JPH09161616A - 複合操作型電気部品 - Google Patents
複合操作型電気部品Info
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- JPH09161616A JPH09161616A JP7319275A JP31927595A JPH09161616A JP H09161616 A JPH09161616 A JP H09161616A JP 7319275 A JP7319275 A JP 7319275A JP 31927595 A JP31927595 A JP 31927595A JP H09161616 A JPH09161616 A JP H09161616A
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- Adjustable Resistors (AREA)
- Switches With Compound Operations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 操作体を複合操作する際の操作性を高め、か
つ回転操作に伴って生じる騒音を低減すること。 【解決手段】 操作体1に一体化されたコード板4と、
該操作体1およびコード板4を回転可能に保持するスラ
イド部材2と、このスライド部材2をスライド可能に保
持する固定部材5と、スライド部材2に復帰力を付与す
る戻しばね7とを備え、操作体1の回転操作時に、スラ
イド部材2に設けられた上向きの摺動子片がコード板4
の下面側の導電パターンに周期的に接触することにより
電気信号を出力するとともに、操作体1に保持され、弾
性を有する節度部材8がスライド部材2に形成された係
合溝21と係脱することによりクリック感を得、その
際、弾性腕45,46の弾性力により節度部材8が係合
溝21に突き当たる速度を減速して衝突音を低減すると
ともに、節度部材8より突出する弾性突起47,48の
先端が操作体1に当接して摩擦力を付与することにより
節度部材8の首振り動作を阻止し、節度部材8の開口1
4の縁部との衝突音を低減する。
つ回転操作に伴って生じる騒音を低減すること。 【解決手段】 操作体1に一体化されたコード板4と、
該操作体1およびコード板4を回転可能に保持するスラ
イド部材2と、このスライド部材2をスライド可能に保
持する固定部材5と、スライド部材2に復帰力を付与す
る戻しばね7とを備え、操作体1の回転操作時に、スラ
イド部材2に設けられた上向きの摺動子片がコード板4
の下面側の導電パターンに周期的に接触することにより
電気信号を出力するとともに、操作体1に保持され、弾
性を有する節度部材8がスライド部材2に形成された係
合溝21と係脱することによりクリック感を得、その
際、弾性腕45,46の弾性力により節度部材8が係合
溝21に突き当たる速度を減速して衝突音を低減すると
ともに、節度部材8より突出する弾性突起47,48の
先端が操作体1に当接して摩擦力を付与することにより
節度部材8の首振り動作を阻止し、節度部材8の開口1
4の縁部との衝突音を低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラな
どに備えられ、回転操作と押圧操作という異なる2つの
操作によってそれぞれ電気信号を出力する複合操作型電
気部品に関する。
どに備えられ、回転操作と押圧操作という異なる2つの
操作によってそれぞれ電気信号を出力する複合操作型電
気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラにおいては、回
転操作型電気部品である可変抵抗器と押圧操作型電気部
品である押圧スイッチとを互いに近接して別々に配設
し、可変抵抗器を回転操作して電気信号を出力すること
により、例えばビデオカメラの輝度を調整し、押圧スイ
ッチを押圧操作して他の電気信号を出力することによ
り、種々のモードを設定するようにしたものが知られて
いる。
転操作型電気部品である可変抵抗器と押圧操作型電気部
品である押圧スイッチとを互いに近接して別々に配設
し、可変抵抗器を回転操作して電気信号を出力すること
により、例えばビデオカメラの輝度を調整し、押圧スイ
ッチを押圧操作して他の電気信号を出力することによ
り、種々のモードを設定するようにしたものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術にあっては、可変抵抗器と押圧スイッチとを
別々に配設してあるため、回転操作と押圧操作とを複合
操作する際に、これら可変抵抗器と押圧スイッチとの間
で手指などを移動させる必要があり、操作性が悪いとい
う問題があった。また、前記2つの電気部品を並設して
収納するため、収納スペースが嵩張るという問題もあっ
た。
た従来技術にあっては、可変抵抗器と押圧スイッチとを
別々に配設してあるため、回転操作と押圧操作とを複合
操作する際に、これら可変抵抗器と押圧スイッチとの間
で手指などを移動させる必要があり、操作性が悪いとい
う問題があった。また、前記2つの電気部品を並設して
収納するため、収納スペースが嵩張るという問題もあっ
た。
【0004】本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みて
なされたもので、その目的は、複合操作時の操作性に優
れ、小型化に好適であり、かつ回転操作時の騒音を抑制
できる複合操作型電気部品を提供することにある。
なされたもので、その目的は、複合操作時の操作性に優
れ、小型化に好適であり、かつ回転操作時の騒音を抑制
できる複合操作型電気部品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作体の回転
操作時に第1の電気信号を出力する導電パターンを操作
体に備え、操作体の押圧操作時に第2の電気信号を出力
する固定接点を固定部材に備えている。このように、1
つの操作体の回転操作と押圧操作とにより2種類の電気
信号が出力されるため、これら複合操作時の操作性を向
上できるとともに、操作体の回転操作時に節度部材の先
端がスライド部材に設けた凹凸部と係脱することにより
クリック感が得られ、回転操作時のクリック機構を操作
体に組み込むことができるため、小型化を図ることがで
きる。また、操作体の回転操作時に、節度部材に設けら
れた弾性腕の弾性力により該節度部材が凹凸部に突き当
たる際の移動速度が減速され、その際の衝突音が小さく
