JPH09140149A - 並列運転インバ−タシステム装置の故障検出回路 - Google Patents
並列運転インバ−タシステム装置の故障検出回路Info
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- JPH09140149A JPH09140149A JP7315903A JP31590395A JPH09140149A JP H09140149 A JPH09140149 A JP H09140149A JP 7315903 A JP7315903 A JP 7315903A JP 31590395 A JP31590395 A JP 31590395A JP H09140149 A JPH09140149 A JP H09140149A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】出力母線の電圧とインバ−タシステムの出力電
圧および横流を検出し、並列運転しているインバ−タシ
ステムの運転状態を判定する並列運転インバ−タシステ
ム装置の故障検出回路を提供するものである。 【解決手段】各インバ−タシステムの差電流を検出する
手段と、差電流を検出する手段出力と出力電圧より無効
電力または瞬時有効電力を検出する手段と、無効電力ま
たは瞬時有効電力を検出する手段出力と出力母線電圧か
ら各インバ−タシステムの運転状態を判定する手段とを
具備して構成したものである。
圧および横流を検出し、並列運転しているインバ−タシ
ステムの運転状態を判定する並列運転インバ−タシステ
ム装置の故障検出回路を提供するものである。 【解決手段】各インバ−タシステムの差電流を検出する
手段と、差電流を検出する手段出力と出力電圧より無効
電力または瞬時有効電力を検出する手段と、無効電力ま
たは瞬時有効電力を検出する手段出力と出力母線電圧か
ら各インバ−タシステムの運転状態を判定する手段とを
具備して構成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無停電電源装置な
ど並列接続されるインバ−タシステムにより共通な負荷
装置に給電する並列運転インバ−タシステム装置の故障
検出回路に、関するものである。
ど並列接続されるインバ−タシステムにより共通な負荷
装置に給電する並列運転インバ−タシステム装置の故障
検出回路に、関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来技術の説明のため示し、1
a,1b,1cはインバ−タシステム、2は3台インバ
−タシステム並設例の出力母線に接続された共通な負荷
装置、3a,3b,3cは電流検出器、30は差電流検出
器、31a,31b,31cは整流器、32a,32b,32cはダ
ミ−抵抗、33a,33b,33cは検出用抵抗である。すな
わち、インバ−タシステム1a,1b,1cの出力電流
をそれぞれ電流検出器3a,3b,3cで得て差電流検
出器30に入力し、差電流検出器30にてそれぞれの出力電
流と本来流すべき出力電流との差電流(以下横流と称す
る)Iba,Ibb,Ibcを検出する。また、差電流検出器
30出力の横流をそれぞれ整流器31a,31b,31cに入力
し、その出力にダミ−抵抗32a,32b,32cを接続し、
さらに検出用抵抗33a,33b,33cを通して共通に接続
したものである。
a,1b,1cはインバ−タシステム、2は3台インバ
−タシステム並設例の出力母線に接続された共通な負荷
装置、3a,3b,3cは電流検出器、30は差電流検出
器、31a,31b,31cは整流器、32a,32b,32cはダ
ミ−抵抗、33a,33b,33cは検出用抵抗である。すな
わち、インバ−タシステム1a,1b,1cの出力電流
をそれぞれ電流検出器3a,3b,3cで得て差電流検
出器30に入力し、差電流検出器30にてそれぞれの出力電
流と本来流すべき出力電流との差電流(以下横流と称す
る)Iba,Ibb,Ibcを検出する。また、差電流検出器
