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JPH0892269A - 光学活性[3](1,1’)フェロセノファン類の製造方法 - Google Patents

光学活性[3](1,1’)フェロセノファン類の製造方法

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Publication number
JPH0892269A
JPH0892269A JP16002591A JP16002591A JPH0892269A JP H0892269 A JPH0892269 A JP H0892269A JP 16002591 A JP16002591 A JP 16002591A JP 16002591 A JP16002591 A JP 16002591A JP H0892269 A JPH0892269 A JP H0892269A
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JP
Japan
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ferrocenophanes
optically active
ferrocenophane
lipase
esterase
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JP16002591A
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Taeko Izumi
多恵子 泉
Akira Kasahara
晃 笠原
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機金属錯体触媒の修飾剤として有用な光学
活性[3](1,1’)フェロセノファン類を簡便な方
法で製造する。 【構成】 従来、[3](1,1’)フェロセノファン
類は、ラセミ体の光学分割という煩雑な方法によって製
造されてきたが、本発明によれば、ラセミ体の[3]
(1,1’)フェロセノファンのエステル体をリパーゼ
またはエステラーゼによる不斉加水分解反応により光学
活性[3](1,1’)フェロセノファンのカルボキシ
体と還元残としての光学活性[3](1,1’)フェロ
セノファンのエステル体とを同時に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(II)および
(III)で示される光学活性な[3](1,1’)フ
ェロセノファン類の製造方法に関するものである。光学
活性フェロセン類は、不斉還元金属錯体触媒の修飾に用
いられていることが知られている。(T.Hayashi, et. a
l.,Bull.Chem.Soc. Jpn.,53,1138(1980).)光学活性
[3](1,1’)フェロセノファン類においても有機
金属錯体触媒の修飾剤としての同様な利用分野が考えら
れる。
【0002】
【従来の技術】光学活性[3](1,1’)フェロセノ
ファン類として知られているのは、5−および6−ヒド
ロキシメチル体、5−および6−カルボキシ体、5−お
よび6−ホルミル体などであるが、これらのものはずれ
もラセミ体の光学分割により製造された光学活性5−お
よび6−カルボキシ[3](1,1’)フェロセノファ
ンを出発原料として化学的に合成されたもので、(H.Fal
k, O.Hofer, K.Schoegl,Monatsch. Chem.,100,624 (196
9).) リパーゼ、エステラーゼなどによる発酵法による
製造方法はまだ知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学活性[3]
(1,1’)フェロセノファン類の製造方法は、ラセミ
体の光学分割という煩雑な方法によって製造されてきた
が、本発明は5−および6−アルコキシカルボニル
[3](1,1’)フェロセノファンのリパーゼまたは
エステラーゼによる不斉加水分解反応による、簡便な方
法での光学活性な5−および6−[3](1,1’)フ
ェロセノファン類の製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(I)で示される化合物をエステラーゼまたはリパー
ゼの存在下加水分解することを特徴とする光学活性カル
ボキシ[3](1,1’)フェロセノファン類(II)
および光学活性アルコキシカルボニル[3](1,
1’)フェロセノファン類(III)の製造方法であ
る。
【化4】 (I) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
す。)
【化5】 (II)
【化6】 (III) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
す。)
【0005】本発明で製造できる[3](1,1’)フ
ェロセノファン類を具体的に例示すれば、(+)−5−
カルボキシ[3](1,1’)フェロセノファン、
(−)−5−アルコキシカルボニル[3](1,1’)
フェロセノファン、(−)−5−カルボキシ[3]
(1,1’)フェロセノファン、(+)−5−アルコキ
シカルボニル[3](1,1’)フェロセノファン、
(+)−6−カルボキシ[3](1,1’)フェロセノ
ファン、(−)−6−アルコキシカルボニル[3]
(1,1’)フェロセノファン、(−)−6−カルボキ
シ[3](1,1’)フェロセノファン、(+)−6−
アルコキシカルボニル[3](1,1’)フェロセノフ
ァンなどが挙げられる。
【0006】本発明の出発原料となる一般式(I)のラ
セミ体の5−または6−アルコキシカルボニル[3]
(1,1’)フェロセノファン類は、既に公知の方法で
製造できる。(H.Falk, O.Hofer, K.Schoegl, Monatsch.
