JPH09108322A - 揮散体容器 - Google Patents
揮散体容器Info
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- JPH09108322A JPH09108322A JP7274378A JP27437895A JPH09108322A JP H09108322 A JPH09108322 A JP H09108322A JP 7274378 A JP7274378 A JP 7274378A JP 27437895 A JP27437895 A JP 27437895A JP H09108322 A JPH09108322 A JP H09108322A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蒸気圧を異にする2種以上の揮散性成分を所
定の効果を保持させた状態で接続的に揮散させることが
できる揮散体容器を提供する。 【解決手段】 揮散体と、該揮散体を揮散可能に収容す
る容器とを具備し、上記揮散体は揮散面がフリーの第1
揮散性材料と、揮散面が通気性フィルムより被覆された
第2揮散性材料とを備え、第1揮散性材料は、蒸気圧の
異なる少なくとも2種の揮散性成分を保持し、第2揮散
性材料は、揮散体と、該揮散体を揮散可能に収容する容
器とを具備し、上記揮散体は揮散面がフリーの第1揮散
性材料と、揮散面が通気性フィルムより被覆された第2
揮散性材料とを備え、第1揮散性材料は、蒸気圧の異な
る少なくとも2種の揮散性成分を保持し、第2揮散性材
料は、第1揮散性材料に含まれる揮散成分より蒸気圧の
高い揮散成分もしくは第1揮散性材料が保持する揮散性
成分のうち、より蒸気圧が高い揮散性成分と同一成分を
保持していることを特徴とする。
定の効果を保持させた状態で接続的に揮散させることが
できる揮散体容器を提供する。 【解決手段】 揮散体と、該揮散体を揮散可能に収容す
る容器とを具備し、上記揮散体は揮散面がフリーの第1
揮散性材料と、揮散面が通気性フィルムより被覆された
第2揮散性材料とを備え、第1揮散性材料は、蒸気圧の
異なる少なくとも2種の揮散性成分を保持し、第2揮散
性材料は、揮散体と、該揮散体を揮散可能に収容する容
器とを具備し、上記揮散体は揮散面がフリーの第1揮散
性材料と、揮散面が通気性フィルムより被覆された第2
揮散性材料とを備え、第1揮散性材料は、蒸気圧の異な
る少なくとも2種の揮散性成分を保持し、第2揮散性材
料は、第1揮散性材料に含まれる揮散成分より蒸気圧の
高い揮散成分もしくは第1揮散性材料が保持する揮散性
成分のうち、より蒸気圧が高い揮散性成分と同一成分を
保持していることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気圧を異にする
2種以上の揮散性成分を薬効の低下なしに持続的に揮散
させることができる揮散体容器に関する。
2種以上の揮散性成分を薬効の低下なしに持続的に揮散
させることができる揮散体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】揮散体容器に収容される揮散性材料は通
常、蒸気圧の高いもの(高蒸気圧)、蒸気圧の中程度の
もの(中蒸気圧)及び蒸気圧の低いもの(低蒸気圧)な
ど、蒸気圧の異なる2種以上の成分を保持しているの
で、自然に揮散させると蒸気圧の高いものから先に揮散
してしまい、これでは初期の効力を持続させることはで
きない。
常、蒸気圧の高いもの(高蒸気圧)、蒸気圧の中程度の
もの(中蒸気圧)及び蒸気圧の低いもの(低蒸気圧)な
ど、蒸気圧の異なる2種以上の成分を保持しているの
で、自然に揮散させると蒸気圧の高いものから先に揮散
してしまい、これでは初期の効力を持続させることはで
きない。
【0003】従って初期の効力を持続させるためにはど
うしても揮散抑制手段の適用が必要になり、従来、例え
ば揮散体容器の揮散口に通気性フィルムを設け、該フィ
ルムを通して揮散させるような構成のものが提案されて
いる(例えば特公平1−36379号公報参照)。
うしても揮散抑制手段の適用が必要になり、従来、例え
ば揮散体容器の揮散口に通気性フィルムを設け、該フィ
ルムを通して揮散させるような構成のものが提案されて
いる(例えば特公平1−36379号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが揮散口に設け
