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JPH09143848A - 寝具用敷物 - Google Patents

寝具用敷物

Info

Publication number
JPH09143848A
JPH09143848A JP7301370A JP30137095A JPH09143848A JP H09143848 A JPH09143848 A JP H09143848A JP 7301370 A JP7301370 A JP 7301370A JP 30137095 A JP30137095 A JP 30137095A JP H09143848 A JPH09143848 A JP H09143848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
fiber
melting point
elastic
cushion structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7301370A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Orii
一憲 折居
Makoto Yoshida
吉田  誠
Toshiya Hotta
敏哉 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP7301370A priority Critical patent/JPH09143848A/ja
Publication of JPH09143848A publication Critical patent/JPH09143848A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性、クッション性、形態保持性および丸
洗い性に優れ、回収再利用可能な寝具用敷物を提供す
る。 【解決手段】 非弾性ポリエステル系捲縮短繊維集合体
をマトリックスとし、該短繊維集合体中には、短繊維を
構成するポリエステルの融点よりも40℃以上低い融点
を有する熱可塑性ポリエステルエラストマーと、非弾性
ポリエステルとからなり、前者が少なくとも繊維表面に
露出した弾性複合繊維が分散・混入され、且つ該熱可塑
性ポリエステルエラストマーの融着により該短繊維集合
体が一体化したシート状クッション構造体であって、そ
の厚みは3〜35mmであり、且つ密度が0.01〜0.
15g/cm3であるシート状クッション構造体
[A]、およびその構造体[A]の少なくとも上または
下に布帛[B]が重ねられていることを特徴とする寝具
用敷物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝具用敷物に関す
る。さらに詳しくは、通気性、クッション性、形態保持
性および丸洗い性に優れた寝具用敷物に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、生活様式の洋風化と共に、寝具と
してベッドが広く利用されている。また、高齢化と従っ
て長期的入院の患者も増大し、病院では寝具としてベッ
ドが利用されている。ベッドは、通常シーツとの間にベ
ッドパッドと称される中敷きをはさんで使用されてい
る。このベッドパッドはその目的から、適当なクッショ
ン性、洗濯性、通気性等が要求されているが、これらの
諸性質をバランスよく有しているものは極めて少ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、寝具用、殊にベッド用の敷物として適度な弾力性お
よび通気性を有する新しい構造の寝具用敷物を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、優れた形態保持性
を有し、且つ耐ヘタリ性の保持した寝具用敷物を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、丸洗いが可能でし
かも実質的にポリエステル繊維より形成され、かくして
回収し再利用可能な寝具用敷物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記本
発明の目的は非弾性ポリエステル系捲縮短繊維集合体を
マトリックスとし、該短繊維集合体中には、短繊維を構
成するポリエステルの融点よりも40℃以上低い融点を
有する熱可塑性ポリエステルエラストマーと、非弾性ポ
リエステルとからなり、前者が少なくとも繊維表面に露
出した弾性複合繊維が分散・混入され、且つ該熱可塑性
ポリエステルエラストマーの融着により該短繊維集合体
が一体化したシート状クッション構造体であって、その
厚みは3〜25mmであり、且つ密度が0.01〜0.1
5g/cm3であるシート状クッション構造体[A]、
