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JPH09111233A - 高分子蛍光体、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

高分子蛍光体、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子

Info

Publication number
JPH09111233A
JPH09111233A JP7267038A JP26703895A JPH09111233A JP H09111233 A JPH09111233 A JP H09111233A JP 7267038 A JP7267038 A JP 7267038A JP 26703895 A JP26703895 A JP 26703895A JP H09111233 A JPH09111233 A JP H09111233A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
polymer
light emitting
fluorescent substance
Prior art date
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Granted
Application number
JP7267038A
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English (en)
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JP3760491B2 (ja
Inventor
Toshihiro Onishi
敏博 大西
Masanobu Noguchi
公信 野口
Hideji Doi
秀二 土居
Yoshihiko Tsuchida
良彦 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP26703895A priority Critical patent/JP3760491B2/ja
Publication of JPH09111233A publication Critical patent/JPH09111233A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】蛍光の量子収率が高く溶媒に可溶な高分子蛍光
体、その製造方法及び優れた発光特性を有する有機エレ
クトロルミネッセンス素子を提供する。 【解決手段】〔1〕有機溶媒に可溶で、数平均分子量1
3 〜107 であり、一般式1、2及び3の2つ以上の
繰り返し単位を含み、これらの和が該高分子の繰り返し
単位の50モル%以上である高分子蛍光体。 −Ar1 −C≡C− (1) −Ar2 −C≡C− (2) −Ar3 −(X1 m −R1 −(X2 n −Ar4 −C≡C− (3) (Ar1 は芳香族基で、Ar1 と隣接する2つの基と結
合したAr1 における2つのC間で最短の経路に連続し
て存在するC個数の合計が偶数であり、Ar2 は芳香族
基であり、Ar2と隣接する2つの基と結合したAr2
における2つのC間で最短の経路に連続して存在するC
個数が1、3又は5であり、Ar3 、Ar4 は芳香族基
である。R1 は炭化水素基を、X1 、X2 は−O−、−
S−、−COO−又は−OCO−を示し、m、nは0又
は1である。) 〔2〕高分子化合物のビニレン基の炭素−炭素二重結合
にハロゲン付加後、脱ハロゲン化水素処理により、二重
結合をエチニレン結合とする〔1〕の高分子蛍光体の製
造方法。 〔3〕発光層として〔1〕記載の高分子蛍光体を含む有
機エレクトロルミネッセンス素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセンス素子(以下、有機EL素子ということがあ
る。)用の高分子蛍光体、その製造方法、及びそれを用
いて作成された有機エレクトロルミネッセンス素子に関
する。詳しくは、溶媒可溶性の強い蛍光を有する高分子
蛍光体、その製造方法、及びそれを用いて作成された有
機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】無機蛍光体を発光材料として用いた無機
エレクトロルミネッセンス素子(以下、無機EL素子と
いうことがある。)は、例えばバックライトとしての面
状光源やフラットパネルディスプレイ等の表示装置に用
いられているが発光させるのに高電圧の交流が必要であ
った。近年、Tangらは有機蛍光色素を発光層とし、
これと電子写真の感光体等に用いられている有機電荷輸
送化合物とを積層した二層構造を有する有機EL素子を
作製し、低電圧駆動、高効率、高輝度の有機EL素子を
実現させた(特開昭59−194393号公報)。有機
EL素子は、無機EL素子に比べ、低電圧駆動、高輝度
に加えて多数の色の発光が容易に得られるという特徴が
あることから素子構造や有機蛍光色素、有機電荷輸送化
合物について多くの試みが報告されている〔ジャパニー
ズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(J
pn.J.Appl.Phys.)第27巻、L269
頁(1988年)〕、〔ジャーナル・オブ・アプライド
・フィジックス(J.Appl.Phys.)第65
巻、3610頁(1989年)〕。
【0003】また、高分子量の発光材料としては、これ
までに、WO9013148号公開明細書、特開平3−
244630号公報、アプライド・フィジックス・レタ
ーズ(Appl.Phys.Lett.)第58巻、1
982頁(1991年)などで提案されていた。WO9
013148号公開明細書の実施例には、可溶性前駆体
を電極上に成膜し、熱処理を行なうことにより共役系高
分子に変換されたポリ−p−フェニレンビニレン薄膜が
得られ、それを用いたEL素子が開示されている。特開
平3−244630号公報には、それ自身が溶媒に可溶
であり、熱処理が不要であるという特徴を有する共役系
高分子が例示されている。アプライド・フィジックス・
レターズ(Appl.Phys.Lett.)第58
巻、1982頁(1991年)にも溶媒に可溶な高分子
発光材料及びそれを用いて作成した有機EL素子が記載
されている。更に、米国特許USP5352906に
は、熱的に安定であるという特徴を有する、ポリ(p−
フェニレンアセチレン)が開示されている。また、ポリ
(p−フェニルアセチレン)の製造方法としては、ケミ
カル・ソサイティ・オブ・ジャパン(The Chem
ical Society ofJapan)第57巻
752頁(1984年)に、芳香族ジアセチレン化合物
と芳香族ジハロゲン化合物を触媒の存在下、重合する方
法が開示されている。米国特許USP5352906に
