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JPH09157069A - 改質セメント成型体の製造方法 - Google Patents

改質セメント成型体の製造方法

Info

Publication number
JPH09157069A
JPH09157069A JP31261695A JP31261695A JPH09157069A JP H09157069 A JPH09157069 A JP H09157069A JP 31261695 A JP31261695 A JP 31261695A JP 31261695 A JP31261695 A JP 31261695A JP H09157069 A JPH09157069 A JP H09157069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
water
resin
soluble resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31261695A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Watanabe
智也 渡辺
Masuhiko Nakanishi
益彦 中西
Fujito Yamaguchi
布士人 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP31261695A priority Critical patent/JPH09157069A/ja
Publication of JPH09157069A publication Critical patent/JPH09157069A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/46Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with organic materials
    • C04B41/48Macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/27Water resistance, i.e. waterproof or water-repellent materials

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量気泡コンクリートの持つ軽量、断熱性を
損なわず、強度、防水性を向上させる。 【構成】 1種又は2種以上の水溶性樹脂を軽量気泡コ
ンクリートに含浸し、しかるのち該樹脂を架橋させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント成型体の
強度、耐水性、加工性、作業性などを改良したセメント
成型体の製造方法、さらには軽量気泡コンクリート板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セメント成型体、特にオートクレーブ養
生軽量気泡コンクリート(ALC)は、軽量であるこ
と、吸音、断熱効果が優れていること等から、建築材料
として広く利用されている。しかしながら、ALCは内
部に多くの気泡を含むことから、表面、特に角や縁の部
分が脆く、少しの力でつぶれ易い、衝撃により欠け易
い、更に表面から水を吸い込み易い等の欠点を有してい
た。その為、取り扱いに慎重さを必要とし、表面の保護
の為に厚めの塗装をする必要があつた。
【0003】これらの問題を解決するための一手段とし
ては、特開平4−231389号公報に記載されている
ように、PVA等の水溶性樹脂を混入させ強度を向上さ
せる方法がある。しかし、この方法では透水性の改善が
なく、また、水溶性樹脂が溶出し強度が低下する等の問
題があつた。この透水性を改良する目的で特開平2−2
72166号公報に記載のように、水溶性樹脂でなく疎
水性樹脂のエマルジョンを使用する試みもなされてき
た。しかし、強度の向上に対して効果が小さく、又使用
量が多い等の問題を生じた。さらにこれらの2つの技術
の欠点を克服する手段として、特開平5−105540
号公報、特開平5−294760号公報に記載のよう
に、疎水性の樹脂を有機溶剤に溶解し軽量気泡コンクリ
ート板を処理する方法も提案されているが、この方法で
は、強度及び防水効果の高い軽量気泡コンクリート板を
得られるものの、溶剤が軽量気泡コンクリート板に残る
為環境衛生上の問題と軽量気泡コンクリート内部の空隙
を樹脂が埋めてしまうため、難燃性、不燃性が失われる
