JPH09167939A - ハイパスフィルタ - Google Patents
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- JPH09167939A JPH09167939A JP32746895A JP32746895A JPH09167939A JP H09167939 A JPH09167939 A JP H09167939A JP 32746895 A JP32746895 A JP 32746895A JP 32746895 A JP32746895 A JP 32746895A JP H09167939 A JPH09167939 A JP H09167939A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 オーディオ信号帯域で外付け素子のないHP
FのIC回路を提供する。 【解決手段】 入力信号が印加されるTR1と、エミッ
タが抵抗2を介してTR1のエミッタに接続されるTR
3と、TR1及び3のコレクタ電流を電圧変換するダイ
オード4及び5と、ダイオード4及び5の出力電圧が印
加される差動増幅回路6と、差動増幅回路6の出力端に
接続された抵抗7と、ベースに差動増幅回路6の出力信
号が印加され、抵抗9を介してエミッタが共通接続され
るTR8及び10と、抵抗12を介してエミッタが共通
接続されるTR11及び13と、TR8及び13のコレ
クタ電流を電圧変換する第3及び第4ダイオード14及
び15と、ダイオード14及び15の出力電圧が印加さ
れる差動増幅回路16と、TR1及び13のベース間に
接続されたコンデンサー17とから成る。
FのIC回路を提供する。 【解決手段】 入力信号が印加されるTR1と、エミッ
タが抵抗2を介してTR1のエミッタに接続されるTR
3と、TR1及び3のコレクタ電流を電圧変換するダイ
オード4及び5と、ダイオード4及び5の出力電圧が印
加される差動増幅回路6と、差動増幅回路6の出力端に
接続された抵抗7と、ベースに差動増幅回路6の出力信
号が印加され、抵抗9を介してエミッタが共通接続され
るTR8及び10と、抵抗12を介してエミッタが共通
接続されるTR11及び13と、TR8及び13のコレ
クタ電流を電圧変換する第3及び第4ダイオード14及
び15と、ダイオード14及び15の出力電圧が印加さ
れる差動増幅回路16と、TR1及び13のベース間に
接続されたコンデンサー17とから成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号帯
で用いられ、外付け素子をIC内に内蔵化を可能とする
IC化に好適なハイパスフィルタに関する。
で用いられ、外付け素子をIC内に内蔵化を可能とする
IC化に好適なハイパスフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、HPF(ハイパスフィルター)回
路には、抵抗RとコンデンサーCとにより構成されるC
R型HPFや、抵抗Rの代わりにオペアンプを用いてH
PF特性を得るアクティブフィルタが知られている。こ
の様なCR型のHPF回路において、遮断周波数fc
は、fc=1/(2π・C・R)となる。また、アクテ
ィブフィルタの場合、オペアンプのコンダクタンスgm
を抵抗として用いているので、遮断周波数fc’は、f
c’=gm/(2π・C)となる。
路には、抵抗RとコンデンサーCとにより構成されるC
R型HPFや、抵抗Rの代わりにオペアンプを用いてH
PF特性を得るアクティブフィルタが知られている。こ
の様なCR型のHPF回路において、遮断周波数fc
は、fc=1/(2π・C・R)となる。また、アクテ
ィブフィルタの場合、オペアンプのコンダクタンスgm
を抵抗として用いているので、遮断周波数fc’は、f
c’=gm/(2π・C)となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HPF
をオーディオ信号の周波数帯(20〜20KHz)で用
いると、抵抗RまたはコンデンサーCのいずれか一方が
IC化をすることができない値となり、抵抗R及びコン
デンサーCが外付け素子となっていた。その為、IC化
の際、ICの外付けピンが余計に増えるという問題があ
った。
