JPH11111463A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子Info
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- JPH11111463A JPH11111463A JP9266896A JP26689697A JPH11111463A JP H11111463 A JPH11111463 A JP H11111463A JP 9266896 A JP9266896 A JP 9266896A JP 26689697 A JP26689697 A JP 26689697A JP H11111463 A JPH11111463 A JP H11111463A
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- Luminescent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高輝度、高発光効率、低駆動電圧の特徴を損な
わずに、駆動時の電気特性の安定性に優れた長寿命の有
機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。 【解決手段】少なくとも一方が透明または半透明の陽極
と陰極との間に、発光材料を含有する有機層と正孔輸送
材料を含有する有機層とを有する有機エレクトロルミネ
ッセンス素子において、該正孔輸送材料を含有する有機
層の少なくとも1層が電子親和力1.0エレクトロンボ
ルト以上の電子受容性化合物を含有する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子。
わずに、駆動時の電気特性の安定性に優れた長寿命の有
機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。 【解決手段】少なくとも一方が透明または半透明の陽極
と陰極との間に、発光材料を含有する有機層と正孔輸送
材料を含有する有機層とを有する有機エレクトロルミネ
ッセンス素子において、該正孔輸送材料を含有する有機
層の少なくとも1層が電子親和力1.0エレクトロンボ
ルト以上の電子受容性化合物を含有する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセンス素子(以下、有機EL素子ということがあ
る。)に関する。
ミネッセンス素子(以下、有機EL素子ということがあ
る。)に関する。
【0002】
【従来の技術】無機蛍光体を発光材料として用いた無機
エレクトロルミネッセンス素子(以下、無機EL素子と
いうことがある。)は、例えばバックライトとしての面
状光源やフラットパネルディスプレイ等の表示装置に用
いられているが、発光させるのに高電圧の交流が必要で
あった。
エレクトロルミネッセンス素子(以下、無機EL素子と
いうことがある。)は、例えばバックライトとしての面
状光源やフラットパネルディスプレイ等の表示装置に用
いられているが、発光させるのに高電圧の交流が必要で
あった。
【0003】近年、Tangらは、有機蛍光色素を発光
層とし、これと電子写真の感光体等に用いられている有
機電荷輸送化合物とを積層した二層構造を有する有機E
L素子を作製した(特開昭59−194393号公
報)。有機EL素子は、無機EL素子に比べ、低電圧駆
動、高輝度に加えて多数の色の発光が容易に得られると
いう特徴があることから素子構造や有機蛍光色素、有機
電荷輸送化合物について多くの試みが報告されている
〔ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィ
ジックス(Jpn.J.Appl.Phys.)第27
巻、L269頁(1988年)、ジャーナル・オブ・ア
プライド・フィジックス(J.Appl.Phys.)
第65巻、3610頁(1989年)〕。
層とし、これと電子写真の感光体等に用いられている有
機電荷輸送化合物とを積層した二層構造を有する有機E
L素子を作製した(特開昭59−194393号公
報)。有機EL素子は、無機EL素子に比べ、低電圧駆
動、高輝度に加えて多数の色の発光が容易に得られると
いう特徴があることから素子構造や有機蛍光色素、有機
電荷輸送化合物について多くの試みが報告されている
〔ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィ
ジックス(Jpn.J.Appl.Phys.)第27
巻、L269頁(1988年)、ジャーナル・オブ・ア
プライド・フィジックス(J.Appl.Phys.)
第65巻、3610頁(1989年)〕。
【0004】また、高分子量の発光材料としては、WO
9013148号公開明細書、特開平3−244630
号公報、アプライド・フィジックス・レターズ(App
l.Phys.Lett.)第58巻、1982頁(1
991年)などで提案されていた。WO9013148
号公開明細書の実施例には、可溶性前駆体を電極上に成
膜し、熱処理を行うことにより共役系高分子に変換され
たポリ(p−フェニレンビニレン)薄膜が得られること
およびそれを用いた有機EL素子が開示されている。
9013148号公開明細書、特開平3−244630
号公報、アプライド・フィジックス・レターズ(App
l.Phys.Lett.)第58巻、1982頁(1
991年)などで提案されていた。WO9013148
号公開明細書の実施例には、可溶性前駆体を電極上に成
膜し、熱処理を行うことにより共役系高分子に変換され
たポリ(p−フェニレンビニレン)薄膜が得られること
およびそれを用いた有機EL素子が開示されている。
【0005】さらに、特開平3−244630号公報に
は、それ自身が溶媒に可溶であり、熱処理が不要である
という特徴を有する共役系高分子が例示されている。ア
プライド・フィジックス・レターズ(Appl.Phy
s.Lett.)第58巻、1982頁(1991年)
にも、溶媒に可溶な高分子発光材料およびそれを用いて
作製した有機EL素子が記載されている。
は、それ自身が溶媒に可溶であり、熱処理が不要である
という特徴を有する共役系高分子が例示されている。ア
プライド・フィジックス・レターズ(Appl.Phy
s.Lett.)第58巻、1982頁(1991年)
にも、溶媒に可溶な高分子発光材料およびそれを用いて
作製した有機EL素子が記載されている。
【0006】さらに、発光層に加えて、正孔輸送材料層
を積層した有機EL素子が知られている(例えば、特開
平3−273087号公報に記載)。しかしながら、電
気特性の安定性に優れたさらに長寿命の有機EL素子が
望まれていた。
を積層した有機EL素子が知られている(例えば、特開
平3−273087号公報に記載)。しかしながら、電
気特性の安定性に優れたさらに長寿命の有機EL素子が
望まれていた。
【0007】また、特開平6−220439公報には、
キノリナト化合物の少なくとも一種を有する金属錯体
と、電子受容性化合物および/または電子供与性化合物
の少なくとも一種を同一層に用いる有機EL素子が記載
されている。特開平9−59614公報には、発光層が
高分子蛍光体と一種類以上の電子受容性及び/又は電子
供与性の有機化合物を含む有機EL素子が開示されてお
り、該高分子蛍光体及び/又は電荷輸送材料(電子輸送
材料と正孔輸送材料の総称を意味する。)を高分子化合
物に分散させた層とすることもできる旨記載されている
(第11頁、第19行〜22行参照)。
キノリナト化合物の少なくとも一種を有する金属錯体
と、電子受容性化合物および/または電子供与性化合物
の少なくとも一種を同一層に用いる有機EL素子が記載
されている。特開平9−59614公報には、発光層が
高分子蛍光体と一種類以上の電子受容性及び/又は電子
供与性の有機化合物を含む有機EL素子が開示されてお
り、該高分子蛍光体及び/又は電荷輸送材料(電子輸送
材料と正孔輸送材料の総称を意味する。)を高分子化合
