JPH09159867A - 光コネクターおよびその製造方法 - Google Patents
光コネクターおよびその製造方法Info
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- JPH09159867A JPH09159867A JP31941995A JP31941995A JPH09159867A JP H09159867 A JPH09159867 A JP H09159867A JP 31941995 A JP31941995 A JP 31941995A JP 31941995 A JP31941995 A JP 31941995A JP H09159867 A JPH09159867 A JP H09159867A
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- optical
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コネクター本体と光ファイバー間の引き抜き
耐力と、光ファイバーへの圧着によって生じる透過損失
増加の両方を適度に、かつ容易に設定できる光コネクタ
ーおよびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 光ファイバー素線5の外周面に被覆材6
とシース材8とがこの順に同心状に被覆されてなる光コ
ード31の先端部に、光ファイバー素線5先端部を支持
するフェルール1を有するコネクターが固定された光コ
ネクター30において、コネクター本体2或はフェルー
ル1の少なくともいずれか一方に、圧着リング3が予め
内装されており、かつ、コネクター本体2或はフェルー
ル1の少なくともいずれか一方に、圧着リング3の一部
が覗く孔2bを設ける。
耐力と、光ファイバーへの圧着によって生じる透過損失
増加の両方を適度に、かつ容易に設定できる光コネクタ
ーおよびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 光ファイバー素線5の外周面に被覆材6
とシース材8とがこの順に同心状に被覆されてなる光コ
ード31の先端部に、光ファイバー素線5先端部を支持
するフェルール1を有するコネクターが固定された光コ
ネクター30において、コネクター本体2或はフェルー
ル1の少なくともいずれか一方に、圧着リング3が予め
内装されており、かつ、コネクター本体2或はフェルー
ル1の少なくともいずれか一方に、圧着リング3の一部
が覗く孔2bを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーコー
トを用いる通信機器分野に属し、詳しくは光コネクター
およびその製造方法の改良に関する。
トを用いる通信機器分野に属し、詳しくは光コネクター
およびその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種通信回線は、回線材質が従来
の金属線等のいわゆるツイストペア線にかわって、石英
系の光ファイバーコードが実用化されてきている。そし
て、このような石英系の光ファイバコードの接続方法と
しては、予め光コネクターに短い光ファイバーを接続し
ておき、この光ファイバー先端と、現場にて敷設した光
ファイバーコードとを突き合わせてアーク放電装置にて
融着させる方法が採用されている。しかしながら、アー
ク放電装置は大型のため、その持ち運びが行い難く、ま
た、工事費が高くなるという問題がある。
の金属線等のいわゆるツイストペア線にかわって、石英
系の光ファイバーコードが実用化されてきている。そし
て、このような石英系の光ファイバコードの接続方法と
しては、予め光コネクターに短い光ファイバーを接続し
ておき、この光ファイバー先端と、現場にて敷設した光
ファイバーコードとを突き合わせてアーク放電装置にて
融着させる方法が採用されている。しかしながら、アー
ク放電装置は大型のため、その持ち運びが行い難く、ま
た、工事費が高くなるという問題がある。
【0003】これを解決する手段として、光コネクター
と光ファイバーとを接着剤にて一体化する、いわゆる接
着型光コネクターがある。図22は、このような接着型
コネクター18内部に光ファイバー23を接着固定した
状態の縦断面図である。図面に示すように、光コネクタ
ー本体20に設けた貫通孔20aの内部に、光ファイバ
ー23およびシース材8を所定の位置まで挿入し、有機
系接着剤21にて固定するようになっている。このよう
な接着型光コネクター18は、光ファイバー23を有機
系接着剤にて固定するため、接着剤の注入、硬化に時間
を必要とし、また、接着剤がフェルール先端よりはみ出
すため、余分に突出した光ファイバー23を切断した後
に、フェルール先端の研磨を必要とする。しかし、この
研磨は高度な技術を要し、作業性が悪いという問題があ
った。
と光ファイバーとを接着剤にて一体化する、いわゆる接
着型光コネクターがある。図22は、このような接着型
コネクター18内部に光ファイバー23を接着固定した
状態の縦断面図である。図面に示すように、光コネクタ
ー本体20に設けた貫通孔20aの内部に、光ファイバ
ー23およびシース材8を所定の位置まで挿入し、有機
系接着剤21にて固定するようになっている。このよう
な接着型光コネクター18は、光ファイバー23を有機
系接着剤にて固定するため、接着剤の注入、硬化に時間
を必要とし、また、接着剤がフェルール先端よりはみ出
すため、余分に突出した光ファイバー23を切断した後
に、フェルール先端の研磨を必要とする。しかし、この
研磨は高度な技術を要し、作業性が悪いという問題があ
った。
【0004】この問題を解決する手段として、最近では
光ファイバーの固定に有機系接着剤を必要としない、い
わゆる圧着型光コネクターが提案され、実用に供されつ
つある。このような従来の圧着型光コネクターとして
は、例えば実開昭63−88803号公報に示すものが
ある。以下、図23にてこれを説明する。図23は、従
来の圧着型光コネクター19を示し、コネクター本体2
0の内部光ファイバー23を挿入後、コネクター本体2
0の外周部から図に示す矢印方向の力を加えて、圧着固
定した状態の縦断面図である。すなわち、図に示すよう
に、光コネクター本体20の内部に形成された貫通孔2
0aの一部に、予め圧着スリーブ22が挿入・固定され
ている。次に所定の長さだけ被覆を剥いだ光ファイバー
23およびシース材8をコネクター本体20内に挿入
し、光コネクター本体20の外側から、圧着スリーブ2
2、光ファイバー23右側およびシース材8が位置する
部位をそれぞれ圧着固定し、光コネクター本体20と光
ファイバー23を一体化するものである。
光ファイバーの固定に有機系接着剤を必要としない、い
わゆる圧着型光コネクターが提案され、実用に供されつ
つある。このような従来の圧着型光コネクターとして
は、例えば実開昭63−88803号公報に示すものが
ある。以下、図23にてこれを説明する。図23は、従
来の圧着型光コネクター19を示し、コネクター本体2
0の内部光ファイバー23を挿入後、コネクター本体2
0の外周部から図に示す矢印方向の力を加えて、圧着固
定した状態の縦断面図である。すなわち、図に示すよう
に、光コネクター本体20の内部に形成された貫通孔2
0aの一部に、予め圧着スリーブ22が挿入・固定され
ている。次に所定の長さだけ被覆を剥いだ光ファイバー
23およびシース材8をコネクター本体20内に挿入
し、光コネクター本体20の外側から、圧着スリーブ2
2、光ファイバー23右側およびシース材8が位置する
部位をそれぞれ圧着固定し、光コネクター本体20と光
ファイバー23を一体化するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような圧着型光コ
ネクター19においては、光ファイバー23への圧着力
は、機械的な光ファイバーの引き抜き耐力を満足しつ
つ、かつ圧着によって起こる光ファイバーの損失増加
(圧着により光ファイバー23に応力がかかり、光の伝
播が阻害される)を所望の範囲内に納めるように設定す
る必要がある。
ネクター19においては、光ファイバー23への圧着力
は、機械的な光ファイバーの引き抜き耐力を満足しつ
つ、かつ圧着によって起こる光ファイバーの損失増加
(圧着により光ファイバー23に応力がかかり、光の伝
播が阻害される)を所望の範囲内に納めるように設定す
る必要がある。
【0006】しかし、上記のようにコネクター本体20
の外側から圧着したのでは、上記引き抜き耐力と損失増
加の両方のパラメータを満足することは非常に困難であ
る。また、石英系の光ファイバーを圧着する場合は、上
記パラメータの満足は更に困難で、場合によっては損失
増加量を満足しても、引き抜き耐力を満足しないことが
起こり、信頼性の非常に低い光コネクターとなるという
問題がある。すなわち所定の損失増加量を設定し、圧着
を行って組み立てたコネクター19に対し、JIS C
5961に規定の温度サイクル試験を行うと、シース材
8と光ファイバー23との間のピストニング(線膨脹係
数の差による光ファイバー素線の出入り)が発生し、引
