JPH0891610A - シート材供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
シート材供給装置及び画像形成装置Info
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- JPH0891610A JPH0891610A JP6254378A JP25437894A JPH0891610A JP H0891610 A JPH0891610 A JP H0891610A JP 6254378 A JP6254378 A JP 6254378A JP 25437894 A JP25437894 A JP 25437894A JP H0891610 A JPH0891610 A JP H0891610A
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- Japan
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- sheet material
- separating
- roller
- retard roller
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- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シート材供給時にスポンジリタードローラの
外周面に形成された湾曲部が永久ひずみを起こさないよ
うにする。 【構成】 スポンジリタードローラ51をフィードロー
ラ6に対して接離可能とするリタードローラ接離機構3
00を備えた。リタードローラ接離機構300は、CP
U305に給紙信号が入力すると、電磁ソレノイド30
4がON状態になり、付勢ばね303によって付勢され
る移動アーム302がスポンジリタードローラ51をフ
ィードローラ6に当接させる。また、CPU305に給
紙信号が入力しなくなると、電磁ソレノイド304がオ
フ状態になり、スポンジリタードローラ51を押し上げ
ていた移動アーム302が降下し、スポンジリタードロ
ーラ51が自重で降下してフィードローラ6から離脱
し、外周面の湾曲部が開放される。
外周面に形成された湾曲部が永久ひずみを起こさないよ
うにする。 【構成】 スポンジリタードローラ51をフィードロー
ラ6に対して接離可能とするリタードローラ接離機構3
00を備えた。リタードローラ接離機構300は、CP
U305に給紙信号が入力すると、電磁ソレノイド30
4がON状態になり、付勢ばね303によって付勢され
る移動アーム302がスポンジリタードローラ51をフ
ィードローラ6に当接させる。また、CPU305に給
紙信号が入力しなくなると、電磁ソレノイド304がオ
フ状態になり、スポンジリタードローラ51を押し上げ
ていた移動アーム302が降下し、スポンジリタードロ
ーラ51が自重で降下してフィードローラ6から離脱
し、外周面の湾曲部が開放される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材を装置本体に
供給するためのシート材供給装置に係り、詳しくはシー
ト材としての転写紙を画像形成装置本体内に供給するの
に好適なシート材供給装置に関する。
供給するためのシート材供給装置に係り、詳しくはシー
ト材としての転写紙を画像形成装置本体内に供給するの
に好適なシート材供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7には従来のシート材供給装置1Aが
示されている。このシート材供給装置1Aは図示しない
画像形成装置(図7において紙面左側に配置される)に
シート材である転写紙2を供給する。、図7に示す如
く、シート材供給装置1Aは図示しない積載台上に複数
枚の転写紙2が積み重ねられて収納されたシート材収納
装置3から最上層の転写紙2を1枚ずつ給送するピック
アップローラ5と、このピックアップローラ5によりシ
ート材収納装置3から給送された転写紙2を図示しない
画像形成装置本体内(図示矢印b方向)へ搬送するフィ
ードローラ6と、このフィードローラ6に対向配置され
てシート材収納装置Зから給送された転写紙2が複数枚
の場合にはフィードローラ6の回転方向と逆方向に回転
して1枚の転写紙2に分離するためのリタードローラ7
と、画像形成装置本体の手前に配置された搬送ローラ対
9とを具備している。
示されている。このシート材供給装置1Aは図示しない
画像形成装置(図7において紙面左側に配置される)に
シート材である転写紙2を供給する。、図7に示す如
く、シート材供給装置1Aは図示しない積載台上に複数
枚の転写紙2が積み重ねられて収納されたシート材収納
装置3から最上層の転写紙2を1枚ずつ給送するピック
アップローラ5と、このピックアップローラ5によりシ
ート材収納装置3から給送された転写紙2を図示しない
画像形成装置本体内(図示矢印b方向)へ搬送するフィ
ードローラ6と、このフィードローラ6に対向配置され
てシート材収納装置Зから給送された転写紙2が複数枚
の場合にはフィードローラ6の回転方向と逆方向に回転
して1枚の転写紙2に分離するためのリタードローラ7
と、画像形成装置本体の手前に配置された搬送ローラ対
9とを具備している。
【0003】また、ピックアップローラ5とフィードロ
ーラ6及びリタードローラ7との間のシート材通過領域
10にはガイド11が配置され、フィードローラ6及び
リタードローラ7と般送ローラ対9との間、及び搬送ロ
ーラ対9と画像形成装置本体との間にガイド12が配置
され、それぞれ転写紙2が案内搬送されるようになって
いる。
ーラ6及びリタードローラ7との間のシート材通過領域
10にはガイド11が配置され、フィードローラ6及び
リタードローラ7と般送ローラ対9との間、及び搬送ロ
ーラ対9と画像形成装置本体との間にガイド12が配置
され、それぞれ転写紙2が案内搬送されるようになって
いる。
【0004】上記フィードローラ6及びリタードローラ
7は図8に示す駆動伝達装置13によって駆動される。
図8に示す如く、駆動伝達装置13には、フィードロー
ラ6が軸支されるフィードローラ軸15と、リタードロ
ーラ7を軸支するリタードローラ軸16及びこのリター
ドローラ軸16に連結されたリタードローラ駆動軸17
とが略平行に設けられている。
7は図8に示す駆動伝達装置13によって駆動される。
図8に示す如く、駆動伝達装置13には、フィードロー
ラ6が軸支されるフィードローラ軸15と、リタードロ
ーラ7を軸支するリタードローラ軸16及びこのリター
ドローラ軸16に連結されたリタードローラ駆動軸17
とが略平行に設けられている。
【0005】リタードローラ軸16は図示しない揺動自
在な支持部材に支持されてフィードローラ軸15に対し
て平行に接離可能となっている。
在な支持部材に支持されてフィードローラ軸15に対し
て平行に接離可能となっている。
【0006】また、リタードローラ軸16とリタードロ
ーラ駆動軸17との間にはカップリング19及びトルク
リミッタ20が配置されている。更に、フィードローラ
軸15の端部には、図示しない画像形成装置本体のメイ
ン駆動手段から駆動入力ベルト21を介して伝達された
駆動力をフィードローラ軸15に伝達する電磁クラッチ
22が設けられている。また、フィードローラ軸15と
リタードローラ駆動軸17との間には、フィードローラ
軸15に伝達された回転駆動力をリタードローラ駆動軸
17に伝達するリタード駆動ベルト23が巻き掛けられ
ている。
ーラ駆動軸17との間にはカップリング19及びトルク
リミッタ20が配置されている。更に、フィードローラ
軸15の端部には、図示しない画像形成装置本体のメイ
ン駆動手段から駆動入力ベルト21を介して伝達された
駆動力をフィードローラ軸15に伝達する電磁クラッチ
22が設けられている。また、フィードローラ軸15と
リタードローラ駆動軸17との間には、フィードローラ
軸15に伝達された回転駆動力をリタードローラ駆動軸
17に伝達するリタード駆動ベルト23が巻き掛けられ
ている。
【0007】なお、カップリング19はリタードローラ
7が変位しても、駆動をリタードローラ駆動軸17から
リタードローラ軸16に伝達するためのものである。
7が変位しても、駆動をリタードローラ駆動軸17から
リタードローラ軸16に伝達するためのものである。
【0008】上記駆動伝達装置13によるフィードロー
ラ6及びリタードローラ7の駆動について説明する。
ラ6及びリタードローラ7の駆動について説明する。
【0009】図示しない画像形成装置本体のメイン駆動
手段から与えられた回転駆動力は、駆動入力ベルト21
に伝達され、給紙タイミングに応じてON−OFF制御
される電磁クラッチ22のアマチュア部に設けられたプ
ーリ25に入力される。
