JPH0888584A - 無線通信装置における送受信切換方法 - Google Patents
無線通信装置における送受信切換方法Info
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- JPH0888584A JPH0888584A JP6222807A JP22280794A JPH0888584A JP H0888584 A JPH0888584 A JP H0888584A JP 6222807 A JP6222807 A JP 6222807A JP 22280794 A JP22280794 A JP 22280794A JP H0888584 A JPH0888584 A JP H0888584A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 同一周波数で送受信を交互に行う無線通信装
置の送信/受信の切換を高速に行う切換方法を提供す
る。 【構成】 無線通信装置10の送受信切換方法は、送信
周波数F0 の生成は、受信系RXにおける相手側からの
到達波F0 を中間周波数fi1に変換するための第一局部
発振器Lo1の第一局部発振周波数f01を通信中常時同
一周波数で発振させるとともに、送信系TXの内部発振
器VCO2は送信時/受信時ともに常に前記中間周波数
fi1のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数fa で発
振させておき、送信時には前記内部発振器VCO2の出
力に接続された1/N分周器3を送信側TXへの切換と
同時に動作させて前記中間周波数fi1と同一の発振周波
数を分周して作り、これを前記第一局部発振周波数f01
と混合器MiXTによって合成することにより受信周波
数と同一周波数の送信周波数F0 を作るようになってい
る。
置の送信/受信の切換を高速に行う切換方法を提供す
る。 【構成】 無線通信装置10の送受信切換方法は、送信
周波数F0 の生成は、受信系RXにおける相手側からの
到達波F0 を中間周波数fi1に変換するための第一局部
発振器Lo1の第一局部発振周波数f01を通信中常時同
一周波数で発振させるとともに、送信系TXの内部発振
器VCO2は送信時/受信時ともに常に前記中間周波数
fi1のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数fa で発
振させておき、送信時には前記内部発振器VCO2の出
力に接続された1/N分周器3を送信側TXへの切換と
同時に動作させて前記中間周波数fi1と同一の発振周波
数を分周して作り、これを前記第一局部発振周波数f01
と混合器MiXTによって合成することにより受信周波
数と同一周波数の送信周波数F0 を作るようになってい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同一周波数にて送信/受
信を切り換えて通信を行うトランシーバー等の無線通信
装置における送受信切換時間の高速化を図る送受信切換
方法に関するものである。
信を切り換えて通信を行うトランシーバー等の無線通信
装置における送受信切換時間の高速化を図る送受信切換
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯無線機等による無線通信に
おいては、送信と受信を交互に切り換えることで送話と
受話を行っている。
おいては、送信と受信を交互に切り換えることで送話と
受話を行っている。
【0003】図3は従来のFM無線通信装置における受
信系と送信系の発振周波数の生成・切換の方法を説明す
るための基本ブロック回路図である。
信系と送信系の発振周波数の生成・切換の方法を説明す
るための基本ブロック回路図である。
【0004】先ず、一般にほとんどの無線通信装置の受
信系はスーパーヘテロダイン検波であり、高周波である
到来波F0 を周波数変換して第一中間周波数fi に下げ
る為、内部発振周波数(第一局部発振周波数f01)が必
要となる。(F0 −f01=fi 、またはf01−F0 =f
i の関係にある。) 以上を前提に図3のブロック回路図について概説すれ
ば、受信時はアンテナ切換スイッチANTSWは受信系
につながっており、アンテナ(ANT)で受けた到来波
F0 は図示しない帯域フィルタを通し高周波増幅器HF
Aで増幅される。これを送信/受信切換スイッチSWに
て受信系(RX)側に接続された第一局部発振器Lo1
の第一局部発振周波数f01とともにミクサといわれる第
一混合器MIX1に加えて中間周波(fi1=F0 −f0
