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JPH09144380A - 霊位供養碑設備 - Google Patents

霊位供養碑設備

Info

Publication number
JPH09144380A
JPH09144380A JP33115995A JP33115995A JPH09144380A JP H09144380 A JPH09144380 A JP H09144380A JP 33115995 A JP33115995 A JP 33115995A JP 33115995 A JP33115995 A JP 33115995A JP H09144380 A JPH09144380 A JP H09144380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
peripheral wall
spirit
door
monument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33115995A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kataoka
▲晧▼ 片岡
Takeshi Kataoka
雄 片岡
Kazu Kataoka
計 片岡
Tetsu Kataoka
鉄 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATAOKA SHOJI KK
Original Assignee
KATAOKA SHOJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATAOKA SHOJI KK filed Critical KATAOKA SHOJI KK
Priority to JP33115995A priority Critical patent/JPH09144380A/ja
Publication of JPH09144380A publication Critical patent/JPH09144380A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地域社会で、人々の日常の暮らしの中におい
て、狭い敷地でも多数の故人を供養することができ、し
かも、各故人についての詳しい情報を子々孫々と、地域
社会の人々にも伝承するのに都合のよい共同墓となり得
る霊位供養碑設備を提供する。 【解決手段】 敷地2の縁に沿って基盤3上に設けた周
壁4と、屋根5に覆われ支持壁6で仕切られた、前記周
壁4沿いの収納室7と、前記収納室7内に設けた棚8
と、前記収納室7を塞ぐことができる扉9と、前記周壁
4又は扉9の前側に設けた供え台10と、故人について
の情報を記録した多数の霊標板11を前記供え台の上側
かつ前記周壁又は扉の前面沿いに並べて保持するための
霊標板保持手段(12、15、16)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の骨壺を保管可能
な、屋外設置の霊位供養碑設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に故人の遺骨は墓地に埋葬
し、その埋葬個所には墓石を建てる。墓石には誰の墓か
判るように故人の戒名等を直接刻む。また、墓を先祖代
々の墓とし、その墓を直系の子孫が継承して複数の故人
の遺骨を墓に収める。そして、二男、三男等、家の跡継
ぎ以外の者は分家して各々の墓を造る。先祖代々の墓で
は誰が葬られているかわかるようにするために、墓石の
傍らに石材の墓誌板(霊標)を設置し、故人の戒名、俗
名等を彫刻する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、年老いても普
段の暮らしの中で容易に墓参りに行けるのが望ましい。
そのため、例えば近くのお寺の墓地など住まいの近くの
墓地に墓を造りたいと思う人は多い。また、人々は子孫
が繁栄し墓が無縁墓にならないようにと願う。
【0004】ところが、従来の故人毎の墓や、直系子孫
だけを葬る先祖代々の墓では、次のような問題を生じ
る。
【0005】即ち、現在は、終戦後に地方から都会へ移
り住んだ多くの人々が高齢になり墓に関心をもつ時期に
入っており、首都圏等の都会では墓の需要が急増してい
る。
【0006】しかし、都会にある墓地の広さには限りが
