JPH09115112A - 磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならびに磁気ヘッド - Google Patents
磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならびに磁気ヘッドInfo
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- JPH09115112A JPH09115112A JP27237295A JP27237295A JPH09115112A JP H09115112 A JPH09115112 A JP H09115112A JP 27237295 A JP27237295 A JP 27237295A JP 27237295 A JP27237295 A JP 27237295A JP H09115112 A JPH09115112 A JP H09115112A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スピンバルブ型磁気抵抗効果素子の耐食性を
向上させ、動作の均一化を図る。 【解決手段】 2つの磁性層間に非磁性層23を介在さ
せ、一方の固定層22には、バイアスリード層21を隣
接させる。バイアスリード層21にバイアス電流を流し
て発生させるバイアス磁界によって、固定層22に一定
方向の磁化を与える。シグナルリード25からバイアス
電流と逆方向のセンス電流を流すことによって、自由層
24の磁化状態を制御し、磁気ヘッドとして外部磁界を
検出することができる。
向上させ、動作の均一化を図る。 【解決手段】 2つの磁性層間に非磁性層23を介在さ
せ、一方の固定層22には、バイアスリード層21を隣
接させる。バイアスリード層21にバイアス電流を流し
て発生させるバイアス磁界によって、固定層22に一定
方向の磁化を与える。シグナルリード25からバイアス
電流と逆方向のセンス電流を流すことによって、自由層
24の磁化状態を制御し、磁気ヘッドとして外部磁界を
検出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録装置の再
生用磁気ヘッドなどに用いられ、特に巨大磁気抵抗効果
を利用する磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならび
に磁気ヘッドに関する。
生用磁気ヘッドなどに用いられ、特に巨大磁気抵抗効果
を利用する磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならび
に磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気ディスクなどを記録担体
とした磁気記録装置では、パーマロイ等の軟磁性膜を用
いた磁気抵抗効果(以下、「MR」と略称することがあ
る)素子を備える再生用磁気ヘッドが搭載されているこ
とが多い。磁気抵抗効果素子は、一般に異方性磁気抵抗
効果と呼ばれる現象、すなわち、素子の磁化方向とそこ
を流れる電流方向とのなす角度に依存して抵抗値が変化
する現象を利用する。磁気抵抗効果による抵抗値の変化
率は、材料としてパーマロイを用いた場合で3%程度で
ある。今後の磁気記録の高密度化に伴って、磁気抵抗効
果素子も小型化する必要があり、より大きな磁気抵抗の
変化率を示す材料が要望されている。
とした磁気記録装置では、パーマロイ等の軟磁性膜を用
いた磁気抵抗効果(以下、「MR」と略称することがあ
る)素子を備える再生用磁気ヘッドが搭載されているこ
とが多い。磁気抵抗効果素子は、一般に異方性磁気抵抗
効果と呼ばれる現象、すなわち、素子の磁化方向とそこ
を流れる電流方向とのなす角度に依存して抵抗値が変化
する現象を利用する。磁気抵抗効果による抵抗値の変化
率は、材料としてパーマロイを用いた場合で3%程度で
ある。今後の磁気記録の高密度化に伴って、磁気抵抗効
果素子も小型化する必要があり、より大きな磁気抵抗の
変化率を示す材料が要望されている。
【0003】近年、上述の異方性磁気抵抗効果とは異な
る原理で磁気抵抗効果を示す巨大磁気抵抗効果(以下、
「GMR」と略称することがある)と呼ばれる現象が見
いだされ、注目されている。図7は、多層構造型の巨大
磁気抵抗効果素子1の断面構成を示す。磁性層2と非磁
性層3とが交互に積層され、外部磁場がかかっていない
状態では、ある膜厚の非磁性層3を介して互いに隣接す
る磁性層2の磁化方向が反平行になっており、いわゆる
反強磁性的結合が実現されている。外部磁場を印加して
磁性層2の磁化方向を平行に揃えると、電気抵抗値が変
化する。抵抗値は、反平行状態で最大、平行状態で最小
となり、異方性磁気抵抗効果よりも大きな磁気抵抗変化
率が得られる。
る原理で磁気抵抗効果を示す巨大磁気抵抗効果(以下、
「GMR」と略称することがある)と呼ばれる現象が見
いだされ、注目されている。図7は、多層構造型の巨大
磁気抵抗効果素子1の断面構成を示す。磁性層2と非磁
性層3とが交互に積層され、外部磁場がかかっていない
状態では、ある膜厚の非磁性層3を介して互いに隣接す
る磁性層2の磁化方向が反平行になっており、いわゆる
反強磁性的結合が実現されている。外部磁場を印加して
磁性層2の磁化方向を平行に揃えると、電気抵抗値が変
化する。抵抗値は、反平行状態で最大、平行状態で最小
となり、異方性磁気抵抗効果よりも大きな磁気抵抗変化
率が得られる。
【0004】しかしながら、多層構造型の巨大磁気抵抗
効果素子1の場合、磁性層2間の反強磁性的な結合によ
る交換相互作用が強く、外部磁界に対して磁性層2の磁
化方向が変化しにくい。大きい磁気抵抗変化を得るため
には、kOeオーダーの高い磁界を印加しなければなら
ず、磁気ヘッド等に用いるには動作磁界範囲における磁
気抵抗変化率の大きさが不十分であり、感度が不足す
る。
効果素子1の場合、磁性層2間の反強磁性的な結合によ
る交換相互作用が強く、外部磁界に対して磁性層2の磁
化方向が変化しにくい。大きい磁気抵抗変化を得るため
には、kOeオーダーの高い磁界を印加しなければなら
ず、磁気ヘッド等に用いるには動作磁界範囲における磁
気抵抗変化率の大きさが不十分であり、感度が不足す
る。
【0005】そこで考案されたのが、たとえば特開平4
ー358310号公報等に開示され、図8に概略的な断
面構造を示すスピンバルブ型磁気抵抗効果素子5であ
る。磁性層である固定層6は、非磁性層7を介して磁性
層である自由層8と積層されている。固定層6には、反
強磁性層9を隣接させ、交換相互作用による交換バイア
