JPH09132098A - 車両用シートのエアバッグ装置 - Google Patents
車両用シートのエアバッグ装置Info
- Publication number
- JPH09132098A JPH09132098A JP7288528A JP28852895A JPH09132098A JP H09132098 A JPH09132098 A JP H09132098A JP 7288528 A JP7288528 A JP 7288528A JP 28852895 A JP28852895 A JP 28852895A JP H09132098 A JPH09132098 A JP H09132098A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- seat back
- frame
- back frame
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R2021/0002—Type of accident
- B60R2021/0006—Lateral collision
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R2021/003—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks characterised by occupant or pedestian
- B60R2021/0039—Body parts of the occupant or pedestrian affected by the accident
- B60R2021/0048—Head
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 重量を増加することなく、乗員の頭部を直接
保護することができる車両用シートのエアバッグ装置を
提供する。 【解決手段】 シートクッションフレーム12に設定さ
れた回動支点Sに対して、シートバックフレーム12の
下端を前後回動自在に取付け、該シートバックフレーム
12の側部上端付近に、エアバッグ22を乗員頭部Hの
側方部位へ向けて膨出させるエアバッグモジュール21
を取付けた構造の車両用シートのエアバッグ装置であっ
て、前記エアバッグ22の膨出方向Cがシートバックフ
レーム12の長手方向Aに対する直交方向Bよりも斜め
上方を向いている。
保護することができる車両用シートのエアバッグ装置を
提供する。 【解決手段】 シートクッションフレーム12に設定さ
れた回動支点Sに対して、シートバックフレーム12の
下端を前後回動自在に取付け、該シートバックフレーム
12の側部上端付近に、エアバッグ22を乗員頭部Hの
側方部位へ向けて膨出させるエアバッグモジュール21
を取付けた構造の車両用シートのエアバッグ装置であっ
て、前記エアバッグ22の膨出方向Cがシートバックフ
レーム12の長手方向Aに対する直交方向Bよりも斜め
上方を向いている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側面衝突の
際に、シートバックに設けたエアバッグを展開させるこ
とにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員
の頭部を直接保護することができる車両用シートのエア
バッグ装置にするものである。
際に、シートバックに設けたエアバッグを展開させるこ
とにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員
の頭部を直接保護することができる車両用シートのエア
バッグ装置にするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の側面衝突の際に、その衝撃
荷重により変形するドア等の車体側壁側と乗員との直接
的な衝撃を回避するために、例えば特開平4−5005
2号公報等で知られているように、シートバックの側部
に内蔵したエアバッグを前方へ膨出させ、そのエアバッ
グにより乗員の胴部を保護するようにしたエアバッグ装
置が知られている。
荷重により変形するドア等の車体側壁側と乗員との直接
的な衝撃を回避するために、例えば特開平4−5005
2号公報等で知られているように、シートバックの側部
に内蔵したエアバッグを前方へ膨出させ、そのエアバッ
グにより乗員の胴部を保護するようにしたエアバッグ装
置が知られている。
【0003】一般に、この種のエアバッグ装置として
は、膨出させたエアバッグにより乗員の「胴部」を保護
する構造になっているが、このような一般的構造とは別
に、最近では膨出させたエアバッグにより乗員の「頭
部」を直接保護できるタイプの装置の開発が望まれてい
る。
は、膨出させたエアバッグにより乗員の「胴部」を保護
する構造になっているが、このような一般的構造とは別