手段から与えられた回転駆動力は、駆動入力ベルト21
に伝達され、給紙タイミングに応じてON−OFF制御
される電磁クラッチ22のアマチュア部に設けられたプ
ーリ25に入力される。
【0010】ここで、電磁クラッチ22のロータ部と一
体に回転するフィードローラ軸15とリタードローラ駆
動軸17及びリタードローラ軸16はリタード駆動ベル
ト23によって連結されているので、フィードローラ軸
15とリタードローラ軸16及びリタードローラ駆動軸
17は同方向に回転し、フィードローラ6とリタードロ
ーラ7は、給紙タイミングON時に同期して回転駆動さ
れる。
体に回転するフィードローラ軸15とリタードローラ駆
動軸17及びリタードローラ軸16はリタード駆動ベル
ト23によって連結されているので、フィードローラ軸
15とリタードローラ軸16及びリタードローラ駆動軸
17は同方向に回転し、フィードローラ6とリタードロ
ーラ7は、給紙タイミングON時に同期して回転駆動さ
れる。
【0011】上記駆動伝達装置13により、転写紙2が
給紙方向(図7、図8及び図10に示す矢印b方向)に
1枚ずつ送られる際、リタードローラ7はフィードロー
ラ6及び転写紙2との間の摩擦力によりトルクリミッタ
20が空転して、リタードローラ駆動軸17の駆動回転
方向と逆方向に回転する。
給紙方向(図7、図8及び図10に示す矢印b方向)に
1枚ずつ送られる際、リタードローラ7はフィードロー
ラ6及び転写紙2との間の摩擦力によりトルクリミッタ
20が空転して、リタードローラ駆動軸17の駆動回転
方向と逆方向に回転する。
【0012】また、複数枚の転写紙2が給送された際
は、リタードローラ7と転写紙2との間の摩擦力に対し
て、複数枚の転写紙2間の摩擦力が小さいことからトル
クリミッタ20は空転せずにリタードローラ7はリター
ドローラ駆動軸17の回転駆動方向と同方向に回転す
る。
は、リタードローラ7と転写紙2との間の摩擦力に対し
て、複数枚の転写紙2間の摩擦力が小さいことからトル
クリミッタ20は空転せずにリタードローラ7はリター
ドローラ駆動軸17の回転駆動方向と同方向に回転す
る。
【0013】これにより、複数枚送られた転写紙2の中
のフィードローラ6側すなわち最上部の転写紙2とそれ
以外の転写紙2とを分離し、画像形成装置本体内への転
写紙2の重送を防止するようになっている。
のフィードローラ6側すなわち最上部の転写紙2とそれ
以外の転写紙2とを分離し、画像形成装置本体内への転
写紙2の重送を防止するようになっている。
【0014】なお、以下、シート材収納装置Зからリタ
ードローラ7まで複数枚の転写紙2が送られる現象を
「束搬送」、リタードローラ7で分離しきれずに画像形
成装置本体内へ複数枚の転写紙2が送られる現象を「重
送」と称する。
ードローラ7まで複数枚の転写紙2が送られる現象を
「束搬送」、リタードローラ7で分離しきれずに画像形
成装置本体内へ複数枚の転写紙2が送られる現象を「重
送」と称する。
【0015】次に、上記構成のシート材供給装置1Aに
よる転写紙2の給紙、分離条件を満足する理論式につい
て説明する。
よる転写紙2の給紙、分離条件を満足する理論式につい
て説明する。
【0016】 N>T/rμBP+(μAPP −μAP)W/μBP…(1) N<T/rμBPP −2μAPP W/μBPP …(2) N>T/rμCP…(3) ここで、 μAP:ピツクアップローラ5と転写紙2間の摩擦係数 μBP:フイ−ドロ−ラ6と転写紙2間の摩擦係数 μCP:リタードローラ7と転写紙2間の摩擦係数 μAPP :ピツクアップローラ5加圧部下の転写紙2間の
摩擦係数 μBPP :フイ−ドローラ6とリタードローラ7とのニッ
プ部の転写紙2間の摩擦係数 N:リタードローラ7の加圧力 T:トルクリミッタ20の空転トルク r:リタードローラ7の半径 W:ピックアップローラ5の加圧力 である。
摩擦係数 μBPP :フイ−ドローラ6とリタードローラ7とのニッ
プ部の転写紙2間の摩擦係数 N:リタードローラ7の加圧力 T:トルクリミッタ20の空転トルク r:リタードローラ7の半径 W:ピックアップローラ5の加圧力 である。
【0017】上式(1)は給紙条件、(2)は分離条
件、(3)はリタードローラつれまわり条件をそれぞれ
満足する式である。なお、上式中で同一の転写紙を用い
れば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくバラつく
ことはないためμAPP ≒μBPP=μPPと置き換えると
(1)(2)はそれぞれ下記(4)(5)式となる。
件、(3)はリタードローラつれまわり条件をそれぞれ
満足する式である。なお、上式中で同一の転写紙を用い
れば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくバラつく
ことはないためμAPP ≒μBPP=μPPと置き換えると
(1)(2)はそれぞれ下記(4)(5)式となる。
【0018】 N>T/rμBP+(μPP―μAP)W/μBP…(4) N<T/rμPP−2W…(5) 上記(3)(4)(5)式の関係をリタードローラ7の
加圧力Nとトルクリミッタ20の空転トルクTをパラメ
ータとしてグラフ化したものを図9に示す。
加圧力Nとトルクリミッタ20の空転トルクTをパラメ
ータとしてグラフ化したものを図9に示す。
【0019】同図において、斜線部が給送領域である。
すなわち斜線部領域を拡大するためには、各ローラと転
写紙間の摩擦係数を大きくするかピックアップローラ5
の加圧力を小さくすることが必要となり、また、リター
ドローラ7の加圧力Nとトルクリミッタ20の空転トル
クTを共に大きくする方向(図中右上の方向)の条件下
に給紙条件を設定した方が給送領域は広くなることが理
解できる。
すなわち斜線部領域を拡大するためには、各ローラと転
写紙間の摩擦係数を大きくするかピックアップローラ5
の加圧力を小さくすることが必要となり、また、リター
ドローラ7の加圧力Nとトルクリミッタ20の空転トル
クTを共に大きくする方向(図中右上の方向)の条件下
に給紙条件を設定した方が給送領域は広くなることが理
解できる。
【0020】しかしながら、上記従来のシート材供給装
置1Aにおいて以下の問題があった。
置1Aにおいて以下の問題があった。
【0021】通常使用される転写紙2の中には同一種類
のものにおいても紙間の摩擦係数がばらついていたり、
またユーザによっては異なる種類の転写紙をばらばらに
シート材収納装置Зの積載台上に積載する場合が多くあ
る。このような場合、シート材収納装置3内に積載され
た複数枚の転写紙2の中の転写紙2aとその直下の転写
紙2b(図10参照)間の摩擦係数がその周辺の転写紙
2間の摩擦係数に比べて著しく小さい場合は、図10に
示すような束搬送が発生する(図10では3枚の転写紙
2が束になっている)。
のものにおいても紙間の摩擦係数がばらついていたり、
またユーザによっては異なる種類の転写紙をばらばらに
シート材収納装置Зの積載台上に積載する場合が多くあ
る。このような場合、シート材収納装置3内に積載され
た複数枚の転写紙2の中の転写紙2aとその直下の転写
紙2b(図10参照)間の摩擦係数がその周辺の転写紙
2間の摩擦係数に比べて著しく小さい場合は、図10に
示すような束搬送が発生する(図10では3枚の転写紙
2が束になっている)。
【0022】この場合には、束搬送された転写紙2はフ
ィードローラ6とリタードローラ7のニップ部まで搬送
され、分離されながら画像形成装置本体内へ搬送され
る。
ィードローラ6とリタードローラ7のニップ部まで搬送
され、分離されながら画像形成装置本体内へ搬送され
る。
【0023】しかし、束搬送された転写紙2は給紙条件
の設定を変化させてもどうしても分離できずに重送が発
生してしまうことがある。図11に転写紙束搬送時(図
は3枚束搬送)の模式図を示す。
の設定を変化させてもどうしても分離できずに重送が発
生してしまうことがある。図11に転写紙束搬送時(図
は3枚束搬送)の模式図を示す。
【0024】ここで、転写紙摩擦係数μPPが全て等しい
という場合、もしくは転与紙NO.1とNO.2間の摩
擦係数μBPP1が転写紙NO.2とNO.3間の摩擦係数
μBPP2に対してμBPP1<μBPP2であれば束搬送された転
写紙はリタードローラ7によりNO.3、NO.2の順
番で分離されて重送は発生しない。
という場合、もしくは転与紙NO.1とNO.2間の摩
擦係数μBPP1が転写紙NO.2とNO.3間の摩擦係数
μBPP2に対してμBPP1<μBPP2であれば束搬送された転
写紙はリタードローラ7によりNO.3、NO.2の順
番で分離されて重送は発生しない。
【0025】ところが、μBPP1>μBPP2という状態が生
じた場合は転写紙NO.3がリタードローラ7によって
分離され、フィード、リタードローラ対6、7のニップ
部を抜けるまでの間に転写紙NO.2は、転写紙NO.