という問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量気泡コ
ンクリートの持つ軽量、断熱性を損なわず、強度、防水
性を向上させる方法及び性能の向上した軽量気泡コンク
リートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、セメント成型
体に水溶性樹脂を含浸し、しかるのち該樹脂を架橋する
改質セメント成型体の製造方法である。または、水溶性
樹脂が、下記式(1)ないし(3)により表される少な
くとも一の単量体単位を含み、数平均分子量100〜5
00000の樹脂である請求項1の製造方法である。
【0006】
【化3】
【0007】[R1、R2は、水素、ハロゲン、炭素数
1〜20のアルキル基を示す。R1、R2は同一であつ
てもよい。Xi、Yiは、水素、炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数2〜20の不飽和炭化水素基、炭素数3
〜20のシクロアルキル基、炭素数5〜20のアリール
基、水酸基、チオール基、エーテル基、ホルミル基、カ
ルボキシル基、アミド基、アシル基、酸無水物基、カル
ボニル基、アミノ基、アセト酢酸基、イミノ基、イソシ
アナト基、ウレタン基、スルホン酸基、シリル基、シラ
ノール基、アルコキシシラン基、メチロール基、ピロリ
ドン基及びこれらの塩、アンモニウム塩もしくはこれら
が結合した、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜
20の不飽和炭化水素基、炭素数3〜20のシクロアル
キル基、炭素数5〜20のアリール基を示す。ただし、
Xi≠Yiである。
【0008】添字のr、s、t、uは、単量体単位中の
置換基の重量%を示し、0≦r、s、t、u≦100を
満たす。ただし、t、uは同時に0ではない。Mは、ピ
ラノース環を示す。] または、水溶性樹脂の架橋が、セメント成型体のアルカ
リ成分により行われる前記の製造方法である。
【0009】または、セメント成型体に、水溶性樹脂お
よび下記式(4)で表される化合物を含浸させる前記の
製造方法である。
【0010】
【化4】
【0011】[(Z)は、炭素数1〜20の飽和、不飽
和炭化水素残基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素残
基、トリアジン環残基及びその多量体残基、カルシウ
ム、バリウム、マグネシウム、鉄などの金属又はその
塩、水酸化物その他ヒゾラジン等を示す。R3、R4
は、−H、−OH、−NH2 、−NHNH2 、=N−N
2 、−NCO、−NC( O) OR(Rは、炭素数1〜
20のアルキル基)、−SH、−Si(OH)v (O
R)3-v (v=0、1、2、3。Rは、炭素数1〜20
のアルキル基)を示す。
【0012】添字のo、pは、単量単位中の置換基の重
量%を示し、0≦o 、p≦100であって、同時に0で
はない。] または、水溶性樹脂を含浸した後、セメント成型体を乾
燥せしめる前記の製造方法である。または、水溶性樹脂
の含浸が、セメント成型体表面への水溶性樹脂の塗布に
より行われる前記の製造方法である。または、セメント
成型体が、軽量気泡コンクリートである前記の製造方法
である。
【0013】以下、本願の発明を詳細に説明する。本来
軽量気泡コンクリートは、セメントの水和時に発泡させ
ることにより空隙を作って密度を低下させた、軽量で断
熱性の優れた材料である。そのため空隙を埋めずに強度
および防水性を向上させることが重要である。これを実
現するためには、理論的には軽量気泡コンクリート中の
空隙の表面を樹脂等でコーティングして強度を向上さ
せ、かつコーティング後にこの表面が疎水性になれば良
い。
【0014】微細構造部分へのコーティングを行うため
には、エマルジョンのように大粒径では困難であり、コ
ーティング用の樹脂液は均一系で低粘度、小粒径である
ことが必要となる。しかしながら、従来知られていたと
ころでは、含浸された樹脂量とセメント成型体の強度は
相関しており、強度を向上させるためには多量の樹脂が
必要となってしまうため、軽量気泡コンクリートの長所
が生かされない。したがって希薄な水溶液で使用でき、
少量含浸させるだけで強度が向上し、かつ疎水性となる
軽量気泡コンクリート処理方法が望まれていた。
【0015】以上の状況に鑑み、本発明者らが鋭意検討
を行つた結果、式(1)〜(3)に示される水溶性の樹
脂により、又は式(4)に示される化合物とともに軽量
気泡コンクリートを処理する事により、軽量気泡コンク
リートの軽量、断熱性を損なわず、強度、防水性などの
向上が可能であることを見いだしたのである。本発明に
用いられるセメント成型体とは、通常のモルタル、コン