き抜き耐力が大きく低下し、場合によっては光ファイバ
ー23が抜けるという問題がある。また、一方、引き抜
き耐力を満足するように、圧着力を大きくして組み立て
ると、所定の損失増加量を大きく上回り、信頼性の非常
に低い光コネクターとなるという問題がある。
の外側から圧着したのでは、上記引き抜き耐力と損失増
加の両方のパラメータを満足することは非常に困難であ
る。また、石英系の光ファイバーを圧着する場合は、上
記パラメータの満足は更に困難で、場合によっては損失
増加量を満足しても、引き抜き耐力を満足しないことが
起こり、信頼性の非常に低い光コネクターとなるという
問題がある。すなわち所定の損失増加量を設定し、圧着
を行って組み立てたコネクター19に対し、JIS C
5961に規定の温度サイクル試験を行うと、シース材
8と光ファイバー23との間のピストニング(線膨脹係
数の差による光ファイバー素線の出入り)が発生し、引
き抜き耐力が大きく低下し、場合によっては光ファイバ
ー23が抜けるという問題がある。また、一方、引き抜
き耐力を満足するように、圧着力を大きくして組み立て
ると、所定の損失増加量を大きく上回り、信頼性の非常
に低い光コネクターとなるという問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、コネクター本体に対する光ファイバーの圧着力
を適度なものに容易に設定できるようにすることによ
り、光ファイバーの透過損失増加と引き抜き耐力とを適
度なものに設定できる光コネクターおよびその製造方法
を提供することを目的としている。
もので、コネクター本体に対する光ファイバーの圧着力
を適度なものに容易に設定できるようにすることによ
り、光ファイバーの透過損失増加と引き抜き耐力とを適
度なものに設定できる光コネクターおよびその製造方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の光ファイバー素線の外周面に被覆材とシ
ース材とがこの順に同心状に被覆されてなる光コードの
先端部に、前記光ファイバー素線の先端部を支持するフ
ェルールを有するコネクター本体が固定された光コネク
ターにおいて、前記コネクター本体内、或いは前記フェ
ルール内の少なくともいずれか一方に、前記光ファイバ
ー素線を圧着する圧着リングが予め内装されているとと
もに前記圧着リングの一部が覗く孔が設けられているこ
とを特徴とする。
め、請求項1の光ファイバー素線の外周面に被覆材とシ
ース材とがこの順に同心状に被覆されてなる光コードの
先端部に、前記光ファイバー素線の先端部を支持するフ
ェルールを有するコネクター本体が固定された光コネク
ターにおいて、前記コネクター本体内、或いは前記フェ
ルール内の少なくともいずれか一方に、前記光ファイバ
ー素線を圧着する圧着リングが予め内装されているとと
もに前記圧着リングの一部が覗く孔が設けられているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に係る光コネクターは、光ファイ
バー素線の外周面に被覆材とシース材とがこの順に同心
状に被覆されてなる光コードの先端部に、前記光ファイ
バー素線の先端部を支持するフェルールを有するコネク
ター本体が固定された光コネクターにおいて、前記コネ
クター本体の中心に沿って前記光ファイバー素線を固定
する多角形溝を設け、該多角形溝の少なくとも一辺を含
むコネクター本体の一部が分割可能に構成されているこ
とを特徴とする。
バー素線の外周面に被覆材とシース材とがこの順に同心
状に被覆されてなる光コードの先端部に、前記光ファイ
バー素線の先端部を支持するフェルールを有するコネク
ター本体が固定された光コネクターにおいて、前記コネ
クター本体の中心に沿って前記光ファイバー素線を固定
する多角形溝を設け、該多角形溝の少なくとも一辺を含
むコネクター本体の一部が分割可能に構成されているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項1または請求項3の光コネクター
は、露出された光ファイバー素線の先端部を同心状に支
持するフェルールと、フェルールを固定するコネクター
本体とからなるものを用い、前記圧着リングは、フェル
ール或いはコネクター本体の少なくともいずれかに内装
されたものを用いるのが好ましい。また、上記光コード
として、被覆材とシース材との間にさらに補強材が同心
状に被覆されたものを用い、補強材の先端部がコネクタ
ー本体の後端部を包囲するとともに、補強材の先端部と
シース材の先端部の両部分を固定するスリーブを設ける
のが好ましい。
は、露出された光ファイバー素線の先端部を同心状に支
持するフェルールと、フェルールを固定するコネクター
本体とからなるものを用い、前記圧着リングは、フェル
ール或いはコネクター本体の少なくともいずれかに内装
されたものを用いるのが好ましい。また、上記光コード
として、被覆材とシース材との間にさらに補強材が同心
状に被覆されたものを用い、補強材の先端部がコネクタ
ー本体の後端部を包囲するとともに、補強材の先端部と
シース材の先端部の両部分を固定するスリーブを設ける
のが好ましい。
【0011】本発明が適用できる光ファイバーの材質と
しては、石英からなるコアの外周に石英のクラッドが被
覆されたものであってもよく、この場合にクラッドが硬
質の合成樹脂からなるものであってもよい。また、光フ
ァイバーの構造としては、マルチモードステップインデ
ックス形、マルチモードグレーデッドインデックス形、
シングルモードゼロ分散形、シングルモード分散フラッ
ト形のいずれであってもよい。硬質の合成樹脂として
は、ショアD硬度50以上の樹脂なら特に制限はない
が、例えばウレタンアクリレートやフッ化アクリレート
等の紫外線硬化型の樹脂がより好ましい。
しては、石英からなるコアの外周に石英のクラッドが被
覆されたものであってもよく、この場合にクラッドが硬
質の合成樹脂からなるものであってもよい。また、光フ
ァイバーの構造としては、マルチモードステップインデ
ックス形、マルチモードグレーデッドインデックス形、
シングルモードゼロ分散形、シングルモード分散フラッ
ト形のいずれであってもよい。硬質の合成樹脂として
は、ショアD硬度50以上の樹脂なら特に制限はない
が、例えばウレタンアクリレートやフッ化アクリレート
等の紫外線硬化型の樹脂がより好ましい。
【0012】請求項7に係る光コネクターの製造方法
は、光ファイバー素線の先端部を同心状に支持するフェ
ルールを有するコネクター本体と、前記光ファイバー素
線を固定する圧着リングが前記コネクター本体内、或い
は前記フェルール内の少なくともいずれか一方に予め内
装されており、かつ前記コネクター本体、或いは前記フ
ェルールの少なくともいずれか一方に、前記圧着リング
の一部が覗く孔をあけた光コネクターに、前記光ファイ
バー素線の外周面に被覆材とシース材とがこの順に同心
状に被覆されてなる光コードの先端部を、光ファイバー
素線、被覆材の順に所定長さだけ露出させ、前記コネク
ター本体内に挿通した後に、前記孔より覗く前記圧着リ
ングを圧着して第1の圧着部を形成し、光ファイバー素
線と圧着リングとコネクター本体とを一体化させ、次い
で、前記コネクター本体の後端部にスリーブを挿通して
コネクター本体後端部の上にさらにスリーブ先端部を重
ね合わせ、しかる後に前記スリーブ先端部を圧着して第
2の圧着部を形成させることにより、光ファイバー素
線、圧着リング、コネクター本体およびスリーブを同時
に一体化させることを特徴とする。
は、光ファイバー素線の先端部を同心状に支持するフェ
ルールを有するコネクター本体と、前記光ファイバー素
線を固定する圧着リングが前記コネクター本体内、或い
は前記フェルール内の少なくともいずれか一方に予め内
装されており、かつ前記コネクター本体、或いは前記フ
ェルールの少なくともいずれか一方に、前記圧着リング
の一部が覗く孔をあけた光コネクターに、前記光ファイ
バー素線の外周面に被覆材とシース材とがこの順に同心
状に被覆されてなる光コードの先端部を、光ファイバー
素線、被覆材の順に所定長さだけ露出させ、前記コネク
ター本体内に挿通した後に、前記孔より覗く前記圧着リ
ングを圧着して第1の圧着部を形成し、光ファイバー素
線と圧着リングとコネクター本体とを一体化させ、次い
で、前記コネクター本体の後端部にスリーブを挿通して
コネクター本体後端部の上にさらにスリーブ先端部を重
ね合わせ、しかる後に前記スリーブ先端部を圧着して第
2の圧着部を形成させることにより、光ファイバー素
線、圧着リング、コネクター本体およびスリーブを同時
に一体化させることを特徴とする。
【0013】請求項7の光コネクターの製造方法におい
て、第2の圧着部を形成した後に、スリーブの後端部を
圧着して第3の圧着部を形成させることにより、シース
材にスリーブを一体化させることが好ましく、この場合
に、第2の圧着部と、第3の圧着部とを同時に形成する
ことが好ましい。また、圧着リングの圧着を、光ファイ
バー素線を挾む二平面間で行うことが好ましい。
て、第2の圧着部を形成した後に、スリーブの後端部を
圧着して第3の圧着部を形成させることにより、シース
