JPH09152629A - 液晶表示装置のアレイ基板 - Google Patents
液晶表示装置のアレイ基板Info
- Publication number
- JPH09152629A JPH09152629A JP24833796A JP24833796A JPH09152629A JP H09152629 A JPH09152629 A JP H09152629A JP 24833796 A JP24833796 A JP 24833796A JP 24833796 A JP24833796 A JP 24833796A JP H09152629 A JPH09152629 A JP H09152629A
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- Japan
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- inspection
- pixel
- thin film
- film transistors
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- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】構造を著しく複雑化せずに欠陥の部位を正確に
特定できるようにする。 【解決手段】液晶表示装置のアレイ基板は、複数の画素
電極1、複数の走査線3、複数の信号線4、各々対応走
査線3からの走査信号に応答して対応信号線4からの映
像信号を対応画素電極1に供給する複数のスイッチング
素子5、および走査線3の電位をセンスする検査補助回
路30とを備える。特に回路30はゲートが走査線3に
接続される複数の検査用薄膜トランジスタ35と、これ
らトランジスタ35のソース・ドレインパスに接続され
る検査配線部34とで構成され、配線部34はこれらト
ランジスタ35のソース・ドレインパスが相互間におい
て並列的に接続されるモニタパッド32および接地パッ
ドGNDと、検査電圧が印加される検査電位パッド31
と、パッド31およびパッド32間に接続されトランジ
スタ35の電気抵抗と協力して検査電圧を分圧する抵抗
素子33とを含む。
特定できるようにする。 【解決手段】液晶表示装置のアレイ基板は、複数の画素
電極1、複数の走査線3、複数の信号線4、各々対応走
査線3からの走査信号に応答して対応信号線4からの映
像信号を対応画素電極1に供給する複数のスイッチング
素子5、および走査線3の電位をセンスする検査補助回
路30とを備える。特に回路30はゲートが走査線3に
接続される複数の検査用薄膜トランジスタ35と、これ
らトランジスタ35のソース・ドレインパスに接続され
る検査配線部34とで構成され、配線部34はこれらト
ランジスタ35のソース・ドレインパスが相互間におい
て並列的に接続されるモニタパッド32および接地パッ
ドGNDと、検査電圧が印加される検査電位パッド31
と、パッド31およびパッド32間に接続されトランジ
スタ35の電気抵抗と協力して検査電圧を分圧する抵抗
素子33とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に液晶表示装置
のアレイ基板に関し、特に複数の画素電極がこれら画素
電極を駆動する駆動回路と共に集積されるアレイ基板に
関する。
のアレイ基板に関し、特に複数の画素電極がこれら画素
電極を駆動する駆動回路と共に集積されるアレイ基板に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、液晶表示技術がビデオプロジ
ェクタ、ビューファインダ等の映像機器に応用されるよ
うになった。例えば3個の液晶表示装置(or 液晶表示
パネル)がカラー画像を表示するために設けられる場
合、これら液晶表示装置は白色光をダイクロイック・ミ
ラー等で分光することにより得られる赤色、緑色、およ
び青色の光をそれぞれ選択的に透過するように動作す
る。各液晶表示装置の光透過率分布は液晶表示装置に設
けられる複数の接続パッドを介して接続される液晶駆動
回路により制御される。これら液晶表示装置からの透過
光は表示位置でカラー画像を合成するようレンズにより
に集光される。
ェクタ、ビューファインダ等の映像機器に応用されるよ
うになった。例えば3個の液晶表示装置(or 液晶表示
パネル)がカラー画像を表示するために設けられる場
合、これら液晶表示装置は白色光をダイクロイック・ミ
ラー等で分光することにより得られる赤色、緑色、およ
び青色の光をそれぞれ選択的に透過するように動作す
る。各液晶表示装置の光透過率分布は液晶表示装置に設
けられる複数の接続パッドを介して接続される液晶駆動
回路により制御される。これら液晶表示装置からの透過
光は表示位置でカラー画像を合成するようレンズにより
に集光される。
【0003】従来の映像機器は、レンズおよびダイクロ
イック・ミラー等の光学系が一般に大型であったために
高価であり、多くのスペースを占有していた。この光学
系をコンパクトにするには、解像度を維持して液晶表示
装置のサイズを低減する必要がある。このため、液晶表
示装置の画素密度が最大限に増大され、接続パッドの面
積および間隔もこれに伴って低減されるようになった。
しかし、接続信頼性を損なわずに接続パッドの面積およ
び間隔を低減することには限界があるために、液晶駆動
回路を液晶表示装置に組み込んで接続パッドを不要にす
る方式が提案されている。
イック・ミラー等の光学系が一般に大型であったために
高価であり、多くのスペースを占有していた。この光学
系をコンパクトにするには、解像度を維持して液晶表示
装置のサイズを低減する必要がある。このため、液晶表
示装置の画素密度が最大限に増大され、接続パッドの面
積および間隔もこれに伴って低減されるようになった。
しかし、接続信頼性を損なわずに接続パッドの面積およ
び間隔を低減することには限界があるために、液晶駆動
回路を液晶表示装置に組み込んで接続パッドを不要にす
る方式が提案されている。
【0004】ここで、上述した方式の液晶表示装置の構
造を概略的に説明する。この液晶表示装置は一般に複数
の画素電極がマトリクス状に配列されるアレイ基板と、
対向電極がこれら画素電極のマトリクスアレイに対応し
て形成された対向基板と、これらアレイ基板および対向
基板間に保持される液晶層とを備える。アレイ基板は複
数の画素電極の行に沿ってそれぞれ形成される複数の走
査線、これら画素電極の列に沿って形成される複数の信
号線、および各々対応走査線および対応信号線の交差す
る位置に隣接して形成されスイッチング素子を構成する
複数の薄膜トランジスタ(TFT)を有する。各TFT
は1走査線に接続されるゲート、1画素電極に接続され
るソース、および1信号線に接続されるドレインを有す
る。液晶駆動回路はアレイ基板において画素電極のマト
リクスアレイの外側領域に形成される走査線ドライバお
よび信号線ドライバ等で構成される。複数の走査線は走
査線ドライバに接続され、複数の信号線は信号線ドライ
バに接続される。走査線ドライバは複数の走査線に順次
走査信号を供給し、信号線ドライバは各行のTFTが走
査信号によって同時にオンする毎に複数の信号線に映像
信号を供給する。これにより、各画素電極は対応TFT
を介して供給される映像信号に応じた画素電位に設定さ
れる。液晶表示装置の光透過率分布は基準電位に設定さ
れる対向電極とこれら画素電極との間において液晶層に
印加される電圧の分布に応じて設定される。
造を概略的に説明する。この液晶表示装置は一般に複数
の画素電極がマトリクス状に配列されるアレイ基板と、
対向電極がこれら画素電極のマトリクスアレイに対応し
て形成された対向基板と、これらアレイ基板および対向
基板間に保持される液晶層とを備える。アレイ基板は複
数の画素電極の行に沿ってそれぞれ形成される複数の走
査線、これら画素電極の列に沿って形成される複数の信
号線、および各々対応走査線および対応信号線の交差す
る位置に隣接して形成されスイッチング素子を構成する
複数の薄膜トランジスタ(TFT)を有する。各TFT
は1走査線に接続されるゲート、1画素電極に接続され
るソース、および1信号線に接続されるドレインを有す
る。液晶駆動回路はアレイ基板において画素電極のマト
リクスアレイの外側領域に形成される走査線ドライバお
よび信号線ドライバ等で構成される。複数の走査線は走
査線ドライバに接続され、複数の信号線は信号線ドライ
バに接続される。走査線ドライバは複数の走査線に順次
走査信号を供給し、信号線ドライバは各行のTFTが走
査信号によって同時にオンする毎に複数の信号線に映像
信号を供給する。これにより、各画素電極は対応TFT
を介して供給される映像信号に応じた画素電位に設定さ
れる。液晶表示装置の光透過率分布は基準電位に設定さ
れる対向電極とこれら画素電極との間において液晶層に
印加される電圧の分布に応じて設定される。
【0005】このような液晶表示装置は通常アレイ基板
の形成工程、対向基板の形成工程、およびアレイ基板お
よび対向基板を液晶層と一体化する貼合せ工程を経て製
造される。アレイ基板の製造工程では、液晶駆動回路が
画素電極、走査線、信号線、およびTFTを含む表示回
路と共に集積される。この場合、アレイ基板は複数の走
査線および複数の信号線が液晶駆動回路に直接的に接続
された状態で形成される。この状態では、液晶駆動回路
を介して表示回路を動作させる以外に表示回路および液
晶駆動回路を検査できない。すなわち、表示回路および
液晶駆動回路は個別に動作し得ないため、信号線および
走査線のような配線に存在する欠陥をすべて検出できる
とは限らない。たとえ欠陥の存在を検出できても、この
欠陥が配線のどこに存在するかを特定することは難し
い。このため、完成後の液晶パネルが良品であるとを確
認するために動作試験が行われる。液晶表示装置の動作
が正常でない場合には、液晶表示装置が欠陥品として廃
棄されることになる。たとえ欠陥がアレイ基板に存在す
ることが明らかであっても、アレイ基板を対向基板およ
び液晶層から適切に分離できないため、対向基板および
液晶層もアレイ基板と一緒に廃棄される。
の形成工程、対向基板の形成工程、およびアレイ基板お
よび対向基板を液晶層と一体化する貼合せ工程を経て製
造される。アレイ基板の製造工程では、液晶駆動回路が
画素電極、走査線、信号線、およびTFTを含む表示回
路と共に集積される。この場合、アレイ基板は複数の走
査線および複数の信号線が液晶駆動回路に直接的に接続
された状態で形成される。この状態では、液晶駆動回路
を介して表示回路を動作させる以外に表示回路および液
晶駆動回路を検査できない。すなわち、表示回路および
液晶駆動回路は個別に動作し得ないため、信号線および
走査線のような配線に存在する欠陥をすべて検出できる
とは限らない。たとえ欠陥の存在を検出できても、この
欠陥が配線のどこに存在するかを特定することは難し
い。このため、完成後の液晶パネルが良品であるとを確
認するために動作試験が行われる。液晶表示装置の動作
が正常でない場合には、液晶表示装置が欠陥品として廃
棄されることになる。たとえ欠陥がアレイ基板に存在す
ることが明らかであっても、アレイ基板を対向基板およ
び液晶層から適切に分離できないため、対向基板および
液晶層もアレイ基板と一緒に廃棄される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば特開昭63−5
2121号およびJAPAN DISPLAY'92.561の"S14-2 3.7-i
n. HDTV Poly-Si TFT-LCD Light Valve with Fully Int
egrated Peripheral Drivers" は走査線および信号線の
ような配線の端部に複数の検査用トランジスタを設け、
これら検査用トランジスタを利用してアレイ基板を検査
する技術を開示する。
2121号およびJAPAN DISPLAY'92.561の"S14-2 3.7-i
n. HDTV Poly-Si TFT-LCD Light Valve with Fully Int
egrated Peripheral Drivers" は走査線および信号線の
ような配線の端部に複数の検査用トランジスタを設け、
これら検査用トランジスタを利用してアレイ基板を検査
する技術を開示する。
【0007】特開昭63−52121号は、複数の検査
用トランジスタのソース・ドレインパスがそれぞれ対応
配線に接続され、各検査用トランジスタのゲートがその
隣の検査用トランジスタのソース・ドレインパスに接続
される回路構造を有する。欠陥が偶数番目の全配線で発
生した場合を想定すると、これらの配線だけでなく奇数
番目の全配線でも欠陥が発生したように観測される可能
性がある。このため、正確な検査が困難である。
用トランジスタのソース・ドレインパスがそれぞれ対応
配線に接続され、各検査用トランジスタのゲートがその
隣の検査用トランジスタのソース・ドレインパスに接続
される回路構造を有する。欠陥が偶数番目の全配線で発
生した場合を想定すると、これらの配線だけでなく奇数
番目の全配線でも欠陥が発生したように観測される可能
性がある。このため、正確な検査が困難である。
【0008】JAPAN DISPLAY'92.561の"S14-2 3.7-in. H
DTV Poly-Si TFT-LCD Light Valvewith Fully Integrat
ed Peripheral Drivers" は、複数の検査用トランジス
タのソース・ドレインパスがそれぞれ対応配線に接続さ
れ、これら検査用トランジスタのゲートがグループ毎に
共通に接続される回路構造を有する。この構造は欠陥が
これら検査用トランジスタ自体に発生したときに正確な
検査を困難にする。すなわち、1検査用トランジスタの
ゲート絶縁が破壊されると、この検査用トランジスタの
ゲートが対応配線に電気的に短絡する。このため、この
検査用トランジスタと同一グループに属する検査用トラ
ンジスタに欠陥が発生し、さらにこれらトランジスタに
接続された配線の全てに欠陥が発生したように観測され
る可能性がある。
DTV Poly-Si TFT-LCD Light Valvewith Fully Integrat
ed Peripheral Drivers" は、複数の検査用トランジス
タのソース・ドレインパスがそれぞれ対応配線に接続さ
れ、これら検査用トランジスタのゲートがグループ毎に
共通に接続される回路構造を有する。この構造は欠陥が
これら検査用トランジスタ自体に発生したときに正確な
検査を困難にする。すなわち、1検査用トランジスタの
ゲート絶縁が破壊されると、この検査用トランジスタの
ゲートが対応配線に電気的に短絡する。このため、この
検査用トランジスタと同一グループに属する検査用トラ
ンジスタに欠陥が発生し、さらにこれらトランジスタに
接続された配線の全てに欠陥が発生したように観測され
る可能性がある。
【0009】これら文献の技術では、検査用トランジス
タを付加することがかえってアレイ基板の歩留りや信頼
性を低下させる傾向にある。また、これら技術の回路構
造は走査線、信号線、およびTFTを含む表示回路を液
晶駆動回路を介さずに検査することを可能にできない。
特に特開昭63−52121号では、アレイ基板の配線
構造が検査用トランジスタをグループ単位にスイッチン
グするために付加される配線によって複雑化する。本発
明の目的は、構造を著しく複雑化することなく欠陥の部
位を正確に特定する検査を可能にする液晶表示装置のア
レイ基板を提供することにある。
タを付加することがかえってアレイ基板の歩留りや信頼
性を低下させる傾向にある。また、これら技術の回路構
造は走査線、信号線、およびTFTを含む表示回路を液
晶駆動回路を介さずに検査することを可能にできない。
特に特開昭63−52121号では、アレイ基板の配線
構造が検査用トランジスタをグループ単位にスイッチン
グするために付加される配線によって複雑化する。本発
明の目的は、構造を著しく複雑化することなく欠陥の部
位を正確に特定する検査を可能にする液晶表示装置のア
レイ基板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は、絶縁性基板
と、この絶縁性基板上においてマトリクス状に配列され
る複数の画素電極と、この絶縁性基板上において複数の
画素電極の行に沿って形成される1セットの第1画素配
線と、この絶縁性基板上において複数の画素電極の列に
沿って形成される1セットの第2画素配線と、これら第
1および第2画素配線の交差点に隣接してそれぞれ絶縁
性基板上に形成され、各々対応第1画素配線からの走査
信号に応答して対応第2画素配線からの映像信号を対応
画素電極に供給する複数のスイッチング素子と、少なく
とも1セットの第1および第2画素配線の電位をセンス
する検査補助回路とを備え、検査補助回路はゲートが1
セットの画素配線にそれぞれ接続される複数の検査用薄
膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態を検出
するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソース・ド
レインパスに接続される検査配線部とで構成される第1
検査部を有し、検査配線部は複数の検査用薄膜トランジ
スタのソース・ドレインパスが相互間において並列的に
接続される第1および第2検査パッドと、検査電圧が第
1検査パッドを基準にして印加される第3検査パッド
と、第2および第3検査パッド間に接続され複数の検査
用薄膜トランジスタの電気抵抗と協力して検査電圧を分
圧する抵抗素子とを含む液晶表示装置のアレイ基板によ
り達成される。
と、この絶縁性基板上においてマトリクス状に配列され
る複数の画素電極と、この絶縁性基板上において複数の
画素電極の行に沿って形成される1セットの第1画素配
線と、この絶縁性基板上において複数の画素電極の列に
沿って形成される1セットの第2画素配線と、これら第
1および第2画素配線の交差点に隣接してそれぞれ絶縁
性基板上に形成され、各々対応第1画素配線からの走査
信号に応答して対応第2画素配線からの映像信号を対応
画素電極に供給する複数のスイッチング素子と、少なく
とも1セットの第1および第2画素配線の電位をセンス