なるため、回転操作時の騒音を抑制できる。
操作時に第1の電気信号を出力する導電パターンを操作
体に備え、操作体の押圧操作時に第2の電気信号を出力
する固定接点を固定部材に備えている。このように、1
つの操作体の回転操作と押圧操作とにより2種類の電気
信号が出力されるため、これら複合操作時の操作性を向
上できるとともに、操作体の回転操作時に節度部材の先
端がスライド部材に設けた凹凸部と係脱することにより
クリック感が得られ、回転操作時のクリック機構を操作
体に組み込むことができるため、小型化を図ることがで
きる。また、操作体の回転操作時に、節度部材に設けら
れた弾性腕の弾性力により該節度部材が凹凸部に突き当
たる際の移動速度が減速され、その際の衝突音が小さく
なるため、回転操作時の騒音を抑制できる。
【0006】上記の構成において、スライド部材の開口
に節度部材を挿通するため、これら開口と節度部材との
間には所定の間隙が必要であり、操作体の回転操作時に
節度部材が回転方向へ揺動する動作、いわゆる首振り動
作を生じてスライド部材の開口の縁部に衝突することが
懸念される。そこで、本発明は、節度部材に操作体の裏
面に当接する弾性突起を設け、この弾性突起の先端が操
作体の裏面に当接するようにした。これにより、節度部
材に首振り動作を防止する摩擦力が付与されるため、節
度部材とスライド部材との衝突に伴う騒音がなくて済
み、この点からも回転操作時の騒音を抑制できる。
に節度部材を挿通するため、これら開口と節度部材との
間には所定の間隙が必要であり、操作体の回転操作時に
節度部材が回転方向へ揺動する動作、いわゆる首振り動
作を生じてスライド部材の開口の縁部に衝突することが
懸念される。そこで、本発明は、節度部材に操作体の裏
面に当接する弾性突起を設け、この弾性突起の先端が操
作体の裏面に当接するようにした。これにより、節度部
材に首振り動作を防止する摩擦力が付与されるため、節
度部材とスライド部材との衝突に伴う騒音がなくて済
み、この点からも回転操作時の騒音を抑制できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の複合操作型電気部品で
は、導電パターンを有する操作体と、この操作体を回転
可能に保持するスライド部材と、このスライド部材をス
ライド可能に保持し、固定接点を有する固定部材とを備
え、前記スライド部材に前記導電パターンおよび固定接
点とそれぞれ摺接する摺動子片を設けるとともに、該ス
ライド部材の内周に凹凸部を形成し、前記操作体に一対
の弾性腕を有する節度部材を設け、この節度部材を前記
凹凸部に向けて押圧付勢するとともに、前記弾性腕を前
記スライド部材に係合し、前記操作体の回転操作時に、
前記摺動子片が前記導電パターンと摺接することにより
第1の電気信号を出力するとともに、前記節度部材の先
端が前記凹凸部と係脱することによりクリック感を生起
させ、かつ前記弾性腕の弾性力により前記節度部材が前
記凹凸部に突き当たる際の移動速度を減速し、該操作体
の押圧操作時に、前記摺動子片が前記固定接点と接離す
ることにより第2の電気信号を出力するようにした。
は、導電パターンを有する操作体と、この操作体を回転
可能に保持するスライド部材と、このスライド部材をス
ライド可能に保持し、固定接点を有する固定部材とを備
え、前記スライド部材に前記導電パターンおよび固定接
点とそれぞれ摺接する摺動子片を設けるとともに、該ス
ライド部材の内周に凹凸部を形成し、前記操作体に一対
の弾性腕を有する節度部材を設け、この節度部材を前記
凹凸部に向けて押圧付勢するとともに、前記弾性腕を前
記スライド部材に係合し、前記操作体の回転操作時に、
前記摺動子片が前記導電パターンと摺接することにより
第1の電気信号を出力するとともに、前記節度部材の先
端が前記凹凸部と係脱することによりクリック感を生起
させ、かつ前記弾性腕の弾性力により前記節度部材が前
記凹凸部に突き当たる際の移動速度を減速し、該操作体
の押圧操作時に、前記摺動子片が前記固定接点と接離す
ることにより第2の電気信号を出力するようにした。
【0008】また、前記節度部材に操作体の裏面に当接
する弾性突起を設け、回転操作時に節度部材とスライド
部材の開口縁部との衝突を防ぐようにしたた。
する弾性突起を設け、回転操作時に節度部材とスライド
部材の開口縁部との衝突を防ぐようにしたた。
【0009】さらに、前記節度部材はポリエステルエラ
ストマー等の弾性材料で形成することが好ましく、この
場合、弾性腕や弾性突起を節度部材に一体形成すること
ができる。
ストマー等の弾性材料で形成することが好ましく、この
場合、弾性腕や弾性突起を節度部材に一体形成すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係る複合操作型電気部
品の透視図、図2は該複合操作型電気部品を回転操作し
た状態を示す透視図、図3は該複合操作型電気部品に備
えられる節度部材の要部断面図、図4は図1のA−A線
に沿う断面図、図5は該複合操作型電気部品を押圧操作
した状態の断面図、図6は図1のB−B線に沿う断面
図、図7は該複合操作型電気部品に備えられる弾性片の
動作を説明する断面図、図8は該複合操作型電気部品の
平面図、図9は該複合操作型電気部品を裏面側から見た
図、図10は該複合操作型電気部品から操作体およびコ
ード板を取り外した状態の平面図である。
る。図1は本発明の第1実施例に係る複合操作型電気部
品の透視図、図2は該複合操作型電気部品を回転操作し
た状態を示す透視図、図3は該複合操作型電気部品に備
えられる節度部材の要部断面図、図4は図1のA−A線
に沿う断面図、図5は該複合操作型電気部品を押圧操作
した状態の断面図、図6は図1のB−B線に沿う断面
図、図7は該複合操作型電気部品に備えられる弾性片の
動作を説明する断面図、図8は該複合操作型電気部品の
平面図、図9は該複合操作型電気部品を裏面側から見た
図、図10は該複合操作型電気部品から操作体およびコ
ード板を取り外した状態の平面図である。
【0011】本実施例の複合操作型電気部品は、図4に
示すように、操作体1と、この操作体1を回転可能に保
持するスライド部材2と、これら操作体1およびスライ
ド部材2間に介設され、下面側に導電パターン3が一体
成形されたコード板4と、スライド部材2をスライド可
能に保持する固定部材5と、これら操作体1とコード板
4、スライド部材2および固定部材5を貫通する支軸6
と、略U字形状に形成され、スライド部材2に復帰力を