に、最近では膨出させたエアバッグにより乗員の「頭
部」を直接保護できるタイプの装置の開発が望まれてい
る。
【0004】このようなタイプのエアバッグ装置を一般
的構造の装置を利用して得ようとすると、例えば図4に
示すような構造の装置が考えられる。すなわち、シート
バック1の内部に設けられているシートバックフレーム
2にエアバッグモジュール3を設け、該エアバッグモジ
ュール3から前方へ膨出するエアバッグ4の形状を一般
形状よりも上方へ拡大し、該エアバッグ4の拡大部分4
a(図中斜線部分)により、乗員の頭部Hを直接保護し
ようとするものである。尚、5はリクライニングデバイ
スで、回動支点Sを中心に前後回動自在なシートバック
フレーム2を任意角度θ1 で固定するためのものであ
る。
的構造の装置を利用して得ようとすると、例えば図4に
示すような構造の装置が考えられる。すなわち、シート
バック1の内部に設けられているシートバックフレーム
2にエアバッグモジュール3を設け、該エアバッグモジ
ュール3から前方へ膨出するエアバッグ4の形状を一般
形状よりも上方へ拡大し、該エアバッグ4の拡大部分4
a(図中斜線部分)により、乗員の頭部Hを直接保護し
ようとするものである。尚、5はリクライニングデバイ
スで、回動支点Sを中心に前後回動自在なシートバック
フレーム2を任意角度θ1 で固定するためのものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなエアバッグ装置のシートバックフレーム2を、図
5に示すように、所定の前後幅を有するフレーム構造体
として考えた場合、エアバッグ4がシートバックフレー
ム2の長手方向Aにおける中央部分から、該長手方向A
に対する直交方向Bに沿った方向へ膨出するため、その
エアバッグ4の膨出反力Fがシートバックフレーム2に
対して前記直交方向Bに沿った逆方向へ作用することと
なる。
ようなエアバッグ装置のシートバックフレーム2を、図
5に示すように、所定の前後幅を有するフレーム構造体
として考えた場合、エアバッグ4がシートバックフレー
ム2の長手方向Aにおける中央部分から、該長手方向A
に対する直交方向Bに沿った方向へ膨出するため、その
エアバッグ4の膨出反力Fがシートバックフレーム2に
対して前記直交方向Bに沿った逆方向へ作用することと
なる。
【0006】そして、この膨出反力Fの全てがシートバ
ックフレーム2を曲げる力F1 として作用することにな
り、また回動支点Sにおいてシートバックフレーム2を
回転させる力Mとして作用することとなる。従って、シ
ートバックフレーム2の曲げ変形を防止するために、シ
ートバックフレーム2を構成するパイプやパネルの厚さ
を増して剛性を高めなければならず、またシートバック
フレーム2の回転を確実に防止するために、回動支点S
におけるリクライニングデバイス5を大型化して剛性を
高めなければならず、重量の増加を招くこととなる。
ックフレーム2を曲げる力F1 として作用することにな
り、また回動支点Sにおいてシートバックフレーム2を
回転させる力Mとして作用することとなる。従って、シ
ートバックフレーム2の曲げ変形を防止するために、シ
ートバックフレーム2を構成するパイプやパネルの厚さ
を増して剛性を高めなければならず、またシートバック
フレーム2の回転を確実に防止するために、回動支点S
におけるリクライニングデバイス5を大型化して剛性を
高めなければならず、重量の増加を招くこととなる。
【0007】この発明はこのような従来の課題に着目し
てなされたものであり、重量を増加することなく、乗員
の頭部を直接保護することができる車両用シートのエア
バッグ装置を提供するものである。
てなされたものであり、重量を増加することなく、乗員
の頭部を直接保護することができる車両用シートのエア
バッグ装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートクッションフレームに設定された回動支点に対し
て、シートバックフレームの下端を前後回動自在になる
ように取付け、該シートバックフレームの側部上端付近
に、エアバッグを乗員頭部の側方部位へ向けて膨出させ
るエアバッグモジュールを取付けた構造の車両用シート
のエアバッグ装置であって、前記エアバッグの膨出方向
がシートバックフレームの長手方向に対する直交方向よ
りも斜め上方を向いているものである。
シートクッションフレームに設定された回動支点に対し
て、シートバックフレームの下端を前後回動自在になる
ように取付け、該シートバックフレームの側部上端付近
に、エアバッグを乗員頭部の側方部位へ向けて膨出させ
るエアバッグモジュールを取付けた構造の車両用シート
のエアバッグ装置であって、前記エアバッグの膨出方向
がシートバックフレームの長手方向に対する直交方向よ
りも斜め上方を向いているものである。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、エアバ
ッグの膨出方向がシートバックフレームの長手方向に対