あり一般に狭い。そして、郊外に新しく造成された霊園
その他の墓地も需要に追い付かない状況である。そのた
め、都会では深刻な墓地不足になり、墓地の高額化が進
んでいる。そして、住まいから歩いて行ける所に墓地を
得るのが非常に困難になっている。それゆえ、墓が必要
になっても、経済的、場所的に適当な墓所が入手できな
いことが多く、その場合、遺骨を自宅で仮に保管した
り、寺院のロッカー式の保管場所に一時的に預けたりし
て急場を凌いでいるのが現状である。
【0007】また、墓所を入手できたとしても、それが
遠くにあるため墓参には例えば片道2時間から3時間と
いうように長時間を要することが多い。そして、墓参の
ための交通費も無視できない。このような遠くの墓への
墓参は、年老いると更に困難になるので、その墓は遠か
らず無縁墓と同じになる可能性が大きい。更に、最近は
無縁墓の増加が問題になっている。そして、住まいの近
くに墓を得ることができたとしても、近年の出生率の低
下により3代後には51パーセントが無縁墓になる確率
になっている。それゆえ、多額の費用を投じて、上述の
ような従来の墓を得たとしても、それが無縁墓化して草
木に埋もれかねない。
【0008】一方、寺院は、地域の人々との結びつきを
祖霊供養(葬儀、法名授与、お骨やお墓の管理等)を介
して深めることができ、地域の人々の心の世界の中心的
役割を担うことにより、地域社会の平和と各人の安らぎ
に寄与することができる。そして、祖霊供養を介した地
域社会との結びつきによって経営が成り立つ。しかし人
々が遠くに墓をもつようになると、無縁墓の増加による
檀家の減少によって、寺院と地域の人々との祖霊供養を
介する結び付きが無くなってゆく。
【0009】そして、従来の建墓の常識のままでは、例
えば代々長男が墓を継承する場合、10代後には96パ
ーセントが無縁墓になり、墓地不足や無縁墓の増加、墓
地の遠隔化を解消できず、日常の暮らしの中で墓参りを
することなど望めない。そして、特に都会では、寺院と
地域の人々との結び付きが次第に薄くなり、檀家が減少
して寺故経営が困難になる。
【0010】更に、遺骨は遠からず大地にお還しするに
しても、先祖を敬い供養する気持ちは子々孫々に永遠に
伝えられるべきであり、そのためには、先祖についての
情報を、事跡、人柄等がわかるように極力詳しく残すこ
とが重要である。しかし、上述のような従来の墓では、
先祖についての情報を墓石あるいは石の墓誌板に彫刻す
るので多くの文字を記録できず、しかも、大きな墓石あ
るいは大きな墓誌板、広い敷地等が必要になる。そのた
め、従来の墓や墓誌板では一般に戒名、俗名、享年、父
母名等の限られた少しの情報しか残すことができず、子
孫は先祖の人柄や事跡を知ることができない。
【0011】そこで、本発明は、地域社会で、人々の日
常の暮らしの中において、狭い敷地でも多数の故人を供
養することができ、しかも、各故人についての詳しい情
報を子々孫々と、地域社会の人々にも伝承するのに都合
のよい共同墓となり得る霊位供養碑設備を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の霊位供養碑設備
は、敷地の縁に沿って基盤上に設けた周壁と、屋根に覆
われ支持壁で仕切られた、前記周壁沿いの収納室と、前
記収納室内に設けた棚と、前記収納室を塞ぐことができ
る扉と、前記周壁又は扉の前側に設けた供え台と、故人
についての情報を記録した多数の霊標板を前記供え台の
上側かつ前記周壁又は扉の前面沿いに並べて保持するた
めの霊標板保持手段とを備えることを特徴とする。ま
た、前記霊標板をカラーステンレス鋼板で作って故人に
ついての情報をエッチング又はレーザ光線により彫刻す
るのが望ましい。
【0013】
【作用】敷地の縁に沿って周壁を設け、その周壁沿いに
収納室を設け、収納室内に棚を設けるので、多数の骨壺
を収納することができる。そして、霊標板は、周壁又は
扉の前面沿いに並べて保持するので、敷地が狭くても、
霊標板の装着面積を大きく得ることができ、多数の霊標
板を装着することができるとともに、多数の霊標板を骨
壺と同じ場所で対にして保管できる。また、霊標板には
文字を小さくして多量の文字を記録することができ、故
人についての情報を霊標板に多量に記録して周壁沿いに
装着するので、個々の霊標板を、他の故人の霊標板の記
録に関係なく独立して取り扱うことができる。更に霊標
板の幅を変えることにより、記録できる情報量を多様に