1に引きずられて、所定の距離だけ装置内に送り込まれ
てしまう。そして転写紙NO.3が分離されきってしま
う前に転写紙NO.2が搬送ローラ9に突入してしまう
と結果として重送となる。
じた場合は転写紙NO.3がリタードローラ7によって
分離され、フィード、リタードローラ対6、7のニップ
部を抜けるまでの間に転写紙NO.2は、転写紙NO.
1に引きずられて、所定の距離だけ装置内に送り込まれ
てしまう。そして転写紙NO.3が分離されきってしま
う前に転写紙NO.2が搬送ローラ9に突入してしまう
と結果として重送となる。
【0026】すなわち、束搬送された最上部と最下部以
外の中間にある転写紙の挙動はリタードローラ7の加圧
力、トルクリミッタ20の空転トルク及び各ローラと転
写紙間摩擦係数等の給紙条件を決定するべきパラメータ
をどのように変化させても束搬送された転写紙2間の摩
擦係数で決定されてしまうのである。
外の中間にある転写紙の挙動はリタードローラ7の加圧
力、トルクリミッタ20の空転トルク及び各ローラと転
写紙間摩擦係数等の給紙条件を決定するべきパラメータ
をどのように変化させても束搬送された転写紙2間の摩
擦係数で決定されてしまうのである。
【0027】また、図11に示した束搬送模式図は3枚
搬送であるが、近年のように転写紙の種類が多種化して
いる状況下においては5〜10枚程度の束搬送はめずら
しいことではなく、束搬送枚数が増えるということは分
離の状況をさらに厳しくしていることは言うまでもな
い。
搬送であるが、近年のように転写紙の種類が多種化して
いる状況下においては5〜10枚程度の束搬送はめずら
しいことではなく、束搬送枚数が増えるということは分
離の状況をさらに厳しくしていることは言うまでもな
い。
【0028】さらには、上記束搬送された転写紙のリタ
ードローラ部における分離挙動は転写紙先端がフィー
ド、リタードローラ対6、7に突入分離を繰り返し、リ
タードローラ7が正転逆転を小きざみに行っているた
め、リタードローラ7の振動という問題が発生する。こ
こで、リタードローラ7の振動は束搬送された転写紙2
のあばれを誘発すると共に、リタード加圧力が大きく変
動する一因にもなる。
ードローラ部における分離挙動は転写紙先端がフィー
ド、リタードローラ対6、7に突入分離を繰り返し、リ
タードローラ7が正転逆転を小きざみに行っているた
め、リタードローラ7の振動という問題が発生する。こ
こで、リタードローラ7の振動は束搬送された転写紙2
のあばれを誘発すると共に、リタード加圧力が大きく変
動する一因にもなる。
【0029】上記問題に対して従来は束搬送の発生を極
力防止するべくピックアップローラ5の加圧力Wを小さ
くしたり、フィード、リタードローラ対6、7の上流域
の紙パス部にブレさばき手段としてじゃま板を用いたり
する方式を採用している。また給紙条件における分離性
能を少しでも向上させるべく、トルクリミッタ20の空
転トルクを大きくしてかつ、リタードローラ7の加圧力
Nを小さくする手段も実施されている。
力防止するべくピックアップローラ5の加圧力Wを小さ
くしたり、フィード、リタードローラ対6、7の上流域
の紙パス部にブレさばき手段としてじゃま板を用いたり
する方式を採用している。また給紙条件における分離性
能を少しでも向上させるべく、トルクリミッタ20の空
転トルクを大きくしてかつ、リタードローラ7の加圧力
Nを小さくする手段も実施されている。
【0030】ところが、前者は表紙モード等に用いられ
る坪量150〜20Og/m2 程度の厚紙搬送時のピッ
クアップ不良の発生を考慮するとピックアップローラ5
の加圧力Wの軽減並びにじゃま板の紙パスヘの侵入量U
Pはおのずと限界がある。
る坪量150〜20Og/m2 程度の厚紙搬送時のピッ
クアップ不良の発生を考慮するとピックアップローラ5
の加圧力Wの軽減並びにじゃま板の紙パスヘの侵入量U
Pはおのずと限界がある。
【0031】また、後者は転写紙2によるリタードロー
ラ7の摩耗を促進させやすい給紙条件であるためリター
ドローラ7の耐久性が著しく低下してしまう。
ラ7の摩耗を促進させやすい給紙条件であるためリター
ドローラ7の耐久性が著しく低下してしまう。
【0032】さらには前述した束搬送は装置、パーツの
耐久性を要求される高速機になるほどその発生が顕著で
あり、ローラの耐久性が下がってしまうような給紙条件
の設定は製品の方向性に反する対策となってしまう。
耐久性を要求される高速機になるほどその発生が顕著で
あり、ローラの耐久性が下がってしまうような給紙条件
の設定は製品の方向性に反する対策となってしまう。
【0033】また前述しているリタードローラ7の振動
現象はゴムローラを用いたリタード分離機構においては
これといった策がない困難な問題として残されている。
現象はゴムローラを用いたリタード分離機構においては
これといった策がない困難な問題として残されている。
【0034】そこで以上の諸問題を解決すべく、リター
ドローラ材質をフィードローラ材質よりも硬度が小さい
スポンジ材で構成したスポンジリタードローラ分離方式
について以下に述べる。
ドローラ材質をフィードローラ材質よりも硬度が小さい
スポンジ材で構成したスポンジリタードローラ分離方式
について以下に述べる。
【0035】図12にスポンジリタードローラ分離方式
の模式図を示す。
の模式図を示す。
【0036】図中51は、スポンジ材で構成されたリタ
ードローラ51である。スポンジ材はアスカー硬度
(C)7°程度のポリウレタンフォームである。図示の
ように、フィードローラ6とスポンジリタードローラ5
1のニップ形状はフィードローラ6がスポンジリタード
ローラ51にくい込んだ凹形状を形成している。
ードローラ51である。スポンジ材はアスカー硬度
(C)7°程度のポリウレタンフォームである。図示の
ように、フィードローラ6とスポンジリタードローラ5
1のニップ形状はフィードローラ6がスポンジリタード
ローラ51にくい込んだ凹形状を形成している。
【0037】また、スポンジリタードローラ51の外周
面は母材と同材質のウレタン液を均一にスプレーコーテ
ィングされたコーティング部52が設けられている。こ
のコーティング52を設けているのは、スポンジ表面の
ムシレ、削れ等を防いでローラの耐久性を向上させるた
めである。
面は母材と同材質のウレタン液を均一にスプレーコーテ
ィングされたコーティング部52が設けられている。こ
のコーティング52を設けているのは、スポンジ表面の
ムシレ、削れ等を防いでローラの耐久性を向上させるた
めである。
【0038】なお、フィードローラ6、リタードローラ
7の駆動伝達に関する構成はゴムローラを用いたリター
ド分離構成と同一であるので説明は省略する。
7の駆動伝達に関する構成はゴムローラを用いたリター
ド分離構成と同一であるので説明は省略する。
【0039】図13以下の図面に沿ってスポンジリター
ドローラ方式の優位性について述べる。
ドローラ方式の優位性について述べる。
【0040】図13はゴムリタードローラ方式と同様に
ゴムからなるフィードローラ6とスポンジリタードロー
ラ51のニップ部に束搬送された転写紙2が突入した状
況を示したものである。図示のようにゴムリタードロー
ラ方式に対してニップ形状がスポンジリタードローラ5
1方向に凹形状を形成することで、束搬送された転写紙
2の先端がカワラ状にずれて、束搬送された中の最下部
の転写紙以外の転写紙もスポンジリタードローラ51と
直接接触可能になっていることから最上部の転写紙以外
は全てスポンジリタードローラ51によって分離可能と
なり、最上部と最下部以外の転写紙重送は未然に防ぐこ
とが可能となる。
ゴムからなるフィードローラ6とスポンジリタードロー
ラ51のニップ部に束搬送された転写紙2が突入した状
況を示したものである。図示のようにゴムリタードロー
ラ方式に対してニップ形状がスポンジリタードローラ5
1方向に凹形状を形成することで、束搬送された転写紙
2の先端がカワラ状にずれて、束搬送された中の最下部
の転写紙以外の転写紙もスポンジリタードローラ51と
直接接触可能になっていることから最上部の転写紙以外
は全てスポンジリタードローラ51によって分離可能と
なり、最上部と最下部以外の転写紙重送は未然に防ぐこ
とが可能となる。
【0041】また、ゴムリタードローラ方式はスポンジ
リタードローラ方式のような凹状の大きなニップは形成
できないことから、束搬送された転写紙2がニップにグ
リップされたり、飛ばされたりの繰り返しで非常にあば
れやすかったが、スポンジリタードローラ方式において
は前述のようなカワラ状にずらされた形の束搬送転写紙
が分離動作中に確実にニップ部でグリップされ続けるた
め、転写紙2がシート材収納装置後方(給紙上流側)に
飛ばされることもなく、安定した分離が可能となる。
リタードローラ方式のような凹状の大きなニップは形成
できないことから、束搬送された転写紙2がニップにグ
リップされたり、飛ばされたりの繰り返しで非常にあば
れやすかったが、スポンジリタードローラ方式において
は前述のようなカワラ状にずらされた形の束搬送転写紙
