JPH09164991A - 小型船舶の船底構造 - Google Patents
小型船舶の船底構造Info
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- JPH09164991A JPH09164991A JP8285470A JP28547096A JPH09164991A JP H09164991 A JPH09164991 A JP H09164991A JP 8285470 A JP8285470 A JP 8285470A JP 28547096 A JP28547096 A JP 28547096A JP H09164991 A JPH09164991 A JP H09164991A
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- Japan
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 31
- 244000221110 common millet Species 0.000 abstract description 10
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 abstract 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型船舶において、安定性が優れ、滑走時の
推進抵抗が小さく、急発進や急旋回等の運転性能を良好
に発揮させる。 【解決手段】 船底板2の船幅方向中央部にはチャイン
間の幅の15〜40%の幅の平坦なキール7が形成さ
れ、このキール7にはジェット推進艇の水吸引口が開口
してこの水吸引口の幅はキールの幅よりも狭い幅に形成
され、このキール7の両側の船底は直線的に傾斜した傾
斜面に形成されるとともに、10〜20°の傾斜角に傾
斜して形成され、足乗せ部3の左右両側端下方近傍にお
ける船底には滑走状態で水切りが行われるストライプ2
2が形成され、この両ストライプ22の両外側の船底は
ほぼ水平に形成され、チャイン9はキール7の両側の傾
斜面の延長線よりも下方に位置している。
推進抵抗が小さく、急発進や急旋回等の運転性能を良好
に発揮させる。 【解決手段】 船底板2の船幅方向中央部にはチャイン
間の幅の15〜40%の幅の平坦なキール7が形成さ
れ、このキール7にはジェット推進艇の水吸引口が開口
してこの水吸引口の幅はキールの幅よりも狭い幅に形成
され、このキール7の両側の船底は直線的に傾斜した傾
斜面に形成されるとともに、10〜20°の傾斜角に傾
斜して形成され、足乗せ部3の左右両側端下方近傍にお
ける船底には滑走状態で水切りが行われるストライプ2
2が形成され、この両ストライプ22の両外側の船底は
ほぼ水平に形成され、チャイン9はキール7の両側の傾
斜面の延長線よりも下方に位置している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、滑走時の推進抵
抗が小さく、優れた運転性能を発揮することができる小
型船舶の船底構造に関するものである。
抗が小さく、優れた運転性能を発揮することができる小
型船舶の船底構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、エンジン付きの小型船舶であって
水上を滑走するようにしたものが広く用いられるように
なってきた。この船は水面を滑走するとともに、急発進
や急旋回等の種々の運転(運動)を行なうものであり、
したがってこのような運動性能に優れていることが要求
される。
水上を滑走するようにしたものが広く用いられるように
なってきた。この船は水面を滑走するとともに、急発進
や急旋回等の種々の運転(運動)を行なうものであり、
したがってこのような運動性能に優れていることが要求
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の船は、1人
または2人乗りの小型のものであるために、安定性もよ
いことが必要であり、さらに高速航走のために推進抵抗
が小さいことが必要である。またジェット推進機を搭載
している場合には船底の水吸引口から気泡を吸い込まな
いようにする必要がある。このような種々の要求を同時
に満足する小型船舶は従来は見出されていなかった。
または2人乗りの小型のものであるために、安定性もよ
いことが必要であり、さらに高速航走のために推進抵抗
が小さいことが必要である。またジェット推進機を搭載
している場合には船底の水吸引口から気泡を吸い込まな
いようにする必要がある。このような種々の要求を同時
に満足する小型船舶は従来は見出されていなかった。
【0004】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであり、安定性が優れ、滑走時
の推進抵抗が小さく、また水吸引口から気泡を吸いこむ
ことがなく、しかも急発進や急旋回等の運転性能を良好
に発揮することができる小型船舶の船底構造を提供する
ものである。
するためになされたものであり、安定性が優れ、滑走時
の推進抵抗が小さく、また水吸引口から気泡を吸いこむ
