JPH07267176A - 水中翼付き船舶の船体 - Google Patents
水中翼付き船舶の船体Info
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- JPH07267176A JPH07267176A JP8739894A JP8739894A JPH07267176A JP H07267176 A JPH07267176 A JP H07267176A JP 8739894 A JP8739894 A JP 8739894A JP 8739894 A JP8739894 A JP 8739894A JP H07267176 A JPH07267176 A JP H07267176A
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- B63B1/16—Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 水中翼付き船舶に適した形状の船体を得る。
【構成】 船底に段差4を有するものにおいて、内面8
aがほぼ垂直な舷側突部8を段差4より前方から船体1
の後端まで連続して船底両舷に形成した。船首が上がっ
た状態で航走した場合、水流が舷側突部8の内面8aに
ほぼ平行に当たるため、大きな角度で跳ね返されないで
そのまま内面8aに沿って後方に抜けるようになり、中
心方向に向けて飛散する量は大幅に少なくなる。 【効果】 舷側突部の内面に当たった水流が中心方向に
向けて飛散しないので、大量の気泡を含んだ水流が推進
器に達して推進器の効率を低下させることが防止され
る。
aがほぼ垂直な舷側突部8を段差4より前方から船体1
の後端まで連続して船底両舷に形成した。船首が上がっ
た状態で航走した場合、水流が舷側突部8の内面8aに
ほぼ平行に当たるため、大きな角度で跳ね返されないで
そのまま内面8aに沿って後方に抜けるようになり、中
心方向に向けて飛散する量は大幅に少なくなる。 【効果】 舷側突部の内面に当たった水流が中心方向に
向けて飛散しないので、大量の気泡を含んだ水流が推進
器に達して推進器の効率を低下させることが防止され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船体と全水没式の水
中翼とで揚力を発生させて航走する水中翼付き船舶にお
ける船体形状の改良に関する。
中翼とで揚力を発生させて航走する水中翼付き船舶にお
ける船体形状の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水中翼付き船舶において、水没している
水中翼で船体重量の一部を支える揚力を発生させて航走
する水中翼付き船舶は公知であり、船底の両舷に下方に
突出した胴部を備えた双胴船状として船底と胴部に囲ま
れる船体下面に空気を導入し、この空気によっても揚力
を発生させるようにしたものが提案されている。
水中翼で船体重量の一部を支える揚力を発生させて航走
する水中翼付き船舶は公知であり、船底の両舷に下方に
突出した胴部を備えた双胴船状として船底と胴部に囲ま
れる船体下面に空気を導入し、この空気によっても揚力
を発生させるようにしたものが提案されている。
【0003】しかし、従来のこの種の双胴船では胴部の
断面形状がV字状になっていて内面が傾斜しており、船
首が上がった状態で航走すると胴部の内面に当たった水
流が図4のように中心方向に向けて跳ね返され、飛散し
た水と空気が混合されて大量の気泡が混入した水流が生
ずる。図4において、1は船体、1aは船底、1bは胴
部、1cはその内面であり、矢印が水流を示している。
断面形状がV字状になっていて内面が傾斜しており、船
首が上がった状態で航走すると胴部の内面に当たった水
流が図4のように中心方向に向けて跳ね返され、飛散し
た水と空気が混合されて大量の気泡が混入した水流が生
ずる。図4において、1は船体、1aは船底、1bは胴
部、1cはその内面であり、矢印が水流を示している。
【0004】このため、船体後部中央に配置された推進
器は気泡の混入した水流中で作動することになり、効率
が低下して十分な推進力を得ることができなくなるとい
う問題点があった。この問題は単純な形状の双胴船のほ
か、例えば特願平4−269722の図8に示されるよ
うな段差付きで前部船底が三胴型となっているような船
底形状の場合でも同様に生ずる。
器は気泡の混入した水流中で作動することになり、効率
が低下して十分な推進力を得ることができなくなるとい
う問題点があった。この問題は単純な形状の双胴船のほ
か、例えば特願平4−269722の図8に示されるよ
うな段差付きで前部船底が三胴型となっているような船