クリート、オートクレーブ養生気泡コンクリートのこと
であり、特に軽量気泡コンクリートが好ましい。一例と
して軽量気泡コンクリートの一般的な製造方法を挙げ
る。珪石、珪砂等の珪酸質原料と生石灰やセメントなど
の石灰質原料の微粉末を主原料とし、水を加えて混練し
たスラリーにアルミニウム微粉末等の発泡剤を添加す
る、或いは、気泡剤を用いて別に生成した気泡を導入し
た後、型枠に注入し、所定時間経過後に半可塑性状態に
固化したら型枠をはずして外面を所定の寸法に切削し、
銅線等で所望の厚さに切断する。その後この半可塑性体
をオートクレーブに挿入して、高温、高圧で水蒸気養生
したものを、必要に応じて表面や小口面を切削加工して
製品とする方法である。
【0016】本発明に用いられる水溶性の樹脂とは、反
応活性な置換基を含有した樹脂であり、その反応活性基
が、樹脂自体、他の化合物、セメント等の石灰質、珪石
等の珪酸質などの無機材料と結合を形成しうる樹脂を示
している。このような樹脂を少量含浸させるだけで軽量
気泡コンクリートの強度が向上し、且つそれ自体が疎水
性となり軽量気泡コンクリートに防水機能が賦与できる
理由については明らかではないが、樹脂が架橋すること
及びその架橋した樹脂が軽量気泡コンクリート中に均質
に分散していること等を理由として考えることができ
る。樹脂をセメント中に均質分散させる効果は、MDF
(macro−defect free)セメントに見
られるようなセメントの高強度化であり、樹脂による
空隙の充填、セメントと樹脂との結合(アルミナセメ
ントとPVAの相互作用、ポルトランドセメントとポリ
アクリルアミドの相互作用等樹脂とセメントの種類の間
に相関がある:CBC理論)がその原因として提案され
ている。
【0017】即ち、従来、樹脂のセメント内への均質分
散を目的として用いられてきた樹脂は、水溶性樹脂であ
ると言える。しかしながら、この水溶性樹脂を架橋させ
る方法としては、架橋剤を樹脂とともに加える方法であ
り、架橋速度の制御が困難であり樹脂が途中で疎水化す
るため樹脂の均質化が困難であつた。本発明の方法はこ
の点を改良したものである。即ち、架橋反応がセメント
の水和反応にそって制御(水和反応の完了時:水分が無
くなる時またはCa(OH)2 によりアルカリが強くな
るとき)可能なため水溶性樹脂が均質にALC中に分散
することになり、強度と防水性が発現すると考えられ
る。さらには上記のCBCに見られるようなセメントの
選択性もなく、どの系にも適用が可能であることは、驚
くべきことである。
【0018】これらの樹脂の好ましい例としては、下記
式(1)〜(3)で表される樹脂を挙げることができ
る。
【0019】
【化5】
【0020】[R1、R2は、水素、ハロゲン、炭素数
1〜20のアルキル基を示す。R1、R2は同一であつ
てもよい。Xi、Yiは、水素、炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数2〜20の不飽和炭化水素基、炭素数3
〜20のシクロアルキル基、炭素数5〜20のアリール
基、水酸基、チオール基、エーテル基、ホルミル基、カ
ルボキシル基、アミド基、アシル基、酸無水物基、カル
ボニル基、アミノ基、アセト酢酸基、イミノ基、イソシ
アナト基、ウレタン基、スルホン酸基、シリル基、シラ
ノール基、アルコキシシラン基、メチロール基、ピロリ
ドン基及びこれらの塩、アンモニウム塩もしくはこれら
が結合した、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜
20の不飽和炭化水素基、炭素数3〜20のシクロアル
キル基、炭素数5〜20のアリール基を示す。ただし、
Xi≠Yiである。
【0021】添字のr、s、t、uは、単量体単位中の
置換基の重量%を示し、0≦r、s、t、u≦100を
満たす。ただし、t、uは同時に0ではない。Mは、ピ
ラノース環を示す。] 具体的には、セルロース、メチルセルロース(MC)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PE
G)、ポリアクリルアミド(PAAM)、ポリアクリル
酸、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリアクリ
ル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
ピロリドン、ポリエチレンイミン、アクリル酸ーマレイ
ン酸共重合体、イソブテンーマレイン酸共重合体等をヒ
ドラジン、ジケテン、アセト酢酸エステル、脂肪族、芳
香族、脂環式のジ、トリ、テトラ、ペンタイソシアネー
ト、及びそのアルコール、ヒドラジン付加物、シラン化