ス磁界が印加させる。反強磁性層9は、マンガン鉄(F
eMn)等の反強磁性材料の薄膜として形成する。自由
層8の磁化方向は、外部磁界によって自由に変化させる
ことができる。したがって、多層構造型の巨大磁気抵抗
効果素子1の場合と同様に、外部磁界によって、2層の
磁性層間の磁化方向を反平行あるいは平行な状態に変え
ることができ、固定層6と自由層8との磁化方向の角度
依存によって、磁気抵抗効果を生じさせることができ
る。しかも、磁性層間には、つよい交換相互作用が働か
ないので、外部磁場に対する抵抗変化の感度が大きく、
磁気ヘッド等に用いるのに好適である。なお、スピンバ
ルブ型磁気抵抗効果素子5を磁気ヘッドに用いる場合、
信号磁界に対して良好な直線性を得るため、外部磁場が
0のときに固定層6と自由層8との間の磁化方向の角度
が90°になるようにする。すなわち、固定層6の磁化
方向がスピンバルブ型磁気抵抗効果素子5の素子高さ方
向に、自由層8の磁化方向が記録トラックの幅方向に、
それぞれ向くように設計する必要がある。
ー358310号公報等に開示され、図8に概略的な断
面構造を示すスピンバルブ型磁気抵抗効果素子5であ
る。磁性層である固定層6は、非磁性層7を介して磁性
層である自由層8と積層されている。固定層6には、反
強磁性層9を隣接させ、交換相互作用による交換バイア
ス磁界が印加させる。反強磁性層9は、マンガン鉄(F
eMn)等の反強磁性材料の薄膜として形成する。自由
層8の磁化方向は、外部磁界によって自由に変化させる
ことができる。したがって、多層構造型の巨大磁気抵抗
効果素子1の場合と同様に、外部磁界によって、2層の
磁性層間の磁化方向を反平行あるいは平行な状態に変え
ることができ、固定層6と自由層8との磁化方向の角度
依存によって、磁気抵抗効果を生じさせることができ
る。しかも、磁性層間には、つよい交換相互作用が働か
ないので、外部磁場に対する抵抗変化の感度が大きく、
磁気ヘッド等に用いるのに好適である。なお、スピンバ
ルブ型磁気抵抗効果素子5を磁気ヘッドに用いる場合、
信号磁界に対して良好な直線性を得るため、外部磁場が
0のときに固定層6と自由層8との間の磁化方向の角度
が90°になるようにする。すなわち、固定層6の磁化
方向がスピンバルブ型磁気抵抗効果素子5の素子高さ方
向に、自由層8の磁化方向が記録トラックの幅方向に、
それぞれ向くように設計する必要がある。
【0006】図9および図10は、日経BP社発行の日
経エレクトロニクス誌1995年4月24日号の第99
頁〜第107頁に示されている異方性磁気抵抗効果およ
び巨大磁気抵抗効果についての解説をそれぞれ示す。図
9(a)および(b)に示すように、MR膜11の磁化
方向12を電流方向13と平行および垂直にすると、電
気抵抗値はそれぞれ高抵抗および低抵抗となり、図9
(c)に示すように変化する。GMR素子15では、図
10(a)のように固定層16の磁化方向は一定でも、
非磁性層17を介して隣接する自由層18の磁化方向が
反平行、すなわち逆方向のとき高抵抗となり、図10
(b)のように自由層18の磁化方向が平行なときは低
抵抗となる。ある磁化方向を持つ磁性層中の電子が他の
磁性層に侵入しようとするとき、磁化方向が異なると界
面で散乱を受けるので、抵抗値が高くなる。
経エレクトロニクス誌1995年4月24日号の第99
頁〜第107頁に示されている異方性磁気抵抗効果およ
び巨大磁気抵抗効果についての解説をそれぞれ示す。図
9(a)および(b)に示すように、MR膜11の磁化
方向12を電流方向13と平行および垂直にすると、電
気抵抗値はそれぞれ高抵抗および低抵抗となり、図9
(c)に示すように変化する。GMR素子15では、図
10(a)のように固定層16の磁化方向は一定でも、
非磁性層17を介して隣接する自由層18の磁化方向が
反平行、すなわち逆方向のとき高抵抗となり、図10
(b)のように自由層18の磁化方向が平行なときは低
抵抗となる。ある磁化方向を持つ磁性層中の電子が他の
磁性層に侵入しようとするとき、磁化方向が異なると界
面で散乱を受けるので、抵抗値が高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すような、ス
ピンバルブ型磁気抵抗効果素子5では、反強磁性層9の
材料であるFeMnに耐食性がなく、磁気ヘッドとして
の製造過程、あるいは使用の際に、腐食等の問題が生じ
やすく、信頼性をいかにたかめるかという課題がある。
またFeMnは、ネール点の温度が150℃程度と言わ
れており、耐熱性が充分ではない。さらに1枚の基板上
に多数の磁気ヘッドを形成するバッチ処理においては、
成膜時の膜厚分布や組成の制御等によって、基板内でF
eMn膜やパーマロイ等の磁性膜に特性のばらつきが生
じやすく、個々の磁気ヘッドにも性能のばらつきが生じ
る可能性がある。
ピンバルブ型磁気抵抗効果素子5では、反強磁性層9の
材料であるFeMnに耐食性がなく、磁気ヘッドとして
の製造過程、あるいは使用の際に、腐食等の問題が生じ
やすく、信頼性をいかにたかめるかという課題がある。
またFeMnは、ネール点の温度が150℃程度と言わ
れており、耐熱性が充分ではない。さらに1枚の基板上
に多数の磁気ヘッドを形成するバッチ処理においては、
成膜時の膜厚分布や組成の制御等によって、基板内でF
eMn膜やパーマロイ等の磁性膜に特性のばらつきが生
じやすく、個々の磁気ヘッドにも性能のばらつきが生じ
る可能性がある。
【0008】本発明の目的は、反強磁性層を用いること
なくスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を形成することが
でき、性能の均一化を図ることができる磁気抵抗効果素
子およびその製造方法ならびに磁気ヘッドを提供するこ
とである。
なくスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を形成することが
でき、性能の均一化を図ることができる磁気抵抗効果素
子およびその製造方法ならびに磁気ヘッドを提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性層の両
側に磁性層を積層し、一方の磁性層の磁化方向を固定
し、他方の磁性層に外部磁界を印加し、外部磁界の変化
を磁化方向の変化による電気抵抗値の変化として検出す
るスピンバルブ型磁気抵抗効果素子において、一方の磁
性層に、磁化方向を固定するためのバイアス磁界発生用
の電流を流すために、一方の磁性層の表面に電気絶縁層
を介して形成される導電層を含み、バイアス磁界発生用
の電流は、電気抵抗値の変化検出用として流すセンス電
流の方向と逆方向に流れるように供給されることを特徴