をオーディオ信号の周波数帯(20〜20KHz)で用
いると、抵抗RまたはコンデンサーCのいずれか一方が
IC化をすることができない値となり、抵抗R及びコン
デンサーCが外付け素子となっていた。その為、IC化
の際、ICの外付けピンが余計に増えるという問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点に鑑み
成されたものであり、入力信号が印加される第1トラン
ジスタと、エミッタが第1抵抗を介して前記第1トラン
ジスタのエミッタと接続される第2トランジスタと、前
記第1及び第2トランジスタのコレクタ電流がそれぞれ
供給される第1及び第2可変負荷と、該第1及び第2可
変負荷の出力電圧が印加され、その出力端が第2抵抗に
接続された第1差動増幅回路と、ベースに該第1差動増
幅回路の出力信号が印加される第3トランジスタと、エ
ミッタが第3抵抗を介して前記第3トランジスタのエミ
ッタと接続される第4トランジスタと、コレクタ及びベ
ースが前記第4トランジスタのコレクタ及びベースと共
通接続される第5トランジスタと、エミッタが第4抵抗
を介して前記第5トランジスタのエミッタと接続される
第6トランジスタと、前記第3及び第6トランジスタの
コレクタ電流がそれぞれ供給される第3及び第4ダイオ
ードと、該第3及び第4ダイオードの出力電圧が印加さ
れ、出力信号が前記第6トランジスタのベースに印加さ
れる第2差動増幅回路と、前記第1及び第6トランジス
タのベース間に接続されたコンデンサーとを備え、前記
第2差動増幅回路の出力端にフィルター特性を得るよう
にしたことを特徴とする。
成されたものであり、入力信号が印加される第1トラン
ジスタと、エミッタが第1抵抗を介して前記第1トラン
ジスタのエミッタと接続される第2トランジスタと、前
記第1及び第2トランジスタのコレクタ電流がそれぞれ
供給される第1及び第2可変負荷と、該第1及び第2可
変負荷の出力電圧が印加され、その出力端が第2抵抗に
接続された第1差動増幅回路と、ベースに該第1差動増
幅回路の出力信号が印加される第3トランジスタと、エ
ミッタが第3抵抗を介して前記第3トランジスタのエミ
ッタと接続される第4トランジスタと、コレクタ及びベ
ースが前記第4トランジスタのコレクタ及びベースと共
通接続される第5トランジスタと、エミッタが第4抵抗
を介して前記第5トランジスタのエミッタと接続される
第6トランジスタと、前記第3及び第6トランジスタの
コレクタ電流がそれぞれ供給される第3及び第4ダイオ
ードと、該第3及び第4ダイオードの出力電圧が印加さ
れ、出力信号が前記第6トランジスタのベースに印加さ
れる第2差動増幅回路と、前記第1及び第6トランジス
タのベース間に接続されたコンデンサーとを備え、前記
第2差動増幅回路の出力端にフィルター特性を得るよう
にしたことを特徴とする。
【0005】また、前記第1差動増幅器の動作電流を可
変にし、遮断周波数を変化させることを特徴とする。さ
らに、前記第2差動増幅回路の動作電流を可変にし、減
衰量を変化させることを特徴とする。
変にし、遮断周波数を変化させることを特徴とする。さ
らに、前記第2差動増幅回路の動作電流を可変にし、減
衰量を変化させることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
図であり、(1)は入力信号が印加される第1トランジ
スタ、(2)は第1トランジスタ(1)のエミッタに接
続された第1抵抗、(3)はエミッタが第1抵抗(2)
を介して第1トランジスタ(1)のエミッタに接続され
る第2トランジスタ、(4)及び(5)は第1及び第2
トランジスタ(1)及び(3)のコレクタ電流をそれぞ
れ電圧変換する第1及び第2ダイオード、(6)は第1
及び第2ダイオード(4)及び(5)の出力電圧がそれ
ぞれ印加されるトランジスタ(6a)及び(6b)から
成る第1差動増幅回路、(7)は第1差動増幅回路
(6)の出力端と基準電圧の印加される端子との間に接
続された第2抵抗、(8)はベースに第1差動増幅回路
(6)の出力信号が印加される第3トランジスタ、
(9)は第3トランジスタ(8)のエミッタに接続され
た第3抵抗、(10)はエミッタが第3抵抗(9)を介
して第3トランジスタ(8)のエミッタと接続される第