た通気性フィルムにより揮散を抑制する方式のもので
は、どうしても蒸気圧の低い領域の成分に対し抑制が過
度になり、充分な成果は期待できない。
た通気性フィルムにより揮散を抑制する方式のもので
は、どうしても蒸気圧の低い領域の成分に対し抑制が過
度になり、充分な成果は期待できない。
【0005】本発明は、揮散の当初から揮散の終了近く
まで、初期の効力を持続保持させることができる揮散体
容器を提供することを目的としている。
まで、初期の効力を持続保持させることができる揮散体
容器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、揮散体と、該
揮散体を揮散可能に収容する容器とを具備し、上記揮散
体は揮散面がフリーの第1揮散性材料と、揮散面が通気
性フィルムより被覆された第2揮散性材料とを備え、第
1揮散性材料は、蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散
性成分を保持し、第2揮散性材料は、揮散体と、該揮散
体を揮散可能に収容する容器とを具備し、上記揮散体は
揮散面がフリーの第1揮散性材料と、揮散面が通気性フ
ィルムより被覆された第2揮散性材料とを備え、第1揮
散性材料は、蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成
分を保持し、第2揮散性材料は、第1揮散性材料に含ま
れる揮散成分より蒸気圧の高い揮散成分もしくは第1揮
散性材料が保持する揮散性成分のうち、より蒸気圧が高
い揮散性成分と同一成分を保持していることを特徴とす
る揮散体容器に係る。
揮散体を揮散可能に収容する容器とを具備し、上記揮散
体は揮散面がフリーの第1揮散性材料と、揮散面が通気
性フィルムより被覆された第2揮散性材料とを備え、第
1揮散性材料は、蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散
性成分を保持し、第2揮散性材料は、揮散体と、該揮散
体を揮散可能に収容する容器とを具備し、上記揮散体は
揮散面がフリーの第1揮散性材料と、揮散面が通気性フ
ィルムより被覆された第2揮散性材料とを備え、第1揮
散性材料は、蒸気圧の異なる少なくとも2種の揮散性成
分を保持し、第2揮散性材料は、第1揮散性材料に含ま
れる揮散成分より蒸気圧の高い揮散成分もしくは第1揮
散性材料が保持する揮散性成分のうち、より蒸気圧が高
い揮散性成分と同一成分を保持していることを特徴とす
る揮散体容器に係る。
【0007】さらに本発明は容器が壁面に対し脱着可能
な止着部を備えていることを特徴とする請求項1記載の
揮散体容器に係る。
な止着部を備えていることを特徴とする請求項1記載の
揮散体容器に係る。
【0008】さらに本発明は、容器が装飾シート部材を
取換え可能に備えていることを特徴とする請求項1又は
2記載の揮散体容器に係る。
取換え可能に備えていることを特徴とする請求項1又は
2記載の揮散体容器に係る。
【0009】本発明において、揮散体容器は、芳香剤、
防臭剤、防虫剤、防かび剤などのような揮散性薬剤を含
浸保持する揮散体を収容している。
防臭剤、防虫剤、防かび剤などのような揮散性薬剤を含
浸保持する揮散体を収容している。
【0010】揮散体は、揮散面がフリーの第1揮散性材
料と、揮散面が通気性フィルムにより被覆された第2揮
散性成分材料とから構成されている。
料と、揮散面が通気性フィルムにより被覆された第2揮
散性成分材料とから構成されている。
【0011】第1揮散性材料には、揮散性成分、例えば
高い蒸気圧及び中程度の蒸気圧とさらに必要に応じ低い
蒸気圧の揮散性成分が調合して含浸保持されている。
高い蒸気圧及び中程度の蒸気圧とさらに必要に応じ低い
蒸気圧の揮散性成分が調合して含浸保持されている。
【0012】このような調合薬剤は従来から薬効に応じ
多種多様のものが既に提供されており、公知の調合薬剤
のうちから薬効などに応じ選択して使用すればよい。
多種多様のものが既に提供されており、公知の調合薬剤
のうちから薬効などに応じ選択して使用すればよい。
【0013】第2揮散性材料には、第1揮散性材料に含
浸保持された調合薬剤のうち、より高い蒸気圧成分、例
えば高蒸気圧成分と同一の成分が含浸保持される。