おいても同様の方法で該重合体を得ている。ケミストリ
ー・レターズ(Chemistry Letters)
1727頁(1987年)には、電解重合による該重合
体の製法が開示されている。
【0004】しかしながら、これまで報告された高分子
蛍光体は、蛍光の量子収率が充分とはいえず、また、溶
媒への溶解性が充分とはいえず、又は中間体のみが可溶
性であるために有機EL素子の発光層として用いるため
に薄膜化することが、必ずしも容易ではなかった。蛍光
の量子収率が高く、溶媒への溶解性も充分である高分子
蛍光体を用いて、塗布法により容易に作成できる有機E
L素子が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、蛍光
の量子収率が高く、溶媒に可溶な高分子蛍光体と、その
製造方法及びそれを用いて塗布法により容易に発光層の
形成が可能で優れた発光特性を有する有機エレクトロル
ミネッセンス素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような事情をみて、
本発明者等は、高分子発光体を発光層として用いた有機
EL素子を容易に作成するために、溶媒に可溶で、高い
蛍光収率を持つ高分子蛍光体について鋭意検討してき
た。その結果、高分子発光体として、主鎖として、エチ
ニレン結合を有し、特定の構造を有する繰り返し単位を
含む高分子蛍光体が、高い蛍光の量子収率を示すことを
見いだし、本発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は〔1〕有機溶媒に可溶
な高分子であって、該高分子の数平均分子量が103
107 であり、該高分子は下記式(1)、式(2)及び
式(3)で表される繰り返し単位から選ばれた少なくと
も2つの繰り返し単位を含み、これらの繰り返し単位の
和が該高分子の繰り返し単位の50モル%以上であるこ
とを特徴とする高分子蛍光体に係るものである。
【化7】−Ar1 −C≡C− (1)
【化8】−Ar2 −C≡C− (2)
【化9】 −Ar3 −(X1 m −R1 −(X2 n −Ar4 −C≡C− (3) (式中、Ar1 は、共役結合に関与する炭素原子の数が
6個以上22個以下からなる芳香族化合物基又は共役結
合に関与するヘテロ原子を含有する炭素数4個以上20
個以下からなる5員環以上の複素環化合物基から選ば
れ、これらの基の化学構造式においてAr1 と隣接する
2つの基と結合したAr1 における2つの炭素原子の間
で最短の経路に連続して存在する炭素原子及び窒素原子
の個数の合計が偶数であるものを示す。
【0008】Ar2 は、共役結合に関与する炭素原子数
が6個以上22個以下からなる芳香族化合物基又は共役
結合に関与するヘテロ原子を含有する炭素数4個以上2
0個以下からなる6員環以上の複素環化合物基から選ば
れ、これらの基の化学構造式においてAr2 と隣接する
2つの基と結合したAr2 における2つの炭素原子の間
で最短の経路に連続して存在する炭素原子及び窒素原子
の個数が1、3又は5のいずれかであるものを示す。A
3 、Ar4 はそれぞれ独立に、共役結合に関与する炭
素原子数が4個以上20個以下からなる芳香族基又は同
じく複素環化合物基からなる群から選ばれた基である。
1 は炭素原子数1以上22以下の炭化水素基又は炭素
原子数4以上22以下の複素環化合物基であり、X1
2 はそれぞれ独立に−O−、−S−、−COO−又は
−OCO−を示し、m、nはそれぞれ独立に0又は1で
ある。)
【0009】また、本発明は〔2〕有機溶媒に可溶な高
分子であって、該高分子の数平均分子量が103 〜10
7 であり、該高分子は下記式(4)、式(5)及び式
(6)で表される繰り返し単位から選ばれた少なくとも
2つの繰り返し単位を含み、これらの繰り返し単位の和
が該高分子の繰り返し単位の50モル%以上である高分
子化合物のビニレン基の炭素−炭素二重結合にハロゲン
を付加した後、脱ハロゲン化水素処理することにより、
該二重結合をエチニレン結合とすることを特徴とする
〔1〕記載の高分子蛍光体の製造方法に係るものであ
る。
【化10】 −Ar1 −CH=CH− (4)
【化11】 −Ar2 −CH=CH− (5)
【化12】 −Ar3 −(X1 m −R1 −(X2 n −Ar4 −C=C− (6) (式中、Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 、R1
1 、X2 、m、nは、〔1〕記載の定義と同じであ
る。)
【0010】更に、本発明は〔3〕少なくとも一方が透
明又は半透明である一対の陽極及び陰極からなる電極間
に、少なくとも発光層を有する有機エレクトロルミネッ
センス素子において、該発光層が、〔1〕記載の高分子
蛍光体を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッ
センス素子に係るものである。
【0011】また、本発明は〔4〕前記〔3〕記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子に、さらに、陰極と発
光層との間に、該発光層に隣接して電子輸送性化合物を
含む層を設けたことを特徴とする有機エレクトロルミネ
ッセンス素子に係るものである。
【0012】また、本発明は〔5〕前記〔3〕記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子に、さらに、陽極と発
光層との間に、該発光層に隣接して正孔輸送性化合物を
含む層を設けたことを特徴とする有機エレクトロルミネ
ッセンス素子に係るものである。
【0013】また、本発明は〔6〕前記〔3〕記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子に、さらに、陰極と発
光層との間に、該発光層に隣接して電子輸送性化合物を
含む層と、陽極と発光層との間に、該発光層に隣接して
正孔輸送性化合物を含む層とを設けたことを特徴とする
有機エレクトロルミネッセンス素子に係るものである。
以下、本発明の有機EL素子について詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の高分子蛍光体は、式
(1)、式(2)及び式(3)で表される繰り返し単位
から選ばれた少なくとも2つの繰り返し単位を含み、か
つこれらの繰り返し単位の和が該高分子の繰り返し単位
の50モル%以上である。残りの繰り返し単位について
は、例えば、式(4)、式(5)、式(6)で表される
繰り返し単位から選ばれた少なくとも2つの繰り返し単
位を含むものであってもよい。
【0015】本発明の高分子蛍光体の共役鎖長は、電荷
移動の観点からは長いほうがよく、一方、蛍光の量子収
率が高い高分子蛍光体を得る観点からは、共役鎖長は短
いほうがよいので、該高分子蛍光体中の式(2)及び/