ことがなく、しかも急発進や急旋回等の運転性能を良好
に発揮することができる小型船舶の船底構造を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、船体の後部
にコックピットが形成されるとともに、その船幅方向中
央部に座席が突出して形成され、ブルワークの内側には
乗員の足乗せ部が形成されてなる小型船舶において、船
底の船幅方向中央部にはチャイン間の幅の15〜40%
の幅の平坦なキールが形成され、このキールにはジェッ
ト推進艇の水吸引口が開口してこの水吸引口の幅はキー
ルの幅よりも狭い幅に形成され、このキールの両側の船
底は直線的に傾斜した傾斜面に形成されるとともに、1
0〜20°の傾斜角に傾斜して形成され、上記足乗せ部
の左右両側端下方近傍における船底には滑走状態で水切
りが行われるストライプが形成され、この両ストライプ
の両外側の船底はほぼ水平に形成され、上記チャインは
キール両側の傾斜面の延長線よりも下方に位置している
ものである。
にコックピットが形成されるとともに、その船幅方向中
央部に座席が突出して形成され、ブルワークの内側には
乗員の足乗せ部が形成されてなる小型船舶において、船
底の船幅方向中央部にはチャイン間の幅の15〜40%
の幅の平坦なキールが形成され、このキールにはジェッ
ト推進艇の水吸引口が開口してこの水吸引口の幅はキー
ルの幅よりも狭い幅に形成され、このキールの両側の船
底は直線的に傾斜した傾斜面に形成されるとともに、1
0〜20°の傾斜角に傾斜して形成され、上記足乗せ部
の左右両側端下方近傍における船底には滑走状態で水切
りが行われるストライプが形成され、この両ストライプ
の両外側の船底はほぼ水平に形成され、上記チャインは
キール両側の傾斜面の延長線よりも下方に位置している
ものである。
【0006】上記構成では、キールの両側の船底は直線
的に小さな傾斜角で傾斜して形成され、足乗せ部の側端
下方にストライプが形成され、その両側の船底はほぼ水
平に形成され、チャインはキール両側の傾斜面の延長線
より下方に位置し、これによってストライプとチャイン
とが高さ方向および船幅方向において互いに近接して配
置されている。このため急激な旋回(いわゆるスリップ
ターン)および切れのよい旋回を行なうことができる。
すなわち、キール両側の傾斜面が直線的に傾斜している
ために滑走状態から船体をスムーズに傾斜させることが
でき、またストライプとチャインとが近接しているため
に船体をわずかに傾斜させただけでもストライプとチャ
インの両方が水につき、切れのよい旋回が可能になる。
的に小さな傾斜角で傾斜して形成され、足乗せ部の側端
下方にストライプが形成され、その両側の船底はほぼ水
平に形成され、チャインはキール両側の傾斜面の延長線
より下方に位置し、これによってストライプとチャイン
とが高さ方向および船幅方向において互いに近接して配
置されている。このため急激な旋回(いわゆるスリップ
ターン)および切れのよい旋回を行なうことができる。
すなわち、キール両側の傾斜面が直線的に傾斜している
ために滑走状態から船体をスムーズに傾斜させることが
でき、またストライプとチャインとが近接しているため
に船体をわずかに傾斜させただけでもストライプとチャ
インの両方が水につき、切れのよい旋回が可能になる。
【0007】さらにストライプとチャインとが高さ方向
において互いに近接することおよびチャイン内側の船底
がほぼ水平であることにより、転覆時に船体を起こしや
すいという利点もある。
において互いに近接することおよびチャイン内側の船底
がほぼ水平であることにより、転覆時に船体を起こしや
すいという利点もある。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図4において、船体1は船
底板2と船首船底板20と船側板8と上部デッキ21と
によって構成され、船首船底板20とデッキ21とに囲
まれる部分に密閉されたエンジンルームが形成されてい
る。またその後部上方にはコックピット(足乗せ部)3
が形成され、その船幅方向の中央部に跨座式の座席5が
突出して形成されている。上部デッキ21上には支柱6
0が突出して形成され、その上端部にハンドル6が形成
され、座席5上の人10が足をコックピット3上に乗せ
て上記ハンドル6を握って船を運転するようにしてい
る。すなわち、コックピット3を形成する両船側部のブ
ルワークと座席との間に足乗せ部が形成され、この足乗
せ部に人10が足を載せている。
底板2と船首船底板20と船側板8と上部デッキ21と
によって構成され、船首船底板20とデッキ21とに囲
まれる部分に密閉されたエンジンルームが形成されてい
る。またその後部上方にはコックピット(足乗せ部)3
が形成され、その船幅方向の中央部に跨座式の座席5が
突出して形成されている。上部デッキ21上には支柱6
0が突出して形成され、その上端部にハンドル6が形成
され、座席5上の人10が足をコックピット3上に乗せ
て上記ハンドル6を握って船を運転するようにしてい
る。すなわち、コックピット3を形成する両船側部のブ
ルワークと座席との間に足乗せ部が形成され、この足乗
せ部に人10が足を載せている。