合物、アンモニア等のアミン、カルボニル化合物無水酢
酸、の中から選ばれた1種もしくは2種以上と反応させ
たものであり、式(1)〜(3)に示される構造を有す
る化合物である。
【0022】好ましい具体的な例を挙げると、PVA、
PEG、PPG、PAAM、セルロース、ポリアクリル
酸とジケテン、アセト酢酸エステル、ヘキサメチレンジ
イソシアネート及びそのアルコール付加物、ジフェニル
メタンジイソシアネート及びそのアルコール付加物、ト
リレンジイシシアネート及びそのアルコール付加物、イ
ソシアヌレート、ビウレット、ヒドラジン、ビニルシラ
ン、アルコキシシラン無水酢酸の中から選ばれた1種も
しくは2種以上を反応させた樹脂を挙げることができ、
1種もしくは2種以上を同時に用いても良い。
【0023】これらの樹脂の分子量は数平均分子量(M
n)で100〜50万の範囲が適当である。本発明に用
いられる水溶性樹脂の製造方法は、通常の製造方法を用
いればよく特に制限されるものではない。本発明に用い
られる樹脂の変性量は特に制限はないが、変性量が大き
いと水溶性が低下するので、変性樹脂の水に対する溶解
度が0.1%である様に変性量を制御することが必要で
ある。
【0024】本発明においては、上記樹脂のみで使用が
可能であるが、下記式(4)の化合物を同時に用い架橋
をかけることが可能である。
【0025】
【化6】
【0026】[(Z)は、炭素数1〜20の飽和、不飽
和炭化水素残基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素残
基、トリアジン環残基及びその多量体残基、カルシウ
ム、バリウム、マグネシウム、鉄などの金属又はその
塩、水酸化物その他ヒゾラジン等を示す。R3、R4
は、−H、−OH、−NH2 、−NHNH2 、=N−N
2 、−NCO、−NC( O) OR(Rは、炭素数1〜
20のアルキル基)、−SH、−Si(OH)v (O
R)3-v (v=0、1、2、3。Rは、炭素数1〜20
のアルキル基)を示す。
【0027】添字のo、pは、単量単位中の置換基の重
量%を示し、0≦o 、p≦100であって、同時に0で
はない。] 式(4)に示される化合物は、式(1)〜(3)に示さ
れる樹脂と反応すれば特に制限されないが、例示すれば
ヒドラジン誘導体、イソシアナート誘導体、珪素誘導
体、アミン誘導体、ウレタン誘導体、アルコール誘導体
が有効であり、1種もしくは2種以上を混合して使用し
ても良い。
【0028】本発明の式(4)に示される化合物の使用
量は、上記樹脂の変性率及び架橋の程度により変化する
が、上記樹脂に対して、0.001〜20wt%の範囲
で使用する事ができる。本発明において、式(1)〜
(3)式に示される樹脂及び式(4)式に示される化合
物の含浸方法は、ALCを水溶性樹脂に浸漬する方法、
スプレーにより吹き付ける方法、成型時に混ぜる方法な
どがあり、どの方法を用いても良い。この水溶性樹脂の
水中における割合は、0.01〜50wt%まで可能で
あるが、好ましくは0.1〜25wt%の範囲で使用す
る事ができる。樹脂の濃度が0.01wt%より小さい
と効果が小さく、又50wt%以上の場合は、液の粘度
があがる等の原因となり、含浸が困難となる。又軽量気
泡コンクリートに対する樹脂の含浸量は0.1〜20w
t%の範囲が好ましい。軽量気泡コンクリート中の樹脂
量が0.1wt%以下の場合は軽量気泡コンクリートの
防水性、強度に対する寄与が小さく、20wt%以上で
は、強度、防水性は向上するが、有機成分が多くなる為
不燃性が低下し、樹脂のコストも向上するので好ましく
ない。
【0029】樹脂の含浸時間は、軽量気泡コンクリート
の厚さ又は含浸量により変化するが、工業的には短いほ
うが有利となり、1分〜1週間の範囲で選ぶことが出来
る。本発明の方法に於いては、樹脂の含浸後、架橋反応
が起こり樹脂の疎水化や軽量気泡コンクリートとの反応
が起こる。その際、軽量気泡コンクリート中の水分を除
去して架橋反応を促進するために、乾燥を行なう事が有
効である。その際の条件としては15℃〜130℃、常
圧又は減圧下を好ましい条件として挙げる事ができる。
【0030】本発明はその他に、有機酸系誘導体、ポリ
オキシエチレン系非イオン及び特殊アニオン系界面活性
剤、特殊無機塩、特殊スルホン基、カルボキシル基含有
多元ポリマー、アルキルアリルスルホン酸塩高縮合物等
公知の減水剤、空気連行剤、高級脂肪酸の防水剤、ポリ
エーテル系界面活性剤の乾燥収縮低減剤等の添加剤類ス
チール、アルミナ、炭素、ガラス、ナイロン、ポリプロ
ピレン等の繊維類、軽石、パーライト、フライアッシ
ュ、砂利、発泡スチロール、スラグ、シリカヒューム等