1、またはfi1=f01−F0 )とする。
信系はスーパーヘテロダイン検波であり、高周波である
到来波F0 を周波数変換して第一中間周波数fi に下げ
る為、内部発振周波数(第一局部発振周波数f01)が必
要となる。(F0 −f01=fi 、またはf01−F0 =f
i の関係にある。) 以上を前提に図3のブロック回路図について概説すれ
ば、受信時はアンテナ切換スイッチANTSWは受信系
につながっており、アンテナ(ANT)で受けた到来波
F0 は図示しない帯域フィルタを通し高周波増幅器HF
Aで増幅される。これを送信/受信切換スイッチSWに
て受信系(RX)側に接続された第一局部発振器Lo1
の第一局部発振周波数f01とともにミクサといわれる第
一混合器MIX1に加えて中間周波(fi1=F0 −f0
1、またはfi1=f01−F0 )とする。
【0005】上記fi1は不可聴音であるから可聴音にす
るために第二局部発振器Lo2の第二局部発振周波数f
02とともに第二混合器MIX2に加えて第二中間周波
(fi2=fi1−f02、またはfi2=f02−fi1)とし、
これを検波器DETで検波して該検波出力を低周波増幅
器LFAで増幅してスピーカーを鳴らす。
るために第二局部発振器Lo2の第二局部発振周波数f
02とともに第二混合器MIX2に加えて第二中間周波
(fi2=fi1−f02、またはfi2=f02−fi1)とし、
これを検波器DETで検波して該検波出力を低周波増幅
器LFAで増幅してスピーカーを鳴らす。
【0006】受信が終わった後、自分の送信をするため
には、アンテナ切換スイッチANTSWと送信/受信切
換スイッチSWを送信側TXにして送信系に切り換え、
受信系で用いた内部発振周波数(第一局部発振周波数f
01)を送信用の周波数F0 に切り換える必要がある。
には、アンテナ切換スイッチANTSWと送信/受信切
換スイッチSWを送信側TXにして送信系に切り換え、
受信系で用いた内部発振周波数(第一局部発振周波数f
01)を送信用の周波数F0 に切り換える必要がある。
【0007】よって受信中は第一局部発振器Lo1内の
PLLを構成する電圧制御発振器VCO1はf01で発振
しているが、送信の場合にはf01をF0 に変更しなけれ
ばならない。(送信と受信が同一周波数の場合) この点、上記f01とF0 の差分である第一中間周波数f
i1だけ上記第一局部発振器Lo1内の電圧制御発振器V
CO1が周波数をf01→F0 に変化させて安定な送信周
波数F0 を得るためにはある程度の時間が必要となる。
PLLを構成する電圧制御発振器VCO1はf01で発振
しているが、送信の場合にはf01をF0 に変更しなけれ
ばならない。(送信と受信が同一周波数の場合) この点、上記f01とF0 の差分である第一中間周波数f
i1だけ上記第一局部発振器Lo1内の電圧制御発振器V
CO1が周波数をf01→F0 に変化させて安定な送信周
波数F0 を得るためにはある程度の時間が必要となる。
【0008】また、上記VCO1の第一局部発振周波数
f01は送信/受信とも同じ周波数のままとし、第一中間
周波数fi1に相当する周波数を送信系の別の電圧制御発
振回路(VCO2)より発生させ、前記VCO1のf01
と合成することで送信周波数F0 を作る方法もある。
f01は送信/受信とも同じ周波数のままとし、第一中間
周波数fi1に相当する周波数を送信系の別の電圧制御発
振回路(VCO2)より発生させ、前記VCO1のf01
と合成することで送信周波数F0 を作る方法もある。
【0009】しかし常に(受信時も)上記第一中間周波
数fi1に相当する周波数が存在しては受信時の第一中間
周波fi1に妨害を与えるので不都合であり、結局は受信
が終了した時点で初めて上記送信系のVCO2を発振さ
せてfi1と同一発振周波数を作ってf01とミックスし送
信周波数F0 を作り始めることとなる。
数fi1に相当する周波数が存在しては受信時の第一中間
周波fi1に妨害を与えるので不都合であり、結局は受信
が終了した時点で初めて上記送信系のVCO2を発振さ
せてfi1と同一発振周波数を作ってf01とミックスし送
信周波数F0 を作り始めることとなる。
【0010】この時、どんな発振回路でも発振を始めて
から周波数が安定するまでには一定の時間を要する。
から周波数が安定するまでには一定の時間を要する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】音声通話の場合には上
記切り換えに要する時間は特に問題とはならないが、デ
ータを送る場合や時分割の通信においては高速切り換え
が必要となる。
