JPH0890623A - 金型加熱用高周波誘導コイル及び成形装置 - Google Patents
金型加熱用高周波誘導コイル及び成形装置Info
- Publication number
- JPH0890623A JPH0890623A JP25731794A JP25731794A JPH0890623A JP H0890623 A JPH0890623 A JP H0890623A JP 25731794 A JP25731794 A JP 25731794A JP 25731794 A JP25731794 A JP 25731794A JP H0890623 A JPH0890623 A JP H0890623A
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- JP
- Japan
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- frequency induction
- induction coil
- high frequency
- inductor
- mold
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形金型の表面を高周波誘導加熱で予備
加熱するのに用いられる高周波誘導コイルAにおいて、
その単位面積当たりの巻き数を、当該高周波誘導コイル
Aを組み込んだインダクターの大型化を最小限に押えつ
つ増大させる。 【構成】 右巻きと左巻きの渦巻きコイル1,2を重
ね、しかも中心で一連とした高周波誘導コイルAとす
る。 【効果】 各渦巻きコイル1,2間に導線を挟むことな
く2つの渦巻きコイル1,2を直列させて単位面積当た
りの巻き数を2倍にできる。
加熱するのに用いられる高周波誘導コイルAにおいて、
その単位面積当たりの巻き数を、当該高周波誘導コイル
Aを組み込んだインダクターの大型化を最小限に押えつ
つ増大させる。 【構成】 右巻きと左巻きの渦巻きコイル1,2を重
ね、しかも中心で一連とした高周波誘導コイルAとす
る。 【効果】 各渦巻きコイル1,2間に導線を挟むことな
く2つの渦巻きコイル1,2を直列させて単位面積当た
りの巻き数を2倍にできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば射出成形におい
て、成形品の表面状態を向上させるために、樹脂の射出
に先立って金型表面を高周波誘導加熱するのに用いられ
る高周波誘導コイル、及びこの高周波誘導コイルを組み
込んだインダクターを有する成形装置に関する。
て、成形品の表面状態を向上させるために、樹脂の射出
に先立って金型表面を高周波誘導加熱するのに用いられ
る高周波誘導コイル、及びこの高周波誘導コイルを組み
込んだインダクターを有する成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形において、樹脂の射出に
先立って金型表面に予備加熱を施すことが行われてお
り、この予備加熱は通常高周波誘導加熱によって行われ
ている。例えば特開平1−262107号公報には、単
層巻きした高周波誘導コイルを金型内に埋め込んでお
き、これによって金型表面を加熱することが記載されて
いる。また、特開平2−220825号公報には、単層
巻きした複数系列の高周波誘導コイルを独立制御して金
型表面の温度分布を制御することが記載されている。
先立って金型表面に予備加熱を施すことが行われてお
り、この予備加熱は通常高周波誘導加熱によって行われ
ている。例えば特開平1−262107号公報には、単
層巻きした高周波誘導コイルを金型内に埋め込んでお
き、これによって金型表面を加熱することが記載されて
いる。また、特開平2−220825号公報には、単層
巻きした複数系列の高周波誘導コイルを独立制御して金
型表面の温度分布を制御することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形サイク
ルが長くならないよう、高周波誘導加熱で金型表面を効
率よく短時間で加熱するためには、金型表面の磁束密度
を高めることが必要となる。そのためには、高周波誘導
コイルに流れる電流を大きくすること、単位面積当たり
の巻き数を多くすること、高周波誘導コイルを金型表面
に接近させることが必要となる。