浸保持された調合薬剤のうち、より高い蒸気圧成分、例
えば高蒸気圧成分と同一の成分が含浸保持される。
【0014】また第1揮散性材料に、中及び低蒸気圧成
分を含浸保持させ、第2揮散性材料に高蒸気圧成分を含
浸保持させるようにしてもよい。
分を含浸保持させ、第2揮散性材料に高蒸気圧成分を含
浸保持させるようにしてもよい。
【0015】第2揮散性材料の揮散面は、通気性フィル
ムにより被覆されており、該フィルムにより、第2揮散
性材料よりの揮散は抑制される。
ムにより被覆されており、該フィルムにより、第2揮散
性材料よりの揮散は抑制される。
【0016】第1揮散性材料の揮散面はフリーであるの
で、より蒸気圧の低い成分の揮散を抑制することなし
に、従って所定の揮散量を保持した状態のままで揮散を
持続させることがでくるが、より高い蒸気圧成分揮散も
抑制されることがないので、より高い蒸気圧成分の揮散
は持続できない。
で、より蒸気圧の低い成分の揮散を抑制することなし
に、従って所定の揮散量を保持した状態のままで揮散を
持続させることがでくるが、より高い蒸気圧成分揮散も
抑制されることがないので、より高い蒸気圧成分の揮散
は持続できない。
【0017】第2揮散性材料は、より高い蒸気圧成分を
含浸保持し、且つその揮散性は揮散面を覆う通気性フィ
ルムにより抑制されるので、より高い蒸気圧成分の揮散
を持続させることができる。
含浸保持し、且つその揮散性は揮散面を覆う通気性フィ
ルムにより抑制されるので、より高い蒸気圧成分の揮散
を持続させることができる。
【0018】よって第1、2揮散性材料の併用により、
蒸気圧を異にする2種以上の揮散性成分をより低い蒸気
圧成分の揮散を抑制することなしに持続的に揮散させる
ことが可能になる。
蒸気圧を異にする2種以上の揮散性成分をより低い蒸気
圧成分の揮散を抑制することなしに持続的に揮散させる
ことが可能になる。
【0019】また、第1揮散性材料に中及び低蒸気圧成
分を、第2揮散性材料に高蒸気圧成分を、それぞれ含浸
保持させる場合には、第2揮散性成分よりの高蒸気圧成
分の揮散は、その揮散面に備えた通気性フィルムにより
抑制されるので、之等第1、2揮散性材料を併用するこ
とにより高、中及び低蒸気圧成分を持続的に揮散させる
ことができる。
分を、第2揮散性材料に高蒸気圧成分を、それぞれ含浸
保持させる場合には、第2揮散性成分よりの高蒸気圧成
分の揮散は、その揮散面に備えた通気性フィルムにより
抑制されるので、之等第1、2揮散性材料を併用するこ
とにより高、中及び低蒸気圧成分を持続的に揮散させる
ことができる。
【0020】蒸気圧の高い成分の揮散抑制に適用される
通気性フィルムとしては、公知の各種のプラスチックフ
ィルムを適用でき、之等のうちから、抑制対象の揮散性
成分の蒸気圧などを考慮し、選択使用すればよい。
通気性フィルムとしては、公知の各種のプラスチックフ
ィルムを適用でき、之等のうちから、抑制対象の揮散性
成分の蒸気圧などを考慮し、選択使用すればよい。
【0021】このような通気性フィルムとして、たとえ
ば、ポリプロピレン、PET、ポリアミド、ポリアクリ
ロニトニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ポりビニ
ルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニルなどの樹脂フィ
ルムが例示される。
ば、ポリプロピレン、PET、ポリアミド、ポリアクリ
ロニトニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ポりビニ
ルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニルなどの樹脂フィ
ルムが例示される。
【0022】本発明において、容器としては揮散体を揮
散可能に収容し得るものであればよく、その使用形態
は、床などの平面設置タイプ及び壁面などの立上がり面
設置タイプのいずれでもよい。特に後者の立上がり面設
置タイプは設置面の選択幅が広く適当である。
散可能に収容し得るものであればよく、その使用形態
は、床などの平面設置タイプ及び壁面などの立上がり面
設置タイプのいずれでもよい。特に後者の立上がり面設
置タイプは設置面の選択幅が広く適当である。
【0023】立上がり面設置タイプの容器には、立上が
り面に対し繰返し脱着可能な止着部が備えられる。止着
