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JPH09158862A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

Info

Publication number
JPH09158862A
JPH09158862A JP31630995A JP31630995A JPH09158862A JP H09158862 A JPH09158862 A JP H09158862A JP 31630995 A JP31630995 A JP 31630995A JP 31630995 A JP31630995 A JP 31630995A JP H09158862 A JPH09158862 A JP H09158862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
frame
key
scroll
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31630995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Koyama
昌喜 小山
Eiichi Sato
栄一 佐藤
Akihiko Yamamoto
明彦 山本
Muneo Mizumoto
宗男 水本
Shigekazu Nozawa
重和 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP31630995A priority Critical patent/JPH09158862A/ja
Publication of JPH09158862A publication Critical patent/JPH09158862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スクロール圧縮機で旋回スクロールの自転防止
のためのオルダム機構において、オルダムリング・キー
とフレーム側キー溝側面との摺動部への効率的な給油を
行うことのできる構造とする。 【解決手段】背圧室内に油溜19,油溜19とフレーム
側キー溝8aと結ぶ油路20を設け、油路をフレーム側
キー溝側面のオルダムリング・キーとの実摺動面8c上
に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール圧縮機に
係り、特に、フレーム側オルダムリングキー溝側面の潤
滑機構に関する。
【0002】
【従来の技術】冷媒圧縮機としてのスクロール圧縮機
は、旋回スクロールを支持するフレームにオルダムリン
グに設けたキーと係合するキー溝を設け、キーとの摺動
により旋回スクロールの公転運動を支持している。従
来、フレーム側オルダムリング摺動部への給油は差圧あ
るいはポンプ等を利用することにより、圧縮機底部に設
けた油溜から主軸の給油孔を通過し、旋回軸受の潤滑に
利用した油を回転運動中のバランスウェイトではねかけ
ることのみに依存していた。より積極的にバランスウェ
イトにより油をはねかけることについては特開昭58−16
0582号公報に記載のように、背圧室底部に油溜を設け、
油溜に溜まる油をバランスウェイトに設けた給油路によ
り遠心力でミスト状にはねあげる構造であった。また、
ミストでない油をフレーム側オルダムリング・キー摺動
部へ供給することについては、特開昭61−135994号公報
に記載のように、密閉容器内の高圧側に油室を設け、油
室に溜まる油を高圧側の圧力との差圧を利用して供給す
る構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではオルダム
リング摺動部への給油を、回転運動中のバランスウェイ
トによるはねかけのみに依存している場合には、摺動部
へはミスト状に攪拌された油が供給されていた。そのた
め、旋回スクロールの鏡版外周部と固定スクロールおよ
びフレームとからなる空間に、キー溝より上部のフレー
ム内周壁に付着した油が溜まり、旋回スクロールの旋回
運動の抵抗となり、効率低下の原因となるとともに、給
油量不足となることがあった。更に、差圧あるいはポン
プ等を利用することにより圧縮機底部に設けた油溜から
主軸に設けた給油孔,旋回軸受を通過して供給される油
の供給がとぎれた場合、旋回軸受への給油、そして更に
オルダムリング摺動部への給油が行われなくなるという
問題があった。また、高圧側に溜まる油を利用して背圧
室内に供給する場合には背圧室内の中間圧力の維持が困
難であり、圧縮機運転初期のような圧力差が大きい状態
では給油が行われるものの、圧縮機の運転が続き、圧力
差が小さくなってくると給油は行われなくなる。更に、
旋回軸受への潤滑方法として差圧を利用して圧縮機底部
油溜から給油する方法をとっている場合、吐出圧力と中
間圧力との圧力差が維持できなければ圧縮機下部の油溜
