JPH0890472A - 触覚伝達装置 - Google Patents
触覚伝達装置Info
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- JPH0890472A JPH0890472A JP22978094A JP22978094A JPH0890472A JP H0890472 A JPH0890472 A JP H0890472A JP 22978094 A JP22978094 A JP 22978094A JP 22978094 A JP22978094 A JP 22978094A JP H0890472 A JPH0890472 A JP H0890472A
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- tactile
- tactile sense
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- transmission
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Abstract
(57)【要約】
【目的】非常に小型の触覚伝達ユニットを備えた触覚伝
達装置を提供する。 【構成】触覚伝達ユニットには二つの静電型アクチュエ
ーター1abが設けられている。静電型アクチュエータ
ーは、基板1jに固定された固定電極1aと支持部材1
cにより移動可能に支持された駆動電極1bとを有して
いる。これらの電極1aと1bは共に櫛の歯状の形状を
していて、一方の電極の櫛の歯が他方の電極の櫛の歯の
間に位置している。弾性部材1dはV字形状をしてお
り、その両端1iが二つの駆動電極1bに固定されてい
ている。弾性部材1dの谷部には棒状の疑似触覚伝達部
材1fが基板1jに対してほぼ垂直に固定されている。
弾性部材1dの斜面部には伝幡する振動を減衰させる振
動遮断部材1gが設けられている。基板1jには所定の
距離はなして保護部材1hが取り付けられていて、保護
部材1hに形成した穴を疑似触覚伝達部材1fが通るよ
うになっている。
達装置を提供する。 【構成】触覚伝達ユニットには二つの静電型アクチュエ
ーター1abが設けられている。静電型アクチュエータ
ーは、基板1jに固定された固定電極1aと支持部材1
cにより移動可能に支持された駆動電極1bとを有して
いる。これらの電極1aと1bは共に櫛の歯状の形状を
していて、一方の電極の櫛の歯が他方の電極の櫛の歯の
間に位置している。弾性部材1dはV字形状をしてお
り、その両端1iが二つの駆動電極1bに固定されてい
ている。弾性部材1dの谷部には棒状の疑似触覚伝達部
材1fが基板1jに対してほぼ垂直に固定されている。
弾性部材1dの斜面部には伝幡する振動を減衰させる振
動遮断部材1gが設けられている。基板1jには所定の
距離はなして保護部材1hが取り付けられていて、保護
部材1hに形成した穴を疑似触覚伝達部材1fが通るよ
うになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接触れることができ
ない対象物を操作する際に、その対象物に対する接触情
報を人間の触覚器官に伝達する触覚伝達装置に関する。
ない対象物を操作する際に、その対象物に対する接触情
報を人間の触覚器官に伝達する触覚伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から直接触れることができない微細
対象物を間接的に操作する装置や極限環境下で作業を行
うことができる装置が知られている。このような装置に
は、操作者が操作を行う操作部と、この操作部の操作に
よって例えばマニピュレータ等が対象物に対して直接作
業を行う動作部とが設けられている。
対象物を間接的に操作する装置や極限環境下で作業を行
うことができる装置が知られている。このような装置に
は、操作者が操作を行う操作部と、この操作部の操作に
よって例えばマニピュレータ等が対象物に対して直接作
業を行う動作部とが設けられている。
【0003】図16には、マイクロマニピュレータが設
けられた顕微鏡の全体の構成が概略的に示されている。
図16(A),(B)に示すように、この顕微鏡には、
顕微鏡本体16aと、この顕微鏡本体16aに設けら
れ、例えば受精卵等の微細な細胞16b(微細対象物)
を所定位置に吸引固定するピペット16cと、このピペ
ット16cによって吸引固定された細胞16bに試薬を
注入したり又は異なる遺伝情報を持った遺伝子を注入す
ることが可能な刺針16dとが設けられている。また、
顕微鏡本体16aには、顕微鏡で観察しながら、ピペッ
ト16c及び刺針16dを操作可能なピペット用ジョイ
スティック16f及び刺針用ジョイスティック16eが
設けられている(従来例1)。
けられた顕微鏡の全体の構成が概略的に示されている。
図16(A),(B)に示すように、この顕微鏡には、
顕微鏡本体16aと、この顕微鏡本体16aに設けら
れ、例えば受精卵等の微細な細胞16b(微細対象物)
を所定位置に吸引固定するピペット16cと、このピペ
ット16cによって吸引固定された細胞16bに試薬を
注入したり又は異なる遺伝情報を持った遺伝子を注入す
ることが可能な刺針16dとが設けられている。また、
顕微鏡本体16aには、顕微鏡で観察しながら、ピペッ
ト16c及び刺針16dを操作可能なピペット用ジョイ
スティック16f及び刺針用ジョイスティック16eが
設けられている(従来例1)。
【0004】このような構成によれば、ピペット用ジョ
イスティック16f及び刺針用ジョイスティック16e
を操作することによって、ピペット16cによって吸引
固定された細胞16bに対して、刺針16eを介して例
えば切断・注入等の所定の細胞微細操作が行われる(詳
しくは、計測と制御;Vol.23,No.9 P32-38 細胞微細操
作;鹿野 参照)。
イスティック16f及び刺針用ジョイスティック16e
を操作することによって、ピペット16cによって吸引
固定された細胞16bに対して、刺針16eを介して例
えば切断・注入等の所定の細胞微細操作が行われる(詳
しくは、計測と制御;Vol.23,No.9 P32-38 細胞微細操
作;鹿野 参照)。
【0005】また、図17には、ロボットのマニピュレ
ータシステムの構成が概略的に示されている。図17に
示すように、マニピュレータシステムは、操作者の腕を
セット可能なマスターアーム17fと、操作者の腕の動
きに対応して動作可能なスレイブアーム17cと、操作
者の腕の動きを信号化して出力する第一のコンピュータ
17hと、この第一のコンピュータ17hから出力され
た信号に基づいて、スレイブアーム17cを動作させる
第二のコンピュータ17iとを備える(従来例2)。
ータシステムの構成が概略的に示されている。図17に
示すように、マニピュレータシステムは、操作者の腕を
セット可能なマスターアーム17fと、操作者の腕の動
きに対応して動作可能なスレイブアーム17cと、操作
者の腕の動きを信号化して出力する第一のコンピュータ
17hと、この第一のコンピュータ17hから出力され
た信号に基づいて、スレイブアーム17cを動作させる
第二のコンピュータ17iとを備える(従来例2)。
【0006】マスターアーム17fには、センサ(図示
しない)が内蔵された複数の関節部17dと、操作者の
腕をホールドして、この腕の動きを複数の間接部17d
に伝達する固定部材17gと、複数の間接部17dの自
由端側に設けられ、腕の動きに応じて且つ追従して移動
する処置部17eとが設けられている。
しない)が内蔵された複数の関節部17dと、操作者の
腕をホールドして、この腕の動きを複数の間接部17d
に伝達する固定部材17gと、複数の間接部17dの自
由端側に設けられ、腕の動きに応じて且つ追従して移動
する処置部17eとが設けられている。
【0007】第一のコンピュータ17hには、上記セン
サによって検出された腕の動き(即ち、複数の間接部1
7dの動き)に対応した操作信号に所定の信号処理を施
すマスタアーム制御部17j及び操作環境シミュレータ
17mが内蔵されている。
サによって検出された腕の動き(即ち、複数の間接部1
7dの動き)に対応した操作信号に所定の信号処理を施
すマスタアーム制御部17j及び操作環境シミュレータ
17mが内蔵されている。
【0008】第二のコンピュータ17iには、第一のコ
ンピュータ17hから出力された信号に所定の信号処理
を施すスレイブアーム制御部17k及びタスク環境シミ
ュレータ17nが内蔵されている。
ンピュータ17hから出力された信号に所定の信号処理
を施すスレイブアーム制御部17k及びタスク環境シミ
ュレータ17nが内蔵されている。
【0009】スレイブアーム17cには、センサ(図示
しない)が内蔵された複数の間接部17aと、これら複
数の間接部17aの自由端側に固定された処置部17b
とが設けられており、複数の間接部17aは、第二のコ
ンピュータ17iから出力された信号によって処置部1
7bを所定の対象物M方向に移動させて、その対象物M
に所定の処置を施すことが可能に構成されている。
しない)が内蔵された複数の間接部17aと、これら複
数の間接部17aの自由端側に固定された処置部17b
とが設けられており、複数の間接部17aは、第二のコ
ンピュータ17iから出力された信号によって処置部1
7bを所定の対象物M方向に移動させて、その対象物M
に所定の処置を施すことが可能に構成されている。
【0010】このような構成によれば、操作者がマスタ
アーム17fに腕をホールドし、任意に動かすことによ
って、その動作状態がセンサによって検出される。この
とき検出された動作信号に基づいて、第一及び第二のコ
ンピュータ17h,17iがスレイブアーム17cを駆
動させる。即ち、操作者の動作は、マスタアーム17f
を介してスレイブアーム17cで再現されることにな
