22 | 1984-09-20 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Tetramethyldiphosphinomethan und Verfahren zu seiner Herstellung |
DE4134772A1 (de) | 1990-10-31 | 1992-05-07 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von bis(di-tert.-butylphosphino)methan |
DE19516968A1 (de) * | 1995-05-12 | 1996-11-14 | Basf Ag | Optisch aktive Phosphine, deren Herstellung, deren Metallkomplexe und Anwendung in der asymmetrischen Synthese |
EP0743336A3 (en) * | 1995-05-18 | 1997-04-23 | Shell Int Research | Process for the preparation of linear, alternating copolymers from carbon monoxide with ethene and another olefinically unsaturated compound |
-
1995
- 1995-11-29 DE DE19544448A patent/DE19544448A1/de not_active Withdrawn
-
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- 1996-11-22 DE DE59608701T patent/DE59608701D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-11-26 US US08/756,478 patent/US5698743A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-11-27 JP JP8316686A patent/JPH09169787A/ja not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-06-13 US US08/874,533 patent/US5756847A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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DE59608701D1 (de) | 2002-03-21 |
EP0778281A1 (de) | 1997-06-11 |
EP0778281B1 (de) | 2002-02-06 |
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US5698743A (en) | 1997-12-16 |
DE19544448A1 (de) | 1997-06-05 |
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