記切り換えに要する時間は特に問題とはならないが、デ
ータを送る場合や時分割の通信においては高速切り換え
が必要となる。
【0012】しかしながら、同一周波数で送受信を行う
場合、送信と受信の切り換え時には必ず内部発振(例え
ば第一局部発振器Lo1)の周波数変更が必要であり、
また送信系の別個のVCOを用いた場合でも同一周波数
で送受信を行う場合は受信時に送信系でF0 やf01なる
周波数成分を一切発生させることは許されない。
場合、送信と受信の切り換え時には必ず内部発振(例え
ば第一局部発振器Lo1)の周波数変更が必要であり、
また送信系の別個のVCOを用いた場合でも同一周波数
で送受信を行う場合は受信時に送信系でF0 やf01なる
周波数成分を一切発生させることは許されない。
【0013】したがって必然的に新たな発振開始が必至
となり、この発振周波数が安定するまでの時間が無駄と
なる。
となり、この発振周波数が安定するまでの時間が無駄と
なる。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、同一周波数による送信/受信の切換を高速に行
えるように工夫された新規な無線通信装置における高速
送受信切換方法を提供するものである。
であり、同一周波数による送信/受信の切換を高速に行
えるように工夫された新規な無線通信装置における高速
送受信切換方法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信/受信が
同一周波数で行われて交互に送受信を切り換えて通信を
行う無線通信装置において、受信系における相手側から
の到達波を中間周波数に変換するための第一局部発振器
の第一局部発振周波数を通信中常時同一周波数で発振さ
せるとともに、送信系の内部発振器は送信時/受信時と
もに常に前記中間周波数のN倍(Nは2以上の整数)の
内部周波数で発振させておき、送信時には前記内部発振
器の出力に接続された1/N分周器を切換と同時に動作
させて前記中間周波数と同一の発振周波数を作り、これ
を前記第一局部発振周波数と合成することにより送信周
波数を作ることを特徴とする無線通信装置における送受
信切換方法を提供することにより上記目的を達成するも
のである。
同一周波数で行われて交互に送受信を切り換えて通信を
行う無線通信装置において、受信系における相手側から
の到達波を中間周波数に変換するための第一局部発振器
の第一局部発振周波数を通信中常時同一周波数で発振さ
せるとともに、送信系の内部発振器は送信時/受信時と
もに常に前記中間周波数のN倍(Nは2以上の整数)の
内部周波数で発振させておき、送信時には前記内部発振
器の出力に接続された1/N分周器を切換と同時に動作
させて前記中間周波数と同一の発振周波数を作り、これ
を前記第一局部発振周波数と合成することにより送信周
波数を作ることを特徴とする無線通信装置における送受
信切換方法を提供することにより上記目的を達成するも
のである。
【0016】また、送信/受信が同一周波数で行われて
交互に送受信を切り換えて通信を行う無線通信装置にお
いて、送信系の内部発振器は送信時/受信時ともに常に
送信周波数のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数で
発振させておき、送信時には前記内部発振器の出力に接
続された1/N分周器を切換と同時に動作させて前記内
部周波数を1/Nに分周して送信周波数を作ることを特
徴とする無線通信装置における送受信切換方法を提供す
ることにより上記目的を達成するものである。
交互に送受信を切り換えて通信を行う無線通信装置にお
いて、送信系の内部発振器は送信時/受信時ともに常に
送信周波数のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数で
発振させておき、送信時には前記内部発振器の出力に接
続された1/N分周器を切換と同時に動作させて前記内
部周波数を1/Nに分周して送信周波数を作ることを特
徴とする無線通信装置における送受信切換方法を提供す
ることにより上記目的を達成するものである。
【0017】
【作用】本発明による送信/受信切換方法の前提とし
て、一般にfa なる周波数の発振回路がある場合、fa
の波が完全な正弦波でない限り必ず高調波(2fa 、3
fa 、…)が発生している。
て、一般にfa なる周波数の発振回路がある場合、fa
の波が完全な正弦波でない限り必ず高調波(2fa 、3
fa 、…)が発生している。
【0018】しかしfa の1/2、1/3、…等の低調
波は通常発生しない。
波は通常発生しない。