とする磁気抵抗効果素子である。 本発明に従えば、反強磁性層を用いることなく導電層に
電流を流してバイアス磁界を発生させ、電気絶縁層を介
して隣接する磁性層の一方の磁化方向を固定する。導電
層から離れている他方の磁性層では、バイアス電流によ
る磁界は小さくなる。磁性層にバイアス電流と逆方向の
センス電流を流すことによって、磁界が固定される一方
の磁性層には同方向、他方の磁性層には逆方向の磁界が
形成される。他方の磁性層の磁化方向は、バイアス電流
およびセンス電流を制御することによって、外部磁場が
0の状態で一方の磁性層の磁化方向に対して垂直な方向
に向けることができる。
側に磁性層を積層し、一方の磁性層の磁化方向を固定
し、他方の磁性層に外部磁界を印加し、外部磁界の変化
を磁化方向の変化による電気抵抗値の変化として検出す
るスピンバルブ型磁気抵抗効果素子において、一方の磁
性層に、磁化方向を固定するためのバイアス磁界発生用
の電流を流すために、一方の磁性層の表面に電気絶縁層
を介して形成される導電層を含み、バイアス磁界発生用
の電流は、電気抵抗値の変化検出用として流すセンス電
流の方向と逆方向に流れるように供給されることを特徴
とする磁気抵抗効果素子である。 本発明に従えば、反強磁性層を用いることなく導電層に
電流を流してバイアス磁界を発生させ、電気絶縁層を介
して隣接する磁性層の一方の磁化方向を固定する。導電
層から離れている他方の磁性層では、バイアス電流によ
る磁界は小さくなる。磁性層にバイアス電流と逆方向の
センス電流を流すことによって、磁界が固定される一方
の磁性層には同方向、他方の磁性層には逆方向の磁界が
形成される。他方の磁性層の磁化方向は、バイアス電流
およびセンス電流を制御することによって、外部磁場が
0の状態で一方の磁性層の磁化方向に対して垂直な方向
に向けることができる。
【0010】また本発明で、前記一方および他方の磁性
層は軟磁性材料からなり、前記非磁性層は銅(Cu)ま
たは金(Au)からなり、前記導電層はアルミニウム銅
(Al−Cu)または金からなり、前記電気絶縁層は無
機酸化物からなることを特徴とする。 本発明に従えば、磁気抵抗効果素子には耐食性に劣るマ
ンガン鉄などの反強磁性材料を使用する必要がない。導
電層は無機酸化物からなる電気絶縁層を介して一方の磁
性層上に形成されるので、耐熱性に優れ、高い信頼性を
得ることができる。
層は軟磁性材料からなり、前記非磁性層は銅(Cu)ま
たは金(Au)からなり、前記導電層はアルミニウム銅
(Al−Cu)または金からなり、前記電気絶縁層は無
機酸化物からなることを特徴とする。 本発明に従えば、磁気抵抗効果素子には耐食性に劣るマ
ンガン鉄などの反強磁性材料を使用する必要がない。導
電層は無機酸化物からなる電気絶縁層を介して一方の磁
性層上に形成されるので、耐熱性に優れ、高い信頼性を
得ることができる。
【0011】さらに本発明は、非磁性層の両側に磁性層
を積層し、一方の磁性層の磁化方向を、その表面側に配
置する導電層にバイアス電流を流して発生する磁界によ
って固定し、他方の磁性層に外部磁界を印加し、外部磁
界の変化を磁化方向の変化による電気抵抗値の変化とし
て検出するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子の製造方法
であって、バイアス電流を流すための導電層を形成する
工程と、導電層上に、電気絶縁層を形成する工程と、電
気絶縁層上に、前記一方の磁性層を形成する工程と、磁
性層上に、非磁性層を形成する工程と、非磁性層上に、
前記他方の磁性層を形成する工程とを含むことを特徴と
する磁気抵抗効果素子の製造方法である。 本発明に従えば、反強磁性層を用いることなく一方の磁
性層を固定層とするスピンバルブ型磁気抵抗効果素子
を、バイアス電流通電用の導電層側から形成することが
でき、耐食性の向上と性能の均一化とを図ることができ
る。
を積層し、一方の磁性層の磁化方向を、その表面側に配
置する導電層にバイアス電流を流して発生する磁界によ
って固定し、他方の磁性層に外部磁界を印加し、外部磁
界の変化を磁化方向の変化による電気抵抗値の変化とし
て検出するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子の製造方法
であって、バイアス電流を流すための導電層を形成する
工程と、導電層上に、電気絶縁層を形成する工程と、電
気絶縁層上に、前記一方の磁性層を形成する工程と、磁
性層上に、非磁性層を形成する工程と、非磁性層上に、
前記他方の磁性層を形成する工程とを含むことを特徴と
する磁気抵抗効果素子の製造方法である。 本発明に従えば、反強磁性層を用いることなく一方の磁
性層を固定層とするスピンバルブ型磁気抵抗効果素子
を、バイアス電流通電用の導電層側から形成することが
でき、耐食性の向上と性能の均一化とを図ることができ
る。
【0012】さらにまた本発明は、非磁性層の両側に磁
性層を積層し、一方の磁性層の磁化方向を、その表面側
に配置する導電層にバイアス電流を流して発生する磁界
によって固定し、他方の磁性層に外部磁界を印加し、外
部磁界の変化を磁化方向の変化による電気抵抗値の変化
として検出するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子の製造
方法であって、前記他方の磁性層を形成する工程と、磁
性層上に、非磁性層を形成する工程と、非磁性層上に、
前記一方の磁性層を形成する工程と、磁性層上に、電気
絶縁層を形成する工程と、電気絶縁層上に、バイアス電
流を流すための導電層を形成する工程とを含むことを特
徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法である。 本発明に従えば、バイアス電流によって一方の磁性層の
磁化方向を固定して、反強磁性層を用いることなくスピ
ンバルブ型磁気抵抗効果素子を形成することができ、耐
食性の向上と性能の均一化とを図ることができる。
性層を積層し、一方の磁性層の磁化方向を、その表面側
に配置する導電層にバイアス電流を流して発生する磁界
によって固定し、他方の磁性層に外部磁界を印加し、外
部磁界の変化を磁化方向の変化による電気抵抗値の変化
として検出するスピンバルブ型磁気抵抗効果素子の製造
方法であって、前記他方の磁性層を形成する工程と、磁
性層上に、非磁性層を形成する工程と、非磁性層上に、
前記一方の磁性層を形成する工程と、磁性層上に、電気
絶縁層を形成する工程と、電気絶縁層上に、バイアス電
流を流すための導電層を形成する工程とを含むことを特
徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法である。 本発明に従えば、バイアス電流によって一方の磁性層の