からの給油も途絶えるという問題があった。
【0004】更に、従来技術ではオルダムリング・キー
とフレーム側キー溝側面の実摺動面に積極的に給油する
方法はとられていなかった。キー溝に油が溜まり、オル
ダムリング・キーが油中につかるほどになると、油がオ
ルダムリングの運動の抵抗となってしまい、圧縮機の効
率低下を招く。そのため、キー溝の片側を切り欠き、油
をキー溝から排出するようにしていた。従って、キー・
キー溝側面の実摺動面に供油されることなく、ただキー
溝底面に沿って流れ、排出されてしまう分の油があり、
そのため、キー・キー溝側面の実摺動面の潤滑効率が悪
いという問題があった。
【0005】本発明の目的は以上のような問題に対し、
圧力が一定の空間での給油において、フレーム内壁に付
着し、溜まる油を特にフレーム側オルダムリング摺動部
へ集約するとともに、フレーム側キー溝へ供給される油
をオルダムリング・キーとフレーム側キー溝の側面の実
摺動面に供給するようにし、良好な潤滑を行うととも
に、摺動部の発熱を抑え、焼付き,かじり,摩耗を防止
し、摺動信頼性を向上することができる構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目標を達成するた
め、本発明は、 (1)渦巻状のラップを有する旋回スクロール及び固定
スクロールを組み合わせた圧縮機構と、旋回スクロール
を支持するフレームと、旋回スクロールの自転を防止す
るための旋回スクロール裏面に設けるキー溝に係合する
キー及びフレーム側に設けるキー溝に係合するキーとを
備えたオルダムリングとを備えるスクロール圧縮機にお
いて、前記フレーム内面に油が溜まる油溜またはその中
を油が流れる溝状の油溝と、油溝または油溜とフレーム
側キー溝を結ぶ油路を有し、かつ油路をキーとキー溝側
面の摺動面上に連通させる。
【0007】(2)渦巻状のラップを有する旋回スクロ
ール及び固定スクロールを組み合わせた圧縮機構と、旋
回スクロールを支持するフレームと、旋回スクロールの
自転を防止するための旋回スクロール裏面に設けるキー
溝に係合するキー及びフレーム側に設けるキー溝に係合
するキーとを備えたオルダムリングとを備える横形スク
ロール圧縮機において、前記旋回スクロールの鏡板外周
部と前記固定スクロール及びフレームとから成る空間の
旋回スクロールを支持し摺動するフレーム内面で、前記
フレーム側キー溝より上部のフレーム内面に油が溜まる
油溜またはその中を油が流れる溝状の油溝と、油溝また
は油溜とフレーム側キー溝を結ぶ油路を有し、かつその
油路をキーとキー溝側面の摺動面上に連通させたスクロ
ール圧縮機。
【0008】(3)(1),(2)において、前記油路を
オルダムリングが乗るフレームのキー溝周りに1本ない
し複数本の開放溝として設ける。
【0009】(4)(1),(2)において、前記油路を
キーとキー溝との摺動面に連通する1本ないし複数本の
孔とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図3を用いて説明する。
【0011】図1は本実施形態のスクロール圧縮機の結
合関係を示す斜視図である。図2はスクロール圧縮機の
縦断面図であり、図1は図2の圧縮機部2を示してい
る。なお、図2に示す断面、すなわち圧縮機部の吸入間
11側から見て主軸9の中心に対し90°の断面を展開
した縦断面図である。
【0012】密閉容器1内に、圧縮機部2と電動機部3
が収納されている。圧縮機部2は固定スクロール4を旋
回スクロール5に互いに噛み合わせて圧縮室が形成され
る。
【0013】固定スクロール4は、円板状の鏡板4aと
これに直立しインボリュート曲線あるいはこれに近似の
曲線に形成されたラップ4bとからなり、その中心部に
吐出口6,外周部に吸入口7を備えている。
【0014】一方、旋回スクロール5も円板状の鏡板5
aとこれに直立したラップ5bと、鏡板の反ラップ面に
形成されたボス5cとから成っている。フレーム8は中
央部に軸受部を形成し、この軸受部に主軸9が支承さ
れ、主軸9の先端の偏心軸は、旋回スクロール5のボス
5cに挿入され、旋回運動を行う。
【0015】また、フレームには固定スクロール4がボ
ルトにより固定され、旋回スクロール5はオルダムリン
グ10によりフレームに支承され、固定スクロール4に
対し、自転することなく旋回運動を行う。
【0016】主軸9には下部に電動機部3を直結し、固
定スクロール4の吸入口には密閉容器1を貫通し、吸入
管11が接続され、吐出口6が開口している吐出室12
は通路を介して下部屋に連通し、また、密閉容器1を貫
通する吐出管13に連通している。
【0017】他方、旋回スクロール5の背面とフレーム
8で囲まれた空間(背圧室)14には吸入圧力と吐出圧
力の中間の圧力が作用している。
【0018】この中間圧力は、旋回スクロール5の鏡板
5aに細孔(背圧孔)15を設け、この細孔15を介し
てスクロール内部の圧縮途中のガスを空間に導き、旋回
スクロール5の背面にガスを作用させる。この背面から