する検査補助回路とを備え、検査補助回路はゲートが1
セットの画素配線にそれぞれ接続される複数の検査用薄
膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態を検出
するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソース・ド
レインパスに接続される検査配線部とで構成される第1
検査部を有し、検査配線部は複数の検査用薄膜トランジ
スタのソース・ドレインパスが相互間において並列的に
接続される第1および第2検査パッドと、検査電圧が第
1検査パッドを基準にして印加される第3検査パッド
と、第2および第3検査パッド間に接続され複数の検査
用薄膜トランジスタの電気抵抗と協力して検査電圧を分
圧する抵抗素子とを含む液晶表示装置のアレイ基板によ
り達成される。
【0011】本発明のアレイ基板では、検査用薄膜トラ
ンジスタのゲートが1セットの画素配線にそれぞれ接続
され、さらに検査配線部がゲート電位に応じた動作状態
を検出するためこれら検査用薄膜トランジスタのソース
・ドレインパスに接続される。アレイ基板の検査時、走
査信号または映像信号のような電圧が各画素配線を介し
てスイッチング素子に供給される。例えば断線、短絡、
素子破壊のような欠陥がこの画素配線またはこの画素配
線に接続されたスイッチング素子に存在する場合、この
画素配線の電位はこの欠陥の種類に依存して変化する。
このため、検査用薄膜トランジスタはこの画素配線の電
位をセンスするように動作する。具体的には、検査用薄
膜トランジスタの導電性、すなわち電気抵抗がこの画素
配線の電位によって制御され、欠陥の種類を反映する値
に設定される。従って、検査配線部を用いて検査用薄膜
トランジスタに電流を流し、これら検査用薄膜トランジ
スタでの電圧降下を計測することにより上述のような欠
陥の情報を得ることができる。さらに1セットの全画素
配線について順次欠陥情報に収集することで、欠陥がこ
れら画素配線のうちのどれに存在するかを特定すること
ができる。
ンジスタのゲートが1セットの画素配線にそれぞれ接続
され、さらに検査配線部がゲート電位に応じた動作状態
を検出するためこれら検査用薄膜トランジスタのソース
・ドレインパスに接続される。アレイ基板の検査時、走
査信号または映像信号のような電圧が各画素配線を介し
てスイッチング素子に供給される。例えば断線、短絡、
素子破壊のような欠陥がこの画素配線またはこの画素配
線に接続されたスイッチング素子に存在する場合、この
画素配線の電位はこの欠陥の種類に依存して変化する。
このため、検査用薄膜トランジスタはこの画素配線の電
位をセンスするように動作する。具体的には、検査用薄
膜トランジスタの導電性、すなわち電気抵抗がこの画素
配線の電位によって制御され、欠陥の種類を反映する値
に設定される。従って、検査配線部を用いて検査用薄膜
トランジスタに電流を流し、これら検査用薄膜トランジ
スタでの電圧降下を計測することにより上述のような欠
陥の情報を得ることができる。さらに1セットの全画素
配線について順次欠陥情報に収集することで、欠陥がこ
れら画素配線のうちのどれに存在するかを特定すること
ができる。
【0012】さらに、検査配線部は画素配線から検査用
薄膜トランジスタのゲート絶縁膜により電気的に絶縁さ
れる。この構造は1個の検査用薄膜トランジスタのゲー
トおよびソース・ドレインパスがゲート絶縁膜不良等の
欠陥によって電気的に接続されたためにこの検査用薄膜
トランジスタのゲートに接続される画素配線が他の画素
配線に短絡するという従来の問題を回避できる。
薄膜トランジスタのゲート絶縁膜により電気的に絶縁さ
れる。この構造は1個の検査用薄膜トランジスタのゲー
トおよびソース・ドレインパスがゲート絶縁膜不良等の
欠陥によって電気的に接続されたためにこの検査用薄膜
トランジスタのゲートに接続される画素配線が他の画素
配線に短絡するという従来の問題を回避できる。
【0013】また、複数の検査用薄膜トランジスタのソ
ース・ドレインパスを共通線を用いて並列に接続すれ
ば、アレイ基板の配線構造が確実な検査を可能にするた
めに著しく複雑化することを防止できる。さらに、スイ
ッチング素子が薄膜トランジスタで構成される場合に
は、これらを検査用薄膜トランジスタと共通の製造プロ
セスで同時に形成することもできる。これは、検査用薄
膜トランジスタを形成するために独立したプロセスを必
要としないということを意味する。
ース・ドレインパスを共通線を用いて並列に接続すれ
ば、アレイ基板の配線構造が確実な検査を可能にするた
めに著しく複雑化することを防止できる。さらに、スイ
ッチング素子が薄膜トランジスタで構成される場合に
は、これらを検査用薄膜トランジスタと共通の製造プロ
セスで同時に形成することもできる。これは、検査用薄
膜トランジスタを形成するために独立したプロセスを必
要としないということを意味する。
【0014】このように本発明によれば、大幅な回路コ
ンポーネンツの変更や複雑な配線構造を必要とせずに。
画素配線またはスイッチング素子に存在する欠陥を確実
に検出することができる。これら欠陥検査はほぼ独立に
行えるため、欠陥の所在を特定することが容易である。
さらに、検査補助回路に含まれる検査用薄膜トランジス
タの欠陥については、これを除去してアレイ基板の歩留
りの低下を防止することもできる。
ンポーネンツの変更や複雑な配線構造を必要とせずに。
画素配線またはスイッチング素子に存在する欠陥を確実
に検出することができる。これら欠陥検査はほぼ独立に
行えるため、欠陥の所在を特定することが容易である。
さらに、検査補助回路に含まれる検査用薄膜トランジス
タの欠陥については、これを除去してアレイ基板の歩留
りの低下を防止することもできる。
【0015】また、アレイ基板の製造後あるいはアレイ
基板の主要回路コンポーネンツの形成後に検査補助回路
を用いて欠陥検査が可能である。この欠陥検査は対向基
板の製造工程およびアレイ基板および対向基板を液晶層
と一体化する貼合せ工程に関係なく行なうことができ
る。当然、液晶表示装置が完成した後に欠陥検査を行な
う必要もない。従って、欠陥の無い対向基板および液晶
層がアレイ基板内に発生した欠陥のために廃棄される必
要がなくなり、液晶表示装置全体の歩留りを向上させる
ことができる。
基板の主要回路コンポーネンツの形成後に検査補助回路
を用いて欠陥検査が可能である。この欠陥検査は対向基
板の製造工程およびアレイ基板および対向基板を液晶層
と一体化する貼合せ工程に関係なく行なうことができ
る。当然、液晶表示装置が完成した後に欠陥検査を行な
う必要もない。従って、欠陥の無い対向基板および液晶
層がアレイ基板内に発生した欠陥のために廃棄される必
要がなくなり、液晶表示装置全体の歩留りを向上させる
ことができる。
【0016】上述のように液晶表示装置の製造プロセス
において早期に電気回路的な欠陥を発見できることは、
歩留りの向上に伴う製造コストの低減だけでなく液晶表
示装置の信頼性を維持するためもに好ましい。
において早期に電気回路的な欠陥を発見できることは、
歩留りの向上に伴う製造コストの低減だけでなく液晶表
示装置の信頼性を維持するためもに好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る液晶表示装置を添付図面を参照して説明する。図1は
この液晶表示装置の平面構造を概略的に示し、図2はこ
の液晶表示装置の断面構造を概略的に示す。この液晶表
示装置はm×n個の画素電極1がマトリクス状に配列さ
れるアレイ基板100と、単一の対向電極2がこれら画
素電極1のマトリクスアレイに対応して設けられた対向
基板200と、これらアレイ基板100および対向基板
200間に保持される液晶層300、およびこの液晶層
300に対して反対側においてアレイ基板100および
対向基板200にそれぞれ貼り付けられる偏光板101
および201とを備える。
る液晶表示装置を添付図面を参照して説明する。図1は
この液晶表示装置の平面構造を概略的に示し、図2はこ
の液晶表示装置の断面構造を概略的に示す。この液晶表
示装置はm×n個の画素電極1がマトリクス状に配列さ
れるアレイ基板100と、単一の対向電極2がこれら画
素電極1のマトリクスアレイに対応して設けられた対向
基板200と、これらアレイ基板100および対向基板
200間に保持される液晶層300、およびこの液晶層
300に対して反対側においてアレイ基板100および
対向基板200にそれぞれ貼り付けられる偏光板101
および201とを備える。
【0018】アレイ基板100では、m×n個の画素電
極1が透明なガラス基板102上に形成される。アレイ
基板100はさらにこれら画素電極1の行に沿ってそれ
ぞれ形成されるn本の走査線3(Y1からYn)、これ
ら画素電極1の列に沿って形成されるm本の信号線4
(X1からXm)、および各々対応走査線3および対応
信号線4の交差する位置に隣接して形成されスイッチン
グ素子を構成するm×n個の薄膜トランジスタ(TF
T)5を有する。各TFT5は1本の走査線3に接続さ
れるゲート5G、1個の画素電極1に接続されるソース
電極5S、および1本の信号線4に接続されるドレイン
電極5Dを有する。ゲート電極5Gは走査線3の一部と
して形成された電極である。TFT5はさらにガラス基
板102上に形成されるポリシリコンの半導体層5T
と、この半導体層5Tおよびゲート電極5G間に形成さ
れるゲート絶縁膜5Iとを有する。ソース電極5Sおよ
びドレイン電極5Dは、ゲート電極5Gの両側において
半導体層5Tに形成されるソースおよびドレイン領域5
SCおよび5DCにコンタクトした電極である。ドレイ
ン電極5Dは信号線4の一部として形成される。画素電
極1はこのソース電極5Sにコンタクトして形成され
る。アレイ基板100はさらに絶縁ガラス基板102上
において走査線3と略平行に形成される蓄積容量線1A
を有する。蓄積容量線1Aの一部は画素電極1に重複し
保護膜103を介して画素電極1と容量結合して蓄積容
量CSを構成すると共に対向基板200の対向電極2に
電気的に接続される。上述の画素電極1、走査線3、信
号線4、およびTFT5はアレイ基板100において表
示回路6を構成する。アレイ基板100はさらに画素電
極1のマトリクスアレイの外側に位置する周縁部におい
てこの表示回路6を駆動するために形成される液晶駆動
回路7を有する。この液晶駆動回路7はn本の走査線3
に接続される走査線ドライバ8、m本の信号線4に接続
される信号線ドライバ9、およびこれら走査線ドライバ
8および信号線ドライバ9を制御する液晶コントローラ
10を有する。走査線ドライバ8および信号線ドライバ
9は従来から知られるようなシフトレジスタ等を用いて
構成される。走査線ドライバ8はこれらn本の走査線3
に順次走査信号を供給し、信号線ドライバ9は各行のT
FT5が走査信号によって同時にオンする毎にm本の信
号線4に映像信号を供給する。これにより、各画素電極
1は対応するTFT5を介して供給される映像信号に応
じた画素電位に設定される。表示回路6および液晶駆動
回路7は保護膜103で覆われ、この保護膜103およ
び画素電極1は配向膜104によって覆われる。
極1が透明なガラス基板102上に形成される。アレイ
基板100はさらにこれら画素電極1の行に沿ってそれ
ぞれ形成されるn本の走査線3(Y1からYn)、これ
ら画素電極1の列に沿って形成されるm本の信号線4
(X1からXm)、および各々対応走査線3および対応
信号線4の交差する位置に隣接して形成されスイッチン
グ素子を構成するm×n個の薄膜トランジスタ(TF
T)5を有する。各TFT5は1本の走査線3に接続さ
れるゲート5G、1個の画素電極1に接続されるソース
電極5S、および1本の信号線4に接続されるドレイン
電極5Dを有する。ゲート電極5Gは走査線3の一部と
して形成された電極である。TFT5はさらにガラス基
板102上に形成されるポリシリコンの半導体層5T
と、この半導体層5Tおよびゲート電極5G間に形成さ
れるゲート絶縁膜5Iとを有する。ソース電極5Sおよ
びドレイン電極5Dは、ゲート電極5Gの両側において
半導体層5Tに形成されるソースおよびドレイン領域5
SCおよび5DCにコンタクトした電極である。ドレイ
ン電極5Dは信号線4の一部として形成される。画素電
極1はこのソース電極5Sにコンタクトして形成され
る。アレイ基板100はさらに絶縁ガラス基板102上
において走査線3と略平行に形成される蓄積容量線1A
を有する。蓄積容量線1Aの一部は画素電極1に重複し
保護膜103を介して画素電極1と容量結合して蓄積容
量CSを構成すると共に対向基板200の対向電極2に
電気的に接続される。上述の画素電極1、走査線3、信
号線4、およびTFT5はアレイ基板100において表
示回路6を構成する。アレイ基板100はさらに画素電
極1のマトリクスアレイの外側に位置する周縁部におい
てこの表示回路6を駆動するために形成される液晶駆動
回路7を有する。この液晶駆動回路7はn本の走査線3
に接続される走査線ドライバ8、m本の信号線4に接続
される信号線ドライバ9、およびこれら走査線ドライバ
8および信号線ドライバ9を制御する液晶コントローラ
10を有する。走査線ドライバ8および信号線ドライバ
9は従来から知られるようなシフトレジスタ等を用いて
構成される。走査線ドライバ8はこれらn本の走査線3
に順次走査信号を供給し、信号線ドライバ9は各行のT
FT5が走査信号によって同時にオンする毎にm本の信
号線4に映像信号を供給する。これにより、各画素電極
1は対応するTFT5を介して供給される映像信号に応
じた画素電位に設定される。表示回路6および液晶駆動
回路7は保護膜103で覆われ、この保護膜103およ
び画素電極1は配向膜104によって覆われる。
【0019】対向基板200は不用光を遮光するために
透明なガラス基板202上に形成される遮光層203
と、アレイ基板100に設けられた画素電極1を透過す
る光をフィルタするためにガラス基板202上に形成さ
れこの遮光層203に囲まれるカラーストライプ部20
4とを有する。対向電極2は遮光層203およびカラー
ストライプ部204を覆って形成され、配向膜206が
この対向電極2を覆って形成される。
透明なガラス基板202上に形成される遮光層203
と、アレイ基板100に設けられた画素電極1を透過す
る光をフィルタするためにガラス基板202上に形成さ
れこの遮光層203に囲まれるカラーストライプ部20
4とを有する。対向電極2は遮光層203およびカラー
ストライプ部204を覆って形成され、配向膜206が
この対向電極2を覆って形成される。
【0020】液晶層300はこれらアレイ基板100の
配向膜104と対向基板200の配向膜206との間隙
に封入された液晶組成物で構成される。対向電極2は各
画素電極1と容量結合して液晶容量CLCを構成すると
共に、例えば0Vの基準電位に設定される接地パッドG
NDに接続される。液晶表示装置の光透過率分布は対向
電極2とこれら画素電極1との間において液晶層300
に印加される電圧の分布に応じて設定される。図1およ
び図3において、対向電極2および液晶層300は等価
的な回路素子で示される。
配向膜104と対向基板200の配向膜206との間隙
に封入された液晶組成物で構成される。対向電極2は各
画素電極1と容量結合して液晶容量CLCを構成すると
共に、例えば0Vの基準電位に設定される接地パッドG
NDに接続される。液晶表示装置の光透過率分布は対向
電極2とこれら画素電極1との間において液晶層300
に印加される電圧の分布に応じて設定される。図1およ
び図3において、対向電極2および液晶層300は等価
的な回路素子で示される。
【0021】図3はアレイ基板100上に形成される回
路を詳細に示す。画素電極1のマトリクスアレイは対向
基板200において対向電極2が形成される領域に対応
する表示領域SR内に形成される。このアレイ基板10
0はこの表示領域SRの外側に形成される検査補助回路
20を備える。この検査補助回路20はn本の走査線3
(Y1−Yn)およびこれら走査線3に接続されたTF
T5の欠陥を検査するために用いられる走査線検査部3
0と、m本の信号線4(X1−Xm)およびこれら信号
線4に接続されたTFT5の欠陥を検査するために用い
られる信号線検査部50とを有する。
路を詳細に示す。画素電極1のマトリクスアレイは対向
基板200において対向電極2が形成される領域に対応
する表示領域SR内に形成される。このアレイ基板10
0はこの表示領域SRの外側に形成される検査補助回路
20を備える。この検査補助回路20はn本の走査線3
(Y1−Yn)およびこれら走査線3に接続されたTF
T5の欠陥を検査するために用いられる走査線検査部3
0と、m本の信号線4(X1−Xm)およびこれら信号
線4に接続されたTFT5の欠陥を検査するために用い
られる信号線検査部50とを有する。
【0022】走査線検査部30は検査電位パッド31
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに対応走査線3に接続される
ゲートを持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用T
FT)35とを有する。検査時には、検査電圧Vhが検
査電位パッド31および接地パッドGND間に供給され
る。(検査電圧Vhは検査用TFT35が走査信号の下
で導通するよう検査用TFT35のスレッショルド電圧
に対応して決定される。) 信号線検査部50は検査電位パッド51と、モニタパッ
ド52と、これらパッド51および52間に接続される
抵抗素子53と、走査線3と平行に設定されモニタパッ
ド52に接続される検査配線54と、各々この検査配線
54と接地パッドGND間に接続されるソース・ドレイ
ンパス並びに対応信号線4に接続されるゲートを持つm
個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55とを
有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド5
1および接地パッドGND間に供給される。(検査電圧
Vhは検査用TFT55が特定レベルの映像信号の下で
導通するよう検査用TFT55のスレッショルド電圧に