4トランジスタ、(11)はコレクタ及びベースが第4
トランジスタ(10)のコレクタ及びベースと共通接続
される第5トランジスタ、(12)は第5トランジスタ
(11)のエミッタに接続された第4抵抗、(13)は
エミッタが第4抵抗(12)を介して第5トランジスタ
(11)のエミッタに接続される第6トランジスタ、
(14)及び(15)は第3及び第6トランジスタ
(8)及び(13)のコレクタ電流をそれぞれ電圧変換
する第3及び第4ダイオード、(16)はベースに第3
及び第4ダイオード(14)及び(15)の出力電圧が
印加されるトランジスタ(16a)及び(16b)から
成る第2差動増幅回路、(17)は第1及び第6トラン
ジスタ(1)及び(13)のベース間に接続されたコン
デンサー、(18)は第2差動増幅回路(16)の出力
信号が印加されるバッファ回路である。
図であり、(1)は入力信号が印加される第1トランジ
スタ、(2)は第1トランジスタ(1)のエミッタに接
続された第1抵抗、(3)はエミッタが第1抵抗(2)
を介して第1トランジスタ(1)のエミッタに接続され
る第2トランジスタ、(4)及び(5)は第1及び第2
トランジスタ(1)及び(3)のコレクタ電流をそれぞ
れ電圧変換する第1及び第2ダイオード、(6)は第1
及び第2ダイオード(4)及び(5)の出力電圧がそれ
ぞれ印加されるトランジスタ(6a)及び(6b)から
成る第1差動増幅回路、(7)は第1差動増幅回路
(6)の出力端と基準電圧の印加される端子との間に接
続された第2抵抗、(8)はベースに第1差動増幅回路
(6)の出力信号が印加される第3トランジスタ、
(9)は第3トランジスタ(8)のエミッタに接続され
た第3抵抗、(10)はエミッタが第3抵抗(9)を介
して第3トランジスタ(8)のエミッタと接続される第
4トランジスタ、(11)はコレクタ及びベースが第4
トランジスタ(10)のコレクタ及びベースと共通接続
される第5トランジスタ、(12)は第5トランジスタ
(11)のエミッタに接続された第4抵抗、(13)は
エミッタが第4抵抗(12)を介して第5トランジスタ
(11)のエミッタに接続される第6トランジスタ、
(14)及び(15)は第3及び第6トランジスタ
(8)及び(13)のコレクタ電流をそれぞれ電圧変換
する第3及び第4ダイオード、(16)はベースに第3
及び第4ダイオード(14)及び(15)の出力電圧が
印加されるトランジスタ(16a)及び(16b)から
成る第2差動増幅回路、(17)は第1及び第6トラン
ジスタ(1)及び(13)のベース間に接続されたコン
デンサー、(18)は第2差動増幅回路(16)の出力
信号が印加されるバッファ回路である。
【0007】図1において、入力信号は、トランジスタ
(1)のベースに印加され、差動接続される第1及び第
2トランジスタ(1)及び(3)のコレクタから入力信
号に応じたコレクタ電流が発生する。前記コレクタ電流
は第1及び第2ダイオード(4)及び(5)で電圧変換
され、第1及び第2ダイオード(4)及び(5)の出力
電圧は第1差動増幅回路(6)で差動増幅される。第1
差動増幅回路(6)の出力信号は第3トランジスタ
(8)のベースに印加されると共に、第2抵抗(7)を
介して第2トランジスタ(3)のベースにも印加され、
負帰還される。さらに、第3及び第4トランジスタ
(8)及び(10)が差動接続され、第5及び第6トラ
ンジスタ(11)及び(13)が差動接続されるので、
第1差動増幅回路(6)の出力信号に応じて第3及び第
6トランジスタ(8)及び(13)のコレクタ電流が発
生する。前記コレクタ電流は第3及び第4ダイオード
(14)及び(15)で電圧変換された後、第2差動増
幅回路(16)に印加される。第2差動増幅回路(1
6)の出力信号はコンデンサー(17)を介して第1ト
ランジスタ(1)のベースに印加されると共に、バッフ
ァ回路(18)を介して出力端子に発生する。
(1)のベースに印加され、差動接続される第1及び第
2トランジスタ(1)及び(3)のコレクタから入力信
号に応じたコレクタ電流が発生する。前記コレクタ電流
は第1及び第2ダイオード(4)及び(5)で電圧変換
され、第1及び第2ダイオード(4)及び(5)の出力
電圧は第1差動増幅回路(6)で差動増幅される。第1
差動増幅回路(6)の出力信号は第3トランジスタ