物に分散させた層とすることもできる旨記載されている
(第11頁、第19行〜22行参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高輝
度、高発光効率、低駆動電圧の特徴を損なわずに、駆動
時の電気特性の安定性に優れた長寿命の有機エレクトロ
ルミネッセンス素子を提供することにある。
度、高発光効率、低駆動電圧の特徴を損なわずに、駆動
時の電気特性の安定性に優れた長寿命の有機エレクトロ
ルミネッセンス素子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情をみて鋭意検討した結果、特定の電子受容性化合
物を正孔輸送材料と併用して用いることにより、高輝
度、高発光効率、低駆動電圧の特徴を損なうことなく、
電気特性の安定性に優れた長寿命の有機EL素子が得ら
れることを見出し、本発明に至った。
な事情をみて鋭意検討した結果、特定の電子受容性化合
物を正孔輸送材料と併用して用いることにより、高輝
度、高発光効率、低駆動電圧の特徴を損なうことなく、
電気特性の安定性に優れた長寿命の有機EL素子が得ら
れることを見出し、本発明に至った。
【0010】すなわち、本発明は、少なくとも一方が透
明または半透明の陽極と陰極との間に、発光材料を含有
する有機層と正孔輸送材料を含有する有機層とを有する
有機エレクトロルミネッセンス素子において、該正孔輸
送材料を含有する有機層の少なくとも1層が電子親和力
1.0エレクトロンボルト以上の電子受容性化合物を含
有する有機エレクトロルミネッセンス素子に係るもので
ある。
明または半透明の陽極と陰極との間に、発光材料を含有
する有機層と正孔輸送材料を含有する有機層とを有する
有機エレクトロルミネッセンス素子において、該正孔輸
送材料を含有する有機層の少なくとも1層が電子親和力
1.0エレクトロンボルト以上の電子受容性化合物を含
有する有機エレクトロルミネッセンス素子に係るもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有機EL素子につ
いて詳細に説明する。本発明の有機EL素子は、少なく
とも一方が透明または半透明の陽極と陰極との間に、発
光材料を含有する有機層と正孔輸送材料を含有する有機
層とを有する有機EL素子において、該正孔輸送材料を
含有する有機層が1層のときは、その層が、また該正孔
輸送材料を含有する有機層が2層以上のときは、その中
の少なくとも1層が、電子親和力1.0エレクトロンボ
ルト以上の電子受容性化合物を含有することを特徴とす
る。
いて詳細に説明する。本発明の有機EL素子は、少なく
とも一方が透明または半透明の陽極と陰極との間に、発
光材料を含有する有機層と正孔輸送材料を含有する有機
層とを有する有機EL素子において、該正孔輸送材料を
含有する有機層が1層のときは、その層が、また該正孔
輸送材料を含有する有機層が2層以上のときは、その中
の少なくとも1層が、電子親和力1.0エレクトロンボ
ルト以上の電子受容性化合物を含有することを特徴とす
る。
【0012】本発明の有機EL素子として、陰極と陽極
との間に、陰極から陽極に向かって、発光材料を含有す
る有機層、正孔輸送材料を含有する有機層を、記載した
順で有する有機EL素子が高発光効率なので好ましい。
該発光材料を含有する有機層、該正孔輸送材料を含有す
る有機層は、互いに独立に2層以上用いてもよい。ま
た、それぞれの層を複数用いる場合は、同一種類の層の
相対的位置に特に制限はなく、発光効率や素子寿命を勘
案して適宜用いることができる。
との間に、陰極から陽極に向かって、発光材料を含有す
る有機層、正孔輸送材料を含有する有機層を、記載した
順で有する有機EL素子が高発光効率なので好ましい。
該発光材料を含有する有機層、該正孔輸送材料を含有す
る有機層は、互いに独立に2層以上用いてもよい。ま
た、それぞれの層を複数用いる場合は、同一種類の層の
相対的位置に特に制限はなく、発光効率や素子寿命を勘
案して適宜用いることができる。
【0013】さらに、本発明の有機EL素子として、陰
極と陽極との間に電子輸送材料を含有する有機層を有す
る有機EL素子が高発光効率なので好ましい。特に、本
発明の有機EL素子として、陰極と陽極との間に、陰極
から陽極に向かって、電子輸送材料を含有する有機層、
発光材料を含有する有機層、正孔輸送材料を含有する有
機層を、記載した順で有する有機EL素子が高発光効率
なので好ましい。該発光材料を含有する有機層、該正孔
輸送材料を含有する有機層、該電子輸送材料を含有する
有機層は、互いに独立に2層以上用いてもよい。また、
それぞれの層を複数用いる場合は、同一種類の層の相対
的位置に特に制限はなく、発光効率や素子寿命を勘案し
て適宜用いることができる。また、本発明の有機EL素
子において、該発光材料を含有する有機層と陰極との間
に、該発光材料を含有する有機層に隣接して電子輸送材
料を含有する有機層を設けることが高発光効率なのでさ
らに好ましい。
極と陽極との間に電子輸送材料を含有する有機層を有す
る有機EL素子が高発光効率なので好ましい。特に、本
発明の有機EL素子として、陰極と陽極との間に、陰極
から陽極に向かって、電子輸送材料を含有する有機層、
発光材料を含有する有機層、正孔輸送材料を含有する有
機層を、記載した順で有する有機EL素子が高発光効率
なので好ましい。該発光材料を含有する有機層、該正孔
輸送材料を含有する有機層、該電子輸送材料を含有する
有機層は、互いに独立に2層以上用いてもよい。また、
それぞれの層を複数用いる場合は、同一種類の層の相対
的位置に特に制限はなく、発光効率や素子寿命を勘案し
て適宜用いることができる。また、本発明の有機EL素
子において、該発光材料を含有する有機層と陰極との間
に、該発光材料を含有する有機層に隣接して電子輸送材
料を含有する有機層を設けることが高発光効率なのでさ
らに好ましい。
【0014】本発明の有機EL素子において、正孔輸送
材料とともに用いられる電子受容性化合物としては、そ
の電子親和力が1.0エレクトロンボルト以上であるこ
とが必要であり、1.5エレクトロンボルト以上が好ま
しく、2.0エレクトロンボルト以上がさらに好まし
い。電子親和力が1.0エレクトロンボルト未満のとき
は、本発明の効果が不充分なので好ましくない。
材料とともに用いられる電子受容性化合物としては、そ
の電子親和力が1.0エレクトロンボルト以上であるこ
とが必要であり、1.5エレクトロンボルト以上が好ま
しく、2.0エレクトロンボルト以上がさらに好まし
い。電子親和力が1.0エレクトロンボルト未満のとき
は、本発明の効果が不充分なので好ましくない。
【0015】電子親和力とは絶対零度、気相状態での中
性分子と熱電子の反応によって負イオンが生成する際の
生成エネルギーであり、この値が正であると生成した負
イオンは中性状態より安定であることを意味している。
電子親和力は、モレキュラー・クリスタル・アンド・リ
キッド・クリスタル(Mol. Cryst. Li
q. Cryst.)第171巻、271頁(1989
年)等に例示されているマグネトロン法、エレクトロン
・キャプチャー・ディテクター法、アルカリ・メタル・
ビーム法、サーマル・チャージ・トランスファー法、ハ
ーフ・ウェーブ・リダクション・ポテンシャル法等を用
いて測定することができる。本発明において、電子親和
力はハーフ・ウェーブ・リダクション・ポテンシャル法
を用いて測定された値を示す。
性分子と熱電子の反応によって負イオンが生成する際の
生成エネルギーであり、この値が正であると生成した負
イオンは中性状態より安定であることを意味している。
電子親和力は、モレキュラー・クリスタル・アンド・リ
キッド・クリスタル(Mol. Cryst. Li
q. Cryst.)第171巻、271頁(1989
年)等に例示されているマグネトロン法、エレクトロン
・キャプチャー・ディテクター法、アルカリ・メタル・
ビーム法、サーマル・チャージ・トランスファー法、ハ
ーフ・ウェーブ・リダクション・ポテンシャル法等を用