30出力の横流をそれぞれ整流器31a,31b,31cに入力
し、その出力にダミ−抵抗32a,32b,32cを接続し、
さらに検出用抵抗33a,33b,33cを通して共通に接続
したものである。
【0003】いま、3台の並列運転しているインバ−タ
システムのうち、インバ−タシステム1aが故障し、残
りのインバ−タシステム1b,1cが正常に運転してい
るとすると、横流Ibb,Ibcは同じになって、横流Iba
は横流Ibbと逆位相で大きさが倍の電流となり、また、
検出用抵抗33aの抵抗両端電圧Vraは正の電圧値となっ
て、抵抗両端電圧Vrb,Vrcは負の電圧値となる。した
がって、検出用抵抗の抵抗両端電圧が正の電圧値になる
インバ−タシステムを、故障したインバ−タシステムと
して検出すればよい。
システムのうち、インバ−タシステム1aが故障し、残
りのインバ−タシステム1b,1cが正常に運転してい
るとすると、横流Ibb,Ibcは同じになって、横流Iba
は横流Ibbと逆位相で大きさが倍の電流となり、また、
検出用抵抗33aの抵抗両端電圧Vraは正の電圧値となっ
て、抵抗両端電圧Vrb,Vrcは負の電圧値となる。した
がって、検出用抵抗の抵抗両端電圧が正の電圧値になる
インバ−タシステムを、故障したインバ−タシステムと
して検出すればよい。
【0004】ここで、かかる並列運転インバ−タシステ
ム装置に用いられる個々のインバ−タシステムを、図6
により説明する。図6はインバ−タシステムの制御方法
を説明するため示したもので、4aは電圧検出器であ
る。インバ−タシステム1aにおいては、11aはインバ
−タ、12aはフイルタリアクトル、13aはフイルタコン
デンサ、14aは電流検出器、 111a, 113a, 116aは
演算器、 112a, 114aは制御増幅器、 115aは三角波
発生器、 117aはコンパレ−タである。図6において
は、瞬時電圧設定値V*と出力電圧Vaとの偏差を演算
器 111aで演算し、その出力を制御増幅器 112aに入力
し、さらに制御増幅器 112a出力と出力電流Iiaとの偏
差を演算器 113aで演算し、その出力を制御増幅器 114
aに与える。また、制御増幅器 114a出力と三角波発生
器 115a出力との偏差を演算器 116aで演算し、その出
力をコンパレ−タ 117a入力してゲ−ト信号Sgを得、
インバ−タ11aを制御するものとなる。
ム装置に用いられる個々のインバ−タシステムを、図6
により説明する。図6はインバ−タシステムの制御方法
を説明するため示したもので、4aは電圧検出器であ
る。インバ−タシステム1aにおいては、11aはインバ
−タ、12aはフイルタリアクトル、13aはフイルタコン
デンサ、14aは電流検出器、 111a, 113a, 116aは
演算器、 112a, 114aは制御増幅器、 115aは三角波
発生器、 117aはコンパレ−タである。図6において
は、瞬時電圧設定値V*と出力電圧Vaとの偏差を演算
器 111aで演算し、その出力を制御増幅器 112aに入力
し、さらに制御増幅器 112a出力と出力電流Iiaとの偏
差を演算器 113aで演算し、その出力を制御増幅器 114
aに与える。また、制御増幅器 114a出力と三角波発生
器 115a出力との偏差を演算器 116aで演算し、その出
力をコンパレ−タ 117a入力してゲ−ト信号Sgを得、
インバ−タ11aを制御するものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来技術においては、例えば2台のインバ−タシステ
ムの並列運転にて故障したインバ−タシステムの横流と
正常なインバ−タシステムの横流は、大きさが同じで位
相が反転しているだけであり、検出用抵抗の両端電圧が
0となってしまい、故障したインバ−タシステムの検出
ができない、という不具合を有していた。
の従来技術においては、例えば2台のインバ−タシステ
ムの並列運転にて故障したインバ−タシステムの横流と
正常なインバ−タシステムの横流は、大きさが同じで位