又は式(3)で示される繰り返し単位と式(1)で示さ
れる繰り返し単位の量を適宜選ぶことにより、共役鎖長
は適度な大きさにすることができる。
【0016】本発明の高分子蛍光体において式(1)の
Ar1 は、共役結合に関与する炭素原子の数が6個以上
22個以下からなる芳香族化合物基又は共役結合に関与
するヘテロ原子を含有する炭素数4個以上20個以下か
らなる5員環以上の複素環化合物基から選ばれ、これら
の基の化学構造式においてAr1 と隣接する2つの基と
結合したAr1 における2つの炭素原子の間で最短の経
路に連続して存在する炭素原子及び窒素原子の個数の合
計が偶数であるものを示す。ここで、共役結合に関与す
るとは、共役結合の形成に関与する、即ち共役結合を形
成しているという意味である。具体的には、Ar1 とし
て、化13に示す2価の芳香族化合物基もしくはその誘
導体基、2価の複素環化合物基もしくはその誘導体基又
はそれらを組み合わせて得られる基などが例示される。
ここで、例えばR2 、R3 、R4 、R5 の置換基を有す
る1番目の基においては、共役結合に関与する炭素原子
は、ベンゼン環の6個の炭素原子である。また、R6
7 、R8 の置換基を有する2番目の基においては、共
役結合に関与する炭素原子は、ヘテロ環の5個の炭素原
子である。また、R13〜R18の置換基を有する5番目の
基においては、ナフタレン環の10個の炭素原子であ
る。更に、Ar1 と隣接する2つの基と結合したAr1
における2つの炭素原子の間で最短の経路に連続して存
在する炭素原子及び窒素原子の個数の合計とは、前記の
最初の例では、フェニレン基の1位と4位の炭素原子の
間で最短の経路に連続して存在する炭素原子の数は2個
であり、2番目の例でも窒素原子を含む基において2個
となり、5番目の基においては、4個となる。
【0017】
【化13】
【0018】(R2 〜R36は、それぞれ独立に、水素、
シアノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基
及びアルキルチオ基;炭素数6〜18のアリール基及び
アリールオキシ基;並びに炭素数4〜14の複素環化合
物基からなる群から選ばれた基である。) これらのなかでフェニレン基、置換フェニレン基、ビフ
ェニレン基、置換ビフェニレン基、ナフタレンジイル
基、置換ナフタレンジイル基、アントラセン−9,10
−ジイル基、置換アントラセン−9,10−ジイル基、
ピリジン−2,5−ジイル基、置換ピリジン−2,5−
ジイル基、チエニレン基又は置換チエニレン基が好まし
い。さらに好ましくは、フェニレン基、ビフェニレン
基、ナフタレンジイル基、ピリジン−2,5−ジイル
基、チエニレン基である。
【0019】ここで、置換基について述べると、炭素数
1〜20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げ
られ、メチル基、エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基が好ましい。また、炭素数1〜
20のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘ
キシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ
基、デシルオキシ基、ラウリルオキシ基などが挙げら
れ、メトキシ基、エトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基が
好ましい。アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エ
チルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチル
チオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチ
オ基、デシルチオ基、ラウリルチオ基などが挙げられ、
メチルチオ基、エチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシ
ルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基が好まし
い。アリール基としては、フェニル基、4−C1 〜C12
アルコキシフェニル基(C 1 〜C12は炭素数1〜12で
あることを示す。以下も同様である。)、4−C1〜C
12アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基などが例示される。アリールオキシ基としては、フェ
ノキシ基が例示される。複素環化合物基としては2−チ
エニル基、2−ピロリル基、2−、3−又は4−ピリジ
ル基などが例示される。
【0020】本発明の高分子蛍光体において式(1)の
Ar2 は、共役結合に関与する炭素原子数が6個以上2
2個以下からなる芳香族化合物基又は共役結合に関与す
るヘテロ原子を含有する炭素数4個以上20個以下から
なる6員環以上の複素環化合物基から選ばれ、これらの
基の化学構造式においてAr2 と隣接する2つの基と結
合したAr2 における2つの炭素原子の間で最短の経路
に連続して存在する炭素原子及び窒素原子の個数が1、
3又は5のいずれかであるものを示す。Ar2 として、
化14に示す2価の芳香族化合物基もしくはその誘導体
基、2価の複素環化合物基もしくはその誘導体基又はそ
れらを組み合わせて得られる基などが例示される。ここ
で、例えばR37、R38、R39、R40の置換基を有する1
番目の基においては、共役結合に関与する炭素原子は、
ベンゼン環の6個の炭素原子である。また、R41
42、R43の置換基を有する2番目の基においては、共
役結合に関与する炭素原子は、ヘテロ環の5個の炭素原
子である。また、R48〜R53の置換基を有する5番目の
基においては、ナフタレン環の10個の炭素原子であ
る。更に、Ar2 と隣接する2つの基と結合したAr2
における2つの炭素原子の間で最短の経路に連続して存
在する炭素原子及び窒素原子の個数の合計とは、前記の
最初の例では、フェニレン基の1位と3位の炭素原子の
間で最短の経路に連続して存在する炭素原子の数は1個
であり、2番目の例でも窒素原子を含む基において窒素
原子の数は1個となり、5番目の基においては、炭素原
子の数は1個となる。
【化14】 (R37〜R69は、それぞれ独立に、水素、シアノ基、炭
素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基及びアルキル
チオ基;炭素数6〜18のアリール基及びアリールオキ
シ基;並びに炭素数4〜14の複素環化合物基からなる
群から選ばれた基である。) これらのなかでフェニレン基、置換フェニレン基、ビフ
ェニレン基、置換ビフェニレン基、ナフタレンジイル