部としては吸盤や粘着剤層などを適用できるが、立上が
り面の材質によっては面ファスナやマグネットなどを適
用してもよい。
り面に対し繰返し脱着可能な止着部が備えられる。止着
部としては吸盤や粘着剤層などを適用できるが、立上が
り面の材質によっては面ファスナやマグネットなどを適
用してもよい。
【0024】また容器は装飾シート部材、例えば写真、
絵画、絵ハガキなどを取換え可能に備えることができる
ような構成を有していてもよく、例えば額縁タイプであ
って、枠部の中空部内に揮散体を揮散可能に収容できる
ような構成のものはインテリア性に優れ適当である。
絵画、絵ハガキなどを取換え可能に備えることができる
ような構成を有していてもよく、例えば額縁タイプであ
って、枠部の中空部内に揮散体を揮散可能に収容できる
ような構成のものはインテリア性に優れ適当である。
【0025】本発明において、より高い蒸気圧とは、高
い蒸気圧と中程度の蒸気圧との2種を少なくとも含んで
いる場合には、高い蒸気圧をいい、また中程度の蒸気圧
と低い蒸気圧の2種のみの場合には、中程度の蒸気圧を
いう。
い蒸気圧と中程度の蒸気圧との2種を少なくとも含んで
いる場合には、高い蒸気圧をいい、また中程度の蒸気圧
と低い蒸気圧の2種のみの場合には、中程度の蒸気圧を
いう。
【0026】香料原料を揮散度(蒸気圧)に従って分類
すると、次の3つに分類される。
すると、次の3つに分類される。
【0027】(1)トップノート 蒸気圧が高く、にお
い紙につけておくと2時間以内に揮散して、あとににお
いが残らないもので、調合香料のにおいの第一印象をよ
くするために必要なものである。
い紙につけておくと2時間以内に揮散して、あとににお
いが残らないもので、調合香料のにおいの第一印象をよ
くするために必要なものである。
【0028】(2)ミドルノート 中程度の蒸気圧を有
し、におい紙につけておくと2〜6時間においが持続す
る程度のもの、調合香料のにおいの骨格をなす重要な部
分である。
し、におい紙につけておくと2〜6時間においが持続す
る程度のもの、調合香料のにおいの骨格をなす重要な部
分である。
【0029】(3)ベースノート 蒸気圧が低く保留性
に富んだもので、6時間以上におい紙ににおいが残るも
の、ムスクのごとく1カ月以上もにおいが持続するもの
もある。調合香料のにおいの特徴を示す部分である。
に富んだもので、6時間以上におい紙ににおいが残るも
の、ムスクのごとく1カ月以上もにおいが持続するもの
もある。調合香料のにおいの特徴を示す部分である。
【0030】本明細書において、高蒸気圧成分とはトッ
プノートに相当する成分を、中程度蒸気圧成分とはミド
ルノートに相当する成分を、また低蒸気圧成分とはベー
スノートに相当する成分を、それぞれ意味している。
プノートに相当する成分を、中程度蒸気圧成分とはミド
ルノートに相当する成分を、また低蒸気圧成分とはベー
スノートに相当する成分を、それぞれ意味している。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の1実施形態を添付
図面にもとづき説明すると次の通りである。
図面にもとづき説明すると次の通りである。
【0032】本発明揮散体容器の1実施形態が図1乃至
図5に示され、図3に示す分解図から明らかなように、
上記揮散体容器は、容器本体1、枠状中箱2、装飾シー
ト部材3、透明保護シート4及び枠状中箱2内に収容さ
れた揮散体16を備えている。
図5に示され、図3に示す分解図から明らかなように、
上記揮散体容器は、容器本体1、枠状中箱2、装飾シー
ト部材3、透明保護シート4及び枠状中箱2内に収容さ
れた揮散体16を備えている。
【0033】容器本体1は例えばプラスチック製であっ
て、浅い箱型の容器部1Aと該容器部1Aにヒンジ部5
を介して連成された蓋部1Bとから構成されている。
て、浅い箱型の容器部1Aと該容器部1Aにヒンジ部5
を介して連成された蓋部1Bとから構成されている。
【0034】蓋部1Bはヒンジ部5を回動支点として開
閉自在であり、閉時には、蓋部1Bの周側部下部1B1
が容器部1Aの周壁上部1A1に凹凸段部1B2、1A2
の係合下に嵌合し得るようになっている。
閉自在であり、閉時には、蓋部1Bの周側部下部1B1
が容器部1Aの周壁上部1A1に凹凸段部1B2、1A2
の係合下に嵌合し得るようになっている。