材にスリーブを一体化させることが好ましく、この場合
に、第2の圧着部と、第3の圧着部とを同時に形成する
ことが好ましい。また、圧着リングの圧着を、光ファイ
バー素線を挾む二平面間で行うことが好ましい。
【0014】請求項11に係る光コネクターの製造方法
は、光ファイバー素線の先端部を同心状に支持するフェ
ルールを有するコネクター本体と、該コネクター本体の
中心に沿って前記光ファイバー素線を固定する多角形溝
を設け、かつ該多角形溝の少なくとも一辺を含むコネク
ター本体の一部が分割可能に構成された光コネクター
に、前記光ファイバー素線の外周面に被覆材とシース材
とがこの順に同心状に被覆されてなる光コードの先端部
を、光ファイバー素線、被覆材の順に所定長さだけ露出
させ、前記コネクター本体内に挿通した後に、前記多角
形溝で前記光ファイバー素線を仮固定し、次いで前記コ
ネクタ本体の後端部にスリーブを挿通してコネクタ本体
後端部の上にさらにスリーブ先端部を重ね合わせ、しか
る後に前記スリーブ先端部を圧着して第2の圧着部を形
成させることにより、光ファイバー素線、コネクター本
体およびスリーブを同時に一体化させることを特徴とす
る。
は、光ファイバー素線の先端部を同心状に支持するフェ
ルールを有するコネクター本体と、該コネクター本体の
中心に沿って前記光ファイバー素線を固定する多角形溝
を設け、かつ該多角形溝の少なくとも一辺を含むコネク
ター本体の一部が分割可能に構成された光コネクター
に、前記光ファイバー素線の外周面に被覆材とシース材
とがこの順に同心状に被覆されてなる光コードの先端部
を、光ファイバー素線、被覆材の順に所定長さだけ露出
させ、前記コネクター本体内に挿通した後に、前記多角
形溝で前記光ファイバー素線を仮固定し、次いで前記コ
ネクタ本体の後端部にスリーブを挿通してコネクタ本体
後端部の上にさらにスリーブ先端部を重ね合わせ、しか
る後に前記スリーブ先端部を圧着して第2の圧着部を形
成させることにより、光ファイバー素線、コネクター本
体およびスリーブを同時に一体化させることを特徴とす
る。
【0015】請求項11の光コネクターの製造方法にお
いて、第1の圧着部を形成した後に、スリーブの後端部
を圧着して第2の圧着部を形成させることにより、シー
ス材にスリーブを一体化させることが好ましく、この場
合に、第1の圧着部と、第2の圧着部とを同時に形成す
ることが好ましい。なお、本発明において先端部とは、
フェルールが設けられている側(図1の左側)をいい、
後端部とは、その反対側をいうものとする。
いて、第1の圧着部を形成した後に、スリーブの後端部
を圧着して第2の圧着部を形成させることにより、シー
ス材にスリーブを一体化させることが好ましく、この場
合に、第1の圧着部と、第2の圧着部とを同時に形成す
ることが好ましい。なお、本発明において先端部とは、
フェルールが設けられている側(図1の左側)をいい、
後端部とは、その反対側をいうものとする。
【0016】
【作用】請求項1の光コネクターであれば、コネクター
本体内、或いはフェルール内の少なくともいずれか一方
に、光ファイバー素線を圧着する圧着リングが予め内装
されており、かつ、コネクター本体、或いはフェルール
の少なくともいずれか一方に、圧着リングの一部が覗く
孔をあけているので、コネクター本体或はフェルールを
通してではなく、直接に圧着リングを圧着することがで
き、圧着リングの変形量を予め容易に設定することがで
き、ひいては機械的な光ファイバーの引き抜き耐力を満
足しつつ、かつ圧着によって生じる光ファイバーの損失
増加を所望の範囲内に納めることが容易に達成できる。
本体内、或いはフェルール内の少なくともいずれか一方
に、光ファイバー素線を圧着する圧着リングが予め内装
されており、かつ、コネクター本体、或いはフェルール
の少なくともいずれか一方に、圧着リングの一部が覗く
孔をあけているので、コネクター本体或はフェルールを
通してではなく、直接に圧着リングを圧着することがで
き、圧着リングの変形量を予め容易に設定することがで
き、ひいては機械的な光ファイバーの引き抜き耐力を満
足しつつ、かつ圧着によって生じる光ファイバーの損失
増加を所望の範囲内に納めることが容易に達成できる。
【0017】請求項3の光コネクターであれば、コネク
ター本体の中心に沿って光ファイバー素線を固定する多
角形溝を設け、多角形溝の少なくとも一辺を含むコネク
ター本体の一部が分割可能に構成されているので、光フ
ァイバー素線を均一に固定することができ、ひいては機
械的な光ファイバーの引き抜き耐力を満足しつつ、かつ
圧着によって生じる光ファイバーの損失増加を所望の範
囲内に納めることが容易に達成できる。
ター本体の中心に沿って光ファイバー素線を固定する多
角形溝を設け、多角形溝の少なくとも一辺を含むコネク
ター本体の一部が分割可能に構成されているので、光フ
ァイバー素線を均一に固定することができ、ひいては機
械的な光ファイバーの引き抜き耐力を満足しつつ、かつ
圧着によって生じる光ファイバーの損失増加を所望の範
囲内に納めることが容易に達成できる。
【0018】請求項7の光コネクターの製造方法であれ
ば、光ファイバー素線の外周面に被覆材とシース材とが
この順に同心状に被覆されてなる光コードの先端部を、
光ファイバー素線、被覆材の順に所定長さだけ露出さ
せ、前記コネクター本体内に挿通した後に、前記孔より
覗く前記圧着リングを圧着して第1の圧着部を形成し、
光ファイバー素線と圧着リングとコネクター本体とを一
体化させ、次いで、前記コネクター本体の後端部にスリ
ーブを挿通してコネクター本体後端部の上にさらにスリ
ーブ先端部を重ね合わせ、しかる後に前記スリーブ先端
部を圧着して第2の圧着部を形成させることにより、光
ファイバー素線、圧着リング、コネクター本体およびス
リーブを同時に一体化させるのであるから、光コネクタ
ーの全構成部材が同時に容易に一体化でき、光コネクタ
ーの組立作業時間をさらに短縮することができる。
ば、光ファイバー素線の外周面に被覆材とシース材とが
この順に同心状に被覆されてなる光コードの先端部を、
光ファイバー素線、被覆材の順に所定長さだけ露出さ
せ、前記コネクター本体内に挿通した後に、前記孔より
覗く前記圧着リングを圧着して第1の圧着部を形成し、
光ファイバー素線と圧着リングとコネクター本体とを一
体化させ、次いで、前記コネクター本体の後端部にスリ
ーブを挿通してコネクター本体後端部の上にさらにスリ
ーブ先端部を重ね合わせ、しかる後に前記スリーブ先端
部を圧着して第2の圧着部を形成させることにより、光
ファイバー素線、圧着リング、コネクター本体およびス
リーブを同時に一体化させるのであるから、光コネクタ
ーの全構成部材が同時に容易に一体化でき、光コネクタ
ーの組立作業時間をさらに短縮することができる。
【0019】請求項11の光コネクターの製造方法であ
れば、光ファイバー素線の外周面に被覆材とシース材と
がこの順に同心状に被覆されてなる光コードの先端部
を、光ファイバー素線、被覆材の順に所定長さだけ露出
させ、前記コネクター本体内に挿通した後に、前記多角
形溝で前記光ファイバー素線を仮固定し、次いで前記コ
ネクター本体の後端部にスリーブを挿通してコネクター
本体後端部の上にさらにスリーブ先端部を重ね合わせ、
しかる後に前記スリーブ先端部を圧着して第2の圧着部
を形成させることにより、光ファイバー素線、コネクタ
ー本体およびスリーブを同時に一体化させるのであるか
ら、光コネクターの全構成部材が同時に容易に一体化で
き、光コネクターの組立作業時間をさらに短縮すること
ができる。
れば、光ファイバー素線の外周面に被覆材とシース材と
がこの順に同心状に被覆されてなる光コードの先端部
を、光ファイバー素線、被覆材の順に所定長さだけ露出
させ、前記コネクター本体内に挿通した後に、前記多角
形溝で前記光ファイバー素線を仮固定し、次いで前記コ
ネクター本体の後端部にスリーブを挿通してコネクター
本体後端部の上にさらにスリーブ先端部を重ね合わせ、
しかる後に前記スリーブ先端部を圧着して第2の圧着部
を形成させることにより、光ファイバー素線、コネクタ
ー本体およびスリーブを同時に一体化させるのであるか
ら、光コネクターの全構成部材が同時に容易に一体化で
き、光コネクターの組立作業時間をさらに短縮すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によってこの発明
の実施の態様を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
光コネクターの一実施態様の縦断面図である。まず、本
実施態様の光コネクター30の概要を説明する。コネク
ター本体2の左端部2cには、光ファイバー素線5をほ
ぼ同心状に保持するフェルール1が嵌合により一体化さ
れていると共に、コネクター本体2の中心部には、挿入
される光ファイバー素線5よりも若干大きめの孔が設け
られている。また、コネクター本体2の概ね中心部に
は、挿通された光ファイバー素線5を圧着するための圧
着リング3が予め挿入されており、更に、該圧着リング
3をコネクター本体2の外部より直接圧着するための孔
2bが設けられている。