基、置換ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基、
置換アントラセンジイル基、ピリジンジイル基、置換ピ
リジンジイル基、が好ましい。さらに好ましくは、フェ
ニレン基、ビフェニレン基、ナフタレンジイル基、ピリ
ジンジイル基である。
【0021】ここで、置換基について述べると、炭素数
1〜20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げ
られ、メチル基、エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基が好ましい。また、炭素数1〜
20のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘ
キシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ
基、デシルオキシ基、ラウリルオキシ基などが挙げら
れ、メトキシ基、エトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基が
好ましい。アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エ
チルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチル
チオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチ
オ基、デシルチオ基、ラウリルチオ基などが挙げられ、
メチルチオ基、エチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシ
ルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基が好まし
い。アリール基としては、フェニル基、4−C1 〜C12
アルコキシフェニル基、4−C1 〜C12アルキルフェニ
ル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが例示され
る。アリールオキシ基としては、フェノキシ基が例示さ
れる。複素環化合物基としては2−チエニル基、2−ピ
ロリル基、2−、3−又は4−ピリジル基などが例示さ
れる。
【0022】Ar3 、Ar4 はそれぞれ独立に、共役結
合に関与する炭素原子数が4個以上20個以下からなる
アリーレン基又は同じく複素環化合物基であり、化7に
示す2価の芳香族化合物基又はその誘導体基、2価の複
素環化合物基又はその誘導体基、及びそれらを組み合わ
せて得られる基などが例示される。
【0023】上記式(3)のR1 としては、炭素原子数
1〜22の炭化水素基又は炭素原子数4〜22の複素環
化合物基、X1 及びX2 としてはそれぞれ独立に、−O
−、−S−、−COO−又は−OCO−のいずれかの基
であり、m,nはそれぞれ0又は1である。溶解性、安
定性及び合成の容易さの観点から、式(3)のX1 及び
2 は、それぞれ独立に−O−、−COO−又は−OC
O−が好ましく、−O−がより好ましい。
【0024】また、上記式(3)のR1 において、炭化
水素としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン
基、オクチレン基、デシレン基、ラウリレン基、ビニレ
ン基、フェニレン基、ナフチレン基、アントリレン基な
どであり、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、
ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、デシレン
基が好ましい。複素環化合物基としては、チエニレン
基、フラン−2,5−ジイル基、ピリジン−2,3−ジ
イル基、ピリジン−2,4−ジイル基、ピリジン−2,
5−ジイル基、ピリジン−2,6−ジイル基などが例示
される。
【0025】なお、本発明に用いられる高分子蛍光体
は、ランダム、ブロック又はグラフト共重合体であって
もよいし、それらの中間的な構造を有する高分子、例え
ばブロック性を帯びたランダム共重合体であってもよ
い。蛍光の量子収率の高い共重合体を得る観点からは完
全なランダム共重合体よりブロック性を帯びたランダム
共重合体やブロック又はグラフト共重合体が好ましい。
本発明の高分子蛍光体の末端の構造は、合成法により異
なっており、例えば、アルデヒド基、ハロゲン化メチル
基等である。このまま用いてもよいが、これらの末端基
と反応して、結合することのできる官能基を有する低分
子化合物によって、末端を別の基にしてもよい。末端基
と主鎖の結合部分の構造は、特に限定されないが、エチ
ニレン基を介して主鎖と共役結合を形成していることが
好ましい。これら末端基の構造としては、ピレニル基、
アントリル基、ナフチル基、アルコキシフェニル基、キ
ノリル基、ピリジル基等が例示され、ピレニル基、アン
トリル基が好ましい。
【0026】本発明に用いる高分子蛍光体は、モノマー
の組み合わせにより、主鎖に剛直な共役部分と柔軟な連
結部分を有する構造とすることができるため、基本的に
は溶剤に溶解させて成膜することができる。更に溶解性
に優れ、成膜性のよい重合体を得るためには、1つの共
役部分当たりに、炭素数4〜20のアルキル基、アルコ
キシ基もしくはアルキルチオ基;炭素数6〜18のアリ
ール基もしくはアリールオキシ基;又は炭素数4〜14
の複素環化合物基を置換基として1個以上核置換された
芳香族基又は複素環化合物基が少なくとも1つ含まれる
ことが更に好ましい。
【0027】これらの置換基としては以下のものが例示
される。炭素数4〜20のアルキル基としては、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、ラウリル基などが挙げられ、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基が好ましい。
また、炭素数4〜20のアルコキシ基としては、ブトキ
シ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチル
オキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、ラウリ
ルオキシ基などが挙げられ、ペンチルオキシ基、ヘキシ
ルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基が好
ましい。 アルキルチオ基としては、ブチルチオ基、ペ
ンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オク
チルチオ基、デシルチオ基、ラウリルチオ基などが挙げ
られ、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ
基、オクチルチオ基が好ましい。アリール基としては、
フェニル基、4−C1 〜C12アルコキシフェニル基、4
−C1 〜C12アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2
−ナフチル基などが例示される。アリールオキシ基とし
ては、フェノキシ基が例示される。複素環化合物基とし
ては2−チエニル基、2−ピロリル基、2−、3−又は
4−ピリジル基などが例示される。
【0028】これら置換基の数は、高分子の分子量と共
役鎖長によっても異なるが、溶解性の高い共重合体を得
る観点から、これらの置換基が分子量600当たり1つ
以上であることがより好ましい。
【0029】なお、本発明の高分子蛍光体に対する良溶
媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエ
タン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレンなどが
例示される。高分子蛍光体の構造や分子量にもよるが、
通常はこれらの溶媒に0.1wt%以上溶解させること
ができる。
【0030】本発明の高分子蛍光体の重合度は特に限定
されず、繰り返し構造やその割合によっても変わる。成
膜性の点から一般には繰り返し構造の合計数で好ましく
は4〜10000、さらに好ましくは4〜3000、特
に好ましくは5〜2000である。
【0031】有機EL素子作成の際に、これらの有機溶
媒可溶性の重合体を用いることにより、溶液から成膜す
る場合、この溶液を塗布後乾燥により溶媒を除去するだ
けでよく、また後述する電荷輸送材料を混合した場合に
おいても同様な手法が適用でき、製造上非常に有利であ
る。
【0032】本発明の高分子蛍光体の製造方法として
は、例えば、芳香族ジハロ化合物と芳香族ビスアセチレ
ン化合物とをパラジウム触媒存在下で重合させる方法や
芳香族ビス(トリハロゲン化メチル)化合物を還元して
重合する方法、特に電気化学的に還元する方法が例示さ
れる。しかし、これらの方法は、モノマーの合成方法が
複雑であり、また、電解装置を必要とするなど、工業的
見地からはあまり有利な方法とは言えない。
【0033】本発明の高分子蛍光体の製造方法は、有機
溶媒に可溶な高分子であって、該高分子の数平均分子量
が103 〜107 であり、該高分子は上記式(4)、式
(5)及び式(6)で表される繰り返し単位から選ばれ
た少なくとも2つの繰り返し単位を含み、これらの繰り
返し単位の和が該高分子の繰り返し単位の50モル%以
上である高分子化合物のビニレン基の炭素−炭素二重結
合にハロゲンを付加した後、脱ハロゲン化水素処理する
ことにより、該二重結合をエチニレン結合とするもので
あり、モノマーの合成が容易であり、また、電解装置も
必要としないことから、公知の方法に比べ、工業的に優
れた方法であり、特に好ましい。
【0034】この場合、ハロゲン化の方法としては、特
に限定されないが、芳香環がハロゲンで置換されない条
件が好ましい。例えば、冷却下、四塩化炭素のような不
活性有機溶媒中で臭素を付加させる方法が例示される。
【0035】脱ハロゲン化水素処理の方法としては、特
に限定されないが、塩基による脱ハロゲン化水素反応が
好ましい。例えば、アルコール溶媒中、水酸化カリウム
又はカリウムアルコラートで、脱ハロゲン化水素を行な
う方法が例示される。
【0036】本発明の有機EL素子の構造については、
少なくとも一方が透明又は半透明である一対の電極間に
設ける発光層中に、本発明の高分子蛍光体からなる発光
材料が用いられておれば、特に制限はないく、公知の構
造が採用される。例えば、該高分子蛍光体からなる発光
層、もしくは該高分子蛍光体と電荷輸送材料(電子輸送
材料と正孔輸送材料の総称を意味する)との混合物から
なる発光層の両面に一対の電極を有する構造のもの、さ
らに陰極と発光層の間に、該発光層に隣接して電子輸送
材料を含有する電子輸送層、及び/又は陽極と発光層の
間に、該発光層に隣接して正孔輸送材料を含む正孔輸送
層を積層したものが例示される。また、発光層や電荷輸
送層は1層の場合と複数の層を組み合わせる場合も本発
明に含まれる。さらに、発光層に例えば下記に述べる該
高分子蛍光体以外の発光材料を混合使用してもよい。ま
た、該高分子蛍光体及び/又は電荷輸送材料を高分子化
合物に分散させた層とすることもできる。
【0037】本発明の高分子蛍光体とともに使用される
電荷輸送材料、すなわち電子輸送材料又は正孔輸送材料
としては公知のものが使用でき、特に限定されないが、
正孔輸送材料としてはピラゾリン誘導体、アリールアミ
ン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘
導体、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、ポリアニリン
及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリ
(p−フェニレンビニレン)及びその誘導体、ポリ
(2,5−チエニレンビニレン)及びその誘導体等が例
示され、電子輸送材料としてはオキサジアゾール誘導
体、アントラキノジメタン及びその誘導体、ベンゾキノ
ン及びその誘導体、ナフトキノン及びその誘導体、アン
トラキノン及びその誘導体、テトラシアノアンスラキノ
ジメタン及びその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェ
ニルジシアノエチレン及びその誘導体、ジフェノキノン
誘導体、8−ヒドロキシキノリン及びその誘導体の金属
錯体等が例示される。
【0038】具体的には、特開昭63−70257号公
報、同63−175860号公報、特開平2−1353
59号公報、同2−135361号公報、同2−209
988号公報、同3−37992号公報、同3−152
184号公報に記載されているもの等が例示される。正
孔輸送材料としてはトリフェニルジアミン誘導体、ポリ
(N−ビニルカルバゾール)、電子輸送材料としてはオ
キサジアゾール誘導体、ベンゾキノン及びその誘導体、
アントラキノン及びその誘導体、8−ヒドロキシキノリ
ン及びその誘導体の金属錯体が好ましく、特に、正孔輸
送材料としては4,4’−ビス(N(3−メチルフェニ
ル)−N−フェニルアミノ)ビフェニル、ポリ(N−ビ
ニルカルバゾール)が好ましく、電子輸送材料としては
2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェ
ニル)−1,3,4−オキサジアゾール、ベンゾキノ
ン、アントラキノン、トリス(8−キノリノール)アル
ミニウムが好ましい。これらのうち、電子輸送性の化合
物と正孔輸送性の化合物のいずれか一方、又は両方を同
時に使用すればよい。これらは単独で用いてもよいし、
2種類以上を混合して用いてもよい。
【0039】発光層と電極の間に電荷輸送層を設ける場