相が反転しているだけであり、検出用抵抗の両端電圧が
0となってしまい、故障したインバ−タシステムの検出
ができない、という不具合を有していた。
【0006】しかして本発明の目的とするところは、無
効電力または瞬時有効電力と出力母線電圧からインバ−
タシステムの故障状態を判別する格別な並列運転インバ
−タシステム装置の故障検出回路を提供する、ことにあ
る。
効電力または瞬時有効電力と出力母線電圧からインバ−
タシステムの故障状態を判別する格別な並列運転インバ
−タシステム装置の故障検出回路を提供する、ことにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
点に鑑みなされたものであって、つぎの如くに構成した
ものである。すなわち、第一に、インバ−タシステムの
出力電流および出力電圧をそれぞれ検出する電流検出器
および第1の電圧検出器と、出力母線の電圧を検出する
第2の電圧検出器と、第2の電圧検出器出力から周波数
を検出する周波数検出器と、電流検出器出力と本来流す
べき出力電流との差を得る差電流検出手段と、差電流検
出回路出力と第1の電圧検出器出力から無効電力を演算
する無効電力演算手段と、無効電力演算手段出力が正の
値および周波数検出器出力が周波数設定値より小さいと
きにまたは無効電力演算手段出力が負の値および周波数
検出器出力が周波数設定値より大きいときには故障状態
と判別する第1の判定手段とを具備して構成したもので
ある。第二に、インバ−タシステムの出力電流および出
力電圧をそれぞれ検出する電流検出器および第1の電圧
検出器と、出力母線の電圧を検出する第2の電圧検出器
と、電流検出器出力と本来流すべき出力電流との差を得
る差電流検出手段と、差電流検出回路出力と第1の電圧
検出器出力から瞬時有効電力を演算する瞬時有効電力演
算手段と、瞬時有効電力演算手段出力が正の値および第
2の電圧検出器出力が瞬時電圧設定値より大きいときに
または瞬時有効電力演算手段出力が負の値および第2の
電圧検出器出力が瞬時電圧設定値より小さいときには故
障状態と判別する第2の判定手段とを具備して構成した
ものである。
点に鑑みなされたものであって、つぎの如くに構成した
ものである。すなわち、第一に、インバ−タシステムの
出力電流および出力電圧をそれぞれ検出する電流検出器
および第1の電圧検出器と、出力母線の電圧を検出する
第2の電圧検出器と、第2の電圧検出器出力から周波数
を検出する周波数検出器と、電流検出器出力と本来流す
べき出力電流との差を得る差電流検出手段と、差電流検
出回路出力と第1の電圧検出器出力から無効電力を演算
する無効電力演算手段と、無効電力演算手段出力が正の
値および周波数検出器出力が周波数設定値より小さいと
きにまたは無効電力演算手段出力が負の値および周波数
検出器出力が周波数設定値より大きいときには故障状態
と判別する第1の判定手段とを具備して構成したもので
ある。第二に、インバ−タシステムの出力電流および出
力電圧をそれぞれ検出する電流検出器および第1の電圧
検出器と、出力母線の電圧を検出する第2の電圧検出器
と、電流検出器出力と本来流すべき出力電流との差を得
る差電流検出手段と、差電流検出回路出力と第1の電圧
検出器出力から瞬時有効電力を演算する瞬時有効電力演
算手段と、瞬時有効電力演算手段出力が正の値および第
2の電圧検出器出力が瞬時電圧設定値より大きいときに
または瞬時有効電力演算手段出力が負の値および第2の
電圧検出器出力が瞬時電圧設定値より小さいときには故
障状態と判別する第2の判定手段とを具備して構成した
ものである。
【0008】かかる解決手段により、つぎの如き作用効
果を奏し得る。いま、図6におけるインバ−タシステム
の制御にて、例えば無負荷であって、出力電圧Vaの周
波数Faが何らかの影響でその周波数設定値F*より大
きくなったとすると、このとき制御増幅器 112aの遅れ
があまり大きくなければ、制御増幅器 112a出力は瞬時
電圧設定値V*の位相のほぼ90度遅れた位相になる。ま