【0019】本発明は上記発振特性を利用したものであ
る。
る。
【0020】即ち、受信時には送信系の内部発振器であ
る電圧制御発振器VCO2は送信時に第一局部発振周波
数f01とミックスするべき周波数fi1の代わりにfa な
る周波数(=N・fi1;Nは2以上の整数)の発振を通
信中常時動作させておく。
る電圧制御発振器VCO2は送信時に第一局部発振周波
数f01とミックスするべき周波数fi1の代わりにfa な
る周波数(=N・fi1;Nは2以上の整数)の発振を通
信中常時動作させておく。
【0021】この際、上述の通り受信時に問題となるの
はfa の1/N低調波(=fi1)であり、これは通常発
生しないので受信に対して妨害は与えないことが判る。
はfa の1/N低調波(=fi1)であり、これは通常発
生しないので受信に対して妨害は与えないことが判る。
【0022】一方、送信に切り換えられた場合には上記
VCO2に接続された1/N分周器を本体無線通信シス
テムのマイコン制御によって動作させ、希望の第一中間
周波数fi1を瞬時に作り出すことが可能になる。
VCO2に接続された1/N分周器を本体無線通信シス
テムのマイコン制御によって動作させ、希望の第一中間
周波数fi1を瞬時に作り出すことが可能になる。
【0023】上記分周に要する時間と混合器MiXTに
よるF0 の合成に要する時間は新たに発振を開始するよ
りも遥かに短時間で済む。
よるF0 の合成に要する時間は新たに発振を開始するよ
りも遥かに短時間で済む。
【0024】上記方法によって同一周波数の通信におい
て、送信/受信の周波数切り換えに要する時間を短縮す
ることができる。
て、送信/受信の周波数切り換えに要する時間を短縮す
ることができる。
【0025】また、上記のように第一局部発振周波数f
01と周波数fa /N(=fi1)をミックスする代わり
に、送信系を完全に受信系と分離して、送信系の内部発
振器は送信時/受信時ともに常に送信周波数F0 のN倍
(Nは2以上の整数)の内部周波数fb で発振させてお
き、送信時には前記内部発振器の出力に接続された1/
N分周器を切換と同時に動作させて前記内部周波数を1
/Nに分周して送信周波数F0 を作るようにしてもよ
い。
01と周波数fa /N(=fi1)をミックスする代わり
に、送信系を完全に受信系と分離して、送信系の内部発
振器は送信時/受信時ともに常に送信周波数F0 のN倍
(Nは2以上の整数)の内部周波数fb で発振させてお
き、送信時には前記内部発振器の出力に接続された1/
N分周器を切換と同時に動作させて前記内部周波数を1
/Nに分周して送信周波数F0 を作るようにしてもよ
い。
【0026】上記場合でも受信時に問題となるのはfb
の1/N低調波(=F0 )であり、これは通常発生しな
いので受信に対して妨害は与えないことが明らかであ
る。
の1/N低調波(=F0 )であり、これは通常発生しな
いので受信に対して妨害は与えないことが明らかであ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係わる無線通信装置における
送受信切換方法を実現する回路構成について図面に基づ
いて詳細に説明する。尚、前記従来と同様な構成部分は
図面上で同一符号にて表す。
送受信切換方法を実現する回路構成について図面に基づ
いて詳細に説明する。尚、前記従来と同様な構成部分は
図面上で同一符号にて表す。
【0028】図1は本発明の請求項1に係わる無線通信
装置における送受信切換回路を説明するためのブロック
回路図である。
装置における送受信切換回路を説明するためのブロック
回路図である。
【0029】図2は本発明の請求項2に係わる無線通信
装置における送受信切換回路を説明するためのブロック
回路図である。
装置における送受信切換回路を説明するためのブロック
回路図である。
【0030】図1において、無線通信装置10は、送信
/受信が同一周波数F0 で行われて交互に送受信を切り
換えて通信を行う方式であって、その送信周波数の生成
は、受信系RXにおける相手側からの到達波F0 を中間
周波数fi1に変換するための第一局部発振器Lo1の第
一局部発振周波数f01を通信中常時同一周波数で発振さ
せるとともに、送信系TXの内部発振器VCO2は送信
時/受信時ともに常に前記中間周波数fi1のN倍(Nは
2以上の整数)の内部周波数fa で発振させておき、送
信時には前記内部発振器VCO2の出力に接続された1
/N分周器3を送信側TXへの切換と同時に動作させて
前記中間周波数fi1と同一の発振周波数を分周して作
り、これを前記第一局部発振周波数f01と混合器MiX