底形状の場合でも同様に生ずる。
【0005】また、段差のない単純な形状の双胴船に水
中翼を取り付ける場合には、一般に両舷内側の側面より
直接水中翼を取り付けたり、側面に縦方向に形成された
溝に水中翼の支柱をはめ込む構造を採用したりしてい
る。しかし、前者では水中翼の没水深度が浅くなって空
中露出の危険度が高くなり、後者では支柱を可動構造に
できないために水中翼の迎角調整ができず、フラップの
使用が必要になると共に機構が複雑となるため小型船に
は適さない。また水中翼の上方への格納構造も複雑にな
って支柱部分の抵抗が大きくなる等、多くの問題点があ
った。
中翼を取り付ける場合には、一般に両舷内側の側面より
直接水中翼を取り付けたり、側面に縦方向に形成された
溝に水中翼の支柱をはめ込む構造を採用したりしてい
る。しかし、前者では水中翼の没水深度が浅くなって空
中露出の危険度が高くなり、後者では支柱を可動構造に
できないために水中翼の迎角調整ができず、フラップの
使用が必要になると共に機構が複雑となるため小型船に
は適さない。また水中翼の上方への格納構造も複雑にな
って支柱部分の抵抗が大きくなる等、多くの問題点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、これらの
諸問題を解決し、水中翼付き船舶に適した形状の船体を
得ることを目的としてなされたものである。
諸問題を解決し、水中翼付き船舶に適した形状の船体を
得ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明では、船底を深い位置にある前部船底
と浅い位置にある後部船底の二つの部分に段差によって
区分された形状とすると共に、内面がほぼ垂直で鋭角状
に下向きに突出した断面形状を有する舷側突部を上記段
差より前方から船体後端まで連続して船底の両舷に形成
している。
めに、第1の発明では、船底を深い位置にある前部船底
と浅い位置にある後部船底の二つの部分に段差によって
区分された形状とすると共に、内面がほぼ垂直で鋭角状
に下向きに突出した断面形状を有する舷側突部を上記段
差より前方から船体後端まで連続して船底の両舷に形成
している。
【0008】また上記の船体において、船体後端に近づ
くにつれて深く且つ幅が広くなり、最後端では舷側突部
より深い位置に達する断面V字状の船底突部を後部船底
の後寄りに形成している。
くにつれて深く且つ幅が広くなり、最後端では舷側突部
より深い位置に達する断面V字状の船底突部を後部船底
の後寄りに形成している。
【0009】第2の発明では、船底の両舷に下方に突出
した胴部を形成すると共に、この両胴部間の間隔が後方
で広くなるような段差を各胴部の内面にそれぞれ形成す
ると共に、この段差の直後に水中翼を支持する支柱を配
置している。
した胴部を形成すると共に、この両胴部間の間隔が後方
で広くなるような段差を各胴部の内面にそれぞれ形成す
ると共に、この段差の直後に水中翼を支持する支柱を配
置している。
【0010】
【作用】第1の発明においては、舷側突部の内面がほぼ
垂直で水流がこれに当たっても船体の中心方向に向けて
跳ね返らないため、飛散する水と船体下面に導入された
空気とが混合されることがなくなり、大量の気泡が混入
した水流が生じにくくなる。従って、船体後部の推進器
は気泡の少ない水流中で作動でき、十分な推進力を得る
ことが容易となる。また、断面V字状の船底突部を形成
したものでは、これによって船体下面に導入された空気
が混入しやすい上層部の水流を押しのける作用が発揮さ
れるので、推進器に達する水流中の気泡をより一層少な
くすることができる。
垂直で水流がこれに当たっても船体の中心方向に向けて
跳ね返らないため、飛散する水と船体下面に導入された
空気とが混合されることがなくなり、大量の気泡が混入
した水流が生じにくくなる。従って、船体後部の推進器
は気泡の少ない水流中で作動でき、十分な推進力を得る
ことが容易となる。また、断面V字状の船底突部を形成
したものでは、これによって船体下面に導入された空気
が混入しやすい上層部の水流を押しのける作用が発揮さ
れるので、推進器に達する水流中の気泡をより一層少な
くすることができる。
【0011】第2の発明においては、段差直後の水流の
当たらない位置に支柱が配置されることにより、支柱や
その支持機構あるいは駆動機構による抵抗が少なくなる
と共に水中翼装置を小型化、軽量化でき、水中翼を適正
な深度に配置することが容易となる。
当たらない位置に支柱が配置されることにより、支柱や
その支持機構あるいは駆動機構による抵抗が少なくなる
と共に水中翼装置を小型化、軽量化でき、水中翼を適正
な深度に配置することが容易となる。
【0012】