付与する戻しばね7と、コード板4に移動可能に保持さ
れ、操作体1の回転操作時にクリック(節度)感を付与
する節度部材8と、から主として構成されている。
示すように、操作体1と、この操作体1を回転可能に保
持するスライド部材2と、これら操作体1およびスライ
ド部材2間に介設され、下面側に導電パターン3が一体
成形されたコード板4と、スライド部材2をスライド可
能に保持する固定部材5と、これら操作体1とコード板
4、スライド部材2および固定部材5を貫通する支軸6
と、略U字形状に形成され、スライド部材2に復帰力を
付与する戻しばね7と、コード板4に移動可能に保持さ
れ、操作体1の回転操作時にクリック(節度)感を付与
する節度部材8と、から主として構成されている。
【0012】前記操作体1の中央部には支軸6を挿通す
るための挿通孔9が設けられており、図1に示すよう
に、前記コード板4は、円形の基板10の外縁に立設さ
れた外側の円筒体11と、基板10の中央部に立設され
た内側の円筒体12とから一体的に形成されている。外
側の円筒体11には、操作体1の嵌入孔1aにそれぞれ
嵌入する3つの突起13と、節度部材8が挿通する開口
14とが設けられ、内側の円筒体12には、支軸6を挿
通するための挿通孔15が設けられている。
るための挿通孔9が設けられており、図1に示すよう
に、前記コード板4は、円形の基板10の外縁に立設さ
れた外側の円筒体11と、基板10の中央部に立設され
た内側の円筒体12とから一体的に形成されている。外
側の円筒体11には、操作体1の嵌入孔1aにそれぞれ
嵌入する3つの突起13と、節度部材8が挿通する開口
14とが設けられ、内側の円筒体12には、支軸6を挿
通するための挿通孔15が設けられている。
【0013】図10に示すように、前記スライド部材2
には略円環状の環状部16と、この環状部16の真中を
横切る連結部17とが一体的に形成されている。該連結
部17の中央には支軸6を挿通するための挿通孔18が
設けられ、連結部17からスライド方向の前方(図10
の下方向)に向かって下向きの摺動子片19a〜19d
が突出し、連結部17からスライド方向の後方(図10
の上方向)に向かって上向きの摺動子片20a〜20d
が突出している。また、前記環状部16の内周には節度
部材8の先端が係合する凹凸部、例えば係合溝21が等
間隔で形成されている。このようなスライド部材2は、
導電性を有する1枚の金属板22と樹脂23とを一体成
形した後、該金属板22のくびれ部22aを切断するこ
とにより、中央寄りの摺動子片19d,20dから側部
のA相用摺動子片19a,20aを切り離し、他の中央
寄りの摺動子片19c,20cから側部のB相用摺動子
片19b,20bを切り離して製造される。さらに、前
記環状部16のスライド方向の前方には、戻しばね7と
当接する突起24が設けられている。
には略円環状の環状部16と、この環状部16の真中を
横切る連結部17とが一体的に形成されている。該連結
部17の中央には支軸6を挿通するための挿通孔18が
設けられ、連結部17からスライド方向の前方(図10
の下方向)に向かって下向きの摺動子片19a〜19d
が突出し、連結部17からスライド方向の後方(図10
の上方向)に向かって上向きの摺動子片20a〜20d
が突出している。また、前記環状部16の内周には節度
部材8の先端が係合する凹凸部、例えば係合溝21が等
間隔で形成されている。このようなスライド部材2は、
導電性を有する1枚の金属板22と樹脂23とを一体成
形した後、該金属板22のくびれ部22aを切断するこ
とにより、中央寄りの摺動子片19d,20dから側部
のA相用摺動子片19a,20aを切り離し、他の中央
寄りの摺動子片19c,20cから側部のB相用摺動子
片19b,20bを切り離して製造される。さらに、前
記環状部16のスライド方向の前方には、戻しばね7と
当接する突起24が設けられている。
【0014】図10に示すように、前記固定部材5に
は、スライド部材2のスライド方向に沿って形成された
固定接点25a,25b,25cおよびスイッチパター
ン25dと、これら固定接点25a〜25cおよびスイ
ッチパターン25dにそれぞれ電気的に接続される外部
端子26a〜26dとが一体成形されている。なお、固
定接点25cはコモン用であり、他の固定接点25a,
25bはそれぞれA相用,B相用である。また、図4〜
図6に示すように、固定部材5の中央部には支軸6を挿
通するための長孔5aが設けられるとともに、図9に示
すように、下面側には支軸6の下端の鍔部6aを受け入
れる楕円状の凹部27が設けられている。この凹部27
の手前側(スライド方向の後方)には、図4,図5に示
すように、端部に向かって上方に傾斜するテーパ面27
aが形成されており、奥行き側(スライド方向の前方)
は平面状に形成されている。
は、スライド部材2のスライド方向に沿って形成された
固定接点25a,25b,25cおよびスイッチパター
ン25dと、これら固定接点25a〜25cおよびスイ
ッチパターン25dにそれぞれ電気的に接続される外部
端子26a〜26dとが一体成形されている。なお、固
定接点25cはコモン用であり、他の固定接点25a,
25bはそれぞれA相用,B相用である。また、図4〜
図6に示すように、固定部材5の中央部には支軸6を挿
通するための長孔5aが設けられるとともに、図9に示
すように、下面側には支軸6の下端の鍔部6aを受け入
れる楕円状の凹部27が設けられている。この凹部27
の手前側(スライド方向の後方)には、図4,図5に示
すように、端部に向かって上方に傾斜するテーパ面27
aが形成されており、奥行き側(スライド方向の前方)
は平面状に形成されている。
【0015】さらに図1に示すように、前記固定部材5
の上面の両側部にはスライド部材2をスライド方向に案
内する一対の壁部28,29が立設されている。一方の
壁部28の上部から張出し部30が内側に突出し、図7
に示すように、該張出し部30の下方にスライド部材2
の突部2aを受入れ可能な受け部31と、戻しばね7の
自由端7aを案内する案内部32とが形成され、これら
受け部31および案内部32が仕切り壁33により仕切
られている。受け部31はスライド方向の後方の面、内
側の側面および底面を開口した空間であり、案内部32
は内側の側面および底面を開口した空間である。図1に
示すように、他方の壁部29の上部からも張出し部34
が内側に突出し、該張出し部34の下方にスライド部材
2の突部2bを受入れ可能な受け部35と、戻しばね7