変えることができる。したがって、狭い敷地で多数の故
人を供養することができ、しかも各故人についての詳し
い情報を子々孫々と地域社会の人々に伝承することがで
きるようになる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は霊位供養碑設備の第1実施例に係る概略平
面図、図2は図1におけるA−A矢視断面図、図3は図
2におけるB−B矢視断面図である。霊位供養碑設備1
は敷地2(1点鎖線で示す)の縁に沿って基盤3上に固
設した周壁4を備えている。周壁4はその上部に屋根5
を有し、その交差方向に支持壁6を有している。周壁4
沿いの、屋根5に覆われ支持壁6で仕切られた空間は、
収納室7になっており、収納室7内には棚8が設けてあ
る。また、各収納室7の後側には扉板が石材でできた扉
9が個々に設けてあり、この扉9により収納室7を塞ぐ
ことができるようになっている。周壁4の前側には供え
台10が2段に設けてあり、各供え台10の上側かつ周
壁4の前面沿いには、それぞれ霊標板11を保持するた
めの保持板12が備えてある。更に、扉9の後側には塔
婆立て13が設けてある。
【0015】この実施例によれば、霊位供養碑設備1の
敷地2は地域の人々がお参りするのに便利な、寺院の境
内又はその近くの墓地にある。また、周壁4は、石材の
基盤3上に並べ設けた複数の石材の壁板からなり、支持
壁6は基盤3上に設けた石材の仕切り板からなる。そし
て、屋根5は周壁4及び支持壁6の上端に並べて固定し
た複数の石材の覆い板からなる。また、収納室7と周壁
4及び支持壁6の間には、金色のカラーステンレス鋼板
製の内壁(図示せず)が設けてある。棚8はステンレス
鋼板製の棚板8aを複数段備えており、多数の骨壺14
を載せることができるようになっている。
【0016】扉9は、その上面と下面に形成した穴9に
それぞれ軸9a、9bの一端を入れ、その上面、下面か
ら突出した軸9a、9bの他端を屋根5、基盤3に設け
た穴に入れることにより、扉板の枢支部が外部に露出し
ないように保持してある。そして図示しない錠を備え、
それを閉じたとき施錠できるようになっている。
【0017】供え台10は石材の板からなり、周壁4の
前面より手前へ突出させて固設してあり、上下の供え台
10、10の上面にはそれぞれ浅溝15、屋根5及び上
側の供え台10の下面にはそれぞれ深溝16が周壁4の
前面沿いに形成してある。そして、例えば障子を取り付
けるように、保持板12を傾けて上縁を深溝16の奥ま
で入れた後、保持板12の下縁を前方へ押して浅溝15
に入れることにより、深溝16と浅溝15で保持板12
を保持でき、逆の操作により保持板12を取り外すこと
ができるようになっている。更に、1段目の供え台10
の下側には、左右両側に側壁17が設けてあり、左右の
側壁17の前部の間に挟まれるように、石材の扉18が
設けてある。そして、扉18の内側は故人の記録情報、
遺品、遺骨等の保管室19になっている。なお、保持板
12を用いず、周壁4の正面を霊標板11の装着面と
し、霊標板11を直接周壁4に装着するようにしてもよ
い。更に霊標板11の装着面は1段だけの場合や上下に
3段以上の場合も有り得る。また、1段目の供え台10
は、その下側に保管室19を設けず基台7上に直接載置
したものでもよい。
【0018】塔婆立て13は、扉9に取り付けた上下の
石材の腕20と、図3に示すように各腕20にそれぞれ
所定の間隔で水平に並べて支持した一対のステンレス鋼
製の棒21と、一対の棒の長手方向に所定の間隔で取り
つけたステンレス鋼製の桟22とからなり、上下それぞ
れの二つの棒21と桟22の間に塔婆23を入れ、その
下端を扉9に固設した受け板24で受けて保持する。
【0019】霊標板11はカラーステンレス鋼板で作
り、故人についての情報を記録する。この実施例の場
合、図4に示すように上下、左右の縁にそれぞれ折り曲
げ片11a、11bを持たせて長方形状に形成し、表面
にはエッチングにより、写真に基づく故人の肖像p1
と、文字で表した故人の戒名p2、没年月日p3、俗名
p4、故人の事跡、人柄p5、骨壺番号p6等が彫刻さ
れており、霊標板11の厚さは0.4mmである。な
お、霊標板11の素材の厚みは必要に応じて多様に変わ
り得る。
【0020】上述のカラーステンレス鋼板は、ステンレ
ス鋼板の表面に化学処理により透明な酸化被膜を形成さ
せ、光の干渉現象により色を得たもので、この実施例で
は表面は黒色である。そして、このカラーステンレス鋼