(8)のベースに印加されると共に、第2抵抗(7)を
介して第2トランジスタ(3)のベースにも印加され、
負帰還される。さらに、第3及び第4トランジスタ
(8)及び(10)が差動接続され、第5及び第6トラ
ンジスタ(11)及び(13)が差動接続されるので、
第1差動増幅回路(6)の出力信号に応じて第3及び第
6トランジスタ(8)及び(13)のコレクタ電流が発
生する。前記コレクタ電流は第3及び第4ダイオード
(14)及び(15)で電圧変換された後、第2差動増
幅回路(16)に印加される。第2差動増幅回路(1
6)の出力信号はコンデンサー(17)を介して第1ト
ランジスタ(1)のベースに印加されると共に、バッフ
ァ回路(18)を介して出力端子に発生する。
【0008】次に、出力端子に得られるHPF特性を具
体的に説明する。入力信号の交流電圧をVinとし、第
1抵抗(2)の値をR1とすると、第1抵抗(2)に流
れる電流i1は、
体的に説明する。入力信号の交流電圧をVinとし、第
1抵抗(2)の値をR1とすると、第1抵抗(2)に流
れる電流i1は、
【0009】
【数1】
【0010】となる。また、第1及び第2ダイオード
(4)及び(5)の出力電圧の差V2は、第1及び第2
ダイオード(4)及び(5)のオン抵抗をre1とする
と、
(4)及び(5)の出力電圧の差V2は、第1及び第2
ダイオード(4)及び(5)のオン抵抗をre1とする
と、
【0011】
【数2】
【0012】になる。さらに、第2差動増幅回路(6)
の出力信号i2は、トランジスタ(6a)及び(6b)
のエミッタ抵抗をre2とすると、
の出力信号i2は、トランジスタ(6a)及び(6b)
のエミッタ抵抗をre2とすると、
【0013】
【数3】
【0014】となる。また、第4及び第5トランジスタ
(10)及び(11)のベースに流れる電流をi3は、
第3及び第4抵抗(9)及び(12)の値をR3とし、
第2差動増幅回路(6)の出力電圧をVaとし、出力端
子の出力電圧をVoutとすれば、
(10)及び(11)のベースに流れる電流をi3は、
第3及び第4抵抗(9)及び(12)の値をR3とし、
第2差動増幅回路(6)の出力電圧をVaとし、出力端
子の出力電圧をVoutとすれば、
【0015】
【数4】
【0016】となる。そして、第3及び第4ダイオード
(14)及び(15)の出力電圧の差V3は、第3及び
第4ダイオード(14)及び(15)のオン抵抗をre
3とすれば、
(14)及び(15)の出力電圧の差V3は、第3及び
第4ダイオード(14)及び(15)のオン抵抗をre
3とすれば、
【0017】
【数5】
【0018】となる。さらに、第2差動増幅回路(1
6)の出力電流i5は、トランジスタ(16a)及び
(16b)のエミッタ抵抗をre4とすると、
6)の出力電流i5は、トランジスタ(16a)及び
(16b)のエミッタ抵抗をre4とすると、
【0019】
【数6】
【0020】となり、また、
【0021】
【数7】
【0022】にもなる。ここで、第1差動増幅回路
(6)の出力電圧Vaは、第2抵抗(7)の値をR2と
すると、
(6)の出力電圧Vaは、第2抵抗(7)の値をR2と
すると、
【0023】
【数8】
【0024】であるので、式(8)に式(3)乃至
(1)を順次代入すると、
(1)を順次代入すると、
【0025】
【数9】
【0026】になる。一方、式(7)に式(6)乃至
(4)を順次代入すると、
(4)を順次代入すると、
【0027】
【数10】
【0028】になる。そして、式(10)に式(9)を
電圧Vaを消去するように代入すると、入力信号と出力
信号との伝達関数は、
電圧Vaを消去するように代入すると、入力信号と出力
信号との伝達関数は、
【0029】
【数11】
【0030】になる。式(11)より、図1の回路はH
PF回路の特性になる。また、式(11)より、減衰量
が−6dBとなる周波数f1は、
PF回路の特性になる。また、式(11)より、減衰量
が−6dBとなる周波数f1は、
【0031】
【数12】
【0032】となり、高域側の遮断周波数fcは、
【0033】
【数13】
【0034】となる。よって、周波数f1またはfcを
定める時定数は所定の値となり、、第3及び第4抵抗
(9)及び(12)とコンデンサー(17)とで定まる