た、制御増幅器 112a出力は出力電流指令となるので、
制御増幅器 114aのゲインが十分に大きければ出力電流
Iiaとほぼ同じ値となり、出力電流Iiaは瞬時電圧設定
値V*よりほぼ90度遅れた位相となる。ここで出力電流
Iiaは、フイルタコンデンサ13aに流れるコンデンサ電
流Ica成分と横流となる差電流Iba成分とに分解できる
が、制御増幅器 112aのゲインが大きければIiaはIca
よりもかなり大きくなり、その結果、差電流Ibaの位相
は出力電流Iiaの位相とほぼ同じとなる。つまり、周波
数設定値と出力電圧の周波数との間に偏差があるときに
は、Ibaの位相は、V*の位相とほぼ90度ずれた位相と
なる。
果を奏し得る。いま、図6におけるインバ−タシステム
の制御にて、例えば無負荷であって、出力電圧Vaの周
波数Faが何らかの影響でその周波数設定値F*より大
きくなったとすると、このとき制御増幅器 112aの遅れ
があまり大きくなければ、制御増幅器 112a出力は瞬時
電圧設定値V*の位相のほぼ90度遅れた位相になる。ま
た、制御増幅器 112a出力は出力電流指令となるので、
制御増幅器 114aのゲインが十分に大きければ出力電流
Iiaとほぼ同じ値となり、出力電流Iiaは瞬時電圧設定
値V*よりほぼ90度遅れた位相となる。ここで出力電流
Iiaは、フイルタコンデンサ13aに流れるコンデンサ電
流Ica成分と横流となる差電流Iba成分とに分解できる
が、制御増幅器 112aのゲインが大きければIiaはIca
よりもかなり大きくなり、その結果、差電流Ibaの位相
は出力電流Iiaの位相とほぼ同じとなる。つまり、周波
数設定値と出力電圧の周波数との間に偏差があるときに
は、Ibaの位相は、V*の位相とほぼ90度ずれた位相と
なる。
【0009】さらには、インバ−タシステム1aが故障
してインバ−タシステム1aの出力電圧Vaの周波数F
aが周波数設定値F*よりも小さくなったとすると、こ
のとき、出力母線電圧Vvの周波数Fvは周波数設定値
Fa*よりも小さくなり、インバ−タシステム1aのI
baはVaよりも90度遅れた位相の電流となるので、これ
らVa,Ibaに基づく無効電力は正の値となる。そし
て、インバ−タシステム1bのVbとIbbとの無効電力
は負の値となる。同様に、インバ−タシステム1aが故
障してFaがF*よりも大きくなったときは、FvはF
a*よりも大きくなつてIbaはVaよりも90度進んだ位
相の電流となり、Va,Ibaによる無効電力は負の値と
なって、Vb,Ibbによる無効電力は正の値となる、こ
とは明らかである。
してインバ−タシステム1aの出力電圧Vaの周波数F
aが周波数設定値F*よりも小さくなったとすると、こ
のとき、出力母線電圧Vvの周波数Fvは周波数設定値
Fa*よりも小さくなり、インバ−タシステム1aのI
baはVaよりも90度遅れた位相の電流となるので、これ
らVa,Ibaに基づく無効電力は正の値となる。そし
て、インバ−タシステム1bのVbとIbbとの無効電力
は負の値となる。同様に、インバ−タシステム1aが故
障してFaがF*よりも大きくなったときは、FvはF
a*よりも大きくなつてIbaはVaよりも90度進んだ位
相の電流となり、Va,Ibaによる無効電力は負の値と
なって、Vb,Ibbによる無効電力は正の値となる、こ
とは明らかである。
【0010】つぎに、例えば無負荷であって、Vaが何
らかの影響で急変しV*よりも小さくなったとすると、
このとき制御増幅器 112aの遅れがあまり大きくなけれ
ば、制御増幅器 112a出力はV*の位相とほぼ同じ位相
になる。また、制御増幅器 112a出力は出力電流指令と
なるので、制御増幅器 114aのゲインが十分に大きけれ
ば出力電流Iiaとほぼ同じ値となり、IiaはV*とほぼ
同じ位相となる。そして、制御増幅器 112aのゲインが
大きければIiaはIcaよりもかなり大きくなり、その結
果、Ibaの位相はIiaの位相とほぼ同じとなる。つま
り、瞬時電圧設定値と出力電圧の大きさが違うときに