の実施の態様を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
光コネクターの一実施態様の縦断面図である。まず、本
実施態様の光コネクター30の概要を説明する。コネク
ター本体2の左端部2cには、光ファイバー素線5をほ
ぼ同心状に保持するフェルール1が嵌合により一体化さ
れていると共に、コネクター本体2の中心部には、挿入
される光ファイバー素線5よりも若干大きめの孔が設け
られている。また、コネクター本体2の概ね中心部に
は、挿通された光ファイバー素線5を圧着するための圧
着リング3が予め挿入されており、更に、該圧着リング
3をコネクター本体2の外部より直接圧着するための孔
2bが設けられている。
【0021】一方、光コード31の被覆を剥き、光ファ
イバー素線5、二次被覆材6、ケブラー等の補強材7を
所定の長さに露出させ、コネクター本体2の後端部2a
より図の左方向に挿入する。次いで、コネクター本体2
の孔2bから図の矢印方向の力を加えて圧着リング3を
圧着し、光ファイバー素線5と一体化させる(圧着A参
照)。
イバー素線5、二次被覆材6、ケブラー等の補強材7を
所定の長さに露出させ、コネクター本体2の後端部2a
より図の左方向に挿入する。次いで、コネクター本体2
の孔2bから図の矢印方向の力を加えて圧着リング3を
圧着し、光ファイバー素線5と一体化させる(圧着A参
照)。
【0022】次に、コネクター本体2の後端部2aの外
周に、ケブラー等の補強材7を被せ、更にその外側にス
リーブ4を被せた後に図の矢印方向の力を加えて圧着を
行い(圧着B参照)、コネクター本体の後端部2aと二
次被覆材6と補強材7を一体化している。一方、スリー
ブ4の後端部4bは、これに図の矢印方向の力を加えて
光ファイバーコードのシース材8を圧着し(圧着C参
照)、両部材を一体化している。
周に、ケブラー等の補強材7を被せ、更にその外側にス
リーブ4を被せた後に図の矢印方向の力を加えて圧着を
行い(圧着B参照)、コネクター本体の後端部2aと二
次被覆材6と補強材7を一体化している。一方、スリー
ブ4の後端部4bは、これに図の矢印方向の力を加えて
光ファイバーコードのシース材8を圧着し(圧着C参
照)、両部材を一体化している。
【0023】以上が本実施態様の光コネクターの概要で
あるが、次に本発明の特徴である光コネクターの組立順
序を図2ないしは図6を用いて詳しく説明する。図2に
示すように、コア10、クラッド11がそれぞれ外径5
0μm、100μmの石英で構成された光ファイバー
に、外径が125μmとなるように硬質の合成樹脂12
を被覆し、更に、光ファイバー素線5に一層以上の合成
樹脂からなる外径が400μmの一次被覆材9、外径が
900μmの二次被覆材6、補強材7、シース材8と順
次被覆されてなる光コード31の端部において所定の長
さだけ被覆を剥く。この状態の斜視図が図2である。
あるが、次に本発明の特徴である光コネクターの組立順
序を図2ないしは図6を用いて詳しく説明する。図2に
示すように、コア10、クラッド11がそれぞれ外径5
0μm、100μmの石英で構成された光ファイバー
に、外径が125μmとなるように硬質の合成樹脂12
を被覆し、更に、光ファイバー素線5に一層以上の合成
樹脂からなる外径が400μmの一次被覆材9、外径が
900μmの二次被覆材6、補強材7、シース材8と順
次被覆されてなる光コード31の端部において所定の長
さだけ被覆を剥く。この状態の斜視図が図2である。
【0024】次に、図3のように、嵌合等によりフェル
ール1及び圧着リング3と一体化しているコネクター本
体2の後端部(図3中、右側)より、図2の様に被覆を
剥いた状態の光コード31を挿入する。次いで、コネク
ター本体2の孔2bから図示を省略した工具を当接し、
圧着リングを圧着する。これにより、コネクター本体2
に光ファイバー素線5が固定される。図4にこの圧着方
法の詳細を示す。図4中(a)はコネクター本体2の孔
2b付近の断面図である。コネクター本体2と一体化さ
れた圧着リング3の中心孔3aに光ファイバー素線5が
挿入されている。コネクター本体2の孔2bから工具3
6a、36bを当接し、図4中(b)のように圧着す
る。
ール1及び圧着リング3と一体化しているコネクター本
体2の後端部(図3中、右側)より、図2の様に被覆を
剥いた状態の光コード31を挿入する。次いで、コネク
ター本体2の孔2bから図示を省略した工具を当接し、
圧着リングを圧着する。これにより、コネクター本体2
に光ファイバー素線5が固定される。図4にこの圧着方
法の詳細を示す。図4中(a)はコネクター本体2の孔
2b付近の断面図である。コネクター本体2と一体化さ
れた圧着リング3の中心孔3aに光ファイバー素線5が
挿入されている。コネクター本体2の孔2bから工具3
6a、36bを当接し、図4中(b)のように圧着す
る。
【0025】このように、図4中(a)に示す圧着リン
グ3の圧着前のほぼ円形断面形状に対して、図4中
(b)に示すように、光ファイバー素線5方向に対して
概ね平行な二平面間で挟んだ断面形状に圧着した場合、
工具としては圧着リング3を挾む二平面のピン状で良い
ため、圧着に要する工具の形状を極めて単純な形状にす
ることができる。また、圧着時の高さ(図中H参照)を
管理することにより、圧着リング3に対する機械的な光
ファイバー素線5の引き抜き耐力と圧着によって起こる
光ファイバーの損失増加とを所望の範囲内に納めること
が非常に容易となる。
グ3の圧着前のほぼ円形断面形状に対して、図4中
(b)に示すように、光ファイバー素線5方向に対して
概ね平行な二平面間で挟んだ断面形状に圧着した場合、
工具としては圧着リング3を挾む二平面のピン状で良い
ため、圧着に要する工具の形状を極めて単純な形状にす
ることができる。また、圧着時の高さ(図中H参照)を
管理することにより、圧着リング3に対する機械的な光
ファイバー素線5の引き抜き耐力と圧着によって起こる
光ファイバーの損失増加とを所望の範囲内に納めること
が非常に容易となる。
【0026】なお、上記に示す圧着方法は、上記圧着時
の高さ(H)を管理することにより、前記引き抜き体力
や損失増加を容易に設定できる構造であるため、圧着リ
ング3の圧着前の外径としては、特に限定されないが好
ましくは光ファイバー素線5の外径の2〜10倍程度に
形成するのが好ましい。また、圧着リング3の圧着前の
内径としては、光ファイバー素線5の外径に対してクリ
アランスができるだけ小さいほうが良いことは言うまで
もなく、また、特に大きなクリアランスの場合、圧着時
に光ファイバー素線5が圧着リング3の中心孔3aの内
部で蛇行し、小さな曲げによる光ファイバー素線5の損
失増加(この時の損失を特にマイクロベンド損失と言
う)を招く恐れがあることを考慮すると、前記クリアラ
ンスは、光ファイバー素線5の外径に対して1μmから
100μm程度とするのが好ましい。更には、1μmか
ら20μm程度のクリアランスとするのがより好まし
い。
の高さ(H)を管理することにより、前記引き抜き体力
や損失増加を容易に設定できる構造であるため、圧着リ
ング3の圧着前の外径としては、特に限定されないが好
ましくは光ファイバー素線5の外径の2〜10倍程度に
形成するのが好ましい。また、圧着リング3の圧着前の
内径としては、光ファイバー素線5の外径に対してクリ
アランスができるだけ小さいほうが良いことは言うまで
もなく、また、特に大きなクリアランスの場合、圧着時
に光ファイバー素線5が圧着リング3の中心孔3aの内
部で蛇行し、小さな曲げによる光ファイバー素線5の損
失増加(この時の損失を特にマイクロベンド損失と言
う)を招く恐れがあることを考慮すると、前記クリアラ
ンスは、光ファイバー素線5の外径に対して1μmから
100μm程度とするのが好ましい。更には、1μmか
ら20μm程度のクリアランスとするのがより好まし
い。
【0027】また、圧着リング3の材質としては、例え
ば銅、銅合金、アルミニューム、或いはアルミ合金等の
軟質金属であることが好ましい。また、コネクター本体
2の孔2bの形状としては、円形が好ましいが、これに
制限されることはなく、四角形でも良い。次に、図5の
ように、コネクター本体2の後端部2aに補強材7を被
せ、次に予めシース材8に通しておいたスリーブ4を更
に被せる。ここで、スリーブ先端部4aを図示しない圧
着工具にて図の矢印方向からの力を加えて第2番目の圧
着(圧着B参照)を行い、コネクター本体後端部2aと
二次被覆材6、補強材7、スリーブ先端部4aを一体化
させる。この時の圧着形状としては、圧着Bによる変形
力がほぼ均等に分散される六角形が好ましいが、その他
の多角形や場合によっては円形でも良い。また、二次被
覆材6の固定を完全に行うには、圧着Bによる変形力が
充分にコネクター本体2の後端部2aまで達するように
する必要があり、この時コネクター本体2の後端部2a
は他の部分より若干機械的に脆弱に構成する方が好まし
く、場合によっては長手方向にスリットを入れて、変形
しやすくすると良い。
ば銅、銅合金、アルミニューム、或いはアルミ合金等の
軟質金属であることが好ましい。また、コネクター本体
2の孔2bの形状としては、円形が好ましいが、これに