いて測定することができる。本発明において、電子親和
力はハーフ・ウェーブ・リダクション・ポテンシャル法
を用いて測定された値を示す。
【0016】本発明に用いる電子受容性化合物として
は、公知のものが使用でき、置換基としてニトロ基、ハ
ロゲン、シアノ基、トリフルオロメチル基等を有する化
合物、キノン系化合物、酸無水物系化合物、フラーレン
等が例示される。
は、公知のものが使用でき、置換基としてニトロ基、ハ
ロゲン、シアノ基、トリフルオロメチル基等を有する化
合物、キノン系化合物、酸無水物系化合物、フラーレン
等が例示される。
【0017】具体的にはヘキサシアノブタジエン、ヘキ
サシアノベンゼン、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、テトラフルオロテトラシアノキノジメ
タン、p−フルオラニル、p−クロラニル、p−ブロマ
ニル、p−ベンゾキノン、2,6−ジクロロベンゾキノ
ン、2,5−ジクロロベンゾキノン、テトラメチルベン
ゾキノン、1,2,4,5−テトラシアノベンゼン、o
−ジシアノベンゼン、p−ジシアノベンゼン、1,4−
ジシアノテトラフルオロベンゼン、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノベンゾキノン、p−ジニトロベンゼ
ン、m−ジニトロベンゼン、o−ジニトロベンゼン、p
−シアノニトロベンゼン、m−シアノニトロベンゼン、
o−シアノニトロベンゼン、1,4−ナフトキノン、
2,3−ジクロロナフトキノン、1−ニトロナフタレ
ン、2−ニトロナフタレン、1,3−ジニトロナフタレ
ン、1,5−ジニトロナフタレン、9−シアノアントラ
セン、9−ニトロアントラセン、9,10−アントラキ
ノン、1,3,6,8−テトラニトロカルバゾール、
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,3,
5,6−テトラシアノピリジン、マレイン酸無水物、フ
タル酸無水物、C60、C70等が例示される。
サシアノベンゼン、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、テトラフルオロテトラシアノキノジメ
タン、p−フルオラニル、p−クロラニル、p−ブロマ
ニル、p−ベンゾキノン、2,6−ジクロロベンゾキノ
ン、2,5−ジクロロベンゾキノン、テトラメチルベン
ゾキノン、1,2,4,5−テトラシアノベンゼン、o
−ジシアノベンゼン、p−ジシアノベンゼン、1,4−
ジシアノテトラフルオロベンゼン、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノベンゾキノン、p−ジニトロベンゼ
ン、m−ジニトロベンゼン、o−ジニトロベンゼン、p
−シアノニトロベンゼン、m−シアノニトロベンゼン、
o−シアノニトロベンゼン、1,4−ナフトキノン、
2,3−ジクロロナフトキノン、1−ニトロナフタレ
ン、2−ニトロナフタレン、1,3−ジニトロナフタレ
ン、1,5−ジニトロナフタレン、9−シアノアントラ
セン、9−ニトロアントラセン、9,10−アントラキ
ノン、1,3,6,8−テトラニトロカルバゾール、
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,3,
5,6−テトラシアノピリジン、マレイン酸無水物、フ
タル酸無水物、C60、C70等が例示される。
【0018】このうちヘキサシアノブタジエン、ヘキサ
シアノベンゼン、テトラシアノエチレン、テトラシアノ
キノジメタン、テトラフルオロテトラシアノキノジメタ
ン、p−フルオラニル、p−クロラニル、p−ブロマニ
ル、p−ベンゾキノン、2,6−ジクロロベンゾキノ
ン、2,5−ジクロロベンゾキノン、1,2,4,5−
テトラシアノベンゼン、1,4−ジシアノテトラフルオ
ロベンゼン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベン
ゾキノン、p−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、o−ジニトロベンゼン、1,4−ナフトキノン、
2,3−ジクロロナフトキノン、1,3−ジニトロナフ
タレン、1,5−ジニトロナフタレン、9,10−アン
トラキノン、1,3,6,8−テトラニトロカルバゾー
ル、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
3,5,6−テトラシアノピリジン、C60が好ましく、
ヘキサシアノブタジエン、ヘキサシアノベンゼン、テト
ラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、テトラ
フルオロテトラシアノキノジメタン、p−フルオラニ
ル、p−クロラニル、p−ブロマニル、2,6−ジクロ
ロベンゾキノン、2,5−ジクロロベンゾキノン、2,
3−ジクロロナフトキノン、1,2,4,5−テトラシ
アノベンゼン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベ
ンゾキノン、2,3,5,6−テトラシアノピリジンが
特に好ましい。
シアノベンゼン、テトラシアノエチレン、テトラシアノ
キノジメタン、テトラフルオロテトラシアノキノジメタ
ン、p−フルオラニル、p−クロラニル、p−ブロマニ
ル、p−ベンゾキノン、2,6−ジクロロベンゾキノ
ン、2,5−ジクロロベンゾキノン、1,2,4,5−
テトラシアノベンゼン、1,4−ジシアノテトラフルオ
ロベンゼン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベン
ゾキノン、p−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、o−ジニトロベンゼン、1,4−ナフトキノン、
2,3−ジクロロナフトキノン、1,3−ジニトロナフ
タレン、1,5−ジニトロナフタレン、9,10−アン
トラキノン、1,3,6,8−テトラニトロカルバゾー
ル、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
3,5,6−テトラシアノピリジン、C60が好ましく、
ヘキサシアノブタジエン、ヘキサシアノベンゼン、テト
ラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、テトラ
フルオロテトラシアノキノジメタン、p−フルオラニ
ル、p−クロラニル、p−ブロマニル、2,6−ジクロ
ロベンゾキノン、2,5−ジクロロベンゾキノン、2,
3−ジクロロナフトキノン、1,2,4,5−テトラシ
アノベンゼン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベ
ンゾキノン、2,3,5,6−テトラシアノピリジンが
特に好ましい。
【0019】これらの電子受容性化合物は、単独で用い
てもよいし、2種以上を用いてもよい。電子受容性化合
物の使用量は、材料の種類によって異なるが、正孔輸送
材料を含有する有機層の少なくとも1層が、電子受容性
化合物を該正孔輸送材料に対して0.01重量%以上5
0重量%以下含むのが好ましく、0.1重量%以上20
重量%以下がさらに好ましく、0.2重量%以上10重
量%以下が特に好ましい。該使用量が、正孔輸送材料を
含有する有機層において、該正孔輸送材料に対して0.
01重量%未満のときには、本発明の効果が不充分なの
で好ましくなく、50重量%を超えると正孔輸送能力が
損なわれるので好ましくない。
てもよいし、2種以上を用いてもよい。電子受容性化合
物の使用量は、材料の種類によって異なるが、正孔輸送
材料を含有する有機層の少なくとも1層が、電子受容性
化合物を該正孔輸送材料に対して0.01重量%以上5
0重量%以下含むのが好ましく、0.1重量%以上20
重量%以下がさらに好ましく、0.2重量%以上10重
量%以下が特に好ましい。該使用量が、正孔輸送材料を
含有する有機層において、該正孔輸送材料に対して0.