板をエッチングにより腐食させて彫刻した部分には白い
地金が現れる。それため霊標板11の前面は白黒の画像
となる。また、霊標板11の耐久性を高めるために、カ
ラーステンレス鋼板の素材は、例えば高レベル放射能廃
棄物を収納する容器に使用されるものと同じ材質のSU
S304を採用している。
【0021】エッチングは次のように行う。即ち、記録
しようとする顔写真や文字を含む画像の原稿を作り、こ
の原稿の撮影を行うと共に、霊標板11の前処理を行
い、フォトレジストを塗布してプレベーキングする。次
に、露光させて現像し、水洗い・リンスし、必要に応じ
て修正を行ってから、ポストベーキングする。そして、
その後、エッチング液をかけて、フォトレジストを塗布
した霊標板の表面の露出部分を適度に腐食させる。次に
水洗いによりエッチング液を除去してフォトレジストを
剥離させ、水洗いして乾燥させる。
【0022】保持板12は金色のカラーステンレス鋼板
からなり、図5に示すように多数の霊標板11を並べて
支持することができるよう、各霊標板11の装着位置に
霊標板11の折り曲げ片11a、11bを受け入れる孔
12a、12bがそれぞれ予め形成してある。
【0023】本実施例の霊位供養碑設備1により故人を
葬るには、故人に関する情報を霊標板11に記録して周
壁4の保持板12に取り付ける。霊標板11を取り付け
るには、図6に示すように保持板12の所要の支持位置
の孔12a、12bに霊標板11の折り曲げ片11a、
11bを入れて折り曲げる。そして、保持板12を周壁
4の前面に取り付ける。骨壺14には骨壺番号を記載
し、又は骨壺番号を記録した札又はバンド等を付けて、
収納室7の棚8に載せて保管する。また、お参りの際に
は霊標板11の手前の供え台10の上に線香や供物等を
載せて供える。
【0024】本実施例によれば、カラーステンレス鋼板
の表面の色を黒色にしたので、画像が白黒になり、故人
の写真肖像等も、精緻で明暗のはっきりしたものが得ら
れ、しかも霊位供養碑設備1に調和する。また、霊標板
11の装着面を上下複数段に設けたので霊標板11の装
着面積が大幅に増大する。更に、周壁4に着脱可能な保
持板12を設け、霊標板11を保持板12に装着するの
で、保持板12の装着面に霊標板11が多数装着されて
装着の余地がなくなったとき、その保持板12を周壁4
から取り外して新たな保持板12を装着し、取り外した
保持板12を霊標板11と共に収納室7又は他の場所に
保管することができる。そのため、この霊位供養碑1は
何代もの長期にわたり使用することができる。また、塔
婆立て13を扉9に取り付けてあるので、扉9の開閉の
障害にならず、設置空間も少なくて済む。また、塔婆2
3を各故人の霊標板11、骨壺14とほぼ同じ場所に対
応させて整然と保持できる。
【0025】図7は本発明の霊位供養碑設備の第2実施
例を示す。この実施例では周壁4の手前に周壁4から一
定の間隔をおいて扉9を設け、扉9に供え台10を固設
してあり、供え台10は扉9を開けたときに隣の供え台
10に干渉しないような形状にしてある。扉9の前面沿
いには霊標板11を装着した保持板12が図示しない止
めネジで固定してある。そして、周壁4の後側に塔婆立
て13を設けている。
【0026】図8は本発明の霊位供養碑設備の第3実施
例を示す。この実施例では周壁4から石材の棚板25を
複数段に水平に固設して棚8を構成している。棚板25
は側壁6の前面より所定の距離だけ突出しており、棚板
25の各段毎にそれぞれ扉9を設け、収納室7を各段毎
に独立させてある。そして、棚板25の、扉9から手前
に突出する部分を供え台10としている。この実施例で
は、収納室7内に更に棚板26を設けてある。また周壁
4の後側には塔婆立て13を設けている。
【0027】以上、一実施例により本発明を説明した
が、その実施態様は上述のものに限らず、必要に応じて
発明の要旨を変えることなく多様に変わり得る。例えば
周壁は屋根や支持壁と一体に鉄筋コンクリートにより作
ってもよいし、コンクリートの表面に石材を張り付けて
作ってもよい。また、現地工事によりコンクリート打ち
をして形成してもよいし、予め形成したユニットを現地
で組み立ててもよい。また、扉も石材に限らず、コンク
リートブロックや金属その他の材料を用いて作ることが
できる。また、周壁の配置は図1に示すものに限らず、
入口を2個所以上設けたり、内側に墓塔を設けたりして
もよい。また、霊標板保持手段は、霊標板に形成した折
り曲げ片と、それを受け入れる孔を備えた、周壁に着脱