【実施例1】次に、第1の発明の一実施例について説明
する。図1は底面図、図2は側面図と鎖線A〜Dの部分
における輪郭を示す図である。
する。図1は底面図、図2は側面図と鎖線A〜Dの部分
における輪郭を示す図である。
【0013】図1において、1は船体、2は前部船底、
3は後部船底、4は段差であり、船底は段差4によって
深い位置にある前部船底2と浅い位置にある後部船底3
の二つの部分に区分された形状となっている。5は水中
翼、6はその支柱、6aは段差4より後方の後部船底3
の前部に設けられた取付部を示しており、水中翼5は前
部船底2の後端よりも深い位置の船体中心線上に配置さ
れる。7は船体1の後部に設けられる推進器を示す。
3は後部船底、4は段差であり、船底は段差4によって
深い位置にある前部船底2と浅い位置にある後部船底3
の二つの部分に区分された形状となっている。5は水中
翼、6はその支柱、6aは段差4より後方の後部船底3
の前部に設けられた取付部を示しており、水中翼5は前
部船底2の後端よりも深い位置の船体中心線上に配置さ
れる。7は船体1の後部に設けられる推進器を示す。
【0014】8は段差4より前方、すなわち前部船底2
の中間部から始まり、船体1の最後端まで船底の両舷に
連続して形成されている舷側突部であり、その断面形状
は鋭角状で、内面8aがほぼ垂直になるように内側に向
けて傾斜した状態で下向きに突設してある。9は後部船
底3の中間部から始まり、船体1の後端部まで形成され
た船底突部であり、その断面形状は緩やかなV字状で、
船体1の後端に近づくにつれて深く、且つ幅が広くな
り、最後端では後部船底3のほぼ全幅を占め、且つ下端
が舷側突部8より深い位置に達するような形状で突設し
てある。
の中間部から始まり、船体1の最後端まで船底の両舷に
連続して形成されている舷側突部であり、その断面形状
は鋭角状で、内面8aがほぼ垂直になるように内側に向
けて傾斜した状態で下向きに突設してある。9は後部船
底3の中間部から始まり、船体1の後端部まで形成され
た船底突部であり、その断面形状は緩やかなV字状で、
船体1の後端に近づくにつれて深く、且つ幅が広くな
り、最後端では後部船底3のほぼ全幅を占め、且つ下端
が舷側突部8より深い位置に達するような形状で突設し
てある。
【0015】この実施例の船体1は上述のような構成で
あり、船首が上がった状態で航走した場合、水流が舷側
突部8の内面8aにほぼ平行に当たるため、図3に矢印
で示すように大きな角度で跳ね返されないでそのまま内
面8aに沿って後方に抜けるようになり、中心方向に向
けて飛散する量は大幅に少なくなる。従って、大量の気
泡を含んだ水流は発生しにくく、これが後部の推進器7
に達して効率を低下させることもなくなるのである。
あり、船首が上がった状態で航走した場合、水流が舷側
突部8の内面8aにほぼ平行に当たるため、図3に矢印
で示すように大きな角度で跳ね返されないでそのまま内
面8aに沿って後方に抜けるようになり、中心方向に向
けて飛散する量は大幅に少なくなる。従って、大量の気
泡を含んだ水流は発生しにくく、これが後部の推進器7
に達して効率を低下させることもなくなるのである。
【0016】また、船底突部9が後部船底3に形成され
ているので、これによって船体1の下面に導入された空
気が混入しやすい上層部の水流が左右に押しのけられ、
推進器7に達する水流中の気泡は一層少なくなる。この
ため推進器7の性能を十分に発揮させることが容易とな
る。
ているので、これによって船体1の下面に導入された空
気が混入しやすい上層部の水流が左右に押しのけられ、
推進器7に達する水流中の気泡は一層少なくなる。この
ため推進器7の性能を十分に発揮させることが容易とな
る。
【0017】なお、航走時に水中翼の揚力により船体重
量の一部を支持する方式の水中翼船では、船体前部が浮
き上がって船体滑走面の接水面積が減少するために横方
向の復原力が低下する傾向がある。しかし、この実施例
における舷側突部8は接水時に浮力を発生して必要な復
原力を確保する作用も備えており、船体の安定性を高め
ることにも効果がある。
量の一部を支持する方式の水中翼船では、船体前部が浮
き上がって船体滑走面の接水面積が減少するために横方
向の復原力が低下する傾向がある。しかし、この実施例
における舷側突部8は接水時に浮力を発生して必要な復
原力を確保する作用も備えており、船体の安定性を高め
ることにも効果がある。
【0018】
【実施例2】次に、第2の発明の一実施例について説明
する。図5は底面図、図6は断面図であり、図6では船
体の上部構造や推進器は図示を省略してある。
する。図5は底面図、図6は断面図であり、図6では船
体の上部構造や推進器は図示を省略してある。