制限されることはなく、四角形でも良い。次に、図5の
ように、コネクター本体2の後端部2aに補強材7を被
せ、次に予めシース材8に通しておいたスリーブ4を更
に被せる。ここで、スリーブ先端部4aを図示しない圧
着工具にて図の矢印方向からの力を加えて第2番目の圧
着(圧着B参照)を行い、コネクター本体後端部2aと
二次被覆材6、補強材7、スリーブ先端部4aを一体化
させる。この時の圧着形状としては、圧着Bによる変形
力がほぼ均等に分散される六角形が好ましいが、その他
の多角形や場合によっては円形でも良い。また、二次被
覆材6の固定を完全に行うには、圧着Bによる変形力が
充分にコネクター本体2の後端部2aまで達するように
する必要があり、この時コネクター本体2の後端部2a
は他の部分より若干機械的に脆弱に構成する方が好まし
く、場合によっては長手方向にスリットを入れて、変形
しやすくすると良い。
【0028】最後に、図6のように、スリーブ後端部4
bに図の矢印方向からの力を加えて第3番目の圧着(圧
着C参照)を行い、スリーブ後端部4bとシース材8を
一体化させる。この時の圧着形状としては、圧着Bと同
様で、六角形が好ましいが、その他の多角形や場合によ
っては円形でも良い。また、公知のファイバー切断機に
てフェルール1からはみ出した余分な光ファイバー素線
5を切断する。なお、図5から図6に示す第2番目の圧
着(圧着B参照)および第3番目の圧着(圧着C参照)
は、同時に行うこともできる。これにより、更に組立て
作業時間の短縮が可能となる。
bに図の矢印方向からの力を加えて第3番目の圧着(圧
着C参照)を行い、スリーブ後端部4bとシース材8を
一体化させる。この時の圧着形状としては、圧着Bと同
様で、六角形が好ましいが、その他の多角形や場合によ
っては円形でも良い。また、公知のファイバー切断機に
てフェルール1からはみ出した余分な光ファイバー素線
5を切断する。なお、図5から図6に示す第2番目の圧
着(圧着B参照)および第3番目の圧着(圧着C参照)
は、同時に行うこともできる。これにより、更に組立て
作業時間の短縮が可能となる。
【0029】また、圧着リング3はコネクター本体2で
はなく、フェルール1に内蔵することもできる。この状
態を図9に示す。フェルール1に予め内蔵された圧着リ
ング3をフェルール1の孔1aより圧着するのである。
これによりコネクター本体2の形状を単純にすることが
可能となる。また、圧着リング3は、コネクター本体2
とフェルール1の両方に内蔵することもできる。この状
態を図10に示す。フェルール1に予め内蔵された圧着
リング3aをフェルール1の孔1aより圧着し(圧着A
1参照)、更にコネクター本体2に予め内蔵された圧着
リング3bをコネクター本体2の孔2bより圧着する
(圧着A2参照)のである。これにより、光ファイバー
素線5の圧着点を増加させることができるため、コネク
ター本体2に対する機械的な光ファイバー素線5の引き
抜き耐力を容易に向上することができる。
はなく、フェルール1に内蔵することもできる。この状
態を図9に示す。フェルール1に予め内蔵された圧着リ
ング3をフェルール1の孔1aより圧着するのである。
これによりコネクター本体2の形状を単純にすることが
可能となる。また、圧着リング3は、コネクター本体2
とフェルール1の両方に内蔵することもできる。この状
態を図10に示す。フェルール1に予め内蔵された圧着
リング3aをフェルール1の孔1aより圧着し(圧着A
1参照)、更にコネクター本体2に予め内蔵された圧着
リング3bをコネクター本体2の孔2bより圧着する
(圧着A2参照)のである。これにより、光ファイバー
素線5の圧着点を増加させることができるため、コネク
ター本体2に対する機械的な光ファイバー素線5の引き
抜き耐力を容易に向上することができる。
【0030】また、圧着リング3a、3bを図11のよ
うに一体化することもできる。すなわち、フェルール1
の孔1aより圧着リング3の先端部を圧着し(圧着A1
参照)、更にコネクター本体2の孔2bより圧着リング
3の後端部を圧着する(圧着A2参照)のである。これ
により、光ファイバー素線5の圧着点を増加させること
ができるため、コネクター本体2に対する機械的な光フ
ァイバー素線5の引き抜き耐力を容易に向上することが
できる。
うに一体化することもできる。すなわち、フェルール1
の孔1aより圧着リング3の先端部を圧着し(圧着A1
参照)、更にコネクター本体2の孔2bより圧着リング
3の後端部を圧着する(圧着A2参照)のである。これ
により、光ファイバー素線5の圧着点を増加させること
ができるため、コネクター本体2に対する機械的な光フ
ァイバー素線5の引き抜き耐力を容易に向上することが
できる。
【0031】また、圧着リング3の圧着方法としては、
上記のように光ファイバー素線5方向に対して概ね平行
な二平面間で挾んだ断面形状に圧着するだけでなく、図
12中(a)(b)に示すように4方向から挾んだ断面
形状としても良く、この場合、圧着に要する工具の形状
がやや複雑になるが、圧着変形を光ファイバー素線5の
全周にわたってほぼ均一にできるため、コネクター本体
2に対する機械的な光ファイバー素線5の引き抜き耐力
を容易に向上することができる。
上記のように光ファイバー素線5方向に対して概ね平行
な二平面間で挾んだ断面形状に圧着するだけでなく、図
12中(a)(b)に示すように4方向から挾んだ断面
形状としても良く、この場合、圧着に要する工具の形状
がやや複雑になるが、圧着変形を光ファイバー素線5の
全周にわたってほぼ均一にできるため、コネクター本体
2に対する機械的な光ファイバー素線5の引き抜き耐力
を容易に向上することができる。
【0032】上記図1のように組み立てた光コネクター
をJIS C5961(1993)に示す方法により、
挿入損失(圧着による損失増加量、フェルールの精度に
よる損失などすべての損失を含む)を測定した。この結
果を図7に示す。図7から明らかなように、本発明の光
コネクターによると、その挿入損失は0.2から0.6
dBの範囲に納まり、平均値としては0.38dBであ
り、良好な結果であった。また、この時の光ファイバー
素線5の引き抜き耐力は1Kgf以上を示し、良好であ
った。
をJIS C5961(1993)に示す方法により、
挿入損失(圧着による損失増加量、フェルールの精度に
よる損失などすべての損失を含む)を測定した。この結
果を図7に示す。図7から明らかなように、本発明の光
コネクターによると、その挿入損失は0.2から0.6
dBの範囲に納まり、平均値としては0.38dBであ
り、良好な結果であった。また、この時の光ファイバー
素線5の引き抜き耐力は1Kgf以上を示し、良好であ
った。
【0033】
【比較例】次に比較例として、コネクター構造は、上記
図23で説明したとおりのものではあるが、圧着方法が
本発明の圧着A〜Cの手順を経ないでコネクター本体の
外部から全ての圧着を行った従来の圧着型光コネクター
を製造し、上記実施態様と全く同様の方法にて挿入損失
を測定した。この場合の挿入損失を図8に示す。図8か
ら明らかなように、その挿入損失は0.2から0.8d
Bの範囲に広がり、平均値としては図7の平均値よりも
0.18dB大きい0.56dBとなった。また、この
時の光ファイバー素線5の引き抜き耐力は、実施態様と
同様に1Kgfと設定して圧着を行った。このように引
き抜き耐力を同レベルにすると、挿入損失が悪化するこ
とがわかる。
図23で説明したとおりのものではあるが、圧着方法が
本発明の圧着A〜Cの手順を経ないでコネクター本体の
外部から全ての圧着を行った従来の圧着型光コネクター
を製造し、上記実施態様と全く同様の方法にて挿入損失
を測定した。この場合の挿入損失を図8に示す。図8か
ら明らかなように、その挿入損失は0.2から0.8d
Bの範囲に広がり、平均値としては図7の平均値よりも
0.18dB大きい0.56dBとなった。また、この
時の光ファイバー素線5の引き抜き耐力は、実施態様と
同様に1Kgfと設定して圧着を行った。このように引
き抜き耐力を同レベルにすると、挿入損失が悪化するこ
とがわかる。
【0034】図13は、本発明に係る光コネクターの他
の実施態様の縦断面図である。まず、本実施態様の光コ
ネクター30の概要を説明する。なお、図1の実施態様
と同じ構成部材には同一の符号を付与してある。コネク
ター本体2の左端部2cには、光ファイバー素線5をほ
ぼ同心状に保持するフェルール1が嵌合により一体化さ
れていると共に、コネクター本体2の中心部には、挿入
される光ファイバー素線5よりも大きめの孔が設けられ
ている。
の実施態様の縦断面図である。まず、本実施態様の光コ
ネクター30の概要を説明する。なお、図1の実施態様
と同じ構成部材には同一の符号を付与してある。コネク
ター本体2の左端部2cには、光ファイバー素線5をほ
ぼ同心状に保持するフェルール1が嵌合により一体化さ
れていると共に、コネクター本体2の中心部には、挿入
される光ファイバー素線5よりも大きめの孔が設けられ
ている。
【0035】また、コネクター本体2の後端部2aに
は、挿通された光ファイバー素線5を固定するための三