ルが長くならないよう、高周波誘導加熱で金型表面を効
率よく短時間で加熱するためには、金型表面の磁束密度
を高めることが必要となる。そのためには、高周波誘導
コイルに流れる電流を大きくすること、単位面積当たり
の巻き数を多くすること、高周波誘導コイルを金型表面
に接近させることが必要となる。
【0004】しかしながら、従来から高周波誘導コイル
は金型表面に接近して使用されているばかりか、従来の
単層巻きの高周波誘導コイルでは単位面積当たりの巻き
数は増やせないので、金型表面の磁束密度を高めること
はもっぱら高周波電源の容量を大きくして、高周波誘導
コイルに流れる電流を大きくすることで行われている。
は金型表面に接近して使用されているばかりか、従来の
単層巻きの高周波誘導コイルでは単位面積当たりの巻き
数は増やせないので、金型表面の磁束密度を高めること
はもっぱら高周波電源の容量を大きくして、高周波誘導
コイルに流れる電流を大きくすることで行われている。
【0005】このため、場合によっては高周波誘導コイ
ルが自己発熱する可能性があるので、冷却の必要性があ
り、冷却手段を組み込むことによってインダクターが複
雑化・大型化してしまう問題があると同時に、急速加熱
できる温度に限度があり、金型表面を必要温度にまで加
熱するのに時間がかかる問題もある。
ルが自己発熱する可能性があるので、冷却の必要性があ
り、冷却手段を組み込むことによってインダクターが複
雑化・大型化してしまう問題があると同時に、急速加熱
できる温度に限度があり、金型表面を必要温度にまで加
熱するのに時間がかかる問題もある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、本発明の第1の目的は、高周波誘導
コイルを組み込んだインダクターの大型化を最小限に押
えつつ、高周波誘導コイルの単位面積当たりの巻き数を
増大させることにある。また、本発明の第2の目的は、
このような高周波誘導コイルを組み込んだインダクター
によって、金型表面温度を所望の高温に急速加熱するこ
とができる成形装置とすることにある。
てなされたもので、本発明の第1の目的は、高周波誘導
コイルを組み込んだインダクターの大型化を最小限に押
えつつ、高周波誘導コイルの単位面積当たりの巻き数を
増大させることにある。また、本発明の第2の目的は、
このような高周波誘導コイルを組み込んだインダクター
によって、金型表面温度を所望の高温に急速加熱するこ
とができる成形装置とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために請求項1の発
明では、図1に示されるように、右巻きの渦巻きコイル
2と左巻きの渦巻きコイル1とを重ね、しかも中心同志
を直接一連とした金型加熱用高周波誘導コイルAとして
いるものである。
明では、図1に示されるように、右巻きの渦巻きコイル
2と左巻きの渦巻きコイル1とを重ね、しかも中心同志
を直接一連とした金型加熱用高周波誘導コイルAとして
いるものである。
【0008】請求項2の発明では、図2に示されるよう
に、重ねて中心同志を直接一連とした、右巻きの渦巻き
コイル2と左巻きの渦巻きコイル1とを一対として、複
数対を最外周で直接一連として重ねた金型加熱用高周波
誘導コイルBとしているものである。
に、重ねて中心同志を直接一連とした、右巻きの渦巻き
コイル2と左巻きの渦巻きコイル1とを一対として、複
数対を最外周で直接一連として重ねた金型加熱用高周波
誘導コイルBとしているものである。
【0009】また、請求項3〜5の発明では、図3ない
し5に示されるように、上記請求項1又は2の高周波誘
導コイルを組み込んだインダクターCを有する成形装置
としているものである。
し5に示されるように、上記請求項1又は2の高周波誘
導コイルを組み込んだインダクターCを有する成形装置
としているものである。
【0010】
【実施例及び作用】図1は請求項1の発明に係る高周波
誘導コイルAの一実施例を示す模式図である。図示され
るように、高周波誘導コイルAは、絶縁体で被覆した導
線で構成された2つの渦巻きコイル1,2からなるもの
で、図面上両渦巻きコイル1,2は上下に離れている
が、実際には2層に重ねられているものである。
誘導コイルAの一実施例を示す模式図である。図示され
るように、高周波誘導コイルAは、絶縁体で被覆した導