のガスにより、旋回スクロール5を固定スクロール4に
押し付け、各圧縮室の密封を行うとともに両スクロール
部材の外周鏡板面の密封をも行う。
【0019】密閉容器1底部の油溜16の油は、吐出圧
力と背圧室14の圧力の圧力差により給油管17,給油
孔9aを経て軸受などの摺動部へ給油される。軸受など
の摺動部より排出された油は背圧室14を経て、背圧孔
15より吐出される。
【0020】吐出された油とガスは通路,ガイド(図示
せず)により密閉容器1に沿って電動機部3に流れ、電
動機部3のコイルエンド3aで分離された油は下方の油
溜16へ流れ、一方、ガスは容器内壁に沿って流れ吐出
管13より吐出される。
【0021】ここで、自転防止機構を形成しているオル
ダムリング摺動部は、旋回スクロール5のキー溝5dと
オルダムリング10のキー10aおよびフレームのキー
溝8aとオルダムリング10の反対側のキー10bとで
成り立っており、キー溝とキーは直線的な往復運動を行
っている。
【0022】本発明のスクロール圧縮機では、オルダム
リング・キー摺動部への給油は、差圧により油溜16か
ら主軸9の給油孔9aを通過して旋回軸受の潤滑に利用
し、バランスウェイト18に落下した油がフレーム8の
背圧室14内にはねかけられ、背圧室内に設けられた油
溜19に溜まり、油溜19とフレーム側キー溝8aと油
路20で連通することにより油をフレーム側キーのオル
ダムリング・キーとの実摺動面8cに集約させる。
【0023】図3は図1及び図2に示されているフレー
ム側キー溝8aの斜視図である。油路20はフレーム側
キー溝8aのオルダムリング10を支持する突出部上面
に形成されており、オルダムリング10は油路の壁上部
で支持する。油路20はフレーム側キー溝8aの上部よ
りオルダムリング・キーとの実摺動面8c上でのみ連通
する。従って、油溜19に溜められた油が流れてキー溝
に向かう際には、油は実摺動面8cに流れ込むようにな
り、摺動面には十分な給油が行われる。
【0024】図4の形態は、油路20を2本の開放溝と
して形成したときの例である。
【0025】図5は油路20を油溜19からフレーム側
キー溝側面のオルダムリング・キーとの実摺動面8cに
連通する孔として設けた実施形態である。実摺動面8c
中に油がでてくるため開放溝に比べてより確実に実摺動
面の潤滑が行える。
【0026】図6は本発明による横形スクロール圧縮機
の1実施例の全体構造を示す断面図であり、圧縮機横の
吸入管11′方向からみて主軸9′の中心に対し90゜
に断面を切ったときの縦断面図である。密閉容器1′内
にはスクロール圧縮機部2′とこれを駆動する電動機部
3′とが水平に配置されて収納されている。
【0027】スクロール圧縮機部2′は、鏡板に直立し
た渦巻状のラップを有する旋回スクロール5′と、同じ
く鏡板に直立した渦巻状のラップを有する固定スクロー
ルと、固定スクロール4′と一体化されて密閉容器1′
に固定され旋回スクロール5′を支持するフレーム8′
とを備え、旋回スクロール5′のラップ5b′と固定ス
クロール4′のラップ4b′を噛み合わせた構成となっ
ている。
【0028】旋回スクロール5′とフレーム8′との間
には、旋回スクロール5′の自転を防止するオルダムリ
ング10′が設けられており、電動機部3′は主軸
9′、その先端の偏心軸、それに軸受係合した旋回スク
ロール5′の軸受ボス部5c′を介して旋回スクロール
5′を旋回運動させる。
【0029】フレーム8′下部には、圧縮機下部の油溜
16′に下端が開口する給油管17′が設けられ、その上
端はフレーム内の油溜22′に連通している。主軸9′
内には一端が油溜に開口し、他端が旋回スクロール5′
の軸受ボス5c′内に開口する給油孔9a′が設けてあ
る。
【0030】電動機部3により主軸9′及び偏心軸を介
して旋回スクロール5′が旋回運動すると、旋回スクロ
ール5′と固定スクロール4′により形成される複数の
圧縮室がスクロール中心方向に移動しながら容積を減少
し、吸入管11′から吸入した冷媒ガスを圧縮する。圧
縮されたガスは、固定スクロール4′の鏡板4a′の吐
出口6′から吐出室12′に吐出され、固定スクロール
4′の鏡板4a′及びフレーム8′の外周部に形成され
た通路を通って電動機部3′に入り、冷却した後、吐出
管13′より吐出される。
【0031】スクロールが圧縮作用を行うと旋回スクロ
ール5′と固定スクロール4′を離そうとする力が作用
するので、これを防止するため、旋回スクロール5′の
背面の背圧室14′内の圧力は、細孔(背圧孔)15′
により、吐出圧力と吸入圧力の中間の圧力(中間圧力)
に保たれる。これにより、旋回スクロール5′の軸受と
フレーム8′の軸受の背圧室側端面は中間圧力に保たれ
る。一方、密閉容器1′の底部に設けられた油溜16′
は吐出圧力状態になっており、油は差圧により背圧室1
4′に導かれる。
【0032】ここで、自転防止機構を形成しているオル
ダムリング摺動部は、旋回スクロール5′のキー溝5