角形溝32a、及び二次被覆6を固定する半丸溝33a
が設けられている。また、この三角形溝32a、及び半
丸溝33aに対向する位置に、平面35a及び半丸溝3
5bを有する圧接部材35が設けられている。一方、光
コード31の被覆を剥き、光ファイバー素線5、二次被
覆材6、ケブラー等の補強材7を所定の長さに露出さ
せ、コネクター本体2の後端部2aより図の左方向に挿
入する。次いで、圧接部材35をコネクター本体2の後
端部2aに当接し、更にこれらを包囲する様に補強材7
を被せ、更にその外側にスリーブ4を被せた後に、スリ
ーブ4の先端側4aに図の矢印方向の力を加えて圧着
(圧着A参照)し、コネクター本体2、光ファイバー素
線5、圧接部材35、及び補強材7を一体化している。
は、挿通された光ファイバー素線5を固定するための三
角形溝32a、及び二次被覆6を固定する半丸溝33a
が設けられている。また、この三角形溝32a、及び半
丸溝33aに対向する位置に、平面35a及び半丸溝3
5bを有する圧接部材35が設けられている。一方、光
コード31の被覆を剥き、光ファイバー素線5、二次被
覆材6、ケブラー等の補強材7を所定の長さに露出さ
せ、コネクター本体2の後端部2aより図の左方向に挿
入する。次いで、圧接部材35をコネクター本体2の後
端部2aに当接し、更にこれらを包囲する様に補強材7
を被せ、更にその外側にスリーブ4を被せた後に、スリ
ーブ4の先端側4aに図の矢印方向の力を加えて圧着
(圧着A参照)し、コネクター本体2、光ファイバー素
線5、圧接部材35、及び補強材7を一体化している。
【0036】他方、スリーブ4の後端部4bは、これに
図の矢印方向の力を加えて光ファイバーコードのシース
材8を圧着し(圧着B参照)、両部材を一体化してい
る。以上が本実施態様の光コネクターの概要であるが、
次に本発明の特徴である光コネクターの組立順序を図
2、図14ないしは図18を用いて詳しく説明する。図
2に示すように、コア10、クラッド11がそれぞれ外
径50μm、100μmの石英で構成された光ファイバ
ーに、外径が125μmとなるように硬質の合成樹脂1
2を被覆し、更に、光ファイバー素線5に一層以上の合
成樹脂からなる外径が400μmの一次被覆材9、外径
が900μmの二次被覆材6、補強材7、シース材8と
順次被覆された光コード31を所定の長さに被覆を剥
く。この状態の斜視図が図2である。
図の矢印方向の力を加えて光ファイバーコードのシース
材8を圧着し(圧着B参照)、両部材を一体化してい
る。以上が本実施態様の光コネクターの概要であるが、
次に本発明の特徴である光コネクターの組立順序を図
2、図14ないしは図18を用いて詳しく説明する。図
2に示すように、コア10、クラッド11がそれぞれ外
径50μm、100μmの石英で構成された光ファイバ
ーに、外径が125μmとなるように硬質の合成樹脂1
2を被覆し、更に、光ファイバー素線5に一層以上の合
成樹脂からなる外径が400μmの一次被覆材9、外径
が900μmの二次被覆材6、補強材7、シース材8と
順次被覆された光コード31を所定の長さに被覆を剥
く。この状態の斜視図が図2である。
【0037】次に、図14のように、嵌合等によりフェ
ルール1及び圧接部材35と一体化しているコネクター
本体2の後端部(右側)より、図2の様に被覆を剥いた
状態の光コード31を挿入する。次いで、圧接部材35
を当接し光ファイバー素線5を仮固定する。図15にこ
の圧接部材35の詳細を示す。図15はコネクター本体
2を後端部2a付近から見た斜視図である。コネクター
本体2の後端部2aには、光ファイバー素線5を固定す
る三角形溝32a、及び二次被覆6を固定する半丸溝3
3aが各々設けられており、かつ圧接部材35には、前
記三角形溝32a、半丸溝33aと対向する位置に平面
35a及び半丸溝35bが設けられている。
ルール1及び圧接部材35と一体化しているコネクター
本体2の後端部(右側)より、図2の様に被覆を剥いた
状態の光コード31を挿入する。次いで、圧接部材35
を当接し光ファイバー素線5を仮固定する。図15にこ
の圧接部材35の詳細を示す。図15はコネクター本体
2を後端部2a付近から見た斜視図である。コネクター
本体2の後端部2aには、光ファイバー素線5を固定す
る三角形溝32a、及び二次被覆6を固定する半丸溝3
3aが各々設けられており、かつ圧接部材35には、前
記三角形溝32a、半丸溝33aと対向する位置に平面
35a及び半丸溝35bが設けられている。
【0038】次いで、図16のようにコネクター本体2
の後端部2aと圧接部材35に光ファイバー素線5及び
被覆材6を包囲する様に補強材7を被せ、更にその外側
にスリーブ4を被せ、スリーブ4の先端側4aに図示し
ない公知の工具にて図の矢印方向の力を加えて圧着(圧
着A参照)し、コネクター本体2、光ファイバー素線
5、圧接部材35、及び補強材7を一体するのである。
なお、圧着に要する工具の圧着形状については特に制限
はないが、図17のように概ね円形状の工具34が好ま
しい。また、光ファイバー素線5を固定する三角溝の寸
法としては、光ファイバー素線5のクラッド外径(本実
施態様では100μm)に外接する正三角形とするのが
好ましい。これにより固定された光ファイバー素線5に
加わる力が均一化され、機械的な光ファイバー素線5の
引き抜き耐力と固定によって起こる光ファイバーの損失
増加とを所望の範囲内に納めることが非常に容易とな
る。
の後端部2aと圧接部材35に光ファイバー素線5及び
被覆材6を包囲する様に補強材7を被せ、更にその外側
にスリーブ4を被せ、スリーブ4の先端側4aに図示し
ない公知の工具にて図の矢印方向の力を加えて圧着(圧
着A参照)し、コネクター本体2、光ファイバー素線
5、圧接部材35、及び補強材7を一体するのである。
なお、圧着に要する工具の圧着形状については特に制限
はないが、図17のように概ね円形状の工具34が好ま
しい。また、光ファイバー素線5を固定する三角溝の寸
法としては、光ファイバー素線5のクラッド外径(本実
施態様では100μm)に外接する正三角形とするのが
好ましい。これにより固定された光ファイバー素線5に
加わる力が均一化され、機械的な光ファイバー素線5の
引き抜き耐力と固定によって起こる光ファイバーの損失
増加とを所望の範囲内に納めることが非常に容易とな
る。
【0039】なお、上記に示す圧着方法は、上記三角溝
の寸法を管理することにより、前記引き抜き耐力や損失
増加を容易に設定できる構造であるため、その三角溝の
長さ(図18においてLと示す)としては、特に限定さ
れないが好ましくは光ファイバー素線5の外径の10〜
100倍程度に形成するのが好ましい。また、コネクタ
ー本体2や圧接部材34の材質としては、樹脂が好まし
いが、これに限定される事なく、銅やアルミニュームの
様な非鉄合金や、ステンレス鋼、鉄でも本発明の目的は
達成できるものである。
の寸法を管理することにより、前記引き抜き耐力や損失
増加を容易に設定できる構造であるため、その三角溝の
長さ(図18においてLと示す)としては、特に限定さ
れないが好ましくは光ファイバー素線5の外径の10〜
100倍程度に形成するのが好ましい。また、コネクタ
ー本体2や圧接部材34の材質としては、樹脂が好まし
いが、これに限定される事なく、銅やアルミニュームの
様な非鉄合金や、ステンレス鋼、鉄でも本発明の目的は
達成できるものである。
【0040】最後に、図18のように、スリーブ後端4
bに図の矢印方向からの力を加えて第2番目の圧着(圧
着B参照)を行い、スリーブ後端4bとシース材8を一
体化させる。この時の圧着形状としては、六角形が好ま
しいが、その他の多角形や場合によっては円形でも良
い。また、公知のファイバー切断機にてフェルール1か
らはみ出した余分な光ファイバー素線5を切断する。な
お、図16から図17に示す第1番目の圧着(圧着A参
照)および第2番目の圧着(圧着B参照)は、同時に行
うこともできる。これにより、更に組立て作業時間の短
縮が可能となる。
bに図の矢印方向からの力を加えて第2番目の圧着(圧
着B参照)を行い、スリーブ後端4bとシース材8を一
体化させる。この時の圧着形状としては、六角形が好ま
しいが、その他の多角形や場合によっては円形でも良
い。また、公知のファイバー切断機にてフェルール1か
らはみ出した余分な光ファイバー素線5を切断する。な
お、図16から図17に示す第1番目の圧着(圧着A参
照)および第2番目の圧着(圧着B参照)は、同時に行
うこともできる。これにより、更に組立て作業時間の短
縮が可能となる。
【0041】また、前記光ファイバー素線5を固定する
溝形状は、本実施態様では三角形であるがこれに限定さ
れることなく、図20や図21に示すように四角形でも
良く、多角形であれば、光ファイバー素線5に対して均
一に力がかかるため、圧着による損失増加を最少限にす
ることができ、光コネクターの信頼性を向上させること
が可能となる。
溝形状は、本実施態様では三角形であるがこれに限定さ
れることなく、図20や図21に示すように四角形でも
良く、多角形であれば、光ファイバー素線5に対して均
一に力がかかるため、圧着による損失増加を最少限にす