【0019】この実施例の船体1は段差が設けられてい
ない単純な形状の船底11を備えており、船底11の両
舷を下方に突出させて2本の胴部12が平行に形成され
ている。13は各胴部12の内面にそれぞれ形成された
段差であって、胴部12の内面は前部内面12Fと後部
内面12Rとに区分された形状となっており、後部内面
12R,12R間の間隔は前部内面12F,12F間の
間隔よりも広くなっている。14は水中翼、15は水中
翼14を支持する2本の支柱であり、各支柱15は後部
内面12Rの段差13の直後の部分にそれぞれ取り付け
られ、その先端部に水中翼14が支持されている。
ない単純な形状の船底11を備えており、船底11の両
舷を下方に突出させて2本の胴部12が平行に形成され
ている。13は各胴部12の内面にそれぞれ形成された
段差であって、胴部12の内面は前部内面12Fと後部
内面12Rとに区分された形状となっており、後部内面
12R,12R間の間隔は前部内面12F,12F間の
間隔よりも広くなっている。14は水中翼、15は水中
翼14を支持する2本の支柱であり、各支柱15は後部
内面12Rの段差13の直後の部分にそれぞれ取り付け
られ、その先端部に水中翼14が支持されている。
【0020】なお、支柱15は図示しない駆動機構によ
って前後方向に回動して迎角を制御され、また図6に鎖
線で示すように後方に回動して段差13内に格納できる
ようになっている。
って前後方向に回動して迎角を制御され、また図6に鎖
線で示すように後方に回動して段差13内に格納できる
ようになっている。
【0021】この実施例の船体1は上述のような構成で
あり、図7に示すように、航走中に前部内面12Fに沿
って流れる水流Wは段差13を過ぎてもそのまま後方に
向かって流れ、段差13内にある支柱15の基部に直接
当たることがなくなる。従って、段差13内にある支柱
15やその取付機構による抵抗の発生がなく、水中翼装
置全体の抵抗が少なくなる。また、それだけ支柱15の
駆動機構の負荷も小さくなって駆動用アクチュエータも
小型なもので済み、抵抗を増大させないので支柱15の
回動中心を船底最下部の近くに配置することができる等
の効果があり、水中翼装置の小型化、軽量化が容易とな
るのである。
あり、図7に示すように、航走中に前部内面12Fに沿
って流れる水流Wは段差13を過ぎてもそのまま後方に
向かって流れ、段差13内にある支柱15の基部に直接
当たることがなくなる。従って、段差13内にある支柱
15やその取付機構による抵抗の発生がなく、水中翼装
置全体の抵抗が少なくなる。また、それだけ支柱15の
駆動機構の負荷も小さくなって駆動用アクチュエータも
小型なもので済み、抵抗を増大させないので支柱15の
回動中心を船底最下部の近くに配置することができる等
の効果があり、水中翼装置の小型化、軽量化が容易とな
るのである。
【0022】なお、第2の発明はこの実施例のような形
状の船体に限られるものではなく、例えば、第1の実施
例のように船底に段差を有する形状のもの、あるいは前
部船底が三胴型となっているものなど、他の形状のもの
にも適用可能である。
状の船体に限られるものではなく、例えば、第1の実施
例のように船底に段差を有する形状のもの、あるいは前
部船底が三胴型となっているものなど、他の形状のもの
にも適用可能である。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明では、船底に段差を有するものにおいて、内面がほ
ぼ垂直な舷側突部を段差より前方から船体後端まで連続
して船底両舷に形成しているので、舷側突部に当たって
飛散した水と船体下面に導入された空気とが混合されて
大量の気泡を含んだ水流が生ずることがなくなり、推進
器の効率低下が防止される。また断面V字状の船底突部
を形成したものでは、空気が混入しやすい上層部の水流
が押しのけられるので、推進器に達する水流中の気泡を
より一層少なくすることができ、十分な推進力を発生さ
せることに効果がある。
発明では、船底に段差を有するものにおいて、内面がほ
ぼ垂直な舷側突部を段差より前方から船体後端まで連続
して船底両舷に形成しているので、舷側突部に当たって
飛散した水と船体下面に導入された空気とが混合されて
大量の気泡を含んだ水流が生ずることがなくなり、推進
器の効率低下が防止される。また断面V字状の船底突部
を形成したものでは、空気が混入しやすい上層部の水流
が押しのけられるので、推進器に達する水流中の気泡を
より一層少なくすることができ、十分な推進力を発生さ
せることに効果がある。
【0024】また第2の発明では、船底の両舷に下方に
突出した胴部を形成し、この両胴部間の間隔が後方で広
くなるような段差を胴部の内面に形成して段差の直後に