線で構成された2つの渦巻きコイル1,2からなるもの
で、図面上両渦巻きコイル1,2は上下に離れている
が、実際には2層に重ねられているものである。
【0011】図面上の上方の渦巻きコイル1は、導線を
内周側から外周側に右回りに巻かれた(右巻き)もの
で、下方の渦巻きコイル2は、導線を内周側から外周側
に左回りに巻かれた(左巻き)ものとなっている。
内周側から外周側に右回りに巻かれた(右巻き)もの
で、下方の渦巻きコイル2は、導線を内周側から外周側
に左回りに巻かれた(左巻き)ものとなっている。
【0012】両渦巻きコイル1,2は、両渦巻きコイル
1,2間を径方向に横断する導線を介在させることな
く、中心同志で導線が直接つながって一連となっている
と共に、最外周の導線はリード線3,4を経て引き出さ
れ、高周波電源5に接続されている。
1,2間を径方向に横断する導線を介在させることな
く、中心同志で導線が直接つながって一連となっている
と共に、最外周の導線はリード線3,4を経て引き出さ
れ、高周波電源5に接続されている。
【0013】本高周波誘導コイルは、上記のように渦巻
きコイル1,2を2層に重ねたものであるので、従来の
単層巻きの高周波誘導コイルに比して単位面積当たりの
導線の巻き数を2倍にすることができる。
きコイル1,2を2層に重ねたものであるので、従来の
単層巻きの高周波誘導コイルに比して単位面積当たりの
導線の巻き数を2倍にすることができる。
【0014】更に説明すると、高周波電源5からリード
線3,4を介して両渦巻きコイル1,2に高周波を供給
すると、両渦巻きコイル1,2は中心同志が直接一連に
つながっており、しかも巻き方向が逆であるので、両渦
巻きコイル1,2に流れる電流方向が揃い、両渦巻きコ
イル1,2によって発生する磁界の方向も揃う。従っ
て、磁束密度が、単層巻きの高周波誘導コイルに比して
2倍に高くなるので、加熱温度は高く、昇温時間も短縮
される。
線3,4を介して両渦巻きコイル1,2に高周波を供給
すると、両渦巻きコイル1,2は中心同志が直接一連に
つながっており、しかも巻き方向が逆であるので、両渦
巻きコイル1,2に流れる電流方向が揃い、両渦巻きコ
イル1,2によって発生する磁界の方向も揃う。従っ
て、磁束密度が、単層巻きの高周波誘導コイルに比して
2倍に高くなるので、加熱温度は高く、昇温時間も短縮
される。
【0015】また、両渦巻きコイル1,2は、両渦巻き
コイル1,2間を径方向に横断する導線を介在させるこ
となく、中心同志が直接一連につながっており、かつ最
外周からリード線3,4へと引き出されているので、両
渦巻きコイル1,2間に挟まる導線がなく、両渦巻きコ
イル1,2間に導線が挟まることによる余分なスペース
の介在が防止される。
コイル1,2間を径方向に横断する導線を介在させるこ
となく、中心同志が直接一連につながっており、かつ最
外周からリード線3,4へと引き出されているので、両
渦巻きコイル1,2間に挟まる導線がなく、両渦巻きコ
イル1,2間に導線が挟まることによる余分なスペース
の介在が防止される。
【0016】図2は請求項2の発明に係る高周波誘導コ
イルBの一実施例を示す模式図で、いわば図1の2つの
渦巻きコイル1,2を一対として、これを二対重ねたも
のとなっている。
イルBの一実施例を示す模式図で、いわば図1の2つの
渦巻きコイル1,2を一対として、これを二対重ねたも
のとなっている。
【0017】即ち、各対において、渦巻きコイル1は右
巻き、渦巻きコイル2は左巻きで、各対の渦巻きコイル
1,2は、中心同志で導線が直接つながって一連となっ
ているものである。また、各対間は、中央に位置する渦
巻きコイル1,2の導線が最外周で直接つながっている
ことで一連となっていると共に、外側の渦巻きコイル
1,2の最外周の導線はリード線3,4を経て引き出さ
れ、高周波電源5に接続されている。
巻き、渦巻きコイル2は左巻きで、各対の渦巻きコイル
1,2は、中心同志で導線が直接つながって一連となっ
ているものである。また、各対間は、中央に位置する渦
巻きコイル1,2の導線が最外周で直接つながっている
ことで一連となっていると共に、外側の渦巻きコイル
1,2の最外周の導線はリード線3,4を経て引き出さ
れ、高周波電源5に接続されている。
【0018】このような高周波誘導コイルBとすると、