d′とオルダムリング10′のキー10a′およびフレ
ーム8′のキー溝8a′とオルダムリング10′の反対
側のキー10b′とで成り立っており、キー溝とキーは
直線的な往復運動を行っている。
【0033】オルダムリング摺動部への給油は、差圧に
より導かれた油を主軸9′の給油孔9a′を通過して旋
回軸受の潤滑に利用した後、背圧室底部に落下し、バラ
ンスウェイト18′により撹拌され、はねかけられるこ
とにより行っている。
【0034】本実施例の横形スクロール圧縮機は、旋回
スクロール5′の鏡板5a′外周部と固定スクロール
4′及びフレーム8′とから成る空間の旋回スクロール
5′を支持し摺動するフレーム8′内面で、フレーム側
キー溝より上部のフレーム8′内面に油溜19′を設
け、フレーム側キー溝と連通することにより油をオルダ
ムリング・キー摺動部に集約させる構造である。
【0035】すなわち、はねかけられた油は背圧室1
4′内壁などに衝突し、旋回スクロールの鏡板5a′外
周部と固定スクロール4′及びフレーム8′とから成る
空間に飛散する。飛散した油は、該空間のフレーム側キ
ー溝8a′より上部で、旋回スクロール5′を支持し摺
動するフレーム8′内面に設けた油溜19′に溜り、フ
レーム側キー溝と油溜とを結ぶ油路20′をフレーム側
キー溝側面とオルダムリング・キーとの実摺動面8c′
上部に連通するように設けることで、前記空間に飛散
し、フレーム側キー溝より上部の内壁に付着した油が下
方に落下する際にはフレーム側キー溝の実摺動面に集約
され、十分な給油が行われる。
【0036】図7は図6において示されているA−A断
面を矢印の方向からみたときのフレーム8′の図であ
り、フレーム側キー溝8a′を水平に備える場合の実施
例である。旋回スクロールの鏡板5a′外周部と固定ス
クロール4′及びフレーム8′とから成る空間のフレー
ム側キー溝より上部に、フレーム8′内周に沿って設け
た油溜19′と、油溜とフレーム側キー溝とを結ぶ油路
20′を開放溝とした実施例であり、油路20′はフレ
ーム側キー溝8a′のオルダムリング10′を支持する
突出部上面に形成されている。この油路20′はフレー
ム側キー溝8a′の上部よりオルダムリング・キーとの
実摺動面8c′上でのみ連通する。従って、空間に飛散
し、フレーム側キー溝より上部の内壁に付着した油が下
方に落下する際には開放溝を通してフレーム側キー溝側
面の実摺動面8c′に集約され、オルダムリング・キー
摺動部に給油される。
【0037】図8は図6において示されているA−A断
面を矢印の方向からみたときのフレーム8′の図であ
り、フレーム側キー溝8a′を垂直に備える場合の実施
例である。旋回スクロールの鏡板5a′外周部と固定ス
クロール4′及びフレーム8′とから成る空間の旋回ス
クロール5′を支持し摺動するフレーム8′内面のフレ
ーム側キー溝より上部に油溜を設け、油溜とフレーム側
キー溝とを結ぶ油路20′を孔とした例であり、孔とする
ことにより、油路を開放溝としたときの開放部からの油
の逃げを抑え、フレーム側キー溝への給油を確実なもの
とすることができる。
【0038】図9は図6において示されているA−A断
面を矢印の方向からみたときのフレーム8′の図であ
り、フレーム側キー溝8a′を垂直方向からわずかに回
転させて備える場合の実施例である。旋回スクロールの
鏡板5a′外周部と固定スクロール4′及びフレーム
8′とから成る空間の旋回スクロール5′を支持し摺動
するフレーム8′内面のフレーム側キー溝より上部に油
溜を設け、油溜とフレーム側キー溝とを結ぶ油路20′
を孔とした例である。フレーム側キー溝を垂直方向、あ
るいは水平方向からわずかに回転させて備えることによ
り、油路20′はフレーム側キー溝の対角線方向にある
より摺動条件の厳しい実摺動面8c′に対して連通する
ことができる。すなわち、圧縮機の運転中旋回スクロー
ル5′は圧縮の反力を受けており、オルダムリングは主
軸回りに回転しようとする力を受けながらフレーム側キ
ー溝に対して直線の往復運動する。従って、フレーム側
キー溝側面は両側がオルダムリング・キーと摺動しなが
らも、対角線方向にあるどちらか片側の側面がより厳し
い摺動条件となる。そのため、本実施例はより厳しい摺
動条件の実摺動面に油路を連通させるための構造であ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、フレーム側オルダム摺
動部へ供給される油を、オルダムリング・キーとフレー
ム側キー溝側面の実摺動面に導くことができ、油を有効
に摺動面の潤滑に利用することが可能となるため、潤滑
不足の解消と摺動発熱を押さえることができ、焼付き,
かじりを防止し、摩耗を低減させ、圧縮機の信頼性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油路をフレーム側キー溝側面に連通させたスク
ロール圧縮機の一実施例の斜視図。
【図2】図1に示す実施例の断面図。