合、これらの電荷輸送材料を使用して電荷輸送層を形成
すればよい。また、電荷輸送材料を発光層に混合して使
用する場合、電荷輸送材料の使用量は使用する化合物の
種類等によっても異なるので、十分な成膜性と発光特性
を阻害しない量範囲でそれらを考慮して適宜決めればよ
い。通常、発光材料に対して1〜40重量%であり、更
に好ましくは2〜30重量%である。
【0040】本発明に用いられる高分子蛍光体と共に使
用できる既知の発光材料としては特に限定されないが、
例えば、ナフタレン誘導体、アントラセン及びその誘導
体、ペリレン及びその誘導体、ポリメチン系、キサンテ
ン系、クマリン系、シアニン系などの色素類、8−ヒド
ロキシキノリン及びその誘導体の金属錯体、芳香族アミ
ン、テトラフェニルシクロペンタジエン及びその誘導
体、テトラフェニルブタジエン及びその誘導体などを用
いることができる。具体的には、例えば特開昭57−5
1781号公報、同59−194393号公報に記載さ
れているもの等、公知のものが使用可能である。
【0041】つぎに、本発明の有機EL素子の代表的な
作製方法について述べる。陽極及び陰極からなる一対の
電極で、透明又は半透明な電極としては、ガラス、透明
プラスチック等の透明基板の上に、透明又は半透明の電
極を形成したものが用いられる。陽極の材料としては、
導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜等が用いられ
る。具体的にはインジウム・スズ・オキサイド(IT
O)、酸化スズ等からなる導電性ガラスを用いて作成さ
れた膜(NESAなど)、Au、Pt、Ag、Cu等が
用いられる。作製方法としては真空蒸着法、スパッタリ
ング法、メッキ法などが用いられる。
【0042】次いで、この陽極上に発光材料として上記
高分子蛍光体を含む発光層を形成する。形成方法として
はこれら材料の溶液、混合液又は溶融液を使用してスピ
ンコーティング法、キャスティング法、ディッピング
法、バーコート法、ロールコート法等の塗布法が例示さ
れるが、溶液又は混合液をスピンコーティング法、キャ
スティング法、ディッピング法、バーコート法、ロール
コート法等の塗布法により成膜するのが特に好ましい。
【0043】発光層の厚みとしては好ましくは0.5n
m〜10μm、更に好ましくは1nm〜1μmである。
電流密度を上げて発光効率を上げるためには10〜50
0nmの範囲が好ましい。なお、塗布法により薄膜化し
た場合には、溶媒を除去するため、減圧下又は不活性雰
囲気下、30〜200℃、好ましくは60〜100℃の
温度で加熱乾燥することが望ましい。
【0044】また、該発光層と電荷輸送層(正孔輸送層
及び電子輸送層の総称を意味する)とを積層する場合に
は、上記の成膜方法で発光層を設ける前に陽極の上に正
孔輸送層を形成すること、及び/又は発光層を設けた後
にその上に電子輸送層を形成することが好ましい。
【0045】電荷輸送層の成膜方法としては、特に限定
されないが、粉末状態からの真空蒸着法、又は溶液に溶
かした後のスピンコーティング法、キャスティング法、
ディッピング法、バーコート法、ロールコート法等の塗
布法、又は高分子化合物と電荷輸送材料とを溶液状態又
は溶融状態で混合し分散させた後のスピンコーティング
法、キャスティング法、ディッピング法、バーコート
法、ロールコート法等の塗布法を用いることができる。
混合する高分子化合物としては、特に限定されないが、
電荷輸送を極度に阻害しないものが好ましく、また、可
視光に対する吸収が強くないものが好適に用いられる。
【0046】例えば、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及
びその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)及びそ
の誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)及びそ
の誘導体、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリ
メチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリシロキサンなどが例示
される。成膜が容易に行なえるという点では、塗布法を
用いることが好ましい。
【0047】電荷輸送層の膜厚は、少なくともピンホー
ルが発生しないような厚みが必要であるが、あまり厚い
と、素子の抵抗が増加し、高い駆動電圧が必要となり好
ましくない。したがって、電荷輸送層の膜厚は好ましく
は0.5nm〜10μm、更に好ましくは1nm〜1μ
m、特に好ましくは5〜200nmである。
【0048】次いで、発光層又は電子輸送層の上に電極
を設ける。この電極は電子注入陰極となる。その材料と
しては、特に限定されないが、イオン化エネルギーの小
さい材料が好ましい。例えば、Al、In、Mg、C
a、Li、Mg−Ag合金、In−Ag合金、Mg−I
n合金、Mg−Al合金、Mg−Li合金、Al−Li
合金、グラファイト薄膜等が用いられる。陰極の作製方
法としては真空蒸着法、スパッタリング法等が用いられ
る。
【0049】
【実施例】以下本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。 実施例1 <素子構造>本発明の有機EL素子の一実施例を示す。
ガラス基板上に、ITO透明電極、正孔輸送層、高分子
発光層、電子輸送層、背面電極が積層されたもので構成
されている。 <高分子蛍光体1の合成>2,5−ジオクチルオキシ−
p−キシリレンジクロライドをN,N−ジメチルホルム
アミド中、トリフェニルホスフィンと反応させてホスホ
ニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩9.55
g、イソフタルアルデヒド0.67g、及びテレフタル
アルデヒド0.67gを、エチルアルコールに溶解させ
た。1.56gのリチウムエトキシドを含むエチルアル
コール溶液をホスホニウム塩とジアルデヒドのエチルア
ルコール溶液に滴下し、室温で3時間重合させた。一夜
室温で放置した後、沈澱を濾別し、エチルアルコールで
洗浄後、クロロホルムに溶解した。この溶液にエタノー
ルを加え、再沈精製した。これを減圧乾燥して、重合体
を得た。
【0050】この重合体3.0gを四塩化炭素120g
に溶解した。この溶液に、臭素3.1gを四塩化炭素2
0gに溶解した液を滴下、引続き室温で2時間撹拌し、
重合体の臭素化を行った。この溶液を室温で濃縮した
後、これにエタノールを加え、生成した沈澱を回収し、
これをエタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、臭素化
された重合体5gを得た。次に、脱ハロゲン化水素反応
を行った。第三ブタノール70gに、第三ブトキシカリ
