JPH0914301A - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
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- JPH0914301A JPH0914301A JP7160756A JP16075695A JPH0914301A JP H0914301 A JPH0914301 A JP H0914301A JP 7160756 A JP7160756 A JP 7160756A JP 16075695 A JP16075695 A JP 16075695A JP H0914301 A JPH0914301 A JP H0914301A
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- JP
- Japan
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- spring
- way clutch
- springs
- roller
- pulley
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/064—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
- F16D41/066—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
- F16D41/067—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/581—Raceways; Race rings integral with other parts, e.g. with housings or machine elements such as shafts or gear wheels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/001—Integrated brakes or clutches for stopping or coupling the relatively movable parts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/08—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with two or more rows of balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D2041/0605—Spring details
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Pulleys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転数の変化によって発生するばねの共振条
件化においても、確実に作動する一方向クラッチを提供
する。 【構成】 外輪4の内径面に複数のカム面6を周方向に
等間隔に設ける。カム面6と内輪5の円筒形外面7間に
形成された楔形空間8にローラ9と、そのローラ9を楔
形空間8の狭小部に向けて押圧するばねとを組込む。ば
ねとして、ばね定数が異なる数種のばね10a、10b
を用い、一方のばねが共振現象により動作が不完全にな
ったとしても、他方のばねによりローラ9をカム面6と
円筒形外面7とにロックおよびロック解除させて一方向
クラッチの精度の維持を図り、クラッチ寿命の向上を図
る。
件化においても、確実に作動する一方向クラッチを提供
する。 【構成】 外輪4の内径面に複数のカム面6を周方向に
等間隔に設ける。カム面6と内輪5の円筒形外面7間に
形成された楔形空間8にローラ9と、そのローラ9を楔
形空間8の狭小部に向けて押圧するばねとを組込む。ば
ねとして、ばね定数が異なる数種のばね10a、10b
を用い、一方のばねが共振現象により動作が不完全にな
ったとしても、他方のばねによりローラ9をカム面6と
円筒形外面7とにロックおよびロック解除させて一方向
クラッチの精度の維持を図り、クラッチ寿命の向上を図
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、駆動側部材の一方向
の回転のみを被駆動側部材に伝達する一方向クラッチに
関するものである。
の回転のみを被駆動側部材に伝達する一方向クラッチに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関においては、爆発工程