対応して決定される。)上述の液晶表示装置は通常アレ
イ基板100の製造工程、対向基板200の製造工程、
およびアレイ基板100および対向基板200を液晶層
300と一体化する貼合せ工程を経て完成する。アレイ
基板100の製造工程では、これら検査用TFT35お
よび55はTFT5と共通の処理により形成される。こ
のため、これらTFT5、35、および55はTFT5
は同一材料および同一層構造で構成される。但し、TF
T5はスイッチング動作に適した動作性能を得られる素
子寸法を持ち、検査用TFT35および55はそれぞれ
走査線3および信号線4の電位センス動作に適した動作
性能を得られる素子寸法を持つ。これら素子寸法は例え
ばTFT5,35,および55のためのパターニング処
理で使用されるフォトマスクパターンによって定義する
ことができるため、これら素子寸法の違いのために独立
した処理は必要とされない。
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに対応走査線3に接続される
ゲートを持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用T
FT)35とを有する。検査時には、検査電圧Vhが検
査電位パッド31および接地パッドGND間に供給され
る。(検査電圧Vhは検査用TFT35が走査信号の下
で導通するよう検査用TFT35のスレッショルド電圧
に対応して決定される。) 信号線検査部50は検査電位パッド51と、モニタパッ
ド52と、これらパッド51および52間に接続される
抵抗素子53と、走査線3と平行に設定されモニタパッ
ド52に接続される検査配線54と、各々この検査配線
54と接地パッドGND間に接続されるソース・ドレイ
ンパス並びに対応信号線4に接続されるゲートを持つm
個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55とを
有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド5
1および接地パッドGND間に供給される。(検査電圧
Vhは検査用TFT55が特定レベルの映像信号の下で
導通するよう検査用TFT55のスレッショルド電圧に
対応して決定される。)上述の液晶表示装置は通常アレ
イ基板100の製造工程、対向基板200の製造工程、
およびアレイ基板100および対向基板200を液晶層
300と一体化する貼合せ工程を経て完成する。アレイ
基板100の製造工程では、これら検査用TFT35お
よび55はTFT5と共通の処理により形成される。こ
のため、これらTFT5、35、および55はTFT5
は同一材料および同一層構造で構成される。但し、TF
T5はスイッチング動作に適した動作性能を得られる素
子寸法を持ち、検査用TFT35および55はそれぞれ
走査線3および信号線4の電位センス動作に適した動作
性能を得られる素子寸法を持つ。これら素子寸法は例え
ばTFT5,35,および55のためのパターニング処
理で使用されるフォトマスクパターンによって定義する
ことができるため、これら素子寸法の違いのために独立
した処理は必要とされない。
【0023】次に、上述した液晶表示装置のアレイ基板
100の製造後あるいはアレイ基板100の主要回路コ
ンポーネンツの形成後に実行される欠陥検査を説明す
る。最初に走査線検査部30を用いた欠陥検査を説明す
る。この欠陥検査では、走査線ドライバ8がn本の走査
線3を1本ずつ選択し、走査信号をこの選択走査線3に
供給するよう制御される。これら走査線3の電位はこれ
ら走査線3の短絡および断線、これら走査線3に接続さ
れるTFT5の素子破壊、およびこれら走査線3に接続
される走査線ドライバ8の誤動作のような欠陥の種類に
依存して変化する。このため、これらn本の走査線3の
電位はn個の検査用TFT35によってそれぞれセンス
される。これら検査用TFT35の導電性または電気抵
抗はそれぞれセンス電位に依存する。簡単にいえば、各
検査用TFT35は走査信号が供給されたときの対応走
査線3の電位によって導通し、走査信号が供給されない
ときの対応走査線3の電位によって非導通に維持され
る。検査電圧Vhはこれら並列な検査用TFT35と抵
抗素子33とで構成される分圧器によって分圧され、検
査用TFT35の並列回路での電圧降下に対応するモニ
タ出力電圧がモニタパッド32に出力される。このモニ
タ出力電圧は走査線ドライバ8によって順次選択される
走査線3の各々毎に計測され、この計測結果に基づいて
欠陥の所在および種類が特定される。(走査線検査部3
0を用いた欠陥検査では、検査条件のばらつきによる悪
影響をなくすため、信号線ドライバ9がm本の信号線4
を全てに同一映像信号を供給するかあるいは全く映像信
号を供給しない動作を行なうよう制御される。) 走査信号が走査線ドライバ8から選択走査線3に供給さ
れる場合、モニタ出力電圧は電圧レベルVonとなる。こ
の電圧レベルVonはVon=Vh/[Rx{Roff +Ron
(n−1)}/(Ron・Roff )}+1]で表される。
(ここで、Ronは検査用TFT35のON抵抗、Roff
は検査用TFT35のOFF抵抗、Rxは抵抗素子33
の電気抵抗値である。)ちなみに、RonがRoff よりも
充分に低い値である場合には、電圧レベルVonはVon=
Vh/(Rx /Ron+1)という式で近似できる。
100の製造後あるいはアレイ基板100の主要回路コ
ンポーネンツの形成後に実行される欠陥検査を説明す
る。最初に走査線検査部30を用いた欠陥検査を説明す
る。この欠陥検査では、走査線ドライバ8がn本の走査
線3を1本ずつ選択し、走査信号をこの選択走査線3に
供給するよう制御される。これら走査線3の電位はこれ
ら走査線3の短絡および断線、これら走査線3に接続さ
れるTFT5の素子破壊、およびこれら走査線3に接続
される走査線ドライバ8の誤動作のような欠陥の種類に
依存して変化する。このため、これらn本の走査線3の
電位はn個の検査用TFT35によってそれぞれセンス
される。これら検査用TFT35の導電性または電気抵
抗はそれぞれセンス電位に依存する。簡単にいえば、各
検査用TFT35は走査信号が供給されたときの対応走
査線3の電位によって導通し、走査信号が供給されない
ときの対応走査線3の電位によって非導通に維持され
る。検査電圧Vhはこれら並列な検査用TFT35と抵
抗素子33とで構成される分圧器によって分圧され、検
査用TFT35の並列回路での電圧降下に対応するモニ
タ出力電圧がモニタパッド32に出力される。このモニ
タ出力電圧は走査線ドライバ8によって順次選択される
走査線3の各々毎に計測され、この計測結果に基づいて
欠陥の所在および種類が特定される。(走査線検査部3
0を用いた欠陥検査では、検査条件のばらつきによる悪
影響をなくすため、信号線ドライバ9がm本の信号線4
を全てに同一映像信号を供給するかあるいは全く映像信
号を供給しない動作を行なうよう制御される。) 走査信号が走査線ドライバ8から選択走査線3に供給さ
れる場合、モニタ出力電圧は電圧レベルVonとなる。こ
の電圧レベルVonはVon=Vh/[Rx{Roff +Ron
(n−1)}/(Ron・Roff )}+1]で表される。
(ここで、Ronは検査用TFT35のON抵抗、Roff
は検査用TFT35のOFF抵抗、Rxは抵抗素子33
の電気抵抗値である。)ちなみに、RonがRoff よりも
充分に低い値である場合には、電圧レベルVonはVon=
Vh/(Rx /Ron+1)という式で近似できる。
【0024】走査信号が走査線ドライバ8から選択走査
線3に供給されない場合、モニタ電圧は電圧レベルVof
f となる。この電圧レベルVoff はVoff =Vh/(n
・Rx /Roff +1)で表わされる。
線3に供給されない場合、モニタ電圧は電圧レベルVof
f となる。この電圧レベルVoff はVoff =Vh/(n
・Rx /Roff +1)で表わされる。
【0025】従って、走査線ドライバ8の動作が正常で
あれば、モニタ出力電圧が選択走査線3に関わらず電圧
レベルVonにほぼ一致する。もし、特定の走査線3が走
査線ドライバ8によって選択されたときにモニタ出力電
圧が電圧レベルVoff にほぼ一致すれば、走査線ドライ
バ8が不良であるとみなされる。ちなみに、TFT5の
ソース・ドレインパスは検査電位パッド31から検査用
TFT35のソース・ドレインパスを介して接地パッド
GNDに至る電流路と電気的に分離されているため、モ
ニタ出力電圧はTFT5のオン状態およびオフ状態に依
存しない。
あれば、モニタ出力電圧が選択走査線3に関わらず電圧
レベルVonにほぼ一致する。もし、特定の走査線3が走
査線ドライバ8によって選択されたときにモニタ出力電
圧が電圧レベルVoff にほぼ一致すれば、走査線ドライ
バ8が不良であるとみなされる。ちなみに、TFT5の
ソース・ドレインパスは検査電位パッド31から検査用
TFT35のソース・ドレインパスを介して接地パッド
GNDに至る電流路と電気的に分離されているため、モ
ニタ出力電圧はTFT5のオン状態およびオフ状態に依
存しない。
【0026】また、例えば第1走査線Y1および第2走
査線Y2のような隣接するk本の走査線3が互いに短絡
した状態にある場合、走査信号が走査線ドライバ8から
第1走査線Y1に供給され、さらにこの第1走査線Y1
から第2走査線Y2に供給される。このため、第1走査
線Y1および第2走査線Y2に接続された2個の検査用
薄膜トランジスタ35が一緒に導通する。モニタ出力電
圧は、走査信号が上述のようにk本の走査線3に供給さ
れる場合に電圧レベルVonk となる。この電圧レベルV
onk は、Vonk =Vh/[Rx {k・Roff + Ron
(n−k)}/(Ron・Roff )+1]で表される。こ
こで、kは1より大きくnより小さい整数である。Ron
がRoff より十分低い場合、電圧レベルVonk はVonk
=Vh/(k・Rx /Ron+1)という式で近似でき
る。
査線Y2のような隣接するk本の走査線3が互いに短絡
した状態にある場合、走査信号が走査線ドライバ8から
第1走査線Y1に供給され、さらにこの第1走査線Y1
から第2走査線Y2に供給される。このため、第1走査
線Y1および第2走査線Y2に接続された2個の検査用
薄膜トランジスタ35が一緒に導通する。モニタ出力電
圧は、走査信号が上述のようにk本の走査線3に供給さ
れる場合に電圧レベルVonk となる。この電圧レベルV
onk は、Vonk =Vh/[Rx {k・Roff + Ron
(n−k)}/(Ron・Roff )+1]で表される。こ
こで、kは1より大きくnより小さい整数である。Ron
がRoff より十分低い場合、電圧レベルVonk はVonk
=Vh/(k・Rx /Ron+1)という式で近似でき
る。
【0027】短絡はこれらk本の走査線3の各々が走査
線ドライバ8によって選択されるときにモニタ出力電圧
が電圧レベルVonk になることから検出される。(ま
た、例えば第1走査線Y1のような単一の走査線3が断
線した状態にある場合、この走査線Y1の寄生容量が低
下する。この場合、第1走査線Y1の電位は走査信号が
走査線ドライバ8から供給されたあと通常よりも速く変
化する。従って、上述の断線はモニタ出力電圧が通常よ
り短い時間で電圧レベルVonに遷移することから検出さ
れる。尚、走査線Y1の寄生容量は、走査線3に接続さ
れるTFT5の素子破壊によっても変化する。このた
め、モニタ出力電圧の遷移時間の違いが生じた場合に
は、走査線3の断線またはTFT5の素子破壊が発生し
たとみなされる。) 次に、信号線検査部50を用いた欠陥検査を説明する。
この欠陥検査では、信号線ドライバ9がm本の信号線4
を1本ずつ選択し、この選択信号線4に検査用TFT5
5が導通する特定レベルの映像信号を供給するよう制御
される。これら信号線4の電位はこれら信号線4の短絡
および断線、これら信号線4に接続されるTFT5の素
子破壊、およびこれら信号線4に接続される信号線ドラ
イバ9の誤動作のような欠陥の種類に依存して変化す
る。このため、これらm本の信号線4の電位はm個の検
査用TFT55によってそれぞれセンスされる。これら
検査用TFT55の導電性または電気抵抗はそれぞれセ
ンス電位に依存する。簡単にいえば、各検査用TFT5
5は映像信号が供給されたときの対応信号線4の電位に
よって導通し、映像信号が供給されないときの対応信号
線4の電位によって非導通に維持される。検査電圧Vh
はこれら並列的な検査用TFT55と抵抗素子53とで
構成される分圧器によって分圧され、検査用TFT55
の並列回路での電圧降下に対応するモニタ出力電圧がモ
ニタパッド52に出力される。このモニタ出力電圧は信
号線ドライバ9によって順次選択される信号線4の各々
毎に計測され、この計測結果に基づいて欠陥の所在およ
び種類が特定される。これら欠陥の所在および種類は、
走査線検査部30の場合と同様な形式で特定されるた
め、重複する説明を省略する。(信号線検査部50を用
いた欠陥検査では、検査条件のばらつきによる悪影響を
なくすため、走査線ドライバ8が1本の走査線3に走査
信号を供給するかあるいは全く走査信号を供給しない動
作を行なうよう制御される。) 第1実施形態に係る液晶表示装置のアレイ基板では、走
査線ドライバ8の誤動作、この走査線ドライバ8に接続
される走査線3の短絡および断線、この走査線3に接続
されるTFT5の素子破壊のような欠陥をモニタパッド
32に供給されるモニタ出力電圧を計測することによっ
て発見することができる。また、信号線ドライバ9の誤
動作、この信号線ドライバ9に接続される信号線4の短
絡および断線、およびこれら信号線4に接続されるTF
T5の素子破壊のような欠陥をモニタパッド52に供給
されるモニタ出力電圧を計測することによって発見する
ことができる。
線ドライバ8によって選択されるときにモニタ出力電圧
が電圧レベルVonk になることから検出される。(ま
た、例えば第1走査線Y1のような単一の走査線3が断
線した状態にある場合、この走査線Y1の寄生容量が低
下する。この場合、第1走査線Y1の電位は走査信号が
走査線ドライバ8から供給されたあと通常よりも速く変
化する。従って、上述の断線はモニタ出力電圧が通常よ
り短い時間で電圧レベルVonに遷移することから検出さ
れる。尚、走査線Y1の寄生容量は、走査線3に接続さ
れるTFT5の素子破壊によっても変化する。このた
め、モニタ出力電圧の遷移時間の違いが生じた場合に
は、走査線3の断線またはTFT5の素子破壊が発生し
たとみなされる。) 次に、信号線検査部50を用いた欠陥検査を説明する。
この欠陥検査では、信号線ドライバ9がm本の信号線4
を1本ずつ選択し、この選択信号線4に検査用TFT5
5が導通する特定レベルの映像信号を供給するよう制御
される。これら信号線4の電位はこれら信号線4の短絡
および断線、これら信号線4に接続されるTFT5の素
子破壊、およびこれら信号線4に接続される信号線ドラ
イバ9の誤動作のような欠陥の種類に依存して変化す
る。このため、これらm本の信号線4の電位はm個の検
査用TFT55によってそれぞれセンスされる。これら
検査用TFT55の導電性または電気抵抗はそれぞれセ
ンス電位に依存する。簡単にいえば、各検査用TFT5
5は映像信号が供給されたときの対応信号線4の電位に
よって導通し、映像信号が供給されないときの対応信号
線4の電位によって非導通に維持される。検査電圧Vh
はこれら並列的な検査用TFT55と抵抗素子53とで
構成される分圧器によって分圧され、検査用TFT55
の並列回路での電圧降下に対応するモニタ出力電圧がモ
ニタパッド52に出力される。このモニタ出力電圧は信
号線ドライバ9によって順次選択される信号線4の各々
毎に計測され、この計測結果に基づいて欠陥の所在およ
び種類が特定される。これら欠陥の所在および種類は、
走査線検査部30の場合と同様な形式で特定されるた
め、重複する説明を省略する。(信号線検査部50を用
いた欠陥検査では、検査条件のばらつきによる悪影響を
なくすため、走査線ドライバ8が1本の走査線3に走査
信号を供給するかあるいは全く走査信号を供給しない動
作を行なうよう制御される。) 第1実施形態に係る液晶表示装置のアレイ基板では、走
査線ドライバ8の誤動作、この走査線ドライバ8に接続
される走査線3の短絡および断線、この走査線3に接続
されるTFT5の素子破壊のような欠陥をモニタパッド
32に供給されるモニタ出力電圧を計測することによっ
て発見することができる。また、信号線ドライバ9の誤
動作、この信号線ドライバ9に接続される信号線4の短
絡および断線、およびこれら信号線4に接続されるTF
T5の素子破壊のような欠陥をモニタパッド52に供給
されるモニタ出力電圧を計測することによって発見する
ことができる。
【0028】また、各走査線3はそれぞれ対応検査用T
FT35のゲートに接続され、このゲートは検査配線3
4に接続される検査用TFT35のソース・ドレインパ
スからゲート絶縁膜によって電気的に絶縁される。も
し、ゲート絶縁膜の絶縁不良のような欠陥が検査用TF
T35に存在する場合には、これがこの検査用TFT3
5のゲートに接続された走査線3から検査配線34に走
査信号を供給させる原因となる。他方、各信号線4はそ
れぞれ対応検査用TFT55のゲートに接続され、この
ゲートは検査配線54に接続される検査用TFT55の
ソース・ドレインパスからゲート絶縁膜によって電気的
に絶縁される。もし、ゲート絶縁膜の絶縁不良のような
欠陥が検査用TFT55に存在する場合には、これがこ
の検査用TFT55のゲートに接続された信号線4に供
給される映像信号を検査配線54に供給する原因とな
る。
FT35のゲートに接続され、このゲートは検査配線3
4に接続される検査用TFT35のソース・ドレインパ
スからゲート絶縁膜によって電気的に絶縁される。も
し、ゲート絶縁膜の絶縁不良のような欠陥が検査用TF
T35に存在する場合には、これがこの検査用TFT3
5のゲートに接続された走査線3から検査配線34に走
査信号を供給させる原因となる。他方、各信号線4はそ
れぞれ対応検査用TFT55のゲートに接続され、この
ゲートは検査配線54に接続される検査用TFT55の
ソース・ドレインパスからゲート絶縁膜によって電気的