ウム3.14gを溶解し、70℃まで昇温した液に、臭
素化した重合体2.73gをキシレン70gに溶解した
液を滴下した。引き続いて、90℃で7時間反応した。
この溶液を冷却した後、多量のメタノール中にそそぎ込
み、生成した沈澱を回収した。この沈澱をエタノールで
洗浄した。つぎに、この沈澱をクロロホルムに溶解し
た。この溶液にエタノールを加え、再沈精製した。これ
を減圧乾燥して、エチニレン基を有する重合体0.5g
を得た。これを高分子蛍光体1という。
【0051】該高分子蛍光体1のポリスチレン換算の数
平均分子量は、7.0×104 であった。ここで、数平
均分子量については、クロロホルムを溶媒として、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。該高分子蛍
光体1の構造については赤外吸収スペクトル、NMRで
確認した。
【0052】<蛍光強度の測定>高分子蛍光体1を、ク
ロロホルムに溶解した。その0.4%クロロホルム溶液
を石英板上にスピンコートして重合体の薄膜を得た。こ
の薄膜の蛍光スペクトルを日立製作所製蛍光分光光度計
850を用いて測定した。蛍光の量子収率の算出には、
410nmで励起したときの蛍光スペクトルを用いた。
蛍光強度は、横軸に波数をとってプロットした蛍光スペ
クトルの面積を、410nmでの吸光度で割ることによ
り相対値として求めた。得られた高分子蛍光体1の螢光
強度(相対値)を表1に示す。
【0053】<素子の作成及び評価>スパッタリングに
よって、40nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板
に、実施例1で合成した高分子蛍光体1の1.0wt%
クロロホルム溶液を用いて、スピンコーティングにより
50nmの厚みで成膜した。次いで、これを減圧下80
℃で1時間乾燥した後、その上に陰極としてアルミニウ
ム−リチウム合金(Al:Li=100:1重量比)を
150nm蒸着して有機EL素子を作製した。蒸着のと
きの真空度はすべて8×10-6Torr以下であった。
この素子に電圧を印加したところ青緑色の発光が認めら
れる。
【0054】実施例2 <高分子蛍光体2の合成>2,5−ジオクチルオキシ−
p−キシリレンジクロライドをN,N−ジメチルホルム
アミド中、トリフェニルホスフィンと反応させてホスホ
ニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩12g
と、p−ヒドロキシベンズアルデヒドをエチルアルコー
ル溶媒中水酸化カリウムと反応させ、カリウムフェノラ
ートとした後、これに1,6ージブロムーnーヘキサン
を反応させて得られた、ジアルデヒド化合物2.05g
とイソフタルアルデヒド0.85gとを、エチルアルコ
ール/クロロホルム混合溶媒に溶解させた。1.56g
のリチウムエトキシドを含むエチルアルコール溶液をホ
スホニウム塩とジアルデヒドのエチルアルコール/クロ
ロホルム溶液に滴下し、室温で3時間重合させた。一夜
室温で放置した後、沈澱を濾別し、エチルアルコールで
洗浄後、クロロホルムに溶解した。この溶液にエタノー
ルを加え、再沈精製した。これを減圧乾燥して、重合体
を得た。この重合体5.0gを四塩化炭素120gに溶
解した。この溶液に、臭素4.2gを四塩化炭素20g
に溶解した液を滴下、引続き室温で2時間撹拌し、重合
体の臭素化を行った。この溶液を室温で濃縮した後、こ
れにエタノールを加え、生成した沈澱を回収し、エタノ
ールで洗浄した後、減圧乾燥して、臭素化された重合体
8.9gを得た。
【0055】次に、脱ハロゲン化水素反応を行った。第
三ブタノール70gに、第三ブトキシカリウム4.48
gを溶解し、70℃まで昇温した液に、臭素化した重合
体4.46gをキシレン80gに溶解した液を滴下し
た。引き続いて、90℃で7時間反応した。この溶液を
冷却した後、多量のメタノール中にそそぎ込み、生成し
た沈澱を回収した。この沈澱をエタノールで洗浄した。
つぎに、この沈澱をクロロホルムに溶解した。この溶液
にエタノールを加え、再沈精製した。これを減圧乾燥し
て、エチニレン基を有する重合体0.9gを得た。これ
を高分子蛍光体2という。該高分子蛍光体2のポリスチ
レン換算の数平均分子量は、2.0×104 であった。
ここで、数平均分子量については、クロロホルムを溶媒
として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)によりポリスチレン換算の数平均分子量を求め
た。該高分子蛍光体2の構造については赤外吸収スペク
トル、NMRで確認した。
【0056】<蛍光強度の測定>実施例1と同様にして
測定して得られた該高分子蛍光体2の螢光強度(相対
値)を表1に示す。
【0057】<素子の作成及び評価>スパッタリングに
よって、40nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板
に、実施例2で合成した高分子蛍光体2の1.0wt%
クロロホルム溶液を用いて、スピンコーティングにより
50nmの厚みで成膜した。次いで、これを減圧下80
℃で1時間乾燥した後、その上に陰極としてアルミニウ
ム−リチウム合金(Al:Li=100:1重量比)を
150nm蒸着して有機EL素子を作製した。蒸着のと
きの真空度はすべて8×10-6Torr以下であった。
この素子に電圧を印加したところ青色の発光が認められ
る。
【0058】比較例1 <高分子蛍光体3の合成>第三ブチルアルコール70g
に第三ブトキシカリウム6.7gを溶解した液をおよそ
70℃まで昇温、この液に、2,5−ジオクチルオキシ
−p−キシリレンジクロライド8.6gをキシレン80
gに溶解した液を滴下した後、約90℃で7時間反応し
た。この溶液を冷却した後、大量のメタノール中にそそ
ぎ込んだところ、赤色の沈澱が生成した。この沈澱を回
収した後、メタノールで洗浄、続いてエタノール/水混
合溶媒で洗浄、さらにエタノールで洗浄した。つぎに、
この沈澱をクロロホルムに溶解した。この溶液にエタノ
ールを加え、再沈精製した。これを減圧乾燥して、ポリ
(2,5−ジオクチルオキシ−p−フェニレンビニレ
ン)を得た。この重合体1.07gを四塩化炭素50g
に溶解した。この溶液に、臭素1gを四塩化炭素10g
に溶解した液を滴下、引続き室温で2時間撹拌し、重合
体の臭素化を行った。この溶液にエタノールを加え、生
成した沈澱を回収し、エタノールで洗浄した後、減圧乾
燥して、臭素化された重合体を得た。次に、脱ハロゲン
化水素反応を行った。第三ブタノールに、第三ブトキシ
カリウムを溶解し、70℃まで昇温した液に、臭素化し
た重合体1.02gをキシレン30gに溶解した液を滴
下した。引き続いて、90℃で7時間反応した。この溶
液を冷却した後、多量のメタノール中にそそぎ込み、生
成した沈澱を回収した。この沈澱をエタノールで洗浄し
た後、減圧乾燥して、エチニレン基を有する重合体0.