は、Ibaの位相は、V*の位相とほぼ同じ位相となる。
らかの影響で急変しV*よりも小さくなったとすると、
このとき制御増幅器 112aの遅れがあまり大きくなけれ
ば、制御増幅器 112a出力はV*の位相とほぼ同じ位相
になる。また、制御増幅器 112a出力は出力電流指令と
なるので、制御増幅器 114aのゲインが十分に大きけれ
ば出力電流Iiaとほぼ同じ値となり、IiaはV*とほぼ
同じ位相となる。そして、制御増幅器 112aのゲインが
大きければIiaはIcaよりもかなり大きくなり、その結
果、Ibaの位相はIiaの位相とほぼ同じとなる。つま
り、瞬時電圧設定値と出力電圧の大きさが違うときに
は、Ibaの位相は、V*の位相とほぼ同じ位相となる。
【0011】ここで、インバ−タシステム1aが故障し
てインバ−タシステム1aの出力電圧Vaが瞬時電圧設
定値V*よりも大きくなったとすると、このとき、当然
出力母線電圧Vvは瞬時電圧設定値V*よりも大きくな
り、IbaはVaと同位相の電流となるので、これらV
a,Ibaに基づく瞬時有効電力は正の値となる。そし
て、VbとIbbとの瞬時有効電力は負の値となる。同様
に、インバ−タシステム1aが故障してVaがV*より
も小さくなったときは、VvはV*より小さくなり、I
baはVaと逆位相の電流となるので、Va,Ibaによる
瞬時有効電力は負の値となり、また、Vb,Ibbによる
瞬時有効電力は正の値となる。
てインバ−タシステム1aの出力電圧Vaが瞬時電圧設
定値V*よりも大きくなったとすると、このとき、当然
出力母線電圧Vvは瞬時電圧設定値V*よりも大きくな
り、IbaはVaと同位相の電流となるので、これらV
a,Ibaに基づく瞬時有効電力は正の値となる。そし
て、VbとIbbとの瞬時有効電力は負の値となる。同様
に、インバ−タシステム1aが故障してVaがV*より
も小さくなったときは、VvはV*より小さくなり、I
baはVaと逆位相の電流となるので、Va,Ibaによる
瞬時有効電力は負の値となり、また、Vb,Ibbによる
瞬時有効電力は正の値となる。
【0012】かくの如くに場合分けをすることができる
ものとなって、出力母線の電圧とインバ−タシステムの
出力電圧および横流を検出することにより、並列運転し
ているインバ−タシステムの運転状態を格別に判定でき
る。
ものとなって、出力母線の電圧とインバ−タシステムの
出力電圧および横流を検出することにより、並列運転し
ているインバ−タシステムの運転状態を格別に判定でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】具体的には、第一には、特に差電
流検出回路の各出力と各インバ−タシステムの出力電圧
からそれぞれ無効電力を得、さらにその無効電力値と出
力母線電圧の周波数から各インバ−タシステムの故障状
態を判別する如くに、構成したものである。第二には、
特に差電流検出回路の各出力と各インバ−タシステムの
出力電圧からそれぞれ瞬時有効電力を得、さらにその瞬
時有効電力と出力母線電圧から各インバ−タシステムの
故障状態を判別する如くに、構成したものである。さら
に、本発明を実施例図面を参照して、詳細説明する。
流検出回路の各出力と各インバ−タシステムの出力電圧
からそれぞれ無効電力を得、さらにその無効電力値と出
力母線電圧の周波数から各インバ−タシステムの故障状
態を判別する如くに、構成したものである。第二には、
特に差電流検出回路の各出力と各インバ−タシステムの
出力電圧からそれぞれ瞬時有効電力を得、さらにその瞬
時有効電力と出力母線電圧から各インバ−タシステムの
故障状態を判別する如くに、構成したものである。さら
に、本発明を実施例図面を参照して、詳細説明する。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例の要部構成を図5に
類して示し、4a,4bは電圧検出器、5a,5bは配
線インピ−ダンス、6は電圧検出器、7は周波数検出
器、8a,8bは無効電力演算器、9a,9bは判定器