【図3】図1に示す実施例のフレーム側キー溝の部分斜
視図。
【図4】フレーム側キー溝への油路の他の実施例の部分
斜視図。
【図5】フレーム側キー溝への油路の他の実施例の部分
斜視図。
【図6】油路をフレーム側キー溝側面に連通させた横形
スクロール圧縮機の一実施例の断面図。
【図7】図6に示す実施例のA−A断面の断面図。
【図8】油路をフレーム側キー溝側面に連通させた他の
実施例の図6に示す実施例のA−A断面の断面図。
【図9】油路をフレーム側キー溝側面に連通させた他の
実施例の図6に示す実施例のA−A断面の断面図。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…圧縮機部、3…電動機部、4…固定
スクロール、5…旋回スクロール、8…フレーム、8a
…フレーム側キー溝、8c…実摺動面、9…主軸、9a
…給油孔、10…オルダムリング、16…圧縮機底部油
溜、18…バランスウェイト、19…油溜、20…油
路。
フロントページの続き (72)発明者 水本 宗男 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 野沢 重和 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】渦巻状のラップを有する旋回スクロール及
    び固定スクロールを組み合わせた圧縮機構と、前記旋回
    スクロールを支持するフレームと、前記旋回スクロール
    の自転を防止するための旋回スクロール裏面に設けるキ
    ー溝に係合するキー及びフレーム側に設けるキー溝に係
    合するキーとを備えたオルダムリングとを備えるスクロ
    ール圧縮機において、前記フレーム内面に油が溜まる油
    溜またはその中を油が流れる溝状の油溝と、前記油溝ま
    たは前記油溜とフレーム側キー溝を結ぶ油路を有し、前
    記油路をキーとキー溝側面の摺動面上に連通させたこと
    を特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】渦巻状のラップを有する旋回スクロール及
    び固定スクロールを組み合わせた圧縮機構と、前記旋回
    スクロールを支持するフレームと、前記旋回スクロール
    の自転を防止するための旋回スクロール裏面に設けるキ
    ー溝に係合するキー及びフレーム側に設けるキー溝に係
    合するキーとを備えたオルダムリングとを備える横形ス
    クロール圧縮機において、前記旋回スクロールの鏡板外
    周部と前記固定スクロール及びフレームとから成る空間
    の旋回スクロールを支持し摺動するフレーム内面で、前
    記フレーム側キー溝より上部のフレーム内面に油が溜ま
    る油溜またはその中を油が流れる溝状の油溝と、油溝ま
    たは油溜とフレーム側キー溝を結ぶ油路を有し、かつそ
    の油路をキーとキー溝側面の摺動面上に連通させたこと
    を特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記油路をオ
    ルダムリングが乗るフレームのキー溝周りに1本ないし
    複数本の開放溝として設けたスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記油路がキ
    ーとキー溝との摺動面に連通する1本ないし複数本の孔
    であるスクロール圧縮機。
JP31630995A 1995-12-05 1995-12-05 スクロール圧縮機 Pending JPH09158862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31630995A JPH09158862A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31630995A JPH09158862A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 スクロール圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09158862A true JPH09158862A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18075703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31630995A Pending JPH09158862A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09158862A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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