【0009】上記エンジンルーム中には図示しないエン
ジンが配置され、このエンジンにより回転するプロペラ
が座席5の下部に配置され、船底の水吸引口70から水
を吸引し、水平方向に揺動するノズル72から後方に噴
射させることにより、旋回力および推進力を生じさせる
ようにしている。
ジンが配置され、このエンジンにより回転するプロペラ
が座席5の下部に配置され、船底の水吸引口70から水
を吸引し、水平方向に揺動するノズル72から後方に噴
射させることにより、旋回力および推進力を生じさせる
ようにしている。
【0010】船底の幅方向中央部には平坦なキール7が
形成され、このキール7の両側には緩い傾斜の船底板2
が形成され、この船底板2と船側板8との交差部にチャ
イン9が形成されている。また船底板2のチャイン9の
近傍にはストライプ22が形成されている。上記キール
7の幅Bはチャイン9間の幅Lの15〜40%、好まし
くは18%に形成され、また船底板2の傾斜角θは10
〜20°、好ましくは15°に形成され、さらに上記両
ストライプ22間の幅lは両チャイン9間の幅Lの70
〜90%に設定されている。
形成され、このキール7の両側には緩い傾斜の船底板2
が形成され、この船底板2と船側板8との交差部にチャ
イン9が形成されている。また船底板2のチャイン9の
近傍にはストライプ22が形成されている。上記キール
7の幅Bはチャイン9間の幅Lの15〜40%、好まし
くは18%に形成され、また船底板2の傾斜角θは10
〜20°、好ましくは15°に形成され、さらに上記両
ストライプ22間の幅lは両チャイン9間の幅Lの70
〜90%に設定されている。
【0011】上記構成において、停止時または低速航走
時は船は船底板2が前没した状態、すなわち水線が船側
板8を横断する状態になり、したがって水線幅が広く、
安定した状態になる。また高速で滑走すると、水の動圧
により船体1が浮上し、ストライプ22によって水切り
が行なわれ、両ストライプ22間の船底面で滑走するこ
とになる。すなわち、水線面がストライプ22によって
規制される狭い面積になるために水との摩擦面が小さく
なって推進抵抗も小さくなる。さらにこの滑走状態で
は、水線面が平坦なキール7と傾斜の小さい船底板2と
により平坦な面が形成されているために、船体を傾斜さ
せずに旋回すると、船底が水面上をスリップして急激な
旋回(いわゆるスリップターン)を行なうことができ、
また船体を傾斜させて旋回を行なうと、チャイン9がエ
ッジとなって切れの良い旋回を行なわせることができ
る。
時は船は船底板2が前没した状態、すなわち水線が船側
板8を横断する状態になり、したがって水線幅が広く、
安定した状態になる。また高速で滑走すると、水の動圧
により船体1が浮上し、ストライプ22によって水切り
が行なわれ、両ストライプ22間の船底面で滑走するこ
とになる。すなわち、水線面がストライプ22によって
規制される狭い面積になるために水との摩擦面が小さく
なって推進抵抗も小さくなる。さらにこの滑走状態で
は、水線面が平坦なキール7と傾斜の小さい船底板2と
により平坦な面が形成されているために、船体を傾斜さ
せずに旋回すると、船底が水面上をスリップして急激な
旋回(いわゆるスリップターン)を行なうことができ、
また船体を傾斜させて旋回を行なうと、チャイン9がエ
ッジとなって切れの良い旋回を行なわせることができ
る。
【0012】また水吸引口70はキール7にその幅より
も狭い幅で開口、形成されているために、旋回時に船が
傾斜しても水吸引口70は常に水中に開口し、かつスト
ライプ22の部分からは滑走中に気泡が発生することが
あるが、水吸引口70はこの部分から離れた位置に開口
しているために水吸引口70に気泡を吸い込むことは確
実に防止することができる。さらにストライプ22はチ
ャイン9に近接して形成されているために、船体をわず
かに傾斜させただけでもチャイン9が水面について、切
れのよい旋回を行なわせることができる。
も狭い幅で開口、形成されているために、旋回時に船が
傾斜しても水吸引口70は常に水中に開口し、かつスト
ライプ22の部分からは滑走中に気泡が発生することが
あるが、水吸引口70はこの部分から離れた位置に開口
しているために水吸引口70に気泡を吸い込むことは確
実に防止することができる。さらにストライプ22はチ
ャイン9に近接して形成されているために、船体をわず
かに傾斜させただけでもチャイン9が水面について、切
れのよい旋回を行なわせることができる。
【0013】なお、船首部におけるキールの幅を船尾部
におけるそれよりも小さくするとともに、船首部におけ
る船底板の傾斜を船尾部におけるそれよりも大きくした
ので、船首部における船底板がV形に、船尾部における
船底板が平坦になり、船体後部での横滑りを生じさせや
すくなって、旋回半径の非常に小さな旋回を行わせるこ
とができる。
におけるそれよりも小さくするとともに、船首部におけ
る船底板の傾斜を船尾部におけるそれよりも大きくした
ので、船首部における船底板がV形に、船尾部における
船底板が平坦になり、船体後部での横滑りを生じさせや
すくなって、旋回半径の非常に小さな旋回を行わせるこ
とができる。
【0014】以上説明したように、この発明は以下のよ