である。かかる構成の動作は、つぎの如くである。
類して示し、4a,4bは電圧検出器、5a,5bは配
線インピ−ダンス、6は電圧検出器、7は周波数検出
器、8a,8bは無効電力演算器、9a,9bは判定器
である。かかる構成の動作は、つぎの如くである。
【0015】いま、インバ−タシステム1aが故障して
インバ−タシステム1aの出力電圧Vaの周波数Faが
周波数設定値F*より小さくなったとする。電流検出器
3a,3bでインバ−タシステム1a,1bの出力電流
を検出し、差電流検出器30に与えられる。差電流検出器
30は、インバ−タシステム1a,1b,の横流の差電流
Iba,Ibbを、出力する。このとき、差電流Iba,Ibb
は大きさが同じで位相が反転した電流であって、また差
電流Ibaは出力電圧Vaよりも90度遅れた位相となる。
無効電力演算器8aは、差電流Ibaと電圧検出器4a出
力の出力電圧Vaとを入力し、無効電力Qaを出力す
る。このとき、無効電力Qaは正の値となる。同様に無
効電力演算器8bは、差電流Ibbと電圧検出器4b出力
の出力電圧Vbより、負の値の無効電力Qbを出力す
る。
インバ−タシステム1aの出力電圧Vaの周波数Faが
周波数設定値F*より小さくなったとする。電流検出器
3a,3bでインバ−タシステム1a,1bの出力電流
を検出し、差電流検出器30に与えられる。差電流検出器
30は、インバ−タシステム1a,1b,の横流の差電流
Iba,Ibbを、出力する。このとき、差電流Iba,Ibb
は大きさが同じで位相が反転した電流であって、また差
電流Ibaは出力電圧Vaよりも90度遅れた位相となる。
無効電力演算器8aは、差電流Ibaと電圧検出器4a出
力の出力電圧Vaとを入力し、無効電力Qaを出力す
る。このとき、無効電力Qaは正の値となる。同様に無
効電力演算器8bは、差電流Ibbと電圧検出器4b出力
の出力電圧Vbより、負の値の無効電力Qbを出力す
る。
【0016】また、電圧検出器6で出力母線電圧Vvを
検出し、さらに周波数検出器7により出力母線電圧Vv
の出力母線周波数Fvを検出する。このとき、出力母線
周波数Fvは周波数設定値F*より小さな値となる。判
定器9aは、無効電力Qaと出力母線周波数Fvを入力
し、ここでは図2に示したような判定条件に従い、イン
バ−タシステム1aの運転状態を判定できるものであ
る。すなわち、図2は図1の判定器の動作を示し、Fv
はF*よりも小さくQaが正の値なため、インバ−タシ
ステム1aは故障状態と判別される。同様に、判定器9
bは無効電力Qbと出力母線周波数Fvを入力してイン
バ−タシステム1bの運転状態を判定し、したがって、
FvはF*よりも小さくQaが負の値なため、インバ−
タシステム1bは正常状態と判別される。
検出し、さらに周波数検出器7により出力母線電圧Vv
の出力母線周波数Fvを検出する。このとき、出力母線
周波数Fvは周波数設定値F*より小さな値となる。判
定器9aは、無効電力Qaと出力母線周波数Fvを入力
し、ここでは図2に示したような判定条件に従い、イン
バ−タシステム1aの運転状態を判定できるものであ
る。すなわち、図2は図1の判定器の動作を示し、Fv
はF*よりも小さくQaが正の値なため、インバ−タシ
ステム1aは故障状態と判別される。同様に、判定器9
bは無効電力Qbと出力母線周波数Fvを入力してイン
バ−タシステム1bの運転状態を判定し、したがって、
FvはF*よりも小さくQaが負の値なため、インバ−
タシステム1bは正常状態と判別される。
【0017】図3および図4は本発明の他の実施例の要
部構成等を図1および図2に類して示したものであっ
て、8a’,8b’は瞬時有効電力演算器、9a’,9
b’は判定器である。いま、インバ−タシステム1aが
故障してインバ−タシステム1aの出力電圧Vaが瞬時
電圧設定値V*より大きくなったとする。このとき、電
流検出器3a,3b出力より差電流を得る差電流検出器
30の出力の差電流Iba,Ibbは、大きさが同じで位相が
反転した電流であって、差電流Ibaは出力電圧Vaと同