る。
アーム17fに腕をホールドし、任意に動かすことによ
って、その動作状態がセンサによって検出される。この
とき検出された動作信号に基づいて、第一及び第二のコ
ンピュータ17h,17iがスレイブアーム17cを駆
動させる。即ち、操作者の動作は、マスタアーム17f
を介してスレイブアーム17cで再現されることにな
る。
【0011】このとき、スレイブアーム17cによって
移動した処置部17bが、対象物Mから外力を受けた場
合、その外力は、スレイブアーム17c及びマスタアー
ム17fを介して操作者の腕に直接力となって作用す
る。
移動した処置部17bが、対象物Mから外力を受けた場
合、その外力は、スレイブアーム17c及びマスタアー
ム17fを介して操作者の腕に直接力となって作用す
る。
【0012】このような一連のマニピュレータシステム
は、ロボットのマニピュレータシステムを始めとして現
在数多く発表されている。(詳しくは、機械技術研究所
所報;Vol.46(1992),No.2 P170-182 インピーダンス制
御型マスタ・スレーブ・システム−基本原理と伝送遅れ
への応用:舘、榊 参照)また、図18には、医療用処
置具である把持鉗子18aの構成が概略的に示されてい
る。
は、ロボットのマニピュレータシステムを始めとして現
在数多く発表されている。(詳しくは、機械技術研究所
所報;Vol.46(1992),No.2 P170-182 インピーダンス制
御型マスタ・スレーブ・システム−基本原理と伝送遅れ
への応用:舘、榊 参照)また、図18には、医療用処
置具である把持鉗子18aの構成が概略的に示されてい
る。
【0013】図18(A),(B)に示すように、把持
鉗子18aは、例えばトラカール等を介して体腔内に挿
入される挿入部18bと、この挿入部18bの先端部に
設けられた鉗子部18cと、挿入部18bの基端部に設
けられた操作部18dとを備えている(従来例3)。
鉗子18aは、例えばトラカール等を介して体腔内に挿
入される挿入部18bと、この挿入部18bの先端部に
設けられた鉗子部18cと、挿入部18bの基端部に設
けられた操作部18dとを備えている(従来例3)。
【0014】鉗子部18cには、互いに回動自在に支持
された一対の鉗子部材18e,18fが設けられてい
る。また、操作部18dには、一対の鉗子部材18e,
18fを開閉操作するように、挿入部18bの基端部に
固定された固定操作ハンドル18gと、この固定操作ハ
ンドル18gに対して回動自在に設けられた可動操作ハ
ンドル18hとが設けられている。
された一対の鉗子部材18e,18fが設けられてい
る。また、操作部18dには、一対の鉗子部材18e,
18fを開閉操作するように、挿入部18bの基端部に
固定された固定操作ハンドル18gと、この固定操作ハ
ンドル18gに対して回動自在に設けられた可動操作ハ
ンドル18hとが設けられている。
【0015】このような構成によれば、可動操作ハンド
ル18hを回動操作して、挿入部18b内の操作軸(図
示しない)を前後方向にスライドさせることによって、
リンク機構(図示しない)を介して一対の鉗子部材18
e,18fが開閉される。
ル18hを回動操作して、挿入部18b内の操作軸(図
示しない)を前後方向にスライドさせることによって、
リンク機構(図示しない)を介して一対の鉗子部材18
e,18fが開閉される。
【0016】ところで、上述した従来例においては、以
下に述べる問題点がある。従来例1(図16参照)の顕
微鏡において、ピペット16cや刺針16d等の動作系
の動作は三次元であるにもかかわらず、顕微鏡の観察画
像は二次元画像であって奥行き情報は像のピント情報で
しか得ることができない。従って、これら動作系が微細
対象物に正確に接触しているか否かの情報は、観察画像
から正確に判断でき難いといった問題が生じる。即ち、
動作系を正確に微細対象物に接触させるためには、ある
程度の熟練を必要とするため、観察効率及び処理効率が
低下するといった問題も発生する。
下に述べる問題点がある。従来例1(図16参照)の顕
微鏡において、ピペット16cや刺針16d等の動作系
の動作は三次元であるにもかかわらず、顕微鏡の観察画
像は二次元画像であって奥行き情報は像のピント情報で
しか得ることができない。従って、これら動作系が微細
対象物に正確に接触しているか否かの情報は、観察画像
から正確に判断でき難いといった問題が生じる。即ち、
動作系を正確に微細対象物に接触させるためには、ある
程度の熟練を必要とするため、観察効率及び処理効率が
低下するといった問題も発生する。
【0017】更に、医療やバイオ分野等の研究対象は、
細胞から細胞内物質へ、より微細な対象物に変化してき
ている。このため、対象物の観察及び操作部位は、益々
微小化する傾向にあり、これに伴って、マニピュレータ
の操作もより高度で正確な操作が要求されるようになっ
てきた。
細胞から細胞内物質へ、より微細な対象物に変化してき
ている。このため、対象物の観察及び操作部位は、益々
微小化する傾向にあり、これに伴って、マニピュレータ
の操作もより高度で正確な操作が要求されるようになっ
てきた。
【0018】また、従来例2(図17参照)のマニピュ
レータシステムでは、対象物Mの硬さや柔らかさ等の情
報をマスタに表現することが困難であるため、例えば通
常の人間が物体を把持する際に感じる微妙な感触を再現
することはできない。対象物の搬送等のおおまかな動作
状況の再現については、従来例2のシステムで充分対処
できるが、精密で微細な動作や判断が要求されるマイク
ロマニピュレータ等の技術領域において、抵抗感表示に
基づく操作性の向上や把持対象物の正確な認識を望むに
は不充分である。
レータシステムでは、対象物Mの硬さや柔らかさ等の情
報をマスタに表現することが困難であるため、例えば通
常の人間が物体を把持する際に感じる微妙な感触を再現
することはできない。対象物の搬送等のおおまかな動作
状況の再現については、従来例2のシステムで充分対処
できるが、精密で微細な動作や判断が要求されるマイク
ロマニピュレータ等の技術領域において、抵抗感表示に
基づく操作性の向上や把持対象物の正確な認識を望むに
は不充分である。
【0019】また、従来例3(図18参照)において、
把持鉗子18aの機構上、微妙な操作感が得られないた
め、熟練した操作者でさえ、腹腔鏡の観察像を見ながら
一対の鉗子部材18e,18fの開閉度、組織の把持及
び剥離状況を確認するといった非常に慎重で正確な操作
が要求される。このため、処置効率が低下してしまうと
いった問題が生じる。
把持鉗子18aの機構上、微妙な操作感が得られないた
め、熟練した操作者でさえ、腹腔鏡の観察像を見ながら
一対の鉗子部材18e,18fの開閉度、組織の把持及
び剥離状況を確認するといった非常に慎重で正確な操作
が要求される。このため、処置効率が低下してしまうと
いった問題が生じる。
【0020】また、体腔内に挿入される内視鏡について
も、鉗子と同様の問題がある。即ち、図19に示すよう
に、先端部を介して観察される画像情報や挿入時の抵抗
等のみを頼りに挿入操作を行っている現在の内視鏡19
では、内視鏡19の外壁が患者の器官内壁Sを圧迫して
生じる苦痛を予測しながら内視鏡19を操作及び挿入す
ることは現状困難である。また、現状の内視鏡19の装
置構成では、どの程度の圧迫を与えると患者は苦痛を感
じるのかという圧迫レベルと患者の感じる苦痛との間の
相関関係を操作情報として入手するのは不可能である。
も、鉗子と同様の問題がある。即ち、図19に示すよう
に、先端部を介して観察される画像情報や挿入時の抵抗
等のみを頼りに挿入操作を行っている現在の内視鏡19
では、内視鏡19の外壁が患者の器官内壁Sを圧迫して
生じる苦痛を予測しながら内視鏡19を操作及び挿入す
ることは現状困難である。また、現状の内視鏡19の装
置構成では、どの程度の圧迫を与えると患者は苦痛を感
じるのかという圧迫レベルと患者の感じる苦痛との間の
相関関係を操作情報として入手するのは不可能である。
【0021】このように、従来例1〜3の構成では、操
作時に対象物又は組織にマニピュレータがどのような状
況で接触しているのか、あるいは、対象物をどれくらい
の力量で把持しているのかという接触状態もしくは把持
状態を確認すること、及び、対象物の表面粗さや表面温
度等の各種の接触情報を得ることができなかった。
作時に対象物又は組織にマニピュレータがどのような状
況で接触しているのか、あるいは、対象物をどれくらい
の力量で把持しているのかという接触状態もしくは把持
状態を確認すること、及び、対象物の表面粗さや表面温
度等の各種の接触情報を得ることができなかった。
【0022】つまり、従来例1〜3では、対象物に対す
る触覚情報や把持状態、対象物の表面粗さや表面温度等
の各種の触覚情報を操作者(術者)にフィードバックす
ることが行われていないため、人間の触覚に基づく微妙
で且つ正確な操作を行うことができなかった。
る触覚情報や把持状態、対象物の表面粗さや表面温度等
の各種の触覚情報を操作者(術者)にフィードバックす
ることが行われていないため、人間の触覚に基づく微妙
で且つ正確な操作を行うことができなかった。
【0023】そこで、このような問題を解決するため、
本出願人は特願平5−007196において新たな触覚
伝達装置を提案している。この触覚伝達装置には、図2
0に示すように、台座20aと、この台座20a上に設
けられた磁石20cと、この磁石20c内に設けられた
コイル20bと、このコイル20bを支持するストッパ
20dと、コイル20b上に設けられた触覚呈示部20
eとを備えた電気−機械変換トランスデューサが構成さ
れている。
本出願人は特願平5−007196において新たな触覚
伝達装置を提案している。この触覚伝達装置には、図2
0に示すように、台座20aと、この台座20a上に設
けられた磁石20cと、この磁石20c内に設けられた