Chem.,100,624 (1969).) すなわち、[3](1,
1’)フェロセノファンにフリーデルクラフツ反応で
N,N−ジフェニルカルバミルクロライドを反応させ
て、5−および6−カルボキシ[3](1,1’)フェ
ロセノファンとし、更にエステル化を行い5−および6
−アルコキシカルボニル[3](1,1’)フェロセノ
ファンとする。
【0007】本発明で使用されるリパーゼは、市販のリ
パーゼPS、豚膵臓リパーゼ、キャンディダ・シリンド
ラッセのリパーゼMY、リパーゼM10、リパーゼO
F、リパーゼP679、セルラーゼなどのいずれでも使
用可能であり、リポザイムのような高分子に固定した固
定化リパーゼも使用できる。
【0008】また、動物、植物エステラーゼを用いるこ
ともでき、これらの具体的エステラーゼとしては、ステ
アブシン、パンクレアチン、豚膵臓エステラーゼ、小麦
の麦芽エステラーゼ、が挙げられる。
【0009】不斉加水分解反応は、原料のエステル類
(I)と上記酵素もしくは微生物の混合物を、通常緩衝
液中で激しく攪拌することによって行われる。緩衝液と
しては、通常用いられるリン酸ナトリウム、リン酸カリ
ウムのごとき無機酸塩の緩衝液、または酢酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウムのごとき有機酸塩の緩衝液など
が用いられ、そのpHは、好アルカリ性菌の培養液やア
ルカリ性エステラーゼではpH8〜11、好アルカリ性
でないエステラーゼではpH5〜8が好ましい。濃度は
通常0.05〜2モル、好ましくは0.05〜0.5モ
ルの範囲である。反応温度は、通常10〜60℃であ
り、反応時間は一般的には10〜70時間であるが、こ
れに限定されることはない。
【0010】このようなエステルの加水分解反応によ
り、原料のラセミ体のエステル(I)の光学活性体のい
ずれか一方が加水分解されて光学活性なカルボン酸(I
I)が加水分解生成物として生成し、一方原料化合物の
うちの他方の光学活性体であるエステル(III)が加
水分解残としてそのまま残存することになり、結局、加
水分解生成物および加水分解残としての上記二種の光学
活性な化合物が同時に得られる。加水分解残としてのエ
ステル(III)をアルカリによる加水分解を行うと、
先に得られた加水分解生成物である光学活性なカルボン
酸(II)とは立体配置が反対な光学活性カルボン酸を
容易に得ることができる。なお、この不斉加水分解反応
の際、緩衝液に加えてトルエン、クロロホルム、メチル
イソブチルケトン、ジクロロメタンなどの反応に不活性
な有機溶媒を使用することもでき、これらを使用するこ
とにより不斉加水分解を有利に行うことができる。
【0011】このような不斉加水分解反応の終了後、反
応液をトルエン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、エチルエーテル、クロロホルム、ジクロロメタンな
どの溶媒により抽出処理し、有機層から溶媒を留去した
後、濾液残さをカラムクロマトグラフィーで処理するな
どの方法により、光学活性なカルボン酸類とエステル類
とに分離することができる。
【0012】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明する。
【実施例】6−メトキシカルボニル[3](1,1’)フェロセノ
ファンの不斉加水分解 原料の6−メトキシカルボニル[3](1,1’)フェ
ロセノファン81.6mgを、リン酸バッファー(pH
7.2)40ml、ヘキサン5ml、ポリビニルアルコ
ール0.8g、および豚肝臓エステラーゼ200単位
(0.03ml)と共に20℃にて4日間激しく攪拌し
た。反応終了後、反応混合物をクロロホルム300ml
にて抽出した。有機層を飽和の炭酸水素ナトリウムで水
溶液で洗い、有機層と水層に分離した。水層を希塩酸で
中和した後、クロロホルム抽出し、クロロホルム層を飽
和食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を減圧下に濃縮し、残さ
をベンゼン−ヘキサンより再結晶して(+)−(4S,
6R)−6−カルボキシ[3](1,1’)フェロセノ
ファン{mp172〜176℃、〔α〕D 20 +107°
(c 0.1 in EtOH)(文献値〔α〕D 20
155°),ee69%、収率28%}を得た。更に水
層を分離した有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥後、溶媒
を減圧下に濃縮、残さをクロロホルム−酢酸エチル(1
0:1)混合溶液を溶離液としてカラムクロマトグラフ
法により精製して(+)−(4R,6S)−6−メトキ
シカルボニル[3](1,1’)フェロセノファン{m
p52−57℃、〔α〕D 20 −284°(c 0.11
in EtOH)、収率22%}を得た。
【発明の効果】本発明によれば、有機金属錯体触媒の修
飾剤として期待される光学活性[3](1,1’)フェ
ロセノファン類を簡便な方法により製造することができ
る。
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】
(I) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
