JPH09108324A - 揮散性材料保持体および揮散性持続方法 - Google Patents
揮散性材料保持体および揮散性持続方法Info
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- JPH09108324A JPH09108324A JP7274250A JP27425095A JPH09108324A JP H09108324 A JPH09108324 A JP H09108324A JP 7274250 A JP7274250 A JP 7274250A JP 27425095 A JP27425095 A JP 27425095A JP H09108324 A JPH09108324 A JP H09108324A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】2種以上の揮散性成分を含む揮散性材料を揮散
させるに際し、各成分を所定範囲の混合比で含有する蒸
発ガスを継続して発生させ得る技術を提供することを主
な目的とする。 【解決手段】1.基体上に分離して配置された蒸気圧の
異なる少なくとも2種の揮散性成分および蒸気圧のより
高い揮散性成分を被覆する通気性の低いフィルムからな
る揮散性材料保持体。 2.蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成分を揮散
させる方法において、少なくとも2種の揮散性成分を分
離して配置し、蒸気圧のより高い揮散性成分を通気性の
低いフィルムで被覆しておくことを特徴とする揮散性持
続方法。
させるに際し、各成分を所定範囲の混合比で含有する蒸
発ガスを継続して発生させ得る技術を提供することを主
な目的とする。 【解決手段】1.基体上に分離して配置された蒸気圧の
異なる少なくとも2種の揮散性成分および蒸気圧のより
高い揮散性成分を被覆する通気性の低いフィルムからな
る揮散性材料保持体。 2.蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成分を揮散
させる方法において、少なくとも2種の揮散性成分を分
離して配置し、蒸気圧のより高い揮散性成分を通気性の
低いフィルムで被覆しておくことを特徴とする揮散性持
続方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香剤、消臭剤な
どの揮散性成分の揮散性を持続させる方法に関し、より
詳しくは、蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成分
を所定の混合比で持続的に揮散させる方法に関する。
どの揮散性成分の揮散性を持続させる方法に関し、より
詳しくは、蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成分
を所定の混合比で持続的に揮散させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気圧の異なる2種以上の揮散性成分を
含む揮散性材料を揮散させる場合には、揮散しやすい成
分(蒸気圧のより高い成分)から順次揮散して行くの
で、各成分を所定範囲の混合比で含有する蒸発ガスを継
続して得ることは、できない。
含む揮散性材料を揮散させる場合には、揮散しやすい成
分(蒸気圧のより高い成分)から順次揮散して行くの
で、各成分を所定範囲の混合比で含有する蒸発ガスを継
続して得ることは、できない。
【0003】従来から、2種以上の揮散性成分を含む揮
散性材料を収容する容器開口部の形状を調整したり、開
口部に通気性フィルムを設置したりすることにより、揮
散性を制御する試みがなされている。しかしながら、例
えば、容器の開口部に通気性フィルムを設置すると、蒸
気圧の低い成分の揮散がより大きく抑制されるので、容
器の使用開始当初から所定の混合比を有する揮散ガスが
形成されなくなる。
散性材料を収容する容器開口部の形状を調整したり、開
口部に通気性フィルムを設置したりすることにより、揮
散性を制御する試みがなされている。しかしながら、例
えば、容器の開口部に通気性フィルムを設置すると、蒸
気圧の低い成分の揮散がより大きく抑制されるので、容
器の使用開始当初から所定の混合比を有する揮散ガスが
形成されなくなる。
【0004】また、2種以上の揮散性成分を含む揮散性
材料を揮散紙と称される紙などの担体に保持させて使用
する場合にも、上記の容器に収容して使用する場合と同
様の問題点がある。
材料を揮散紙と称される紙などの担体に保持させて使用
する場合にも、上記の容器に収容して使用する場合と同
様の問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、2
種以上の揮散性成分を揮散させるに際し、各成分を所定