時に駆動エネルギが生じ、他の工程では駆動力が発生し
ないため、クランクシャフトには1回転中に角速度変動
が生じる。
時に駆動エネルギが生じ、他の工程では駆動力が発生し
ないため、クランクシャフトには1回転中に角速度変動
が生じる。
【0003】このため、通常の内燃機関におけるクラン
クシャフトには、フライホイールを取付けることにより
慣性力を大きくして、スムースランニングに近づける方
法が採用されている。
クシャフトには、フライホイールを取付けることにより
慣性力を大きくして、スムースランニングに近づける方
法が採用されている。
【0004】しかし、クランクシャフトの捩り強度の関
係上、慣性力を大きくするには限度があり、角速度変動
を完全に抑制することはできない。特に、ディーゼルエ
ンジンはガソリンエンジンに比べて角速度変動が大き
く、低速回転においては最大で±20%以上の速度変動
に達するものがある。
係上、慣性力を大きくするには限度があり、角速度変動
を完全に抑制することはできない。特に、ディーゼルエ
ンジンはガソリンエンジンに比べて角速度変動が大き
く、低速回転においては最大で±20%以上の速度変動
に達するものがある。
【0005】したがって、角速度が微小変動するクラン
クシャフトを駆動源とし、ベルト伝動装置を介して慣性
力が大きく、略一定速度で回転しようとするオルタネー
タ等のエンジン補機を駆動すると、クランクシャフトの
角速度変動に起因して、エンジン補機の回転軸上に設け
られたプーリとベルトとの間でスリップが生じ、ベルト
が摩耗し易いという問題が生じる。
クシャフトを駆動源とし、ベルト伝動装置を介して慣性
力が大きく、略一定速度で回転しようとするオルタネー
タ等のエンジン補機を駆動すると、クランクシャフトの
角速度変動に起因して、エンジン補機の回転軸上に設け
られたプーリとベルトとの間でスリップが生じ、ベルト
が摩耗し易いという問題が生じる。
【0006】上記のような問題点を解決するため、特開
昭61−228153号公報に記載されたベルト伝動装
置においては、図3に示すように、クランクシャフト2
0に取付けたプーリ21とエンジン補機22の回転軸2
3上に設けられたプーリ24との間にベルト25をかけ
渡し、上記回転軸23とプーリ24との間に一方向クラ
ッチ26を組込み、クランクシャフト20の角速度増加
時、そのクランクシャフト20の回転を回転軸23に伝
え、クランクシャフト20の角速度低下時、回転軸23
への回転伝達を遮断している。
昭61−228153号公報に記載されたベルト伝動装
置においては、図3に示すように、クランクシャフト2
0に取付けたプーリ21とエンジン補機22の回転軸2
3上に設けられたプーリ24との間にベルト25をかけ
渡し、上記回転軸23とプーリ24との間に一方向クラ
ッチ26を組込み、クランクシャフト20の角速度増加
時、そのクランクシャフト20の回転を回転軸23に伝
え、クランクシャフト20の角速度低下時、回転軸23
への回転伝達を遮断している。
【0007】すなわち、クランクシャフト20の角速度
増加時に、一方向クラッチ26を係合させてエンジン補
機22の回転軸23とプーリとを結合し、クランクシャ
フト20の回転を回転軸23に伝え、回転軸23の回転
がプーリ24の回転より速くなると、一方向クラッチ2
6を係合解除させて回転軸23をフリー回転させるよう
にしている。このため、ベルト24とプーリ25間にお
いてスリップが生じず、ベルト25の寿命低下を抑制す
ることができるという特徴を有する。
増加時に、一方向クラッチ26を係合させてエンジン補
機22の回転軸23とプーリとを結合し、クランクシャ
フト20の回転を回転軸23に伝え、回転軸23の回転
がプーリ24の回転より速くなると、一方向クラッチ2
6を係合解除させて回転軸23をフリー回転させるよう
にしている。このため、ベルト24とプーリ25間にお
いてスリップが生じず、ベルト25の寿命低下を抑制す
ることができるという特徴を有する。
【0008】上記ベルト伝動装置に使用される一方向ク
ラッチとして、外輪の内径面に複数のカム面を設け、各
カム面と内輪の円筒形外面間に形成された楔形空間内に
ローラと、そのローラを楔形空間の狭小部に向けて押圧
するばねとを組込んだローラタイプのものが従来から知
られている。
ラッチとして、外輪の内径面に複数のカム面を設け、各
カム面と内輪の円筒形外面間に形成された楔形空間内に
ローラと、そのローラを楔形空間の狭小部に向けて押圧
するばねとを組込んだローラタイプのものが従来から知
られている。
【0009】ここで、ばねとして、板ばねが一般的に用
いられている。
いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