の折曲部7bを収納する収納部36が設けられている。
の上面の両側部にはスライド部材2をスライド方向に案
内する一対の壁部28,29が立設されている。一方の
壁部28の上部から張出し部30が内側に突出し、図7
に示すように、該張出し部30の下方にスライド部材2
の突部2aを受入れ可能な受け部31と、戻しばね7の
自由端7aを案内する案内部32とが形成され、これら
受け部31および案内部32が仕切り壁33により仕切
られている。受け部31はスライド方向の後方の面、内
側の側面および底面を開口した空間であり、案内部32
は内側の側面および底面を開口した空間である。図1に
示すように、他方の壁部29の上部からも張出し部34
が内側に突出し、該張出し部34の下方にスライド部材
2の突部2bを受入れ可能な受け部35と、戻しばね7
の折曲部7bを収納する収納部36が設けられている。
【0016】さらに、前記固定部材5の案内部32近傍
には、戻しばね7の自由端7aの移動方向(図10の上
下方向)に沿ってスリット37,38が互いに平行に設
けられ、該スリット37,38間に薄板状の弾性片39
が形成されている。この弾性片39は、戻しばね7の自
由端7aと係脱する突部、例えば角錐形状のカム山40
を有している。前記戻しばね7の自由端7aは張出し部
30と弾性片39とによってはさまれており、図7の
(a)に示す状態から(b)に示す状態まで戻しばね7
の自由端7aが移動する際に、張出し部30に沿って案
内される。このとき、自由端7aがカム山40の頂部を
乗り越えて該カム山40を押圧することにより弾性片3
9が厚み方向へ弾性変形してクリック感を生起させる。
には、戻しばね7の自由端7aの移動方向(図10の上
下方向)に沿ってスリット37,38が互いに平行に設
けられ、該スリット37,38間に薄板状の弾性片39
が形成されている。この弾性片39は、戻しばね7の自
由端7aと係脱する突部、例えば角錐形状のカム山40
を有している。前記戻しばね7の自由端7aは張出し部
30と弾性片39とによってはさまれており、図7の
(a)に示す状態から(b)に示す状態まで戻しばね7
の自由端7aが移動する際に、張出し部30に沿って案
内される。このとき、自由端7aがカム山40の頂部を
乗り越えて該カム山40を押圧することにより弾性片3
9が厚み方向へ弾性変形してクリック感を生起させる。
【0017】図1に示すように、前記戻しばね7はその
自由端7aの先端を案内部32に挿入するとともに、折
曲部7bを収納部36に挿入した状態で固定部材5に装
着されており、スライド部材2の突起24が戻しばね7
に当接することにより、スライド部材2に対して復帰力
を付与している。
自由端7aの先端を案内部32に挿入するとともに、折
曲部7bを収納部36に挿入した状態で固定部材5に装
着されており、スライド部材2の突起24が戻しばね7
に当接することにより、スライド部材2に対して復帰力
を付与している。
【0018】前記節度部材8は、弾性体、例えばポリエ
ステルエラストマーから形成されており、この節度部材
8の自身の弾性によって、節度部材8を前記係合溝21
に向けて押圧付勢するようになっている。この節度部材
8は、略小判形状の貫通孔41が形成された環状部42
と、この環状部42から径方向に突出する突出部43
と、この突出部43から突出し、前記環状部16の内周
の係合溝21に係合する係合部44と、突出部43より
両側方へそれぞれ突出し、先端が前記スライド部材2の
突起13に係合する一対の弾性腕45,46と、突出部
43の両側端よりそれぞれ上方へ突出し、先端が前記操
作体1の裏面に当接する弾性突起47,48とで構成さ
れている。該弾性突起47,48は、図3に示すよう
に、両側端から中央部に向かって次第に上方に傾斜する
テーパ状にそれぞれ形成されている。
ステルエラストマーから形成されており、この節度部材
8の自身の弾性によって、節度部材8を前記係合溝21
に向けて押圧付勢するようになっている。この節度部材
8は、略小判形状の貫通孔41が形成された環状部42
と、この環状部42から径方向に突出する突出部43
と、この突出部43から突出し、前記環状部16の内周
の係合溝21に係合する係合部44と、突出部43より
両側方へそれぞれ突出し、先端が前記スライド部材2の
突起13に係合する一対の弾性腕45,46と、突出部
43の両側端よりそれぞれ上方へ突出し、先端が前記操
作体1の裏面に当接する弾性突起47,48とで構成さ
れている。該弾性突起47,48は、図3に示すよう
に、両側端から中央部に向かって次第に上方に傾斜する
テーパ状にそれぞれ形成されている。
【0019】図1に示すように、この節度部材8は前記
コード板4の外側円筒体11内に配置され、貫通孔41
にコード板4の内側円筒体12が挿入されるとともに、
係合部44が外側円筒体11の開口14に挿通されてい
る。例えば、該係合部44が図1に示すようにスライド
部材2の係合溝21に当接するとき、この係合溝21と
支軸6とにより節度部材8が予め軸方向へ圧縮され、比
較的小さな弾発力が付与されるとともに、弾性腕45,
46の先端側はスライド方向の前方(図1の下方向)に
撓んでいる。一方、図2に示すように、節度部材8の係
合部44がスライド部材2の係合溝21から外れた場
合、スライド部材2の内周面と支軸6とにより節度部材
8が軸方向へ圧縮され、大きな弾発力が付与されるとと
もに、弾性腕45,46の撓んだ状態がほぼ解除され
る。
コード板4の外側円筒体11内に配置され、貫通孔41
にコード板4の内側円筒体12が挿入されるとともに、
係合部44が外側円筒体11の開口14に挿通されてい
る。例えば、該係合部44が図1に示すようにスライド
部材2の係合溝21に当接するとき、この係合溝21と
支軸6とにより節度部材8が予め軸方向へ圧縮され、比
較的小さな弾発力が付与されるとともに、弾性腕45,
46の先端側はスライド方向の前方(図1の下方向)に
撓んでいる。一方、図2に示すように、節度部材8の係
合部44がスライド部材2の係合溝21から外れた場
合、スライド部材2の内周面と支軸6とにより節度部材
8が軸方向へ圧縮され、大きな弾発力が付与されるとと
もに、弾性腕45,46の撓んだ状態がほぼ解除され
る。
【0020】この実施例にあっては、上向きの摺動子片
20a〜20dと下向きの摺動子片19a〜19dのう
ち、摺動子片20aと摺動子片19a、摺動子片20b
と摺動子片19b、および摺動子片20c,20dと摺
動子片19c,19dとがそれぞれスライド部材2の内