可能に保持されるステンレス鋼板製の保持板とからなる
ものに限らず、霊標板の両縁を折り曲げ、その折り曲げ
部分を受け入れる溝を石材製の保持板に形成したもので
もよい。また、霊標板はボルト、あるいは止めネジ等を
用いて保持板に又は周壁に直接的に取り付けるようにし
てもよい。また、黒以外の色のカラーステンレス鋼板を
用いてもよい。また、霊標板にエッチングにより情報を
記録する代わりにレーザ加工機を用いてレーザ光線等に
より彫刻してもよい。また、霊標板の素材はステンレス
鋼に限らず、耐久性のあるチタン合金等の耐久性のある
金属を用いてもよいし、硝子、磁器、セラミック、耐久
性のある合成樹脂等を用いてもよい。また、壁板への霊
標板の取り付け手段は、装着面に対して傾斜した溝と、
これに対応する角度で折り曲げた縁部とからなるものを
採用してもよいし、溝と折り曲げ部とに限らず、壁板又
は保持板に設けた孔とボトルとナット等を利用して止め
てもよい。また、霊標板を保持板又は壁板に装着する際
に接着剤を併用してもよい。また、霊位供養碑の入口に
門柱等を設けたり、内側に墓塔、灯籠や香炉等を設けた
り、霊位供養碑の上方に藤棚を設けたりしてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、敷地の縁に沿って周壁
を設け、その周壁沿いに収納室を設け、収納室内に棚を
設けるので、多数の骨壺を収納することができる。そし
て、周壁は、敷地の周りを囲む外柵を兼ねて荘厳な聖域
構造になり、且つ霊標板の装着面積を大きく得られて多
数の霊標板を装着でき、狭い敷地であっても多数の故人
を供養することができる。しかも、従来のように墓誌板
を設ける必要がなくなる。そして、個々の霊標板は単独
で取り扱うことができるため、新たな故人の情報を加え
るとき、従来の墓誌板のように、それを彫刻設備のある
場所まで持ち帰って彫刻する必要がない。つまり、霊標
板の加工、輸送等の取り扱いが容易である。また、誤
記、損傷等があっても、再製作、補修が容易であり、個
々の霊標板のみで対処できる。また、必要に応じて、特
定の故人の霊標板を取り外して別の供養碑に移すことも
可能になる。更に、耐久性のある霊標板に故人の情報を
小さな文字で刻むことにより、故人の事跡や人柄等につ
いての情報を従来に比べ多量に残すことができる。そし
て、遺骨は遠からず大地にお還するにしても、各故人に
ついての詳しい情報はそれぞれ末長く残るので、子孫や
地域社会の人々は、故人の事跡、人柄等を知り、故人を
偲ぶことができ、それによって勇気付けられたり自覚し
たりする。また、周壁の手前に供え台を備え、その後の
収納室内の遺骨にほぼ対応する位置に線香、供物等を供
えることができので、従来の墓と同様に先祖の霊を弔う
ことができる。そして、敷地を有効利用でき外柵や墓誌
板を兼用できるので経済的である。
【0029】そして、本発明の霊位供養碑設備は、敷地
が狭くても多数の故人を供養することができ、例えば都
市にある寺院の狭い境内であっても設置できるようにな
る。そして、地域の人々に先祖供養のためのお参りの場
を提供でき、地域の人々は遠くの墓地まで行く必要がな
くなり、老人であっても普段の暮らしの中で随時に容易
にお参りができるようになる。そして、地域社会の人々
が毎日の生活の中で先祖を敬うことを身近に目に見える
ように若い人や子供等にも示すことができる。
【0030】しかも、一個所で多数の故人が供養される
ため、その故人の縁者が多くなり、霊位供養碑には多数
の人がお参りに来て、次から次へと線香や花その他の供
物が供えられるようになり、にぎやかになる。
【0031】したがって、従来のように墓参りに行けず
に無縁墓同様になる心配や、仮に家の跡継ぎがいなくな
っても、従来の無縁墓のように草木に埋もれてしまう心
配はない。また、集約的に管理ができ供養碑の維持管理
に都合がよい。更に、霊位供養碑設備を設置している寺
院と地域の人々との結びつきが密になる。つまり霊位供
養碑がお寺と檀家との結び付きの絆となり、霊位供養碑
で供養される故人が増えて檀家も増える。そのため、寺
院経営も成り立つようになる。一方、檀家の立場からす
ると、霊位供養碑を身近なお寺で将来にわたって管理、
供養してもらえるので安心できる。それゆえ、お寺と檀
家の双方に多大の利益をもたらす。
【0032】また、霊標板をカラーステンレス鋼板で作
って故人についての情報をエッチング又はレーザ光線に
より彫刻すると、文字や肖像等が精緻に彫刻される。そ
して非常に長期にわたり記録を伝承でき、文字や故人の