範囲の混合比で含有する蒸発ガスを継続して発生させ得
る技術を提供することを主な目的とする。
種以上の揮散性成分を揮散させるに際し、各成分を所定
範囲の混合比で含有する蒸発ガスを継続して発生させ得
る技術を提供することを主な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
従来技術の問題点に鑑みて研究を進めた結果、2種以上
の揮散性成分の全てを混合した揮散性組成物として使用
するのではなく、2種以上の揮散性成分を別個に配置
し、それぞれの蒸気圧に応じて揮散性を調整する場合に
は、上記の目的を達成し得ることを見出した。
従来技術の問題点に鑑みて研究を進めた結果、2種以上
の揮散性成分の全てを混合した揮散性組成物として使用
するのではなく、2種以上の揮散性成分を別個に配置
し、それぞれの蒸気圧に応じて揮散性を調整する場合に
は、上記の目的を達成し得ることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、下記の揮散性保持材
料および揮散性持続方法を提供するものである: 1.基体上に分離して配置された蒸気圧の異なる少なく
とも2種の揮散性成分および蒸気圧のより高い揮散性成
分を被覆する通気性の低いフィルムからなる揮散性材料
保持体。
料および揮散性持続方法を提供するものである: 1.基体上に分離して配置された蒸気圧の異なる少なく
とも2種の揮散性成分および蒸気圧のより高い揮散性成
分を被覆する通気性の低いフィルムからなる揮散性材料
保持体。
【0008】2.蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散
性成分を揮散させる方法において、少なくとも2種の揮
散性成分を分離して配置し、蒸気圧のより高い揮散性成
分を通気性の低いフィルムで被覆しておくことを特徴と
する揮散性持続方法。
性成分を揮散させる方法において、少なくとも2種の揮
散性成分を分離して配置し、蒸気圧のより高い揮散性成
分を通気性の低いフィルムで被覆しておくことを特徴と
する揮散性持続方法。
【0009】3.蒸気圧のより低い揮散性成分を被覆し
ない状態で配置する上記項2に記載の揮散性持続方法。
ない状態で配置する上記項2に記載の揮散性持続方法。
【0010】4.少なくとも2種の揮散性成分を並列し
て配置する上記項2または3に記載の揮散性持続方法。
て配置する上記項2または3に記載の揮散性持続方法。
【0011】5.少なくとも2種の揮散性成分を重ね合
わせて配置する上記項2または3に記載の揮散性持続方
法。
わせて配置する上記項2または3に記載の揮散性持続方
法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しつつ、本発
明を詳細に説明する。
明を詳細に説明する。
【0013】図1および図2は、本発明による実施態様
を示す概念図である。
を示す概念図である。
【0014】図1に示す実施態様においては、基体1上
に蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を担持する担体3
と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担持する担体5
とを分離して配置するとともに、第二の揮散性成分担体
5を通気性の低いフィルム7で被覆して、本発明による
揮散性成分保持体を形成する。揮散性成分保持体の使用
前には、例えば、密閉包装体(図示せず)中に全体を保
持して、揮散性成分の揮散を抑制しておく。
に蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を担持する担体3
と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担持する担体5
とを分離して配置するとともに、第二の揮散性成分担体
5を通気性の低いフィルム7で被覆して、本発明による
揮散性成分保持体を形成する。揮散性成分保持体の使用
前には、例えば、密閉包装体(図示せず)中に全体を保
持して、揮散性成分の揮散を抑制しておく。
【0015】揮散性材料保持体の使用に際しては、密封
包装体から全体を取り出すと、蒸気圧のより高い第二の
揮散性成分の揮散が抑制された状態で、2種の揮散性成
分が揮散し始め、2種の蒸発成分が混合した状態で、次
第に所定の空間に拡散して行く。この場合、2種の揮散
性成分の蒸気圧、蒸発成分の所定混合比などを考慮し
て、フィルム7の通気性、それぞれの保持体に対する揮
散性成分の担持量などを定めればよい。
包装体から全体を取り出すと、蒸気圧のより高い第二の
揮散性成分の揮散が抑制された状態で、2種の揮散性成
分が揮散し始め、2種の蒸発成分が混合した状態で、次
第に所定の空間に拡散して行く。この場合、2種の揮散
