JPH0881454A - C−ヌクレオシド誘導体およびその製法 - Google Patents
C−ヌクレオシド誘導体およびその製法Info
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- JPH0881454A JPH0881454A JP29782094A JP29782094A JPH0881454A JP H0881454 A JPH0881454 A JP H0881454A JP 29782094 A JP29782094 A JP 29782094A JP 29782094 A JP29782094 A JP 29782094A JP H0881454 A JPH0881454 A JP H0881454A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I):
【化1】
(式中、Arは複素芳香環基を示す。)で表されるC−
ヌクレオシド誘導体及びその製法。 【効果】 本C−ヌクレオシド誘導体は制癌剤、抗ウイ
ルス剤又はこれらの中間体としての用途が期待される。
ヌクレオシド誘導体及びその製法。 【効果】 本C−ヌクレオシド誘導体は制癌剤、抗ウイ
ルス剤又はこれらの中間体としての用途が期待される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なC−ヌクレオシ
ド誘導体および該化合物の製造方法に関するものであ
る。
ド誘導体および該化合物の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】天然のC−ヌクレオシド誘導体が抗ウイ
ルス活性、抗腫瘍活性を有することが知られている。最
近、種々のC−ヌクレオシドが合成されており、例え
ば、SYNTHESIS, 517(1993)には、式(A):
ルス活性、抗腫瘍活性を有することが知られている。最
近、種々のC−ヌクレオシドが合成されており、例え
ば、SYNTHESIS, 517(1993)には、式(A):
【化6】 (式中、Rはチエニル基、フリル基、ベンゾフリル基、
ベンゾチエニル基またはインドリル基を示す。)で表さ
れる化合物が記載されている。
ベンゾチエニル基またはインドリル基を示す。)で表さ
れる化合物が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、制癌効果等
の薬理効果が期待できる新規なC−ヌクレオシド誘導体
および該化合物の製造方法を提供するものである。
の薬理効果が期待できる新規なC−ヌクレオシド誘導体
および該化合物の製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
(I):
【化7】 (式中、Arは複素芳香環基を示す。)で表されるC−
ヌクレオシド誘導体および該誘導体の製造方法に関す
る。本発明化合物は、C−ヌクレオシド骨格を有してお
り、制癌効果および抗ウイルス効果が期待されるもので
ある。前記一般式(I)のArの定義における複素芳香
環基とは、例えば、チエニル基、フリル基、ベンゾフリ
ル基、ベンゾチエニル基、インドリル基等が挙げられ
る。
ヌクレオシド誘導体および該誘導体の製造方法に関す
る。本発明化合物は、C−ヌクレオシド骨格を有してお
り、制癌効果および抗ウイルス効果が期待されるもので
ある。前記一般式(I)のArの定義における複素芳香
環基とは、例えば、チエニル基、フリル基、ベンゾフリ
ル基、ベンゾチエニル基、インドリル基等が挙げられ
る。
【0005】一般式(I)で表される化合物は、下記に
示す方法により合成することができる。
示す方法により合成することができる。
【化8】 (式中、Arは前記に同じ、Aは -Si(CH(CH3)2)2OSi(C
H(CH3)2)2-を示す。)
H(CH3)2)2-を示す。)
【0006】即ち、一般式(II)で表される化合物を一
般式(III) で表される化合物とヘキサン、テトラヒドロ
フラン(THF)等の有機溶媒中、−78℃〜室温で1
0分〜数時間反応させ、式(IV)で表される化合物と
し、次いで得られた化合物を単離するか単離することな
く、ヘキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒中、ト
リフェニルホスフィン(PPh3 )、次いでジエチルア
ゾカルボキシレート(DEAD)と0〜50℃で1〜1
0時間反応させるか、またはジクロロメタン等の溶媒
中、p−トルエンスルホン酸と反応させることにより式
(V)の化合物が得られる。次いで、式(V)の化合物
をベンゼン、トルエン等の有機溶媒中、テトラブチルア