水中翼を支持する支柱を配置しているので、支柱やその
支持機構あるいは駆動機構に水流が当たらず、抵抗が少
なくなる。従って、水中翼装置の小型化、軽量化に効果
があり、水中翼を適正な深度に配置することも容易とな
る。
突出した胴部を形成し、この両胴部間の間隔が後方で広
くなるような段差を胴部の内面に形成して段差の直後に
水中翼を支持する支柱を配置しているので、支柱やその
支持機構あるいは駆動機構に水流が当たらず、抵抗が少
なくなる。従って、水中翼装置の小型化、軽量化に効果
があり、水中翼を適正な深度に配置することも容易とな
る。
【図1】第1の発明の一実施例の底面図である。
【図2】同実施例の側面図と鎖線A〜Dの部分における
輪郭を示す図である。
輪郭を示す図である。
【図3】同実施例の動作説明図である。
【図4】従来例の動作説明図である。
【図5】第2の発明の一実施例の底面図である。
【図6】同実施例の概略断面図である。
【図7】同実施例の動作説明図である。
1 船体 2 前部船底 3 後部船底 4 段差 5 水中翼 7 推進器 8 舷側突部 8a 内面 9 船底突部 11 船底 12 胴部 12F 前部内面 12R 後部内面 13 段差 14 水中翼 15 支柱
Claims (3)
- 【請求項1】 船底に水中翼を備え、この水中翼で船体
重量の一部を支える揚力を発生しながら航走する水中翼
付き船舶の船体であって、船底を深い位置にある前部船
底と浅い位置にある後部船底の二つの部分に段差によっ
て区分された形状とすると共に、内面がほぼ垂直になる
角度で下向きに突出した鋭角状の断面形状を有する舷側
突部を上記段差より前方から船体後端まで連続して船底
の両舷に形成したことを特徴とする水中翼付き船舶の船
体。 - 【請求項2】 船体後端に近づくにつれて深く、且つ幅
が広くなり、最後端では舷側突部より深い位置に達する
断面V字状の船底突部を後部船底の後寄りに形成した請
求項1記載の水中翼付き船舶の船体。 - 【請求項3】 船底に水中翼を備え、この水中翼で船体
重量の一部を支える揚力を発生しながら航走する水中翼
付き船舶の船体であって、船底の両舷に下方に突出した
胴部を形成すると共に、この両胴部間の間隔が後方で広
くなるような段差を各胴部の内面にそれぞれ形成すると
共に、この段差の直後に水中翼を支持する支柱を配置し
たことを特徴とする水中翼付き船舶の船体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8739894A JPH07267176A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 水中翼付き船舶の船体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8739894A JPH07267176A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 水中翼付き船舶の船体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07267176A true JPH07267176A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13913775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8739894A Pending JPH07267176A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 水中翼付き船舶の船体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07267176A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000012380A1 (en) * | 1998-08-28 | 2000-03-09 | Nevid Nominees Pty Ltd | A boat hull |
US6782839B1 (en) * | 1999-11-01 | 2004-08-31 | Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. | Hydrofoil boat |
CN102803060A (zh) * | 2009-06-16 | 2012-11-28 | 安全艇国际有限责任公司 | 具有分级船体和舷外翼部的水运工具 |
-
1994
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