性成分の蒸気圧、蒸発成分の所定混合比などを考慮し
て、フィルム7の通気性、それぞれの保持体に対する揮
散性成分の担持量などを定めればよい。
【0016】或いは、担体3に蒸気圧のより低い第一の
揮散性成分と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分との混
合物を担持させ、担体5に蒸気圧のより高い第二の揮散
性成分を担持させておいても良い。蒸気圧の高い第二の
揮散性成分が、担体3から揮散してしまった後にも、担
体5から引き続き揮散し続けるので、2種の蒸発成分か
らなる揮散性材料が継続的に発生する。
揮散性成分と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分との混
合物を担持させ、担体5に蒸気圧のより高い第二の揮散
性成分を担持させておいても良い。蒸気圧の高い第二の
揮散性成分が、担体3から揮散してしまった後にも、担
体5から引き続き揮散し続けるので、2種の蒸発成分か
らなる揮散性材料が継続的に発生する。
【0017】或いは、図1に示す実施態様の改良とし
て、蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を担持する担体
3を通気性のより高いフィルム(図示せず)で被覆し、
蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担持する担体5を
通気性のより低いフィルム7で被覆しても良い。
て、蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を担持する担体
3を通気性のより高いフィルム(図示せず)で被覆し、
蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担持する担体5を
通気性のより低いフィルム7で被覆しても良い。
【0018】図2は、基体1上に蒸気圧のより高い第二
の揮散性成分を担持する担体5、通気性の低いフィルム
7および蒸気圧のより低い第二の揮散性成分を担持する
担体3を順次上下に配置した本発明による揮散性材料保
持体の実施態様を示す。
の揮散性成分を担持する担体5、通気性の低いフィルム
7および蒸気圧のより低い第二の揮散性成分を担持する
担体3を順次上下に配置した本発明による揮散性材料保
持体の実施態様を示す。
【0019】図2に示す実施態様においても、密封包装
体から揮散性材料保持体を取り出した後、これを所定の
使用箇所に配置することにより、第二の揮散性成分5の
揮散が抑制された状態で、2種の揮散性成分が揮散し始
め、2種の蒸発成分が混合した状態で、次第に所定の空
間に拡散して行く。
体から揮散性材料保持体を取り出した後、これを所定の
使用箇所に配置することにより、第二の揮散性成分5の
揮散が抑制された状態で、2種の揮散性成分が揮散し始
め、2種の蒸発成分が混合した状態で、次第に所定の空
間に拡散して行く。
【0020】図2に示す実施態様においても、蒸気圧の
より低い第一の揮散性成分を担持する担体3を通気性の
より高いフィルム(図示せず)で被覆し、蒸気圧のより
高い第二の揮散性成分を担持する担体5を通気性のより
低いフィルム7で被覆しても良い。
より低い第一の揮散性成分を担持する担体3を通気性の
より高いフィルム(図示せず)で被覆し、蒸気圧のより
高い第二の揮散性成分を担持する担体5を通気性のより
低いフィルム7で被覆しても良い。
【0021】本発明において、基体1を構成する材料
は、特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミドなどのプラスチックフィル
ム、アルミニウム箔などの金属箔、木板などが例示され
る。
は、特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミドなどのプラスチックフィル
ム、アルミニウム箔などの金属箔、木板などが例示され
る。
【0022】第一の揮散性成分3の担体としては、紙、
不織布、木板、多孔性樹脂シート、素焼きなどの多孔性
材料が例示される。
不織布、木板、多孔性樹脂シート、素焼きなどの多孔性
材料が例示される。
【0023】第二の揮散性成分5の担体としても、紙、
不織布、木板、多孔性樹脂シート、素焼きなどの多孔性
材料が例示される。
不織布、木板、多孔性樹脂シート、素焼きなどの多孔性
材料が例示される。
【0024】蒸気圧の高い第二の揮散性成分5を被覆す
る低通気性フィルムの材料としては、特に限定されるも
のではないが、ポリプロピレン、PET、ポリアミド、
ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−ポリビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニルなど
の樹脂類が例示される。フィルムの通気性は、樹脂に配
合する無機充填材の粒径および量、無機充填材を配合し
た樹脂組成物の延伸方法などにより、制御することが可
能である。低通気性フィルムとしては、二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム(OPP)が特に好適である。
る低通気性フィルムの材料としては、特に限定されるも
のではないが、ポリプロピレン、PET、ポリアミド、
ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−ポリビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニルなど
の樹脂類が例示される。フィルムの通気性は、樹脂に配
合する無機充填材の粒径および量、無機充填材を配合し
た樹脂組成物の延伸方法などにより、制御することが可
能である。低通気性フィルムとしては、二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム(OPP)が特に好適である。
【0025】蒸気圧の低い第一の揮散性成分3を高通気
性フィルムで被覆する場合には、蒸気圧の高い第一の揮
散性成分5を被覆する低通気性フィルムとの関連で、適
切な通気性を有するものを選択すればよい。
性フィルムで被覆する場合には、蒸気圧の高い第一の揮
散性成分5を被覆する低通気性フィルムとの関連で、適
切な通気性を有するものを選択すればよい。
【0026】なお、図面に示す実施態様においては、2
種の揮散性成分からなる揮散性材料の例を示したが、本
発明は、3種以上の揮散性成分からなる揮散性材料につ
いても、実施可能である。例えば、3種の揮散性成分か
らなる揮散性材料の場合には、蒸気圧の最も高い揮散性
成分を通気性の最も低いフィルムで被覆し、中間の蒸気
圧を有する揮散性成分を中間の通気性を有するフィルム
で被覆し、蒸気圧の最も低い揮散性成分を被覆しないか
或いは通気性の最も高いフィルムで被覆することができ
る。
種の揮散性成分からなる揮散性材料の例を示したが、本
発明は、3種以上の揮散性成分からなる揮散性材料につ
いても、実施可能である。例えば、3種の揮散性成分か
らなる揮散性材料の場合には、蒸気圧の最も高い揮散性
成分を通気性の最も低いフィルムで被覆し、中間の蒸気
圧を有する揮散性成分を中間の通気性を有するフィルム
で被覆し、蒸気圧の最も低い揮散性成分を被覆しないか
或いは通気性の最も高いフィルムで被覆することができ
る。
【0027】本発明において、例えば、「担体3に担持
された揮発性成分」という場合に、該揮発性成分は、単
一化合物からなる必要はなく、2種以上の化合物の混合
物であっても良い。同様に、「担体5に担持された揮発
性成分」も、単一化合物からなる必要はなく、2種以上
の化合物の混合物であっても良い。
された揮発性成分」という場合に、該揮発性成分は、単
一化合物からなる必要はなく、2種以上の化合物の混合
物であっても良い。同様に、「担体5に担持された揮発
性成分」も、単一化合物からなる必要はなく、2種以上
の化合物の混合物であっても良い。
【0028】或いはさらに、揮散性材料が香料組成物で
ある場合には、例えば、担体3に担持された揮発成分が
ベースノート、ミドルノートおよびトップノートを含む
調合香料であり、担体5に担持された揮発成分がトップ
ノートであっても良い。
ある場合には、例えば、担体3に担持された揮発成分が
ベースノート、ミドルノートおよびトップノートを含む
調合香料であり、担体5に担持された揮発成分がトップ
ノートであっても良い。
【0029】本発明の対象となり得る揮散性材料として
は、香料組成物、防虫剤組成物、芳香剤組成物、消臭剤
組成物、防臭剤組成物などが例示される。
は、香料組成物、防虫剤組成物、芳香剤組成物、消臭剤
組成物、防臭剤組成物などが例示される。
【0030】例えば、香料組成物は、通常蒸気圧の異な
る2種以上の香料成分を調合して調製されているので、
本発明方法を適用する場合には、蒸気圧の高い成分の急
速な揮散による組成変化(香気の変化)という問題点が
大幅に軽減される。
る2種以上の香料成分を調合して調製されているので、
本発明方法を適用する場合には、蒸気圧の高い成分の急
速な揮散による組成変化(香気の変化)という問題点が
大幅に軽減される。
【0031】また、防虫剤成分と香料成分とを含む防虫
剤組成物において、蒸気圧が異なる防虫剤成分と香料成
分との揮散性を調整して、長期にわたり、防虫効果と芳
香性とを持続させることができる。
剤組成物において、蒸気圧が異なる防虫剤成分と香料成
分との揮散性を調整して、長期にわたり、防虫効果と芳