が分離動作中に確実にニップ部でグリップされ続けるた
め、転写紙2がシート材収納装置後方(給紙上流側)に
飛ばされることもなく、安定した分離が可能となる。
【0042】さらには、スポンジそのものの硬度が従来
のゴムローラ(アスカー硬度(A)20〜30°)に比
べて非常に小さいため、分離動作中のスポンジリタード
ローラ51の振動を母材自身が吸収し、スポンジリター
ドローラ加圧力の変動はほとんどないと言える。
のゴムローラ(アスカー硬度(A)20〜30°)に比
べて非常に小さいため、分離動作中のスポンジリタード
ローラ51の振動を母材自身が吸収し、スポンジリター
ドローラ加圧力の変動はほとんどないと言える。
【0043】次にスポンジリタードローラ51を用いた
際の給送領域の変動について述べる。
際の給送領域の変動について述べる。
【0044】図14は、スポンジリタードローラ方式の
力学的つり合い説明図である。なお、説明のためにピッ
クアップローラは省略する。図中hはスポンジリタード
ローラ51の半径方向のつぶれ量、fはニップ部の応
力、θはニップ部のまきつき角度、rtはトルク作動半
径、Rはフィードローラ半径である。
力学的つり合い説明図である。なお、説明のためにピッ
クアップローラは省略する。図中hはスポンジリタード
ローラ51の半径方向のつぶれ量、fはニップ部の応
力、θはニップ部のまきつき角度、rtはトルク作動半
径、Rはフィードローラ半径である。
【0045】ここで、スポンジリタードローラ51はゴ
ムリタードローラに対して半径方向のつぶれ量が大きい
ためもともとの半径rがr−hに小さくなった仮想リタ
ードローラと置きかえて分離条件式を考慮すると以下の
式になる。
ムリタードローラに対して半径方向のつぶれ量が大きい
ためもともとの半径rがr−hに小さくなった仮想リタ
ードローラと置きかえて分離条件式を考慮すると以下の
式になる。
【0046】 μPPN(r−h)<T…(6) しかし、実際のスポンジリタードローラ51はフィード
ローラ6と凹状のニップ部全域で当接しているため、ニ
ップ部を円周方向に細分化した場合、個々の当接面に実
際にかかっている応力並びに個々の当接面におけるリタ
ードローラ中心からの半径であるトルク作動半径が変動
する。
ローラ6と凹状のニップ部全域で当接しているため、ニ
ップ部を円周方向に細分化した場合、個々の当接面に実
際にかかっている応力並びに個々の当接面におけるリタ
ードローラ中心からの半径であるトルク作動半径が変動
する。
【0047】具体的にまきつき角度θをパラメータとし
たトルク作動半径、及びニップ部の応力変動は図15、
図16に示すグラフのようになる。
たトルク作動半径、及びニップ部の応力変動は図15、
図16に示すグラフのようになる。
【0048】ここで、 N=Σf…(7) rt=(R+r−h)cos θ−R…(8) である。
【0049】すなわち、スポンジリタードローラ51の
真の分離条件式は、ニップ部を円周方向に細分化した個
々の当接面にかかる円周方向摩擦力μPPfと個々の当接
面におけるトルク作動半径rtの積である作動トルクμ
PPfrtの総和μPPΣfrtがトルクリミッタ空転トル
クT未満であり、式は μPPΣfrt<T…(9) となる。
真の分離条件式は、ニップ部を円周方向に細分化した個
々の当接面にかかる円周方向摩擦力μPPfと個々の当接
面におけるトルク作動半径rtの積である作動トルクμ
PPfrtの総和μPPΣfrtがトルクリミッタ空転トル
クT未満であり、式は μPPΣfrt<T…(9) となる。
【0050】ここで、 μPPNr=T1 …(10) μPPN(r−h)=T2 …(11) μPPΣfrt=T3 …(12) T1 :半径rのゴムリタードローラにおけるつり合いト
ルク T2 :半径(r−h)の仮想リタードローラにおけるつ
り合いトルク T3 :スポンジリタードローラ51におけるつり合いト
ルク とすると図15、図16から明らかなように T1 >T2 >T3 …(13) となる。言い換えるとゴムリタードローラ方式に対して
スポンジリタードローラ方式は同一のリタードローラ加
圧力の条件下において分離条件を満足するトルクリミッ
タ20の空転トルクを小さくできるのである。
ルク T2 :半径(r−h)の仮想リタードローラにおけるつ
り合いトルク T3 :スポンジリタードローラ51におけるつり合いト
ルク とすると図15、図16から明らかなように T1 >T2 >T3 …(13) となる。言い換えるとゴムリタードローラ方式に対して
スポンジリタードローラ方式は同一のリタードローラ加
圧力の条件下において分離条件を満足するトルクリミッ
タ20の空転トルクを小さくできるのである。
【0051】以上のデータをもとにそれぞれのローラ方
式における給送領域をリタードローラの加圧力Nとトル
クリミッタ20の空転トルクTをパラメータとしてグラ
フ化したものを図17に示す。
式における給送領域をリタードローラの加圧力Nとトル
クリミッタ20の空転トルクTをパラメータとしてグラ
フ化したものを図17に示す。
【0052】本実施例の具体的なデータとしてフィード
ローラ6の半径R=16mm、スポンジリタードローラ
51の半径r=16.5mm、フィード、リタードロー
ラの内径φ=20mm、スポンジ硬度アスカー(C)7
°のローラを用いてスポンジリタードローラ51の半径
方向のつぶれ量hを2.5mm、3.3mm、4mmの
条件下におけるつり合いトルクT1 、T2 、T3 の結果
を表1に示す。
ローラ6の半径R=16mm、スポンジリタードローラ
51の半径r=16.5mm、フィード、リタードロー
ラの内径φ=20mm、スポンジ硬度アスカー(C)7
°のローラを用いてスポンジリタードローラ51の半径
方向のつぶれ量hを2.5mm、3.3mm、4mmの
条件下におけるつり合いトルクT1 、T2 、T3 の結果
を表1に示す。
【0053】
【表1】 *つり合いトルクはμPP=0.73における計算結果
( )内はT1 を100とした場合の%表示 以上述べたように、スポンジリタード方式は分離条件を
満足するトルクリミッタ20の空転トルクを小さくでき
るため、給紙時に転写紙2が受ける分離動作によるスト
レスが軽減可能となり、斜行等の給紙不良が低減できる
ばかりか、スポンジリタードローラ51へのダメージも
少なくなり耐久性が大幅に向上する。
( )内はT1 を100とした場合の%表示 以上述べたように、スポンジリタード方式は分離条件を
満足するトルクリミッタ20の空転トルクを小さくでき
るため、給紙時に転写紙2が受ける分離動作によるスト
レスが軽減可能となり、斜行等の給紙不良が低減できる
ばかりか、スポンジリタードローラ51へのダメージも
少なくなり耐久性が大幅に向上する。
【0054】またトルクリミッタ20の空転トルクが小
さくなることで、駆動トルクも減少するため、駆動モー
タ、クラッチ等の許容トルクも小さくすることが可能で
駆動手段の大幅なコストダウンも実現できる。
さくなることで、駆動トルクも減少するため、駆動モー
タ、クラッチ等の許容トルクも小さくすることが可能で
駆動手段の大幅なコストダウンも実現できる。
【0055】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のスポンジリタードローラ方式においては、リター
ドローラが常にフィードローラに当接している状態にあ
るため、次のような問題が生じる。
来例のスポンジリタードローラ方式においては、リター
ドローラが常にフィードローラに当接している状態にあ
るため、次のような問題が生じる。
【0056】すなわち、第1に、スポンジ材はその特性
上、永久ひずみが発生しやすく、スポンジリタードロー
ラ方式でリタードローラに永久ひずみが発生すると、リ
タードローラの外周面は変形したままとなるため、1枚
通紙時にリタードローラが給送方向に従動回転しにくく
なる。そして、リタードローラが回転停止したままの状
態になると、パット分離(デュプロ分離)と同様にな
り、束搬送紙の戻し動作ができなくなるばかりか、フィ
ードローラとリタードローラの摺擦によるフィードロー
ラの搬送力(摩擦力)低下が生じ、ローラ類の耐久性能
が著しく低下する。
上、永久ひずみが発生しやすく、スポンジリタードロー
ラ方式でリタードローラに永久ひずみが発生すると、リ
タードローラの外周面は変形したままとなるため、1枚
通紙時にリタードローラが給送方向に従動回転しにくく
なる。そして、リタードローラが回転停止したままの状
態になると、パット分離(デュプロ分離)と同様にな
り、束搬送紙の戻し動作ができなくなるばかりか、フィ
ードローラとリタードローラの摺擦によるフィードロー
ラの搬送力(摩擦力)低下が生じ、ローラ類の耐久性能
が著しく低下する。
【0057】このスポンジローラの永久ひずみは比較的
大量コピーをとる使用条件下ではローラの当接面が随時
変化しているため発生しにくいが、わずかなコピーしか
とらない使用条件下や画像形成装置が長期に亘って使用
されない状況下では、ローラの当接面が常に一定である
ため、永久ひずみ発生の頻度は増加しやすくなる。
大量コピーをとる使用条件下ではローラの当接面が随時