01重量%未満のときには、本発明の効果が不充分なの
で好ましくなく、50重量%を超えると正孔輸送能力が
損なわれるので好ましくない。
【0020】本発明に用いる正孔輸送材料としては、ピ
ラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘
導体、トリフェニルジアミン誘導体、ポリビニルカルバ
ゾールもしくはその誘導体、ポリアニリンもしくはその
誘導体、ポリチオフェンもしくはその誘導体、ポリ(p
−フェニレンビニレン)もしくはその誘導体、またはポ
リ(2,5−チエニレンビニレン)もしくはその誘導体
が例示される。
ラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘
導体、トリフェニルジアミン誘導体、ポリビニルカルバ
ゾールもしくはその誘導体、ポリアニリンもしくはその
誘導体、ポリチオフェンもしくはその誘導体、ポリ(p
−フェニレンビニレン)もしくはその誘導体、またはポ
リ(2,5−チエニレンビニレン)もしくはその誘導体
が例示される。
【0021】具体的には該正孔輸送材料として、特開昭
63−70257号公報、同63−175860号公
報、特開平2−135359号公報、同2−13536
1号公報、同2−209988号公報、同3−3799
2号公報、同3−152184号公報に記載されている
もの等が例示される。
63−70257号公報、同63−175860号公
報、特開平2−135359号公報、同2−13536
1号公報、同2−209988号公報、同3−3799
2号公報、同3−152184号公報に記載されている
もの等が例示される。
【0022】該正孔輸送材料として、トリフェニルジア
ミンもしくはその誘導体、ポリビニルカルバゾールもし
くはその誘導体、共役系高分子、またはポリアニリン等
が好ましく、さらに好ましくは4,4’−ビス(N(3
−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ)ビフェニ
ル、またはポリビニルカルバゾールもしくはその誘導体
である。
ミンもしくはその誘導体、ポリビニルカルバゾールもし
くはその誘導体、共役系高分子、またはポリアニリン等
が好ましく、さらに好ましくは4,4’−ビス(N(3
−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ)ビフェニ
ル、またはポリビニルカルバゾールもしくはその誘導体
である。
【0023】正孔輸送材料と電子受容性化合物との混合
方法に制限はないが、低分子正孔輸送材料では、真空蒸
着法による共蒸着や混合蒸着、または混合溶液からの成
膜による方法が例示される。溶液からの成膜時には、高
分子バインダーを併用してもよい。また、高分子正孔輸
送材料では、混合溶液からの成膜による方法が例示され
る。
方法に制限はないが、低分子正孔輸送材料では、真空蒸
着法による共蒸着や混合蒸着、または混合溶液からの成
膜による方法が例示される。溶液からの成膜時には、高
分子バインダーを併用してもよい。また、高分子正孔輸
送材料では、混合溶液からの成膜による方法が例示され
る。
【0024】溶液からの成膜に用いる溶媒は、正孔輸送
材料、電子受容性化合物を溶解することが必要である。
具体的には、該溶媒として、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン等の塩素系溶媒、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセルセル
ブアセテート等のエステル系溶媒が例示される。
材料、電子受容性化合物を溶解することが必要である。
具体的には、該溶媒として、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン等の塩素系溶媒、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセルセル
ブアセテート等のエステル系溶媒が例示される。
【0025】溶液からの成膜方法としては、溶液からの
マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコ
ート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディ
ップコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ス
クリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法な
どが挙げられる。
マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコ
ート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディ
ップコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ス
クリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法な
どが挙げられる。
【0026】高分子バインダーとしては、電荷輸送を極
度に阻害しないものが好ましく、また可視光に対する吸
収が強くないものが好適に用いられる。該高分子バイン
ダーとして、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポ
リメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリシロキサン等が例示
される。
度に阻害しないものが好ましく、また可視光に対する吸
収が強くないものが好適に用いられる。該高分子バイン
ダーとして、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポ
リメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリシロキサン等が例示
される。
【0027】次に、本発明の有機EL素子についてさら
に詳細に説明する。本発明における有機EL素子の発光
材料を含有する有機層に含まれる発光材料としては、公
知のものが使用できる。低分子化合物では、例えば、ナ
フタレン誘導体、アントラセンもしくはその誘導体、ペ
リレンもしくはその誘導体、ポリメチン系、キサンテン
系、クマリン系、シアニン系などの色素類、8−ヒドロ
キシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体、芳香族ア
ミン、テトラフェニルシクロペンタジエンもしくはその
誘導体、またはテトラフェニルブタジエンもしくはその
誘導体などを用いることができる。具体的には、例えば
特開昭57−51781号、同59−194393号公
報に記載されているもの等、公知のものが使用可能であ
る。
に詳細に説明する。本発明における有機EL素子の発光
材料を含有する有機層に含まれる発光材料としては、公
知のものが使用できる。低分子化合物では、例えば、ナ
フタレン誘導体、アントラセンもしくはその誘導体、ペ
リレンもしくはその誘導体、ポリメチン系、キサンテン
系、クマリン系、シアニン系などの色素類、8−ヒドロ
キシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体、芳香族ア
ミン、テトラフェニルシクロペンタジエンもしくはその
誘導体、またはテトラフェニルブタジエンもしくはその
誘導体などを用いることができる。具体的には、例えば
特開昭57−51781号、同59−194393号公
報に記載されているもの等、公知のものが使用可能であ
る。
【0028】また、本発明における有機EL素子に含ま
れる発光材料として高分子蛍光体が好ましく、発光材料
が下記式(1)で示される繰り返し単位を、全繰り返し
単位の50モル%以上含み、ポリスチレン換算の数平均
分子量が103〜107である高分子蛍光体であるものが
好ましい。
れる発光材料として高分子蛍光体が好ましく、発光材料
が下記式(1)で示される繰り返し単位を、全繰り返し
単位の50モル%以上含み、ポリスチレン換算の数平均
分子量が103〜107である高分子蛍光体であるものが
好ましい。
【0029】
【化2】−Ar−CR=CR’− ・・・・・(1) 〔ここで、Arは、共役結合に関与する炭素原子数が6
個以上20個以下からなるアリーレン基または共役結合
に関与する炭素原子数が4個以上20個以下からなる複
素環化合物基である。R、R’は、それぞれ独立に水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、炭素数4〜20の複素環化合物基およびシア
ノ基からなる群から選ばれる基を示す。〕
個以上20個以下からなるアリーレン基または共役結合
に関与する炭素原子数が4個以上20個以下からなる複
素環化合物基である。R、R’は、それぞれ独立に水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、炭素数4〜20の複素環化合物基およびシア
ノ基からなる群から選ばれる基を示す。〕
【0030】該繰り返し単位の構造にもよるが、式
(1)で示される繰り返し単位が全繰り返し単位の70
モル%以上であることがさらに好ましい。該高分子蛍光
体は、式(1)で示される繰り返し単位以外の繰り返し
単位として、2価の芳香族化合物基もしくはその誘導
体、2価の複素環化合物基もしくはその誘導体、または
それらを組み合わせて得られる基などを含んでいてもよ
い。また、式(1)で示される繰り返し単位や他の繰り
返し単位が、エーテル基、エステル基、アミド基、イミ
ド基などを有する非共役の単位で連結されていてもよい
し、繰り返し単位にそれらの非共役部分が含まれていて
もよい。
(1)で示される繰り返し単位が全繰り返し単位の70
モル%以上であることがさらに好ましい。該高分子蛍光
体は、式(1)で示される繰り返し単位以外の繰り返し
単位として、2価の芳香族化合物基もしくはその誘導
体、2価の複素環化合物基もしくはその誘導体、または
それらを組み合わせて得られる基などを含んでいてもよ
い。また、式(1)で示される繰り返し単位や他の繰り
返し単位が、エーテル基、エステル基、アミド基、イミ
ド基などを有する非共役の単位で連結されていてもよい
し、繰り返し単位にそれらの非共役部分が含まれていて
もよい。
【0031】発光材料が式(1)の繰り返し単位を含む