磁化方向を固定して、反強磁性層を用いることなくスピ
ンバルブ型磁気抵抗効果素子を形成することができ、耐
食性の向上と性能の均一化とを図ることができる。
【0013】さらに本発明は、非磁性層の両側に磁性層
を積層し、一方の磁性層の磁化方向を固定し、他方の磁
性層に外部磁界を印加し、外部磁界の変化を磁化方向の
変化による電気抵抗値の変化として検出するスピンバル
ブ型磁気抵抗効果素子であって、一方の磁性層に、磁化
方向を固定するためのバイアス磁界発生用の電流を流す
ために、一方の磁性層の表面に電気絶縁層を介して形成
される導電層を含み、バイアス磁界発生用の電流は、電
気抵抗値の変化検出用として流すセンス電流の方向と逆
方向に流れるように供給される、磁気抵抗効果素子を含
むことを特徴とする磁気ヘッドである。 本発明に従えば、一方の磁性層を固定層として他方の磁
性層内の磁界の強さをほとんど零にすることができる。
外部磁場がバイアス磁界と同方向に加わると磁場の強さ
に応じて電気抵抗値が減少し、外部磁場がバイアス磁界
と逆方向に加わると磁場の強さに応じて電気抵抗が増加
する。抵抗値の変化をセンス電流による電圧降下の変化
として検出すれば、磁気記録媒体の記録内容を検出する
磁気ヘッドを容易に実現することができる。
を積層し、一方の磁性層の磁化方向を固定し、他方の磁
性層に外部磁界を印加し、外部磁界の変化を磁化方向の
変化による電気抵抗値の変化として検出するスピンバル
ブ型磁気抵抗効果素子であって、一方の磁性層に、磁化
方向を固定するためのバイアス磁界発生用の電流を流す
ために、一方の磁性層の表面に電気絶縁層を介して形成
される導電層を含み、バイアス磁界発生用の電流は、電
気抵抗値の変化検出用として流すセンス電流の方向と逆
方向に流れるように供給される、磁気抵抗効果素子を含
むことを特徴とする磁気ヘッドである。 本発明に従えば、一方の磁性層を固定層として他方の磁
性層内の磁界の強さをほとんど零にすることができる。
外部磁場がバイアス磁界と同方向に加わると磁場の強さ
に応じて電気抵抗値が減少し、外部磁場がバイアス磁界
と逆方向に加わると磁場の強さに応じて電気抵抗が増加
する。抵抗値の変化をセンス電流による電圧降下の変化
として検出すれば、磁気記録媒体の記録内容を検出する
磁気ヘッドを容易に実現することができる。
【0014】また本発明は、前記磁気抵抗効果素子は磁
性記録媒体の表面から間隔をあけて、かつセンス電流の
流れる方向が磁性記録媒体の表面と大略的に平行になる
ように配置され、磁性記録媒体の表面に臨む端面を有
し、磁性記録媒体の表面からの磁束を、センス電流の流
れる方向に垂直な方向となるように、前記他方の磁性層
に導く前方ヨークと、磁気抵抗効果素子の前記導電層側
に間隔をあけて配置され、前記前方ヨークとともに磁気
ギャップを形成するヨークと、磁気抵抗効果素子の前記
他方の磁性層からの磁束を前記ヨークに導き、閉磁路を
形成する後方ヨークとを含むことを特徴とする。 本発明に従えば、前方ヨーク、磁気抵抗効果素子、後方
ヨークおよびシールドによって形成される磁路を磁束が
流れるヨーク型磁気ヘッドを容易に実現することができ
る。
性記録媒体の表面から間隔をあけて、かつセンス電流の
流れる方向が磁性記録媒体の表面と大略的に平行になる
ように配置され、磁性記録媒体の表面に臨む端面を有
し、磁性記録媒体の表面からの磁束を、センス電流の流
れる方向に垂直な方向となるように、前記他方の磁性層
に導く前方ヨークと、磁気抵抗効果素子の前記導電層側
に間隔をあけて配置され、前記前方ヨークとともに磁気
ギャップを形成するヨークと、磁気抵抗効果素子の前記
他方の磁性層からの磁束を前記ヨークに導き、閉磁路を
形成する後方ヨークとを含むことを特徴とする。 本発明に従えば、前方ヨーク、磁気抵抗効果素子、後方
ヨークおよびシールドによって形成される磁路を磁束が
流れるヨーク型磁気ヘッドを容易に実現することができ
る。
【0015】また本発明は、前記磁気抵抗効果素子はセ
ンス電流の流れる方向が磁性記録媒体の表面と大略的に
平行となるように、かつ端面が磁性記録媒体の表面に臨
むように配置され、磁気抵抗効果素子の前記一方の磁性
層側および前記他方の磁性層側にそれぞれ間隔をあけ
て、かつ端面が磁性記録媒体の表面に臨むように配置さ
れるシールドを有することを特徴とする。 本発明に従えば、磁気抵抗効果素子の端面から磁気記録
媒体の記録内容に対応する磁束が直接導入され、両側に
シールドが設けられているので、磁気抵抗効果素子に効
率よく磁束を流すことができ、いわゆるシールド型磁気
ヘッドを実現することができる。
ンス電流の流れる方向が磁性記録媒体の表面と大略的に
平行となるように、かつ端面が磁性記録媒体の表面に臨
むように配置され、磁気抵抗効果素子の前記一方の磁性
層側および前記他方の磁性層側にそれぞれ間隔をあけ
て、かつ端面が磁性記録媒体の表面に臨むように配置さ
れるシールドを有することを特徴とする。 本発明に従えば、磁気抵抗効果素子の端面から磁気記録
媒体の記録内容に対応する磁束が直接導入され、両側に
シールドが設けられているので、磁気抵抗効果素子に効
率よく磁束を流すことができ、いわゆるシールド型磁気
ヘッドを実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる磁気抵抗効果素子20を、下方から上方に製造する
際の概略的な構成を示す。導電層であるバイアスリード
層21は、電気絶縁層を介してスピンバルブ型磁気抵抗
効果素子上に形成される。スピンバルブ型磁気抵抗効果
素子としての最上層には、磁性層のうちの固定層22が
形成され、非磁性層23を介しての下層には磁性層のう
ちの自由層24が形成されている。
よる磁気抵抗効果素子20を、下方から上方に製造する
際の概略的な構成を示す。導電層であるバイアスリード
層21は、電気絶縁層を介してスピンバルブ型磁気抵抗
効果素子上に形成される。スピンバルブ型磁気抵抗効果
素子としての最上層には、磁性層のうちの固定層22が
形成され、非磁性層23を介しての下層には磁性層のう
ちの自由層24が形成されている。
【0017】自由層24の下方には、センス電流通電用
のシグナルリード25が形成される。シグナルリード2
5は、たとえばアルミニウム銅などの銅合金や、金、
銀、あるいはアルミニウムなどの導電性が良好な金属材
料からなる。シグナルリード25の設定膜厚は、たとえ
ば約3000Åであり、0.1〜1μmの範囲で使用可
能である。形成プロセスとしては、真空蒸着法を用いる
ことができる。他の成膜方法、たとえばスパッタリング
法等でも可能である。平滑な基板上に一様な皮膜を生成