部で電気的に接続されている。また、上向きの摺動子片
20a,20bは導電パターン3の軌跡上に位置してお
り、残りの摺動子片20c,20dはコード板4の金属
板22と常時接触している。さらに、下向きの摺動子片
19a〜19cはそれぞれ固定接点25a〜25cに常
時接触しているが、残りの摺動子片19dはスイッチパ
ターン25dと接離可能に対向している。
20a〜20dと下向きの摺動子片19a〜19dのう
ち、摺動子片20aと摺動子片19a、摺動子片20b
と摺動子片19b、および摺動子片20c,20dと摺
動子片19c,19dとがそれぞれスライド部材2の内
部で電気的に接続されている。また、上向きの摺動子片
20a,20bは導電パターン3の軌跡上に位置してお
り、残りの摺動子片20c,20dはコード板4の金属
板22と常時接触している。さらに、下向きの摺動子片
19a〜19cはそれぞれ固定接点25a〜25cに常
時接触しているが、残りの摺動子片19dはスイッチパ
ターン25dと接離可能に対向している。
【0021】この状態で操作体1を正・逆いずれかの回
転操作すると、操作体1に連動してコード板4も回転
し、摺動子片20a,20bが導電パターン3と周期的
に接離するため、A相用外部端子26aとコモン用外部
端子26c間およびB相用外部端子26bとコモン用外
部端子26c間からそれぞれ第1の電気信号が出力され
る。その際、コード板4の回転に伴って節度部材8の係
合部44先端がスライド部材2の係合溝21と係脱する
ため、操作体1を回転する度にクリック感が生起され
る。
転操作すると、操作体1に連動してコード板4も回転
し、摺動子片20a,20bが導電パターン3と周期的
に接離するため、A相用外部端子26aとコモン用外部
端子26c間およびB相用外部端子26bとコモン用外
部端子26c間からそれぞれ第1の電気信号が出力され
る。その際、コード板4の回転に伴って節度部材8の係
合部44先端がスライド部材2の係合溝21と係脱する
ため、操作体1を回転する度にクリック感が生起され
る。
【0022】また、操作体1を図4に示す状態から右方
向へ押圧操作すると、固定部材5に対して操作体1とコ
ード板4、スライド部材2および支軸6が一体的に移動
し、該支軸6の鍔部6aが固定部材5の下面側の凹部2
7内を摺動する。その際、下向きの摺動子片19a〜1
9cは固定接点25a〜25c上をそれぞれ摺動するた
め、摺動子片20aとA相用外部端子26aとの電気的
接続、摺動子片20bとB相用外部端子26bとの電気
的接続、および摺動子片20c,20dとコモン用外部
端子26cとの電気的接続はそれぞれ維持される。そし
て、操作体1を図5に示す移動端部まで押圧操作する
と、残りの下向き摺動子片19dがスイッチパターン2
5dに接触し、コモン用外部端子26cとスイッチ用外
部端子26dとが導通するため、該外部端子26dから
第2の電気信号が出力される。その際、戻しばね7の自
由端7a側がスライド部材2の突起24により押圧され
て弾性変形し、自由端7aの先端が固定部材5の案内部
32内を移動するため、図7の(a),(b)に示すよ
うに、戻しばね7の自由端7aがカム山40を乗り越え
ることによりクリック感が生起される。なお、図5に示
す状態で操作体1を手放すと、戻しばね7の付勢力によ
り操作体1、コード板4、スライド部材2および支軸6
が図4に示す当初の位置に押し戻される。
向へ押圧操作すると、固定部材5に対して操作体1とコ
ード板4、スライド部材2および支軸6が一体的に移動
し、該支軸6の鍔部6aが固定部材5の下面側の凹部2
7内を摺動する。その際、下向きの摺動子片19a〜1
9cは固定接点25a〜25c上をそれぞれ摺動するた
め、摺動子片20aとA相用外部端子26aとの電気的
接続、摺動子片20bとB相用外部端子26bとの電気
的接続、および摺動子片20c,20dとコモン用外部
端子26cとの電気的接続はそれぞれ維持される。そし
て、操作体1を図5に示す移動端部まで押圧操作する
と、残りの下向き摺動子片19dがスイッチパターン2
5dに接触し、コモン用外部端子26cとスイッチ用外
部端子26dとが導通するため、該外部端子26dから
第2の電気信号が出力される。その際、戻しばね7の自
由端7a側がスライド部材2の突起24により押圧され
て弾性変形し、自由端7aの先端が固定部材5の案内部
32内を移動するため、図7の(a),(b)に示すよ
うに、戻しばね7の自由端7aがカム山40を乗り越え
ることによりクリック感が生起される。なお、図5に示
す状態で操作体1を手放すと、戻しばね7の付勢力によ
り操作体1、コード板4、スライド部材2および支軸6
が図4に示す当初の位置に押し戻される。
【0023】このように構成された上記実施例にあって
は、1つの操作体1を回転または押圧操作することによ
り、それぞれ異なる電気信号が出力されると共に、該操
作体1の回転および押圧操作時にそれぞれクリック感が
得られるため、複合操作時の操作性を向上させることが
できる。
は、1つの操作体1を回転または押圧操作することによ
り、それぞれ異なる電気信号が出力されると共に、該操
作体1の回転および押圧操作時にそれぞれクリック感が
得られるため、複合操作時の操作性を向上させることが
できる。
【0024】また、上記実施例にあっては、回転操作時
のクリック感を生起する節度部材8をコード板4内に組
み込んだため、小型化を図ることができる。また、押圧
操作時のクリック感を生起するクリック機構も、戻しば
ね7の自由端7aを弾性片39のカム山40に係脱させ
るだけの単純構造であるため、回転操作時のクリック機
構と相俟って小型で薄型の複合操作型電気部品を提供で
きる。
のクリック感を生起する節度部材8をコード板4内に組
み込んだため、小型化を図ることができる。また、押圧
操作時のクリック感を生起するクリック機構も、戻しば
ね7の自由端7aを弾性片39のカム山40に係脱させ
るだけの単純構造であるため、回転操作時のクリック機
構と相俟って小型で薄型の複合操作型電気部品を提供で
きる。
【0025】また、回転操作時に、節度部材8の移動速
度が弾性腕45,46のダンパー効果により減速される
ため、節度部材8の係合部44がスライド部材2の内周
の係合溝21に突き当たる際の衝突音が小さくなる。ま
た、突出部43より上方へ突出する弾性突起47,48
の先端が操作体1の裏面に当接することによって、節度
部材8に軽く摩擦力が付与され、いわゆる首振り動作を
生じることが阻止されるため、係合部44の開口14の