変化しているため発生しにくいが、わずかなコピーしか
とらない使用条件下や画像形成装置が長期に亘って使用
されない状況下では、ローラの当接面が常に一定である
ため、永久ひずみ発生の頻度は増加しやすくなる。
【0058】また、第2に、スポンジリタードローラは
発泡体であるがゆえに外周面の凹凸がゴムリタードロー
ラに比べて大きくなっている。従って、シート材通紙中
にシート材表面と摺擦しながらゴムリタードローラ以上
に多くの紙粉を発生させる。そして、その紙粉はリター
ドローラ外周面に膜状に付着し、フィードローラは膜状
紙粉上を摺動することになり、この状態が継続すると、
やがてはフィードローラ外周面は紙粉により削りとら
れ、外周面の摩擦力が著しく低下してしまう。
発泡体であるがゆえに外周面の凹凸がゴムリタードロー
ラに比べて大きくなっている。従って、シート材通紙中
にシート材表面と摺擦しながらゴムリタードローラ以上
に多くの紙粉を発生させる。そして、その紙粉はリター
ドローラ外周面に膜状に付着し、フィードローラは膜状
紙粉上を摺動することになり、この状態が継続すると、
やがてはフィードローラ外周面は紙粉により削りとら
れ、外周面の摩擦力が著しく低下してしまう。
【0059】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、(1)リタード分離手段の分離回転体
に永久ひずみが発生することがなく、また、(2)リタ
ード分離手段の分離回転体の外周面に紙粉が膜状に付着
することがないようにしたシート材供給装置を提供する
ことを目的とする。
なされたもので、(1)リタード分離手段の分離回転体
に永久ひずみが発生することがなく、また、(2)リタ
ード分離手段の分離回転体の外周面に紙粉が膜状に付着
することがないようにしたシート材供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0060】
【課題を解決するための手段】請求項1及び請求項6に
記載の発明は、シート材(2)を搬送するための搬送回
転体(6)と、前記搬送回転体(6)が搬送するシート
材(2)を1枚に分離するための分離回転体(51)と
からなるリタード分離手段を有しているシート材供給装
置に係る。
記載の発明は、シート材(2)を搬送するための搬送回
転体(6)と、前記搬送回転体(6)が搬送するシート
材(2)を1枚に分離するための分離回転体(51)と
からなるリタード分離手段を有しているシート材供給装
置に係る。
【0061】そして、請求項1に記載の発明は、上記
(1)の目的を達成するため、前記分離回転体(51)
を前記搬送回転体(6)よりも硬度の小さい材質で形成
すると共に、前記分離回転体(51)を前記搬送回転体
(6)に対して外周面の一部が湾曲する状態に当接させ
ることが可能であり、かつ、前記分離回転体(51)を
前記搬送回転体(6)から離脱させることが可能である
分離回転体接離手段(300)を有したことを特徴とす
る。
(1)の目的を達成するため、前記分離回転体(51)
を前記搬送回転体(6)よりも硬度の小さい材質で形成
すると共に、前記分離回転体(51)を前記搬送回転体
(6)に対して外周面の一部が湾曲する状態に当接させ
ることが可能であり、かつ、前記分離回転体(51)を
前記搬送回転体(6)から離脱させることが可能である
分離回転体接離手段(300)を有したことを特徴とす
る。
【0062】また、請求項6に記載の本発明は、上記
(2)の目的を達成するため、前記分離回転体(51)
を前記搬送回転体(6)よりも硬度の小さい材質で形成
すると共に、前記分離回転体(51)を前記搬送回転体
(6)に対して外周面の一部が湾曲する状態に当接させ
る分離回転体当接手段(307)と、前記分離回転体
(51)を前記搬送回転体(6)から離脱させる分離回
転体離脱手段(308)と、前記分離回転体離脱手段
(308)によって前記搬送回転体(6)から離脱した
前記分離回転体(51)の外周面を清掃する分離回転体
清掃手段(309)と、を有したことを特徴とする。
(2)の目的を達成するため、前記分離回転体(51)
を前記搬送回転体(6)よりも硬度の小さい材質で形成
すると共に、前記分離回転体(51)を前記搬送回転体
(6)に対して外周面の一部が湾曲する状態に当接させ
る分離回転体当接手段(307)と、前記分離回転体
(51)を前記搬送回転体(6)から離脱させる分離回
転体離脱手段(308)と、前記分離回転体離脱手段
(308)によって前記搬送回転体(6)から離脱した
前記分離回転体(51)の外周面を清掃する分離回転体
清掃手段(309)と、を有したことを特徴とする。
【0063】
【作用】上記構成とした請求項1に記載の発明によれ
ば、分離回転体接離手段(300)を動作させることに
より、分離回転体(51)を搬送回転体(6)から離脱
させることができる。
ば、分離回転体接離手段(300)を動作させることに
より、分離回転体(51)を搬送回転体(6)から離脱
させることができる。
【0064】従って、シート材非供給時に、分離回転体
(51)を搬送回転体(6)から離脱させておくと、シ
ート材供給時に分離回転体(51)の外周面に形成され
た湾曲部は永久ひずみになることはない。
(51)を搬送回転体(6)から離脱させておくと、シ
ート材供給時に分離回転体(51)の外周面に形成され
た湾曲部は永久ひずみになることはない。
【0065】これにより、1枚通紙時に分離回転体が給
送方向に回転しにくくなる等の問題が生じない。
送方向に回転しにくくなる等の問題が生じない。
【0066】また、上記構成とした請求項6に記載の発
明によれば、分離回転体離脱手段(308)を動作させ
ることによって分離回転体(51)を搬送回転体(6)
から離脱させることができる。そして、分離回転体(5
1)を搬送回転体(6)から離脱させると、分離回転体
(51)の外周面が分離回転体清掃手段(309)によ
って清掃される。
明によれば、分離回転体離脱手段(308)を動作させ
ることによって分離回転体(51)を搬送回転体(6)
から離脱させることができる。そして、分離回転体(5
1)を搬送回転体(6)から離脱させると、分離回転体
(51)の外周面が分離回転体清掃手段(309)によ
って清掃される。
【0067】従って、分離回転体(51)を搬送回転体
(6)から離脱させることにより、分離回転体(51)
の外周面に付着した紙粉を除去することができる。
(6)から離脱させることにより、分離回転体(51)
の外周面に付着した紙粉を除去することができる。
【0068】これにより、分離回転体(51)の外周面
に付着した紙粉によって搬送回転体(6)の外周面が削
りとられ、搬送回転体(6)の外周面の摩擦力が低下す
るようなことがなくなる。
に付着した紙粉によって搬送回転体(6)の外周面が削
りとられ、搬送回転体(6)の外周面の摩擦力が低下す
るようなことがなくなる。
【0069】なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照
するためのものであって、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
するためのものであって、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〈実施例1〉図1及び図2は本発明の実施例1に係るシ
ート材供給装置の全体構成を示す。
する。 〈実施例1〉図1及び図2は本発明の実施例1に係るシ
ート材供給装置の全体構成を示す。
【0071】なお、本シート材供給装置1Bを説明する
に当たり、上記従来例のシート材供給装置1Aと同一の
部材には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に変
わらないものについては、その説明を省略する。
に当たり、上記従来例のシート材供給装置1Aと同一の
部材には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に変
わらないものについては、その説明を省略する。
【0072】本シート材供給装置1Bにおいては、リタ
ードローラ51としてスポンジローラを使用している。
このスポンジリタードローラ51はフィードローラ6に
対して接離する方向に移動可能に設置されている。
ードローラ51としてスポンジローラを使用している。
このスポンジリタードローラ51はフィードローラ6に
対して接離する方向に移動可能に設置されている。
【0073】また、本シート材供給装置1Bにおいて
は、スポンジリタードローラ51をフィードローラ6に
対して接離可能とするリタードローラ接離機構300を
備えている。
は、スポンジリタードローラ51をフィードローラ6に
対して接離可能とするリタードローラ接離機構300を
備えている。
【0074】リタードローラ接離機構300は、中央部
の支軸301を中心として上下の方向に回動可能とされ
ているシーソー形リタードローラ移動アーム302と、
同移動アーム302を付勢ばね303を介して駆動させ