した後で、パターニングを行う際には、たとえばフォト
リソグラフィ技術を利用し、フォトレジストパターンを
形成し、湿式エッチングによって加工する。他の加工方
法、たとえばイオンビームエッチング等のドライエッチ
ングも可能である。
のシグナルリード25が形成される。シグナルリード2
5は、たとえばアルミニウム銅などの銅合金や、金、
銀、あるいはアルミニウムなどの導電性が良好な金属材
料からなる。シグナルリード25の設定膜厚は、たとえ
ば約3000Åであり、0.1〜1μmの範囲で使用可
能である。形成プロセスとしては、真空蒸着法を用いる
ことができる。他の成膜方法、たとえばスパッタリング
法等でも可能である。平滑な基板上に一様な皮膜を生成
した後で、パターニングを行う際には、たとえばフォト
リソグラフィ技術を利用し、フォトレジストパターンを
形成し、湿式エッチングによって加工する。他の加工方
法、たとえばイオンビームエッチング等のドライエッチ
ングも可能である。
【0018】シグナルリード25上には、磁性層/非磁
性層/磁性層のサンドイッチ構造で、自由層24、非磁
性層23および固定層22を形成する。自由層24およ
び固定層23の2層の磁性層には、軟磁性材料、たとえ
ばニッケル鉄(NiFe)合金の一種であるパーマロイ
を用い、その磁化容易軸方向を磁気ディスクや磁気テー
プなどの磁気記録トラックの幅方向に合わせる。コバル
トニッケル(CoNi)やニッケル鉄コバルト(NiF
eCo)合金等も使用可能である。各磁性層の設定膜厚
は、たとえば80Åとする。60〜120Åの範囲で使
用可能である。非磁性層23としては、たとえば銅(C
u)や金(Au)や銀(Ag)の金属を材料として、た
とえば22Åの膜厚に形成するけれども、17〜27Å
の範囲で使用可能である。この膜厚は、特に、磁気抵抗
の変化に影響し、その制御は重要である。
性層/磁性層のサンドイッチ構造で、自由層24、非磁
性層23および固定層22を形成する。自由層24およ
び固定層23の2層の磁性層には、軟磁性材料、たとえ
ばニッケル鉄(NiFe)合金の一種であるパーマロイ
を用い、その磁化容易軸方向を磁気ディスクや磁気テー
プなどの磁気記録トラックの幅方向に合わせる。コバル
トニッケル(CoNi)やニッケル鉄コバルト(NiF
eCo)合金等も使用可能である。各磁性層の設定膜厚
は、たとえば80Åとする。60〜120Åの範囲で使
用可能である。非磁性層23としては、たとえば銅(C
u)や金(Au)や銀(Ag)の金属を材料として、た
とえば22Åの膜厚に形成するけれども、17〜27Å
の範囲で使用可能である。この膜厚は、特に、磁気抵抗
の変化に影響し、その制御は重要である。
【0019】自由層24、非磁性層23、および固定層
22の3層は、同一バッチ内でスパッタリング法によっ
て成膜する。他の成膜方法、例えば分子線エピタクシー
(MBE)法などによっても製造可能である。パターニ
ングについては、フォトリソグラフィ技術によってフォ
トレジストパーンを形成し、湿式エッチング加工を施す
ようにしているけれども、他の加工方法、たとえばイオ
ンビームエッチング等のドライエッチングでも加工可能
である。
22の3層は、同一バッチ内でスパッタリング法によっ
て成膜する。他の成膜方法、例えば分子線エピタクシー
(MBE)法などによっても製造可能である。パターニ
ングについては、フォトリソグラフィ技術によってフォ
トレジストパーンを形成し、湿式エッチング加工を施す
ようにしているけれども、他の加工方法、たとえばイオ
ンビームエッチング等のドライエッチングでも加工可能
である。
【0020】前述のサンドイッチ構造磁性層上に、絶縁
層を介してバイアスリード層21を形成する。図示を省
略した絶縁層には、無機酸化物、たとえば酸化ケイ素
(Si2O3)、酸化アルミニウム(Al2O3)などを使
用することができる。絶縁層は、約3000Åの設定膜
厚とする。0.1〜1μmの範囲で使用可能であるただ
し、バイアスリード層21と固定層22との間では、短
絡を防ぐ必要がある。このような絶縁層を形成するため
には、スパッタリング法による成膜プロセスを用いる。
バイアスリード層21は、たとえばアルミニウム銅(A
lCu)を設定膜厚3000Åとして真空蒸着して形成
する。金、銀、銅、アルミニウムなどを用いることもで
きる。金などの材料では、密着層を介在させる。膜厚に
ついても、0.1〜1μmの範囲で使用可能である。形
成の際に、他の成膜方法、たとえばスパッタリング法等
も用いることができる。パターニングについては、フォ
トリソグラフィ技術によってフォトレジストパターンを
形成し、湿式エッチングによる加工を施すようにしてい
るけれども、イオンビームエッチング等のドライエッチ
ング加工も可能である。
層を介してバイアスリード層21を形成する。図示を省
略した絶縁層には、無機酸化物、たとえば酸化ケイ素
(Si2O3)、酸化アルミニウム(Al2O3)などを使
用することができる。絶縁層は、約3000Åの設定膜
厚とする。0.1〜1μmの範囲で使用可能であるただ
し、バイアスリード層21と固定層22との間では、短
絡を防ぐ必要がある。このような絶縁層を形成するため
には、スパッタリング法による成膜プロセスを用いる。
バイアスリード層21は、たとえばアルミニウム銅(A
lCu)を設定膜厚3000Åとして真空蒸着して形成
する。金、銀、銅、アルミニウムなどを用いることもで
きる。金などの材料では、密着層を介在させる。膜厚に
ついても、0.1〜1μmの範囲で使用可能である。形
成の際に、他の成膜方法、たとえばスパッタリング法等
も用いることができる。パターニングについては、フォ
トリソグラフィ技術によってフォトレジストパターンを
形成し、湿式エッチングによる加工を施すようにしてい
るけれども、イオンビームエッチング等のドライエッチ
ング加工も可能である。
【0021】図2は、図1の磁気抵抗効果素子20を用
いる磁気ヘッドの再生原理を示す。磁気ディスクや磁気
テープなどの磁性記録媒体26には、磁気ヘッドが相対
的に移動する経路に沿って、トラック27が形成され
る。トラック27は、一定の記録密度で情報が記録され
ており、磁化方向28に対応して磁界29が発生してい
る。バイアスリード層21およびサンドイッチ構造に
は、それぞれトラックの幅方向にバイアス電流およびセ
ンス電流を、相互に反対方向となるように流す。これに
よって固定層22にはバイアス電流とセンス電流とから
同一方向の磁界が印加されるため、固定層22の磁化は
飽和し、磁性記録媒体26からの磁界29程度では変化
しないが、自由層24の磁化は磁性記録媒体26からの
磁界29の方向に回転する。このとき、固定層22と自