縁部への衝突音を少なくできる。しかも、押圧操作時の
クリック感を生起するクリック機構として金属球を用い
ていないため、この点からも騒音をさらに低減できる。
度が弾性腕45,46のダンパー効果により減速される
ため、節度部材8の係合部44がスライド部材2の内周
の係合溝21に突き当たる際の衝突音が小さくなる。ま
た、突出部43より上方へ突出する弾性突起47,48
の先端が操作体1の裏面に当接することによって、節度
部材8に軽く摩擦力が付与され、いわゆる首振り動作を
生じることが阻止されるため、係合部44の開口14の
縁部への衝突音を少なくできる。しかも、押圧操作時の
クリック感を生起するクリック機構として金属球を用い
ていないため、この点からも騒音をさらに低減できる。
【0026】また、上記実施例にあっては、回転操作時
に弾性片39が厚み方向に弾性変形するため、戻しばね
7の自由端7aを押圧方向へ円滑に移動させることがで
きるとともに、規制手段の規制によりスライド部材2が
スライド方向のみに移動するため、該スライド部材2の
スライド動作を安定させることができ、したがって、押
圧操作時の操作感触が良好となり、確実なクリック感を
得ることができる。
に弾性片39が厚み方向に弾性変形するため、戻しばね
7の自由端7aを押圧方向へ円滑に移動させることがで
きるとともに、規制手段の規制によりスライド部材2が
スライド方向のみに移動するため、該スライド部材2の
スライド動作を安定させることができ、したがって、押
圧操作時の操作感触が良好となり、確実なクリック感を
得ることができる。
【0027】さらに、上記実施例にあっては、固定部材
5の凹部27の一部(スライド方向の後方)に上方に傾
斜するテーパ面27aを形成したため、戻しばね7のば
ね力を比較的小さい値に設定したとしても、操作体1の
押圧操作を確実に行うことができる。すなわち、操作体
1の押圧状態を解除した際に、支軸6は戻しばね7のば
ね力のみによって図5から図4の状態に戻ろうとする
が、支軸6の進行方向に上方に傾斜するテーパ面27a
が形成されているため、支軸6の鍔部6aの端部が凹部
27に引掛ることはなく、戻り不良を防止することがで
きる。一方、操作体1を図4から図5の状態に押圧操作
する際は、支軸6は操作者の大きな力によって移動され
るため、鍔部6aが凹部27に引掛ることはなく、鍔部
6aは進行方向(スライド方向の前方)に位置する凹部
27の平坦面に沿って安定した状態で移動することがで
きる。
5の凹部27の一部(スライド方向の後方)に上方に傾
斜するテーパ面27aを形成したため、戻しばね7のば
ね力を比較的小さい値に設定したとしても、操作体1の
押圧操作を確実に行うことができる。すなわち、操作体
1の押圧状態を解除した際に、支軸6は戻しばね7のば
ね力のみによって図5から図4の状態に戻ろうとする
が、支軸6の進行方向に上方に傾斜するテーパ面27a
が形成されているため、支軸6の鍔部6aの端部が凹部
27に引掛ることはなく、戻り不良を防止することがで
きる。一方、操作体1を図4から図5の状態に押圧操作
する際は、支軸6は操作者の大きな力によって移動され
るため、鍔部6aが凹部27に引掛ることはなく、鍔部
6aは進行方向(スライド方向の前方)に位置する凹部
27の平坦面に沿って安定した状態で移動することがで
きる。
【0028】図11は本発明の第2実施例に係る複合操
作型電気部品の透視図、図12は該複合操作型電気部品
を回転および押圧操作した状態を示す透視図、図13は
図11のC−C線に沿う断面図、図14は該複合操作型
電気部品から操作体およびコード板を取り外した状態の
平面図、図15は図11のD−D線に沿う断面図、図1
6は該複合操作型電気部品に備えられる弾性片の動作を
説明する断面図である。なお、図11〜図16において
前述した図1〜図10に示すものと同等のものには同一
符号を付してある。
作型電気部品の透視図、図12は該複合操作型電気部品
を回転および押圧操作した状態を示す透視図、図13は
図11のC−C線に沿う断面図、図14は該複合操作型
電気部品から操作体およびコード板を取り外した状態の
平面図、図15は図11のD−D線に沿う断面図、図1
6は該複合操作型電気部品に備えられる弾性片の動作を
説明する断面図である。なお、図11〜図16において
前述した図1〜図10に示すものと同等のものには同一
符号を付してある。
【0029】図11に示す本実施例の複合操作型電気部
品は、第1実施例のものと比べて、節度部材8を押圧付
勢する付勢手段として板状の弾性体49を備えるととも
に、固定部材5に他の形状の弾性片50を備えた点が異
なっており、その他の構成は基本的に同様である。
品は、第1実施例のものと比べて、節度部材8を押圧付
勢する付勢手段として板状の弾性体49を備えるととも
に、固定部材5に他の形状の弾性片50を備えた点が異
なっており、その他の構成は基本的に同様である。
【0030】図11に示すように、前記弾性体49は、
その両端がコード板4の外側円筒体11に保持され、中
央部が節度部材8の環状部42に弾接している。また、
前記固定部材5の案内部32近傍には、戻しばね7の自
由端7aの移動方向(図11の上下方向)に沿ってスリ
ット51,52が互いに平行に設けられ、該スリット5
1,52間に薄板状の前記弾性片50が形成されてい
る。図16に示すように、この弾性片50は片持ち梁形
であり、スライド方向の前方に位置する壁部5bに向か
って突出し、該弾性片50の先端は前記壁部5bから所
定間隔だけ離れている。該弾性片50は、戻しばね7の
自由端7aと係脱する突部、例えば三角柱状のカム山5
3を有している。図15に示すように、前記戻しばね7
の自由端7aは張出し部30と弾性片50とによっては
さまれており、該戻しばね7の自由端7aが図16の
(a)に示す状態から(c)に示す状態まで移動すると
き、張出し部30に沿って案内され、図16の(b)に
示すように該自由端7aがカム山53の頂部を乗り越え
る際にカム山53を押圧することにより、弾性片50が
厚み方向に弾性変形してクリック感を生起させる。
その両端がコード板4の外側円筒体11に保持され、中
央部が節度部材8の環状部42に弾接している。また、
前記固定部材5の案内部32近傍には、戻しばね7の自
由端7aの移動方向(図11の上下方向)に沿ってスリ
ット51,52が互いに平行に設けられ、該スリット5
1,52間に薄板状の前記弾性片50が形成されてい
る。図16に示すように、この弾性片50は片持ち梁形
であり、スライド方向の前方に位置する壁部5bに向か