およびその構造体[A]の少なくとも上または下に布帛
[B]が重ねられていることを特徴とする寝具用敷物に
よって達成される。
【0005】以下、本発明の寝具用敷物について説明す
るが、先ずシート状クッション構造体[A]の性状およ
びその製法について説明する。本発明におけるシート状
クッション構造体[A]中のマトリックスを形成する非
弾性ポリエステル系短繊維とは、通常のポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキ
サメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフ
タレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレ
フタレート、ポリピバロラクトンまたはこれらの共重合
体エステルからなる短繊維ないしそれら繊維の混綿体、
または上記のポリマーのうち2種以上からなる複合繊維
等である。短繊維の断面形状は円形、偏平、異形または
中空のいずれであってもよい。とりわけポリエチレンテ
レフタレートまたはその共重合体からなる短繊維が好ま
しい。
【0006】該ポリエステル系短繊維は弾性複合繊維に
より融着されクッション材の骨組みとなるマトリックス
を形成するため、該ポリエステル系短繊維単独でも嵩高
いこと、反撥性が発揮されることが要求される。単独の
嵩高性(JIS L−1097)は、0.5g/cm2
荷重下で50cm3/g以上、10g/cm2の荷重下で
20cm3/g以上であることが好ましく、さらに好ま
しくは、それぞれ、60cm3以上、25cm3/g以上
であることが望ましい。これらの崇高性が低いと、得ら
れた繊維成型クッション材の弾力性や圧縮反撥性が低い
といった問題が顕著になってくる。
【0007】該短繊維は、その繊度が4デニール以上で
あればよく、4〜500デニールの範囲が好ましく、更
に好ましくは、8〜200デニールである。繊度が4デ
ニールより小さいと嵩高性が発揮されず、クッション性
や反撥力が乏しくなる。一方500デニールよりも大き
くなると該繊維のウェッブ化が難しく、得られたクッシ
ョン構造体の構成本数が少なくなり過ぎて粗硬でクッシ
ョン性が乏しくなる。
【0008】一方、該ポリエステル系短繊維捲縮数は、
4〜25個/インチ、捲縮度は10〜40%が好まし
い。この捲縮数や捲縮度が小さ過ぎるとフェッブの嵩が
出にくくなったり、ウェッブ化が困難になったりして好
ましくない。得られるクッション材も反撥性に乏しかっ
たり、耐久性の低いものしか得られない。また、逆に捲
縮数や捲縮度が大きすぎるとウェッブの嵩高性が大きく
ならず高密度のクッション材しか得られなかったり、ウ
ェッブ化の際に繊維の絡みが強く筋状のムラ等が出来て
好ましくない。前記ポリエステル系短繊維の繊維長5m
m以上、好ましくは10〜100mm、特に好ましくは
15mm〜90mmが有利である。
【0009】一方、本発明のクッション構造体[A]に
おいて前記マトリックスとしての短繊維集合体を融着さ
せる弾性複合繊維は、マトリックスとしての非弾性ポリ
エステル系短繊維の融点より40℃以上低い融点を有す
る低融点の熱可塑性エラストマーが少なくとも一部特に
繊維表面に有する弾性複合繊維であり、加熱により少な
くともその表面の一部が溶融しポリエステル系短繊維ま
たは弾性複合繊維同志と融着しうる短繊維のことを言
う。この融点差が40℃以下であると、加工する温度が
ポリエステル系短繊維の融点に近くなってしまい、ポリ
エステル系短繊維の物性や捲縮特性が悪くなってクッシ
ョン性能が低下したり、成型時の収縮が大きくなってし
まう。この意味から、低融点の熱可塑性エラストマーの
融点は、該短繊維を構成するポリマーの融点より40℃
以上、特に60℃以上低いことが好ましい。かかる熱可
塑性エラストマーの融点は、例えば130〜220℃の
範囲の温度であることができる。
【0010】本発明のクッション構造体[A]におい
て、重要な役割を果たす可撓性熱固着点を形成するため
に用いられる弾性複合繊維は、熱可塑性エラストマーと
非弾性ポリエステルとで形成される。その際、前者が繊
維表面の少なくとも1/2を占めるものが好ましい。重
量割合でいえば、前者と後者が複合比率で30/70〜
70/30の範囲にあるのが適当である。弾性複合繊維
の形態としては、サイド・バイ・サイド、シース・コア
型のいずれであってもよいが、好ましいのは後者であ
る。このシース・コア型においては、勿論非弾性ポリエ
ステルがコアとなるが、このコアは同心円状或いは偏心
状にあってもよい。特に偏心型のものにあっては、コイ
ル状弾性捲縮が発現するので、より好ましい。
【0011】かくして、本発明のクッション構造体
[A]は、使用時において、熱融着成型後繰り返し圧縮
変形され、しかもその圧縮量即ち変形量が大きい(例え