Tによって合成することにより受信周波数と同一周波数
の送信周波数F0 を作るように構成されている。
/受信が同一周波数F0 で行われて交互に送受信を切り
換えて通信を行う方式であって、その送信周波数の生成
は、受信系RXにおける相手側からの到達波F0 を中間
周波数fi1に変換するための第一局部発振器Lo1の第
一局部発振周波数f01を通信中常時同一周波数で発振さ
せるとともに、送信系TXの内部発振器VCO2は送信
時/受信時ともに常に前記中間周波数fi1のN倍(Nは
2以上の整数)の内部周波数fa で発振させておき、送
信時には前記内部発振器VCO2の出力に接続された1
/N分周器3を送信側TXへの切換と同時に動作させて
前記中間周波数fi1と同一の発振周波数を分周して作
り、これを前記第一局部発振周波数f01と混合器MiX
Tによって合成することにより受信周波数と同一周波数
の送信周波数F0 を作るように構成されている。
【0031】尚、受信時はアンテナANTは受信系RX
側に接続されており、第一局部発振器Lo1もSWの受
信側RXに接続されている。
側に接続されており、第一局部発振器Lo1もSWの受
信側RXに接続されている。
【0032】また、上記第一局部発振器Lo1はPLL
回路を構成しており内部の電圧制御発振器VCO1は常
時安定な内部発振周波数f01を作る。
回路を構成しており内部の電圧制御発振器VCO1は常
時安定な内部発振周波数f01を作る。
【0033】送信時はマイクMICからの音声信号にて
上記f01は変調されるとともに、送信系内のPLL方式
の電圧制御発振器VCO2が作っている内部発振周波数
fa(第一中間周波数fi1のN倍の周波数)が送信側T
Xに切り換えられることによって起動した1/N分周器
を介してfi1に分周される。この2以上の整数Nは例え
ば2に予め設定されているものとする。
上記f01は変調されるとともに、送信系内のPLL方式
の電圧制御発振器VCO2が作っている内部発振周波数
fa(第一中間周波数fi1のN倍の周波数)が送信側T
Xに切り換えられることによって起動した1/N分周器
を介してfi1に分周される。この2以上の整数Nは例え
ば2に予め設定されているものとする。
【0034】上記分周されたfi1は混合器MiXによっ
てVCO1のf01と合成され送信周波数F0 (=f01+
fi1、または=f01−fi1)となる。
てVCO1のf01と合成され送信周波数F0 (=f01+
fi1、または=f01−fi1)となる。
【0035】上記1/N分周器のオン/オフ及び送信/
受信のSWスイッチ切換等は無線通信装置に内蔵された
図示しないシステム制御のマイコンにて行われる。
受信のSWスイッチ切換等は無線通信装置に内蔵された
図示しないシステム制御のマイコンにて行われる。
【0036】そして作用で述べたように、一般にfa な
る周波数の発振回路がある場合、fa の波が完全な正弦
波でない限り必ず高調波(2fa 、3fa 、…)が発生
しているが、fa の1/2、1/3、…等の低調波は通
常発生しないことから、受信時には送信系の内部発振器
である電圧制御発振器VCO2は送信時に第一局部発振
周波数f01とミックスするべき周波数fi1の代わりにf
a なる周波数(=N・fi1;Nは2以上の整数)の発振
を通信中常時動作させても受信時に問題となるのはfa
の1/N低調波(=fi1)であり、これは発生していな
いので受信に対して妨害は与えない。
る周波数の発振回路がある場合、fa の波が完全な正弦
波でない限り必ず高調波(2fa 、3fa 、…)が発生
しているが、fa の1/2、1/3、…等の低調波は通
常発生しないことから、受信時には送信系の内部発振器
である電圧制御発振器VCO2は送信時に第一局部発振
周波数f01とミックスするべき周波数fi1の代わりにf
a なる周波数(=N・fi1;Nは2以上の整数)の発振
を通信中常時動作させても受信時に問題となるのはfa
の1/N低調波(=fi1)であり、これは発生していな
いので受信に対して妨害は与えない。
【0037】一方、送信に切り換えられた場合には上記
VCO2に接続された1/N分周器を本体無線通信シス
テムのマイコン制御によって動作させ、希望の第一中間
周波数fi1を瞬時に作り出すことが可能になる。
VCO2に接続された1/N分周器を本体無線通信シス
テムのマイコン制御によって動作させ、希望の第一中間
周波数fi1を瞬時に作り出すことが可能になる。
【0038】即ち、上記分周に要する時間と混合器Mi
XTによるF0 の合成に要する時間は従来のような新た
に発振を開始する場合よりも遥かに高速である。
XTによるF0 の合成に要する時間は従来のような新た