ることができ、光コネクターの信頼性を向上させること
が可能となる。
【0042】上記図13のように組み立てた光コネクタ
ーをJIS C5961(1993)に示す方法によ
り、挿入損失(圧着による損失増加量、フェルールの精
度による損失などすべての損失を含む)を測定した。こ
の結果を図19に示す。図19から明らかなように、本
発明の光コネクターによると、その挿入損失は0.2か
ら0.6dBの範囲に納まり、平均値としては0.38
dBであり、良好な結果であった。また、この時の光フ
ァイバー素線5の引き抜き耐力は1Kgf以上を示し、
良好であった。
ーをJIS C5961(1993)に示す方法によ
り、挿入損失(圧着による損失増加量、フェルールの精
度による損失などすべての損失を含む)を測定した。こ
の結果を図19に示す。図19から明らかなように、本
発明の光コネクターによると、その挿入損失は0.2か
ら0.6dBの範囲に納まり、平均値としては0.38
dBであり、良好な結果であった。また、この時の光フ
ァイバー素線5の引き抜き耐力は1Kgf以上を示し、
良好であった。
【0043】この結果を前記比較例の結果と比較すれ
ば、引き抜き耐力を同レベルに設定した場合に、本実施
態様の方が挿入損失を低減できることがわかる。なお、
上述した何れの実施態様でも、コネクター型式は、JI
S C5978(1993)に規定のF09形単心光フ
ァイバーコネクターにて示しているが、これに限定され
ることはなく、F01形単心光ファイバーコネクター
(JISC5970)や、F02形単心光ファイバーコ
ネクター(JIS C5971)、F03形単心光ファ
イバーコネクター(JIS C5972)等の単心用コ
ネクターや、F07形2心光ファイバーコネクター(J
IS C5976)や、F08形2心光ファイバーコネ
クター(JIS C5977)等の2心用コネクターに
も十分適用可能である。
ば、引き抜き耐力を同レベルに設定した場合に、本実施
態様の方が挿入損失を低減できることがわかる。なお、
上述した何れの実施態様でも、コネクター型式は、JI
S C5978(1993)に規定のF09形単心光フ
ァイバーコネクターにて示しているが、これに限定され
ることはなく、F01形単心光ファイバーコネクター
(JISC5970)や、F02形単心光ファイバーコ
ネクター(JIS C5971)、F03形単心光ファ
イバーコネクター(JIS C5972)等の単心用コ
ネクターや、F07形2心光ファイバーコネクター(J
IS C5976)や、F08形2心光ファイバーコネ
クター(JIS C5977)等の2心用コネクターに
も十分適用可能である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、コネクター本体或は
フェルールを通してではなく、直接に圧着リングを圧着
することができ、圧着リングの変形量を予め容易に設定
することができ、ひいては機械的な光ファイバーの引き
抜き耐力を満足しつつ、かつ圧着によって生じる光ファ
イバーの損失増加を所望の範囲内に納めることが容易に
達成できるという特有の効果を奏する。
フェルールを通してではなく、直接に圧着リングを圧着
することができ、圧着リングの変形量を予め容易に設定
することができ、ひいては機械的な光ファイバーの引き
抜き耐力を満足しつつ、かつ圧着によって生じる光ファ
イバーの損失増加を所望の範囲内に納めることが容易に
達成できるという特有の効果を奏する。
【0045】請求項2の発明は、請求項1と同様の効果
を奏する。請求項3の発明は、光ファイバー素線を均一
に固定することができ、ひいては機械的な光ファイバー
の引き抜き耐力を満足しつつ、かつ圧着によって生じる
光ファイバーの損失増加を所望の範囲内に納めることが
容易に達成できるという特有の効果を奏する。
を奏する。請求項3の発明は、光ファイバー素線を均一
に固定することができ、ひいては機械的な光ファイバー
の引き抜き耐力を満足しつつ、かつ圧着によって生じる
光ファイバーの損失増加を所望の範囲内に納めることが
容易に達成できるという特有の効果を奏する。
【0046】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれかと同様の効果を奏する。請求項5の発明は、
請求項1から請求項3のいずれかと同様の効果を奏す
る。請求項6の発明は、請求項1から請求項3のいずれ
かと同様の効果を奏する。請求項7の発明は、光コネク
ターの全構成部材がほぼ同時に容易に一体化でき、光コ
ネクターの組立作業時間を短縮することができるという
特有の効果を奏する。
のいずれかと同様の効果を奏する。請求項5の発明は、
請求項1から請求項3のいずれかと同様の効果を奏す
る。請求項6の発明は、請求項1から請求項3のいずれ
かと同様の効果を奏する。請求項7の発明は、光コネク
ターの全構成部材がほぼ同時に容易に一体化でき、光コ
ネクターの組立作業時間を短縮することができるという
特有の効果を奏する。
【0047】請求項8の発明は、光コネクターの全構成
部材がほぼ同時に容易に一体化でき、光コネクターの組
立作業時間を短縮することができるという特有の効果を
奏する。請求項9の発明は、圧着回数を合計2回にする
ことができ、光コネクターの組立作業時間をさらに短縮
することができるという特有の効果を奏する。
部材がほぼ同時に容易に一体化でき、光コネクターの組
立作業時間を短縮することができるという特有の効果を
奏する。請求項9の発明は、圧着回数を合計2回にする
ことができ、光コネクターの組立作業時間をさらに短縮
することができるという特有の効果を奏する。
【0048】請求項10の発明は、圧着リングを挟む二
平面間で圧着を行うため、圧着に要する治工具の形状を
極めて簡単な二平面のピン状にすることができ、この結
果、圧着高さの管理が容易になり、機械的な光ファイバ
ーの引き抜き耐力を満足しつつ、かつ圧着によって生じ
る光ファイバーの損失増加を所望の範囲内に納めること
が容易に達成できるという特有の効果を奏する。
平面間で圧着を行うため、圧着に要する治工具の形状を
極めて簡単な二平面のピン状にすることができ、この結
果、圧着高さの管理が容易になり、機械的な光ファイバ
ーの引き抜き耐力を満足しつつ、かつ圧着によって生じ
る光ファイバーの損失増加を所望の範囲内に納めること
が容易に達成できるという特有の効果を奏する。
【0049】請求項11の発明は、光コネクターの全構
成部材がほぼ同時に容易に一体化でき、光コネクターの
組立作業時間をさらに短縮することができる。請求項1
2の発明は、光コネクターの全構成部材がほぼ同時に容
易に一体化でき、光コネクターの組立作業時間を短縮す
ることができるという特有の効果を奏する。
成部材がほぼ同時に容易に一体化でき、光コネクターの
組立作業時間をさらに短縮することができる。請求項1
2の発明は、光コネクターの全構成部材がほぼ同時に容
易に一体化でき、光コネクターの組立作業時間を短縮す
ることができるという特有の効果を奏する。
【0050】請求項13の発明は、圧着回数を合計1回
にすることができ、光コネクターの組立作業時間をさら
に短縮することができるという特有の効果を奏する。
にすることができ、光コネクターの組立作業時間をさら
に短縮することができるという特有の効果を奏する。
【図1】本発明に係る光コネクターの一実施態様の縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1の光コードの被覆を剥いた状態の斜視図で
ある。
ある。
【図3】図1の光コネクターの組立順序を示す第一番目
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図4】図3の圧着リングの圧着形状を示す断面図であ
る。
る。
【図5】図1の光コネクターの組立順序を示す第二番目
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図6】図1の光コネクターの組立順序を示す第三番目
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図7】図1の本発明に係る光コネクターの挿入損失の
分布を示すグラフである。
分布を示すグラフである。
【図8】従来の圧着型光コネクターの挿入損失の分布を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図9】本発明に係る光コネクターの別の実施態様を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図10】本発明に係る光コネクターの別の実施態様を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図11】本発明に係る光コネクターの別の実施態様を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図12】本発明に係る光コネクターの別の実施態様の
圧着リングの圧着形状を示す断面図である。
圧着リングの圧着形状を示す断面図である。