2gを得た。これを高分子蛍光体3という。
【0059】該高分子蛍光体3のポリスチレン換算の数
平均分子量は、1.8×104 であった。ここで、数平
均分子量については、クロロホルムを溶媒として、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。該高分子蛍
光体3の構造については赤外吸収スペクトル、NMRで
確認した。
【0060】<蛍光強度の測定>実施例1と同様にして
測定して得られた該高分子蛍光体3の螢光強度(相対
値)を表1に示す。高分子蛍光体1及び2の蛍光強度
は、表1に示すとおり強かった。
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明の高分子蛍光体は、高い蛍光の量
子収率を有している上、溶媒に可溶であり、有機EL素
子の発光材料、色素レーザー用の色素等として好適に用
いることができる。また、塗布法により、容易に発光層
を形成することができることから、有機EL素子を容易
に作成することができる。さらに、本発明の高分子発光
体を用いた有機EL素子は、熱的にも安定な高分子蛍光
体を用いているので、バックライトとしての面状光源,
フラットパネルディスプレイ等の装置として好ましく使
用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 33/14 H05B 33/14 (72)発明者 土田 良彦 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶媒に可溶な高分子であって、該高分
    子の数平均分子量が103 〜107 であり、該高分子は
    下記式(1)、式(2)及び式(3)で表される繰り返
    し単位から選ばれた少なくとも2つの繰り返し単位を含
    み、これらの繰り返し単位の和が該高分子の繰り返し単
    位の50モル%以上であることを特徴とする高分子蛍光
    体。 【化1】−Ar1 −C≡C− (1) 【化2】−Ar2 −C≡C− (2) 【化3】 −Ar3 −(X1 m −R1 −(X2 n −Ar4 −C≡C− (3) (式中、Ar1 は、共役結合に関与する炭素原子の数が
    6個以上22個以下からなる芳香族化合物基又は共役結
    合に関与するヘテロ原子を含有する炭素数4個以上20
    個以下からなる5員環以上の複素環化合物基から選ば
    れ、これらの基の化学構造式においてAr1 と隣接する
    2つの基と結合したAr1 における2つの炭素原子の間
    で最短の経路に連続して存在する炭素原子及び窒素原子
    の個数の合計が偶数であるものを示す。Ar2 は、共役
    結合に関与する炭素原子数が6個以上22個以下からな
    る芳香族化合物基又は共役結合に関与するヘテロ原子を
    含有する炭素数4個以上20個以下からなる6員環以上
    の複素環化合物基から選ばれ、これらの基の化学構造式
    においてAr2 と隣接する2つの基と結合したAr2
    おける2つの炭素原子の間で最短の経路に連続して存在
    する炭素原子及び窒素原子の個数が1、3又は5のいず
    れかであるものを示す。Ar3 、Ar4 はそれぞれ独立
    に、共役結合に関与する炭素原子数が4個以上20個以
    下からなる芳香族基又は同じく複素環化合物基からなる
    群から選ばれた基である。R1 は炭素原子数1以上22
    以下の炭化水素基又は炭素原子数4以上22以下の複素
    環化合物基であり、X1 、X2 はそれぞれ独立に−O
    −、−S−、−COO−又は−OCO−を示し、m、n
    はそれぞれ独立に0又は1である。)
  2. 【請求項2】高分子が、交互共重合体、ランダム共重合
    体又はブロック共重合体であることを特徴とする請求項
    1記載の高分子蛍光体。
  3. 【請求項3】有機溶媒に可溶な高分子であって、該高分
    子の数平均分子量が103 〜107 であり、該高分子は
    下記式(4)、式(5)及び式(6)で表される繰り返
    し単位から選ばれた少なくとも2つの繰り返し単位を含
    み、これらの繰り返し単位の和が該高分子の繰り返し単
    位の50モル%以上である高分子化合物のビニレン基の
    炭素−炭素二重結合にハロゲンを付加した後、脱ハロゲ
    ン化水素処理することにより、該二重結合をエチニレン
    結合とすることを特徴とする請求項1又は2記載の高分
    子蛍光体の製造方法。 【化4】 −Ar1 −CH=CH− (4) 【化5】 −Ar2 −CH=CH− (5) 【化6】 −Ar3 −(X1 m −R1 −(X2 n −Ar4 −C=C− (6) (式中、Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 、R1
    1 、X2 、m、nは、請求項1記載の定義と同じであ
    る。)
  4. 【請求項4】少なくとも一方が透明又は半透明である一
    対の陽極及び陰極からなる電極間に、少なくとも発光層
    を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    該発光層が、請求項1又は請求項2記載の高分子蛍光体
    を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス
    素子。
  5. 【請求項5】請求項4記載の有機エレクトロルミネッセ
    ンス素子に、さらに、陰極と発光層との間に、該発光層
    に隣接して電子輸送性化合物を含む層を設けたことを特
    徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 【請求項6】請求項4記載の有機エレクトロルミネッセ
    ンス素子に、さらに、陽極と発光層との間に、該発光層
    に隣接して正孔輸送性化合物を含む層を設けたことを特
    徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 【請求項7】請求項4記載の有機エレクトロルミネッセ
    ンス素子に、さらに、陰極と発光層との間に、該発光層
    に隣接して電子輸送性化合物を含む層と、陽極と発光層
    との間に、該発光層に隣接して正孔輸送性化合物を含む
    層とを設けたことを特徴とする有機エレクトロルミネッ
    センス素子。
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