に発振を開始する場合よりも遥かに高速である。
【0039】したがって、上記方法によって同一周波数
の送受信による無線通信において、送信/受信切換時間
を大幅に短縮することができる。
の送受信による無線通信において、送信/受信切換時間
を大幅に短縮することができる。
【0040】尚、第一局部発振器Lo1のVCO1が作
る第一局部発振周波数f01は送信/受信とも共通に使用
したがこれを別々の電圧制御発振器としてもよく、また
該発振周波数は別の値としてもよい。
る第一局部発振周波数f01は送信/受信とも共通に使用
したがこれを別々の電圧制御発振器としてもよく、また
該発振周波数は別の値としてもよい。
【0041】また、第一局部発振周波数f01の代わりに
第二局部発振周波数f02を送信時に使用しても全く同様
の方法で高速切換が可能であることは云うまでもない。
第二局部発振周波数f02を送信時に使用しても全く同様
の方法で高速切換が可能であることは云うまでもない。
【0042】次に図2において、無線通信装置20は、
送信/受信が同一周波数F0 で行われて交互に送受信を
切り換えて通信を行う方式であって、送信系の内部発振
器VCO2は送信時/受信時ともに常に送信周波数F0
のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数fb で発振さ
せておき、送信時には前記内部発振器の出力に接続され
た1/N分周器3を切換と同時に動作させて前記内部周
波数fb を1/Nに分周して送信周波数F0 を作る方法
によって送信が行われる。
送信/受信が同一周波数F0 で行われて交互に送受信を
切り換えて通信を行う方式であって、送信系の内部発振
器VCO2は送信時/受信時ともに常に送信周波数F0
のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数fb で発振さ
せておき、送信時には前記内部発振器の出力に接続され
た1/N分周器3を切換と同時に動作させて前記内部周
波数fb を1/Nに分周して送信周波数F0 を作る方法
によって送信が行われる。
【0043】上記方法によっても送信系の内部発振器V
CO2を通信中常時動作させても受信時に問題となるの
はfb の1/N低調波(=F0 )であり、これは発生し
ないので受信に対して妨害は与えない。この方式は図1
のようなMIXTが要らない利点があるが、送信周波数
F0 のN倍の内部周波数fb を安定に発生させる必要が
あるので高周波領域を使用する無線通信では内部発振器
に特別な考慮が必要となる。
CO2を通信中常時動作させても受信時に問題となるの
はfb の1/N低調波(=F0 )であり、これは発生し
ないので受信に対して妨害は与えない。この方式は図1
のようなMIXTが要らない利点があるが、送信周波数
F0 のN倍の内部周波数fb を安定に発生させる必要が
あるので高周波領域を使用する無線通信では内部発振器
に特別な考慮が必要となる。
【0044】念の為に付言すれば、図1及び図2におけ
る1/N分周器はN=2以外にも3、4、…とした分周
器でも問題なく、さらにこの分周した周波数の高調波を
使用することもできる。
る1/N分周器はN=2以外にも3、4、…とした分周
器でも問題なく、さらにこの分周した周波数の高調波を
使用することもできる。
【0045】そして本発明の要旨は、送信時に内部発振
周波数f01とミックスして送信周波数F0 を合成するた
めの中間周波数fi1を作るにあたり該中間周波数fi1の
大本である受信時に悪影響を与えないN倍の発振周波数
fa を常時(少なくとも送信側に切り換える前に)作っ
ておくか、もしくは送信周波数F0 のN倍の内部周波数
fb を常時つくっておくことにある。
周波数f01とミックスして送信周波数F0 を合成するた
めの中間周波数fi1を作るにあたり該中間周波数fi1の
大本である受信時に悪影響を与えないN倍の発振周波数
fa を常時(少なくとも送信側に切り換える前に)作っ
ておくか、もしくは送信周波数F0 のN倍の内部周波数
fb を常時つくっておくことにある。
【0046】本発明に係わる送信/受信切換方法は現行
のAM、FM、PM無線通信装置の殆どに適用できるこ
とは云うまでもなく、内部発振器としての第一局部発振
器、第二局部発振器、…等の数やVCOの回路構成は問
題とならない。
のAM、FM、PM無線通信装置の殆どに適用できるこ
とは云うまでもなく、内部発振器としての第一局部発振
器、第二局部発振器、…等の数やVCOの回路構成は問
題とならない。
【0047】
【発明の効果】本発明に係わる無線通信装置における送