の軽量骨材等を必要に応じて添加することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。 <合成例1>2Lナスフラスコに5%アセト酢酸変性ポ
リビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−1
00、日本合成社製)100gを計りとり、溶媒として
ジメチルアセトアミド(DMAc)900gをいれ、無
水酢酸52.4g(10%DMAc溶液)を加えた後1
00℃に加熱し5hr反応した。反応液をトルエン中で
再沈することにより、5%アセト酢酸ー26%酢酸変性
ポリビニルアルコールを105g得た。このポリマーの
水への溶解度は約5%であつた。これをポリマー(A)
とする。なお変性量は通常のヒドロキシル価(OHV)
測定法により測定した。
【0032】<合成例2>ヘキサメチレンジイソシアナ
ート(HDI)86.3gを863gのDMAcに溶解
し、そこにメタノール30gを添加し部分ウレタン化物
を合成した。次に合成例1と同様の装置に同様の条件で
ポリビニルアルコールとDMAcをいれ、そこに合成し
た部分ウレタン化物979gを添加し、100℃で2h
r反応した。反応の終点はIRにより確認した。この反
応液をトルエン中で再沈し、合成例1と同様にOHVを
測定することにより、150gの26%ウレタン変性ポ
リビニルアルコールを得た。これをポリマー(B)とす
る。
【0033】<合成例3>1Lナスフラスコに飽水ヒド
ラジン(85%溶液)37.6gとジオキサン75gを
計りとり、そこにイソシアヌレート型ポリイソシアネー
ト(商品名:TPAー100、旭化成工業社製)50.
4gとジオキサン50.4gの溶液を徐々に添加し、I
Rでイソシアネート基を確認しながら室温で3Hr反応
させた。この反応液から溶媒と未反応ヒドラジンを除去
し、40gのイソシアヌレート型ポリイソシアネートト
リヒドラジド(TPA−Hz)を得た。イソシアネート
法によりヒドラジン等量を求めたところ、4.5mml
/gであった。
【0034】
【実施例1】周知の方法によりオートクレーブ養生して
得られたALC成型体を170mm×40mm×40m
mの大きさに切断し、5%アセト酢酸変性ポリビニルア
ルコールの5%溶液に浸漬した。その後、樹脂含浸量、
曲げ強度(JIS A6203)、透水性(JIS A
6910)を測定した。樹脂含浸量は、乾燥時のALC
重量に対する重量%で示した。結果を表1に示す。
【0035】
【実施例2〜4】実施例1と同様なALCサンプルを用
意し、5%アセト酢酸変性ポリビニルアルコールの濃度
を、2.5%、5%、8%として含浸し、40℃で15
時間乾燥した後、同様の物性を測定した。結果を表1に
示す。
【0036】
【比較例1】実施例1と同様なALCサンプルを用意
し、40℃で15時間乾燥しただけで、実施例1と同様
の物性を評価した。結果を表1に示す。
【0037】
【比較例2】比較例1と同様なALCサンプルを用意
し、ポリビニルアルコールの濃度を、5%で含浸した
後、同様の物性を測定した。結果を表1に示す。
【0038】
【実施例5、6】樹脂として、ポリマー(A)、(B)
を用い、含浸後40℃で15時間乾燥する以外は実施例
1と同様の方法で樹脂含浸を行い、物性を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0039】
【実施例7】実施例1と同様なサンプルを用意し、5%
アセト酢酸変性ポリビニルアルコールの2.5%水溶液
にTPAーHz2.5%水溶液を4:1の比率で混合し
た液に浸漬させ、40℃で15時間乾燥することによ
り、樹脂含浸ALCを得た。これを実施例1と同様に物
性を測定した。その結果を表2に示す。
【0040】
【実施例8】TPA−Hzの代わりに2.5%アジピン
酸ジヒドラジド(ADH)を5%アセト酢酸変性ポリビ
ニルアルコールに対して11:1で用いる以外は実施例
7と同様の測定をした。その結果を表2に示す。
【0041】
【実施例9】5%アセト酢酸変性ポリビニルアルコール
5%水溶液と5%メチルトリメトキシシラン水溶液を1
0:4の割合で混合し、その液に実施例1と同様のAL
Cサンプルを浸漬させ、40℃で15時間乾燥した。こ
れを実施例7と同様の測定をした。その結果を表2に示
す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】軽量気泡コンクリートの軽量、断熱性を
損なわず、少量の樹脂の含浸で、強度、防水性、加工
性、作業性などが向上する。その際、架橋反応が乾燥工
程により制御されるため、水溶性樹脂の含浸工程におい
ては、水溶性樹脂が均質にALC中に分散することがで
き、その結果、強度と防水性が最も効果的に発現され