ば、厚みの50%)クッション用途では、上記熱固着点
が変形応力が加わった時変形し易く、変形応力が無くな
ったときは、歪みを残さず元の位置に戻り易いことが必
要である。繊維成型クッション体に大きな変形量が加わ
っていることは、その繊維構造体を構成している繊維の
低融点ポリマーで構成される交絡点は更に大きく角度の
変化や引き延ばされたり、捩れたり等の変形が加わる。
従って、この熱固着ポリマーは大きく変形回復する特性
が必要になってくるため、破壊伸度が大きく、伸長回復
特性の良い熱可塑性エラストマーによって構成されるこ
とが好ましい。熱固着する相手のマトリックス繊維がポ
リエステル系繊維であることからポリエステル系エラス
トマーが特に好ましい。
【0012】ポリエステル系エラストマーとしては熱可
塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリ(アル
キレンオキシド)グリコールをソフトセグメントとして
共重合してなるポリエーテルエステルブロック共重合
体、より具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン
2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4−ジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、3−スルフォイ
ソフタル酸ナトリウム等の芳香族ジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ド
デカンジ酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、また
はこれらのエステル形成誘導体等から選ばれたジカルボ
ン酸の少なくとも一種と、1,4−ブタンジオール、エ
チレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、ネオペンチレングリコール、デカ
メチレングリコール等の脂肪族ジオール、或いは1,1
−シクロヘキサジメタノール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、トリシクロデカンジメタノール等の脂環
族ジオール、またはこれらのエステル形成誘導体等から
選ばれたジオール成分の少なくとも一種、および平均分
子量が約400〜5000程度の、ポリエチレングリコ
ール、ポリ(1,2−および1,3−プロピレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリ
コール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共
重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共
重合体等のポリ(アルキレンオキシド)グリコールのう
ち少なくとも一種から構成される三元共重合体である。
【0013】しかしながら、ポリエステル系短繊維との
接着性や温度特性、強度、物性の面等から、ポリブチレ
ン系テレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキ
シテトラメチレングリコールをソフトセグメントとする
ブロック共重合ポリエーテルポリエステルが好ましい。
この場合、ハードセグメントを構成するポリエステル部
分は、主たる酸成分がテレフタル酸、主たるジオール成
分がブチレングリコール成分であるポリブチレンテレフ
タレートである。勿論、この酸成分の一部(通常30モ
ル% 以下)は他のジカルボン酸成分やオキシカルボン
酸成分で置換されていてもよく、同様にグリコール成分
の一部はブチレングコリール成分以外のジオキシ成分に
置換されてもよい。また、ソフトセグメントを構成する
ポリエーテル成分は、テトラメチレングリコール以外の
ジオキシ成分で置換されたポリエーテルであってもよ
い。なお、ポリマー中には、各種安定剤、紫外線吸収
剤、増粘分枝剤、艶消剤、着色剤、その他各種の改良剤
等も必要に応じて配合されていてもよい。
【0014】一方、本発明の弾性複合繊維において、前
記エラストマーの相手方成分として用いられる非弾性ポ
リエステルとしては、前記マトリックスを形成する捲縮
短繊維を構成するポリエステル中から採用されるが、な
かでもポリブチレンテレフタレートがより好ましく使用
される。
【0015】弾性複合繊維は、繊維成型クッション材を
製造する際に、混綿されることや、繊維構造体に構成す
るときの接着成分であることから、デニールは、2〜1
00デニールであることが好ましく、特に4〜100デ
ニールが好ましい。デニールが小さいと結合点が増えす
ぎてクッション性が出にくい。また太すぎると、結合点
は少なすぎて反撥性が低すぎたり、使用中にばらけ易く
なる。カット長さ38〜255mm、捲縮数は4〜50