【0035】蓋部1Bを閉状態において拘束するために
図5に拡大して示すようにヒンジ部5とは反対側の側辺
に、弾性により嵌合係止する凹凸部6a、6bと該凹凸
部6a、6bの嵌合係止を解くための指掛け部7(図2
参照)とが設けられている。
図5に拡大して示すようにヒンジ部5とは反対側の側辺
に、弾性により嵌合係止する凹凸部6a、6bと該凹凸
部6a、6bの嵌合係止を解くための指掛け部7(図2
参照)とが設けられている。
【0036】図5において、周側部下部1B1と周壁上
部1A1間の隙間8は、蓋部1Bを容器部1Aに対し回
動方式で嵌合するために必要である。
部1A1間の隙間8は、蓋部1Bを容器部1Aに対し回
動方式で嵌合するために必要である。
【0037】容器部1Aの裏面側に図2に示すように吸
盤部9が設けられている。
盤部9が設けられている。
【0038】吸盤部9は容器本体1を壁面に対し脱着可
能に取付け固定するための止着部として機能し、図2で
は微細な凹部(図示せず)を多数集合して構成したフラ
ットタイプのものが示されている。
能に取付け固定するための止着部として機能し、図2で
は微細な凹部(図示せず)を多数集合して構成したフラ
ットタイプのものが示されている。
【0039】図2、3に示すように容器部1Aの底部の
一側部に裏面側に折曲可能な打出舌片10を設け、該舌
片10に係止穴11を設けておけば、壁面にフック金具
が取付けてある場合、該フック金具を利用して容器部1
Aを吊り掛けることができるので便利である。
一側部に裏面側に折曲可能な打出舌片10を設け、該舌
片10に係止穴11を設けておけば、壁面にフック金具
が取付けてある場合、該フック金具を利用して容器部1
Aを吊り掛けることができるので便利である。
【0040】蓋部1Bの天面には、第1窓部12が開口
され、該窓部12を取り囲むように縁部13が残されて
いる。
され、該窓部12を取り囲むように縁部13が残されて
いる。
【0041】枠状中箱2は、容器部1Aの内径と深さに
略々合致する外径と高さを有し、該容器部1A内に嵌合
収納し得るようになっている。
略々合致する外径と高さを有し、該容器部1A内に嵌合
収納し得るようになっている。
【0042】枠状中箱2は図3に示すように断面溝型の
枠部14と該枠部14で囲まれた第2窓部15とを備
え、溝型枠部14内に揮散成分を含浸保持する揮散体1
6が充填されている。
枠部14と該枠部14で囲まれた第2窓部15とを備
え、溝型枠部14内に揮散成分を含浸保持する揮散体1
6が充填されている。
【0043】図4の分解図に示すように、揮散体16は
第1と第2の揮散性材料16a、16bを備え、第1揮
散性材料16aには蒸気圧の異なる少なくとも2種、例
えば高蒸気圧、中程度の蒸気圧及び低蒸気圧の3種の揮
散性成分が含浸保持されている。一方第2揮散性材料1
6bには、第1揮散性材料16aに含浸された高蒸気
圧、中蒸気圧及び低蒸気圧の揮散性成分のうち、より高
い蒸気圧即ち高蒸気圧成分と同一の成分が含浸保持され
ている。
第1と第2の揮散性材料16a、16bを備え、第1揮
散性材料16aには蒸気圧の異なる少なくとも2種、例
えば高蒸気圧、中程度の蒸気圧及び低蒸気圧の3種の揮
散性成分が含浸保持されている。一方第2揮散性材料1
6bには、第1揮散性材料16aに含浸された高蒸気
圧、中蒸気圧及び低蒸気圧の揮散性成分のうち、より高
い蒸気圧即ち高蒸気圧成分と同一の成分が含浸保持され
ている。
【0044】第1、2揮散性材料16a、16bは枠状
中箱2の枠部14内に第1揮散性材料16aが上層、第
2揮散性材料16bが下層を構成するように充填され、
第1と第2の揮散性材料16a、16bの間には第2揮
散性材料16bの上面(揮散面)を覆うように通気性フ
ィルム16cが介装されている。
中箱2の枠部14内に第1揮散性材料16aが上層、第
2揮散性材料16bが下層を構成するように充填され、
第1と第2の揮散性材料16a、16bの間には第2揮
散性材料16bの上面(揮散面)を覆うように通気性フ
ィルム16cが介装されている。
【0045】溝型枠部14の内枠14aの上端に内方突
出の摘み片17が形成されている。蓋部1Bの天面の縁
部13は図1に示すように枠状中箱2を目視から遮断す
る目隠しとしての働きをし、窓側寄りの部分13aは枠
状中箱2の内枠14aより僅かに内方へ突出した状態で
下方へ緩く湾曲している。