受信切換方法においては、同一周波数で送受信を交互に
行う無線通信装置の送信/受信の切換が極めて高速に行
うことができるという優れた効果を有する。
受信切換方法においては、同一周波数で送受信を交互に
行う無線通信装置の送信/受信の切換が極めて高速に行
うことができるという優れた効果を有する。
【図1】本発明の請求項1に係わる無線通信装置におけ
る送受信切換回路を説明するためのブロック回路図であ
る。
る送受信切換回路を説明するためのブロック回路図であ
る。
【図2】本発明の請求項2に係わる無線通信装置におけ
る送受信切換回路を説明するためのブロック回路図であ
る。
る送受信切換回路を説明するためのブロック回路図であ
る。
【図3】従来のFM無線通信装置における受信系と送信
系の発振周波数の生成・切換の方法を説明するための基
本ブロック回路図である。
系の発振周波数の生成・切換の方法を説明するための基
本ブロック回路図である。
3 1/N分周器 10、20 無線通信装置 SW 送信/受信切換スイッチ ANT アンテナ ANTSW アンテナ切換スイッチ Lo1 第一局部発振器 Lo2 第二局部発振器 MIX1 第一混合器 MIX2 第二混合器 MIXT 送信側の混合器 DET 検波器 HFA 高周波増幅器 IFA 中間周波増幅器 LFA 低周波増幅器 TX 送信系 RX 受信系 F0 到来波、送信周波数 fi1 第一中間周波 fi2 第二中間周波 f01 第一局部発振周波数 f02 第二局部発振周波数 fa 、fb 内部周波数 N 2以上の整数
Claims (2)
- 【請求項1】 送信/受信が同一周波数で行われて交互
に送受信を切り換えて通信を行う無線通信装置におい
て、受信系における相手側からの到達波を中間周波数に
変換するための第一局部発振器の第一局部発振周波数を
通信中常時同一周波数で発振させるとともに、送信系の
内部発振器は送信時/受信時ともに常に前記中間周波数
のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数で発振させて
おき、送信時には前記内部発振器の出力に接続された1
/N分周器を切換と同時に動作させて前記中間周波数と
同一の発振周波数を作り、これを前記第一局部発振周波
数と合成することにより送信周波数を作ることを特徴と
する無線通信装置における送受信切換方法。 - 【請求項2】 送信/受信が同一周波数で行われて交互
に送受信を切り換えて通信を行う無線通信装置におい
て、送信系の内部発振器は送信時/受信時ともに常に送
信周波数のN倍(Nは2以上の整数)の内部周波数で発
振させておき、送信時には前記内部発振器の出力に接続
された1/N分周器を切換と同時に動作させて前記内部
周波数を1/Nに分周して送信周波数を作ることを特徴
とする無線通信装置における送受信切換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222807A JPH0888584A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 無線通信装置における送受信切換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222807A JPH0888584A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 無線通信装置における送受信切換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888584A true JPH0888584A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16788212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222807A Pending JPH0888584A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 無線通信装置における送受信切換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0888584A (ja) |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP6222807A patent/JPH0888584A/ja active Pending
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