す。)
【化2】
(II)
【化3】
(III) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
す。)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(II)および
(III)で示される光学活性な[3](1,1’)フ
ェロセノファン類の製造方法に関するものである。光学
活性フェロセン類は、不斉還元金属錯体触媒の修飾に用
いられていること知られている。(T.Hayashi,et.al.,Bu
ll.Chem.Soc.Jpn.,53,1138(1980).)光学活性[3]
(1,1’)フェロセノファン類においても有機金属錯
体触媒の修飾剤としての同様な利用分野が考えられる。
【0002】
【従来の技術】光学活性[3](1,1’)フェロセノ
ファン類として知られているのは、5−および6−ヒド
ロキシメチル体、5−および6−カルボキシ体、5−お
よび6−ホルミル体などであるが、これらのものはいず
れもラセミ体の光学分割により製造された光学活性5−
および6−カルボキシ[3](1,1’)フェロセノフ
ァンを原料として化学的に合成されたもので、(H.Falk,
O.Hofer, K.Schoegl,Monatsch.Chem.,100,624(196
9).)リパーゼ,エステラーゼなどによる発酵法による製
造方法はまだ知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学活性[3]
(1,1’)フェロセノファン類の製造方法は、ラセミ
体の光学分割という煩雑な方法によって製造されてきた
が、本発明は5−および6−アルコキシカルボニル
[3](1,1’)フェロセノファンのリパーゼまたは
エステラーゼによる不斉加水分解反応による、簡便な方
法での光学活性な5−および6−[3](1,1’)フ
ェロセノファン類の製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(I)で示される化合物をエステラーゼまたはリパー
ゼの存在下加水分解することを特徴とする光学活性カル
ボキシ[3](1,1’)フェロセノファン類(II)
および光学活性アルコキシカルボニル[3](1,
1’)フェロセノファン類(III)の製造方法であ
る。
【化4】
(I) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
す。)
【化5】
(II)
【化6】
(III) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
す。)
【0005】本発明で製造できる[3](1,1’)フ
ェロセノファン類を具体的に例示すれば、(+)−5−
カルボキシ[3](1,1’)フェロセノファン、
(−)−5−アルコキシカルボニル[3](1,1’)
フェロセノファン、(−)−5−カルボキシ[3]
(1,1’)フェロセノファン、(+)−5−アルコキ
シカルボニル[3](1,1’)フェロセノファン、
(+)−6−カルボキシ[3](1,1’)フェロセノ
ファン、(−)−6−アルコキシカルボニル[3]
(1,1’)フェロセノファン、(−)−6−カルボキ
シ[3](1,1’)フェロセノファン、(+)−6−
アルコキシカルボニル[3](1,1’)フェロセノフ
ァンなどが挙げられる。
【0006】本発明の出発原料となる一般式(I)のラ
セミ体の5−または6−アルコキシカルボニル[3]
(1,1’)フェロセノファン類は、既に公知の方法で
製造できる。(H.Falk, O.Hofer, K.Schoegl,Monatsc
h.Chem.,100,624(1969).)すなわち、[3](1,
1’)フェロセノファンにフリーデルクラフツ反応で
N,N−ジフェニルカルバミルクロライドを反応させ
て、5−および6−かるぼきし[3](1,1’)フェ
ロセノファンとし、更にエステル化を行い5−および6
−アルコキシカルボニル[3](1,1’)フェロセノ
ファンとする。
【0007】本発明で使用されるリパーゼは、市販のリ
パーゼPS、豚膵臓リパーゼ、キャンディダ・シリンド
ラッセのリパーゼMY、リパーゼM10、リパーゼO
F、リパーゼP679、セルラーゼなどのいずれでも使
用可能であり、リポザイムのような高分子に固定した固
定化リパーゼも使用できる。
【0008】また、動物、植物、エステラーゼを用いる
こともでき、これらの具体的エステラーゼとしては、ス
テアブシン、パンクレアチン、豚膵臓エステラーゼ、小
麦の麦芽エステラーゼ、が挙げられる。
【0009】不斉加水分解反応は、原料のエステル類
(I)と上記酵素若しくは微生物の混合物を、通常緩衝
液中で激しく攪拌することによって行われる。緩衝液と
しては、通常用いられるリン酸ナトリウム、リン酸カリ
ウムのごとき無機酸塩の緩衝液、または酢酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウムのごとき有機酸塩の緩衝液など
が用いられ、そのpHは、好アルカリ性菌の培養液やア
ルカリ性エステラーゼではpH8〜11、好アルカリ性
でないエステラーゼではpH5〜8が好ましい。濃度は
通常0.05〜2モル濃度、好ましくは0.05〜0.