じ位相となる。瞬時有効電力演算器8a’は差電流Iba
と出力電圧Vaとを入力し、正の値の瞬時有効電力Pa
を出力する。同様に、瞬時有効電力演算器8b’は差電
流Ibbと出力電圧Vbより負の値の瞬時有効電力Pbを
出力する。
部構成等を図1および図2に類して示したものであっ
て、8a’,8b’は瞬時有効電力演算器、9a’,9
b’は判定器である。いま、インバ−タシステム1aが
故障してインバ−タシステム1aの出力電圧Vaが瞬時
電圧設定値V*より大きくなったとする。このとき、電
流検出器3a,3b出力より差電流を得る差電流検出器
30の出力の差電流Iba,Ibbは、大きさが同じで位相が
反転した電流であって、差電流Ibaは出力電圧Vaと同
じ位相となる。瞬時有効電力演算器8a’は差電流Iba
と出力電圧Vaとを入力し、正の値の瞬時有効電力Pa
を出力する。同様に、瞬時有効電力演算器8b’は差電
流Ibbと出力電圧Vbより負の値の瞬時有効電力Pbを
出力する。
【0018】また、電圧検出器6の検出による出力母線
電圧Vvは、瞬時電圧設定値V*より大きな値となる。
判定器9a’は、瞬時有効電力Paと出力母線電圧Vv
を入力し、ここでは図4に示したような判定条件に従
い、VvはV*より大きな値でPaが正の値なため、イ
ンバ−タシステム1aを故障状態と判別する。同様に、
判定器9b’は瞬時有効電力Pbと出力母線電圧Vvを
入力し、VvはV*より大きな値でPbが負の値なた
め、インバ−タシステム1bを正常状態と判定する。
電圧Vvは、瞬時電圧設定値V*より大きな値となる。
判定器9a’は、瞬時有効電力Paと出力母線電圧Vv
を入力し、ここでは図4に示したような判定条件に従
い、VvはV*より大きな値でPaが正の値なため、イ
ンバ−タシステム1aを故障状態と判別する。同様に、
判定器9b’は瞬時有効電力Pbと出力母線電圧Vvを
入力し、VvはV*より大きな値でPbが負の値なた
め、インバ−タシステム1bを正常状態と判定する。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、出
力母線の電圧とインバ−タシステムの出力電圧および横
流を検出することにより、並列運転しているインバ−タ
システムの故障状態を検出し得る簡便な構成の装置を、
提供できる。
力母線の電圧とインバ−タシステムの出力電圧および横
流を検出することにより、並列運転しているインバ−タ
システムの故障状態を検出し得る簡便な構成の装置を、
提供できる。
【図1】図1は本発明の一実施例を示す回路構成図であ
る。
る。
【図2】図2は図1の判定器の動作を示す説明図であ
る。
る。
【図3】図3は本発明の他の実施例を示す回路構成図で
ある。
ある。
【図4】図4は図3の判定器の動作を示す説明図であ
る。
る。
【図5】図5は従来技術の説明のため示した回路構成図
である。
である。
【図6】図6はインバ−タシステム制御方法の説明のた
め示した系統図である。
め示した系統図である。
1 インバ−タシステム 11a インバ−タ 12a フイルタリアクトル 13a フイルタコンデンサ 14a 電流検出器 112a 制御増幅器 114a 制御増幅器 115a 三角波発生器 117a コンパレ−タ 2 負荷装置 3 電流検出器 30 差電流検出器 31 整流器 32 ダミ−抵抗 33 検出用抵抗 4 電圧検出器 5 配線インピ−ダンス 6 電圧検出器 7 周波数検出器 8 無効電力演算器 8’ 瞬時有効電力演算器 9 判定器 9’ 判定器 Iba 差電流 Vv 出力母線電圧 V* 瞬時電圧設定値 Va 出力電圧 Sg ゲ−ト信号 Qa 無効電力 Pa 瞬時有効電力
Claims (2)
- 【請求項1】 並列接続されるインバ−タシステムによ
り共通な負荷装置に電力を供給する並列運転インバ−タ
システム装置において、前記インバ−タシステムの出力
電流および出力電圧をそれぞれ検出する電流検出器およ
び第1の電圧検出器と、出力母線の電圧を検出する第2
の電圧検出器と、該第2の電圧検出器出力から周波数を