コイル20bと、このコイル20bを支持するストッパ
20dと、コイル20b上に設けられた触覚呈示部20
eとを備えた電気−機械変換トランスデューサが構成さ
れている。
【0024】このような構成によれば、コイル20b及
び磁石20cで構成されたボイスコイルを制御して、触
覚呈示部20eを人間の知覚に応じた周波数で駆動させ
ることによって、触覚呈示部20e上に載置された操作
者の指先に、対象物の硬さや柔らかさ等の情報が伝達さ
れる。更に、上記ボイスコイルに流れる電流量を変化さ
せて、触覚呈示部20eが有する保持力を変化させるこ
とによって、対象物を圧潰又は粉砕するような力が加え
られた際、その対象物からの反発力が操作者の指先に伝
達される。
び磁石20cで構成されたボイスコイルを制御して、触
覚呈示部20eを人間の知覚に応じた周波数で駆動させ
ることによって、触覚呈示部20e上に載置された操作
者の指先に、対象物の硬さや柔らかさ等の情報が伝達さ
れる。更に、上記ボイスコイルに流れる電流量を変化さ
せて、触覚呈示部20eが有する保持力を変化させるこ
とによって、対象物を圧潰又は粉砕するような力が加え
られた際、その対象物からの反発力が操作者の指先に伝
達される。
【0025】このような触覚伝達装置によれば、操作者
には、あたかも自分の手によって実際に対象物を直接操
作しているような感覚情報が伝達される。このため、現
状問題となっている操作の乖離感が無くなると共に、装
置の機能向上と高精度な操作性を確保することが可能と
なる。
には、あたかも自分の手によって実際に対象物を直接操
作しているような感覚情報が伝達される。このため、現
状問題となっている操作の乖離感が無くなると共に、装
置の機能向上と高精度な操作性を確保することが可能と
なる。
【0026】また、視覚障害者用の触覚伝達装置(触覚
ディスプレイ)としては、文字情報を伝達する点字ディ
スプレイは言うまでもなく、写真や絵などの静止画像や
テレビの動画像を、面上に配置された多数の触知ピンの
凹凸パターンに変換し、これを皮膚の触覚で感じとる触
覚伝達装置(触覚ディスプレイ)が研究されている。
(詳しくは、JOURNAL OF THE AUDIO ENGINEERING SOCIE
TY: Volume 19, number5 (May 1971) p.p.427-429: Pau
l Bach-y-Rita et al. 参照) しかし、触知ピン自体は細いのだが、これを駆動するア
クチュエータのサイズが大きいため、アレイ状の配列を
とるとこれらの装置はサイズ的に大型にならざるを得な
い。また、多数の触知ピンを有するため、価格的にも高
価になるなど欠点は多く、低価格で触知ピンとアクチュ
エータが一体になったユニットが要望されている。
ディスプレイ)としては、文字情報を伝達する点字ディ
スプレイは言うまでもなく、写真や絵などの静止画像や
テレビの動画像を、面上に配置された多数の触知ピンの
凹凸パターンに変換し、これを皮膚の触覚で感じとる触
覚伝達装置(触覚ディスプレイ)が研究されている。
(詳しくは、JOURNAL OF THE AUDIO ENGINEERING SOCIE
TY: Volume 19, number5 (May 1971) p.p.427-429: Pau
l Bach-y-Rita et al. 参照) しかし、触知ピン自体は細いのだが、これを駆動するア
クチュエータのサイズが大きいため、アレイ状の配列を
とるとこれらの装置はサイズ的に大型にならざるを得な
い。また、多数の触知ピンを有するため、価格的にも高
価になるなど欠点は多く、低価格で触知ピンとアクチュ
エータが一体になったユニットが要望されている。
【0027】さらに、最近、マイクロマシンと呼ばれる
半導体製造技術を用いてSiウエハ上に構成される、1
mm以下の機械システムが研究される中で提案されてい
る静電アクチュエータは、動作は確認されているが、二
次元平面上に構成されているがために、構造体に垂直方
向に力を取り出すことは基本的に考えられてはいない。
そのため、マイクロマシンシステムの動力源として有望
視されているが、具体的にシステムの中で、駆動手段と
して提案された例は極めて少ない。
半導体製造技術を用いてSiウエハ上に構成される、1
mm以下の機械システムが研究される中で提案されてい
る静電アクチュエータは、動作は確認されているが、二
次元平面上に構成されているがために、構造体に垂直方
向に力を取り出すことは基本的に考えられてはいない。
そのため、マイクロマシンシステムの動力源として有望
視されているが、具体的にシステムの中で、駆動手段と
して提案された例は極めて少ない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】前述の触覚伝達装置に
よって対象との接触状況の把握は実現される。しかし、
このような装置は本来、操作する操作部位に設置するこ
とが望まれるのであるが、操作部位に設置するためには
できる限り小型のユニットであることが望ましい。前述
の触覚伝達装置でも小型化は図れるが、半導体製造技術
を用いたユニットでは更に小型化が実現できる。また、
一度に大量に製造することが可能なためユニットを大幅
に削減できる。本発明は、半導体製造技術により作製さ
れる非常に小型の触覚伝達ユニットを備えた触覚伝達装
置を提供することを目的とする。
よって対象との接触状況の把握は実現される。しかし、
このような装置は本来、操作する操作部位に設置するこ
とが望まれるのであるが、操作部位に設置するためには
できる限り小型のユニットであることが望ましい。前述
の触覚伝達装置でも小型化は図れるが、半導体製造技術
を用いたユニットでは更に小型化が実現できる。また、
一度に大量に製造することが可能なためユニットを大幅
に削減できる。本発明は、半導体製造技術により作製さ
れる非常に小型の触覚伝達ユニットを備えた触覚伝達装
置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、信号処理手段
と触覚伝達手段とからなる触覚伝達装置であり、触覚伝
達手段は少なくとも一つの触覚伝達ユニットを含み、触
覚伝達ユニットは、疑似触覚伝達部材と、信号処理手段
からの信号に応じて疑似触覚伝達部材を駆動する駆動手
段と、疑似触覚伝達部材にかかる力を制限する保護部材
とを備えている。
と触覚伝達手段とからなる触覚伝達装置であり、触覚伝
達手段は少なくとも一つの触覚伝達ユニットを含み、触
覚伝達ユニットは、疑似触覚伝達部材と、信号処理手段
からの信号に応じて疑似触覚伝達部材を駆動する駆動手
段と、疑似触覚伝達部材にかかる力を制限する保護部材
とを備えている。
【0030】
【作用】疑似触覚伝達部材は例えば対象物の硬さや柔ら
かさや粘弾性の度合いに応じた運動を行ない、使用者は
疑似触覚伝達部材の動きから対象物に触感を疑似触覚と
して得る。疑似触覚とは、本来触感として得られる硬さ
や柔らかさや粘弾性等の度合いを振動あるいは押圧感と
して代替的に表現した感覚を意味する。操作者は疑似触
覚伝達部材に触れることで、対象物に対する接触状況
を、本当の触覚ではないが、疑似的な触覚として得る。
かさや粘弾性の度合いに応じた運動を行ない、使用者は
疑似触覚伝達部材の動きから対象物に触感を疑似触覚と
して得る。疑似触覚とは、本来触感として得られる硬さ
や柔らかさや粘弾性等の度合いを振動あるいは押圧感と
して代替的に表現した感覚を意味する。操作者は疑似触
覚伝達部材に触れることで、対象物に対する接触状況
を、本当の触覚ではないが、疑似的な触覚として得る。
【0031】あるいは、触覚伝達ユニットはマトリック
ス状に配列されていて、疑似触覚伝達部材は文字や画像
に対応した動きを行ない、使用者は複数の疑似触覚伝達
部材の動きを皮膚の触感でとらえることにより文字や画
像の情報を得る。
ス状に配列されていて、疑似触覚伝達部材は文字や画像
に対応した動きを行ない、使用者は複数の疑似触覚伝達
部材の動きを皮膚の触感でとらえることにより文字や画
像の情報を得る。
【0032】
【実施例】次に図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。第一実施例として、本発明による触覚伝
達ユニットについて図1ないし図4を参照しながら説明
する。
いて説明する。第一実施例として、本発明による触覚伝
達ユニットについて図1ないし図4を参照しながら説明
する。
【0033】図1に示すように、触覚伝達ユニットには
二つの静電型アクチュエーター1abが設けられてい
る。静電型アクチュエーターは固定電極1aと駆動電極
1bを有し、固定電極1aは基板1jに固定され、駆動
電極1bは支持部材1cにより基板1jに移動可能に設
けられている。これらの電極1aと1bは、図2に示す
ように、共に櫛の歯状の形状をしており、一方の電極の
櫛の歯が他方の電極の櫛の歯の間に入り込んだ状態に配
置されている。このような構成の静電型アクチュエータ
ー1abは、二つの電極1aと1bの間に電圧を印加す
ると、駆動電極1bが固定電極1aに引き込まれるよう
に移動する。
二つの静電型アクチュエーター1abが設けられてい
る。静電型アクチュエーターは固定電極1aと駆動電極
1bを有し、固定電極1aは基板1jに固定され、駆動
電極1bは支持部材1cにより基板1jに移動可能に設
けられている。これらの電極1aと1bは、図2に示す
ように、共に櫛の歯状の形状をしており、一方の電極の
櫛の歯が他方の電極の櫛の歯の間に入り込んだ状態に配
置されている。このような構成の静電型アクチュエータ
ー1abは、二つの電極1aと1bの間に電圧を印加す
ると、駆動電極1bが固定電極1aに引き込まれるよう
に移動する。
【0034】再び図1を参照して分かるように、弾性部
材1dはV字形状をしており、その両端1iが二つの駆
動電極1bに固定されていて、これにより弾性部材1d
は駆動電極1bによって支持されている。弾性部材1d