従来の単層巻きの高周波誘導コイルに比して単位面積当
たりの導線の巻き数を4倍にすることができ、磁束密度
も4倍にすることができる。また、いずれの渦巻きコイ
ル1,2間においても、間に挟まる導線が存在せず、余
分なスペースが介在しないのは図1の高周波誘導コイル
Aと同様である。
従来の単層巻きの高周波誘導コイルに比して単位面積当
たりの導線の巻き数を4倍にすることができ、磁束密度
も4倍にすることができる。また、いずれの渦巻きコイ
ル1,2間においても、間に挟まる導線が存在せず、余
分なスペースが介在しないのは図1の高周波誘導コイル
Aと同様である。
【0019】尚、図2に示される高周波誘導コイルB
は、一対の渦巻きコイル1,2を二対重ね合わせたもの
となっているが、これは二対に限られるものではなく、
三対以上とすることもできる。
は、一対の渦巻きコイル1,2を二対重ね合わせたもの
となっているが、これは二対に限られるものではなく、
三対以上とすることもできる。
【0020】図1及び図2で説明した高周波誘導コイル
A,Bは、絶縁体で被覆された導線の巻き状態及び各渦
巻きコイル1,2間を固定し、必要に応じて更に絶縁体
で被覆することで、図3〜5に示されるインダクターC
を構成し、金型6,7の表面の加熱に使用されるもので
ある。
A,Bは、絶縁体で被覆された導線の巻き状態及び各渦
巻きコイル1,2間を固定し、必要に応じて更に絶縁体
で被覆することで、図3〜5に示されるインダクターC
を構成し、金型6,7の表面の加熱に使用されるもので
ある。
【0021】図3〜5は、上記インダクターCを有する
成形装置を示すもので、図3〜5に示されるインダクタ
ーCは、図1で説明した高周波誘導コイルA又は図2で
説明した高周波誘導コイルBが組み込まれたものであ
る。
成形装置を示すもので、図3〜5に示されるインダクタ
ーCは、図1で説明した高周波誘導コイルA又は図2で
説明した高周波誘導コイルBが組み込まれたものであ
る。
【0022】図3の成形装置におけるインダクターC
は、平板状に構成されているもので、特に平板状の成形
品を成形する金型6,7である場合に適するものであ
る。このインダクターCは、金型6,7間に挟み込んで
使用されるもので、金型6,7間への挿入・取り出し可
能に設けられているものである。
は、平板状に構成されているもので、特に平板状の成形
品を成形する金型6,7である場合に適するものであ
る。このインダクターCは、金型6,7間に挟み込んで
使用されるもので、金型6,7間への挿入・取り出し可
能に設けられているものである。
【0023】この成形装置の使用方法を説明すると、ま
ず金型6,7を開いて、間にインダクターCを位置させ
る。次いで、金型6,7間を狭めて、インダクターCを
金型6,7に接近させた後、高周波電源5から高周波を
供給すると、インダクターCの磁界の方向に位置する金
型6又は7の表面を高周波誘導加熱する。
ず金型6,7を開いて、間にインダクターCを位置させ
る。次いで、金型6,7間を狭めて、インダクターCを
金型6,7に接近させた後、高周波電源5から高周波を
供給すると、インダクターCの磁界の方向に位置する金
型6又は7の表面を高周波誘導加熱する。
【0024】必要時間高周波誘導加熱を行って、金型6
又は7の表面を必要温度まで加熱した後、高周波電源5
を切り、金型6,7をやや開いてインダクターCを取り
出した後、通常の樹脂の成形操作を行う。
又は7の表面を必要温度まで加熱した後、高周波電源5
を切り、金型6,7をやや開いてインダクターCを取り
出した後、通常の樹脂の成形操作を行う。
【0025】上記のような金型表面の加熱は、通常射出
成形において行われる場合が多いので、本成形装置も一
般的には射出成形装置であるが、圧縮成形装置等でもよ
い。また、2つのインダクターCを背中合わせに金型
6,7間に位置させれば、両金型6,7の表面を同時に
加熱することができる。
成形において行われる場合が多いので、本成形装置も一
般的には射出成形装置であるが、圧縮成形装置等でもよ
い。また、2つのインダクターCを背中合わせに金型
6,7間に位置させれば、両金型6,7の表面を同時に
加熱することができる。
【0026】図4におけるインダクターCは、図3で説
明したインダクターCと同様に金型6,7間への挿入・
取り出し可能なものではあるが、図3のような平板状で