高分子蛍光体の場合、式(1)のArとしては、共役結
合に関与する炭素原子数が6個以上20個以下からなる
アリーレン基または共役結合に関与する炭素原子数が4
個以上20個以下からなる複素環化合物基であり、下記
化3〜化5に示す2価の芳香族化合物基もしくはその誘
導体基、2価の複素環化合物基もしくはその誘導体基、
またはそれらを組み合わせて得られる基などが例示され
る。
高分子蛍光体の場合、式(1)のArとしては、共役結
合に関与する炭素原子数が6個以上20個以下からなる
アリーレン基または共役結合に関与する炭素原子数が4
個以上20個以下からなる複素環化合物基であり、下記
化3〜化5に示す2価の芳香族化合物基もしくはその誘
導体基、2価の複素環化合物基もしくはその誘導体基、
またはそれらを組み合わせて得られる基などが例示され
る。
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】 (R1〜R92は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜2
0のアルキル基、アルコキシ基およびアルキルチオ基;
炭素数6〜18のアリール基およびアリールオキシ基;
ならびに炭素数4〜14の複素環化合物基からなる群か
ら選ばれた基である。)
0のアルキル基、アルコキシ基およびアルキルチオ基;
炭素数6〜18のアリール基およびアリールオキシ基;
ならびに炭素数4〜14の複素環化合物基からなる群か
ら選ばれた基である。)
【0035】これらのなかで、フェニレン基、置換フェ
ニレン基、ビフェニレン基、置換ビフェニレン基、ナフ
タレンジイル基、置換ナフタレンジイル基、アントラセ
ン−9,10−ジイル基、置換アントラセン−9,10
−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、置換ピリジ
ン−2,5−ジイル基、チエニレン基または置換チエニ
レン基が好ましい。さらに好ましくは、フェニレン基、
ビフェニレン基、ナフタレンジイル基、ピリジン−2,
5−ジイル基またはチエニレン基である。
ニレン基、ビフェニレン基、置換ビフェニレン基、ナフ
タレンジイル基、置換ナフタレンジイル基、アントラセ
ン−9,10−ジイル基、置換アントラセン−9,10
−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、置換ピリジ
ン−2,5−ジイル基、チエニレン基または置換チエニ
レン基が好ましい。さらに好ましくは、フェニレン基、
ビフェニレン基、ナフタレンジイル基、ピリジン−2,
5−ジイル基またはチエニレン基である。
【0036】式(1)のR、R’が水素またはシアノ基
以外の置換基である場合について述べると、炭素数1〜
20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げら
れ、メチル基、エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基が好ましい。
以外の置換基である場合について述べると、炭素数1〜
20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げら
れ、メチル基、エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基が好ましい。
【0037】式(1)のR、R’におけるアリール基と
しては、フェニル基、4−C1〜C1 2アルコキシフェニ
ル基(C1〜C12は、炭素数1〜12であることを示
す。以下も同様である。)、4−C1〜C12アルキルフ
ェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが例示
される。式(1)のR、R’におけるアリールオキシ基
としては、フェノキシ基が例示される。
しては、フェニル基、4−C1〜C1 2アルコキシフェニ
ル基(C1〜C12は、炭素数1〜12であることを示
す。以下も同様である。)、4−C1〜C12アルキルフ
ェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが例示
される。式(1)のR、R’におけるアリールオキシ基
としては、フェノキシ基が例示される。
【0038】式(1)のR、R’における複素環化合物
基としては、2−チエニル基、2−ピロリル基、2−フ
リル基、2−、3−または4−ピリジル基などが例示さ
れる。
基としては、2−チエニル基、2−ピロリル基、2−フ
リル基、2−、3−または4−ピリジル基などが例示さ
れる。
【0039】溶媒可溶性の観点からは式(1)のAr
が、1つ以上の炭素数4〜20のアルキル基、アルコキ
シ基およびアルキルチオ基、炭素数6〜18のアリール
基およびアリールオキシ基ならびに炭素数4〜14の複
素環化合物基からなる群より選ばれた置換基を有してい
ることが好ましい。
が、1つ以上の炭素数4〜20のアルキル基、アルコキ
シ基およびアルキルチオ基、炭素数6〜18のアリール
基およびアリールオキシ基ならびに炭素数4〜14の複
素環化合物基からなる群より選ばれた置換基を有してい
ることが好ましい。
【0040】式(1)のArの置換基としては、以下の
ものが例示される。炭素数4〜20のアルキル基として
は、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げられ、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基が好ま
しい。
ものが例示される。炭素数4〜20のアルキル基として
は、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げられ、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基が好ま
しい。
【0041】また、炭素数4〜20のアルコキシ基とし
ては、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキ
シ基、ラウリルオキシ基などが挙げられ、ペンチルオキ
シ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチル
オキシ基が好ましい。
ては、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキ
シ基、ラウリルオキシ基などが挙げられ、ペンチルオキ
シ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチル
オキシ基が好ましい。
【0042】アルキルチオ基としては、ブチルチオ基、
ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オ
クチルチオ基、デシルオキシ基、ラウリルチオ基などが
挙げられ、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチル
チオ基、オクチルチオ基が好ましい。アリール基として
は、フェニル基、4−C1〜C12アルコキシフェニル
基、4−C1〜C12アルキルフェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基などが挙げられる。アリールオキシ
基としては、フェノキシ基が例示される。複素環化合物
基としては2−チエニル基、2−ピロリル基、2−フリ
ル基、2−、3−または4−ピリジル基などが挙げられ
る。
ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オ
クチルチオ基、デシルオキシ基、ラウリルチオ基などが
挙げられ、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチル
チオ基、オクチルチオ基が好ましい。アリール基として
は、フェニル基、4−C1〜C12アルコキシフェニル
基、4−C1〜C12アルキルフェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基などが挙げられる。アリールオキシ
基としては、フェノキシ基が例示される。複素環化合物
基としては2−チエニル基、2−ピロリル基、2−フリ
ル基、2−、3−または4−ピリジル基などが挙げられ
る。
【0043】これら置換基の好ましい数は、該高分子蛍
光体の分子量と繰り返し単位の構成によっても異なる
が、溶解性の高い高分子蛍光体を得る観点からは、これ
らの置換基が分子量600当たり1つ以上であることが
好ましい。発光材料が高分子蛍光体である場合、さらに
発光材料を含有する有機層に例えば該高分子蛍光体以外
の前記に述べた発光材料を混合使用してもよい。該高分
子蛍光体の合成法としては、特に限定されず、例えば特
開平5−202355号公報に記載の方法が挙げられ
る。
光体の分子量と繰り返し単位の構成によっても異なる
が、溶解性の高い高分子蛍光体を得る観点からは、これ
らの置換基が分子量600当たり1つ以上であることが
好ましい。発光材料が高分子蛍光体である場合、さらに
発光材料を含有する有機層に例えば該高分子蛍光体以外
の前記に述べた発光材料を混合使用してもよい。該高分
子蛍光体の合成法としては、特に限定されず、例えば特
開平5−202355号公報に記載の方法が挙げられ
る。
【0044】なお、該高分子蛍光体は、ランダム、ブロ
ックまたはグラフト共重合体であってもよいし、それら
の中間的な構造を有する高分子、例えばブロック性を帯
びたランダム共重合体であってもよい。蛍光の量子収率
の高い高分子蛍光体を得る観点からは完全なランダム共
重合体よりブロック性を帯びたランダム共重合体やブロ
ックまたはグラフト共重合体が好ましい。また、薄膜か
らの発光を利用するので該高分子蛍光体は、固体状態で
蛍光を有するものが好適に用いられる。
ックまたはグラフト共重合体であってもよいし、それら
の中間的な構造を有する高分子、例えばブロック性を帯
びたランダム共重合体であってもよい。蛍光の量子収率
の高い高分子蛍光体を得る観点からは完全なランダム共
重合体よりブロック性を帯びたランダム共重合体やブロ
ックまたはグラフト共重合体が好ましい。また、薄膜か
らの発光を利用するので該高分子蛍光体は、固体状態で
蛍光を有するものが好適に用いられる。
【0045】該高分子蛍光体に対する良溶媒としては、
クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラ
ヒドロフラン、トルエン、キシレン、メシチレン、デカ
ヒドロナフタレン、ブチルベンゼン、メチルイソブチル
ケトンなどが例示される。高分子蛍光体の構造や分子量
にもよるが、これらの溶媒に通常は0.1重量%以上該
高分子蛍光体を溶解させることができる。
クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラ
ヒドロフラン、トルエン、キシレン、メシチレン、デカ
ヒドロナフタレン、ブチルベンゼン、メチルイソブチル
ケトンなどが例示される。高分子蛍光体の構造や分子量
にもよるが、これらの溶媒に通常は0.1重量%以上該
高分子蛍光体を溶解させることができる。
【0046】該高分子蛍光体は、数平均分子量がポリス
チレン換算で103〜107であることが好ましい。その
重合度は、繰り返し構造の種類やその割合によっても変
わる。成膜性の点から一般には繰り返し構造の合計数
が、好ましくは4〜10000、さらに好ましくは5〜
3000、特に好ましくは10〜2000である。
チレン換算で103〜107であることが好ましい。その
重合度は、繰り返し構造の種類やその割合によっても変
わる。成膜性の点から一般には繰り返し構造の合計数
が、好ましくは4〜10000、さらに好ましくは5〜
3000、特に好ましくは10〜2000である。
【0047】これらの高分子蛍光体を有機EL素子の発
光材料として用いる場合、その純度が発光特性に影響を
与えるため、合成後、再沈精製、クロマトグラフィーに
よる分別等の純化処理をすることが好ましい。
光材料として用いる場合、その純度が発光特性に影響を
与えるため、合成後、再沈精製、クロマトグラフィーに
よる分別等の純化処理をすることが好ましい。
【0048】有機EL素子作製の際に、これらの有機溶
媒可溶性の高分子蛍光体を用いることにより、溶液から
成膜する場合、この溶液を塗布後乾燥により溶媒を除去
するだけでよく、また電荷輸送材料や発光材料を混合し
た場合においても同様な手法が適用でき、製造上非常に
有利である。溶液からの成膜方法としては、マイクログ
ラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロ
ールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート
法、スプレーコート法、スピンコート法、スクリーン印
刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法などが挙げら
れる。
媒可溶性の高分子蛍光体を用いることにより、溶液から
成膜する場合、この溶液を塗布後乾燥により溶媒を除去
するだけでよく、また電荷輸送材料や発光材料を混合し
た場合においても同様な手法が適用でき、製造上非常に
有利である。溶液からの成膜方法としては、マイクログ
ラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロ
ールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート
法、スプレーコート法、スピンコート法、スクリーン印
刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法などが挙げら
れる。
【0049】また、該高分子蛍光体および/または電荷
輸送材料を高分子バインダーに分散させた層とすること
もできる。
輸送材料を高分子バインダーに分散させた層とすること
もできる。
【0050】本発明において、有機EL素子が電子輸送
材料を含有する有機層を有する場合、使用される電子輸
送材料としては、公知のものが使用でき、オキサジアゾ
ール誘導体、アントラキノジメタンもしくはその誘導
体、ベンゾキノンもしくはその誘導体、ナフトキノンも
しくはその誘導体、アントラキノンもしくはその誘導
体、テトラシアノアンスラキノジメタンもしくはその誘
導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレ
ンもしくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、または
8−ヒドロキシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体
等が例示される。
材料を含有する有機層を有する場合、使用される電子輸
送材料としては、公知のものが使用でき、オキサジアゾ
ール誘導体、アントラキノジメタンもしくはその誘導
体、ベンゾキノンもしくはその誘導体、ナフトキノンも
しくはその誘導体、アントラキノンもしくはその誘導
体、テトラシアノアンスラキノジメタンもしくはその誘
導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレ
ンもしくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、または
8−ヒドロキシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体
等が例示される。
【0051】具体的には、特開昭63−70257号公
報、同63−175860号公報、特開平2−1353
59号公報、同2−135361号公報、同2−209
988号公報、同3−37992号公報、同3−152
184号公報に記載されているもの等が例示される。
報、同63−175860号公報、特開平2−1353
59号公報、同2−135361号公報、同2−209
988号公報、同3−37992号公報、同3−152
184号公報に記載されているもの等が例示される。
【0052】これらのうち、オキサジアゾール誘導体、
ベンゾキノンもしくはその誘導体、アントラキノンもし
くはその誘導体、または8−ヒドロキシキノリンもしく
はその誘導体の金属錯体が好ましく、2−(4−ビフェ
ニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノ
ン、トリス(8−キノリノール)アルミニウムがさらに
好ましい。
ベンゾキノンもしくはその誘導体、アントラキノンもし
くはその誘導体、または8−ヒドロキシキノリンもしく
はその誘導体の金属錯体が好ましく、2−(4−ビフェ
ニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノ
ン、トリス(8−キノリノール)アルミニウムがさらに
好ましい。
【0053】電子輸送材料を含有する有機層の成膜法と
しては特に制限はないが、低分子電子輸送材料では、粉
末からの真空蒸着法、または溶液もしくは溶融状態から
の成膜による方法が、高分子電子輸送材料では溶液また
は溶融状態からの成膜による方法がそれぞれ例示され
る。溶液または溶融状態からの成膜時には、高分子バイ
ンダーを併用してもよい。
しては特に制限はないが、低分子電子輸送材料では、粉
末からの真空蒸着法、または溶液もしくは溶融状態から
の成膜による方法が、高分子電子輸送材料では溶液また
は溶融状態からの成膜による方法がそれぞれ例示され
る。溶液または溶融状態からの成膜時には、高分子バイ
ンダーを併用してもよい。
【0054】溶液からの成膜に用いる溶媒としては、電
子輸送材料および/または高分子バインダーを溶解させ
るものであれば特に制限はない。該溶媒として、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン等の塩素系溶
媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸
ブチル、エチルセルセルブアセテート等のエステル系溶
媒が例示される。
子輸送材料および/または高分子バインダーを溶解させ
るものであれば特に制限はない。該溶媒として、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン等の塩素系溶
媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸
ブチル、エチルセルセルブアセテート等のエステル系溶
媒が例示される。
【0055】溶液または溶融状態からの成膜方法として
は、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バ
ーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、
ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート
法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印
刷法などが挙げられる。
は、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バ
ーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、
ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート
法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印
刷法などが挙げられる。
【0056】混合する高分子バインダーとしては、電荷
輸送を極度に阻害しないものが好ましく、また、可視光
に対する吸収が強くないものが好適に用いられる。該高
分子バインダーとして、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェ
ンもしくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレ
ン)もしくはその誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビ
ニレン)もしくはその誘導体、ポリカーボネート、ポリ
アクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、または
ポリシロキサンなどが例示される。
輸送を極度に阻害しないものが好ましく、また、可視光
に対する吸収が強くないものが好適に用いられる。該高
分子バインダーとして、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェ
ンもしくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレ
ン)もしくはその誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビ
ニレン)もしくはその誘導体、ポリカーボネート、ポリ
アクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、または
ポリシロキサンなどが例示される。
【0057】本発明において、透明または半透明の陽極
の材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属
薄膜等が用いられる。具体的には、インジウム・スズ・
オキサイド(ITO)、ZnO、酸化スズ(SnO2)
等からなる導電性ガラスを用いて作製された膜や、金、
白金、銀、銅等が用いられ、ITO、ZnO、SnO 2
が好ましい。作製方法としては、真空蒸着法、スパッタ
ー法、イオンプレーティング法、メッキ法等が挙げられ
る。また、該陽極として、ポリアニリンなどの有機の透
明導電膜を用いてもよい。
の材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属
薄膜等が用いられる。具体的には、インジウム・スズ・
オキサイド(ITO)、ZnO、酸化スズ(SnO2)
等からなる導電性ガラスを用いて作製された膜や、金、
白金、銀、銅等が用いられ、ITO、ZnO、SnO 2
が好ましい。作製方法としては、真空蒸着法、スパッタ
ー法、イオンプレーティング法、メッキ法等が挙げられ
る。また、該陽極として、ポリアニリンなどの有機の透
明導電膜を用いてもよい。
【0058】次に、本発明で用いる陰極の材料として
は、イオン化エネルギーの小さい材料が好ましい。例え
ば、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、カルシ
ウム、リチウム、マグネシウム−銀合金、マグネシウム
−インジウム合金、リチウム−アルミニウム合金、リチ
ウム−銀合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム
−アルミニウム合金またはグラファイト薄膜等が用いら
れる。
は、イオン化エネルギーの小さい材料が好ましい。例え
ば、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、カルシ
ウム、リチウム、マグネシウム−銀合金、マグネシウム
−インジウム合金、リチウム−アルミニウム合金、リチ
ウム−銀合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム
−アルミニウム合金またはグラファイト薄膜等が用いら
れる。
【0059】陰極の作製方法としては、真空蒸着法、ス
パッタリング法、また金属薄膜を熱圧着するラミネート
法等が用いられる。また陰極作製後、該有機EL素子を
保護する保護層を装着していてもよい。
パッタリング法、また金属薄膜を熱圧着するラミネート
法等が用いられる。また陰極作製後、該有機EL素子を
保護する保護層を装着していてもよい。
【0060】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明するために
実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。ここで、数平均分子量については、クロロホルム
を溶媒として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)によりポリスチレン換算の数平均分子量を
求めた。電子親和力の値はハーフ・ウェーブ・リダクシ
ョン・ポテンシャル法により測定された、モレキュラー
・クリスタル・アンド・リキッド・クリスタル(Mo
l. Cryst. Liq. Cryst.)第17
1巻、271頁(1989年)記載の文献値を記載し
た。
実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。ここで、数平均分子量については、クロロホルム
を溶媒として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)によりポリスチレン換算の数平均分子量を
求めた。電子親和力の値はハーフ・ウェーブ・リダクシ
ョン・ポテンシャル法により測定された、モレキュラー
・クリスタル・アンド・リキッド・クリスタル(Mo
l. Cryst. Liq. Cryst.)第17
1巻、271頁(1989年)記載の文献値を記載し
た。
【0061】実施例1 <高分子蛍光体1の合成>2,5−ジオクチルオキシ−
p−キシリレンジクロライドをN,N−ジメチルホルム
アミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させてホ
スホニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩4
7.75重量部、およびテレフタルアルデヒド5.5重
量部を、エチルアルコール/クロロホルム混合溶媒に溶
解させた。5.4重量部のリチウムエトキシドを含むエ
チルアルコール溶液をホスホニウム塩とジアルデヒドの
エチルアルコール/クロロホルム混合溶液に滴下し、重
合した。引き続き、この反応溶液に1−ピレンカルバル
デヒドのクロロホルム溶液を加えた後、さらにリチウム
エトキシドを含むエチルアルコール溶液を該反応溶液に
滴下し、室温で3時間重合させた。一夜室温で放置した
後、沈殿を濾別し、エチルアルコールで洗浄後、クロロ
ホルムに溶解、これにエタノールを加え再沈生成した。
これを減圧乾燥して、重合体8.0重量部を得た。これ
を高分子蛍光体1という。モノマーの仕込み比から計算
される高分子蛍光体1の繰り返し単位とそのモル比を下
記に示す。分子末端にはピレニル基を有することを1H
−NMRより確認した。
p−キシリレンジクロライドをN,N−ジメチルホルム
アミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させてホ
スホニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩4
7.75重量部、およびテレフタルアルデヒド5.5重
量部を、エチルアルコール/クロロホルム混合溶媒に溶
解させた。5.4重量部のリチウムエトキシドを含むエ
チルアルコール溶液をホスホニウム塩とジアルデヒドの
エチルアルコール/クロロホルム混合溶液に滴下し、重
合した。引き続き、この反応溶液に1−ピレンカルバル
デヒドのクロロホルム溶液を加えた後、さらにリチウム
エトキシドを含むエチルアルコール溶液を該反応溶液に
滴下し、室温で3時間重合させた。一夜室温で放置した
後、沈殿を濾別し、エチルアルコールで洗浄後、クロロ
ホルムに溶解、これにエタノールを加え再沈生成した。
これを減圧乾燥して、重合体8.0重量部を得た。これ
を高分子蛍光体1という。モノマーの仕込み比から計算
される高分子蛍光体1の繰り返し単位とそのモル比を下
記に示す。分子末端にはピレニル基を有することを1H
−NMRより確認した。
【0062】
【化6】 (上式において、二つの繰り返し単位のモル比は、5
0:50であり、二つの繰り返し単位は、交互に結合し
ている。) 該高分子蛍光体1のポリスチレン換算の数平均分子量
は、4.0×103であった。該高分子蛍光体1の構造
については赤外吸収スペクトル、1H−NMRで確認し
た。
0:50であり、二つの繰り返し単位は、交互に結合し
ている。) 該高分子蛍光体1のポリスチレン換算の数平均分子量
は、4.0×103であった。該高分子蛍光体1の構造
については赤外吸収スペクトル、1H−NMRで確認し
た。
【0063】<素子の作製および評価>ポリ(N−ビニ
ルカルバゾール)(以下、PVCzと記すことがあ
る。)を1.0重量%、テトラシアノエチレン(電子親
和力:2.9エレクトロンボルト)を0.01重量%含
む塩化メチレン溶液を調製した。この溶液は電子受容性
化合物であるテトラシアノエチレンを正孔輸送材料であ
るPVCzに対して1.0重量%含む。電子線蒸着によ
って、200nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板
に、前記PVCzの塩化メチレン溶液を用いて、ディッ
プコートにより60nmの厚みで成膜した。次に、高分
子蛍光体1の1.0重量%のトルエン溶液を用いて、ス
ピンコートにより40nmの厚みで成膜した。次いで、
これを減圧下120℃で1時間乾燥した後、電子輸送材
料を含有する有機層として、トリス(8−キノリノー
ル)アルミニウム(以下、Alq3と記すことがある。)
を0.1〜0.2nm/sの速度で40nm蒸着した。
最後に、その上に陰極として、アルミニウムリチウム合
金(Al:Li=約200:1重量比)を100nm蒸
着して有機EL素子を作製した。蒸着のときの真空度
は、すべて1×10-5Torr以下であった。
ルカルバゾール)(以下、PVCzと記すことがあ
る。)を1.0重量%、テトラシアノエチレン(電子親
和力:2.9エレクトロンボルト)を0.01重量%含
む塩化メチレン溶液を調製した。この溶液は電子受容性
化合物であるテトラシアノエチレンを正孔輸送材料であ
るPVCzに対して1.0重量%含む。電子線蒸着によ
って、200nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板
に、前記PVCzの塩化メチレン溶液を用いて、ディッ
プコートにより60nmの厚みで成膜した。次に、高分
子蛍光体1の1.0重量%のトルエン溶液を用いて、ス
ピンコートにより40nmの厚みで成膜した。次いで、
これを減圧下120℃で1時間乾燥した後、電子輸送材
料を含有する有機層として、トリス(8−キノリノー
ル)アルミニウム(以下、Alq3と記すことがある。)
を0.1〜0.2nm/sの速度で40nm蒸着した。
最後に、その上に陰極として、アルミニウムリチウム合
金(Al:Li=約200:1重量比)を100nm蒸
着して有機EL素子を作製した。蒸着のときの真空度
は、すべて1×10-5Torr以下であった。
【0064】この素子を25mA/cm2の定電流密度
で、窒素雰囲気下で定電流駆動を連続的に行った。20
時間エージングを行った後の輝度は464cd/m2で
あり、エージングしてから50時間駆動後の輝度は32
1cd/m2であり、20時間エージング後の輝度から
の半減寿命の外挿値は約90時間であった。また、20