る。またセメントの種類による選択性もなく、どの系に
も適用が可能である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント成型体に水溶性樹脂を含浸し、
    しかるのち該樹脂を架橋する改質セメント成型体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 水溶性樹脂が、下記式(1)ないし
    (3)により表される少なくとも一の単量体単位を含
    み、数平均分子量100〜500000の樹脂である請
    求項1の製造方法。 【化1】 [R1、R2は、水素、ハロゲン、炭素数1〜20のア
    ルキル基を示す。R1、R2は同一であつてもよい。X
    i、Yiは、水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素
    数2〜20の不飽和炭化水素基、炭素数3〜20のシク
    ロアルキル基、炭素数5〜20のアリール基、水酸基、
    チオール基、エーテル基、ホルミル基、カルボキシル
    基、アミド基、アシル基、酸無水物基、カルボニル基、
    アミノ基、アセト酢酸基、イミノ基、イソシアナト基、
    ウレタン基、スルホン酸基、シリル基、シラノール基、
    アルコキシシラン基、メチロール基、ピロリドン基及び
    これらの塩、アンモニウム塩もしくはこれらが結合し
    た、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20の不
    飽和炭化水素基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、
    炭素数5〜20のアリール基を示す。ただし、Xi≠Y
    iである。添字のr、s、t、uは、単量体単位中の置
    換基の重量%を示し、0≦r、s、t、u≦100を満
    たす。ただし、t、uは同時に0ではない。Mは、ピラ
    ノース環を示す。]
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂の架橋が、セメント成型体の
    アルカリ成分により行われる請求項1または2の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 セメント成型体に、水溶性樹脂および下
    記式(4)で表される化合物を含浸させる請求項1また
    は2の製造方法。 【化2】 [(Z)は、炭素数1〜20の飽和、不飽和炭化水素残
    基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素残基、トリアジン
    環残基及びその多量体残基、カルシウム、バリウム、マ
    グネシウム、鉄などの金属又はその塩、水酸化物その他
    ヒゾラジン等を示す。R3、R4は、−H、−OH、−
    NH2 、−NHNH2 、=N−NH2 、−NCO、−N
    C( O) OR(Rは、炭素数1〜20のアルキル基)、
    −SH、−Si(OH)v (OR)3-v (v=0、1、
    2、3。Rは、炭素数1〜20のアルキル基)を示す。
    添字のo、pは、単量単位中の置換基の重量%を示し、
    0≦o 、p≦100であって、同時に0ではない。]
  5. 【請求項5】 水溶性樹脂を含浸した後、セメント成型
    体を乾燥せしめる請求項3又は4の製造方法。
  6. 【請求項6】 水溶性樹脂の含浸が、セメント成型体表
    面への水溶性樹脂の塗布により行われる請求項1から5
    のいずれかの製造方法。
  7. 【請求項7】 セメント成型体が、軽量気泡コンクリー
    トである請求項1から6のいずれかの製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003054080A1 (fr) * 2001-12-12 2003-07-03 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd Composition thermoplastique polymerisable a l'eau, objet moule fabrique a partir de cette composition thermoplastique polymerisable a l'eau et processus de production de cet objet

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