る電磁ソレノイド304と、同電磁ソレノイド304を
オン、オフ制御するCPU305とからなる。
の支軸301を中心として上下の方向に回動可能とされ
ているシーソー形リタードローラ移動アーム302と、
同移動アーム302を付勢ばね303を介して駆動させ
る電磁ソレノイド304と、同電磁ソレノイド304を
オン、オフ制御するCPU305とからなる。
【0075】CPU305は、給紙信号を制御信号とし
て、給紙信号が入力すると、電磁ソレノイド304をオ
ン状態(通電状態)にする。電磁ソレノイド304がオ
ン状態になると、移動アーム302の一端302Aが付
勢ばね303を介して引張られるので、移動アーム30
2の他端302Bは上方に回動し、スポンジリタードロ
ーラ51を押し上げる。これにより、スポンジリタード
ローラ51は外周面が湾曲する状態にフィードローラ6
に当接する。この状態を図1に示す。
て、給紙信号が入力すると、電磁ソレノイド304をオ
ン状態(通電状態)にする。電磁ソレノイド304がオ
ン状態になると、移動アーム302の一端302Aが付
勢ばね303を介して引張られるので、移動アーム30
2の他端302Bは上方に回動し、スポンジリタードロ
ーラ51を押し上げる。これにより、スポンジリタード
ローラ51は外周面が湾曲する状態にフィードローラ6
に当接する。この状態を図1に示す。
【0076】また、CPU305は、給紙信号の入力が
停止すると、電磁ソレノイド304をオフの状態(非通
電状態)にする。電磁ソレノイド304がオフ状態にな
ると、移動アーム302の他端302Bは下方に回動す
る。これにより、移動アーム302によって押し上げら
れていたスポンジリタードローラ51は自重によって降
下し、フィードローラ6から離脱する。この状態を図2
に示す。
停止すると、電磁ソレノイド304をオフの状態(非通
電状態)にする。電磁ソレノイド304がオフ状態にな
ると、移動アーム302の他端302Bは下方に回動す
る。これにより、移動アーム302によって押し上げら
れていたスポンジリタードローラ51は自重によって降
下し、フィードローラ6から離脱する。この状態を図2
に示す。
【0077】このように、本シート材供給装置1Bにお
いては、転写紙2の供給動作を終えると、フィードロー
ラ6に当接していたスポンジリタードローラ51がフィ
ードローラ6から離脱するので、スポンジリタードロー
ラ51の外周面の湾曲していた部分は解放され、永久ひ
ずみを起こさない。 〈実施例2〉図3及び図4は本発明の実施例2に係るシ
ート材供給装置の全体構成を示す。
いては、転写紙2の供給動作を終えると、フィードロー
ラ6に当接していたスポンジリタードローラ51がフィ
ードローラ6から離脱するので、スポンジリタードロー
ラ51の外周面の湾曲していた部分は解放され、永久ひ
ずみを起こさない。 〈実施例2〉図3及び図4は本発明の実施例2に係るシ
ート材供給装置の全体構成を示す。
【0078】なお、本シート材供給装置1Cを説明する
に当たり、上記従来例のシート材供給装置1Aと同一の
部材には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に変
わらないものについては、その説明を省略する。
に当たり、上記従来例のシート材供給装置1Aと同一の
部材には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に変
わらないものについては、その説明を省略する。
【0079】本シート材供給装置1Cにおいては、リタ
ードローラ51としてスポンジローラを使用している。
このスポンジリタードローラ51はフィードローラ6に
対して接離する方向に移動可能に設置されている。
ードローラ51としてスポンジローラを使用している。
このスポンジリタードローラ51はフィードローラ6に
対して接離する方向に移動可能に設置されている。
【0080】また、本シート材供給装置1Cにおいて
は、スポンジリタードローラ51をフィードローラ6に
当接させるリタードローラ当接機構307と、スポンジ
リタードローラ51をフィードローラ6から離脱させる
リタードローラ離脱機構308と、フィードローラ6か
ら離脱したスポンジリタードローラ51の外周面を清掃
するブラシ部材309と、を備えている。
は、スポンジリタードローラ51をフィードローラ6に
当接させるリタードローラ当接機構307と、スポンジ
リタードローラ51をフィードローラ6から離脱させる
リタードローラ離脱機構308と、フィードローラ6か
ら離脱したスポンジリタードローラ51の外周面を清掃
するブラシ部材309と、を備えている。
【0081】リタードローラ当接機構307は、中央部
の支軸310を中心として上下の方向に回動可能とされ
ているシーソー形のリタードローラ移動アーム311
と、同移動アーム311の一端311Aを下方向に付勢
する付勢ばね312と、からなる。
の支軸310を中心として上下の方向に回動可能とされ
ているシーソー形のリタードローラ移動アーム311
と、同移動アーム311の一端311Aを下方向に付勢
する付勢ばね312と、からなる。
【0082】このリタードローラ当接機構307は、付
勢ばね312の付勢力が移動アーム311に作用してい
る状態では、常に、スポンジリタードローラ51を外周
面が湾曲する状態でフィードローラ6に当接させてい
る。この状態を図3に示す。
勢ばね312の付勢力が移動アーム311に作用してい
る状態では、常に、スポンジリタードローラ51を外周
面が湾曲する状態でフィードローラ6に当接させてい
る。この状態を図3に示す。
【0083】リタードローラ離脱機構308は、支軸3
13を中心として上下の方向に回動可能なリタードロー
ラ移動アーム314と、同移動アーム314を上方に付
勢する付勢ばね315と、同移動アーム314を駆動さ
せる電磁ソレノイド316と、同電磁ソレノイド316
をオン、オフ制御するCPU317と、からなる(図5
参照)。
13を中心として上下の方向に回動可能なリタードロー
ラ移動アーム314と、同移動アーム314を上方に付
勢する付勢ばね315と、同移動アーム314を駆動さ
せる電磁ソレノイド316と、同電磁ソレノイド316
をオン、オフ制御するCPU317と、からなる(図5
参照)。
【0084】CPU317は、クリーニングモード時以
外で制御信号が入力していない場合は、電磁ソレノイド
316をオフの状態(非通電状態)にする。電磁ソレノ
イド316がオフの状態になると、移動アーム314は
付勢ばね315に付勢されて上方に回動し、スポンジリ
タードローラ51を押し下げない位置に退避している。
従って、スポンジリタードローラ51はリタードローラ
当接機構307によりフィードローラ6に当接された状
態にある。この状態を図3に示す。
外で制御信号が入力していない場合は、電磁ソレノイド
316をオフの状態(非通電状態)にする。電磁ソレノ
イド316がオフの状態になると、移動アーム314は
付勢ばね315に付勢されて上方に回動し、スポンジリ
タードローラ51を押し下げない位置に退避している。
従って、スポンジリタードローラ51はリタードローラ
当接機構307によりフィードローラ6に当接された状
態にある。この状態を図3に示す。
【0085】また、CPU317は、クリーニングモー
ド時において制御信号が入力すると、電磁ソレノイド3
16をオン状態(通電状態)にする。電磁ソレノイド3
16がオン状態になると、移動アーム314が支軸31
3を中心として下方に回動する、これにより、移動アー
ム314の先端のコロ318が、リタードローラ当接機
構307によってフィードローラ6に当接しているスポ
ンジリタードローラ51を下方に押し下げてフィードロ
ーラ6から離脱させる。この状態を図4に示す。
ド時において制御信号が入力すると、電磁ソレノイド3
16をオン状態(通電状態)にする。電磁ソレノイド3
16がオン状態になると、移動アーム314が支軸31
3を中心として下方に回動する、これにより、移動アー
ム314の先端のコロ318が、リタードローラ当接機
構307によってフィードローラ6に当接しているスポ
ンジリタードローラ51を下方に押し下げてフィードロ
ーラ6から離脱させる。この状態を図4に示す。
【0086】このように、スポンジリタードローラ51
がフィードローラ6から離脱された時、スポンジリター
ドローラ51の外周面にブラシ部材309が接触する。
そして、この時、スポンジリタードローラ51には反給
送方向(図4において時計方向)の駆動が伝えられ、ブ
ラシ部材309には不図示の駆動系からスポンジリター
ドローラ51と同方向の駆動が伝えられる。従って、ス
ポンジリタードローラ51の外周面に付着している紙粉
は回転する。ブラシ部材309によって除去される。
がフィードローラ6から離脱された時、スポンジリター
ドローラ51の外周面にブラシ部材309が接触する。
そして、この時、スポンジリタードローラ51には反給
送方向(図4において時計方向)の駆動が伝えられ、ブ
ラシ部材309には不図示の駆動系からスポンジリター