する直交方向よりも斜め上方を向いているため、膨出さ
せたエアバッグにより乗員の頭部を直接保護することが
できる。また、エアバッグの膨出反力がシートバックフ
レームを曲げる力と座屈させる力に分解され、シートバ
ックフレームを曲げる力が小さくなるため、シートバッ
クフレームの剛性を特別高める必要がなく、重量の増加
を招くことがない。
ッグの膨出方向がシートバックフレームの長手方向に対
する直交方向よりも斜め上方を向いているため、膨出さ
せたエアバッグにより乗員の頭部を直接保護することが
できる。また、エアバッグの膨出反力がシートバックフ
レームを曲げる力と座屈させる力に分解され、シートバ
ックフレームを曲げる力が小さくなるため、シートバッ
クフレームの剛性を特別高める必要がなく、重量の増加
を招くことがない。
【0010】請求項2記載の発明は、シートクッション
フレームの回動支点に、互いの歯部を係合させるアッパ
ツースとロアツースとから成るリクライニングデバイス
を設け、該リクライニングデバイスによりシートバック
フレームを任意の前後回動位置に固定するものである。
フレームの回動支点に、互いの歯部を係合させるアッパ
ツースとロアツースとから成るリクライニングデバイス
を設け、該リクライニングデバイスによりシートバック
フレームを任意の前後回動位置に固定するものである。
【0011】この請求項2記載の発明によれば、シート
クッションフレームをリクライニングデバイスにより支
持しているが、シートバックフレームの曲げ力の低下に
伴って、シートバックフレームを回転させる力も低下す
るため、リクライニングデバイスを大型にする必要がな
く、重量増加を招くことがない。
クッションフレームをリクライニングデバイスにより支
持しているが、シートバックフレームの曲げ力の低下に
伴って、シートバックフレームを回転させる力も低下す
るため、リクライニングデバイスを大型にする必要がな
く、重量増加を招くことがない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の実施形態を
示す図である。図1は左側フロントのシート6を示すも
のであり、フロアパネルに前後動自在に取付けられたシ
ートクッション7と、前後回動自在なシートバック8と
から形成されている。図2に示すように、シートバック
8の内部には、逆U字パイプフレーム状の上部フレーム
9と、該上部フレーム9の両下端に固着されたサイドパ
ネル10と、サイドパネル10の下端に固着されたデバ
イスアーム11とから成るシートバックフレーム12が
設けられている。サイドパネル10間にはS字状のシー
トスプリング13及びランバーサポート機構14が設け
られている。
示す図である。図1は左側フロントのシート6を示すも
のであり、フロアパネルに前後動自在に取付けられたシ
ートクッション7と、前後回動自在なシートバック8と
から形成されている。図2に示すように、シートバック
8の内部には、逆U字パイプフレーム状の上部フレーム
9と、該上部フレーム9の両下端に固着されたサイドパ
ネル10と、サイドパネル10の下端に固着されたデバ
イスアーム11とから成るシートバックフレーム12が
設けられている。サイドパネル10間にはS字状のシー
トスプリング13及びランバーサポート機構14が設け
られている。
【0013】尚、シートバックフレーム12の上部フレ
ーム9は上記のような形状に限定されるものでなく、例
えば一枚のパネルを断面コ字状に曲折し、またはパネル
を断面ロ字状に曲折し、更にはプレス加工やカーリング
加工により断面円形状に形成するものであっても良い。
また、上部フレーム9とサイドパネル10とを一枚のパ
ネルから一体的に成形するものであっても良い。更に、
デバイスアーム11を除くシートバックフレーム12の
全体をパイプフレームで形成し、それに板状のブラケッ
トを固着して、それをサイドパネル10にしても良い。
ーム9は上記のような形状に限定されるものでなく、例
えば一枚のパネルを断面コ字状に曲折し、またはパネル
を断面ロ字状に曲折し、更にはプレス加工やカーリング
加工により断面円形状に形成するものであっても良い。
また、上部フレーム9とサイドパネル10とを一枚のパ
ネルから一体的に成形するものであっても良い。更に、
デバイスアーム11を除くシートバックフレーム12の
全体をパイプフレームで形成し、それに板状のブラケッ
トを固着して、それをサイドパネル10にしても良い。
【0014】一方、シートクッション7には、アッパレ
ール15やベースフレーム16等から成るシートクッシ
ョンフレーム17が設けられている。ベースフレーム1
6には回動支点Sが設定されており、該回動支点Sに前
記シートバックフレーム12のデバイスアーム11が軸
支されている。
ール15やベースフレーム16等から成るシートクッシ
ョンフレーム17が設けられている。ベースフレーム1
6には回動支点Sが設定されており、該回動支点Sに前
記シートバックフレーム12のデバイスアーム11が軸