に絶縁される。もし、ゲート絶縁膜の絶縁不良のような
欠陥が検査用TFT55に存在する場合には、これがこ
の検査用TFT55のゲートに接続された信号線4に供
給される映像信号を検査配線54に供給する原因とな
る。
【0029】しかし、このような障害は欠陥を持つ検査
用TFT35または55のゲートを例えばレーザリペア
装置を用いて走査線3または信号線4から切り離すこと
により解消できる。この場合、アレイ基板100の欠陥
検査は実質的に実行不能となるが、他のコンポーネント
に欠陥がないと仮定して、このアレイ基板を液晶表示装
置の製造に用いることができる。製造した液晶表示装置
の表示性能が納得のいくものであることを確認すれば、
この液晶表示装置を欠陥の無い製品として認定できる。
用TFT35または55のゲートを例えばレーザリペア
装置を用いて走査線3または信号線4から切り離すこと
により解消できる。この場合、アレイ基板100の欠陥
検査は実質的に実行不能となるが、他のコンポーネント
に欠陥がないと仮定して、このアレイ基板を液晶表示装
置の製造に用いることができる。製造した液晶表示装置
の表示性能が納得のいくものであることを確認すれば、
この液晶表示装置を欠陥の無い製品として認定できる。
【0030】さらに、検査用TFT35および55はT
FT5と同一の製造プロセスで形成できるため、独立し
た製造プロセスが必要とされない。加えて、TFT35
および55とTFT5の素子寸法的な違いはこれらを形
成するためのパターニング処理で利用されるフォトマス
クパターンによって定義できる。すなわち、TFT35
および55は複雑な製造プロセスを追加することなくT
FT5と共にアレイ基板100上に形成することができ
る。
FT5と同一の製造プロセスで形成できるため、独立し
た製造プロセスが必要とされない。加えて、TFT35
および55とTFT5の素子寸法的な違いはこれらを形
成するためのパターニング処理で利用されるフォトマス
クパターンによって定義できる。すなわち、TFT35
および55は複雑な製造プロセスを追加することなくT
FT5と共にアレイ基板100上に形成することができ
る。
【0031】本実施形態では、検査用TFT35(また
は55)の並列回路での電圧降下がモニタ出力電圧とし
てモニタパッド32(または52)で計測されたが、電
圧以外のパラメータを計測対象とすることもできる。例
えば、検査電圧Vhの下で検査用TFT35(または5
5)の並列回路を介して流れる電流の値を計測するよう
にアレイ基板100の配線構造を変更し、この計測電流
値から上述の欠陥を発見することも可能である。また、
接地パッドGNDおよびモニタパッド32を用いて検査
用TFT35(または55)の並列回路の電気抵抗を計
測することも可能である。この電気抵抗の計測では、検
査電圧Vhが検査電位パッド31(または51)および
接地パッドGND間に印加される必要がない。
は55)の並列回路での電圧降下がモニタ出力電圧とし
てモニタパッド32(または52)で計測されたが、電
圧以外のパラメータを計測対象とすることもできる。例
えば、検査電圧Vhの下で検査用TFT35(または5
5)の並列回路を介して流れる電流の値を計測するよう
にアレイ基板100の配線構造を変更し、この計測電流
値から上述の欠陥を発見することも可能である。また、
接地パッドGNDおよびモニタパッド32を用いて検査
用TFT35(または55)の並列回路の電気抵抗を計
測することも可能である。この電気抵抗の計測では、検
査電圧Vhが検査電位パッド31(または51)および
接地パッドGND間に印加される必要がない。
【0032】以下、本発明の第2実施形態に係る液晶表
示装置を説明する。図4はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図3を参照して説明した第1実施形態の液晶表示装置
に類似する。このため、図4において同様部分を同一参
照符号で示し、重複する説明を省略する。
示装置を説明する。図4はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図3を参照して説明した第1実施形態の液晶表示装置
に類似する。このため、図4において同様部分を同一参
照符号で示し、重複する説明を省略する。
【0033】この液晶表示装置のアレイ基板では、ドラ
イバ検査部60が走査線ドライバ8の誤動作をより確実
に検出するために走査線ドライバ8内に設けられる。本
実施形態では、このドライバ検査部60による欠陥検査
を理解し易くするため、図4に示す走査線検査部30お
よび信号線検査部50は設けられない。走査線ドライバ
8はTFT5を導通させるのに適した電圧振幅の走査信
号をn本の走査線3(Y1−Yn)に順次供給するため
にn個の出力バッファ8Aを有することが一般的であ
る。各出力バッファ8Aは従来から知られるようなCM
OSトランジスタで構成され、走査信号を図4に示す電
源端子VDDおよびVSS間に印加される電圧振幅に変
換する。
イバ検査部60が走査線ドライバ8の誤動作をより確実
に検出するために走査線ドライバ8内に設けられる。本
実施形態では、このドライバ検査部60による欠陥検査
を理解し易くするため、図4に示す走査線検査部30お
よび信号線検査部50は設けられない。走査線ドライバ
8はTFT5を導通させるのに適した電圧振幅の走査信
号をn本の走査線3(Y1−Yn)に順次供給するため
にn個の出力バッファ8Aを有することが一般的であ
る。各出力バッファ8Aは従来から知られるようなCM
OSトランジスタで構成され、走査信号を図4に示す電
源端子VDDおよびVSS間に印加される電圧振幅に変
換する。
【0034】ドライバ検査部60は検査電位パッド31
Dと、モニタパッド32Dと、これらパッド31Dおよ
び32D間に接続される抵抗素子33Dと、信号線4と
平行に設定されモニタパッド32Dに接続される検査配
線34Dと、各々この検査配線34Dと接地パッドGN
D間に接続されるソース・ドレインパス並びに対応出力
バッファ8Aの入力端に接続されるゲートを持つn個の
検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)35Dとを有
する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド31
Dおよび接地パッドGND間に供給される。(検査電圧
Vhは検査用TFT35Dが出力バッファ8Aに入力さ
れる走査信号の下で導通するよう検査用TFT35Dの
スレッショルド電圧に対応して決定される。)すなわ
ち、このドライバ検査部60は検査用TFT)35Dが
それぞれ出力バッファ8Aの入力端の電位をセンスする
ことを除いて図3に示す走査線検査部30と実質的に同
様に構成される。
Dと、モニタパッド32Dと、これらパッド31Dおよ
び32D間に接続される抵抗素子33Dと、信号線4と
平行に設定されモニタパッド32Dに接続される検査配
線34Dと、各々この検査配線34Dと接地パッドGN
D間に接続されるソース・ドレインパス並びに対応出力
バッファ8Aの入力端に接続されるゲートを持つn個の
検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)35Dとを有
する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド31
Dおよび接地パッドGND間に供給される。(検査電圧
Vhは検査用TFT35Dが出力バッファ8Aに入力さ
れる走査信号の下で導通するよう検査用TFT35Dの
スレッショルド電圧に対応して決定される。)すなわ
ち、このドライバ検査部60は検査用TFT)35Dが
それぞれ出力バッファ8Aの入力端の電位をセンスする
ことを除いて図3に示す走査線検査部30と実質的に同
様に構成される。
【0035】第2実施形態によれば、走査線ドライバ8
によって選択的に駆動されるn本の走査線3(Y1−Y
n)がこの走査線ドライバ8の出力バッファ8Aによっ
てそれぞれ検査用TFT35Dから電気的に分離され
る。各走査線3の電位はこの走査線3に接続されたTF
T5に発生した欠陥によって第1実施形態と同様に変化
する。例えばこのTFT5のゲートおよびソース間の電
気抵抗がゲート絶縁膜不良によって極めて低下した状態
にあると、この走査線3の電位がこの走査線3に供給さ
れる走査信号のレベルから著しく低下する。従って、も
し第1実施形態のように走査線3の電位が走査線ドライ
バ8の検査のためにセンスされると、走査信号がこの走
査線3に供給されたにもかかわらず走査線ドライバ8が
不良であるとみなされるおそれがある。しかし、第2実
施形態では、検査ドライバ8が走査線3から電気的に分
離された出力バッファ8Aの入力端の電位をセンスする
検査用TFT35Dを用いて検査される。すなわち、出
力バッファ8Aの入力端の電位は走査線3の断線、短
絡、TFT5のゲート絶縁不良のような主に表示回路6
内で発生する欠陥によって影響されないため、第1実施
形態の検査手順で走査線ドライバ8の誤動作を表示回路
6の欠陥から確実に区別できる。
によって選択的に駆動されるn本の走査線3(Y1−Y
n)がこの走査線ドライバ8の出力バッファ8Aによっ
てそれぞれ検査用TFT35Dから電気的に分離され
る。各走査線3の電位はこの走査線3に接続されたTF
T5に発生した欠陥によって第1実施形態と同様に変化
する。例えばこのTFT5のゲートおよびソース間の電
気抵抗がゲート絶縁膜不良によって極めて低下した状態
にあると、この走査線3の電位がこの走査線3に供給さ
れる走査信号のレベルから著しく低下する。従って、も
し第1実施形態のように走査線3の電位が走査線ドライ
バ8の検査のためにセンスされると、走査信号がこの走
査線3に供給されたにもかかわらず走査線ドライバ8が
不良であるとみなされるおそれがある。しかし、第2実
施形態では、検査ドライバ8が走査線3から電気的に分
離された出力バッファ8Aの入力端の電位をセンスする
検査用TFT35Dを用いて検査される。すなわち、出
力バッファ8Aの入力端の電位は走査線3の断線、短
絡、TFT5のゲート絶縁不良のような主に表示回路6
内で発生する欠陥によって影響されないため、第1実施
形態の検査手順で走査線ドライバ8の誤動作を表示回路
6の欠陥から確実に区別できる。
【0036】尚、信号線ドライバ9の誤動作を確実に発
見するために、信号線ドライバ9の出力バッファの入力
端の電位をそれぞれセンスするするよう構成されたドラ
イバ検査部を信号線ドライバ9内に設けてもよい。
見するために、信号線ドライバ9の出力バッファの入力
端の電位をそれぞれセンスするするよう構成されたドラ
イバ検査部を信号線ドライバ9内に設けてもよい。
【0037】以下、本発明の第3実施形態に係る液晶表
示装置を説明する。図5はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図4を参照して説明した第1および第2実施形態の液
晶表示装置に類似する。このため、図5において同様部
分を同一参照符号で示し、重複する説明を省略する。
示装置を説明する。図5はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図4を参照して説明した第1および第2実施形態の液
晶表示装置に類似する。このため、図5において同様部
分を同一参照符号で示し、重複する説明を省略する。
【0038】この液晶表示装置のアレイ基板では、図3
に示す走査線検査部30および図4に示すドライバ検査
部60が設けられる。本実施形態では、走査線検査部3
0およびドライバ検査部60の組み合わせによる欠陥検
査を理解し易くするため、図3に示す信号線検査部50
は設けられない。
に示す走査線検査部30および図4に示すドライバ検査
部60が設けられる。本実施形態では、走査線検査部3
0およびドライバ検査部60の組み合わせによる欠陥検
査を理解し易くするため、図3に示す信号線検査部50
は設けられない。
【0039】走査線検査部30は検査電位パッド31
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに対応出力バッファ8Aの出
力端に接続されるゲートを持つn個の検査用薄膜トラン
ジスタ(検査用TFT)35とを有する。検査時には、
検査電圧Vhが検査電位パッド31および接地パッドG
ND間に供給される。
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに対応出力バッファ8Aの出
力端に接続されるゲートを持つn個の検査用薄膜トラン
ジスタ(検査用TFT)35とを有する。検査時には、
検査電圧Vhが検査電位パッド31および接地パッドG
ND間に供給される。
【0040】ドライバ検査部60は検査電位パッド31
Dと、モニタパッド32Dと、これらパッド31Dおよ
び32D間に接続される抵抗素子33Dと、信号線4と
平行に設定されモニタパッド32Dに接続される検査配
線34Dと、各々この検査配線34Dと接地パッドGN
D間に接続されるソース・ドレインパス並びに対応出力
バッファ8Aの入力端に接続されるゲートを持つn個の
検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)35Dとを有
する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド31
Dおよび接地パッドGND間に供給される。
Dと、モニタパッド32Dと、これらパッド31Dおよ
び32D間に接続される抵抗素子33Dと、信号線4と
平行に設定されモニタパッド32Dに接続される検査配
線34Dと、各々この検査配線34Dと接地パッドGN
D間に接続されるソース・ドレインパス並びに対応出力
バッファ8Aの入力端に接続されるゲートを持つn個の
検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)35Dとを有
する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド31
Dおよび接地パッドGND間に供給される。
【0041】上述の構成では、まずモニタパッド32D
の電位が走査線ドライバ8の検査のためにモニタされ、
この後モニタパッド32の電位が主に表示回路6内で発
生する欠陥の検査のためにモニタされる。
の電位が走査線ドライバ8の検査のためにモニタされ、
この後モニタパッド32の電位が主に表示回路6内で発
生する欠陥の検査のためにモニタされる。
【0042】第3実施形態によれば、走査線ドライバ8
によって選択的に駆動されるn本の走査線3(Y1−Y
n)がこの走査線ドライバ8の出力バッファ8Aによっ
てそれぞれ検査用TFT35Dから電気的に分離され
る。各走査線3の電位はこの走査線3に接続されたTF
T5に発生した欠陥によって第2実施形態と同様に変化
する。第2実施形態で説明したように、例えばこのTF
T5のゲートおよびソース間の電気抵抗がゲート絶縁膜
不良によって極めて低下した状態にあると、この走査線
3の電位がこの走査線3に供給される走査信号のレベル
から著しく低下する。従って、もし走査線3の電位が検
査用TFT35によって走査線ドライバ8の検査のため
にセンスされると、走査信号がこの走査線3に供給され
たにもかかわらず走査線ドライバ8の動作が不良である
とみなされるおそれがある。このため、検査用TFT3
5Dが走査線3から電気的に分離された出力バッファ8
Aの入力端の電位を検出するために用いられる。すなわ
ち、出力バッファ8Aの入力端の電位は走査線3の断
線、短絡、TFT5のゲート絶縁不良のような主に表示
回路6内で発生する欠陥によって影響されない。従っ
て、第1実施形態の検査手順で走査線ドライバ8の誤動
作を表示回路6の欠陥から確実に区別できる。他方、検
査用TFT35は第1実施形態と同様に走査線3の断
線、短絡、TFT5のゲート絶縁不良のような主に表示
回路6内で発生する欠陥の種類に依存した走査線3の電
位を検出するために用いられる。
によって選択的に駆動されるn本の走査線3(Y1−Y
n)がこの走査線ドライバ8の出力バッファ8Aによっ
てそれぞれ検査用TFT35Dから電気的に分離され
る。各走査線3の電位はこの走査線3に接続されたTF
T5に発生した欠陥によって第2実施形態と同様に変化
する。第2実施形態で説明したように、例えばこのTF
T5のゲートおよびソース間の電気抵抗がゲート絶縁膜
不良によって極めて低下した状態にあると、この走査線
3の電位がこの走査線3に供給される走査信号のレベル
から著しく低下する。従って、もし走査線3の電位が検
査用TFT35によって走査線ドライバ8の検査のため
にセンスされると、走査信号がこの走査線3に供給され
たにもかかわらず走査線ドライバ8の動作が不良である
とみなされるおそれがある。このため、検査用TFT3
5Dが走査線3から電気的に分離された出力バッファ8
Aの入力端の電位を検出するために用いられる。すなわ
ち、出力バッファ8Aの入力端の電位は走査線3の断
線、短絡、TFT5のゲート絶縁不良のような主に表示
回路6内で発生する欠陥によって影響されない。従っ
て、第1実施形態の検査手順で走査線ドライバ8の誤動
作を表示回路6の欠陥から確実に区別できる。他方、検
査用TFT35は第1実施形態と同様に走査線3の断
線、短絡、TFT5のゲート絶縁不良のような主に表示
回路6内で発生する欠陥の種類に依存した走査線3の電
位を検出するために用いられる。
【0043】すなわち、第1および第2実施形態より
も、走査線ドライバ8と表示回路6とを実質的に独立に
検査することができるため、より容易に欠陥の所在を特
定可能となる。
も、走査線ドライバ8と表示回路6とを実質的に独立に
検査することができるため、より容易に欠陥の所在を特
定可能となる。
【0044】以下、本発明の第4実施形態に係る液晶表
示装置を説明する。図6はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図3を参照して説明した第1実施形態の液晶表示装置
に類似する。このため、図6において同様部分を同一参
照符号で示し、重複する説明を省略する。