の谷部には、棒状の疑似触覚伝達部材1fが基板1jに
対してほぼ垂直になるように固定されている。また、弾
性部材1dの斜面部には、伝幡する振動を減衰させる振
動遮断部材1gが設けられている。基板1jには所定の
距離はなして保護部材1hが取り付けられていて、保護
部材1hに形成した穴を疑似触覚伝達部材1fの先端部
が通るようになっている。
材1dはV字形状をしており、その両端1iが二つの駆
動電極1bに固定されていて、これにより弾性部材1d
は駆動電極1bによって支持されている。弾性部材1d
の谷部には、棒状の疑似触覚伝達部材1fが基板1jに
対してほぼ垂直になるように固定されている。また、弾
性部材1dの斜面部には、伝幡する振動を減衰させる振
動遮断部材1gが設けられている。基板1jには所定の
距離はなして保護部材1hが取り付けられていて、保護
部材1hに形成した穴を疑似触覚伝達部材1fの先端部
が通るようになっている。
【0035】静電型アクチュエーター1abを構成して
いる二つの電極1aと1bの間に電圧を印加すると、前
述したように、駆動電極1bは固定電極1aの方向へ移
動する。すなわち、二つの駆動電極1bは互いに離れる
方向に移動する。これにより、図3に示すように、V字
形状の弾性部材1dはその両端1iが開き、疑似触覚伝
達部材1fが上昇する。図から容易に理解できるよう
に、疑似触覚伝達部材1fの移動方向は駆動電極1bの
移動方向に対して垂直となっている。
いる二つの電極1aと1bの間に電圧を印加すると、前
述したように、駆動電極1bは固定電極1aの方向へ移
動する。すなわち、二つの駆動電極1bは互いに離れる
方向に移動する。これにより、図3に示すように、V字
形状の弾性部材1dはその両端1iが開き、疑似触覚伝
達部材1fが上昇する。図から容易に理解できるよう
に、疑似触覚伝達部材1fの移動方向は駆動電極1bの
移動方向に対して垂直となっている。
【0036】したがって、静電型アクチュエーター1a
bの電極1aと1bの間に交流電圧を印加すると、疑似
触覚伝達部材1fの動きは振動となる。疑似触覚部材1
fの接する対象の抵抗すなわち人の皮膚が機械インピー
ダンスになる。人の皮膚は、たとえば図4に示すよう
に、保護部材1hに対して押しつけられている。疑似触
覚伝達部材1fは保護部材1hの穴を通って皮膚に触れ
るため、保護部材1hに対する押しつけ力が変化して
も、穴を塞いでいる、疑似触覚伝達部材が触れる部分の
皮膚の抵抗はほとんど変化しない。これにより、皮膚が
必要以上に疑似触覚伝達部材1fを押し込むことはな
く、機械インピーダンスを最初から予想し、最適に構成
することができる。
bの電極1aと1bの間に交流電圧を印加すると、疑似
触覚伝達部材1fの動きは振動となる。疑似触覚部材1
fの接する対象の抵抗すなわち人の皮膚が機械インピー
ダンスになる。人の皮膚は、たとえば図4に示すよう
に、保護部材1hに対して押しつけられている。疑似触
覚伝達部材1fは保護部材1hの穴を通って皮膚に触れ
るため、保護部材1hに対する押しつけ力が変化して
も、穴を塞いでいる、疑似触覚伝達部材が触れる部分の
皮膚の抵抗はほとんど変化しない。これにより、皮膚が
必要以上に疑似触覚伝達部材1fを押し込むことはな
く、機械インピーダンスを最初から予想し、最適に構成
することができる。
【0037】疑似触覚の伝達方法としては、たとえば、
対象物に対する接触力の変化は、触覚情報信号検出手段
で検出された触覚感を疑似触覚伝達部材を介して振動の
周波数変化として呈示し、また、対象物に対する押圧力
の変化は、予め測定された対象物の機械的特性と触覚情
報信号検出手段で検出された接触力とに基づいて信号処
理手段によって対象物の変形状態すなわち押圧感を計算
し、その計算データを疑似触覚伝達部材を介して振動の
オフセット変化として呈示する方法がある。また、振動
として疑似触覚を伝達する場合、薄膜状の弾性部材1d
は特定の固有振動を持ち、振動を広範囲に変化させるた
めには、この固有振動を最適化する必要があり、この最
適化は振動遮断部材1gによって達成される。
対象物に対する接触力の変化は、触覚情報信号検出手段
で検出された触覚感を疑似触覚伝達部材を介して振動の
周波数変化として呈示し、また、対象物に対する押圧力
の変化は、予め測定された対象物の機械的特性と触覚情
報信号検出手段で検出された接触力とに基づいて信号処
理手段によって対象物の変形状態すなわち押圧感を計算
し、その計算データを疑似触覚伝達部材を介して振動の
オフセット変化として呈示する方法がある。また、振動
として疑似触覚を伝達する場合、薄膜状の弾性部材1d
は特定の固有振動を持ち、振動を広範囲に変化させるた
めには、この固有振動を最適化する必要があり、この最
適化は振動遮断部材1gによって達成される。
【0038】本実施例によれば、触覚伝達ユニットを装
着した操作者に、疑似触覚伝達装置の振動に基づく動的
な疑似触覚あるいは静的な疑似触覚を直接伝達すること
ができる。
着した操作者に、疑似触覚伝達装置の振動に基づく動的
な疑似触覚あるいは静的な疑似触覚を直接伝達すること
ができる。
【0039】第二実施例として、図1に示したV字形状
の弾性部材に代わる、別の弾性部材について図5を参照
しながら説明する。弾性部材5dは、U字形状を成して
おり、これは横幅の寸法に比べてはるかに小さい寸法の
適当な厚みを有する板で作られる。第一実施例と同様
に、弾性部材5dには、下端部に疑似触覚伝達部材5f
が固定され、両端と下端の中間部に振動遮断部材5gが
設けられている。
の弾性部材に代わる、別の弾性部材について図5を参照
しながら説明する。弾性部材5dは、U字形状を成して
おり、これは横幅の寸法に比べてはるかに小さい寸法の
適当な厚みを有する板で作られる。第一実施例と同様
に、弾性部材5dには、下端部に疑似触覚伝達部材5f
が固定され、両端と下端の中間部に振動遮断部材5gが
設けられている。
【0040】本実施例の弾性部材5dによれば、第一実
施例と同様に、駆動電極の基板に平行な動きが疑似触覚
伝達部材の基板に垂直な動きに変換される。なお、本実
施例の弾性部材5dは、後述する第三実施例と第四実施
例の触覚伝達ユニットにも適用できる。
施例と同様に、駆動電極の基板に平行な動きが疑似触覚
伝達部材の基板に垂直な動きに変換される。なお、本実
施例の弾性部材5dは、後述する第三実施例と第四実施
例の触覚伝達ユニットにも適用できる。
【0041】第三実施例として、図1に示した触覚伝達
ユニットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットにつ
いて図6を参照しながら説明する。図中、第一実施例で
説明済みの部材と同等の部材は、参照符号中のアルファ
ベットを一致させて示してある。
ユニットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットにつ
いて図6を参照しながら説明する。図中、第一実施例で
説明済みの部材と同等の部材は、参照符号中のアルファ
ベットを一致させて示してある。
【0042】図6に示すように、本実施例の触覚伝達ユ
ニットは一つの静電型アクチュエーター6abを有して
いる。この静電型アクチュエーター6abは、第一実施
例中の静電型アクチュエーターと同じもので、基板6j
に固定された固定電極6aと支持部材6cにより移動可
能に支持された駆動電極6bとを有し、これらの電極6
aと6bは共に櫛の歯状の形状をしていて、一方の電極
の櫛の歯が他方の電極の櫛の歯の間に入った状態に配置
されている。弾性部材6dは第一実施例と同様にV字形
状をしていて、その一方の端が駆動電極6bに固定さ
れ、他方の端が基板6jに固定されている。
ニットは一つの静電型アクチュエーター6abを有して
いる。この静電型アクチュエーター6abは、第一実施
例中の静電型アクチュエーターと同じもので、基板6j
に固定された固定電極6aと支持部材6cにより移動可
能に支持された駆動電極6bとを有し、これらの電極6
aと6bは共に櫛の歯状の形状をしていて、一方の電極
の櫛の歯が他方の電極の櫛の歯の間に入った状態に配置
されている。弾性部材6dは第一実施例と同様にV字形
状をしていて、その一方の端が駆動電極6bに固定さ
れ、他方の端が基板6jに固定されている。
【0043】本実施例の触覚伝達ユニットは、静電型ア
クチュエーターが一つだけなので、第一実施例に比べて
疑似触覚伝達ユニット6fのストロークは小さくなるも
のの、ユニット全体は小型に構成される。
クチュエーターが一つだけなので、第一実施例に比べて
疑似触覚伝達ユニット6fのストロークは小さくなるも
のの、ユニット全体は小型に構成される。
【0044】第四実施例として、図1に示した触覚伝達
ユニットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットにつ
いて図7を参照しながら説明する。図中、第一実施例で
説明済みの部材と同等の部材は、参照符号中のアルファ
ベットを一致させて示してある。
ユニットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットにつ
いて図7を参照しながら説明する。図中、第一実施例で
説明済みの部材と同等の部材は、参照符号中のアルファ
ベットを一致させて示してある。
【0045】図7に示すように、本実施例の触覚伝達ユ
ニットは二つの静電型アクチュエーター7abを有して
いる。各静電型アクチュエーター7abは、基板7jに
固定された矩形の固定電極7aと支持部材7cにより移
動可能に支持された矩形の駆動電極7bとを有し、これ
らの電極7aと7bは上から見たときに一部が重なるよ
うに段違いに配置されている。
ニットは二つの静電型アクチュエーター7abを有して
いる。各静電型アクチュエーター7abは、基板7jに
固定された矩形の固定電極7aと支持部材7cにより移