時定数に、第1及び第2抵抗(2)及び(7)と、第1
及び第2ダイオード(4)及び(5)のオン抵抗re1
と、トランジスタ(16a)及び(16b)のエミッタ
抵抗re2と、第3及び第4ダイオード(14)及び
(15)のオン抵抗re3と、トランジスタ(16a)
及び(16b)のエミッタ抵抗re4とにより定まる定
数で乗算して得られる。
定める時定数は所定の値となり、、第3及び第4抵抗
(9)及び(12)とコンデンサー(17)とで定まる
時定数に、第1及び第2抵抗(2)及び(7)と、第1
及び第2ダイオード(4)及び(5)のオン抵抗re1
と、トランジスタ(16a)及び(16b)のエミッタ
抵抗re2と、第3及び第4ダイオード(14)及び
(15)のオン抵抗re3と、トランジスタ(16a)
及び(16b)のエミッタ抵抗re4とにより定まる定
数で乗算して得られる。
【0035】従って、単に抵抗とコンデンサーとから成
るHPFと比較して、図1のHPFでは抵抗及びコンデ
ンサーの値を小さくすることができる。但し、この場
合、
るHPFと比較して、図1のHPFでは抵抗及びコンデ
ンサーの値を小さくすることができる。但し、この場
合、
【0036】
【数14】
【0037】を条件とする必要がある。より具体的な例
として、図1のHPFの遮断周波数を2.2KHzに設
定しようとする場合、R1=40KΩ、R2=20K
Ω、re1=360Ω、re2=26KΩ、re3=3
60Ω、re4=26KΩとすると、コンデンサー(1
7)の容量は100pFに、第3及び第4抵抗(14)
及び(15)の値R3は20KΩにすることができる。
この様な値であれば、図1のHPFの第1乃至第4抵抗
及びコンデンサー(12)をIC化できるので、外付け
素子のないHPFを形成することができる。
として、図1のHPFの遮断周波数を2.2KHzに設
定しようとする場合、R1=40KΩ、R2=20K
Ω、re1=360Ω、re2=26KΩ、re3=3
60Ω、re4=26KΩとすると、コンデンサー(1
7)の容量は100pFに、第3及び第4抵抗(14)
及び(15)の値R3は20KΩにすることができる。
この様な値であれば、図1のHPFの第1乃至第4抵抗
及びコンデンサー(12)をIC化できるので、外付け
素子のないHPFを形成することができる。
【0038】また、第1差動増幅回路(5)の動作電流
を可変にすれば、エミッタ抵抗re2の値が変化し、式
(12)より周波数f1が変化する。その為、図2
(イ)の如く、動作電流を大きくすると周波数f1は高
くなり、動作電流を小さくすると周波数f1は低くな
る。また、式(11)よりフィルタ回路の減衰量を定め
る初期ゲインGは、
を可変にすれば、エミッタ抵抗re2の値が変化し、式
(12)より周波数f1が変化する。その為、図2
(イ)の如く、動作電流を大きくすると周波数f1は高
くなり、動作電流を小さくすると周波数f1は低くな
る。また、式(11)よりフィルタ回路の減衰量を定め
る初期ゲインGは、
【0039】
【数15】
【0040】があり、前記初期ゲインGはエミッタ抵抗
re2により変化する。よって、図2(ロ)の如く動作
電流を大きくすると減衰量は大きくなり、動作電流を小
さくすると減衰量は小さくなる。尚、第1差動増幅回路
(16)の動作電流を可変することに限らず、第2差動
増幅回路(16)の動作電流を可変にすれば、遮断周波
数fcを変化させることができる。
re2により変化する。よって、図2(ロ)の如く動作
電流を大きくすると減衰量は大きくなり、動作電流を小
さくすると減衰量は小さくなる。尚、第1差動増幅回路
(16)の動作電流を可変することに限らず、第2差動
増幅回路(16)の動作電流を可変にすれば、遮断周波
数fcを変化させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、HP
Fの遮断周波数は、抵抗及びコンデンサーによる時定数
に、ダイオードのオン抵抗及びトランジスタのエミッタ
抵抗により定まる値を乗算することにより設定されるの
で、前記抵抗及びコンデンサーの値を小さくすることが
でき、集積化した場合には外付け素子のないHPFを構
成することができる。
Fの遮断周波数は、抵抗及びコンデンサーによる時定数
に、ダイオードのオン抵抗及びトランジスタのエミッタ