ベルト伝動装置にローラタイプの一方向クラッチを用い
た場合、エンジンの4000rpm以上の高速回転状態
において、一方向クラッチが精度よく作動せず、クラン
クシャフトの角速度増加時に一方向クラッチがオフとさ
れ、そのオフ状態が数回連続するという現象が生じた。
ベルト伝動装置にローラタイプの一方向クラッチを用い
た場合、エンジンの4000rpm以上の高速回転状態
において、一方向クラッチが精度よく作動せず、クラン
クシャフトの角速度増加時に一方向クラッチがオフとさ
れ、そのオフ状態が数回連続するという現象が生じた。
【0011】その原因は、エンジンの回転数に比例して
角速度変動の周波数が変化するが、高速回転域で一方向
クラッチのばねの固有振動数と一致する点があり、ここ
でばねが共振し、ばね動作が不完全になるためである。
角速度変動の周波数が変化するが、高速回転域で一方向
クラッチのばねの固有振動数と一致する点があり、ここ
でばねが共振し、ばね動作が不完全になるためである。
【0012】ここで、エンジンの高速回転時に、一方向
クラッチのオフ状態が数回続くと、その間、エンジン補
機の回転軸の回転速度が次第に低下することになり、そ
の低下時に一方向クラッチがオンになると、ローラは外
輪のカム面と内輪の円筒面に衝撃的に噛み込むことにな
り、一方向クラッチの寿命が著しく低下する。
クラッチのオフ状態が数回続くと、その間、エンジン補
機の回転軸の回転速度が次第に低下することになり、そ
の低下時に一方向クラッチがオンになると、ローラは外
輪のカム面と内輪の円筒面に衝撃的に噛み込むことにな
り、一方向クラッチの寿命が著しく低下する。
【0013】この発明の課題は、回転数の変化によって
発生するばねの共振条件化においても確実に作動する一
方向クラッチを提供することである。
発生するばねの共振条件化においても確実に作動する一
方向クラッチを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、外輪の内径面に複数のカム
面を設け、各カム面と内輪の円筒形外面間に形成された
楔形空間内にローラと、そのローラを楔形空間の狭小部
に向けて押圧するばねとを組込んだ一方向クラッチにお
いて、前記複数のばねとしてばね定数が異なる2種類以
上のばねを用いた構成を採用している。
めに、この発明においては、外輪の内径面に複数のカム
面を設け、各カム面と内輪の円筒形外面間に形成された
楔形空間内にローラと、そのローラを楔形空間の狭小部
に向けて押圧するばねとを組込んだ一方向クラッチにお
いて、前記複数のばねとしてばね定数が異なる2種類以
上のばねを用いた構成を採用している。
【0015】
【作用】上記のように、ばね定数が異なる2種類以上の
ばねを用いた構成にすると、ばねの共振点は2以上とな
り、回転数の変化により変化する角速度変動の周波数に
対して一種類のばねが共振することになっても残りのば
ねは共振周波数が異なるので共振しない。この共振しな
いばねでもってローラのロック動作を確実に行なわせる
ことができる。
ばねを用いた構成にすると、ばねの共振点は2以上とな
り、回転数の変化により変化する角速度変動の周波数に
対して一種類のばねが共振することになっても残りのば
ねは共振周波数が異なるので共振しない。この共振しな
いばねでもってローラのロック動作を確実に行なわせる
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1および図2に
基づいて説明する。図1および図2は、エンジン補機の
回転軸に取付ける一方向クラッチ内蔵形のプーリユニッ
トを示す。プーリ1の内部には一対の転がり軸受2、2
と、その転がり軸受2間に一方向クラッチ3とが組込ま
れている。
基づいて説明する。図1および図2は、エンジン補機の
回転軸に取付ける一方向クラッチ内蔵形のプーリユニッ
トを示す。プーリ1の内部には一対の転がり軸受2、2
と、その転がり軸受2間に一方向クラッチ3とが組込ま
れている。
【0017】一方向クラッチ3は、プーリ1の内径面に
圧入された外輪4と内輪5とを有し、その内輪5は一対
の転がり軸受2の内輪を共通している。
圧入された外輪4と内輪5とを有し、その内輪5は一対
の転がり軸受2の内輪を共通している。
【0018】外輪4の内径面には複数のカム面6が周方
向に等間隔に設けられ、各カム面6と内輪5の円筒形外
面7間に形成された楔形空間8にローラ9と、そのロー
ラ9を楔形空間8の狭小部に向けて押圧するばね10と
が組込まれている。
向に等間隔に設けられ、各カム面6と内輪5の円筒形外
面7間に形成された楔形空間8にローラ9と、そのロー
ラ9を楔形空間8の狭小部に向けて押圧するばね10と
が組込まれている。
【0019】ローラ9およびばね10は、外輪4と内輪