5モル濃度の範囲である。反応温度は、通常10〜60
℃であり、反応時間は一般的には10〜70時間である
が、これに限定されることはない。
【0010】このようなエステルの加水分解反応によ
り、原料のラセミ体のエステル(I)の光学活性体のい
ずれか一方が加水分解されて光学活性なカルボン酸(I
I)が加水分解生成物として生成し、一方原料化合物の
うちの他方の光学活性体であるエステル(III)が加
水分解残としてそのまま残存することになり、結局、加
水分解生成物および加水分解残としての上記二種の光学
活性な化合物が同時に得られる。加水分解残としてのエ
ステル(III)をアルカリによる加水分解を行うと、
先に得られた加水分解生成物である光学活性なカルボン
酸(II)とは立体配置が反対な光学活性カルボン酸を
容易に得ることができる。なお、この不斉加水分解反応
の際、緩衝液に加えてトルエン、クロロホルム、メチル
イソブチルケトン、ジクロロメタンなどの反応に不活性
な有機溶媒を使用することもでき、これらを使用するこ
とにより不斉加水分解を有利に行うことができる。
【0011】このような不斉加水分解反応の終了後、反
応液をトルエン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、エチルエーテル、クロロホルム、ジクロロメタンな
どの溶媒により抽出処理し、有機層から溶媒を留去した
後、濾液残渣をカラムクロマトグラフィーで処理するな
どの方法により、光学活性なカルボン酸類とエステル類
とに分離することができる。
【0012】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明する。
【実施例】 6−メトキシカルボニル[3](1,1’)フェロセノ
ファンの不斉加水分解 原料の6−メトキシカルボニル[3](1,1’)フェ
ロセノファン81.6mgを、リン酸バッファー(pH
7.2)40ml、ヘキサン5ml、ポリビニルアルコ
ール0.8g、および豚肝臓エステラーゼ200単位
(0.03ml)と共に20℃にて4日間激しく攪拌し
た。反応終了後、反応混合物をクロロホルム300ml
にて抽出した。有機層を飽和の炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗い、有機層と水層に分離した。水層を希塩酸で中
和した後、クロロホルム抽出し、クロロホルム層を飽和
食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を減圧かに濃縮し、残渣を
ベンゼン−ヘキサンより再結晶して(+)−(4S,6
R)−6−カルボキシ[3](1,1’)フェロセノフ
ァン{mp172〜176℃、〔α〕D 20 +107°
(c 0.1 in EtOH)(文献値〔α〕D 20
155°),ee69%、収率28%}を得た。更に水
層と分離した有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥後溶媒を
減圧下に濃縮、残渣をクロロホルム−酢酸エチル(1
0:1)混合溶媒を溶離液としてカラムクロマトグラフ
法により精製して(+)−(4R,6S)−6−メトキ
シカルボニル[3](1,1’)フェロセノファン{m
p52〜57℃、〔α〕D 20 −284°(c 0.11
in EtOH)、収率22%}を得た。
【発明の効果】本発明によれば、有機金属錯体触媒の修
飾剤として期待される光学活性[3](1,1’)フェ
ロセノファン類を簡便な方法により製造することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるラセミ体
    の5−および6−アルコキシカルボニル[3](1,
    1’)フェロセノファン類をエステラーゼまたはリパー
    ゼの存在下に加水分解することを特徴とする光学活性
    [3](1,1’)フェロセノファン類(II)および
    (III)の製造方法。 【化1】 (I) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
    す。) 【化2】 (II) 【化3】 (III) (式中、Rは炭素数1ないし24のアルキル基を表
    す。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6979561B1 (en) 1998-10-09 2005-12-27 Gilead Sciences, Inc. Non-homogeneous systems for the resolution of enantiomeric mixtures
JP2011510465A (ja) * 2008-01-23 2011-03-31 エーシーエーエル・エナジー・リミテッド 燃料電池

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6979561B1 (en) 1998-10-09 2005-12-27 Gilead Sciences, Inc. Non-homogeneous systems for the resolution of enantiomeric mixtures
US7659106B2 (en) 1998-10-09 2010-02-09 Altus Pharmaceuticals Inc. Non-homogeneous systems for the resolution of enantiomeric mixtures
JP2011510465A (ja) * 2008-01-23 2011-03-31 エーシーエーエル・エナジー・リミテッド 燃料電池

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