【図13】本発明に係る光コネクターの別の実施態様の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図14】図13の光コネクターの組立順序を示す第一
番目の縦断面図である。
番目の縦断面図である。
【図15】図14の光コネクターの圧接部材付近の斜視
図である。
図である。
【図16】図13の光コネクターの組立順序を示す第二
番目の縦断面図である。
番目の縦断面図である。
【図17】図16の光ファイバーの固定部分断面図であ
る。
る。
【図18】図13の光コネクターの組立順序を示す第三
番目の縦断面図である。
番目の縦断面図である。
【図19】図13の光コネクターの挿入損失の分布を示
すグラフである。
すグラフである。
【図20】本発明に係る光コネクターの別の実施態様を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図21】本発明に係る光コネクターの別の実施態様を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図22】従来の接着型光コネクターの縦断面図であ
る。
る。
【図23】従来の圧着型光コネクターの縦断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 フェルール 2 コネクター本体 3 圧着リング 4 スリーブ 5 光ファイバー素線 6 二次被覆材 7 補強材 8 シース材 9 一次被覆材 10 石英コア 11 石英クラッド 12 硬質樹脂 30 光コネクター 31 光コード 32a 溝
Claims (13)
- 【請求項1】 光ファイバー素線(5)の外周面に被覆
材(9)(6)とシース材(8)とがこの順に同心状に
被覆されてなる光コード(31)の先端部に、前記光フ
ァイバー素線(5)の先端部を支持するフェルール
(1)を有するコネクター本体(2)が固定された光コ
ネクター(30)において、前記コネクター本体(2)
内、或いは前記フェルール(1)内の少なくともいずれ
か一方に、前記光ファイバー素線(5)を圧着する圧着
リング(3)が予め内装されているとともに前記圧着リ
ング(3)の一部が覗く孔(2b)が設けられているこ
とを特徴とする光コネクター。 - 【請求項2】 前記孔(2b)より、前記圧着リング
(3)を圧着し、前記光ファイバー素線(5)を固定す
ることを特徴とする請求項1に記載の光コネクター。 - 【請求項3】 光ファイバー素線(5)の外周面に被覆
材(9)(6)とシース材(8)とがこの順に同心状に
被覆されてなる光コード(31)の先端部に、前記光フ
ァイバー素線(5)の先端部を支持するフェルール
(1)を有するコネクター本体(2)が固定された光コ
ネクター(30)において、前記コネクター本体(2)
の中心に沿って前記光ファイバー素線(5)を固定する
多角形溝(32a)を設け、該多角形溝(32a)の少
なくとも一辺を含むコネクター本体(2)の一部が分割
可能に構成されていることを特徴とする光コネクター。 - 【請求項4】 前記光コード(31)は、被覆材(6)
とシース材(8)との間にさらに補強材(7)が同心状
に被覆されてなり、この補強材(7)の先端部が前記コ
ネクター本体(2)の後端部を包囲するとともに、補強
材(7)の先端部とシース材(8)の先端部の両部分を
固定するスリーブ(4)が設けられていることを特徴と
する請求項1から請求項3のいずれかに記載の光コネク
ター。 - 【請求項5】 前記光ファイバーは、石英からなるコア
(10)の外周に石英からなるクラッド(11)が被覆
されたものであることを特徴とする請求項1から請求項
4のいずれかに記載の光コネクター。 - 【請求項6】 前記クラッド(11)は、硬質の合成樹
脂(12)からなるものであることを特徴とする請求項
5に記載の光コネクター。 - 【請求項7】 光ファイバー素線(5)の先端部を同心
状に支持するフェルール(1)を有するコネクター本体
(2)と、前記光ファイバー素線(5)を固定する圧着
リング(3)が前記コネクター本体(2)内、或いは前
記フェルール(1)内の少なくともいずれか一方に予め
内装されており、かつ前記コネクター本体(2)、或い
は前記フェルール(1)の少なくともいずれか一方に、
前記圧着リング(3)の一部が覗く孔(2b)をあけた
光コネクター(30)に、 前記光ファイバー素線(5)の外周面に被覆材(9)
(6)とシース材(8)とがこの順に同心状に被覆され
てなる光コード(31)の先端部を、光ファイバー素線
(5)、被覆材(9)(6)の順に所定長さだけ露出さ
せ、前記コネクター本体(2)内に挿通した後に、前記
孔(2b)より覗く前記圧着リング(3)を圧着して第
1の圧着部を形成し、光ファイバー素線(5)と圧着リ
ング(3)とコネクター本体(2)とを一体化させ、 次いで、前記コネクター本体(2)の後端部にスリーブ
(4)を挿通してコネクター本体(2)後端部の上にさ
らにスリーブ(4)先端部を重ね合わせ、しかる後に前
記スリーブ(4)先端部を圧着して第2の圧着部を形成
させることにより、光ファイバー素線(5)、圧着リン
グ(3)、コネクター本体(2)およびスリーブ(4)
を同時に一体化させることを特徴とする光コネクターの
製造方法。 - 【請求項8】 第2の圧着部を形成した後に、スリーブ
(4)の後端部を圧着して第3の圧着部を形成させるこ
とにより、シース材(8)にスリーブ(4)を一体化さ
せることを特徴とする請求項7に記載の光コネクターの
製造方法。 - 【請求項9】 第2の圧着部と、第3の圧着部とを同時
に形成することを特徴とする請求項7に記載の光コネク
ターの製造方法。 - 【請求項10】 圧着リング(3)の圧着を、光ファイ
バー素線(5)を挾む二平面間で行うことを特徴とする
請求項7から請求項9のいずれかに記載の光コネクター
の製造方法。 - 【請求項11】 光ファイバー素線(5)の先端部を同
心状に支持するフェルール(1)を有するコネクター本
体(2)と、該コネクター本体(2)の中心に沿って前
記光ファイバー素線(5)を固定する多角形溝(32
a)を設け、かつ該多角形溝(32a)の少なくとも一
辺を含むコネクター本体(2)の一部が分割可能に構成
された光コネクター(30)に、 前記光ファイバー素線(5)の外周面に被覆材(9)
(6)とシース材(8)とがこの順に同心状に被覆され
てなる光コード(31)の先端部を、光ファイバー素線
(5)、被覆材(9)(6)の順に所定長さだけ露出さ
せ、前記コネクター本体(2)内に挿通した後に、前記
多角形溝(32a)で前記光ファイバー素線(5)を仮
固定し、次いで前記コネクター本体(2)の後端部にス
リーブ(4)を挿通してコネクター本体(2)後端部の
上にさらにスリーブ(4)先端部を重ね合わせ、しかる
後に前記スリーブ(4)先端部を圧着して第2の圧着部
を形成させることにより、光ファイバー素線(5)、コ
ネクター本体(2)およびスリーブ(4)を同時に一体
化させることを特徴とする光コネクターの製造方法。 - 【請求項12】 第1の圧着部を形成した後に、スリー
ブ(4)の後端部を圧着して第2の圧着部を形成させる
ことにより、シース材(8)にスリーブ(4)を一体化
させることを特徴とする請求項11に記載の光コネクタ
ーの製造方法。 - 【請求項13】 第1の圧着部と、第2の圧着部とを同
時に形成することを特徴とする請求項11に記載の光コ
ネクターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31941995A JPH09159867A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 光コネクターおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31941995A JPH09159867A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 光コネクターおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09159867A true JPH09159867A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18109988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31941995A Pending JPH09159867A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 光コネクターおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09159867A (ja) |
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- 1995-12-07 JP JP31941995A patent/JPH09159867A/ja active Pending
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