由層24の磁化の方向には角度変化が生じ、この角度の
余弦の関数として抵抗変化が起こる。図3は、抵抗変化
と磁化の強さとの関係を示す。抵抗値Rは、固定層22
からの磁界と自由層24からの磁界とが打消し合うH=
0の付近で最大となり、Hの絶対値が大きくなると、抵
抗Rは小さくなる。この抵抗変化をシグナルリード25
から電圧の変化として検出することで記録信号の再生が
できる。なお、固定層22の磁化容易軸は、磁性記録媒
体26の磁界29の方向に設定し、自由層24の磁化容
易軸はこれに直交するように設定することが望ましい。
また、バイアス電流はたとえば50mA、センス電流は
たとえば5〜10mA程度、それぞれ流すようにする。
電流値が大きくなれば、出力も大きくなるけれども、発
熱等も大きくなり、素子特性の変化、さらには劣化を招
くので、限界がある。
いる磁気ヘッドの再生原理を示す。磁気ディスクや磁気
テープなどの磁性記録媒体26には、磁気ヘッドが相対
的に移動する経路に沿って、トラック27が形成され
る。トラック27は、一定の記録密度で情報が記録され
ており、磁化方向28に対応して磁界29が発生してい
る。バイアスリード層21およびサンドイッチ構造に
は、それぞれトラックの幅方向にバイアス電流およびセ
ンス電流を、相互に反対方向となるように流す。これに
よって固定層22にはバイアス電流とセンス電流とから
同一方向の磁界が印加されるため、固定層22の磁化は
飽和し、磁性記録媒体26からの磁界29程度では変化
しないが、自由層24の磁化は磁性記録媒体26からの
磁界29の方向に回転する。このとき、固定層22と自
由層24の磁化の方向には角度変化が生じ、この角度の
余弦の関数として抵抗変化が起こる。図3は、抵抗変化
と磁化の強さとの関係を示す。抵抗値Rは、固定層22
からの磁界と自由層24からの磁界とが打消し合うH=
0の付近で最大となり、Hの絶対値が大きくなると、抵
抗Rは小さくなる。この抵抗変化をシグナルリード25
から電圧の変化として検出することで記録信号の再生が
できる。なお、固定層22の磁化容易軸は、磁性記録媒
体26の磁界29の方向に設定し、自由層24の磁化容
易軸はこれに直交するように設定することが望ましい。
また、バイアス電流はたとえば50mA、センス電流は
たとえば5〜10mA程度、それぞれ流すようにする。
電流値が大きくなれば、出力も大きくなるけれども、発
熱等も大きくなり、素子特性の変化、さらには劣化を招
くので、限界がある。
【0022】図4は、図1の磁気抵抗効果素子20の動
作原理と、磁気ヘッドへの応用状態を示す。図4(a)
に示すように、バイアスリード層21に通電して発生す
るバイアス磁界31は、センス電流によって発生するセ
ンス電流磁界32に対して、固定層22内では同一方
向、自由層24内では反対方向となる。バイアス電流が
たとえば紙面に垂直に手前側に向かい、センス電流が紙
面に垂直に向こう向きに流れるからである。このような
磁気抵抗効果素子20は、図4(b)および図4(c)
に示すシールド型ヘッド33およびヨーク型ヘッド34
にそれぞれ使用可能である。シールド型ヘッド33で
は、平行なシールド35,36間に磁気抵抗効果素子2
0が装着され、その端面は磁性記録媒体26の表面に臨
む。ヨーク型ヘッド34では、ヨーク37,38とシー
ルド39との間で、ヨーク37,38間の切断部に臨ん
で磁気抵抗効果素子20が収納される。シールド型ヘッ
ド33の方が一般的な磁気ヘッドとしては多く使用され
ているけれども、本実施の形態による磁気抵抗効果素子
20は、バイアスリード層21を有し、シールド35,
36の間隔を狭くすることが困難であるので、ヨーク型
ヘッド34の方が製造しやすい。
作原理と、磁気ヘッドへの応用状態を示す。図4(a)
に示すように、バイアスリード層21に通電して発生す
るバイアス磁界31は、センス電流によって発生するセ
ンス電流磁界32に対して、固定層22内では同一方
向、自由層24内では反対方向となる。バイアス電流が
たとえば紙面に垂直に手前側に向かい、センス電流が紙
面に垂直に向こう向きに流れるからである。このような
磁気抵抗効果素子20は、図4(b)および図4(c)
に示すシールド型ヘッド33およびヨーク型ヘッド34
にそれぞれ使用可能である。シールド型ヘッド33で
は、平行なシールド35,36間に磁気抵抗効果素子2
0が装着され、その端面は磁性記録媒体26の表面に臨
む。ヨーク型ヘッド34では、ヨーク37,38とシー
ルド39との間で、ヨーク37,38間の切断部に臨ん
で磁気抵抗効果素子20が収納される。シールド型ヘッ
ド33の方が一般的な磁気ヘッドとしては多く使用され
ているけれども、本実施の形態による磁気抵抗効果素子
20は、バイアスリード層21を有し、シールド35,
36の間隔を狭くすることが困難であるので、ヨーク型
ヘッド34の方が製造しやすい。
【0023】図5は、図4(c)に示すようなヨーク型
ヘッド34の動作中の磁束の流れを示す。磁性記録媒体
26では、記録された磁化方向28に対応して周囲の空
間に磁界29を発生させる。ヨーク型ヘッド34では、
磁界29によって、前方ヨークであるヨーク38、磁気
抵抗効果素子20、後方ヨークであるヨーク37および
シールド39が磁路を形成し、ヨーク38およびシール
ド39の端面間に磁束29aが流れる。
ヘッド34の動作中の磁束の流れを示す。磁性記録媒体
26では、記録された磁化方向28に対応して周囲の空
間に磁界29を発生させる。ヨーク型ヘッド34では、
磁界29によって、前方ヨークであるヨーク38、磁気
抵抗効果素子20、後方ヨークであるヨーク37および
シールド39が磁路を形成し、ヨーク38およびシール
ド39の端面間に磁束29aが流れる。
【0024】図6は、本発明の実施の他の形態による磁
気抵抗効果素子40の概略的な構成を示す。本実施の形
態は図1の実施の形態に磁気抵抗効果素子20に類似
し、各層の形成順序を逆にしているので、図1に対応す
る部分には同一の参照符を付し説明を省略する。バイア
スリード層21を形成する順序の前後による磁気抵抗効
果素子40と磁気抵抗効果素子20との性能上の違いは
ない。しかしながら、各層の膜厚が数十Å程度であるの
で、下地の表面粗さが素子の特性に大きく影響する。本
実施の形態では、先に形成するバイアスリード層21の
表面が荒れないようにする必要がある。
気抵抗効果素子40の概略的な構成を示す。本実施の形
態は図1の実施の形態に磁気抵抗効果素子20に類似
し、各層の形成順序を逆にしているので、図1に対応す
る部分には同一の参照符を付し説明を省略する。バイア
スリード層21を形成する順序の前後による磁気抵抗効