動可能に支持された矩形の駆動電極7bとを有し、これ
らの電極7aと7bは上から見たときに一部が重なるよ
うに段違いに配置されている。
【0046】この静電型アクチュエーター7abでは、
電極7aと7bの間に電圧を印加すると、電極間に静電
引力が働き、駆動電極7bが固定電極7aの側に移動す
る。すなわち、二つの駆動電極7bが互いに離れる方向
に移動する。これにより、第一実施例と同じ疑似触覚伝
達部材7fの動きが得られる。
電極7aと7bの間に電圧を印加すると、電極間に静電
引力が働き、駆動電極7bが固定電極7aの側に移動す
る。すなわち、二つの駆動電極7bが互いに離れる方向
に移動する。これにより、第一実施例と同じ疑似触覚伝
達部材7fの動きが得られる。
【0047】第五実施例として、触覚伝達ユニットとこ
れを保持する指輪状の装着具とを備えた触覚伝達手段に
ついて図8を参照しながら説明する。図8に示すよう
に、指輪状の装着具8bの内側の中央部に、第一実施例
(図1)または第三実施例(図6)または第四実施例
(図7)の触覚伝達ユニット8aが取り付けられてい
る。指輪状の装着具8bは操作者の指にはめられ、これ
により触覚伝達ユニット8aは疑似触覚伝達部材が操作
者の皮膚に接した状態で保持される。
れを保持する指輪状の装着具とを備えた触覚伝達手段に
ついて図8を参照しながら説明する。図8に示すよう
に、指輪状の装着具8bの内側の中央部に、第一実施例
(図1)または第三実施例(図6)または第四実施例
(図7)の触覚伝達ユニット8aが取り付けられてい
る。指輪状の装着具8bは操作者の指にはめられ、これ
により触覚伝達ユニット8aは疑似触覚伝達部材が操作
者の皮膚に接した状態で保持される。
【0048】本実施例の装着具は指輪型となっているの
で、操作者は手のひら全体とすべての指が解放される。
これにより、他の装置の操作性を全く阻害することな
く、対象物に対する接触状況が疑似触覚として操作者に
伝達される。また、指輪型の装着具8bは完全に閉じた
輪ではなく、一部が欠けた形状となっているので、指の
太さの個人的な差にも対応でき、また適当な弾性を持た
せることで触覚伝達ユニットの疑似触覚伝達部材を操作
者の皮膚に確実に接触させることができる。
で、操作者は手のひら全体とすべての指が解放される。
これにより、他の装置の操作性を全く阻害することな
く、対象物に対する接触状況が疑似触覚として操作者に
伝達される。また、指輪型の装着具8bは完全に閉じた
輪ではなく、一部が欠けた形状となっているので、指の
太さの個人的な差にも対応でき、また適当な弾性を持た
せることで触覚伝達ユニットの疑似触覚伝達部材を操作
者の皮膚に確実に接触させることができる。
【0049】第六実施例として、上述の実施例の触覚伝
達ユニットを使用するときの全体の構成について図9を
参照しながら説明する。図中、触覚伝達ユニットは第五
実施例で説明した触覚伝達手段として描いてある。
達ユニットを使用するときの全体の構成について図9を
参照しながら説明する。図中、触覚伝達ユニットは第五
実施例で説明した触覚伝達手段として描いてある。
【0050】図9に示すように、触覚伝達手段9cに
は、触覚信号検出手段9aからの接触状態信号を処理す
る信号処理手段9bが接続される。人間の振動知覚は振
動周波数が低いほど知覚するのに振幅が必要で、当然限
界はあるが、高い周波数になるほど小さい振幅で知覚で
きる。通常、人間はDCから1kHz程度までは振動と
して認識できることが知られており、その中でも最も認
識し易い周波数が存在する。
は、触覚信号検出手段9aからの接触状態信号を処理す
る信号処理手段9bが接続される。人間の振動知覚は振
動周波数が低いほど知覚するのに振幅が必要で、当然限
界はあるが、高い周波数になるほど小さい振幅で知覚で
きる。通常、人間はDCから1kHz程度までは振動と
して認識できることが知られており、その中でも最も認
識し易い周波数が存在する。
【0051】信号処理手段9bは触覚信号検出手段9a
より出力された信号を、人間の知覚特性を考慮して振動
振幅と振動周波数を調整し、触覚伝達手段9cの触覚伝
達ユニットを駆動するための信号に変換して最適な駆動
信号を生成する。
より出力された信号を、人間の知覚特性を考慮して振動
振幅と振動周波数を調整し、触覚伝達手段9cの触覚伝
達ユニットを駆動するための信号に変換して最適な駆動
信号を生成する。
【0052】また、予め測定された対象の機械的特性を
データとして持っており、触覚信号検出手段9aより出
力された接触力とこのデータとから接触時の対象の変形
量を計算し、変形量表示機能を持つ触覚伝達手段9cに
信号を出力する。
データとして持っており、触覚信号検出手段9aより出
力された接触力とこのデータとから接触時の対象の変形
量を計算し、変形量表示機能を持つ触覚伝達手段9cに
信号を出力する。
【0053】第七実施例として、複数の触覚伝達ユニッ
トとこれを保持する指輪型の装着具とを備えた触覚伝達
手段について図10を参照しながら説明する。図10に
示すように、本実施例の触覚伝達手段は、指輪型の装着
具10dを有し、その内側に所定の間隔を置いて三つの
触覚伝達ユニット10aと10bと10cが取り付けら
れている。接触伝達ユニット10aと10bと10c
は、第一実施例(図1)または第三実施例(図6)また
は第四実施例(図7)で説明したものである。また、装
着具10dは、第五実施例(図8)で示したものと同じ
である。
トとこれを保持する指輪型の装着具とを備えた触覚伝達
手段について図10を参照しながら説明する。図10に
示すように、本実施例の触覚伝達手段は、指輪型の装着
具10dを有し、その内側に所定の間隔を置いて三つの
触覚伝達ユニット10aと10bと10cが取り付けら
れている。接触伝達ユニット10aと10bと10c
は、第一実施例(図1)または第三実施例(図6)また
は第四実施例(図7)で説明したものである。また、装
着具10dは、第五実施例(図8)で示したものと同じ
である。
【0054】ある間隔を隔てた二つの触覚伝達ユニット
を同時に、しかも伝達するエネルギー(刺激強度、振動
周波数等)を等しくして駆動した場合には、二つの触覚
伝達ユニットのそれぞれの位置から刺激を感ずる。しか
し、二つの触覚伝達ユニットが伝達するエネルギーを互
いに変えると、それぞれのユニット本来の運動の位置と
は違った位置で刺激が伝達されているように認識され
る。この現象は「ファントムセンセーション」あるいは
「仮現運動」として知られている。
を同時に、しかも伝達するエネルギー(刺激強度、振動
周波数等)を等しくして駆動した場合には、二つの触覚
伝達ユニットのそれぞれの位置から刺激を感ずる。しか
し、二つの触覚伝達ユニットが伝達するエネルギーを互
いに変えると、それぞれのユニット本来の運動の位置と
は違った位置で刺激が伝達されているように認識され
る。この現象は「ファントムセンセーション」あるいは
「仮現運動」として知られている。
【0055】本実施例の触覚伝達手段は、この「ファン
トムセンセーション」あるいは「仮現運動」を利用した
触覚伝達を行なえる。たとえば、触覚伝達ユニット10
aと10bが同じ力(同じ振幅、同じ周波数)で駆動さ
れた場合、この触覚伝達手段を装着している操作者は、
この力の伝達部は10aと10bの二点から知覚される
のではなく、10aと10bの中間位置で伝達されてい
ると知覚する。また、触覚伝達ユニット10aと10b
の伝達エネルギーの比が2:1の場合、伝達位置は触覚
伝達ユニット10aから10a−10b間距離の2/3
の位置で伝達されていると知覚される。これは「ファン
トムセンセーション」と呼ばれる。
トムセンセーション」あるいは「仮現運動」を利用した
触覚伝達を行なえる。たとえば、触覚伝達ユニット10
aと10bが同じ力(同じ振幅、同じ周波数)で駆動さ
れた場合、この触覚伝達手段を装着している操作者は、
この力の伝達部は10aと10bの二点から知覚される
のではなく、10aと10bの中間位置で伝達されてい
ると知覚する。また、触覚伝達ユニット10aと10b
の伝達エネルギーの比が2:1の場合、伝達位置は触覚
伝達ユニット10aから10a−10b間距離の2/3
の位置で伝達されていると知覚される。これは「ファン
トムセンセーション」と呼ばれる。
【0056】本実施例において、限られた個数の触覚伝
達ユニットを的確に駆動制御することによって、疑似触
覚情報として伝達する刺激の伝達部位を、触覚伝達ユニ
ットの実際の位置とは関係なく、広範に変化させること
が可能となり、伝達する刺激を時間的に隣合う触覚伝達
ユニットに移行するように駆動すれば、例えば10aの
位置から10bの位置まであたかも刺激が順次移動して
いくかのような感覚を伝達することが可能になり、移動
感も実現できる。これは、「仮現運動」と呼ばれる。
達ユニットを的確に駆動制御することによって、疑似触
覚情報として伝達する刺激の伝達部位を、触覚伝達ユニ
ットの実際の位置とは関係なく、広範に変化させること
が可能となり、伝達する刺激を時間的に隣合う触覚伝達
ユニットに移行するように駆動すれば、例えば10aの
位置から10bの位置まであたかも刺激が順次移動して
いくかのような感覚を伝達することが可能になり、移動
感も実現できる。これは、「仮現運動」と呼ばれる。
【0057】単一の触覚伝達手段の疑似触覚伝達の手法
は、たとえば、触覚情報信号検出手段から出力される対
象表面との接触力の変化を本実施例の触覚伝達手段の振
動の周波数変化で示し、また、第一実施例の触覚伝達ユ
ニットのようにオフセット変化による振動位置を可変で
きるものであれば、予め測定された機械的特性と触覚情
報信号検出手段から出力される接触力とをもとに対象の
変形を信号処理手段内で計算し、振動のオフセット変化
で示すことも可能である。
は、たとえば、触覚情報信号検出手段から出力される対
象表面との接触力の変化を本実施例の触覚伝達手段の振