5との間に組込まれた保持器11のポケット12に収納
され、保持器11は外輪4に対して回り止めされてい
る。
5との間に組込まれた保持器11のポケット12に収納
され、保持器11は外輪4に対して回り止めされてい
る。
【0020】ばね10は板ばねから成る。このばね10
はばね定数が異なる数種類のばねから成り、実施例では
2種類のばね10a、10bを用い、その2種類のばね
10a、10bを保持器11の周方向に交互に配置して
いる。
はばね定数が異なる数種類のばねから成り、実施例では
2種類のばね10a、10bを用い、その2種類のばね
10a、10bを保持器11の周方向に交互に配置して
いる。
【0021】いま、上記の構成から成るプーリユニット
を図3に示すエンジン補機22の回転軸23に取付け、
そのプーリユニットのプーリ1とクランクシャフト20
に取付けたプーリ21間にベルト25をかけ渡してエン
ジンを駆動すると、クラクンシャフト20の回転はプー
リ1に伝達される。
を図3に示すエンジン補機22の回転軸23に取付け、
そのプーリユニットのプーリ1とクランクシャフト20
に取付けたプーリ21間にベルト25をかけ渡してエン
ジンを駆動すると、クラクンシャフト20の回転はプー
リ1に伝達される。
【0022】ここで、クランクシャフト20は角速度が
微小変動するため、プーリ1の角速度も変動し、そのプ
ーリ1の角速度が増加する回転時、ローラ9は外輪4の
カム面6と内輪5の円筒形外面7に係合し、プーリ1の
回転が回転軸23に伝達される。
微小変動するため、プーリ1の角速度も変動し、そのプ
ーリ1の角速度が増加する回転時、ローラ9は外輪4の
カム面6と内輪5の円筒形外面7に係合し、プーリ1の
回転が回転軸23に伝達される。
【0023】プーリ1の角速度が低下し、回転軸23の
回転速度がプーリ1の回転速度を上回ると、ローラ9は
楔形空間8の広幅部に向けて移動して係合が解除し、回
転軸23はプーリ1に対して空転する。このため、プー
リ1はベルト25の移動によって回転軸23と無関係に
回転されることになり、プーリ1とベルト25の相互間
においてスリップが生じず、ベルト25の摩耗を防止す
ることができる。
回転速度がプーリ1の回転速度を上回ると、ローラ9は
楔形空間8の広幅部に向けて移動して係合が解除し、回
転軸23はプーリ1に対して空転する。このため、プー
リ1はベルト25の移動によって回転軸23と無関係に
回転されることになり、プーリ1とベルト25の相互間
においてスリップが生じず、ベルト25の摩耗を防止す
ることができる。
【0024】因みに、ばね荷重が100gfのばねを2
4個用いた一方向クラッチ内蔵形のプーリユニット(比
較品)と、ばね荷重が100gfと140gfの2種類
のばねをそれぞれ12個ずつ用い、その2種類のばねを
周方向に交互に配置した一方向クラッチ内蔵形のプーリ
ユニット(本願発明品)とをそれぞれ10個ずつ用意
し、これらのプーリユニットの内輪5に0.1kgf−
mのブレーキ力付与する状態でプーリ1を150Hzの
ねじり振動周波数でもって正逆方向に回転させて一方向
クラッチの寿命を測定した。
4個用いた一方向クラッチ内蔵形のプーリユニット(比
較品)と、ばね荷重が100gfと140gfの2種類
のばねをそれぞれ12個ずつ用い、その2種類のばねを
周方向に交互に配置した一方向クラッチ内蔵形のプーリ
ユニット(本願発明品)とをそれぞれ10個ずつ用意
し、これらのプーリユニットの内輪5に0.1kgf−
mのブレーキ力付与する状態でプーリ1を150Hzの
ねじり振動周波数でもって正逆方向に回転させて一方向
クラッチの寿命を測定した。
【0025】ここで、150Hzのねじり振動周波数
は、4気筒の4サイクルエンジンでは4500rpm回
転に相当する。
は、4気筒の4サイクルエンジンでは4500rpm回
転に相当する。
【0026】試験の結果、本願発明品の一方向クラッチ
の平均寿命時間が650Hrであったのに対し、比較品
の一方向クラッチの平均寿命時間は100Hrであっ
た。
の平均寿命時間が650Hrであったのに対し、比較品
の一方向クラッチの平均寿命時間は100Hrであっ
た。
【0027】本願発明品の一方向クラッチの平均寿命時
間が比較品と比べて長いのは、1つのばねが共振状態に
なっても残りの他のばねが共振しないので、ローラ9の
ロックおよびロック解除の動作が確実に行なわれている
ためである。
間が比較品と比べて長いのは、1つのばねが共振状態に
なっても残りの他のばねが共振しないので、ローラ9の
ロックおよびロック解除の動作が確実に行なわれている
ためである。
【0028】すなわち、2種類のばね10a、10bを
用いたことによって、それぞれのばね10a、10bの
共振点が異なり、一方のばねが共振しても他方のばねは