出の摘み片17が形成されている。蓋部1Bの天面の縁
部13は図1に示すように枠状中箱2を目視から遮断す
る目隠しとしての働きをし、窓側寄りの部分13aは枠
状中箱2の内枠14aより僅かに内方へ突出した状態で
下方へ緩く湾曲している。
【0046】蓋部1Bの縁部13と枠状中箱2の上端と
の間には、揮散成分の揮散に必要な揮散口18(図1参
照)が全周に亘って形成されれいる。
の間には、揮散成分の揮散に必要な揮散口18(図1参
照)が全周に亘って形成されれいる。
【0047】図3に示す状態で、容器本体1の容器部1
A内に装飾シート部材3、透明保護シート4及び枠状中
箱2の順に収納した後、蓋部1Bを閉じることにより図
1に示す通り本発明揮散体容器が得られる。
A内に装飾シート部材3、透明保護シート4及び枠状中
箱2の順に収納した後、蓋部1Bを閉じることにより図
1に示す通り本発明揮散体容器が得られる。
【0048】本発明揮散体容器は例えば裏面の吸盤部9
を利用して例えば室内の壁面に吸着固定して使用され
る。
を利用して例えば室内の壁面に吸着固定して使用され
る。
【0049】使用中、第1及び第2揮散性材料16a、
16bから揮散した揮散成分は、揮散口18を通じて室
内に放散される。第1揮散性材料16aの上面(揮散
面)はフリーであるので、使用初期の段階においては、
該材料16aに保持されている高、中及び低蒸気圧の3
種の揮散性成分が所定の割合で揮散し、所定の薬効が得
られる。
16bから揮散した揮散成分は、揮散口18を通じて室
内に放散される。第1揮散性材料16aの上面(揮散
面)はフリーであるので、使用初期の段階においては、
該材料16aに保持されている高、中及び低蒸気圧の3
種の揮散性成分が所定の割合で揮散し、所定の薬効が得
られる。
【0050】上記の3種の揮散成分のうち、高蒸気圧成
分は他の2種に比べ揮散し易いので、時間の経過につれ
て、高蒸気圧成分の揮散量が不足して行く。
分は他の2種に比べ揮散し易いので、時間の経過につれ
て、高蒸気圧成分の揮散量が不足して行く。
【0051】第2揮散性材料16bは上記高蒸気圧成分
と同一の成分を保持し且つ通気性フィルム16cにより
揮散が抑制されているので、高蒸気圧成分を持続的に補
う働きをする。
と同一の成分を保持し且つ通気性フィルム16cにより
揮散が抑制されているので、高蒸気圧成分を持続的に補
う働きをする。
【0052】よって、第1、2揮散性材料16a、16
bの併用により、使用初期から終期まで所定の効力を持
続保持させることができる。
bの併用により、使用初期から終期まで所定の効力を持
続保持させることができる。
【0053】第1揮散性材料16aに中及び低蒸気圧成
分を、また第2揮散性材料16bに高蒸気圧成分をそれ
ぞれ含浸保持させる場合も同様の効果が得られる。
分を、また第2揮散性材料16bに高蒸気圧成分をそれ
ぞれ含浸保持させる場合も同様の効果が得られる。
【0054】以下に実施例をあげる。
【0055】
図4において 16a・・・・・調合香料 5g(高、中、低の3種の
蒸気圧成分を含む) 16c・・・・・ポリプロピレンフィルム 8μ 16b・・・・・調合香料のより蒸気圧の高い部分 2
g(高蒸気圧成分) となるようにし、セットする。
蒸気圧成分を含む) 16c・・・・・ポリプロピレンフィルム 8μ 16b・・・・・調合香料のより蒸気圧の高い部分 2
g(高蒸気圧成分) となるようにし、セットする。
【0056】比較例 図4において 16a・・・・・調合香料5g 測定方法 ヘッドスペースガスクロにて40℃で経時揮散させた時
のより高い蒸気圧の部分の変化を測定した。
のより高い蒸気圧の部分の変化を測定した。
【0057】
【表1】
【0058】表に示したように、初期値に比べ、4日
後、7日後の高蒸気圧部分の量が減少しているが、比較
例に比べ、実施例は減少割合が小さい。また、全香気に
対する高蒸気圧部の割合も比較例に比べ初期との差が小
さく、香質の変化が少ないことがわかる。
後、7日後の高蒸気圧部分の量が減少しているが、比較
例に比べ、実施例は減少割合が小さい。また、全香気に
対する高蒸気圧部の割合も比較例に比べ初期との差が小
さく、香質の変化が少ないことがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば蒸気圧を異にする少なく
とも2種の揮散性成分を揮散させる揮散体容器におい