ドローラ51と同方向の駆動が伝えられる。従って、ス
ポンジリタードローラ51の外周面に付着している紙粉
は回転する。ブラシ部材309によって除去される。
【0087】本発明に述べているクリーニング手段は、
従来もフィードローラと圧接した状態のリタードローラ
に当接するクリーニング手段としては提案されている
が、そもそもフィードローラに対するリタードローラの
圧接力は多種にわたる転写紙を分離、搬送できように非
常にデリケートな設定をしていることが多いため、クリ
ーニング手段がリタードローラに当接した状態での給紙
は望ましくない。
従来もフィードローラと圧接した状態のリタードローラ
に当接するクリーニング手段としては提案されている
が、そもそもフィードローラに対するリタードローラの
圧接力は多種にわたる転写紙を分離、搬送できように非
常にデリケートな設定をしていることが多いため、クリ
ーニング手段がリタードローラに当接した状態での給紙
は望ましくない。
【0088】そこで、本発明は、リタードローラをフィ
ードローラから離間させた状態でクリーニングすること
に主眼をおいた。さらには、フィードローラと圧接した
状態のリタードローラにクリーニング手段を当接、退避
可能に構成する方式も提案されているが、リタードロー
ラ全周をクリーニングするためには当然リタードローラ
を回転させることが必須であり、もし、フィード、リタ
ードローラニップ部に転写紙先端が突入していた場合、
クリーニング動作中に転写紙が本体に搬送されてしま
う。
ードローラから離間させた状態でクリーニングすること
に主眼をおいた。さらには、フィードローラと圧接した
状態のリタードローラにクリーニング手段を当接、退避
可能に構成する方式も提案されているが、リタードロー
ラ全周をクリーニングするためには当然リタードローラ
を回転させることが必須であり、もし、フィード、リタ
ードローラニップ部に転写紙先端が突入していた場合、
クリーニング動作中に転写紙が本体に搬送されてしま
う。
【0089】本発明によれば、仮に転写紙がフィード、
リタードローラニップ部に突入していても加圧コロ31
8は単なる従動コロなのでリタードローラの戻し駆動に
より転写紙はシート材収納手段側に戻されながらクリー
ニングが行なわれる。
リタードローラニップ部に突入していても加圧コロ31
8は単なる従動コロなのでリタードローラの戻し駆動に
より転写紙はシート材収納手段側に戻されながらクリー
ニングが行なわれる。
【0090】上記クリーニングモードは、従来画像形成
手段である帯電器に用いられているワイヤー清掃手段と
同じように、例えば2000枚通紙後に一度給紙動作を
停止させ、5〜10秒クリーニングを行なう構成をとる
が、ユーザの使い勝手によりいろいろなクリーニングモ
ード投入が可能であることはいうまでもない。
手段である帯電器に用いられているワイヤー清掃手段と
同じように、例えば2000枚通紙後に一度給紙動作を
停止させ、5〜10秒クリーニングを行なう構成をとる
が、ユーザの使い勝手によりいろいろなクリーニングモ
ード投入が可能であることはいうまでもない。
【0091】次に、図6は本発明のシート材供給装置を
備えた画像形成装置(複写機)の一例を示すものであ
る。
備えた画像形成装置(複写機)の一例を示すものであ
る。
【0092】装置本体200には、原稿載置台206、
光源207、レンズ系208、給紙部209、画像形成
部202等を備えている。給紙部209は、転写紙を収
容して装置本体200に着脱自在なカセット210、2
11及びペディスタル212に配置されたペーパーデッ
キ213を有し、このカセット210、211及びペー
パーデッキ213からの転写紙の供給に本発明が適用さ
れている。画像形成部202には、円筒状の感光体21
4、トナーを内蔵した現像器215、転写用帯電器21
6、分離帯電器217、クリーナ218、一次帯電器2
19等がそれぞれ配設されている。画像形成部202の
下流側には、搬送装置220、定着装置204、排出ロ
ーラ205等が配設されている。
光源207、レンズ系208、給紙部209、画像形成
部202等を備えている。給紙部209は、転写紙を収
容して装置本体200に着脱自在なカセット210、2
11及びペディスタル212に配置されたペーパーデッ
キ213を有し、このカセット210、211及びペー
パーデッキ213からの転写紙の供給に本発明が適用さ
れている。画像形成部202には、円筒状の感光体21
4、トナーを内蔵した現像器215、転写用帯電器21
6、分離帯電器217、クリーナ218、一次帯電器2
19等がそれぞれ配設されている。画像形成部202の
下流側には、搬送装置220、定着装置204、排出ロ
ーラ205等が配設されている。
【0093】この画像形成装置の動作を説明する。
【0094】装置本体側200に設けられている図示し
ない制御装置から給紙信号が出力されると、カセット2
10、211またはペーパーデッキ213から転写紙2
が供給される。一方、光源207から原稿載置台206
に載置されている原稿Dに当てられて反射した光は、レ
ンズ系208を介して感光体214に照射される。感光
体214は、あらかじめ一次帯電器219により帯電さ
れており、光が照射されることにより静電潜像が形成さ
れ、次いで現像器215によりトナー像が形成される。
ない制御装置から給紙信号が出力されると、カセット2
10、211またはペーパーデッキ213から転写紙2
が供給される。一方、光源207から原稿載置台206
に載置されている原稿Dに当てられて反射した光は、レ
ンズ系208を介して感光体214に照射される。感光
体214は、あらかじめ一次帯電器219により帯電さ
れており、光が照射されることにより静電潜像が形成さ
れ、次いで現像器215によりトナー像が形成される。
【0095】給紙部209から給送された転写紙2はレ
ジストローラ201で斜行が補正され、さらにタイミン
グが合わされて画像形成部202へ送られる。画像形成
部202では、転写用帯電器216によって送られてき
た転写紙2に感光体214のトナー像が転写され、転写
された転写紙2は分離帯電器217によって転写用帯電
器216と逆極性に帯電されて感光体214から分離さ
れる。
ジストローラ201で斜行が補正され、さらにタイミン
グが合わされて画像形成部202へ送られる。画像形成
部202では、転写用帯電器216によって送られてき
た転写紙2に感光体214のトナー像が転写され、転写
された転写紙2は分離帯電器217によって転写用帯電
器216と逆極性に帯電されて感光体214から分離さ
れる。
【0096】そして、分離された転写紙2は、搬送装置
220により定着装置204に搬送されて、定着装置2
04により転写紙2に未定着転写画像が永久定着され
る。画像が定着された転写紙2は排出ローラ205によ
り装置本体200から排出される。
220により定着装置204に搬送されて、定着装置2
04により転写紙2に未定着転写画像が永久定着され
る。画像が定着された転写紙2は排出ローラ205によ
り装置本体200から排出される。
【0097】このようにして、給紙部209から給送さ
れた転写紙2は画像が形成されて排出される。
れた転写紙2は画像が形成されて排出される。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート材
供給装置においては、リタード分離手段の分離回転体を
搬送回転体に対して接離可能とする分離回転体接離手段
を設けたので、シート材を供給しない時に分離回転体を
搬送回転体から離脱させておくことにより、分離回転体
の外周面に形成された湾曲部が永久ひずみにならない。
従って、1枚通紙時に分離回転体が給送方向に回転しに
くくなるなどの問題が生じない。
供給装置においては、リタード分離手段の分離回転体を
搬送回転体に対して接離可能とする分離回転体接離手段
を設けたので、シート材を供給しない時に分離回転体を
搬送回転体から離脱させておくことにより、分離回転体
の外周面に形成された湾曲部が永久ひずみにならない。
従って、1枚通紙時に分離回転体が給送方向に回転しに
くくなるなどの問題が生じない。
【0099】また、本発明のシート材供給装置において
は、搬送回転体に当接している分離回転体を搬送回転体
から離脱させる分離回転体離脱手段と、搬送回転体から
離脱した分離回転体の外周面を清掃する分離回転体清掃
手段を設けたので、分離回転体離脱手段によって分離回
転体を搬送回転体から離脱させると、分離回転体の外周
面に付着している紙粉が分離回転体清掃手段によって除
去される。従って、分離回転体の外周面に付着した紙粉
によって搬送回転体の外周面が削りとられ、搬送回転体
の外周面の摩擦力が低下するようなことがなくなる。
は、搬送回転体に当接している分離回転体を搬送回転体
から離脱させる分離回転体離脱手段と、搬送回転体から
離脱した分離回転体の外周面を清掃する分離回転体清掃
手段を設けたので、分離回転体離脱手段によって分離回
転体を搬送回転体から離脱させると、分離回転体の外周
面に付着している紙粉が分離回転体清掃手段によって除
去される。従って、分離回転体の外周面に付着した紙粉