共振せず、共振状態にないばねが正確に動作してローラ
9のロックおよびロック解除を行なわせ、ローラ9の衝
撃的な噛み込みを生じさせないためである。
用いたことによって、それぞれのばね10a、10bの
共振点が異なり、一方のばねが共振しても他方のばねは
共振せず、共振状態にないばねが正確に動作してローラ
9のロックおよびロック解除を行なわせ、ローラ9の衝
撃的な噛み込みを生じさせないためである。
【0029】本実施例は、2種類のばねを1個ずつ交互
に配置したが、ばねの個数に応じて2個ずつ、3個ずつ
で交互に配置しても良いし、3種類以上では、ランダム
に配置しても良いし、1個、2個ずつ、3個ずつの組合
せをランダムに配列しても良い。
に配置したが、ばねの個数に応じて2個ずつ、3個ずつ
で交互に配置しても良いし、3種類以上では、ランダム
に配置しても良いし、1個、2個ずつ、3個ずつの組合
せをランダムに配列しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る一方向ク
ラッチにおいては、楔形空間の狭小部に向けてローラを
押圧するばねとして、ばね定数の異なる複数のばねを用
いたことにより、一方向クラッチが回転数の変化によっ
て発生するばねの共振条件化で使用されても、一方向ク
ラッチを精度よく作動させることができ、一方向クラッ
チの寿命向上に大きな効果を挙げることができる。
ラッチにおいては、楔形空間の狭小部に向けてローラを
押圧するばねとして、ばね定数の異なる複数のばねを用
いたことにより、一方向クラッチが回転数の変化によっ
て発生するばねの共振条件化で使用されても、一方向ク
ラッチを精度よく作動させることができ、一方向クラッ
チの寿命向上に大きな効果を挙げることができる。
【図1】この発明に係る一方向クラッチを用いたプーリ
ユニットの縦断正面図
ユニットの縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】エンジン補機駆動用のベルト伝動装置の概略図
4 外輪 5 内輪 6 カム面 7 円筒形外面 8 楔形空間 9 ローラ 10a、10b ばね
Claims (1)
- 【請求項1】 外輪の内径面に複数のカム面を設け、各
カム面と内輪の円筒形外面間に形成された楔形空間内に
ローラと、そのローラを楔形空間の狭小部に向けて押圧
するばねとを組込んだ一方向クラッチにおいて、前記複
数のばねとしてばね定数が異なる2種類以上のばねを用
いたことを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160756A JPH0914301A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 一方向クラッチ |
DE19625659A DE19625659A1 (de) | 1995-06-27 | 1996-06-26 | Freilaufkupplung |
US08/670,603 US5695031A (en) | 1995-06-27 | 1996-06-26 | One-way clutch |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160756A JPH0914301A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 一方向クラッチ |
US08/670,603 US5695031A (en) | 1995-06-27 | 1996-06-26 | One-way clutch |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914301A true JPH0914301A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=26487155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7160756A Pending JPH0914301A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 一方向クラッチ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5695031A (ja) |
JP (1) | JPH0914301A (ja) |
DE (1) | DE19625659A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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