て、使用初期から終期まで揮散性成分を所定の効力を持
続し得るように揮散させることができる。
とも2種の揮散性成分を揮散させる揮散体容器におい
て、使用初期から終期まで揮散性成分を所定の効力を持
続し得るように揮散させることができる。
【図1】本発明の1実施形態を示す正面側から見た斜視
図である。
図である。
【図2】同、裏面側から見た斜視図である。
【図3】同分解図である。
【図4】枠状中箱部分の分解図である。
【図5】蓋部の開閉操作部の拡大断面図である。
1 容器本体 2 枠状中箱 3 装飾シート部材 4 透明保護シート 5 ヒンジ部 6a 凹部 6b 凸部 7 指掛け部 8 隙間 9 吸盤部 10 打出舌片 11 係止穴 12 第1窓部 13 縁部 14 溝型枠部 15 第2窓部 16 揮散体 17 摘み片 18 揮散口
Claims (3)
- 【請求項1】 揮散体と、該揮散体を揮散可能に収容す
る容器とを具備し、上記揮散体は揮散面がフリーの第1
揮散性材料と、揮散面が通気性フィルムより被覆された
第2揮散性材料とを備え、第1揮散性材料は、蒸気圧の
異なる少なくとも2種の揮散性成分を保持し、第2揮散
性材料は、第1揮散性材料に含まれる揮散成分より蒸気
圧の高い揮散成分もしくは第1揮散性材料が保持する揮
散性成分のうち、より蒸気圧が高い揮散性成分と同一成
分を保持していることを特徴とする揮散体容器。 - 【請求項2】 容器が壁面に対し繰返し脱着可能な止着
部を備えていることを特徴とする請求項1記載の揮散体
容器。 - 【請求項3】 容器が装飾シート部材を取換え可能に備
えていることを特徴とする請求項1又は2記載の揮散体
容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7274378A JPH09108322A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 揮散体容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7274378A JPH09108322A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 揮散体容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09108322A true JPH09108322A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17540832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7274378A Pending JPH09108322A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 揮散体容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09108322A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010193817A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた害虫の防虫方法 |
JP2018023705A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 垣展企業有限公司 | 装飾品と結合するフレグランス装置 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP7274378A patent/JPH09108322A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010193817A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた害虫の防虫方法 |
JP2018023705A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 垣展企業有限公司 | 装飾品と結合するフレグランス装置 |
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