うな作用効果が達成される。
うな作用効果が達成される。
【0015】チャインとその内側のストライプとによ
って直進時と旋回時との船底水線面の形状を異ならせる
ようにしたものであり、これによって滑走時に推進抵抗
が小さく、旋回時には切れのよい旋回が行われる。
って直進時と旋回時との船底水線面の形状を異ならせる
ようにしたものであり、これによって滑走時に推進抵抗
が小さく、旋回時には切れのよい旋回が行われる。
【0016】キールの両側の船底板を直線的に傾斜さ
せたので、船体を傾斜させ易くなるとともに、ストライ
プをキール両側の傾斜面の延長線よりも下方に位置させ
たので、旋回時にストライプとチャインとがエッジとな
って切れのよい旋回が行われることから、旋回性が向上
する。
せたので、船体を傾斜させ易くなるとともに、ストライ
プをキール両側の傾斜面の延長線よりも下方に位置させ
たので、旋回時にストライプとチャインとがエッジとな
って切れのよい旋回が行われることから、旋回性が向上
する。
【0017】船首部におけるキールの幅を船尾部にお
けるそれよりも小さくするとともに、船首部における船
底板の傾斜を船尾部におけるそれよりも大きくしたの
で、船首部における船底板がV形に、船尾部における船
底板が平坦になり、船体後部での横滑りを生じさせやす
くなって、旋回半径の非常に小さな旋回を行わせること
ができる。
けるそれよりも小さくするとともに、船首部における船
底板の傾斜を船尾部におけるそれよりも大きくしたの
で、船首部における船底板がV形に、船尾部における船
底板が平坦になり、船体後部での横滑りを生じさせやす
くなって、旋回半径の非常に小さな旋回を行わせること
ができる。
【0018】傾斜面に形成したストライプをジェット
推進機のノズルの下端縁よりも上方に位置させたので、
ストライプで水切りをして滑走している状態において
も、ノズルからの噴流を水中に噴出して推進力を得るこ
とができ、滑走時の推進抵抗が小さいことと相俟って高
速航走が可能になる。
推進機のノズルの下端縁よりも上方に位置させたので、
ストライプで水切りをして滑走している状態において
も、ノズルからの噴流を水中に噴出して推進力を得るこ
とができ、滑走時の推進抵抗が小さいことと相俟って高
速航走が可能になる。
【0019】キールに開口したジェット推進機の水吸
引口の幅をキールの幅よりも狭くしたので、水吸引口か
ら気泡を吸いこむのを防止することができる。
引口の幅をキールの幅よりも狭くしたので、水吸引口か
ら気泡を吸いこむのを防止することができる。
【0020】キール両側の傾斜面が直線的に傾斜して
いるために、滑走状態から船体をスムーズに傾斜させる
ことができ、またストライプとチャインとが高さ方向お
よび幅方向に近接しているために船体をわずかに傾斜さ
せただけでもストライプとチャインの両方が水につき、
切れのよい旋回が可能になる。
いるために、滑走状態から船体をスムーズに傾斜させる
ことができ、またストライプとチャインとが高さ方向お
よび幅方向に近接しているために船体をわずかに傾斜さ
せただけでもストライプとチャインの両方が水につき、
切れのよい旋回が可能になる。
【0021】ストライプとチャインとが高さ方向にお
いて互いに近接することおよびチャイン内側の船底がほ
ぼ水平であることにより、転覆時に船体を起こしやすい
という利点もある。
いて互いに近接することおよびチャイン内側の船底がほ
ぼ水平であることにより、転覆時に船体を起こしやすい
という利点もある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下のような作用効果が達成される。
以下のような作用効果が達成される。
【0023】すなわち、キールの両側の船底は直線的に
小さな傾斜角で傾斜して形成され、足乗せ部の側端下方
にストライプが形成され、その両側の船底はほぼ水平に
形成され、チャインはキール両側の傾斜面の延長線より
下方に位置し、これによってストライプとチャインとが
高さ方向および船幅方向において互いに近接して配置さ
れている。このため急激な旋回(いわゆるスリップター
ン)および切れのよい旋回を行なうことができる。すな
わち、キール両側の傾斜面が直線的に傾斜しているため
に滑走状態から船体をスムーズに傾斜させることがで
き、またストライプとチャインとが近接しているために
船体をわずかに傾斜させただけでもストライプとチャイ
ンの両方が水につき、切れのよい旋回が可能になる。
小さな傾斜角で傾斜して形成され、足乗せ部の側端下方
にストライプが形成され、その両側の船底はほぼ水平に
形成され、チャインはキール両側の傾斜面の延長線より
下方に位置し、これによってストライプとチャインとが
高さ方向および船幅方向において互いに近接して配置さ
れている。このため急激な旋回(いわゆるスリップター
ン)および切れのよい旋回を行なうことができる。すな
わち、キール両側の傾斜面が直線的に傾斜しているため
に滑走状態から船体をスムーズに傾斜させることがで
き、またストライプとチャインとが近接しているために
船体をわずかに傾斜させただけでもストライプとチャイ
ンの両方が水につき、切れのよい旋回が可能になる。
【0024】さらにストライプとチャインとが高さ方向