って突出し、該弾性片50の先端は前記壁部5bから所
定間隔だけ離れている。該弾性片50は、戻しばね7の
自由端7aと係脱する突部、例えば三角柱状のカム山5
3を有している。図15に示すように、前記戻しばね7
の自由端7aは張出し部30と弾性片50とによっては
さまれており、該戻しばね7の自由端7aが図16の
(a)に示す状態から(c)に示す状態まで移動すると
き、張出し部30に沿って案内され、図16の(b)に
示すように該自由端7aがカム山53の頂部を乗り越え
る際にカム山53を押圧することにより、弾性片50が
厚み方向に弾性変形してクリック感を生起させる。
【0031】この第2実施例にあっても、操作体1を正
・逆いずれかの回転操作すると、第1の電気信号が出力
されるとともに、操作体1を回転する度にクリック感が
生起される。例えば、節度部材8の係合部44が図11
に示すようにスライド部材2の係合溝21に当接すると
き、弾性体49は軽く撓むことにより節度部材8をスラ
イド方向の後方(図11の上方向)に付勢するととも
に、弾性腕45,46の先端側はスライド方向の前方
(図11の下方向)に撓んでいる。一方、図12に示す
ように、節度部材8の係合部44がスライド部材2の係
合溝21から外れた場合、弾性体49は比較的大きく撓
んで節度部材8を強く付勢するとともに、弾性腕45,
46の撓んだ状態がほぼ解除される。このとき、弾性腕
45,46の弾性力により節度部材8の係合部44がス
ライド部材2の内周の係合溝21に突き当たる際の移動
速度が減速されるため、その際の衝突音を低減できる。
さらに、突出部43より上方へ突出する弾性突起47,
48の先端が操作体1の裏面に当接することによって、
節度部材8に軽く摩擦力が付与されて首振り動作を生じ
ることが阻止されるため、係合部44の開口14の縁部
への衝突音を低減できる。
・逆いずれかの回転操作すると、第1の電気信号が出力
されるとともに、操作体1を回転する度にクリック感が
生起される。例えば、節度部材8の係合部44が図11
に示すようにスライド部材2の係合溝21に当接すると
き、弾性体49は軽く撓むことにより節度部材8をスラ
イド方向の後方(図11の上方向)に付勢するととも
に、弾性腕45,46の先端側はスライド方向の前方
(図11の下方向)に撓んでいる。一方、図12に示す
ように、節度部材8の係合部44がスライド部材2の係
合溝21から外れた場合、弾性体49は比較的大きく撓
んで節度部材8を強く付勢するとともに、弾性腕45,
46の撓んだ状態がほぼ解除される。このとき、弾性腕
45,46の弾性力により節度部材8の係合部44がス
ライド部材2の内周の係合溝21に突き当たる際の移動
速度が減速されるため、その際の衝突音を低減できる。
さらに、突出部43より上方へ突出する弾性突起47,
48の先端が操作体1の裏面に当接することによって、
節度部材8に軽く摩擦力が付与されて首振り動作を生じ
ることが阻止されるため、係合部44の開口14の縁部
への衝突音を低減できる。
【0032】また、操作体1を図13の右方向へ押圧操
作すると、固定部材5に対して操作体1とコード板4、
スライド部材2および支軸6が一体的に移動し、該支軸
6の鍔部6aが固定部材5の下面側の凹部27内を摺動
するとともに、第2の電気信号が出力される。その際、
戻しばね7の自由端7a側がスライド部材2の突起24
により押圧されて弾性変形し、自由端7aの先端が固定
部材5の案内部32内を移動するため、戻しばね7の自
由端7aがカム山53を乗り越えることによりクリック
感が生起される。このとき、戻しばね7の自由端7aは
スライド方向に沿って円滑に移動するため、確実なクリ
ック感を得ることができる。なお、このとき操作体1を
手放すと、戻しばね7の付勢力により操作体1、コード
板4、スライド部材2および支軸6が図11に示す当初
の位置に押し戻される。
作すると、固定部材5に対して操作体1とコード板4、
スライド部材2および支軸6が一体的に移動し、該支軸
6の鍔部6aが固定部材5の下面側の凹部27内を摺動
するとともに、第2の電気信号が出力される。その際、
戻しばね7の自由端7a側がスライド部材2の突起24
により押圧されて弾性変形し、自由端7aの先端が固定
部材5の案内部32内を移動するため、戻しばね7の自
由端7aがカム山53を乗り越えることによりクリック
感が生起される。このとき、戻しばね7の自由端7aは
スライド方向に沿って円滑に移動するため、確実なクリ
ック感を得ることができる。なお、このとき操作体1を
手放すと、戻しばね7の付勢力により操作体1、コード
板4、スライド部材2および支軸6が図11に示す当初
の位置に押し戻される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの操作体を回転または押圧操作することにより、そ
れぞれ異なる電気信号を出力することができるため、複
合操作時の操作性を向上させることができるとともに、
クリック機構を単純化できるため、小型化に好適な複合
操作型電気部品を提供できる。また、操作体の回転操作
時に弾性腕の弾性力により節度部材がスライド部材の内
周の凹凸部に突き当たる際の移動速度を減速し、その際
の衝突音を小さくできるため、回転操作時の騒音を抑制
できる。
1つの操作体を回転または押圧操作することにより、そ
れぞれ異なる電気信号を出力することができるため、複
合操作時の操作性を向上させることができるとともに、
クリック機構を単純化できるため、小型化に好適な複合
操作型電気部品を提供できる。また、操作体の回転操作
時に弾性腕の弾性力により節度部材がスライド部材の内
周の凹凸部に突き当たる際の移動速度を減速し、その際
の衝突音を小さくできるため、回転操作時の騒音を抑制
できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る複合操作型電気部品
の透視図である。
の透視図である。
【図2】該複合操作型電気部品を回転操作した状態を示
す透視図である。
す透視図である。
【図3】該複合操作型電気部品に備えられる節度部材の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図4】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図5】該複合操作型電気部品を押圧操作した状態の断
面図である。
面図である。