抵抗により定まる値を乗算することにより設定されるの
で、前記抵抗及びコンデンサーの値を小さくすることが
でき、集積化した場合には外付け素子のないHPFを構
成することができる。
【0042】また、差動増幅回路の動作電流を可変する
だけで、簡単に遮断周波数及び最大減衰量を可変できる
LPFを提供することができる。
だけで、簡単に遮断周波数及び最大減衰量を可変できる
LPFを提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明を説明するための特性図である。
1 第1トランジスタ 2 第1抵抗 3 第2トランジスタ 4 第1ダイオード 5 第2ダイオード 6 第1差動増幅回路 7 第2抵抗 8 第3トランジスタ 9 第3抵抗 10 第4トランジスタ 11 第5トランジスタ 12 第4抵抗 13 第6トランジスタ 14 第3ダイオード 15 第4ダイオード 16 第2差動増幅回路 17 コンデンサー
Claims (3)
- 【請求項1】入力信号が印加される第1トランジスタ
と、 エミッタが第1抵抗を介して前記第1トランジスタのエ
ミッタと接続される第2トランジスタと、 前記第1及び第2トランジスタのコレクタ電流がそれぞ
れ供給される第1及び第2可変負荷と、 該第1及び第2可変負荷の出力電圧が印加され、その出
力端が第2抵抗に接続された第1差動増幅回路と、 ベースに該第1差動増幅回路の出力信号が印加される第
3トランジスタと、 エミッタが第3抵抗を介して前記第3トランジスタのエ
ミッタと接続される第4トランジスタと、 コレクタ及びベースが前記第4トランジスタのコレクタ
及びベースと共通接続される第5トランジスタと、 エミッタが第4抵抗を介して前記第5トランジスタのエ
ミッタと接続される第6トランジスタと、 前記第3及び第6トランジスタのコレクタ電流がそれぞ
れ供給される第3及び第4ダイオードと、 該第3及び第4ダイオードの出力電圧が印加され、出力
信号が前記第6トランジスタのベースに印加される第2
差動増幅回路と、 前記第1及び第6トランジスタのベース間に接続された
コンデンサーとを備え、前記第2差動増幅回路の出力端
にフィルター特性を得るようにしたことを特徴とするハ
イパスフィルタ。 - 【請求項2】前記第1差動増幅器の動作電流を可変に
し、遮断周波数を変化させることを特徴とする請求項1
記載のハイパスフィルタ。 - 【請求項3】前記第2差動増幅回路の動作電流を可変に
し、減衰量を変化させることを特徴とする請求項1記載
のハイパスフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32746895A JPH09167939A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | ハイパスフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32746895A JPH09167939A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | ハイパスフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09167939A true JPH09167939A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18199501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32746895A Pending JPH09167939A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | ハイパスフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09167939A (ja) |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP32746895A patent/JPH09167939A/ja active Pending
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