によって搬送回転体の外周面が削りとられ、搬送回転体
の外周面の摩擦力が低下するようなことがなくなる。
【図1】本発明の実施例1に係るシート材供給装置の全
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図2】本発明の実施例1に係るシート材供給装置の全
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図3】本発明の実施例2に係るシート材供給装置の全
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図4】本発明の実施例2に係るシート材供給装置の全
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
体構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図5】同シート材供給装置におけるリタード分離装置
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
【図6】本発明のシート材供給装置を備えた画像形成装
置(複写機)の全体構成例を示す縦断側面図。
置(複写機)の全体構成例を示す縦断側面図。
【図7】従来例のシート材供給装置の全体構成を示す縦
断側面図。
断側面図。
【図8】同シート材供給装置のリタード分離装置の構成
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図9】同リタードローラにおけるトルクリミッタの空
転トルクと加圧力の関係を示す図。
転トルクと加圧力の関係を示す図。
【図10】同シート材供給装置において束搬送が生じた
状態を示す縦断側面図。
状態を示す縦断側面図。
【図11】同束搬送の状態を示す模式図。
【図12】スポンジリタードローラ方式を示す側面図。
【図13】同スポンジリタードローラ方式のニップ部の
拡大縦断側面図。
拡大縦断側面図。
【図14】同スポンジリタードローラ方式の要部の機能
を説明する図。
を説明する図。
【図15】同要部における巻きつき角度とトルク作動半
径の関係を示す図。
径の関係を示す図。
【図16】同要部における巻きつき角度とニップ部応力
の関係を示す図。
の関係を示す図。
【図17】同リタードローラにおけるトルクリミッタの
空転トルクと加圧力の関係を示す図。
空転トルクと加圧力の関係を示す図。
1B,1C シート材供給装置 2 転写紙(シート材) 6 フィードローラ(搬送回転体) 51 スポンジリタードローラ(分離回転体) 202 画像形成部 300 リタードローラ接離機構(分離回転体接
離手段) 307 リタードローラ当接機構(分離回転体当
接手段) 308 リタードローラ離脱機構(分離回転体離
脱手段)
離手段) 307 リタードローラ当接機構(分離回転体当
接手段) 308 リタードローラ離脱機構(分離回転体離
脱手段)
Claims (13)
- 【請求項1】 シート材を搬送するための搬送回転体
と、前記搬送回転体が搬送するシート材を1枚に分離す
るための分離回転体とからなるリタード分離手段を有し
ているシート材供給装置において、 前記分離回転体を前記搬送回転体よりも硬度の小さい材
質で形成すると共に、前記分離回転体を前記搬送回転体
に対して外周面の一部が湾曲する状態に当接させること
が可能であり、かつ、前記分離回転体を前記搬送回転体
から離脱させることが可能である分離回転体接離手段を
有したことを特徴とするシート材供給装置。 - 【請求項2】 前記分離回転体接離手段は、前記分離回
転体を前記搬送回転体に対して接離する方向に移動させ
るための分離回転体移動手段と、前記分離回転体移動手
段を駆動させるための駆動手段と、前記駆動手段を制御
するための制御手段と、を有することを特徴とする請求
項1記載のシート材供給装置。 - 【請求項3】 前記分離回転体接離手段は、制御信号に
基づいて動作し、制御信号がオンすると前記分離回転体
を前記搬送回転体に当接させ、かつ、制御信号がオフに
なると前記分離回転体を前記搬送回転体から離脱させる
ことを特徴とする請求項1記載のシート材供給装置。 - 【請求項4】 前記分離回転体はスポンジ材で形成され
ていることを特徴とする請求項1記載のシート材供給装
置。 - 【請求項5】 複数枚のシート材を積載するシート材積
載手段と、前記シート材積載手段に積載された最上位の
シート材から順に前記リタード分離手段へ送り出すシー
ト材給送手段と、を有することを特徴とする請求項1記
載のシート材供給装置。 - 【請求項6】 シート材を搬送するための搬送回転体
と、前記搬送回転体が搬送するシート材を1枚に分離す
るための分離回転体とからなるリタード分離手段を有し
ているシート材供給装置において、 前記分離回転体を前記搬送回転体よりも硬度の小さい材
質で形成すると共に、前記分離回転体を前記搬送回転体
に対して外周面の一部が湾曲する状態に当接させる分離
回転体当接手段と、前記分離回転体を前記搬送回転体か
ら離脱させる分離回転体離脱手段と、前記分離回転体離
脱手段によって前記搬送回転体から離脱した前記分離回
転体の外周面を清掃する分離回転体清掃手段と、を有し
たことを特徴とするシート材供給装置。 - 【請求項7】 前記分離回転体当接手段は、前記分離回
転体を常時前記搬送回転体に当接させる状態にあること
を特徴とする請求項6記載のシート材供給装置。 - 【請求項8】 前記分離回転体離脱手段は、制御信号に
基づいて動作し、制御信号がオンすると前記分離回転体
を前記搬送回転体から離脱させることを特徴とする請求
項6記載のシート材供給装置。 - 【請求項9】 前記分離回転体清掃手段は前記分離回転
体と反対方向に回転するブラシ部材であることを特徴と
する請求項6記載のシート材供給装置。 - 【請求項10】 前記分離回転体はスポンジ材で形成さ
れていることを特徴とする請求項6記載のシート材供給
装置。 - 【請求項11】 複数枚のシート材を積載するシート材
積載手段と、前記シート材積載手段に積載された最上位
のシート材から順に前記リタード分離手段へ送り出すシ
ート材給送手段と、を有することを特徴とする請求項6
記載のシート材供給装置。 - 【請求項12】 請求項1ないし5のいずれか1項記載
のシート材供給装置と、前記シート材供給装置により供
給されたシート材に画像を形成する画像形成部と、を有
することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項13】 請求項6ないし11のいずれか1項記
載のシート材供給装置と、前記シート材供給装置により
供給されたシート材に画像を形成する画像形成部と、を
有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254378A JPH0891610A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | シート材供給装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254378A JPH0891610A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | シート材供給装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0891610A true JPH0891610A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17264157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6254378A Pending JPH0891610A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | シート材供給装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0891610A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012126551A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Canon Inc | シート給送装置及び画像形成装置 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6254378A patent/JPH0891610A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012126551A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Canon Inc | シート給送装置及び画像形成装置 |
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