果素子40と磁気抵抗効果素子20との性能上の違いは
ない。しかしながら、各層の膜厚が数十Å程度であるの
で、下地の表面粗さが素子の特性に大きく影響する。本
実施の形態では、先に形成するバイアスリード層21の
表面が荒れないようにする必要がある。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スピンバ
ルブ型磁気抵抗効果素子で、巨大磁気抵抗効果を生じさ
せるための固定層を、一方の磁性層に電気絶縁層を介し
て接合される導電層にバイアス電流を通電させて発生す
るバイアス磁界によって形成するので、反強磁性膜など
を用いる必要はなく、耐食性の向上と性能の均一化とを
図ることができる。他方の磁性層にはセンス電流をバイ
アス電流と逆方向に流すことによって、発生する磁界で
バイアス磁界を相殺し、自由層としての磁化方向を制御
することができる。さらに1枚の基板上に多数の磁気ヘ
ッドをバッチ処理によって形成し、個々の磁気ヘッドに
性能のばらつきがあるような場合であっても、バイアス
電流およびセンス電流の制御によって、磁気ヘッドとし
ての性能の均一化を図ることができる。
ルブ型磁気抵抗効果素子で、巨大磁気抵抗効果を生じさ
せるための固定層を、一方の磁性層に電気絶縁層を介し
て接合される導電層にバイアス電流を通電させて発生す
るバイアス磁界によって形成するので、反強磁性膜など
を用いる必要はなく、耐食性の向上と性能の均一化とを
図ることができる。他方の磁性層にはセンス電流をバイ
アス電流と逆方向に流すことによって、発生する磁界で
バイアス磁界を相殺し、自由層としての磁化方向を制御
することができる。さらに1枚の基板上に多数の磁気ヘ
ッドをバッチ処理によって形成し、個々の磁気ヘッドに
性能のばらつきがあるような場合であっても、バイアス
電流およびセンス電流の制御によって、磁気ヘッドとし
ての性能の均一化を図ることができる。
【0026】また本発明によれば、耐食性が悪いマンガ
ン鉄などの反強磁性材料を使用しないでスピンバルブ型
磁気抵抗効果素子を得ることができるので、信頼性を高
めることができる。
ン鉄などの反強磁性材料を使用しないでスピンバルブ型
磁気抵抗効果素子を得ることができるので、信頼性を高
めることができる。
【0027】さらに本発明によれば、反強磁性層を用い
ることなく、バイアス電流を通電させる導電層側から、
一方の磁性層を固定層とするスピンバルブ型磁気抵抗効
果素子を形成することができ、耐食性の向上と性能の均
一化とを図ることができる。
ることなく、バイアス電流を通電させる導電層側から、
一方の磁性層を固定層とするスピンバルブ型磁気抵抗効
果素子を形成することができ、耐食性の向上と性能の均
一化とを図ることができる。
【0028】さらにまた本発明によれば、バイアス電流
によってスピンバルブ型磁気抵抗効果素子が形成され、
磁性記録媒体からの磁束を高感度に検出することができ
る。
によってスピンバルブ型磁気抵抗効果素子が形成され、
磁性記録媒体からの磁束を高感度に検出することができ
る。
【0029】また本発明によれば、ヨーク型磁気ヘッド
をスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を用いて容易に実現
することができる。
をスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を用いて容易に実現
することができる。
【0030】また本発明によれば、シールド型磁気ヘッ
ドをスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を用いて容易に実
現することができる。
ドをスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を用いて容易に実
現することができる。
【図1】本発明の実施の一形態による磁気抵抗効果素子
の概略的な構成を示す斜視図である。
の概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】図1の磁気抵抗効果素子20を用いる磁気ヘッ
ドの概略的な動作原理を示す斜視図である。
ドの概略的な動作原理を示す斜視図である。
【図3】図1の磁気抵抗効果素子20に対する磁界Hの
強さと、抵抗Rの変化との関係を示すグラフである。
強さと、抵抗Rの変化との関係を示すグラフである。
【図4】図1の磁気抵抗効果素子20を用いる磁気ヘッ
ドの概略的な動作原理を示す側面図と磁気ヘッドへの装
着状態を示す側面断面図である。
ドの概略的な動作原理を示す側面図と磁気ヘッドへの装
着状態を示す側面断面図である。
【図5】図4(c)のヨーク型ヘッド34の動作状態を
示す簡略化した断面図である。
示す簡略化した断面図である。
【図6】本発明の実施の一形態による磁気抵抗効果素子
の概略的な構成を示す斜視図である。
の概略的な構成を示す斜視図である。
【図7】従来からの多層構造型磁気抵抗効果素子の概略
的な構成を示す側面断面図である。
的な構成を示す側面断面図である。
【図8】従来からのスピンバルブ型磁気抵抗効果素子の
概略的な構成を示す分解斜視図である。
概略的な構成を示す分解斜視図である。
【図9】従来からの磁気抵抗効果の現象を示す斜視図お
よびグラフである。
よびグラフである。
【図10】巨大磁気抵抗効果の現象を示す斜視図であ
る。
る。
20,40 磁気抵抗効果素子 21 バイアスリード層 22 固定層 23 非磁性層 24 自由層 25 シグナルリード 26 磁性記録媒体 31 バイアス磁界 32 センス電流磁界
Claims (7)
- 【請求項1】 非磁性層の両側に磁性層を積層し、一方
の磁性層の磁化方向を固定し、他方の磁性層に外部磁界
を印加し、外部磁界の変化を磁化方向の変化による電気
抵抗値の変化として検出するスピンバルブ型磁気抵抗効
果素子において、 一方の磁性層に、磁化方向を固定するためのバイアス磁
界発生用の電流を流すために、一方の磁性層の表面に電
気絶縁層を介して形成される導電層を含み、 バイアス磁界発生用の電流は、電気抵抗値の変化検出用
として流すセンス電流の方向と逆方向に流れるように供
給されることを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項2】 前記一方および他方の磁性層は軟磁性材
料からなり、 前記非磁性層は銅(Cu)または金(Au)からなり、 前記導電層はアルミニウム銅(Al−Cu)または金か
らなり、 前記電気絶縁層は無機酸化物からなることを特徴とする
請求項1記載の磁気抵抗効果素子。 - 【請求項3】 非磁性層の両側に磁性層を積層し、一方
の磁性層の磁化方向を、その表面側に配置する導電層に