肖像が写真等の画像に基づき正確に記録できる。また、
霊標板に画像を彫刻した後に着色する場合のように色む
らがなく、色が均質で長期にわたり安定した霊標板を得
ることができる。また、霊標板に記録した画像をコンピ
ュータに記憶させて管理でき、霊標板の複製も容易であ
る。しかも、小さな文字で多量の情報を記録できる。そ
して、故人の人柄・履歴等の情報を詳細に記録でき、か
つ文字、肖像等により目で見て内容を把握できるように
表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る霊位供養碑設備の概略
平面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】図2におけるB−B矢視断面図である。
【図4】霊標板の斜視図である。
【図5】保持板の正面図である。
【図6】霊標板の取り付け状態を断面で示す平面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例に係る霊位供養碑設備の図
2に相当する断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る霊位供養碑設備の図
2に相当する断面図である。
【符号の説明】
1 霊位供養碑設備 2 敷地 3 基盤 4 周壁 5 屋根 6 支持壁 7 収納室 8 棚 9 扉 10 供え台 11 霊標板 12 保持板 13 塔婆立て 14 骨壺

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷地の縁に沿って基盤上に設けた周壁
    と、屋根に覆われ支持壁で仕切られた、前記周壁沿いの
    収納室と、前記収納室内に設けた棚と、前記収納室を塞
    ぐことができる扉と、前記周壁又は扉の前側に設けた供
    え台と、故人についての情報を記録した多数の霊標板を
    前記供え台の上側かつ前記周壁又は扉の前面沿いに並べ
    て保持するための霊標板保持手段とを備えることを特徴
    とする霊位供養碑設備。
  2. 【請求項2】 前記霊標板をカラーステンレス鋼板で作
    って故人についての情報をエッチング又はレーザ光線に
    より彫刻した請求項1記載の霊位供養碑設備。
JP33115995A 1995-11-27 1995-11-27 霊位供養碑設備 Pending JPH09144380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33115995A JPH09144380A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 霊位供養碑設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33115995A JPH09144380A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 霊位供養碑設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09144380A true JPH09144380A (ja) 1997-06-03

Family

ID=18240539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33115995A Pending JPH09144380A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 霊位供養碑設備

Country Status (1)

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JP (1) JPH09144380A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103790430B (zh) * 2014-03-12 2016-08-17 江西仙廷精藏设备有限公司 阳台式骨灰盒存放架
JP2018019883A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 株式会社岡村竹材 葬祭用具セット

Cited By (2)

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