【図6】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図7】該複合操作型電気部品に備えられる弾性片の動
作を説明する断面図である。
作を説明する断面図である。
【図8】該複合操作型電気部品の平面図である。
【図9】該複合操作型電気部品を裏面側から見た図であ
る。
る。
【図10】該複合操作型電気部品から操作体およびコー
ド板を取り外した状態の平面図である。
ド板を取り外した状態の平面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る複合操作型電気部
品の透視図である。
品の透視図である。
【図12】該複合操作型電気部品を回転および押圧操作
した状態を示す透視図である。
した状態を示す透視図である。
【図13】図11のC−C線に沿う断面図である。
【図14】該複合操作型電気部品から操作体およびコー
ド板を取り外した状態の平面図である。
ド板を取り外した状態の平面図である。
【図15】図11のD−D線に沿う断面図である。
【図16】該複合操作型電気部品に備えられる弾性片の
動作を説明する断面図である。
動作を説明する断面図である。
1 操作体 1a 嵌入孔 2 スライド部材 3 導電パターン 4 コード板 5 固定部材 6 支軸 7 戻しばね 8 節度部材 13 突起 21 係合溝(凹凸部) 19a〜19d 摺動子片 20a〜20d 摺動子片 25a〜25c 固定接点 25d スイッチパターン 26a〜26d 外部端子 27 凹部 27a テーパ面 32 案内部 36 収納部 39 弾性片 40 カム山(突部) 45、46 弾性腕 47、48 弾性突起 49 弾性体 50 弾性片 53 カム山(突部)
Claims (3)
- 【請求項1】 導電パターンを有する操作体と、この操
作体を回転可能に保持するスライド部材と、このスライ
ド部材をスライド可能に保持し、固定接点を有する固定
部材とを備え、前記スライド部材に前記導電パターンお
よび固定接点とそれぞれ摺接する摺動子片を設けるとと
もに、該スライド部材の内周に凹凸部を形成し、前記操
作体に一対の弾性腕を有する節度部材を設け、この節度
部材を前記凹凸部に向けて押圧付勢するとともに、前記
弾性腕を前記スライド部材に係合し、前記操作体の回転
操作時に、前記摺動子片が前記導電パターンと摺接する
ことにより第1の電気信号を出力するとともに、前記節
度部材の先端が前記凹凸部と係脱することによりクリッ
ク感を生起させ、かつ前記弾性腕の弾性力により前記節
度部材が前記凹凸部に突き当たる際の移動速度を減速
し、該操作体の押圧操作時に、前記摺動子片が前記固定
接点と接離することにより第2の電気信号を出力するよ
うにしたことを特徴とする複合操作型電気部品。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、前記節度部材
に前記操作体の裏面に当接する弾性突起を設けたことを
特徴とする複合操作型電気部品。 - 【請求項3】 請求項1またはの記載において、前記節
度部材が弾性材料からなることを特徴とする複合操作型
電気部品。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7319275A JPH09161616A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 複合操作型電気部品 |
TW085109281A TW338806B (en) | 1995-08-28 | 1996-07-30 | Complex operation electrical component (3) |
MYPI96003414A MY127645A (en) | 1995-08-28 | 1996-08-20 | Composite-action type electronic component |
KR1019960035087A KR100220333B1 (ko) | 1995-08-28 | 1996-08-23 | 복합조작형 전기부품 |
CN96109480A CN1044164C (zh) | 1995-08-28 | 1996-08-28 | 复合动作式电子元件 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7319275A JPH09161616A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 複合操作型電気部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09161616A true JPH09161616A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18108393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7319275A Withdrawn JPH09161616A (ja) | 1995-08-28 | 1995-12-07 | 複合操作型電気部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09161616A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017135217A1 (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | 株式会社東海理化電機製作所 | シフト装置 |
-
1995
- 1995-12-07 JP JP7319275A patent/JPH09161616A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017135217A1 (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | 株式会社東海理化電機製作所 | シフト装置 |
JP2017136961A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | 株式会社東海理化電機製作所 | シフト装置 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031209 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040203 |