において互いに近接することおよびチャイン内側の船底
がほぼ水平であることにより、転覆時に船体を起こしや
すいという利点もある。
において互いに近接することおよびチャイン内側の船底
がほぼ水平であることにより、転覆時に船体を起こしや
すいという利点もある。
【図1】この発明の実施形態を示す船体の平面図であ
る。
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】船底の斜視図である。
1 船体 2 船底板 3 コックピット(足乗せ部) 5 座席 6 ハンドル 7 キール 8 船側板 9 チャイン 22 ストライプ
Claims (1)
- 【請求項1】 船体の後部にコックピットが形成される
とともに、その船幅方向中央部に座席が突出して形成さ
れ、ブルワークの内側には乗員の足乗せ部が形成されて
なる小型船舶において、船底の船幅方向中央部にはチャ
イン間の幅の15〜40%の幅の平坦なキールが形成さ
れ、このキールにはジェット推進艇の水吸引口が開口し
てこの水吸引口の幅はキールの幅よりも狭い幅に形成さ
れ、このキールの両側の船底は直線的に傾斜した傾斜面
に形成されるとともに、10〜20°の傾斜角に傾斜し
て形成され、上記足乗せ部の左右両側端下方近傍におけ
る船底には滑走状態で水切りが行われるストライプが形
成され、この両ストライプの両外側の船底はほぼ水平に
形成され、上記チャインはキール両側の傾斜面の延長線
よりも下方に位置していることを特徴とする小型船舶の
船底構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8285470A JP2753475B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 小型船舶の船底構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8285470A JP2753475B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 小型船舶の船底構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60143390A Division JP2615008B2 (ja) | 1985-06-28 | 1985-06-28 | 小型船舶の船底構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09164991A true JPH09164991A (ja) | 1997-06-24 |
JP2753475B2 JP2753475B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=17691942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8285470A Expired - Fee Related JP2753475B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 小型船舶の船底構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2753475B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101511559B1 (ko) * | 2013-12-02 | 2015-04-13 | 재단법인 중소조선연구원 | 세일요트 직진 및 태킹시 횡류력을 전진력으로 전환하기 위한 선미구조 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS624686A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-10 | Yamaha Motor Co Ltd | 小型船舶の船底構造 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP8285470A patent/JP2753475B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS624686A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-10 | Yamaha Motor Co Ltd | 小型船舶の船底構造 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101511559B1 (ko) * | 2013-12-02 | 2015-04-13 | 재단법인 중소조선연구원 | 세일요트 직진 및 태킹시 횡류력을 전진력으로 전환하기 위한 선미구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2753475B2 (ja) | 1998-05-20 |
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