ンモニウムフロライド(Bu4 NF)と0〜50℃で1
0分〜数時間反応させることにより式(I)の化合物が
得られる。
般式(III) で表される化合物とヘキサン、テトラヒドロ
フラン(THF)等の有機溶媒中、−78℃〜室温で1
0分〜数時間反応させ、式(IV)で表される化合物と
し、次いで得られた化合物を単離するか単離することな
く、ヘキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒中、ト
リフェニルホスフィン(PPh3 )、次いでジエチルア
ゾカルボキシレート(DEAD)と0〜50℃で1〜1
0時間反応させるか、またはジクロロメタン等の溶媒
中、p−トルエンスルホン酸と反応させることにより式
(V)の化合物が得られる。次いで、式(V)の化合物
をベンゼン、トルエン等の有機溶媒中、テトラブチルア
ンモニウムフロライド(Bu4 NF)と0〜50℃で1
0分〜数時間反応させることにより式(I)の化合物が
得られる。
【0007】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。
本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0008】実施例1 1) 2−〔2−デオキシ−3,5−O−(1,1,
3,3−テトライソプロピル−1,3−ジシロキサンジ
イル)−D−リボシル〕ベンゾチオフェン(化合物IV
a)の合成 2−デオキシ−3,5−O−(1,1,3,3−テトラ
イソプロピル−1,3−ジシロキサンジイル)−D−リ
ボフラノース 378mg(1.00mmol)を乾燥THF10mlに溶
解し、この溶液に窒素雰囲気下−20℃で2−リチウム
ベンゾチオフェン 270mg(3mmol)のTHF溶液を滴下
し1時間攪拌する。水を加えジクロロメタンで分液後、
分取用TLC(薄層クロマトグラフィー)(ベンゼン:
酢酸エチル:=10:1)で分離精製し、淡黄色の油状物
363mg(収率71%、R/S比=5/2)を得た。同様
にして表1に示す式(IV)の化合物を合成した。
3,3−テトライソプロピル−1,3−ジシロキサンジ
イル)−D−リボシル〕ベンゾチオフェン(化合物IV
a)の合成 2−デオキシ−3,5−O−(1,1,3,3−テトラ
イソプロピル−1,3−ジシロキサンジイル)−D−リ
ボフラノース 378mg(1.00mmol)を乾燥THF10mlに溶
解し、この溶液に窒素雰囲気下−20℃で2−リチウム
ベンゾチオフェン 270mg(3mmol)のTHF溶液を滴下
し1時間攪拌する。水を加えジクロロメタンで分液後、
分取用TLC(薄層クロマトグラフィー)(ベンゼン:
酢酸エチル:=10:1)で分離精製し、淡黄色の油状物
363mg(収率71%、R/S比=5/2)を得た。同様
にして表1に示す式(IV)の化合物を合成した。
【0009】
【表1】
【0010】以下に上記化合物のNMRデータを示す。
【表2】
【0011】2) 2−〔2−デオキシ−3,5−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピル−1,3−ジシ
ロキサンジイル)−D−リボフラノシル〕ベンゾチオフ
ェン(化合物Va)の合成 2−〔2−デオキシ−3,5−O−(1,1,3,3−
テトライソプロピル−1,3−ジシロキサンジイル)−
D−リボシル〕ベンゾチオフェン 162.3mg(0.32mmol)
を乾燥ジクロロメタン3mlに溶解し、モレキュラーシー
ブ3A 100mgおよびp−トルエンスルホン酸をスパチュ
ラー一杯を加えアルゴン気流下室温で30分攪拌する。反
応終了後、分取用TLC(ヘキサン:酢酸エチル:=
6:1)で分離精製し、淡黄色の油状物 96.8mg (収率
62%、R/S比=2/1)を得た。同様にして表2に
示す式(V)の化合物を合成した。
(1,1,3,3−テトライソプロピル−1,3−ジシ
ロキサンジイル)−D−リボフラノシル〕ベンゾチオフ
ェン(化合物Va)の合成 2−〔2−デオキシ−3,5−O−(1,1,3,3−
テトライソプロピル−1,3−ジシロキサンジイル)−
D−リボシル〕ベンゾチオフェン 162.3mg(0.32mmol)
を乾燥ジクロロメタン3mlに溶解し、モレキュラーシー
ブ3A 100mgおよびp−トルエンスルホン酸をスパチュ
ラー一杯を加えアルゴン気流下室温で30分攪拌する。反
応終了後、分取用TLC(ヘキサン:酢酸エチル:=
6:1)で分離精製し、淡黄色の油状物 96.8mg (収率
62%、R/S比=2/1)を得た。同様にして表2に
示す式(V)の化合物を合成した。
【0012】
【表3】
【0013】以下に上記化合物のNMRデータを示す。