個/インチであることが好ましい。この範囲から外れる
と、混綿しにくく成ったり、ウェッブ化が難しくなる。
また、成型物のクッション性能や圧縮耐久性も低くな
る。
【0016】この低融点の弾性複合繊維の混綿比率は1
0〜70重量%であることが適当である。低融点複合繊
維の比率が10重量%より少ないと繊維構造体の接着点
が少なく成りすぎて、圧縮反撥性が低すぎることや圧縮
耐久性が低すぎたりしてしまう。一方比率が70重量%
より高くなってしまうと、繊維構造体の結合点の数が多
すぎて、硬いクッション性しか得られなかったり、低融
点繊維の収縮のため(一般的に低融点繊維は、その低融
点ポリマーの熱融着性のため製造上熱固定しにくく収縮
が高い)、予め設計した成型物の形状が得られにくくな
る。
【0017】特に本発明のクッション構造体[A]とし
ては、特許再公表3−819082号公報に記載された
ポリエステル系捲縮短繊維集合体をマトリックスとし、
該短繊維集合体中には短繊維を構成するポリエステルの
融点より40℃以上低い融点を有する熱可塑性ポリエス
テルエラストマーと、ポリエステルとからなり、前者が
少なくとも繊維表面に露出した弾性複合繊維が分散・混
入され、その際、該クッション構造体中には、(a)該
弾性複合繊維同志が交叉した状態で互いに熱融着により
形成された可撓性熱固着点、および(b)該弾性複合繊
維と該非弾性ポリエステル系短繊維とが交叉した状態で
熱融着により形成された可撓性熱固着点とが散在するク
ッション構造体であることが好ましい。その具体的な内
容と製造法は、上記公報に記載されている。
【0018】クッション構造体[A]の構成は、クッシ
ョン性が発揮される密度は0.01g/cm3〜0.15
g/cm3の範囲が好ましく、0.02g/cm3〜0.0
6g/cm3の範囲がより好ましい。もし密度がこの範
囲以上に小さすぎると、繊維密度が少なすぎて、反撥性
や圧縮の耐久性が実用範囲以下になってしまう。また密
度が大きすぎると、逆に繊維密度や結合点の密度が大き
すぎて固くなりすぎてしまう。
【0019】本発明の前記繊維成形クッション構造体
[A]は、種々の方法で製造することができる。次にそ
のいくつかについて説明する。すなわち、本発明のクッ
ション構造体は、ポリエステル系短繊維と低融点の弾性
複合繊維とを混綿しカード等で開繊しウェッブ化した
後、ウェッブやそれらウェッブを積層し、所定形状のモ
ールドに所定量のウェッブを詰め込んで圧縮・加熱成型
することにより得られる。またパチングプレートで構成
される平板やキャタピラー式の上下パンチングプレート
によるコンベアーに積層ウェッブ等を挟み込み、弾性複
合繊維の融点より高い温度でポリエステル系短繊維の融
点よりも低い温度で加圧、加熱処理を行い、更に加熱中
や加熱直後の冷却まえに縦・横に圧縮して弾性複合繊維
とポリエステル系短繊維との交絡点や弾性複合繊維どう
しとの交絡点の少なくとも一部を加圧・加熱処理し熱融
着するとともに所定形状の繊維形成クッション構造体を
得る方法がある。
【0020】本発明のクッション構造体[A]は、密度
が0.01〜0.15g/cm3、好ましくは0.02〜
0.06g/cm3の範囲であり、軽量であるにも拘ら
ず、クッション材として適当な圧縮反撥性と圧縮耐久性
を有している。しかも、通気性に優れているので、種々
のクッション材として利用できる。その厚みは3〜35
mmあればよく、実用的に5〜25mmであるのが適当
である。
【0021】本発明の寝具用敷物は、前記したシート状
クッション構造体[A]の上または下、或いは両方に布
帛[B]を重ね合わせて形成されている。この布帛
[B]としては、通常平織組織のものが使用されるが、
それに限定されず、他の組織であってもよい。また、布
帛[B]を構成する繊維としては、例えばポリエステル
繊維100%、木綿100%或いはポリエステル繊維/
木綿混等が例示される。殊に、ポリエステル繊維100
%のものは、回収してそのまま再利用できるので好適で
ある。
【0022】前記布帛[B]は、クッション構造物
[A]の上または下、特に好ましくは上および下に重ね
て一体化して寝具用敷物を構成している。布帛は上下に
重ねられている場合、袋体であってもよい。そして、布
帛[B]は、クッション構造体[A]と一体化されてい
るのが望ましく、その一体化はキルティング、溶着(例
えば高周波ウェルダー)等が挙げられる。特に、キルテ
ィングによる一体化が好ましい。その場合、キルティン
グに使用する糸は、ポリエステル短繊維紡績糸、ポリエ
ステルフィラメント糸、ポリエステル短繊維/木綿紡績
糸等が利用できる。そのキルティングは、直線縫い、曲
線縫いあるいは交叉縫い等、それぞれの縫い目間隔も含
め適宜選択可能である。また、寝具用敷物はクッション
構造体[A]に布帛を重ねて一体化し、その周囲にヘム