動の周波数変化で示し、また、第一実施例の触覚伝達ユ
ニットのようにオフセット変化による振動位置を可変で
きるものであれば、予め測定された機械的特性と触覚情
報信号検出手段から出力される接触力とをもとに対象の
変形を信号処理手段内で計算し、振動のオフセット変化
で示すことも可能である。
【0058】本実施例の触覚伝達手段は指輪状の形態を
しているため、第五実施例同様、通常の機器操作に必要
な指先が解放されるため、操作性を悪化させることな
く、触覚の伝達が可能である。
しているため、第五実施例同様、通常の機器操作に必要
な指先が解放されるため、操作性を悪化させることな
く、触覚の伝達が可能である。
【0059】第八実施例として、触覚伝達ユニットとこ
れを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達手段に
ついて、図11を参照しながら説明する。図11に示す
ように、本実施例の触覚伝達手段は、触覚伝達ユニット
11aと腕輪型の装着具とを有している。触覚伝達ユニ
ット11aは、第一実施例(図1)または第三実施例
(図6)または第四実施例(図7)で説明したものであ
る。腕輪型の装着具は、触覚伝達ユニット11aを保持
する保持部材11bと、これを操作者の手首に固定する
ためのベルト11cとを有している。
れを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達手段に
ついて、図11を参照しながら説明する。図11に示す
ように、本実施例の触覚伝達手段は、触覚伝達ユニット
11aと腕輪型の装着具とを有している。触覚伝達ユニ
ット11aは、第一実施例(図1)または第三実施例
(図6)または第四実施例(図7)で説明したものであ
る。腕輪型の装着具は、触覚伝達ユニット11aを保持
する保持部材11bと、これを操作者の手首に固定する
ためのベルト11cとを有している。
【0060】装着具は、操作者の手首にベルト11cを
巻き付けて留めることにより装着される。ベルト11c
は操作者の手首の太さの個人差に対応できるため、どの
ような操作者に対しても、触覚伝達ユニットは常にその
疑似触覚伝達部材が人体の皮膚に接触した状態で保持さ
れる。
巻き付けて留めることにより装着される。ベルト11c
は操作者の手首の太さの個人差に対応できるため、どの
ような操作者に対しても、触覚伝達ユニットは常にその
疑似触覚伝達部材が人体の皮膚に接触した状態で保持さ
れる。
【0061】本実施例では、装着具が腕輪型なので、操
作者は手のひらとすべての指が解放される。この結果、
他の装置の操作性を全く阻害することなく、対象物に対
する接触状況が疑似触覚として操作者に伝達される。
作者は手のひらとすべての指が解放される。この結果、
他の装置の操作性を全く阻害することなく、対象物に対
する接触状況が疑似触覚として操作者に伝達される。
【0062】第九実施例として、複数の触覚伝達ユニッ
トと、これを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝
達手段について、図12を参照しながら説明する。図1
2に示すように、本実施例の触覚伝達手段は、三つの触
覚伝達ユニット12aと12bと12cと、これらを保
持する保持部材12dとベルト12eからなる装着具と
を有している。
トと、これを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝
達手段について、図12を参照しながら説明する。図1
2に示すように、本実施例の触覚伝達手段は、三つの触
覚伝達ユニット12aと12bと12cと、これらを保
持する保持部材12dとベルト12eからなる装着具と
を有している。
【0063】本実施例の触覚伝達手段はベルト12eを
手首に巻き付けてとめることで装着され、三つの触覚伝
達ユニット12aと12bと12cはその疑似触覚伝達
部材が皮膚に接触した状態で保持される。
手首に巻き付けてとめることで装着され、三つの触覚伝
達ユニット12aと12bと12cはその疑似触覚伝達
部材が皮膚に接触した状態で保持される。
【0064】本実施例の触覚伝達手段は三つの触覚伝達
ユニットを備えており、第七実施例と同様に、「ファン
トムセンセーション」あるいは「仮現運動」を利用した
触覚伝達を行なうことができる。
ユニットを備えており、第七実施例と同様に、「ファン
トムセンセーション」あるいは「仮現運動」を利用した
触覚伝達を行なうことができる。
【0065】第十実施例として、複数の触覚伝達ユニッ
トがマトリックス状に配列された触覚伝達ユニットアレ
イについて、図13を参照しながら説明する。図13に
示すように、触覚伝達ユニットアレイは、マトリックス
状に配列された複数の触覚伝達部13aを有している。
各触覚伝達部13aは、基板13dに垂直に動く疑似触
覚伝達部材13bを有している。保護板材13cはそれ
ぞれの触覚伝達部13aの疑似触覚伝達部材13bが通
る穴を有し、基板13dから所定の間隔を置いて支持さ
れる。この結果、第一実施例(図1)または第三実施例
(図6)または第四実施例(図7)の触覚伝達ユニット
がマトリックス状に配列された構成となっている。
トがマトリックス状に配列された触覚伝達ユニットアレ
イについて、図13を参照しながら説明する。図13に
示すように、触覚伝達ユニットアレイは、マトリックス
状に配列された複数の触覚伝達部13aを有している。
各触覚伝達部13aは、基板13dに垂直に動く疑似触
覚伝達部材13bを有している。保護板材13cはそれ
ぞれの触覚伝達部13aの疑似触覚伝達部材13bが通
る穴を有し、基板13dから所定の間隔を置いて支持さ
れる。この結果、第一実施例(図1)または第三実施例
(図6)または第四実施例(図7)の触覚伝達ユニット
がマトリックス状に配列された構成となっている。
【0066】本実施例の触覚伝達ユニットアレイは、各
触覚伝達ユニットを点字文字の各点に対応させて独立に
駆動することで、点字を表現することができる。このよ
うな触覚伝達ユニットアレイは、半導体製造技術を用い
ることによって、容易にしかも小型かつ薄型に作製する
ことができる。また大量生産できるため、安価に供給す
ることができる。
触覚伝達ユニットを点字文字の各点に対応させて独立に
駆動することで、点字を表現することができる。このよ
うな触覚伝達ユニットアレイは、半導体製造技術を用い
ることによって、容易にしかも小型かつ薄型に作製する
ことができる。また大量生産できるため、安価に供給す
ることができる。
【0067】第十一実施例として、触覚伝達ユニットア
レイとこれを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝
達手段について、図14を参照しながら説明する。図1
4に示すように、本実施例の触覚伝達手段は、触覚伝達
ユニットアレイ14aと腕輪型の装着具とを有してい
る。触覚伝達ユニット14aは、第十実施例(図13)
で説明したものである。腕輪型の装着具は、触覚伝達ユ
ニットアレイ14aを保持する保持部材14bと、これ
を使用者の手首に固定するためのベルト14cとを有し
ている。
レイとこれを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝
達手段について、図14を参照しながら説明する。図1
4に示すように、本実施例の触覚伝達手段は、触覚伝達
ユニットアレイ14aと腕輪型の装着具とを有してい
る。触覚伝達ユニット14aは、第十実施例(図13)
で説明したものである。腕輪型の装着具は、触覚伝達ユ
ニットアレイ14aを保持する保持部材14bと、これ
を使用者の手首に固定するためのベルト14cとを有し
ている。
【0068】通常、視覚障害者は、点字印刷されたプリ
ントを能動的に指先でなぞることによって、文字情報を
認識する。しかし、この作業中は、指先を使っているた
め、他の作業は一切できない。簡単な例では、健常者
は、読書の際に、片手にコーヒーカップを持って、それ
を口に運びながら読書をすることが可能だが、視覚障害
者の場合は、いったん点字を走査する手を休めて、改め
てカップを持つという動作が必要である。
ントを能動的に指先でなぞることによって、文字情報を
認識する。しかし、この作業中は、指先を使っているた
め、他の作業は一切できない。簡単な例では、健常者
は、読書の際に、片手にコーヒーカップを持って、それ
を口に運びながら読書をすることが可能だが、視覚障害
者の場合は、いったん点字を走査する手を休めて、改め
てカップを持つという動作が必要である。
【0069】本実施例の触覚伝達手段を使用することに
より、視覚障害者は受動的に情報を得られるようにな
る。つまり、使用者は腕輪型の触覚伝達手段を手首に装
着して使用するため、情報を得る際にも両手を自由に使
える。したがって、これを装着した視覚障害者は、指先
で点字を走査する必要はなく、触覚伝達手段から呈示さ
れる情報を手首に感じる触覚として認識することが可能
となり、上述の例では、視覚障害者であっても、健常者
と同様に、読書をしながら別の動作を行なうことができ
るようになる。
より、視覚障害者は受動的に情報を得られるようにな
る。つまり、使用者は腕輪型の触覚伝達手段を手首に装
着して使用するため、情報を得る際にも両手を自由に使
える。したがって、これを装着した視覚障害者は、指先
で点字を走査する必要はなく、触覚伝達手段から呈示さ
れる情報を手首に感じる触覚として認識することが可能
となり、上述の例では、視覚障害者であっても、健常者
と同様に、読書をしながら別の動作を行なうことができ
るようになる。
【0070】第十二実施例として、第十一実施例の触覚
伝達手段を使用するときの全体の構成について、図15
を参照しながら説明する。図15に示すように、触覚伝
達手段15cには、二次元像検出手段15aからの信号
を処理する信号処理手段9bが接続される。