示装置を説明する。図6はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図3を参照して説明した第1実施形態の液晶表示装置
に類似する。このため、図6において同様部分を同一参
照符号で示し、重複する説明を省略する。
【0045】この液晶表示装置のアレイ基板では、走査
線検査部70が走査線3の断線、短絡およびTFT5の
ゲート絶縁不良のような主に表示回路6の欠陥をより正
確に検出するためさらに設けられる。この走査線検査部
70は表示領域SRの外部において走査線検査部30と
反対側に配置される。本実施形態では、走査線検査部3
0および70による欠陥検査を理解し易くするため、図
3に示す信号線検査部50は設けられない。
線検査部70が走査線3の断線、短絡およびTFT5の
ゲート絶縁不良のような主に表示回路6の欠陥をより正
確に検出するためさらに設けられる。この走査線検査部
70は表示領域SRの外部において走査線検査部30と
反対側に配置される。本実施形態では、走査線検査部3
0および70による欠陥検査を理解し易くするため、図
3に示す信号線検査部50は設けられない。
【0046】走査線検査部30は検査電位パッド31
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに走査線ドライバ8および表
示領域SR間に位置する対応走査線3の部分に接続され
るゲートを持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用
TFT)35とを有する。検査時には、検査電圧Vhが
検査電位パッド31および接地パッドGND間に供給さ
れる。(検査電圧Vhは検査用TFT35が走査信号の
下で導通するよう検査用TFT35のスレッショルド電
圧に対応して決定される。) 走査線検査部70は検査電位パッド31Eと、モニタパ
ッド32Eと、これらパッド31Eおよび32E間に接
続される抵抗素子33Eと、信号線4と平行に設定され
モニタパッド32Eに接続される検査配線34Eと、各
々この検査配線34Eと接地パッドGND間に接続され
るソース・ドレインパス並びに検査用TFT35から遠
い対応走査線3の端部に接続されるゲートを持つn個の
検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)35Eとを有
する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド31
Eおよび接地パッドGND間に供給される。(検査電圧
Vhは検査用TFT35Eが走査信号の下で導通するよ
う検査用TFT35Eのスレッショルド電圧に対応して
決定される。) 本実施形態では、2個の検査用TFT35および35E
が各走査線3毎に設けられる。この場合、モニタパッド
32および32Eの電位が走査線ドライバ8の誤動作、
この走査線ドライバ8に接続される走査線3の短絡およ
び断線、この走査線3に接続されるTFT5の素子破壊
のような欠陥を発見するためにモニタされる。すなわ
ち、まず走査線ドライバ8が正常に動作し、かつどの走
査線3も他の走査線3に短絡していないことは、第1実
施形態の検査方法で確認できる。この確認後、モニタパ
ッド32の電位およびモニタパッド32Eの電位を各走
査線3について計測し、これら計測結果を比較すること
によりこの走査線3の断線を発見できる。もし断線して
いれば、モニタパッド32が第1実施形態で述べた電圧
レベルVonとなり、モニタパッド32Eが電圧レベルV
off となる。また、これらの計測結果が電圧レベルVof
f およびVonのいずれでもなければ、この走査線3に接
続されたTFT5のいずれかにおいてゲート絶縁不良が
発生したものとみなすことができる。第4実施形態によ
れば、上述した表示回路6内での欠陥から走査線3の断
線およびTFT5の素子破壊をより確実に区別すること
ができる。
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに走査線ドライバ8および表
示領域SR間に位置する対応走査線3の部分に接続され
るゲートを持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用
TFT)35とを有する。検査時には、検査電圧Vhが
検査電位パッド31および接地パッドGND間に供給さ
れる。(検査電圧Vhは検査用TFT35が走査信号の
下で導通するよう検査用TFT35のスレッショルド電
圧に対応して決定される。) 走査線検査部70は検査電位パッド31Eと、モニタパ
ッド32Eと、これらパッド31Eおよび32E間に接
続される抵抗素子33Eと、信号線4と平行に設定され
モニタパッド32Eに接続される検査配線34Eと、各
々この検査配線34Eと接地パッドGND間に接続され
るソース・ドレインパス並びに検査用TFT35から遠
い対応走査線3の端部に接続されるゲートを持つn個の
検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)35Eとを有
する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド31
Eおよび接地パッドGND間に供給される。(検査電圧
Vhは検査用TFT35Eが走査信号の下で導通するよ
う検査用TFT35Eのスレッショルド電圧に対応して
決定される。) 本実施形態では、2個の検査用TFT35および35E
が各走査線3毎に設けられる。この場合、モニタパッド
32および32Eの電位が走査線ドライバ8の誤動作、
この走査線ドライバ8に接続される走査線3の短絡およ
び断線、この走査線3に接続されるTFT5の素子破壊
のような欠陥を発見するためにモニタされる。すなわ
ち、まず走査線ドライバ8が正常に動作し、かつどの走
査線3も他の走査線3に短絡していないことは、第1実
施形態の検査方法で確認できる。この確認後、モニタパ
ッド32の電位およびモニタパッド32Eの電位を各走
査線3について計測し、これら計測結果を比較すること
によりこの走査線3の断線を発見できる。もし断線して
いれば、モニタパッド32が第1実施形態で述べた電圧
レベルVonとなり、モニタパッド32Eが電圧レベルV
off となる。また、これらの計測結果が電圧レベルVof
f およびVonのいずれでもなければ、この走査線3に接
続されたTFT5のいずれかにおいてゲート絶縁不良が
発生したものとみなすことができる。第4実施形態によ
れば、上述した表示回路6内での欠陥から走査線3の断
線およびTFT5の素子破壊をより確実に区別すること
ができる。
【0047】以下、本発明の第5実施形態に係る液晶表
示装置を説明する。図7はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図6を参照して説明した第1から第4実施形態の液晶
表示装置に類似する。このため、図7において同様部分
を同一参照符号で示し、重複する説明を省略する。
示装置を説明する。図7はこの液晶表示装置のアレイ基
板上に形成される回路を示す。この液晶表示装置は図1
−図6を参照して説明した第1から第4実施形態の液晶
表示装置に類似する。このため、図7において同様部分
を同一参照符号で示し、重複する説明を省略する。
【0048】この液晶表示装置のアレイ基板は、第1か
ら第4実施形態で用いられた走査線検査部30、信号線
検査部50、ドライバ検査部60、走査線検査部70と
いう特徴的構成を全て含む。さらにこのアレイ基板で
は、ドライバ検査部80が信号線ドライバ9の誤動作を
より確実に検出するために走査線ドライバ9内に設けら
れると共に、信号線検査部90が信号線4の断線、短絡
およびTFT5の破壊不良のような主に表示回路6の欠
陥をより正確に検出するためさらに設けられる。
ら第4実施形態で用いられた走査線検査部30、信号線
検査部50、ドライバ検査部60、走査線検査部70と
いう特徴的構成を全て含む。さらにこのアレイ基板で
は、ドライバ検査部80が信号線ドライバ9の誤動作を
より確実に検出するために走査線ドライバ9内に設けら
れると共に、信号線検査部90が信号線4の断線、短絡
およびTFT5の破壊不良のような主に表示回路6の欠
陥をより正確に検出するためさらに設けられる。
【0049】走査線検査部30は検査電位パッド31
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに走査線ドライバ8および表
示領域SR間に位置する対応走査線3の部分に接続され
るゲートを持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用
TFT)35とを有する。検査時には、検査電圧Vhが
検査電位パッド31および接地パッドGND間に供給さ
れる。(検査電圧Vhは検査用TFT35が走査信号の
下で導通するよう検査用TFT35のスレッショルド電
圧に対応して決定される。) 信号線検査部50は検査電位パッド51と、モニタパッ
ド52と、これらパッド51および52間に接続される
抵抗素子53と、走査線3と平行に設定されモニタパッ
ド52に接続される検査配線54と、各々この検査配線
54と接地パッドGND間に接続されるソース・ドレイ
ンパス並びに信号線ドライバ9および表示領域SR間に
位置する対応信号線4の部分に接続されるゲートを持つ
m個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55と
を有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド
51および接地パッドGND間に供給される。(検査電
圧Vhは検査用TFT55が特定レベルの映像信号の下
で導通するよう検査用TFT55のスレッショルド電圧
に対応して決定される。) ドライバ検査部60は検査電位パッド31Dと、モニタ
パッド32Dと、これらパッド31Dおよび32D間に
接続される抵抗素子33Dと、信号線4と平行に設定さ
れモニタパッド32Dに接続される検査配線34Dと、
各々この検査配線34Dと接地パッドGND間に接続さ
れるソース・ドレインパス並びに対応出力バッファ8A
の入力端に接続されるゲートを持つn個の検査用薄膜ト
ランジスタ(検査用TFT)35Dとを有する。検査時
には、検査電圧Vhが検査電位パッド31Dおよび接地
パッドGND間に供給される。(検査電圧Vhは検査用
TFT35Dが出力バッファ8Aに入力される走査信号
の下で導通するよう検査用TFT35Dのスレッショル
ド電圧に対応して決定される。)すなわち、このドライ
バ検査部60は検査用TFT)35Dがそれぞれ出力バ
ッファ8Aの入力端の電位をセンスすることを除いて走
査線検査部30と実質的に同様に構成される。
と、モニタパッド32と、これらパッド31および32
間に接続される抵抗素子33と、信号線4と平行に設定
されモニタパッド32に接続される検査配線34と、各
々この検査配線34と接地パッドGND間に接続される
ソース・ドレインパス並びに走査線ドライバ8および表
示領域SR間に位置する対応走査線3の部分に接続され
るゲートを持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用
TFT)35とを有する。検査時には、検査電圧Vhが
検査電位パッド31および接地パッドGND間に供給さ
れる。(検査電圧Vhは検査用TFT35が走査信号の
下で導通するよう検査用TFT35のスレッショルド電
圧に対応して決定される。) 信号線検査部50は検査電位パッド51と、モニタパッ
ド52と、これらパッド51および52間に接続される
抵抗素子53と、走査線3と平行に設定されモニタパッ
ド52に接続される検査配線54と、各々この検査配線
54と接地パッドGND間に接続されるソース・ドレイ
ンパス並びに信号線ドライバ9および表示領域SR間に
位置する対応信号線4の部分に接続されるゲートを持つ
m個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55と
を有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッド
51および接地パッドGND間に供給される。(検査電
圧Vhは検査用TFT55が特定レベルの映像信号の下
で導通するよう検査用TFT55のスレッショルド電圧
に対応して決定される。) ドライバ検査部60は検査電位パッド31Dと、モニタ
パッド32Dと、これらパッド31Dおよび32D間に
接続される抵抗素子33Dと、信号線4と平行に設定さ
れモニタパッド32Dに接続される検査配線34Dと、
各々この検査配線34Dと接地パッドGND間に接続さ
れるソース・ドレインパス並びに対応出力バッファ8A
の入力端に接続されるゲートを持つn個の検査用薄膜ト
ランジスタ(検査用TFT)35Dとを有する。検査時
には、検査電圧Vhが検査電位パッド31Dおよび接地
パッドGND間に供給される。(検査電圧Vhは検査用
TFT35Dが出力バッファ8Aに入力される走査信号
の下で導通するよう検査用TFT35Dのスレッショル
ド電圧に対応して決定される。)すなわち、このドライ
バ検査部60は検査用TFT)35Dがそれぞれ出力バ
ッファ8Aの入力端の電位をセンスすることを除いて走
査線検査部30と実質的に同様に構成される。
【0050】走査線検査部70は検査電位パッド31E
と、モニタパッド32Eと、これらパッド31Eおよび
32E間に接続される抵抗素子33Eと、信号線4と平
行に設定されモニタパッド32Eに接続される検査配線
34Eと、各々この検査配線34Eと接地パッドGND
間に接続されるソース・ドレインパス並びに検査用TF
T35から遠い対応走査線3の端部に接続されるゲート
を持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)
35Eとを有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電
位パッド31Eおよび接地パッドGND間に供給され
る。(検査電圧Vhは検査用TFT35Eが走査信号の
下で導通するよう検査用TFT35Eのスレッショルド
電圧に対応して決定される。) ドライバ検査部80は検査電位パッド51Dと、モニタ
パッド52Dと、これらパッド51Dおよび52D間に
接続される抵抗素子53Dと、走査線3と平行に設定さ
れモニタパッド52Dに接続される検査配線54Dと、
各々この検査配線54Dと接地パッドGND間に接続さ
れるソース・ドレインパス並びに信号線ドライバ9の対
応出力バッファ9Aの入力端に接続されるゲートを持つ
m個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55D
とを有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッ
ド51Dおよび接地パッドGND間に供給される。(検
査電圧Vhは検査用TFT55Dが出力バッファ9Aに
入力される特定レベルの映像信号の下で導通するよう検
査用TFT55Dのスレッショルド電圧に対応して決定
される。)すなわち、このドライバ検査部80は検査用
TFT55Dがそれぞれ出力バッファ9Aの入力端の電
位をセンスすることを除いて信号線検査部50と実質的
に同様に構成される。
と、モニタパッド32Eと、これらパッド31Eおよび
32E間に接続される抵抗素子33Eと、信号線4と平
行に設定されモニタパッド32Eに接続される検査配線
34Eと、各々この検査配線34Eと接地パッドGND
間に接続されるソース・ドレインパス並びに検査用TF
T35から遠い対応走査線3の端部に接続されるゲート
を持つn個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)
35Eとを有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電
位パッド31Eおよび接地パッドGND間に供給され
る。(検査電圧Vhは検査用TFT35Eが走査信号の
下で導通するよう検査用TFT35Eのスレッショルド
電圧に対応して決定される。) ドライバ検査部80は検査電位パッド51Dと、モニタ
パッド52Dと、これらパッド51Dおよび52D間に
接続される抵抗素子53Dと、走査線3と平行に設定さ
れモニタパッド52Dに接続される検査配線54Dと、
各々この検査配線54Dと接地パッドGND間に接続さ
れるソース・ドレインパス並びに信号線ドライバ9の対
応出力バッファ9Aの入力端に接続されるゲートを持つ
m個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55D
とを有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パッ
ド51Dおよび接地パッドGND間に供給される。(検
査電圧Vhは検査用TFT55Dが出力バッファ9Aに
入力される特定レベルの映像信号の下で導通するよう検
査用TFT55Dのスレッショルド電圧に対応して決定
される。)すなわち、このドライバ検査部80は検査用
TFT55Dがそれぞれ出力バッファ9Aの入力端の電
位をセンスすることを除いて信号線検査部50と実質的
に同様に構成される。
【0051】信号線検査部90は検査電位パッド51E
と、モニタパッド52Eと、これらパッド51Eおよび
52E間に接続される抵抗素子53Eと、走査線3と平
行に設定されモニタパッド52Eに接続される検査配線
54Eと、各々この検査配線54Eと接地パッドGND
間に接続されるソース・ドレインパス並びに検査用TF
T55から遠い信号線4の端部に接続されるゲートを持
つm個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55
Eとを有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パ
ッド51Eおよび接地パッドGND間に供給される。
(検査電圧Vhは検査用TFT55Eが特定レベルの映
像信号の下で導通するよう検査用TFT55Eのスレッ
ショルド電圧に対応して決定される。) 第5実施形態では、走査線ドライバ8によって選択的に
駆動されるn本の走査線3(Y1−Yn)がこの走査線
ドライバ8の出力バッファ8Aによってそれぞれ検査用