時間エージング後からの駆動中の駆動電圧の上昇率は
0.044V/hrであった。
で、窒素雰囲気下で定電流駆動を連続的に行った。20
時間エージングを行った後の輝度は464cd/m2で
あり、エージングしてから50時間駆動後の輝度は32
1cd/m2であり、20時間エージング後の輝度から
の半減寿命の外挿値は約90時間であった。また、20
時間エージング後からの駆動中の駆動電圧の上昇率は
0.044V/hrであった。
【0065】実施例2 <素子の作製および評価>塩化メチレン溶液に添加する
テトラシアノエチレンの濃度を0.025重量%とした
以外は実施例1と同じ方法で有機EL素子を作製した。
この溶液は電子受容性化合物であるテトラシアノエチレ
ンを正孔輸送材料であるPVCzに対して2.5重量%
含む。
テトラシアノエチレンの濃度を0.025重量%とした
以外は実施例1と同じ方法で有機EL素子を作製した。
この溶液は電子受容性化合物であるテトラシアノエチレ
ンを正孔輸送材料であるPVCzに対して2.5重量%
含む。
【0066】実施例1と同じ方法で上記の素子の駆動を
行った。20時間エージングを行った後の輝度は526
cd/m2であり、エージングしてから50時間駆動後
の輝度は397cd/m2であり、20時間エージング
後後の輝度からの半減寿命の外挿値は約150時間であ
った。また、20時間エージング後からの駆動中の駆動
電圧の上昇率は0.037V/hrであった。
行った。20時間エージングを行った後の輝度は526
cd/m2であり、エージングしてから50時間駆動後
の輝度は397cd/m2であり、20時間エージング
後後の輝度からの半減寿命の外挿値は約150時間であ
った。また、20時間エージング後からの駆動中の駆動
電圧の上昇率は0.037V/hrであった。
【0067】実施例3 <素子の作製および評価>PVCzの塩化メチレン溶液
に添加するテトラシアノエチレンの代わりに、2,3−
ジクロロ−4,5−ジシアノベンゾキノン(電子親和
力:3.2エレクトロンボルト)を用いた以外は、実施
例1と同じ方法で有機EL素子を作製した。この溶液は
電子受容性化合物である2,3−ジクロロ−4,5−ジ
シアノベンゾキノンを正孔輸送材料であるPVCzに対
して1.0重量%含む。
に添加するテトラシアノエチレンの代わりに、2,3−
ジクロロ−4,5−ジシアノベンゾキノン(電子親和
力:3.2エレクトロンボルト)を用いた以外は、実施
例1と同じ方法で有機EL素子を作製した。この溶液は
電子受容性化合物である2,3−ジクロロ−4,5−ジ
シアノベンゾキノンを正孔輸送材料であるPVCzに対
して1.0重量%含む。
【0068】実施例1と同じ方法で上記の素子の駆動を
行った。20時間エージングを行った後の輝度は、51
3cd/m2であり、エージングしてから50時間駆動
後の輝度は、375cd/m2であり、20時間エージ
ング後の輝度からの半減寿命の外挿値は、約92時間で
あった。また、20時間エージング後からの駆動中の駆
動電圧の上昇率は、0.063V/hrであった。
行った。20時間エージングを行った後の輝度は、51
3cd/m2であり、エージングしてから50時間駆動
後の輝度は、375cd/m2であり、20時間エージ
ング後の輝度からの半減寿命の外挿値は、約92時間で
あった。また、20時間エージング後からの駆動中の駆
動電圧の上昇率は、0.063V/hrであった。
【0069】比較例1 <素子の作製および評価>PVCzの塩化メチレン溶液
に、電子受容性化合物を添加しない以外は、実施例1と
同じ方法で有機EL素子を作製した。
に、電子受容性化合物を添加しない以外は、実施例1と
同じ方法で有機EL素子を作製した。
【0070】実施例1と同じ方法で上記の素子の駆動を
行った。20時間エージングを行った後の輝度は、46
7cd/m2であり、エージングしてから50時間駆動
後の輝度は、316cd/m2であり、20時間エージ
ング後の輝度からの半減寿命の外挿値は約80時間であ
った。また、20時間エージング後からの駆動中の駆動
電圧の上昇率は0.088V/hrであった。
行った。20時間エージングを行った後の輝度は、46
7cd/m2であり、エージングしてから50時間駆動
後の輝度は、316cd/m2であり、20時間エージ
ング後の輝度からの半減寿命の外挿値は約80時間であ
った。また、20時間エージング後からの駆動中の駆動
電圧の上昇率は0.088V/hrであった。
【0071】実施例1〜3と比較例1の比較により明ら
かなように、本発明の有機EL素子は、電子受容性化合
物を併用すると、併用しない場合に比較して、定電流駆
動において有機EL素子の駆動電圧上昇率が小さく、長寿
命となった。
かなように、本発明の有機EL素子は、電子受容性化合
物を併用すると、併用しない場合に比較して、定電流駆
動において有機EL素子の駆動電圧上昇率が小さく、長寿
命となった。
【0072】
【発明の効果】本発明の有機EL素子は、高輝度、高発
光効率、低駆動電圧の特徴を損なわずに、駆動時の電気
特性の安定性に優れた長寿命の有機エレクトロルミネッ
センス素子である。したがって、該有機EL素子は、バ
ックライトとしての曲面状や面状光源,フラットパネル
ディスプレイ等の装置として好ましく使用できる。
光効率、低駆動電圧の特徴を損なわずに、駆動時の電気
特性の安定性に優れた長寿命の有機エレクトロルミネッ
センス素子である。したがって、該有機EL素子は、バ
ックライトとしての曲面状や面状光源,フラットパネル
ディスプレイ等の装置として好ましく使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 敏博 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内 (72)発明者 福田 洋一 茨城県つくば市東光台5−9−5 スタン レー電気株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】少なくとも一方が透明または半透明の陽極
と陰極との間に、発光材料を含有する有機層と正孔輸送
材料を含有する有機層とを有する有機エレクトロルミネ
ッセンス素子において、該正孔輸送材料を含有する有機
層の少なくとも1層が電子親和力1.0エレクトロンボ
ルト以上の電子受容性化合物を含有することを特徴とす
る有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項2】陰極と陽極との間に、陰極から陽極に向か
って、発光材料を含有する有機層、正孔輸送材料を含有
する有機層を、記載した順で有することを特徴とする請
求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項3】陰極と陽極との間に電子輸送材料を含有す
る有機層を有することを特徴とする請求項1記載の有機
エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項4】陰極と陽極との間に、陰極から陽極に向か
って、電子輸送材料を含有する有機層、発光材料を含有
する有機層、正孔輸送材料を含有する有機層を、記載し
た順で有することを特徴とする請求項3記載の有機エレ
クトロルミネッセンス素子。 - 【請求項5】発光材料を含有する有機層と陰極との間
に、該発光材料を含有する有機層に隣接して電子輸送材
料を含有する有機層を設けることを特徴とする請求項3
または4記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項6】正孔輸送材料を含有する有機層の少なくと
も1層が、電子受容性化合物を該正孔輸送材料に対して
0.01重量%以上50重量%以下含む層であることを
特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機エレク
トロルミネッセンス素子。 - 【請求項7】発光材料が下記式(1)で示される繰り返
し単位を、全繰り返し単位の50モル%以上含み、ポリ
スチレン換算の数平均分子量が103〜107である高分
子蛍光体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
かに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。 【化1】−Ar−CR=CR’− ・・・・・(1) 〔ここで、Arは、共役結合に関与する炭素原子数が6
個以上20個以下からなるアリーレン基または共役結合
に関与する炭素原子数が4個以上20個以下からなる複
素環化合物基である。R、R’は、それぞれ独立に水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、炭素数4〜20の複素環化合物基およびシア
ノ基からなる群から選ばれる基を示す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9266896A JPH11111463A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9266896A JPH11111463A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111463A true JPH11111463A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17437171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9266896A Pending JPH11111463A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11111463A (ja) |
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EP2061086A2 (en) | 2007-11-15 | 2009-05-20 | FUJIFILM Corporation | Thin film field effect transistor and display using the same |
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-
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