香性とを持続させることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、2種以上の揮散性成分
を含む揮散性材料を揮散させるに際し、各成分を所定範
囲の混合比で含有する蒸発ガスを継続して発生させるこ
とができる。
を含む揮散性材料を揮散させるに際し、各成分を所定範
囲の混合比で含有する蒸発ガスを継続して発生させるこ
とができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例および比較例ならびに実験例を
示し、本発明の特徴とするところをより一層明確にす
る。
示し、本発明の特徴とするところをより一層明確にす
る。
【0034】実施例1 図1に示す態様により、本発明を実施した。
【0035】すなわち、アルミニウム製の基体1上に、
調合香料イを担持する担体3および高蒸気圧成分ロを担
持する担体5を横方向に分離して配置し、担体5を8μ
mの低通気性ポリプロピレンフィルム7により被覆し
た。
調合香料イを担持する担体3および高蒸気圧成分ロを担
持する担体5を横方向に分離して配置し、担体5を8μ
mの低通気性ポリプロピレンフィルム7により被覆し
た。
【0036】調合香料イ、担体3、高蒸気圧成分ロおよ
び担体5の詳細は、以下の通りである。
び担体5の詳細は、以下の通りである。
【0037】*調合香料イ;トップノート(主成分:シ
ス−3−ヘキセニルアセテート、リナロール)14% ミドルノート(主成分:シトロネロール、リリーアルデ
ヒド)70% ベースノート(主成分:α−アミルシンナミックアルデ
ヒド、メチルデヒドロジャスモネート)16% *担体3;72mm×60mm×3mmの紙に調合香料イ5gを担
持する。
ス−3−ヘキセニルアセテート、リナロール)14% ミドルノート(主成分:シトロネロール、リリーアルデ
ヒド)70% ベースノート(主成分:α−アミルシンナミックアルデ
ヒド、メチルデヒドロジャスモネート)16% *担体3;72mm×60mm×3mmの紙に調合香料イ5gを担
持する。
【0038】*高蒸気圧成分ロ;トップノート *担体5;15mm×60mm×3mmの紙に高蒸気圧成分ロ2g
を担持する。
を担持する。
【0039】実施例2 図2に示す態様により、本発明を実施した。
【0040】すなわち、アルミニウム製の基体1上に、
調合香料イを担持する担体3および高蒸気圧成分ロを担
持する担体5を上下方向に配置し、担体5を8μmの低
通気性ポリプロピレンフィルム7により被覆した。
調合香料イを担持する担体3および高蒸気圧成分ロを担
持する担体5を上下方向に配置し、担体5を8μmの低
通気性ポリプロピレンフィルム7により被覆した。
【0041】調合香料イおよび高蒸気圧成分ロは、実施
例と同様であり、担体3および担体5の詳細は、以下の
通りである。
例と同様であり、担体3および担体5の詳細は、以下の
通りである。
【0042】*担体3;65mm×40mm×3mmの紙に調合香
料イ5gを担持する。
料イ5gを担持する。
【0043】*担体5;65mm×40mm×3mmの紙に高蒸気
圧成分ロ2gを担持する。
圧成分ロ2gを担持する。
【0044】比較例1 アルミニウム製の基体1上に実施例1と同様の調合香料
イを担持する担体(65mm×40mm×3mmの紙)のみを配置
した。
イを担持する担体(65mm×40mm×3mmの紙)のみを配置
した。
【0045】実験例1 実施例1、2および比較例1による香料担持材料を40
℃で1週間に保持して、担持成分を揮散させた。
℃で1週間に保持して、担持成分を揮散させた。
【0046】揮散開始直後と1週間後の蒸発成分をヘッ
ドスペースガスクロマトグラフィーにより分析した結果
を表1に示す。
ドスペースガスクロマトグラフィーにより分析した結果
を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1に示す結果から、実施例1および2に
おいても、1週間後の高蒸気圧成分の量は減少している
が、比較例1に比して、減少の程度は小さい。
おいても、1週間後の高蒸気圧成分の量は減少している
が、比較例1に比して、減少の程度は小さい。
【0049】また、全成分中の高蒸気圧成分の比率にお
いて、実施例1および2の場合には、初期値と1週間後
の値との差が小さく、香質の変化が少ないことが明らか
である。
いて、実施例1および2の場合には、初期値と1週間後
の値との差が小さく、香質の変化が少ないことが明らか
である。
【図1】基体上に蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を
担持する担体と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担
持する担体とを平面方向に分離して配置するとともに、
第二の揮散性成分を通気性の低いフィルムで被覆した本