TFT35Dから電気的に分離される。各走査線3の電
位はこの走査線3に接続されたTFT5に発生した欠陥
によって第2実施形態と同様に変化する。第2実施形態
で説明したように、例えばこのTFT5のゲートおよび
ソース間の電気抵抗がゲート絶縁膜不良によって極めて
低下した状態にあると、この走査線3の電位がこの走査
線3に供給される走査信号のレベルから著しく低下す
る。従って、もし走査線3の電位が検査用TFT35に
よって走査線ドライバ8の検査のためにセンスされる
と、走査信号がこの走査線3に供給されたにもかかわら
ず走査線ドライバ8が不良であるとみなされるおそれが
ある。このため、検査用TFT35Dが走査線3から電
気的に分離された出力バッファ8Aの入力端の電位を検
出するために用いられる。すなわち、出力バッファ8A
の入力端の電位は走査線3の断線、短絡、TFT5のゲ
ート絶縁不良のような主に表示回路6内で発生する欠陥
によって影響されない。従って、第1実施形態の検査手
順で走査線ドライバ8の誤動作を表示回路6の欠陥から
確実に区別できる。
と、モニタパッド52Eと、これらパッド51Eおよび
52E間に接続される抵抗素子53Eと、走査線3と平
行に設定されモニタパッド52Eに接続される検査配線
54Eと、各々この検査配線54Eと接地パッドGND
間に接続されるソース・ドレインパス並びに検査用TF
T55から遠い信号線4の端部に接続されるゲートを持
つm個の検査用薄膜トランジスタ(検査用TFT)55
Eとを有する。検査時には、検査電圧Vhが検査電位パ
ッド51Eおよび接地パッドGND間に供給される。
(検査電圧Vhは検査用TFT55Eが特定レベルの映
像信号の下で導通するよう検査用TFT55Eのスレッ
ショルド電圧に対応して決定される。) 第5実施形態では、走査線ドライバ8によって選択的に
駆動されるn本の走査線3(Y1−Yn)がこの走査線
ドライバ8の出力バッファ8Aによってそれぞれ検査用
TFT35Dから電気的に分離される。各走査線3の電
位はこの走査線3に接続されたTFT5に発生した欠陥
によって第2実施形態と同様に変化する。第2実施形態
で説明したように、例えばこのTFT5のゲートおよび
ソース間の電気抵抗がゲート絶縁膜不良によって極めて
低下した状態にあると、この走査線3の電位がこの走査
線3に供給される走査信号のレベルから著しく低下す
る。従って、もし走査線3の電位が検査用TFT35に
よって走査線ドライバ8の検査のためにセンスされる
と、走査信号がこの走査線3に供給されたにもかかわら
ず走査線ドライバ8が不良であるとみなされるおそれが
ある。このため、検査用TFT35Dが走査線3から電
気的に分離された出力バッファ8Aの入力端の電位を検
出するために用いられる。すなわち、出力バッファ8A
の入力端の電位は走査線3の断線、短絡、TFT5のゲ
ート絶縁不良のような主に表示回路6内で発生する欠陥
によって影響されない。従って、第1実施形態の検査手
順で走査線ドライバ8の誤動作を表示回路6の欠陥から
確実に区別できる。
【0052】また、信号線ドライバ9によって選択的に
駆動されるm本の信号線4(X1−Xm)がこの信号線
ドライバ9の出力バッファ9Aによってそれぞれ検査用
TFT55Dから電気的に分離される。各信号線4の電
位はこの信号線4に接続されたTFT5に発生した欠陥
によって変化する。例えばこのTFT5のゲートおよび
ソース間の電気抵抗がゲート絶縁膜不良によって極めて
低下した状態にあると、この信号線4の電位がこの信号
線4に供給される映像信号のレベルから著しく低下す
る。従って、もし信号線4の電位が検査用TFT55に
よって信号線ドライバ9の検査のためにセンスされる
と、映像信号がこの信号線4に供給されたにもかかわら
ず信号線ドライバ9が不良であるとみなされるおそれが
ある。このため、検査用TFT55Dが信号線4から電
気的に分離された出力バッファ9Aの入力端の電位を検
出するために用いられる。すなわち、出力バッファ9A
の入力端の電位は信号線4の断線、短絡、TFT5のゲ
ート絶縁不良のような主に表示回路6内で発生する欠陥
によって影響されないため、第1実施形態の検査手順で
信号線ドライバ9の誤動作を表示回路6の欠陥から確実
に区別できる。
駆動されるm本の信号線4(X1−Xm)がこの信号線
ドライバ9の出力バッファ9Aによってそれぞれ検査用
TFT55Dから電気的に分離される。各信号線4の電
位はこの信号線4に接続されたTFT5に発生した欠陥
によって変化する。例えばこのTFT5のゲートおよび
ソース間の電気抵抗がゲート絶縁膜不良によって極めて
低下した状態にあると、この信号線4の電位がこの信号
線4に供給される映像信号のレベルから著しく低下す
る。従って、もし信号線4の電位が検査用TFT55に
よって信号線ドライバ9の検査のためにセンスされる
と、映像信号がこの信号線4に供給されたにもかかわら
ず信号線ドライバ9が不良であるとみなされるおそれが
ある。このため、検査用TFT55Dが信号線4から電
気的に分離された出力バッファ9Aの入力端の電位を検
出するために用いられる。すなわち、出力バッファ9A
の入力端の電位は信号線4の断線、短絡、TFT5のゲ
ート絶縁不良のような主に表示回路6内で発生する欠陥
によって影響されないため、第1実施形態の検査手順で
信号線ドライバ9の誤動作を表示回路6の欠陥から確実
に区別できる。
【0053】以上のような第5実施形態では、さらに第
4実施形態と同様に2個の検査用TFT35および35
Eが各走査線3毎に設けられる。この場合、モニタパッ
ド32および32Eの電位が走査線ドライバ8の誤動
作、この走査線ドライバ8に接続される走査線3の短絡
および断線、この走査線3に接続されるTFT5の素子
破壊のような欠陥を発見するためにモニタされる。すな
わち、まず走査線ドライバ8が正常に動作する状態でど
の走査線3も他の走査線3に短絡していないことは、第
1実施形態の検査手順で確認できる。この確認後、モニ
タパッド32の電位およびモニタパッド32Eの電位を
各走査線3について計測し、これら計測結果を比較する
ことによりこの走査線3の断線を発見できる。もし断線
していれば、モニタパッド32が第1実施形態で述べた
電圧レベルVonとなり、モニタパッド32Eが電圧レベ
ルVoff となる。また、これらの計測結果が電圧レベル
Voff およびVonのいずれでもなければ、この走査線3
に接続されたTFT5のいずれかにおいてゲート絶縁不
良が発生したものとみなすことができる。
4実施形態と同様に2個の検査用TFT35および35
Eが各走査線3毎に設けられる。この場合、モニタパッ
ド32および32Eの電位が走査線ドライバ8の誤動
作、この走査線ドライバ8に接続される走査線3の短絡
および断線、この走査線3に接続されるTFT5の素子
破壊のような欠陥を発見するためにモニタされる。すな
わち、まず走査線ドライバ8が正常に動作する状態でど
の走査線3も他の走査線3に短絡していないことは、第
1実施形態の検査手順で確認できる。この確認後、モニ
タパッド32の電位およびモニタパッド32Eの電位を
各走査線3について計測し、これら計測結果を比較する
ことによりこの走査線3の断線を発見できる。もし断線
していれば、モニタパッド32が第1実施形態で述べた
電圧レベルVonとなり、モニタパッド32Eが電圧レベ
ルVoff となる。また、これらの計測結果が電圧レベル
Voff およびVonのいずれでもなければ、この走査線3
に接続されたTFT5のいずれかにおいてゲート絶縁不
良が発生したものとみなすことができる。
【0054】さらに2個の検査用TFT55および55
Eが各信号線4毎に設けられる。この場合、モニタパッ
ド52および52Eの電位が信号線ドライバ9の誤動
作、この信号線ドライバ9に接続される信号線4の短絡
および断線、この信号線4に接続されるTFT5の素子
破壊のような欠陥を発見するためにモニタされる。すな
わち、まず信号線ドライバ9が正常に動作する状態でど
の信号線4も他の信号線4に短絡していないことは、第
1実施形態の検査方法で確認できる。この確認後、モニ
タパッド52の電位およびモニタパッド52Eの電位を
各信号線4について計測し、これら計測結果を比較する
ことによりこの信号線4の断線を発見できる。もし断線
していれば、モニタパッド52が第1実施形態で述べた
電圧レベルVonとなり、モニタパッド52Eが電圧レベ
ルVoff となる。また、これらの計測結果が電圧レベル
Voff およびVonのいずれでもなければ、この信号線4
に接続されたTFT5のいずれかにおいて素子破壊が発
生したものとみなすことができる。
Eが各信号線4毎に設けられる。この場合、モニタパッ
ド52および52Eの電位が信号線ドライバ9の誤動
作、この信号線ドライバ9に接続される信号線4の短絡
および断線、この信号線4に接続されるTFT5の素子
破壊のような欠陥を発見するためにモニタされる。すな
わち、まず信号線ドライバ9が正常に動作する状態でど
の信号線4も他の信号線4に短絡していないことは、第
1実施形態の検査方法で確認できる。この確認後、モニ
タパッド52の電位およびモニタパッド52Eの電位を
各信号線4について計測し、これら計測結果を比較する
ことによりこの信号線4の断線を発見できる。もし断線
していれば、モニタパッド52が第1実施形態で述べた
電圧レベルVonとなり、モニタパッド52Eが電圧レベ
ルVoff となる。また、これらの計測結果が電圧レベル
Voff およびVonのいずれでもなければ、この信号線4
に接続されたTFT5のいずれかにおいて素子破壊が発
生したものとみなすことができる。
【0055】この第5実施形態によれば、表示回路6内
での欠陥のうちの特に走査線3の断線、信号線4の断線
およびTFT5のゲート絶縁不良をより確実に発見する
ことができる。
での欠陥のうちの特に走査線3の断線、信号線4の断線
およびTFT5のゲート絶縁不良をより確実に発見する
ことができる。
【0056】第5実施形態のアレイ基板の欠陥検査は例
えば図8および図9に示すように行われる。ステップS
1からS12は走査線3に関する欠陥に対処するために
実行される。このため、最初に全ての信号線4を電気的
なフローティング状態に設定して走査線ドライバ8が駆
動される。ステップS1では、走査線検査部70でセン
スされる走査線3の電位がチェックされる。走査線3の
電位に異常があることがステップS2で検出されると、
走査線検査部30でセンスされる走査線3の電位がステ
ップS3でチェックされる。ステップS4では、このチ
ェック結果から特定走査線3の断線が検出されたか判定
される。断線が検出されなければ、ステップS5でドラ
イバ検査部60でセンスされる走査線3の電位がチェッ
クされる。ステップS6では、このチェック結果から走
査線ドライバ8の誤動作が検出されたか判定される。こ
の誤動作が検出されなければ、ステップS7で走査線検
査部70および30でセンスされる走査線3の駆動タイ
ミングがチェックされる。ステップS8では、このチェ
ック結果から特定走査線3相互の短絡が検出されたか判
定される。この短絡が検出されなければ、ステップS9
で、全ての信号線4に特定の電位を印加した状態で走査
線ドライバ8が駆動され、走査線検査部70および30
でセンスされる走査線3の駆動波形がチェックされる。
ステップS10では、このチェック結果から特定走査線
3および信号線4の短絡が検出されたか判定される。
えば図8および図9に示すように行われる。ステップS
1からS12は走査線3に関する欠陥に対処するために
実行される。このため、最初に全ての信号線4を電気的
なフローティング状態に設定して走査線ドライバ8が駆
動される。ステップS1では、走査線検査部70でセン
スされる走査線3の電位がチェックされる。走査線3の
電位に異常があることがステップS2で検出されると、
走査線検査部30でセンスされる走査線3の電位がステ
ップS3でチェックされる。ステップS4では、このチ
ェック結果から特定走査線3の断線が検出されたか判定
される。断線が検出されなければ、ステップS5でドラ
イバ検査部60でセンスされる走査線3の電位がチェッ
クされる。ステップS6では、このチェック結果から走
査線ドライバ8の誤動作が検出されたか判定される。こ
の誤動作が検出されなければ、ステップS7で走査線検
査部70および30でセンスされる走査線3の駆動タイ
ミングがチェックされる。ステップS8では、このチェ
ック結果から特定走査線3相互の短絡が検出されたか判
定される。この短絡が検出されなければ、ステップS9
で、全ての信号線4に特定の電位を印加した状態で走査
線ドライバ8が駆動され、走査線検査部70および30
でセンスされる走査線3の駆動波形がチェックされる。
ステップS10では、このチェック結果から特定走査線
3および信号線4の短絡が検出されたか判定される。
【0057】ステップS4で特定走査線3の断線が検出
された場合、ステップS6で走査線ドライバ8の誤動作
が検出された場合、ステップS8で特定走査線3相互の
短絡が検出された場合、並びにステップS10で特定走
査線3および信号線4の短絡が検出された場合には、ス
テップS11でリペア作業が可能か実際に観察して判定
される。もし可能であれば、ステップS12で、リペア
作業が行われる。
された場合、ステップS6で走査線ドライバ8の誤動作
が検出された場合、ステップS8で特定走査線3相互の
短絡が検出された場合、並びにステップS10で特定走
査線3および信号線4の短絡が検出された場合には、ス
テップS11でリペア作業が可能か実際に観察して判定
される。もし可能であれば、ステップS12で、リペア
作業が行われる。
【0058】また、ステップS2で異常がない場合、ス
テップS10で特定走査線3および信号線4の短絡が検
出されない場合、さらにステップS12でリペア作業が
行われた場合には、ステップS13が実行される。
テップS10で特定走査線3および信号線4の短絡が検
出されない場合、さらにステップS12でリペア作業が
行われた場合には、ステップS13が実行される。
【0059】ステップS13からS22は信号線4に関
する欠陥に対処するために実行される。このため、全て
の走査線3を電気的なフローティング状態に設定して信
号線線ドライバ9が駆動される。ステップS13では、
信号線検査部90でセンスされる信号線4の電位がチェ
ックされる。信号線4の電位に異常があることがステッ
プS14で検出されると、信号線検査部50でセンスさ
れる信号線4の電位がステップS15でチェックされ
る。ステップS16では、このチェック結果から特定信
号線4の断線が検出されたか判定される。断線が検出さ
れなければ、ステップS17でドライバ検査部80でセ
ンスされる信号線4の電位がチェックされる。ステップ
S18では、このチェック結果から信号線ドライバ9の
誤動作が検出されたか判定される。この誤動作が検出さ
れなければ、ステップS19で信号線検査部90および
50でセンスされる信号線4の駆動タイミングがチェッ
クされる。ステップS20では、このチェック結果から
特定信号線4相互の短絡が検出されたか判定される。
する欠陥に対処するために実行される。このため、全て
の走査線3を電気的なフローティング状態に設定して信
号線線ドライバ9が駆動される。ステップS13では、
信号線検査部90でセンスされる信号線4の電位がチェ
ックされる。信号線4の電位に異常があることがステッ
プS14で検出されると、信号線検査部50でセンスさ
れる信号線4の電位がステップS15でチェックされ
る。ステップS16では、このチェック結果から特定信
号線4の断線が検出されたか判定される。断線が検出さ
れなければ、ステップS17でドライバ検査部80でセ
ンスされる信号線4の電位がチェックされる。ステップ
S18では、このチェック結果から信号線ドライバ9の
誤動作が検出されたか判定される。この誤動作が検出さ
れなければ、ステップS19で信号線検査部90および
50でセンスされる信号線4の駆動タイミングがチェッ
クされる。ステップS20では、このチェック結果から
特定信号線4相互の短絡が検出されたか判定される。
【0060】ステップS16で特定信号線4の断線が検
出された場合、ステップS18で信号線ドライバ9の誤
動作が検出された場合、並びにステップS20で特定信
号線4相互の短絡が検出された場合には、ステップS2
1でリペア作業が可能か実際に観察して判定される。も
し可能であれば、ステップS22で、リペア作業が行わ
れる。
出された場合、ステップS18で信号線ドライバ9の誤
動作が検出された場合、並びにステップS20で特定信
号線4相互の短絡が検出された場合には、ステップS2
1でリペア作業が可能か実際に観察して判定される。も
し可能であれば、ステップS22で、リペア作業が行わ
れる。
【0061】ステップS11またはS21でリペア作業
が不可能である場合、ステップS14で異常がない場
合、ステップS20で特定信号線4相互の短絡が検出さ
れない場合、さらにステップS22でリペア作業が行わ
れた場合には、ステップS23で総合評価が行われる。
この総合評価において、欠陥の検出されないかあるいは
欠陥についてリペアされたアレイ基板は欠陥の無い製品
とみなされる。欠陥のある検査用薄膜トランジスタは、
リペア処理により各配線から切り離される。アレイ基板
がリペア不能な欠陥を持つ場合、この基板は廃棄され
る。
が不可能である場合、ステップS14で異常がない場
合、ステップS20で特定信号線4相互の短絡が検出さ
れない場合、さらにステップS22でリペア作業が行わ
れた場合には、ステップS23で総合評価が行われる。
この総合評価において、欠陥の検出されないかあるいは
欠陥についてリペアされたアレイ基板は欠陥の無い製品
とみなされる。欠陥のある検査用薄膜トランジスタは、
リペア処理により各配線から切り離される。アレイ基板
がリペア不能な欠陥を持つ場合、この基板は廃棄され
る。
【0062】尚、信号線4に関する欠陥を検出する際に
は、信号線ドライバ9からの出力電圧が検査用薄膜トラ
ンジスタを駆動するために十分なレベルに設定される。
欠陥検査は違ったシーケンスで行なうこともできる。例
えばこのシーケンスは信号線4上の欠陥を検出するステ
ップから開始しても構わない。また、リペア作業は総合
評価の後で行っても良い。ただし、このリペア作業はそ