伝達手段を使用するときの全体の構成について、図15
を参照しながら説明する。図15に示すように、触覚伝
達手段15cには、二次元像検出手段15aからの信号
を処理する信号処理手段9bが接続される。
【0071】信号処理手段15bは、二次元像検出手段
15aにより検出された文字あるいは画像の二値化信号
を、触覚伝達手段15cの触覚伝達ユニットアレイをそ
の文字あるいは画像に対応した形で駆動するための信号
に変換し、人間の振動知覚の特性に合わせて振動振幅と
振動周波数を調整して出力する。
15aにより検出された文字あるいは画像の二値化信号
を、触覚伝達手段15cの触覚伝達ユニットアレイをそ
の文字あるいは画像に対応した形で駆動するための信号
に変換し、人間の振動知覚の特性に合わせて振動振幅と
振動周波数を調整して出力する。
【0072】以上、実施例について説明したが、本発明
は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において種々の変形や応用が可能である。こ
こで、本発明の要旨をまとめると以下のようになる。
は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において種々の変形や応用が可能である。こ
こで、本発明の要旨をまとめると以下のようになる。
【0073】1.(特に第一実施例と第三実施例と第四
実施例に対応している) (構成)信号処理手段と触覚伝達手段とからなる触覚伝
達装置であり、触覚伝達手段は少なくとも一つの触覚伝
達ユニットを含み、触覚伝達ユニットは、疑似触覚伝達
部材と、信号処理手段からの信号に応じて疑似触覚伝達
部材を駆動する駆動手段と、疑似触覚伝達部材にかかる
力を制限する保護部材とを備えており、触覚伝達装置。 (作用)触覚伝達ユニットは、信号処理手段からの信号
に応じて、疑似触覚伝達部材が運動たとえば振動する。 (効果)使用者は、触覚伝達ユニットに指先で触れるな
どして、疑似触覚伝達部材の動きを知覚する。
実施例に対応している) (構成)信号処理手段と触覚伝達手段とからなる触覚伝
達装置であり、触覚伝達手段は少なくとも一つの触覚伝
達ユニットを含み、触覚伝達ユニットは、疑似触覚伝達
部材と、信号処理手段からの信号に応じて疑似触覚伝達
部材を駆動する駆動手段と、疑似触覚伝達部材にかかる
力を制限する保護部材とを備えており、触覚伝達装置。 (作用)触覚伝達ユニットは、信号処理手段からの信号
に応じて、疑似触覚伝達部材が運動たとえば振動する。 (効果)使用者は、触覚伝達ユニットに指先で触れるな
どして、疑似触覚伝達部材の動きを知覚する。
【0074】2.(特に第一実施例と第三実施例と第四
実施例に対応している) (構成)前項1において、駆動手段は、半導体技術を用
いて作製される少なくとも一つの静電型アクチュエータ
ーと、折れ曲がった板状あるいは湾曲した板状の弾性部
材とを有し、静電型アクチュエーターは固定電極とこれ
に平行に移動し得る駆動電極とを有し、弾性部材は少な
くとも一端部が駆動電極に固定されており、疑似触覚伝
達部材は弾性部材に取り付けられていてる、触覚伝達装
置。 (作用)弾性部材は、その側面形状が例えばV字状ある
いはU字状をしており、駆動電極が移動すると、これに
伴なって中央部分が駆動電極の面に垂直な方向に動き、
したがって、疑似触覚伝達部材が駆動電極に垂直な方向
に沿って運動する。すなわち、駆動電極の運動がその運
動方向に直交する方向の運動に変換される。 (効果)静電型アクチュエーターは半導体技術を用いて
作製されるので、非常に小型の触覚伝達ユニットが得ら
れる。
実施例に対応している) (構成)前項1において、駆動手段は、半導体技術を用
いて作製される少なくとも一つの静電型アクチュエータ
ーと、折れ曲がった板状あるいは湾曲した板状の弾性部
材とを有し、静電型アクチュエーターは固定電極とこれ
に平行に移動し得る駆動電極とを有し、弾性部材は少な
くとも一端部が駆動電極に固定されており、疑似触覚伝
達部材は弾性部材に取り付けられていてる、触覚伝達装
置。 (作用)弾性部材は、その側面形状が例えばV字状ある
いはU字状をしており、駆動電極が移動すると、これに
伴なって中央部分が駆動電極の面に垂直な方向に動き、
したがって、疑似触覚伝達部材が駆動電極に垂直な方向
に沿って運動する。すなわち、駆動電極の運動がその運
動方向に直交する方向の運動に変換される。 (効果)静電型アクチュエーターは半導体技術を用いて
作製されるので、非常に小型の触覚伝達ユニットが得ら
れる。
【0075】3.(特に第一実施例ないし第四実施例に
説明されている) (構成)前項2において、駆動手段は、弾性部材に取り
付けられた振動遮断部材を有している、触覚伝達装置。 (作用)振動遮断部材は、これが存在しないときに疑似
触覚伝達部材へ伝わる不要な振動を遮断する。 (効果)振動遮断部材によって不要な振動が除去される
ので、効率の良い運動伝達が達成される。
説明されている) (構成)前項2において、駆動手段は、弾性部材に取り
付けられた振動遮断部材を有している、触覚伝達装置。 (作用)振動遮断部材は、これが存在しないときに疑似
触覚伝達部材へ伝わる不要な振動を遮断する。 (効果)振動遮断部材によって不要な振動が除去される
ので、効率の良い運動伝達が達成される。
【0076】4.(特に第一実施例と第四実施例に対応
している) (構成)前項2または前項3において、駆動手段は二つ
の静電型アクチュエーターを有し、弾性部材は両端が共
に駆動電極に固定されている、触覚伝達装置。 (作用)二つの静電型アクチュエーターの駆動電極は互
いに近づき離れる方向に移動する。 (効果)これにより、静電型アクチュエーターが一つの
場合に比べて、疑似触覚伝達部材の運動のストロークが
長くなる。
している) (構成)前項2または前項3において、駆動手段は二つ
の静電型アクチュエーターを有し、弾性部材は両端が共
に駆動電極に固定されている、触覚伝達装置。 (作用)二つの静電型アクチュエーターの駆動電極は互
いに近づき離れる方向に移動する。 (効果)これにより、静電型アクチュエーターが一つの
場合に比べて、疑似触覚伝達部材の運動のストロークが
長くなる。
【0077】5.(特に第五実施例と第八実施例に代表
的に対応している) (構成)前項1ないし前項4において、触覚伝達手段
は、使用者の皮膚に接した状態で触覚伝達ユニットを保
持する装着具を更に有している、触覚伝達装置。 (作用)装着具はたとえば指輪や腕輪に似たものとする
ことができ、使用者はこのような装着具を指にはめたり
手首に着けることで、触覚伝達ユニットが皮膚に接した
状態で保持される。使用者は皮膚への触感を通じて、疑
似触覚伝達部材の動きを知覚する。 (効果)使用者は、疑似触覚伝達部材の動きを知覚する
際にも、両手を自由に使える。
的に対応している) (構成)前項1ないし前項4において、触覚伝達手段
は、使用者の皮膚に接した状態で触覚伝達ユニットを保
持する装着具を更に有している、触覚伝達装置。 (作用)装着具はたとえば指輪や腕輪に似たものとする
ことができ、使用者はこのような装着具を指にはめたり
手首に着けることで、触覚伝達ユニットが皮膚に接した
状態で保持される。使用者は皮膚への触感を通じて、疑
似触覚伝達部材の動きを知覚する。 (効果)使用者は、疑似触覚伝達部材の動きを知覚する
際にも、両手を自由に使える。
【0078】6.(特に第六実施例に対応している) (構成)前項1ないし前項5において、信号処理手段
は、所定位置に備えられた接触情報信号検出手段に接続
されていて、接触情報信号検出手段で検出される接触状
態に応じた信号を出力する、触覚伝達装置。 (作用)疑似触覚伝達部材は、対象物の硬さや柔らかさ
や粘弾性の度合いに応じた運動を行なう。使用者は、疑
似触覚伝達部材の動きから、対象物に触感を疑似触覚と
して得る。 (効果)機械片等を介して対象物に間接的に触れる装置
において、乖離感を無がなくなり、装置の操作性が向上
し、正確な操作を行なうことができる。
は、所定位置に備えられた接触情報信号検出手段に接続
されていて、接触情報信号検出手段で検出される接触状
態に応じた信号を出力する、触覚伝達装置。 (作用)疑似触覚伝達部材は、対象物の硬さや柔らかさ
や粘弾性の度合いに応じた運動を行なう。使用者は、疑
似触覚伝達部材の動きから、対象物に触感を疑似触覚と
して得る。 (効果)機械片等を介して対象物に間接的に触れる装置
において、乖離感を無がなくなり、装置の操作性が向上
し、正確な操作を行なうことができる。
【0079】7.(特に第七実施例と第九実施例に対応
している) (構成)前項5において、触覚伝達手段は複数の触覚伝
達ユニットを有し、信号処理手段はそれぞれの触覚伝達
ユニットに異なる信号を供給し得る、触覚伝達装置。 (作用)それぞれの触覚伝達ユニットは独立に駆動され
る。 (効果)「ファントムセンセーション」や「仮現運動」
を利用した触覚伝達装置が得られる。
している) (構成)前項5において、触覚伝達手段は複数の触覚伝
達ユニットを有し、信号処理手段はそれぞれの触覚伝達
ユニットに異なる信号を供給し得る、触覚伝達装置。 (作用)それぞれの触覚伝達ユニットは独立に駆動され
る。 (効果)「ファントムセンセーション」や「仮現運動」
を利用した触覚伝達装置が得られる。
【0080】8.(第十実施例ないし第十二実施例に対
応している) (構成)前項5において、触覚伝達手段はマトリックス
状に配列された複数の触覚伝達ユニットすなわち触覚伝
達ユニットアレイを有し、信号処理手段は、二次元像検
出手段に接続されていて、二次元像検出手段で検出され
る二次元像に応じて、それぞれの触覚伝達ユニットを駆
動する信号を出力する、触覚伝達装置。 (作用)それぞれの触覚伝達ユニットの疑似触覚伝達部
材は、二次元像検出手段で検出される文字や画像等の二
次元像に対応して、たとえば動的あるいは静的に独立に