はなく、金型6,7の表面凹凸形状に沿った凹凸形状の
ものとなっている。このような凹凸形状のインダクター
Cは、例えば平板状のものを圧縮成形すること等で容易
に得ることができる。
明したインダクターCと同様に金型6,7間への挿入・
取り出し可能なものではあるが、図3のような平板状で
はなく、金型6,7の表面凹凸形状に沿った凹凸形状の
ものとなっている。このような凹凸形状のインダクター
Cは、例えば平板状のものを圧縮成形すること等で容易
に得ることができる。
【0027】このようなインダクターCを有する成形装
置とすると、金型6,7の表面へインダクターCを接近
させやすく、また金型6,7の形状が深い凹凸を有する
ものでも、全体を均一に加熱しやすくなる。
置とすると、金型6,7の表面へインダクターCを接近
させやすく、また金型6,7の形状が深い凹凸を有する
ものでも、全体を均一に加熱しやすくなる。
【0028】図5に示される成形装置においては、イン
ダクターCが金型6の表面付近に埋設されている。図示
はされていないが、必要に応じて金型7側にもインダク
ターCを埋設することもできる。
ダクターCが金型6の表面付近に埋設されている。図示
はされていないが、必要に応じて金型7側にもインダク
ターCを埋設することもできる。
【0029】このような成形装置とすると、インダクタ
ーCを金型6,7間に出し入れする必要がないので、こ
のような操作が省略できる分、成形サイクルを短縮する
ことが可能となる。
ーCを金型6,7間に出し入れする必要がないので、こ
のような操作が省略できる分、成形サイクルを短縮する
ことが可能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、渦巻きコイル間に導線が挟まれることによる余分な
スペースの介在を防止しつつ、高周波誘導コイルの単位
面積当たりの巻き数を従来の単層巻きのものに比して2
倍以上とすることができる。従って、電流量を過剰に増
大させることなく、金型の表面を所望の温度に急速加熱
することができ、大きな電流による高周波誘導コイル自
体の発熱を冷却する手段が不要であり、単純かつコンパ
クトなインダクターにより、成形サイクル長引かせるこ
となく、高周波誘導加熱による予備加熱を伴う成形を容
易に行うことができる。
り、渦巻きコイル間に導線が挟まれることによる余分な
スペースの介在を防止しつつ、高周波誘導コイルの単位
面積当たりの巻き数を従来の単層巻きのものに比して2
倍以上とすることができる。従って、電流量を過剰に増
大させることなく、金型の表面を所望の温度に急速加熱
することができ、大きな電流による高周波誘導コイル自
体の発熱を冷却する手段が不要であり、単純かつコンパ
クトなインダクターにより、成形サイクル長引かせるこ
となく、高周波誘導加熱による予備加熱を伴う成形を容
易に行うことができる。
【0031】ちなみに、図1に示されるような2層の高
周波誘導コイルを組み込んだインダクターを周波数20
KHz、出力15KWの高周波電源に接続し、10cm
×6cmの金型の表面にわずかの隙間をもって面接さ
せ、7秒間の通電により金型表面を均一に130℃に加
熱することができた。
周波誘導コイルを組み込んだインダクターを周波数20
KHz、出力15KWの高周波電源に接続し、10cm
×6cmの金型の表面にわずかの隙間をもって面接さ
せ、7秒間の通電により金型表面を均一に130℃に加
熱することができた。
【0032】これに対して1層巻きの高周波誘導コイル
を組み込んだインダクターを同じ高周波電源に接続し、
同じ金型を加熱したところ、金型表面が130℃に達す
るのに16秒もかかり、本発明に比して2倍以上の時間
を要した。
を組み込んだインダクターを同じ高周波電源に接続し、
同じ金型を加熱したところ、金型表面が130℃に達す
るのに16秒もかかり、本発明に比して2倍以上の時間
を要した。
【図1】請求項1の発明に係る高周波誘導コイルの一実
施例を示す模式図である。
施例を示す模式図である。
【図2】請求項2の発明に係る高周波誘導コイルの一実
施例を示す模式図である。
施例を示す模式図である。
【図3】本発明の高周波誘導コイルを組み込んだインダ
クターを有する成形装置の一実施例を示す図である。
クターを有する成形装置の一実施例を示す図である。
【図4】本発明の高周波誘導コイルを組み込んだインダ