【表4】
【0014】3)2−(2−デオキシ−D−リボフラノ
シル)ベンゾチオフェン(化合物Ia)の合成 〔2−デオキシ−3,5−O−(1,1,3,3−テト
ライソプロピル−1,3−ジシロキサンジイル)−D−
リボフラノシル〕ベンゾチオフェン34.6mg(0.07mmol)
をトルエン8mlに溶解し、テトラブチルアンモニウムフ
ロライド 0.5mlを加えアルゴン気流下室温で1時間攪拌
する。水を加えジエチルエーテルで分液後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で分
離精製し、淡黄色の固体16.3mg(収率93%、R/S比
=2/1)を得た。同様にして表3に示す式(I)の化
合物を合成した。
シル)ベンゾチオフェン(化合物Ia)の合成 〔2−デオキシ−3,5−O−(1,1,3,3−テト
ライソプロピル−1,3−ジシロキサンジイル)−D−
リボフラノシル〕ベンゾチオフェン34.6mg(0.07mmol)
をトルエン8mlに溶解し、テトラブチルアンモニウムフ
ロライド 0.5mlを加えアルゴン気流下室温で1時間攪拌
する。水を加えジエチルエーテルで分液後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で分
離精製し、淡黄色の固体16.3mg(収率93%、R/S比
=2/1)を得た。同様にして表3に示す式(I)の化
合物を合成した。
【0015】
【表5】
【0016】
【発明の効果】本発明は、新規なC−ヌクレオシド誘導
体を提供するものであり、制癌剤、抗ウイルス剤または
これらの中間体としての用途が期待される。
体を提供するものであり、制癌剤、抗ウイルス剤または
これらの中間体としての用途が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/40 ADY
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、Arは複素芳香環基を示す。)で表されるC−
ヌクレオシド誘導体。 - 【請求項2】 一般式(II): 【化2】 (式中、Aは -Si(CH(CH3)2)2OSi(CH(CH3)2)2-を示
す。)で表される化合物と一般式(III) : ArLi (III) (式中、Arは複素芳香環基を示す。)で表される化合
物を反応させ、一般式(IV): 【化3】 (式中、ArおよびAは前記に同じ。)で表される化合
物を製造し、次いでこれを単離するかまたは単離しない
で脱水剤の存在下に反応させ一般式(V): 【化4】 (式中、ArおよびAは前記に同じ。)で表される化合
物を製造し、次いでこれを単離するかまたは単離しない
で不活性溶媒中、テトラブチルアンモニウムフロライド
と反応させることを特徴とする一般式(I): 【化5】 (式中、Arは前記に同じ。)で表される化合物の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29782094A JPH0881454A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | C−ヌクレオシド誘導体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29782094A JPH0881454A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | C−ヌクレオシド誘導体およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881454A true JPH0881454A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17851588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29782094A Pending JPH0881454A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | C−ヌクレオシド誘導体およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881454A (ja) |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP29782094A patent/JPH0881454A/ja active Pending
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