の信頼性を向上するためにアレイ基板の製造中に行うべ
きである。容易にリペアできないような欠陥アレイ基板
については、歩留りおよび製造コスト等を考慮したあと
リペア作業を行わずにこの基板を廃棄しても構わない。
は、信号線ドライバ9からの出力電圧が検査用薄膜トラ
ンジスタを駆動するために十分なレベルに設定される。
欠陥検査は違ったシーケンスで行なうこともできる。例
えばこのシーケンスは信号線4上の欠陥を検出するステ
ップから開始しても構わない。また、リペア作業は総合
評価の後で行っても良い。ただし、このリペア作業はそ
の信頼性を向上するためにアレイ基板の製造中に行うべ
きである。容易にリペアできないような欠陥アレイ基板
については、歩留りおよび製造コスト等を考慮したあと
リペア作業を行わずにこの基板を廃棄しても構わない。
【0063】ここで、第1実施形態から第5実施形態の
特徴的構成について補足する。上述のアレイ基板100
では、例えばn個の検査用薄膜トランジスタ35のゲー
トがn本の走査線3のような1セットの画素配線にそれ
ぞれ接続され、さらに検査電位パッド31、モニタパッ
ド32、抵抗素子33、検査配線34、接地パッドGN
Dを含む検査配線部がゲート電位に応じた動作状態を検
出するためこれら検査用薄膜トランジスタ35のソース
・ドレインパスに接続される。アレイ基板100の検査
時、走査信号のような電圧が各走査線3を介してスイッ
チング素子となる薄膜トランジスタ5に供給される。例
えば断線、短絡、素子破壊のような欠陥がこの走査線3
またはこの走査線3に接続されたスイッチング素子であ
る薄膜トランジスタ5に存在する場合、この走査線3の
電位はこの欠陥の種類に依存して変化する。このため、
検査用薄膜トランジスタ35はこの走査線3の電位をセ
ンスするように動作する。具体的には、検査用薄膜トラ
ンジスタの導電性または電気抵抗がこの走査線3の電位
によって制御され、欠陥の種類を反映する値に設定され
る。従って、検査配線部を用いて検査用薄膜トランジス
タ35に電流を流し、これら検査用薄膜トランジスタ3
5での電圧降下を計測することにより上述のような欠陥
の情報を得ることができる。さらに1セットの全走査線
3について順次欠陥情報に収集することで、欠陥がこれ
ら走査線3のうちのどれに存在するかを特定することが
できる。
特徴的構成について補足する。上述のアレイ基板100
では、例えばn個の検査用薄膜トランジスタ35のゲー
トがn本の走査線3のような1セットの画素配線にそれ
ぞれ接続され、さらに検査電位パッド31、モニタパッ
ド32、抵抗素子33、検査配線34、接地パッドGN
Dを含む検査配線部がゲート電位に応じた動作状態を検
出するためこれら検査用薄膜トランジスタ35のソース
・ドレインパスに接続される。アレイ基板100の検査
時、走査信号のような電圧が各走査線3を介してスイッ
チング素子となる薄膜トランジスタ5に供給される。例
えば断線、短絡、素子破壊のような欠陥がこの走査線3
またはこの走査線3に接続されたスイッチング素子であ
る薄膜トランジスタ5に存在する場合、この走査線3の
電位はこの欠陥の種類に依存して変化する。このため、
検査用薄膜トランジスタ35はこの走査線3の電位をセ
ンスするように動作する。具体的には、検査用薄膜トラ
ンジスタの導電性または電気抵抗がこの走査線3の電位
によって制御され、欠陥の種類を反映する値に設定され
る。従って、検査配線部を用いて検査用薄膜トランジス
タ35に電流を流し、これら検査用薄膜トランジスタ3
5での電圧降下を計測することにより上述のような欠陥
の情報を得ることができる。さらに1セットの全走査線
3について順次欠陥情報に収集することで、欠陥がこれ
ら走査線3のうちのどれに存在するかを特定することが
できる。
【0064】さらに、検査配線部は各走査線3から対応
検査用薄膜トランジスタ35のゲート絶縁膜により電気
的に絶縁される。この構造は1個の検査用薄膜トランジ
スタ35のゲートおよびソース・ドレインパスがゲート
絶縁膜不良等の欠陥によって電気的に接続したためにこ
の検査用薄膜トランジスタ35のゲートに接続された走
査線3が他の走査線3に短絡するという従来の問題を回
避できる。また、この構造は、レーザビームで欠陥トラ
ンジスタ35のゲートを切り離すことによってこれに接
続された走査線3を使用可能に修復できる。
検査用薄膜トランジスタ35のゲート絶縁膜により電気
的に絶縁される。この構造は1個の検査用薄膜トランジ
スタ35のゲートおよびソース・ドレインパスがゲート
絶縁膜不良等の欠陥によって電気的に接続したためにこ
の検査用薄膜トランジスタ35のゲートに接続された走
査線3が他の走査線3に短絡するという従来の問題を回
避できる。また、この構造は、レーザビームで欠陥トラ
ンジスタ35のゲートを切り離すことによってこれに接
続された走査線3を使用可能に修復できる。
【0065】また、n個の検査用薄膜トランジスタ35
のソース・ドレインパスを検査配線34を用いて並列に
接続すれば、アレイ基板100の配線構造が信頼性のあ
る欠陥検査を可能にするために著しく複雑化することを
防止できる。さらに、スイッチング素子が薄膜トランジ
スタ5で構成されるため、これらを検査用薄膜トランジ
スタ35と共通の工程で同時に形成することもできる。
これは、検査用薄膜トランジスタ35を形成するために
独立した工程を必要としないということを意味する。
のソース・ドレインパスを検査配線34を用いて並列に
接続すれば、アレイ基板100の配線構造が信頼性のあ
る欠陥検査を可能にするために著しく複雑化することを
防止できる。さらに、スイッチング素子が薄膜トランジ
スタ5で構成されるため、これらを検査用薄膜トランジ
スタ35と共通の工程で同時に形成することもできる。
これは、検査用薄膜トランジスタ35を形成するために
独立した工程を必要としないということを意味する。
【0066】このように本発明によれば、大幅な回路コ
ンポーネンツの変更や複雑な配線構造を必要とせずに画
素配線またはスイッチング素子に存在する欠陥を確実に
検査することができる。これら欠陥検査はほぼ独立に行
えるため、欠陥の所在を特定することが容易である。さ
らに、検査補助回路に含まれる検査用薄膜トランジスタ
の欠陥については、これを修復してアレイ基板の歩留り
の低下を防止することもできる。
ンポーネンツの変更や複雑な配線構造を必要とせずに画
素配線またはスイッチング素子に存在する欠陥を確実に
検査することができる。これら欠陥検査はほぼ独立に行
えるため、欠陥の所在を特定することが容易である。さ
らに、検査補助回路に含まれる検査用薄膜トランジスタ
の欠陥については、これを修復してアレイ基板の歩留り
の低下を防止することもできる。
【0067】また、アレイ基板の製造後あるいはアレイ
基板の主要回路コンポーネンツの形成後に検査補助回路
を用いて欠陥検査が可能である。この欠陥検査は対向基
板の製造工程およびアレイ基板および対向基板を液晶層
と一体化する貼合せ工程に関係なく行なうことができ
る。当然、液晶表示装置が完成した後に欠陥検査を行な
う必要もない。従って、欠陥の無い対向基板および液晶
層がアレイ基板内に発生した欠陥のために廃棄される必
要がなくなり、液晶表示装置全体の歩留りを向上させる
ことができる。上述のように液晶表示装置の製造プロセ
スにおいて早期に電気回路的な欠陥を発見できること
は、歩留りの向上に伴う製造コストの低減だけでなく液
晶表示装置の信頼性を維持するためもに好ましい。
基板の主要回路コンポーネンツの形成後に検査補助回路
を用いて欠陥検査が可能である。この欠陥検査は対向基
板の製造工程およびアレイ基板および対向基板を液晶層
と一体化する貼合せ工程に関係なく行なうことができ
る。当然、液晶表示装置が完成した後に欠陥検査を行な
う必要もない。従って、欠陥の無い対向基板および液晶
層がアレイ基板内に発生した欠陥のために廃棄される必
要がなくなり、液晶表示装置全体の歩留りを向上させる
ことができる。上述のように液晶表示装置の製造プロセ
スにおいて早期に電気回路的な欠陥を発見できること
は、歩留りの向上に伴う製造コストの低減だけでなく液
晶表示装置の信頼性を維持するためもに好ましい。
【0068】尚、本発明は上述の第1から第5実施形態
に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形
することができる。各実施形態の液晶表示装置では、走
査線ドライバ8および信号線ドライバ9がアレイ基板に
おいて表示領域SRの一方側に設けられた。しかし、本
発明は走査線方向において表示領域SRの両側に第1お
よび第2走査線ドライバを設け、奇数走査線および偶数
走査線をそれぞれ独立に駆動する構造のアレイ基板にも
適用できる。また、信号線方向において表示領域SRの
両側に第1および第2信号線ドライバを設け、奇数信号
線および偶数信号線をそれぞれ独立に駆動する構造のア
レイ基板にも適用できる。これらの場合には、上述の検
査用TFTについても第1および第2走査線ドライバあ
るいは第1および第2信号線ドライバの配置に対応して
対称的に配置される。
に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形
することができる。各実施形態の液晶表示装置では、走
査線ドライバ8および信号線ドライバ9がアレイ基板に
おいて表示領域SRの一方側に設けられた。しかし、本
発明は走査線方向において表示領域SRの両側に第1お
よび第2走査線ドライバを設け、奇数走査線および偶数
走査線をそれぞれ独立に駆動する構造のアレイ基板にも
適用できる。また、信号線方向において表示領域SRの
両側に第1および第2信号線ドライバを設け、奇数信号
線および偶数信号線をそれぞれ独立に駆動する構造のア
レイ基板にも適用できる。これらの場合には、上述の検
査用TFTについても第1および第2走査線ドライバあ
るいは第1および第2信号線ドライバの配置に対応して
対称的に配置される。
【0069】また、各実施形態の検査用TFTの位置は
検査の容易さあるいは他のコンポーネントの位置等を考
慮してアレイ基板100上で変更可能である。例えば図
3に示す検査用TFT35および55はそれぞれ走査線
ドライバ8および表示領域SR間、信号線ドライバ9お
よび表示領域SR間に配置されることに限定されない。
もし、表示領域SRに空きスペースがあれば、これらを
このスペースに配置することもできる。また、走査線3
および信号線4をさらに走査線ドライバ8および信号線
ドライバ9を横切って伸びるように形成すれば、検査用
トランジスタ35Dおよび55Dをこれら走査線ドライ
バ8および信号線ドライバ9の外側に配置してこれらの
ゲートを走査線3および信号線4に接続することもでき
る。
検査の容易さあるいは他のコンポーネントの位置等を考
慮してアレイ基板100上で変更可能である。例えば図
3に示す検査用TFT35および55はそれぞれ走査線
ドライバ8および表示領域SR間、信号線ドライバ9お
よび表示領域SR間に配置されることに限定されない。
もし、表示領域SRに空きスペースがあれば、これらを
このスペースに配置することもできる。また、走査線3
および信号線4をさらに走査線ドライバ8および信号線
ドライバ9を横切って伸びるように形成すれば、検査用
トランジスタ35Dおよび55Dをこれら走査線ドライ
バ8および信号線ドライバ9の外側に配置してこれらの
ゲートを走査線3および信号線4に接続することもでき
る。
【0070】上述の各実施形態では、接地パッドGND
が0Vの基準電位に設定され、検査用TFT35、35
D、35E、55、55D、および55Eの各々のソー
ス・ドレインパスに接続される。この基準電位は0Vに
限定されず、モニタパッド32、32D、32E、5
2、52D、および52Eの電位との関係で検査用TF
Tを導通させることが可能な範囲で変更することができ
る。従って、特定波形の検査電圧を欠陥検査時にモニタ
パッド32、32D、32E、52、52D、および5
2Eと接地パッドGND間に印加してもよい。
が0Vの基準電位に設定され、検査用TFT35、35
D、35E、55、55D、および55Eの各々のソー
ス・ドレインパスに接続される。この基準電位は0Vに
限定されず、モニタパッド32、32D、32E、5
2、52D、および52Eの電位との関係で検査用TF
Tを導通させることが可能な範囲で変更することができ
る。従って、特定波形の検査電圧を欠陥検査時にモニタ
パッド32、32D、32E、52、52D、および5
2Eと接地パッドGND間に印加してもよい。
【0071】さらに抵抗素子33、33D、33E、5
5、55D、および55Eは、ON抵抗またはOFF抵
抗等を電気抵抗RxとするTFTで構成することもでき
る。また、これら抵抗素子はパッド数を低減するために
液晶表示装置の外部に設けられてもよい。
5、55D、および55Eは、ON抵抗またはOFF抵
抗等を電気抵抗RxとするTFTで構成することもでき
る。また、これら抵抗素子はパッド数を低減するために
液晶表示装置の外部に設けられてもよい。
【0072】また、例えばゲート絶縁不良がアレイ基板
100に形成された検査用TFT35、35D、35
E、55、55D、または55Eに存在することが欠陥
検査で発見された場合、ゲート絶縁不良の検査用TFT
のソース・ドレインパスを電気的にフローティング状態
にするかレーザトリミング装置でこの検査用TFTのゲ
ートを走査線3または信号線4から切り離すことでこの
欠陥の影響をなくすことができる。こうして修復された
アレイ基板100を用いて液晶表示装置を完成させた場
合、液晶表示装置は正常に表示動作を行なう製品とな
る。
100に形成された検査用TFT35、35D、35
E、55、55D、または55Eに存在することが欠陥
検査で発見された場合、ゲート絶縁不良の検査用TFT
のソース・ドレインパスを電気的にフローティング状態
にするかレーザトリミング装置でこの検査用TFTのゲ
ートを走査線3または信号線4から切り離すことでこの
欠陥の影響をなくすことができる。こうして修復された
アレイ基板100を用いて液晶表示装置を完成させた場
合、液晶表示装置は正常に表示動作を行なう製品とな
る。
【0073】本発明は図10に示すデコーダ方式の走査
線ドライバ8Dに応用することもできる。この走査線ド
ライバ8Dは、液晶コントローラから供給されバイナリ
オーダで変化する数値信号をデコードすることによりn
本の走査線3を順次選択的に駆動する。特に、数値信号
は欠陥検査のために駆動すべき走査線を直接的に指定す
るため、走査線を指定するためにシフト動作を繰り返す
シフトレジスタを用いる場合よりも容易に走査線を選択
できる。
線ドライバ8Dに応用することもできる。この走査線ド
ライバ8Dは、液晶コントローラから供給されバイナリ
オーダで変化する数値信号をデコードすることによりn
本の走査線3を順次選択的に駆動する。特に、数値信号
は欠陥検査のために駆動すべき走査線を直接的に指定す
るため、走査線を指定するためにシフト動作を繰り返す
シフトレジスタを用いる場合よりも容易に走査線を選択
できる。
【0074】本発明は図11に示すアナログスイッチ方
式の信号線ドライバ9Dに応用することもできる。この
場合、検査用薄膜トランジスタ55Dはアナログスイッ
チに図11に示すように接続される。
式の信号線ドライバ9Dに応用することもできる。この
場合、検査用薄膜トランジスタ55Dはアナログスイッ
チに図11に示すように接続される。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、構造を著
しく複雑化することなく欠陥の部位を正確に特定する検
査を可能にする液晶表示装置のアレイ基板を提供するこ
とができる。
しく複雑化することなく欠陥の部位を正確に特定する検
査を可能にする液晶表示装置のアレイ基板を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の平
面構造を概略的に示す図である。
面構造を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の断面構造を概略的に
示す図である。
示す図である。
【図3】図1に示すアレイ基板上に形成される回路を詳
細に示す図である。
細に示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置のア
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置のア
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置のア
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る液晶表示装置のア
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
レイ基板上に形成される回路を示す図である。
【図8】図7に示すアレイ基板の欠陥検査を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
【図9】図7に示すアレイ基板の欠陥検査を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
【図10】本発明をデコーダ方式の走査線ドライバに応
用した例を示す図である。
用した例を示す図である。
【図11】本発明をアナログスイッチ方式の信号線ドラ
イバに応用した例を示す図である。
イバに応用した例を示す図である。
1…画素電極 3…走査線 4…信号線 5…スイッチング素子 30…検査補助回路 31…検査電位パッド 32…モニタパッド 33…抵抗素子 34…検査配線部 35…検査用薄膜トランジスタ GND…接地パッド
Claims (18)
- 【請求項1】 絶縁性基板と、この絶縁性基板上におい
てマトリクス状に配列される複数の画素電極と、この絶
縁性基板上において複数の画素電極の行に沿って形成さ
れる1セットの第1画素配線と、この絶縁性基板上にお
いて複数の画素電極の列に沿って形成される1セットの
第2画素配線と、これら第1および第2画素配線の交差
点に隣接してそれぞれ絶縁性基板上に形成され、各々対
応第1画素配線からの走査信号に応答して対応第2画素