発明揮散性材料保持体の概要を示す模式図である。
担持する担体と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担
持する担体とを平面方向に分離して配置するとともに、
第二の揮散性成分を通気性の低いフィルムで被覆した本
発明揮散性材料保持体の概要を示す模式図である。
【図2】基体上に蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を
担持する担体と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担
持する担体とを上下方向に分離して配置するとともに、
第二の揮散性成分を通気性の低いフィルムで被覆した本
発明揮散性材料保持体の概要を示す模式図である。
担持する担体と蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担
持する担体とを上下方向に分離して配置するとともに、
第二の揮散性成分を通気性の低いフィルムで被覆した本
発明揮散性材料保持体の概要を示す模式図である。
1…基体 3…蒸気圧のより低い第一の揮散性成分を担持する担体 5…蒸気圧のより高い第二の揮散性成分を担持する担体 7…通気性の低いフィルム
Claims (5)
- 【請求項1】基体上に分離して配置された蒸気圧の異な
る少なくとも2種の揮散性成分および蒸気圧のより高い
揮散性成分を被覆する通気性の低いフィルムからなる揮
散性材料保持体。 - 【請求項2】蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成
分を揮散させる方法において、少なくとも2種の揮散性
成分を分離して配置し、蒸気圧のより高い揮散性成分を
通気性の低いフィルムで被覆しておくことを特徴とする
揮散性持続方法。 - 【請求項3】蒸気圧のより低い揮散性成分を被覆しない
状態で配置する請求項2に記載の揮散性持続方法。 - 【請求項4】少なくとも2種の揮散性成分を並列して配
置する請求項2または3に記載の揮散性持続方法。 - 【請求項5】少なくとも2種の揮散性成分を重ね合わせ
て配置する請求項2または3に記載の揮散性持続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7274250A JPH09108324A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 揮散性材料保持体および揮散性持続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7274250A JPH09108324A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 揮散性材料保持体および揮散性持続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09108324A true JPH09108324A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17539092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7274250A Pending JPH09108324A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 揮散性材料保持体および揮散性持続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09108324A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005521442A (ja) * | 2002-03-11 | 2005-07-21 | エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド | 揮発性物質を分配するための装置 |
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1995
- 1995-10-23 JP JP7274250A patent/JPH09108324A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005521442A (ja) * | 2002-03-11 | 2005-07-21 | エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド | 揮発性物質を分配するための装置 |
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