支されている。
【0015】そして、デバイスアーム11の回動支点S
にはアッパツース18が固着され、ベースフレーム16
には上下に回動自在なロアツース19が設けられてお
り、該アッパツース18とロアツース19によりリクラ
イニングデバイス20を形成している。すなわち、アッ
パツース18及びロアツース19の対応部にはそれぞれ
互いに係合する歯部18a、19aが形成されており、
図示せぬ操作レバーを操作することによりロアツース1
9を下げて、歯部18a、19a同士の係合を解除した
際に、シートバックフレーム12が前後回動自在とな
り、ロアツース19を上げて歯部18a、19a同士を
係合させた際に、シートバックフレーム12を任意の角
度θ1 で固定することができる。
にはアッパツース18が固着され、ベースフレーム16
には上下に回動自在なロアツース19が設けられてお
り、該アッパツース18とロアツース19によりリクラ
イニングデバイス20を形成している。すなわち、アッ
パツース18及びロアツース19の対応部にはそれぞれ
互いに係合する歯部18a、19aが形成されており、
図示せぬ操作レバーを操作することによりロアツース1
9を下げて、歯部18a、19a同士の係合を解除した
際に、シートバックフレーム12が前後回動自在とな
り、ロアツース19を上げて歯部18a、19a同士を
係合させた際に、シートバックフレーム12を任意の角
度θ1 で固定することができる。
【0016】21はエアバッグモジュールを示してい
る。このエアバッグモジュール21は、折りたたんだエ
アバッグ22と、それを膨出させるガス発生器23を備
えている。このエアバッグモジュール21は、シートバ
ックフレーム12の左側(車体側壁側)の上端付近の上
部フレーム9にブラケット24を介して取付けられてい
る。すなわち、このエアバッグモジュール21は、乗員
のちょうど左肩に相当する位置に取付けられている。そ
して、このエアバッグモジュール21はシートバックフ
レーム12の長手方向Aに対する直交方向Bよりも所定
角度θ2 だけ斜め上方を向いた状態で取付けられてい
る。
る。このエアバッグモジュール21は、折りたたんだエ
アバッグ22と、それを膨出させるガス発生器23を備
えている。このエアバッグモジュール21は、シートバ
ックフレーム12の左側(車体側壁側)の上端付近の上
部フレーム9にブラケット24を介して取付けられてい
る。すなわち、このエアバッグモジュール21は、乗員
のちょうど左肩に相当する位置に取付けられている。そ
して、このエアバッグモジュール21はシートバックフ
レーム12の長手方向Aに対する直交方向Bよりも所定
角度θ2 だけ斜め上方を向いた状態で取付けられてい
る。
【0017】この実施形態によれば、エアバッグモジュ
ール21がシートバックフレーム12の長手方向Aに対
する直交方向Bよりも所定角度θ2 だけ斜め上方を向い
た状態で取付けられているため、エアバッグ22の膨出
方向Cも当然エアバッグモジュール21の取付方向と同
じ方向となる。従って、車両衝突時には、エアバッグ2
2が該膨出方向Cへ膨出し、膨出したエアバッグ22が
乗員の頭部Hの側方部位に位置して、乗員の頭部Hを直
接保護する。
ール21がシートバックフレーム12の長手方向Aに対
する直交方向Bよりも所定角度θ2 だけ斜め上方を向い
た状態で取付けられているため、エアバッグ22の膨出
方向Cも当然エアバッグモジュール21の取付方向と同
じ方向となる。従って、車両衝突時には、エアバッグ2
2が該膨出方向Cへ膨出し、膨出したエアバッグ22が
乗員の頭部Hの側方部位に位置して、乗員の頭部Hを直
接保護する。
【0018】そして、エアバッグ22が前記のような膨
出方向Cへ向けて膨出するため、このエアバッグ22の
膨出反力Fは前記膨出方向Cに沿った逆方向に作用す
る。従って、膨出反力Fが直交方向Bに対して所定角度
θ2 だけ上側からシートバックフレーム12に加わるた
め、この膨出反力Fはシートバックフレーム12を曲げ
る力f1 (=F・sinθ)と、シートバックフレーム
12を座屈させる力f2(F・cosθ)に分解され
る。従来のように、膨出反力Fの全てが曲げ力として加
わる場合に比べて、その膨出反力Fが前述のように分解
されるため、シートバックフレーム12を曲げる力f1
は小さくなる。よって、シートバックフレーム12の剛
性を特別高める必要がなく、重量の軽減を図ることがで
きる。
出方向Cへ向けて膨出するため、このエアバッグ22の
膨出反力Fは前記膨出方向Cに沿った逆方向に作用す
る。従って、膨出反力Fが直交方向Bに対して所定角度
θ2 だけ上側からシートバックフレーム12に加わるた
め、この膨出反力Fはシートバックフレーム12を曲げ
る力f1 (=F・sinθ)と、シートバックフレーム
12を座屈させる力f2(F・cosθ)に分解され
る。従来のように、膨出反力Fの全てが曲げ力として加
わる場合に比べて、その膨出反力Fが前述のように分解