バイアス電流を流して発生する磁界によって固定し、他
方の磁性層に外部磁界を印加し、外部磁界の変化を磁化
方向の変化による電気抵抗値の変化として検出するスピ
ンバルブ型磁気抵抗効果素子の製造方法であって、 バイアス電流を流すための導電層を形成する工程と、 導電層上に、電気絶縁層を形成する工程と、 電気絶縁層上に、前記一方の磁性層を形成する工程と、 磁性層上に、非磁性層を形成する工程と、 非磁性層上に、前記他方の磁性層を形成する工程とを含
むことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。 - 【請求項4】 非磁性層の両側に磁性層を積層し、一方
の磁性層の磁化方向を、その表面側に配置する導電層に
バイアス電流を流して発生する磁界によって固定し、他
方の磁性層に外部磁界を印加し、外部磁界の変化を磁化
方向の変化による電気抵抗値の変化として検出するスピ
ンバルブ型磁気抵抗効果素子の製造方法であって、 前記他方の磁性層を形成する工程と、 磁性層上に、非磁性層を形成する工程と、 非磁性層上に、前記一方の磁性層を形成する工程と、 磁性層上に、電気絶縁層を形成する工程と、 電気絶縁層上に、バイアス電流を流すための導電層を形
成する工程とを含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子
の製造方法。 - 【請求項5】 非磁性層の両側に磁性層を積層し、一方
の磁性層の磁化方向を固定し、他方の磁性層に外部磁界
を印加し、外部磁界の変化を磁化方向の変化による電気
抵抗値の変化として検出するスピンバルブ型磁気抵抗効
果素子であって、 一方の磁性層に、磁化方向を固定するためのバイアス磁
界発生用の電流を流すために、一方の磁性層の表面に電
気絶縁層を介して形成される導電層を含み、 バイアス磁界発生用の電流は、電気抵抗値の変化検出用
として流すセンス電流の方向と逆方向に流れるように供
給される、 磁気抵抗効果素子を含むことを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項6】 前記磁気抵抗効果素子は磁性記録媒体の
表面から間隔をあけて、かつセンス電流の流れる方向が
磁性記録媒体の表面と大略的に平行になるように配置さ
れ、 磁性記録媒体の表面に臨む端面を有し、磁性記録媒体の
表面からの磁束を、センス電流の流れる方向に垂直な方
向となるように、前記他方の磁性層に導く前方ヨーク
と、 磁気抵抗効果素子の前記導電層側に間隔をあけて配置さ
れ、前記前方ヨークとともに磁気ギャップを形成するヨ
ークと、 磁気抵抗効果素子の前記他方の磁性層からの磁束を前記
ヨークに導き、閉磁路を形成する後方ヨークとを含むこ
とを特徴とする請求項5記載の磁気ヘッド。 - 【請求項7】 前記磁気抵抗効果素子はセンス電流の流
れる方向が磁性記録媒体の表面と大略的に平行となるよ
うに、かつ端面が磁性記録媒体の表面に臨むように配置
され、 磁気抵抗効果素子の前記一方の磁性層側および前記他方
の磁性層側にそれぞれ間隔をあけて、かつ端面が磁性記
録媒体の表面に臨むように配置されるシールドを有する
ことを特徴とする請求項5記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27237295A JPH09115112A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならびに磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27237295A JPH09115112A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならびに磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115112A true JPH09115112A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17512977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27237295A Pending JPH09115112A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならびに磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09115112A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6519122B1 (en) * | 1999-06-03 | 2003-02-11 | Alps Electric Co., Ltd. | Spin-valve thin-film element |
US6920021B2 (en) | 2002-08-26 | 2005-07-19 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Sunken electrical lead defined narrow track width magnetic head |
CN102213751A (zh) * | 2011-03-07 | 2011-10-12 | 安徽大学 | 一种减小自旋阀磁传感器磁滞的偏磁方法 |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP27237295A patent/JPH09115112A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6519122B1 (en) * | 1999-06-03 | 2003-02-11 | Alps Electric Co., Ltd. | Spin-valve thin-film element |
US6920021B2 (en) | 2002-08-26 | 2005-07-19 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Sunken electrical lead defined narrow track width magnetic head |
CN102213751A (zh) * | 2011-03-07 | 2011-10-12 | 安徽大学 | 一种减小自旋阀磁传感器磁滞的偏磁方法 |
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