検出する周波数検出器と、前記電流検出器出力と本来流
すべき出力電流との差を得る差電流検出手段と、前記差
電流検出回路出力と第1の電圧検出器出力から無効電力
を演算する無効電力演算手段と、前記無効電力演算手段
出力が正の値および周波数検出器出力が周波数設定値よ
り小さいときにまたは無効電力演算手段出力が負の値お
よび周波数検出器出力が周波数設定値より大きいときに
は故障状態と判定する第1の判定手段とを具備して構成
したことを特徴とする並列運転インバ−タシステム装置
の故障検出回路。 - 【請求項2】 並列接続されるインバ−タシステムによ
り共通な負荷装置に電力を供給する並列運転インバ−タ
システム装置において、前記インバ−タシステムの出力
電流および出力電圧をそれぞれ検出する電流検出器およ
び第1の電圧検出器と、出力母線の電圧を検出する第2
の電圧検出器と、前記電流検出器出力と本来流すべき出
力電流との差を得る差電流検出手段と、前記差電流検出
回路出力と第1の電圧検出器出力から瞬時有効電力を演
算する瞬時有効電力演算手段と、前記瞬時有効電力演算
手段出力が正の値および第2の電圧検出器出力が瞬時電
圧設定値より大きいときにまたは瞬時有効電力演算手段
出力が負の値および第2の電圧検出器出力が瞬時電圧設
定値より小さいときには故障状態と判定する第2の判定
手段とを具備して構成したことを特徴とする並列運転イ
ンバ−タシステム装置の故障検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315903A JPH09140149A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 並列運転インバ−タシステム装置の故障検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315903A JPH09140149A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 並列運転インバ−タシステム装置の故障検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140149A true JPH09140149A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18071000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7315903A Pending JPH09140149A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 並列運転インバ−タシステム装置の故障検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09140149A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151230A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | インバータ装置及びインバータシステム |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP7315903A patent/JPH09140149A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151230A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | インバータ装置及びインバータシステム |
JP4575876B2 (ja) * | 2005-11-24 | 2010-11-04 | 新電元工業株式会社 | インバータ装置及びインバータシステム |
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