(HEM)を取り付けることもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明の寝具用敷物は、通気性に優れ、
適度な弾力性を有し、その上形態保持性を有し、耐ヘタ
リ性も良好である。しかも、ポリエステル繊維より実質
的に形成することが可能であり、丸洗いも容易であるば
かりでなく、回収・再利用も可能である。従って、例え
ばベッド用のパッドとして使用するのに適しており、軽
く折り畳みも、取り換えも簡単であり、体液等で汚れた
場合にも丸洗いすることにより簡単にクリーニング可能
である。さらに、通気性に優れているので、蒸れが無
く、使用感に優れている。特に、全体の95重量%以
上、特に98重量%以上をポリエステル繊維で構成する
ことができ、その場合、リサイクルが容易に可能となる
利点がある。
【0024】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を詳述する。 実施例1 (1)シート状クッション構造体の形成;ポリエチレン
テレフタレート中空糸短繊維のスパイラル捲縮糸(12
de、繊維長64mm)およびポリエチレンテレフタレ
ートを芯成分とし、ポリエーテルエステル系エラストマ
ーを鞘成分とする偏心型弾性複合繊維(9de、繊維長
51mm、芯成分:鞘成分=50:50)を前者70重
量%、後者30重量%で混綿しウェブを得た。このウェ
ブを重ねて200℃、7分間圧縮乾熱処理して、厚さ2
0mm、密度0.035g/cm3のシート状クッション
構造体を得た。
【0025】(2)寝具用敷物の形成 ポリエステル100%の紡績糸より構成された平織の布
帛を袋体とし、その中に前記シート状クッション構造体
(厚さ20mm、巾1000mm、長さ2100mm)
を入れた。次いで、ポリエステル100%紡績糸のミシ
ン糸を用いてキルティング加工した。キルティング加工
は、シート状構造体の長さ方向に対して、30゜の角度
で20cm間隔でクロスするようにして行った。得られ
た敷物は、ベッド用パッドとして適した快適な使用感を
有していた。
【0026】この敷物を細片化、次いで溶融してチップ
を試作し、このチップを用いて溶融紡糸法により、本実
施例に用いた12de中空糸と同一形態の短繊維を試作
した。工程上の問題は無く、且つ得られた短繊維の物性
は実施例に用いた12de中空糸とほぼ同一の値を示し
た。
【0027】実施例2 実施例1と同様にして、但しウェブの厚みを薄くして、
厚み5mm、密度0.040g/cm3のシート状クッシ
ョン構造体を得た。このシート状クッション構造体(厚
さ5mm、巾1000mm、長さ2100mm)に、ポ
リエステル100%フィラメント糸より構成された平織
布帛の袋体の中に入れた。次いで、これをポリエステル
フィラメント100%糸のミシン糸を用いて、長さ方向
および巾方向にそれぞれ25cm間隔でキルティング加
工を行った。得られた敷物は、ベッド用敷物および布団
用敷物として適度な弾力性、通気性を有していた。この
敷物はコンパクトで、家庭用洗濯機で容易に洗濯するこ
とが可能であり、乾燥速度も大きく、洗濯によるシワ、
縮み、ヘタリ等の形態変化もほとんど認められなかっ
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非弾性ポリエステル系捲縮短繊維集合体
    をマトリックスとし、該短繊維集合体中には、短繊維を
    構成するポリエステルの融点よりも40℃以上低い融点
    を有する熱可塑性ポリエステルエラストマーと、非弾性
    ポリエステルとからなり、前者が少なくとも繊維表面に
    露出した弾性複合繊維が分散・混入され、且つ該熱可塑
    性ポリエステルエラストマーの融着により該短繊維集合
    体が一体化したシート状クッション構造体であって、そ
    の厚みは3〜35mmであり、且つ密度が0.01〜0.
    15g/cm3であるシート状クッション構造体
    [A]、およびその構造体[A]の少なくとも上または
    下に布帛[B]が重ねられていることを特徴とする寝具
    用敷物。
  2. 【請求項2】 構成する全繊維の95重量%以上がポリ
    エステル繊維である請求項1記載の寝具用敷物。
  3. 【請求項3】 該シート状クッション構造体[A]と該
    布帛[B]とは一体化されている請求項1または2のい
    ずれかに記載の寝具用敷物。
  4. 【請求項4】 一体化がキルティングよりなされている
    請求項3記載の寝具用敷物。
JP7301370A 1995-11-20 1995-11-20 寝具用敷物 Pending JPH09143848A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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