クターを有する成形装置の他の実施例を示す図である。
クターを有する成形装置の他の実施例を示す図である。
【図5】本発明の高周波誘導コイルを組み込んだインダ
クターを有する成形装置の他の実施例を示す図である。
クターを有する成形装置の他の実施例を示す図である。
A,B 高周波誘導コイル C インダクター 1,2 渦巻きコイル 3,4 リード線 5 高周波電源 6,7 金型
Claims (5)
- 【請求項1】右巻きの渦巻きコイルと左巻きの渦巻きコ
イルとが重なり、しかも中心同志で直接一連となってい
ることを特徴とする金型加熱用高周波誘導コイル。 - 【請求項2】重ねられて中心同志で直接一連となった、
右巻きの渦巻きコイルと左巻きの渦巻きコイルとを一対
として、複数対が最外周で直接一連となって重ねられて
いることを特徴とする金型加熱用高周波誘導コイル。 - 【請求項3】請求項1又は2の高周波誘導コイルが組み
込まれたインダクターが、金型間への挿入・取り出し可
能に設けられていることを特徴とする成形装置。 - 【請求項4】インダクターが金型表面形状に沿った形状
となっていることを特徴とする請求項3の成形装置。 - 【請求項5】請求項1又は2の高周波誘導コイルが組み
込まれたインダクターが金型表面付近に埋設された金型
を有することを特徴とする成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25731794A JPH0890623A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 金型加熱用高周波誘導コイル及び成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25731794A JPH0890623A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 金型加熱用高周波誘導コイル及び成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890623A true JPH0890623A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17304685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25731794A Withdrawn JPH0890623A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 金型加熱用高周波誘導コイル及び成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890623A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008097948A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Nabio Kk | 金型用誘導加熱装置 |
CN102358016A (zh) * | 2011-08-18 | 2012-02-22 | 上海交通大学 | 用于注塑的外置式组合感应线圈阵列结构及其应用 |
EP2431151A2 (en) | 2010-09-17 | 2012-03-21 | Honda Motor Co., Ltd. | Molding apparatus and method |
JP2014513639A (ja) * | 2011-04-01 | 2014-06-05 | ロックツール | 連続繊維、特に天然由来の繊維によって強化された熱可塑性基質を有する複合材料の部品を圧縮一体化するための装置および方法 |
CN116177859A (zh) * | 2023-04-18 | 2023-05-30 | 雅安格纳斯光电科技有限公司 | 一种热压成型装置 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP25731794A patent/JPH0890623A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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