されるため、シートバックフレーム12を曲げる力f1
は小さくなる。よって、シートバックフレーム12の剛
性を特別高める必要がなく、重量の軽減を図ることがで
きる。
【0019】また、シートバックフレーム12全体を回
動支点Sを中心に回転させる力mは、シートバックフレ
ーム12を曲げようとする前記の力f1 に基づいて発生
するものであるため、前述のように曲げようとする力f
1 が従来に比べて小さくなることにより、回転させよう
とする力mも小さくなる。この回転させようとする力m
に対する抵抗力は、リクライニングデバイス20におけ
るアッパツース18とロアツース19における歯部18
a、19a同士の係合力により生じるが、前述のように
シートバックフレーム12を回転させようとする力mが
小さいため、それに対する抵抗力も小さくて済み、リク
ライニングデバイス20の小型が可能である。従って、
この点においても重量の軽減を図ることができる。
動支点Sを中心に回転させる力mは、シートバックフレ
ーム12を曲げようとする前記の力f1 に基づいて発生
するものであるため、前述のように曲げようとする力f
1 が従来に比べて小さくなることにより、回転させよう
とする力mも小さくなる。この回転させようとする力m
に対する抵抗力は、リクライニングデバイス20におけ
るアッパツース18とロアツース19における歯部18
a、19a同士の係合力により生じるが、前述のように
シートバックフレーム12を回転させようとする力mが
小さいため、それに対する抵抗力も小さくて済み、リク
ライニングデバイス20の小型が可能である。従って、
この点においても重量の軽減を図ることができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エアバッ
グの膨出方向がシートバックフレームの長手方向に対す
る直交方向よりも斜め上方を向いているため、膨出させ
たエアバッグにより乗員の頭部を直接保護することがで
きる。また、エアバッグの膨出反力がシートバックフレ
ームを曲げる力と座屈させる力に分解され、シートバッ
クフレームを曲げる力が小さくなるため、シートバック
フレームの剛性を特別高める必要がなく、重量の増加を
招くことがない。
グの膨出方向がシートバックフレームの長手方向に対す
る直交方向よりも斜め上方を向いているため、膨出させ
たエアバッグにより乗員の頭部を直接保護することがで
きる。また、エアバッグの膨出反力がシートバックフレ
ームを曲げる力と座屈させる力に分解され、シートバッ
クフレームを曲げる力が小さくなるため、シートバック
フレームの剛性を特別高める必要がなく、重量の増加を
招くことがない。
【0021】請求項2記載の発明によれば、シートクッ
ションフレームをリクライニングデバイスにより支持し
ているが、シートバックフレームの曲げ力の低下に伴っ
て、シートバックフレームを回転させる力も低下するた
め、リクライニングデバイスを大型にする必要がなく、
重量増加を招くことがない。
ションフレームをリクライニングデバイスにより支持し
ているが、シートバックフレームの曲げ力の低下に伴っ
て、シートバックフレームを回転させる力も低下するた
め、リクライニングデバイスを大型にする必要がなく、
重量増加を招くことがない。
【図1】本発明の一実施形態に係るシートを示す側面
図。
図。
【図2】シートバックフレームを示す斜視図。
【図3】エアバッグが膨出した場合の力の作用を示すシ
ートバックフレームの簡略説明図。
ートバックフレームの簡略説明図。
【図4】従来例を示すシートの側面図。
【図5】従来のエアバッグが膨出した場合の力の作用を
示すシートバックフレームの簡略説明図。
示すシートバックフレームの簡略説明図。
12 シートバックフレーム 17 シートクッションフレーム 18 アッパツース 19 ロアツース 18a、19a 歯部 20 リクライニングデバイス 21 エアバッグモジュール 22 エアバッグ A 長手方向 B 直交方向 C 膨出方向 S 回動支点 H 頭部
Claims (2)
- 【請求項1】 シートクッションフレームに設定された
回動支点に対して、シートバックフレームの下端を前後
回動自在になるように取付け、該シートバックフレーム
の側部上端付近に、エアバックを乗員頭部の側方部位へ
向けて膨出させるエアバッグモジュールを取付けた構造
の車両用シートのエアバッグ装置であって、 前記エアバッグの膨出方向がシートバックフレームの長
手方向に対する直交方向よりも斜め上方を向いているこ
とを特徴とする車両用シートのエアバッグ装置。 - 【請求項2】 シートクッションフレームの回動支点
に、互いの歯部を係合させるアッパツースとロアツース
とから成るリクライニングデバイスを設け、該リクライ
ニングデバイスによりシートバックフレームを任意の前
後回動位置に固定する請求項1記載の車両用シートのエ
アバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7288528A JPH09132098A (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 車両用シートのエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7288528A JPH09132098A (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 車両用シートのエアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132098A true JPH09132098A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17731412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7288528A Pending JPH09132098A (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 車両用シートのエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132098A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6030036A (en) * | 1996-02-02 | 2000-02-29 | Trw Occupant Restraint Systems Gmbh | Vehicle seat with gas bag located in the back rest |
CN109562732A (zh) * | 2016-06-01 | 2019-04-02 | 均胜安全系统德国有限公司 | 用于机动车辆的车辆座椅组件 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP7288528A patent/JPH09132098A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6030036A (en) * | 1996-02-02 | 2000-02-29 | Trw Occupant Restraint Systems Gmbh | Vehicle seat with gas bag located in the back rest |
CN109562732A (zh) * | 2016-06-01 | 2019-04-02 | 均胜安全系统德国有限公司 | 用于机动车辆的车辆座椅组件 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3309178B2 (ja) | 助手席用エアーバッグ装置 | |
JPH09132102A (ja) | 車両用シートのエアバッグ装置 | |
JP3619855B2 (ja) | 自動車のサブマリン防止用パネル構造 | |
JP2002012072A (ja) | 移動体の座席 | |
JP3591172B2 (ja) | 車両用シートのエアバッグ装置 | |
JP4907184B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP2005313867A (ja) | 車両のシートフォールディング装置 | |
JPH1024795A (ja) | 車両のサイドエアバッグ装置 | |
JP4720706B2 (ja) | 車両用側突乗員保護装置 | |
JPH07132767A (ja) | シ−ト装置 | |
JP3097489B2 (ja) | シート取付型サイドエアバッグ装置 | |
JPH09132098A (ja) | 車両用シートのエアバッグ装置 | |
JP2010208481A (ja) | 車両用シート構造 | |
JP2678208B2 (ja) | 自動車の助手席エアバッグ装置 | |
JP3020048B2 (ja) | 車両用シート | |
JPH09315258A (ja) | 車両の側突用エアバッグ装置 | |
JP7332555B2 (ja) | 後席用エアバッグモジュール及び車両用シート | |
JP3019143B2 (ja) | 後席用エアバッグ装置 | |
JP3000161B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2848483B2 (ja) | 車両の側突用エアバッグ装置 | |
JP3350625B2 (ja) | 自動車用シートのシートバック | |
JP5337015B2 (ja) | サイドエアバッグ取付構造 | |
JP3117121B2 (ja) | 車両用シート | |
JP4131358B2 (ja) | 自動車のサイドエアバッグ装置 | |
JP2564846Y2 (ja) | 自動車のエアバッグ構造 |