動く。使用者は、複数の疑似触覚伝達部材の動きを皮膚
の触感でとらえることにより、文字や画像の情報を得
る。 (効果)小型で低価格の視覚障害者向けの文字や画像の
情報表示装置が得られる。
応している) (構成)前項5において、触覚伝達手段はマトリックス
状に配列された複数の触覚伝達ユニットすなわち触覚伝
達ユニットアレイを有し、信号処理手段は、二次元像検
出手段に接続されていて、二次元像検出手段で検出され
る二次元像に応じて、それぞれの触覚伝達ユニットを駆
動する信号を出力する、触覚伝達装置。 (作用)それぞれの触覚伝達ユニットの疑似触覚伝達部
材は、二次元像検出手段で検出される文字や画像等の二
次元像に対応して、たとえば動的あるいは静的に独立に
動く。使用者は、複数の疑似触覚伝達部材の動きを皮膚
の触感でとらえることにより、文字や画像の情報を得
る。 (効果)小型で低価格の視覚障害者向けの文字や画像の
情報表示装置が得られる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、半導体製造技術により
作製される非常に小型の触覚伝達ユニットを備えた触覚
伝達装置が得られる。
作製される非常に小型の触覚伝達ユニットを備えた触覚
伝達装置が得られる。
【図1】第一実施例として、本発明による触覚伝達ユニ
ットの構成を示す斜視図である。
ットの構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した静電型アクチュエーターの電極の
形状を示した図である。
形状を示した図である。
【図3】図1の疑似触覚伝達部材の動きを説明するため
の図である。
の図である。
【図4】図1の触覚伝達ユニットの使用状態を示す図で
ある。
ある。
【図5】第二実施例として、図1のV字形状の弾性部材
に代わる、別の弾性部材を示す図である。
に代わる、別の弾性部材を示す図である。
【図6】第三実施例として、図1に示した触覚伝達ユニ
ットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットの構成を
示す図である。
ットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットの構成を
示す図である。
【図7】第四実施例として、図1に示した触覚伝達ユニ
ットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットの構成を
示す図である。
ットとは構成が異なる、別の触覚伝達ユニットの構成を
示す図である。
【図8】第五実施例として、触覚伝達ユニットとこれを
保持する指輪状の装着具とを備えた触覚伝達手段の構成
を示す図である。
保持する指輪状の装着具とを備えた触覚伝達手段の構成
を示す図である。
【図9】第六実施例として、上述の実施例の触覚伝達ユ
ニットを使用するときの全体の構成を示す図である。
ニットを使用するときの全体の構成を示す図である。
【図10】第七実施例として、複数の触覚伝達ユニット
とこれを保持する指輪型の装着具とを備えた触覚伝達手
段の構成を示す図である。
とこれを保持する指輪型の装着具とを備えた触覚伝達手
段の構成を示す図である。
【図11】第八実施例として、触覚伝達ユニットとこれ
を保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達手段の構
成を示す図である。
を保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達手段の構
成を示す図である。
【図12】第九実施例として、複数の触覚伝達ユニット
と、これを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達
手段の構成を示す図である。
と、これを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達
手段の構成を示す図である。
【図13】第十実施例として、複数の触覚伝達ユニット
がマトリックス状に配列された触覚伝達ユニットアレイ
の構成を示す図である。
がマトリックス状に配列された触覚伝達ユニットアレイ
の構成を示す図である。
【図14】第十一実施例として、触覚伝達ユニットアレ
イとこれを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達
手段の構成を示す図である。
イとこれを保持する腕輪型の装着具とを備えた触覚伝達
手段の構成を示す図である。
【図15】第十二実施例として、第十一実施例の触覚伝
達手段を使用するときの全体の構成を示す図である。
達手段を使用するときの全体の構成を示す図である。
【図16】従来例1として、マイクロマニピュレータが
設けられた顕微鏡の全体の構成を概略的に示す図であ
る。
設けられた顕微鏡の全体の構成を概略的に示す図であ
る。
【図17】従来例2として、ロボットのマニピュレータ
システムの構成を概略的に示す図である。
システムの構成を概略的に示す図である。
【図18】従来例3として、医療用処置具である把持鉗
子18aの構成を概略的に示す図である。
子18aの構成を概略的に示す図である。
【図19】体腔内に挿入される内視鏡の様子を示す図で
ある。
ある。
【図20】本出願人が特願平5−007196において
提案している触覚伝達装置の構成を示す図である。
提案している触覚伝達装置の構成を示す図である。
1ab…静電型アクチュエーター、1d…弾性部材、1
f…疑似触覚伝達部材、1h…保護部材。
f…疑似触覚伝達部材、1h…保護部材。
Claims (3)
- 【請求項1】信号処理手段と触覚伝達手段とからなる触
覚伝達装置であり、触覚伝達手段は少なくとも一つの触
覚伝達ユニットを含み、触覚伝達ユニットは、疑似触覚
伝達部材と、信号処理手段からの信号に応じて疑似触覚
伝達部材を駆動する駆動手段と、疑似触覚伝達部材にか
かる力を制限する保護部材とを備えていることを特徴と
する触覚伝達装置。 - 【請求項2】請求項1において、駆動手段は、半導体技
術を用いて作製される二つの静電型アクチュエーター
と、折れ曲がった板状あるいは湾曲した板状の弾性部材
とを有し、静電型アクチュエーターは固定電極とこれに
平行に移動し得る駆動電極とを有し、弾性部材は両端が
共に駆動電極に固定されており、疑似触覚伝達部材は弾
性部材に取り付けられていることを特徴とする触覚伝達
装置。 - 【請求項3】請求項1において、触覚伝達手段はマトリ
ックス状に配列された複数の触覚伝達ユニットすなわち
触覚伝達ユニットアレイを有し、信号処理手段は、二次
元像検出手段に接続されていて、二次元像検出手段で検
出される二次元像に応じて、それぞれの触覚伝達ユニッ
トを駆動する信号を出力することを特徴とする触覚伝達
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22978094A JPH0890472A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 触覚伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22978094A JPH0890472A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 触覚伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890472A true JPH0890472A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16897563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22978094A Withdrawn JPH0890472A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 触覚伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890472A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001038958A1 (fr) * | 1999-11-24 | 2001-05-31 | Center For Advanced Science And Technology Incubation, Ltd. | Methode et dispositif de stimulation de sensations tactiles par electricite |
JP2010165383A (ja) * | 1999-09-28 | 2010-07-29 | Immersion Corp | 振動体感フィードバック装置の体感刺激の制御方法 |
JP2012005596A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Osaka Univ | 空間透明型触覚提示装置および道具操作支援システム |
EP3828670A4 (en) * | 2018-08-29 | 2021-09-22 | Sony Group Corporation | TACTILE SENSITIVITY DISPLAY DEVICE AND TACTILE SENSITIVITY DISPLAY SYSTEM |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP22978094A patent/JPH0890472A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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