配線からの映像信号を対応画素電極に供給する複数のス
イッチング素子と、少なくとも1セットの第1および第
2画素配線の電位をセンスする検査補助回路とを備え、
前記検査補助回路はゲートが1セットの画素配線にそれ
ぞれ接続される複数の検査用薄膜トランジスタと、ゲー
ト電位に応じた動作状態を検出するためにこれら検査用
薄膜トランジスタのソース・ドレインパスに接続される
検査配線部とで構成される第1検査部を有し、前記検査
配線部は前記複数の検査用薄膜トランジスタのソース・
ドレインパスが相互間において並列的に接続される第1
および第2検査パッドと、検査電圧が前記第1検査パッ
ドを基準にして印加される第3検査パッドと、前記第2
および第3検査パッド間に接続され前記複数の検査用薄
膜トランジスタの電気抵抗と協力して検査電圧を分圧す
る抵抗素子とを含むことを特徴とする液晶表示装置のア
レイ基板。 - 【請求項2】 前記第2検査パッドは前記複数の検査用
薄膜トランジスタに沿って形成される共通の検査配線を
介してこれら検査用薄膜トランジスタのソース・ドレイ
ンパスに接続されることを特徴とする請求項1に記載の
液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項3】 前記アレイ基板は走査信号を前記第1画
素配線に供給する第1ドライバと、映像信号を前記第2
画素配線に供給する第2ドライバとをさらに備えること
を特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置のアレイ基
板。 - 【請求項4】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジス
タのゲートは前記1セットの第1画素配線にそれぞれ接
続されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装
置のアレイ基板。 - 【請求項5】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジス
タのゲートは前記1セットの第1画素配線に複数のバッ
ファ回路を介してそれぞれ接続されることを特徴とする
請求項4に記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項6】 前記第1ドライバは前記1セットの第1
画素配線に出力端がそれぞれ接続される複数のバッファ
回路を含み、前記検査補助回路はゲートがこれら複数の
バッファ回路の入力端にそれぞれ接続される複数の検査
用薄膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態を
検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソース
・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成される
第2検査部をさらに有することを特徴とする請求項4に
記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項7】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジス
タのゲートは前記画素電極のマトリクスアレイの外側領
域において前記1セットの第1画素配線の端部にそれぞ
れ接続され、前記検査補助回路はゲートが前記画素電極
のマトリクスアレイの外側領域において前記1セットの
第1画素配線の他端部にそれぞれ接続される複数の検査
用薄膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態を
検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソース
・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成される
第3検査部をさらに有することを特徴とする請求項6に
記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項8】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジス
タのゲートは前記画素電極のマトリクスアレイの外側領
域において前記1セットの第1画素配線の端部にそれぞ
れ接続され、前記検査補助回路はゲートが前記画素電極
のマトリクスアレイの外側領域において前記1セットの
第1画素配線の他端部にそれぞれ接続される複数の検査
用薄膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態を
検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソース
・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成される
第2検査部をさらに有することを特徴とする請求項4に
記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項9】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジス
タのゲートは前記1セットの第2画素配線にそれぞれ接
続されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装
置のアレイ基板。 - 【請求項10】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジ
スタのゲートは前記1セットの第2画素配線に複数のバ
ッファ回路を介してそれぞれ接続されることを特徴とす
る請求項9に記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項11】 前記第2ドライバは前記1セットの第
2画素配線に出力端がそれぞれ接続される複数のバッフ
ァ回路を含み、前記検査補助回路はゲートがこれら複数
のバッファ回路の入力端にそれぞれ接続される複数の検
査用薄膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態
を検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソー
ス・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成され
る第2検査部をさらに有することを特徴とする請求項9
に記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項12】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジ
スタのゲートは前記画素電極のマトリクスアレイの外側
領域において前記1セットの第2画素配線の端部にそれ
ぞれ接続され、前記検査補助回路はゲートが前記画素電
極のマトリクスアレイの外側領域において前記1セット
の第2画素配線の他端部にそれぞれ接続される複数の検
査用薄膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態
を検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソー
ス・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成され
る第3検査部をさらに有することを特徴とする請求項1
1に記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項13】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジ
スタのゲートは前記画素電極のマトリクスアレイの外側
領域において前記1セットの第2画素配線の端部にそれ
ぞれ接続され、前記検査補助回路はゲートが前記画素電
極のマトリクスアレイの外側領域において前記1セット
の第2画素配線の他端部にそれぞれ接続される複数の検
査用薄膜トランジスタと、ゲート電位に応じた動作状態
を検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソー
ス・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成され
る第2検査部をさらに有することを特徴とする請求項9
に記載の液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項14】 絶縁性基板と、この絶縁性基板上にお
いてマトリクス状に配列される複数の画素電極と、この
絶縁性基板上において複数の画素電極の行に沿って形成
される1セットの第1画素配線と、この絶縁性基板上に
おいて複数の画素電極の列に沿って形成される1セット
の第2画素配線と、これら第1および第2画素配線の交
差点に隣接してそれぞれ絶縁性基板上に形成され、各々
対応第1画素配線からの走査信号に応答して対応第2画
素配線からの映像信号を対応画素電極に供給する複数の
スイッチング素子と、少なくとも1セットの第1および
第2画素配線の電位をセンスする検査補助回路とを備
え、各セットの第1および第2画素配線はそれぞれ複数
のバッファ回路を介してそれぞれ走査信号および映像信
号を受け取るよう接続され、前記検査補助回路はゲート
がそれぞれこれら複数のバッファ回路の入力端にそれぞ
れ接続される複数の検査用薄膜トランジスタと、ゲート
電位に応じた動作状態を検出するためにこれら検査用薄
膜トランジスタのソース・ドレインパスに接続される検
査配線部とで構成される第1検査部を有することを特徴
とする液晶表示装置のアレイ基板。 - 【請求項15】 絶縁性基板と、この絶縁性基板上にお
いてマトリクス状に配列される複数の画素電極と、この
絶縁性基板上において複数の画素電極の行に沿って形成
される1セットの第1画素配線と、この絶縁性基板上に
おいて複数の画素電極の列に沿って形成される1セット
の第2画素配線と、これら第1および第2画素配線の交
差点に隣接してそれぞれ絶縁性基板上に形成され、各々
対応第1画素配線からの走査信号に応答して対応第2画
素配線からの映像信号を対応画素電極に供給する複数の
スイッチング素子と、前記1セットの第2画素配線に映
像信号を供給する第2ドライバと、前記1セットの第1
画素配線に走査信号を供給する第1ドライバと、第1お
よび第2画素配線の電位をセンスする検査補助回路とを
含むアレイ基板と、絶縁性基板と、この絶縁性基板上に
形成される対向電極を含む対向基板と、これらアレイ基
板および対向基板間に保持される液晶層とを備え、前記
検査補助回路はゲートが前記1セットの第1画素配線に
それぞれ接続される複数の検査用薄膜トランジスタ、並
びにゲート電位に応じた動作状態を検出するためにこれ
ら検査用薄膜トランジスタのソース・ドレインパスに接
続される検査配線部で構成される第1検査部と、ゲート
が前記1セットの第2画素配線にそれぞれ接続される複
数の検査用薄膜トランジスタ、並びにゲート電位に応じ
た動作状態を検出するためにこれら検査用薄膜トランジ
スタのソース・ドレインパスに接続される検査配線部と
で構成される第2検査部とを備え、前記第1および第2
検査部の各々の検査配線部が前記複数の検査用薄膜トラ
ンジスタのソース・ドレインパスが相互間において並列
的に接続される第1および第2検査パッドと、検査電圧
が前記第1検査パッドを基準にして印加される第3検査
パッドと、前記第2および第3検査パッド間に接続され
前記複数の検査用薄膜トランジスタの電気抵抗と協力し
て検査電圧を分圧する抵抗素子とを含むことを特徴とす
る液晶表示装置。 - 【請求項16】 絶縁性基板と、この絶縁性基板上にお
いてマトリクス状に配列される複数の画素電極と、この
絶縁性基板上において複数の画素電極の行に沿って形成
される1セットの第1画素配線と、この絶縁性基板上に
おいて複数の画素電極の列に沿って形成される1セット
の第2画素配線と、これら第1および第2画素配線の交
差点に隣接してそれぞれ絶縁性基板上に形成され、各々
対応第1画素配線からの走査信号に応答して対応第2画
素配線からの映像信号を対応画素電極に供給する複数の
スイッチング素子と、前記1セットの第2画素配線に映
像信号を供給する第2ドライバと、前記1セットの第1
画素配線に走査信号を供給する第1ドライバと、第1お
よび第2画素配線の電位をセンスする検査補助回路とを
含むアレイ基板と、絶縁性基板と、この絶縁性基板上に
形成される対向電極を含む対向基板と、これらアレイ基
板および対向基板間に保持される液晶層とを備え、前記
検査補助回路はゲートが前記1セットの第1画素配線に
それぞれ接続される複数の検査用薄膜トランジスタ、並
びにゲート電位に応じた動作状態を検出するためにこれ
ら検査用薄膜トランジスタのソース・ドレインパスに接
続される検査配線部で構成される第1検査部と、ゲート
が前記1セットの第2画素配線にそれぞれ接続される複
数の検査用薄膜トランジスタ、並びにゲート電位に応じ
た動作状態を検出するためにこれら検査用薄膜トランジ
スタのソース・ドレインパスに接続される検査配線部と
で構成される第2検査部とを備え、前記第1ドライバが
前記1セットの第1画素配線に出力端がそれぞれ接続さ
れる複数のバッファ回路を含み、前記第2ドライバが前
記1セットの第2画素配線に出力端がそれぞれ接続され
る複数のバッファ回路を含み、前記検査補助回路はゲー
トが前記第1ドライバの複数のバッファ回路の入力端に
それぞれ接続される複数の検査用薄膜トランジスタ、並
びにゲート電位に応じた動作状態を検出するためにこれ
ら検査用薄膜トランジスタのソース・ドレインパスに接
続される検査配線部とで構成される第3検査部と、ゲー
トが前記第2ドライバの複数のバッファ回路の入力端に
それぞれ接続される複数の検査用薄膜トランジスタと、
ゲート電位に応じた動作状態を検出するためにこれら検
査用薄膜トランジスタのソース・ドレインパスに接続さ
れる検査配線部とで構成される第4検査部とをさらに備
えることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項17】 前記第1検査部の検査用薄膜トランジ
スタのゲートは前記画素電極のマトリクスアレイの外側
領域において前記1セットの第1画素配線の端部にそれ
ぞれ接続され、前記第2検査部の検査用薄膜トランジス
タのゲートは前記画素電極のマトリクスアレイの外側領
域において前記1セットの第2画素配線の端部にそれぞ
れ接続され、前記検査補助回路はゲートが前記画素電極
のマトリクスアレイの外側領域において前記1セットの
第1画素配線の他端部にそれぞれ接続される複数の検査
用薄膜トランジスタ、並びにゲート電位に応じた動作状
態を検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソ
ース・ドレインパスに接続される検査配線部とで構成さ
れる第5検査部と、ゲートが前記画素電極のマトリクス
アレイの外側領域において前記1セットの第2画素配線
の他端部にそれぞれ接続される複数の検査用薄膜トラン
ジスタ、並びにゲート電位に応じた動作状態を検出する
ためにこれら検査用薄膜トランジスタのソース・ドレイ
ンパスに接続される検査配線部とで構成される第6検査
部とを備えることを特徴とする請求項16に記載の液晶
表示装置。 - 【請求項18】 複数の画素電極を絶縁性基板上におい
てマトリクス状に配列して形成するステップと、1セッ
トの第1画素配線をこの絶縁性基板上において複数の画
素電極の行に沿って形成するステップと、1セットの第
2画素配線をこの絶縁性基板上において複数の画素電極
の列に沿って形成するステップと、各々対応第1画素配
線からの走査信号に応答して対応第2画素配線からの映
像信号を対応画素電極に供給する複数のスイッチング素
子をこれら第1および第2画素配線の交差点に隣接して
それぞれ絶縁性基板上に形成するステップと、ゲートが
1セットの画素配線にそれぞれ接続される複数の検査用
薄膜トランジスタ、並びにゲート電位に応じた動作状態
を検出するためにこれら検査用薄膜トランジスタのソー
ス・ドレインパスに接続される検査配線部で構成される
検査部を含み、少なくとも1セットの第1および第2画
素配線の電位をセンスする検査補助回路を形成するステ
ップとを備え、前記複数のスイッチング素子は前記複数
の検査用薄膜トランジスタと共通の処理で形成される薄
膜トランジスタで構成されることを特徴とする液晶表示
装置のアレイ基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24833796A JPH09152629A (ja) | 1995-09-26 | 1996-09-19 | 液晶表示装置のアレイ基板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-248069 | 1995-09-26 | ||
JP24806995 | 1995-09-26 | ||
JP24833796A JPH09152629A (ja) | 1995-09-26 | 1996-09-19 | 液晶表示装置のアレイ基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152629A true JPH09152629A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=26538566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24833796A Pending JPH09152629A (ja) | 1995-09-26 | 1996-09-19 | 液晶表示装置のアレイ基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152629A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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